JPH0821689A - 炉壁溶射補修部周辺の観察装置 - Google Patents

炉壁溶射補修部周辺の観察装置

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JPH0821689A
JPH0821689A JP17594894A JP17594894A JPH0821689A JP H0821689 A JPH0821689 A JP H0821689A JP 17594894 A JP17594894 A JP 17594894A JP 17594894 A JP17594894 A JP 17594894A JP H0821689 A JPH0821689 A JP H0821689A
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JP
Japan
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furnace wall
periphery
spray
range
repair
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JP17594894A
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English (en)
Inventor
Takao Yamazaki
隆雄 山崎
Susumu Otani
進 大谷
Makoto Numazawa
誠 沼澤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属粉の酸化燃焼熱を用いる炉壁の溶射補修
部周辺の観察を可能とする。 【構成】 金属粉の酸化燃焼熱を用いる炉壁耐火物の溶
射補修において、補修部ならびに補修部周辺を観察する
テレビカメラの照明装置9に、色温度が5500°K以
上のランプを用いる。 【効果】 金属粉の酸化燃焼部周辺の壁面のブルーミン
グ現象が防止され、細かな観察を要する目地補修のよう
な線的補修に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属粉の酸化燃焼熱
を用いる炉壁耐火物の溶射補修において、溶射補修部周
辺の観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄工業やガラス工業における各種加熱
炉、高炉、コークス炉等の炉壁煉瓦は、長年使用してい
るうちに各部に目地切れ、亀裂の発生、煉瓦の欠落等の
損傷が発生する。このような損傷が生じた場合は、該損
傷部に耐久性が低いがモルタルを吹付けたり、損傷が大
きな場合は、高額の補修費を要する炉壁煉瓦の積替えを
行なっていた。
【0003】このような炉壁面の検査方法あるいはその
補修方法としては、例えば、先端部に光ファイバを含む
光学系を取り付けたランスをコークス炉炭化室または燃
焼室内に挿入して壁面の絶対位置に関連付けて壁面上を
走査させ、炭化室または燃焼室内壁面の各位置を観察し
て損傷部を検出するとともに、壁面の観察データを前記
壁面の絶対位置と共にコンピュータに記憶する方法(特
開昭58−206681号公報)、光ファイバまたはテ
レビカメラを備えた耐熱性保護管を炭化室または燃焼室
内へ挿入して炉外にて炭化室または燃焼室壁面の損傷箇
所を検出し、前記保護管内に配置される補修材吹付け用
ノズルから補修材を壁面損傷部分に吹付けて補修する方
法(特公平5−17277公報)、溶射ガンの位置をテ
レビカメラおよび観察装置を用いて炉壁損傷部に対応せ
しめると共に、この炉壁損傷部と溶射ガンとの距離を測
定し、これを予め定めた最適距離になるように制御しな
がら補修する方法(特開昭60−17689号公報)等
が開示されている。
【0004】また、炉壁補修装置としては、可燃ガス、
酸素ならびに耐火物粉の供給管を内挿した水冷長筒体の
一端に着脱自在に溶射バーナーを設け、他端に操作ハン
ドルを嵌設すると共に、該水冷長筒体を支持枠に転動自
在に嵌挿しかつ移動台車上に移動かつ旋回自在に搭載せ
しめた装置(実開昭52−36703号公報)、冷却ケ
ースに不定形耐火物を炉壁損傷部に吹付ける溶射ガン
と、炉壁損傷部を映し出すテレビカメラと、同じく炉壁
損傷部と上記溶射ガンとの距離を測定する距離計を内装
せしめてなる炉内装入ヘッド部と、上記テレビカメラに
よる画像を炉外で観察可能な観察装置および上記炉内装
入ヘッド部を距離計の測定値に基づいて三軸方向に移動
せしめる移動機構を具備した装置(特開昭60−176
89号公報)、水冷ボックス内に、溶射バーナーと監視
カメラ等溶射に必要な機能を収め、ブームの先端に着脱
自在に設けた装置(特開平2−99592号公報)、内
部に監視用カメラと溶射バーナーを備えた水冷ボックス
を、着脱自在に取付けた長尺ビームを、中段作業床上の
軌条を走行する車輪を有し、前記長尺ビームの支持枠部
の旋回および昇降が自在な台車に取付けて、前後進およ
び傾斜角度を自由に選択することができるようにした装
置(特開平2−99589号公報)、走行台車上に設け
られた昇降ならびに旋回可能な基台上に傾動可能にガイ
