JP5297831B2 - 爪切り - Google Patents

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Description

本発明は、梃子の原理を用いて手足の爪を切る手動の爪切りに関するものである。
手足の爪を切る手動の爪切りとしては、従来、図6に示す構成の爪切り100が多用されている。これは、一端に下向き刃111が設けられた第一プレート110と、下向き刃111と対面する上向き刃112が一端に設けられ他端側で第一プレート110と接合されている第二プレート120と、第一プレート110の下向き刃111側の端部、及び、第二プレート120の上向き刃112側の端部に挿通された支軸部115と、第一プレート110から突出した支軸部115の端部に、支軸部115の軸心に直交する軸を軸心とする直交軸部125に回動可能に支持されている操作レバー130とを具備するものである。第一プレート110及び第二プレート120は通常金属で構成されており、少なくとも一方を湾曲させた上で接合することにより、その弾性によって下向き刃111と上向き刃112とを離隔させる方向に付勢されている。また、操作レバー130の片面に突部150が形成されており、操作レバー130が反転可能な構成とされているものが一般的である。
このような構成により、不使用時には突部150が設けられた側が操作レバー130の上面となるようにしておき、使用時には操作レバー130を反転させる。そして、操作レバー130を押し下げて直交軸部125の軸心周りに第一プレート110側に回動させることにより、操作レバー130は押し下げ力が加えられる点を力点、直交軸部125の軸心を支点とする梃子として働き、突部150を作用点として第一プレート110を押圧する。その結果、第一プレート110は第二プレート110との接合部を支点、突部150を力点とする梃子として働き、下向き刃111と上向き刃112とを離隔させる方向の付勢に抗して第二プレート120に接近し、下向き刃111は上向き刃112と噛合して両者間で爪が切断される。
上記のような構成の従来の爪切りでは、爪切りの刃先を爪先に向けるために、爪の輪郭に沿って爪切りの向きを変えるか、あるいは、爪切りに対して指の向きを変えなくてはならず、不便であった。特に、足指の爪を切る場合は、足指の向きを変えることは難しいため、自ずと爪切りを把持している手を爪の輪郭に沿って移動させることとなる。そのため、足指の先端部の爪を切る場合や、利き腕とは反対側の側面の爪を切る場合などは、大きく腕を伸ばした状態で、手首を曲げて爪切りの刃先を自身の方を向けるという不自然な姿勢をとる必要があり、大変不便であった。また、このような姿勢及び動作は、高齢者、腰を痛めている人、妊婦、肥満体型の人など前屈動作をしにくい人にとっては、非常に困難なものであった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、爪の輪郭に沿って爪切りの向きを変えたり、爪切りに対して指の向きを変えたりする必要なく、楽な姿勢及び楽な動作で爪を切ることができる爪切りの提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる爪切りは、「一端に下向き刃が設けられた第一プレート、及び、前記下向き刃と対面する上向き刃が一端に設けられ、前記下向き刃と前記上向き刃とを離隔させる方向に付勢されつつ前記第一プレートと接合されている第二プレートを備える爪切り本体と、前記第一プレートの前記下向き刃側の端部、及び、前記第二プレートの前記上向き刃側の端部に挿通され、前記爪切り本体を回転可能に支持する支軸部と、前記第一プレートから突出した前記支軸部の端部に、前記支軸部の軸心に直交する軸周りに回動可能に支持されている操作レバーと、前記第二プレートから突出した前記支軸部の端部を支持している支持レバーと、前記操作レバーに突設され、前記操作レバーが前記直交する軸周りに前記第一プレート側に回動した際に前記第一プレートに当接する押圧体とを具備し、前記操作レバー及び前記支持レバーのそれぞれは、角棒状の第一バー部材、該第一バー部材を摺動自在に内嵌させた角筒状の第二バー部材、前記第一バー部材に取り付けられた板ばね、前記第二バー部材に開口し前記板ばねの突出を許容する複数の位置決め開口部を備え、前記板ばねが第一バー部材の表面と前記第二バー部材の内壁との間の空隙で弾性変形し前記第一バー部材に対する前記第二バー部材の長軸方向に沿った相対的なスライドを許容すると共に、前記位置決め開口部から前記板ばねが突出し前記第一バー部材に対する前記第二バー部材の相対的なスライドに対する抵抗となることにより、前記操作レバー及び前記支持レバーはそれぞれ段階的に長さが可変である」ものである。