JP6940446B2 - 溶射ランス及びコークス炉の補修方法 - Google Patents

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本発明は、高炉、転炉、コークス炉あるいは各種キルン等の工業用加熱炉の補修に用いる溶射ランスに関する。
一般的にコークス炉は、耐火煉瓦により構成され、燃料ガスを燃焼させるための燃焼室と、石炭を乾留するための炭化室とが炉団方向に交互に複数配置されている。燃焼室と炭化室とで形成される窯が複数(例えば30〜100門)配列されて一つの炉団を構成している。燃焼室は、炉団方向に直交する炉長方向に沿って炉壁により複数の燃焼小部屋に区画されている。
炭化室と燃焼室とを隔てる炉壁または燃焼小部屋同士を隔てる炉壁は、経年劣化などの種々の要因により煉瓦が脱落して破損部が生じる場合がある。このような炉壁に破損部が発生した場合には、特許文献1,2に示すように、燃焼室又は炭化室の上部開口から溶射ランスを挿入して、先端部に設けられたノズルパイプ部から破損部に向けて溶射材を溶射して破損部を補修することが行われている。
特許6071324号公報 実開2004−262995号公報
溶射ランスは、棒状部位と、棒状部位の先端部に側方を向くノズルと、を有し、溶射材が棒状部位及びノズル内部を通ってノズル先端から溶射される。溶射ランスは、燃焼室又は炭化室の上部開口から挿入されるため、上部開口よりも径が小さくなければならない。燃焼室及び炭化室は共に上部開口よりも内部の室内空間が大きく形成されている。上部開口から挿入されて鉛直方向に垂れ下がる溶射ランスのノズル先端は、炉壁における補修対象となる溶射ターゲットと離れており、着火不良や接着強度が低下しがちである。特に、燃焼室の上部開口は炭化室の上部開口よりも小さく、例えば燃焼室の上部開口の径が100mmである場合があり、上記問題が顕著であることが容易に理解できる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、狭い開口に挿入可能であり、且つ、炉壁への溶射を適正化した溶射ランスを提供することである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の溶射ランスは、溶射材の供給路を内部に有する直線状の本体パイプ部と、前記本体パイプ部の先端部に回転可能に取り付けられ、前記本体パイプ部の軸方向を向く第1姿勢と、前記本体パイプ部の径方向外側を向き且つ前記本体パイプの前記供給路に連通する第2姿勢とのいずれかの姿勢に切り替え可能に構成されているノズルパイプ部と、前記ノズルパイプ部の姿勢を切り替えるための操作部と、を備える。
この構成によれば、操作部を操作してノズルパイプ部を第1姿勢にすれば、ノズルパイプ部が本体パイプ部の軸方向を向くので、コークス炉の燃焼室の上部開口から挿入可能な径にできる。また、操作部を操作してノズルパイプ部を第2姿勢にすれば、ノズルパイプ部が本体パイプ部の径方向外側を向き且つ本体パイプ部の供給路に連通するので、ノズルパイプ部の先端を側方の溶射ターゲットに近づけることができ、適切な溶射が可能となる。
したがって、狭い開口に挿入可能であり、且つ、炉壁への溶射を適正化した溶射ランスを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態の溶射ランスを用いる対象であるコークス炉を模的に示す一部破断斜視図。 コークス炉を模式的に示す横断面図。 溶射ランスを模式的に示す側面図。(a)溶射時の溶射ランスを示す側面図。(b)コークス炉への挿入時の溶射ランスを示す側面図。 本体パイプ部の先端筒部とノズルパイプ部の基端筒部との接触部分に関する説明図。 溶射ランスをコークス炉へ挿入する様子を示す図。 溶射ランスにてコークス炉へ溶射する様子を示す図。 溶射ランスの本体パイプ部の先端部の着脱に関する説明図。 第2実施形態の溶射ランスを模式的に示す側面図。(a)溶射時の溶射ランスを示す側面図。(b)コークス炉への挿入時の溶射ランスを示す側面図。 第3実施形態の溶射ランスを模式的に示す側面図。(a)溶射時の溶射ランスを示す側面図。(b)コークス炉への挿入時の溶射ランスを示す側面図。
