JP2002077847A - Catv緊急放送受信装置 - Google Patents

Catv緊急放送受信装置

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JP2002077847A
JP2002077847A JP2000253965A JP2000253965A JP2002077847A JP 2002077847 A JP2002077847 A JP 2002077847A JP 2000253965 A JP2000253965 A JP 2000253965A JP 2000253965 A JP2000253965 A JP 2000253965A JP 2002077847 A JP2002077847 A JP 2002077847A
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    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CATV受信端末における緊急放送情報の待
機状態の省電力化を図る。 【解決手段】 待機状態時には、チューナ1は、RFde
faultに同調されており、緊急放送検出回路3で、緊急
放送検出信号が検出されると、電源制御部13が、主電
源を起動する。コントローラ10は、不揮発メモリ12
から緊急情報記述子が伝送されているチャンネルRFem
ergencyを読み出して、チューナ1をRFemergencyに遷
移させる。CATV受信端末では、この記述子を検出
し、記述子内のarea codeと、不揮発メモリ12に記憶
されている地域コードが合致していて、且つ緊急放送開
始/終了フラグが=1であれば、該受信端末の設置地域
が、緊急放送の対象に該当していると判断して、警報ブ
ザー11で緊急告知を行う。緊急告知は、緊急放送開始
/終了フラグが0になると終了し、チューナ1を、RF
defaultに同調させ、主電源をオフの状態にし再び待機
状態に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルCATV
受信端末における緊急放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のデジタルCATV用放
送受信装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
1は、例えば、90〜770MHzの高周波帯から6M
Hzのバンド幅を持つ1チャンネルに周波数を同調させ
るチューナであり、将来的には、全高周波帯が現行アナ
ログ放送からデジタル放送、あるいはデジタル通信に移
行するようになることから、ここでは、デジタル放送受
信用チューナ(以下、単に「チューナ」と称する)を想
定している。2は、デジタル変調に対応したデジタル復
調器であり、CATVの場合、一般的に、64QAMが
採用されている。3′は、後段のブロック符号による誤
り訂正回路4において、ブロック先頭を検出するための
同期検出回路である。
【0003】図11は、ISO/IEC13818−1
で規定されているMPEG2トランスポートフレームの
構成を示す図である。このMPEG2トランスポートパ
ケット(以下、「TSパケット」)の先頭に存在する同
期バイトが、検出の対象として使用される。4は、TS
パケットに、誤りが発生していた場合に、誤りの検出、
およびその訂正を行う誤り訂正回路であり、図11に示
されるように、1個のTSパケット188バイト当たり
16バイトの誤り訂正符号が追加される。以降、誤り訂
正符号が付加されたTSパケットをフレームと呼ぶこと
にする。
【0004】一般的に、この誤り訂正方式としては、ヨ
ーロッパのETS(European Telecommunication Stand
ard)規格ETS−300−429が採用されており、
誤り訂正符号としてリードソロモン符号が使われてい
る。リードソロモン符号は、ブロック符号に属し、ET
S−300−429では、1TSパケットを1ブロック
として扱うため、各TSパケットの先頭に、ブロック先
頭を示す1バイトの同期バイト(以下、「同期コード」
と称し、通常は47へキサの値で8TSパケット毎に反
転)が付加され、後段のデマルチプレクサ5と整合を取
るため、本誤り訂正で、この同期コード反転は元に戻さ
れる。
【0005】5は、チューナ1で選択されたチャンネル
内に多重化伝送されている複数のサブチャンネルや、N
IT,PAT,PMT等のPSI(Program Specific I
