JP2002080777A - 防汚塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された船舶・水中構造物及び船舶・水中構造物の防汚方法 - Google Patents

防汚塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された船舶・水中構造物及び船舶・水中構造物の防汚方法

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JP2002080777A
JP2002080777A JP2000272933A JP2000272933A JP2002080777A JP 2002080777 A JP2002080777 A JP 2002080777A JP 2000272933 A JP2000272933 A JP 2000272933A JP 2000272933 A JP2000272933 A JP 2000272933A JP 2002080777 A JP2002080777 A JP 2002080777A
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Yoichi Tatsuno
野 陽 一 龍
Iwao Matsuoka
岡 巌 松
Hideyuki Tanaka
中 秀 幸 田
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Chugoku Marine Paints Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フジツボ等の甲殻類、海藻などの水中生物、ス
ライム類に対し優れた防汚性を示す塗膜を形成し得ると
ともに、基材への付着性に優れた塗膜を形成し得るポリ
エーテルシリコン含有防汚塗料組成物、ならびにそれを
用いた船舶及び水中構造物、それらの防汚方法を提供す
ること。 【解決手段】(A)防汚剤と、(B)(メタ)アクリレ
ート樹脂と、(C)数平均分子量が500〜20,000のポリ
エーテルシリコーンと、(D)分子量が250以上の一塩
基酸又はその金属塩とを含み、(メタ)アクリレート樹
脂(B)100重量部に対し、一塩基酸又はその金属塩
(D)を15重量部以上含有することを特徴とする防汚
塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、防汚塗料組成物、その塗
膜、その塗膜で被覆された船舶・水中構造物及びその防
汚方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、水中生物
に対して優れた防汚性を示すとともに基材への付着性に
優れた塗膜を形成し得る防汚塗料組成物、ならびにその
塗膜、その塗膜で被覆された船舶、水中構造物及びそれ
らの防汚処理方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】漁網、水中構造物などは、水中、
特に海水中に長期に亘って使用されるため、水との接触
部分において、ヒドロ虫、フサコケムシ、アオサ、アオ
ノリ、セルプラ、カキなどの多数の水中生物或いは海洋
生物が付着、繁殖し、その本来の機能が損なわれること
がある。また、船舶の海中没水部には、アオサ、アオノ
リ、フジツボ、セルプラ、カキ、フサコケムシなど多数
の海中生物が付着する。例えば、船舶の船底に上記のよ
うな海中生物が付着すると、船に進行方向に対する抵抗
が増して船舶の運航速度が低下し、燃料消費量が増加し
燃費が増すなどの問題が生じる。
【0003】このような問題を解決するために、水生或
いは海洋生物の付着防止等を目的として防汚剤ないし防
汚塗料の塗布・塗装が広く行われている。かかる防汚塗
料中には、亜酸化銅、或いは、有機防汚剤などの防汚剤
が添加されるが、これらの防汚剤を適正に溶出させるた
めに、展色剤として、ロジンなどの水溶性樹脂或いは加
水分解性樹脂とアクリル樹脂或いはビニル樹脂とを配合
した防汚組成物が広く使用されている。しかしながら、
ロジンなどの一塩基酸またはその金属塩を船舶等の基材
への付着性向上のために使用することは知られていなか
った。
【0004】また、漁網防汚剤の分野では、撥水性及び
防汚効果の高さからポリエーテルシリコンが広く用いら
れている。例えば、:特開平6-93214号公報には、
(A)非水溶性アクリル樹脂90〜99.9重量%とロジン及
びポリビニルエーテル系樹脂から選ばれる少なくとも1
種の水溶性樹脂0.1〜10重量%とからなる樹脂分100重量
部に対して、(B)界面活性剤(特にオキシアルキレン
基含有オルガノポリシロキサン)3〜10重量部及び
(C)ワックス類0.1〜10重量部を含有することを特徴
とする漁網用防汚塗料が開示されており、また、さらに
防汚性を向上させるために添加しうる防汚剤として、有
機錫化合物以外のピリジン系防汚剤、ニトリル系防汚
剤、その他有機塩素系防汚剤、亜酸化銅などが開示され
ている。
【0005】また、上記水溶性樹脂の配合量が10重量%
を超えると、水中での塗膜強度が十分でなくなるととも
に、防汚剤が配合されている場合には、防汚剤の溶出を
促進するため、長期防汚性を発揮できなくなると記載さ
れている。また、このように、アクリル樹脂に特定の水
溶性樹脂を少量配合した樹脂分にワックス類、界面活性
剤としてポリエーテルシリコンを併用することで、漁網
の海中生物付着防止性を長期にわたって保持できるとも
記載されている。
【0006】また、:特開平11-335203号公報には、
特定の式で表される1種又は2種以上のオキシアルキレ
ン基含有直鎖状オルガノポリシロキサンを含有する水中
防汚剤組成物が開示されており、このような特定のオル
ガノポリシロキサンを用いることで、特に漁網において
優れた防汚効果を有することが記載されている。また、
該組成物中には、水中防汚剤の溶出を抑制するために、
任意に展色剤として、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ロジ
ン、ロジンエステル樹脂なども添加することができるこ
とが開示されている。
【0007】:特公平6-104793号公報には、非シリコ
ーン系樹脂及びHLB値が3〜12の範囲にあるオキシ
アルキレン基含有直鎖状オルガノポリシロキサンを含有
し、防汚薬剤として有機錫化合物、有機亜鉛化合物、フ
レーク状若しくは微粉末状の銅又は亜酸化銅などを含む
防汚塗料が開示されており、該防汚塗料には、上記非シ
リコーン系樹脂として例えばアクリル又はメタクリル酸
エステル、スチレン、酢酸ビニルなどのモノエチレン系
不飽和化合物の重合体及びこれらの共重合体、ポリウレ
タン、ポリエステルなどが挙げられている。このよう
に、非シリコーン系樹脂に、特定の親水性親油性バラン
ス(HLB値)をもつオルガノシロキサンを添加した防
汚塗料は、防汚性能を長期にわたって維持することがで