<第1実施形態>
本発明の補修対象となる装置としては通常コークス炉、高炉、転炉、キルン等の工業用加熱炉であり、特に多数の狭い炉が併設され、作業空間が狭いコークス炉に適用することが望ましい。
以下、本発明をコークス炉に適用した場合を例にとり説明する。まず、第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
<コークス炉の構造>
まず、本実施形態の溶射ランスを使用する対象となるコークス炉の構成について説明する。
図1に示すように、コークス炉は、耐火煉瓦により構成され、燃料ガスを燃焼させるための燃焼室1と、石炭を乾留するための炭化室2とが炉団方向WDに交互に複数配置されている。燃焼室1及び炭化室2は、炉高方向HDに所定高さを有し、炉長方向DDに所定長さを有する。燃焼室1と炭化室2とで形成される窯が複数(例えば30〜100門)配列されて一つの炉団を構成している。燃焼室1の内部は、上部に設けられた点検用開口10を介して視認可能である。炭化室2には、上部に設けられた装入用開口20から装炭車により石炭が装入される。炭化室2は、隣接する燃焼室から炉壁を介して1000℃以上に加熱され、石炭が1000℃位の温度で乾留され、コークスが製造される。製造されたコークスは、図2に示すように、炭化室2の前方に設けられた炉蓋21を開き、図示しない押出機により炭化室2から押し出される。
燃焼室1は、図2に示すように、炉団方向WDに直交する炉長方向DDに沿って複数の燃焼小部屋1aに区画されている。各々の燃焼小部屋1aの底部には、図示しないが、燃料ガスを供給するガス孔と、空気を供給又は吸気するためのエア孔とが設けられている。隣接する2つの燃焼小部屋1a・1aは、対をなして上部で導通しており、ある期間では一方の燃焼小部屋1aにおいて燃料ガスと空気とを燃焼させるとともに、他方の燃焼小部屋1aのエア孔から排気する。燃料ガスを燃焼させる燃焼小部屋1aと排気する燃焼小部屋1aとを一定期間経過する毎に適宜入れ替えることによって炉全体での適切な燃焼を実現する。各々の燃焼小部屋1aの上部には、図1に示すように、点検用開口10(上部開口)がそれぞれ設けられている。
<溶射ランス>
上記コークス炉において燃焼室1と炭化室2とを隔てる炉壁2b(図2参照)または燃焼小部屋同士1a・1aを隔てる炉壁1b(図2参照)が、経年劣化などの種々の要因により脱落しそうな煉瓦及びその周辺部を含む要補修部(図5A及び図5Bにて斜線で示す)又は煉瓦が落下した破損部が生じる場合がある。このような要補修部又は破損部を補修するために、溶射ランス3が用いられる。溶射ランス3は、図5A及び図5Bに示すように、コークス炉の燃焼室1の上部開口(点検用開口10)から燃焼室1内部に挿入可能に構成され、溶射材を溶射する。もちろん、溶射ランス3を、コークス炉の炭化室2の上部開口(装入用開口20)から挿入可能にし、炭化室2の炉壁を補修してもよい。
本実施形態の溶射ランス3は補修部に溶射材を噴霧するためのノズルパイプ部31と溶射材をノズルパイプ部31まで移送する本体パイプ部30から構成されている。配管の直径は対象となる補修空間の大きさによって選定することができるが、例えば30〜100mm程度である。なお、ノズルパイプ部31の先端に設けられるノズルとしては通常の例えば二流体ノズル等公知のノズルを設けられる。図3(a)及び図3(b)に示すように、ステンレス鋼等の金属製であり、本体パイプ部30と、ノズルパイプ部31と、操作部32と、を有する。
本体パイプ部30は、直線状且つ筒状に形成され、内部に溶射材の供給路L1を有する。基端部30aが作業者又は作業機械に保持され、先端部30bがコークス炉内に挿入される。本体パイプ部30は、コークス炉の燃焼室1又は炭化室2に挿入された状態では、鉛直方向に延びる。
