JP4569993B2 - まつ毛カーラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、くせ付け促進用のヒーターを備えたまつ毛カーラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のまつ毛カーラーは、実開平3−111203号公報および実公昭53−4837号公報に公知である。いずれも、まつ毛の上面を受けとめる固定側基体にヒーターを配置している。そのヒーターは、ニクロム線とその外面を覆う絶縁被覆とからなり、断面円形の絶縁被覆にまつ毛を押しつけて、くせ付けを行う。カーラーの本体ケース内にはヒーター用電源として、数本の電池が収容されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、くせ付け促進用のヒーターを備えたまつ毛カーラーによれば、まつ毛のカーリング作業が短時間で速やかに行え、まつ毛を熱変形させてカール状態を長時間持続できる。また、電池を電源としているので、いつでもどこでもカーリング作業を行える。しかし、電力消費量が大きなヒーターを熱源にしているため、電池の消耗が激しく、頻繁に電池を交換する必要がある。電池容量を増やせば、電池の消耗度合をある程度は抑止できるが、カーラー全体が大型化するのを避けられず、携行時に嵩張りやすい。また、従来のまつ毛カーラーは、いずれもヒーターが剥き出し状態で基体に配置してある。そのため、ヒーターの熱をまつ毛に対して直接伝えることができるものの、ヒーターで発生された熱の大半が空気中へ放散されるのを避けられず、このことも電池の消耗を早める一因になっている。剥き出し状態のヒーターに肌や指先が触れると、火傷を負うおそれもある。
【0004】
従来のまつ毛カーラーでは、固定側の基体にヒーターを配置し、まつ毛をゴム製の押圧体でヒーターの下面に押しつけてカーリング作業を行うが、こうしたくせ付け形態では、まつ毛のカーリング形状が、ヒーターの周面に沿う緩やかな円弧形状に限られてしまう。そのため、円弧以外のくせ付け形状、例えば、まつ毛を逆へ字状にくせ付けする等、使用者の好みに応じてくせ付け形状を変化させることが難しい。
【0005】
この発明の目的は、まつ毛カーラーの加熱構造を改良することにより、ヒータで発生した熱の無駄な放散を防止し、これにより電池の無駄な消耗を解消して、その分だけ電池の交換頻度を低下させ、まつ毛カーラーのランニングコストを削減することにある。この発明の目的は、ヒーターがカーリングヘッドに剥き出し状態で露出するのを防止し、従って肌や指先が加熱部分に触れるような場合にも、火傷を負うことのない安全性に優れたまつ毛カーラーを提供することにある。
この発明の目的は、まつ毛を逆へ字状にくせ付けする等、使用者の好みに応じてくせ付け形状を多様に変化できるまつ毛カーラーを提供することにある。 この発明の目的は、カーリングヘッドを照らすための照明具を備えていて、鏡やその周辺部の照明条件が不十分な状況下でも、まつ毛のカーリング作業を確実にしかも速やかに行えるまつ毛カーラーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のまつ毛カーラーは、グリップを兼ねるケース1と、ケース1の上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド2を備えている。カーリングヘッド2は、ケース1に固定される基体3と、ケース1で往復動自在に案内支持されて、基体3に対して接離移動する押圧具4とを含む。押圧具4の装填凹部4aに装填した押圧体26に、くせ付け促進用のヒーター5と、ヒーター5の温度状態を検出する温度センサー6とが上下に隣接して設けられている。押圧体26は、その下部に設けた装着部38が装填凹部4aに嵌め込み装填されることで装填凹部4aに装着されている。装着部38の下方に、装填凹部4aの内面に突設した一群のリブ41と、リブ41間の空気層とを備える断熱部40が配されている。
【0007】
基体3に、押圧体26を受け止める断面くさび形のくせ付部25を設ける。押圧体26の上面に、断面V字状の溝27を凹み形成する。
【0011】
【発明の作用効果】