また、本発明にかかる爪切りは、上記構成に加え、「前記第一バー部材には二つのストッパが離隔して突設されており、前記第二バー部材には前記第一バー部材に対する前記第二バー部材の相対的なスライドに伴う前記ストッパの移動を許容する溝部が長軸方向に沿って形成されていると共に、前記溝部が一箇所で狭められていることにより、その両側に二つの前記ストッパのそれぞれを係止する二つのストッパ受部が形成されている」ものとすることができる。
「第一プレート」及び「第二プレート」は、例えば鋼などの金属製とし、その一端にそれぞれ下向き刃及び上向き刃が一体的に形成されている構成とすることができる。或いは、第一プレートと下向き刃、第二プレートと上向き刃がそれぞれ別体で形成されており、接着や溶着等によって一体化されている構成とすることもできる。その場合、第一プレート及び第二プレートは樹脂、金属、セラミックス製とすることができ、下向き刃及び上向き刃は金属、セラミックス製とすることができる。
第一プレート及び第二プレートが「前記下向き刃と前記上向き刃とを離隔させる方向に付勢されつつ接合されている」構成としては、金属など弾性を有する材料で形成された第一プレート及び第二プレートの少なくとも一方が湾曲させられており、それぞれの一端側が離隔するように接合されている構成や、第一プレート及び第二プレートがヒンジ部を介して接合されており、第一プレート及び第二プレートそれぞれの他端側が拡開するように、ヒンジ部に設けられたバネによって付勢されている構成を例示することができる。
「操作レバー」が「前記支軸部の端部に、前記支軸部の軸心に直交する軸周りに回動可能に支持されている」構成としては、操作レバーの端部に支軸部の端部を挟み込むことができるU字状の窪みが形成され、その部分で操作レバーを幅方向に貫通する孔部が設けられていると共に、支軸部の端部にも軸心に直交する方向に貫通する孔部が設けられており、操作レバーのU字状の窪みに支軸部の端部を挟み込んだ状態で、操作レバーを貫通する孔部及び支軸部を貫通する孔部にピンが挿通されている周知の構成を例示することができる。この場合、支軸部及び操作レバーをそれぞれ貫通する孔部に挿通されたピンの軸心が「支軸部の軸心に直交する軸」に相当する。また、支軸部の軸心に直交する軸の構成としては、上記のピンのように軸部材を備えることを必ずしも必要としない。例えば、上記の操作レバーのU字状の窪みにおいて、窪みの内側に向けて両側から一対の爪部が突設されていると共に、支軸部の端部において軸心に直交する方向に一対の凹部を設け、爪部が凹部に引き掛け係止されている構成によっても「前記支軸部の端部に、前記支軸部の軸心に直交する軸周りに回動可能に支持されている」構成とすることができる。
「押圧体」は、操作レバーと一体的に形成されているものであっても、操作レバーとは別体に形成された押圧体が操作レバーに取り付けられているものであっても良い。また押圧体の形状は特に限定されず、断面円形、断面半円形、断面三角形を例示することができる。
上記構成により、爪切り本体は支軸部の軸心周りに回転可能であるため、操作レバー及び支持レバーの長軸方向とは異なる方向に爪切り本体を回転させ、爪切りの刃先、すなわち下向き刃及び上向き刃の刃先を、任意の方向に向けることができる。そして、その状態で操作レバーを支持レバーに向けて押し下げれば、操作レバーは押し下げ力が加えられた点を力点、支軸部に直交する軸の軸心を支点、押圧体を作用点とする梃子として第一プレートを押圧し、第一プレートは下向き刃と上向き刃とを離隔させる方向の付勢に抗して押し下げられ、下向き刃と上向き刃が噛合して爪が切断される。
従って、本発明によれば、爪切り本体を支軸部の軸心周りに回転させることによって、爪切りの刃先の向きを自由に変えることができるため、爪の輪郭に沿って爪切りの向きを変えたり、爪切りに対して指の向きを変えたりする必要がなく、楽な姿勢及び楽な動作で爪を切ることができる。そして、操作レバー及び支持レバーの長さの分だけ、常に爪先より身体に近い位置で爪切り動作を行うことができるため、足指の先端部の爪を切る場合であっても、また、利き腕とは反対側の側面の爪を切る場合であっても、腕を大きく伸ばしたり手首を曲げたりする必要がなく、無理のない姿勢で爪切りを行うことができる。また、大きく前屈する必要がないため、前屈動作のし難い人であっても楽に爪切りを行うことができる。
