JP2002080461A - 5−(2−置換−4−ニトロフェニル)−オキサゾールの製造方法 - Google Patents

5−(2−置換−4−ニトロフェニル)−オキサゾールの製造方法

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JP2002080461A
JP2002080461A JP2000264785A JP2000264785A JP2002080461A JP 2002080461 A JP2002080461 A JP 2002080461A JP 2000264785 A JP2000264785 A JP 2000264785A JP 2000264785 A JP2000264785 A JP 2000264785A JP 2002080461 A JP2002080461 A JP 2002080461A
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nitrophenyl
oxazole
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acid
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Akio Katsuura
章夫 勝浦
Azusa Yonezawa
あずさ 米澤
Keisuke Tsuzuki
圭介 都築
Kazumasa Hirata
和正 平田
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、C型肝炎治療薬や抗ガン剤中間体
等の医薬原料として有用な5−(2−置換−4−ニトロ
フェニル)−オキサゾールを製造する方法を提供する。 【解決手段】 5−(2−置換−4−ニトロフェニ
ル)−オキサゾールカルボン酸を、好ましくはプロトン
性化合物を含有する非プロトン性アミドの存在下で脱炭
酸することを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、C型肝炎治療薬や
抗ガン剤中間体等の医薬原料として有用な5−(2−置
換−4−ニトロフェニル)−オキサゾールの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】5−(2−置換−4−ニトロフェニル)
−オキサゾールの製造方法について、WO97−400
28号公報に2−メトキシ(又はクロロ)−4−ニトロ
ベンズアルデヒドとトシルメチルイソシアニドとを反応
させる方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる方法で
は原料が高価であったり、トルエンスルフィン酸等の副
生物が生成しその処理に多大の費用が必要となる等の欠
点があり、工業的規模の実施において安価な原料が利用
でき、しかも副生物の少ない方法の開発が要請される。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者は5
−(2−置換−4−ニトロフェニル)−オキサゾールカ
ルボン酸を脱炭酸する場合、かかる課題が解決でき5−
(2−置換−4−ニトロフェニル)−4−オキサゾール
を工業的有利に製造できることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】上記における置換基はメトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等のアルコキシ基やク
ロロ、ブロモ等のハロゲンであり、好ましくはメトキ
シ、エトキシ、クロロが有用である。
【0006】具体的に本発明で目的とする化合物を例示
すれば、 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−オキサゾ
ール 5−(2−エトキシ−4−ニトロフェニル)−オキサゾ
ール 5−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−オキサゾー
ル 等である。
【0007】一般式で示せば下記(1)式である。
【化1】 1はアルコキシ基又はハロゲンである。
【0008】本発明では5−(2−置換−4−ニトロフ
ェニル)−4−オキサゾールカルボン酸(以下、オキサ
ゾールカルボン酸と略記する)を脱炭酸して目的物を得
る。脱炭酸に際しては、プロトン性化合物を含有する非
プロトン性アミドの存在下で反応を行う。ここで非プロ
トン性アミドとしては、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N,N,N’,N’−テトラメチル尿
素、N−メチルピロリドン、N−ホルミルピペリジン等
が挙げられ、これらの中でもN,N−ジメチルホルムア
ミドが沸点、収率、コスト面で有用である。本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で必要に応じ他の溶媒を併用しても
差し支えない。
【0009】プロトン性化合物としてはアルコール、カ
ルボン酸、フェノール及び水からなる群から選ばれる少
なくとも一種が用いられ、収率、取り扱い性、目的物の
単離の容易さ及びコストの点から特に水やアルコールが
好ましい。アルコールの例としてはメタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール、イソブタノール、sec−ブタノール、ter