基体3に対して接離操作される押圧具4の装填凹部4aに押圧体26を装填し、その内部にくせ付け促進用のヒーター5を埋設状に配置するので、ヒーター5で発生した熱が無駄に空気中へ放散されるのを防止できる。押圧具4と押圧体26との間に設けた断熱部40によって、ヒーター5から周辺部へ向う熱伝導を遮断して、使用時におけるヒーター5の温度低下の度合いを減少できる。従って、この発明によれば、使用時におけるヒーター5の加熱間隔を拡大して、その分だけヒーター5による電力消費を抑止でき、電源として電池8を使用する場合には、電池8の消耗を抑止して、その分だけ電池8の交換頻度を低下できる。断熱部40による熱遮断作用によって、押圧具4や、押圧具4をスライド案内するケース1が加熱されるのを極力防止できるので、これらの部分に肌や指先が触れるような場合や、まつ毛カーラーがいたずらで使用されるような場合にも、火傷を負うおそれがなく、従ってまつ毛カーラーの安全性を向上できる。装着部38を装填凹部4aに直接装填した場合には、ヒーター5の熱の大半が装着部38を介して押圧具4へ伝導してしまう。その結果、ヒーター5が所定温度に達していても、温度センサー6の温度が低く、温度検知作動が遅れるおそれがある。しかし、押圧具4と押圧体26の間に断熱部40を設けると、先のような熱伝導による放熱を阻止できるので、温度センサー6の感知遅れを防いで、ヒーター5が適温を越えて異常に加熱されるのを防止できる。
【0012】
断熱部40が、装填凹部4aの内面に突設した一群のリブ41と、リブ41間の空気層とで構成されていると、装填凹部4a内の空気を断熱要素として利用するので、別途に断熱体を配置する必要がなく、その分だけまつ毛カーラーの製造コストを節約できる。
【0013】
一群のリブ41とリブ41間の空気層とで断熱を行う場合には、ヒーター5で生じた熱の一部が、一群のリブ41を介して周辺部へ伝導するのを避けられない。しかし、押圧具4と押圧体26との間に、断熱材製の断熱体44を配置した断熱構造によれば、ヒーター5から押圧体26の周辺部への熱伝導を断熱体44でより効果的に抑止できるので、使用時におけるヒーター5の温度低下の度合いをさらに減少して、電池8の消耗を抑止できる。なお、断熱体44を形成する断熱材としては、ロックウール、グラスウール、あるいは石綿などの繊維質断熱材や、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の粉末をバインダーで結着した板状断熱材、あるいは発泡プラスチック材等を適用できる。
【0014】
断熱部40を断面コ字状に構成して、押圧体26の下部に設けた装填凹部4aの前後面および下面のそれぞれ、即ち押圧体26の大半の部分を断熱部40で覆う断熱構造によれば、まつ毛のくせ付けに寄与しない熱が無駄に放散されてしまうのをさらに効果的に阻止して、電池8の消耗をさらに減少できる。
【0015】
基体3に断面くさび形のくせ付部25を設け、押圧体26の上面に断面V字状の溝27を凹み形成したカーリングヘッド2によれば、くさび形のくせ付部25でまつ毛の上面を受け止め、その状態でくせ付けを行うことにより、まつ毛を逆へ字状にくせ付けする等、使用者の好みに応じてくせ付け形状を多様に変化できる。
【0016】
ケース1にくせ付部25の鏡側表面を照らす照明具30を配置したまつ毛カーラーによれば、照明具30からの照射光でカーリングヘッド2を照明するから、鏡やその周辺部の照明条件が不十分な状況下でも、まつ毛のくせ付け作業が使用者の意図した通りに確実に、しかも速やかに行える。
【0017】
【実施例】
図1ないし図8はこの発明に係るまつ毛カーラーの実施例(参考実施例)を示す。まつ毛カーラーは、グリップを兼ねる縦長筒状のケース1を有し、その上端にまつ毛を上下に挟み保持してくせ付けするためのカーリングヘッド2を有する。カーリングヘッド2は、ケース1に固定される基体3と、基体3に対して接離自在にスライドする押圧具4とからなる。押圧具4の内部に、後述する押圧体26とくせ付け促進用のヒーター5と、ヒーター5の温度状態を検出するサーミスター(温度センサー)6とを配置する。基体3と押圧具4との挟持平面、すなわち、押圧具4が接離スライドするときのスライド平面は、ケース1の筒中心軸線に対してケース後面(鏡側表面)へ向かって前傾している。
【0018】
