JP2002078415A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

Info

Publication number
JP2002078415A
JP2002078415A JP2000268933A JP2000268933A JP2002078415A JP 2002078415 A JP2002078415 A JP 2002078415A JP 2000268933 A JP2000268933 A JP 2000268933A JP 2000268933 A JP2000268933 A JP 2000268933A JP 2002078415 A JP2002078415 A JP 2002078415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
discharge
discharging device
tine
combine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000268933A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Nakaya
昭彦 中矢
Shinji Ishii
真嗣 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd, Yoka Industry Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2000268933A priority Critical patent/JP2002078415A/ja
Publication of JP2002078415A publication Critical patent/JP2002078415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)
  • Threshing Machine Elements (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟らかい豆類では汚損や損傷を防ぐため、穀
粒タンク排出口から流下して穀粒袋に袋詰めしていた
が、作業性が悪いため、穀粒タンク下部の搬出コンベア
に連結した穀粒排出装置を設け、排出高さを高くして大
きな袋にも排出可能なコンバインを提案しているが、排
出駆動用の通常のクラッチレバー類だけでは、手作業で
の袋詰め時やオーバーフロー時等の緊急事態への迅速対
応が困難であり、又、タインの取付構造も複雑で部品コ
ストも高い、という問題があった。 【解決手段】 緊急スイッチは、穀粒排出装置、穀粒排
出装置近傍、運転部のうち、少なくとも一カ所に配設
し、又、タインは、取付孔とガイド部を有する支持部材
を介して、掻込みリールの支持パイプに取付け、その
際、タイン頭部には、前記取付孔に挿通し掛止可能な抜
け止め部と、前記ガイド部に沿い当て可能な位置決め部
とを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒タンク内の穀
粒を傷つけることなく、しかも排出高さを高い位置に設
定可能な穀粒排出装置を設けたコンバインにおいて、該
穀粒排出装置の排出駆動を速やかに中断可能な緊急スイ
ッチの配置構成、及びタインの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穀粒の排出は、排出オーガや、袋
詰め装置により行われていた。このうち、排出オーガ使
用時には、穀粒は、穀粒タンクの側面から一旦揚穀され
た後、略水平に延出された排出オーガ内を搬送され、排
出オーガ先端から、横付けしたトラックなどに排出され
ていた。また、袋詰め装置使用時には、選別された穀粒
が揚穀された後、トップサッカという小型のタンクを通
って、機体側部に設けた袋詰め装置内の穀粒袋に、落入
されるようにしていた。
【0003】しかし、大豆のように、穀粒が軟らかい上
に土などの異物が混入しやすい豆類の場合は、刈り取り
・脱穀・選別した後の排出作業を、スクリュー式で搬送
距離も長い前記排出オーガにより行うと、穀粒が傷つき
やすく、穀粒品質の低下を招く。そこで、従来は、大豆
などの豆類については、前記トップサッカを有する袋詰
め装置を搭載した、豆専用又は他の穀物と兼用のコンバ
インを使用し、穀粒の汚損や損傷を最小限に抑えるよう
にしていた。
【0004】ところが、この袋詰め装置によっては、前
記穀粒袋をそれほど大きくできずに多数の袋に分けて袋
詰めしなければならず、そのための袋詰め作業や運搬作
業に時間や手間がかかり、作業効率が悪かった。そこ
で、本発明者らは、底部に搬出コンベアを軸装した穀粒
タンクと、該穀粒タンクの後方に位置し、前記搬出コン
ベアに下部を連結連通した穀粒排出装置とを設け、該穀
粒排出装置内に設けたバケットコンベアなどの排出コン
ベアにより、穀粒を上方まで搬送して排出できるように
し、排出高さを高くすることができ、大きな袋にも容易
に排出可能な穀粒排出装置について提案している。
【0005】これら袋詰め装置、穀粒排出装置を備えた
コンバインには、各排出装置の駆動を入切するクラッチ
レバー類が運転部や各排出装置近傍などに配設されてい
るため、座席に座ったままでの排出処理、あるいは、穀
粒の排出状況を近くで確認しながらの排出処理を行うこ
とができる。
【0006】また、従来より、コンバインの掻込みリー
ルに横架した支持パイプには、多数のタインが取り付け
られており、その取付構造としては、タインの上下途中
部に設けた係合部を、前記支持パイプに垂設された支持
部材に係合すると共に、タインの上部を、支持パイプに
ボルトなどで締結するようにしたものが知られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ク
ラッチレバー類だけでは、穀粒排出作業中で緊急を要す
る事態への迅速な対応が難しい、という問題があった。
例えば、穀粒量が少なく作業者が穀粒袋を手で把持しな
がら袋詰め作業を行う際、作業者の足下が不安定になっ
