JP2002078524A - まつ毛カーラー - Google Patents

まつ毛カーラー

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JP2002078524A
JP2002078524A JP2000274420A JP2000274420A JP2002078524A JP 2002078524 A JP2002078524 A JP 2002078524A JP 2000274420 A JP2000274420 A JP 2000274420A JP 2000274420 A JP2000274420 A JP 2000274420A JP 2002078524 A JP2002078524 A JP 2002078524A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定された整形枠に対して接離移動する押圧
具を備えたまつ毛カーラーにおいて、くせ付枠の両側端
においてもくせ付け操作を行えるようにし、以てくせ付
枠の有効くせ付幅を拡大する。さらに、一部のまつ毛の
みをくせ付けし、あるいはその形を修正できるようにす
る。 【解決手段】 ケース1の上部に整形枠3と、整形枠3
に対して接離する押圧具4とを設ける。整形枠3は、断
面くさび形のくせ付枠25と、くせ付枠25を固定支持
する腕部24とを備えている。くせ付枠25の背面両端
より内側において、くせ付枠25を腕部24で固定支持
して、くせ付枠25の下縁25aの両端外側面を開放
し、くせ付枠25の側端でくせ付けを行うとき、腕部2
4が邪魔になるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、まつ毛を押圧具
と整形枠とで上下に挟んでくせ付けを行う、手動式のま
つ毛カーラーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のまつ毛カーラーは特許第291
6367号公報に公知である。そこでは、ケースの上端
に設けた整形枠と、スライドしながら整形枠に接離する
押圧具とで、まつ毛を上下に挟んでくせ付けする。整形
枠はケースの上部に立設される左右一対の腕部と、腕部
の上端どうしを繋ぐ断面くさび形のくせ付枠とで門形に
形成してある。押圧具には、まつ毛をくせ付枠に押し付
けるゴム製の押圧体が設けてある。くせ付枠と押圧具と
は、それぞれまぶたの膨らみに沿って外突状に湾曲させ
てある。この種のまつ毛カーラーは、実開平2−637
01号公報にみることもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、整形枠
を門形に形成したまつ毛カーラーにおいては、くせ付枠
の左右両端が腕部によって覆われるので、くせ付枠の両
端付近でくせ付け操作を行えない。例えば、側端に位置
するまつ毛の一部や、数本のまつ毛をくせ付けしたいよ
うな場合に、腕部が邪魔になってくせ付けできない。そ
のため、全てのまつ毛を一度のくせ付け操作で一気にカ
ールする必要があり、まつ毛の整形結果にばらつきを生
じやすい。
【0004】特許第2916367号公報のまつ毛カー
ラーにおいては、握りレバーの前後揺動動作を、第1レ
バーと第2レバーを介して上下方向の揺動動作に変換し
てスライドリンクに伝え、スライドリンクの上端に設け
た押圧具を整形枠に対して接近スライドさせている。握
りレバーと第1レバー、および第1レバーと第2レバー
のてこ比は、いずれも後者レバーの揺動量が増えるよう
に約2倍前後に設定してある。従って握りレバーの揺動
量を左程大きくする必要もなく、押圧具のスライドスト
ロークを大きくできる。反面、握りレバーの操作に要す
る力は大きくなる。
【0005】上記のように、握りレバーの動作量を第1
・第2の各レバーで順次増幅する操作機構では、握りレ
バーの操作量の僅かな違いによって、押圧具のスライド
量が大きく変化するのを避けられない。また、第2レバ
ーは斜め下向きの待機状態から、上方揺動してスライド
リンクを押し上げ操作する。そのため、握りレバーを一
定量ずつ変位操作したとしても、第2レバーの縦方向の
移動成分は揺動ストロークの終端に近づくほど大きくな
る。つまり、押圧具のスライド量およびスライド速度
は、スライドストロークの上端に近づくほど大きくな
る。このように、押圧具のスライド量が次第に増加する