ノズルパイプ部31は、筒状のノズル部位31aを有し、本体パイプ部30の先端部30bに回転可能に取り付けられる。本体パイプ部30を鉛直方向に沿って配置した場合に、ノズルパイプ部31は水平方向の軸C1を中心に回転するように構成されている。本実施形態では、本体パイプ部30とノズルパイプ部31は、ボルト及びナットで固定されている。ノズルパイプ部31は、回転可能に本体パイプ部30に取り付けられることで、図3(b)に示す本体パイプ部30の軸方向ADを向く第1姿勢s1と、図3(a)に示す本体パイプ部30の径方向外側RD1を向き且つ本体パイプ部30の供給路L1に連通する第2姿勢s2と、のいずれかの姿勢に切り替え可能に構成されている。本明細書において、軸方向を向くとは、軸方向の先端側AD1を向くこと、又は、軸方向の基端側AD2を向くことを意味する。軸方向の先端側AD1を向くとは、軸方向の先端側AD1を0度として±45度以内を含む。軸方向の基端側AD2を向くとは、軸方向の基端側AD2を0度として±45度以内を含む。
図3(a)及び図6に示すように、本体パイプ部30は、ノズルパイプ部31が取り付けられる先端部30bと、先端部30bよりも基端側に配置される本体部位30cと、を有する。先端部30bは、本体部位30cに対して着脱自在に構成されている。本実施形態では、先端部30bのパイプ及び本体部位30cのパイプの双方にネジ溝36を設けて締着により着脱自在に構成しているが、これに限定されない。また、ノズルパイプ部31のノズル先端の向きが、本体パイプ部30の径方向外側RD1に向いていれば、斜め上方、斜め下方、側方のいずれでもよい。
同図に示すように、本体パイプ部30の先端部30bは、ノズルパイプ部31の基端筒部31sに連通する先端筒部30sを有する。図3(a)に示す第2姿勢s2においてノズルパイプ部31の基端筒部31sと本体パイプ部30の先端筒部30sとが突き合わせた状態で接触し、溶射材の供給路L1が溶射ランス3の基端側からノズルの先端まで連通する。図3(b)に示す第1姿勢s1において基端筒部31sと先端筒部30sとは離間する。
図4に示すように、本体パイプ部30の先端筒部30sは、外径が先細りとなるテーパ状の外周平坦面30tを有する。ノズルパイプ部31の基端筒部31sは、外周平坦面30tに対応し且つ内径が先太る内周平坦面31tを有する。外周平坦面30t及び内周平坦面31tは、互いに接触することにより、基端筒部31sの軸を先端筒部30sの軸に一致させるように案内する案内部35を構成している。本実施形態では、図4に示すように、先端筒部30sに外周平坦面30tが形成され、基端筒部31sに内周平坦面31tが形成されているが、逆にしてもよい。案内部35によって、基端筒部31sの軸と先端筒部30sの軸とが一致することが好ましいが、必ずしも一致する必要はなく、両者の軸が少しでも一致するように、すなわち軸ズレが少しでも補正されればよい。
なお、先端筒部30s及び基端筒部31sの突き合わせ面にテーパ状の平坦面を設けなくてもよい。
操作部32は、ノズルパイプ部31に接続され、本体パイプ部30に対して相対的に移動することによりノズルパイプ部31の姿勢を切り替える。本実施形態では、図3(a)及び図3(b)に示すように、操作部32は、本体パイプ部30と共に二重筒を構成する外パイプ部33と、外パイプ部33とノズルパイプ部31とを連結するリンク部34と、を有する。外パイプ部33は、本体パイプ部30と同軸であり且つ本体パイプ部30の外周側において本体パイプ部30と相対的に軸方向ADに沿ってスライド移動可能に構成されている。本実施形態では、リンク部34の第1端C2は外パイプ部33に対してボルト及びナットで回転可能に取り付けられている。一方、リンク部34の第2端C3はノズルパイプ部31に対してピンで固定している。これは、ノズルパイプ部31が取り付けられている本体パイプ部30の先端部30bが本体部位30cに対して着脱自在に構成されているためで、リンク部34の第2端C3は取り外す必要があるためである。もちろん、固定方法は上記に限定されず、適宜変更可能である。