ドレールを設け、かつ該ガイドレールに沿って移動する
ランスホルダーと該ランスホルダー内に繰り出し自在に
装着された溶射ランスを設け、かつ該ランスホルダー上
に補修壁面監視カメラを設けた装置(特開平4−326
90号公報)等多くの提案が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記炉壁面の補修のう
ち金属粉の酸化燃焼熱を用いる溶射補修においては、補
修部周辺の観察にCCD(Charge−Couple
d Device=電荷結合素子)カメラを用いる場
合、CCDカメラの明暗のダイナミックレンジは100
倍程度である。一方、金属粉の酸化燃焼している部分と
その周辺とでは、1000倍程度になっているため、明
暗のダイナミックレンジが百倍を超えた部分は、ブルー
ミング現象を起こして補修部周辺の観察は不可能であっ
た。ブルーミング現象を防止するには、金属粉の酸化燃
焼部分からの光量を減少させるために減光フィルターを
用いる方法があるが、減光フィルターにかくれる範囲が
補修部よりも大きいものとなり、補修部周辺の観察は不
可能であった。このため、金属粉の酸化燃焼熱を用いる
炉壁の溶射補修は、補修部周辺の観察を必要としない面
的補修に限られていた。
【0006】この発明の目的は、上記の各問題点を解消
し、金属粉の酸化燃焼熱を用いる炉壁の溶射補修におい
て、補修部周辺の観察を可能とした炉壁溶射補修部周辺
の観察装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を行った。その結果、金属粉
の酸化燃焼している周辺に所定の照明を当て、レンズの
絞りを絞り込み、ブルーミング現象を抑える方法におい
て、所定の光源を用い、所定照度で金属粉の酸化燃焼し
ている補修部周辺を照射することによって、ブルーミン
グ現象を抑制でき、補修部周辺の観察が可能となること
を確認し、この発明に到達した。
【0008】すなわちこの発明は、金属粉の酸化燃焼熱
を用いる炉壁耐火物の溶射補修において、補修部ならび
に補修部周辺を観察するテレビカメラの照明装置に、色
温度が5500°K以上のランプを用いることを特徴と
する炉壁溶射補修部周辺の観察装置である。
【0009】
【作用】本発明者らの実験の結果、炉壁面が1000℃
位で赤熱している炉は、色温度的には2500°K以下
である。また、観察したい補修部周辺壁面の法線照度
は、50000lx以上必要であることが確認された。
このため、補助照明としては、3600°Kの色温度を
持つハロゲンランプと、5500°Kの色温度を持つキ
セノンランプとの比較によって、色温度的に高いものが
テレビカメラの照明として有効であることが確認でき
た。この発明においては、補修部ならびに補修部周辺を
観察する工業用テレビカメラの照明装置として色温度が
5500°K以上のランプを用いることによって、観察
したい補修部周辺壁面の法線照度を50000lx以上
とすることができ、ブルーミング現象を抑制してテレビ
カメラによる補修部周辺の観察が可能となる。
【0010】この発明において補修部ならびに補修部周
辺を観察するテレビカメラとしては、CCDカメラ、M
OSカメラ、CPDカメラ等を用いることができる。ま
た、色温度が5500°K以上のランプとしては、補修
部周辺を50000lx以上の照度にできればよく、特
に限定されないが、キセノンランプ、メタルハライドラ
ンプを用いることができる。さらに、この発明における
テレビカメラの照明装置の構成としては、色温度が55
00°K以上のランプと楕円面反射鏡とフロスト加工し
たフィルターとの組合せからなる。
【0011】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図1ないし図
2に基づいて説明する。図1はこの発明の溶射補修に用
いる溶射ノズルとCCDカメラの観察範囲と照明装置の
照射範囲を示すもので、(a)図は概略側断面図、
(b)図は溶射補修部とCCDカメラの観察範囲と照明
装置の照射範囲を示す平面図、図2はこの発明の照明装
置の構成図である。図1において、1は冷却機構を付加
した溶射ランス、2は溶射ランス1の先端に設けた溶射
材吹付ノズルで、金属酸化物を含む溶射材が酸素と共に
炉壁3の補修面に吹付けられ、金属酸化物の酸化燃焼熱
によって溶融した壁面に溶射材が溶着する。4は溶射ラ
ンス1の先端近傍に設けたレンズ5を介して溶射材吹付
ノズル2の金属酸化物の酸化燃焼部6をレンズ視野7内
に収めて撮影するCCDカメラで、CCDカメラ4の視
野範囲8は台形状で、中心下部に酸化燃焼部6が位置す
るよう配置されている。9は酸化燃焼部6の一部と台形
状の観察範囲10を含む照明範囲11を50000lx
以上の照度に照射する照明装置で、溶射ランス1の先端
近傍に設けた窓ガラス12を介して溶射ランス1内に設
置する。上記照明装置9は、図2に示すとおり、色温度
5500°K以上のキセノンランプ21と楕円面反射鏡
22とフィルター23およびスタータ24からなり、図
1(a)に示すとおり、楕円面反射鏡22により一度光
束13を絞ったのち広がりを持つようにして、光束13
