JP2819228B2 - コークス炉の炉壁補修装置 - Google Patents

コークス炉の炉壁補修装置

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JP2819228B2 JP29399193A JP29399193A JP2819228B2 JP 2819228 B2 JP2819228 B2 JP 2819228B2 JP 29399193 A JP29399193 A JP 29399193A JP 29399193 A JP29399193 A JP 29399193A JP 2819228 B2 JP2819228 B2 JP 2819228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉の炭化室
と燃焼室とを区画する炉壁の損傷部分を補修する炉壁補
修装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室炉式コークス炉は、炉体の下部に蓄熱
室があり、その上部に炭化室と燃焼室とが交互に配置さ
れている。燃料ガスおよび空気(富ガスの場合は空気の
み)は蓄熱室で予熱され、燃焼後隣接する蓄熱室で熱回
収されたのち、煙道を経て排出される。炭化室に装入さ
れた石炭は、両側燃焼室から炉壁を介して間接加熱によ
り乾留されてコークス化する。室炉式コークス炉は、大
部分が珪石煉瓦および粘土質煉瓦で構築され、一部断熱
煉瓦、赤煉瓦が使用されている。
【0003】しかしながら、室炉式コークス炉は、機械
的外力、熱応力、装入石炭水分等の作用等によって、長
年使用しているうちに各部に損傷が発生する。特に炭化
室壁は、前記の諸要因に基づく作用が集中するため、目
地切れ、亀裂の発生、煉瓦の欠落等の損傷が生じ易い。
このような損傷が生じた場合は、炭化室から燃焼室に発
生コークス炉ガスの流入により、不完全燃焼を生じて黒
煙による公害問題や燃焼室温度の局部的低下による生産
性の低下、熱分解カーボンの炉壁への付着量の増大によ
る押詰まり等の問題を招来する。そのため、耐久性が低
いが損傷箇所にモルタルを吹付けたり、損傷が大きな場
合は、高額の補修費を要する煉瓦の積替えを行なってい
た。
【0004】従来室炉式コークス炉の寿命は、20〜2
5年程度といわれてきたが、最近では炉壁損傷部を溶射
補修する方法の採用および炉壁損傷部の診断精度のアッ
プによる適切な補修等によって、30〜35年は持たせ
られる見通しが立ってきている。一方、コークス炉をリ
プレースするには、少なくとも1炉団数百億円の投資が
必要となり、会社の経営環境を大きく圧迫することとな
ること、また、我が国の各社コークス炉の寿命を35年
とすると、西暦2000年前後にリプレースしなければ
ならない炉が多く、珪石煉瓦および築炉工の対応ができ
ないという問題点を有している。このため、コークス業
界においては、室炉式コークス炉の寿命を40〜45
年、さらにそれ以上に延命できる汎用性が高く効果的な
補修技術が切望されている。
【0005】従来、コークス炉の炉壁補修装置として
は、可燃ガス、酸素ならびに耐火物粉の供給管を内挿し
た水冷長筒体の一端に着脱自在に溶射バーナーを設け、
他端に操作ハンドルを嵌設すると共に、該水冷長筒体を
支持枠に転動自在に嵌挿しかつ移動台車上に移動かつ旋
回自在に搭載せしめた装置(実開昭52−36703号
公報)、冷却ケースに不定形耐火物を炉壁損傷部に吹付
ける溶射ガンと、炉壁損傷部を映し出すテレビカメラ
と、同じく炉壁損傷部と上記溶射ガンとの距離を測定す
る距離計を内装せしめてなる炉内装入ヘッド部と、上記
テレビカメラによる画像を炉外で観察可能な観察装置お
よび上記炉内装入ヘッド部を距離計の測定値に基づいて
三軸方向に移動せしめる移動機構を具備した装置(特開
昭60−17689号公報)、水冷ボックス内に、溶射
バーナーと監視カメラ等溶射に必要な機能を収め、ブー
ムの先端に着脱自在に設けた装置(特開平2−9959
2号公報)、内部に監視用カメラと溶射バーナーを備え
た水冷ボックスを、着脱自在に取付けた長尺ビームを、
中段作業床上の軌条を走行する車輪を有し、前記長尺ビ
ームの支持枠部の旋回および昇降が自在な台車に取付け
て、前後退および傾斜角度を自由に選択することができ
るようにした装置(特開平2−99589号公報)、走
行台車上に設けられた昇降ならびに旋回可能な基台上に
傾動可能にガイドレールを設け、かつ該ガイドレールに
沿って移動するランスホルダーと該ランスホルダー内に
繰り出し自在に装着された溶射ランスを設け、かつ該ラ
ンスホルダー上に補修壁面監視カメラを設けた装置(特
