JP2002077521A - 2次元画像読取装置及びその感度補正方法 - Google Patents

2次元画像読取装置及びその感度補正方法

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JP2002077521A
JP2002077521A JP2000257610A JP2000257610A JP2002077521A JP 2002077521 A JP2002077521 A JP 2002077521A JP 2000257610 A JP2000257610 A JP 2000257610A JP 2000257610 A JP2000257610 A JP 2000257610A JP 2002077521 A JP2002077521 A JP 2002077521A
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JP2000257610A
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Yoshisuke Nakamura
善亮 中村
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトセンサ相互に感度特性のバラツキによ
りフォトセンサアレイに感度傾斜が存在する場合であっ
ても、駆動制御方法を複雑化することなく、被検出体の
画像パターンを正確に読み取ることができるようにし
て、生産歩留まりの向上を図ることができる2次元画像
読取装置及びその感度補正方法を提供する。 【解決手段】 ドレインドライバ130Aは、単一のプ
リチャージ信号φpgに基づいて、各列のドレインライン
103に所定のプリチャージ電圧Vpgを印加するプリチ
ャージスイッチSg〜Sgを備えたプリチャージ回
路131と、単一のサンプリング信号φspに基づく所定
のタイミングで、各列のドレイン電圧に対応する電圧を
出力制御するサンプリングスイッチSs〜Ss、各
サンプリングスイッチSs〜Ssを所定時間ずつ遅
延させて、順次ON動作する遅延回路SR〜SR
m−1を備えた読出回路132Aと、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元画像読取装
置及びその感度補正方法に関し、特に、複数のフォトセ
ンサをマトリクス状に配列したフォトセンサアレイ上
に、被検出体を接触させて、その画像パターンを読み取
る2次元画像読取装置及びその感度補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物や写真、あるいは、指紋等
の微細な凹凸の形状等を読み取る2次元画像の読取装置
として、光電変換素子(フォトセンサ)をマトリクス状
に配列して構成されるフォトセンサアレイを有する構造
のものがある。このようなフォトセンサアレイとして、
一般に、CCD(Charge Coupled Device)等の固体撮
像デバイスが用いられている。
【0003】CCDは、周知の通り、フォトダイオード
やトランジスタ等のフォトセンサをマトリクス状に配列
した構成を有し、各フォトセンサの受光部に照射された
光量に対応して発生する電子−正孔対の量(電荷量)
を、水平走査回路および垂直走査回路により検出し、照
射光の輝度を検知している。このようなCCDを用いた
フォトセンサシステムにおいては、走査された各フォト
センサを選択状態にするための選択トランジスタを個別
に設ける必要があるため、画素数が増大するにしたがっ
てシステム自体が大型化するという問題を有している。
【0004】そこで、近年、このような問題を解決する
ための構成として、フォトセンサ自体にフォトセンス機
能と選択トランジスタ機能とを持たせた、いわゆる、ダ
ブルゲート構造を有する薄膜トランジスタ(以下、「ダ
ブルゲート型フォトセンサ」という)を画像読取装置に
適用して、システムの小型化、および、画素の高密度化
を図る試みがなされている。
【0005】このようなフォトセンサを用いた画像読取
装置は、概略、ガラス基板の一面側に、共通の半導体層
に対して上方(上層)および下方(下層)に各々トップ
ゲート電極およびボトムゲート電極を備えたダブルゲー
ト型フォトセンサをマトリクス状に形成して、フォトセ
ンサアレイを構成し、例えば、ガラス基板の背面側に設
けられた光源から照射光を照射して、フォトセンサアレ
イ上方の検知面に載置された指(被検出体)から指紋等
の2次元画像の画像パターンに応じた反射光を、ダブル
ゲート型フォトセンサにより明暗情報として検出し、2
次元画像を読み取るものである。
【0006】ここで、フォトセンサアレイによる画像の
読み取り動作は、リセットパルスの印加による初期化終
了時から読み出しパルスが印加されるまでの光蓄積時間
において、各ダブルゲート型フォトセンサ毎に蓄積され
るキャリヤ(正孔)の蓄積量に基づいて、明暗情報が検
出される。このとき、装置構成や制御方法の簡素化の観
点から、フォトセンサアレイを構成する全てのフォトセ
ンサに対して、同一の光蓄積期間が設定され、また、同
一のタイミングで列毎の読取動作を行う方式が採用され
ていた。なお、ダブルゲート型フォトセンサ、および、
フォトセンサアレイの具体的な構成および動作について
は、後述する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな2次元画像読取装置に適用されるフォトセンサアレ
イにおいては、ガラス基板上に複数のフォトセンサをマ
トリクス状に配列した構成を有していることから、例え
ば、全てのフォトセンサを同一プロセスにより製造する
際に、各フォトセンサを構成する薄膜の膜厚や不純物濃
度等が素子の形成位置によって漸次変化することに起因
して、あるいは、配線による信号の遅延によって、フォ
トセンサ相互に感度特性の微小な誤差が生じ、これによ
り、例えば、フォトセンサアレイの行方向または列方向
に感度特性が、所定値(設計値)に対して、次第に上昇
又は低下する感度特性の傾斜傾向(以下、「感度傾斜」
という)が生じる場合があった。
【0008】このような感度傾斜を有するフォトセンサ
アレイにおいて、例えば、列方向に感度傾斜が存在する
場合、上述したように同一の光蓄積時間を設定し、列毎
に同一のタイミングで読取動作を行う制御方法では、感
度傾斜を有している各々のフォトセンサに対応させて光
蓄積時間を変化させることができないため、フォトセン
サアレイの場所によって感度特性が変化することにな
り、被検出体の画像パターンを正確に読み取ることがで
きなくなるという問題を有していた。
【0009】また、行方向に感度傾斜が存在する場合に
は、各フォトセンサの感度特性に対応させて光蓄積時間
を行毎に変化させることは可能であるが、行毎の動作タ
イミングを変化させることになるため、読取動作時の制
御が極めて複雑となり、実現が非常に困難であるという
問題を有していた。したがって、従来においては、個々
のフォトセンサの感度特性が許容範囲内にあっても、僅
かでも感度傾斜が存在するフォトセンサアレイについて
は、不良品として取り扱っていたため、生産歩留まりが
低下するという問題を有していた。
【0010】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑
み、フォトセンサ相互に感度特性のバラツキによりフォ
トセンサアレイに感度傾斜が存在する場合であっても、
駆動制御方法を複雑化することなく、被検出体の画像パ
ターンを正確に読み取ることができるようにして、生産
歩留まりの向上を図ることができる2次元画像読取装置
及びその感度補正方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の2次元画
像読取装置は、複数のフォトセンサを2次元配列して構
成されるフォトセンサアレイと、前記フォトセンサアレ