の中心が炉壁3に対して所定の角度で照射するよう構成
する。
【0012】上記のとおり構成したことによって、溶射
ランス1の溶射材吹付ノズル2を炉壁3の損傷面に対応
させ、溶射材吹付ノズル2から金属酸化物を含む溶射材
を酸素と共に炉壁3の補修面に吹付け、金属酸化物の酸
化燃焼熱によって溶融した壁面に溶射材を溶着させるに
際し、金属酸化物の酸化燃焼部6の周辺部の観察範囲1
0は、照明装置9によって楕円面反射鏡22により一度
光束13を絞ったのち広がりを持って光束13の中心が
炉壁3に対して所定の角度で照射され、50000lx
以上の照度の照明範囲11内に位置しており、CCDカ
メラ4による撮影における観察範囲10のブルーミング
現象が防止され、酸化燃焼部6の周辺部の観察範囲10
の観察は可能となる。なお、図1(a)に示すとおり、
楕円面反射鏡22により一度光束13を絞ったのち広が
りを持つようにしたため、溶射ランス1の窓ガラス12
の大きさを小さくでき、炉壁3から溶射ランス1内に入
る輻射熱を少なくできる。
【0013】実施例2 上記実施例1の照明装置として500Wの色温度550
0°Kのキセノンランプと、外径:153mm、第一焦
点:28mm、第二焦点:252mmの楕円面反射鏡
と、フロスト加工したフィルターを用い、外径130m
mの金属酸化物の酸化燃焼部の一部と上辺220mm、
下辺330mm、高さ220mmの台形状の観察範囲が
照明範囲に含まれるよう照明装置を配置し、前記金属酸
化物の酸化燃焼部が上辺220mm、下辺390mm、
高さ340mmの台形状視野範囲の中心下部に位置する
ようCCDカメラを配置し、約1000℃で赤熱してい
るコークス炉炭化室の壁面に、楕円面反射鏡により一度
光束を絞ったのち広がりを持つようにして、外径50m
mの窓ガラスを介して光束の中心を炉壁に対して30°
の角度で照射し、金属酸化物の酸化燃焼熱によって溶融
した壁面に溶射材を溶着させた際の楕円面反射鏡前面か
ら600mm離れた光束中心面の左右の照度分布を測定
した。その結果を図3に示す。図3に示すとおり、楕円
面反射鏡前面から600mm離れた光束中心面の左右の
照度は、50000〜75000lxの範囲であり、酸
化燃焼部の周辺部の観察範囲をCCDカメラで撮影した
が、ブルーミング現象の発生は認められず、観察は可能
であった。
【0014】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
金属粉の酸化燃焼部周辺の壁面のブルーミング現象が防
止されて観察が可能となり、溶射補修における大まかな
観察でよい面的補修だけでなく、細かな観察を要する目
地補修のような線的補修まで、金属粉の酸化燃焼熱を用
いる溶射補修を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の溶射補修に用いる溶射ノズルとCC
Dカメラの観察範囲と補助照明装置の照射範囲を示すも
ので、(a)図は概略側断面図、(b)図は溶射補修部
とCCDカメラの観察範囲と補助照明装置の照射範囲を
示す平面図である。
【図2】この発明の照明装置の構成図である。
【図3】実施例2における光束中心からの左右への距離
と照度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 溶射ランス 2 溶射材吹付ノズル 3 炉壁 4 CCDカメラ 5 レンズ 6 酸化燃焼部 7 レンズ視野 8 視野範囲 9 照明装置 10 観察範囲 11 照明範囲 12 窓ガラス 13 光束 21 キセノンランプ 22 楕円面反射鏡 23 フィルター 24 スタータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉の酸化燃焼熱を用いる炉壁耐火物
    の溶射補修において、補修部ならびに補修部周辺を観察
    するテレビカメラの照明装置に、色温度が5500°K
    以上のランプを用いることを特徴とする炉壁溶射補修部
    周辺の観察装置。
JP17594894A 1994-07-04 1994-07-04 炉壁溶射補修部周辺の観察装置 Pending JPH0821689A (ja)

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JP (1) JPH0821689A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013057429A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Jfe Steel Corp 溶射補修部位の観察装置および観察方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013057429A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Jfe Steel Corp 溶射補修部位の観察装置および観察方法

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