JP2002080852A - コークス炉炉壁形状計測方法 - Google Patents

コークス炉炉壁形状計測方法

Info

Publication number
JP2002080852A
JP2002080852A JP2001189943A JP2001189943A JP2002080852A JP 2002080852 A JP2002080852 A JP 2002080852A JP 2001189943 A JP2001189943 A JP 2001189943A JP 2001189943 A JP2001189943 A JP 2001189943A JP 2002080852 A JP2002080852 A JP 2002080852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coke oven
measuring
distance
measurement
sensor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001189943A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiko Ito
友彦 伊藤
Koichi Tezuka
浩一 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2001189943A priority Critical patent/JP2002080852A/ja
Publication of JP2002080852A publication Critical patent/JP2002080852A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばコークス押出時等に、非接触距離計に
よりコークス炉炭化室壁面形状を精度良く計測する方
法。 【解決手段】 コークス押出装置22のラムビーム12
に、電磁波の送受信を行うアンテナ1〜3を、計測方向
が炭化室壁面に向き、設置間隔が一定距離となるように
設け、押出ラム12を炭化室に挿入する際に、距離計測
装置6〜8が各自のアンテナ1〜3から炭化室壁面まで
の距離をそれぞれ計測し、同一計測地点に対して異なる
距離計測装置が計測した2つの距離計測値の差から挿入
に伴うアンテナの距離計測方向への変位量を求め、さら
にレーザ投光器18、反射鏡19、カメラ20、等を用
いた角度測定値を用いてカメラ14の方向及び位置の変
動分を補正した変換画像を生成し、この変換画像に基づ
き画像処理装置15が求めた炉体に対するアンテナ位置
により前記変位量を補正して精度良くコークス炭化室壁
面形状を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉による製銑プ
ロセスで副原料として使用されるコークス製造のための
コークス炉の炭化室の炉壁形状計測方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コークス炉では炭化室内に原料となる石
炭を装入し、燃焼室内でガスを燃焼させ、その熱により
炭化室内の石炭からコークスを生成する。生成されたコ
ークスは炭化室の一端側よりラムと呼ばれる装置により
押し出される。コークスの生成には長時間必要なため、
一般のコークス炉では多数の炭化室と燃焼室を交互に配
置し、各炭化室で順次コークスを生成させる連続操業を
行っている。
【0003】コークス炉の操業の経過に伴い炭化室内面
の炉壁は損耗を生じるとともに、壁面へのカーボンの付
着により壁面に凹凸が発生し、成長する。壁面の凹凸が
成長するとラムによるコークスの押出し時に炉壁に負荷
がかかり、炉壁の損耗、脱落を生じる場合や、コークス
の押出しが不可能となる場合もあるため、炉壁の損耗状
況、カーボンの付着状態を把握し、適宜、補修、カーボ
ンの除去を行い、壁面の状態、形状を適正に制御する必
要がある。炭化室内面状況を把握する方法としては、非
接触の距離計測手段を炉内に挿入し、炭化室壁面までの
距離を計測する手法が提案されている。
【0004】また炭化室内面状況を把握する従来の方法
として、例えば特開平10−279946号公報では、
図15に示されるように、コークス押出用ラムビーム1
2に距離センサ50を設置し、コークス押出時に炭化室
の壁面10までの距離を計測する方法が提案されてい
る。この方法ではラムビーム12に設置された距離セン
サ50と外部固定点52との間に張られたワイヤ51の
傾きを検出器53により検出することにより、押出ラム
の挿入時のラムビーム12の曲がり、蛇行等による距離
センサ50の位置の変動を算出、補正している。他の炭
化室内の壁面状況を把握する方法としては、一般に炉内
にカメラを挿入し、表面の凹凸を観察する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
許公報に示されたような、コークス押出用ラムビームに
設置された距離センサと外部との間に張られたワイヤの
傾きにより、ラムビームの曲がり、蛇行等による距離セ
ンサの位置ずれを補正する方法では、炭化室の奥行き方
向の距離が大きいため、外部から見たときの角度の変動
としては小さくなり、さらに、ワイヤの熱による変形収
縮の影響により正確な補正は困難であるという問題点が
あり、また、機械的にワイヤの繰り出し、巻き取りを行
うための装置の大型化、ワイヤの劣化、耐久性等の問題
もある。また、炉内にカメラを挿入する方法では、画像
から表面の凹凸状況を正確に計測することは困難である
という問題がある。本発明は、上記問題点を解決し、コ
ークス炉炭化室の炉壁形状を正確に計測する方法を得る
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
コークス炉炉壁形状計測方法は、非接触の距離計測手段
のセンサ部をその計測方向がコークス炉炭化室の壁面に
向くように炭化室内に挿入して直線的に走査させ、この
走査中におけるセンサ部から炭化室壁面までの距離及び
センサ部の炭化室内への挿入量を逐次計測し、またコー
クス炉体に対する所定の位置に設置された画像撮影手段
及び方向・位置計測手段により前記炭化室内に挿入され
たセンサ部の位置を順次撮影すると共に前記画像撮影手
段のコークス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次
計測し、この撮影された各画像と計測されたそのコーク
ス炉体に対する相対的な方向及び位置とにより、画像撮
影手段の方向及び位置の変動を補正した上でセンサ部の
各計測地点の走査基準線から距離計測方向への変位量を
順次求め、このセンサ部の各変位量とこのセンサ部を介
した距離計測手段の計測値からコークス炉体に対する任
意の基準位置に対しての炉壁計測点の位置を算出するも
のである。
【0007】本発明の請求項2に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、複数の非接触の距離計測手段の各センサ
部を同一計測方向で一定距離間隔に固定して、その計測
方向がコークス炉炭化室の壁面に向くように炭化室内に
挿入して直線的に走査させ、この走査中における各セン
サ部から炭化室壁面までの距離及び各センサ部の炭化室
内への挿入量を逐次計測してそれぞれ記録し、異なる距
離計測手段のセンサ部の挿入量が等しくなる2つの時点
でそれぞれ計測される炉壁の同一地点までの距離計測値
の差から各距離計測値が得られた時点間でのセンサ部の
距離計測方向への位置ずれを算出し、またコークス炉体
に対する所定の位置に設置された画像撮影手段及び方向
・位置計測手段により前記炭化室内に挿入されたセンサ
部の位置を順次撮影すると共に前記画像撮影手段のコー
クス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測し、
この撮影された各画像と計測されたそのコークス炉体に
対する相対的な方向及び位置とにより、画像撮影手段の
方向及び位置の変動を補正した上でセンサ部の各計測地
点の走査基準線から距離計測方向への変位量を求め、前
記センサ部の炭化室内への挿入、走査範囲の中の複数の
位置において前記画像撮影手段及び方向・位置計測手段
を介して求めたセンサ部の変位量により前記複数の距離
計測手段の計測値から算出したセンサ部の対応する位置
ずれを補正し、この補正後のセンサ部の位置ずれデータ
とこのセンサ部を介した距離計測手段の計測値からコー
クス炉体に対する任意の基準位置に対しての炉壁計測点
の位置を算出するものである。
【0008】本発明の請求項3に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、前記請求項1または2に係るコークス炉
炉壁形状計測方法において、前記画像撮影手段のコーク
ス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測する方
向・位置計測手段として、前記画像撮影手段と相互の位
置関係の固定された所定位置に収束光投射手段及び反射
光受光手段と、コークス炉体の所定位置に固定された反
射鏡とをそれぞれ設け、前記画像撮影手段は炭化室内に
挿入されたセンサ部の位置と共にコークス炉体に設けら
れた複数の基準位置を順次撮影し、また前記収束光投射
手段から収束光を前記反射鏡に向けて投射し、その反射
光を反射光受光手段により受光してこの受光した反射光
の座標位置を計測し、前記画像撮影手段により撮影され
た炉体の複数の基準位置の画像データと前記計測された
反射光の座標位置とにより画像撮影手段の炉体に対する
相対的な方向及び位置を順次計測するものである。
【0009】本発明の請求項4に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、前記請求項1または2に係るコークス炉
炉壁形状計測方法において、前記画像撮影手段のコーク
ス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測する方
向・位置計測手段として、コークス炉体に設けられた複
数の基準位置をそれぞれ視野内に収めることが可能な異
なる位置で且つ前記画像撮影手段と相互に位置関係が固
定された位置に少なくとも一対の較正用画像撮影手段を
設け、前記画像撮影手段は炭化室内に挿入されたセンサ
部の位置と共に前記コークス炉体に設けられた複数の基
準位置を順次撮影し、また前記少なくとも一対の較正用
画像撮影手段はコークス炉体に設けられた複数の基準位
置をそれぞれ撮影し、画像撮影手段及び較正用画像撮影
手段によりそれぞれ撮影された炉体の複数の基準位置の
画像データから前記コークス炉体に設けられた複数の基
準位置と画像撮影手段及び較正用画像撮影手段との相互
の位置関係を算出することにより画像撮影手段の炉体に
対する相対的な方向及び位置を順次計測するものであ
る。
【0010】本発明の請求項5に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、前記請求項1または2に係るコークス炉
炉壁形状計測方法において、前記画像撮影手段のコーク
ス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測する方
向・位置計測手段として、コークス炉体における複数の
