JP2008248025A - コークス炉の壁面補修支援装置、コークス炉の壁面補修支援方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のコークス炉100の複数の炭化室11で実際に生じた押出負荷と、その炭化室11について導出した抵抗指数kとを用いて、押出負荷と抵抗指数kとの関係を示すグラフ1401を求めておく。その後、炉壁3次元プロフィールデータ1501、1502に対して、補修対象領域1503、1504が指定されると、その補修対象領域1503、1504を補修した場合の抵抗指数kを計算し、計算した抵抗指数kに対応する押出負荷を、グラフ1401から推定する。抵抗指数kと押出負荷とは明瞭な相関関係があるので、推定した押出負荷の信頼性は、極めて高いものとなる。したがって、ユーザは、押出負荷の推定値(計算値)に基づいて、補修箇所の判断を、容易に且つ正確に行える。
【選択図】図1
Description
このような押出負荷を決定する要因には様々なものがある。具体的に、炉壁の凹凸、炉壁の耐力、炉壁とコークスとの隙間量、コークスを構成する各コークス塊の大きさ、コークスの炭化室における充填量、押出時に炉壁とコークスとの間に生じる摩擦力、石炭の配合や石炭に含まれる水分量、及び石炭の乾留状態等の様々な要因が複雑に絡み合って押出負荷が生じる。
ところが、コークス炉は、連続操業しているので、炭化室の炉壁の補修を行う際には、その炭化室の操業を止めなければならない。炭化室の炉壁の補修のために、溶射が行われるが、その溶射の作業には、1箇所当たり数時間(例えば3時間)の時間を要する。生産性の観点から溶射作業を行える時間は限られているので、闇雲に全ての凹凸を補修することは出来ない。
図1は、コークス炉の構成の一例を示す図である。具体的に、図1(a)は、コークス炉100全体のうち、炭化室の奥行き方向に見たときの、測定対象の炭化室付近の様子の一例を示す縦断面図である。図1(b)は、コークス炉100全体のうち、コークス炉100の上側から見たときの、図1(a)に示した部分の横断面図である。
炉壁14の上には、天井耐火物18が形成されている。本実施形態のコークス炉100の炭化室11a、11b(炉壁14)の高さは6mであり、天井耐火物18の高さは1.5mであり、石炭装入口13a、13bの直径は0.4mである。また、図1(b)に示すように、炭化室11bの奥行方向における両端部には、押出機側扉19aと排出側扉19bとが設けられている。本実施形態では、これら押出機側扉19aと排出側扉19bとの間の距離(すなわち、炭化室11の奥行方向の長さ)は、16mである。尚、以下の説明では、必要に応じて、押出機側(押出元側)をPS側と称し、排出側(押出先側)をCS側と称する。
尚、炭化室11a、11bの石炭装入口13a、13bは、蓋12a、12bで塞がれている。更に、燃焼室16の開口部も蓋17で塞がれている。
このようにしてコークス15aをコークス炉100から取り出す際に、前述したような様々な要因によって、押出負荷が変化する。この押出負荷は、押出ラム20を駆動するモータの電力や、モータと押出ラム20とを接続するシャフトに生じるトルク等に基づいて測定することができる。
また、垂直柱1の底面の先端側には、炭化室11の炉壁(床面)14Fに乗ったシューSHが形成されている。このシューSHを介して水冷ランスの先端部が炭化室11の炉壁(床面)14Fで支持される。尚、水冷ランスの後端部は、水冷ランス挿入装置(図示を省略)に装着され支持されている。
図3に示すように、垂直柱1の内部の位置であって、透光板3aと対向する位置に、第1のリニアイメージカメラ5aが設けられている。また、垂直柱1の内部の位置であって、透光板4aと対向する位置には、11個のレーザ投光器からなるレーザ投光器群8aと、同じく11個のレーザ投光器からなるレーザ投光器群8bとが設けられている。第1のリニアイメージカメラ5aと、レーザ投光器群8a、8bとの間には、減速機を内蔵した第1の電気モータ6aが設けられている。この第1の電気モータ6aは、垂直柱1に固定されている。また、第1の電気モータ6aの回転軸(出力軸)に、第1のリニアイメージカメラ5aと支持板7aとが結合されている。そして、支持板7aに、レーザ投光器群8a、8bが固定されている。
水平方向(炭化室11の奥行方向)に長さを有するレーザスポット52を形成することにより、レーザスポット52が形成される領域が、炭化室11の奥行方向に多少ずれても、リニアイメージカメラ5の視野51から完全に逸脱しない範囲にレーザスポット52があればよい。
尚、壁面観察装置200については、例えば、国際公開第00/55575パンフレットや、特開2005−249698号公報等に記載されている。