イ上に載置された被検出体に対応して各フォトセンサに
蓄積された電荷による電圧を、前記フォトセンサアレイ
の行毎に、各列毎の出力電圧として読み出す出力回路と
を備えた2次元画像読取装置において、前記出力回路
は、前記出力電圧を読み出すためのサンプリングタイミ
ングを、前記フォトセンサアレイの各列毎又は各行毎に
変化させるように設定したことを特徴としている。
【0012】すなわち、出力回路により出力電圧を読み
出すためのサンプリングタイミングを順次変化(遅延)
させることにより、フォトセンサアレイを構成する各フ
ォトセンサの感度特性を実質的に変化させ、さらに、こ
の感度特性の変化を、フォトセンサアレイの感度特性の
変化傾向(感度傾斜や感度変化)に対応させて設定す
る。これにより、列方向又は行方向の感度傾斜や感度変
化が相殺(感度が補正)され、従来、感度特性の劣化に
より不良品として取り扱われてきた製品(フォトセンサ
アレイ)を救済することができ、生産歩留まりの向上を
図ることができる。
【0013】また、請求項2記載の2次元画像読取装置
は、請求項1記載の2次元画像読取装置において、前記
出力回路は、各列毎に個別のサンプリングスイッチを備
え、該サンプリングスイッチに対して単一のサンプリン
グ信号を所定時間遅延して印加することにより、前記サ
ンプリングスイッチをON動作させて、前記出力電圧の
電圧レベルを読み出すことを特徴としている。すなわ
ち、出力回路は、各列毎に設けられた各サンプリングス
イッチに、所定の時間だけ遅延したサンプリング信号を
印加することにより、各列毎又は各行毎のサンプリング
タイミングを順次変化させるように制御する。これによ
り、例えば、遅延回路等をサンプリング信号線に設置し
た比較的簡易な回路構成を用いて、各フォトセンサの感
度特性を実質的に変化させることができ、フォトセンサ
アレイの感度傾斜を容易に相殺することができる。
【0014】また、請求項3記載の2次元画像読取装置
は、請求項1又は2記載の2次元画像読取装置におい
て、前記各列毎又は各行毎の前記サンプリングタイミン
グは、前記単一のサンプリング信号に対して任意の遅延
時間を有するように設定されていることを特徴としてい
る。特に、請求項4記載の2次元画像読取装置は、請求
項3記載の2次元画像読取装置において、前記各列毎又
は各行毎の前記サンプリングタイミングは、前記フォト
センサアレイの列毎又は行毎に一定の遅延時間を有して
いることを特徴としている。また、請求項5記載の2次
元画像読取装置は、請求項3記載の2次元画像読取装置
において、前記各列毎又は各行毎の前記サンプリングタ
イミングは、前記フォトセンサアレイの列毎又は行毎に
異なる遅延時間を有していることを特徴としている。
【0015】すなわち、各列毎又は各行毎のサンプリン
グタイミングは、出力電圧を読み出すための基準サンプ
リング信号(又は、読み出し信号)に対して、所定の線
形性あるいは非線形性の遅延特性を有する任意の遅延時
間に設定されている。これにより、各フォトセンサの感
度特性を、フォトセンサアレイの感度傾斜に十分対応さ
せて設定することができ、列方向又は行方向の感度傾斜
を良好に相殺することができる。
【0016】また、請求項6記載の2次元画像読取装置
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の2次元画像読取
装置において、前記出力回路は、前記各列毎の前記出力
電圧の読み出しの順序を、反転設定可能に構成されてい
ることを特徴としている。すなわち、出力回路は、各列
毎に設けられた各サンプリングスイッチにサンプリング
信号を印加する順序(方向)が、列又は行における任意
の方向(一方向又はその反対方向)に切換設定される。
これにより、フォトセンサアレイの感度傾斜の方向性に
対応させて、各フォトセンサの感度特性を変化させるこ
とができ、上記感度傾斜の方向に関わらず良好に相殺し
て、感度特性の補正を行うことができる。
【0017】また、請求項7記載の2次元画像読取装置
は、請求項1乃至6のいずれかに記載の2次元画像読取
装置において、前記フォトセンサは、半導体層からなる
チャネル領域を挟んで形成されたソース電極及びドレイ
ン電極と、少なくとも前記チャネル領域の上方及び下方
に各々絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極及び
第2のゲート電極と、を有し、前記チャネル領域に前記
照射された光の量に対応する電荷が発生、蓄積されるこ
とを有していることを特徴としている。
【0018】すなわち、上記フォトセンサは、所定のタ
イミングで第1のゲート電極にリセットパルスを印加す
るとともに、第2のゲート電極に読み出しパルス印加す
ることにより、電荷蓄積期間にチャネル領域に蓄積され
た電荷に対応した電圧を出力する、いわゆる、ダブルゲ
ート型フォトセンサにより構成されている。これによ
り、フォトセンサアレイを構成するフォトセンサデバイ
スを薄型、小型化することができるとともに、読取画素
を高密度化して被検出体画像を高精細で読み取ることが
できる。
【0019】そして、請求項8記載の2次元画像読取装
置の感度補正方法は、複数のフォトセンサを2次元配列
して構成されるフォトセンサアレイと、前記フォトセン
サアレイ上に載置された被検出体に対応して各フォトセ
ンサに蓄積された電荷による電圧を、前記フォトセンサ
アレイの行毎に、各列毎の出力電圧として読み出す出力
回路とを備えた2次元画像読取装置の感度補正方法にお
いて、前記フォトセンサアレイを構成する各フォトセン
サの感度特性の傾斜傾向又は変化傾向に対応させて、前
記出力回路による前記出力電圧を読み出すためのサンプ
リングタイミングを、前記フォトセンサアレイの各列毎
又は各行毎に変化させて、前記感度特性の傾斜傾向又は
変化傾向を相殺するように設定したことを特徴としてい
る。
【0020】すなわち、フォトセンサアレイを構成する
各フォトセンサの光蓄積時間を変化させることなく、出
力電圧を読み出すためのサンプリングタイミングを順次
変化(遅延)させることにより、各フォトセンサの感度
特性を実質的に変化制御し、さらに、この感度特性の変
化を、フォトセンサアレイの感度特性の変化傾向(感度
傾斜や感度変化)に対応させて設定する。これにより、
列方向又は行方向の感度傾斜や感度変化が相殺され、従
来、感度特性の劣化により不良品として取り扱われてき
た製品であっても、良好に被検出体の画像パターンを読
み取ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る2次元画像
読取装置の実施形態について、詳しく説明する。まず、
本発明に係る2次元画像読取装置に適用して良好なダブ
ルゲート型フォトセンサの構成について説明する。
【0022】図1は、ダブルゲート型フォトセンサの概
略構成を示す断面構造図である。図1(a)に示すよう
に、ダブルゲート型フォトセンサ10は、励起光(例え
ば、可視光)が入射されると電子−正孔対が生成される
アモルファスシリコン等の半導体層(チャネル層)11
と、半導体層11の両端にそれぞれ設けられたn シリ
コンからなる不純物層17、18と、不純物層17、1
8上に形成されたクロム、クロム合金、アルミ、アルミ
合金等から選択された可視光に対して不透明のドレイン
電極12およびソース電極13と、半導体層11の上方
(図面上方)にブロック絶縁膜14および上部(トッ
プ)ゲート絶縁膜15を介して形成されたITO等の透
明導電膜からなり、可視光に対して透過性を示すトップ
ゲート電極21と、半導体層11の下方(図面下方)に
下部(ボトム)ゲート絶縁膜16を介して形成されたク
ロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金等の可視光に対
して不透明なボトムゲート電極22と、を有して構成さ
れている。
【0023】ここで、図1(a)において、トップゲー
