JP2002079578A - 管渠内のライニング施工方法及びその施工装置 - Google Patents

管渠内のライニング施工方法及びその施工装置

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JP2002079578A JP2001184911A JP2001184911A JP2002079578A JP 2002079578 A JP2002079578 A JP 2002079578A JP 2001184911 A JP2001184911 A JP 2001184911A JP 2001184911 A JP2001184911 A JP 2001184911A JP 2002079578 A JP2002079578 A JP 2002079578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺の板状体よりなる帯状部材を螺旋状に捲回
して形成されたライニング管を管渠内に挿入してなされ
るライニング施工において、拡径形成されるライニング
管と管渠との結合を図り、両者の一体化をなすとともに
複合管としての作用をなし得ること。 【解決手段】外面の長手方向に凹溝を有する帯状部材を
使用し、小径の管状体を形成する過程において該小径の
管状体の表面に発泡性と固着性とを有する液状の未硬化
状態の発泡性合成樹脂固着材を注入充填し、該小径の管
状体の拡径とともに発泡性合成樹脂固着材を発泡させて
拡径された管状体を発泡性合成樹脂固着材を介して管渠
の内壁面に固着させてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水道管、上水
道管及びガス管等の既設の管渠において、その管渠の内
面にライニング層を施工するための管渠内ライニング施
工方法及びその装置に関し、更に詳しくは、長尺の板状
体よりなる帯状部材を螺旋状に捲回して形成された管状
体いわゆるライニング管を管渠内に挿入してなされるラ
イニング施工を実施する管渠内ライニング施工方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】管渠内において、両側縁部に継手が形成
され連続的に供給される長尺の帯状部材を螺旋状に捲回
し、相接する継手相互を係合させて管状体を形成し、前
記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状
部材をもって管状体を付加形成するとともに、小径の管
状体を一定長にわたって形成した後、新たに供給される
帯状部材を送り込みつつ、前記既に形成された管状体の
帯状部材相互の継手部を滑動させて前記既に形成された
管状体を拡径させる施工方法は、既に提案されていると
ころである。しかしながら、この先行技術においては、
拡径されたライニング管は管渠の内壁面に単に当接する
のみで、管渠とライニング管との両者は各々別体となっ
ており、構造的には弱いものであり、従って複合管とし
ての作用を何ら期待しえないものである。一方、小径の
ライニング管においては、管渠との間にセメントミルク
の充填により両者の結合が図られるものであるが、当該
先行技術にあってはセメントミルクの充填は困難であ
り、当該先行技術の技術上の隘路となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこの
先行技術を更に発展させ、この先行技術の有する技術的
隘路を打破すべくなされたものであり、拡径形成される
ライニング管と管渠との結合を図り、両者の一体化をな
すとともに複合管としての作用をなし得る管渠内のライ
ニング施工方法及びその施工装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の管渠内のライニ
ング施工方法及びその施工装置は上記目的を達成するた
め、次の構成を採る。すなわち、第1番目の発明は管渠
内のライニング施工方法に係り、請求項1に記載のとお
り、管渠内において、その外面の長手方向に凹溝を有す
るとともに両側縁部に継手が形成され連続的に供給され
る長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手相互
を係合させて形成された管状体を残置させ、前記既に形
成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材をも
って管状体を付加形成する方法であって、小径の管状体
を一定長にわたって形成した後、新たに供給される帯状
部材を送り込みつつ、前記既に形成された管状体の帯状
部材相互の継手部を滑動させて前記既に形成された管状
体を拡径させる施工方法において、小径の管状体を形成
する過程において該小径の管状体の表面に発泡性と固着
性とを有する液状の未硬化状態の発泡性合成樹脂固着材
を注入充填し、前記小径の管状体の拡径とともに前記発
泡性合成樹脂固着材を発泡させて該拡径された管状体を
該発泡性合成樹脂固着材を介して管渠の内壁面に固着さ
せてなる、ことを特徴とする。本発明において、発泡性
合成樹脂固着材は、常温で使用され(すなわち加熱等の
特別の手段を要しないということ)、塩化ビニル樹脂製
の帯状部材並びにコンクリート製管渠への接着性・粘着
性を発揮する。そして本発明において、発泡性合成樹脂
固着材は既に形成された管状体を形成する帯状部材の凹
溝内に注入される態様を採り得る。上記構成において、
発泡性合成樹脂固着材はその接着性素材(原材)とし
て、フェノール樹脂、エリア樹脂、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂のいずれが選択される。これらの素材は常温硬
化型であって、発泡剤の添加をもって発泡する。特に、
エポキシ樹脂による発泡性合成樹脂固着材において、主
剤はエポキシ樹脂、シリカ、酸化チタンよりなり、硬化
剤は変性脂肪族ポリアミン、変性ポリアミドアミン、シ
リカ、酸化鉄よりなり、発泡剤としてアルミ粉が使用さ
れる。
【0005】第2番目の発明は、第1番目の発明におい
て、小径の管状体を一定長毎に形成する施工方法に替
え、小径の管状体の形成とともに拡径をなす施工方法を
採ることを特徴とする。本発明においても、 発泡性合成樹脂固着材は既に形成された管状体を形成
