JP2002075658A - Oled装置 - Google Patents

Oled装置

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JP2002075658A
JP2002075658A JP2001245372A JP2001245372A JP2002075658A JP 2002075658 A JP2002075658 A JP 2002075658A JP 2001245372 A JP2001245372 A JP 2001245372A JP 2001245372 A JP2001245372 A JP 2001245372A JP 2002075658 A JP2002075658 A JP 2002075658A
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cathode
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Pranab K Raychaudhuri
ケー.レイチャウドハリ プラナブ
Ching W Tang
ダブリュ.タン チン
Joseph K Madathil
ケー.マダシル ジョセフ
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Eastman Kodak Co
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    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/17Carrier injection layers
    • H10K50/171Electron injection layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
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    • H10K50/82Cathodes
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリングによる損傷が低減されたOL
ED装置を提供することが目的である。 【解決手段】 a)基板;b)前記基板上の、導電性材
料から形成された陽極;c)前記陽極上に配備された、
エレクトロルミネセンス材料を有する発光層;d)少な
くとも2層:前記発光層上に配備され且つアルカリ性ハ
ロゲン化物を含有する第一緩衝層及び前記第一緩衝層上
に配備され且つフタロシアニンを含有する第二緩衝層を
含む緩衝構造;e)前記緩衝構造上に配備された、アル
カリ金属含有合金を有するスパッター陰極層を含んでな
るOLED装置、並びにその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッター陰極を
用いる、有機発光ダイオード装置、及びそのような装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機発光装置(OLED)としても知ら
れている、有機エレクトロルミネセンス装置(OEL装
置)は、フラット−パネルディスプレー用途において有
用である。この発光装置は、高輝度効率の赤、緑、青色
を生じるようにデザインすることができ;2,3ボルト
のオーダーの低い駆動電圧で稼動可能であり、斜め角度
から見えるので魅力的である。これらの特徴は、陽極と
陰極の間に挟まれた多重層有機薄フィルムを含む基本的
なOLED構造から導かれる。Tang等は、米国特許
第4,769,292号及び第4,885,211号に
このような構造を開示している。通常のOLED構造
は、各層が典型的に200〜300Åのオーダーの厚さ
を有する正孔移送層及び電子移送層の二層有機多重層を
含む。陽極材料は通常光学的に透明なインジウムースズ
酸化物(ITO)ガラスであり、これらはまたOLED
のための基板としても作用する。通常、陰極は金属薄フ
ィルムである。
【0003】OLEDの作成においては、蒸着を用い
る。この方法を用いて、真空室中において有機層を薄フ
ィルム状でITOガラス基板上に蒸着し、その後陰極層
を蒸着する。陰極蒸着法の中で、抵抗加熱又は電子線加