たり、運搬中に誤って穀粒袋を倒したような場合、また
は、コンテナ内の大きな穀粒袋への通常の排出作業を行
う際、誤って穀粒を穀粒袋からオーバーフローさせた
り、排出装置内で穀粒詰まりが発生したような場合にお
いて、穀粒排出装置の排出駆動を即座に中断できずに、
足下が不安定なまま作業を続けて作業効率が悪化した
り、穀粒の汚損や損傷により穀粒品質が低下する、とい
う問題があった。
【0008】また、前述したようなタインの取付構造で
は、部品点数が多いため、部品コストが高くなり、組み
立て性やメンテナンス性も悪くなる、という問題があっ
た。さらに、前記支持パイプに、大きな上下方向のボル
ト孔を軸方向に多数形成しなければならないため、加工
コストが高くなり、その上、支持パイプ自体の強度も弱
くなってしまう、という問題があった。そして、タイン
に設けた係合部を支持部材に係合するに際しては、位置
決めのための基準位置が明確でないため、取付けに時間
がかかる上、取付位置の精度も良くない、という問題が
あった。また、前記支持パイプにタインの係合部を着脱
する際には強い力を要するため、取付け取外しが非常に
難しく、組み立て性が更に悪くなる、という問題もあっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
穀粒タンク後方に穀粒排出装置を設け、該穀粒排出装置
の下部を前記穀粒タンクの搬出コンベアに連結連通した
コンバインにおいて、穀粒排出装置の排出駆動を速やか
に中断可能な緊急スイッチを、穀粒排出装置、穀粒排出
装置近傍、運転部のうち、少なくとも一カ所に配設する
ものである。
【0010】請求項2においては、前記緊急スイッチの
中断操作により、穀粒排出装置の排出駆動を行うクラッ
チ機構が「切」状態、又はエンジンが「停止」状態とな
るものである。
【0011】請求項3においては、刈取部の前上方に掻
込みリールを昇降自在に配設し、該掻込みリールに横架
した支持パイプよりタインを垂設したコンバインにおい
て、支持パイプには、取付孔とガイド部を有する支持部
材を固設し、タイン頭部には、前記取付孔に挿通し掛止
可能な抜け止め部と、前記ガイド部に沿い当て可能な位
置決め部とを形成したものである。
【0012】請求項4においては、前記支持部材は、側
面視コ字状であり、該支持部材の平行部を貫通して取付
孔が形成されると共に、該平行部より、垂直外方向にガ
イド部を延設し、該ガイド部先端を前記支持パイプに固
設するものである。
【0013】請求項5においては、前記抜け止め部の先
部には、挿通取付け方向に閉じた略矢尻状の突起を形成
し、該突起を取付孔内側の一方に掛止すると共に、抜け
止め部の基部からは、位置決め部を抜け止め部と平行に
延設して取付孔内側の他方に当接し、該位置決め部と前
記突起を取付孔内に張設するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明に係わるコンバインの全
体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じくの背面
図、図4は穀粒排出装置の下部の背面図、図5は回動支
持部の斜視図、図6は穀粒タンクのオープン構成を示す
平面配置図、図7は緊急スイッチの斜視図、図8は排出
駆動の緊急中断機構の制御ブロック図、図9は折り畳み
式アタッチメントの使用状況を示す背面図、図10は同
じく収納姿勢を示す上部背面図、図11は同じく排出姿
勢を示す上部背面図、図12は同じく排出口周辺の斜視
図、図13はパイプ式アタッチメントの使用状況を示す
背面図、図14は同じく排出姿勢を示す上部背面図、図
15はホース式アタッチメントの使用状況を示す背面
図、図16はタインの取付け部の側面図、図17はタイ
ンの側面図、図18は同じく正面図である。
【0015】初めに、本発明に係わるコンバインの全体
構成について、図1乃至図6、図8により説明する。図
1乃至図3に示すように、クローラ1上にはシャーシ枠
100が搭載され、該シャーシ枠100上には脱穀部2
が搭載され、該脱穀部2の前方には、フィーダ室3を介
して刈取部4が連設されると共に、脱穀部2の横側方に
は穀粒タンク5が搭載され、該穀粒タンク5の前方側に
は、運転部6が連設されている。
【0016】さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選
別装置9が配置され、該揺動選別装置9の下方に横設さ
れた一番コンベア8の終端部には、連通してバケット式
の揚穀コンベア7が立設されている。該揚穀コンベア7
の上下部に軸支されたスプロケット14・15間にはコ
ンベアチェーン16が巻回され、該コンベアチェーン1
6上には複数のバケット17が列設されており、前記揺
動選別装置9で選別された一番物などの精粒は揚穀コン
ベア7下部の円弧状の受部に蓄えられ、該受部に蓄えら
れた精粒はコンベアチェーン16上のバケット17によ
り掬い上げられ、そのまま揚穀コンベア7の上部まで搬
送される。
【0017】該揚穀コンベア7の上部は連結パイプ68
を介して穀粒タンク5に連通され、該穀粒タンク5に搬
送されてきた精粒は、回転する図示せぬレベリングディ
スクなどで弾き飛ばされて、穀粒タンク5内に均一に分
散され均等に貯留できるようにしている。該穀粒タンク
5の下部樋10には、スクリュー式の搬出コンベア11
が前後に軸装され、該搬出コンベア11の終端部は、受
継ぎケース12を介して穀粒排出装置13下部に連結・
連通されている。
【0018】そして、図1、図3、図4に示すように、
前記穀粒排出装置13は、穀粒タンク5後方に立設され
ると共に、排出コンベア56を内装しており、該排出コ
ンベア56は、穀粒排出装置13下部に前後に駆動軸2
3を有する駆動スプロケット22と、穀粒排出装置13
上部に前後に従動軸を有する従動スプロケット20と、
該従動スプロケット20と前記駆動スプロケット22と
の間に巻回したチェーン28と、該チェーン28の外周
に特定間隔で設けたバケット59・59・・とから構成
されている。
【0019】このような穀粒排出装置13を設けること
により、穀粒タンク5内に貯留された後、搬出コンベア
11により、受継ぎケース12を介して穀粒排出装置1