する帯状部材の凹溝内に注入されること、 発泡性合成樹脂固着材はその接着性素材として、フェ
ノール樹脂、エリア樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂
のいずれが選択されること、る。これらの素材は常温硬
化型であって、発泡剤の添加をもって発泡する。 エポキシ樹脂による発泡性合成樹脂固着材において、
主剤はエポキシ樹脂、シリカ、酸化チタンよりなり、硬
化剤は変性脂肪族ポリアミン、変性ポリアミドアミン、
シリカ、酸化鉄よりなり、発泡剤としてアルミ粉が使用
されること、は適宜採択される選択的事項である。
【0006】第3番目の発明は第1番目及び第2番目の
発明を実施する施工装置であって、請求項6に記載のと
おり、管渠内において、その外面の長手方向に凹溝を有
するとともに、両側縁部に継手が形成され連続的に供給
される長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する継手
相互を係合させて形成された管状体を残置させ、前記既
に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状部材
をもって管状体を付加形成するライニング施工装置であ
って、剛性を有し、前記管状体の内側に配される成形フ
レーム;前記成形フレームを介して同一円周上に所定ピ
ッチをもって取り付けられ、前記管状体の内面に当接す
る複数の案内ローラ;前記成形フレームを介して取り付
けられ、前記既に形成された管状体と新たに供給される
帯状部材との閉合部位に配されるとともに帯状部材を挟
着する外面ローラと内面ローラとからなり、かつ、該外
面ローラは前記帯状部材の凹溝に嵌まり込む鍔部を有す
る接合機構部;前記成形フレームを介して取り付けら
れ、管渠の内壁に当接され、かつ制動機能を有し、該管
渠の内壁に沿って回転する複数の送りローラ;成形フレ
ームに直接または間接に固定される注入管と、該注入管
が接続されるとともに該注入管に液状の固着材を送り込
む外部配管とを回転自在に連通する回転継手とからなる
固着材注入機構部;を有してなることを特徴とする。上
記構成において、 固着材注入機構部の回転継手は、接合機構部の駆動油
圧の油圧回路に介装される回転継手と共有すること、は
適宜採択される選択的事項である。
【0007】(作用)帯状部材の閉合部位で接合機構部
の外面ローラ及び内面ローラの挟着作用により相接する
継手相互は係合される。外面ローラは帯状部材の外面に
形成された凹溝に係合することにより、新たに供給され
る帯状部材とともに所定のピッチで管軸方向に前進し、
接合機構部は常に閉合部位に位置する。これにより、本
ライニング施工装置は全体的に公転し、帯状部材は連続
的に閉合されて製管される。複数の送りローラは、全体
として、本ライニング施工装置の管渠内での中心を保持
する機能を果たす。主動送りローラは管渠の壁面に接触
し、その回転により壁面から反作用を受けて本ライニン
グ施工装置に回転力を付与し、本ライニング施工装置の
主動的な回転をなす。その他の送りローラすなわち従動
送りローラは、この回転を円滑になす。このライニング
管の施工過程において、接合機構部の移動量以上に新た
に供給される帯状部材を送り込むことにより、既に形成
された管状体すなわちライニング管の帯状部材相互の継
手部を滑動させて該ライニング管を拡径させる。この拡
径は管渠の内壁に密着するまでなされることを通常とす
るが、それ以前で停止することもできる。この工程にお
いて、拡径前のライニングの表面に発泡性固着材が所定
量注入される。固着材は液状をなし、帯状部材の溝部に
注入されるが、その粘着力によりライニング管の表面、
すなわち帯状部材の溝部内に付着する。発泡性固着材は
密度が小さく、軽量であり、ライニング管の拡径に何ら
の支障をきたすことなく、円滑に行われる。ライニング
管の拡径された部分では固着材はその発泡作用により膨
張し、次いで固結が始まる。固着材は溝部内に充満し、
かつ、フランジ相互の隙間に溢れ出しコンクリート製の
管渠の内壁面に接着する。固着材の固結により、所要の
強度を発現するとともに、該固着材を介してライニング
管と管渠との一体化がなされる。すなわち、固着材はコ
ンクリート製の管渠に対しては強固に付着し、合成樹脂
製ライニング管に対してはその凹溝すなわち帯状部材の
溝部内に充填され、螺旋状をなす溝部内に拘束され、3
者すなわちライニング管・固着材・管渠は一体化され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の管渠内のライニング施工
方法及びその施工装置の実施の形態を図面に基づいて説
明する。図1〜図14に基づいて本発明の管渠内のライ
ニング施工方法の一実施形態を示すとともに、当該方法
の実施に供される施工装置を示す。すなわち、図1はそ
のライニング施工装置Sの全体の概略構成を示し、図2
〜図14は本ライニング施工装置Sの各部の構成を示
す。これらの図において、Pは円形断面をなす管渠、R
はライニング管を示す。なお、本装置Sの進行方向(矢
印イ)をもって、前部、後部とする。図1〜図14に基
づいて本発明の管渠内のライニング施工方法の一実施形
態を示すとともに、当該方法の実施に供される施工装置
を示す。すなわち、図1はそのライニング施工装置Sの
全体の概略構成を示し、図2〜図14は本ライニング施
工装置Sの各部の構成を示す。これらの図において、P
は円形断面をなす管渠、Rはライニング管を示す。な
お、本装置Sの進行方向(矢印イ)をもって、前部、後
部とする。
【0009】帯状部材100(図17参照) 図17は本発明のライニング施工方法の実施に使用され
る帯状部材の一例を示す。帯状部材100は本体が一定
厚さの平板状をなし、その外面の長手方向に適宜数(図
例では7)の突条102が連続的に縦設される。突条1
02に先端部にはフランジ102aが形成される。突条
102の相互間は溝104もしくは溝空間を形成する。
内面106は実質的に平滑に形成される。帯状部材10
0の両側には互いに内外に重合して係合する接手部10
0A,100Bが形成される。すなわち、前縁側接手部
100Aはその前端部の突条102Aの基部が膨径さ
れ、その内面側より凹溝110が縦設され、更にこの突
条102Aより張出し部112が連設される。後縁側接
