JP4475485B2 - まつ毛カーラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、まつ毛を押圧具と整形枠とで上下に挟んでくせ付けを行う、手動式のまつ毛カーラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のまつ毛カーラーは特許第2916367号公報に公知である。そこでは、ケースの上端に設けた整形枠と、スライドしながら整形枠に接離する押圧具とで、まつ毛を上下に挟んでくせ付けする。整形枠はケースの上部に立設される左右一対の腕部と、腕部の上端どうしを繋ぐ断面くさび形のくせ付枠とで門形に形成してある。押圧具には、まつ毛をくせ付枠に押し付けるゴム製の押圧体が設けてある。くせ付枠と押圧具とは、それぞれまぶたの膨らみに沿って外突状に湾曲させてある。この種のまつ毛カーラーは、実開平2−63701号公報にみることもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、整形枠を門形に形成したまつ毛カーラーにおいては、くせ付枠の左右両端が腕部によって覆われるので、くせ付枠の両端付近でくせ付け操作を行えない。例えば、側端に位置するまつ毛の一部や、数本のまつ毛をくせ付けしたいような場合に、腕部が邪魔になってくせ付けできない。そのため、全てのまつ毛を一度のくせ付け操作で一気にカールする必要があり、まつ毛の整形結果にばらつきを生じやすい。
【0004】
特許第2916367号公報のまつ毛カーラーにおいては、握りレバーの前後揺動動作を、第1レバーと第2レバーを介して上下方向の揺動動作に変換してスライドリンクに伝え、スライドリンクの上端に設けた押圧具を整形枠に対して接近スライドさせている。握りレバーと第1レバー、および第1レバーと第2レバーのてこ比は、いずれも後者レバーの揺動量が増えるように約2倍前後に設定してある。従って握りレバーの揺動量を左程大きくする必要もなく、押圧具のスライドストロークを大きくできる。反面、握りレバーの操作に要する力は大きくなる。
【0005】
上記のように、握りレバーの動作量を第1・第2の各レバーで順次増幅する操作機構では、握りレバーの操作量の僅かな違いによって、押圧具のスライド量が大きく変化するのを避けられない。また、第2レバーは斜め下向きの待機状態から、上方揺動してスライドリンクを押し上げ操作する。そのため、握りレバーを一定量ずつ変位操作したとしても、第2レバーの縦方向の移動成分は揺動ストロークの終端に近づくほど大きくなる。つまり、押圧具のスライド量およびスライド速度は、スライドストロークの上端に近づくほど大きくなる。このように、押圧具のスライド量が次第に増加する操作機構においては、まつ毛を挟む直前に、押圧具が操作感覚とは無関係に急激に動くので、押圧具を使用者の意図どおりに操作するのが難しく、例えば、整形枠および押圧具によるまつ毛の挟み位置が狂ってしまうことがある。
【0006】
この発明の目的は、くせ付枠の両側端においてもくせ付け操作を行うことができ、従って従来のくせ付枠に比べて有効くせ付幅を拡大できるうえ、側端に位置する一部のまつ毛、あるいは任意位置のまつ毛の形を修正するのに好適なまつ毛カーラーを提供することにある。この発明の他の目的は、押圧具の動きを操作部の動きにできるだけ近づけ、さらにくせ付枠に近づくほど移動速度を小さくできるようにし、これにより押圧具を使用者の操作感覚に近づけて、くせ付け操作を意のままに行えるまつ毛カーラーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明のまつ毛カーラーは、ケース1と、ケース上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド2とを備えている。カーリングヘッド2は、ケース1の上端に設けられる整形枠3と、整形枠3に対して操作機構で接離操作される押圧具4とを含む。