操作機構においては、まつ毛を挟む直前に、押圧具が操
作感覚とは無関係に急激に動くので、押圧具を使用者の
意図どおりに操作するのが難しく、例えば、整形枠およ
び押圧具によるまつ毛の挟み位置が狂ってしまうことが
ある。
【0006】この発明の目的は、くせ付枠の両側端にお
いてもくせ付け操作を行うことができ、従って従来のく
せ付枠に比べて有効くせ付幅を拡大できるうえ、側端に
位置する一部のまつ毛、あるいは任意位置のまつ毛の形
を修正するのに好適なまつ毛カーラーを提供することに
ある。この発明の他の目的は、押圧具の動きを操作部の
動きにできるだけ近づけ、さらにくせ付枠に近づくほど
移動速度を小さくできるようにし、これにより押圧具を
使用者の操作感覚に近づけて、くせ付け操作を意のまま
に行えるまつ毛カーラーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のまつ毛カーラ
ーは、ケース1と、ケース上端に配置されて、まつ毛を
上下に挟み保持するカーリングヘッド2とを備えてい
る。カーリングヘッド2は、ケース1の上端に設けられ
る整形枠3と、整形枠3に対して操作機構で接離操作さ
れる押圧具4とを含む。整形枠3は、断面くさび形のく
せ付枠25と、くせ付枠25を固定支持する腕部24と
を備えている。くせ付枠25の背面両端より内側におい
て、くせ付枠25を腕部24で支持して、くせ付枠25
の下縁25aの両端外側面を開放する。
【0008】上記のくせ付枠25の下縁25aは、腕部
24の近傍において、腕部24のくせ付枠25との交差
部分より下方に突出させる。
【0009】押圧具4の上端に、整形枠3のくせ付枠2
5と接離するゴム製の押圧体26を設ける。押圧体26
の左右幅Bは、くせ付枠25の下縁25aの左右幅Wと
ほぼ同じ長さに設定する。
【0010】くせ付枠25を固定支持する腕部24の基
端を、くせ付枠25と押圧具4との挟持平面より背面側
へ偏寄する位置に設けて、腕部24の前縁を凹ませる。
【0011】くせ付枠25の下縁25aの背面両端寄り
に、押圧体26への過剰な食い込みを防ぐストッパー部
29を設ける。
【0012】別の発明のまつ毛カーラーは、ケース1
と、ケース上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持
するカーリングヘッド2とを備えている。カーリングヘ
ッド2は、ケース1の上端に設けられる整形枠3と、整
形枠3に対して操作機構で接離操作される押圧具4とを
含む。操作機構は、ケース1で出没可能に支持されて、
前後方向に往復変位する操作具15と、操作具15の動
作を押圧具4に伝える動作変換機構とからなる。動作変
換機構は、軸20で前後揺動自在に軸支されて、操作具
15の前後方向の往復動作を上下動作に変換する中継ピ
ース16と、中継ピース16の動作を押圧具4に伝える
リンク17と、リターンばね18とで構成する。中継ピ
ース16は、操作具15の動作を受け継ぐ第1連接部1
6aと、リンク17に連接される第2連接部16bとを
備えている。押圧具4のスライド方向と平行で軸20の
ほぼ中心を通る第1基準線L1と、第1基準線L1と直
交して軸20のほぼ中心を通る第2基準線L2とを規定
するとき、待機状態における第1連接部16aと第2連
接部16bとを、両基準線L1・L2で区分される第3
象限と第4象限とに位置させる。
【0013】押圧具4とリンク17とは、両者4・17
の間に設けたヒンジ部22を介して一体に成形する。
【0014】
【発明の作用効果】この発明のまつ毛カーラーにおいて
は、くせ付枠25の背面両端より内側において、くせ付
枠25を腕部24で固定支持し、以てくせ付枠25の下
縁25aの両端外側面を開放するので、腕部24がくせ
付け時に邪魔になるのを解消でき、くせ付枠25の両側
端においてもくせ付け操作を行えることとなった。従っ
て従来のくせ付枠に比べて、くせ付枠25の下縁25a
の全体を使ってくせ付けを行える分だけ、くせ付枠25
の有効くせ付幅を拡大できるうえ、まつ毛群の側端に位
置する一部のまつ毛や、任意位置のまつ毛の形をくせ付
けし、あるいは修正するなど、まつ毛カーラーの使い勝
手を向上できる。
【0015】腕部24の近傍において、くせ付枠25の
下縁25aを腕部24のくせ付枠25との交差部分より
下方に突出させた整形枠3によれば、腕部24のくせ付
枠25との接合部が邪魔になるのを避けて、押圧体26