ト絶縁膜15、ブロック絶縁膜14、ボトムゲート絶縁
膜16、トップゲート電極21上に設けられる保護絶縁
膜20は、いずれも半導体層11を励起する可視光に対
して透過率の高い材質、例えば、窒化シリコン等により
構成されることにより、図面上方から入射する光のみを
検知する構造を有している。
【0024】上述したように、ダブルゲート型フォトセ
ンサ10は、半導体層11を共通のチャネル領域とし
て、半導体層11、ドレイン電極12、ソース電極1
3、およびトップゲート電極21により形成される上部
MOSトランジスタと、半導体層11、ドレイン電極1
2、ソース電極13およびボトムゲート電極22により
形成される下部MOSトランジスタと、からなる2つの
MOSトランジスタを組み合わせた構造が、ガラス基板
等の透明な絶縁性基板19上に形成されている。そし
て、このようなダブルゲート型フォトセンサ10は、一
般に、図1(b)に示すような等価回路により表され
る。ここで、TGはトップゲート端子、BGはボトムゲ
ート端子、Sはソース端子、Dはドレイン端子である。
【0025】次いで、上述したダブルゲート型フォトセ
ンサの駆動制御方法について、図面を参照して説明す
る。図2は、ダブルゲート型フォトセンサの基本的な駆
動制御方法の一例を示すタイミングチャートであり、図
3は、ダブルゲート型フォトセンサの動作概念図であ
り、図4は、ダブルゲート型フォトセンサの出力電圧の
光応答特性を示す図である。ここでは、上述したダブル
ゲート型フォトセンサの構成(図1)を適宜参照しなが
ら説明する。
【0026】まず、リセット動作においては、図2、図
3(a)に示すように、ダブルゲート型フォトセンサ1
0のトップゲート端子TGにパルス電圧(以下、「リセ
ットパルス」と記す;例えば、Vtg=+15Vのハイレ
ベル)φTを印加して、半導体層11、および、ブロッ
ク絶縁膜14における半導体層11との界面近傍に蓄積
されているキャリア(ここでは、正孔)を放出する(リ
セット期間Trst)。
【0027】次いで、光蓄積動作においては、図2、図
3(b)に示すように、トップゲート端子TGにローレ
ベル(例えば、Vtg=−15V)のバイアス電圧φTを
印加することにより、リセット動作を終了し、キャリヤ
蓄積動作による光蓄積期間Taがスタートする。光蓄積
期間Taにおいては、トップゲート電極21側から入射
した光量に応じて半導体層11の入射有効領域、すなわ
ち、キャリア発生領域で生成された電子−正孔対が生成
され、半導体層11、および、ブロック絶縁膜14にお
ける半導体層11との界面近傍、すなわち、チャネル領
域周辺に正孔が蓄積される。
【0028】そして、プリチャージ動作においては、図
2、図3(c)に示すように、光蓄積期間Taに並行し
て、プリチャージ信号φpgに基づいてドレイン端子Dに
所定の電圧(プリチャージ電圧)Vpgを印加し、ドレイ
ン電極12に電荷を保持させる(プリチャージ期間Tpr
ch)。次いで、読み出し動作においては、図2、図3
(d)に示すように、プリチャージ期間Tprchを経過し
た後、ボトムゲート端子BGにハイレベル(例えば、V
bg=+10V)のバイアス電圧(読み出し選択信号;以
下、「読み出しパルス」と記す)φBを印加することに
より、ダブルゲート型フォトセンサ10をON状態にす
る(読み出し期間Tread)。
【0029】ここで、読み出し期間Treadにおいては、
チャネル領域に蓄積されたキャリア(正孔)が逆極性の
トップゲート端子TGに印加されたVtg(−15V)を
緩和する方向に働くため、ボトムゲート端子BGのVbg
(+15V)によりnチャネルが形成され、ドレイン電
流に応じてドレイン端子Dの電圧(ドレイン電圧)VD
は、図4(a)に示すように、プリチャージ電圧Vpgか
ら時間の経過とともに徐々に低下する傾向を示す。
【0030】すなわち、光蓄積期間Taにおける光蓄積
状態が暗状態で、チャネル領域にキャリヤ(正孔)が蓄
積されていない場合には、図3(e)に示すように、ト
ップゲート端子TGに負バイアスをかけることによっ
て、ボトムゲート端子BGの正バイアスが打ち消され、
ダブルゲート型フォトセンサ10はOFF状態となり、
図4(a)に示すように、ドレイン電圧VDが、ほぼそ
のまま保持されることになる。
【0031】一方、光蓄積状態が明状態の場合には、図
3(d)に示すように、チャネル領域に入射光量に応じ
たキャリヤ(正孔)が捕獲されているため、トップゲー
ト端子TGの負バイアスを打ち消すように作用し、この
打ち消された分だけボトムゲート端子BGの正バイアス
によって、ダブルゲート型フォトセンサ10はON状態
となる。そして、この入射光量に応じたON抵抗に従っ
て、図4(a)に示すように、ドレイン電圧VDは、低
下することになる。
【0032】したがって、図4(a)に示したように、
ドレイン電圧VDの変化傾向は、トップゲート端子TG
へのリセットパルスφTの印加によるリセット動作の終
了時点から、ボトムゲート端子BGに読み出しパルスφ
Bが印加されるまでの時間(光蓄積期間Ta)に受光し
た光量に深く関連し、蓄積されたキャリアが少ない場合
には緩やかに低下する傾向を示し、また、蓄積されたキ
ャリアが多い場合には急峻に低下する傾向を示す。その
ため、読み出し期間Treadがスタートして、所定の時間
経過後のドレイン電圧VDを検出することにより、ある
いは、所定のしきい値電圧を基準にして、その電圧に至
るまでの時間を検出することにより、照射光の光量が換
算される。
【0033】なお、図2に示したタイミングチャートに
おいて、プリチャージ期間Tprchの経過後、図3
(f)、(g)に示すように、ボトムゲート端子BGに
ローレベル(例えば、Vbg=0V)を印加した状態を継
続すると、ダブルゲート型フォトセンサ10はOFF状
態を持続し、図4(b)に示すように、ドレイン電圧V
Dは、プリチャージ電圧Vpgを保持する。このように、
ボトムゲート端子BGへの電圧の印加状態により、ダブ
ルゲート型フォトセンサ10の読み出し状態を選択する
選択機能が実現される。
【0034】次いで、上述したダブルゲート型フォトセ
ンサを2次元配列して構成されるフォトセンサアレイを
備えたフォトセンサシステムについて、図面を参照して
説明する。図5は、ダブルゲート型フォトセンサを2次
元配列して構成されるフォトセンサアレイを備えたフォ
トセンサシステムの概略構成図であり、図6は、フォト
センサシステムに適用されるドレインドライバの回路構
成図である。
【0035】図5に示すように、フォトセンサシステム
は、大別して、多数のダブルゲート型フォトセンサ10
を、例えば、n行×m列のマトリクス状に配列したフォ
トセンサアレイ100と、各ダブルゲート型フォトセン
サ10のトップゲート端子TG(トップゲート電極2
1)およびボトムゲート端子BG(ボトムゲート電極2
2)を各々行方向に接続して伸延するトップゲートライ
ン101およびボトムゲートライン102と、各ダブル
ゲート型フォトセンサ10のドレイン端子D(ドレイン
電極12)を列方向に接続したドレインライン103
と、ソース端子S(ソース電極13)を列方向に接続す
るとともに、接地電位に接続されたソースライン104
と、トップゲートライン101に接続されたトップゲー
トドライバ110と、ボトムゲートライン102に接続
されたボトムゲートドライバ120と、ドレインライン
103に接続されたドレインドライバ(出力回路)13
0と、を有して構成されている。
【0036】なお、図5において、φtgおよびφbgは、
それぞれリセットパルスφT1、φT2、…φTi、…
φTn、および、読み出しパルスφB1、φB2、…φ
Bi、…φBnを生成するための制御信号、φpgは、プ
リチャージ電圧Vpgを印加するタイミングを制御するプ
リチャージ信号、φspは、ドレイン電圧VD、V
、VD、…VDを検出するタイミングを制御す