操作機構は、ケース1で出没可能に支持されて、前後方向(使用時において顔面に向かう方向を前方向とし、鏡面に向かう方向を後方向とする)に往復変位する操作具15と、操作具15の動作を押圧具4に伝える動作変換機構とからなる。動作変換機構は、軸20で前後揺動自在に軸支されて、操作具15の前後方向の往復動作を上下動作に変換する中継ピース16と、中継ピース16の動作を押圧具4に伝えるリンク17と、リターンばね18とで構成されている。中継ピース16は、操作具15の動作を受け継ぐ第1連接部16aと、リンク17に連接される第2連接部16bとを備えている。押圧具4のスライド方向と平行で軸20のほぼ中心を通る第1基準線L1をy軸(上方向をy>0方向)とし、第1基準線L1と直交して軸20のほぼ中心を通る第2基準線L2をx軸(前方向をx>0方向)とする座標平面を規定したとき、待機状態における第1連接部16aが、両基準線L1・L2で規定される座標平面の第3象限に位置し、第2連接部16bが、該座標平面の第2象限に位置していることを特徴とする。
【0008】
整形枠3は、断面くさび形のくせ付枠25と、くせ付枠25を固定支持する腕部24とを備える。くせ付枠25の後面において、くせ付枠25を腕部24で支持して、くせ付枠25の下縁25aの左右両端側面を開放する。
【0009】
くせ付枠25の下縁25aが、腕部24の近傍において、腕部24のくせ付枠25との交差部分より下方に突出してある。
【0010】
押圧具4の上端に、整形枠3のくせ付枠25と接離するゴム製の押圧体26を設ける。押圧体26の左右幅Bは、くせ付枠25の下縁25aの左右幅Wとほぼ同じ長さに設定する。
【0011】
ケース1から上方に延びる腕部24の延出基端を、くせ付枠25と押圧具4との挟持平面Sより後方側へ偏寄する位置に設けて、腕部24の前縁を凹ませる。
【0013】
押圧具4とリンク17とは、両者4・17の間に設けたヒンジ部22を介して一体に成形する。
【0014】
【発明の作用効果】
この発明のまつ毛カーラーにおいては、くせ付枠25の背面両端より内側において、くせ付枠25を腕部24で固定支持し、以てくせ付枠25の下縁25aの両端外側面を開放するので、腕部24がくせ付け時に邪魔になるのを解消でき、くせ付枠25の両側端においてもくせ付け操作を行えることとなった。従って従来のくせ付枠に比べて、くせ付枠25の下縁25aの全体を使ってくせ付けを行える分だけ、くせ付枠25の有効くせ付幅を拡大できるうえ、まつ毛群の側端に位置する一部のまつ毛や、任意位置のまつ毛の形をくせ付けし、あるいは修正するなど、まつ毛カーラーの使い勝手を向上できる。
【0015】
腕部24の近傍において、くせ付枠25の下縁25aを腕部24のくせ付枠25との交差部分より下方に突出させた整形枠3によれば、腕部24のくせ付枠25との接合部が邪魔になるのを避けて、押圧体26とくせ付枠25とで挟み固定する直前までまつ毛の状態を視認でき、従ってくせ付け操作を確実に行える。とくに、1本ないし数本のまつ毛をくせ付けする場合などに、正確なくせ付けを行える。
【0016】
押圧具4に設けたゴム製の押圧体26の左右幅Bを、くせ付枠25の下縁25aの左右幅Wとほぼ同じ長さに設定すると、くせ付枠25のほぼ全幅にわたってまつ毛を挟持できるうえ、くせ付枠25の側端寄り部を使って1本ないし数本のまつ毛をくせ付けするなど、部分的にまつ毛をカールし、あるいはカールしたまつ毛の形を修正するのに都合がよい。
【0017】
腕部24の基端を、くせ付枠25と押圧具4との挟持平面より背面側へ偏寄する位置に設けて、腕部24の前縁を凹ませた整形枠3によれば、くせ付枠25の下縁25aの両端寄りの背面側空間を大きく開放できるので、くせ付枠25の側端を用いてくせ付けを行うときに、腕部24が邪魔になるのを解消し、くせ付け操作を容易に行える。
【0018】
