JP2013057429A - 溶射補修部位の観察装置および観察方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶射補修作業時に溶射反応の閃光の影響を受けることなく、溶射補修部位およびその周辺部位を鮮明に観察できること。
【解決手段】溶射補修部位の観察装置1は、溶射材料11を吹き付けて溶射補修する炉壁15の損傷部16を照明して観察するためのものであり、照明部4と、フィルタ5とを備える。照明部4は、溶射材料11の燃焼発光と炉壁15の自発光とが合成された閃光の波長帯域以外の波長帯域の照明光8を損傷部16に照射して、少なくとも損傷部16を含む炉壁表面部位15aを照明する。フィルタ5は、溶射反応の閃光を遮断するとともに、炉壁表面部位15aから反射した照明光8を透過する。
【選択図】図1

Description

本発明は、炉壁等の溶射補修部位の観察装置および観察方法に関する。
従来から、製鉄業やガラス製造等の溶解、製錬、乾留プラントに各種の炉が使用され、この炉壁が損傷した場合、損傷部に耐火物を吹き付けて炉壁補修が行われている。一般に、炉壁には、炉を長年使用することによって、炉壁煉瓦に割れ等の損傷が発生する場合がある。一方、炉壁表面の耐火物(以下、炉壁耐火物という)には、炉壁煉瓦の目地や煉瓦割れを起点に損傷が進行し、ついには、炉壁耐火物の目地切れや欠損が発生する。例えば、コークス乾留プロセスにおいては、製造物と炉壁との摩擦によって、炉壁または炉壁耐火物が広範囲に損傷する場合がある。
このような炉壁または炉壁耐火物の損傷が発生した場合、通常、損傷部に対してモルタル等の不定形耐火物を吹き付け、これによって、炉壁表面を再び平坦にする補修が行われていた。また、近年では、損傷部に対し、金属粉、耐火物および燃料ガスを混合して吹き付け、この吹き付けた金属粉の酸化反応熱を利用して高熱で耐火物を損傷部に焼き付けるテルミット溶射法、火炎溶射法等の溶射補修が広く行われるようになった。
このような溶射補修作業は補修対象の炉を一時稼動停止にして行われる。しかし、炉の稼動停止期間を最小限にし、且つ、炉体の熱変化による劣化を回避するため、溶射補修作業は、900〜1100℃程度ある稼動時の炉温を極力下げずに実施される。このような高温という悪環境下では、作業者は、炉の損傷部位まで近接できないため、通常、長さ数メートルのランスの先端に溶射バーナーを取り付けたものを用い、溶射補修中の損傷部位(以下、溶射補修部位という)およびその周辺部位を目視で観察しながら溶射補修作業を行う。
なお、上述した溶射補修作業を行う際に溶射補修部位を観察する従来技術として、例えば、溶射補修部位およびその周辺部位を観察するためのテレビカメラの照明装置に、色温度が5500°K以上のランプを用い、これによって、観察したい溶射補修部位の周辺壁面の法線照度を50000ルクス以上にして、ブルーミング現象を抑制しつつテレビカメラによって溶射補修部位を観察する装置がある(特許文献1参照)。
また、補修材料を炉壁損傷部に溶射せしめる溶射ノズルと観察用テレビカメラを内装した炉内挿入ヘッド部を炉内に挿入し、これを遠隔操作して炉壁損傷部を溶射補修する装置もある(特許文献2参照)。この特許文献2に記載の装置では、テレビカメラの前面に耐熱ガラス窓を多重に配置するとともに、冷却ガスの流路を工夫して、耐熱ガラス窓へ溶射材料のリバウンド粉や金属粉の反応ヒュームが付着することを軽減して、溶射状況ならびに溶射補修部位の観察性を向上させている。
特開平8−21689号公報 特開平7−260370号公報
ところで、上述した溶射補修作業が行われている最中、補修すべき損傷部に吹き付けた金属粉が酸化反応した際の燃焼発光と、元来高温である炉壁からの自発光とを加えた閃光(以下、溶射反応の閃光という)が持続的に発生する。このため、作業者は、溶射補修作業時に溶射補修部位およびその周辺部位を肉眼で直に観察することができない。この場合、作業者は、一般的な溶接作業者と同様に、従来の遮光メガネまたは所謂遮光面を装着して、上述した閃光から眼を保護しつつ溶射補修作業を行わなければならない。
しかしながら、溶射補修作業時に作業者が従来の遮光メガネまたは遮光面等の遮光手段を用いた場合、溶射反応の閃光を遮断すると同時に、溶射補修作業時に観察すべき溶射補修部位およびその周辺部位から受ける光をも減光してしまい、この結果、溶射補修部位等の様子を鮮明に観察することができないという問題点がある。