開平4−32690号公報)等多くの提案が行われてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭52−36
703号公報に開示の装置は、作業員が炉壁損傷部を肉
眼で観察しながら操作ハンドルを操作し、水冷長筒体の
一端に設けた溶射バーナーにて損傷部を補修する必要が
あり、補修すべき範囲及び補修材吹付量は人間の感覚に
依存しなければならない。また、特開昭60−1768
9号公報に開示の装置は、炉壁損傷部と溶射ガンとの距
離を一定に保持できるが、炉壁損傷部の損傷状況に応じ
た補修を行うことについては開示されていない。さら
に、特開平2−99592号公報、特開平2−9958
9号公報に開示の装置は、監視カメラの画像を作業員が
監視しながら溶射バーナーを内蔵したブームを操作する
必要があり、補修すべき範囲及び補修材吹付量は人間の
感覚に依存しなければならない。さらにまた、特開平4
−32690号公報に開示の方法は、特開平2−995
89号公報と同様に監視カメラの画像を作業員が監視し
ながら溶射ランスを操作する必要があり、補修すべき範
囲及び補修材吹付量は人間の感覚に依存しなければなら
ない。また、特公平5−17277公報において使用さ
れている多段伸縮ランス装置は、同心状の円筒体を複数
段伸縮自在に結合し、先端に補修材吹き付けノズルを備
えており、コークス炉の窯口または燃焼室の点検孔から
コークス炉内に挿入され、ランス先端部が補修すべき壁
面部に導かれるように伸縮調整される。このため、1段
目のランスは伸縮用のローラにより狭持され、2段目の
ランスは1段目のランス内を摺動して伸縮可能に構成さ
れているため、多段構造のランスを実現することが難し
い。また、従来の多段伸縮ランスにおいては、断面が円
形の筒体により構成されているため、1段目のランスを
軸の回りに回転させようとする場合、第2段目のランス
との接触面で滑りが生じ、1段目のランスの回転が2段
目のランスに伝達されないという問題があった。また、
炉壁の損耗状況を視覚的に把握するのみで、損耗量、例
えばくぼみ量を定量的に把握していないため、補修すべ
き範囲及び補修材吹付量は人間の感覚に依存しなければ
ならない。
【0007】しかも、従来のランス装置は、ランスの内
部に多数の冷却管、ホース、ケーブル、計測センサーな
どを内蔵しており、外部との接続ホース、ケーブルも多
種、多様となる。このため、ランス本体およびランスヘ
ッド部は、回動させることができないので、炭化室のよ
うに左右2面の炉壁の観察や補修を行う場合には、1面
に対するランス挿入および観察、補修作業を行ったの
ち、一旦ランス全体を取替えてから、他の面に対して同
様の作業を行わなければならなかった。
【0008】この発明の目的は、従来のコークス炉内の
壁面補修装置の問題点を除去し、ランス軸の回りの回転
が確実に伝達可能で、しかも多面の観察や補修にも迅速
に対処できるコークス炉の炉壁面補修装置を提案するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、X軸、
Y軸、Z軸及びこれらの軸を中心に回転可能な多段伸縮
ランスと該多段伸縮ランスを駆動するランス駆動システ
ムを備え、前記多段伸縮ランスは、断面多角形の筒体か
らなる第1段ランスと、この第1段ランス内に軸方向に
伸縮自在に組み付けられた第2段〜第N段のランスと、
前記第1段ランスをその内面に嵌合収納することにより
前記第1段〜第N段のランスを支持する断面多角形の固
定外筒とからなり、前記ランス駆動システムは、前記固
定外筒と第1段〜第N段ランス間に設けられたランス伸
縮駆動機構と、前記固定外筒を垂直面内で傾動させるた
めの傾動機構と、前記固定外筒を水平面内で旋回させる
ための旋回機構と、前記固定外筒をランス軸の回りに回
転させるための回転機構とを備えた多段伸縮ランスを用
い、かつ、ランス本体の先端にランスヘッド部を設け、
ランス本体を経てランスヘッド部に至るまで内蔵した粉
体供給管の先端に多方向の溶射口を持つノズルヘッドを
設け、該ノズルヘッドの溶射口の一つには吐出ノズル
を、残りの溶射口には閉止プラグを着脱可能に設置する
ことによって、ランス軸の回りの回転が確実に伝達可能
で、しかも多面の観察や補修にも迅速に対処できること
を究明し、この発明に到達した。
【0010】すなわちこの発明は、多段伸縮ランスを用
いるコークス炉の炉壁補修装置において、上下、前後、
左右方向に移動可能で、かつこれらの方向軸を中心に回
転可能な多段伸縮ランスと、該多段伸縮ランスを駆動す
るランス駆動システムを備え、前記多段伸縮ランスは、
第1段ランスと、この第1段ランス内に軸方向に伸縮自