くせ付枠25の下縁25aの背面両端寄りに設けたストッパー部29は、押圧体26がくせ付枠25に押し付けられるとき、ストッパー部29で押圧体26を受止めて、くせ付枠25の下縁が押圧体26に過剰に食い込むのを防止するので、長期使用時にも、ゴム製の押圧体26の両側端に亀裂が生じるのを防止できる。
【0019】
操作具15の動作を押圧具4に伝える動作変換機構を、操作具15の前後方向の往復動作を上下動作に変換する中継ピース16と、中継ピース16の動作を押圧具4に伝えるリンク17と、リターンばね18とで構成すると、2個の揺動レバーで動作変換を行う従来の機構に比べて操作機構をコンパクト化できるうえ、操作機構が収容されるケース1を小型化できる。また、操作機構の構成部品点数が増えるのを避けてまつ毛カーラーの製造に要するコストを節約できる。
【0020】
操作具15の動作を受け継ぐ第1連接部16aと、リンク17に連接される第2連接部16bとの両者を、第1・第2の両基準線L1・L2で区分される第3象限と第2象限とに位置させる操作機構においては、操作具15を一定速度で押し込み操作するとき、第1連接部16aは第3象限の第1基準線L1の近傍から上方揺動するので、中継ピース16は角速度を増しながら揺動操作される。一方、中継ピース16と、リンク17と、押圧体4の動きは、エンジンのクランク軸と、コンロッドと、ピストンの動きにたとえることができ、しかも第2連接部16bが第2象限の第2基準軸L2の近傍から上方揺動するので、中継ピース16の角速度を一定とする場合には、押圧体4はその上昇ストロークの上端に近づくほど、移動速度が小さくなる。
【0021】
従って押圧体4は、第1連接部16aの角速度が増加する作用と、第2連接部16bと押圧体4との間でスライド速度が漸減する作用との、両作用を合成した速度で上方移動することになる。その結果、押圧体26がくせ付枠25に近づくほど、つまり、まつ毛を挟む直前における押圧体26の移動速度を小さくできる。従って押圧具4の動作を操作具15の動作に近づけて、押圧具4の動きを使用者の操作感覚に一致させることができるうえ、整形枠3および押圧具4によるまつ毛の挟み位置を、使用者の意図どおりの位置にして、使用者の操作感覚と一致する位置において、意のままにくせ付け操作できる操作の容易なまつ毛カーラーを得ることができる。
【0022】
押圧具4とリンク17とをヒンジ部22を介して一体に成形した操作機構によれば、操作機構の構造を簡素化できるうえ、リンク17の移動方向と押圧具4の移動方向が交差していても、ヒンジ部22で力の方向を変換して押圧具4に伝えられるので、押圧具4がリンク17でケース1のガイド面に強く押しつけられて摩擦抵抗を生じるのを解消でき、従って押圧具4を軽快かつ円滑にスライド操作できる。
【0023】
【実施例】
図1ないし図8はこの発明に係るまつ毛カーラーの実施例を示す。図2および図3においてまつ毛カーラーは、縦長筒状のケース1を有し、その上端にまつ毛を上下に挟み保持してくせ付けするためのカーリングヘッド2を有する。カーリングヘッド2は、ケース1と一体に設けられる整形枠3と、整形枠3に対して接離スライドする押圧具4とからなり、押圧具4の内部に、後述する押圧体26とくせ付け促進用のヒーター5と、ヒーター5の温度状態を検出するサーミスター(温度センサー)6とを配置する(図4参照)。押圧具4が接離スライドするときのスライド平面Sは、図4に示すようにケース1の筒中心軸線を通る基準平面Tに対してケース後面(鏡側表面)へ向かって後傾してある。
【0024】
図3において、ケース1の内部は、下半側の電池室と、上半側の機構部室とに大別でき、電池室の内部に2個の電池8を収容し、機構部室の内部に押圧具4を接離操作するための操作機構を収容している。ケース1は、蓋合わせ状に接合される前ケース1aと後ケース1b、および両ケース1a・1bの外面にケース下側から外嵌されて、両ケース1a・1bを分離不能に固定保持する筒ケース10と、筒ケース10の下側に外嵌される化粧ケース11などで構成する。グリップを兼ねる化粧ケース11をケース1から抜き外すと、後ケース1bの下半部前面の開口が露出するので、この開口から電池8を出し入れできる。