この問題点は、作業者の目視の代わりにTVカメラ(Industrial Television:ITV)を用いた場合も同様に起こる。すなわち、ITVを用いて溶射補修作業を行った場合であっても、上述した溶射反応の閃光によってハレーションが発生し、この結果、溶射補修部位を鮮明に観察することができない。逆に、このハレーションの発生を抑制できる程度に溶射反応の閃光を減光した場合、溶射補修作業時に観察すべき溶射補修部位およびその周辺部位からの光が同時に減光されてしまい、この結果、溶射補修部位等の炉壁の凹凸状況や溶射補修後の肉盛り等の溶射補修部位の様子を鮮明に観察することができない。
なお、上述した特許文献1に記載の従来技術では、色温度に特徴のある光源を溶射補修部位等に照射しようとも、テレビカメラに入射する溶射反応の閃光は低減されないため、たとえブルーミングを抑制できたとしても、この溶射反応の閃光に起因して、溶射補修部位の明瞭さを依然として確保できない。
また、上述した特許文献2に記載の従来技術では、同一の冷却ケース内に溶射ノズルと観察用テレビカメラとを配置して耐熱性の確保および溶射材料のリバウンド等の視野の外乱を防止するにとどまり、上述した溶射反応の閃光によるハレーションの発生を防止することは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、溶射補修作業時に溶射反応の閃光の影響を受けることなく、溶射補修部位およびその周辺部位を鮮明に観察することができる溶射補修部位の観察装置および観察方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる溶射補修部位の観察装置は、溶射材料を吹き付けて溶射補修する炉壁の損傷部を照明して観察する溶射補修部位の観察装置において、前記溶射材料の燃焼発光と前記炉壁の自発光とが合成された閃光の波長帯域以外の波長帯域の照明光を前記損傷部に照射して、少なくとも前記損傷部を含む炉壁表面部位を照明する照明部と、前記閃光を遮断するとともに、前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を透過するフィルタと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察装置は、上記の発明において、前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を前記フィルタを介して受光し、受光した前記照明光をもとに前記炉壁表面部位の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した前記炉壁表面部位の画像を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察装置は、上記の発明において、前記照明部、前記フィルタおよび前記撮像部を収容して保護する筐体を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察装置は、上記の発明において、前記照明光の波長帯域は、前記閃光の波長帯域の下限波長以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察装置は、上記の発明において、前記下限波長は、600nmであることを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察方法は、溶射材料を吹き付けて溶射補修する炉壁の損傷部を照明して観察する溶射補修部位の観察方法において、前記溶射材料の燃焼発光と前記炉壁の自発光とが合成された閃光の波長帯域以外の波長帯域の照明光を前記損傷部に照射して、少なくとも前記損傷部を含む炉壁表面部位を照明し、前記閃光を遮断するとともに前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を透過するフィルタを介して、照明された前記炉壁表面部位を観察することを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察方法は、上記の発明において、前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を前記フィルタを介して受光し、受光した前記照明光をもとに前記炉壁表面部位の画像を撮像し、前記炉壁表面部位の画像を画面に表示して前記画像を観察することを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察方法は、上記の発明において、前記照明光の波長帯域が、前記閃光の波長帯域の下限波長以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる溶射補修部位の観察方法は、上記の発明において、前記下限波長が、600nmであることを特徴とする。