既知の位置までの距離をそれぞれ非接触で計測できる複
数の較正用距離計測手段を前記画像撮影手段と相互に位
置関係が固定された異なる位置にそれぞれ設け、前記画
像撮影手段は炭化室内に挿入されたセンサ部の位置と共
にコークス炉体に設けられた複数の基準位置を順次撮影
し、また前記複数の較正用距離計測手段はコークス炉体
における複数の既知の位置までの距離をそれぞれ計測
し、前記画像撮影手段により撮影された炉体の複数の基
準位置の画像データと複数の較正用距離計測手段により
計測された距離データに基づき画像撮影手段の炉体に対
する相対的な方向及び位置を順次計測するものである。
【0011】本発明の請求項6に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、前記請求項1から5までのいずれかの請
求項に係るコークス炉炉壁形状計測方法において、前記
非接触の距離計測手段の単数または複数のセンサ部をコ
ークス押出ラムまたはラムビームの先端部に設置し、ま
た炭化室内に挿入された前記センサ部の位置またはセン
サ部の位置と共にコークス炉体に設けられた複数の基準
位置を順次撮影する画像撮影手段並びにこの画像撮影手
段のコークス炉体に対する相対的な方向及び位置を計測
する方位・位置計測手段を押出ラムを駆動する押出装置
に設置するものである。
【0012】本発明の請求項7に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、前記請求項1または2に係るコークス炉
炉壁形状計測方法において、前記画像撮影手段のコーク
ス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測する方
向・位置計測手段として、コークス炉体における複数の
既知の位置までの距離をそれぞれ非接触で計測できる単
一の較正用距離計測手段を前記画像計測手段と相互に位
置関係が固定された位置に設け、前記画像撮影手段は炭
化室内に挿入されたセンサ部の位置とともにコークス炉
体に設けられた複数の基準位置を順次撮影し、また前記
単一の較正用距離計測手段はコークス炉体における複数
の既知の位置までの距離を計測し、前記画像撮影手段に
より撮影された炉体の複数の基準位置の画像データと単
一の較正用距離計測手段により計測された距離データに
基づき画像撮影手段の炉体に対する相対的な方向及び位
置を順次計測するものである。
【0013】本発明の請求項8に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、コークス炉の炭化室への挿入部材に距離
計測手段のセンサ部を取り付け、前記挿入部材を前記炭
化室に挿入しつつ炭化室壁面までの距離を逐次計測する
ことにより、コークス炉の炭化室壁面形状を計測するコ
ークス炉炉壁形状計測方法において、前記センサ部又は
その近傍に取り付けられた参照点と、前記コークス炉に
取り付けられた少なくとも1つの基準点とを同時に撮像
し、その撮像画像における前記参照点と前記基準点との
位置関係に基づいて、前記センサ部による計測結果を補
正するものであある。
【0014】本発明の請求項9に係るコークス炉炉壁形
状計測方法は、前記請求項8に係るコークス炉炉壁形状
計測方法において、前記センサ部は、炭化室の壁面に向
くようにかつ同一方向に複数取り付けられており、前記
挿入部材が各センサ部の間隔分だけ又はその整数倍の距
離だけ挿入される毎に、各センサ部による炭化室壁面ま
での距離計測を行い、前記炭化室に対するセンサ部の挿
入位置が同一となる2以上の計測結果を少なくとも用
い、センサ部による計測結果を逐次補正するものであ
る。
【0015】本発明の請求項10に係るコークス炉炉壁
形状計測方法は、前記請求項9に係るコークス炉炉壁形
状計測方法において、前記撮像画像に基づく計測結果の
補正は、所定点の計測毎、又は複数の計測を含む所定距
離の挿入毎に行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明においては、コークス炉炭
化室内状況を把握するために、非接触の距離計測手段の
センサ部(例えば電磁波の送受信を行うアンテナ)を炉
内に挿入、走査させ、センサ部の位置から炭化室壁面ま
での距離を計測するが、この場合にセンサ部は走査基準
線に対して垂直方向(距離計測方向)へ変位することが
多い。そこで本発明においては、コークス炉体に対して
所定の位置に設置された画像撮影手段及び方向・位置計
測手段によって、炭化室内に挿入されたセンサ部の位置
を順次撮影すると共に前記画像撮影手段のコークス炉体
に対する相対的な方向及び位置を順次計測し、この撮影
された各画像と計測されたそのコークス炉体に対する相
対的な方向及び位置とにより、画像撮影手段の方向及び
位置の変動を補正した上でセンサ部の各計測地点の走査
基準線から距離計測方向への変位量を順次求め、このセ
ンサ部の各変位量により距離計測手段の計測値を補正す
るようにしている。本発明の実施の形態においては、上
記画像撮影手段の炉体に対する相対的な方位及び位置を
計測する手段について、種々の実施の形態について説明
する。
【0017】実施形態1 図1は本発明の実施形態1に係るコークス炉炉壁形状計
測装置の構成図である。図1の6,7,8は、3台の非
接触の距離計測手段として、それぞれマイクロ波または
ミリ波帯域の電磁波の送受信により各自のアンテナから
炭化室壁面までの距離を計測する3台の距離計測装置で
あり、1,2,3は、前記距離計測装置6,7,8がそ
れぞれ個別に電磁波の送信と受信を行うためのアンテナ
である。4は各アンテナ1,2,3にそれぞれ一端が結
合された3個の導波管をまとめて示している。5は3個
の導波管の他端と3台の距離計測装置6,7,8を個別
に接続する3本の同軸ケーブルである。なお導波管4と
同軸ケーブル5は、アンテナ1〜3を押出ラム及びラム
ビームと共に押出して炭化室内に挿入する際に、この押
出・挿入動作に支障が生じないように十分な長さを設け
ておく。
【0018】図1の9はコークス炉炉壁形状を計測する
ための信号処理装置であり、10はコークス炉炭化室壁
面、11はコークス押出機の押出ラム、12はラムビー
ム、13は押出ラム11の押出量計測装置、14は第1
のカメラ、15は画像処理装置である。16は炉体に設
けられた一対の基準点(以下炉体基準点という)を一括
して表し、16A,16Bは前記一対の炉体基準点を個
別の2つの炉体基準点として示す。この炉体基準点16
A,16Bの各位置を示す標識としてここでは発光ダイ
オード(LED)を各地点に設ける。17はアンテナ位
置を示す参照点(以下アンテナ参照点という)であり、
ここではアンテナ1,2,3の位置をまとめて示す標識
として1個の半導体ダイオード(例えばレーザーダイオ
ードLD)を設ける。なお発光ダイオードと半導体ダイ
オードは共にカメラ14に向けて発光する。
【0019】18はレーザ投光器、19は炉体の所定位
置に設けられた反射鏡、20は第2のカメラ、21はス
クリーン板、22はコークスの押出装置であり、押出ラ
ム11及びラムビーム12を押出してコークス炉内に挿
入するものであるが、その駆動部分の図示は省略してい
る。23は金属フレーム、24はコークスである。なお
押出装置22には、距離計測装置6,7,8、信号処理
装置9及び画像処理装置15と、金属フレーム23に取
付けられ相互の位置関係が固定された第1のカメラ1
4、レーザ投光器18、第2のカメラ20及びスクリー
ン板21が設置される。また図1では、カメラ14、レ
ーザ投光器18、反射鏡19、カメラ20及びスクリー
ン21により、カメラ14のコークス炉体に対する相対
的な方向及び位置を計測する方向・位置計測手段を構成
する。
【0020】本実施形態1では、それぞれ導波管4の先
端に結合されるアンテナ1,2,3としては、開口寸法
30×30mm、高さ30mmのホーンアンテナを使用
し、各アンテナホーンの開口部は炭化室炉壁面に向け
て、各アンテナの設置間隔は一定距離の50mmとな
り、各アンテナが直線上に配列、固定されるように、ラ
ムビーム12の先端部に取付けた。そしてコークス押出
作業時に、ラムビーム12と共にアンテナ1,2,3が
コークス炉炭化室内に挿入されるので、この挿入過程
で、各距離計測装置は、連続的に距離計測を行えばよい
わけであるが、少くとも、挿入増加量が各アンテナの設
置間隔の一定距離(この例では50mm)に到達する挿
入時点毎に、各アンテナ1,2,3から炭化室壁面まで
の距離をそれぞれ計測するようにしている。
【0021】図1の装置の動作を説明する。距離計測装
置6〜8は、それぞれマイクロ波またはミリ波の電磁波
信号(例えばパルス波信号)を発生し、この発生信号を
同軸ケーブル5及び導波管4を介して各自のホーンアン
テナ1〜3に供給する。ホーンアンテナ1〜3ではそれ
ぞれ電磁波信号をコークス炉炭化室壁面10に向けて送
出する。ここで、ラムビーム12に取付けられる電磁波
信号の伝送路に導波管4を使用しているが、これは、計
測動作を押出ラム11によるコークス押出時に行うの
で、アンテナおよび信号伝送路がコークス炉壁面からの
熱を受けることで、伝送路として同軸ケーブルを使用す
ると、その耐久性に問題があるためで、本実施形態では
特に耐熱性を向上させるためSUS製の導波管を使用し
ている。また、導波管4およびホーンアンテナ1〜3の
内面にガスパージを実施することによりホーンアンテナ
及び導波管への粉塵のつまりを防止するとともに、ガス
パージによる冷却効果によりアンテナ及び導波管の耐熱
性能を向上させることも可能である。
【0022】アンテナ1〜3から送信された電磁波信号
(例えばパルス電磁波信号)は炭化室壁面10で反射さ
れ、反射された信号のうちアンテナ側に戻った信号はホ
ーンアンテナ1〜3によりそれぞれ受信される。受信さ
れた各電磁波信号は導波管4及び同軸ケーブル5を介し
て各距離計測装置6〜8に戻り、各距離計測装置6〜8
では、電磁波信号の送出から反射信号の受信、検出まで
の時間、すなわち電磁波信号が各ホーンアンテナ1〜3
から炭化室壁面10までの往復の距離を伝搬するのに必
要な時間と電磁波の伝搬速度から各ホーンアンテナ1〜
3から炭化室壁面10までの距離を算出する。
【0023】各距離計測装置6〜8により計測された距
離データは信号処理装置9に入力される。また信号処理
装置9には、押出量計測装置13からラムビーム12の
押出量の計測値、すなわちアンテナの炭化室内での位置
データが入力される。このようにして、信号処理装置9
には、各アンテナをラムビーム12と共に炭化室内に挿
入、走査する際に、各アンテナの位置データとこの各ア
ンテナ位置からの各距離計測データが順次入力される。
この各アンテナを直線的に炭化室内に挿入、走査させな
がら距離計測を行う際に、各アンテナの走査経路を直線
上に維持できれば任意の基準線に対する炉壁の形状の計
測、把握が可能である。しかし実際の計測においては、
ラムビーム12の曲り、よじれ、振動等により、アンテ
ナの走査経路を正確に直線上に維持することは困難であ
り、走査方向に対して直角方向に、特に水平面における
左右方向に多くの変動や蛇行を生じる。
【0024】上記ラムビーム12と共に各アンテナを炭
化室内に挿入、走査させるときに、この走査経路の蛇行
等により生じるアンテナの距離計測方向への位置変化に
ついての対策として、本発明では、第1の対策(複数の