nformation)、あるいは、CATV事業者が独自に定義
し、番組内容やサービス情報を記載したSI(Service
Information)を分離するデマルチプレクサであり、コ
ントローラ10の選局処理により、ユーザ所望の番組に
該当した映像PESパケット、および音声PESパケッ
トを出力する。また、デマルチプレクサ5は、放送局側
と同一の時刻を共有するため、伝送されている参照基準
時刻PCR(Program Clock Reference)と、フェーズ
ロックドループ回路から、27MHzのSTC(System
Time Clock)を再生し、放送局側と同期を取ってい
る。
【0006】6は、ISO/IEC13818−2で規
定されているMPEG2ビデオのPESパケットを復号
するビデオデコーダであり、これに内蔵されているOS
D(0n Screen Display)機能により、EPG(電子番
組ガイド)を放送画面と合成してテレビへ出力すること
が出来る。7は、ISO/IEC13818−3で規定
されているMPEG2オーディオのPESパケットを復
号するオーディオデコーダである。8、9は、それぞ
れ、ビデオおよびオーディオ信号のD/A変換器で、例
えば、コンポジットビデオ信号とステレオ信号を出力し
てTVに表示する。10は、コントローラであり、リモ
コンからの制御処理や、PSI/SIの処理に使われ、
一般的に動作周波数としては、数十MHz〜数百MHz
のものが使用される。11は、警報ブザーであり、緊急
放送受信時に視聴者に緊急告知するために用いられる。
12′は、不揮発メモリであり、受信端末の設置地域を
特定する地域コードが予め記憶されている。13′は、
電源制御部であり、コントローラ10から駆動要求を受
けて、待機状態と、主電源が投入された状態(以下、
「主電源オン状態」)の切り替えを行う。
【0007】まず、通常放送受信時についての動作を説
明する。視聴者からリモコン等によって指示される視聴
要求番組に関するPSI/SIは、デマルチプレクサ5
において伝送ビットストリームから抽出される。このP
SI/SIは、コントローラ10により、視聴要求番組
を構成するオーディオ/ビデオのパケットID(PI
D)と、伝送されている伝送バンドが解析される。この
伝送バンドにチューナ1を同調させた上で、それぞれの
PIDをデマルチプレクサ5にセットすることにより、
オーディオデコーダ7と、ビデオデコーダ6の各々に視
聴要求番組に対応したPESパケットが伝送される。こ
のようにオーディオデコーダ7と、ビデオデコーダ6で
復号されたべースバンド信号は、D/A変換器8、9
で、アナログ信号に変換されてから、テレビモニタへ出
力され、通常放送が視聴できる。
【0008】次に、緊急放送待機時、および受信時につ
いての動作を説明する。日本CATV技術協会JCTE
A STD−003−1.1によると、緊急放送時には、
PSI内のNIT、またはPMTに、緊急情報記述子を
CATV局が伝送することになっている。
【0009】図12は、JCTEA STD−003−
1.1で規定されている緊急情報記述子(emergency inf
ormation descdptor)を示す図である。従って、CAT
V受信端末では、この記述子が送られて来ているか否か
を常時監視するために、チューナ1、デジタル復調器
2、同期検出回路3′、誤り訂正回路4、デマルチプレ
クサ5、およびコントローラ10を、CATV受信端末
が待機状態でも通電しておく必要がある。
【0010】図13は、緊急放送受信時におけるCAT
V受信端末の動作を示すフローチャート図である。この
図を用いて、緊急放送受信時におけるCATV受信端末
の動作を説明する。まず、デマルチプレクサ5で、NI
T、またはPMTが、入力ビットストリーム中から取得
されたかを判別し(ステップS1301)、取得してい
た時は、コントローラ10で、これらのテーブルの解釈
をして緊急情報記述子が含まれているか否かを確認する
(ステップS1302)。もし、記述子が含まれていな
ければ、SIテーブルの更新等の処理を行い(ステップ
S1303)、再び、ポーリング状態に戻る(ステップ
S1301)。一方、記述子が含まれていれば、記述子
内の緊急放送開始/終了フラグ(start end flag)が、
放送中(=1)か否かを識別する(ステップS130
4)。
【0011】もし、放送中であれば、area codeフィー
ルドに記載された地域と、あらかじめ不揮発メモリ1
2′に記憶されている居住地域を、照合し(ステップS
1305)、もし、当CATV受信端末が、緊急放送の