図3(b)に示すように、外パイプ部33に対して本体パイプ部30を上方に相対的にスライド移動させ(本体パイプ部30に対して外パイプ部33が下方へ相対的にスライド移動させ)、ノズルパイプ部31を第1姿勢s1にする。そうすれば、図3(b)及び図5Aに示すように、溶射ランス3の幅W1が、上部開口(点検用開口10)のサイズW2(図5A参照)よりも小さくなる。溶射ランス3を燃焼室1の上部開口(点検用開口10)から燃焼室1内部に挿入可能となる。外パイプ部33及び本体パイプ部30はスライド移動可能であるが、樹脂などで形成されたネジ部を有する位置固定部37を回すことで、外パイプ部33と本体パイプ部30とを固定したり、両者の固定を解除したりすることができる。位置固定部37は任意に設定又は省略可能である。
次に、溶射ランス3を溶射対象付近まで挿入できれば、図3(a)及び図5Bに示すように、外パイプ部33に対して本体パイプ部30を下方に相対的に移動させ(本体パイプ部30に対して外パイプ部33が上方へ相対的にスライド移動させ)、ノズルパイプ部31を第2姿勢s2にし、ノズルパイプ部31が溶射に適した側方を向くことになる。ノズルパイプ部31を溶射対象に向けて溶射を開始する。
本実施形態の溶射ランス3は、燃焼室1に用いることを想定しているが、炭化室2用としての使用も可能である。
<第2実施形態>
図7に示す第2実施形態のように操作部132を構成することも可能である。
具体的には、図7に示すように、第2実施形態の溶射ランス103は、本体パイプ部30と、ノズルパイプ部31と、ノズルパイプ部31の姿勢を切り替えるための操作部132と、を有する。本体パイプ部30は、第1実施形態と同じ構成であり、溶射材の供給路L1を内部に有する。ノズルパイプ部31は、第1実施形態と同じ構成であり、本体パイプ部30の先端部に回転可能に取り付けられ、本体パイプ部30の軸方向ADを向く第1姿勢s1と、本体パイプ部30の径方向外側RD1を向き且つ本体パイプ部30の供給路L1に連通する第2姿勢s2とのいずれかの姿勢に切り替え可能に構成されている。
第2実施形態の操作部132は、本体パイプ部30の基端側から先端側に向けて本体パイプ部30に沿って延び、先端部がノズルパイプ部31に直接的又は間接的に接続されている棒状部材132である。棒状部材132を先端側AD1へ移動させることにより、ノズルパイプ部31が第1姿勢s1となり、棒状部材132を基端側AD2へ移動させることにより、ノズルパイプ部31が第2姿勢s2となる。
<第3実施形態>
図8に示す第3実施形態のように、本体パイプ部230とノズルパイプ部231の接続構造を変更することも可能である。
第1及び第2実施形態では、図3及び図7に示すように、本体パイプ部30の先端部30bに、先端筒部30sが径方向外側RD1を向くように設けられている。これらに対し、第3実施形態の溶射ランス203は、図8に示すように、本体パイプ部230の先端部30bに、先端筒部30sが軸方向の先端側AD1を向くように設けられている。
なお、第1及び第2実施形態では、図3及び図7に示すように、ノズルパイプ部31は第2姿勢s2において本体パイプ部の軸方向の先端側AD1を向くように構成されている。先端側AD1を向くとは、ノズルパイプ部31の向く方向が先端側AD1に一致していることが好ましいが、多少ずれていてもよい。ズレの角度は±45度以内であればよい。第3実施形態では、図8に示すように、ノズルパイプ部231は第2姿勢s2において本体パイプ部の軸方向の基端側AD2を向くように構成されている。基端側AD2を向くとは、ノズルパイプ部231の向く方向が基端側AD2に一致していることが好ましいが、多少ずれていてもよい。ズレの角度は±45度以内であればよい。