るサンプリング信号である。
【0037】ここで、ドレインドライバ130は、図6
に示すように、プリチャージ信号φpgに基づいて、各列
のドレインライン103に所定のプリチャージ電圧Vpg
を印加するプリチャージスイッチSg、Sg、Sg
、…Sgからなるプリチャージ回路131と、各ド
レインライン103の電圧VD、VD、VD、…
VDを所定の増幅率で増幅するプリアンプAp、A
、Ap、…Ap 、サンプリング信号φspに基づ
いて、各列のドレイン電圧に対応する電圧を出力制御す
るサンプリングスイッチSs、Ss、Ss、…S
、サンプリングスイッチSs、Ss、Ss
…Ssを介して検出されたドレイン電圧を蓄積して保
持するコンデンサC1、C2、C3、…Cm、検出され
たドレイン電圧を所定の出力電圧Vo、Vo、Vo
、…Voに増幅するための出力アンプAo、Ao
、Ao、…Aoからなる読出回路132と、を備
えている。
【0038】すなわち、プリチャージスイッチSg
Sg、Sg、…Sgは、単一のプリチャージ信号
φpgに基づいて同時にON動作して、各ドレインライン
103(各ダブルゲート型フォトセンサ10のドレイン
端子D)に同一のプリチャージ電圧を印加するように構
成されている。また、サンプリングスイッチSs、S
、Ss、…Ssは、単一のサンプリング信号φ
spに基づいて同時にON動作して、各ドレインライン1
03に保持されているドレイン電圧VD、VD、V
、…VDを一斉に読み出すように構成されてい
る。
【0039】このような構成において、トップゲートド
ライバ110からトップゲートライン101を介して、
トップゲート端子TGに電圧を印加することにより、フ
ォトセンス機能が実現され、ボトムゲートドライバ12
0からボトムゲートライン102を介して、ボトムゲー
ト端子BGに電圧を印加し、ドレインライン103を介
して検出信号をドレインドライバ130に取り込んでパ
ラレルデータとして、又は、パラレルデータをシリアル
データに変換する機能(図示せず)を有してシリアルデ
ータとして出力(Vout)することにより、選択読み出
し機能が実現される。
【0040】ここで、上述したフォトセンサシステムの
駆動制御方法は、基本的には、上述したダブルゲート型
フォトセンサの駆動制御方法(図2参照)を1処理サイ
クルとして、フォトセンサアレイを構成するマトリクス
の行数分シリアルに繰り返すことにより実現されるが、
例えば、読取精度を高精細化するためにフォトセンサア
レイを高密度化した場合には、読取動作のための所要時
間が増大して、フォトセンサシステムの実用化の面で好
ましくない。そこで、ダブルゲート型フォトセンサを用
いたフォトセンサシステムにおいては、以下に示すよう
な駆動制御方法が良好に適用される。
【0041】図7は、上述したフォトセンサシステムの
駆動制御方法の一例を示すタイミングチャートであり、
図8は、出力電圧とサンプリングタイミングとの関係を
示すタイミングチャートであり、図9は、感度傾斜が存
在しない場合のフォトセンサアレイの出力電圧特性を示
す図である。ここでは、図5、図6に示したフォトセン
サシステムの構成を適宜参照しながら、駆動制御方法を
説明する。図7に示すように、まず、トップゲートドラ
イバ110からトップゲートライン101を介して、リ
セットパルスφT1、φT2、…φTnを順次印加し
て、リセット期間Tresetをスタートし、各行毎のダブ
ルゲート型フォトセンサ10を初期化する。
【0042】次いで、リセットパルスφT1、φT2、
…φTnが立ち下がり、リセット期間Tresetが終了す
ることにより、電荷蓄積期間Taがスタートして、各行
毎のダブルゲート型フォトセンサ10に入射される光量
に応じてチャネル領域に電荷(正孔)が発生し、蓄積さ
れる。ここで、図7に示すように、電荷蓄積期間Ta内
に並行して、ドレインドライバ130にプリチャージ信
号φpgを印加することにより、プリチャージ期間Tprch
をスタートし、プリチャージスイッチSg、Sg
Sg、…Sgを介して、ドレインライン103にプ
リチャージ電圧Vpgを同時に印加して各行毎のダブルゲ
ート型フォトセンサ10のドレイン電極に所定の電圧を
保持させるプリチャージ動作が行われる。
【0043】次いで、電荷蓄積期間Ta及びプリチャー
ジ期間Tprchが終了したダブルゲート型フォトセンサ1
0に対して、他の行におけるリセット動作、プリチャー
ジ動作及び読み出し動作のための各信号の印加タイミン
グと時間的に重ならないタイミングで、各行毎にボトム
ゲートドライバ120からボトムゲートライン102を
介して、読み出しパルスφB1、φB2、…φBnを順
次印加して、読み出し期間Treadをスタートし、各行毎
のダブルゲート型フォトセンサ10に蓄積された電荷に
対応するドレイン電圧VD、VD、VD、…VD
の変化を、ドレインドライバ130により、各ドレイ
ンライン103及びサンプリングスイッチSs、Ss
、Ss、…Ssを介して同時に検出し、出力電圧
Vout(Vo、Vo、Vo、…Voのシリアル
データ又はパラレルデータ)として読み出す。
【0044】すなわち、本駆動制御方法においては、行
毎のリセットパルスφT1、φT2、φT3、…φT
n、読み出しパルスφB1、φB2、φB3、…φB
n、及び、プリチャージ信号φpgの間隔(Tdelay)
を、リセットパルスによるリセット期間Tresetと、読
み出しパルスによる読み出し期間Treadと、プリチャー
ジ信号によるプリチャージ期間Tprchとの合計時間(T
reset+Tprch+Tread)に設定する。これにより、各
行毎の処理サイクルの一部を時間的にオーバーラップさ
せることができるとともに、リセット動作、プリチャー
ジ動作、読み出し動作が時間的に重なって(同時進行的
に)実行されることがないので、全ての行におけるリセ
ット動作が終了する前に読み出し動作を行うことがで
き、スキャン時間を大幅に短縮することができるととも
に、2次元画面全体のスキャン動作を良好に行うことが
できる。
【0045】ここで、ドレイン電圧の検出、すなわち、
明暗情報の読み取りは、具体的には、ダブルゲート型フ
ォトセンサ10に蓄積された電荷量に応じてドレイン電
圧VDが、図4に示したように、読み出し期間Treadに
おける時間の経過とともに低下していく特性を有してい
るので、図8に示すように、読み出し期間Treadがスタ
ートし、一定の時間Tspが経過したタイミング(すなわ
ち、単一のサンプリング信号φspの印加タイミング)に
おけるドレイン電圧値…Vj−2、Vj−1、V、V
j+1、Vj+2…を計測することにより、各ドレイン
ライン103の電圧VD、VD、VD、…VD
の変化を検出し、各ダブルゲート型フォトセンサへの換
算する。なお、照射光量の検出方法の他の例としては、
所定のしきい値電圧を基準にして、その電圧値に至るま
での時間を検出することにより、照射光量を換算する方
式もあるが、前者の方式によれば、ドレインドライバの
回路構成及び制御方法を簡易にして良好に適用すること
ができる。
【0046】したがって、フォトセンサアレイ100を
構成する各ダブルゲート型フォトセンサ10の感度特性
が略均一であって、その誤差が無視できる程度の場合に
おいては、図8、図9に示すように、各列毎(列番号…
j−2、Dj−1、D、Dj+1、Dj+2…)の
ドレイン電圧…VDj−2、VDj−1、VD、VD
j+1、VDj+2…の照射光量に対する変化傾向は略
同等となるので、サンプリングタイミング(サンプリン
グ信号φspの印加タイミング)における各ドレイン電圧
値…Vj−2、Vj−1、V、Vj+1、Vj+2
は、略一定の値Vaとなる。これは、換言すれば、各列
毎の読出電圧が略一定であれば、フォトセンサアレイ1
00上に載置された被検出体の画像パターンを全域にわ
たって均一かつ良好な感度特性で読み取ることができる
ことを意味している。
【0047】<第1の実施形態>次に、本発明に係る2
