JP5167997B2 - コークス炉炭化室の補修順位決定方法、システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉の炭化室において炉壁補修を必要とする炭化室が複数ある場合に、その補修順位を決定するコークス炉炭化室の補修順位決定方法、システム及びプログラムに関するものである。
石炭を乾留して冶金用コークスを製造するためのコークス炉の炭化室は、長期間使用していると、炉壁を構成する耐火レンガが熱的、化学的、或いは機械的な要因によって劣化し、炭化室の炉壁表面の一部或いは複数箇所に損傷が生じる。
この損傷が原因となってコークスの押出負荷が大きくなり、コークスの押し詰まりが発生することがある。コークスの押し詰まりが発生すると、コークスの生産能力が著しく低下してしまう。
このため、炭化室の炉壁表面に基準以上の陥没がある場合には、その炉壁表面を溶射補修し、炭化室の炉壁表面の平坦度を回復させる必要がある。
しかしながら、この溶射の作業には、1炭化室当たり数時間(例えば3時間程度)を要することから、複数の炭化室が溶射補修を必要とする場合には、生産性の観点から一度に全ての炭化室について溶射補修することはできない。
したがって、炭化室の炉壁補修の順位を決定し、その順位に従って溶射補修を実行する方法が従来から提案されている。例えば特許文献1に記載されているように、炭化室の炉壁の画像や、損傷領域の大きさから、炭化室の炉壁の損傷程度を数値化し、数値化した情報に基づいて、補修の優先順位を決定する方法がある。
特開平11−256166号公報 特開平12−290657号公報 特開2005-249698号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法では、炉壁の損傷面の形状のみを基準にして補修の優先順位を決定しており、精度良い判定を行うことが困難で、押し詰まり等の操業トラブルが依然として発生する問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、コークス炉の炭化室の炉壁補修の順位を的確に決定できるようにすることを目的とする。
本発明のコークス炉炭化室の補修順位決定方法は、コークス炉の炭化室からコークスを押出機により押し出す際における押出負荷を導出し、この導出した押出負荷が予め設定した設定値以上になった炭化室を炉壁補修候補窯と判定し、この判定した炉壁補修候補窯が複数ある場合における補修順位を決定するコークス炉炭化室の補修順位決定方法であって、前記各炉壁補修候補窯の炉壁の損傷部の形状、存在位置を測定する測定手順と、前記測定手順で測定した損傷部の形状、存在位置を基にして炭化室内の抵抗指数を求める抵抗指数導出手順と、前記抵抗指数導出手順で求めた抵抗指数と、前記導出した押出負荷とに基づいて、抵抗指数と押出負荷の関係指標を求める抵抗指数−押出負荷対応付け手順と、前記測定手順で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数を求め、この仮定抵抗指数から前記求めた関係指標を用いて仮定押出負荷を求め、更に前記仮定押出負荷と前記導出した押出負荷の差を求めて、この差が大きい炉壁補修候補窯ほど補修順位を上位にする決定を行う補修シュミュレーション手順とを有することを特徴とする。
本発明のコークス炉炭化室の補修順位決定システムは、コークス炉の炭化室からコークスを押出機により押し出す際における押出負荷を導出する押出負荷導出手段を備え、前記押出負荷導出手段により導出した押出負荷が予め設定した設定値以上になった炭化室を炉壁補修候補窯と判定し、この判定した炉壁補修候補窯が複数ある場合における補修順位を決定するコークス炉炭化室の補修順位決定システムであって、前記各炉壁補修候補窯の炉壁の損傷部の形状、存在位置を測定する壁面観察手段と、前記壁面観察手段で測定した損傷部の形状、存在位置を基にして炭化室内の抵抗指数を求める抵抗指数導出手段と、前記抵抗指数導出手段で求めた抵抗指数と、前記押出負荷導出手段で導出した押出負荷とに基づいて、抵抗指数と押出負荷の関係指標を求める抵抗指数−押出負荷対応付け処理手段と、前記壁面観察手段で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数を求め、この仮定抵抗指数から前記求めた関係指