「複数のバー部材が長軸方向に沿って相対的に摺動する」構成としては、一つのバー部材が他の筒状のバー部材に摺動自在に内嵌している構成や、一つのバー部材が他のバー部材と、それぞれの長軸方向が平行となるように隣接して配されている構成を例示することができる。
上記構成の本発明によれば、手指の爪を切るときは操作レバー及び支持レバーの長さを短くしておき、足指の爪を切るときは操作レバー及び支持レバーの長さを長くして使用することができる。そのため、足指の爪を切る際に必要となる前屈の度合いが一層小さいものとなり、より楽な姿勢で爪を切ることができる。また、使用者は、自分の体格や前屈のし易さに応じて、最も使い勝手の良い長さに操作レバー及び支持レバーの長さを調整することができる。
本発明にかかる爪切りは、上記構成に加え、「前記操作レバーと前記第一プレートとの間に配され、一端が前記第一プレートの前記下向き刃が設けられている側の端部に支持されていると共に、他端が前記支持レバーに支持されている押圧力伝達プレートを」具備するものとすることができる。
支軸部と押圧体の位置関係にもよるが、爪切り本体が操作レバーの長軸方向に対して大きな角度となるように回転している場合は、押圧体が第一プレートに当接する点が第一プレートの端近くであったり、第一プレート上から外れたりするおそれがある。これに対し、本発明では、操作レバーと第一プレートとの間に押圧力伝達プレートが配され、第一プレートの刃先側の端部と支持プレートとの間で架け渡されているため、押圧体の位置によらず、押圧体が操作レバーから受けた押圧力を、第一プレートの刃先側の端部に全体的に伝達することができる。これにより、爪切り本体をどのような角度まで回転させた状態であっても、操作レバーによる押圧力を第一プレートに確実に伝達し、効率良く爪を切断することができる。
本発明にかかる爪切りは、「前記押圧体は、前記操作レバーの前記第一プレート側に設けられており、前記操作レバーが前記直交する軸部周りに前記第一プレート側に回動した際に前記押圧体が前記第一プレートに当接する使用位置、及び、当接しない不使用位置に前記押圧体を変位させる押圧体変位機構を更に具備する」ものとすることもできる。
「押圧体変位機構」としては、操作プレートを幅方向に横切る棒状に押圧体を構成し、操作プレートの側面から押圧体を吊り下げ、吊り下げの支点を中心に押圧体をブランコのように回動させる構成、操作プレートに対して摺動自在に外嵌させた筒状の部材に押圧体を支持させた構成、操作プレートの第一プレート側の表面に長軸方向に沿ってガイド溝を設け、ガイド溝の内部に押圧体の基部を嵌め込んで押圧体をスライドさせる構成を例示することができる。
上記構成の本発明によれば、従来の爪切りとは異なり、押圧体を第一プレートと当接させるために操作プレートを反転させる必要がないため、より簡易な操作で爪を切ることができる。また、従来の爪切りでは、操作プレートを反転させていない状態、すなわち爪切りの不使用時には、押圧体が操作プレートの上面に突出していた。これに対し、本発明では操作プレートの上面に押圧体が突出することがないため、押圧体が何かに引掛るなど邪魔になることがなく、且つ、外観のすっきりした爪切りとなる。
以上のように、本発明の効果として、爪の輪郭に沿って爪切りの向きを変えたり、爪切りに対して指の向きを変えたりする必要なく、楽な姿勢及び楽な動作で爪を切ることができる爪切りを、提供することができる。
本発明の一実施形態である爪切りの構成を示す斜視図である。 図1の爪切りについて操作レバー及び支持レバーの長さの変化を説明する側面図である。 図1の爪切りについて押圧体の変位を説明する側面図である。 図1の爪切りについて爪切り本体の回転を説明する平面図である。 図1の爪切りについて押圧体による第一プレートの押圧を説明する平面図である。 従来の爪切りの構成を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態である爪切り1について、主に図1に基づいて説明する。