熱が、最も適切であることが判明している。この方法は
有機層に損傷を与えないからである。しかしながら、陰
極層の作成には、これらの方法を回避することが強く望
まれている。これは、これらの方法が、非効率的な方法
だからである。低コスト製造を実現するためには、OL
ED作成に特異的な実証済みの強健な高処理量の工業的
方法を、採用し且つ発展させなければならない。多くの
工業界では、薄フィルム蒸着のために選ばれた方法とし
て、スパッタリングが用いられてきた。緻密で接着性の
高い相似コーティングが可能であり、サイクル時間が短
く、コーティング室のメインテナンスが低く、材料の使
用効率が高いことが、スパッタリングの利点である。
【0004】高エネルギー蒸着法、例えば、スパッタリ
ングを用いるOLED陰極層の作成は、通常行われな
い。これは有機層へ与えることがある損傷及びそれによ
るOLED性能の劣化のためである。スパッター蒸着
は、エネルギーの中性状態、電子、正イオン、陰イオ
ン、並びにその上に陰極を蒸着すべき有機層に損傷を与
えることがある励起状態からの発光からなる複雑な環境
において行われる。
【0005】Liao等(Appl.Phys.Let
t.75、1619、1999)は、X線及び紫外線光
電子分光学を用いて、100eVのAr+照射によりA
lq表面に誘起される損傷について研究した。コア・レ
ベルの電子密度曲線から、Alq分子中のN−AlとC
−O−Al結合の一部が破壊されることが判明した。価
電子帯構造も大幅に変化し、金属様導電性表面が形成さ
れたことを意味する。電子がAlq層に陰極から注入さ
れると、OLEDにおいて無放射消光を引き起こし、ま
た電気的欠乏となることを示唆している。
【0006】陰極をスパッター蒸着する際、Alq表面
は、数百ボルトで高照射量のAr+衝撃を受ける。Hu
ng等(J.Appl.Phys.86,4607、1
999)により示されているように、僅か9x1014
/cmの照射量で価電子帯構造を変化させた。しかし
ながら、陰極をAlq上にAr雰囲気中でスパッタリン
グするとその装置の性能を劣化させるであろう。
【0007】スパッタリングによる損傷は、蒸着パラメ
ーターを適切に選択することにより、少なくともある程
度まで制御可能である。ヨーロッパ特許出願第0876
086A2号、第0880305A1号及び第0880
307A2号において、TDK Corporatio
nのNakaya等は、スパッタリング技法による陰極
の蒸着方法を開示している。すべての有機層を蒸着した
後、なお真空を維持しながら、蒸発系からスパッタリン
グ系に装置を移送し、そこで陰極層を発光層上に直接付
着させた。この陰極は、0.1〜20a%のLiを含
み、Cu,Mg及びZrの少なくとも1つを更に含有す
るAl合金であり、ある場合は保護オーバーコートを有
するものであった。緩衝層を用いずにこのように製造し
たOLED装置は、有機層/電極の接触面での接着性が
良好で、駆動電圧が低く、効率が高くしかもダークポイ
ントの発生速度が遅いと主張している。Grothe等
は、ドイツ特許出願第19807370C1号におい
て、Li含有量が比較的高く、且つMn.Pb,Pd,
Si,Sn,Zn,Zr,Cu及びSiCから選ばれた
1種以上の追加の元素を含有するAl:Li合金のスパ
ッター陰極もまた開示している。これらの例のすべてに
おいては、緩衝層は用いられていないが、なお低ボルト
でエレクトロルミネセンスが発生している。スパッタリ
ング損傷の一部は、低蒸着速度を用いることにより制御
可能であった。スパッタリング電圧を低下させることに
より、有機層に及ぼす損傷は低減できることが容易に予
測される。しかしながら、低電圧では、蒸着速度が実施
不可能な程低くなることがあり、スパッタリングの利点
が低減するか又は失われる。
【0008】高スピードスパッタリングを実現するため
には、電子移送層/発光層上にプラズマ抵抗性コーティ
ングが必要かもしれない。強健な分子を含有する層が、
陰極スパッタリング蒸着の際、発光層及び他の下側層に
及ぼす損傷をかなり低減するのに効果的であることが知
られている。しかしながら、この緩衝層は、プラズマ抵
抗性であることに加えて、その装置の稼動を妨害しては
ならず、しかもできるだけその装置の性能を保持しなけ
ればならない。Hung等(J.Appl.Phys.