在に組み付けられた第2段〜第N段のランスと、前記第
1段ランスをその内面に嵌合収納することにより前記第
1段〜第N段のランスを支持する固定外筒とからなり、
前記ランス駆動システムは、前記固定外筒と第1段〜第
N段ランス間に設けられたランス伸縮駆動機構と、前記
固定外筒を垂直平面内で傾動させるための傾動機構と、
前記固定外筒を水平平面内で旋回させるための旋回機構
と、前記固定外筒をランス軸回りに回転させる回転機構
とからなることを特徴とするコークス炉の炉壁補修装置
である。
【0011】また、ランス伸縮駆動機構は、第1段ラン
スの外周面に固定されたラックと、固定外筒に設けられ
たピニオンと、これらのラックおよびピニオンによる第
1段ランスの前進移動に連動して第2段〜第N段ランス
を移動させる前進移動機構と、前記第1段ランスの後退
移動に連動して第2段〜第N段ランスを移動させる後退
移動機構とからなる。さらに、多段伸縮ランスは、断面
多角形の筒体からなる。また、第1段〜第N段ランス
は、それぞれ長手方向の仕切り部を有する二重の筒体か
らなり、その間に冷却媒体を流通させる冷却ジャケット
構造からなる。さらにまた、第N段ランスは、長手方向
の仕切り部を有する二重の筒体からなり、その間に冷却
媒体を流通させる冷却ジャケット構造で、かつ先端の採
光部窓の周囲より内筒内の冷却ガスが噴出する構造であ
る。
【0012】
【作用】この発明においては、前後、左右方向に移動可
能で、かつこれらの方向軸を中心に回転可能な多段伸縮
ランスと、該多段伸縮ランスを駆動するランス駆動シス
テムを備え、前記多段伸縮ランスは、第1段ランスと、
この第1段ランス内に軸方向に伸縮自在に組み付けられ
た第2段〜第N段のランスと、前記第1段ランスをその
内面に嵌合収納することにより前記第1段〜第N段のラ
ンスを支持する固定外筒とからなり、前記ランス駆動シ
ステムは、前記固定外筒と第1段〜第N段ランス間に設
けられたランス伸縮駆動機構と、前記固定外筒を垂直平
面内で傾動させるための傾動機構と、前記固定外筒を水
平平面内で旋回させるための旋回機構と、前記固定外筒
をランス軸回りに回転させる回転機構とからなる多段伸
縮ランス装置を用いることによって、第N段ランス先端
に設けた補修材吹付けノズルを、コークス炉の任意位置
に移動させることができる。
【0013】また、この発明においては、ランス伸縮駆
動機構を前記第1段ランスの外周面に固定されたラック
と、前記固定外筒に設けられたピニオンと、これらのラ
ックおよびピニオンによる前記第1段ランスの前進移動
に連動して前記第2段〜第N段ランスを移動させる前進
移動機構と、前記ラックおよびピニオンによる前記第1
段ランスの後退移動に連動して前記第2段〜第N段ラン
スを移動させる後退移動機構とにより構成したことによ
って、ラックおよびピニオンによる前記第1段ランスの
前進後退に連動して第2段〜第N段ランスが同距離前進
後退するから、ランスの伸縮を迅速、正確に行うことが
できる。さらに、この発明においては、多段伸縮ランス
を断面多角形の筒体としたことによって、固定外筒の軸
の回りの回転が各段ランスに確実に伝達される。
【0014】また、この発明においては、第1段〜第N
段ランスは、それぞれ長手方向の仕切り部を有する二重
の筒体からなり、その間に冷却媒体を流通させる冷却ジ
ャケット構造としたことによって、第N段ランス先端部
に内蔵させた溶射ノズル、撮像装置、距離計等の炉壁か
らの輻射熱による損傷を防止することができる。さら
に、この発明においては、第N段ランスが長手方向の仕
切り部を有する二重の筒体からなり、その間に冷却媒体
を流通させる冷却ジャケット構造で、かつ先端の採光部
窓の周囲より内筒内の冷却ガスを噴出させることによっ
て、さらに第N段ランス先端部に内蔵させた溶射ノズ
ル、撮像装置、距離計等を冷却できるのみならず、採光
部窓の周囲より噴出する冷却ガスによって、採光部窓へ
のリバウンドした溶射材料の付着を防止でき、溶射状態
を観察することができる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図
1ないし図12に基づいて説明する。図1はこの発明の
コークス炉の炉壁補修装置の多段伸縮ランス装置の斜視
図、図2はこの発明の多段伸縮ランスの動作説明図で、
(a)図は傾動機構を説明するための側面図、(b)図
は旋回機構を説明するための平面図、図3はこの発明の
多段伸縮ランス装置の伸縮駆動機構を示す概略縦断面
図、図4はこの発明の多段伸縮ランス装置の伸縮駆動機
構におけるコロの取付け位置を示す概略水平断面図、図
5はこの発明の多段伸縮ランスの先端部の構成を示す水