距離計測装置を用いる方法)と、第2の対策(画像撮影
手段、方向・位置計測手段及び画像処理装置を用いる方
法)を用意しており、実施形態1では上記第1、第2の
対策の一形態を説明する。上記第1の対策として、図1
では3台の距離計測装置6,7,8を設置し、これらの
アンテナ1,2,3を一定距離間隔(この例では50m
m)で直線状のラムビーム12上に設けている。そして
コークス押出装置20がラムビーム12と共にアンテナ
1〜3を炭化室内に挿入、走査させているときに信号処
理装置9では、各距離計測装置6〜8からの距離計測デ
ータと押出量計測装置13からのアンテナ位置データか
ら異なるホーンアンテナが炭化室の同一位置を計測した
際の距離データを導出し、この距離データの差より異な
るホーンアンテナが同一地点を計測する時点間のアンテ
ナの計測方向の位置の変化、すなわちラムビーム12の
先端部の変位を算出している。この第1の対策の詳細を
図2、図3により説明する。
【0025】図2は図1の距離計測装置が2台、即ち2
個のアンテナの場合の計測例の説明図である。図2にお
いて、前回、押出量計測装置13の計測押出量がDのと
きのある計測時点において、2つのアンテナ1,2の位
置から炭化室壁面10の対向位置P1,P2 までの距離
の計測値がそれぞれL10,L20であったとする。今回、
ラムビームの押出量を前回よりアンテナ1,2の設置間
隔ΔDだけ増加させた押出量(D+ΔD)の計測時点
で、アンテナ1,2から炭化室壁面10の対向位置
2 ,P3 までの距離の計測値がL21,L31であったと
する。
【0026】図2に示すように、計測値L20とL21
は、炭化室壁面10の同一位置P2 から前回計測時のア
ンテナ2までの距離と今回計測時のアンテナ1までの距
離であるから、ラムビーム12によってアンテナ1,2
が同一直線上に移動(走査)した場合には、同一の計測
値になるはずである。しかし実際には、L20とL21とに
計測値の差ΔL2 =L21−L20が存在することからラム
ビーム12に取付けられたアンテナ1,2の炭化室内へ
の挿入増加量ΔD(アンテナ1,2の設置間隔に等し
い)に基づくラムビーム12の曲り、よじれ、振動等に
より、アンテナ1,2の距離計測方向のずれによる変位
が生じ、この変位が上記計測値の差ΔL2 となって表れ
るものである。従って今回の計測時点におけるアンテナ
2の計測値L31に対して、前記変位量ΔL2 を用いて補
正することにより、L10及びL20が計測された位置と同
一直線上の位置からの計測値L30=L31−ΔL2 が得ら
れる。
【0027】図3は図1の距離計測装置が3台、即ち3
個のアンテナの場合の計測例の説明図である。図3にお
いて、前回、押出量計測装置13の計測押出量がDのと
きのある計測時点において、3つのアンテナ1,2,3
の位置から炭化室壁面10の対向位置P1 ,P2 ,P3
までの距離の計測値がそれぞれL10,L20,L30であっ
たとする。今回、ラムビームの押出量を前回より各アン
テナの設置間隔ΔDだけ増加させた押出量(D+ΔD)
の計測時点で、アンテナ1,2,3から炭化室壁面10
の対向位置P2 ,P3 ,P4 までの計測値がL11
31,L41であったとする。
【0028】図3に示すように、計測値L20とL21は、
炭化室壁面10の同一位置P2 から前回計測時のアンテ
ナ2までの距離と今回計測時のアンテナ1までの距離で
あり、L30とL31は、炭化室壁面10の同一位置P3
ら前回計測時のアンテナ3までの距離と今回計測時のア
ンテナ2までの距離であるから、ラムビーム12によっ
てアンテナ1,2,3が同一直線上に移動(走査)した
場合には、それぞれ同一の計測値になるはずである。し
かし実際には、ラムビーム12に取付けられたアンテナ
1,2,3の炭化室内への挿入増加量ΔD(各アンテナ
の設置間隔に等しい)に基づくラムビーム12の曲り、
よじれ、振幅等により、アンテナ1,2,3の距離計測
方向へのずれによる変位と回転による変位により、次の
変位量が生じている。 ΔL2 =L20−(L21−ΔL3 ) ΔL3 =L31−L30 従って今回の計測時点におけるアンテナ3の計測値L41
に対して、上記変位量により計測値L41を補正すること
により、L10〜L30が計測された位置と同一の直線上の
位置からの計測値L40が得られる。
【0029】前記第2の対策のため、図1ではコークス
の押出装置22に、カメラ14,20、レーザ投光器1
8、スクリーン板21及び画像処理装置15を設けてい
る。これは、アンテナ1〜3をラムビーム12と共に炭
化室内に挿入、走査させる際に、この走査範囲が長くな
り、この間に前記第1の対策による処理を繰り返すと、
走査方向に対して微少な角度誤差があっても、算出され
るアンテナ変位量の誤差が累積され、精度の良いアンテ
ナ変位量を得ることが困難となることによる。そこでこ
の対策として、前記アンテナの走査範囲内の複数の時点
において、カメラ14により炭化室内のアンテナ位置と
炉体上の一対の基準点の位置を撮影すると共に、方位・
位置計測手段によりカメラ14の炉体に対する相対的な
方向及び位置を計測し、この計測値によりカメラ14の
方向及び位置の変動を補正した上でアンテナの計測地点
における走査基準線から距離測定方向への変位量を精度
良く求め、この高精度の変位量により前記第1の対策に
よる処理により求めたアンテナ変位量の累積誤差を補正
するようにしている。以下この第2の対策を図面を参照
して詳細に説明する。
【0030】図4及び図5は図1のカメラ14の設置位
置及びその撮影画像の例1、2を示す説明図である。図
4は、コークス炉体に炉体基準点16を設けていない場
合の例である。そして図の(a)は、カメラ14と炭化
室炉壁10の位置関係を示すため、これらを真上からみ
た水平面における図であり、図の(a)の(イ)、
(ロ)、(ハ)はラムビーム12を炭化室内に挿入、走
査させたときに、アンテナ位置を示すアンテナ参照点1
7が炭化室内の(イ)、(ロ)、(ハ)の位置にあるこ
とを示している。また図の(b)は、アンテナ参照点1
7が(イ)、(ロ)、(ハ)の各位置にあるときに、カ
メラ14により撮影されたアンテナ参照点17の画像を
示している。
【0031】図5はコークス炉体の入側の左右に1対の
炉体基準点16A,16Bを設けた場合の例である。そ
して図の(a)も、カメラ14と炭化室炉壁10を真上
からみた水平面における図であり、カメラ14の方向
(視野の中心軸の方向)が方向Aのときの視野(実線)
と、方向AからΔθ変化して方向Bになったときの視野
(破線)を示している。また図の(b)は、アンテナ参
照点17が(イ)の位置にあり、カメラ14の方向がA
とBの場合について、カメラ14により撮影された炉体
基準点16A,16B及びアンテナ参照点17の画像を
示している。
【0032】図5の(b)の左側の撮影画像では、一対
の炉体基準点16A,16Bが座標原点に対して左右対
称の位置にあり且つアンテナ参照点17が座標原点上に
ある。そしてこのアンテナ参照点17に対して一対の炉
体基準点16A,16Bが等距離(d1 =d2 )にあ
る。そこでアンテナは走査基準線上にあって、カメラ1
4は、所定の正常位置にあれば、その方向も所定の正常
方向にあることが判る。図5の(b)の右側の撮影画像
では、一対の炉体基準点16A,16Bが座標原点に対
して左右対称の位置になく且つアンテナ参照点17は座
標原点上にはない。そして一対の炉体基準点16A,1
6Bはアンテナ参照点17に対して等距離にはない(d
1 ≠d2 )。そこでカメラ14が正常の位置にあるとす
れば、その方向が正常方向から変化していることにな
る。なお図5は、カメラ14はその設置位置は変化せ
ず、炉体に対する方向のみが変化した場合の説明図であ
り、カメラ14の方向及び位置が変化した場合について
は、図7、8において後述する。
【0033】以下図4、5を参照し、図1のカメラ14
及び画像処理装置15の動作を説明する。図1のコーク
ス押出装置22に設置されるカメラ14の方向及び位置
は、図5の(a)に示すように、アンテナの走査経路の
延長方向(走査基準線)とカメラ視野の中心軸の方向と
を一致させた方向で、カメラ視野内にコークス炉体の入
側の左右に設けられた一対の炉体基準点16A,16B
及び炉内に挿入されたアンテナ位置を示すアンテナ参照
点17が収まるような位置に取付けられ固定される。な
おカメラ14による撮影画像上でこれらの位置の判別が
容易なように、ここでは炉体基準点16A,16Bには
LEDを、アンテナ参照点17にはLDを設けて発光さ
せているが、これらの発光素子の代りに識別可能なマー
キングを設けるようにしてもよい。
【0034】カメラ14による画像の撮影は、コークス
押出装置22による押出量があらかじめ決めた量に達し
た(即ちアンテナ参照点17があらかじめ決めた地点に
達した)時点に行う。本実施例では、カメラ14による
画像データの撮影は、アンテナ参照点17が炭化室炉体
の両端(入側及び出側)を通過した時点と、炉体内の中
間の2点(入側から1/3、2/3地点)を通過した時
点に(即ち合計4回)行っている。ここで、各撮影地点
を通過する際に押出ラムを一時停止、もしくは押出ラム
の押出速度を低下させれば、画像撮影時の押出装置の振
動等を抑制し、より正確な計測を行うことが出来る。
【0035】カメラ14によって撮影された画像データ
は画像処理装置15に送られる。ここでアンテナを炭化
室内に挿入、走査する際に、アンテナが走査基準線上を
走査すれば、撮影画面上のアンテナ参照点17の位置は
図4の(b)の(イ)、(ロ)のように変化しない。し
かしアンテナの走査方向が走査基準線上から変位する
と、アンテナ参照点17の位置は図4の(b)の(ハ)
のように変化する。この場合、カメラ14の視野(撮影
範囲)を一定とすると、画面上のアンテナ参照点17の
位置が(ハ)の場合に、カメラ14の視野の中心軸から
アンテナ参照点の位置(ハ)の方向(方位角)θが求め
られる。そしてアンテナの挿入量に基づき算出されるカ
メラ14とアンテナ参照点17の位置(ハ)までの距離
Lと前記位置(ハ)の方向θとからアンテナの走査方向
と直角方向へのアンテナの変位量dをd=L・tanθ
として算出することが可能である(図4の(a)のθ、
L、dを参照)。
【0036】このようにして、カメラ14及び画像処理
装置15を用いて把握した炭化室内のアンテナの実際の
走査経路に基づき前記アンテナの走査基準線から距離計
測方向への変位量を求め、この変位量により距離計測装
置の計測した炉壁までの距離計測値を補正することによ
り、炉体に対して任意の基準位置に対しての炉壁形状を
計測することが原理的に可能となる。そしてカメラ14
を設置する方向としては炭化室の窯口の延長線上となる
が、実際のコークス炉では炭化室が多数存在するため、
各炭化室にカメラ14を設けてはカメラ14が多数必要
となる。さらに、コークス押出時に、窯口方向には押出
装置またはコークス受出装置が移動してくるため固定位
置にカメラ14を設置することは困難である。このため
仮設または移動可能なカメラ14を利用する必要がある
が、この場合に、仮設等のカメラ14を、炉体に対する
方向及び位置を一定として設置することはかなり困難で
ある。
【0037】カメラ14の方向が設置時と異なる方向に
変化してしまうと、図5の(b)の右側の図に示したよ
