JP2002075932A - 研磨パッドおよび研磨装置ならびに研磨方法 - Google Patents

研磨パッドおよび研磨装置ならびに研磨方法

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JP2002075932A
JP2002075932A JP2000252134A JP2000252134A JP2002075932A JP 2002075932 A JP2002075932 A JP 2002075932A JP 2000252134 A JP2000252134 A JP 2000252134A JP 2000252134 A JP2000252134 A JP 2000252134A JP 2002075932 A JP2002075932 A JP 2002075932A
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polishing
substrate
polishing pad
layer
semiconductor substrate
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English (en)
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Naoshi Minamiguchi
尚士 南口
Masaaki Shimagaki
昌明 島垣
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Toray Industries Inc
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】CMPによる半導体基板の平坦化において、半
導体基板表面の凹凸の凸部を選択的に研磨することでグ
ローバル段差が速く解消でき、また、金属配線やSTI
における研磨においてもディッシングやシンニングなど
の凹み量が少なく、かつスクラッチ傷や残存ダストが少
ない高品位な半導体基板を得ることが可能な研磨パッド
および研磨装置および研磨方法を提供するものである。 【解決手段】基板を平坦化するための化学的機械研磨に
用いられる研磨パッドにおいて、親水性でかつ水不溶性
の高分子と複合構造を形成し、かつ以下に示す(A)お
よび/または(B)の要件を満たす研磨層を含むことを
特徴とする研磨パッド。 (A)曲げ弾性率が2GPa以上 (B)表面硬度がデュロメータD硬度で80以上

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板やガラ
ス基板などの化学的機械研磨に用いられる研磨パッドお
よび研磨装置および研磨方法に関するものであり、さら
に詳しくは、半導体基板上に形成された層間絶縁膜の平
坦化、または溝中に埋設された金属配線の平坦化、また
は溝中に埋設された酸化膜を平坦化するための化学的機
械研磨に用いられる研磨パッドおよび研磨装置ならびに
研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの性能が向上するにつ
れ、微細なトランジスタおよびそれを接続する配線電極
が高密度でランダムに配置設計され、配線も多層化され
るようになった。多層配線の層間に形成される絶縁膜
(酸化膜)は、これら配線電極をカバーしているため、
層間絶縁膜表面にランダムで粗密のあるパターンで凹凸
を有している。その結果、例えば日経マイクロデバイス
1994年7月号50〜57頁記載のように、層間絶縁
膜表面の凹凸のため、リソグラフィ工程における露光時
の焦点深度不足が発生する。そのため、層間絶縁膜表面
の凹凸を平坦化することが必要となり、化学的機械研磨
(CMP:Chemical Mechanical
Polishing)による半導体基板の平坦化が半導
体デバイスの製造プロセスに採用されるようになった。
【0003】CMPによる層間絶縁膜表面の平坦化技術
が深化するに従い、金属配線を形成するためのダマシン
プロセスや、素子分離のためのシャロートレンチアイソ
レーション(STI)における平坦化にもCMPの技術
が適用されつつある。ダマシンプロセスでは、層間絶縁
膜に形成した配線溝中に埋設されたタングステン(W)
やアルミニウム(Al)、銅(Cu)などの金属配線の
余剰部分を研磨して、金属配線表面を平坦化することが
検討されている。また、STIでは、ストッパー膜とし
て窒化ケイ素(Si34)膜をパターニングしたシリコ
ン(Si)基板に形成した溝中に埋設された酸化膜の余
剰部分を研磨して、酸化膜表面を平坦化することも検討
されている。
【0004】現在、半導体デバイスの製造プロセスにお
いて、半導体基板の平坦化に用いられている研磨パッド
は、特開平6−21028号公報に開示されているよう
に実際の研磨にあずかる研磨層と半導体基板のうねりに
