JP2002075764A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JP2002075764A
JP2002075764A JP2000262842A JP2000262842A JP2002075764A JP 2002075764 A JP2002075764 A JP 2002075764A JP 2000262842 A JP2000262842 A JP 2000262842A JP 2000262842 A JP2000262842 A JP 2000262842A JP 2002075764 A JP2002075764 A JP 2002075764A
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JP2000262842A
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Kenji Naito
憲嗣 内藤
Akira Takiguchi
昶 瀧口
Masaru Omura
大 大村
Tadao Nagai
唯夫 永井
Masahiko Kitamoto
雅彦 北本
Takeshi Umemoto
剛 梅元
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/42Flyback transformers
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/335Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWM制御方式の高圧発生回路に用いられる
フライバックトランスへの入力電流を抑えることによ
り、小型で低消費電力のフライバックトランスを得る。 【解決手段】 PWM制御方式の高圧発生回路に用いら
れるフライバックトランスの2次巻線の積層数を6層以
上とすることにより、フライバックトランスの分布容量
を小さくし、休止振動パルスの周波数を高くするととも
に、フライバックパルスのパルス幅を小さくする。それ
により、制御用FETがオンになるタイミングをはやく
し、フライバックトランスへの入力電流Ippを低くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフライバックトラ
ンスに関し、特にたとえば、PWM制御方式の高圧発生
回路に用いられ、CRTに供給する高電圧を得るための
フライバックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、この発明の背景となるフライバ
ックトランスを含む高圧発生回路の例を示す回路図であ
る。高圧発生回路10に用いられるフライバックトラン
ス12の1次巻線には、ダイオード14のアノードが接
続され、ダイオード14のアノードはスイッチング素子
としてのFET16のドレインに接続される。さらに、
FET16のソースは抵抗18に接続され、抵抗18は
接地される。また、ダイオード14、FET16、抵抗
18の直列回路と並列に、ダイオード20が接続され
る。ダイオード20のカソードはダイオード14のアノ
ード側に接続され、ダイオード20のアノードは接地さ
れる。
【0003】さらに、このダイオード20と並列に、共
振用コンデンサ22とダイオード24の直列回路が接続
される。共振用コンデンサ22の一端はダイオード14
のアノード側に接続され、他端はダイオード24のカソ
ードに接続される。そして、ダイオード24のアノード
は接地される。さらに、共振用コンデンサ22とダイオ
ード24との中間部は、別のダイオード26のアノード
に接続され、ダイオード26のカソードはリンギングレ
ス回路28を介して、フライバックトランス12の1次
巻線に接続される。リンギングレス回路28は、コンデ
ンサ30、抵抗32およびインダクタ34によって形成
される。また、ダイオード26とリンギングレス回路2
8との間には、電源+Bが接続される。なお、ダイオー
ド26とリンギングレス回路28との間は、コンデンサ
36やコンデンサ38を介して接地される。
【0004】FET16のゲートには、PWM(パルス
ワイズモデュレーション)制御回路40からオン・オフ
を制御するための信号が与えられる。PWM制御回路4
0には、フライバックトランス12の2次側出力電圧を
分圧して得られる電圧が入力される。この電圧と別に入
力された水平ドライブ信号とから、FET16を制御す
るための制御信号がつくられる。さらに、FET16と
抵抗18との中間部が、PWM制御回路40内の保護回
路に接続され、回路に流れる過電流が検出される。
【0005】この高圧発生回路10の各部の波形が、図