炉壁3次元プロフィールデータ導出部301は、前述したようにして壁面観察装置200で得られた画像信号に基づいて、炭化室11の右側及び左側の炉壁14R、14Lの夫々の炉壁3次元プロフィールデータを導出する。そして、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301は、導出した炉壁3次元プロフィールデータを、例えばハードディスクにより実現される炉壁3次元プロフィールデータ記憶部310に記憶させる。このとき、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301は、キーボードやマウス等を備える操作装置500のユーザによる操作に基づいて、導出した炉壁3次元プロフィールデータが、どのコークス炉100のどの炭化室11のものかを識別できるようにして、その導出した炉壁3次元プロフィールデータを、炉壁3次元プロフィールデータ記憶部310に記憶させる。
以上のように本実施形態では、凹凸情報として炉壁3次元プロフィールデータ701が用いられ、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301を用いて凹凸情報導出手段と、凹凸情報記憶手段とが実現される。
前述したように、壁面観察装置200は、炭化室11の奥行方向(PS側からCS側に向かう方向)においては、40mm間隔で画像信号を得るようにしている。また、壁面観察装置200は、炭化室11の高さ方向においては、130mm間隔で画像信号を得るようにしている。したがって、図7に示した合算炉壁3次元プロフィールデータ701の各領域における凹凸量(z(1,1)〜z(p,q))は、横(炭化室11の奥行方向)が40mm、縦(炭化室11の高さ方向)が130mmの大きさを有する長方形の領域の凹凸量を代表する値である。
図9は、炭化室11の壁面14の凹凸の様子の一例を示す図である。具体的に図9(a)は、炭化室11の一部の横断面図を示す図であり、図9(b)は、図9(a)の破線で囲まれた部分をモデル化して示す図である。
前述したように、炭化室11の奥行方向(PS側からCS側に向かう方向)においては、40mm間隔で画像信号を得るようにしている。したがって、段差ΔZは、領域指定部302で指定された領域における勾配であって、コークス15の押出方向に対する勾配を示す情報となる。すなわち、凹凸行列の要素間の差分値である段差ΔZは、局所的な勾配を示す情報となる。
以上のように本実施形態では、段差算出部303を用いて勾配情報導出手段が実現される。
具体的に局所抵抗指数導出部305は、以下の(1)式を用いて、領域(i,j)における局所抵抗指数ki,jを導出する(iは、1以上p以下の自然数であり、jは、1以上q以下の自然数である)。
dは、領域指定部302で指定された領域の位置であって、炭化室11の奥行方向の位置[m]であり、hは、領域指定部302で指定された領域の位置であって、炭化室11の高さ方向の位置[m]である(図10を参照)。これらd、hは、領域指定部302によって指定された領域に対応する位置(d=i×40mm、h=j×130mm)である。
以上のように本実施形態では、第1の重み係数として重み係数γが用いられ、第2の重み係数として重み係数εが用いられる。
尚、合算炉壁3次元プロフィールデータ701の1列目の領域が領域指定部302によって指定されている場合、局所抵抗指数導出部305は、(1)式において、前回指定された領域の局所抵抗指数ki-1,jを0(ゼロ)として、局所抵抗指数ki,jを導出する。
図13(a)は、コークス塊15Cの位置にコークス塊15Cの長さLminより小さい開口幅の凹部1301がある様子を示している。コークス15を構成するコークス塊15A〜15Dのうち、炭化室11の奥行方向における長さが最小値Lminを示すコークス塊がコークス塊15Cとする。このコークス塊15Cの長さLminより開口幅が小さい凹部1301が炉壁14Rにあったとしても、コークス塊15A〜15Dは凹部1301に入り込めないので、実質的に凹部1301の影響を受けずに炭化室11から押し出される。
本実施形態では、以上のようにして抵抗指数kが導出された炭化室11から、実際にコークス15を取り出した際に生じた押出負荷を、押出ラム20のモータ軸に取り付けたトルク計の計測値に基づいて測定する。そして、ユーザは、その測定値がどのコークス炉100のどの炭化室11のものなのかを識別できるようにして、その測定値(押出負荷)を、操作装置500を用いて入力する。ユーザは、この入力操作を、抵抗指数記憶部311に記憶されている複数(好ましくは全部)の抵抗指数kについて行うようにする。
以上のように本実施形態では、グラフ作成部312を用いて、押出負荷測定値取得手段と、関係導出手段とが実現される。また、本実施形態では、グラフ1401を用いて、抵抗負荷押出負荷相関情報が実現される。