き、特に漁網用として有効であることが記載されてい
る。
【0008】このように、上記公知文献からもわかるよ
うに、ポリエーテルシリコンの使用によるヒドロ虫、フ
サコケムシ等の水中及び海中生物の付着防止効果は明ら
かである。しかしながら、これらの公報に開示されてい
る技術では、ポリエーテルシリコンを含有する防汚塗料
を使用し、塗膜を形成した場合、基材(例えば船舶の外
板等)への付着性が十分とはいえず、従って、現実に
は、微細枝毛を多数有し、含浸或いは浸漬が可能で、基
材との付着性があまり問題とされない漁網繊維用の防汚
塗料には使用可能であるが、需要が最も多いとされる船
舶或いは水中構造物等には使用できないという問題があ
った。
【0009】本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、
(A)防汚剤と、(B)(メタ)アクリレート樹脂、
(C)特定の数平均分子量を有するポリエーテルシリコ
ン、(D)特定の分子量の一塩基酸又はその金属塩とを
含み、かつ、(メタ)アクリレート樹脂(B)に対して
特定量以上の一塩基酸又はその金属塩(D)を含む防汚
塗料組成物は、海中生物に対する防汚性能に優れるとと
もに、基材への付着性に優れた塗膜を船舶或いは水中構
造物等の基材表面に形成し得ることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記問題を解決しようとする
ものであって、フジツボ等の甲殻類、海藻などの水中生
物、スライム類に対し優れた防汚性を示す塗膜を形成し
得るとともに、基材への付着性に優れた塗膜を形成し得
るポリエーテルシリコン含有防汚塗料組成物、ならびに
それを用いた船舶及び水中構造物、それらの防汚方法を
提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】本発明に係る防汚塗料組成物は、(A)
防汚剤と、(B)(メタ)アクリレート樹脂と、(C)
数平均分子量が500〜20,000のポリエーテルシリコーン
と、(D)分子量が250以上の一塩基酸又はその金属塩
とを含み、(メタ)アクリレート樹脂(B)100重量部
に対し、一塩基酸又はその金属塩(D)を15重量部以上
含有することを特徴としている。
【0012】本発明に係る前記防汚塗料組成物は、前記
の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分
の合計100重量部に対して、(A)成分を15〜70
重量部、好ましくは20〜65重量部、(B)成分を5
〜40重量部、好ましくは10〜35重量部、(C)成
分を0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量
部及び(D)成分を10〜60重量部、好ましくは15
〜55重量部の範囲で含有することが望ましい。
【0013】本発明で用いられる防汚剤(A)は、銅又
は無機銅化合物(A1)、或いは有機防汚剤(A2)で
あってもよい。また、本発明においては、前記(メタ)
アクリレート樹脂(B)が(メタ)アクリル酸エステル
成分単位を含有する共重合体であることが好ましく、よ
り好ましくはメチル(メタ)アクリレート・ブチル(メ
タ)アクリレート・エチル(メタ)アクリレート共重合
体であることが望ましい。
【0014】本発明においては、前記(メタ)アクリレ
ート樹脂(B)は、脂肪族カルボン酸金属(メタ)アク
リレート成分単位を含有する金属塩含有共重合体であっ
てもよく、また、シリル(メタ)アクリレート成分単位
を含有するシリルエステル共重合体であってもよい。前
記ポリエーテルシリコーン(C)のポリオキシアルキレ
ン成分単位の含有率は、50〜99重量%であることが
望ましい。
【0015】また、前記ポリエーテルシリコーン(C)
は、そのHLBが1〜15の範囲にあるポリエーテルシ
リコーンであることが好ましい。前記一塩基酸又はその
金属塩(D)は、ロジン又はその金属塩であることが望
ましい。本発明に係る防汚塗料組成物は、特に船舶用ま
たは水中構造物用防汚塗料組成物として好適である。
【0016】本発明に係る防汚塗膜は、前記防汚塗料組
成物から形成された防汚塗膜であることを特徴とする。
本発明に係る船舶、水中構造物は、防汚塗料組成物から
形成された前記防汚塗膜で被覆されていることを特徴と
する。本発明に係る船舶、水中構造物の防汚方法は、船
舶・水中構造物などの基材の表面を、上記防汚塗料組成
物から形成された前記防汚塗膜で被覆することを特徴と
する。
【0017】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る防汚塗料組成
物、その塗膜、塗膜で被覆された船舶及び水中構造物な
らびにこの防汚塗料組成物を使用した基材の防汚方法に
ついて、順次、具体的に説明する。 <防汚塗料組成物>本発明に係る防汚塗料組成物は、
(A)防汚剤と、(B)(メタ)アクリレート樹脂と、
(C)数平均分子量が500〜20,000のポリエーテルシリ
コーンと、(D)分子量が250以上の一塩基酸又はその
金属塩とを含有する。
【0018】以下、これら各成分について詳説する。 (A)防汚剤 本発明で用いられる防汚剤(A)としては、銅又は無機
銅化合物(A1)、或いは有機防汚剤(A2)が挙げら
れ、これらは一種単独で用いてもよく、また、両者の混
合物として用いてもよい。 (A1)銅又は無機銅化合物 銅又は無機銅化合物としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、亜酸化銅、チオシアン化銅(チオシア
ン酸第一銅、ロダン銅)、塩基性硫酸銅、塩基性酢酸
銅、塩基性炭酸銅、水酸化第二銅などが挙げられ、好ま
しくは亜酸化銅が用いられる。
【0019】このような銅化合物は、銅に代えて、或い
は銅と共に1種又は2種以上組合わせて用いることがで
きる。また、本発明における銅又は無機銅化合物の粒子
径は、特に限定されるものではない。 (A2)有機防汚剤 本発明の防汚塗料組成物において、有機防汚剤(A2)
としては、トリフェニルボロン・アミン錯体、テトラフ
ェニルボロン・アンモニウム塩ナトリウム、金属ピリチ
オン類、テトラメチルチウラムジサルファイド、カーバ
メート系の化合物(例:ジンクジメチルジチオカーバメ
ート、マンガン-2-エチレンビスジチオカーバメー
ト)、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ル、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、4,5−
ジクロロ-2-n-オクチル-4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2−
メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピ
ルアミノ−s−トリアジン、塩基性酢酸銅、ナフテン酸