【0025】
図4において操作機構は、前後揺動してケース1内へ出没する操作具15と、動作変換機構とからなる。動作変換機構は、操作具15の揺動動作に連動して前後に往復揺動する中継ピース16と、中継ピース16の動きを押圧具4に伝えるリンク17と、押圧具4を退入付勢するリターンばね18などで構成する。操作具15は、使用者の顔と対向する前ケース1aの側に配置し(図8参照)、その下端に設けたピン19を中心にして前後揺動のみ自在に軸支する。また、使用時の親指の動きが顔で邪魔されるのを防ぐために、先の操作具15は、ケース1の顔側表面の左右中央を通る中心軸線上で、スライド平面Sに沿う上壁41の外面壁の延長平面とケース1の顔側表面で挟まれる領域Z(図8参照)に配置してある。なお、先の上壁41の内壁面は、押圧具4の移動用ガイドとして利用している。リターンばね18は引っ張りばねからなり、押圧具4の下端と前ケース1aの内面に設けたボスとの間に掛止する。リターンばね18のばね力は、リンク17と中継ピース16を介して操作具15に伝わるので、操作具15は待機状態において前ケース1aから突出する向きに進出する。
【0026】
図6に示すように中継ピース16は、第1連接部16aと第2連接部16bとを有する側面視が三角形状の枠体からなり、第1連接部16aより上方の頂部を前ケース1aで軸20を介して揺動自在に軸支し、第1連接部16aの遊端を操作具15の上端内面に設けた座部15aに連接する。使用時における押圧具4のスライド速度を、くせ付枠25に近付くほど遅くするために中継ピース16をケース1に対して軸20で軸支する。
【0027】
具体的には、図6に示すように押圧具4のスライド平面Sと平行で軸20の中心を通る第1基準線L1と、第1基準線L1と直交して軸20の中心を通る第2基準線L2とを規定するとき、中継ピース16を操作具15より上方に配置して、待機状態における第1連接部16aと第2連接部16bとを、両基準線L1・L2で区分される第3象限と第2象限とに位置させるのである。さらに詳しくは、待機状態における第1連接部16aを、第3象限の第1基準線L1の近傍に位置させ、第2連接部16bを第2象限の第2基準線L2の近傍に位置させておく。リンク17と中継ピース16とは、第2連接部16bの遊端においてピン21で連結し、リンク17と押圧具4とは、ヒンジ部22を介して連結する。この実施例では、押圧具4とヒンジ部22とリンク17の三者を一体成形して、構成部品点数を削減できるようにした。なお、第1連接部16aと第2連接部16bとのアーム比、つまり軸20の中心から各連接部までの長さの比は1.2〜1.7として、第2連接部16b側を大きく設定する。また、操作具15と第1連接部16aのアーム比は3.3〜3.9として、操作具15側を大きく設定する。
【0028】
図1および図5において整形枠3は、後ケース1bの上端の左右両側から立設される一対の腕部24と、両腕部24の突端どうしを繋ぐくせ付枠25とで門形に形成するが、くせ付枠25の下縁25aの両端外側面を開放することによって、従来のくせ付け枠に比べてくせ付枠25の有効くせ付幅を拡大し、さらに、側端に位置する一部のまつ毛、あるいは任意位置のまつ毛の形を修正できるようにする。
【0029】
具体的には、くせ付枠25の背面両端より内側において、くせ付枠25を腕部24で固定支持して、その下縁25aの両端外側面を開放する。さらに、腕部24の基端を押圧具4のスライド平面より背面側へ偏寄する位置に設けて、腕部24の前縁を凹ませ、下縁25aの両端下方側を開放している。この実施例では、くせ付枠25の下縁25aの左右幅Wを、腕部24の左右幅と同じとし、くせ付枠25の下縁25aより僅かに上部で、腕部24の前縁をくせ付枠25と交差させている。この腕部24の交差基端は、押圧体26がくせ付枠25に押圧接当するとき、下縁25aの端部が押圧体26へ過剰に食い込んで亀裂を生じるのを防ぐストッパー部29として機能する。