対象になっており、なお且つ、主電源がオン状態である
ならば、緊急事態の旨を、OSD、または警報ブザー1
1を使用してユーザに告知する(ステップS130
6)。逆に、緊急放送の対象になっていても、主電源が
オフ状態であるならば、電源制御部13′により主電源
を駆動して、同様に告知する。主電源がオフ状態から駆
動された緊急警報は、緊急放送開始/終了フラグ(star
t end flag)が、終了状態(=0)になると、自動的
に、主電源をオフする(ステップS1307)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年、国際的に地球温
暖化防止の動きが高まり、同時に電気製品の省エネルギ
ー化が求められている。しかしながら、前述の従来の緊
急放送方式では、緊急放送自体の発生頻度が稀にも関わ
らず、CATV受信端末では、ビットストリーム中に、
緊急放送情報の送出を監視するために待機状態でも、チ
ューナやデジタル復調以外に、高速クロックで動作する
デマルチプレクサと、コントローラも、常時通電してお
く必要があり、上記温暖化防止の風潮に反するという問
題があった。本発明は、こうした問題を解決するために
なされたもので、CATV受信端末における緊急放送情
報を監視するための待機状態の省電力化を図ることを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、CATV局か
ら映像、音声、番組情報等のデータをデジタル信号に変
換して、ブロック誤り訂正符号を挿入し、さらに時間多
重を施した上で、デジタル変調を用いてケーブル網に伝
送を行うデジタルCATV放送の受信端末(以下、CA
TV受信端末)において、緊急警報放送(以下、緊急放
送)発信時に、放送周波数(RFdefault)に緊急放送
が発生していることを伝送する手段と、緊急放送の開始
/終了および該当地域等を記した緊急情報データを記載
したビットストリームを放送周波数(RFemergency)
に伝送する手段と、前記放送周波数RFdefaultおよび
RFemergencyを不揮発メモリに記憶する手段と、を有
し、さらに前記CATV受信端末が待機状態に遷移する
前にチューナをRFdefaultに同調させる手段と、該同
調状態から、緊急放送が発生していることを検出する手
段と、前記緊急放送検出手段により緊急放送が検出され
た時に、該CATV受信端末の主電源を投入し、前記チ
ューナをRFemergencyに同調させる手段と、該同調手
段で同調成立後に、RFemergencyと伝送されている前
記緊急情報データを抽出し、該緊急情報データが緊急放
送中であることを示していれば視聴者に緊急告知をする
手段と、該緊急情報データが緊急放送終了を示した時、
緊急放送を終了して前記チューナをRFdefaultに同調
させた後、再び待機状態に戻す手段と、を具備すること
を特徴とするCATV緊急放送受信装置である。
【0014】さらに、本発明は、前記CATV緊急放送
受信装置において、前記緊急放送検出手段は、前記チュ
ーナがRFdefaultに同調している状態において、ブロ
ック誤り訂正符号のブロック先頭を示す同期信号(以
下、同期コード)と、入力ビットストリームの同期捕捉
を行う手段と、該捕捉手段で確立された同期が保持され
ているか否かを監視する同期追従手段と、該追従手段で
同期が維持されていない時に、前記捕捉手段に再度同期
を捕捉し直すように指示する再捕捉手段と、から構成さ
れ、該再捕捉手段で同期の再捕捉を所定回数試みても、
同期捕捉が得られない時に緊急放送が発生していると判
断するようにしたものである。
【0015】さらに、本発明は、前記CATV緊急放送
受信装置において、前記放送周波数RFdefaultを視聴
中に、前記緊急放送検出手段により、緊急放送が伝送中
であると判定された場合に、前記チューナを、前記RF
emergencyに同調させ、ビットストリーム中に伝送され
ている緊急情報データを参照し、緊急告知の対象と判断
された時に、視聴者に緊急告知する手段と、該緊急情報
データが緊急放送終了を示した時、緊急告知を終了さ
せ、チューナを、再び、RFdefaultに同調させて、元
の視聴チャンネルに戻す手段と、を具備したことを特徴
とするものである。
【0016】さらに、本発明は、前記CATV緊急放送
受信装置において、前記緊急告知手段は、CATV受信
端末に内蔵された警報ブザー、およびオンスクリーンデ
ィスプレイにより、緊急事態を、視聴画面に表示するこ
とを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明によるCATVにおける緊