銅、オレイン酸銅が挙げられる。
【0020】これらのうちで、トリフェニルボロン・ア
ミン錯体、テトラフェニルボロン・アンモニウム塩、金
属ピリチオン類についてさらに詳説する。トリフェニルボロン・アミン錯体 トリフェニルボロン・アミン錯体はトリフェリルボロン
とアミン類とのあいだで形成される錯体である。アミン
類としては、脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミ
ン、ヘテロ環式アミン等の第一アミン、第二アミンまた
は第三アミンのいずれでもよい。具体的には、n−プロ
ピルアミン、n−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン、
n−オクチルアミン、n−デシルアミン、n−ドデシル
アミン、n−トリデシルアミン、n−テトラデシルアミ
ン、n−ヘキサデシルアミン、n−オクタデシルアミ
ン、アニリン、トルイジン等の第一アミン;ジn−ブチ
ルアミン、ジn−ヘキシルアミン、ジn−オクチルアミ
ン、ジn−デシルアミン、ジn−ドデシルアミン、ジn
−トリデシルアミン、ジn−テトラデシルアミン、ジn
−ヘキサデシルアミン、ジn−オクタデシルアミン、ジ
フェニルアミン等の第二アミン;トリn−プロピルアミ
ン、トリn−ヘキシルアミン、トリn−オクチルアミ
ン、トリn−デシルアミン、トリn−ドデシルアミン、
トリn−トリデシルアミン、トリn−テトラデシルアミ
ン、トリn−ヘキサデシルアミン、トリn−オクタデシ
ルアミン、トリフェニルアミン等の第三アミン;ピリジ
ン、2−ピコリン、3−ピコリン、4−ピコリン、2−
クロロピリジン、3−クロロピリジン、4−クロロピリ
ジンなどのピリジンまたはその核置換体等のピリジン類
などを例示することができる。
【0021】これらのトリフェニルボロン・アミン錯体
のうちでは、トリフェニルボロンと第一アミンまたはピ
リジン類との錯体が防汚性能に優れているので好まし
い。テトラフェニルボロン・アンモニウム塩 本発明においては、テトラフェニルボロン・アンモニウ
ム塩は第1〜第4級アンモニウム塩であり、前記トリフ
ェニルボロン・アミン錯体で例示した第一アミン、第二
アミン、第三アミン、ヘテロ環アミン等に該当するテト
ラフェニルボロン・アンモニウム塩が例示できる。
【0022】このようなテトラフェニルボロン・アンモ
ニウム塩は、例えば、特公昭54−1571号公報に記
載され、好ましくは、下記式(i)〜(vi)で示される。 (i):(Ph)4B・NH4(Ph:フェニル基)、 (ii):(Ph)4B・NRH3 (Ph:フェニル基、R:脂肪族炭化水素基、脂環式炭
化水素基またはアリール基を示し、それぞれ置換基を有
していてもよい。また該脂肪族または脂環式炭化水素基
は、その炭素数が3〜25、好ましくは4〜10であ
り、また該アリール基は、その炭素数が6〜15、好ま
しくは6〜10である。)、 (iii):(Ph)4B・NR22 (Ph:フェニル基、R:同上の脂肪族炭化水素基また
はアリール基を示し、複数個のRは互いに同一でも異な
っていてもよい。)、 (iv):(Ph)4B・NR3H(Ph、R:同上)、 (v):(Ph)4B・NR4(Ph、R:同上)、 (vi):(Ph)4B・(NC54)H(Ph:フェニル
基、NC54H:ピリジニウム)。
【0023】上記テトラフェニルボロン・アンモニウム
塩(i)〜(vi)として、より具体的には、テトラフェニル
ボロン・アンモニウム、上記式(ii)で示されるテトラフ
ェニルボロン・第一アンモニウム塩であるテトラフェニ
ルボロン・ブチルアンモニウム[式(ii)中、R=C
49]、テトラフェニルボロン・オクチルアンモニウム
[式(ii)中、R=C817]、テトラフェニルボロン・デ
シルアンモニウム[式(ii)中、R=C1021]、テトラフ
ェニルボロン・ドデシルアンモニウム[式(ii)中、R=
1225]、等があげられる。
【0024】上記式(iii)で示されるテトラフェニルボ
ロン・第二アンモニウム塩としては、例えばテトラフェ
ニルボロン・ジフェニルアンモニウム[式(iii)中、2個
のRがフェニル基]、テトラフェニルボロン・ジオクチ
ルアンモニウム[式(iii)中、R=C817]、テトラフェ
ニルボロン・ジデシルアンモニウム[式(iii)中、R=C
1021]、テトラフェニルボロン・ジ−ドデシルアンモ
ニウム[式(iii)中、R=C1225]、等があげられる。
【0025】上記式(iv)で示されるテトラフェニルボロ
ン・第三アンモニウム塩としては、例えばテトラフェニ
ルボロン・トリエチルアンモニウム[式(iv)中、3個の
Rがエチル基]、テトラフェニルボロン・トリヘキシル
アンモニウム[式(iv)中、R=C613]、テトラフェニ
ルボロン・トリオクチルアンモニウム[式(iv)中、R=
817]、テトラフェニルボロン・トリ−テトラデシル
アンモニウム[式(iv)中、R=C1429]があげられる。
【0026】上記式(v)で示されるテトラフェニルボロ
ン・第三アンモニウム塩としては、例えばテトラフェニ
ルボロン・テトラエチルアンモニウム[式(v)中、4個
のRがエチル基]、テトラフェニルボロン・テトラヘキ
シルアンモニウム[式(v)中、4個のRがR=C
613]、テトラフェニルボロンテトラオクチルアンモニ
ウム[式(v)中、4個のRがR=C817]、テトラフェ
ニルボロン・テトラ−テトラデシルアンモニウム[式
(v)中、4個のRがR=C1429]があげられる。
【0027】上記式(vi)で示されるテトラフェニルボロ
ン・ヘテロ環アンモニウム塩としては、例えばテトラフ
ェニルボロン・ピリジニウムニウム、テトラフェニルボ
ロン・ピリコリニウムなどがあげられる。テトラフェニ
ルボロン・ピリジニウム核置換体塩としては、そのピリ
ジン核に、炭素数1〜5のアルキルが1〜4個程度置換
したもの、ハロゲン原子(F、Cl、Brなど)が1〜
4個程度置換したもの等があげられる。
【0028】これらテトラフェニルボロン・アンモニウ
ム塩のうちでは、テトラフェニルボロン・ピリジニウム
ニウムまたはテトラフェニルボロン・脂肪族第一アンモ
ニウム塩が好ましい。テトラフェニルボロン・アンモニ
ウム塩は、1種または2種以上組み合わせて用いられ
る。上記テトラフェニルボロン・アンモニウム塩のうち
でテトラフェニルボロン・脂肪族アンモニウム塩は液体
であるので、得られる防汚塗料組成物は被塗物基材への
含浸性に優れ、漁具・漁網用として好適である。
【0029】また、上記テトラフェニルボロン・アンモ
ニウム塩のうちでテトラフェニルボロン・ピリジニウム
塩は固体であるので、これを含有する防汚塗料組成物
は、テトラフェニルボロン・脂肪族アンモニウム塩を含
有する本発明の防汚塗料組成物にくらべて、防汚性なら
びに長期防汚性維持性能にすぐれかつ塗膜強度に優れる
ので、とくに船舶用防汚塗料組成物に優れている。
【0030】金属ピリチオン類としては、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、銅、亜鉛、