追随するためのクッション層を貼り合わせた二層パッド
が主流であり、特に米国ロデール社が製造している研磨
層(“IC-1000”)とクッション層(“Suba400”)を貼
り合わせた研磨パッドが広く一般的に用いられている。
この中の研磨層である“IC-1000”は、特表平8−50
0622号公報に記載されているように、発泡構造を有
する硬質のポリウレタンからなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、広く用いられて
いる発泡構造の硬質ポリウレタンからなる研磨層は、表
面硬度はデュロメータD硬度で60程度であり、曲げ弾
性率も0.3GPa程度とポリウレタンの中では硬質の
部類に属するものであるが、樹脂全体からみるとその剛
性は比較的軟質な部類に入る研磨層であるといえる。そ
のため層間絶縁膜表面の粗密のある凹凸パターンにおい
て、凸部だけでなく比較的幅の広い凹部も研磨してしま
い、チップ内の段差(グローバル段差)が解消されにく
いという問題がある。そのため実用に際しては、十分な
平坦性を得る前に下地の金属配線が研磨によって露出す
るのを防ぐために層間絶縁膜を厚く形成する、さらには
幅の広い凹部にダミー配線を形成して凹部が研磨される
のを防ぐなどの施策が採られている。しかし、層間絶縁
膜を厚くするとそれだけ研磨に要する時間が長くなり、
その分研磨工程のコスト高を招き、また、ダミー配線の
形成は配線設計上の制約を設けることになるなどの課題
がある。さらに、ダマシンプロセスにおける金属配線の
研磨やSTIにおける酸化膜の研磨では、溝の幅の広い
部分での過剰研磨による凹み(ディッシング)を発生さ
せる、さらには溝が密集した配線部分での過剰研磨によ
る凹み(シンニング)を発生させるなどの課題がある。
【0006】以上のような課題を解決してより高精度な
平坦化を実現するために、より硬質な樹脂からなる研磨
層が検討されている。このような研磨層として塩化ビニ
ル(PVC)樹脂板やポリメチルメタクリレート(PM
MA)樹脂板などのように表面硬度がデュロメータD硬
度で80以上、曲げ弾性率も2GPa以上である硬質な
研磨層が検討されている。しかし、研磨層を硬質にすれ
ばするほど半導体基板にスクラッチ傷を多く発生させ
る、さらには半導体基板上にダストが多く残存するよう
になるなど、半導体基板表面の品位を著しく低下させる
という問題があった。
【0007】そこで、我々はより硬質な樹脂からなる研
磨層において、スクラッチや残存ダストを抑制して半導
体基板表面の品位の向上を図ることを鋭意検討し、その
結果、親水性でかつ水不溶性の高分子との複合構造を形
成することで、スクラッチや残存ダストが大きく低減す
ることを見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち本発明は、親水性でかつ水不溶性
の高分子との複合構造を形成した研磨層を用いることに
より、上記した課題を解決し、CMPによる基板の平坦
化において、基板表面の凹凸の凸部を選択的に研磨する
ことでグローバル段差が速く解消でき、また、金属配線
やSTIにおける研磨においてもディッシングやシンニ
ングなどの凹み量が少なく、かつスクラッチ傷や残存ダ
ストが少ない高品位な半導体基板を得ることが可能な研
磨パッドおよび研磨装置ならびに研磨方法を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は以下の構成からなる。すなわち、 (1)基板を平坦化するための化学的機械研磨に用いら
れる研磨パッドにおいて、親水性でかつ水不溶性の高分
子と複合構造を形成し、かつ以下に示す(A)および/
または(B)の要件を満たす研磨層を含むことを特徴と
する研磨パッド。
【0010】(A)曲げ弾性率が2GPa以上 (B)表面硬度がデュロメータD硬度で80以上 (2)前記基板が、基板上に層間絶縁膜が形成された半
導体基板であって、前記層間絶縁膜を研磨除去し、前記
層間絶縁膜の表面を平坦化するものであることを特徴と
する前記(1)記載の研磨パッド。
【0011】(3)前記基板が、基板上に形成された配
線溝中に主成分がCu、Al、Wのいずれかである金属
配線を埋設した半導体基板であって、前記金属配線の不
要部分を研磨除去し、前記金属配線の表面を平坦化する
ものであることを特徴とする前記(1)記載の研磨パッ
ド。
【0012】(4)前記基板が、基板上に形成された溝
中に酸化膜を埋設した半導体基板であって、前記酸化膜
の不要部分を研磨除去し、前記酸化膜の表面を平坦化す
るものであることを特徴とする前記(1)記載の研磨パ
ッド。
【0013】(5)前記研磨層が、空隙を有することを
特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の研磨
パッド。
【0014】(6)研磨パッドが、前記請求項1に記載
の研磨層と、体積弾性率が60MPa以上でかつ引っ張