−ブタノール、n−アミルアルコール、イソアミルアル
コール、ヘキサノール、オクタノール等の脂肪族アルコ
ール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール等の脂
環式アルコール、ベンジルアルコール、β−フェニルエ
チルアルコール等の芳香族アルコール、フルフリルアル
コール等の複素環式アルコール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオ
ール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ネオペンチルアルコール等の脂肪族多価
アルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のエーテル結合を含む多価アルコール等が挙げ
られる。
【0010】カルボン酸の例としてはギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸、アジピン酸、安息香酸、シク
ロヘキサンカルボン酸等が挙げられる。フェノールの例
としてはフェノール、クレゾール、キシレノール、o−
クロロフェノール等が挙げられる。非プロトン性アミド
の使用量は、オキサゾールカルボン酸1重量部に対して
5〜20重量部、好ましくは8〜15重量部であるが必
ずしもこの範囲に限られるものではない。プロトン性化
合物の使用量はその種類により大きく異なるので一概に
規定できないが、オキサゾールカルボン酸1重量部に対
して0.01〜20重量部、好ましくは0.01〜10
重量部とすることが多い。
【0011】上記の原料、非プロトン性アミド及びプロ
トン性化合物の仕込み方法は任意であり、これらを一括
仕込みする方法、いずれか1種又は2種を分割仕込みす
る方法、少なくとも1種を連続仕込みする方法等がいず
れも採用される。反応温度は70〜140℃、好ましく
は90〜120℃が適当である。反応温度が70℃未満
では反応速度が低く、一方140℃を越えると目的物の
収率が低下し実用性に乏しい。反応時間は0.5〜10
時間程度とすることが多い。反応終了後は、公知の方法
つまり減圧蒸留等適宜の手段により非プロトン性アミド
及びプロトン性化合物を除去する。濃縮物(残渣)は若
干の不純物を含むので再結晶、洗浄等により精製して目
的物を得る。
【0012】本発明においてはかかる手段以外に、反応
終了液に水を加えることによって、純度の高い目的物を
容易に析出させることができ、かかる加水単離法が目的
物の精製をも兼ね備えるので有利に実施される。この場
合、水の添加量は非プロトン性アミド1重量部に対して
0.1〜1.5重量部、好ましくは0.5〜1重量部が
有利である。
【0013】本発明では脱炭酸に用いる原料のオキサゾ
ールカルボン酸は文献未載の新規化合物であり、それは
同じく新規化合物のカルボアルコキシオキサゾールを加
水分解して得られる。以下、本発明の原料の製法につい
て説明する。カルボアルコキシオキサゾールは、下記式
(2)で示される化合物である。
【化2】 ここでR1はアルコキシル基又はハロゲンを、R2はアル
キル基を示す。該化合物は下記式(3)及び(4)で示
される安息香酸ハライドとイソシアノ酢酸エステルとを
反応させて製造される。
【0014】
【化3】 ここでR1はアルコキシル基又はハロゲンを示す。Xは
ハロゲンを示す。
【化4】 ここでR2はアルキル基を示す。
【0015】具体的に該化合物を例示すれば、 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4−カル
ボエトキシオキサゾール 5−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−カルボ
エトキシオキサゾール 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4−カル
ボメトキシオキサゾール 5−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−カルボ
メトキシオキサゾール 5−(2−エトキシ−4−ニトロフェニル)−4−カル
ボエトキシオキサゾール 等である。
【0016】カルボアルコキシオキサゾールは式(3)
の安息香酸ハライド、通常はクロライドと式(4)のイ
ソシアノ酢酸エステルとを、塩基の存在下で有機溶媒中
で、反応させて得られる。反応温度は通常0〜50℃、
反応時間は2〜4時間が適当である。塩基としてはトリ
エチルアミン、トリブチルアミン等の有機塩基、第三級
ブトキシカリウム等のアルコラート、リチウムハイドラ
イド等のアルカリ金属水素化物等の無機塩基が挙げら
れ、好ましくはトリエチルアミンが用いられる。該塩基
はイソシアノ酢酸エステル類に対して通常等モル以上、
好ましくは1.5〜6倍モル使用される。
【0017】溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジ
クロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素等
が使用される。該溶媒は単独で又は混合して用いられ、
通常安息香酸ハライド1重量部に対して約3〜10重量
部用いられる。反応生成液からは濃縮、蒸留、晶析等の
常套手段でカルボアルコキシオキサゾール類が取得さ
れ、適宜精製される。
【0018】脱炭酸に用いるオキサゾールカルボン酸は