標を用いて仮定押出負荷を求め、更に前記仮定押出負荷と前記押出負荷導出手段で導出した押出負荷の差を求めて、この差が大きい炉壁補修候補窯ほど補修順位を上位にする決定を行う補修シュミュレーション処理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コークス炉の炭化室からコークスを押出機により押し出す際における押出負荷を導出し、この導出した押出負荷が予め設定した設定値以上になった炭化室を炉壁補修候補窯と判定し、この判定した炉壁補修候補窯が複数ある場合における補修順位を決定するためのプログラムであって、炭化室の炉壁の損傷部の形状、存在位置を測定する壁面観察手段で測定した前記各炉壁補修候補窯の損傷部の形状、存在位置を基にして炭化室内の抵抗指数を求める抵抗指数導出処理と、前記抵抗指数導出処理で求めた抵抗指数と、前記導出した押出負荷とに基づいて、抵抗指数と押出負荷の関係指標を求める抵抗指数−押出負荷対応付け処理と、前記壁面観察手段で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数を求め、この仮定抵抗指数から前記求めた関係指標を用いて仮定押出負荷を求め、更に前記仮定押出負荷と前記押出負荷導出手段で導出した押出負荷の差を求めて、この差が大きい炉壁補修候補窯ほど補修順位を上位にする決定を行う補修シュミュレーション処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、炉壁の補修を行うことが好ましい炭化室(炉壁補修候補窯)が複数ある場合において、炭化室からコークスを押し出す際に生じる押出負荷と、三次元的な炭化室の炉壁の損傷面の形状から求めた抵抗指数との関係から炉壁補修の順位を的確に決定することが可能となる。その順位に従って溶射補修をすることによって、押止りや押詰りといった操業トラブルの発生を抑制でき、生産性の低下を防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
1.コークス炉の構成と炉壁補修候補窯の抽出の説明
図3は、コークス炉100の炭化室11内の灼熱コークスを押し出す押出機の構成の一例を示す図である。図3に示すように、炭化室11から灼熱コークス15を押し出すに際しては、押出機PS側の炉蓋とガイド車CS側の炉蓋(共に図示せず)を取り外した後、押出機PSの押出ラム13を挿入して、ラムヘッド12で灼熱コークス15をCS側に押し出す。
この灼熱コークス15を炭化室11から押し出す際におけるコークス押出負荷F(以下、単に押出負荷と称する)を押出負荷導出部310(図1を参照)で求め、対象の炭化室番号と共に記憶させる。押出負荷Fは、例えば特許文献2に記載されている手法により求めればよい。すなわち、押出ラム13のラム速度及びモータ20の2次抵抗より発生トルクを求め、これを基にラム慣性系の演算を行い、その都度、ラム速度を計算する。そして、計算したラム速度と実績速度とを比較し、反力を推定して、その推定した反力と押出ラム13を駆動するモータ20の定格トルク等に基づき、押出負荷を求めることができる。この押出負荷が、予め設定した設定値を継続して予め設定した回数(この例では3回)を超えた炭化室を炉壁補修候補窯と判定する。そして、各炉壁補修候補窯の炉壁の凹凸状態を観察する。尚、押出負荷の設定値としては、炉団の平均押出負荷の1.2倍〜1.5倍程度とすることが好ましい。
2.炉壁補修候補窯の炉壁表面の凹凸状況を観察する方法の説明
図2は、コークス炉100の炭化室11の幅方向の両側壁面(炉壁)全体に亘る凹凸を観測するための壁面観察装置200の構成を示す外観図である。
図2に示すように、壁面観察装置200は、垂直柱1と、左右の鏡面を有するミラー管2とが一体となった水冷ランスを有する。垂直柱1には、高さ方向に配置された4つのカメラ3a〜3dが備えられている。また、カメラ3aとカメラ3bとの間にレーザ投光器4aが、カメラ3cとカメラ3dとの間にレーザ投光器4bが備えられている。
4つのカメラ3a〜3dは夫々ミラー管2の左右の鏡面に映し出された画像を撮影する。すなわち、カメラ3a〜3dは、炭化室11の右側・左側の炉壁14R、14Lの画像を撮影する機能を有している。壁面観察装置200は、該カメラ3a〜3dで撮影した映像を記憶する映像記憶部201(図1を参照)を有している。