急放送受信装置の実施形態を、図面に基づいて、以下に
説明する。図1は、本発明に係るCATV緊急放送受信
装置の一実施例の構成を示すブロック図である。ここ
で、緊急放送時に、緊急放送情報(emergency informat
ion descriptor)が伝送されているチャンネル(RFem
ergency)と、緊急放送が発生していることを示すチャ
ンネル(RFdefault)が、CATV網に用意され、C
ATV受信端末側で、これらの情報は、予め、不揮発メ
モリ12に記憶されているものとする。なお、図におい
て、チューナ1、デジタル復調器2、誤り訂正回路4、
デマルチプレクサ5、ビデオデコーダ6、オーディオデ
コーダ7、D/A変換器8および9、コントローラ1
0、警報ブザー11は、それぞれ、先に従来例として説
明した図10に示したものと同一で、同じ符号を付して
ある。
【0018】緊急放送検出部3は、同期コードと、入力
ビットストリーム間の同期が維持できているか否かを監
視し、チューナ1の同調周波数が、RFdefaultであ
り、且つ同期が維持できない時に、緊急放送が発信され
ていると判定する。不揮発メモリ12は、図10におけ
る不揮発メモリ12′に記憶される地域コードに加え
て、RFdefaultと、RFemergencyが記憶される。不揮
発メモリ12への記憶は、端末設置時に書き込む方法等
が考えられる。電源制御部13は、待機状態において、
緊急放送検出部3が、緊急放送が検出されていると判断
した時に、待機状態から主電源オン状態に移行させる。
すなわち、チューナ1、デジタル復調器2、緊急放送検
出部3は、待機状態でも、通電されており、コントロー
ラ10や、デマルチプレクサ5を含めて、その他の構成
部は、主電源がオン状態になった上で通電される。
【0019】図2は、図1中の緊急放送検出部3の内部
構成を示すブロック図である。緊急放送検出部3は、詳
細には、図に示すように、同期コードを検出して、同期
コードが出現する周期(以下、同期パルス)を生成し、
同期パルスと入力フレームの間で同期が確立できている
か否かを確認する同期捕捉部31と、この同期パルスと
入力フレーム間の同期が維持できているか否かを監視す
る同期追従部32と、同期追従が維持できなくなった時
に、再度、同期捕捉を試みる再捕捉指示と、再捕捉状態
が実現できなかった場合に、電源制御部13に主電源投
入要求信号を送出する出力制御部33から構成されてい
る。
【0020】図3は、図2中の同期捕捉部部31の内部
構成を示すブロック図である。311は、入力フレーム
と同期コードの比較を行って同期パルスを発生させる比
較回路を内蔵し、且つ比較器313から再捕捉要求指示
を受けた時に入力フレームの位置をフレームに同期した
クロック(以降、フレームクロック)でシフトする移相
回路を内蔵した比較器を、312は、比較器311から
出力された同期パルスをフレームクロックを基準とし
て、次のフレームの同期コードが来るまでカウントする
同期パルス幅カウンタを、313は、同期パルス幅カウ
ンタ312でカウントが終了した直後にフレームの値を
読んで、同期コードと一致しているかを確認する比較器
を、314は、比較器311で生成した同期パルスが、
入力フレームと同期捕捉していることを最終判断するた
め、比較器313の一致回数が所定回数まで達するかを
調べる同期捕捉判定カウンタを、それぞれ表している。
【0021】図4は、同期捕捉部31の動作手順を示す
フローチャート図である。ここで、同期捕捉部31の動
作を、図3、図4により説明する。まず、比較器311
で、フレームをフレームクロックでシフトさせながら、
入力フレームと同期コードを比較する(ステップS40
1)。もし、所定回数の再施行操作でも、一致が見られ
なければ、同期不可能と判定する(ステップS40
8)。他方、一致が得られれば、同期パルス幅カウンタ
312をスタートさせ(ステップS402)、次フレー
ムの先頭、即ち204バイト目で、フレームの値が同期
コードの値と一致しているか否かを、比較器313で確
認する(ステップS404)。
【0022】図5は、フレームと同期コード間に同期が
確立している状態(A)と、同期コードと同一の値がデ
ータ内に混在しているため同期捕捉できない状態(B)
を示す図である。ここで、比較器313での比較が一致
していれば(図5(A))、同期捕捉判定カウンタ31
4をインクリメントし(ステップS405)、この時点
で、生成している同期パルスを使用して、フレームと同
期パルス間の同期捕捉が確立したと判断する回数(K