鉄、鉛等の金属ピリチオン類を例示することができる。
上記金属ピリチオン類のうちでは、銅ピリチオン、ジン
クピリチオンが好ましく、さらには銅ピリチオンが望ま
しい。また、銅又は無機銅化合物(A1)と有機防汚剤
(A2)とを併用する場合には、有機防汚剤(A2)と
しては、トリフェニルボロン・アミン錯体、テトラフェ
ニルボロン・アンモニウム塩ナトリウム(これらボロン
化合物をまとめて商品名「PKボロン」とも言う。)、
金属ピリチオン類、4,5−ジクロロ-2-n-オクチル-
4−イソチアゾリン−3−オン(商品名:「シーナイン
211」)が好ましい。
【0031】本発明において、防汚剤(A)は、(メ
タ)アクリレート樹脂(B)100重量部に対して、10〜5
00重量部、好ましくは50〜450重量部、さらに好ましく
は100〜400重量部の割合で用いられる。防汚剤(A)
を、上記のような割合で配合すると、フジツボ、イガイ
等の貝類だけでなく藻類に対しても優れた防汚性を示す
塗膜を形成しうる。また、(メタ)アクリレート樹脂
(B)100重量部に対して、防汚剤(A)の配合量が500
重量部を超えると、塗膜強度や、溶剤への溶解性、分散
性が低下する傾向があり、また、コスト面においても高
価なものとなる。 (B)(メタ)アクリレート樹脂 (メタ)アクリレート樹脂としては、基材との付着性維
持の観点からその酸価は、固形分100%換算で、0.5
〜20が好ましく、特に1〜15がより好ましい。
【0032】また(メタ)アクリレート樹脂のガラス転
移点は、通常は0℃〜80℃、特に0℃〜60℃が好まし
い。本発明で用いられる(メタ)アクリレート樹脂の平
均分子量は、特に限定されるものではないが、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した
重量平均分子量(Mw)が3,000〜200,000であることが
好ましく、さらに5,000〜100,000であることが好まし
く、また、数平均分子量(Mn)は、600〜40,000であ
ることが好ましく、さらに1,000〜20,000であることが
好ましい。また、分子量分布(Mw)/(Mn)が、2
〜10であることが好ましく、さらに2〜8であることが
好ましい。
【0033】また、本発明で用いられる(メタ)アクリ
レート樹脂の相対粘度は、100〜10,000cps、好まし
くは200〜5,000cpsであることが望ましい。分子量な
どが上記範囲にあると、ロジンとの相溶性が増し、基材
に対する付着性が向上する傾向にある。上記(メタ)ア
クリレート樹脂を製造するには、得られる樹脂の特性が
上記範囲となるようにモノマー組成を適宜選択し、公知
の方法、例えば溶液ラジカル重合法などにより重合させ
ればよい。
【0034】このような(メタ)アクリレート樹脂を合
成する際に用いられるモノマーとしては、通常使用され
る(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルの
他にスチレン等の芳香族ビニル化合物、アルキッド樹
脂、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(2−HEM
A)等の水酸基含有重合性不飽和モノマー、金属アクリ
ルなども共重合用モノマーとして使用できる。
【0035】上記共重合可能なモノマーとして、さらに
具体的には、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸の炭
素数1〜18のアルキルエステル又はシクロアルキルエ
ステルメチルが挙げられ、これらにはアクリル酸又はメ
タクリル酸のメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピ
ル、ブチル(n-,i-,t-)、ヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、n-オクチル、デシル、ラウリル、ステアリル、シク
ロヘキシルなどのエステルが含まれる。この中でとく
に、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレートが好ましく用い
られる。
【0036】さらに共重合可能な他のモノマーとして、
アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチ
ル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸メトキシ
ブチル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エ
トキシブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数
2〜18のアルコキシエステル;N,N-ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリレート、N,N-
ジメチルアミノプロピルメタクリレート等のアクリル酸
又はメタクリル酸のアミノアルキルエステル等、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアク
リレートなどの水酸基含有重合性不飽和モノマーなどが
挙げられる。
【0037】また、本発明では、(メタ)アクリレート
樹脂(B)としては、脂肪族カルボン酸金属(メタ)ア
クリレート成分単位を含有する金属塩含有共重合体であ
ってもよい。この脂肪族カルボン酸金属塩含有共重合体
は、脂肪族カルボン酸金属塩と、通常使用される(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルなどの共
重合性モノマーとを、公知の方法、例えば溶液ラジカル
重合法などにより重合させて得られる共重合体である。
【0038】上記脂肪族カルボン酸金属塩としては、例
えば、銅、鉄、亜鉛、スズ、マンガン、クロム、ニッケ
ル、コバルト、アルミニウム、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、カルシウム、バリウムなどの脂肪族カル
ボン酸塩などが挙げられる。また、この脂肪族カルボン
酸金属塩形成用の脂肪族カルボン酸として、好ましくは
炭素原子数1〜18のアルキル基を有するカルボン酸が
用いられる。炭素原子数1〜18のアルキル基として
は、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、
イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル
基、s-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、t-ペ
ンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシ
ル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、n-オクチル基、
イソオクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデシ
ル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基などが挙げられる。他に、使用可能
な脂肪族カルボン酸としては、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、アラキドン酸などを例示できる。
【0039】さらに、本発明では、(メタ)アクリレー
ト樹脂(B)としては、シリル(メタ)アクリレート成
分単位を含有するものであってもよい。このようなシリ
ル(メタ)アクリレート成分単位を含有する(メタ)ア
クリレート樹脂(B)は、例えばクロルシランなどのハ
ロゲン化シラン(ハロゲン基としてフッ素、塩素、臭素
など)と(メタ)アクリル酸とを反応させてシリル(メ
タ)アクリレートなどの共重合用モノマーを準備し、こ
れらシリル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸
とを、公知の方法、例えば溶液ラジカル重合法などによ
り重合させて得られる共重合体である。本発明では、こ
れらの(メタ)アクリレート樹脂を組合わせて用いても
よい。
【0040】なお、(メタ)アクリレート樹脂は、水酸
基、酸基を有している方が、ロジンに代表される下記一
塩基酸又はその金属塩(D)との相溶性が増す傾向にあ
る。 (C)ポリエーテルシリコーン 本発明で用いられるポリエーテルシリコーン(C)は、
オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサンで
あって、通常ポリエーテル変性シリコーンと称される化
合物であり、中でも、下記の一般式で表わされるポリエ
ーテル変性シリコーンが好ましく用いられる。
【0041】
【化1】
【0042】上記の式において、Rは、それぞれ独立に
炭素原子数1〜3のアルキル基であり、具体的には、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基など
が挙げられる。中でも、メチル基が好ましい。R1 は、
炭素原子数1〜4のアルキレン基であり、具体的には、
メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基な
どが挙げられる。中でも、エチレン基、プロピレン基が
好ましい。
【0043】R2 は、水素原子又は炭素原子数1〜15
のアルキル基である。炭素原子数1〜15のアルキル基
としては、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピ
ル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-
ブチル基、s-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル
基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、n-オク
チル基、イソオクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-
ウンデシル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テト
ラデシル基、ペンタデシル基などが挙げられる。R2
しては、水素原子、メチル基が好ましい。
【0044】R3 は、−(C24O)A−(C36O)B
− で示されるオキシアルキレン基であり、式中のAは
1〜50、好ましくは5〜23の数であり、Bは0〜3
0、好ましくは0〜9の数である。上記mは、1〜7,
000、好ましくは50〜150の数であり、nは、1
〜50、好ましくは3〜10の数である。
【0045】また、本発明で用いられるポリエーテルシ
リコーン(オキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシ
ロキサン)(C)は、下記の式で示される親水性親油性
バランス(HLB)が1〜15、好ましくは2〜12が
望ましい。ここで、HLB値は、親水性親油性バランス
を表し、一般に、高分子のHLB値は、下記式により導
かれる。
【0046】HLB値=(EO%)/5 (EO:高分子中のポリオキシエチレンの重量) このHLB値が大きいほど親水性が大きいことを示す。
また、本発明で用いられるポリエーテルシリコン中のポ
リエーテル部位は、ポリオキシエチレン成分単位(E
O)とポリオキシプロピレン成分単位(PO)からなる
EO/PO型であってもよく、その場合、EO/POの
(モル)比は、1/3〜1/0.5であることが好ましい。ま
た、その場合のポリエーテル成分量、すなわち、ポリオ
キシアルキレン成分単位の含有率は、50〜99重量%であ
ることが好ましく、さらに55〜95重量%であることが好
ましい。
【0047】本発明において、親水性親油性バランス
(HLB)及びポリエーテル成分量が上記範囲内にある
ポリエーテルシリコーンを用いると、アクリル樹脂
(B)との相溶性、基材との付着性に優れ、しかも長期
に亘って優れた防汚性を示す塗膜を形成し得る防汚塗料
組成物が得られる。本発明で用いられるポリエーテルシ
リコーン(C)は、数平均分子量が通常500〜20,000、
好ましくは2,000〜20,000、特に好ましくは5,000〜15,0
00の範囲内にあることが望ましい。数平均分子量が上記
範囲内にあるポリエーテルシリコーン(C)を用いる
と、得られる防汚塗料組成物からなる塗膜(防汚塗膜)
において、含まれるポリエーテルシリコーン(C)が塗
膜表面へ徐々に移行し、この移行に伴い塗膜中に含まれ
る防汚剤(A)も塗膜表面へ徐々に移行していくため、
この防汚塗料組成物の塗膜は、長期に亘って優れた防汚
性を示す。このように、本発明で用いられるポリエーテ
ルシリコーン(C)は、防汚剤(A)の塗膜表面への溶
出をコントロールする役割を果たす。
【0048】また、さらに、数平均分子量が上記範囲内
にあるポリエーテルシリコーン(C)を用いると、アク
リル樹脂及び一塩基酸又はその金属塩との相溶性にも優
れるため、防汚塗料組成物からなる塗膜の付着性が一層
向上するものと考えられる。また、本発明に係るポリエ
ーテルシリコーン(C)は、(メタ)アクリレート樹脂
(B)100重量部に対して、1〜50重量部、好ましく
は2〜40重量部の割合で含まれることが望ましい。上
記範囲で、ポリエーテルシリコーン(C)が含まれる
と、長期にわたり優れた防汚性を示す防汚塗料組成物が
得られる。 (D)一塩基酸又はその金属塩 本発明においては、一塩基酸としては、その分子量が2
50以上のものが用いられる。このような分子量の一塩
基酸又はその塩を用いると防汚性が向上する傾向があ