図2において、BBはボトムビームであり、この下部にはコークス炉々底部14Fに接触して該コークス炉々底部14F上を移動可能とするスライドシューSHが設けられている。また、UBはアッパービーム、14Cはコークス炉天井部である。
先ず、カメラ3a〜3dの指向方向を右鏡面に設定して、水冷ランスを炭化室11の押出機PS側からガイド車CS側の方向(以下、長手方向とも称す)向かって前進させる。そして、ガイド車CS側の予め設定した位置まで到達すると、各カメラ3a〜3dの指向方向を左鏡面に設定して、水冷ランスを押出機PS側の予め設定した位置まで後退させる。これにより、炭化室11の奥行方向の略全長に渡って、左右の壁面を撮影することができる。この際、水冷ランスが所定距離(例えば40mm)移動する毎に移動同期パルスが1パルス発生するようになっており、このパルスが発生する都度、映像記憶部201はカメラ3a〜3dで撮影している画像信号をA/D変換して記憶する。このとき、画像の位置信号(炭化室11の長手方向の位置)、炭化室番号も同時に記憶する。また、炭化室11の高さ方向においては、各カメラ3a〜3dで撮影したものを合成して所定距離間隔で区分して記憶する。
尚、壁面観察装置200は押出機PSの押出ラム13の先端部(ラムヘッド12の前面)に設けてもよく、また、専用の移動台車を設けて載置する方式としてもよい。また、壁面観察装置200としては、例えば特許文献3に記載されているものを用いることが好ましい。
3.コークス炉の壁面補修支援装置300の説明
次に、コークス炉の壁面補修支援装置について説明する。図1は、コークス炉の壁面補修支援装置を含むコークス炉炭化室の補修順位決定システムの機能構成の一例を示す図である。
コークス炉の壁面補修支援装置300は、大別すると、図3に示すように3つの処理を行う処理部により構成される。すなわち、(1)コークスの押出方向に対する登り勾配から、コークスが押出時に受ける抵抗を指標化した抵抗指標の一例である抵抗指数kを導出する抵抗指数導出処理部と、(2)複数の炭化室11における複数の抵抗指数kと、それら複数の炭化室11に生じる押出負荷とを対応付ける抵抗指数−押出負荷対応付け処理部と、(3)炭化室11の炉壁の補修をシミュレーションする補修シミュレーション処理部とにより構成されている。そこで、以下では、これら3つの処理部について説明する。
3−1.抵抗指数導出処理部
抵抗指数導出処理部は、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301、炉壁3次元プロフィールデータ記憶部306、領域指定部302、段差算出部303、局所抵抗指数導出決定部304、局所抵抗指数導出部305、抵抗指数決定部308、抵抗指数記憶部311により構成されている。
炉壁3次元プロフィールデータ導出部301は、映像記憶部201から壁面観察装置200で撮影した炭化室11別に画像信号及びその画像の位置信号を取り込んで、画像処理して、炭化室11の右側及び左側の炉壁14R、14L夫々の炉壁3次元プロフィールデータを導出する。この導出した炉壁3次元プロフィールデータは、炉壁3次元プロフィールデータ記憶部306に記憶させる。尚、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301は、キーボードやマウス等を備える操作装置500からユーザによる操作指令に基づいて起動することが好ましい。また、映像記憶部201から取り込む画像信号は、例えば1ヶ月以内に撮影した映像信号であることが好ましい。
ここで、上記炉壁3次元プロフィールデータの一例について図4を参照して説明する。尚、ここでは、炭化室11の長手方向(PSからCSまで)の長さをD0[m]とし、炭化室11の高さをH0[m]と表記する。
図4に示すように、炉壁3次元プロフィールデータは、壁面観察装置200で測定したある1つの炭化室11の炉壁14R、14Lの撮影領域に対応した複数の領域(図4では(p×q)個)に区分され、区分領域の夫々に、壁面観察装置200で得られた画像信号に基づいて凹凸量を記載したものとなっている。尚、図4の区分領域内に記載した「z」が凹凸量を示し、()内の数値が炭化室11内の炉壁位置(番地)を示す。