うに、アンテナ参照点17の位置(イ)がアンテナを走
査させる基準の直線上にあっても、撮影画像上の炉体基
準点16A,16Bとアンテナ参照点17の位置関係が
変化してしまう。このため、炉内に挿入したアンテナの
カメラ14に対する相対的な位置は算出可能であるが、
炉体に対するアンテナの位置は正しく算出できないた
め、距離計測装置による距離計測値を精度良く補正して
炉壁の形状を求めることはできない。そこで本発明にお
いては、カメラ14のコークス炉体に対する相対的な方
向及び位置を計測する手段を設けるようにしており、実
施形態1ではその一例を説明する。
【0038】図6は本実施形態1に係るカメラ14の方
向及び位置の計測法の説明図であり、図1及び図6によ
りこの実施形態による計測方法を説明する。図6の
(a)に示すように、炉体の既知の位置に反射鏡19を
固定する。図1のコークス押出装置22上のレーザ投光
器18は炉体上に設置された反射鏡19に向けてレーザ
光の投射を行う。炉体上の反射鏡19から反射されたレ
ーザ光は押出装置22上のスクリーン板21で受光され
る。スクリーン板21に対向する位置に設置されたカメ
ラ20はスクリーン板21上の反射光の受光位置を画像
として撮影する。ここで、レーザ投光器18、スクリー
ン板21、カメラ20と、カメラ14の相互の位置関係
は金属フレーム23上に搭載することにより固定されて
いる。従って押出装置22の振動等により押出装置の炉
体に対する方向が変化すると、押出装置上のレーザ投光
器18等の角度が変化する。これにより反射鏡19から
の反射光の方向も変化するので、カメラ20によりスク
リーン板21上の反射光の受光位置を検出することによ
り前記角度の変化を算出することができる。
【0039】図6の(b)により前記角度の変化を具体
的に説明する。金属フレーム23によりレーザ投光器1
8、スクリーン板21、カメラ20及びカメラ14の相
互位置が固定され、カメラ14等が炉体に対してある方
向を向いている場合のレーザ投光器18からの収束光の
反射鏡19への入射角度をθ1とし、レーザ投光器18
と反射鏡19間の距離をL00、反射鏡19とスクリーン
板21間の距離をL01、そのときのスクリーン板21上
の反射光の位置をsとする。次にカメラ14等の炉体に
対する方向がθ2 だけ変化して(θ1 +θ2 )となり、
レーザ投光器18と反射鏡19間の距離がL10に、反射
鏡19とスクリーン板21間の距離がL11に変化した場
合の、スクリーン板21上の反射光の位置をrとする
と、角度の変化θ2 は次式(1)で表される。但し、
(L00+L01)と(L10+L11)は、近似的に等しいと
みなしている。 θ2 =tan-1{r/(L00+L01)} …(1)
【0040】上記式(1)によりレーザ投光器18から
反射鏡19への収束光の入射角度の変化分θ2 が求めら
れ、レーザ投光器18との相互位置が固定されたカメラ
14等の炉体に対する方向の変化分も同様にθ2 とな
る。次にカメラ14に方向及び位置の変動が生じた場合
に、上記に説明したレーザ光反射点の変位量に基づくこ
れらの変動分の計測法と、この計測結果による補正法を
説明する。
【0041】いま押出装置22上に設けられ相互に位置
関係が固定されたカメラ14,20、レーザ投光器18
及びスクリーン板21を一括して計測部と称することに
する。図7は上記計測部の方向及び位置が正常で変動が
ない場合の計測部及び計測対象点の配置と撮影画像を示
す図である。図7の(a)は上記計測部及び計測対象点
を真上からみた位置関係を示しており、図では、レーザ
光源18の先端部、反射光検出用のスクリーン板21及
びカメラ14の先端部を一直線上に揃えた直線がX軸方
向で、計測部と炉体との距離方向がZ軸方向である。そ
して計測部内の各機器のX,Z座標と炉体基準点16
A,16B、アンテナ参照点17及びレーザ反射位置の
X,Z座標は図示のように示される。
【0042】図7の(b)は、同図の(a)の計測部及
び計測対象点を真横からみた側面図であり、図では、計
測部の上下方向がY軸で、計測部と計測対象点との距離
方向がZ軸方向である。図7の(c)はカメラ14とカ
メラ20のそれぞれの撮影画像を示す図であり、前記X
軸方向が画像の左右方向で、Y軸方向が画像の上下方向
である。図7の(c)のカメラ14の画像では、一対の
炉体参照点16A,16Bが座標原点に対して左右対称
の位置にあり且つアンテナ参照点17が座標原点上にあ
るので、カメラ14は方向も位置も変動していない状態
を示している。また図7の(c)のカメラ20の画像で
は、レーザ光の反射位置が座標原点上にあるので、レー
ザ照射、反射系に方向の変動がない状態を示している。
【0043】図8は計測部に方向及び位置の変動が生じ
た場合の計測及び補正の方法を説明する図であり、図の
(a)は計測部に角度変化(方向変化)と位置変位があ
る場合の計測部と計測対象点の位置関係及びカメラ14
により撮影された画像を示している。また図8の(b)
は(a)の変動角度分の補正後のこれらの位置関係とこ
の補正により変換されたカメラ14の変換画像を示し、
図の(c)は(b)の位置変位量の補正後の位置関係と
この補正により変換されたカメラ14の変換画像を示し
ている。
【0044】押出装置22の振動により前記計測部に位
置変位、方向変化が発生した場合に、これらの計測法を
説明する。但し本計測法では以下の仮定を行う。 (仮定1)まずカメラ14の位置、方向が固定されてい
ると仮定して、カメラ14を原点とした座標系におい
て、炉体、ラムビーム(アンテナ)が変位、回転したも
のとした計測を行い、次にこの計測結果による補正を行
う。 (仮定2)カメラ14と炉体基準点16A,16B間の
距離及びカメラ14とアンテナ参照点17間の距離(ア
ンテナの炉内挿入量を計測して)は既知であり、カメラ
14の位置変位や方向変化による上記距離の変化は無視
しうるものとする。ここでカメラ14,20による撮影
画像上の撮影対象点の位置変化が、何に依存して生じる
かを分析すると、次の通りである。 (1)カメラ14による撮影画像上の炉体基準点16
A,16B(とアンテナ参照点17)の位置は、計測部
の位置変位と方向変化の両方に依存する。 (2)カメラ20による撮影画像上のレーザ光反射点の
位置は、計測部の方向変化のみに依存する。
【0045】上記計測部の方向及び位置の変動依存性に
基づき、本計測法は次の手順により行う。 (1)カメラ20での撮影画像上のレーザ光反射点の位
置変位による計測部の方向の変化分、即ち変動角度を算
出する。即ちカメラ20での撮影画像より反射点の位置
変化量を算出し、カメラ20から反射鏡19までの距離
と反射点変位量より計測部の変動角度を求める(前記式
(1)を参照)。 (2)カメラ14での撮影画像上の炉体基準点16A,
16Bの位置と上記(1)で求めた変動角度から炉体基
準点16に対するカメラ14の位置を算出する。即ちま
ず、上記(1)で求めた変動角度分だけ逆方向に回転さ
せ角度補正をした画像を生成することにより、カメラ1
4の位置を通り炉体軸(炉体内のアンテナ走査基準線)
と平行な軸に対する画像に変換する(図8の(b)を参
照)。次にカメラ14の炉体基準点16A,16Bに対
する相対的位置によりカメラ14の位置変化量を求め、
カメラ14の視野中心軸を炉体軸と一致させるように平
行移動させて位置補正後の画像に変換する(図8の
(c)を参照)。
【0046】図8の(c)のカメラ14の変換画像は、
計測部に生じた角度変化と位置変位の補正後の画像であ
るので、この補正後の画像データによりアンテナ参照点
17の位置を計測すると、コークス炉内のアンテナ位置
を精度良く計測することができる。
【0047】実施形態2 図9は本発明の実施形態2に係るカメラ14の方向及び
位置の計測法の説明図である。本実施形態2では、図6
において用いた炭化室内に挿入されたアンテナの位置及
び一対の炉体基準点16A,16Bの位置を撮影するカ
メラ14のほかに、少くとも一対の較正用カメラで、各
較正用カメラは、それぞれ前記一対の炉体基準点16
A,16Bを視野内に収めることが可能で、前記カメラ
14と相互の位置関係がそれぞれ固定されたカメラ2
4,25を設けている(図9の(a)を参照)。そして
各カメラ14,24,25により撮影された画像データ
には、画像上の異なる位置に炉体上の同一地点である一
対の各炉体基準点16A,16Bが撮影されており、画
像上の位置から各カメラから見た場合の炉体上の同一地
点(各炉体基準点16A,16B)の方向が算出され
る。これらの各カメラからの方向と、固定された各カメ
ラ間の相互の位置関係(距離)から、各炉体基準点16
A,16Bと各カメラとの相互の位置関係を算出するこ
とが可能となる。
【0048】図9の(b)により一対のカメラと一対の
炉体基準点のうちのいずれか一方の基準点との相互の位
置関係を説明する。いま一対のカメラを24,25とし
て、カメラ24と25を結ぶ結合直線の長さをD、炉体
基準点16Aから前記結合直線に垂線を下してその交点
をP、カメラ24と前記交点P間の距離をd1 、前記交
点Pと炉体基準点16A間の距離をd2 、カメラ24が
炉体基準点16Aをみた方向と前記結合直線との間にな
す角度をθ1 、カメラ25が炉体基準点16Aをみた方
向と前記結合直線との間になす角度をθ2 とすると、前
記距離d1 ,d2 は次式(2)、(3)で表される。 d1 =D・tanθ2 /(tanθ1 +tanθ2 ) …(2) d2 =d1 ・tanθ1 …(3) 次に一対のカメラ24,14を用いるとか、一対のカメ
ラ14,25を用いる等の組み合せを変え、また一対の
炉体基準点の他方の基準点16Bを用いたりして、炉体
上の2つ以上の複数の基準地点に関して同様の位置関係
の算出を行えば、各カメラの炉体に対する位置、方向を
算出することが可能となる。
【0049】実施形態3 図10は本発明の実施形態3に係るカメラ14の方向及
び位置の計測法の説明図である。本実施形態3では、図
6において用いた炭化室内に挿入されたアンテナの位置
及び一対の炉体基準点16A,16Bの位置を撮影する
カメラ14のほかに、少くとも2個の較正用距離計測装
置で、各較正用距離計測装置は、それぞれ炉体の位置が
既知である複数の点(図10の(a)では炉体の入側の
左右の地点A,B)までの距離を非接触で計測すること
ができる距離計測装置26,27を用いる。なおカメラ
14と非接触の距離計測装置26,27との相互の位置
関係は既知で、固定されているとする。そして較正用の
各距離計測装置26,27によって、各距離計測装置の
位置から前記炉体の位置が既知である複数の地点までの
距離及び方向がわかれば、炉体に対する各距離計測装置
の方向を算出することが出来る。
【0050】図10の(b),(c)により上記方法を
具体的に説明する。いま図10の(b)に示すように距
離計測装置26と27は、相互の間隔がDで、2つの距
離計測方向が平行に固定され、炉体に対してある方向を
むいた場合の炉体上の2つの地点A,Bまでの計測距離
をそれぞれL00,L01とすると、距離計測装置26,2
7の各計測方向の炉体上の各地点A,Bにおける入射角
(2つの距離計測装置26と27を結ぶ直線を炉体方向
に平行移動させて、この直線の一端が地点Aまたは地点
Bのいずれか一方に接触した位置における平行移動させ
た直線と、2つの地点A,Bを結ぶ直線との間になす角