る。
【0049】このような分子量250以上の一塩基酸とし
て、具体的には、例えば、アビエチン酸、ネオアビエチ
ン酸、D−ピマル酸、イソ−D−ピマル酸、ポドカルプ
酸、ジテルペン酸、バーサチック酸、ノナデカン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モ
ンタン酸、メリシン酸、リノレン酸、リノール酸、オレ
イン酸、エイコセン酸、エルカ酸、エレオステアリン
酸、アラキドン酸、リカン酸、リシノール酸、ステアリ
ン酸、パルミチン酸などの脂肪酸が挙げられる。本発明
ではこれらを混合して用いてもよい。例えば、各種一塩
基酸の混合物であるロジンも使用できる。その中でも特
にロジンが好ましく用いられる。ロジンは、ガムロジ
ン、トールロジン、ウッドロジンに分類されるが、本発
明では、組成物の安定化に最も有効に作用するロジンを
使用すればよい。
【0050】また、一塩基酸の金属塩としては、上記脂
肪酸の亜鉛塩、銅塩、鉄塩、マンガン塩、コバルト塩、
カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニ
ウム塩などが挙げられる。この中でも、亜鉛塩が一般的
に使用される。本発明においては、このような一塩基酸
又はその金属塩(D)は、(メタ)アクリレート樹脂
(B)の固形分100重量部に対して、固形分として、
15重量部以上、好ましくは20〜300重量部、さら
に好ましくは50〜260の割合で含まれることが望ま
しい。
【0051】上記のような量で一塩基酸又はその金属塩
(D)を防汚塗料組成物中に含有されていると、ポリエ
ーテルシリコン含有防汚塗料から形成される塗膜は、基
材への付着性が向上するものと考えられる。本発明の防
汚塗料組成物においては、上記(A)成分、(B)成
分、(C)成分及び(D)成分の合計100重量部に対
して、(A)成分を15〜70重量部、好ましく20〜
65重量部、(B)成分を固形分として5〜40重量
部、10〜35重量部、(C)成分を0.1〜15重量
部、好ましくは0.5〜10重量部及び(D)成分を固
形分として10〜60重量部、好ましくは15〜55重
量部の範囲で含有することが望ましい。
【0052】上記のような量で防汚塗料組成物中に各成
分が含有されていると、基材に対し優れた付着性を有
し、防汚性に優れた塗膜が得られる。 <任意成分>本発明の防汚塗料組成物には、前記成分
(A)〜(D)の他に、本発明の目的を害しない範囲
で、任意成分として従来より公知の各種有効成分を混合
使用しても良い。このように種々の任意成分をさらに配
合することにより、種々の汚損生物に対して一層バラン
スのとれた効果を期待できる。
【0053】例えば、本発明に係る防汚塗料組成物(水
中防汚剤組成物)には、上記各量の成分(A)〜(D)
に加えて、通常、有機溶剤を含み、さらに必要に応じ
て、液状ないし固形の撥水性を有するポリオレフィン類
などの展色剤、顔料、可塑剤、沈降防止剤、タレ止め
剤、消泡剤などが含まれていてもよい。展色剤として
は、例えば、必須成分の上記(メタ)アクリレート樹脂
(B)の他に、ポリオレフィン類、ビニル樹脂、変性ビ
ニル樹脂、スチレン・ブタジエン共重合樹脂、ケトン樹
脂、フォルムアルデヒド樹脂などを、本発明の目的を損
なわない範囲で配合することができる。これらの樹脂
は、防汚塗料組成物の塗膜に強度を与えるとともに防汚
剤の溶出を抑制する効果がある。したがって、これらの
樹脂は、防汚塗料組成物の塗膜に長期に亘って防汚性を
発揮させる場合などに有効である。
【0054】また、上記液状ないし固形の撥水性を有す
るポリオレフィン類は撥水性であり、さらに具体的に
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどが
挙げられる。中でも、数平均分子量が200〜1000
のポリブテンが好ましい。このようなポリブテンは、例
えば日本石油株式会社よりLV−5、LV−10、LV
−25、LV−50、LV−100等の商品名で市販さ
れている。このようなポリオレフィン類は、単独で用い
ることができるし、また2種以上組み合わせて用いるこ
とができる。上記のようなポリオレフィン類を、本発明
に係る防汚塗料組成物中に配合すると、優れた防汚性能
を維持しつつ、防汚塗料組成物のコストダウンを図るこ
とができる。
【0055】顔料としては、従来公知の無機着色顔料、
有機着色顔料または体質顔料を用いることができる。具
体的には、べんがら、亜鉛華、タルク等が挙げられる。
また、可塑剤としては、ひまし油、ジオクチルフタレー
ト(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、トリク
レジルホスフェイト(TCP)、塩化パラフィン等が挙
げられる。
【0056】タレ止め・沈降防止剤(搖変剤)として
は、有機粘度系Al、Ca、Znのステアレート塩、レ
シチン塩、アルキルスルホン酸塩などの塩類、ポリエチ
レンワックス、アマイドワックス、水添ヒマシ油ワック
ス系、ポリアマイドワックス系および両者の混合物、合
成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系ワックス等が挙げら
れる。このようなタレ止め・沈降防止剤としては、楠本
化成(株)製の「ディスパロン305」、「ディスパロン4
200-20」等の他、「ディスパロンA630-20X」等の商品名
で上市されているものが挙げられる。
【0057】<防汚塗料組成物の調製>本発明に係る防
汚塗料組成物は、常法に従って調製することができる。
例えば、本発明に係る防汚塗料組成物は、防汚剤(A)
と、(メタ)アクリレート樹脂(B)と、上記のポリエ
ーテルシリコーン(C)と、上記の一塩基酸又はその金
属塩(D)とを、それぞれ上記配合量で用い、必要に応
じて、上記有機溶剤、ビニル樹脂等の展色剤、液状ない
し固形の撥水性ポリオレフィン類、パラフィン類、体質
顔料、着色顔料、沈降防止剤、消泡剤、タレ止め剤等を
配合して、ボールミル、ビーズミル、アトライター等を
用いて混合分散するか、ディスパーで混合溶解すること
により得ることができる。
【0058】<上記組成物の含浸・塗装方法>本発明に
係る防汚塗料組成物を船底、水中構造物の他、漁具・漁
網など各種被塗物基材表面に塗布・含浸するには、以下
のようにすればよい。例えば、船底、水中構造物などの
基材表面に該防汚塗料組成物を塗布するには、刷毛塗
り、吹付け塗り、ローラー塗りなどの手段で、対象物
(鋼船、アルミ船では、基材上に予め防食塗料を塗布さ
れているため、防食塗膜面、FRP船では、ゲルコート
面)表面に防汚塗料組成物を、塗布又は付着させること
ができる。
【0059】また、該防汚塗料組成物にて漁網の防汚処
理(表面被覆処理)を行うには、例えば、容器内に該組
成物を入れておき、その容器内に漁網を浸漬する方法、
或いは漁網表面に繰り返し該組成物を注ぐ方法などが挙
げられる。この防汚処理では、防汚塗料組成物を漁網内