手部100Bは後端部の突条102Bより張出し部11
4が張設され、該張出し部114の端部寄りに前記前縁
側接手部100Aの凹溝110に係合する凸条116が
縦設される。係合時において、相隣れる帯状部材100
の前縁部と後縁部とが重なり合い、前縁側接手部100
Aに後縁側接手部100Bが後記する接合ローラ部の外
面ローラと内面ローラとの挟着作用を受けて、凹溝11
0内に凸条116が、また、突条102Bのフランジ1
02a内に張出し部112の端部がそれぞれ嵌り込み、
接合される。この場合、主たる係合は凹溝110と凸条
116とによりなされ、張出し部112と突条102B
とは従たる係合をなすものであり、従って、場合によっ
ては従たる係合は省略されうる。帯状部材は合成樹脂の
素材をもって作成され、特に成形性の観点から押出し形
成により連続的に成形できる塩化ビニル(PVC)樹脂
が好適である。しかし金属製による成形を妨げるもので
はない。
【0010】ライニング施工装置S 図1〜図14を参照して、本実施形態のライニング施工
装置Sの構成を説明する。図1に示されるように、この
ライニング施工装置Sは、円環状をなす成形フレーム1
と、該成形フレーム1の外周に所定ピッチをもって配さ
れる複数の案内ローラ2と、該成形フレーム1を介して
取り付けられ、内面ローラ3と外面ローラ4とを含む接
合機構部5と、該接合機構部5に連動して配される主動
送りローラ6、成形フレーム1の前面に同一円周上に取
り付けられる複数の従動送りローラ7、更には、接合機
構部5に隣り合って配される固着材注入機構部8、の主
要部からなる。主動及び従動送りローラ6,7は一連と
なって、送り機構部を構成する。また、本発明に使用さ
れる固着材Fはその状態において液状態FLと固結態F
Sとの2態を採る。
【0011】以下、各部の細部構造を説明する。成形フレーム1 (図1〜図3参照) 成形フレーム1は、円環状をなし、所定の幅と厚さによ
り所要の剛性を保持する。円環状の一部は凹設され、接
合機構部5の取付け部となる。該成形フレーム1は、適
宜数の分割体(セグメント)よりなるが、一体的に形成
することを妨げるものではない。各分割体は、前後面に
なる側板10(前側板10A,後側板10B)と、両端
部のフランジ11とから枠体が構成され、該枠体は所定
の剛性を有し、適宜、補剛材が付加され剛性が高められ
る。そして、フランジ11相互を当接させ、そのフラン
ジ11に開設されたボルト挿通孔12に挿通されたボル
ト・ナット(図示せず)をもって組み立てられる。側板
10の外縁には、所定の間隔をもって軸受凹部13が凹
設され、案内ローラ2の軸部を受け入れる。
【0012】取付け部は中心部に向けてV字状に凹設さ
れ、当該部分の回転方向の前側板10Aは他の分割体の
前側板10Aよりも後方に配され、細幅状をなす。その
後退幅は帯状部材100を受け入れるに充分な幅とされ
る。V字状部の前側板10Cは接合機構部5との取付け
に供される。15はそのボルト挿通孔である。
【0013】案内ローラ2 案内ローラ2は、成形フレーム1の外周に所定の間隔並
びに所定の角度をもって配される。案内ローラ2の取付
け角度θは、ライニング管Rを構成する帯状部材100
に対し直角を採る。案内ローラ2のローラ本体17は硬
質の合成樹脂体あるいは金属体よりなり、軸受を介して
ローラ軸18回りに回転自在とされ、帯状部材100の
内面に当接する。なお、案内ローラ2の数はライニング
管Rの径あるいは案内フレーム1の径によって変わるも
のであり、その数に限定されるものではなく、要は真円
度の保証される範囲内において決められる。
【0014】接合機構部5(図4〜図6参照) 接合機構部5は、成形フレーム1の前側板10Cを介し
て成形フレーム1に装着され、内面ローラ3と外面ロー
ラ4とが組となった接合ローラ部20を主体とし、か
つ、これらのローラ3,4の同期回転を図る歯車機構2
1を収めるとともに、該歯車機構21に主動送りローラ
6を保持する箱体23、及び該箱体23に取り付けられ
ローラ3,4の回転駆動源としての油圧モータ24を含
み、螺旋状に捲回される帯状部材100の接合部、すな
わち当該帯状部材100が最初に閉合する位置に対応し
て配される。
【0015】(箱体23)箱体23は、前後両側の四壁
をもって剛性を保持し、上部分23Aと下部分23Bと
に分かれ、側部のピン軸26により上下部分23A,2
3Bは枢着され、このピン軸26回りに上部分23Aは
開放可能とされる。箱体23は上下部分23A,23B
にわたってその前後面により歯車機構21の軸部の保持
をなす。また、箱体23の下部分23Bにおいて、前面
部は油圧モータ24の取付け部に供され、後面部は成形
フレーム1の前側板10Cに当接され、該前側板10C
に穿設されたボルト挿通孔15と、この後面部に穿設さ
れたボルト挿通孔(図示せず)とを一致させ、固定ボル
ト(図示せず)の締込みをもって固定される。箱体23
の他の側面には上部分23Aを下部分23Bへ閉合する
閉合装置30が取り付けられる。図示するものはその一
例であって、上部分23Aから突設されたリブ31に連
結棒32が枢着され、また、下部分23Bにはリブ31
と同位相で二又状の受棚33が突設され、連結棒32は
この受棚33の凹部に入り込む。連結棒32にはコイル
ばね34及びその下部のねじ部に螺合するナット35が
順次装着され、ナット35の締込みをもってコイルばね
34を受棚33の下面に押し付けるようにされている。
これにより、コイルばね34の弾性により上部分22A
の締付け力が適宜に調整される。
【0016】(歯車機構21)歯車機構21は、箱体2
3の前後壁にわたって下方より順次、回転自在に架け渡
された3つの軸部37,38,39を有し、第1の軸部
37には歯車40が固設され、第2の軸部38には歯車
40に噛合する歯車41が固設され、第3の軸部39に
は歯車41に噛合する歯車42が固設される。そして、
第2の軸部38には内面ローラ3が連結され、第3の軸
部39には外面ローラ4が連結される。図示されるよう
に、第1の軸部37の回転に対して第2軸部38は逆方
向に、第3軸部39は順方向に回転し、ひいては内面ロ
ーラ3と外面ローラ4とは互いに逆回転となる。なお、
これらの歯数を調整することにより軸部38,39の回
転数、ひいてはローラ3,4の回転数を調整することが
できる。本実施例では2つの軸部37,38,39は回