3下部まで搬送されてきた穀粒は、排出コンベア56の
複数のバケット59で掬い取られて上方に搬送され、そ
のまま排出口61から機体側方に排出されるようにして
おり、穀粒の損傷を防ぎつつ、排出高さを高くして、大
きな袋にも容易に排出可能としている。さらに、排出口
には後述する種々のアタッチメントを取り付け、穀粒を
排出口の下方又は側方に、容易かつ確実に誘導可能な構
成とすることもできる。
【0020】また、前記駆動軸23と同軸上には中間プ
ーリ70が固設され、該中間プーリ70は、ベルト72
を介して、エンジンからの動力が伝達される中間プーリ
69に連結されると共に、該中間プーリ69と前記中間
プーリ70との間にはテンションプーリ71が介設され
ており、排出コンベア56駆動の断接を行うクラッチ機
構81が形成されている。
【0021】更に、図5、図6に示すように、穀粒排出
装置13の近傍には、該穀粒排出装置13と穀粒タンク
5とを一体的に回動可能な回動支持部57を設けてい
る。該回動支持部57は、穀粒排出装置13の後方で、
前記シャーシ枠100上に配設されており、機体後方を
回動支点にできるようにしている。
【0022】この回動支持部57においては、シャーシ
枠100の後部上に角パイプ107が立設され、該角パ
イプ107の上部左右側面より立設された上下支点軸1
04a・105aには、前記穀粒タンク5の背面5bか
ら水平に延出された上下の回動ステー92・93の先端
が、水平に回動可能に枢結されており、穀粒タンク5を
機体外側に回動してオープンし、容易にコンバイン内部
の保守管理が行えるようにしている。
【0023】そして、図5、図8に示すように、前記角
パイプ107の上部背面には、コントローラ50に接続
されたクラッチスイッチ80が配設され、該クラッチス
イッチ80には、クラッチレバー80aが設けられる一
方、コントローラ50には、前記クラッチ機構81も接
続されており、クラッチレバー80aを操作することに
より、前記テンションプーリ71を図示せぬアクチュエ
ータで移動できるようにしている。これにより、前記ベ
ルト72を弛緩・緊張させ、エンジンからの動力の排出
コンベア56への断接を行うようにしている。
【0024】また、図1に示すように、前記刈取部4
は、刈取フレーム117で支持されるプラットホーム1
18内に横送りオーガ119を左右方向に収納し、回転
駆動することによって穀稈を略左右中央に集めるように
している。前記プラットホーム118前端下部には刈刃
120が横設され、該刈刃120の前上方には掻込みリ
ール121が配設されている。そして、該掻込みリール
121は図示せぬ揺動アームの前端に回転駆動可能に支
持され、該揺動アームの後端は、前記プラットホーム1
18の両側の後部上方に枢支されている。また、プラッ
トホーム118の両側前端には分草板122が配設され
ている。
【0025】なお、前述した如く、本実施例の排出コン
ベア56は、チェーン28の外周に設けたバケット59
により穀粒を掬い上げて搬送するバケット式であるが、
穀粒を汚損したり損傷しない搬送形式であればよく、特
に限定されるものではない。例えば、チェーン28の外
周に設けたバケット59の代わりに、ベルトの外周方向
に立設された搬送板を用いてもよく、このような搬送板
式にすると、搬送中の穀粒の脱落はバケット式に比べて
若干多くなるものの、構造が簡単なために、部品コスト
の低減が図れる上、搬送中に詰まりなどが発生した場合
でも対応が容易となる。
【0026】また、前記チェーン28の駆動について
も、本実施例では、エンジン101からの動力を中間プ
ーリ69を介して得るようにしているが、チェーン28
の駆動軸23を、クラッチを介し、図1に示すような前
記搬出コンベア11のコンベア軸11aに連結連動さ
せ、該コンベア軸11aからチェーン28の駆動力を得
るようにしてもよい。このような構成では、構造が簡単
となり、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図
ることができる。
【0027】次に、このようなコンバインにおいて、穀
粒排出装置13の排出駆動を制御可能な本発明に係わる
緊急スイッチについて、図1乃至図3、図5、図7、図
8により説明する。図7に示すように、該緊急スイッチ
は、前記排出コンベア56の排出駆動の緊急中断信号を
発生するスイッチング部を内装するスイッチ台111
と、該スイッチ台111上面より立設して前記スイッチ
ング部に接続された多段円柱状のボタン113と、該ボ
タン113の側面外周を覆うと共に、上端高さを略同一
とした円筒状の保護カバー112とから構成され、該保
護カバー112により、緊急時以外に誤ってボタン11
3を押さないようにして、作業者の誤操作を防止してい
る。
【0028】図1乃至図3、図5に示すように、このよ
うな緊急スイッチ106・108・109・110は、
穀粒排出装置13近傍の穀粒タンク5の側面や背面、回
動支持部57に設けた前記クラッチスイッチ80のケー
ス上、あるいは運転部6近傍に配設されている。
【0029】そして、図8に示すように、これらの緊急
スイッチ106・108・109・110は、いずれも
前記コントローラ50に接続されており、該コントロー
ラ50に接続されたクラッチ機構81を制御できるよう
にしている。つまり、コントローラ50は、伝達されて
きた緊急中断信号に基づいて、図示せぬアクチュエータ
を高速駆動して、テンションプーリ71をベルト72か
ら完全に離間した切位置まで急速に移動し、エンジンか
らの動力が中間プーリ69・70間を全く伝達しないよ
うにして、排出コンベア56への動力を速やかに切断す
るのである。もちろん、前述の如く、クラッチ機構81
には電磁クラッチなどを用いてもよく、迅速に排出コン
ベア56への動力を切断してクラッチ機構81を「切」
状態にできるものであれば、特に限定されない。
【0030】なお、通常は、前記クラッチスイッチ80
のクラッチレバー80aを操作することにより、動力を
徐々に断接するようにしており、急停止時の過負荷によ
るチェーン28の破断や、急停止時の慣性作用によるチ
ェーン28外周に設けたバケット59からの穀粒の飛び
出しなどを防止できるようにしている。