本実施形態の爪切り1は、一端に下向き刃11bが設けられた第一プレート11、及び、下向き刃11bと対面する上向き刃12bが一端に設けられ、下向き刃11bと上向き刃12bとを離隔させる方向に付勢されつつ第一プレート11と接合されている第二プレート12を備える爪切り本体10と、第一プレート11の下向き刃11b側の端部、及び、第二プレート12の上向き刃12b側の端部に挿通され、爪切り本体10を回転可能に支持する支軸部15と、第一プレート11から突出した支軸部15の端部に、支軸部15の軸心に直交する軸を軸心とする直交軸部25に回動可能に支持されている操作レバー20と、第二プレート12から突出した支軸部15の端部を支持している支持レバー30と、操作レバー20に突設され、操作レバー20が直交軸部25の軸心周りに第一プレート11側に回動した際に第一プレート11に当接する押圧体51とを具備している。
更に、本実施形態の爪切り1は、第一プレート11と操作レバー20との間に配された押圧力伝達プレート40を具備している。具体的には、押圧力伝達プレート40は、一端が第一プレート11の下向き刃11bが設けられている側の端部において、支軸部15を挿通させつつ第一プレート11に支持されており、他端は支持レバー30に支持されている。また、本実施形態の爪切り本体10には、第一プレート11と第二プレート12との間で側方に解放された空間を閉塞し、切断された爪の飛散を防止する飛散防止板19が設けられている。
また、操作レバー20及び支持レバー30のそれぞれは、複数のバー部材の長軸方向に沿った相対的な摺動により、長さを可変に構成されている。より詳細に説明すると、支持レバー30は、第一支持バー部材31と第二支持バー部材32とから構成されており、第一支持バー部材31は角棒状であって、一端側で支軸部15を支持している。一方、第二支持バー部材32は角筒状で、第一支持バー部材31を支軸部15側とは反対の端部側で摺動自在に内嵌させている。また、第一支持バー部材31において第二支持バー部材32に内嵌されている部分には、板ばね33が取り付けられている。一方、第二支持バー部材32には、板ばね33の幅より若干広い幅に開口し、板ばね33の突出を許容する位置決め開口部34が複数設けられている。
更に、第一支持バー部材31には、第二支持バー部材32が摺動可能な範囲を規制するための二つのストッパ37a,37bが突設されており、第二支持バー部材32には、第一支持バー部材31と第二支持バー部材32の相対的なスライドに伴うストッパ37a,37bの移動を許容する溝部35が長軸方向に沿って形成されている。そして、溝部35の幅は一か所で狭められ、ストッパ37a,37bをそれぞれ係止するストッパ受部38a,38bが形成されている。なお、本実施形態では、一方のストッパ37aは、押圧力伝達プレート40を支持レバー30に留め付けている締結部材を兼ねている。
また、操作レバー20は、支軸部15の端部に支持された角棒状の第一操作バー部材21と、支軸部15側とは反対の端部側で第一操作バー部材21を摺動自在に内嵌させた角筒状の第二操作バー部材22を備えている。第一操作バー部材21及び第二操作バー部材22は、それぞれ上記の第一支持バー部材31及び第二支持バー部材32と同様の構成であるため、詳細な図示及び説明は省略する。
本実施形態の押圧体51は、操作レバー20を横切るように操作レバー20と当接可能な丸棒状であり、その両端には細長い平板状の吊り下げ部材52の一対がそれぞれ同一方向に接続されており、押圧体51と一対の吊り下げ部材52によってコ字形を形成している。ここで、一対の吊り下げ部材52は、操作レバー20の対向する一対の側面に、それぞれ押圧体回動軸部55によって回動自在に軸支されている。そして、爪切り1を使用しない不使用時には、図2(a)に示すように、押圧体回動軸部55の軸心周りに吊り下げ部材52を支軸部15とは反対側に回動させ、押圧体51を第一プレート11に当接しない不使用位置に変位させ、爪切り1全体をコンパクトですっきりとした状態にしておくことができる。なお、押圧体回動軸部55及び吊り下げ部材52によって押圧体51を変位させる機構が、本発明の「押圧体変位機構」に相当する。