本発明によれば、溶射補修作業時に溶射反応の閃光の影響を受けることなく、溶射補修部位およびその周辺部位を鮮明に観察することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる溶射補修部位の観察装置の一構成例を示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態1における照明部の一構成例を示す模式図である。 図3は、溶射補修対象の高温炉壁が放出する自発光のスペクトルを例示する模式図である。 図4は、溶射反応の閃光のスペクトルを例示する模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる観察装置を用いて炉壁の溶射補修部位を観察した結果を具体的に示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる観察装置のフィルタを外した状態で図5と同じ溶射補修部位を観察した結果を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態2にかかる溶射補修部位の観察装置の一構成例を示す模式図である。
以下に、添付図面を参照して、この発明にかかる溶射補修部位の観察装置および観察方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる溶射補修部位の観察装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる溶射補修部位の観察装置の一構成例を示す模式図である。図1に示すように、この観察装置1は、溶射ランス10を用いて溶射補修される炉壁15の損傷部16等を照明しつつ撮像する撮像装置2と、撮像装置2によって撮像された画像を表示する表示装置3とを備える。
撮像装置2は、溶射補修対象の炉壁15の損傷部16およびその周辺部位の画像を鮮明に撮像するためのものである。具体的には、撮像装置2は、耐熱性を有する耐熱筐体7の内部に、照明部4と、フィルタ5と、撮像部6とを備える。
照明部4は、損傷部16に対して斜め方向に配置され、溶射ランス10が損傷部16に吹き付ける溶射材料11の燃焼発光(例えば金属粉の酸化反応熱による2000℃の耐火物の燃焼による自発光)と炉壁15の自発光とが合成された閃光(すなわち溶射反応の閃光)の波長帯域以外の波長帯域の照明光8を損傷部16に向けて照射する。この照明光8によって、照明部4は、少なくとも損傷部16を含む炉壁表面部位15aを照明する。
フィルタ5は、所定の波長帯域の光のみを透過させる光学特性を有する帯域通過フィルタである。具体的には、フィルタ5は、撮像部6の前段に配置され、炉壁15側から放出される溶射反応の閃光を遮光するとともに、炉壁表面部位15aから反射した照明光8を透過する。このフィルタ5を透過した照明光8は、撮像部6に受光される。
なお、フィルタ5は、照明された炉壁表面部位15aのうちの少なくとも損傷部16を含む照明部位からの光を受光できる態様で撮像部6の前段に配置されていればよく、この場合、耐熱筐体7の内側等に撮像部6とは別体として固定配置されてもよいし、撮像部6の光学系の先端部に金具を用いて固定されてもよい。
撮像部6は、フィルタ5を通過した光を集光するレンズ等の光学系と、この光学系によって結像された光学像を撮像して電気信号に変換するCCDまたはCMOS等の固体撮像素子と、受光量およびピント等を適宜自動調整する調整機構とを備えている。また、撮像部6は、図1に示すように、照明された炉壁表面部位15aのうちの少なくとも損傷部16を含む照明部位をその撮像視野9内に捉えている。このような撮像部6は、撮像視野9内の炉壁表面部位15aから反射した照明光8をフィルタ5を介して受光し、受光した照明光8をもとに炉壁表面部位15aの画像を撮像する。その後、撮像部6は、この撮像した画像を電気信号に変換し、この得られた電気信号を表示装置3に送信する。
なお、撮像部6は、通常、図1に示すように損傷部16に対して斜め方向であって照明部4に比して損傷部16側に配置される。しかし、撮像部6の配置は、これに限定されるものではなく、フィルタ5の後段であれば、耐熱筐体7内の所望の位置であってもよい。この場合、光ファイバまたはレンズ系等の光学系を用いて、フィルタ5からの透過光を撮像部6へ伝送するように構成すればよい。
耐熱筐体7は、照明部4、フィルタ5および撮像部6を収容して、炉壁15および溶射材料11の放射熱から照明部4、フィルタ5および撮像部6を保護する。また、耐熱筐体7には、図1に示すように、光学部材7a,7bが設けられる。光学部材7a,7bは、炉壁15および溶射材料11の放射熱に耐え得る耐熱性を有する。光学部材7aは、照明部4が出射した照明光8を耐熱筐体7の外部側に透過し、光学部材7bは、炉壁表面部位15aから反射した照明光8等の光を耐熱筐体7の内部側に透過する。