2に示されている。図2において、(a)はFET16
を制御するための信号波形であり、(b)は図1に示す
A点の電圧波形であり、(c)はフライバックトランス
12の1次巻線の電流波形を示す。まず、t0 におい
て、FET16がオンになると、電源+Bからフライバ
ックトランス12の1次巻線、ダイオード14、FET
16、抵抗18を通るルートで電流が流れる。この電流
によって、フライバックトランス12の1次巻線に電磁
エネルギが蓄えられる。
【0006】t1 でFET16がオフになると、フライ
バックトランス12の1次巻線から共振用コンデンサ2
2、ダイオード26を通るルートで電流が流れ、フライ
バックトランス12の1次巻線と共振用コンデンサ22
とで共振が始まり、図2(b)に示すように、フライバ
ックパルスが発生する。このフライバックパルスは、フ
ライバックトランス12に蓄えられた電磁エネルギが全
て共振用コンデンサ22の静電エネルギに変換されたと
きに最大になる。
【0007】フライバックトランス12の1次巻線に蓄
えられた電磁エネルギが全て共振用コンデンサ22に移
った後、ダイオード24、共振用コンデンサ22、フラ
イバックトランス12の1次巻線を通るルートで逆電流
が流れ、共振用コンデンサ22の静電エネルギがフライ
バックトランス12の1次巻線の電磁エネルギに逆変換
される。このとき、FET16の寄生容量に蓄積された
電荷は、ダイオード14に妨げられてフライバックトラ
ンス12の1次巻線側へ流出しない。
【0008】フライバックパルスが終わったt2 で、A
点の電位が0になる。このとき、ダイオード20がオン
となり、グランド側からフライバックトランス12の1
次巻線に電流が流れる。この電流によりA点の電圧が上
昇してt3 で電源+Bの電圧と同電位になると、ダイオ
ード20がオフとなって電流が0になる。このとき、電
源+Bから共振用コンデンサ22に電流が流れようとす
るが、ダイオード24,26からなる電流阻止用クラン
プ回路により、共振用コンデンサ22の両端の電位が電
源+Bの電圧にクランプされ、フライバックトランス1
2の1次巻線側から共振用コンデンサ22に電流が流れ
ることはない。次に、t4 でFET16がオンになる
と、電源+Bからフライバックトランス12の1次巻線
に向かって電流が流れ、最初のt0 の状態に一致する。
このような動作が繰り返されることにより、回路動作が
継続される。そして、フライバックパルスがフライバッ
クトランス12で昇圧されて、フライバックトランス1
2の2次巻線から高電圧が出力される。
【0009】なお、電流が0になったt3 において、F
ET16に存在する寄生容量などのような回路に含まれ
る容量があるため、フライバックトランス12の1次巻
線とで共振が起こり、t3 からt4 の間において休止振
動パルスが発生する。この休止振動パルスを抑制するた
めに、リンギングレス回路28が用いられる。
【0010】このような高圧発生回路10において、フ
ライバックトランス12の1次側インダクタンスLp
は、電源電圧Eb、フライバックパルスの終了時から次
のフライバックパルスの開始時までの時間をTs、フラ
イバックトランス12への入力電流をIppとしたと
き、Lp≦Eb・Ts/Ippとなる設定条件で、Ip
pがFET16の許容電流を満足させるように設計され
る。従来、このような条件を満たした上で、フライバッ
クトランス12の2次巻線から必要な出力電圧が得られ
るように設計されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】フライバックトランス
のコアに発生する磁束密度Bmaxは、1次巻線の巻回
数をN1、コアの断面積をSとしたとき、Bmax=L
p・Ipp/N1・Sで示される。したがって、電源+
Bの電圧Ebが一定のとき、Ippを低くすることがで
きれば、コアサイズも小さくすることができ、フライバ
ックトランスを小型化することができる。また、Ipp
を低くすることができれば、消費電力も低減することが
できる。
【0012】それゆえに、この発明の主たる目的は、フ
ライバックトランスへの入力電流を抑えることにより、
小型で低消費電力のフライバックトランスを提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、PWM制御
方式の高圧発生回路に用いられるフライバックトランス
において、積層巻された2次巻線の積層数を6層以上と
したことを特徴とする、フライバックトランスである。
このようなフライバックトランスとして、2次巻線の一
端にダイオードのカソードが接続され、ダイオードのア
ノードが接地されたものを使用することができる。ま
た、このフライバックトランスは、動作周波数が70k