とくせ付枠25とで挟み固定する直前までまつ毛の状態
を視認でき、従ってくせ付け操作を確実に行える。とく
に、1本ないし数本のまつ毛をくせ付けする場合など
に、正確なくせ付けを行える。
【0016】押圧具4に設けたゴム製の押圧体26の左
右幅Bを、くせ付枠25の下縁25aの左右幅Wとほぼ
同じ長さに設定すると、くせ付枠25のほぼ全幅にわた
ってまつ毛を挟持できるうえ、くせ付枠25の側端寄り
部を使って1本ないし数本のまつ毛をくせ付けするな
ど、部分的にまつ毛をカールし、あるいはカールしたま
つ毛の形を修正するのに都合がよい。
【0017】腕部24の基端を、くせ付枠25と押圧具
4との挟持平面より背面側へ偏寄する位置に設けて、腕
部24の前縁を凹ませた整形枠3によれば、くせ付枠2
5の下縁25aの両端寄りの背面側空間を大きく開放で
きるので、くせ付枠25の側端を用いてくせ付けを行う
ときに、腕部24が邪魔になるのを解消し、くせ付け操
作を容易に行える。
【0018】くせ付枠25の下縁25aの背面両端寄り
に設けたストッパー部29は、押圧体26がくせ付枠2
5に押し付けられるとき、ストッパー部29で押圧体2
6を受止めて、くせ付枠25の下縁が押圧体26に過剰
に食い込むのを防止するので、長期使用時にも、ゴム製
の押圧体26の両側端に亀裂が生じるのを防止できる。
【0019】操作具15の動作を押圧具4に伝える動作
変換機構を、操作具15の前後方向の往復動作を上下動
作に変換する中継ピース16と、中継ピース16の動作
を押圧具4に伝えるリンク17と、リターンばね18と
で構成すると、2個の揺動レバーで動作変換を行う従来
の機構に比べて操作機構をコンパクト化できるうえ、操
作機構が収容されるケース1を小型化できる。また、操
作機構の構成部品点数が増えるのを避けてまつ毛カーラ
ーの製造に要するコストを節約できる。
【0020】操作具15の動作を受け継ぐ第1連接部1
6aと、リンク17に連接される第2連接部16bとの
両者を、第1・第2の両基準線L1・L2で区分される
第3象限と第4象限とに位置させる操作機構において
は、操作具15を一定速度で押し込み操作するとき、第
1連接部16aは第3象限の第1基準線L1の近傍から
上方揺動するので、中継ピース16は角速度を増しなが
ら揺動操作される。一方、中継ピース16と、リンク1
7と、押圧体4の動きは、エンジンのクランク軸と、コ
ンロッドと、ピストンの動きにたとえることができ、し
かも第2連接部16bが第4象限の第2基準軸L2の近
傍から上方揺動するので、中継ピース16の角速度を一
定とする場合には、押圧体4はその上昇ストロークの上
端に近づくほど、移動速度が小さくなる。
【0021】従って押圧体4は、第1連接部16aの角
速度が増加する作用と、第2連接部16bと押圧体4と
の間でスライド速度が漸減する作用との、両作用を合成
した速度で上方移動することになる。その結果、押圧体
26がくせ付枠25に近づくほど、つまり、まつ毛を挟
む直前における押圧体26の移動速度を小さくできる。
従って押圧具4の動作を操作具15の動作に近づけて、
押圧具4の動きを使用者の操作感覚に一致させることが
できるうえ、整形枠3および押圧具4によるまつ毛の挟
み位置を、使用者の意図どおりの位置にして、使用者の
操作感覚と一致する位置において、意のままにくせ付け
操作できる操作の容易なまつ毛カーラーを得ることがで
きる。
【0022】押圧具4とリンク17とをヒンジ部22を
介して一体に成形した操作機構によれば、操作機構の構
造を簡素化できるうえ、リンク17の移動方向と押圧具
4の移動方向が交差していても、ヒンジ部22で力の方
向を変換して押圧具4に伝えられるので、押圧具4がリ
ンク17でケース1のガイド面に強く押しつけられて摩
擦抵抗を生じるのを解消でき、従って押圧具4を軽快か
つ円滑にスライド操作できる。
【0023】
【実施例】図1ないし図8はこの発明に係るまつ毛カー
ラーの実施例を示す。図2および図3においてまつ毛カ
ーラーは、縦長筒状のケース1を有し、その上端にまつ
毛を上下に挟み保持してくせ付けするためのカーリング
ヘッド2を有する。カーリングヘッド2は、ケース1と
一体に設けられる整形枠3と、整形枠3に対して接離ス
ライドする押圧具4とからなり、押圧具4の内部に、後
述する押圧体26とくせ付け促進用のヒーター5と、ヒ
ーター5の温度状態を検出するサーミスター(温度セン
サー)6とを配置する(図4参照)。押圧具4が接離ス