回)まで、ステップS402〜ステップS406の処理
を繰り返す。ステップS404で、一致しない場合は、
同期コードと同じ値が、フレーム内のデータ領域(同期
コード以外の領域)に出現(図5(B))し、比較器3
11が、このデータを誤って、同期コードとして捕えて
しまうために誤動作する時であり、比較器311で、フ
レームの位置をフレームクロックでシフトさせて(ステ
ップS403)、ステップS401に戻り、再捕捉を試
みる。
【0023】再捕捉は、フレーム周期分、すなわち20
4回繰り返せば、得られるはずである。最終的に、同期
捕捉判定カウンタ314で、捕捉回数をK回カウントし
た時、フレームの同期捕捉は確立されたと判断し、同期
パルスをバッファ315から、後段の同期追従部32
(図2参照)に出力する(ステップS407)。このよ
うに生成された同期パルスは、同期追従部32で、入力
フレームの伝送ジッターや、ノイズによる影響で同期外
れが生じていないかを監視し、同期外れが生じた場合
に、同期捕捉作業を再度行うよう、同期捕捉部31(図
2参照)に対して指示する。
【0024】図6は、図2中の同期追従部32の詳細な
構成を示すブロック図である。ここで、図6において、
321は、同期捕捉部31で生成した同期パルスで、フ
レームを一時記憶させるラッチ回路を、322は、ラッ
チされたフレームの値が同期コードと一致するかを比較
する比較器を、323は、比較器322での不一致数を
カウントする同期外れカウンタを表わす。
【0025】図7は、図2中の出力制御部33の詳細な
構成を示すブロック図である。出力制御部33は、再同
期捕捉が失敗した時(図4のステップS408)に、チ
ューナ1で同調している周波数と、RFdefaultを、比
較器331で比較し、両者が一致していた時に、電源制
御部13とコントローラ10に、緊急放送検出信号を送
信する。もし、主電源がオフ状態であれば、電源制御部
13は主電源を投入する。
【0026】図7におけるRFdefaultレジスタ333
は、例えば、主電源投入時に、不揮発メモリ12に記憶
されているRFdefaultが、本レジスタにも転送される
ことにより、不揮発メモリ12に記憶されているRFde
faultと、同一周波数が記録される。また、図7のカレ
ントRFレジスタ332は、チューナ1で選局操作を行
う度に、同調された周波数に書き換えられる記憶素子で
ある。
【0027】以上、緊急放送検出部3の構成および動作
について説明したが、実際には同期コードの検出を容易
にするため、ETS-300-429のように、周期的に
同期コードを反転させても良いし、また、送受信で再現
可能な乱数を、同期コードを除いたTSパケット内のデ
ータに乗算し、同期コードと同一な値を持つデータの発
生頻度を抑えて、同期捕捉を容易にする手段も有効であ
る。
【0028】図8は、本発明のCATV受信端末の待機
状態時における動作手順を示すフローチャート図であ
る。このような構成における本発明のCATV受信端末
の待機状態時における動作を、図8を用いて説明する。
ここで、待機状態時に通電される回路は、図1における
チューナ1、デジタル復調器2、緊急放送検出回路3で
ある。まず、待機状態時には、チューナ1は、RFdefa
ultに同調されており、緊急放送検出回路3で、緊急放
送検出信号が検出される(ステップS801)と、すな
わち、同期コードと入力ビットストリーム間の同期が得
られなくなると、電源制御部13が、主電源を起動する
(ステップS802)。
【0029】次に、起動されたコントローラ10は、不
揮発メモリ12から緊急情報記述子が伝送されているチ
ャンネルRFemergencyを読み出して、チューナ1をR
FdefaultからRFemergencyに遷移させる(ステップS
803)。RFemergencyは、CATV局が、JCTE
A STD−003−1.1に準拠した緊急情報記述子
(emergency information descriptor)を、PMTまた
はNITに伝送しているチャンネルである。CATV受
信端末では、この記述子を検出し(ステップS80
5)、記述子内のarea codeと、不揮発メモリ12に記
憶されている地域コードが合致していて(ステップS8
06)、なお且つ緊急放送開始/終了フラグ(start en
d flag)が開始状態(=1)であれば(ステップS80
7)、該受信端末の設置されている地域が、緊急放送の
対象に該当していると判断して、警報ブザー11で緊急
告知を行う(ステップS808)。
【0030】このように発せられた緊急告知は、緊急放
送開始/終了フラグ(start end flag)が、終了状態