り弾性率が0.1MPa以上20MPa以下であるクッ
ション層とが貼り合わされたものであることを特徴とす
る前記(1)〜(5)のいずれかに記載の研磨パッド。
【0015】(7)前記研磨層の表面に溝または孔が形
成されていることを特徴とする前記(1)〜(4)請求
項1〜6のいずれかに記載の研磨パッド。
【0016】(8)基板を固定する研磨ヘッドと、該研
磨ヘッドに対峙して配置された前記(1)〜(7)のい
ずれかに記載の研磨パッドと、該研磨パッドを固定する
研磨定盤と、前記研磨ヘッドおよび/または研磨定盤を
回転させる駆動装置とを具備することを特徴とする研磨
装置。
【0017】(9)基板を研磨ヘッドに固定し、研磨定
盤に固定された前記(1)〜(7)のいずれかに記載の
研磨パッドを前記基板に押し当てた状態で、研磨ヘッド
および/または研磨定盤を回転させて基板を研磨するこ
とを特徴とする研磨方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
説明する。
【0019】本発明でいう基板とは、シリコンベアウエ
ハーやそこに素子や配線などが形成された半導体基板、
液晶ディスプレイなどの平面ディスプレイのガラス基板
やTFT基板、プラズマディスプレイの背面板など、C
MPによる研磨が可能なものであれば特に限定するもの
ではないが、本発明の研磨パッドは半導体基板の研磨に
好適に用いられ、酸化膜や低誘電率材料からなる層間絶
縁膜、主成分がCu、Al、Wなどの金属からなる配
線、素子分離のために形成された酸化膜の研磨に好適で
ある。
【0020】本発明の研磨パッドは、研磨層単体で用い
ることも可能であるが、より好ましくは研磨層とクッシ
ョン層を貼り合わせた二層パッドからなるものである。
【0021】CMPによる半導体基板の平坦化におい
て、基板表面の凹凸の凹部の研磨を抑制し凸部のみを選
択的に研磨するためには、研磨層の剛性が高いことが好
ましく、具体的には曲げ弾性率が2GPa以上であるこ
とが好ましいが、より高精度な平坦化を実現するために
は曲げ弾性率が5〜20GPaであることがより好まし
い。研磨層の曲げ弾性率は、JIS K7203に記載
の硬質プラスチックの曲げ試験方法により測定される。
さらに、研磨層の硬度はデュロメータD硬度で80以上
であることが好ましいが、より高精度な平坦化を実現さ
せるためには85〜97であることがより好ましい。研
磨層のデュロメータD硬度は、JIS K7215に記
載の硬質プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法によ
り測定される。
【0022】本発明の研磨層は、曲げ弾性率および/ま
たはデュロメータD硬度、すなわち、曲げ弾性率または
デュロメータD硬度、もしくは曲げ弾性率とデュロメー
タD硬度の双方が上記の範囲にあるものである。
【0023】本発明では、CMPによる半導体基板の平
坦化において基板表面にスクラッチ傷や残存ダストを抑
制するために、研磨層を構成する樹脂(以下マトリクス
と称する)に親水性でかつ水不溶性の高分子を複合した
構造を形成した研磨層であることが好ましい。
【0024】マトリクスとしては、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
アクリロニトリル−スチレン共重合系樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合系樹脂、アクリロ
ニトリル−ブタジエン−メチルメタクリレート共重合系
樹脂、ポリアミド系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアセタール系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリスル
ホン系樹脂、酢酸セルロース系樹脂などの熱可塑性樹
脂、またはフェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂など
の熱硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1つを主成分と
するマトリクスが好適に用いられ、さらにこれらの樹脂
の混合体(アロイ化を含む)、共重合、グラフト、変性
品などの改質技術も用いられる。本発明において研磨層
を構成する樹脂は、親水性でかつ水不溶性の高分子を複
合した場合に所望の曲げ弾性率および/または表面硬度
を基礎に適宜選択すればよい。
【0025】親水性でかつ水不溶性の高分子としては、
例えばセルロース系、アクリル系、アミド系、デンプン
系の樹脂もしくはその樹脂を主成分とする架橋体や共重
合体を用いることができる。市販されているものにも各
種ポリアルキレングリコール、ポリアクリル酸、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニル等のような水溶性高分子や、水
