JP2994679B2 - ベルト及びその製造方法 - Google Patents

ベルト及びその製造方法

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JP2994679B2 JP2061875A JP6187590A JP2994679B2 JP 2994679 B2 JP2994679 B2 JP 2994679B2 JP 2061875 A JP2061875 A JP 2061875A JP 6187590 A JP6187590 A JP 6187590A JP 2994679 B2 JP2994679 B2 JP 2994679B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ベルト及びその製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 近年、自動車や一般産業機械等に使用されるVベルト
やVリブドベルトにおいて、断面形状の寸法精度の向上
の要求に伴い、バフや研削の加工で仕上げをするケース
が増加しつつある。
そのようなものとして、例えば特開昭62−113940号公
報に、荒研削と仕上げ研削との2工程を有するものが記
載されている。この研削は、駆動プーリと従動プーリと
の間にベルトが巻回され、荒仕上げ用砥石ローラ、最終
仕上げ用砥石ローラを順次適用することにより行われ、
第9図に示すように、圧縮ゴム部aのプーリ接触面a1よ
り、研削条件に応じて短繊維bの先端部が露出する。
(発明が解決しようとする課題) ところで、仕上げ加工としてのバフ加工や研削加工
は、その砥石の粒度に応じて表面精度が決定されるが、
内部に混入されている短繊維の表面への露出長さとの関
係において、粒度を粗くすると加工時間が短くなるが短
繊維の露出長さがかなり長くなる一方、粒度を細かくす
ると、露出長さは小さくなるが、それでも幾らかは露出
が残るし、加工時間が極めて長くなる。具体的には、粗
番手(#100)で100μ、細番手(#240)で40μ程度露
出する。
また、プーリ接触面において、短繊維の露出長さが長
いと、初期の接触面と走行慣し後の接触面との性状の差
異が大きくなり、スリップ、異音等の原因となる場合が
ある。
本発明は、短繊維の露出長さが短いベルト及びその製
造方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 請求項(1)の発明は、抗張体部を介して伸長ゴム部
と圧縮ゴム部とが上下に積層されてなり、該圧縮ゴム部
に所定方向に配向された短繊維が混入されているベルト
を前提とし、上記短繊維が熱溶融性合成繊維からなり、
プーリ接触面より露出する短繊維の露出端部は、他の部
分と同じ繊維径のままでその先端のみが丸くかつプーリ
接触面からの露出長さが短くなるように溶融している構
成とする。
その場合において、請求項(2)の発明は、短繊維
は、プーリ接触面よりの露出長さが−10〜+40μmとな
っている。
また、請求項(3)の発明は、抗張体部を介して伸長
ゴム部と圧縮ゴム部とが上下に積層されてなり、該圧縮
ゴム部に所定方向に配向され熱溶融性合成繊維からなる
短繊維が混入されてなるベルトを形成する第1の工程
と、プーリ接触面より露出する短繊維の露出端部を、他
の部分と同じ繊維径のままでその先端のみが丸くかつプ
ーリ接触面からの露出長さが短くなるように溶融させる
第2の工程とを有する構成である。
その場合において、請求項(4)の発明においては、
第2の工程が、ベルトのプーリ接触面に対して、加熱ロ
ーラを接触させて短繊維の露出端部を溶融させる工程で
ある。
また、請求項(5)の発明においては、第2の工程
が、プーリ接触面を研削する処理の最終段階で砥石ロー
ラの回転速度又はベルトの走行速度を上昇させて短繊維
の露出端部を溶融させる工程である。
(作用) 請求項(1)及び請求項(2)の発明によれば、ベル
トのプーリ接触面より露出する短繊維の露出端部が、他
の部分と同じ繊維径のままでその先端のみが丸くかつプ
ーリ接触面からの露出長さが短くなるように溶融してい
るので、走行初期から使用安定後と同様なプーリ接触面
となり、走行が安定する。