かかるカルボアルコキシオキサゾール類を加水分解して
得られる。加水分解は水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の無機塩基の存在下で水又は含水アルコール中で、
室温〜リフラックス温度、1〜5時間の反応時間で行わ
れる。該無機塩基はカルボアルコキシオキサゾールに対
して通常等モル以上、好ましくは1.2〜2.5倍モル
使用される。
【0019】上記で得られるオキサゾールカルボン酸は
塩の形態で反応液に溶解しているので、硫酸や塩酸等の
酸で中和して濾別され、次工程の脱炭酸に使用される
が、本発明においてこの脱炭酸時にプロトン性化合物と
して水やアルコールを使用する場合、上記濾別されるオ
キサゾールカルボン酸をウエットケーキのまま使用する
のが工業的に有利である。ウェットケーキの含水量等は
適宜調整される。勿論、含水率の調整は前述した如く、
脱炭酸時の反応系の水の存在量であるオキサゾールカル
ボン酸1重量部に対して0.01〜20重量部の範囲を
十分配慮すべきである。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実例を挙げて詳述する。
「%」は重量基準である。 実施例1 (原料の調製1) 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4−カル
ボエトキシオキサゾールの合成 2−メトキシ−4−ニトロ安息香酸17.7g(0.0
9モル)をN,N−ジメチルホルムアミド80mlに溶
解し、チオニルクロライド11.9g(0.09モル)
を1時間かけて滴下し2−メトキシ−4−ニトロ安息香
酸クロライドを合成した。これとは別にN,N−ジメチ
ルホルムアミド50mlにトリエチルアミン30.4g
(0.3モル)、イソシアノ酢酸エチル11.3g
(0.1モル)を溶解し0℃に保持しながら、これに先
の酸クロライドのN,N−ジメチルホルムアミド溶液を
滴下し4時間反応した。反応終了後、反応生成液を瀘過
し瀘液を濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−により精製し、5−(2−メトキシ−4−ニト
ロフェニル)−4−カルボエトキシオキサゾール17.
2g(0.059モル)を得た。2−メトキシ−4−ニ
トロ安息香酸に対して65.3%の収率であった。
【0021】該化合物の特性値は以下の通りであった。 mp:106〜107℃ MS(m/z):292(M+) 1H−NMR(ppm、溶媒CDCl3):1.32
(t,3H)、3.94(s,3H)、4.34(q,
2H)、7.69(d,1H)、7.85(d,1
H)、7.94(dd,1H)、8.01(s,1H) 13C−NMR(ppm、溶媒CDCl3):14.
2, 56.3, 61.4, 106.3,11
5.3, 122.5, 130.2, 132.1,
150.1, 150.3, 150.6, 158.
0,161.3
【0022】(原料の調製2) 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4−オキ
サゾールカルボン酸の合成 水780mlに5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニ
ル)−4−カルボエトキシオキサゾール15.6g
(0.053モル)と25%水酸化カリウム水溶液2
4.0g(0.107モル)を加え80℃で加水分解反
応を1時間行った。室温まで冷却後、30%硫酸で系の
pHを2とした。析出した結晶を瀘過して水分含量68
%の5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4−
オキサゾールカルボン酸41.3g(ネット13.2g
[0.05モル])を得た。5−(2−メトキシ−4−
ニトロフェニル)−4−カルボエトキシオキサゾールに
対する収率は93.9%であった。
【0023】該化合物の特性値は以下の通りであった。 mp:215℃(decomp.) MS(m/z):264 1H−NMR(ppm、溶媒DMSO−d6):3.3
5(b,1H)、3.92(s,3H)、7.79
(d,1H)、7.91(s,1H)、7.94(d,
1H)、8.63(s,1H) 13C−NMR(ppm、溶媒DMSO−d6):5
6.5, 106.6, 115.2, 122.7,
130.5, 132.3, 149.1, 149.
7,152.1, 157.7, 162.5,
【0024】(本発明の目的化合物の製造)上記のウェ
ットケーキ38.1g[5−(2−メトキシ−4−ニト
ロフェニル)−4−オキサゾールカルボン酸12.2g
(0.05モル)、水25.9g]をN,N−ジメチル
ホルムアミド130gに溶解し100℃で6時間脱炭酸
反応を行った。この反応液を冷却後、水71gを添加し
て結晶を析出させた。30分撹拌した後濾過して結晶
7.6gを得た。この結晶はGC−MS分析によりm/
z=220、1H−NMR分析により5−(2−メトキ
シ−4−ニトロフェニル)−オキサゾールであることを
確認した。 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニ
ル)−4−オキサゾールカルボン酸に対する収率は75
%、純度99.3%、融点151℃であった。
【0025】実施例2 実施例1で製造した5−(2−メトキシ−4−ニトロフ
ェニル)−4−オキサゾールカルボン酸の乾燥物13.