ライドするときのスライド平面Sは、図4に示すように
ケース1の筒中心軸線を通る基準平面Tに対してケース
後面(鏡側表面)へ向かって後傾してある。
【0024】図3において、ケース1の内部は、下半側
の電池室と、上半側の機構部室とに大別でき、電池室の
内部に2個の電池8を収容し、機構部室の内部に押圧具
4を接離操作するための操作機構を収容している。ケー
ス1は、蓋合わせ状に接合される前ケース1aと後ケー
ス1b、および両ケース1a・1bの外面にケース下側
から外嵌されて、両ケース1a・1bを分離不能に固定
保持する筒ケース10と、筒ケース10の下側に外嵌さ
れる化粧ケース11などで構成する。グリップを兼ねる
化粧ケース11をケース1から抜き外すと、後ケース1
bの下半部前面の開口が露出するので、この開口から電
池8を出し入れできる。
【0025】図4において操作機構は、前後揺動してケ
ース1内へ出没する操作具15と、動作変換機構とから
なる。動作変換機構は、操作具15の揺動動作に連動し
て前後に往復揺動する中継ピース16と、中継ピース1
6の動きを押圧具4に伝えるリンク17と、押圧具4を
退入付勢するリターンばね18などで構成する。操作具
15は、使用者の顔と対向する前ケース1aの側に配置
し(図8参照)、その下端に設けたピン19を中心にし
て前後揺動のみ自在に軸支する。また、使用時の親指の
動きが顔で邪魔されるのを防ぐために、先の操作具15
は、ケース1の顔側表面の左右中央を通る中心軸線上
で、スライド平面Sに沿う上壁41の外面壁の延長平面
とケース1の顔側表面で挟まれる領域Z(図8参照)に
配置してある。なお、先の上壁41の内壁面は、押圧具
4の移動用ガイドとして利用している。リターンばね1
8は引っ張りばねからなり、押圧具4の下端と前ケース
1aの内面に設けたボスとの間に掛止する。リターンば
ね18のばね力は、リンク17と中継ピース16を介し
て操作具15に伝わるので、操作具15は待機状態にお
いて前ケース1aから突出する向きに進出する。
【0026】図6に示すように中継ピース16は、第1
連接部16aと第2連接部16bとを有する側面視が三
角形状の枠体からなり、第1連接部16aより上方の頂
部を前ケース1aで軸20を介して揺動自在に軸支し、
第1連接部16aの遊端を操作具15の上端内面に設け
た座部15aに連接する。使用時における押圧具4のス
ライド速度を、くせ付枠25に近付くほど遅くするため
に中継ピース16をケース1に対して軸20で軸支す
る。
【0027】具体的には、図6に示すように押圧具4の
スライド平面Sと平行で軸20の中心を通る第1基準線
L1と、第1基準線L1と直交して軸20の中心を通る
第2基準線L2とを規定するとき、中継ピース16を操
作具15より上方に配置して、待機状態における第1連
接部16aと第2連接部16bとを、両基準線L1・L
2で区分される第3象限と第4象限とに位置させるので
ある。さらに詳しくは、待機状態における第1連接部1
6aを、第3象限の第1基準線L1の近傍に位置させ、
第2連接部16bを第4象限の第2基準線L2の近傍に
位置させておく。リンク17と中継ピース16とは、第
2連接部16bの遊端においてピン21で連結し、リン
ク17と押圧具4とは、ヒンジ部22を介して連結す
る。この実施例では、押圧具4とヒンジ部22とリンク
17の三者を一体成形して、構成部品点数を削減できる
ようにした。なお、第1連接部16aと第2連接部16
bとのアーム比、つまり軸20の中心から各連接部まで
の長さの比は1.2〜1.7として、第2連接部16b側を
大きく設定する。また、操作具15と第1連接部16a
のアーム比は3.3〜3.9として、操作具15側を大きく
設定する。
【0028】図1および図5において整形枠3は、後ケ
ース1bの上端の左右両側から立設される一対の腕部2
4と、両腕部24の突端どうしを繋ぐくせ付枠25とで
門形に形成するが、くせ付枠25の下縁25aの両端外
側面を開放することによって、従来のくせ付け枠に比べ
てくせ付枠25の有効くせ付幅を拡大し、さらに、側端
に位置する一部のまつ毛、あるいは任意位置のまつ毛の
形を修正できるようにする。
【0029】具体的には、くせ付枠25の背面両端より
内側において、くせ付枠25を腕部24で固定支持し
て、その下縁25aの両端外側面を開放する。さらに、
腕部24の基端を押圧具4のスライド平面より背面側へ
偏寄する位置に設けて、腕部24の前縁を凹ませ、下縁