【0031】一方、コントローラ50には電子ガバナコ
ントロール部115も内包され、該ガバナコントロール
部115には、前記エンジン101の燃料供給量を調節
する燃料ソレノイド等を有する電子ガバナ114が接続
されており、コントローラ50がエンジン101への燃
料供給を制御できるようにしている。つまり、コントロ
ーラ50は、前記緊急スイッチ106・108・109
・110から伝達されてきた緊急中断信号に基づき、電
子ガバナ114を動作させて、エンジン101への燃料
供給を迅速に中断し、エンジン101を速やかに「停
止」状態に移行させることもできるようにしている。
【0032】なお、前記クラッチ機構81「切」状態の
場合は、穀粒タンク5から穀粒排出装置13まで穀粒を
搬送する搬出コンベア11は依然として動作中であるた
め、受継ぎケース12内に穀粒が溜まり続けるのに対
し、このようにエンジン101「停止」状態の場合に
は、排出コンベア56以外の穀粒搬送装置も全て停止す
るため、穀粒滞留の恐れがなく、穀粒の汚損や損傷を確
実に防止することができるのである。
【0033】そして、緊急スイッチ106・108・1
09・110の緊急中断信号により、エンジン101自
体を「停止」状態とするか、前述したようにクラッチ機
構81のみ「切」状態とするかは、穀粒の種類や排出処
理条件等に応じ、作業者が、図示せぬ切換スイッチによ
り適切な方に自在に変更可能な構成としている。
【0034】例えば、穀粒排出処理の速度が速くて穀粒
詰まりが発生しやすいような場合には、穀粒排出作業再
開に若干時間がかかるものの、緊急中断時には排出コン
ベア56以外の穀粒搬送装置も全て停止させて、穀粒詰
まりをそれ以上悪化させない、エンジン101の「停
止」状態とするのである。また、排出コンベア56を駆
動させながら少しづつ穀粒詰まりを解消していく場合に
は、排出コンベア56をこまめに駆動・停止できる、ク
ラッチ機構81のみの「切」状態とするのである。
【0035】このような構成において、緊急スイッチ1
06・108・109・110のいずれかを押すと、緊
急中断信号が発信されてコントローラ50に伝達され、
該コントローラ50により、速やかに、クラッチ機構8
1が「切」又はエンジン101が「停止」される。
【0036】すなわち、穀粒タンク5後方に穀粒排出装
置13を設け、該穀粒排出装置13の下部を前記穀粒タ
ンク5の搬出コンベア11に連結連通したコンバインに
おいて、穀粒排出装置13の排出駆動を速やかに停止可
能な緊急スイッチを、穀粒排出装置13、穀粒排出装置
13近傍、運転部6のうち、少なくとも一カ所に配設す
るので、排出作業時の状況に応じ、穀粒排出作業を迅速
かつ確実に中止することができる。
【0037】例えば、緊急スイッチを穀粒排出装置13
又はその近傍に配設した場合には、穀粒量が少なく作業
者が小さな穀粒袋を手で把持しながら袋詰め作業を行お
うとして、作業者の足下が不安定になったり、運搬中に
誤って穀粒袋を倒した際でも、作業位置近くに緊急スイ
ッチを配設しているため、即座に緊急スイッチ106・
108・109を押して緊急中断信号をコントローラ5
0に発信することができる。さらに、コンテナ内の穀粒
袋にできるだけ多くの穀粒を排出しようとして、穀粒が
穀粒袋からオーバーフローしたり、排出処理速度が速す
ぎて穀粒排出装置13等の各排出装置内で穀粒詰まりが
発生した際でも、穀粒の排出状況を間近で監視できるた
めに、不具合発生を直ちに検知して緊急スイッチ106
・108・109を押すことができるのである。
【0038】そして、緊急スイッチを、穀粒排出装置1
3又はその近傍に加えて、運転部6にも配置した場合に
は、コンバインを畦際まで走行させて停止し、座ったま
まで排出操作中に、誤って穀粒が穀粒袋からオーバーフ
ローした際でも、即座に緊急スイッチ110を押して緊
急中断信号をコントローラ50に発信することができ
る。
【0039】このように、作業者が手作業で袋詰めを行
う際に、作業者の足下が不安定になったり、運搬中に誤
って穀粒袋を倒したような場合、さらには、コンテナ内
への通常の排出作業を行う際に、誤って穀粒を穀粒袋か
らオーバーフローさせたり、排出装置内で穀粒詰まりが
発生したような場合でも、穀粒排出装置の排出駆動を即
座に中断することができるため、安定姿勢に戻って袋詰
め作業を続けることができ、作業効率が向上する上、穀
粒の汚損や損傷による穀粒品質の低下も確実に防止する
事ができるのである。
【0040】また、緊急スイッチ106・108・10
9・110による中断操作により、穀粒排出装置13の
排出駆動を行うクラッチ機構81が「切」状態、又はエ
ンジン101が「停止」状態となるので、穀粒の種類や
排出処理条件等に応じ、いずれか適切な中断状態に移行
でき、穀粒袋からの穀粒のオーバーフローや各排出装置
内での穀粒詰まりが発生した状態から通常状態への迅速
な復帰を図ることができるため、穀粒の汚損や損傷によ
る穀粒品質の低下を最小限に抑えることができるのであ
る。
【0041】ここで、穀粒を排出口61の下方又は側方
に誘導し、より円滑な穀粒袋への袋詰めを可能とする前
記アタッチメントについて、図9乃至図15により詳細
に説明する。まず、折り畳み式アタッチメント62につ
いて、図9乃至図12により説明する。該折り畳み式ア
タッチメント62は、連結した複数の延長部材から構成
されており、該延長部材を展開することにより、かなり
遠くまで排出可能なタイプである。
【0042】図12に示すように、前記穀粒排出装置1
3上端の排出カバー32の前後側面から排出側に向かっ
て、背面視三角状で前後一対の側板32a・32aと底
板32bが延設され、該側板32a・32aと底板32
bの右辺には、排出口131が形成されている。そし
て、該排出口131の右側には、角筒状の穀粒ガイド部
材132が覆設され、該穀粒ガイド部材132の上端
は、前記側板32a・32a上端に前後に横設された第
1回動軸87に回動自在に外嵌されており、該第1回動
軸87を中心にして、穀粒ガイド部材132は上下に回
動することができる。
【0043】該穀粒ガイド部材132の右側には、さら
に角筒状の第1延長部材85が覆設され、該第1延長部