86,4607,1999)は、陰極の高エネルギー蒸
着を許容する陰極緩衝層の使用を開示している。この陰
極は、ドーパント、例えば、Liを含有し、このLiは
緩衝層を介して拡散すると信じられており、有機発光構
造と緩衝層の間に電子注入層を形成する。ヨーロッパ特
許出願第0 982 783A2号において、Naka
ya等はAl:Li合金の陰極を開示している。この陰
極は、発光層と陰極の間に蒸着した、ポルフィリン又は
ナフタセン化合物から構成される緩衝層を用いてスパッ
タリングすることにより製造された。スパッター電極を
含有する装置は、駆動電圧が低く、効率が高くそしてダ
ークポイント成長を遅らせることができた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、スパッタリングによる損傷が低減されたOLE
D装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、OLED陰
極の蒸着方法としてスパッタリングを用いることによ
り、そしてa)基板; b)前記基板上の、導電性材料から形成された陽極; c)前記陽極上に配備された、エレクトロルミネセンス
材料を有する発光層; d)少なくとも2層:前記発光層上に配備され且つハロ
ゲン化アルカリを含有する第一緩衝層、及び前記第一緩
衝層上に配備され且つフタロシアニンを含有する第二緩
衝層を含む緩衝構造;並びに e)前記緩衝構造上に配備された、アルカリ金属含有合
金を有するスパッター陰極層を含んでなるOLED装置
により達成される。
【0011】本発明の利点は、陰極のスパッタリング損
傷を、OLED装置及びディスプレーにおいて低減する
ことができることである。本方法によれば、高くしかも
均一な蒸着速度が得られ、高処理量及び広面積基板に好
適である。
【0012】2緩衝層を有する本発明による緩衝構造
は、1層のみの緩衝層を有するがその他は同一構造の装
置と比較して、実質的に優れた性能を示す。
【0013】本発明の別の利点は、スパッタリング蒸着
法により製造したOLED装置は、低駆動電圧で効果的
であり且つ作動可能であることである。
【0014】
【発明の実施の形態】本明細書においては、有機発光ダ
イオード装置の各種層の名称及び作動特性を表すのに略
号を用いる。参考のために、それらの略号を表1に示
す。
【0015】
【表1】
【0016】図1に戻ると、本発明のOLED装置10
0は、基板101、陽極102、正孔注入層(HIL)
103、正孔移送層(HTL)104、発光層(EM
L)105、電子移送層(ETL)106、2層の緩衝
層107及び108、並びに陰極109を含む。作動の
際、陽極と陰極を、導電体111を介して電源110に
接続し、電流を有機層中に流し、OLED装置から発光
又はエレクトロルミネセンスを得る。陽極及び陰極の光
学透明度次第で、エレクトロルミネセンスを陽極側又は
陰極側から視ることができる。エレクトロルミネセンス
の強度は、OLED装置を通過する電流量に依存し、こ
の電流量は有機層の輝度及び電気特性並びに接触電極の
電荷注入特性に依存する。
【0017】OLED装置を構成する各種層の組成及び
機能を以下に述べる:基板101としては、ガラス、セ
ラミックス又はプラスチックスが挙げられる。OLED
装置の作成には、高温処理を要しないので、100℃の
オーダーの処理温度に耐えうる任意の基板が有用であ
り、大部分の熱可塑性物質が含まれる。基板は、硬質
板、可撓性シート、又は曲面の形態をとることができ
る。基板101としては、電子裏面を有する支持体が挙
げられ、したがって、電子アドレス素子及びスウィッチ
素子を含有する活性マトリックス基板が挙げられる。こ
のような活性マトリックス基板の例としては、CMOS
回路素子を有する単結晶ケイ素ウェファー、高温ポリケ
イ素薄フィルムトランジスターを有する基板、低温ポリ
ケイ素薄フィルムトランジスターを有する基板、非晶質
ケイ素トランジスターを有する基板、又は薄フィルムト
ランジスター、及びOLED装置にアドレスし駆動する
ために用いられる他の回路素子を有する任意の基板が挙
げられる。
【0018】陽極102は、陰極と比較して正の電位が
OLEDにかけられた場合、有機層に正孔を注入する機
能を提供する。例えば、米国特許第4,720,432
号には、インジウムスズ酸化物(ITO)が、比較的高