次に、本実施形態の爪切り1の動作及び使用方法について説明する。まず、第一支持バー部材31に対して第二支持バー部材32を相対的にスライドさせることにより、支持レバー30の長さを変えることができる。このとき、板ばね33は、第一支持バー部材31の表面と第二支持バー部材32の内壁との間の空隙で弾性変形して第一支持バー部材31及び第二支持バー部材32の相対的なスライドを許容するが、位置決め開口部34の位置にきたとき、この位置決め開口部34から突出して第一支持バー部材31及び第二支持バー部材32の相対的なスライドに対する抵抗となる。これにより、位置決め開口部34の位置及び数に応じて、支持レバー30の長さを不連続に変化させることができる。ここで、図2(a)は本実施形態において支持レバー30が最短の場合を図示しており、図2(b)は、本実施形態において支持レバー30が最長の場合を図示している。
第一支持バー部材31と第二支持バー部材32との相対的なスライドに伴って、ストッパ37a,37bは溝部35に沿って相対的に移動するが、ストッパ37aがストッパ受部38aに当接することにより、それ以上に第二支持バー部材32が支軸部15側に向かって押し込まれることを防止することができる。一方、ストッパ37bがストッパ受部38bに当接することによりストッパ37bが抜け止めとなり、それ以上に第二支持バー部材32が外側に引き出されることを防止することができる。なお、操作レバー20の長さも、同様に変化させることができる。
爪を切る際には、図3(a)に示すように、吊り下げ部材52を押圧体回動軸部55の軸心周りに回動させ、吊り下げ部材52を介して押圧体51を押圧体回動軸部55の軸心周りに支軸部15側に回動させる。そして、図3(b)に示すように、押圧体51が操作レバー20と第一プレート11との間で挟持された位置が、押圧体51の使用位置である。この状態で、操作レバー20を支持レバー30に向かって押し下げれば、操作レバー20は直交軸部25の軸心周りに回動し、押圧体51を介して第一プレート11を押圧し、下向き刃11bを上向き刃12bに接近させて噛合させ、爪を切断することができる。
このとき、本実施形態の爪切り本体10は、支軸部15の軸心周りに回転自在であるため、図4(a)〜図4(d)に示すように、下向き刃11b及び上向き刃12bの刃先を操作レバー20及び支持レバー30の長軸方向とは異なる方向に向けて、爪を切ることができる。ここで、利き腕側の側面の爪を切るときであっても、利き腕とは反対側の側面の爪を切るときであっても、図4(c)及び図4(d)に示すように爪切り本体10の支軸部15を軸心周りに回転させることにより、何れの場合も同じように、自身の身体の近くで、且つ、利き腕側で、支持レバー30に対する操作レバー20の押し下げ操作を行うことができる。
また、第一プレート11及び第二プレート12の長軸方向が操作レバー20の長軸方向と一致している場合は、図5(a)に示すように、押圧体51は第一プレート11の支軸部15側の端部を均一に押圧するのに対し、爪切り本体10を操作レバー20の長軸方向に対して大きな角度で回転させた場合は、図5(b)に示すように、押圧体51によって第一プレート11の支軸部15側の端部の一部しか押圧できない。しかしながら、本実施形態では、押圧力伝達プレート40が第一プレート11の支軸部15側の端部と支持レバー30との間に架け渡されているため、操作レバー20の押圧により押圧体51が受けた押圧力を、押圧力伝達プレート40を介して確実に第一プレート11に伝達することができる。
上記のように、本実施形態によれば、爪の輪郭に沿って爪切り1の向きを変えたり、爪切り1に対して指の向きを変えたりする必要なく、楽な姿勢及び楽な動作で爪を切ることができる。加えて、操作レバー20及び支持レバー30の長さを長くすることができるため、足指の爪を切る場合であっても大きく前屈する必要がなく、腰を痛めた人や妊婦など、前屈動作のし難い人であっても楽に爪を切ることができる。
加えて、操作レバー20を反転させることなく押圧体51を第一プレート11に当接させることができるため、より操作が簡易である。また、本実施形態では、押圧体51及びこれを使用位置と不使用位置に変位させる機構は、棒状の押圧体51とコ字形を形成する一対の吊り下げ部材52と、吊り下げ部材52を操作レバー20に回動自在に軸支する押圧体回動軸部55という、極めて簡易な構成により実現されている。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、押圧体51及び一対の吊り下げ部材52がコ字形を形成している場合を例示したが、これに限定されず、押圧体と一本の吊り下げ部材によってL字形を形成させ、操作レバーの側面に片持ち状に軸支される構成とすることができる。