更に、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301は、炭化室11の右側及び左側の炉壁14R、14L全体に亘る凹凸量を、互いに対向する領域同士(同一()内番地)で合算し、合算した凹凸量(Z(1,1)〜Z(p,q)を炉壁3次元プロフィールデータとして領域指定部302に出力する。尚、合算した凹凸量の符号は、炉壁14が凹凸のない健全な状態から炉の幅が広がる向きが負、逆に狭まる向きが正となる。このように左右炉壁の凹凸量を合算するのは、コークス15が炭化室11から押し出される際には、左右のどちらの炉壁が変形していても、同じ引っかかり抵抗が発生するので、左右別々に計算を行う場合よりも、その後の計算が簡便になるからである。
領域指定部302は、入力した炉壁3次元プロフィールデータの各領域(凹凸行列データ要素)を順次指定する。すなわち、図4に示した例では、(p×q)個の領域を、(1,1)、・・・(p,1)、(2,1)、・・・(p,q)の順で指定し、指定した領域(局所指標化対象領域)の合算炉壁3次元プロフィールデータを段差算出部303に出力する。
尚、上述したように、壁面観察装置200は、炭化室11の長手方向では40mm間隔、炭化室11の高さ方向では130mm間隔で各々画像信号を得ていることから、合算した炉壁3次元プロフィールデータの各区分領域における凹凸量(Z(1,1)〜Z(p,q))は、横(炭化室11の長手方向)が40mm、縦(炭化室11の高さ方向)が130mmの大きさを有する長方形の領域の凹凸量である。
段差算出部303は、領域指定部302で今回指定された領域の凹凸量と、前回指定された互いに隣接する領域の凹凸量とに基づいて、今回指定された領域と、前回指定された領域との段差ΔZ[mm]を導出する。その具体例について図5を参照して説明する。図5は、炭化室11の壁面14の凹部分をモデル化した図である。
図5において、上述したように段差算出部303には領域指定部302から領域n−2、n−1、n、n+1、n+2が順次指定され、その指定領域に対応する凹凸量も順次入力される。例えば、領域nが指定された場合、領域nの凹凸量と、その前に入力した領域(n−1)の凹凸量とから、領域nと領域(n−1)との段差ΔZnを導出する。段差ΔZnとしては、領域(n−1)の最深部Xと領域nの最深部Yとの差を求める。
局所抵抗指数導出部305は、段差算出部303で導出された段差ΔZに応じて局所抵抗指数ki,jを導出する。具体的に、局所抵抗指数導出部305は、例えば下記(1)式を用いて、領域(i,j)における局所抵抗指数ki,jを導出する。尚、iは1以上p以下の自然数であり、jは1以上q以下の自然数である。
Figure 0005167997
この際、段差算出部303で導出された段差ΔZが、予め設定した定数δより小さい場合には局所抵抗指数ki,jを0(ゼロ)とする。ここで、局所抵抗指数ki,jとは、押出ラム13によって押し出されているコークス15が、領域指定部302で指定された領域の登り勾配から受ける抵抗を指標化したものである。そして、この導出された段差ΔZが、例えば0(ゼロ)以下である場合には、領域指定部302で指定された領域が、コークス15の押出方向に対して平行若しくは下り勾配を有している。このような場合、押出ラム13によって押し出されているコークス15が、領域指定部302で指定された領域の勾配によって受ける抵抗は発生しない。したがって、段差算出部303で今回導出された段差ΔZが0(ゼロ)、又は、これに近い予め設定した値未満である場合には、その抵抗を指標化した局所抵抗指数ki,jを0(ゼロ)とする。このように本実施形態では、局所抵抗指標として局所抵抗指数ki,jが用いられる。尚、定数δは、1以上2以下の値とすることが好ましい。
ここで、D0は炭化室11の奥行方向(PSからCSまで)の長さ[m]であり、H0は炭化室11の高さ[m]である。また、dは領域指定部302で指定された炭化室11の奥行方向の位置[m]であり、hは領域指定部302で指定された炭化室11の高さ方向の位置[m]である(図6(a)を参照)。
また、αは各領域の段差ΔZに与える定数である。εは炭化室11の長手方向の位置に値が依存する重み係数であり、γは炭化室11の炉壁14の高さ方向の位置に値が依存する重み係数である。該重み係数ε、γは、図6(b)、図6(c)に示すように、炭化室11内の位置によって異なる。すなわち、炭化室11内の壁面で、より加重を受けやすい部分程、大きな値とする。