一方、表示装置3は、溶射補修作業を行う作業者が炉壁15の溶射補修状態等を視認するための画像を表示するものである。具体的には、表示装置3は、CRTまたは液晶等の所望のディスプレイを用いて実現され、撮像部6から電気信号を受信し、受信した電気信号をもとに、撮像部6が撮像した炉壁表面部位15aの画像を表示する。作業者は、この表示装置3に表示された画像を視認することによって、損傷部16の損傷状態、損傷部16周辺の炉壁表面の凹凸状態、および溶射補修作業中の損傷部16の補修状態(例えば炉壁耐火物による肉盛り)等の各種炉壁表面状態を観察できる。
ここで、損傷部16の溶射補修作業は、図1に示すような溶射ランス10を用いて実施される。溶射ランス10は、その先端部に溶射ノズル10aが設けられた長さ数mの棒状装置であり、作業者の操作に応じて溶射ノズル10aから溶射材料11を噴出する機能を有する。溶射材料11は、金属粉と耐火物と燃料ガスとを混合したものであり、テルミット溶射法または火炎溶射法等の一般的な溶射補修処理に用いられる。
具体的には、損傷部16を溶射補修する際、作業者は、表示装置3の表示画像を視認しつつ溶射ランス10を操作し、損傷部16に向けて溶射材料11を噴出する。この場合、溶射材料11は、図1に示すように、溶射ノズル10aから噴出して損傷部16に吹き付けられる。このように損傷部16に吹き付けられた溶射材料11では、金属粉の酸化反応熱によって耐火物が燃焼し、この結果、耐火物が損傷部16に焼き付けられる。一方、損傷部16は、この焼き付けられた耐火物(すなわち炉壁耐火物)によって埋められ、最終的に、平坦な状態に補修される。なお、溶射ランス10の後端部は、溶射ランス10へ溶射材料11を供給する供給装置(図示せず)と接続されている。
つぎに、上述した照明部4の構成および照明光8の波長帯域について詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1における照明部の一構成例を示す模式図である。図3は、溶射補修対象の高温炉壁が放出する自発光のスペクトルを例示する模式図である。図4は、溶射反応の閃光のスペクトルを例示する模式図である。
図2に示すように、照明部4は、光源4a、凹面反射鏡4b、レンズ4cおよび筐体4dを備える。光源4aは、半導体レーザまたはメタルハライド光源等を用いて実現され、上述した照明光8、具体的には、溶射反応の閃光の波長帯域以外の波長帯域の可視光を発光する。凹面反射鏡4bは、光源4aの発光部が凹面内に位置するように配置され、光源4aが発光した可視光を前方に集光する。レンズ4cは、凹面反射鏡4bの凹面と対向するように筐体4dの開口部に配置され、凹面反射鏡4bによって集光された可視光を所定の照射範囲に集光する。筐体4dは、光源4aおよび凹面反射鏡4bを収容する。
なお、凹面反射鏡4bによる照射範囲は、図1に示した照明部4と溶射補修対象の炉壁15(詳細には損傷部16)との距離および溶射補修範囲等に基づいて設定すればよい。また、レンズ4cによって集光された可視光は、図1に示した照明光8として炉壁表面部位15aに照射される。
ここで、光源4aが発光する可視光(すなわち照明光8)の波長帯域は、図1に示した炉壁15側から放出される溶射反応の閃光の波長帯域以外であり、この溶射反応の閃光の波長帯域に応じて設定される。一方、この溶射反応の閃光の波長帯域は、図3に例示される高温炉壁の自発光スペクトルと図4に例示される溶射反応の閃光のスペクトルとを比較することによって設定される。
図3,4に示される双方のスペクトルを比較した場合、可視光の波長帯域400〜800nmにおいて、溶射反応の閃光の相対強度は、波長600nmから高温炉壁の自発光に比して安定的に高くなり始め、670〜790nmの波長帯域L1(図4参照)に、高温炉壁の自発光に比して著しく高いピークを示す。この波長帯域L1が、溶射反応の閃光の主ピーク波長を含む波長帯域である。また、この波長帯域L1を含み、上述した波長600nmを下限波長とする可視光の波長帯域L2が、溶射補修部位の観察において遮光すべき溶射反応の閃光の波長帯域である。
光源4aが発光する可視光の波長帯域は、この溶射反応の閃光の波長帯域L2(図4参照)以外の波長帯域であり、且つ、この波長帯域L2の下限波長600nm以下の波長帯域になる。すなわち、図1に示した照明光8の波長帯域は、溶射反応の閃光の波長帯域L2の下限波長以下の可視光波長帯域(例えば400〜600nm)に設定される。