部に含浸させるとともに漁網表面に付着させる。この場
合浸漬する浸し塗りは、操作が簡単で防汚塗料組成物の
ロスも少ない。
【0060】該防汚塗料組成物の含浸・塗布・付着量
は、とくに制限はないが一般には5〜400g/m2の範囲で
ある。塗膜の乾燥は、室温で行うのが通常である。 <船底・水中構造物等>本発明に係る防汚塗料組成物
は、上述したように、海藻だけでなく、フジツボ等の甲
殻類やスライム類に対しても優れた防汚性を発揮する塗
膜を形成することができ、船舶の船底、水中構造物等に
対する防汚処理に好適である。
【0061】例えばブイ、パイプライン、海上タンク、
橋梁、港湾施設等の水中又は海洋構造物、海洋機器、船
舶の船底などが本発明に係る防汚塗料の適用の対象とな
る。本発明に係る防汚塗料組成物を、船舶底、水中構造
物などの基材に塗装する場合には、基材にはウォッシュ
プライマー、ジンクエポキシ系ショッププライマーなど
のショッププライマー類;塩化ゴム系、エポキシ系等の
下塗りプライマー類;をそれぞれ塗布して形成させた防
食塗膜が施されるのが一般的である。
【0062】<漁具・漁 網>本発明に係る防汚塗料組
成物は、海藻類だけでなくヒドロ虫などの腔腸動物に対
しても優れた防汚性を発揮する塗膜を基材表面に形成す
ることができるため、海藻、スライムなどの付着を防止
することが求められる漁具・漁網用の防汚塗料にも適す
る。特にポリエーテルシリコーンを含むため漁具・漁網
には好適である。対象となる漁網はその種類を問わな
い。とりわけ養殖魚への様々な悪影響を軽減できるとと
もに漁網寿命を大幅に伸ばすことができることから、近
海で海中に長期定置される漁網、海水に長く漬けられ魚
餌などに汚染されやすい養殖用漁網に好適である。した
がって定置網、養殖網の場合、従来の防汚塗料の使用で
生じる著しい経済的損失は大幅に改善できる。
【0063】また、漁具としては、例えば、漁網に使用
される浮き子、ロープなどが適用の対象となる。
【0064】
【発明の効果】本発明に係る防汚塗料組成物は、船舶等
の防食塗膜、FRP船の場合はFRP素材に対し優れた
付着性を有し、しかも該防汚塗料組成物からなる塗膜
は、フジツボ等の甲殻類、海藻などの水中生物、スライ
ム類に対して優れた防汚性を示す。
【0065】上記のような効果を有する、本発明に係る
防汚塗料組成物は、船舶、水中構造物、漁網・漁具など
の防汚処理に好適であり、特に船舶、水中構造物の防汚
処理に好適に用いることができる。
【0066】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明は、これらの実施例により何ら限定
されるものではない。なお、実施例、比較例及び参考例
で用いた防汚塗料組成物の組成は表1に示す通りであ
る。
【0067】
【実施例1〜13、比較例1〜3、参考例1】表1に示
した防汚剤組成物について、下記の評価方法に従い、防
汚性及び付着性についての試験を行った。その結果を表
1に示す。 <静置防汚性試験>300mm×100mm×3mm(厚)の塩化ビ
ニル板表面に、塩化ゴムプライマーを50μm(厚)にな
るように均一に塗布した後、20℃で、7日間、十分に乾
燥させる。
【0068】このプライマー処理された塩化ビニル板表
面に、供試塗料を100μm(厚)になるように均一に塗
布し、7日間乾燥させて試験片を作成した。試験片は、
枠に固定し、広島湾の試験筏に懸垂浸漬し、3ヶ月及び6
ヶ月後の汚損程度を評価した(5段階評価)。防汚性評価基準 5:海中生物の付着を認めない。
【0069】4:スライムの付着を中程度以下認める
(藻類、フジツボ類の付着は無い)。 3:スライムの付着が著しい、または、藻類、フジツボ
類の付着が僅かに認められる。 2:全体に藻類または、フジツボ類の付着が認められ
る。
【0070】1:藻類または、フジツボ類の付着が著し
い。 <付着性試験>300μm×100μm×3μm(厚)のFR
P板(市販品)を使用して塗料付着性試験を行った。付
着性試験に際しては、まずFRP板表面のワックスを溶
剤で除去した後、供試塗料を100μm(厚)になるよう
に均一に塗布し、7日間乾燥させて試験片を作成した。
【0071】供試塗料を塗布して7日後(初期)及び海
水に6ヶ月間浸漬した後、碁盤目試験を行い付着性を評
価した。碁盤目試験 NTカッターを使用し、2mm間隔で縦横に各6本の切
れ目を入れ、25個の升目を作り、その升目をつけた塗膜
表面にセロテープ(登録商標)を圧着させた後、すばや
く剥がし取り、残った升目の数により、上記付着性を評
価した(5段階評価)。
【0072】付着性評価基準 5:全ての升目が完全な状態で残っている。 4:全ての升目が残っているが、切れ目に沿った剥がれ
が認められる。 3:25個中、20個以上の升目が残っている。 2:25個中、10個以上の升目が残っている。
【0073】1:升目の残りが25個中10個未満であ
る。
【0074】
【表1】
【0075】(注)「ラロフレックスMP−15(商品
名)」 変性ビニル樹脂(塩化ビニル/イソブチルビニ
ルエーテル共重合樹脂)、固形分100%、BASF社
製 「アクリディックYL−245(商品名)」 スチレン変
性アクリル樹脂(組成:メタクリル酸、スチレン、アク
リル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、2−HEMA)、固形
分45%、酸価:4.6、DIC社製 「ヒタロイド3012X(商品名)」 アルキド変性アクリ
ル樹脂(組成:メタクリル酸メチル、メタクリル酸、ス
チレン、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、2−H
EMA、アルキド樹脂)、固形分50%、Mw:約10万、酸
価:1.5、日立化成社製 「APO-315(商品名)」 アクリル樹脂(組成:メタク
リル酸メチル、メタクリル酸、スチレン、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチル、2−HEMA、アルキド樹
脂)、固形分60%、Mw/Mn:3.61、相対粘度:2200
〜3800cps、酸価:5.0、ガラス転移点:67.5℃、大
竹化学(株)製 「ロジン」 WWロジン、固形分50% 「GZ-X(商品名)」 ロジン亜鉛樹脂、固形分67%、
ハリマ社製、水溶性樹脂 「バーサチック酸亜鉛」 試薬、バーサチック酸亜鉛が
70%のキシレン溶液 「イソノナン酸亜鉛」 試薬、イソノナン酸亜鉛が70
%のキシレン溶液 「SILWET FZ-2105(商品名)」 ポリエーテルシリコ
ン、日本ユニカー社製 「SILWET FZ-2166(商品名)」 ポリエーテルシリコン
日本ユニカー社製 「亜鉛華3号(商品名)」 亜鉛華、堺化学社製 「弁柄月光BB(商品名)」 べんがら、日本弁柄社製 「亜酸化銅」 日進化学社製、粒径2〜4μm 「クロロフタロニル」 2,4,5,6−テトラクロロ