材85の上端も、前記第1回動軸87に外嵌固定されて
おり、該第1回動軸87を中心にして第1延長部材85
を上下に回動することができる。
【0044】図10、図11に示すように、該第1延長
部材85の左下部にはステー85aが突設され、該ステ
ー85aにはスライドバー91の上端が枢結され、該ス
ライドバー91の上下途中部にはボス部材90が摺動可
能に外嵌されると共に、スライドバー91の下端には屈
曲した抜け止め91aが形設されている。そして、前記
ボス部材90は、穀粒排出装置13の左右側面を形成す
るサイドフレーム18より突設したステー89に枢結さ
れると共に、該ボス部材90には、ガイドレバー133
の基部が固設されている。該ステー89と前記ステー8
5aとの間にはエアスプリング58が張設されており、
アタッチメント62の上方回動に必要な力を軽減できる
ようにしている。
【0045】また、前記第1延長部材85下部には固定
板94を介して昇降レバー134の基部が固設され、該
固定板94には第2回動軸88が前後に横設されてお
り、該第2回動軸88を中心にして、断面視U字状の第
2延長部材86を上下に回動することができる。
【0046】このような構成において、図10に示す収
納姿勢83にあっては、スライドバー91を前記ボス部
材90に図示せぬ固定具によって連結固定することによ
り、第1延長部材85を、略鉛直姿勢に保つようにして
いる。
【0047】すると、前記バケット59により搬送され
てきた穀粒は、矢印98に示すように、前記排出口13
1から、穀粒ガイド部材132を通って落下し、第1延
長部材85、第2延長部材86内を流下していき、図9
に示すように、そのまま下方の穀粒袋139内に落入さ
れる。
【0048】また、収納姿勢83から図11に示す排出
姿勢84への移行は、次のようにして行う。まず、前記
固定具による固定を解除した後、作業者は、一方の手に
より前記ガイドレバー133を把持してサイドフレーム
18側に回動しながら、他方の手では昇降レバー134
を把持して第1延長部材85を右側上方に回動すると、
張設された前記エアスプリング58の弾性力により、小
さな力で前記スライドバー91をボス部材90内を摺動
しながら上昇させることができる。このように第1延長
部材85の下面85bが上昇すると、該下面85bが穀
粒ガイド部材132の底板132aの右部を押し上げ、
該底板132aの左部は、前記排出カバー32の底板3
2bの右部に下方から当接される。
【0049】その後、第1延長部材85を所定位置まで
回動した時点で、ボス部材90内にスライドバー91を
前記固定具により固定し、第1延長部材85を排出位置
に固定する。さらに、第2延長部材86を排出位置13
5まで第2回動軸88を中心にして回動する。
【0050】すると、前記バケット59により搬送され
てきた穀粒は、矢印97に示すように、排出口131か
ら流れ落ち、穀粒ガイド部材132、第1延長部材8
5、第2延長部材86を順に流下していき、図9に示す
ように、遠く離間した位置にあるトラック138荷台上
のコンテナ141内に落入されるのである。
【0051】次に、パイプ式アタッチメント63につい
て、図13・図14により説明する。なお、該パイプ式
アタッチメント63は、単一部材から構成されており、
アタッチメント構造の簡素化を図ったタイプである。
【0052】図14に示すように、前記排出カバー32
の排出側下辺より、上に開いた半球状の排出部材136
が垂設され、該排出部材136の斜め右下部には、排出
口136aが開口されている。そして、前記排出部材1
36上部の左右略中央で前後に横設された回動軸137
には、上に開いた筒状の取付部材49が、その上部の左
右略中央において外嵌固定され、該回動軸137を中心
にして、取付部材49は左右に回動することができる。
【0053】そして、前記取付部材49の下部には、排
出筒140の上端が連結・連通されると共に、該排出筒
140の下端の側面では、手前に係止ピン67が突設さ
れている。該係止ピン67には、ロックバー51の先部
が係脱可能に構成されると共に、該ロックバー51の基
部は、穀粒タンク5の背面より後方に突設した支軸54
上に回動可能に支持されている。
【0054】このような構成において、図13に示す収
納姿勢65にあっては、前記取付部材49は、下部に連
接した排出筒140の排出側を下方に向けた状態で、前
記回動軸137に垂下されている。すると、前記バケッ
ト59により搬送されてきた穀粒は、そのまま下方の穀
粒袋139内に落入することができる。
【0055】また、図14に示す排出姿勢66にあって
は、排出筒140を回動軸137を中心にして上方に回
動して保持した状態で、ロックバー51も支軸54を中
心として上方に回動し、該ロックバー51の先部を前記
係止ピン67に係止する。すると、前記バケット59に
より搬送されてきた穀粒は、矢印55に示すように、排
出部材136中に落下して排出口136aより流れ出
し、排出筒140内を流下していき、図13に示すよう
に、遠く離間した位置にあるトラック138の荷台上の
コンテナ141内に落入されるのである。なお、本タイ
プのアタッチメント63は、前記折り畳み式アタッチメ
ント62とは異なり、単一の部材であり、部品数が少な
くて済み、部品コストの削減、組み立て工数の低減、及
び保守管理の容易化などを図ることができる。
【0056】次に、ホース式アタッチメント64につい
て、図15により説明する。ホース式アタッチメント6
4は、屈曲自在な蛇腹部などを有するホースを排出口に
取り付けたものであり、排出距離や排出角の設定自由度
を、より高めたタイプである。
【0057】前記排出カバー32の排出側下辺より、上
に開いた半球状の排出部材136が垂設され、該排出部
材136の斜め下部には排出口136aが開口されてい
る。また、前記排出部材136上部の左右略中央で前後
に横設された回動軸137には、上に開いた筒状の取付
部材49が、その上部の左右略中央において外嵌固定さ
れ、該回動軸137を中心にして、取付部材49は左右
に回動することができる。
【0058】そして、取付部材49の下部には、ホース
式アタッチメント64が垂設され、該ホース式アタッチ