図4においてケース1の内部は、下半側の電池室と、上半側の機構部室とに大別でき、電池室の内部に2個の電池8を収容し、機構部室の内部に押圧具4を接離操作する操作機構が収容されている。ケース1は、蓋合わせ状に接合される前ケース1aと後ケース1b、および両ケース1a・1bの下半外面にケース下方側から外嵌される筒ケース10と、筒ケース10に下側から外嵌される透明の化粧ケース11とで構成する。図示していないが、筒ケース10と化粧ケース11との間には装飾シートが介装してある。筒ケース10と化粧ケース11を同時に抜き外すと、前ケース1aの下端に切り欠いた出入口12が露出するので、この出入口12から電池10を出し入れできる。
【0019】
操作機構は、図4に示すごとく操作ボタン15と、操作ボタン15の出没動作に連動して前後揺動する受動アーム16と、受動アーム16の動きを押圧具4に伝えるリンク17と、受動アーム16を操作ボタン15へ向かって押し付け付勢するリターンばね18などで構成する。操作ボタン15は、前ケース1aの内面に固定したガイドピン19で出没スライドのみ自在に案内支持され、先のリターンばね18のばね力を受けて、前ケース1aから突出する向きに進出付勢されている。
【0020】
受動アーム16は側面視がV字状の屈折アームからなり、その一方の遊端を後ケース1bでピン20を介して揺動自在に軸支し、他方の遊端を操作ボタン15の内端面に当て付ける。リンク17と受動アーム16とは、アームの屈折端においてピン21で連結する。リンク17と押圧具4とは一体成形されたヒンジ部22を介して連続している。
【0021】
図3において基体3は、ベース部23と、ベース部23の左右両側から立設される一対の腕部24と、両腕部24の突端どうしを繋ぐくせ付け部25とを一体に成形した透明なプラスチック成形品からなる。くせ付け部25は断面くさび状に形成してあり、全体がケース前面へ向かって外凸状に湾曲し、しかも上まぶたのまつ毛に沿って上凸状に湾曲するように形成してある。
【0022】
図5において押圧具4は、前後ケース1a・1bで往復スライドのみ自在に案内支持し、その上部に凹み形成した装填凹部4aに、基体3のくせ付け部25と接離する押圧体26を上方から内嵌装着する。押圧体26は上端に断面V字状の溝27を有し、その下半部に先の装填凹部4aに内嵌する装着部38を設ける。
押圧体26は、シリコーンゴム、天然ゴム、あるいはエラストマー樹脂等の、ショア硬度60前後の耐熱性を有する弾性材で形成する。押圧体26の内部にヒーター5を組み、押圧体26の下面中央にサーミスター6を装着部38と接触する状態で配置する。ヒーター5は、ニクロム線5aとその外面を覆う絶縁シース5bとからなり、装着部38を左右に横断する装填穴42に挿嵌配置する(図1参照)。図3に示すように、ケース1の上部一側には電源スイッチ28が設けてあり、このスイッチ28を上方にスライドしてオン操作することによってヒーター5に通電できる。因みに、ニクロム線5aの抵抗値の違いによって、ヒーター温度が適温になるまでの時間に違いが生じる。この実施例では、従来のヒーターに比べてニクロム線5aの抵抗値を約半分以下に設定し、電源スイッチ28をオン操作した後、10秒前後で適温に達するようにした。なお、基体3と前後ケース1a・1bはポリカーボネイトで、押圧具4はポリプロピレンで操作ボタン15はABS樹脂で形成してある。
【0023】
ヒーター5で発生した熱の無駄な放散を防ぐために、押圧具4と押圧体26との間に断熱部40を設ける。この断熱部40は、図5に示すごとく装填凹部4aの内面に突設した、側面視がコ字形の一群のリブ41と、隣接するリブ41間の空気層とで構成されていて、装着部38の前後面および下面のそれぞれを、装填凹部4aの内面壁から隔てている。リブ41は、押圧体26と押圧具4との間の空気層を形成するうえで不可欠であり、熱伝導の観点から言えば、リブ41は省くべきである。しかし、リブ41を設けることによって、装着部38を保形保持できるので、押圧体26に外力が作用する場合にも、押圧体26が内凹み状に変形するのを阻止し、ヒーター5の断線を解消できる点で役立っている。
【0024】
照明が不十分な状況下においても、まつ毛のくせ付けを確実に行うために、ケース1側にカーリングヘッド2を照らすための照明具30を設ける。この照明具30は発光ダイオードからなり、図7に示すように基体3のベース部23の左右中央に開口した投光口31に臨んで配置し固定する。発光部の外面には、照射光の散乱を防ぐ遮光キャップ32を外嵌状に装着する。このように、照明具30をケース1の前面上部に設けることにより、照明具30から放射される照射光路Rをケース1の鏡側表面に沿って配置し、基体3のくせ付け部25の左右幅方向の中央付近を集中的に照らすことができる。