不溶性のキトサン、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドンやポリビニルピロリドン−ビニルイミダゾー
ル共重合体、高吸水性樹脂、パルプ、紙、イオン交換用
の各種荷電付与したセルロースエステルなどがあり、こ
れらを利用することができる。これら樹脂はマトリクス
とのなじみを改善するためにあらかじめ表面を改質する
ことも可能である。
【0026】親水性でかつ水不溶性の高分子の形状は、
繊維状の不織布や織布や紙などの基材、繊維を短く切断
したカット糸や粒子状の粉末が取り扱いやすく好まし
い。
【0027】親水性でかつ水不溶性の高分子は、研磨層
の重量当たり、1〜70重量%の混合比率で混合するこ
とで、残存ダストやスクラッチの抑制効果が得られる
が、混合比率が少ないとその効果は小さく、逆に多いと
その効果は大きくなるが、研磨層の物性が悪化する場合
が多い。すなわちマトリクスが有する硬度や曲げ弾性率
が低下し、さらに曲げ強度が低下し脆性破壊しやすくな
る。このため好適には混合比率は5〜60重量%であ
り、さらに好ましくは10〜50重量%が用いられる。
【0028】本発明の研磨層は、実質的に空隙の有無に
よって平坦性や残存ダスト、スクラッチなどの特性が悪
化するということはないが、空隙を有するものの方が研
磨剤のスラリー溶液を保持しやすくなるので好適に用い
られる。具体的には、上記したマトリクスの発泡体や親
水性でかつ水不溶性の高分子の中空糸などを用いること
ができる。
【0029】研磨層の形成方法としては、マトリクスと
親水性でかつ水不溶性の高分子を、あらかじめコンパウ
ンド化して熱圧縮成形することもできるし、溶融押出成
形することもできる。インジェクションプレスなどの手
法も可能である。また、マトリクスのモノマー分子を親
水性でかつ水不溶性の高分子に含浸重合することも可能
である。マトリクスが2液系のものはあらかじめ主剤ま
たは硬化剤に親水性で水不溶性の高分子を混合後に、硬
化剤または主剤を混合し脱泡操作の後に適当な金型に流
し込んで成形することも可能である。具体的には、マト
リクスと親水性で水不溶性の高分子との相溶性や個々の
耐熱性、重合特性、溶融粘度などの物性に依存するが、
その組み合わせを適宜選択すればよい 本発明の研磨層
の厚さは特に限定されるものではないが、好ましくは
0.2〜30mmであり、0.3〜10mmであること
がより好ましく、さらに好ましくは0.5〜3mmであ
る。薄すぎると該研磨層の下地として好ましく使用され
るクッション層またはその下層に位置する研磨定盤の機
械的特性が、該研磨層そのものの機械的特性よりも研磨
特性に顕著に反映されるようになり、一方、厚すぎると
クッション層の機械的特性が反映されなくなり、半導体
基板のうねりに対する追随性が低下し基板全体での平坦
性が均一に行えなくなる。
【0030】本発明の研磨層には、研磨剤の半導体基板
と接触する研磨面への供給とそこからの排出を促進する
などの目的で、表面に溝や孔が設けられていることが好
ましい。溝の形状としては、同心円、渦巻き、放射、碁
盤目など種々の形状が採用できる。溝の断面形状として
は四角、三角、半円などの形状のものが好ましく採用で
きる。溝の深さ、溝の幅、溝のピッチは特に限定される
ものではないが、深さは0.1mmから該研磨層の厚さ
までの範囲で、幅は0.1〜20mmの範囲で、ピッチ
は2〜200mmの範囲が好ましい。孔は研磨層を貫通
していても良いし、貫通していなくても良い。孔の直
径、孔のピッチは特に限定されるものではないが、直径
は0.2〜20mmの範囲で、ピッチは2〜100mm
の範囲が好ましい。
【0031】本発明の研磨パッドに用いられるクッショ
ン層は、現在汎用的に使用されているポリウレタン含浸
不織布(例えば、ロデール社製 商品名 Suba40
0など)の他、ゴム、発泡弾性体、発泡プラスチックな
どを採用することができ、特に限定されるものではない
が、体積弾性率が60MPa以上でかつ引張り弾性率が
0.1〜20MPaである特性を有するクッション層が
好ましい。引張り弾性率が小さい場合は、半導体基板全
面の平坦性の均一性(ユニフォーミティ)が損なわれる
傾向がある。引張り弾性率が大きい場合も半導体基板全
面の平坦性の均一性(ユニフォーミティ)が損なわれる
傾向がある。さらに好ましい引張り弾性率の範囲は、
0.5〜10MPaである。
【0032】ここで体積弾性率とは、あらかじめ体積を
測定した被測定物に等方的な印加圧力を加えて、その体
積変化を測定する。体積弾性率=印加圧力/(体積変化
/元の体積)という定義である。例えば、元の体積が1
cm3 であり、これに等方的に印加圧力を0.07MP
aかけた時の体積変化が0.00005cm3 であれ
ば、体積弾性率は1400MPaである。体積弾性率の
測定方法の一つとして、例えば被測定物をあらかじめ体
積を測定しておき、その後容器にいれた水中に被測定物
を浸漬して、この容器を圧力容器に入れて印加圧力を加