い仕事関数を有するので、効果的な陽極を形成すること
が示されている。ITOフィルムそれ自身は透明なの
で、ITOをコーティングしたガラスは、OLED装置
作成用の効果的な支持体を提供する。他の好適な陽極材
料としては、高仕事関数の金属、例えば、Au,Pt,
Pd又はこれらの金属の合金が挙げられる。
【0019】正孔注入層(HIL)103は、陽極から
有機層中への正孔注入の効率を高める機能を提供する。
例えば、米国特許第4,885,211号は、ポルホリ
ン化合物又はフタロシアニン化合物が、正孔注入層とし
て有用であり、その結果輝度効率及び作動安定性が高め
られることを示している。他の好ましいHIL材料とし
ては、プラズマ補助蒸着により蒸着したフッ素化ポリマ
ーである、CFx(0<x≦2)が挙げられる。CFx
の製造方法及び特性は周知であり、米国特許第5,97
2,247号にも開示されている。
【0020】正孔移送層(HTL)104は、正孔を発
光層(EML)105に移送する機能を提供する。HT
L材料としては、同一人に譲渡された米国特許第4,7
20,432号に開示されているような各種の芳香族ア
ミンが挙げられる。HTL材料の好ましいものとして
は、次式(I)のテトラアリールジアミンが挙げられ
る:
【0021】
【化1】
【0022】(式中、Ar,Ar,Ar,Ar
は、独立して、フェニル、ビフェニル及びナフチル部
分から選ばれ;Lは、二価のナフチレン部分又はd
あり;dは、フェニレン部分であり;nは、1〜4の整
数であり;そしてAr,Ar,Ar,Arの少な
くとも1個は、ナフチル部分である)。
【0023】選択された芳香族第三アミン(を含有する
縮合芳香族環)の有用例は、以下の通りである: 4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル
アミノ]ビフェニル(NPB) 4,4''−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル
アミノ]−p−ターフェニル。 4,4’−ビス[N−(2−ナフチル)−N−フェニル
アミノ]ビフェニル 1,5−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルア
ミノ]ナフタレン 4,4’−ビス[N−(2−ピレニル)−N−フェニル
アミノ]ビフェニル。 4,4’−ビス[N−(2−ペリレニル)−N−フェニ
ルアミノ]ビフェニル。 2,6−ビス(ジ−p−トリルアミノ)ナフタレン 2,6−ビス[ジ−(1−ナフチル)アミノ]ナフタレ
ン 図1の発光層105は、この層で正孔と電子の再結合の
結果として光を発生させる機能を提供する。好ましい態
様の発光層は、1種以上の蛍光色素でドーピングされた
ホスト材料である。このホストードーパント組成物を用
いて高効率のOLED装置を構成することができる。同
時に、EL装置のカラーを、共通のホスト材料で異なる
発光波長の蛍光色素を用いることにより調整することが
できる。同一人に譲渡されたTang等の米国特許第
4,769,292号は、このドーパントスキームを、
ホスト材料としてAlqを用いるOLED装置について
かなり詳細に開示している。Tang等の米国特許第
4,769,292号に述べられているように、発光層
は緑発光ドーピング化材料、青発光ドーピング化材料又
は赤発光ドーピング化材料を含有することができる。
【0024】好ましいホスト材料としては、8−キノリ
ノール金属キレート化合物のクラスが挙げられ、これら
のキレート金属は、例えば、Al,Mg,Li,Znで
ある。別の好ましいクラスのホスト材料としては、Sh
i等の米国特許第5,935,721号に開示されてい
るような、アントラセン誘導体、例えば、9,10ジナ
フチルアントラセン;9,10ジアントリルアントラセ
ン;アルキル置換9,10ジナフチルアントラセンが挙
げられる。
【0025】ドーパント材料としては、大部分の蛍光性
及び燐光性の色素及び顔料が挙げられる。好ましいドー
パント材料としては、クマリン、例えば、クマリン6、
ジシアノメチレンピラン、例えば、4−ジシアノメチレ
ン−4Hピランが挙げられ、これらはTang等の米国
特許第4,769,292号及びChen等の米国特許
第6,020,078号に開示されている。
【0026】図1の電子移送層106は、陰極から注入
された電子を発光層105に運ぶ機能を提供する。有用