【0025】
くせ付け促進用のヒーター5の発熱温度を適温状態に維持するために、図8に示すように制御回路34を設け、さらに、ヒーター5が適温であることを表示するための表示灯35を設けている。この実施例においては、先の照明具30が表示灯35を兼ねる。制御回路34は電源スイッチ28のオン操作と同時にヒーター5への通電を開始する。ヒーター5の温度が適温(70〜68℃)になると、サーミスター(負特性)6の抵抗値が減少し、その印加電圧が増加する。この電圧変化を制御回路34で受けて、図9に示すように表示灯35、即ち照明具30を点灯させる。以後は、ヒーター5の温度変化に伴うサーミスター6の印加電圧の変化を受けて、ヒーター5への通電を断続し、その温度を適温に維持する。
【0026】
使用者は照明具30の点灯を待って、まつ毛のくせ付けを行う。詳しくは、鏡と正対し、基体3と押圧具4との間にまつ毛を位置させた状態で、図6に示すように操作ボタン15を押し込んで押圧具4を基体3に接近スライドさせ、押圧体26とくせ付け部25とでまつ毛を挟持する。このとき、照明具30から照射された光は、くせ付け部25の中央部付近を下側から集中的に照らしている。従って、くせ付け部25とまつ毛との位置関係を明確に視認できるにもかかわらず、照明光が使用者の目や、鏡面に直接入射するのを阻止できる。つまり、使用者はまぶしく感じることもなく、くせ付け作業を的確に行える。操作ボタン15の押し込み力を解放すると、押圧具4はケース1内へ退入し、操作ボタン15はケース外へ突出して待機状態へ復帰する。
【0027】
くせ付部25に当った照明光は、その殆どが反射されるが、基体3の全体が透光材で形成してあるため、一部はくせ付け部25内に入射して使用者の顔面と対向する側から放射される。つまり、照明具30が点灯した時点で、くせ付け部25がぼんやりと光り輝くことになる。従って、使用者は敢えて照明具30が点灯していることを確認する必要もなく、単にくせ付け部25の発光状態を見るだけで、ヒーター5が適温になっていて、いつでもくせ付けを開始できることを知ることができる。
【0028】
電源スイッチ28をオフ操作すると、制御回路34はオフ信号を受けてヒーター5への通電を停止する。これにより、ヒーター5の温度は徐々に低下するが、その低下度合は緩慢でしかない。そのため、電源スイッチ28をオフ操作した直後に、使用者の肌や指先が押圧体26に触れると熱い思いをする。こうした事態を避けるために、制御回路34は図9に示すように電源スイッチ28のオフ信号を受けた後も照明具30を点灯し続けて、使用者の注意を促す。また、オフ信号と同時にタイマー36を起動させ、ヒーター温度が一定温度以下になるまでの時間を計時する。一定時間(約10〜15秒)が経過したら、その時点で照明具30への通電を停止して消灯する。
【0029】
次に、断熱部40および押圧体26に関する本発明の別実施例(参考実施例)を示す。図10においては、押圧体26と装填凹部4aとの間に断熱体44を配置して断熱部40とした。断熱体44を形成する断熱材としては、ロックウール、グラスウール、あるいは石綿などの繊維質断熱材や、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の粉末をバインダーで結着した板状断熱材、あるいは耐熱性を有する発泡プラスチック材等を適用できるが、この実施例では、繊維質断熱材製のマットを装填凹部4aの内面に配置して断熱部40とした。
【0030】
図11ないし図13に示す押圧体26においては、サーミスター6をヒーター5と同様に押圧体26の内部に配置し、両者5・6を近接配置することによって、ヒーター5の温度変化をより速やかにサーミスター6で検知できるようにした。詳しくは、押圧体26の装着部38の上下に、装着部38を長手方向へ貫通するヒーター5用の装填穴42と、サーミスター6用の装填穴43とを隣接して設け、各装填穴42・43にヒーター5およびサーミスター6を装填できるようにした。こうした押圧体26によれば、ヒーター5とサーミスター6を押圧体26に組み付けた後、それぞれのリード線5c・6cを、装填凹部4aの内底両側に通設したリード線挿通穴47に挿通して、装着部38を装填凹部4aに嵌め込めばよく、サーミスター6の位置ずれを気にする必要もなく、押圧体26を装填凹部4aに組むことができるので、その組み立てを迅速にしかも簡単に行える。また、サーミスター6用の装填穴43は、その内部に空気層が形成されるので、断熱部40と同様の断熱作用を発揮して、サーミスター6による温度検知時の検知遅れをよく防止できる。