転軸受をもって支持固定されてなるが、すべり軸受を用
いることは自由である。更に、第3の軸部39に間隔保
持用のスペーサローラ44が回転自在に取り付けられ
る。該スペーサローラ44は後記するスプロケット付き
送りローラ46の大径部50と同径とされ、その外周を
管渠Pの内壁面に当接する。なお、該スペーサローラ4
4は適宜省略されうる。
【0017】(主動送りローラ6)主動送りローラ6
は、送り機構部の主体をなす。本主動送り機構部は、箱
体23の外部において第2の軸部38に固設される駆動
スプロケット45、第3の軸部39に回転自在に装着さ
れるスプロケットを持つ主動送りローラ6及びチェーン
47からなる。駆動スプロケット45は、その外周に歯
車歯45aを有し、キーを介して、もしくはスプライン
係合をもって第2の軸部38に固定され、該軸部38と
一体に回転する。主動送りローラ6は、小径部のスプロ
ケット部49と大径部の送りローラ部50とからなり、
軸受51を介して第3の軸部39に回転自在に装着され
る。スプロケット部49はその外周に歯車歯49aを有
する。送りローラ部50は、本実施例では鋼製素材より
なるが、適宜、その外周に帯状の弾性輪(図示せず)を
装着されうる。チェーン47は、駆動スプロケット45
と主動送りローラ6のスプロケット部49とに巻き掛け
られ、駆動スプロケット45の駆動力を主動送りローラ
6に伝達する。なお、該チェーン47は、箱体23の開
閉動作に伴い、取り外し可能なものいわゆる掛け継ぎ鎖
が使用される。あるいはまた、駆動スプロケット45及
び主動送りローラ6はそれぞれの軸部38,39に挿脱
自在とし、チェーン47を一体に組み付けたこれらの送
り機構のユニット体を、箱体23の閉合状態で軸部3
8,39に挿入して組み付けをなす態様を採ることがで
きる。この態様において、駆動スプロケット45は第2
の軸部38とはスプライン係合をなす。
【0018】(油圧モータ24)油圧モータ24は、そ
の駆動軸24aを第1の軸部37に連結して箱体23の
前面に取り付けられる。該油圧モータ24には、該油圧
モータ24に油を送るイン側配管53aと、該油圧モー
タ24から油を排出するアウト側配管53bとが接続さ
れる。更に、これらの配管53は、箱体23あるいは成
形フレーム1の適宜位置に取り付けられる取付け板54
を介して回転継手55(図1、図12及び図13参照)
に接続され、該回転継手55には外部の圧力源に連なる
外部配管56が接続される。
【0019】(回転継手55)(図12・図13参照) 図12・図13にこの回転継手55の細部構造を示す。
この回転継手55は後記するように、固着材注入機構部
8の回転継手部72と共用されるものとなっており、こ
こでは油圧系に付いて述べる。該回転継手55は、円筒
状の固定体55Aと該固定体55Aに嵌まり込む回転体
55Bとの組合せよりなり、固定体55Aにはインポー
トaとアウトポートbとが開設され、インポートaは配
管53のイン側配管53aに接続され、アウトポートb
は配管53のアウト側配管53bに接続される。回転体
55Bは固定体55A内に液密を保って回転自在に嵌合
され、その端面に2つの接続口c,dを有する。回転体
55B内には、この2つの接続口c,d(イン用接続口
c,アウト用接続口d)に連通する油圧通路e,fが穿
設され、それぞれは連通孔g,hを介して該回転体55
Bの周面の円周方向に凹設された油溝i,jに連通す
る。油溝iはインポートaに連通し、油溝jはアウトポ
ートbに連通する。固定体55Aと回転体55Bとの液
密を保障すべく、各油溝i,jの両側部にOリング57
が装着される。58は抜け止め用リングである。しかし
て、該回転継手55のイン用接続口cに外部配管56の
イン側56aが接続され、該回転継手55のアウト用接
続口dに外部配管56のアウト側56bが接続される。
更にまた、外部配管56は油圧駆動源Gに接続される。
この回転継手55を介することにより、回転動作を伴う
油圧モータ24側の配管53と、回転動作のない外部側
配管56との間の作動流体の授受をなす。上記の歯車機
構21・油圧モータ24により、油圧モータ24の駆動
力は第1の軸部37に伝達され、かつ、歯車機構21を
介して第2・第3の軸部38,39に伝達される。第2
軸部38と第3軸部39とは互いに逆回転となる。
【0020】(接合ローラ部20)接合ローラ部20
は、内面ローラ3と外面ローラ4とが互いに管軸方向に
相並んで、かつ、両ローラ3,4の間に帯状部材100
を挟着するように所定の間隔を保って配される。そし
て、前記したように、内面ローラ3は第2の軸部38に
直結的に取り付けられ、外面ローラ4は第3の軸部39
に直結的に取り付けられる。
【0021】図6は接合ローラ部20の詳細構造を示
す。図6は接合ローラ部20の内面及び外面の2つのロ
ーラ3,4を拡大して示すとともに、これらのローラ
3,4と帯状部材100との対応関係を示す。図示され
るように、本実施例ではこれらのローラ3,4は帯状部
材100の複数(本実施例では3)スパンにわたって配
される。また、Hは帯状部材100相互の最初の閉合部
を示す。
【0022】内面ローラ3は円筒状をなし、帯状部材1
00の内面に密着し、閉合部Hを含め、外面ローラ4を
もって外方から押圧される帯状部材100を支持する。
なお、内面ローラ3の前端部には拡径部3aが形成さ
れ、かつ該拡径部3aに帯状部材100の内面の溝11
0に係合する鍔3bが突設されるものであるが、適宜省
略されうる。外面ローラ4は円筒本体60に所定間隔を
もって複数の輪状鍔部61が形成されてなり、これらの
輪状鍔部61は帯状部材100の突条102間の溝10
4に嵌まり込む。また、円筒本体60の外周は帯状部材
100の突条102の外面に圧接される。該円筒本体6
0の外面にはローレット加工が施され、帯状部材100
との滑りを防ぐ。また、その一部60aは小径にされ、
突条102から外れる。輪状鍔部61に付き、閉合部H
に対応する2個一対の輪状鍔部61aはその周側部が帯
状部材100に当接する。他の輪状鍔部61については
格別当接する必要はなく、突条102間の溝104に嵌
まり込むことが肝要である。
【0023】この接合機構部5のライニング管Rへの取
付けは、箱体23の上部分23Aを開放し、外面ローラ
4の輪状鍔部61を帯状部材100の突条102のピッ