以上のように、第1〜第3実施形態の溶射ランス3は、溶射材の供給路L1を内部に有する直線状の本体パイプ部30と、本体パイプ部30の先端部30bに回転可能に取り付けられ、本体パイプ部30の軸方向ADを向く第1姿勢s1と、本体パイプ部30の径方向外側RD1を向き且つ本体パイプ部30の供給路L1に連通する第2姿勢s2とのいずれかの姿勢に切り替え可能に構成されているノズルパイプ部31と、ノズルパイプ部31の姿勢を切り替えるための操作部32(132)と、を備える。
この構成によれば、操作部32(132)を操作してノズルパイプ部31を第1姿勢s1にすれば、ノズルパイプ部31が本体パイプ部30の軸方向ADを向くので、コークス炉の燃焼室1の上部開口(点検用開口10)から挿入可能な径にできる。また、操作部32(132)を操作してノズルパイプ部31を第2姿勢s2にすれば、ノズルパイプ部31が本体パイプ部30の径方向外側RD1を向き且つ本体パイプ部30の供給路L1に連通するので、ノズルパイプ部31の先端を側方の溶射ターゲットに近づけることができ、適切な溶射が可能となる。
したがって、狭い開口に挿入可能であり、且つ、炉壁への溶射を適正化した溶射ランス3を提供することが可能となる。
第1実施形態では、操作部32は、本体パイプ部30と同軸であり且つ本体パイプ部30の外周側において本体パイプ部30と相対的に軸方向ADに沿ってスライド移動可能な外パイプ部33と、外パイプ部33とノズルパイプ部31とを連結するリンク部34と、を有する。
この構成によれば、基端側において外パイプ部33及び本体パイプ部30を軸方向ADに相対的にスライド移動させれば、外パイプ部33がノズルパイプ部31に連結されているので、ノズルパイプ部31の姿勢を変更することが可能となる。それでいて、操作部が、本体パイプ部30から独立したリンクである構成に比べて、二重筒構造によるスライド動作により操作を容易にすることが可能となる。それでいて、本体パイプ部30の外周側に外パイプ部33があるので、炉内の高温環境に露出する部位が本体パイプ部30の一部だけとなり、本体パイプ部30の全体が炉内に露出する構成に比べて熱影響を受けにくく、耐久性を向上させることが可能となる。
図7に示す第2実施形態では、操作部132は、本体パイプ部30の基端側から先端側に向けて本体パイプ部30に沿って延び、先端部がノズルパイプ部31に関連づけられている棒状部材132を含む。
この構成によれば、操作部132は、棒状部材であるので、構造が簡素であり、コストを抑制することができる。さらに、操作部132がノズルパイプ部31に対して着脱自在に構成されていることが好ましい。この構成によれば、棒状部材132が熱で変形したときに容易に交換可能となる。
第1〜3実施形態では、本体パイプ部30の先端部30bは、ノズルパイプ部31の基端筒部31sと連通する先端筒部30sを有する。基端筒部31s及び先端筒部30sの一方が、外径が先細りとなるテーパ状の外周平坦面30tを有する。基端筒部31s及び先端筒部30sの他方が、テーパ状の外周平坦面30tに対応し且つ内径が先太る内周平坦面31tを有する。外周平坦面30t及び内周平坦面31tは、互いに接触することにより、基端筒部31sの軸を先端筒部30sの軸に一致させるように案内する案内部35を構成している。
この構成であれば、ノズルパイプ部31の基端筒部31sが本体パイプ部30の先端筒部30sに連通する際に、ノズルパイプ部31の基端筒部31sに形成された平坦面31tと本体パイプ部30の先端筒部30sに形成された平坦面30tとが接触して、互いの軸を一致するように案内する案内部35として機能するので、ノズルパイプ部31と本体パイプ部30の連通を的確にすることが可能となる。
第1〜3実施形態では、本体パイプ部30は、ノズルパイプ部31が取り付けられる先端部30bと、先端部30bよりも基端側に配置される本体部位30cと、を有する。先端部30bが、本体部位30cに対して着脱自在に構成されている。