平断面図、図6は多段伸縮ランスの先端部の撮像装置の
前に設ける遮光フィルター切替え装置の概略説明図、図
7はこの発明の多段伸縮ランスの縦断面図で、(a)図
は図4のA−A断面図、(b)図は(a)図に対応する
断面6角形のランスの断面図、図8は多段伸縮ランスの
先端部の溶射ノズルの取付け位置変更の場合を示すもの
で、(a)図は右側壁補修の場合、(b)図は左側壁補
修の場合、(c)図は天井補修の場合、図9はこの発明
のコークス炉の炉壁補修装置の窯前でのランス台車を平
行にする場合の説明図、図10はランス台車を平行にす
る場合の操作の流れ図、図11は多段伸縮ランスを窯中
心に位置させる場合の説明図、図12は多段伸縮ランス
を窯中心に位置させる場合の操作の流れ図である。
【0016】図1ないし図12において、1はランス台
車、2はランス台車1上に垂直方向(Y軸方向)の回り
に回転自在に、かつ垂直に設けたマスト、3はマスト2
に垂直方向に昇降自在に設けたランス昇降台で、マスト
2の頂部に設けられたワイヤあるいはチェンおよび巻上
げ機からなる駆動装置4によってマスト2に沿って上下
に昇降する。5はランス昇降台3にランス傾動ギヤ6を
介して固定された水平方向に延長されたランス支持台、
7はランス支持台5の延長方向にスライドするスライド
板8を介して取付けられた断面4角形の固定外筒であ
る。ランス傾動ギヤ6は、図示しない駆動用のモータに
より時計方向あるいは反時計方向に回転し、これによ
り、図2(a)に示すとおり固定外筒7がZ軸の回りに
傾転するよう構成されている。また、固定外筒7は、そ
の内面に断面4角形の筒体からなる第1段ランス9を嵌
合支持している。
【0017】10は第1段ランス9の外周面軸方向に固
定されたラックで、固定外筒7に設けたピニオン11が
ラック10に係合している。ピニオン11は、図示しな
い駆動用のモータにより時計方向あるいは反時計方向に
回転し、これにより、第1段ランス9を固定外筒7の軸
方向に沿って前後に移動させる。12は第1段ランス9
の内面に嵌合された断面4角形筒体からなる第2段ラン
スで、第2段ランス12の内面にはさらに断面4角形の
筒体からなる第3段ランス13が嵌合されている。14
は第3段ランス13の先端部に連結したランスヘッド部
で、図5に示すとおり、固定外筒7、第1段〜第3段ラ
ンス9、12、13を経てランスヘッド部に至るまで内
蔵した空気、酸素あるいは補修材を供給するための複数
のフレキシブルホース15の先端に分岐した溶射口16
を持つノズルヘッド17が設けられ、該ノズルヘッド1
7の溶射口16の一つには吐出ノズル18が、残りの溶
射口16には閉止プラグ19が着脱可能に設置されてい
る。また、ランスヘッド部14に設けた吐出ノズル18
は、ランスヘッド部14の側面に設けた開口20に配置
されている。
【0018】21、22はランスヘッド部14の側面に
設けた開口20に隣接する開口で、開口21にはCCD
カメラ23、放射温度計24が、開口22には炉壁面ま
での距離を計測するレーザ距離計25が配置されてい
る。また、ランスヘッド部14には、冷却用圧空配管2
6が連結され、ランスヘッド部14に吹込まれた冷却用
圧空は、図示していないが開口21、22に設けたガラ
スの取付け部に設けたスリットよりガラス外表面に噴出
するよう構成されている。27はCCDカメラ23の前
面に設けたモータ28により回転する回転円盤で、図6
に示すとおり、CCDカメラ23へ入力される光源量、
輝度を遮光調整するための複数のフィルターFが設けら
れ、壁面状況に合わせてフィルターFを切替え、CCD
カメラ23の露光の調整ならびにバンドパスフィルター
Fにより炉壁の光波長を選択的に透過させ、溶射火炎の
光波長をカットすることによって、溶射状況を観察する
ことができる。29はモータ28の電源ケーブルであ
る。
【0019】また、レーザ距離計25は、炉壁の損耗状
況を損耗量として定量的に把握するためにランス先端部
と壁面との距離を測定するためのものである。すなわ
ち、壁面に損耗による凹部が存在した場合、その凹部の
大きさおよび深さは、レーザ距離計25の測定データに
より検出することができる。CCDカメラ23で撮影さ
れた壁面画像、放射温度計24で測定された壁面温度お
よびレーザ距離計25の測定データは、伝送線路30、
31および32によりランスヘッド部14、第1段から
第3段ランス9、12、13および固定外筒7内部を通
過して巻取り機構33により外部に取り出され、操作室
34に導かれる。また、ノズルヘッド17には、フレキ
シブルホース15を介して補修材が供給されるが、フレ
キシブルホース15はランスヘッド部14、第1段から