メント64は、自在に屈曲・伸縮可能な蛇腹部64a
と、該蛇腹部64a下端に連接連通した噴出口64bと
から形成されており、排出作業中でもホース式アタッチ
メント64を屈曲・伸縮して、排出箇所や排出角を容易
に変更できるようにしている。
【0059】このような構成とすることで、収納姿勢7
3にあっては、ホース式アタッチメント64は、噴出口
64bを下方に向けた状態で垂下されており、バケット
59により搬送されてきた穀粒は、そのまま下方の穀粒
袋139内に落入することができる。そして、排出姿勢
74にあっては、噴出口64bを把持してアタッチメン
ト64を屈曲させて、離間した位置にあるコンテナ14
1内へも、穀粒を導いて落入することができる。
【0060】以上のように、いずれのタイプのアタッチ
メントによっても、高い位置での排出に加え、遠く離間
した位置への排出作業が可能となる。さらに、排出位置
や高さを簡単に変更できるために、機体近くにおける手
作業による袋詰め作業も容易に行うことができ、作業中
に作業者の足下が不安定になったり、運搬中に誤って穀
粒袋を倒すといった、緊急を要する事態の発生そのもの
の抑制にも有効である。
【0061】次に、前記掻込みリール121に垂設され
るタインの取付け構造について、図1、図16乃至図1
8により説明する。図1、図16に示すように、掻込み
リール121は、左右にそれぞれ6本の支持アーム12
3a・124aを有する回転輪123・124を軸架す
ると共に、左右に対応する支持アーム123a・124
aの先端間には、多数のタイン125を取り付ける支持
パイプ126が、連結アーム127を介して軸架されて
いる。
【0062】図16乃至図18に示すように、側面視コ
字状の支持部材128の平行部128a・128bから
は、垂直両外方向にガイド部128c・128dが延設
され、そのうちの一方のガイド部128cの先端は若干
屈曲され、該屈曲部分が前記支持パイプ126の外周に
溶接などで固設されている。
【0063】また、平行部128a・128bには、一
対の取付孔128e・128fが貫通して形成され、該
取付孔128e・128fには、タイン125の二股状
の頭部が嵌通されており、該頭部は、前記取付孔128
e・128fに挿通して掛止可能な抜け止め部125a
と、支持パイプ126の外周面に先端を当接可能な位置
決め部125bとから形成される。
【0064】このうちの位置決め部125bは、支持パ
イプ126に向かいガイド部128cに沿って延出さ
れ、支持パイプ126の外周面に垂直に当接可能であ
り、一方の抜け止め部125aには、先部に略矢印状の
突起125cが形成されており、前記位置決め部125
bが支持パイプ126と当接した位置(以下「当接位
置」とする)において、該突起125c基部の鉤状部分
が、前記取付孔128eの内側縁に掛止可能に形成され
ている。また、位置決め部125bと突起125cと
は、平行に離間して形成され、分岐部125dを中心と
し取付孔128e・128f内に張設されている。
【0065】このような構成において、タイン125を
取り付ける際には、タイン125の位置決め部125b
を、支持部材128のガイド部128d上面を摺動させ
ながら押し上げて、取付孔128fから取付孔128e
まで挿通し、その後、さらに、支持パイプ126の方に
向ってガイド部128c上面沿いに押し上げ、位置決め
部125b先部を支持パイプ126の外周面に当接す
る。そして、この当接位置においては、抜け止め部12
5aの突起125cも、取付孔128eの内側縁に掛止
固定された状態となる。
【0066】そして、タイン125を取り外す際には、
前記突起125cを位置決め部125bの方に押圧し
て、分岐部125dを中心に回動させて取付孔128e
の内側縁から脱着させ、そのまま、タイン12をガイド
部128c・128d上面沿いに引き下げると、取付孔
128e・128fからタイン125の頭部を抜脱する
ことができる。
【0067】すなわち、刈取部4の前上方に掻込みリー
ル121を昇降自在に配設し、該掻込みリール121に
横架した支持パイプ126よりタイン125を垂設した
コンバインにおいて、支持パイプ126には、取付孔1
28e・128fとガイド部128c・128dを有す
る支持部材128を固設し、タイン125頭部には、前
記取付孔128e・128fに挿通し掛止可能な抜け止
め部125aと、前記ガイド部128c・128dに沿
い当て可能な位置決め部125bとを形成したので、ボ
ルトなどの固定具を別途に用意する必要がなく、部品点
数を少なくしてコストダウンができ、組み立て性やメン
テナンス性も向上させることができるのである。さら
に、支持パイプ126には孔加工が不要なため、加工コ
ストが低減でき、支持パイプ126自体の強度低下も防
止できるのである。
【0068】また、前記支持部材128は、側面視コ字
状であり、該支持部材128の平行部128a・128
bを貫通して取付孔128e・128fが形成されると
共に、該平行部128a・128bより、垂直外方向に
ガイド部128c・128dを延設し、該ガイド部12
8c・128d先端を前記支持パイプ126に固設する
ので、複数の取付孔128e・128fにより左右方向
の位置決めを行った上で、さらに、前記当接位置におけ
る、位置決め部125b先端と支持パイプ126外周面
との当接と、取付孔128eの内側縁への突起125c
の掛止とにより前後方向の位置決めを行うことができ、
タイン125の前後左右の位置決めを簡単かつ確実に行
うことができるため、高い取付け位置精度を確保したま
までの取付時間の短縮や作業負荷の軽減を図ることがで
きる。
【0069】さらに、前記抜け止め部125aの先部に
は、挿通取付け方向に閉じた略矢尻状の突起125cを
形成し、該突起125cを取付孔128e・128f内
側の一方に掛止すると共に、抜け止め部125aの基部
からは、位置決め部125bを抜け止め部125aと平
行に延設して取付孔128e・128f内側の他方に当
接し、該位置決め部125bと前記突起125cを取付
孔128e・128f内に張設するので、ボルトなどを
冶具を使って取り外す必要がなく、指で突起125cを