なお、図3に例示した高温炉壁の自発光スペクトルは、図1に示した溶射補修対象の炉壁15の自発光スペクトルであり、この炉壁15の想定温度は、通常稼動時の温度(例えば900〜1100℃)である。また、図4に例示した溶射反応の閃光スペクトルは、この高温状態の炉壁15の損傷部16を溶射補修した際に発生する溶射反応の閃光のスペクトルである。
つぎに、図4を参照して、図1に示したフィルタ5の光学特性について説明する。フィルタ5は、上述したように、炉壁15側から放出される溶射反応の閃光を遮光するとともに、炉壁表面部位15aから反射した照明光8を透過する。すなわち、フィルタ5は、図4に示す溶射反応の閃光の波長帯域L2の光を遮光するとともに、この波長帯域L2の下限波長(600nm)以下の可視光を透過する光学特性を有する。
このような光学特性を有するフィルタ5は、溶射補修時に炉壁15側から受ける光のうち、溶射反応の閃光の波長成分をカットするとともに照明光8の波長成分を透過する。すなわち、フィルタ5は、損傷部16の溶射補修時に炉壁表面部位15aから放出された炉壁15の自発光および溶射材料11の燃焼発光を遮光し、且つ、照明された炉壁表面部位15aから反射した照明光8を透過する。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる観察装置1を用いた溶射補修部位の観察方法の実施例を示して、この実施の形態1による作用効果を具体的に説明する。図5は、本発明の実施の形態1にかかる観察装置を用いて炉壁の溶射補修部位を観察した結果を具体的に示す図である。図6は、本発明の実施の形態1にかかる観察装置のフィルタを外した状態で図5と同じ溶射補修部位を観察した結果を示す図である。
なお、この実施例では、図1に示した観察装置1を用いて、炉壁15の損傷部16を溶射補修している状態を観察した。この時、炉壁15の温度は、1000℃であり、この高温の炉壁15に生じた損傷部16をテルミット溶射法によって溶射補修した。
また、観察装置1の照明部4の光源4a(図2参照)として、図4に示した溶射反応の閃光の波長帯域L2の下限波長600nm以下の波長帯域の可視光を発光するものを用いた。このような光源4aとして、例えば、波長帯域が600nm以下であり且つ出力が数ワットの半導体レーザであってもよいが、波長帯域が600nm以下であり且つ負荷が400W程度以上のメタルハライド光源を用いることが望ましい。一方、観察装置1のフィルタ5として、溶射反応の閃光の波長帯域L2の下限波長600nm以上の波長成分をカットするショートパスフィルタを用いた。
具体的には、まず、損傷部16の凹凸状態等の状況を観察できるように、図1に示したように、炉壁15の近傍に撮像装置2を配置し、撮像装置2および表示装置3を動作可能な状態にする。この時、照明部4は、炉壁15に向けて損傷部16の斜め方向から照明光8を照射して、この損傷部16を含む炉壁表面部位15aを照明する。撮像部6は、フィルタ5を介して、炉壁表面部位15aから反射した照明光8を受光し、この受光した照明光8をもとに、照明状態の炉壁表面部位15aの画像を撮像する。表示装置3は、撮像部6から画像の電気信号を受信して、撮像部6が撮像した炉壁表面部位15aの画像を表示する。
溶射補修作業を行う作業者は、この表示装置3に表示された画像を視認し、これによって、照明された炉壁表面部位15a内の損傷部16の損傷状態(凹凸の深さ、大きさ、範囲等)およびその周辺を鮮明に観察できる。つぎに、作業者は、損傷状態を確認した損傷部16を溶射補修すべく、溶射ランス10を操作し、表示装置3の画像を視認して損傷部16の状態を観察しつつ、損傷部16へ溶射材料11を吹き付ける。
この時、溶射材料11は、図1に示したように、損傷部16に吹き付けられるとともに、金属粉の酸化反応熱によって耐火物の燃焼を起こす。これとともに、溶射反応の閃光が損傷部16から発生する。一方、損傷部16表面の耐火物は、燃焼反応によって焼き付けられ、この結果、炉壁耐火物として損傷部16の凹みを埋める。
このような溶射補修作業時において、フィルタ5は、溶射反応の閃光を遮光しつつ炉壁表面部位15aからの照明光8を透過する。撮像部6は、フィルタ5を通過した照明光8のみを受光し、受光した照明光8をもとに、溶射補修作業中の炉壁表面部位15aの画像を撮像する。表示装置3は、このように撮像部6が撮像した画像を表示する。作業者は、表示装置3によって表示された炉壁表面部位15aの画像を視認し、これによって、炉壁15の溶射補修部位およびその周辺部位を観察する。
ここで、図1に示した観察装置1において、撮像部6がフィルタ5を介さずに炉壁表面部位15aの画像を撮像した場合、撮像部6は、炉壁表面部位15aから反射した照明光8とともに溶射反応の閃光をも受光して、炉壁表面部位15aの画像を撮像する。この場合、図6に示すように、溶射反応の閃光によってハレーションが発生した画像が得られ、表示装置3は、このハレーションの生じた画像を表示する。作業者は、このような画像を視認しても、損傷部16の補修状態およびその周辺部位の状態等の溶射補修作業に必要な炉壁表面状態を観察することができない。