また、上記では、操作レバー及び支持レバーが、それぞれ相対的に摺動する二つのバー部材によって長さが可変となっている構成を例示したが、これに限定されず、三以上のバー部材の相対的な摺動によって、更に長さを長くすることが可能な構成とすることもできる。
加えて、支持レバーの上面において支持軸の軸心周りの所定角度位置に係合突部を設け、これに対応する位置において第二プレートの下面に係合凹部を設けることができる。これにより、係合突部と係合凹部の係合により、爪切り本体が支軸部の軸心周りに所定角度回転した状態が保持され、安定した状態で爪を切ることができる。或いは、同様の目的で、第一プレートの上面において支持軸の軸心周りの所定角度位置に係合突部を設け、これに対応する位置において押圧力伝達プレートの下面に係合凹部を設けることができる。なお、上記において、係合突部と係合凹部との関係は逆とすることも可能である。
1 爪切り
10 爪切り本体
11 第一プレート
11b 下向き刃
12 第二プレート
12b 上向き刃
15 支軸部
20 操作レバー
30 支持レバー
40 押圧力伝達プレート
50 押圧体変位機構
51 押圧体
52 吊り下げ部材(押圧体変位機構)
55 押圧体回動軸部(押圧体変位機構)

Claims (4)

  1. 一端に下向き刃が設けられた第一プレート、及び、前記下向き刃と対面する上向き刃が一端に設けられ、前記下向き刃と前記上向き刃とを離隔させる方向に付勢されつつ前記第一プレートと接合されている第二プレートを備える爪切り本体と、
    前記第一プレートの前記下向き刃側の端部、及び、前記第二プレートの前記上向き刃側の端部に挿通され、前記爪切り本体を回転可能に支持する支軸部と、
    前記第一プレートから突出した前記支軸部の端部に、前記支軸部の軸心に直交する軸周りに回動可能に支持されている操作レバーと、
    前記第二プレートから突出した前記支軸部の端部を支持している支持レバーと、
    前記操作レバーに突設され、前記操作レバーが前記直交する軸周りに前記第一プレート側に回動した際に前記第一プレートに当接する押圧体とを具備し、
    前記操作レバー及び前記支持レバーのそれぞれは、角棒状の第一バー部材、該第一バー部材を摺動自在に内嵌させた角筒状の第二バー部材、前記第一バー部材に取り付けられた板ばね、前記第二バー部材に開口し前記板ばねの突出を許容する複数の位置決め開口部を備え、前記板ばねが第一バー部材の表面と前記第二バー部材の内壁との間の空隙で弾性変形し前記第一バー部材に対する前記第二バー部材の長軸方向に沿った相対的なスライドを許容すると共に、前記位置決め開口部から前記板ばねが突出し前記第一バー部材に対する前記第二バー部材の相対的なスライドに対する抵抗となることにより、前記操作レバー及び前記支持レバーはそれぞれ段階的に長さが可変である
    ことを特徴とする爪切り。
  2. 前記第一バー部材には二つのストッパが離隔して突設されており、前記第二バー部材には前記第一バー部材に対する前記第二バー部材の相対的なスライドに伴う前記ストッパの移動を許容する溝部が長軸方向に沿って形成されていると共に、前記溝部が一箇所で狭められていることにより、その両側に二つの前記ストッパのそれぞれを係止する二つのストッパ受部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の爪切り。
  3. 前記操作レバーと前記第一プレートとの間に配され、一端が前記第一プレートの前記下向き刃が設けられている側の端部に支持されていると共に、他端が前記支持レバーに支持されている押圧力伝達プレートを、更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の爪切り。
  4. 前記押圧体は、前記操作レバーの前記第一プレート側に設けられており、
    前記操作レバーが前記直交する軸周りに前記第一プレート側に回動した際に前記押圧体が前記第一プレートに当接する使用位置、及び、当接しない不使用位置に前記押圧体を変位させる押圧体変位機構を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の爪切り。
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