以上のような定数α、重み係数ε、γは、炭化室11のコークス15を押し出す操業をモデル化して行った数値シミュレーションの結果や、実際の操業の結果等に基づいて決定される値である。αは1.2以上2.5以下、εは0以上5以下、γは0以上5以下の範囲の値とすることが好ましい。
局所抵抗指数導出部305は、以上のようにして導出した局所抵抗指数ki,jを逐次、抵抗指数決定部308に入力する。
抵抗指数決定部308は、領域指定部302で全ての領域(p,q)が指定され、局所抵抗指数導出部305によりその領域の局所抵抗指数kp,qが入力されると、その各領域の局所抵抗指数ki,jから、例えば下記(2)式を用いて抵抗指数kを導出する。そして、抵抗指数決定部308は、導出した抵抗指数kを抵抗指数記憶部311に炭化室番号と共に出力して記憶させると共に、押出負荷導出部317に出力して記憶させる。
Figure 0005167997
本実施形態では、コークス炉100における複数の炭化室11について、上述したようにして抵抗指数kを各々導出して、抵抗指数記憶部311に記憶させる。
炭化室11の右側及び左側の炉壁14R、14Lの夫々について炉壁3次元プロフィールデータを算出し、それら2つの炉壁3次元プロフィールデータを用いて、局所抵抗指数ki,j、抵抗指数kを求め、この炉壁14R、14Lの夫々の抵抗指数kを合算するようにしてもよい。
3−2.抵抗指数−押出負荷換算処理部
抵抗指数−押出負荷換算処理部は、グラフ作成部312、グラフ記憶部313により構成されている。
先ず、オペレータの操作により操作装置500からグラフ作成部312に起動信号が入力すると、該グラフ作成部312は、押出負荷導出部310に記憶されている各炭化室11の押出負荷Fと、抵抗指数記憶部311に記憶されている抵抗指数kとを炭化室別に対応付けて入力し、押出負荷Fと抵抗指数kに対応する位置を、図7に示すようにプロットする。そして、これらプロットした結果に基づいて、直線近似した押出負荷と抵抗指数kとの関係を示すグラフを作成する。尚、押出負荷及び抵抗指数kは、出来る限り直近値に更新し、その更新して値を使用することが好ましい。
更に具体的に説明すると、図7に示すグラフを作成するには、複数の炭化室11について、コークス炉の操業が安定しているときの押出力(押出負荷)を選定し、合算炉壁3次元プロフィールデータを導出し、その合算炉壁3次元プロフィールデータを用いて上述したようにして抵抗指数kを算出する。
一方、その炭化室11から実際にコークス15を取り出した際に生じた押出負荷Fを求める。押出負荷Fの求め方は、既述したように、計算したラム速度と実績速度とを比較し、反力を推定して、その推定した反力と押出ラム13を駆動するモータ20の定格トルク等に基づいて求める。ここでは、コークス15を押し出す過程で最大値となるところの押出負荷を採用することが好ましい。
そして、このようにして得られた抵抗指数kと押出負荷Fとに対応する位置をプロットする。以上のような処理を多数の炭化室11に対して行い、図7に示すように多数のプロットを得て、その多数のプロットを直線近似してその直線を得る。そして、グラフ作成部312は、この作成したグラフを、グラフ記憶部313に記憶させる。
本実施形態では、換算指標(関係指標)として図7に示すように押出負荷と抵抗指数kとの関係を示す直線701の関数を用いるようにしたが、この直線701の関数に変えて、押出負荷と抵抗指数kとの関係を示す換算表を用いて押出負荷を推定するようにしてもよい。
3−3.補修シミュレーション処理部
補修シミュレーション処理部は、補修順位決定部314、補修範囲取得部315、データ変更部316、押出負荷導出部317により構成されている。
図8のフローチャートを参照しながら、コークス炉の壁面補修支援装置300の補修シミュレーション処理の一例を説明する。まず、操作装置500から補修範囲取得部315に対して、補修シミュレーションの実行開始及び炉壁補修候補窯とした炭化室の炭化室番号が入力される(ステップS31、S32)。これにより、補修範囲取得部315は、入力した番号の炭化室11に対する炉壁3次元プロフィールデータを炉壁3次元プロフィールデータ記憶部306から読み出して、表示装置400に表示する(ステップS33、S34)。