炉壁凹凸情報表示部314は、操作装置500のユーザによる操作に基づいて、補修対象のコークス炉100及び炭化室11が指示されると、そのコークス炉100の炭化室11に対する炉壁3次元プロフィールデータを、炉壁3次元プロフィールデータ記憶部310から読み出して、表示装置400に表示する。図15は、補修シミュレーションが開始される前に表示装置400に表示される「炭化室11の右側及び左側の炉壁14R、14Lの夫々の炉壁3次元プロフィールデータ」の一例を示す図である。尚、図15に示す左側の炉壁14Lの炉壁3次元プロフィールデータ1501と、右側の炉壁14Rの炉壁3次元プロフィールデータ1502とから導出される抵抗指数kは10500であり、押出負荷の実測値は、55[tonf]であった。
以上のように本実施形態では、炉壁凹凸情報表示部314を用いて、凹凸情報表示手段が実現される。
データ変更部316は、補修範囲取得部315により取得された補修対象領域1503、1504に含まれる凹凸量のデータを、補修値の一例として、例えば0(ゼロ)にする。尚、補修値は、補修後における凹凸量の目標値である。
以上のように本実施形態では、データ変更部316を用いて、凹凸情報変更手段が実現される。
以上のように本実施形態では、押出負荷導出部317を用いて、押出負荷導出手段が実現される。
以上のように本実施形態では、炉壁凹凸情報表示部314を用いて、報知手段が実現される。
図16は、データ変更部316により凹凸量のデータが変更された炉壁3次元プロフィールデータと、その炉壁3次元プロフィールデータから得られた抵抗指数kと、その抵抗指数kから推定される押出負荷との表示例を示す図である。具体的に図16(a)は、図15に示した補修対象領域1504内の凹凸量のデータが変更された場合の表示例であり、図16(b)は、図15に示した補修対象領域1503、1504内の凹凸量のデータが変更された場合の表示例である。
次に、ステップS3において、領域指定部302は、変数i,jを夫々1に設定する。変数i,jは、例えば、コークス炉の壁面補修支援装置300に設けられているRAMやレジスタ等に記憶される。
次に、ステップS5において、局所抵抗指数導出決定部304は、ステップS4で求められた段差ΔZが定数δよりも大きいか否かを判定する。この判定の結果、ステップS4で求められた段差ΔZが定数δよりも大きい場合には、後述するステップS14に進む。
次に、ステップS7において、局所抵抗指数導出部305は、ステップS6で設定された局所抵抗指数ki,jを局所抵抗指数記憶部306に一時的に記憶する。
次に、ステップS8において、局所抵抗指数導出終了判定部307は、変数iが、規定値pか否かを判定する。規定値pは、合算炉壁3次元プロフィールデータ701の横方向(PS側からCS側に向かう方向)の数によって定まる値である。この判定の結果、変数iが、規定値pでない場合には、ステップS9に進み、領域指定部302は、変数iに「1」を加算する。そして、ステップS4移行の処理を再度行う。
次に、ステップS13において、抵抗指数表示部309は、ステップS11で算出された抵抗指数kを、その抵抗指数kが、どのコークス炉100のどの炭化室11のものかを識別できるようにして、抵抗指数記憶部311に記憶させる。
一方、押出負荷と抵抗指数kとの関係を示すグラフ1401の作成を実行する指示がなされた場合には、ステップS25に進む。ステップS25に進むと、グラフ作成部312は、ステップS23で読み出した抵抗指数kの数が、閾値以上であるか否かを判定する。この閾値は、図14に示したようなグラフ1401を作成するのに必要な数(複数)となる。
一方、ステップS23で読み出した抵抗指数kの数が閾値以上である場合には、ステップS26に進む。ステップS26に進むと、グラフ作成部312は、ステップS21で入力された押出負荷と、ステップS22で読み出された抵抗指数kとに対応する位置を、図14に示したようにしてプロットし、プロットした結果に基づいて、押出負荷と抵抗指数kとの関係を示すグラフ1401を作成する。
次に、ステップS27において、グラフ作成部312は、ステップS26で作成したグラフ1401をグラフ記憶部313に記憶させる。
一方、補修シミュレーションの実行を開始する指示がなされた場合には、ステップS32に進む。ステップS32に進むと、炉壁凹凸情報表示部314は、補修対象のコークス炉100及び炭化室11が指示されるまで待機する。
次に、ステップS34において、炉壁凹凸情報表示部314は、ステップS33で読み出した炉壁3次元プロフィールデータ1501、1502を、表示装置400に表示する。
ステップS34で表示された炉壁3次元プロフィールデータ1501、1502に対して補修対象領域1503、1504が指定されると、ステップS36に進む。ステップS36に進むと、補修対象領域1503、1504は、その補修対象領域1503、1504を取得する。そして、データ変更部316は、その補修対象領域1503、1504に含まれる凹凸量のデータを、例えば0(ゼロ)にする。