チに合致させ、かつ、閉合部Hに輪状鍔部61aを位置
させ、しかる後、上部分23Aを下部分23Bに閉合
し、閉合装置30を閉鎖し、そのナット35を締め込ん
でなす。
【0024】従動送りローラ7(図1、図2、図7〜図
9) 従動送りローラ7は送り機構部の一部をなし、成形フレ
ーム1の前面に固定される反力部材63、該反力部材6
3に一端を固定され、他端を従動送りローラ7の保持枠
64に固定される押出装置65、及び押出装置65の案
内部材66、とともに従動送り機構部を構成する。この
従動送りローラ7は複数個(本実施形態では4)設けら
れ、各々は帯状部材100の巻かれる螺旋ピッチに対応
して傾斜させられている。押出装置65はいわゆる空圧
式のシリンダ装置であって、シリンダ部65aとピスト
ンロッド部65bとからなり、シリンダ部65aは成形
フレーム1に固定された案内部材66により摺動自在に
抱持される。該従動送り機構部には更に、ブレーキ装置
67が付加される。68は空圧管であって、回転継手
(図示せず)を介して外部の空圧駆動源Hに導かれる。
押出装置65の作動により、従動送りローラ7は管渠の
壁面に押し付けられ、本管渠内ライニング施工装置Sの
管渠内での中心を保持する。また、ブレーキ装置67を
作動させると、本管渠内ライニング施工装置Sは管渠内
に不動状態に固定される。
【0025】固着材注入機構部8(図10〜図13参
照) 固着材注入機構部8は、1本の注入管70を主体とし、
その先端の注入部71と、基端の回転継手部72とから
なり、接合機構部5に隣り合って配されるとともに、該
接合機構部5の回転継手55に連動する。
【0026】(注入管70)注入管70は、剛性を有す
る折り曲げ管よりなり、接合機構部5の箱体23の側面
に固定された支持金具74を介して固定把持され、所定
の位置状態を保持する。すなわち、該注入管70は各屈
曲部を介し、接合ローラ部20の外面ローラ4に平行す
る水平部70a、箱体23の側面に沿う鉛直部70b、
該鉛直部70bより回転継手部72に向かう取付け部7
0c、よりなる。なお言えば、支持金具74より先端側
が剛性を要し、支持金具74より回転継手72に付いて
は可撓性を有してもよい。更に、注入管70の取付け部
70Cの途中には手動式の開閉弁75が配され、開閉動
作をなす。本注入管70は図示されるように接合機構部
5の接合ローラ部20に対して回転方向の後方に配され
る。 (注入部71)注入部71は、注入管70の水平部70
aの先端部において、接合ローラ部20の外面ローラ4
の先端より更に奥方の部分に形成され、管径方向に付き
管中心方向に向けて、複数の注入孔71aが所定間隔を
保って開設されている。該注入部71は少くとも一つの
帯状部材100の幅と同等の長さを有する。また、注入
孔71aの間隔は帯状部材100のフランジ102相互
の隙間の間隔に一致される。なお、該注入孔71a回り
に刷毛を配し、該刷毛をライニング管Rの表面に当接さ
せるとともに該刷毛を介して液状の固着材を注入するこ
とも一態様である。
【0027】(回転継手部72)(図12・図13参
照) 本固着材注入機構部8の回転継手部72は、油圧モータ
24の回転継手55と共用される。すなわち、回転継手
55において、固定体55Aにポートlが開設され、回
転体55Bにはその端面に接続口mを有し、回転体55
B内には接続口mに連通する液体通路nが穿設され、連
通孔oを介して該回転体55Bの周面の円周方向に凹設
された凹溝pに連通する。しかして、該回転継手部72
のポートlに注入管70が接続され、接続口mに固着材
供給管76が接続される。固着材供給管76を介して送
り込まれる液状の固着材FLは、接続口mから液体通路
nを通り、連通孔oを介して凹溝pに導かれ、しかる後
ポートlより注入管70へ流出する。固着材供給管76
の他端には、この固着材供給管76に固着材を送り込む
固着材供給装置Kが配される。
【0028】固着材供給装置K(図14参照) 固着材供給装置Kは、液状の固着材Fを所定の圧力で供
給する機能を有し、少なくともポンプ機能を備える。す
なわち、図例では、容器77に貯溜された液状の固着材
Fを電動式ポンプ78をもって汲み上げ、所定の圧力で
回転継手部72へ送る。該固着材供給装置Kから固着材
注入機構部8までの距離は、固着材Fの固結時間を考慮
して、短か目にされる。
【0029】発泡性合成樹脂固着材F 本発明のライニング施工方法の実施に使用される固着材
Fはいわゆる発泡性合成樹脂が使用される。本発泡性合
成樹脂固着材Fは、常温で使用され(すなわち加熱等の
特別の手段を要しないということ)、塩化ビニル樹脂性
の帯状部材並びにコンクリート製管渠への接着性・粘着
性を発揮する。そして、未硬化状FLにおいて粘着性を
有し、液状体をなし、硬化状FSにおいて所要の強度を
発揮する。この発泡性合成樹脂固着材Fは、硬化・発泡
の時期・度合を反応促進・抑制剤、発泡剤、整泡剤によ
り適宜調整される。通常は反応開始時期が遅延されるよ
うにされる。また、粘度・粘着性を増粘剤により調整さ
れ、ライニング管Rの下方に垂れ下がらない粘度にされ
るとともにライニング管Rの溝面に付着する粘着度にさ
れる。フェノール樹脂、ユリア樹脂、ポリウレタン、あ
るいはエポキシ樹脂等の接着剤用の熱硬化性合成樹脂は
このような発泡性合成樹脂固結材に好適なものとして適
用される。これらの合成樹脂はコンクリートへの付着が
良好である。発泡フェノール樹脂においては、粘度を調
整して高粘度にした溶液状(レゾール)のフェノール樹
脂に、フロン、ブタン等の発泡剤を加え、低発泡体とし
て、所定時間後に発泡するよう調合する。発泡ユリア樹
脂においても、粘度を調整して高粘度にした溶液状のユ
ニア樹脂に、フロン、ブタン等の発泡剤を加え、促進剤
を添加し、所定時間後に発泡・硬化するよう調合する。
発泡エポキシ樹脂においては、主剤と硬化剤(アミン
類、ポリアミン類、ポリアミド類、酸無水物、多硫化物
硬化剤の1又は複数成分)との2液成分の溶液の粘度を
調整し、かつ発泡剤を加え、所定時間後に発泡・硬化す
るよう調合する。具体的には、主剤としてエポキシ樹脂
の他、シリカ、酸化チタンが使用され、硬化剤として変
性脂肪族ポリアミン、変性ポリアミドアミン、シリカ、
酸化鉄が使用され、発泡剤として金属粉(アルミ粉が好
適)、フロン、ブタンが使用される。主剤は白色パテ状