次元画像読取装置の第1の実施形態について、図面を参
照して説明する。図10は、本発明に係る2次元画像読
取装置の全体構成を示すブロック図である。なお、ここ
では、図1、図5に示した構成を適宜参照しながら説明
する。また、図5に示したフォトセンサシステムと同等
の構成については、同一の符号を付して説明する。
【0048】図10に示すように、本発明に係る2次元
画像読取装置は、図5に示したフォトセンサシステムと
同様に、ダブルゲート型フォトセンサ10を2次元配列
して構成されるフォトセンサアレイ100と、ダブルゲ
ート型フォトセンサ10のトップゲート端子TGにリセ
ットパルスを印加するトップゲートドライバ110と、
ダブルゲート型フォトセンサ10のボトムゲート端子B
Gに読み出しパルスを印加するボトムゲートドライバ1
20と、ダブルゲート型フォトセンサ10のドレイン端
子Dにプリチャージ電圧Vpgを印加するプリチャージ回
路131、ドレイン電圧VDを読み出す読出回路132
からなるドレインドライバ130と、読み出された出力
電圧(アナログ信号)をデジタル信号からなる画像デー
タに変換するアナログ−デジタル変換器(以下、A/D
コンバータと記す)140と、フォトセンサアレイ10
0による被検出体画像の読取動作制御や外部機能部20
0とのデータのやり取り等を行うコントローラ150
と、読取画像データ等を記憶するRAM130と、を有
して構成されている。
【0049】ここで、フォトセンサアレイ100、トッ
プゲートドライバ110、ボトムゲートドライバ120
は、図5に示したフォトセンサシステムと略同等の構成
及び機能を有しているので、その詳細な説明を省略す
る。
【0050】コントローラ150は、トップゲートドラ
イバ110及びボトムゲートドライバ120に制御信号
φtg、φbgを出力することにより、トップゲートドライ
バ110及びボトムゲートドライバ120の各々から、
フォトセンサアレイ100を構成する各ダブルゲート型
フォトセンサ10のトップゲート端子TG及びボトムゲ
ート端子BGに所定の信号電圧(リセットパルスφT
i、読み出しパルスφBi)を印加する動作を制御す
る。また、プリチャージ回路131にプリチャージ信号
φpgを出力することにより、各ダブルゲート型フォトセ
ンサ10のドレイン端子Dにプリチャージ電圧Vpgを印
加するとともに、読出回路132にサンプリング信号φ
spを出力することにより、各ダブルゲート型フォトセン
サ10に蓄積された電荷量に対応するドレイン電圧VD
を検出する動作を制御する。
【0051】また、コントローラ150には、ドレイン
ドライバ130により読み出された出力電圧Voutが、
A/Dコンバータ140を介してデジタル信号に変換さ
れ、画像データとして入力される。コントローラ150
は、この画像データに対して、所定の画像処理を施した
り、RAM160への書き込み、読み出しを行うととも
に、画像データの照合や加工等の所定の処理を実行する
外部機能部200に対するインタフェースとしての機能
をも備えている。
【0052】次いで、第1の実施形態に係るドレインド
ライバについて、図面を参照して詳しく説明する。図1
1は、上述した2次元画像読取装置に適用されるドレイ
ンドライバの第1の実施形態を示す回路構成図である。
ここで、図6に示したドレインドライバと同等の構成に
ついては、同一の符号を付して、その説明を省略又は簡
略化する。また、図12は、本実施形態に係るドレイン
ドライバを用いた場合の感度補正方法を示すタイミング
チャートであり、図13は、感度傾斜が存在する場合の
フォトセンサアレイの出力電圧特性を示す図である。
【0053】図11に示すように、ドレインドライバ1
30Aは、上述した構成(図6参照))と同様に、単一
のプリチャージ信号φpgに基づいて、各列のドレインラ
イン103に所定のプリチャージ電圧Vpgを同時に印加
するプリチャージスイッチSg、Sg、Sg、…
Sgからなるプリチャージ回路131と、プリアンプ
Ap、Ap、Ap、…Ap、単一のサンプリン
グ信号φspに基づく所定のタイミングで、各列のドレイ
ン電圧に対応する電圧を出力制御するサンプリングスイ
ッチSs、Ss、Ss、…Ss、コンデンサC
1、C2、C3、…Cm、出力アンプAo、Ao
Ao、…Aoからなる読出回路132Aと、を備え
ている。
【0054】ここで、読出回路132Aにおいて、単一
のサンプリング信号φspが印加される信号線LAには、
遅延回路(図中、「delay」と表記)SR、SR
…SRm−1が、直列に接続され、各遅延回路SR
SR、…SRm−1からの出力に基づいて、各サンプ
リングスイッチSs、Ss、Ss、…Ssが順
次ON動作するように構成されている。
【0055】このような構成を有するドレインドライバ
を用いた2次元画像読取装置の駆動制御方法は、図12
に示すように、トップゲートドライバ110からダブル
ゲート型フォトセンサ10にリセットパルスφTiが印
加されることにより、リセット期間Trst及び電荷蓄積
期間Taが開始され、ドレインドライバ130にプリチ
ャージ信号φpgが印加されることによりプリチャージ期
間Tprchが開始され、ボトムゲートドライバ120から
読み出しパルスφBiが印加されることにより、読み出
し期間Treadが開始される。すなわち、本実施形態にお
いては、図7に示したタイミングチャートと同等の駆動
制御方法をそのまま適用することができるので、上記コ
ントローラ150によるフォトセンサシステムの制御プ
ログラムをほとんど変更することなく、スキャン時間を
短縮しつつ、被検出体の画像パターンを良好に読み取る
ことができる。
【0056】一方、読み出し期間Treadにおける各列毎
のドレイン電圧の検出は、読み出し期間Treadがスター
トした後、各々一定の時間…Tj−2、Tj−1
、T j+1、Tj+2…が経過したタイミング、す
なわち、基準となるサンプリング信号φspに対して、各
遅延回路SR、SR、…SRm−1により設定され
た所定の遅延時間を順次加算したタイミングにおけるド
レイン電圧値…Vj−2、Vj−1、V、Vj+1
j+2…を計測することにより行われる。
【0057】すなわち、各遅延回路SR、SR、…
SRm−1に対して、任意の遅延時間を設定することに
より、検出されるドレイン電圧値…Vj−2
j−1、V 、Vj+1、Vj+2…を変化させるこ
とができるので、各列毎のドレイン電圧の検出タイミン
グをドレインライン103の列番号の順に漸次変化させ
ることにより、ダブルゲート型フォトセンサ10の感度
特性をフォトセンサアレイ100の列方向(図5又は図
11の左右方向)に変化させることができる。
【0058】これにより、図12に示すように、あらか
じめ判明しているフォトセンサアレイ100の感度傾斜
に基づいて、上記読出電圧値…Vj−2、Vj−1、V
、Vj+1、Vj+2…が一定の電圧値Vb(≒Va
の許容範囲内)となるように、各遅延回路SR、SR
、…SRm−1の遅延時間を設定し、サンプリング信
号φsp及び…φspj−2、φspj−1、φsp、φsp
j+1、φspj+2…の印加タイミング(サンプリング
タイミング)を調整することにより、各列毎の感度特性
を均一化するように補正することができる。
【0059】したがって、図13に示すように、各列毎
のドレイン電圧を単一のサンプリング信号の印加により
同時に検出した際の各列毎(列番号…Dj−2、D
j−1、D、Dj+1、Dj+2…)のドレイン電圧
値…Vj−2、Vj−1、V、Vj+1、Vj+2
が、各ダブルゲート型フォトセンサ10の感度特性の微
少な差に起因して、その感度差がフォトセンサアレイ1
00の列方向に低下する感度傾斜を示す場合には、図1
2に示したように、サンプリングタイミング(サンプリ
ング信号φsp及び…φspj−2、φspj−1、φsp
φspj+1、φsp +2…の印加タイミング)を調整す
ることにより、フォトセンサアレイ100に存在する列