と等価)θ1 は、次式(4)となる。 θ1 =tan-1{(L00−L01)/D} …(4)
【0051】次に各距離計測装置26,27の計測方向
が、図10の(c)のように、変化した場合の炉体上の
距離計測点をA′,B′、計測距離をL10,L11とする
と、距離計測装置26,27の各計測方向の炉体上の各
地点A′,B′における入射角θ2 は、次式(5)とな
る。 θ2 =tan-1{(L10−L11)/D} …(5) ここで、炉体上の前記距離計測地点A,B,A′,B′
の位置が既知であれば、前記式(4)、(5)により求
めるθ1 ,θ2 により距離計測装置26,27の角度の
変化を算出することが可能である。
【0052】なお前記式(4)、(5)の算出値は、炉
体上の複数の距離計測地点A,B,A′,B′が同一平
面上に存在するものとして算出される。それ故炉体上の
距離計測地点が傾斜していたり、凹凸があったりする場
合には、炉体の距離計測箇所に平面板を設けて、距離計
測装置26,27の平面板上の計測地点が同一直線上に
くるようにしておけば、前記式(4)、(5)を用いて
距離計測装置の炉体に対する角度を算出することは可能
である。そしてカメラ14により撮影された位置が既知
の炉体基準点16A,16Bの画像上の位置と前記算出
された距離計測装置の炉体に対する方向から相互位置が
固定されたカメラ14等の炉体に対する相対的な位置を
算出することが出来る。
【0053】上記の説明においては2個の距離計測装置
26,27を用いた例について説明したが、実施形態3
においては校正用距離計測手段として、1個の距離計測
装置27を用いても、炉体に対するカメラ(画像撮影手
段)14の撮像方向を計測することが可能である。図1
1は1個の距離計測装置27を用いた場合の実施形態3
に係るカメラ(画面撮像手段)14の方向及び位置の計
測法の説明図である。
【0054】カメラ14の炉体60に対する方向が変化
すると、炉体60上の位置が既知な点(例えば炉体基準
点16A,16B)までの距離と角度が変化する。この
距離と角度の変化を計測することにより炉体に対する方
向の変化を算出することが出来る。図12に示されるよ
うに、窯口の両側に設置された2つの炉体基準点16
A,16Bの距離をdとし、それぞれA点、B点とす
る。距離計測装置27の位置をC点、カメラ14の位置
をD点とする。カメラ14と距離計測装置27とを結ぶ
直線に対して、距離計測装置27の距離計測方向を角度
θ1、θ2の2方向において、炉体基準点16A,16
Bまでの距離a、bを計測する。
【0055】この時∠BCA=αとすると α=θ2−θ1 と表わされる。また、∠CAB=βとおくと正弦公式に
よって、 sinβ=(b/a)sinα となる。従って、カメラ14の画像中心の炉体に対する
方向は直線CDの直線ABがなす角度φとなり、また、
角度φは φ=θ1−β と表わされる。また、カメラの画像中心方向が直線AC
に対して垂直であれば θ1=β となる。
【0056】カメラ14により撮影された、炉体60上
の炉体基準点16A,16Bの画像上における位置の変
化及び、前記算出されたカメラ14の炉体60に対する
画像中心方向の角度φから、カメラ14の炉体60に対
する相対的な方向及び位置を算出することができる。
【0057】更に、1個の較正用距離計測手段によって
カメラ(画像撮影手段)14の炉体60に対する方向及
び位置を計測する方法として以下の方法がある。
【0058】距離計測手段27の距離計測方向を固定
し、カメラ14の視野中心方向に対して所定の角度を持
つ直線上を距離計測手段27を移動させながら、炉体前
面との距離を計測する。この概念図を図13に示した。
計測した距離をもとに炉体前面の形状を紙面上などに再
構成することにより、距離計測装置27が移動した直線
と炉体前面の基準線のなす角が求まる。この角度が求め
るべき角度φである。
【0059】また、図14に示されるように距離計測装
置27の距離計測方向を固定し、距離計測装置27とし
て光波距離計27aを用いる。図12のθ1、θ2が固
定となるようにハーフミラー27等を用いて光波の進路
を2つに分けて、さらに時間遅延信号を用いることによ
って、光波距離計27の向きを一定に保ったまま、距離
a、bを同時に測定し、カメラ14の炉体に対する相対
的な方向及び位置を算出することが可能である。
【0060】図1の画像処理装置15は、前記のように
アンテナを炭化室内に挿入、走査させる過程において、
カメラ14により撮影した一対の炉体基準点16A,1
6B及びアンテン参照点17の位置データ並びにカメラ
20により撮影したレーザ反射光の受光位置データを信
号処理装置9へ供給する。
【0061】信号処理装置9は、まず前記実施形態1〜
3のいずれかの方法を用いて、カメラ14のコークス炉
体に対する相対的な方向及び位置を計測し、方向及び位
置に変動が生じた場合の変動量を算出する。そしてカメ
ラ14に生じた方向や位置の変動量だけカメラ14の撮
影画像を補正した変換画像を生成し、この生成された変
換画像におけるアンテナ(又はアンテナ参照点17)の
位置データを求める。次にこのアンテナの位置データを
用いて図2、3で説明した複数の距離計測手段を用いて
同一計測地点に対する異なるアンテナから計測した2つ
の計測値の差から求めたアンテナの走査基準線から距離
計測方向への変位量を補正して、このアンテナの変位デ
ータの誤差の累積を防止する。
【0062】そして信号処理装置9は、コークス炉内に
挿入されたアンテナの走査基準線または任意の計測基準
線に対する位置、即ちアンテナの炉体に対する相対的な
位置を求め、このアンテナの相対的位置から炉壁までの
距離を計測した距離計測装置の計測値により、コークス
炉体に対する任意の基準位置に対しての炉壁計測点の位
置を算出してコークス炉炭化室の形状を精度良く求める
ことができる。また、上記の計測はコークス押出し時に
行ったが、押出ラムを入側に戻す際にも同様に計測可能
であり、押出し時と戻り時の計測データを比較、補正す
ることによりより正確な計測も可能である。
【0063】以上のように本発明の各実施形態によるコ
ークス炉炉壁形状計測方法によれば、コークス押出し時
に計測を行っても、粉塵、温度等の影響を受けずにコー
クス炉炭化室壁面形状を計測することができるので、計
測のための時間を別途確保する必要がなくなり、効率的
な計測を行うことが可能となる。またコークス押出し用
ラムビームと共に各アンテナを炭化室内に挿入、走査さ
せるときに生じる走査方向に対するアンテナ位置の変動
を、複数の距離計測装置の各計測データを用いる処理
と、カメラの方向・位置計測手段を用いてカメラの方向
・位置変動分を修正した変換画像データを用いる処理の
併用により補正するので、精度の良い計測値によりコー
クス炉炉壁形状を計測することができる。
【0064】図1の実施形態1では、距離計測手段とし
てホーンアンテナと電磁波信号の送受信を行う距離計測
装置を使用する例を示したが、距離計測手段として光信
号の送受信により距離計測を行う光波距離計を利用する
ことも可能である。この場合には、アンテナの代りに、
投光器及び受光器により構成される光センサ部を設置す
るので、この光センサ部及び光伝送路の熱、粉塵対策を
十分行う必要がある。
【0065】また図1の実施形態1では、導波管4の先
端に結合される各アンテナは、各アンテナが直線上に一
定間隔で配列されるようにラムビーム12の先端部に取
付け、コークス押出作業時に距離計測を行う例を示し
た。しかし各アンテナ及び伝送路を、押出ラムやラムビ
ームとは別の炭化室内挿入手段、例えば直線のはり状部
材(本明細書では、これを直線ビームと称する)等の先
端部に取付け、この直線ビームをこの直線方向で炭化室
内に挿入して計測を行うことも可能である。この場合は
炭化室内にコークスが装入されていないことが前提とな
るため、火炎、粉塵等の影響を受けにくくなるという利
点がある。また前記直線ビーム等の挿入手段に、距離を
計測する高さ方向の昇降手段を付加すれば、簡易に炭化
室の高さ方向の任意の高さの計測を行うことも可能とな
る。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、非接触の
距離計測手段のセンサ部をその計測方向がコークス炉炭
化室の壁面に向くように炭化室内に挿入して直線的に走
査させ、この走査中におけるセンサ部から炭化室壁面ま
での距離及びセンサ部の炭化室内への挿入量を逐次計測
し、またコークス炉体に対する所定の位置に設置された
画像撮影手段及び方向・位置計測手段により前記炭化室
内に挿入されたセンサ部の位置を順次撮影すると共に前
記画像撮影手段のコークス炉体に対する相対的な方向及
び位置を順次計測し、この撮影された各画像と計測され
たそのコークス炉体に対する相対的な方向及び位置とに
より、画像撮影手段の方向及び位置の変動を補正した上
でセンサ部の各計測地点の走査基準線から距離計測方向
への変位量を順次求め、このセンサ部の各変位量とこの
センサ部を介した距離計測手段の計測値からコークス炉
体に対する任意の基準位置に対しての炉壁計測点の位置
を算出するようにしたので、非接触の距離計測手段を用
いて粉塵や高温等の影響を受けずにコークス炉炉壁形状
を計測することができると共に、設置場所における視野
方向及び設置位置の変動分の修正された画像撮影手段か
らの撮影画像データを用いて前記距離計測手段のセンサ
部の炭化室内への挿入、走査に伴う距離計測方向への変
位量が補正され、精度の良い計測値によりコークス炉炉
壁形状を計測することができる。
【0067】また本発明によれば、複数の非接触の距離
計測手段の各センサ部を同一計測方向で一定距離間隔に
固定して、その計測方向がコークス炉炭化室の壁面に向
くように炭化室内に挿入して直線的に走査させ、この走
査中における各センサ部から炭化室壁面までの距離及び
各センサ部の炭化室内への挿入量を逐次計測してそれぞ
れ記録し、異なる距離計測手段のセンサ部の挿入量が等
しくなる2つの時点でそれぞれ計測される炉壁の同一地
点までの距離計測値の差から各距離計測値が得られた時
点間でのセンサ部の距離計測方向への位置ずれを算出
し、またコークス炉体に対する所定の位置に設置された
画像撮影手段及び方向・位置計測手段により前記炭化室
内に挿入されたセンサ部の位置を順次撮影すると共に前
記画像撮影手段のコークス炉体に対する相対的な方向及
び位置を順次計測し、この撮影された各画像と計測され
たそのコークス炉体に対する相対的な方向及び位置とに
より、画像撮影手段の方向及び位置の変動を補正した上
でセンサ部の各計測地点の走査基準線から距離計測方向
への変位量を求め、前記センサ部の炭化室内への挿入、
走査範囲の中の複数の位置において前記画像撮影手段及
び方向・位置計測手段を介して求めたセンサ部の変位量
により前記複数の距離計測手段の計測値から算出したセ
ンサ部の対応する位置ずれを補正し、この補正後のセン
サ部の位置ずれデータとこのセンサ部を介した距離計測
手段の計測値からコークス炉体に対する任意の基準位置
に対しての炉壁計測点の位置を算出するようにしたの
で、非接触の距離計測手段を用いて粉塵や高温等の影響
を受けずにコークス炉炉壁形状を計測することができる
と共に、異なる距離計測手段のセンサ部が炉壁の同一地
点を計測した距離データを用いる処理及び設置場所にお
ける視野方向及び設置位置の変動分の修正された画像撮
影手段からの撮影画像データを用いる処理の併用により