で、粘度は20℃で800psを示し、硬化剤は黒色パ
テ状で、粘度は20℃で500psを示す。これは無溶
剤型であり、有毒ガスの発生はない。使用に当たり、主
剤2に対し硬化剤1の割合で十分に攪拌混合し、微量の
アルミ粉を添加する。アルミ粉は当該エポキシ混合溶液
に反応して水素ガス(H2 )を発生し、発泡体を形成す
る。発泡ポリウレタンにおいては、反応遅延剤、発泡
剤、整泡剤及び増粘剤等よりなるポリオール成分(A
液、100部)とイソシアネート成分(B液、50〜1
50部)とを混合攪拌し、高粘度(2,000ポアズ)
にした混合液を得る。所定時間後に発泡してウレタンフ
ォームが形成される。発泡剤としてはフロン等が使用さ
れ、増粘剤としては炭酸カルシウム、タルク等が使用さ
れる。その他、メラミン樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂等の熱硬化性合性樹脂系の使用も除外さ
れるものではない。
【0030】管渠P内のライニング施工 本実施形態のライニング施工装置Sを使用してなされる
地下埋設管渠内のライニング施工方法を説明するととも
に、併せて本実施形態の装置Sの作用を説明する。図1
5はそのライニング施工工事の概要を示す。ここに、地
下埋設管渠として下水道管渠Pへの適用例を示す。図に
おいて、Q1は上流側人孔、Q2は下流側人孔である。
図15に示されるように、地上部においては、上流側人
孔Q1側では帯状部材100を巻き付けた回転台付き巻
出し装置Tが配され、下流側人孔Q2側では油圧駆動源
G及び空圧駆動源Hが配される。油圧駆動源Gは、配管
56、回転継手55を介して接合機構部5の油圧モータ
24に導かれる。空圧駆動源Hは、配管68を介して従
動送りローラ7の押出装置72に導かれる。また、固着
材注入機構部8に連なる固着材供給装置Kは本装置Sの
近傍位置に配備される。工事は上流側から下流側に沿っ
てなされる。
【0031】以下、施工方法の一形態例(第1例)を工
程順に説明する。 (1) 本ライニング施工装置Sを人孔Q1を介して更生の
対象となる管渠P内に搬入される。このとき、本装置S
においては、その成形フレーム1は分割体より組立て可
能に構成され、また、接合機構部5はこの成形フレーム
1に取付け可能となっており、現場での組立ては容易で
ある。接合機構部5はその箱体23の後面部と成形フレ
ーム1の側板10Cに固定ボルトを装着して成形フレー
ム1に取り付けられる。この時、従動送り機構部Bにお
いては押出装置従動送りローラ7を後退しておく。
【0032】(2) 管渠Pの人孔Q1の開始端部におい
て、地上部から引き込まれた帯状部材100を手作業に
て数回(3回程度)捲回し、ライニング管(これを開始
用ライニング管という)Roを作製する。該開始用ライ
ニング管Roの径(φ)は後記する本ライニング施工装
置Sの装着代を見込んで、管渠Pの内径よりも小径とさ
れる。
【0033】(3) この開始用ライニング管Roの前縁に
おいて、本ライニング施工装置Sの接合機構部5を所定
状態に設置する。すなわち、接合ローラ部20の内面ロ
ーラ3と外面ローラ4とをライニング管Roの閉合部に
配するが、外面ローラ4の輪状鍔部61を帯状部材10
0の溝104に嵌め込み、特に輪状鍔部61aを閉合部
Hに正確に当接する。また、内面ローラ3の鍔3bを帯
状部材100の凹溝110に係合させる。更にまた、案
内ローラ2の鍔を帯状部材100の凹溝110に係合さ
せる。同時に、主動送り機構部を所定状態に配する。こ
の状態で、従動送り機構部の従動送りローラ7を管渠P
の壁面に当接するように調整する。これにより、本ライ
ニング施工装置Sは管渠Pの中心に保持される。
【0034】(4) 接合機構部5並びに主動送り機構部を
駆動する。接合機構部5が回転駆動され、内面ローラ3
と外面ローラ4との挟着力をもって、帯状部材100の
閉合部Hにおいて、その継手構造により開始用ライニン
グ管Roに連なって新たに供給される帯状部材100は
接合される。同時に、外面ローラ4の輪状鍔部61と帯
状部材100の溝104との係合案内作用により、接合
ローラ部20は管周方向に自転し、かつ管軸方向に前進
する。これと同時に、主動送り機構部も駆動され、主動
送りローラ6の回転により、接合機構部5の回転ととも
に、本装置Sは全体的に回転するとともに所定のピッチ
で前進し、本装置Sは前方へ移動する。これにより帯状
部材100は螺旋状に捲回され、ライニング管Rが自転
製管をもって施工される。なお、該ライニング管Rの径
は開始用ライニング管Roの径φに等しい。
【0035】(4A)この工程において、固着材供給装置K
を駆動し、固着材注入機構部8の注入管70の注入部7
1より発泡性合成樹脂固着材Fを所定量注入する。固着
材Fは液状をなし、帯状部材100の溝部104内に注
入されるが、その粘着力によりライニング管Rの表面、
すなわち帯状部材100の溝部104内に付着し、下方
へ垂れ下がることはない。
【0036】(4B)更にまた、主動及び従動送り機構部の
各送りローラ6,7は、管渠Pの管壁に当接し、本装置
Sの回転する方向すなわち順方向に回転することによ
り、本装置Sの回転を円滑になす。すなわち、油圧モー
タ24の回転により第1の軸部37が回転駆動され、歯
車40,41を介して第2の軸部38を回転駆動する。
これにより、駆動スプロケット45は軸部38と一体的
に回転し、該駆動スプロケット45に巻き掛けられたチ
ェーン47を介して主動送りローラ6が回転される。駆
動スプロケット45と主動送りローラ6とは同一方向に
回転し、ひいては内面ローラ3も同一方向となる。主動
送りローラ6は管渠Pの壁面に接触し、その回転により
壁面から反作用を受けて本ライニング施工装置Sに回転
力を付与し、本ライニング施工装置Sの回転を規定す
る。
【0037】(4C)なおまた、この工程において、帯状部
材100は地上部に配された巻出し装置Tより順次供給
される。該巻出し装置Tは、図14にその構成の一例を
示すように、人孔Q1の開口部周りに配された円形軌状
200上に転子202を介して回転台204が回転自在
に配備され、この回転台204に帯状部材100を繰出
し自在に巻き付けた巻胴206が回転自在に支持されて
なる。これにより、円形軌条200に沿う回転台204
の水平面での回転と巻胴206の鉛直面での回転とが合