Hz以上のPWM制御方式で動作する高圧発生回路に用
いられることが好ましい。さらに、フライバックトラン
スの2次巻線の巻数が2500巻回以下であることが好
ましい。
【0014】同じ巻数であれば、積層巻された2次巻線
の積層数を増やすことにより、2次巻線の巻幅を小さく
することができ、フライバックトランスの分布容量を小
さくすることができる。フライバックトランスの分布容
量が小さくなると、それによって影響される休止振動パ
ルスの周波数が高くなり、また、フライバックパルスの
パルス幅が小さくなる。そのため、休止振動パルスを切
るタイミングをはやくすることができ、スイッチング素
子のオン時間を長くすることができる。スイッチング素
子のオン時間が長くなると、フライバックトランスの1
次巻線に流れる電流波形の傾斜を小さくすることがで
き、Ippを小さくすることができる。2次巻線の一端
と接地部との間にダイオードが挿入されたD0分割方式
のフライバックトランスの場合、2次巻線の中央部付近
に交流的に接地された交流0点が生じ、交流0点の両側
において正負反対のパルスが生じる。このような交流0
点は、1次巻線と2次巻線との間の分布容量や巻線と接
地部との間の分布容量などによって決まるが、巻線の各
部と接地部との間隔によって分布容量が変わるため、巻
線の中央部よりずれた位置に交流0点が生じる。このよ
うなD0分割方式のフライバックトランスにおいて、2
次巻線の積層数を増やすことにより巻線の巻幅を小さく
すれば、巻線の各部と接地部との間隔の差が小さくな
り、交流0点が巻線の中央部に近づく。それにより、正
負のパルスが発生する部分の巻線の巻幅が近づき、正パ
ルスと負パルスの共振周波数が近づいて、全体として共
振ロスが小さくなる。
【0015】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すような高圧発生回路1
0に用いられるフライバックトランス12において、積
層巻の2次巻線は、通常、5層以下に設定されており、
特に積層数とフライバックトランス12の大きさとの関
係については考慮されていなかった。そこで、発明者
は、フライバックトランスの2次巻線の積層数と大きさ
との関係について考察し、2次巻線の積層数を増やすこ
とによって、フライバックトランス12を小型化できる
ことを見出した。次に、フライバックトランス12の2
次巻線の積層数が5層の場合と6層の場合とを比べてみ
る。
【0017】図2に示す電圧波形において、フライバッ
クパルスが0に戻るまでの帰線期間をTr 、ダイオード
22のオン時間をTD 、ダイオード22がオフになって
からFET16がオンになるまでの時間をTOFF 、FE
T16のオン時間をTONとし、TH =Tr +TD +T
OFF +TONとしたとき、Ipp=Eb(TD +TOFF
ON)/Lpとなる条件が最大制御限界となりうる。こ
のとき、電源+Bの電圧Ebが一定の条件下において、
Lpの値はLp<Eb(TD +TOFF +TON)/Ipp
となるように設定されるが、休止振動パルスの周波数
は、フライバックトランス12の分布容量などによって
決定される。
【0018】フライバックトランス12の2次巻線の積
層数が5層のとき、休止振動パルスの周波数f5 におい
て、TONの始点を振動波形のあるポイントに設定してL
pの値を決めたとき、Ippの高さは、Ipp=Eb・
ON/Lpで表される。ここで、TONの始点は、その等
価回路上の振動の条件のばらつきを考慮し、たとえば、
およそ一山分の考慮をして決定される。そして、フライ
バックトランス12の2次巻線の巻数が同じであれば、
2次巻線の積層数を6層とした場合、巻線幅は5層の場
合よりも小さくなって、フライバックトランス12の分
布容量が小さくなる。そのため、6層のときの休止振動
パルスの周波数f6 は、5層のときの周波数f5 より高
くなる。
【0019】5層のときのTONの始点と同じポイントと
なるよすに、6層のときのTONの始点を設定すると、6
層のときの休止振動パルスの周波数f6 が5層のときの
周波数f5 より高いため、TONの始点がはやくなる。こ
のように、TONの始点をはやくするために、Lpが大き
くなるように調整されるが、図3に示すように、電流波
形の傾斜Eb/Lpが小さくなり、Ippの値も小さく
なる。
【0020】一般的に、フライバックパルス方式の使用
コアの磁束密度Bmaxは、1次巻線の巻数をN1と
し、コアの断面積をSとしたとき、Bmax=Lp・I
pp/N1・Sで示されるが、電流Ippを低くすれ
ば、コアサイズを小さくすることができる。したがっ
て、フライバックトランス12全体としても、小型化を
図ることができる。また、Ippを低くすることによっ
てロスを減らすことができ、消費電力の省力化にも貢献