前記各距離計測手段のセンサ部の炭化室内への挿入、走
査に伴う距離計測方向への変位量が高精度で補正され、
その結果きわめて精度の良い計測値によりコークス炉炉
壁形状を計測することができる。
【0068】また本発明によれば、前記画像撮影手段の
コークス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測
する方向・位置計測手段として、前記画像撮影手段と相
互の位置関係の固定された所定位置に収束光投射手段及
び反射光受光手段と、コークス炉体の所定位置に固定さ
れた反射鏡とをそれぞれ設け、前記画像撮影手段は炭化
室内に挿入されたセンサ部の位置と共にコークス炉体に
設けられた複数の基準位置を順次撮影し、また前記収束
光投射手段から収束光を前記反射鏡に向けて投射し、そ
の反射光を反射光受光手段により受光してこの受光した
反射光の座標位置を計測し、前記画像撮影手段により撮
影された炉体の複数の基準位置の画像データと前記計測
された反射光の座標位置とにより画像撮影手段の炉体に
対する相対的な方向及び位置を順次計測するようにした
ので、投射光の炉体からの反射光の位置を計測する光学
的処理を追加するのみで、画像撮影手段のコークス炉体
に対する相対的な方向及び位置を計測することができ
る。
【0069】また本発明によれば、前記画像撮影手段の
コークス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測
する方向・位置計測手段として、コークス炉体に設けら
れた複数の基準位置をそれぞれ視野内に収めることが可
能な異なる位置で且つ前記画像撮影手段と相互に位置関
係が固定された位置に少なくとも一対の較正用画像撮影
手段を設け、前記画像撮影手段は炭化室内に挿入された
センサ部の位置と共に前記コークス炉体に設けられた複
数の基準位置を順次撮影し、また前記少なくとも一対の
較正用画像撮影手段はコークス炉体に設けられた複数の
基準位置をそれぞれ撮影し、画像撮影手段及び較正用画
像撮影手段によりそれぞれ撮影された炉体の複数の基準
位置の画像データから前記コークス炉体に設けられた複
数の基準位置と画像撮影手段及び較正用画像撮影手段と
の相互の位置関係を算出するようにしたので、一対の較
正用画像撮影手段の追加後の各撮影画像のデータ処理を
行うのみで、画像撮影手段のコークス炉体に対する相対
的な方向及び位置を計測することができる。
【0070】また本発明によれば、前記画像撮影手段の
コークス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測
する方向・位置計測手段として、コークス炉体における
複数の既知の位置までの距離をそれぞれ非接触で計測で
きる複数の較正用距離計測手段を前記画像撮影手段と相
互に位置関係が固定された異なる位置にそれぞれ設け、
前記画像撮影手段は炭化室内に挿入されたセンサ部の位
置と共にコークス炉体に設けられた複数の基準位置を順
次撮影し、また前記複数の較正用距離計測手段はコーク
ス炉体における複数の既知の位置までの距離をそれぞれ
計測し、前記画像撮影手段により撮影された炉体の複数
の基準位置の画像データと複数の較正用距離計測手段に
より計測された距離データに基づき画像撮影手段の炉体
に対する相対的な方向及び位置を順次計測するようにし
たので、最低2個の較正用距離計測手段を追加した小幅
なコスト増により、画像撮影手段の炉体に対する相対的
な方向及び位置を計測することができる。
【0071】また本発明によれば、前記非接触の距離計
測手段の単数または複数のセンサ部をコークス押出ラム
またはラムビームの先端部に設置し、また炭化室内に挿
入された前記センサ部の位置またはセンサ部の位置と共
にコークス炉体に設けられた複数の基準位置を順次撮影
する画像撮影手段並びにこの画像撮影手段のコークス炉
体に対する相対的な方向及び位置を計測する方位・位置
計測手段を押出ラムを駆動する押出装置に設置するよう
にしたので、コークス押出時に、同時に炭化室壁面形状
の計測が可能で、計測のための時間を別途必要とせず、
生産効率が向上する。
【0072】また本発明によれば、前記画像撮影手段の
コークス炉体に対する相対的な方向および位置を順次計
測する方向・位置計測手段として、コークス炉体におけ
る複数の既知の位置までの距離をそれぞれ非接触で計測
できる単一の較正用距離計測手段を前記画像計測手段と
相互に位置関係が固定された位置に設け、前記画像撮影
手段は炭化室内に挿入されたセンサ部の位置とともにコ
ークス炉体に設けられた複数の基準位置を順次撮影し、
また、前記単一の較正用距離計測手段はコークス炉体に
おける複数の既知の位置までの距離を計測し、前記画像
撮影手段により撮影された炉体の複数の基準位置の画像
データと単一の較正用距離計測手段により計測された距
離データに基づき画像撮影手段の炉体に対する相対的な
方向及び位置を順次計測するようにしたので、非接触の
距離計測手段を用いて粉塵や高温等の影響を受けずにコ
ークス炉炉壁形状を計測することができると共に、設置
場所における視野方向及び設置位置の変動分の修正され
た画像撮影手段からの撮影画像データを用いて前記距離
計測手段のセンサ部の炭化室内への挿入、走査に伴う距
離計測方向への変位量が補正され、精度の良い計測値に
よりコークス炉炉壁形状を計測することができ、また、
較正用距離計測手段が1個で済む。
【0073】また本発明によれば、コークス炉の炭化室
への挿入部材に距離計測手段のセンサ部を取り付け、前
記挿入部材を前記炭化室に挿入しつつ炭化室壁面までの
距離を逐次計測することにより、コークス炉の炭化室壁
面形状を計測するコークス炉炉壁形状計測方法におい
て、前記センサ部又はその近傍に取り付けられた参照点
と、前記コークス炉に取り付けられた少なくとも1つの
基準点とを同時に撮像し、その撮像画像における前記参
照点と前記基準点との位置関係に基づいて、前記センサ
部による計測結果を補正するようにしたので、粉塵や高
温等の影響を受けずにコークス炉炉壁形状を正確に計測
することができる。
【0074】また本発明によれば、前記センサ部は、炭
化室の壁面に向くようにかつ同一方向に複数取り付けら
れており、前記挿入部材が各センサ部の間隔分だけ又は
その整数倍の距離だけ挿入される毎に、各センサ部によ
る炭化室壁面までの距離計測を行い、前記炭化室に対す
るセンサ部の挿入位置が同一となる2以上の計測結果を
少なくとも用い、センサ部による計測結果を逐次補正す
るようにしたので、粉塵や高温等の影響を受けずにコー
クス炉の炉壁形状を正確に計測することができる。
【0075】また本発明によれば、前記撮像画像に基づ
く計測結果の補正は、所定点の計測毎、又は複数の計測
を含む所定距離の挿入毎に行われるようにしたので、コ
ークス炉の炉壁形状の変化に迅速に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るコークス炉炉壁形
状計測装置の構成図である。
【図2】 図1の距離計測装置が2台の場合の計測例の
説明図である。
【図3】 図1の距離計測装置が3台の場合の計測例の
説明図である。
【図4】 図1のカメラ14の設置位置及びその撮影画
像の例1を示す説明図である。
【図5】 図1のカメラ14の設置位置及びその撮影画
像の例2を示す説明図である。
【図6】 本発明の実施形態1に係るカメラ14の方向
及び位置の計測法の説明図である。
【図7】 本発明の実施形態1に係る計測部の方向及び
位置が正常の場合の各部の位置関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施形態1に係る計測部の方向及び
位置が変動した場合の計測及び補正の方法を説明する図
である。
【図9】 本発明の実施形態2に係るカメラ14の方向
及び位置の計測法の説明図である。
【図10】 本発明の実施形態3に係るカメラ14の方
向及び位置の計測法の説明図である。
【図11】 本発明の実施形態3において、単一の較正
用非接触距離計測手段を用いた場合のカメラ14の方向
及び位置の計測法の説明図である。
【図12】 図11の計測方法の第1の例の説明図であ
る。
【図13】 図11の計測方法の第2の例の説明図であ
る。
【図14】 図11の計測方法の第3の例の説明図であ
る。
【図15】 従来のコークス炉炭化室の炉壁面プロフィ
ール測定方法の説明図である。
【符号の説明】
1〜3 アンテナ 4 導波管 5 同軸ケーブル 6〜8 距離計測装置 9 信号処理装置 10 コークス炉炭化室壁面 11 押出ラム 12 ラムビーム 13 押出量計測装置 14 カメラ 15 画像処理装置 16,16A,16B 炉体基準点 17 アンテナ参照点 18 レーザ投光器 19 反射鏡 20 カメラ 21 スクリーン板 22 押出装置 23 金属フレーム 24 コークス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 13/86 G01S 13/86 17/88 17/88 Z Fターム(参考) 2F065 AA04 AA06 AA07 AA11 DD03 FF04 FF41 GG06 HH04 HH14 JJ03 JJ05 JJ26 LL12 MM07 PP02 PP22 UU05 2F069 AA04 AA66 BB40 DD12 DD13 EE20 GG04 GG07 GG65 HH09 HH30 MM04 MM32 4H012 EA00 5J070 AB01 AB24 AC02 AK22 BD08 5J084 AA04 AA10 AD05 BA04 BA34 BB21 EA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触の距離計測手段のセンサ部をその
    計測方向がコークス炉炭化室の壁面に向くように炭化室
    内に挿入して直線的に走査させ、この走査中におけるセ
    ンサ部から炭化室壁面までの距離及びセンサ部の炭化室
    内への挿入量を逐次計測し、またコークス炉体に対する
    所定の位置に設置された画像撮影手段及び方向・位置計
    測手段により前記炭化室内に挿入されたセンサ部の位置
    を順次撮影すると共に前記画像撮影手段のコークス炉体
    に対する相対的な方向及び位置を順次計測し、この撮影
    された各画像と計測されたそのコークス炉体に対する相
    対的な方向及び位置とにより、画像撮影手段の方向及び
    位置の変動を補正した上でセンサ部の各計測地点の走査
    基準線から距離計測方向への変位量を順次求め、このセ
    ンサ部の各変位量とこのセンサ部を介した距離計測手段
    の計測値からコークス炉体に対する任意の基準位置に対
    しての炉壁計測点の位置を算出することを特徴とするコ
    ークス炉炉壁形状計測方法。
  2. 【請求項2】 複数の非接触の距離計測手段の各センサ
    部を同一計測方向で一定距離間隔に固定して、その計測
    方向がコークス炉炭化室の壁面に向くように炭化室内に
    挿入して直線的に走査させ、この走査中における各セン
    サ部から炭化室壁面までの距離及び各センサ部の炭化室
    内への挿入量を逐次計測してそれぞれ記録し、異なる距
    離計測手段のセンサ部の挿入量が等しくなる2つの時点
    でそれぞれ計測される炉壁の同一地点までの距離計測値