そして、この炉壁3次元プロフィールデータの各領域における凹量Zが予め設定した設定値(例えば20mm)より大きい領域を抽出して、操作装置500からのオペレータの指示により、その補修領域を決定する(ステップS35)。このとき、その領域の補修量(全部又は一部)を決定し、その決定した仮想の補修領域と補修(以下、バーチャル補修と称す)後の残存凹量(例えば0mm)をデータ変更部316に出力する。
次に、データ変更部316は、入力したバーチャル補修した領域と、その領域の残存凹量を基にして、炉壁3次元プロフィールデータ導出部301に有る炉壁3次元プロフィールデータ内の前記補修領域に対応する領域の凹量を前記バーチャル補修後の残存凹量(例えば0mm)に変更する(ステップS36)。
次に、凹凸量を変更した炉壁3次元プロフィールデータを基にして、上述したのと同様に、領域指定部302、段差算出部303、局所抵抗指数導出決定部304、局所抵抗指数導出部305、抵抗指数決定部308が動作して同様の処理を行って、バーチャル抵抗指数k1を導出し(ステップS37)、この導出したバーチャル抵抗指数k1を押出負荷導出部317に出力する。
次に、押出負荷導出部317は、グラフ記憶部313に記憶されているグラフ(図7)を読み出して(ステップS38)、このグラフを基にして入力したバーチャル抵抗指数k1からバーチャル押出負荷F1と、上位計算機から入力した抵抗指数kから押出負荷Fを各々導出して(ステップS39)、補修順位決定部314に出力する。
補修順位決定部314は、この入力したバーチャル押出負荷F1と押出負荷導出部310からの押出負荷Fの差ΔFを求める(ステップS40)。これを指定された炭化室11分行って、その差ΔFを比較して、該差ΔFの大きい順に炭化室番号と共に表示装置400に表示する(ステップS41)。
以上述べたように、壁面観察装置200で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数(バーチャル抵抗指数)k1を求め、この仮定抵抗指数k1から関係指標(図7)を用いて仮定押出負荷(バーチャル押出負荷)F1を求め、更に仮定押出負荷F1と押出負荷Fの差を求めて、この差が大きい炭化室(炉壁補修候補窯)11ほど補修順位を上位にする決定を行う。
尚、本例では補修候補炭化室番号を補修範囲取得部315に対して操作装置500から指示したが、これに限るものではなく、補修シミュレーションの実行開始指示により全炭化室を対象にしてステップS33〜S40の処理を行うようにしても良い。
また、ステップS40において、ステップS36で凹凸量のデータが変更された炉壁3次元プロフィールデータと、その炉壁3次元プロフィールデータからステップS37及びS39で得られた抵抗指数k及び押出負荷とを表示装置400に表示するようにしても良い。
尚、本発明を適用したコークス炉の壁面補修支援装置は、例えばパーソナルコンピュータ等、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、及び画像入出力ボードを備えた装置により実現される。そして、各手段は、例えばCPUが、ROMやハードディスクに記憶されている制御プログラムを、RAMを用いて実行することにより実現することができる。また、本発明を適用したコークス炉の壁面補修支援装置は、一つの装置から構成されても、複数の機器から構成されてもよい。
本発明の実施形態のコークス炉の壁面補修支援装置を含むコークス炉炭化室の補修順位決定の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態の壁面観察装置の構成を示す外観図である。 コークス炉と押出機の関係を示す図である。 本発明の実施形態の炉壁3次元プロフィールデータを説明するための図である。 本発明の実施形態の炭化室壁面の凹部の段差導出を説明するための図である。 本発明の実施形態の重み係数を説明するための図である。 本発明の実施形態の抵抗指数と押出負荷との関係を示す図である。 本発明の実施形態の補修シミュレーション処理部の処理手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11:炭化室
100:コークス炉
200:壁面観察装置
201:映像記憶部
300:コークス炉の壁面補修支援装置
301:炉壁3次元プロフィールデータ導出部
302:領域指定部
303:段差算出部