(=0)になると告知を終了し(ステップS809)、
チューナ1を、元のRFdefaultに、同調させ(ステッ
プS810)、主電源をオフの状態にし、再び待機状態
に戻る(ステップS811)。一方、ユーザが視聴中
(主電源オン状態)に、緊急放送が伝送されている場合
には、RFdefaultを除いて、PSI/SIから緊急放
送情報を抽出して、緊急告知をする。
【0031】図9は、RFdefaultの視聴状態から緊急
放送を検出および告知する動作手順を示すフローチャー
ト図である。ユーザがRFdefaultを視聴している際
に、緊急放送が伝送された時の動作フローを図9を用い
て説明する。すなわち、RFdefaultを視聴している間
に、緊急放送検出部3で緊急放送を検出した時(ステッ
プS901)に、RFdefaultの視聴を中断して、チュ
ーナ1をRFemergencyに遷移させる(ステップS90
2)。そこで、RFemergencyに伝送されているビット
ストリームから、デマルチプレクサ5で、NITまたは
PMTを取得し(ステップS903)、さらに、テーブ
ル内に緊急情報記述子が含まれているか否かを判定する
(ステップS904)。
【0032】もし、緊急情報記述子を取得し、記述子内
のarea codeが、不揮発メモリ12に記憶されている地
域コードと一致し(ステップS905)、なお且つ、緊
急放送発信中、すなわち、緊急放送開始/終了フラグ
(start end flag)が(=1)であれば(ステップS9
06)、視聴者に緊急告知を行う(ステップS90
7)。このように起動された緊急告知は、緊急放送開始
/終了フラグ(start end flag)が0になるまで継続さ
れ、緊急告知終了後(ステップS908)に、再びチュ
ーナ1をRFdefaultに遷移させ、元の視聴状態に戻す
(ステップS909)。
【0033】ところで、デマルチプレクサ5で、NI
T、またはPMTを取得できない場合や、取得しても、
そのテーブル内に緊急情報記述子が含まれていなけれ
ば、ケーブル網内で受信障害が発生したと判断して、ビ
デオデコーダ6に内蔵されたOSDを使用して、視聴画
面上にその旨を告知する(ステップS910)。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のCATV
緊急放送受信装置は、同期コード検出の有無で主電源を
投入する手段を有しているため、従来のように高速なク
ロックで動作するデマルチプレクサ、コントローラ、さ
らには誤り訂正回路を、常時、通電していなくても、緊
急放送を受信できる。従って、CATV受信端末の省電
力化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCATV緊急放送受信装置の一実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における緊急放送検出部の内部構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2における同期捕捉部部の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図2における同期捕捉部の動作手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図5】フレームと同期コード間に同期が確立している
状態(A)と、同期コードと同一の値がデータ内に混在
しているため同期捕捉できない状態(B)を示す図であ
る。
【図6】図2における同期追従部の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図2における出力制御部の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図8】図1に示す実施例の待機状態から緊急放送を検
出および告知する動作手順を示すフローチャート図であ
る。
【図9】図1に示す実施例のRFdefaultの視聴状態か
ら緊急放送を検出および告知する動作手順を示すフロー
チャート図である。
【図10】従来のデジタルCATV用放送受信装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】ISO/IEC13818−1で規定されて
いるMPEG2トランスポートフレームの構成を示す図
である。
【図12】JCTEA STD−003−1.1で規定さ
れている緊急情報記述子(emergency information desc