次に、ステップS39において、押出負荷導出部317は、ステップS37で導出された抵抗指数kに対応する押出負荷を、ステップS38で読み出したグラフ1401から導出する。
次に、ステップS41において、炉壁凹凸情報表示部314は、補修シミュレーションの実行を終了する指示がなされたか否かを判定する。この判定の結果、補修シミュレーションの実行を終了する指示がなされた場合には、図19のフローチャートを終了する。
したがって、押出負荷に影響を与える炉壁14の状態を定量的に評価することができ、鉄鋼の操業において最も重要なものの1つであるコークス15の押出性という観点から、炭化室11の炉壁14の凹凸状況を評価・管理することができる。
また、本実施形態では、押出負荷と抵抗指数kとの関係が正比例する場合(グラフ1401が直線である場合)を例に挙げて説明したが、押出負荷と抵抗指数kとの関係を、例えば、n(nは2以上の自然数)次関数(グラフを曲線)で表現してもよい。
また、重み係数ε、γは、必ずしも直線的に変化しなくてもよい。例えば、重み係数ε、γが指数関数的に変化するようにしてもよい。
また、本実施形態では、定数δが0(ゼロ)よりも大きい値を有するようにしたが、定数δを0(ゼロ)にしてもよい。
また、本実施形態では、炭化室11の奥行方向における画像信号を得る間隔を、炭化室11の奥行方向における長さが最小値であるコークス塊15Cの表面性状に基づいて決定するようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、炭化室11の奥行方向における長さが、全コークス塊の平均値(又は代表値)であるコークス塊の表面性状に基づいて、炭化室11の奥行方向における画像信号を得る間隔を決定するようにしてもよい。
また、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
14 炉壁
15 コークス
16 燃焼室
20 押出ラム
100 コークス炉
200 壁面観察装置
300 コークス炉の壁面補修支援装置
400 表示装置
Claims (21)
- 製造したコークスを押出機で排出して操業するコークス炉の壁面補修支援装置であって、
前記コークス炉の炭化室の側壁面の画像信号に基づいて、前記炭化室の側壁面に生じている凹凸に関わる凹凸情報を導出する凹凸情報導出手段と、
前記凹凸情報導出手段により導出された凹凸情報のうち、前記炭化室の側壁面の補修対象領域における凹凸情報を、予め設定された補修値に変更して新たな凹凸情報とする凹凸情報変更手段と、
前記凹凸情報変更手段により変更された凹凸情報を用いて、前記炭化室の側壁面における、コークスの押出方向に対する勾配に関わる勾配情報を導出する勾配情報導出手段と、
前記勾配情報導出手段により導出された勾配情報を用いて、コークスが押出時に受ける抵抗を指標化した抵抗指標を導出する指標化手段と、
予め設定された前記抵抗指標とコークスの押出負荷との対応関係を示す抵抗負荷押出負荷相関情報から、前記指標化手段により導出された抵抗指標に対応する押出負荷を導出する押出負荷導出手段と、
前記押出負荷導出手段により導出された押出負荷を報知する報知手段とを有することを特徴とするコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記凹凸情報導出手段により導出された前記炭化室の側壁面に生じている凹凸に関わる凹凸情報を基にして直接に前記勾配情報導出手段で導出された勾配情報を用いて、前記指標化手段により抵抗指標を導出し、
該抵抗指標の導出対象である炭化室における押出負荷の測定値を取得する押出負荷測定値取得手段と、
前記抵抗指標と、前記押出負荷測定値取得手段により取得された押出負荷の測定値との組みを複数用いて、前記抵抗負荷押出負荷相関情報を導出して設定する関係導出手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記凹凸情報導出手段により導出された凹凸情報を記憶媒体に記憶する凹凸情報記憶手段と、
前記凹凸情報記憶手段により記憶された凹凸情報を、表示装置に表示する凹凸情報表示手段とを有し、
前記凹凸情報記憶手段は、前記凹凸情報表示手段により表示された凹凸情報に対して指定された補修対象領域における凹凸情報を、予め設定された補修値に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記凹凸情報導出手段は、前記凹凸情報を、前記炭化室の側壁面に対して設定された所定の距離間隔の複数の領域毎に導出し、
前記勾配情報導出手段は、前記勾配情報を、前記複数の領域毎に導出し、
前記指標化手段は、前記炭化室の側壁面における、前記コークスの押出方向に対する登り勾配から、コークスが押出時に受ける前記複数の領域毎の局所的な抵抗を指標化した局所抵抗指標を導出し、導出した局所抵抗指標を集計して、前記炭化室の側壁面全体における前記抵抗指標を導出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記凹凸情報導出手段は、前記複数の領域のうち、前記炭化室の一方の側壁面と他方の側壁面との互いに対向する領域に生じている凹凸の量を合算して凹凸情報を導出し、