25aの両端下方側を開放している。この実施例では、
くせ付枠25の下縁25aの左右幅Wを、腕部24の左
右幅と同じとし、くせ付枠25の下縁25aより僅かに
上部で、腕部24の前縁をくせ付枠25と交差させてい
る。この腕部24の交差基端は、押圧体26がくせ付枠
25に押圧接当するとき、下縁25aの端部が押圧体2
6へ過剰に食い込んで亀裂を生じるのを防ぐストッパー
部29として機能する。
【0030】図4に示すようにくせ付枠25は断面くさ
び状に形成してあり、全体がケース背面側へ向かって外
凸状に湾曲し、しかも上まぶたのまつ毛に沿って上凸状
に湾曲するように形成する。以下に説明する顔側の上壁
41も、くせ付枠25と同様に、全体がケース前面から
見て内凹み状に湾曲している(図5参照)。
【0031】押圧具4は、前後ケース1a・1bの上端
の上壁41およびガイド壁42で往復スライドのみ自在
に案内支持し、その内部に整形枠3のくせ付枠25と接
離する押圧体26を内嵌装着する。押圧体26は耐熱ゴ
ム製の成形品からなり、上端に断面V字状の溝27が形
成してある。押圧体26の内部には、図4に示すように
ヒーター5を組み、押圧体26の下面中央にサーミスタ
ー6を配置する。押圧体26の左右幅Bはくせ付枠25
の下縁25aの左右幅Wより僅かに小さくなる(図5参
照)。図2に示すように、ケース1の上部一側には電源
スイッチ28を設ける。このスイッチ28を上方スライ
ドしてオン操作するとヒーター5に通電できる。
【0032】照明が不十分な状況下においても、まつ毛
のくせ付けを確実に行うために、ケース1の側にカーリ
ングヘッド2を照らすための照明具30を設ける。図4
において照明具30は発光ダイオードからなり、後ケー
ス1bの上端の左右中央に開口した投光口31に臨んで
配置し固定する。このように、照明具30をケース1の
後面上部に設けることにより、照明具30から放射され
る照射光を整形枠3の鏡側表面に沿って投射し、くせ付
枠25の左右幅方向の中央付近を集中的に照らすことが
できる。符号32は制御回路が組み込んである基板であ
る。
【0033】使用時には、図8に示すように鏡と向き合
い、整形枠3と押圧具4との間にまつ毛を位置させ、操
作具15を押し込んで押圧体26とくせ付枠25とでま
つ毛を挟持する。この時、上壁41に下まぶたの近傍を
当てがいながらくせ付け作業を行うことにより、カーラ
ーをぐらつくことなく安定した状態で操作できる。操作
具15の押し込み力を解放すると、押圧具4はリターン
ばね18のばね力を受けてケース1内へ退入し、操作具
15はケース外へ突出して待機状態へ復帰する。
【0034】図9および図10は整形枠の別の実施形態
を示す。図9においては、下縁25aの左右幅を腕部2
4の左右幅より大きく設定して、くせ付枠25の下縁2
5aの両端外側面を開放した。この場合にも、押圧体2
6の左右幅を拡大して下縁25aの左右幅とほぼ一致さ
せることができる。また図10においては、腕部24を
直線状に形成した。
【0035】中継ピース16は、図11に示すようにT
字状に形成することができる。
【0036】上記の実施例以外に、この発明はヒーター
5を備えていないまつ毛カーラーにも適用できる。その
場合には、照明具30用に1個の電池8と点滅スイッ
チ)を備えていれば足りる。照明具30は、操作具15
の押し込み動作に連動して点灯させることができる。整
形枠3はケース1と別体の独立部品で形成してあっても
よい。腕部24のみを後ケース1bと一体に整形して、
独立した部品からなるくせ付枠25を腕部24に固定
し、あるいは左右幅や断面形状が異なる複数種のくせ付
枠25を腕部24に交換装着することができる。この発
明における押圧具4は、整形枠3の側、例えば左右一対
の腕部24で上下スライド自在に案内支持することがで
きる。なお、ヒーター5の電源としては、商用電源を利
用することができ、この場合にはケース1から給電用コ
ードを導出する。操作具15は上下スライドするノブ
や、押しボタンで形成してあってもよい。ストッパー部
29は腕部24とは別に設けることができ、例えばくせ
付枠25の背面にリブ状の突起を設けてストッパー部2
9とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】まつ毛カーラーの上半部の背面側の斜視図であ
る。
【図2】まつ毛カーラーの全体斜視図である。