えて中の容器の水の高さの推移から被測定物の体積変化
と印加圧力を測定する方法が挙げられる。浸漬する液体
は、被測定物を膨潤させたり破壊するものは避けること
が好ましく、液体であれば特に限定されないが、例えば
水や水銀やシリコンオイルなどを挙げることができる。
引張り弾性率は、クッション層をダンベル形状にして引
っ張り応力を加え、引張り歪み(=引っ張り長さ変化/
元の長さ)が0.01〜0.03までの範囲で引張り応
力を測定し、引張り弾性率=((引張り歪みが0.03
時の引張り応力)−(引張り歪みが0.01時の引張り
応力))/0.02で定義されるものである。
【0033】このような特性を有するクッション層を構
成する成分としてはゴムが挙げられ、具体的には天然ゴ
ム、ニトリルゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、ポリ
ブタジエンゴム、ポリウレタンゴム、シリコンゴムなど
の無発泡のエラストマを挙げることができるが特にこれ
らに限定されるものではない。クッション層の好ましい
厚みは、0.1〜100mmの範囲である。厚みが小さ
い場合は、半導体基板全面の平坦性の均一性(ユニフォ
ーミティ)が損なわれる傾向がある。逆に厚みが大きい
場合は、局所平坦性が損なわれる傾向がある。さらに好
ましい厚みの範囲は、0.2〜5mmである。より好ま
しい範囲は0.5〜2mmである。
【0034】本発明の研磨パッドは研磨定盤に固定して
使用される。その際に研磨定盤からクッション層が研磨
時にずれないように固定し、かつクッション層から研磨
層がずれないように固定することが重要である。研磨定
盤とクッション層の固定方法としては、両面接着テープ
で固定する方法や接着剤で固定する方法や研磨定盤から
吸引してクッション層を固定する方法などが考えられる
が特に限定されるものではない。クッション層と研磨層
を固定する方法としては、両面接着テープで固定する方
法や接着剤で固定する方法などが考えられるが特に限定
されるものではない。
【0035】研磨層とクッション層を貼り合わせる両面
接着テープまたは接着層として好ましいものは、住友3
M(株)の両面接着テープ463、465および920
4等、日東電工(株)の両面接着テープNo.591等
の基材なしアクリル系接着剤転写テープ、住友3M
(株)のY−4913等の発泡シートを基材とした両面
接着テープや住友3M(株)の447DL等の軟質塩化
ビニルを基材とした両面接着テープを具体的に挙げるこ
とができる。
【0036】本発明では、研磨後に研磨層が研磨レート
が得られない等の理由で交換する必要が生じた場合に
は、研磨定盤にクッション層を固着した状態で研磨層を
クッション層から取り外して交換することも可能であ
る。クッション層は研磨層に比べて耐久性があるので、
研磨層だけを交換することはコスト面で好ましいことで
ある。
【0037】以下、本発明の研磨パッドを使用した半導
体基板のCMPによる研磨方法について説明する。
【0038】本発明の研磨パッドを用いて、研磨剤とし
てシリカ系ポリッシュ剤、酸化アルミニウム系ポリッシ
ュ剤、酸化セリウム系ポリッシュ剤等の研磨剤を用いて
半導体基板上での層間絶縁膜の凹凸や金属配線の凹凸を
平坦化することができる。まず、基板を固定する研磨ヘ
ッドと、研磨パッドを固定するための研磨定盤と、さら
に研磨ヘッドおよび研磨定盤もしくはその双方を回転さ
せる手段を具備した研磨装置を準備する。そして本発明
の研磨パッドを研磨装置の研磨定盤に研磨層が研磨ヘッ
ドに対峙するように固定させる。半導体基板は研磨ヘッ
ドに真空チャックなどの方法により固定される。研磨定
盤を回転させ、研磨定盤の回転方向と同方向で研磨ヘッ
ドを回転させて、研磨パッドに押しつける。この時に、
研磨パッドと半導体基板の間に研磨剤が入り込むような
位置から研磨剤を供給する。押し付け圧は、研磨ヘッド
に加える力を制御することにより通常行われる。押し付
け圧として0.01〜0.2MPaが良好な平坦性を得
られるので好ましい。
【0039】また本発明の研磨層は、あらかじめ半導体
基板の研磨を行う前に、ドレッサーを用いてその表面を
粗化する作業、いわゆるドレッシングを行うのが良好な
研磨特性を得るために好ましく実施される。ドレッサー
とはダイヤモンドの砥粒を電着して固定したホイールで
あり、例えば、旭ダイヤモンド工業(株)のドレッサー
モデル名 CMP−M、またはCMP−N、またはC
MP−Lなどを具体例として挙げることができる。ダイ
ヤモンド砥粒の粒径は10μmから400μmの範囲で
選ぶことができる。ドレッサーの押し付け圧は0.00
5MPaから0.2MPaの範囲で任意に選ばれる。さ
らに1回または複数回の研磨を終了後にもドレッサーを
用いて研磨パッドをドレッシングすることが、研磨速度
を安定させるために好ましく実施される。ドレッシング
の後の研磨層表面の粗さは、中心線平均粗さRaが2〜
20μmであることが好ましく、さらにはRaが3〜7