前記凹凸情報記憶手段は、前記凹凸情報導出手段により導出された、前記炭化室の一方の側壁面と他方の側壁面との夫々の凹凸情報を記憶媒体に記憶し、
前記勾配情報導出手段は、前記凹凸情報導出手段により合算された凹凸情報を用いて、前記勾配情報を導出することを特徴とする請求項4に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記勾配情報は、前記炭化室の側壁面に生じている、コークスの押出方向で互いに隣接する前記領域間の凹凸の段差に関する情報を含み、
前記指標化手段は、前記隣接する領域の凹凸の段差を累乗した値を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項4又は5に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記勾配情報は、前記炭化室の側壁面に生じている、コークスの押出方向で互いに隣接する前記領域間の凹凸の段差に関する情報を含み、
前記指標化手段は、前記隣接する領域の局所抵抗指標を定数倍した値を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。 - 前記指標化手段は、前記複数の領域のうち、前記コークスの押出方向に対する登り勾配が閾値以下の領域については、前記コークスが押出時に受ける抵抗がないものとして、局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。
- 前記指標化手段は、前記領域の前記炭化室の側壁面の高さ方向の位置に値が依存する第1の重み係数を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項4〜8の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。
- 前記指標化手段は、前記領域の前記炭化室の奥行方向の位置に値が依存する第2の重み係数を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項4〜9の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援装置。
- 製造したコークスを押出機で排出して操業するコークス炉の壁面補修支援方法であって、
前記コークス炉の炭化室の側壁面の画像信号に基づいて、前記炭化室の側壁面に生じている凹凸に関わる凹凸情報を導出する凹凸情報導出ステップと、
前記凹凸情報導出ステップにより導出された凹凸情報のうち、前記炭化室の側壁面の補修対象領域における凹凸情報を、予め設定された補修値に変更して新たな凹凸情報とする凹凸情報変更ステップと、
前記凹凸情報変更ステップにより変更された凹凸情報を用いて、前記炭化室の側壁面における、コークスの押出方向に対する勾配に関わる勾配情報を導出する勾配情報導出ステップと、
前記勾配情報導出ステップにより導出された勾配情報を用いて、コークスが押出時に受ける抵抗を指標化した抵抗指標を導出する指標化ステップと、
予め設定された前記抵抗指標とコークスの押出負荷との対応関係を示す抵抗負荷押出負荷相関情報から、前記指標化ステップにより導出された抵抗指標に対応する押出負荷を導出する押出負荷導出ステップと、
前記押出負荷導出ステップにより導出された押出負荷を報知する報知ステップとを有することを特徴とするコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記凹凸情報導出ステップにより導出された前記炭化室の側壁面に生じている凹凸に関わる凹凸情報を基にして直接に前記勾配情報導出ステップで導出された勾配情報を用いて、前記指標化ステップにより抵抗指標を導出し、
該抵抗指標の導出対象である炭化室における押出負荷の測定値を取得する押出負荷測定値取得ステップと、
前記指標化ステップにより導出された抵抗指標と、前記押出負荷測定値取得ステップにより取得された押出負荷の測定値との組みを複数用いて、前記抵抗負荷押出負荷相関情報を導出して設定する関係導出ステップを有することを特徴とする請求項11に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記凹凸情報導出ステップにより導出された凹凸情報を記憶媒体に記憶する凹凸情報記憶ステップと、
前記凹凸情報記憶ステップにより記憶された凹凸情報を、表示装置に表示する凹凸情報表示ステップとを有し、