方向の感度傾斜を相殺することができるので、フォトセ
ンサアレイ100上に載置された被検出体の画像パター
ンを全域にわたって均一かつ良好な感度特性で読み取る
ことができ、従来、感度傾斜の存在により不良品として
取り扱われてきた製品(フォトセンサアレイ)を救済し
て、生産歩留まりの向上を図ることができる。
【0060】なお、本実施形態においては、各遅延回路
SR、SR、…SRm−1により設定される遅延時
間を、各々同一に設定することにより、図13に示した
ように、感度特性が列毎に一定の率で劣化するリニア特
性(線形性)を有する感度傾斜に対応させて良好に相殺
することができるが、各遅延回路SR、SR、…S
m−1により設定される遅延時間を、互いに異なる任
意の値に設定することにより、より複雑な非線形の感度
傾斜に対応させて良好に相殺することもできる。
【0061】また、本実施形態においては、フォトセン
サアレイ100について、あらかじめ判明している感度
傾斜に対応して、各遅延回路SR、SR、…SR
m−1における遅延時間を設定する必要があるので、フ
ォトセンサアレイ100とドレインドライバ130A等
の周辺回路を個別に形成し、接続する構成を有する2次
元画像読取装置に良好に適用することができる。
【0062】また、本実施形態に係る感度補正方法にお
いては、最も感度特性が低くなる(又は、劣化した)ダ
ブルゲート型フォトセンサを基準にして、他のダブルゲ
ート型フォトセンサの感度特性を低下させるように遅延
時間を設定して、感度傾斜を相殺するものであるため、
少なくとも、感度補正の基準となる(最も低い感度特性
を有する)ダブルゲート型フォトセンサの感度特性が、
製品基準を満たしている必要があり、本実施形態は、こ
のようなフォトセンサアレイの救済に良好に適用するこ
とができる。
【0063】<第2の実施形態>次に、本発明に係る2
次元画像読取装置の第2の実施形態について、図面を参
照して説明する。図14は、本発明に係る2次元画像読
取装置に適用されるドレインドライバの第2の実施形態
を示す回路構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略又は簡略化する。
【0064】本実施形態に係るドレインドライバは、各
列毎のドレイン電圧の検出の順序(読出方向)を、第1
の実施形態に対して、反転可能に構成されている。具体
的には、図14に示すように、ドレインドライバ130
Bは、第1の実施形態と同等の構成(図11)に加え、
サンプリング信号φspが印加される信号線LAの他端側
に接続された信号線LBを備えた読出回路132Bと、
信号線LA又はLBのいずれかに選択的にサンプリング
信号φspを供給する切換スイッチ133と、を有してい
る。
【0065】すなわち、信号線LAは、上述した実施形
態と同様に、一端側に切換スイッチ133により切り換
え接続される接点Pを有するとともに、他端側に各
々、直列接続された複数の遅延回路SR、SR、…
SRm−1を介して、各ドレインライン103に設けら
れたサンプリングスイッチSs、Ss、Ss、…
Ssが接続されている。一方、信号線LBは、一端側
に切換スイッチ133により切り換え接続される接点P
を有するとともに、他端側に信号線LAの他端側が接
続されている。また、切換スイッチ133は、例えば、
コントローラ150から出力される切換制御信号φspd
に基づいて、信号線LAに接続された接点Pと、信号
線LBに接続された接点Pとを選択的に切り換えて、
いずれか一方にサンプリング信号φspを印加する。
【0066】このような構成によれば、切換スイッチ1
33により信号線LA側が選択された場合には、上述し
た実施形態と同様に、フォトセンサアレイ100の列番
号の順方向(D→D→D→…D)に、サンプリ
ング信号φspが順次所定時間だけ遅延して伝達されて、
サンプリングスイッチSs、Ss、Ss、…Ss
が順次順方向にON動作する。また、切換スイッチ1
33により信号線LB側が選択された場合には、フォト
センサアレイ100の列番号の逆方向(D→…D
→D)に、サンプリング信号φspが順次所定時間
だけ遅延して伝達されて、サンプリングスイッチSs
…Ss、Ss、Ssが順次逆方向にON動作す
る。
【0067】したがって、切換スイッチ133を切換制
御信号φspdにより切り換え設定する簡易な構成によ
り、フォトセンサアレイ100の列番号の順方向に劣化
する感度傾斜のみならず、列番号の逆方向に劣化する感
度傾斜にも対応して、サンプリングタイミングを列方向
の任意の方向に遅延させるように調整することができる
ので、フォトセンサアレイ100に存在する列方向のい
ずれの方向の感度傾斜をも相殺することができ、被検出
体の画像パターンを良好な感度特性で読み取ることがで
きる。
【0068】<第3の実施形態>次に、本発明に係る2
次元画像読取装置の第3の実施形態について、図面を参
照して説明する。図15は、本発明に係る2次元画像読
取装置に適用されるドレインドライバの第3の実施形態
を示す回路構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略又は簡略化する。
【0069】本実施形態に係るドレインドライバは、フ
ォトセンサアレイに感度傾斜が存在する場合と、感度傾
斜が存在しない場合に対応して、読出回路の機能を切り
換え可能に構成されている。具体的には、図15に示す
ように、ドレインドライバ130Cは、上述した実施形
態と同等の構成(図11、図14)を有するプリチャー
ジ回路131に加え、各ドレインライン103に各々並
列に接続された一対のサンプリングスイッチSs11とS
12、Ss21とSs22、Ss31とSs32、…Ssm1とS
m2、他方のサンプリングスイッチSs12、Ss22、S
32、…Ssm2に同時にサンプリング信号φspを印加す
る信号線LCとを備えた読出回路132Cと、信号線L
A又はLCのいずれかに選択的にサンプリング信号φsp
を供給する切換スイッチ134と、を有している。
【0070】すなわち、信号線LAは、上述した実施形
態と同様に、一端側に切換スイッチ134により切り換
え接続される接点Pを有するとともに、他端側に各
々、直列接続された複数の遅延回路SR、SR、…
SRm−1を介して、各ドレインライン103に設けら
れた一方側のサンプリングスイッチSs11、Ss21、S
31、…Ssm1が接続されている。一方、信号線LC
は、一端側に切換スイッチ134により切り換え接続さ
れる接点Pを有するとともに、他端側に各ドレインラ
イン103に設けられた他方側のサンプリングスイッチ
Ss12、Ss22、Ss32、…Ssm2が直接接続されてい
る。また、切換スイッチ134は、例えば、コントロー
ラ150から出力される切換制御信号φspcに基づい
て、信号線LAに接続された接点Pと、信号線LCに
接続された接点Pとを選択的に切り換えて、いずれか
一方にサンプリング信号φspを印加する。
【0071】このような構成によれば、切換スイッチ1
34により信号線LA側が選択された場合には、上述し
た実施形態と同様に、サンプリング信号φspが順次所定
時間だけ遅延して伝達されて、サンプリングスイッチS
11、Ss21、Ss31、…Ssm1が順次ON動作する。
また、切換スイッチ134により信号線LC側が選択さ
れた場合には、全てのサンプリングスイッチSs12、S
22、Ss32、…Ss m2がサンプリング信号φspに基づ
いて同時にON動作する。
【0072】したがって、切換スイッチ134を切換制
御信号φspcにより切り換え設定する簡易な構成によ
り、フォトセンサアレイ100に感度傾斜が存在する場
合には、感度補正機能を有効として感度傾斜を相殺する
処理を実行し、感度傾斜が存在しない場合には、ドレイ
ンドライバ130Cの感度補正機能を無効にして、図
5、図6に示したフォトセンサアレイと同様に、被検出