【図3】まつ毛カーラーの縦断側面図である。
【図4】まつ毛カーラーの操作機構を示す縦断側面図で
ある。
【図5】まつ毛カーラーのカーリングヘッド部の正面図
である。
【図6】動作変換機構を示す縦断側面図である。
【図7】操作具を押し込んだ状態の動作交換機構を示す
縦断正面図である。
【図8】まつ毛カーラーの使用状態を示す説明図であ
る。
【図9】整形枠の別実施例を示す斜視図である。
【図10】整形枠のさらに別実施例を示す斜視図であ
る。
【図11】中継ピースの別実施例を示す縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 2 カーリングヘッド 3 整形枠 4 押圧具 15 操作具 16 中継ピース 16a 第1連接部 16b 第2連接部 17 リンク 18 リターンばね 24 腕部 25 くせ付枠 25a 下縁 26 押圧体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース1と、ケース上端に配置されて、
    まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド2とを備
    えており、 カーリングヘッド2は、ケース1の上端に設けられる整
    形枠3と、整形枠3に対して操作機構で接離操作される
    押圧具4とを含み、 整形枠3が、断面くさび形のくせ付枠25と、くせ付枠
    25を固定支持する腕部24とを備えており、 くせ付枠25の背面両端より内側において、くせ付枠2
    5を腕部24で支持して、くせ付枠25の下縁25aの
    両端外側面が開放してあることを特徴とするまつ毛カー
    ラー。
  2. 【請求項2】 くせ付枠25の下縁25aが、腕部24
    の近傍において、腕部24のくせ付枠25との交差部分
    より下方に突出してある請求項1記載のまつ毛カーラ
    ー。
  3. 【請求項3】 押圧具4の上端に、整形枠3のくせ付枠
    25と接離するゴム製の押圧体26が設けられており、 押圧体26の左右幅Bが、くせ付枠25の下縁25aの
    左右幅Wとほぼ同じ長さに設定してある請求項1記載の
    まつ毛カーラー。
  4. 【請求項4】 くせ付枠25を固定支持する腕部24の
    基端が、くせ付枠25と押圧具4との挟持平面より背面
    側へ偏寄する位置に設けられて、腕部24の前縁が凹ま
    せてある請求項1または3記載のまつ毛カーラー。
  5. 【請求項5】 くせ付枠25の下縁25aの背面両端寄
    りに、押圧体26への過剰な食い込みを防ぐストッパー
    部29が設けてある請求項3または4記載のまつ毛カー
    ラー。
  6. 【請求項6】 ケース1と、ケース上端に配置されて、
    まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド2とを備
    えており、 カーリングヘッド2は、ケース1の上端に設けられる整
    形枠3と、整形枠3に対して操作機構で接離操作される
    押圧具4とを含み、 操作機構は、ケース1で出没可能に支持されて、前後方
    向に往復変位する操作具15と、操作具15の動作を押
    圧具4に伝える動作変換機構とからなり、 動作変換機構が、軸20で前後揺動自在に軸支されて、
    操作具15の前後方向の往復動作を上下動作に変換する
    中継ピース16と、中継ピース16の動作を押圧具4に
    伝えるリンク17と、リターンばね18とで構成されて
    おり中継ピース16は、操作具15の動作を受け継ぐ第
    1連接部16aと、リンク17に連接される第2連接部
    16bとを備えており、 押圧具4のスライド方向と平行で軸20のほぼ中心を通
    る第1基準線L1と、第1基準線L1と直交して軸20
    のほぼ中心を通る第2基準線L2とを規定し、 待機状態における第1連接部16aと第2連接部16b
    とが、両基準線L1・L2で区分される第3象限と第4
    象限とに位置させてあるまつ毛カーラー。
  7. 【請求項7】 押圧具4とリンク17とが、両者4・1
    7の間に設けたヒンジ部22を介して一体に成形してあ
    る請求項6記載のまつ毛カーラー。
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