μmであることがより好ましい。また、十点平均粗さR
zが10〜300μmであることが好ましく、さらには
Rzが20〜100μmであることがより好ましい。研
磨前に研磨層表面をドレッシングすることで、研磨剤で
ある砥粒スラリーを介して半導体基板と研磨層の潤滑状
態を良好に維持し、高い研磨速度を安定して得ることが
できる。中心線平均粗さRa、十点平均粗さRzはJI
S B0651記載の触針式表面粗さ測定器を用いて測
定される。
【0040】
【実施例】以下、実施例にそってさらに本発明の詳細を
説明する。
【0041】ここで、研磨層の曲げ弾性率、デュロメー
タD硬度、表面粗さは以下の方法で測定した。
【0042】(曲げ弾性率)ORIENTEC社製材料
試験機(テンシロン RTM−100)を用いて、JI
S K7203に記載の硬質プラスチックの曲げ試験方
法に従い測定した。測定は5回行い、その平均値を求め
た。
【0043】(デュロメータD硬度)高分子計器(株)
製デュロメータD硬度計を用いて、JIS K7215
に記載の硬質プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法
に従い測定した。測定は研磨層を2枚重ねて厚みを2m
m以上とし、研磨層の中の10点について測定し、その
平均値を求めた。
【0044】(表面粗さ)Kosaka Labora
tory Inc.製表面粗さ計(Surfcorde
r SE−3300)を用いて測定した。測定条件はJ
IS B0601記載の表面粗さに従い、カットオフ値
λc0.8mm、測定長さL8mm、スピード0.1m
m/sを採用した。測定はドレッシングされた研磨層の
中の10点について中心線平均粗さRaおよび十点平均
粗さRzを測定し、それぞれ平均値を求めた。また、半
導体基板のCMP研磨評価は以下の方法で行い、研磨速
度、スクラッチ数、残存ダスト数、グローバル平坦性を
測定した。
【0045】(ベタ酸化膜のCMP)Lapmaste
r社製15LE型研磨機(研磨定盤直径φ38cm)を
用いて、4インチの厚み1μmの熱酸化膜付シリコンウ
エハーを研磨した。研磨剤スラリーはキャボット社製
“CAB-O-SPERSE SC-1”を超純水で3倍に希釈して用い
た。ウエハーはロデール社製パッキングフィルム(T/P1
20-41CF22SJ)に貼付け、研磨ヘッドに固定した。研磨
パッドは、両面接着テープ(住友3M(株)製タイプ4
42J)で研磨定盤に貼付け固定した。研磨層は旭ダイ
ヤモンド(株)製のドレッサー(モデルCMP−M)を
用いて表面をドレッシングしてから研磨評価に用いた。
ドレッシング条件は圧力400g/cm2 、研磨ヘッド
および研磨定盤の回転数30rpm、超純水供給量10
ml/分、ドレッシング時間5分である。ドレッシング
後、研磨層表面を超純水流水下、ナイロンブラシで洗浄
して研磨に供した。研磨条件は圧力400g/cm2
研磨ヘッドおよび研磨定盤の回転数50rpm、研磨剤
スラリーの供給量100ml/分、研磨時間5分で行っ
た。
【0046】研磨後のウエハーを超純水流水下、ポリビ
ニルアルコール布で洗浄し、圧空でウエハー表面の水を
除去した。研磨速度は大日本スクリーン(株)製膜厚計
(ラムダエースVM−2000)にてウエハー面内19
6点(5mmピッチの格子状、エッジから10mmは未
測定)の研磨前後の酸化膜厚を測定し、その差の平均値
から研磨速度を求めた。研磨後のウエハー表面のスクラ
ッチ数は、自動X−Yステージを具備したキーエンス社
製デジタルマイクロスコープ(VH6300)でカウン
トし、また、残存ダスト数はトプコン社製のゴミ検査装
置によりカウントした。なお、スクラッチ数が10個/
ウエハー以下、残存ダスト数が250個/ウエハー以下
の場合を半導体基板が高品位であるとした。
【0047】(凹凸パターン付き酸化膜のCMP)図1
に示すような25種類の被覆率を持つ10mm角のチッ
プがピッチ幅15mmで格子状に並んだ4インチ酸化膜
付シリコンウエハーを用いて、上記と同様の手順で研磨
を行った。被覆率が92%(凸幅230μm、凹幅20
μm)の凸部と被覆率が8%(凸幅20μm、凹幅23
0μm)の凹部との段差をグローバル段差(初期段差は
約0.45μm)として測定し、研磨時間が4分以内で
グローバル段差が0.3μm以下まで減少した場合を平
坦性が良好であるとした。また、研磨時間が4分以内で
グローバル段差が0.2μm以下まで減少した場合は平
坦性が特に良好であり、ディッシングやシンニングによ
る凹み量も極めて少ないことが示唆される。
【0048】実施例1 エポキシ当量が500であるテトラブロモビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂(東都化成社製 YDB−500)
を固形分として94重量部、エポキシ当量が220であ
るクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(東都化成社製