これに対し、本発明の実施の形態1にかかる観察装置1において、撮像部6は、上述したフィルタ5の作用によって、炉壁表面部位15aから反射した照明光8を受光するとともに溶射反応の閃光を遮光し、この受光した照明光8をもとに炉壁表面部位15aの画像を撮像する。この画像には、上述したような溶射反応の閃光に起因するハレーションが無く、表示装置3は、このようなハレーションが無い鮮明な画像を表示する。
このように表示装置3が表示した画像は、溶射反応の閃光に阻害されることなく、図5に示すように、炉壁表面部位15a内の損傷部16および損傷部16表面の炉壁耐火物12の各種状態を視認可能に表す。作業者は、このような画像を視認することによって、損傷部16の損傷状態、損傷部16周辺の炉壁表面の凹凸状態、および溶射補修作業中の炉壁耐火物12の肉盛り等の溶射補修作業に必要な炉壁表面状態を鮮明に観察できる。
なお、この実施例においては、炉壁15の温度が1000℃である場合を例示したが、本発明にかかる溶射補修部位の観察装置1および観察方法の作用効果は、他の温度(例えば900〜2000℃の範囲内の何れかの温度)であっても、上述した1000℃の場合と同様に得られる。また、火炎溶射法等のテルミット溶射法以外の溶射補修方法であっても、上述した実施例と同様の作用効果が得られる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1にかかる溶射補修部位の観察装置および観察方法では、溶射補修対象の炉壁の損傷部に対し、溶射反応の閃光の波長帯域における下限波長以下の波長帯域の可視光を照明光として照射して、この損傷部を含む炉壁表面部位を照明し、溶射反応の閃光の波長成分をカットし且つこの溶射反応の閃光以下の波長成分を透過するフィルタを用いて、この炉壁表面部位から受ける溶射反応の閃光を遮光するとともに、この炉壁表面部位から反射した照明光を透過し、また、このフィルタを透過した照明光をもとに、この炉壁表面部位の画像を撮像し、得られた画像を画面に表示している。
このため、溶射補修作業時に発生する溶射反応の閃光を確実に減光しつつ、炉壁の溶射補修部位およびその周辺部位等の溶射補修作業時に観察すべき炉壁表面を適度に照明して、炉壁表面部位の画像を撮像することができ、これによって、溶射反応の閃光に起因するハレーションが無い鮮明な炉壁表面画像を表示することができる。この炉壁表面画像を視認することによって、大規模な設備を用いなくても、溶射補修作業時に溶射反応の閃光の悪影響を受けることなく、溶射補修作業に必要な炉壁表面状態を鮮明に観察できる。この結果、多額の設備投資を必要とせずに簡易な装置構成の設備を用いて、溶射補修作業に補修対象の炉壁表面の状態を的確に監視できるとともに、溶射補修作業を的確且つ効率よく行うことができる。
また、溶射補修作業時に溶射反応の閃光を直に眼に受けることを防止でき、これによって、溶射補修作業の安全性を向上できる。さらに、炉壁の損傷部に対して斜めの方向から照明し且つ撮像しているため、損傷部に対する溶射材料の吹き付けを阻害することなく、炉壁の溶射補修部位およびその周辺部位の凹凸状態、並びに、補修部位の炉壁耐火物の肉盛り状態等の各種溶射補修作業状態を鮮明に表した画像を撮像し易くなる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、フィルタ5を介して炉壁表面部位15aの画像を撮像し、撮像した画像を画面に表示していたが、この実施の形態2では、画像を撮像せず、作業者が光学フィルタを介して炉壁表面部位15aを視認するように構成している。
図7は、本発明の実施の形態2にかかる溶射補修部位の観察装置の一構成例を示す模式図である。図7に示すように、この観察装置21は、上述した表示装置3を備えずに撮像装置2のうちの照明部4を備え、また、フィルタ5に代えて着用型フィルタ25を備える。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
着用型フィルタ25は、作業者30が溶射補修作業時に顔面に装着するものであり、上述した実施の形態1におけるフィルタ5と同様の光学特性を有する。具体的には、着用型フィルタ25は、通常の遮光ゴーグルまたは遮光面と同様に顔面部に着脱可能に装着できる構造を有するものであって、フィルタ5と同様の光学特性の光学フィルタを視界の位置に設けられている。なお、着用型フィルタ25において、このような光学特性の光学フィルタは、遮光ゴーグルまたは遮光面の視界の位置に嵌め込まれてもよいし、貼り付けられてもよいし、薄膜フィルタの場合であれば視界の位置に直接蒸着加工されてもよい。