304:局所抵抗指数導出決定部
305:局所抵抗指数導出部
306:炉壁3次元プロフィールデータ記憶部
308:抵抗指数決定部
310:押出負荷導出部
311:抵抗指数記憶部
312:グラフ作成部
313:グラフ記憶部
314:補修順位決定部
315:補修範囲取得部
316:データ変更部
317:押出負荷導出部
400:表示装置
500:操作装置

Claims (3)

  1. コークス炉の炭化室からコークスを押出機により押し出す際における押出負荷を導出し、この導出した押出負荷が予め設定した設定値以上になった炭化室を炉壁補修候補窯と判定し、この判定した炉壁補修候補窯が複数ある場合における補修順位を決定するコークス炉炭化室の補修順位決定方法であって、
    前記各炉壁補修候補窯の炉壁の損傷部の形状、存在位置を測定する測定手順と、
    前記測定手順で測定した損傷部の形状、存在位置を基にして炭化室内の抵抗指数を求める抵抗指数導出手順と、
    前記抵抗指数導出手順で求めた抵抗指数と、前記導出した押出負荷とに基づいて、抵抗指数と押出負荷の関係指標を求める抵抗指数−押出負荷対応付け手順と、
    前記測定手順で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数を求め、この仮定抵抗指数から前記求めた関係指標を用いて仮定押出負荷を求め、更に前記仮定押出負荷と前記導出した押出負荷の差を求めて、この差が大きい炉壁補修候補窯ほど補修順位を上位にする決定を行う補修シュミュレーション手順とを有することを特徴とするコークス炉炭化室の補修順位決定方法。
  2. コークス炉の炭化室からコークスを押出機により押し出す際における押出負荷を導出する押出負荷導出手段を備え、
    前記押出負荷導出手段により導出した押出負荷が予め設定した設定値以上になった炭化室を炉壁補修候補窯と判定し、この判定した炉壁補修候補窯が複数ある場合における補修順位を決定するコークス炉炭化室の補修順位決定システムであって、
    前記各炉壁補修候補窯の炉壁の損傷部の形状、存在位置を測定する壁面観察手段と、
    前記壁面観察手段で測定した損傷部の形状、存在位置を基にして炭化室内の抵抗指数を求める抵抗指数導出手段と、
    前記抵抗指数導出手段で求めた抵抗指数と、前記押出負荷導出手段で導出した押出負荷とに基づいて、抵抗指数と押出負荷の関係指標を求める抵抗指数−押出負荷対応付け処理手段と、
    前記壁面観察手段で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数を求め、この仮定抵抗指数から前記求めた関係指標を用いて仮定押出負荷を求め、更に前記仮定押出負荷と前記押出負荷導出手段で導出した押出負荷の差を求めて、この差が大きい炉壁補修候補窯ほど補修順位を上位にする決定を行う補修シュミュレーション処理手段とを備えたことを特徴とするコークス炉炭化室の補修順位決定システム。
  3. コークス炉の炭化室からコークスを押出機により押し出す際における押出負荷を導出し、この導出した押出負荷が予め設定した設定値以上になった炭化室を炉壁補修候補窯と判定し、この判定した炉壁補修候補窯が複数ある場合における補修順位を決定するためのプログラムであって、
    炭化室の炉壁の損傷部の形状、存在位置を測定する壁面観察手段で測定した前記各炉壁補修候補窯の損傷部の形状、存在位置を基にして炭化室内の抵抗指数を求める抵抗指数導出処理と、
    前記抵抗指数導出処理で求めた抵抗指数と、前記導出した押出負荷とに基づいて、抵抗指数と押出負荷の関係指標を求める抵抗指数−押出負荷対応付け処理と、
    前記壁面観察手段で測定した炉壁損傷部の一部又は全部を補修したと仮定した後における該損傷部の仮定形状、存在位置を求め、その仮定形状、存在位置を基にして仮定抵抗指数を求め、この仮定抵抗指数から前記求めた関係指標を用いて仮定押出負荷を求め、更に前記仮定押出負荷と前記押出負荷導出手段で導出した押出負荷の差を求めて、この差が大きい炉壁補修候補窯ほど補修順位を上位にする決定を行う補修シュミュレーション処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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