成される。製管動作に伴い帯状部材100はねじれ回転
をなすが、巻出し装置Tにおいてはこの回転に同期して
回転台204をもってこれに追従する。
【0038】(5) 以上の工程をもって一定長さ(通常1
m程度)のライニング管Rを製管(自転製管)する。し
かる後、案内機構部のブレーキ装置65を作動して従動
ローラ7に制動をかけ、本ライニング施工装置Sを固定
する。一方、開始ライニング管Roの管端部を固定把持
する。この状態で、接合機構部5を更に駆動させる。該
接合機構部5の接合ローラ部20の駆動により、自転製
管量以上に既に形成されたライニング管Rに帯状部材1
00が送り込まれ、その継手部における係合力に打ち勝
って、その分量だけライニング管Rはその径をΦに拡径
する。なお、このとき、主動ローラ6は空転状態とされ
る。図1はこの状態を示す。すなわち、接合機構部5付
近では内面及び外面ローラ3,4により帯状部材100
の拡がりは規制されるが、それ以外では継手部での滑り
により直ちに拡がり、管渠Pの壁面に拘束されるまで拡
径する。
【0039】(6) ライニング管Rの拡径された部分では
固着材Fはその発泡作用により膨張し、次いで固結が始
まる。図16はこの状態を示す。図16aはライニング
管Rが管渠Pの内壁に密着した状態を示す。固着材Fは
溝部104内に充満し、かつ、フランジ102相互の隙
間に溢れ出しコンクリート製の管渠Pの内壁面に接着す
る。図16bはライニング管Rが管渠Pの内壁に隙間距
離αをもって近接した状態を示す。固着材Fは溝部10
4内に充満し、かつ、フランジ102相互の隙間より溢
れ出し管渠Pに接着する。固着材Fの固結により、所要
の強度を発現するとともに、該固着材Fを介してライニ
ング管Rと管渠Pとの一体化がなされる。すなわち、固
着材Fは合成樹脂接着素材が使用され、コンクリート製
の管渠Pに対しては強固に付着し、合成樹脂製ライニン
グ管Rに対してはその凹溝すなわち帯状部材100の溝
部104内に充填され、螺旋状をなす溝部104内に拘
束され、3者すなわちライニング管R・固着材F・管渠
Pは一体化される。
【0040】(7) 上記の(4)(5)(6) の工程を繰り返し、
管渠P内にライニング施工を施す。すなわち、接合機構
部5と主動送り機構部とを駆動し、一定長の小径φのラ
イニング管Rを製管するとともに、発泡性合成樹脂固着
材Fを注入し、そして、主動及び従動送り機構部に制動
をかけ、接合機構部5を駆動し、拡径操作をなし、固着
材Fの発泡をもって固着をなす。
【0041】(8) 以上をもって管渠Pの全長に径Φのラ
イニング管Rを施工し、管渠Pとライニング管Rとは固
着材Fをもって一体化される。また、取付け管とは後工
程をもって本ライニング管Rを穿孔し、該取付け管との
連通をなす。
【0042】施工方法の他の形態例(第2例)を示す。
この形態においては、ライニング管Rの自転製管の進行
とともに拡径を行うことを特徴とする。(1) 〜(3) の工
程は先の形態に準じる。(4) の工程において、接合機構
部5の回転を主動送り機構部の主動送りローラ6の回転
よりも大きくする。この状態を得るには、(i) 従動送り
機構部Bのブレーキ装置75を半作動し、制動を緩く効
かせ、本施工装置S自体の回転を遅らせる、(ii)接合機
構部5での伝達比により主動送りローラ6の回転を落と
す、等の手段が採られる。この施工形態においては、ラ
イニング管Rの自転製管の進行とともに拡径が行われ、
(6) 工程に至る。しかして、この施工形態によれば、第
1例の(5) の工程はなく、連続的に拡径したライニング
管Rが得られる。
【0043】(実施形態の効果)本実施形態の管渠内の
ライニング施工方法及びその装置Sは叙上の態様をもっ
て実施されるものであるので、管渠Pの径に一杯のライ
ニング管Rが施工され、断面損失がなく、全体的に経済
的に製作できる。更に、固着材Fはライニング管Rを構
成する帯状部材100の溝部104内に充満するととも
に管渠Pの内壁面に接着し、該固着材Fの固結とともに
所期の強度を発揮し、該固着材Fを介してライニング管
Rと管渠Pとが一体化し、複合管として十分な強度を発
揮する。この複合管を得る過程において、固着材Fの充
填はライニング管Rの形成とともに連続してなされ、固
着材Fはライニング管の拡径と相まって発泡するので、
作業が途切れることなく、能率的な施工が達成できる。
帯状部材100の溝部104内に充填された固着材Fは
発泡して膨張し、ライニング管Rの溝部104内に充満
した後、更に外方へ溢れ出し、コンクリート製の管渠P
の内壁面に接着する。固着材Fが固結することにより、
固着材Fを介してライニング管Rと管渠Pとの一体化が
なされる。
【0044】本発明は叙上の実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計
変更が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技
術的範囲内に包含される。 接合機構部5の駆動源に付き、油圧以外に電動源の
使用を妨げるものではない。 本実施形態では固着材注入機構部8の回転継手72は
接合機構部5の回転継手55と共有されるが、別体とす
ることを妨げるものではない。 帯状部材100は金属素材によることもできる。
【0045】
【発明の効果】本発明の管渠内のライニング施工方法及
びその施工装置によれば、管渠の径に一杯のライニング
管が施工され、断面損失がなく、全体的に経済的に製作
できる。更に、固着材はライニング管を構成する帯状部
材の溝部内に充満するとともに管渠の内壁面に接着し、
該固着材の固結とともに所期の強度を発揮し、該固着材
を介してライニング管と管渠とが一体化し、複合管とし
て十分な強度を発揮する。また、この複合管を得る過程
において、固着材の充填はライニング管の形成とともに
連続してなされ、固着材はライニング管の拡径と相まっ
て発泡するので、作業が途切れることなく、能率的な施
工が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管渠内のライニング施工方法及びその
施工装置の一実施形態を示す一部側面一部縦断面図。
【図2】管渠内ライニング施工装置の成形フレームの正
面図。
【図3】その側面図(図2の3方向矢視図)
【図4】接合機構部の正面拡大図。
【図5】接合機構部の内部構成図(図4の5−5線断面