なお、照明部4は、図7に特に図示されていないが、耐熱性の支持部等によって炉壁15の近傍に配置される。この支持部は、可動アームのように、照明部4の照射角度および照射方向を調整できるものであることが望ましい。また、照明部4は、上述した実施の形態1の場合と同様に、耐熱筐体に収容されてもよい。この場合、照明部4は、耐熱筐体に設けられた開口部の光学部材を介して、炉壁表面部位15aに照明光8を照射する。
また、この実施の形態2において、照明部4は照明光8の光量を適宜調整できるものとし、着用型フィルタ25は、適宜光学フィルタの追加または変更等の手法によって、減光量を調整できるように構成することが望ましい。これによって、作業者30は、上述した撮像部6の受光量の自動調整機能と同様に、溶射反応の閃光の発光量に応じて、着用型フィルタ25を介して受ける受光量を観察に適した光量に調整できる。
ここで、損傷部16の溶射補修作業は、図7に示すように、着用型フィルタ25を装着した作業者30が溶射ランス10を支持しつつ操作して実施される。この際、作業者30は、照明光8によって照明された炉壁表面部位15a内に着用型フィルタ25の視野29を合わせ、この着用型フィルタ25を通して溶射補修部位を観察しつつ、実施の形態1の場合と同様に損傷部16の溶射補修作業を行う。なお、溶射ランス10の後端部は、上述したように、溶射ランス10へ溶射材料11を供給する供給装置(図示せず)と接続されている。
この溶射補修作業時において、着用型フィルタ25は、図4に示した溶射反応の閃光の波長帯域L2の光を遮光するとともに、この波長帯域L2の下限波長以下の照明光8を透過する。すなわち、着用型フィルタ25は、炉壁15側から放出される溶射反応の閃光を遮光するとともに、炉壁表面部位15aから反射した照明光8を透過する。この着用型フィルタ25を透過した照明光8は、作業者30の眼に入射する。
この結果、作業者30は、溶射反応の閃光を過度に眼に受けることなく、適度に照明された炉壁表面部位15aを視認することができる。このように炉壁表面部位15aを視認することによって、作業者30は、溶射補修作業を行いつつ、損傷部16の損傷状態、損傷部16周辺の炉壁表面の凹凸状態、および溶射補修作業中の損傷部16の補修状態(例えば炉壁耐火物による肉盛り)等の溶射補修作業に必要な炉壁表面状態を観察し且つ監視する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2にかかる溶射補修部位の観察装置および観察方法では、上述した実施の形態1の場合と同様に炉壁表面部位を照明し、また、溶射反応の閃光の波長成分をカットし且つこの溶射反応の閃光以下の波長成分を透過する着用型フィルタを装着し、この着用型フィルタによって溶射反応の閃光を遮光するとともに、この着用型フィルタ越しに、溶射補修対象の炉壁表面部位から反射した照明光を眼に受けるようにしている。
このため、撮像部および表示装置等の設備を用いることなく、上述した実施の形態1の場合と同様の作用効果を享受するとともに、一層簡易な装置構成の設備を用いて、溶射補修作業時に補修対象の炉壁表面の状態を的確に監視しつつ、溶射補修作業を的確且つ効率よく行うことができる。
また、溶射反応の閃光の波長成分をカットし且つこの溶射反応の閃光以下の波長成分を透過する光学フィルタを着用型に構成しているため、溶射補修対象の炉壁の損傷部から視線を外さずに、この損傷部に対して溶射材料を吹き付けることができる。これによって、溶射補修部位の状態を視認し続けながら溶射補修作業を同時に行うことができ、この結果、溶射補修作業時に、一層容易且つ効率よく溶射補修部位およびその周辺部位の状態を観察して監視することができる。
なお、上述した実施の形態1,2では、作業者が溶射ランス10を支持して操作し、溶射補修作業を行っていたが、これに限らず、溶射ランス10は、マニピュレータ等の可動式アームに支持されてもよい。この場合、作業者は、溶射ランス10に接続されたレバー等の操作部を操作して、溶射補修作業を行ってもよい。また、マニピュレータ等の可動式アームによる支持構成は、溶射ランス10に限らず、撮像装置2、照明部4、および撮像部6についても同様に適用してもよい。