第3段ランス9、12、13および固定外筒7内部を通
過して巻取り機構33により外部に取り出され、補修材
供給機構に連結される。上記巻取り機構33は、ランス
の伸縮に応じて延長あるいは巻取るように構成されてい
る。
【0020】35は第1段〜第3段ランス9、12、1
3をその軸(X軸)の回りに回転させるための固定外筒
7に設けたギヤで、図示しないモータによりギヤ35を
回転駆動することによって、固定外筒7はX軸の回りに
回転する。36はスライド板8に固定された一対の軸受
け板で、該軸受け板36に設けた円形孔37を貫通する
ように固定外筒7が配置されている。一方、マスト2は
ランス台車1上に旋回機構38を介して取り付けられ、
Y軸の回りに旋回可能に構成されている。
【0021】図3において、41は第2段ランス12を
前進移動されるための第1ワイヤで、該第1ワイヤ41
の一端は固定外筒7の後端に固定され、他端は第1段ラ
ンス9の前端に固定した第1ホイール42に掛け回して
第2段ランス12の後端に固定されている。43は第3
段ランス13を前進移動されるための第2ワイヤで、該
第2ワイヤ43の一端は第1段ランス9の後端に固定さ
れ、他端は第2段ランス12の前端に固定した第2ホイ
ール44に掛け回して第3段ランス13の後端に固定さ
れている。上記第2段ランス12および第3段ランス1
3を前進移動させるための駆動機構は、図示しない駆動
用のモータによりピニオン11を回転させて第1段ラン
ス9を前進させれば、第1ワイヤ41および第1ホイー
ル42によって第2段ランス12が、第2ワイヤ43お
よび第2ホイール44によって第3段ランス13がこれ
に連動して同距離前進するよう構成されている。
【0022】図3において、45は第2段ランス12を
後退移動されるための第3ワイヤで、該第3ワイヤ45
の一端は固定外筒7の前端に固定され、他端は第1段ラ
ンス9の後端に固定した第3ホイール46に掛け回して
第2段ランス12の後端に固定されている。47は第3
段ランス13を後退移動されるための第4ワイヤで、該
第4ワイヤ47の一端は第1段ランス9の前端に固定さ
れ、他端は第2段ランス12の後端に固定した第4ホイ
ール48に掛け回して第3段ランス13の後端に固定さ
れている。上記第2段ランス12および第3段ランス1
3を後退移動させるための駆動機構は、前記の図示しな
い駆動用のモータによりピニオン11を回転させて第1
段ランス9を後退させれば、第3ワイヤ45および第3
ホイール46によって第2段ランス12が、第4ワイヤ
47および第4ホイール48によって第3段ランス13
がこれに連動して後退移動するよう構成されている。
【0023】図4において、51a、51b、51cお
よび52a、52b、52cは固定外筒7と第1段ラン
ス9間、第1段ランス9と第2段ランス12間および第
2段ランス12と第3段ランス13間に設けた相互の移
動を円滑にするための第1〜第6コロ組である。第1〜
第3コロ組51a、51b、51cは、それぞれ4角断
面を有する第1段ランス9、第2段ランス12および第
3段ランス13の後端部左右外周面に固定されている。
第4〜第6コロ組52a、52b、52cは、それぞれ
4角断面を有する固定外筒7、第1段ランス9および第
2段ランス12の前端部左右内周面に固定されている。
第1段〜第3段ランス9、12、13は、図7(a)に
示すとおり、二重の筒体12a、12b、13a、13
b(第1段ランス9に対応する筒体は図示省略)からな
り、これらの筒体12a、12b、13a、13bによ
り形成される隙間は長手方向の仕切り部12c、13c
により分割され、複数の冷却水の流路が形成され、水冷
ジャケット構造になっている。冷却水は、第1段〜第3
段ランス9、12、13毎にフレキシブルホースで供
給、排出される。第3段ランス13の先端に連結するラ
ンスヘッド部14は、同様に二重の筒体14a、14b
からなり、その隙間には冷却水の流路が形成され、水冷
ジャケット構造となっており、第3段ランス13とラン
スヘッド部14の接合面には冷却水結合孔55が所定数
設けられている。このような水冷ジャケット構造におい
ては、複数の冷却水の流路の内の一部、例えば4角断面
のうちの上下面部の流路から冷却水を供給し、左右側面
部の流路から冷却水を排出することにより、冷却水の偏
流によるランスの変形を防止できる。
【0024】図9、図11において、56、57はラン
ス支持台5の両側に設けたストロークシリンダで、ラン
ス支持台5とバックステー58間の距離a、bを測定
し、ランス支持台5をバックステー58と平行に位置さ
せるのに使用する。59は各バックステー58の所定高