dptor)を示す図である。
【図13】図10の示すCATV受信端末の緊急放送受
信時における動作手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…チューナ、2…デジタル復調器、3…緊急放送検出
部、3′…同期検出回路、4…誤り訂正回路、5…デマ
ルチプレクサ、6…ビデオデコーダ、7…オーディオデ
コーダ、8、9…D/A変換器、10…コントローラ、
11…警報ブザー、12、12′…不揮発メモリ、1
3、13′…電源制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CATV局から映像、音声、番組情報等
    のデータをデジタル信号に変換して、ブロック誤り訂正
    符号を挿入し、さらに時間多重を施した上で、デジタル
    変調を用いてケーブル網に伝送を行うデジタルCATV
    放送の受信端末(以下、CATV受信端末)において、
    緊急警報放送(以下、緊急放送)発信時に、放送周波数
    (RFdefault)に緊急放送が発生していることを伝送
    する手段と、緊急放送の開始/終了および該当地域等を
    記した緊急情報データを記載したビットストリームを放
    送周波数(RFemergency)に伝送する手段と、前記放
    送周波数RFdefaultおよびRFemergencyを、不揮発メ
    モリに記憶する手段と、を有し、さらに、前記CATV
    受信端末が待機状態に遷移する前に、チューナをRFde
    faultに同調させる手段と、該同調状態から、緊急放送
    が発生していることを検出する手段と、該緊急放送検出
    手段により緊急放送が検出された時に、前記CATV受
    信端末の主電源を投入し、前記チューナをRFemergenc
    yに同調させる手段と、該同調手段で同調成立後に、R
    Femergencyと伝送されている前記緊急情報データを抽
    出し、該緊急情報データが緊急放送中であることを示し
    ていれば、視聴者に緊急告知をする手段と、前記緊急情
    報データが緊急放送終了を示した時、緊急告知を終了し
    て、前記チューナをRFdefaultに同調させた後、再び
    待機状態に戻す手段と、を具備することを特徴とするC
    ATV緊急放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記緊急放送検出手段は、前記チューナ
    が、RFdefaultに同調している状態において、ブロッ
    ク誤り訂正符号のブロック先頭を示す同期信号(以下、
    同期コード)と入力ビットストリームの同期捕捉を行う
    手段と、該捕捉手段で確立された同期が保持されている
    か否かを監視する同期追従手段と、該追従手段で同期が
    維持されていない時に、前記捕捉手段に再度同期を捕捉
    し直すように指示する再捕捉手段と、から構成され、該
    再捕捉手段により同期の再捕捉を所定回数試みても、同
    期捕捉が得られない時に、緊急放送が発生していると判
    断することを特徴とする請求項1記載のCATV緊急放
    送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記放送周波数RFdefaultを視聴中
    に、前記緊急放送検出手段により、緊急放送が伝送中で
    あると判定された場合に、前記チューナを前記RFemer
    gencyに同調させ、ビットストリーム中に伝送されてい
    る緊急情報データを参照し、緊急告知の対象と判断され
    た時に、視聴者に緊急告知する手段と、前記緊急情報デ
    ータが緊急放送終了を示した時、緊急告知を終了させ、
    前記チューナを、再び前記RFdefaultに同調させて、
    元の視聴チャンネルに戻す手段と、を具備することを特
    徴とする請求項1、または2記載のCATV緊急放送受
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記緊急告知手段は、CATV受信端末
    に内蔵された警報ブザー、およびオンスクリーンディス
    プレイにより、緊急事態を、視聴画面に表示することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のCA
    TV緊急放送受信装置。
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