軽く押さえるだけで、簡単にタイン125頭部を抜脱す
ることができ、取付け取外しが容易で、組み立て性が著
しく向上するのである。
【0070】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の
ように、穀粒タンク後方に穀粒排出装置を設け、該穀粒
排出装置の下部を前記穀粒タンクの搬出コンベアに連結
連通したコンバインにおいて、穀粒排出装置の排出駆動
を速やかに中断可能な緊急スイッチを、穀粒排出装置、
穀粒排出装置近傍、運転部のうち、少なくとも一カ所に
配設するので、排出作業時の状況に応じて、穀粒排出作
業を迅速かつ確実に中止することができるのである。例
えば、緊急スイッチを穀粒排出装置又はその近傍に配設
した場合には、穀粒量が少なく作業者が小さな穀粒袋を
手で把持しながら袋詰め作業を行おうとして、作業者の
足下が不安定になったり、運搬中に誤って穀粒袋を倒し
た際でも、作業位置近くに緊急スイッチを配設している
ため、即座に緊急スイッチを押して緊急中断信号をコン
トローラに発信することができる。さらに、コンテナ内
の穀粒袋にできるだけ多くの穀粒を排出しようとして、
穀粒が穀粒袋からオーバーフローしたり、排出処理速度
が速すぎて穀粒排出装置等の各排出装置内で穀粒詰まり
が発生した際でも、穀粒の排出状況を間近で監視できる
ために、不具合発生を直ちに検知して緊急スイッチを押
すことができる。また、緊急スイッチを、穀粒排出装置
又はその近傍に加えて、運転部にも配置した場合には、
コンバインを畦際まで走行させて停止し、座ったままで
排出操作中に、誤って穀粒が穀粒袋からオーバーフロー
した際でも、即座に緊急スイッチを押して緊急中断信号
をコントローラに発信することができるのである。
【0071】請求項2のように、請求項1記載の緊急ス
イッチの中断操作により、穀粒排出装置の排出駆動を行
うクラッチ機構が「切」状態、又はエンジンが「停止」
状態となるので、穀粒の種類や排出処理条件等に応じた
適切な中断状態に移行することができ、穀粒袋からの穀
粒のオーバーフローや各排出装置内での穀粒詰まりが発
生した状態から、通常状態への迅速な復帰が可能とな
り、穀粒の汚損や損傷による穀粒品質の低下を最小限に
抑えることができるのである。
【0072】請求項3のように、刈取部の前上方に掻込
みリールを昇降自在に配設し、該掻込みリールに横架し
た支持パイプよりタインを垂設したコンバインにおい
て、支持パイプには、取付孔とガイド部を有する支持部
材を固設し、タイン頭部には、前記取付孔に挿通し掛止
可能な抜け止め部と、前記ガイド部に沿い当て可能な位
置決め部とを形成したので、ボルトなどの固定具を別途
に用意する必要がなく、部品点数を少なくしてコストダ
ウンができ、組み立て性やメンテナンス性の向上も図る
ことができる。さらに、支持パイプには孔加工が不要な
ため、加工コストが低減でき、支持パイプ自体の強度低
下も防止することができるのである。
【0073】請求項4のように、請求項3記載の支持部
材は、側面視コ字状であり、該支持部材の平行部を貫通
して取付孔が形成されると共に、該平行部より、垂直外
方向にガイド部を延設し、該ガイド部先端を前記支持パ
イプに固設するので、複数の取付孔により左右方向の位
置決めを行った上で、さらに、前記当接位置における、
位置決め部先端と支持パイプ外周面との当接と、取付孔
の内側縁への突起の掛止とにより前後方向の位置決めを
行うことができ、タインの前後左右の位置決めを簡単か
つ確実に行うことができるため、高い取付け位置精度を
確保したままでの取付時間の短縮や作業負荷の軽減を図
ることができる。
【0074】請求項5のように、請求項3記載の抜け止
め部の先部には、挿通取付け方向に閉じた略矢尻状の突
起を形成し、該突起を取付孔内側の一方に掛止すると共
に、抜け止め部の基部からは、位置決め部を抜け止め部
と平行に延設して取付孔内側の他方に当接し、該位置決
め部と前記突起を取付孔内に張設するので、ボルトなど
を冶具を使って取り外す必要がなく、指で突起を軽く押
さえるだけで、簡単にタイン頭部を抜脱することがで
き、取付け取外しが容易で、組み立て性を著しく向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの全体側面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じくの背面図である。
【図4】穀粒排出装置の下部の背面図である。
【図5】回動支持部の斜視図である。
【図6】穀粒タンクのオープン構成を示す平面配置図で
ある。
【図7】緊急スイッチの斜視図である。
【図8】排出駆動の緊急中断機構の制御ブロック図であ
る。
【図9】折り畳み式アタッチメントの使用状況を示す背
面図である。
【図10】同じく収納姿勢を示す上部背面図である。
【図11】同じく排出姿勢を示す上部背面図である。
【図12】同じく排出口周辺の斜視図である。
【図13】パイプ式アタッチメントの使用状況を示す背
面図である。
【図14】同じく排出姿勢を示す上部背面図である。
【図15】ホース式アタッチメントの使用状況を示す背
面図である。
【図16】タインの取付け部の側面図である。
【図17】タインの側面図である。
【図18】同じく正面図である。
【符号の説明】
4 刈取部 5 穀粒タンク 6 運転部 11 搬出コンベア 13 穀粒排出装置 81 クラッチ機構 101 エンジン 106・108・109・110 緊急スイッチ 121 掻込みリール 125 タイン 125a 抜け止め部 125b 位置決め部 125c 突起 126 支持パイプ 128 支持部材 128a・128b 平行部 128c・128d ガイド部 128e・128f 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 真嗣 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工株 式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA04 DA09 DB06 DC01 DC03 DD01 EC23 ED12 ED19 2B081 AA03 BB23 CC25 CC51 CC55 FA06 2B396 JA04 JC08 KE02 KE03 KE04 LC07 MA07 MC02 MC07 MC13 PA03 PA04 PA12 PA13 PA14 PA15 PA22 PA43