することができる。このように、フライバックトランス
12の2次巻線の積層数を6層さらには7層とすること
により、Ippの高さを低くすることができ、フライバ
ックトランス12の小型化および省電力化を達成するこ
とができる。特に、高圧発生回路10の駆動周波数が高
い領域において休止振動パルスの高周波化を図ることが
でき、70kHz以上の高周波領域においてこのような
効果が顕著となる。
【0021】また、フライバックパルスのパルス幅Tr
は、共振用コンデンサ22の容量、フライバックトラン
ス12の1次側インダクタンス、フライバックトランス
12の分布容量などによって決定される。そして、フラ
イバックトランス12の2次巻線の積層数が5層の場合
に比べて、6層の場合においては、分布容量の低下によ
り、フライバックパルスのパルス幅Tr が小さくなる。
それにともなって、図4に示すように、休止振動パルス
の始期もはやくなる。したがって、5層の場合と同じポ
イントでFET16がオンとなるようにLpを調整する
ことにより、電流波形の傾斜を小さくしてIppの高さ
を低くすることができる。それにより、フライバックト
ランス12の小型化および省電力化を図ることができ
る。このように、フライバックトランス12の2次巻線
を増やすことによって、休止振動パルスの高周波化およ
びフライバックパルスのパルス幅の短縮により、Ipp
を低くすることができ、小型化および省電力化を達成す
ることができる。
【0022】また、図5に示すように、フライバックト
ランス12の2次巻線の一端にダイオード50のカソー
ドが接続され、ダイオード50のアノードが接地された
D0ダイオード方式の場合、2次巻線の一端と接地部と
の間においては交流的に絶縁されており、図5に示すよ
うに、1次巻線と2次巻線との間の分布容量は各部で均
一となる。そのため、図6に示すように、2次巻線の両
端に同一容量を接続した集中定数回路と考えることがで
き、2次巻線の中央部が交流的に接地された交流0点と
なる。それにより、2次巻線の両端に、正負のパルスが
発生する。
【0023】このようなフライバックトランス12で
は、2次巻線の中央部がグランドとなり、1個の巻線が
中央を境として、上下2個の巻線になると考えることが
できる。つまり、巻数が半分となり、分布容量も減少す
るので、共振周波数が高くなる。
【0024】このように、D0ダイオード方式のフライ
バックトランス12においては、1次巻線と2次巻線と
の間の分布容量は各部で均一であるが、フライバックト
ランス12を実装したときに、巻線の各部と接地面との
間の間隔が異なる。そのため、巻線の各部と接地面との
間の分布容量が異なり、実際には、2次巻線の中央部が
交流0点とはならない。つまり、図7に示すように、フ
ライバックトランス12の取り付け面から巻線部の上端
までの距離X1、取り付け面から巻線部の下端までの距
離X2および巻き幅Y1によって交流0点が決まり、巻
幅の中央部よりZ1だけ上方に交流0点が形成される。
【0025】巻線部の中央部からZ1のずれがある場
合、たとえば図7に示す正パルス部分は巻幅が多いた
め、共振振動波形の周波数が低く、負パルス部分は巻幅
が少ないため、共振振動波形の周波数が高い。これらの
X1,X2,Y1,Z1などの幾何学的数値によって決
定される総合的な共振ロスについては、中心からのずれ
が大きいほど共振ロスも大きくなる。
【0026】このようなフライバックトランス12にお
いて、たとえば2次巻線を2500巻回以下近辺で、積
層数を5層とした場合と6層とした場合とを比べると、
2次巻線の隣接する線間距離が同じであれば、6層のと
きの巻幅Y2のほうが5層のときの巻幅Y1よりも小さ
くなる。そのため、図8に示すように、接地面から巻線
部の上端までの距離X1も6層とした場合のほうが短く
なる。このように、機構上決定したX1,X2,Y2お
よび1次−2次間の各々の発生電圧などの幾何学的数値
によって決定される交流0点のずれZ2は、巻幅の縮小
と巻線部高さの縮小により小さくなり、交流0点は巻線
部の中央部に近づく。その結果、正パルス部分と負パル
ス部分の巻幅の差が小さくなり、正パルスの共振周波数
と負パルスの共振周波数の差も小さくなる。それによ
り、正負パルスのチューニング設計がしやすくなり、フ
ライバックトランス12全体として、共振ロスを少なく
し、電力効率を改善することができる。このような効果
は、駆動周波数が高くなれば、なお顕著にあらわれる。
【0027】さらに、2次巻線の積層数を増やすことに
よって、分布容量を低減することができ、休止振動パル
スを高周波化することができるとともに、フライバック
パルスのパルス幅を小さくすることができる。それによ
り、FET16のTONの始点をはやくすることができ、