体の画像パターンの読み取り動作を行うことができるの
で、フォトセンサアレイ100とドレインドライバ等の
周辺回路を同一の基板上に一体的に形成した構成を有す
る2次元画像読取装置であっても、感度補正処理を行う
ことができ、被検出体の画像パターンを良好な感度特性
で読み取ることができる。
【0073】<第4の実施形態>次に、本発明に係る2
次元画像読取装置の第4の実施形態について、図面を参
照して説明する。図16は、本発明に係る2次元画像読
取装置に適用されるドレインドライバの第4の実施形態
を示す回路構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略又は簡略化する。また、図17は、本実施形態に
係るドレインドライバを用いた場合の感度補正方法を示
すタイミングチャートである。
【0074】本実施形態に係るドレインドライバは、フ
ォトセンサアレイの行毎の感度変化や、行方向の感度傾
斜に対応して、感度補正が可能なように構成されてい
る。具体的には、図16に示すように、ドレインドライ
バ130Dは、上述した実施形態と同等の構成(図1
1、図14、図15)を有するプリチャージ回路131
に加え、図6に示した読出回路132と同様に、各ドレ
インライン103に接続された全てのサンプリングスイ
ッチSs、Ss、Ss、…Ssに同時にサンプ
リング信号φspを印加する信号線LDを備えた読出回路
132Dと、各々所定の遅延時間が設定され、かつ、直
列接続された遅延回路SR11、SR12、SR13、…を備
え、各遅延回路SR11、SR12、SR13、…の出力のい
ずれかを信号線LDとを切り換え接続する切換スイッチ
135と、を有している。
【0075】すなわち、信号線LDは、一端側に切換ス
イッチ135により切り換え接続される接点Pを有す
るとともに、他端側に各ドレインライン103に設けら
れたサンプリングスイッチSs、Ss、Ss、…
Ssが直接接続されている。また、切換スイッチ13
5は、一端側にサンプリング信号φspが印加され、他端
側に各々、直列接続された複数の遅延回路SR11、SR
12、SR13、…を介して接続された出力接点P11
12、P13、…を選択的に切り換えて、信号線LDの接
点Pと接続して、各遅延回路SR11、SR12、S
13、…により所定時間だけ遅延して伝達されたサンプ
リング信号φspをサンプリングスイッチSs、S
、Ss、…Ssに同時に印加する。
【0076】ここで、切換スイッチ135は、例えば、
コントローラ150又はボトムゲートドライバ120か
ら出力され、フォトセンサアレイ100の各行毎のダブ
ルゲート型フォトセンサ10を選択する読み出しパルス
φBiに同期する切換制御信号φspeに基づいて、出力
接点P11、P12、P13、…のいずれかを選択するように
切り換え動作が行われる。
【0077】このような構成によれば、図17に示すよ
うに、読み出し期間Treadにおける各列毎のドレイン電
圧の検出は、読み出し動作(読み出しパルス…φB
i−1、φB、φBi+1…)に対応して、各々一定
の時間…Ti−1、T、Ti+ …が経過したタイミ
ング、すなわち、基準となるサンプリング信号φspに対
して、各遅延回路SR11、SR12、SR13、…により設
定された所定の遅延時間を任意に加算して得られるタイ
ミングにおけるドレイン電圧値…Vi−1、V、V
i+1…を計測することにより行われる。
【0078】すなわち、各遅延回路SR11、SR12、S
13、…の出力を任意に選択して任意の遅延時間を設定
することにより、検出されるドレイン電圧値…
i−1、V 、Vi+1…を変化させることができる
ので、ドレイン電圧の検出タイミングをフォトセンサア
レイ100の各行毎に変化させることにより、ダブルゲ
ート型フォトセンサ10の感度特性をフォトセンサアレ
イ100の行方向(図5又は図16の上下方向)に変化
させることができる。
【0079】これにより、あらかじめ判明しているフォ
トセンサアレイ100の感度変化や感度傾斜に基づい
て、上記読出電圧値…Vi−1、V、Vi+1…が一
定の電圧値Vc(≒Vaの許容範囲内)となるように、
各遅延回路SR11、SR12、SR13、…の出力を切り換
え設定し、サンプリング信号φspの印加タイミング(サ
ンプリングタイミング)を調整することにより、各行毎
の感度特性を均一化するように補正することができる。
【0080】したがって、フォトセンサアレイ100の
行毎に感度変化や行方向に感度傾斜が存在する場合に
は、各行毎のサンプリングタイミング(サンプリング信
号φspの印加タイミング)を調整することにより、フォ
トセンサアレイ100に存在する行方向の感度変化を相
殺することができるので、フォトセンサアレイ100上
に載置された被検出体の画像パターンを全域にわたって
均一かつ良好な感度特性で読み取ることができ、従来、
感度特性の劣化により不良品として取り扱われてきた製
品(フォトセンサアレイ)を救済して、生産歩留まりの
向上を図ることができる。
【0081】なお、上述した各実施形態においては、フ
ォトセンサアレイに存在する感度傾斜に対応して、サン
プリング信号φspの印加タイミングを調整する手法とし
て、サンプリング信号が印加される信号線に遅延回路を
直列に接続して、各遅延回路の遅延時間を調整する構成
を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、各サンプリングスイッチをシフトレジスタやマ
クロコンピュータ等を用いて個別に動作制御するもので
あってもよい。この場合には、より複雑な傾向を有する
感度傾斜や、特定の列又は行における感度特性の劣化に
対応することができるので、従来、不良品として取り扱
われてきた製品(フォトセンサアレイ)に対する救済確
率を高くすることができ、生産歩留まりの一層の向上を
図ることができる。
【0082】また、上述した各実施形態においては、フ
ォトセンサアレイに存在する感度傾斜や感度変化に対応
して、サンプリング信号φspの印加タイミングを調整す
る列又は行は、フォトセンサアレイの全域にわたるもの
に限定されるものではなく、一部についてのみ感度特性
の劣化が生じているものに対しても良好に適用すること
ができることはいうまでもない。また、上述した各実施
形態においては、フォトセンサとして上述したダブルゲ
ート型フォトセンサを適用した場合について説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、フォト
センサとしてフォトダイオードやフォトトランジスタ等
を用いた場合においても良好に適用することができるこ
とはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】本発明に係る2次元画像読取装置及びそ
の感度補正方法によれば、複数のフォトセンサを2次元
配列して構成されるフォトセンサアレイと、前記フォト
センサアレイ上に載置された被検出体に対応して各フォ
トセンサに蓄積された電荷による電圧を、前記フォトセ
ンサアレイの行毎に、各列毎の出力電圧として読み出す
出力回路とを備えた2次元画像読取装置において、フォ
トセンサアレイを構成する各フォトセンサの光蓄積時間
を変化させることなく、出力電圧を読み出すためのサン
プリングタイミングを順次変化(遅延)させることによ
り、実質的にフォトセンサアレイを構成する各フォトセ
ンサの感度特性を変化制御するように構成されているの
で、この感度特性の変化を、フォトセンサアレイの感度
特性の変化傾向(感度傾斜や感度変化)に対応させて設
定することにより、列方向又は行方向の感度傾斜や感度
変化を相殺することができ、従来、感度特性の劣化によ
り不良品として取り扱われてきた製品(フォトセンサア
レイ)を救済することができ、生産歩留まりの向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルゲート型フォトセンサの概略構成を示す