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒タンク後方に穀粒排出装置を設け、
    該穀粒排出装置の下部を前記穀粒タンクの搬出コンベア
    に連結連通したコンバインにおいて、穀粒排出装置の排
    出駆動を速やかに中断可能な緊急スイッチを、穀粒排出
    装置、穀粒排出装置近傍、運転部のうち、少なくとも一
    カ所に配設することを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記緊急スイッチの中断操作により、穀
    粒排出装置の排出駆動を行うクラッチ機構が「切」状
    態、又はエンジンが「停止」状態となることを特徴とす
    る請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 刈取部の前上方に掻込みリールを昇降自
    在に配設し、該掻込みリールに横架した支持パイプより
    タインを垂設したコンバインにおいて、支持パイプに
    は、取付孔とガイド部を有する支持部材を固設し、タイ
    ン頭部には、前記取付孔に挿通し掛止可能な抜け止め部
    と、前記ガイド部に沿い当て可能な位置決め部とを形成
    したことを特徴とするコンバイン。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、側面視コ字状であり、
    該支持部材の平行部を貫通して取付孔が形成されると共
    に、該平行部より、垂直外方向にガイド部を延設し、該
    ガイド部先端を前記支持パイプに固設することを特徴と
    する請求項3記載のコンバイン。
  5. 【請求項5】 前記抜け止め部の先部には、挿通取付け
    方向に閉じた略矢尻状の突起を形成し、該突起を取付孔
    内側の一方に掛止すると共に、抜け止め部の基部から
    は、位置決め部を抜け止め部と平行に延設して取付孔内
    側の他方に当接し、該位置決め部と前記突起を取付孔内
    に張設することを特徴とする請求項3記載のコンバイ
    ン。
JP2000268933A 2000-09-05 2000-09-05 コンバイン Pending JP2002078415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000268933A JP2002078415A (ja) 2000-09-05 2000-09-05 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000268933A JP2002078415A (ja) 2000-09-05 2000-09-05 コンバイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002078415A true JP2002078415A (ja) 2002-03-19

Family

ID=18755633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000268933A Pending JP2002078415A (ja) 2000-09-05 2000-09-05 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002078415A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340631A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインの操縦部

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340631A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインの操縦部
JP4611122B2 (ja) * 2005-06-08 2011-01-12 三菱農機株式会社 コンバインの操縦部

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002078415A (ja) コンバイン
JP5912587B2 (ja) 根菜類収穫機
JP7110039B2 (ja) コンバイン
JP2004194531A (ja) 排藁搬送装置
CN108207288B (zh) 联合收割机
JP2020014484A (ja) コンバイン
JP2930063B2 (ja) コンバインの脱穀装置
CN110933987B (zh) 联合收割机
JP2002065048A (ja) コンバイン
JP2000060287A (ja) コンバインの穀粒排出関連機構
JP2013123416A (ja) コンバインの穀粒排出構造
JP4763919B2 (ja) コンバイン
JP7234804B2 (ja) 野菜収穫機
CN108990512B (zh) 联合收割机
JP2005210993A (ja) 汎用コンバイン
JP6721540B2 (ja) コンバイン
CN112005705A (zh) 联合收割机
JP2020048423A (ja) コンバイン
JP3369753B2 (ja) 脱穀機における排藁搬送装置
JP4816804B2 (ja) コンバイン
JP3712896B2 (ja) 脱穀機における揺動選別体の引き出し装置
JP2013230111A (ja) コンバインの穀粒排出構造
JP2002369614A (ja) コンバイン
JP2013123414A (ja) コンバインの穀粒排出構造
JP2001190142A (ja) コンバインのオーガ排出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090707