さ位置に設けた反射板で、多段伸縮ランスのランスヘッ
ド部14に内蔵したレーザ距離計25により、反射板5
9とランスヘッド部14間距離を測定し、多段伸縮ラン
ス中心を炭化室60の炉幅中心に芯合わせするのに使用
する。上記の実施例においては、第1〜第3段のランス
9、12、13および固定外筒7は断面4角形の筒体に
より構成したが、図7(a)に対応する図7(b)に示
すように、断面6角形の二重の筒体61a、61b、6
2a、62bで構成することもできる。この場合、断面
6角形の二重の筒体61a、61b、62a、62b
(他は省略)における左右4個の内周面または外周面に
4個の第3コロ組63cが固定されている。また、ラン
ス台車1の走行方式を図1で分かるようにキャタビラー
方式としたが、コークス炉のコークサイドは、コークガ
イド車の軌条が設置されているので、キャタビラー方式
ではなく軌条走行式の台車とし、旋回機構36から上を
交換可能とすることもできる。
【0025】上記のとおり構成したことによって、コー
クス炉の炭化室60の炉壁64を観察または炉壁64の
損傷部を補修する場合には、先ずオペレータが操作室3
4でランス台車1を走行させて観察または補修する炭化
室60の窯前に移動させる。次いでストロークシリンダ
56、57を操作してバックステー58、58に当接せ
しめ、図10に示すとおり距離a、bを読み込ませ、ラ
ンス支持台5の旋回角度を算出してランス支持台5を旋
回させ、距離a、bが予め定めた所定値λ以下となると
ストロークシリンダ56、57を後退させ、ランス支持
台5のコークス炉との平行処理を終了する。ついで、図
示しないモータを駆動してピニオン11を回転させ、ラ
ック10を介して多段伸縮ランスを伸長させ、図12に
示すとおり、ランスヘッド部14に内蔵したレーザ距離
計25を反射板59の対向位置に位置せしめ、レーザ距
離計25と反射板59間の距離cを読み込み、ランス支
持台5のZ軸方向の移動距離Lを、 L=R−(l+c) ただし、Rは炉壁と窯中心間距離、lは多段伸縮ランス
中心とレーザ距離計25間の距離、により演算し、ラン
ス支持台5をZ軸方向に移動させ、Lが予め定めた許容
値k以下になると多段伸縮ランスの窯心合わせを完了
し、伸長前のランス先端部位置をX軸、Y軸、Z軸の基
準点(0、0、0)として設定する。
【0026】ついで、図示しないモータを駆動してピニ
オン11を回転させ、ラック10を介して多段伸縮ラン
スを炭化室60内所定位置まで伸長させて挿入し、補修
しようとする炉壁上を走査させ、ランスヘッド部14に
内蔵したCCDカメラ23により炉壁の状態を撮影し、
炉壁の画像を図示しない補修用モニタに表示する。補修
用モニタ上の画面には、ランス先端の補修材吹き付け位
置のX軸、Y軸、Z軸の基準点(0、0、0)からのX
軸、Y軸、Z軸の移動距離に対応する座標のX軸、Y軸
の損耗画像が表示される。補修材吹き付け位置原点の絶
対位置は、前記X軸、Y軸、Z軸の基準点(0、0、
0)を起点とし、図示しないランス駆動システムから操
作室34内の信号処理制御部に入力される駆動量情報か
ら求め、ランス先端のたわみ量を推定して補正する。次
ぎに、前記信号処理制御部は、レーザ距離計25から入
力される炉壁の損耗量データと、損耗による炉壁凹部の
位置座標データを画像処理し、炉壁の各部分を損耗の程
度すなわち、凹部の深さにより分類して損耗分布図形を
補修用モニタに表示する。
【0027】オペレータは、損耗分布図形の観察データ
およびモニタ画面から、炉壁面内の必要な補修範囲を指
示して所定の補修パターンを信号処理制御部に設定入力
しし、所定の補修パターンに基づいてランス駆動システ
ムに制御信号を送出し、ランス駆動システムを制御して
多段伸縮ランス装置による自動補修が行なわれる。この
場合多段伸縮ランスの第1段〜第3段ランス9、12、
13およびランスヘッド部14は、水冷構造であり、か
つ、CCDカメラ23、放射温度計24、レーザ距離計
25および遮光フィルターを内蔵した回転円盤27とモ
ータ28を内蔵したランスヘッド部14の内部には冷却
用圧空配管26から冷却用圧空が吹込まれ、開口21、
22に設けたガラスの取付け部に設けたスリットよりガ
ラス外表面に噴出し、開口21、22のガラス外表面へ
のリバウンド溶射材の付着が防止される。CCDカメラ
23の前面に設けたモータ28により回転する回転円盤
27の遮光フィルターFを壁面状況に合わせて切替え、
CCDカメラ23の露光の調整ならびにバンドパスフィ
ルターFにより炉壁の光波長を選択的に透過させ、溶射
火炎の光波長をカットすることによって、溶射状況を観
察することができる。