断面構造図である。
【図2】ダブルゲート型フォトセンサの基本的な駆動制
御方法の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】ダブルゲート型フォトセンサの動作概念図であ
る。
【図4】フォトセンサシステムの出力電圧(ドレイン電
圧)の光応答特性を示す図である。
【図5】ダブルゲート型フォトセンサを2次元配列して
構成されるフォトセンサアレイを備えたフォトセンサシ
ステムの概略構成図である。
【図6】フォトセンサシステムに適用されるドレインド
ライバの回路構成図である。
【図7】フォトセンサシステムの駆動制御方法の一例を
示すタイミングチャートである。
【図8】出力電圧とサンプリングタイミングとの関係を
示すタイミングチャートである。
【図9】感度傾斜が存在しない場合のフォトセンサアレ
イの出力電圧特性を示す図である。
【図10】本発明に係る2次元画像読取装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る2次元画像読取装置に適用され
るドレインドライバの第1の実施形態を示す回路構成図
である。
【図12】本実施形態に係るドレインドライバを用いた
場合の感度補正方法を示すタイミングチャートである。
【図13】感度傾斜が存在する場合のフォトセンサアレ
イの出力電圧特性を示す図である。
【図14】本発明に係る2次元画像読取装置に適用され
るドレインドライバの第2の実施形態を示す回路構成図
である。
【図15】本発明に係る2次元画像読取装置に適用され
るドレインドライバの第3の実施形態を示す回路構成図
である。
【図16】本発明に係る2次元画像読取装置に適用され
るドレインドライバの第4の実施形態を示す回路構成図
である。
【図17】本実施形態に係るドレインドライバを用いた
場合の感度補正方法を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 フォトセンサアレイ 110 トップゲートドライバ 120 ボトムゲートドライバ 130、130A〜130D ドレインドライバ 131 プリチャージ回路 132、132A〜132D 読出回路 133〜135 切換スイッチ 150 コントローラ SR〜SRm−1、SR11、SR12、SR13、…
遅延回路 Ss〜Ss、Ss11〜Ssm1、Ss12〜Ssm2
サンプリングスイッチ φpg プリチャージ信号 φsp サンプリング信号 φspc、φspd、φspe 切換制御信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H01L 27/14 C H04N 1/04 103E Fターム(参考) 4M118 AA06 AB01 BA05 CA11 FB03 FB09 FB13 5B047 AA01 BB04 CA06 CB17 5C024 CX27 CX37 GX24 GY31 HX02 HX03 HX15 HX23 HX50 HX58 5C051 AA01 BA03 DA06 DB01 DE02 5C072 AA01 BA15 EA06 EA08 FB17 FB19 FB23 UA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフォトセンサを2次元配列して構
    成されるフォトセンサアレイと、前記フォトセンサアレ
    イ上に載置された被検出体に対応して各フォトセンサに
    蓄積された電荷による電圧を、前記フォトセンサアレイ
    の行毎に、各列毎の出力電圧として読み出す出力回路と
    を備えた2次元画像読取装置において、 前記出力回路は、前記出力電圧を読み出すためのサンプ
    リングタイミングを、前記フォトセンサアレイの各列毎
    又は各行毎に変化させるように設定したことを特徴とす
    る2次元画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記出力回路は、各列毎に各列の前記出
    力電圧を出力制御する個別のサンプリングスイッチを備
    え、該各サンプリングスイッチに対して単一のサンプリ
    ング信号を所定時間遅延して印加することにより、前記
    サンプリングスイッチをON動作させて、前記出力電圧
    の電圧レベルを読み出すことを特徴とする請求項1記載
    の2次元画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記各列毎又は各行毎の前記サンプリン
    グタイミングは、前記単一のサンプリング信号に対して
    任意の遅延時間を有するように設定されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の2次元画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記各列毎又は各行毎の前記サンプリン
    グタイミングは、前記フォトセンサアレイの列毎又は行
    毎に一定の遅延時間を有していることを特徴とする請求
    項3記載の2次元画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記各列毎又は各行毎の前記サンプリン
    グタイミングは、前記フォトセンサアレイの列毎又は行
    毎に異なる遅延時間を有していることを特徴とする請求
    項3記載の2次元画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記出力回路は、前記各列毎の前記出力
    電圧の読み出しの順序を、反転設定可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    2次元画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記フォトセンサは、半導体層からなる
    チャネル領域を挟んで形成されたソース電極及びドレイ
    ン電極と、少なくとも前記チャネル領域の上方及び下方
    に各々絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極及び
    第2のゲート電極と、を有し、 前記チャネル領域に前記照射された光の量に対応する電
    荷が発生、蓄積されることを有していることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の2次元画像読取装
    置。
  8. 【請求項8】 複数のフォトセンサを2次元配列して構
    成されるフォトセンサアレイと、前記フォトセンサアレ
    イ上に載置された被検出体に対応して各フォトセンサに
    蓄積された電荷による電圧を、前記フォトセンサアレイ
    の行毎に、各列毎の出力電圧として読み出す出力回路と
    を備えた2次元画像読取装置の感度補正方法において、 前記フォトセンサアレイを構成する各フォトセンサの感
    度特性の傾斜傾向又は変化傾向に対応させて、前記出力
    回路による前記出力電圧を読み出すためのサンプリング
    タイミングを、前記フォトセンサアレイの各列毎又は各
    行毎に変化させて、前記感度特性の傾斜傾向又は変化傾
    向を相殺するように設定したことを特徴とする2次元画
    像読取装置の感度補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128902A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Jiaotong Univ 周囲光センサー機能を備えた液晶ディスプレイ及びその方法

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