YDCN−220)を固形分として13重量部、硬化
剤としてジシアンジアミドを2.8重量部、硬化促進剤
として2−エチル−4−メチルイミダゾールを0.1重
量部、溶剤としてN,N−ジメチルホルムアミドを25
重量部からなるワニスを、ワットマン社製17chr濾
紙に含浸し、180℃で加熱乾燥して、乾燥後の樹脂含
量が55重量%のプリプレグを得た。50cm角の大き
さに切断したプリプレグを2枚重ねて金属板に挟み、温
度170℃、圧力4MPa、時間20分の条件でプレス
し、厚み1.7mmの積層板を作製した。この積層板を
厚み1.2mmに研削し、直径38cmの円形に切断し
た後、表面に幅2mm、深さ0.5mmの溝をピッチ幅
15mmの格子状に形成して研磨層を作製した。次に、
クッション層としてロデール社製“Suba400”と
前記研磨層を住友3M(株)の両面接着テープ442J
(ポリエステルフィルムを基材とした両面接着テープ)
で貼り合わせして研磨パッドを作製した。
【0049】実施例2 アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)80
重量%と架橋ポリビニルピロリドン粉末(BASF社製
ルビクロスM)20重量%とを溶融押出混練してペレッ
トを得た。このペレットをインジェクションプレス成形
装置(小松製)にて、厚み1.2mm、直径38cmの
樹脂板を成形した。この樹脂板の表面に幅2mm、深さ
0.5mmの溝をピッチ幅15mmの格子状に形成して
研磨層を作製した。次に、実施例1と同じクッション層
を住友3M(株)の両面接着テープ442J(ポリエス
テルフィルムを基材とした両面接着テープ)で貼り合わ
せして研磨パッドを作製した。
【0050】実施例3 ポリメチルメタクリレート樹脂(住友化学(株)製スミ
ペックスMH)80重量%とジエチルアミノエチルセル
ロース粉末(ワットマン社製)20重量%とを溶融押出
混練してペレットを得た。このペレットをインジェクシ
ョンプレス成形装置IP-1050((株)小松製作所)に
て、厚み1.2mm、直径38cmの樹脂板を成形し
た。この樹脂板の表面に幅2mm、深さ0.5mmの溝
をピッチ幅15mmの格子状に形成して研磨層を作製し
た。次に、実施例1と同じクッション層を住友3M
(株)の両面接着テープ442J(ポリエステルフィル
ムを基材とした両面接着テープ)で貼り合わせして研磨
パッドを作製した。
【0051】比較例1 実施例1と同じワニスを、ポリエチレンテレフタレート
製不織布(東レ製アクスター、目付280g/m2 )に
含浸し、180℃で加熱乾燥後、50cm角の大きさに
切断して金属板に挟み、温度170℃、圧力4MPa、
時間20分の条件でプレスして、厚み1.2mm、樹脂
含量が55重量%の積層板を作製した。この積層板を直
径38cmの円形に切断した後、表面に幅2mm、深さ
0.5mmの溝をピッチ幅15mmの格子状に形成して
研磨層を作製した。次に、クッション層としてロデール
社製“Suba400”と前記研磨層を住友3M(株)
の両面接着テープ442J(ポリエステルフィルムを基
材とした両面接着テープ)で貼り合わせして研磨パッド
を作製した。
【0052】比較例2 アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(東
レ製、ブタジエン含量21%)のペレットをインジェク
ションプレス成形装置IP-1050((株)小松製作所)に
て、厚み1.2mm、直径38cmの樹脂板を成形し
た。この樹脂板の表面に幅2mm、深さ0.5mmの溝
をピッチ幅15mmの格子状に形成して研磨層を作製し
た。次に、実施例1と同じクッション層を住友3M
(株)の両面接着テープ442J(ポリエステルフィル
ムを基材とした両面接着テープ)で貼り合わせして研磨
パッドを作製した。
【0053】比較例3 実施例3において、ポリメチルメタクリレート樹脂だけ
でインジェクションプレスにより樹脂板を成形した以外
は同様の方法で研磨パッドを作製した。
【0054】比較例4 イソシアネート基含量が23%の主剤(日本ポリウレタ
ン(株)製 C4421)51重量%とOH価が320
(KOHmg/g)の硬化剤(日本ポリウレタン(株)
製 N4276)49重量%を脱泡しながら混練し、そ
の後金型内で硬化させ、厚み1.2mmのポリウレタン
シートを作製した。このシートに実施例1と同じ溝加工
を施して直径38cmの研磨層を作製した。次に、実施
例2と同じクッション層を住友3M(株)の両面接着テ
ープ442J(ポリエステルフィルムを基材とした両面
接着テープ)で貼り合わせして研磨パッドを作製した。 (物性およびCMP研磨評価)実施例1〜3および比較
例1〜4の研磨層について、曲げ弾性率、デュロメータ
D硬度、ドレッシング後の中心線平均粗さRaと十点平
均粗さRzを測定した。その結果を表1に示す。次に、
実施例1〜3および比較例1〜4の研磨パッドについ