請求項(3)の発明によれば、プーリ接触面より露出
する短繊維の露出端部が溶融され、その先端のみが丸く
なりかつプーリ接触面からの露出長さが短くなる。
請求項(4)の発明によれば、加熱ローラをプーリ接
触面に適用するだけで、短繊維の露出端部が溶融され
る。
請求項(5)の発明によれば、ベルトのプーリ接触面
を研削する処理の最終段階で砥石ローラの回転速度又は
ベルトの走行速度を上昇させることで、短繊維の露出端
部が溶融される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に説明す
る。
第1図において、1はVリブドベルトで、心体コード
2aが接着ゴム2b内に埋設されてなる抗張体部2を介して
上下に伸長ゴム部3及び圧縮ゴム部4が積層されてな
り、圧縮ゴム部4に3つのリブ4a,4a,4aが形成されてい
る。
上記伸長ゴム部3及び圧縮ゴム部4は、通常、ベルト
成形に使用される材料、例えばクロロプレンゴム等によ
り構成される。
上記圧縮ゴム部4(リブ山4a)には、第2図及び第3
図に詳細に示すように、ナイロン、ポリアミド、ビニロ
ン、ポリビニルアルコール、ポリエステル等の熱溶融性
合成繊維からなる短繊維5が、ベルト幅方向に配向され
て混入されている。短繊維5の露出端部5aは、熱により
溶融されて、先端のみが丸く、かつプーリ接触面4bより
の露出長さができるだけ短くなるように形成されてい
る。具体的には、プーリ接触面よりの露出長さが−10〜
+40μmとなっている。
このVリブドベルトを製造するには、まず、成形金型
上に伸長ゴム部3となる未加硫ゴムシート、接着ゴム2b
となる未加硫ゴムシート、心体コード2bとなるコード、
接着ゴム2bとなる未加硫ゴムシート、さらに短繊維を均
一に混合してなる圧縮ゴム部4となる未加硫ゴムシート
を順に積層し、それから加熱加硫して、円筒状のベルト
成形体が得られる。
しかして、第4図に示すように、駆動ローラ11と従動
ローラ12との間に上記ベルト成形体13を巻回し、該ベル
ト成形体13に、外周にリブ形状に対応した溝形状を有す
る荒仕上げ用砥石ローラ14(例えば粒度#80)を適用し
て、リブ溝を研削してリブ山を形成する。荒仕上げ後
に、荒仕上げ用砥石ローラ14に代えて、砥石の粒度の小
さい仕上げ用砥石ローラ15を用いて、仕上げ研削を行
う。この点は従来と同様である。
それから、ベルト成形体13を所定数のリブ溝毎に切断
して所定幅のVリブドベルト16を製造し、該Vリブドベ
ルト16を、第5図に示すように、駆動プーリ17と従動プ
ーリ18との間に巻回し、リブ形状に対応した形状を有す
る例えば250℃の加熱ローラ19を適用し、加熱ローラ19
とVリブドベルト16との接触により、第3図に示すよう
に、プーリ接触面4bにおける短繊維5の露出端部5aを溶
融し、所望のVリブドベルト1が得られる。
尚、加熱ローラ19を適用する代わりに、研削工程の最
終段階である仕上げ工程において、仕上げ用砥石ローラ
15の回転速度、又は仕上げ用砥石ローラ15にて研削され
るVリブドベルト16の走行速度を上昇させ(第4図参
照)、それによる温度上昇で、仕上げ加工と同時に短繊
維5の露出端部5aの溶融を同時に行うようにしてもよ
い。
続いて、上記Vリブドベルト1について行った試験に
ついて説明する。
<試料> リブゴムが、クロロプレンゴム100重量部に対してポ
リアミド繊維30重量部配合されてなるゴム配合であるV
リブドベルト(3pk1000)について、加熱ローラで研削
後、表面熱処理をした本発明例と、そのような熱処理を
行っていない従来例とを用いた。
<試験方法> 第6図に示すように、駆動ローラ21(直径120mm、480
0rpm)、従動ローラ22(直径120mm、10PS)、アイドル
ローラ23(直径55mm)に対して、試料ベルト24を巻回
し、室温状態で走行させ、一定時間経過毎に第7図に示
す試験機で摩擦係数μを測定した。
第7図において、31はロードセルで、試料ベルト32に
案内ローラ33を介して重量Wのウェイト34を垂下させ、
次の式より摩擦係数μを求めた。Fはロードセル値であ
る。
μ=(1/π)ln(F/W) <試験結果> 第8図に示す通りである。