    の差から各距離計測値が得られた時点間でのセンサ部の
    距離計測方向への位置ずれを算出し、またコークス炉体
    に対する所定の位置に設置された画像撮影手段及び方向
    ・位置計測手段により前記炭化室内に挿入されたセンサ
    部の位置を順次撮影すると共に前記画像撮影手段のコー
    クス炉体に対する相対的な方向及び位置を順次計測し、
    この撮影された各画像と計測されたそのコークス炉体に
    対する相対的な方向及び位置とにより、画像撮影手段の
    方向及び位置の変動を補正した上でセンサ部の各計測地
    点の走査基準線から距離計測方向への変位量を求め、前
    記センサ部の炭化室内への挿入、走査範囲の中の複数の
    位置において前記画像撮影手段及び方向・位置計測手段
    を介して求めたセンサ部の変位量により前記複数の距離
    計測手段の計測値から算出したセンサ部の対応する位置
    ずれを補正し、この補正後のセンサ部の位置ずれデータ
    とこのセンサ部を介した距離計測手段の計測値からコー
    クス炉体に対する任意の基準位置に対しての炉壁計測点
    の位置を算出することを特徴とするコークス炉炉壁形状
    計測方法。
  3. 【請求項3】 前記画像撮影手段のコークス炉体に対す
    る相対的な方向及び位置を順次計測する方向・位置計測
    手段として、前記画像撮影手段と相互の位置関係の固定
    された所定位置に収束光投射手段及び反射光受光手段
    と、コークス炉体の所定位置に固定された反射鏡とをそ
    れぞれ設け、前記画像撮影手段は炭化室内に挿入された
    センサ部の位置と共にコークス炉体に設けられた複数の
    基準位置を順次撮影し、また前記収束光投射手段から収
    束光を前記反射鏡に向けて投射し、その反射光を反射光
    受光手段により受光してこの受光した反射光の座標位置
    を計測し、前記画像撮影手段により撮影された炉体の複
    数の基準位置の画像データと前記計測された反射光の座
    標位置とにより画像撮影手段の炉体に対する相対的な方
    向及び位置を順次計測することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のコークス炉炉壁形状計測方法。
  4. 【請求項4】 前記画像撮影手段のコークス炉体に対す
    る相対的な方向及び位置を順次計測する方向・位置計測
    手段として、コークス炉体に設けられた複数の基準位置
    をそれぞれ視野内に収めることが可能な異なる位置で且
    つ前記画像撮影手段と相互に位置関係が固定された位置
    に少なくとも一対の較正用画像撮影手段を設け、前記画
    像撮影手段は炭化室内に挿入されたセンサ部の位置と共
    に前記コークス炉体に設けられた複数の基準位置を順次
    撮影し、また前記少なくとも一対の較正用画像撮影手段
    はコークス炉体に設けられた複数の基準位置をそれぞれ
    撮影し、画像撮影手段及び較正用画像撮影手段によりそ
    れぞれ撮影された炉体の複数の基準位置の画像データか
    ら前記コークス炉体に設けられた複数の基準位置と画像
    撮影手段及び較正用画像撮影手段との相互の位置関係を
    算出することにより画像撮影手段の炉体に対する相対的
    な方向及び位置を順次計測することを特徴とする請求項
    1または2記載のコークス炉炉壁形状計測方法。
  5. 【請求項5】 前記画像撮影手段のコークス炉体に対す
    る相対的な方向及び位置を順次計測する方向・位置計測
    手段として、コークス炉体における複数の既知の位置ま
    での距離をそれぞれ非接触で計測できる複数の較正用距
    離計測手段を前記画像撮影手段と相互に位置関係が固定
    された異なる位置にそれぞれ設け、前記画像撮影手段は
    炭化室内に挿入されたセンサ部の位置と共にコークス炉
    体に設けられた複数の基準位置を順次撮影し、また前記
    複数の較正用距離計測手段はコークス炉体における複数
    の既知の位置までの距離をそれぞれ計測し、前記画像撮
    影手段により撮影された炉体の複数の基準位置の画像デ
    ータと複数の較正用距離計測手段により計測された距離
    データに基づき画像撮影手段の炉体に対する相対的な方
    向及び位置を順次計測することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のコークス炉炉壁形状計測方法。
  6. 【請求項6】 前記非接触の距離計測手段の単数または
    複数のセンサ部をコークス押出ラムまたはラムビームの
    先端部に設置し、また炭化室内に挿入された前記センサ
    部の位置またはセンサ部の位置と共にコークス炉体に設
    けられた複数の基準位置を順次撮影する画像撮影手段並
    びにこの画像撮影手段のコークス炉体に対する相対的な
    方向及び位置を計測する方位・位置計測手段を押出ラム
    を駆動する押出装置に設置することを特徴とする請求項
    1から5までのいずれかの請求項に記載のコークス炉炉
    壁形状計測方法。
  7. 【請求項7】 前記画像撮影手段のコークス炉体に対す
    る相対的な方向および位置を順次計測する方向・位置計
    測手段として、コークス炉体における複数の既知の位置
    までの距離をそれぞれ非接触で計測できる単一の較正用
    距離計測手段を前記画像計測手段と相互に位置関係が固
    定された位置に設け、前記画像撮影手段は炭化室内に挿
    入されたセンサ部の位置とともにコークス炉体に設けら
    れた複数の基準位置を順次撮影し、また、前記単一の較
    正用距離計測手段はコークス炉体における複数の既知の
    位置までの距離を計測し、前記画像撮影手段により撮影
    された炉体の複数の基準位置の画像データと単一の較正
    用距離計測手段により計測された距離データに基づき画
    像撮影手段の炉体に対する相対的な方向及び位置を順次
    計測することを特徴とする請求項1または2記載のコー
    クス炉炉壁形状計測方法。
  8. 【請求項8】 コークス炉の炭化室への挿入部材に距離
    計測手段のセンサ部を取り付け、前記挿入部材を前記炭
    化室に挿入しつつ炭化室壁面までの距離を逐次計測する
    ことにより、コークス炉の炭化室壁面形状を計測するコ
    ークス炉炉壁形状計測方法において、 前記センサ部又はその近傍に取り付けられた参照点と、
    前記コークス炉に取り付けられた少なくとも1つの基準
    点とを同時に撮像し、その撮像画像における前記参照点
    と前記基準点との位置関係に基づいて、前記センサ部に
    よる計測結果を補正することを特徴とするコークス炉炉
    壁形状計測方法。
  9. 【請求項9】 前記センサ部は、炭化室の壁面に向くよ
    うにかつ同一方向に複数取り付けられており、 前記挿入部材が各センサ部の間隔分だけ又はその整数倍
    の距離だけ挿入される毎に、各センサ部による炭化室壁
    面までの距離計測を行い、 前記炭化室に対するセンサ部の挿入位置が同一となる2
    以上の計測結果を少なくとも用い、センサ部による計測
    結果を逐次補正することを特徴とする請求項8記載のコ
    ークス炉炉壁形状計測方法。
  10. 【請求項10】 前記撮像画像に基づく計測結果の補正
    は、所定点の計測毎、又は複数の計測を含む所定距離の
    挿入毎に行われることを特徴とする請求項9記載のコー
    クス炉炉壁形状計測方法。
JP2001189943A 2000-06-23 2001-06-22 コークス炉炉壁形状計測方法 Withdrawn JP2002080852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001189943A JP2002080852A (ja) 2000-06-23 2001-06-22 コークス炉炉壁形状計測方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-189813 2000-06-23
JP2000189813 2000-06-23
JP2001189943A JP2002080852A (ja) 2000-06-23 2001-06-22 コークス炉炉壁形状計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002080852A true JP2002080852A (ja) 2002-03-22

Family

ID=26594571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001189943A Withdrawn JP2002080852A (ja) 2000-06-23 2001-06-22 コークス炉炉壁形状計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002080852A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003315035A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Jfe Steel Kk コークス炉炉壁形状計測方法
JP2004245688A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Kansai Coke & Chem Co Ltd 検査装置、並びに、これを用いたコークス炉炭化室を検査する内部観察手段の軌跡の特定方法およびコークス炉炭化室の検査方法
JPWO2004090071A1 (ja) * 2003-04-09 2006-07-06 関西熱化学株式会社 コークス炉炭化室の診断装置および診断方法
JP2006258593A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Jfe Steel Kk コークス炉炉壁形状計測方法及び装置
WO2008105269A1 (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Nippon Steel Corporation コークス炉の壁面評価装置、コークス炉の壁面補修支援装置、コークス炉の壁面評価方法、コークス炉の壁面補修支援方法、及びコンピュータプログラム
JP2008201993A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Nippon Steel Corp コークス炉の壁面評価装置、コークス炉の壁面評価方法、及びコンピュータプログラム
KR100862845B1 (ko) * 2002-08-23 2008-10-09 주식회사 포스코 코크스 오븐의 탄화실 내벽 관리장치
JP2008248025A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nippon Steel Corp コークス炉の壁面補修支援装置、コークス炉の壁面補修支援方法、及びコンピュータプログラム