て、ベタ酸化膜のCMP研磨評価を実施し、研磨速度、
スクラッチ傷数、残存ダスト数を測定した。その結果を
表1に示す。さらに、凹凸パターン付き酸化膜のCMP
研磨評価を実施し、研磨時間に対するグローバル段差を
測定した。その結果を図2、表1に示す。
【0055】表1および図2の結果において、実施例1
と比較例1との比較、実施例2と比較例2との比較、実
施例3と比較例3との比較にみられるように、親水性で
かつ水不溶性でない高分子を複合した研磨層あるいは親
水性でかつ水不溶性の高分子を複合しない研磨層は残存
ダスト数やスクラッチ数が非常に多く、また比較例4に
みられるように曲げ弾性率が2GPa以下あるいはデュ
ロメータD硬度が80以下の研磨層はグローバル平坦性
が劣ることがわかる。すなわち、研磨層の曲げ弾性率が
2GPa以上および/またはデュロメータD硬度が80
以上で、かつ親水性で水不溶性の高分子と複合構造を形
成することで、グローバル段差が速く解消でき、平坦化
特性に優れること、さらに、スクラッチ数や残存ダスト
数が大きく減少し、高品位な基板表面を得ることが可能
になることがわかる。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明の研磨パッドおよび研磨装置およ
び研磨方法により、半導体基板表面の凹凸の凸部を選択
的に研磨することでグローバル段差が速く解消でき、ま
た、金属配線やSTIにおける研磨においてもディッシ
ングやシンニングなどの凹み量が少なく、かつスクラッ
チ傷や残存ダストが少ない高品位な半導体基板を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨評価に供した4インチウェハ上に作製した
チップ内の配線パターンである。
【図2】実施例における、研磨時間に対するグローバル
段差の測定結果を示すグラフである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を平坦化するための化学的機械研磨に
    用いられる研磨パッドにおいて、親水性でかつ水不溶性
    の高分子と複合構造を形成し、かつ以下に示す(A)お
    よび/または(B)の要件を満たす研磨層を含むことを
    特徴とする研磨パッド。 (A)曲げ弾性率が2GPa以上 (B)表面硬度がデュロメータD硬度で80以上
  2. 【請求項2】前記基板が、基板上に層間絶縁膜が形成さ
    れた半導体基板であって、前記層間絶縁膜を研磨除去
    し、前記層間絶縁膜の表面を平坦化するものであること
    を特徴とする請求項1記載の研磨パッド。
  3. 【請求項3】前記基板が、基板上に形成された配線溝中
    に主成分がCu、Al、Wのいずれかである金属配線を
    埋設した半導体基板であって、前記金属配線の不要部分
    を研磨除去し、前記金属配線の表面を平坦化するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の研磨パッド。
  4. 【請求項4】前記基板が、基板上に形成された溝中に酸
    化膜を埋設した半導体基板であって、前記酸化膜の不要
    部分を研磨除去し、前記酸化膜の表面を平坦化するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の研磨パッド。
  5. 【請求項5】前記研磨層が、空隙を有することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の研磨パッド。
  6. 【請求項6】研磨パッドが、前記請求項1に記載の研磨
    層と、体積弾性率が60MPa以上でかつ引っ張り弾性
    率が0.1MPa以上20MPa以下であるクッション
    層とが貼り合わされたものであることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の研磨パッド。
  7. 【請求項7】前記研磨層の表面に溝または孔が形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の研磨パッド。
  8. 【請求項8】基板を固定する研磨ヘッドと、該研磨ヘッ
    ドに対峙して配置された請求項1〜7のいずれかに記載
    の研磨パッドと、該研磨パッドを固定する研磨定盤と、
    前記研磨ヘッドおよび/または研磨定盤を回転させる駆
    動装置とを具備することを特徴とする研磨装置。
  9. 【請求項9】基板を研磨ヘッドに固定し、研磨定盤に固
    定された請求項1〜7のいずれかに記載の研磨パッドを
    前記基板に押し当てた状態で、研磨ヘッドおよび/また
    は研磨定盤を回転させて基板を研磨することを特徴とす
    る研磨方法。
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