【0028】また、ランスヘッド部14は、第3段ラン
ス13から取外しでき、しかもランスヘッド部14に内
蔵したノズルヘッド17は、分岐した溶射口16を有す
るから、吐出ノズル18の取付け位置を変更し、ランス
ヘッド部14の開口20の位置を吐出ノズル18取付け
位置に変更することによって、左右炉壁ならびに天井部
の観察、補修が可能となり、従来のランス全体の取替え
を行う方式に比較し、炉内各面の観察、計測および補修
作業時間を大幅に短縮することができる。さらに、この
発明の多段伸縮ランスは、第1段ランス9の移動距離と
第2段ランス12、第3段ランス13の移動距離が同じ
であるから、ランス先端のランスヘッド部14の吐出ノ
ズル18位置の演算が容易である。さらにまた、多段伸
縮ランスを断面多角形とすることによって、固定外筒7
の軸回りの回転が第1段〜第3段ランス9、12、13
およびランスヘッド部14に確実に伝達することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
補修材吐出ノズルの位置制御が容易で、かつランスヘッ
ド部の組変えのみで多方面の観察、計測および溶射補修
でき、炉内補修作業時間を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコークス炉の炉壁補修装置の多段伸
縮ランス装置の斜視図である。
【図2】この発明の多段伸縮ランスの動作説明図で、
(a)図は傾動機構を説明するための側面図、(b)図
は旋回機構を説明するための平面図である。
【図3】この発明の多段伸縮ランス装置の伸縮駆動機構
を示す概略側断面図である。
【図4】この発明の多段伸縮ランス装置の伸縮駆動機構
におけるコロの取付け位置を示す概略水平断面図であ
る。
【図5】この発明の多段伸縮ランスの先端部の構成を示
す横断面図である。
【図6】多段伸縮ランスの先端部の撮像装置の前に設け
る遮光フィルター切替え装置の概略説明図である。
【図7】この発明の多段伸縮ランスの縦断面図で、
(a)図は断面4角形のランス、(b)図は断面6角形
のランスである。
【図8】多段伸縮ランスの先端部の溶射ノズルの取付け
位置変更の場合を示すもので、(a)図は右側壁補修の
場合、(b)図は左側壁補修の場合、(c)図は天井補
修の場合である。
【図9】この発明のコークス炉の炉壁補修装置の窯前で
のランス台車を平行にする場合の説明図である。
【図10】ランス台車を平行にする場合の操作の流れ図
である。
【図11】多段伸縮ランスを窯中心に位置させる場合の
説明図である。
【図12】多段伸縮ランスを窯中心に位置させる場合の
操作の流れ図である。
【符号の説明】
1 ランス台車 2 マスト 3 ランス昇降台 4 駆動装置 5 ランス支持台 6 傾動ギヤ 7 固定外筒 8 スライド板 9 第1段ランス 10 ラック 11 ピニオン 12 第2段ランス 13 第3段ランス 14 ランスヘッド部 15 フレキシブルホース 16 溶射口 17 ノズルヘッド 18 吐出ノズル 19 閉止プラグ 20、21、22 開口 23 CCDカメラ 24 放射温度計 25 レーザ距離計 26 冷却用圧空配管 27 回転円盤 28 モータ 29 電源ケーブル 30、31、32 伝送線路 33 巻取り機構 34 操作室 35 ギヤ 36 軸受け板 37 円形孔 38 旋回機構 41 第1ワイヤ 42 第1ホイール 43 第2ワイヤ 44 第2ホイール 45 第3ワイヤ 46 第3ホイール 47 第4ワイヤ 48 第4ホイール 51a 第1コロ組 51b 第2コロ組 51c、63c 第3コロ組 52a 第4コロ組 52b 第5コロ組 52c 第6コロ組 12a、12b、13a、13b、14a、14b、6
1a、61b、62a、62b 筒体 12c、13c 仕切り部 55 冷却水結合孔 56、57 ストロークシリンダ 58 バックステー 59 反射板 60 炭化室 64 炉壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000002107 住友重機械工業株式会社 東京都品川区北品川五丁目9番11号 (72)発明者 松田 惠嗣 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 内田 哲郎 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 高橋 保 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 松野 勤 東京都千代田区丸ノ内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 