前記凹凸情報記憶ステップは、前記凹凸情報表示ステップにより表示された凹凸情報に対して指定された補修対象領域における凹凸情報を、予め設定された補修値に変更することを特徴とする請求項11又は12に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記凹凸情報導出ステップは、前記凹凸情報を、前記炭化室の側壁面に対して設定された所定の距離間隔の複数の領域毎に導出し、
前記勾配情報導出ステップは、前記勾配情報を、前記複数の領域毎に導出し、
前記指標化ステップは、前記炭化室の側壁面における、前記コークスの押出方向に対する登り勾配から、コークスが押出時に受ける前記複数の領域毎の局所的な抵抗を指標化した局所抵抗指標を導出し、導出した局所抵抗指標を集計して、前記炭化室の側壁面全体における前記抵抗指標を導出することを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記凹凸情報導出ステップは、前記複数の領域のうち、前記炭化室の一方の側壁面と他方の側壁面との互いに対向する領域に生じている凹凸の量を合算して凹凸情報を導出し、
前記凹凸情報記憶ステップは、前記凹凸情報導出ステップにより導出された前記炭化室の一方の側壁面と他方の側壁面との夫々の凹凸情報を記憶媒体に記憶し、
前記勾配情報導出ステップは、前記凹凸情報導出ステップにより合算された凹凸情報を用いて、前記勾配情報を導出することを特徴とする請求項14に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記勾配情報は、前記炭化室の側壁面に生じている、コークスの押出方向で互いに隣接する前記領域間の凹凸の段差に関する情報を含み、
前記指標化ステップは、前記隣接する領域の凹凸の段差を累乗した値を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項14又は15に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記勾配情報は、前記炭化室の側壁面に生じている、コークスの押出方向で互いに隣接する前記領域間の凹凸の段差に関する情報を含み、
前記指標化ステップは、前記隣接する領域の局所抵抗指標を定数倍した値を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項14〜16の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。 - 前記指標化ステップは、前記複数の領域のうち、前記コークスの押出方向に対する登り勾配が閾値以下の領域については、前記コークスが押出時に受ける抵抗がないものとして、局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項14〜17の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。
- 前記指標化ステップは、前記領域の前記炭化室の側壁面の高さ方向の位置に値が依存する第1の重み係数を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項14〜18の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。
- 前記指標化ステップは、前記領域の前記炭化室の奥行方向の位置に値が依存する第2の重み係数を用いて、前記局所抵抗指標を導出することを特徴とする請求項14〜19の何れか1項に記載のコークス炉の壁面補修支援方法。
- 製造したコークスを押出機で排出して操業するコークス炉の壁面の補修を支援するための処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記コークス炉の炭化室の側壁面の画像信号に基づいて、前記炭化室の側壁面に生じている凹凸に関わる凹凸情報を導出する凹凸情報導出ステップと、
前記凹凸情報導出ステップにより導出された凹凸情報のうち、前記炭化室の側壁面の補修対象領域における凹凸情報を、予め設定された補修値に変更して新たな凹凸情報とする凹凸情報変更ステップと、
前記凹凸情報変更ステップにより変更された凹凸情報を用いて、前記炭化室の側壁面における、コークスの押出方向に対する勾配に関わる勾配情報を導出する勾配情報導出ステップと、
前記勾配情報導出ステップにより導出された勾配情報を用いて、コークスが押出時に受ける抵抗を指標化した抵抗指標を導出する指標化ステップと、
予め設定された前記抵抗指標とコークスの押出負荷との対応関係を示す抵抗負荷押出負荷相関情報から、前記指標化ステップにより導出された抵抗指標に対応する押出負荷を導出する押出負荷導出ステップと、
前記押出負荷導出ステップにより導出された押出負荷を報知する報知ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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