フライバックトランス12の小型化および省電力化を図
ることができる。
【0028】このように、フライバックトランス12の
2次巻線の積層数を増やすことにより、小型化および省
電力化を図ることができ、またD0ダイオード方式で
は、交流0点を巻線部の中央部に近づけることにより小
型化および省電力化を達成することができる。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、フライバックトラン
スの2次巻線の積層数を増やすことにより、分布容量の
低減やD0ダイオード方式の交流0点の改善により、小
型化および省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の背景となるフライバックトランスを
含む高圧発生回路の例を示す回路図である。
【図2】(a)はFETを制御するための制御信号を示
す波形図であり、(b)は図1のA点の電圧を示す波形
図であり、(c)はフライバックトランスの1次巻線に
流れる電流を示す波形図である。
【図3】休止振動パルスの周波数が高くなったときのT
ONの始点と電流との関係を示す波形図である。
【図4】フライバックパルスのパルス幅が小さくなった
ときのTONの始点と電流との関係を示す波形図であ
る。
【図5】D0ダイオード方式を採用したフライバックト
ランスの2次巻線を示す図解図である。
【図6】図5に示す2次巻線の等価回路図である。
【図7】D0ダイオード方式を採用したフライバックト
ランスの巻線の位置関係を示すために半分に切断したフ
ライバックトランスの一方側を示す図解図である。
【図8】D0ダイオード方式を採用したフライバックト
ランスの2次巻線の積層数を増やしたときの巻線の位置
関係を示すために半分に切断したフライバックトランス
の一方側を示す図解図である。
【符号の説明】
10 高圧発生回路 12 フライバックトランス 16 FET 22 共振用コンデンサ 28 リンギングレス回路 40 PWM制御回路 50 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 3/195 (72)発明者 大村 大 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 永井 唯夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 北本 雅彦 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 梅元 剛 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5C068 AA01 AA06 CB01 CB04 KA02 5E070 FB02 FD04 FE04 5H730 AA14 AA15 AS04 AS15 BB43 BB57 BB72 DD04 EE02 EE07 FD01 FG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM制御方式の高圧発生回路に用いら
    れるフライバックトランスにおいて、 積層巻された2次巻線の積層数を6層以上としたことを
    特徴とする、フライバックトランス。
  2. 【請求項2】 前記2次巻線の一端にダイオードのカソ
    ードが接続され、前記ダイオードのアノードが接地され
    た、請求項1に記載のフライバックトランス。
  3. 【請求項3】 動作周波数が70kHz以上のPWM制
    御方式で動作する前記高圧発生回路に用いられる、請求
    項1または請求項2に記載のフライバックトランス。
  4. 【請求項4】 前記2次巻線の巻数が2500巻回以下
    である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフ
    ライバックトランス。
JP2000262842A 2000-08-31 2000-08-31 フライバックトランス Pending JP2002075764A (ja)

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US09/928,823 US6674356B2 (en) 2000-08-31 2001-08-13 Flyback transformer
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KR10-2001-0053355A KR100451022B1 (ko) 2000-08-31 2001-08-31 플라이백 변압기

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