また、上述した実施の形態1では、炉壁表面部位15aを照明する照明光8として可視光を照射していたが、これに限らず、溶射反応の閃光の波長帯域以外の波長帯域の照明光であれば、可視光でなくてもよい。例えば、照明光8は、図4に例示した溶射反応の閃光の波長帯域L2の下限波長以下ではなく上限波長以上の波長帯域の光(赤外光等)であってもよい。この場合、照明部4は、この上限波長以上の波長帯域の照明光8(例えば赤外光)を照射する機能を有するように構成されればよい。一方、フィルタ5は、溶射反応の閃光を遮光するとともに波長帯域L2の上限波長以上の波長帯域の光を透過する光学特性を有すればよい。また、撮像部6は、この上限波長以上の波長帯域の照明光8を受光し、受光した照明光8をもとに、赤外光画像等の可視光画像以外の画像を撮像する機能を有するように構成すればよい。
さらに、上述した実施の形態1では、据置型ディスプレイ態様の表示装置3を用いていたが、これに限らず、表示装置3は、ヘッドマウントディスプレイ等の作業者が装着可能な表示装置であってもよい。この場合、上述した実施の形態2の場合と同様に、炉壁表面部位15aから視線を外さずに損傷部16の溶射補修作業を行えるため、一層容易に溶射補修作業を行うことができる。
また、上述した実施の形態1,2では、溶射反応の閃光の波長帯域L2の下限波長を600nmに設定していたが、これに限らず、波長帯域L2の上限波長および下限波長は、溶射補修対象の炉壁の自発光と溶射反応の閃光とに応じて適宜設定すればよい。例えば、波長帯域L2の下限波長は、600nm以下であってもよいし、600nm以上であってもよい。
1、21 観察装置
2 撮像装置
3 表示装置
4 照明部
4a 光源
4b 凹面反射鏡
4c レンズ
4d 筐体
5 フィルタ
6 撮像部
7 耐熱筐体
8 照明光
9 撮像視野
10 溶射ランス
10a 溶射ノズル
11 溶射材料
12 炉壁耐火物
15 炉壁
15a 炉壁表面部位
16 損傷部
25 着用型フィルタ
29 視野
30 作業者

Claims (9)

  1. 溶射材料を吹き付けて溶射補修する炉壁の損傷部を照明して観察する溶射補修部位の観察装置において、
    前記溶射材料の燃焼発光と前記炉壁の自発光とが合成された閃光の波長帯域以外の波長帯域の照明光を前記損傷部に照射して、少なくとも前記損傷部を含む炉壁表面部位を照明する照明部と、
    前記閃光を遮断するとともに、前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を透過するフィルタと、
    を備えたことを特徴とする溶射補修部位の観察装置。
  2. 前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を前記フィルタを介して受光し、受光した前記照明光をもとに前記炉壁表面部位の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した前記炉壁表面部位の画像を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の溶射補修部位の観察装置。
  3. 前記照明部、前記フィルタおよび前記撮像部を収容して保護する筐体を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の溶射補修部位の観察装置。
  4. 前記照明光の波長帯域は、前記閃光の波長帯域の下限波長以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の溶射補修部位の観察装置。
  5. 前記下限波長は、600nmであることを特徴とする請求項4に記載の溶射補修部位の観察装置。
  6. 溶射材料を吹き付けて溶射補修する炉壁の損傷部を照明して観察する溶射補修部位の観察方法において、
    前記溶射材料の燃焼発光と前記炉壁の自発光とが合成された閃光の波長帯域以外の波長帯域の照明光を前記損傷部に照射して、少なくとも前記損傷部を含む炉壁表面部位を照明し、前記閃光を遮断するとともに前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を透過するフィルタを介して、照明された前記炉壁表面部位を観察することを特徴とする溶射補修部位の観察方法。
  7. 前記炉壁表面部位から反射した前記照明光を前記フィルタを介して受光し、受光した前記照明光をもとに前記炉壁表面部位の画像を撮像し、前記炉壁表面部位の画像を画面に表示して前記画像を観察することを特徴とする請求項6に記載の溶射補修部位の観察方法。
  8. 前記照明光の波長帯域は、前記閃光の波長帯域の下限波長以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の溶射補修部位の観察方法。
  9. 前記下限波長は、600nmであることを特徴とする請求項8に記載の溶射補修部位の観察方法。
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