2g(0.05モル)をN,N−ジメチルホルムアミド
130gに溶解し、水を66g添加した後、90℃で9
時間脱炭酸反応を行ない、更にこの反応液を冷却後、水
31gを添加して結晶を析出させた以外は実施例1と同
じ実験をした。30分撹拌した後濾過して結晶7.6g
を得た。5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−
4−オキサゾールカルボン酸に対する収率は76%、純
度99.4%、融点151℃であった。
【0026】実施例3 乾燥5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−4−
オキサゾールカルボン酸13.2g(0.05モル)を
N,N−ジメチルホルムアミド130gに溶解し、水を
1.3g添加して140℃で4時間脱炭酸反応を行っ
た。続いてN,N−ジメチルホルムアミドを除去してカ
ラムクロマトグラフィーにより、精製して黄色の結晶
6.8gを得た。この結晶はGC−MS分析によりm/
z=220、1H−NMR分析により5−(2−メトキ
シ−4−ニトロフェニル)−オキサゾールであることを
確認した。 5−(2−メトキシ−4−ニトロフェニ
ル)−4−オキサゾールカルボン酸に対する収率は6
1.8%、純度99.4%、融点151℃であった。
【0027】実施例4 (原料の調製1) 5−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−カルボ
エトキシオキサゾールの合成 実施例1の原料の調製1において2−メトキシ−4−ニ
トロ安息香酸の代わりに、2−クロロ−4−ニトロ安息
香酸18.1g(0.09モル)を用いた以外は、同様
の実験を行った。5−(2−クロロ−4−ニトロフェニ
ル)−4−カルボエトキシオキサゾールが17.4g
(0.059モル)得られた。2−クロロ−4−ニトロ
安息香酸に対する収率は65.2%であった。
【0028】該化合物の特性値は以下の通りであった。 mp:140〜141℃ MS(m/z):261(M−35.5) 1H−NMR(ppm、溶媒):CDCl3 1.31(t,3H)、4.34(q,2H)、7.7
9(d,1H)、8.09(s,1H)、8.24(d
d,1H)、8.40(d,1H) 13C−NMR(ppm、溶媒CDCl3):14.
1, 61.8, 121.4, 125.1,13
0.8, 132.7, 133.3 135.7,
149.2, 150.5, 151.1, 160.
7,
【0029】上記の原料を用いて実施例1の原料の調製
2及び本発明の目的化合物の製造に準じて、実験を行っ
た。この結晶はGC−MS分析によりm/z=224、
1H−NMR分析により5−(2−クロロ−4−ニトロ
フェニル)−オキサゾールであることを確認した。5−
(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−オキサゾー
ルカルボン酸に対する収率は72%であった。
【0030】
【発明の効果】本発明は、C型肝炎治療薬や抗ガン剤中
間体等の医薬原料として有用な5−(2−置換−4−ニ
トロフェニル)−4−オキサゾールが5−(2−置換−
4−ニトロフェニル)−4−オキサゾールカルボン酸を
脱炭酸する場合、工業的有利に製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和正 大阪府茨木市室山二丁目13番1号 日本合 成化学工業株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE03 AF04 BA07 4H039 CA42 CG40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−(2−置換−4−ニトロフェニル)
    −4−オキサゾールカルボン酸を脱炭酸することを特徴
    とする5−(2−置換−4−ニトロフェニル)−オキサ
    ゾールの製造方法。
  2. 【請求項2】 プロトン性化合物を含有する非プロトン
    性アミド溶媒中で反応を行うことを特徴とする請求項1
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 プロトン性化合物として水を使用するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 脱炭酸反応を70〜140℃で行うこと
    を特徴とする請求項1〜3いずれか記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 反応終了液に水を加えて純度の高い5−
    (2−置換−4−ニトロフェニル)−オキサゾールを単
    離することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 5−(2−置換−4−ニトロフェニル)
    −カルボアルコキシオキサゾールを、水媒体中で加水分
    解して製造した5−(2−置換−4−ニトロフェニル)
    −オキサゾールカルボン酸を、反応系から濾別して得ら
    れる該酸のウェットケーキを使用して脱炭酸を行うこと
    を特徴とする請求項1〜5いずれか記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 5−(2−置換−4−ニトロフェニル)
    −オキサゾールが5−(2−メトキシ−4−ニトロフェ
    ニル)−オキサゾールである請求項1〜6いずれか記載
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 5−(2−置換−4−ニトロフェニル)
    −オキサゾールが5−(2−クロロ−4−ニトロフェニ
    ル)−オキサゾールである請求項1〜6いずれか記載の
    製造方法。
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