【0030】
図4に示すようにくせ付枠25は断面くさび状に形成してあり、全体がケース背面側へ向かって外凸状に湾曲し、しかも上まぶたのまつ毛に沿って上凸状に湾曲するように形成する。以下に説明する顔側の上壁41も、くせ付枠25と同様に、全体がケース前面から見て内凹み状に湾曲している(図5参照)。
【0031】
押圧具4は、前後ケース1a・1bの上端の上壁41およびガイド壁42で往復スライドのみ自在に案内支持し、その内部に整形枠3のくせ付枠25と接離する押圧体26を内嵌装着する。押圧体26は耐熱ゴム製の成形品からなり、上端に断面V字状の溝27が形成してある。押圧体26の内部には、図4に示すようにヒーター5を組み、押圧体26の下面中央にサーミスター6を配置する。押圧体26の左右幅Bはくせ付枠25の下縁25aの左右幅Wより僅かに小さくなる(図5参照)。図2に示すように、ケース1の上部一側には電源スイッチ28を設ける。このスイッチ28を上方スライドしてオン操作するとヒーター5に通電できる。
【0032】
照明が不十分な状況下においても、まつ毛のくせ付けを確実に行うために、ケース1の側にカーリングヘッド2を照らすための照明具30を設ける。図4において照明具30は発光ダイオードからなり、後ケース1bの上端の左右中央に開口した投光口31に臨んで配置し固定する。このように、照明具30をケース1の後面上部に設けることにより、照明具30から放射される照射光を整形枠3の鏡側表面に沿って投射し、くせ付枠25の左右幅方向の中央付近を集中的に照らすことができる。符号32は制御回路が組み込んである基板である。
【0033】
使用時には、図8に示すように鏡と向き合い、整形枠3と押圧具4との間にまつ毛を位置させ、操作具15を押し込んで押圧体26とくせ付枠25とでまつ毛を挟持する。この時、上壁41に下まぶたの近傍を当てがいながらくせ付け作業を行うことにより、カーラーをぐらつくことなく安定した状態で操作できる。操作具15の押し込み力を解放すると、押圧具4はリターンばね18のばね力を受けてケース1内へ退入し、操作具15はケース外へ突出して待機状態へ復帰する。
【0034】
図9および図10は整形枠の別の実施形態を示す。図9においては、下縁25aの左右幅を腕部24の左右幅より大きく設定して、くせ付枠25の下縁25aの両端外側面を開放した。この場合にも、押圧体26の左右幅を拡大して下縁25aの左右幅とほぼ一致させることができる。また図10においては、腕部24を直線状に形成した。
【0035】
中継ピース16は、図11に示すようにT字状に形成することができる。
【0036】
上記の実施例以外に、この発明はヒーター5を備えていないまつ毛カーラーにも適用できる。その場合には、照明具30用に1個の電池8と点滅スイッチ)を備えていれば足りる。照明具30は、操作具15の押し込み動作に連動して点灯させることができる。整形枠3はケース1と別体の独立部品で形成してあってもよい。腕部24のみを後ケース1bと一体に整形して、独立した部品からなるくせ付枠25を腕部24に固定し、あるいは左右幅や断面形状が異なる複数種のくせ付枠25を腕部24に交換装着することができる。この発明における押圧具4は、整形枠3の側、例えば左右一対の腕部24で上下スライド自在に案内支持することができる。なお、ヒーター5の電源としては、商用電源を利用することができ、この場合にはケース1から給電用コードを導出する。操作具15は上下スライドするノブや、押しボタンで形成してあってもよい。ストッパー部29は腕部24とは別に設けることができ、例えばくせ付枠25の背面にリブ状の突起を設けてストッパー部29とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】まつ毛カーラーの上半部の背面側の斜視図である。