JP2009036589A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Omron Corp 校正用ターゲット、校正支援装置、校正支援方法、および校正支援プログラム
KR101262200B1 (ko) 2011-04-06 2013-05-15 김응욱 가열로 내벽 진단 장치
CN104479695A (zh) * 2014-12-11 2015-04-01 攀钢集团工程技术有限公司 推焦杆校正方法
CN109855545A (zh) * 2019-04-02 2019-06-07 中国科学院国家天文台 一种基于光波测位移的伸缩机构
CN111551116A (zh) * 2020-04-03 2020-08-18 南京沪友冶金机械制造有限公司 一种焦炉炉长膨胀及炉柱曲度测量装置及方法
US10830587B2 (en) 2017-01-31 2020-11-10 Omron Corporation Inclination measuring device
WO2023187951A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント コンピュータシステム、方法およびプログラム

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003315035A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Jfe Steel Kk コークス炉炉壁形状計測方法
KR100862845B1 (ko) * 2002-08-23 2008-10-09 주식회사 포스코 코크스 오븐의 탄화실 내벽 관리장치
JP2004245688A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Kansai Coke & Chem Co Ltd 検査装置、並びに、これを用いたコークス炉炭化室を検査する内部観察手段の軌跡の特定方法およびコークス炉炭化室の検査方法
JPWO2004090071A1 (ja) * 2003-04-09 2006-07-06 関西熱化学株式会社 コークス炉炭化室の診断装置および診断方法
JP2006258593A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Jfe Steel Kk コークス炉炉壁形状計測方法及び装置
JP4687166B2 (ja) * 2005-03-17 2011-05-25 Jfeスチール株式会社 コークス炉炉壁形状計測方法及び装置
JP2008201993A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Nippon Steel Corp コークス炉の壁面評価装置、コークス炉の壁面評価方法、及びコンピュータプログラム
TWI393773B (zh) * 2007-02-22 2013-04-21 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp Evaluation of the coke oven wall means, the wall of a coke oven repair support apparatus, the coke oven wall surface evaluation method of repairing a coke oven wall support method, and computer program
EP2113552A4 (en) * 2007-02-22 2014-10-29 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp DEVICE FOR EVALUATING THE SURFACE OF THE WALLS OF A COKE OVEN, ASSISTING DEVICE FOR REPAIRING THE SURFACES OF A COKE OVEN, METHOD FOR EVALUATING THE SURFACE OF THE WALLS OF A COKE OVEN, ASSISTING METHOD FOR REPAIRING THE SURFACES OF 'A COKE OVEN AND COMPUTER PROGRAM
EP2113552A1 (en) * 2007-02-22 2009-11-04 Nippon Steel Corporation Coke-oven wall-surface evaluating apparatus, coke-oven wall-surface repair supporting apparatus, coke-oven wall-surface evaluating method, coke-oven wall-surface repair supporting method, and computer program
WO2008105269A1 (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Nippon Steel Corporation コークス炉の壁面評価装置、コークス炉の壁面補修支援装置、コークス炉の壁面評価方法、コークス炉の壁面補修支援方法、及びコンピュータプログラム
KR101127335B1 (ko) 2007-02-22 2012-03-29 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 코크스로의 벽면 평가 장치, 코크스로의 벽면 보수 지원 장치, 코크스로의 벽면 평가 방법, 코크스로의 벽면 보수 지원 방법 및 컴퓨터 프로그램
US8311777B2 (en) 2007-02-22 2012-11-13 Nippon Steel Corporation Coke oven wall surface evaluation apparatus, coke oven wall surface repair supporting apparatus, coke oven wall surface evaluation method, coke oven wall surface repair supporting method and computer program
JP2008248025A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nippon Steel Corp コークス炉の壁面補修支援装置、コークス炉の壁面補修支援方法、及びコンピュータプログラム
JP2009036589A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Omron Corp 校正用ターゲット、校正支援装置、校正支援方法、および校正支援プログラム
KR101262200B1 (ko) 2011-04-06 2013-05-15 김응욱 가열로 내벽 진단 장치
CN104479695A (zh) * 2014-12-11 2015-04-01 攀钢集团工程技术有限公司 推焦杆校正方法
US10830587B2 (en) 2017-01-31 2020-11-10 Omron Corporation Inclination measuring device
CN109855545A (zh) * 2019-04-02 2019-06-07 中国科学院国家天文台 一种基于光波测位移的伸缩机构
CN109855545B (zh) * 2019-04-02 2024-03-15 中国科学院国家天文台 一种基于光波测位移的伸缩机构
CN111551116A (zh) * 2020-04-03 2020-08-18 南京沪友冶金机械制造有限公司 一种焦炉炉长膨胀及炉柱曲度测量装置及方法
WO2023187951A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント コンピュータシステム、方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002080852A (ja) コークス炉炉壁形状計測方法
EP1039262B1 (en) Sheet thickness and swell measurement method and apparatus therefor
TWI472710B (zh) 用以測量一鏡面反射表面的相對位置之方法及設備
US20040195530A1 (en) Apparatus for measuring gap between mask and substrate using laser displacement sensor, and method thereof
JP6366405B2 (ja) レーザレーダ装置
KR101149513B1 (ko) 레일의 직선도 및 평탄도 측정장치
EP0606083B1 (en) Exterior view inspecting apparatus for circuit board
JP6287231B2 (ja) 測距装置及びロボットピッキングシステム
US6529268B1 (en) Baseline length variable surface geometry measuring apparatus and range finder
JP2007170948A (ja) 幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置
CN102401901A (zh) 测距系统及测距方法
JP2002003850A (ja) コークス炉炉壁形状計測方法
JP2001003058A (ja) コークス炉炭化室の壁面検査方法及び壁面検査装置
JP2001215271A (ja) コークス炉炉壁形状計測方法
JP2005249698A (ja) 炉壁形状測定方法及び炉壁形状測定装置
JP4687166B2 (ja) コークス炉炉壁形状計測方法及び装置
CN111811423A (zh) 形状测量装置
JP2003315035A (ja) コークス炉炉壁形状計測方法
KR102591863B1 (ko) 3차원 거리측정 카메라의 성능 평가 장치
KR101255194B1 (ko) 거리측정방법 및 장치
CN215264031U (zh) 一种阵列式红外导线二维位置检测传感器
JP2020071043A (ja) 形状計測システム及び形状計測方法
RU2625613C1 (ru) Способ ультразвукового контроля профиля внутренней поверхности изделия в зоне сварного соединения с применением антенных решеток
US11079258B2 (en) Position detection encoder and manufacturing method of position detection encoder
JPS5930707A (ja) 形状測定用投受光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902