従来例の場合には、走行時間の経過と共に、摩擦係数
μが増加するので、初期の特性が不安定である。本発明
例では、走行初期における摩擦係数μの変化が小さく、
走行時間に拘わらず略一定となっている。
尚、上記実施例では、本発明をVリブドベルトに適用
した例について説明したが、その他の短繊維(熱溶融性
短繊維)が混入分散されるベルト(例えばVベルト)等
に対しても適用することができるのは勿論である。
(発明の効果) 請求項(1)及び請求項(2)の発明によると、ベル
トにおけるプーリ接触面より露出する短繊維の露出端部
が、他の部分と同じ繊維径のままでその先端のみが丸く
かつプーリ接触面からの露出長さが短くなるように溶融
されているので、走行初期から使用安定後と同様のプー
リ接触面となり、走行が安定する。
請求項(3)の発明によると、プーリ接触面より露出
する短繊維の露出端部を、他の部分と同じ繊維径のまま
でその先端のみが丸くかつプーリ接触面からの露出長さ
が短くなるように溶融させたので、上記の如く、プーリ
接触面より露出する短繊維の露出長さが短いベルトを容
易に製造することができる。
請求項(4)の発明は、加熱ローラをプーリ接触面に
適用するので、短繊維の露出端部を容易に溶融させるこ
とができる。
請求項(5)は発明は、ベルトのプーリ接触面を研削
する処理の最終段階で砥石ローラの回転速度又はベルト
の走行速度を上昇させるので、短繊維の露出端部を容易
に溶融させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はVリブドベルト
の断面図、、第2図はリブ山間の拡大図、第3図は短繊
維の露出状態を示す図、第4図及び第5図はそれぞれ製
造方法の説明図、第6図及び第7図は試験方法の説明
図、第8図は試験結果を示す図である。第9図は従来の
ベルトについての第3図と同様の図である。 1……Vリブドベルト 2……抗張体部 3……伸長ゴム部 4……圧縮ゴム部 4b……プーリ接触面 5……短繊維 5a……露出端部 15……仕上げ用砥石ローラ 19……加熱ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16G 1/00 - 5/20 B29D 29/00 - 29/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張体部を介して伸長ゴム部と圧縮ゴム部
    とが上下に積層されてなり、該圧縮ゴム部に所定方向に
    配向された短繊維が混入されているベルトであって、 上記短繊維が熱溶融性合成繊維からなり、 プーリ接触面より露出する短繊維の露出端部は、他の部
    分と同じ繊維径のままでその先端のみが丸くかつプーリ
    接触面からの露出長さが短くなるように溶融しているこ
    とを特徴とするベルト。
  2. 【請求項2】短繊維は、プーリ接触面よりの露出長さが
    −10〜+40μmとなっているところの請求項(1)記載
    のベルト。
  3. 【請求項3】抗張体部を介して伸長ゴム部と圧縮ゴム部
    とが上下に積層されてなり、該圧縮ゴム部に所定方向に
    配向され熱溶融性合成繊維からなる短繊維が混入されて
    なるベルトを形成する第1の工程と、 プーリ接触面より露出する短繊維の露出端部を、他の部
    分と同じ繊維径のままでその先端のみが丸くかつプーリ
    接触面からの露出長さが短くなるように溶融させる第2
    の工程とを有することを特徴とするベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】第2の工程は、ベルトのプーリ接触面に対
    して、加熱ローラを接触させて短繊維の露出端部を溶融
    させる工程であるところの請求項(3)記載のベルトの
    製造方法。
  5. 【請求項5】第2の工程は、プーリ接触面を研削する処
    理の最終段階で砥石ローラの回転速度又はベルトの走行
    速度を上昇させて短繊維の露出端部を溶融させる工程で
    あるところの請求項(3)記載のベルトの製造方法。
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