【図2】まつ毛カーラーの全体斜視図である。
【図3】まつ毛カーラーの縦断側面図である。
【図4】まつ毛カーラーの操作機構を示す縦断側面図である。
【図5】まつ毛カーラーのカーリングヘッド部の正面図である。
【図6】動作変換機構を示す縦断側面図である。
【図7】操作具を押し込んだ状態の動作交換機構を示す縦断正面図である。
【図8】まつ毛カーラーの使用状態を示す説明図である。
【図9】整形枠の別実施例を示す斜視図である。
【図10】整形枠のさらに別実施例を示す斜視図である。
【図11】中継ピースの別実施例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 カーリングヘッド
3 整形枠
4 押圧具
15 操作具
16 中継ピース
16a 第1連接部
16b 第2連接部
17 リンク
18 リターンばね
24 腕部
25 くせ付枠
25a 下縁
26 押圧体
Claims (6)
- ケース(1)と、ケース上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド(2)とを備えており、
カーリングヘッド(2)は、ケース(1)の上端に設けられる整形枠(3)と、整形枠(3)に対して操作機構で接離操作される押圧具(4)とを含み、
操作機構は、ケース(1)で出没可能に支持されて、前後方向(使用時において顔面に向かう方向を前方向とし、鏡面に向かう方向を後方向とする。)に往復変位する操作具(15)と、操作具(15)の動作を押圧具(4)に伝える動作変換機構とからなり、
動作変換機構が、軸(20)で前後揺動自在に軸支されて、操作具(15)の前後方向の往復動作を上下動作に変換する中継ピース(16)と、中継ピース(16)の動作を押圧具(4)に伝えるリンク(17)と、リターンばね(18)とで構成されており
中継ピース(16)は、操作具(15)の動作を受け継ぐ第1連接部(16a)と、リンク(17)に連接される第2連接部(16b)とを備えており、
押圧具(4)のスライド方向と平行で軸(20)のほぼ中心を通る第1基準線(L1)をy軸(上方向をy>0方向)とし、第1基準線(L1)と直交して軸(20)のほぼ中心を通る第2基準線(L2)をx軸(前方向をx>0方向)とする座標平面を規定したとき、
待機状態における第1連接部(16a)が、両基準線(L1・L2)で規定される座標平面の第3象限に位置し、第2連接部(16b)が、該座標平面の第2象限に位置していることを特徴とするまつ毛カーラー。 - 整形枠(3)が、断面くさび形のくせ付枠(25)と、くせ付枠(25)を固定支持する腕部(24)とを備えており、
くせ付枠(25)の後面において、くせ付枠(25)を腕部(24)で支持して、くせ付枠(25)の下縁(25a)の左右両端側面が開放してある請求項1記載のまつ毛カーラー。 - くせ付枠(25)の下縁(25a)が、腕部(24)の近傍において、腕部(24)のくせ付枠(25)との交差部分より下方に突出してある請求項2記載のまつ毛カーラー。
- 押圧具(4)の上端に、整形枠(3)のくせ付枠(25)と接離するゴム製の押圧体(26)が設けられており、
押圧体(26)の左右幅(B)が、くせ付枠(25)の下縁(25a)の左右幅(W)とほぼ同じ長さに設定してある請求項2または3記載のまつ毛カーラー。 - ケース(1)から上方に延びる腕部(24)の延出基端が、くせ付枠(25)と押圧具(4)との挟持平面(S)より後方側へ偏寄する位置に設けられて、腕部(24)の前縁が凹ませてある請求項2または4記載のまつ毛カーラー。
- 押圧具(4)とリンク(17)とが、両者(4・17)の間に設けたヒンジ部(22)を介して一体に成形してある請求項1記載のまつ毛カーラー。
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