イソフタロニトリル、サンノプコ社製 「シーナイン211(商品名)」 4,5−ジクロロ-2-
n-オクチル-4−イソチアゾリン−3−オン、ローム&
ハース社製 「PKボロン(商品名)」 ボロン化合物、北興化学社製 「ジンクピリチオン」 アーチケミカル社製 「銅ピリチオン」 アーチケミカル社製 「ロダン銅」 日本化学産業社製 「タルク」 富士タルク社製 「TCP」 トリクレジルホスフェイト、可塑剤、味の素
製 「ディスパロン4200-20X(商品名)」 酸化ポリエチレ
ンワックス、固形分20%、沈降防止剤、楠本化成社製 「ディスパロンA-630-20X(商品名)」 脂肪酸アマイ
ドワックス、固形分20%、たれ止め剤、楠本化成社
製。
【0076】表1から理解されるように、一塩基酸又は
その金属塩を含む本発明の防汚塗料組成物は、従来の防
汚塗料に比べ、防汚塗料の基材に対する付着性が顕著に
増加しており、また、長期にわたり優れた防汚性を示し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/80 102 A01N 43/80 102 59/20 59/20 Z B63B 59/04 B63B 59/04 Z C09D 5/16 C09D 5/16 183/06 183/06 183/12 183/12 (72)発明者 田 中 秀 幸 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AD01 BA01 BB04 BB06 BB09 BB10 BB18 BC16 BC18 BC19 DA16 DD01 DH02 DH03 4J038 BA232 CG141 CH031 CJ031 CJ131 CJ251 DL052 GA06 GA15 HA066 HA216 HA296 HA356 HA376 JA38 JA47 JB18 JB24 JB27 JC01 JC04 JC13 JC18 JC37 JC38 KA02 MA14 NA05 PB05 PB07 PC02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)防汚剤と、(B)(メタ)アクリレ
    ート樹脂と、(C)数平均分子量が500〜20,000のポリ
    エーテルシリコーンと、(D)分子量が250以上の一塩
    基酸又はその金属塩とを含み、(メタ)アクリレート樹
    脂(B)100重量部に対し、一塩基酸又はその金属塩
    (D)を15重量部以上含有することを特徴とする防汚塗
    料組成物。
  2. 【請求項2】前記の(A)成分、(B)成分、(C)成
    分及び(D)成分の合計100重量部に対して、(A)成
    分を15〜70重量部、(B)成分を5〜40重量部、(C)
    成分を0.1〜15重量部及び(D)成分を10〜60重量部の
    範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載の防汚
    塗料組成物。
  3. 【請求項3】前記の(A)成分、(B)成分、(C)成
    分及び(D)成分の合計100重量部に対して、(A)成
    分を20〜65重量部、(B)成分を10〜35重量部、(C)
    成分を0.5〜10重量部及び(D)成分を15〜55重量部の
    範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載の防汚
    塗料組成物。
  4. 【請求項4】前記防汚剤(A)が銅または無機銅化合物
    (A1)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の防汚塗料組成物。
  5. 【請求項5】前記防汚剤(A)が、有機防汚剤(A2)
    であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    防汚塗料組成物。
  6. 【請求項6】前記(メタ)アクリレート樹脂(B)が
    (メタ)アクリル酸成分単位を含有する共重合体である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防汚
    塗料組成物。
  7. 【請求項7】前記(メタ)アクリレート樹脂(B)が、
    メチル(メタ)アクリレート・ブチル(メタ)アクリレ
    ート・エチル(メタ)アクリレート共重合体であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防汚塗料
    組成物。
  8. 【請求項8】前記(メタ)アクリレート樹脂(B)が、
    脂肪族カルボン酸金属(メタ)アクリレート成分単位を
    含有する金属塩含有共重合体であることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の防汚塗料組成物。
  9. 【請求項9】前記(メタ)アクリレート樹脂(B)が、
    シリル(メタ)アクリレート成分単位を含有するシリル
    エステル共重合体であることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載の防汚塗料組成物。
  10. 【請求項10】前記ポリエーテルシリコーン(C)のポ
    リオキシアルキレン成分単位の含有率が50〜99重量
    %であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の防汚塗料組成物。
  11. 【請求項11】前記ポリエーテルシリコーン(C)のH
    LBが1〜15の範囲にあることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の防汚塗料組成物。
  12. 【請求項12】前記一塩基酸又はその金属塩(D)が、
    ロジン又はその金属塩であることを特徴とする請求項1
    〜11のいずれかに記載の防汚塗料組成物。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の防汚
    塗料組成物を含有することを特徴とする船舶用防汚塗料
    組成物又は水中構造物用防汚塗料組成物。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載された
    前記防汚塗料組成物から形成されたことを特徴とする防
    汚塗膜。
  15. 【請求項15】請求項1〜13のいずれかに記載された
    防汚塗料組成物から形成された防汚塗膜で被覆されたこ
    とを特徴とする船舶又は水中構造物。
  16. 【請求項16】基材の表面を、請求項1〜13のいずれ
    かに記載された防汚塗料組成物から形成された防汚塗膜
    で被覆することを特徴とする船舶又は水中構造物の防汚
    方法。
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