亀川 啓治 東京都千代田区丸ノ内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 沼澤 誠 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 森谷 隆造 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 英邦 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 近藤 俊雄 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社 和歌山製鉄所内 (72)発明者 大平 英毅 兵庫県加古川市金沢町7番地 関西熱化 学株式会社 加古川工場内 (72)発明者 堀之内 俊司 兵庫県加古川市金沢町7番地 関西熱化 学株式会社 加古川工場内 (72)発明者 山田 茂 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社 新居浜製造所内 (72)発明者 白石 弘幸 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社 新居浜製造所内 (72)発明者 西尾 照常 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社 新居浜製造所内 (72)発明者 森本 英明 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社 新居浜製造所内 (56)参考文献 特開 平2−99591(JP,A) 特開 昭60−260685(JP,A) 特開 昭59−147078(JP,A) 特開 昭51−40631(JP,A) 特公 平5−17277(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10B 29/06 C10B 41/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段伸縮ランスを用いるコークス炉の炉
    壁補修装置において、前後、左右方向に移動可能で、か
    つこれらの方向軸を中心に回転可能な多段伸縮ランス
    と、該多段伸縮ランスを駆動するランス駆動システムを
    備え、前記多段伸縮ランスは、第1段ランスと、この第
    1段ランス内に軸方向に伸縮自在に組み付けられた第2
    段〜第N段のランスと、前記第1段ランスをその内面に
    嵌合収納することにより前記第1段〜第N段のランスを
    支持する固定外筒とからなり、前記ランス駆動システム
    は、前記固定外筒と第1段〜第N段ランス間に設けられ
    たランス伸縮駆動機構と、前記固定外筒を垂直平面内で
    傾動させるための傾動機構と、前記固定外筒を水平平面
    内で旋回させるための旋回機構と、前記固定外筒をラン
    ス軸回りに回転させる回転機構とからなることを特徴と
    するコークス炉の炉壁補修装置。
  2. 【請求項2】 ランス伸縮駆動機構は、第1段ランスの
    外周面に固定されたラックと、固定外筒に設けられたピ
    ニオンと、これらのラックおよびピニオンによる第1段
    ランスの前進移動に連動して第2段〜第N段ランスを移
    動させる前進移動機構と、前記第1段ランスの後退移動
    に連動して第2段〜第N段ランスを移動させる後退移動
    機構とからなることを特徴とする請求項1記載のコーク
    ス炉の炉壁補修装置。
  3. 【請求項3】 多段伸縮ランスが断面多角形の筒体から
    なることを特徴とする請求項1および2記載のコークス
    炉の炉壁補修装置。
  4. 【請求項4】 前記第1段〜第N段ランスは、それぞれ
    長手方向の仕切り部を有する二重の筒体からなり、その
    間に冷却媒体を流通させる冷却ジャケット構造としたこ
    とを特徴とする請求項1、2および3記載のコークス炉
    の炉壁補修装置。
  5. 【請求項5】 第N段ランスは、長手方向の仕切り部を
    有する二重の筒体からなり、その間に冷却媒体を流通さ
    せる冷却ジャケット構造で、かつ先端の採光部窓の周囲
    より内筒内の冷却ガスが噴出する構造としたことを特徴
    とする請求項1、2、3および4記載のコークス炉の炉
    壁補修装置。
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