【0031】
図14に示す押圧体26においては(参考実施例)、ヒーター5とサーミスター6との間に熱伝導性に優れた金属棒45を配置して、ヒーター5の温度変化を金属棒45を介してサーミスター6でより速やかに検知できるようにした。また、この実施例においては、サーミスター6用の装填穴43が形成される部分の左右幅を小さくし、図10の断熱部40に比べて装填凹部4a内のリブ41の突出寸法を大きくした。こうした押圧体26によれば、サーミスター6の装填穴43への取り付け作業を容易化できるうえ、先の実施例と同様に、サーミスター6の検知遅れをよく防止できる。押圧体26の組み立て作業を迅速にしかも簡単に行える。押圧体26に外力が作用する場合には、装着部38を受け止めるリブ41で外力を受け止めることができるので、外力を受けた押圧体26が内凹み状に大きく変形するのを防止し、ヒーター5が断線する等の事故を未然に防止できる。なお、各装填穴42・43は貫通穴以外に、有底穴で形成することができる。
【0032】
温度センサー6としては、バイメタルや金属酸化物以外の抵抗温度計等を適用できる。基体3とケース1とは一体に成形することができる。押圧具4は横軸回りに往復揺動して、基体3に対して接離する形態であってもよい。ヒーター5の電源としては、商用電源を利用することができ、この場合にはケース1から給電用コードを導出する。押圧体26の強度がある程度確保される場合には、押圧体26の変形に伴うヒーター5の断線を考慮する必要がなくなるので、こうした場合には、断熱部40におけるリブ41は必ずしも必要ない。基体3の腕部24のいずれか一方を省略して、くせ付部25を片持ち支持する形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5におけるA―A線断面図である。
【図2】まつ毛カーラーの全体斜視図である。
【図3】まつ毛カーラーのカーリングヘッド部の斜視図である。
【図4】まつ毛カーラーの縦断側面図である。
【図5】まつ毛カーラーの上半部の縦断側面図である。
【図6】押圧具を基体に押圧した状態でのまつ毛カーラーの縦断側面図である。
【図7】カーリングヘッドの正面図である。
【図8】まつ毛カーラーの電装部品のブロック図である。
【図9】電装部品の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図10】断熱部の別実施例を示す縦断面図である。
【図11】押圧体の別実施例を示す縦断面図である。
【図12】断熱部の断面図である。
【図13】押圧体、ヒーター、サーミスターの組み付け状態を示す断面図である。
【図14】押圧体のさらに異なる別実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 カーリングヘッド
3 基体
4 押圧具
4a 装填凹部
5 ヒーター
6 温度センサー(サーミスター)
25 くせ付け部
26 押圧体
38 装着部
40 断熱部
41 リブ
44 断熱体
Claims (2)
- グリップを兼ねるケース(1)と、ケース(1)の上端に配置されて、まつ毛を上下に挟み保持するカーリングヘッド(2)を備えており、
カーリングヘッド(2)は、ケース(1)に固定される基体(3)と、ケース(1)で往復動自在に案内支持されて、基体(3)に対し接離移動する押圧具(4)とを含み、
押圧具(4)の装填凹部(4a)に装填した押圧体(26)に、くせ付け促進用のヒーター(5)と、ヒーター(5)の温度状態を検出する温度センサー(6)とが上下に隣接して設けられており、
押圧体(26)は、その下部に設けた装着部(38)が装填凹部(4a)に嵌め込み装填されることで装填凹部(4a)に装着されており、
装着部(38)の下方に、装填凹部(4a)の内面に突設した一群のリブ(41)と、リブ(41)間の空気層とを備える断熱部(40)が配されているまつ毛カーラー。 - 基体(3)に、押圧体(26)を受け止める断面くさび形のくせ付部(25)が設けられており、
押圧体(26)の上面に、断面V字状の溝(27)が凹み形成してある請求項1に記載のまつ毛カーラー。
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