図)。
【図6】接合ローラ部の拡大断面図。
【図7】従動送り機構部の側面構成図。
【図8】 従動送り
機構部の正面構成図(図7の8−8線断面図)。
【図9】図7の9−9線断面図。
【図10】固着材注入機構部の構成を示す側面図(図1
1の10方向矢視図)。
【図11】図10の11方向矢視図。
【図12】回転継手部の構成を示す一部断面一部側面
図。
【図13】図12の13方向矢視図。
【図14】固着材供給装置の一例示図。
【図15】本施工装置による施工工事の要領図。
【図16】図15の16部分拡大断面図。
【図17】(a) 図は本発明で使用される帯状部材の一態
様を示す断面図。(b) 図はこの帯状部材相互の接合関係
を示す断面図。
【符号の説明】
P…管渠、R…ライニング管、S,S1…ライニング施
工装置、F…固着材、F(L)…液状の固着材、F
(S)…固結状の固着材、1,1A…成形フレーム、2
…案内ローラ、3…内面ローラ、4…外面ローラ、5…
接合機構部、6,7…送りローラ、8…接着剤注入機構
部、100…帯状部材、104…凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 9:00 B29L 9:00 23:00 23:00 Fターム(参考) 2D063 EA08 3H025 EA01 EB23 EC06 ED02 EE05 4F211 AA15 AB02 AD12 AD21 AD24 AG03 AG08 AG20 AH43 SA05 SA13 SC03 SD06 SD16 SD19 SD21 SG07 SH18 SJ01 SJ13 SJ15 SJ29 SN05 SN06 SN11 SP04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管渠内において、その外面の長手方向に凹
    溝を有するとともに両側縁部に継手が形成され連続的に
    供給される長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接する
    継手相互を係合させて形成された管状体を残置させ、前
    記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯状
    部材をもって管状体を付加形成する方法であって、 小径の管状体を一定長にわたって形成した後、 新たに供給される帯状部材を送り込みつつ、前記既に形
    成された管状体の帯状部材相互の継手部を滑動させて前
    記既に形成された管状体を拡径させる施工方法におい
    て、 小径の管状体を形成する過程において該小径の管状体の
    表面に発泡性と固着性とを有する液状の未硬化状態の発
    泡性合成樹脂固着材を注入充填し、 前記小径の管状体の拡径とともに前記発泡性合成樹脂固
    着材を発泡させて該拡径された管状体を該発泡性合成樹
    脂固着材を介して管渠の内壁面に固着させてなる、こと
    を特徴とする管渠内のライニング施工方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、小径の管状体を一定長
    毎に形成する施工方法に替え、小径の管状体の形成とと
    もに拡径をなす施工方法を採る、ことを特徴とする管渠
    内のライニング施工方法。
  3. 【請求項3】請求項1,2において、発泡性合成樹脂固
    着材は既に形成された管状体を形成する帯状部材の凹溝
    内に注入される管渠内のライニング施工方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項において、発
    泡性合成樹脂固着材はその接着性素材として、フェノー
    ル樹脂、エリア樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂のい
    ずれが選択される管渠内のライニング施工方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項において、発
    泡性合成樹脂固着材はその接着性素材としてエポキシ樹
    脂が使用され、主剤はエポキシ樹脂、シリカ、酸化チタ
    ンよりなり、硬化剤は変性脂肪族ポリアミン、変性ポリ
    アミドアミン、シリカ、酸化鉄よりなり、発泡剤として
    アルミ粉が使用される管渠内のライニング施工方法。
  6. 【請求項6】管渠内において、その外面の長手方向に凹
    溝を有するとともに、両側縁部に継手が形成され連続的
    に供給される長尺の帯状部材を螺旋状に捲回し、相接す
    る継手相互を係合させて形成された管状体を残置させ、
    前記既に形成された管状体の前方に新たに供給される帯
    状部材をもって管状体を付加形成するライニング施工装
    置であって、 剛性を有し、前記管状体の内側に配される成形フレー
    ム;前記成形フレームを介して同一円周上に所定ピッチ
    をもって取り付けられ、前記管状体の内面に当接する複
    数の案内ローラ;前記成形フレームを介して取り付けら
    れ、前記既に形成された管状体と新たに供給される帯状
    部材との閉合部位に配されるとともに帯状部材を挟着す
    る外面ローラと内面ローラとからなり、かつ、該外面ロ
    ーラは前記帯状部材の凹溝に嵌まり込む鍔部を有する接
    合機構部;前記成形フレームを介して取り付けられ、管
    渠の内壁に当接され、かつ制動機能を有し、該管渠の内
    壁に沿って回転する複数の送りローラ;成形フレームに
    直接または間接に固定される注入管と、該注入管が接続
    されるとともに該注入管に液状の固着材を送り込む外部
    配管とを回転自在に連通する回転継手とからなる固着材
    注入機構部;を有してなることを特徴とする管渠内ライ
    ニング施工装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、固着材注入機構部の回
    転継手は、接合機構部の駆動油圧の油圧回路に介装され
    る回転継手と共有する管渠内ライニング施工装置。
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