この構成によれば、燃焼室などの高温により使用できなくなっても取替えることで、継続使用が可能となる。また、取替えによって、ノズルパイプ部31の向きを自由に変更することも可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいてコークス炉を例にとり説明したが、コークス炉に限定されず、例えば高炉、転炉、キルン等の工業用加熱炉にも同様に適用することができる。また、具体的な構成についても、これらの実施形態に限定されるものでない。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
3…溶射ランス
30、230…本体パイプ部
30b…本体パイプ部の先端部
30c…本体パイプ部の本体部位
30s…先端筒部
30t…外周平坦面
31、231…ノズルパイプ部
31s…基端筒部
31t…内周平坦面
32、132…操作部
33…外パイプ部
34…リンク部
35…案内部
AD…本体パイプ部の軸方向
AD1…本体パイプ部の軸方向先端側
AD2…本体パイプ部の軸方向基端側
RD1…本体パイプ部の径方向外側
L1…供給路
s1…第1姿勢
s2…第2姿勢

Claims (5)

  1. 溶射材の供給路である直線状の第1筒部を有する本体パイプ部と、
    前記溶射材の供給路である第2筒部を有し、前記本体パイプ部の先端部に回転可能に取り付けられ、前記本体パイプ部の軸方向を向き且つ前記第2筒部が前記第1筒部から離間して供給路が分断される第1姿勢と、前記本体パイプ部の径方向外側を向き且つ前記本体パイプの前記第1筒部前記第2筒部が連通する第2姿勢とのいずれかの姿勢に切り替え可能に構成されているノズルパイプ部と、
    前記ノズルパイプ部の姿勢を切り替えるための操作部と、を備える、溶射ランス。
  2. 前記操作部は、前記本体パイプ部と同軸であり且つ前記本体パイプ部の外周側において前記本体パイプ部と相対的に軸方向に沿ってスライド移動可能な外パイプ部と、前記外パイプ部と前記ノズルパイプ部とを連結するリンク部と、を有し、前記外パイプ部の前記本体パイプ部のスライド移動によって、前記第1筒部と前記第2筒部とが離間する状態と、前記第1筒部と前記第2筒部とが連通する状態とが切り替え可能に構成されている、請求項1に記載の溶射ランス。
  3. 前記本体パイプ部の前記第1筒部の先端部は、前記ノズルパイプ部の前記第2筒部の基端筒部と連通する先端筒部を有し、
    前記基端筒部及び前記先端筒部の一方が、外径が先細りとなるテーパ状の外周平坦面を有し、
    前記基端筒部及び前記先端筒部の他方が、前記テーパ状の外周平坦面に対応し且つ内径が先太る内周平坦面を有し、
    前記外周平坦面及び前記内周平坦面は、互いに接触することにより、前記基端筒部の軸を前記先端筒部の軸に一致させるように案内する案内部を構成している、請求項1又は2に記載の溶射ランス。
  4. 前記本体パイプ部の前記第1筒部は、前記ノズルパイプ部が取り付けられる先端部と、前記先端部よりも基端側に配置される本体部位と、を有し、前記先端部が、前記本体部位に対して着脱自在に構成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の溶射ランス。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の溶射ランスを用いたコークス炉の補修方法であって、
    前記溶射ランスの前記ノズルパイプ部を前記第1 姿勢にした状態で前記コークス炉の燃焼室又は炭化室の上部開口から炉内へ前記ノズルパイプ部を挿入し、
    前記ノズルパイプ部を前記第2姿勢にして前記ノズルパイプ部を溶射対象に向けて溶射を開始する、コークス炉の補修方法。
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