材料としては、Shi等の米国特許第5,645,94
8号に開示されているような、Alq,ベンザゾールが
挙げられる。
【0027】図1の緩衝層1(107)及び緩衝層2
(108)は、陰極蒸着の際のスパッター損傷を制御
し、それによりOLED装置の性能を保持又は高める機
能を提供する。従来技術と対照的に、両緩衝層が、スパ
ッター損傷を最小化するのに必要であることが判明して
いる。電子移送層と隣接する緩衝層1は、ハロゲン化ア
ルカリに属する材料を含む。好ましい材料としては、L
iF,NaCl,KI,CsF,CsIが挙げられる。
これらの材料は、昇華性であり、慣用の蒸着法を用いて
薄フィルム状に蒸着させることができる。それらは、電
気絶縁体であるので、これらの材料を用いる緩衝層1に
とって有用な厚さ範囲は、100オングストローム以下
であるべきである。好ましい厚さ範囲は、3nmオング
ストローム未満であって、0nmより厚いことである。
【0028】図1の緩衝層2(108)は、フタロシア
ニンを含む。有用材料としては、Neil.B.McK
eownによる論文「フタロシアニン材料」、Camb
ridge University Press,19
98、 第3頁に記載されているフタロシアニンが挙げ
られる。銅フタロシアニンは、電子移送層として、並び
に陰極のスパッタリング蒸着の際に有機層に加えられる
損傷を制御するための緩衝層として有用であることが、
Hung等(J.Appl.Phys.86,460
7、1999)により示されている。しかしながら、こ
の発明の実施例に示されるように、緩衝層1が存在しな
いと、緩衝層2はスパッター損傷を低減する際の効果が
かなり低く、OLED装置の輝度効率が低下し、駆動電
圧が高くなる結果となる。陰極スパッター損傷を最小化
するためには、本発明による緩衝層1及び緩衝層2の両
者を配備することが必要である。これらの2層を使用す
ることにより得られる利点は、実際全く予想せざること
であった。緩衝層の順序が、有機層への損傷を最小化す
るのに重要であることに留意すべきである。すなわち、
緩衝層1は、電子移送層に隣接して配備するのが好まし
く、緩衝層2は、緩衝層1の上に配備する。緩衝層2の
厚さは200nm未満で、0nmより厚い範囲内である
べきである。緩衝層2の好ましい厚さ範囲は、5〜10
0nmである。好ましい材料としては、金属、又は金属
ー非含有フタロシアニン、ポルホリン化合物、芳香族6
重体、例えば、E.Clarによる「芳香族6重体」、
JohnWiley & Sons、1972に記載さ
れているものが挙げられる。
【0029】図1の陰極(109)は、電子をOLED
有機層に注入する機能を提供する。スパッター蒸着が好
ましく、この方法が強健な薄フィルム蒸着法だからであ
る。本研究に用いられるスパッタリング法は、以下の通
りである:緩衝層2の蒸着後、これらの装置を真空室か
らスパッター室に移動させる。スパッタリング装置は、
直径2インチ(5.08cm)のDCスパッターガン及
び1KWDCの電源を備えていた。この研究で用いられ
たターゲットは、3重量%のLi及び97重量%のAl
並びに0.3重量%のLi及び99.7重量%のAgで
あった。
【0030】基板を、前記ターゲット上の回転木馬タイ
プのステージ上に載置した。ターゲットと基板の距離は
3インチ(7.62cm)であった。この室を、1x1
トール未満まで減圧し、純粋なアルゴンを再導入
して固定圧力、典型的に16mT(ミリトール)を維持
した。ターゲットに加えられたスパッタリング電圧は、
典型的に150Wであり、その結果、Al:Liフィル
ムについては約7.8A/秒の蒸着速度、Ag:Liフ
ィルムについては22A/秒の蒸着速度が得られた。蒸
着パラメーター、例えば、出力、蒸着時間を本研究にお
いては変動させて所望のフィルム厚さを得た。単一の合
金ターゲットからのDCスパッタリングが好ましいが、
RFもまた代替の電源として使用でき、複数ターゲット
の同時スパッタリングをプロセス処理量を高めるために
使用できる。単一の合金の代わりにいくつかのターゲッ
トの共ースパッタリングを、合金陰極層の組成を調整す
るために利用できることも理解される。
【0031】図1の態様が好ましいと信じられている
が、正孔注入層103、正孔移送層104、及び電子移
送層106を用いない装置も製造できることは、当業者
に理解されるであろう。当業者は、発光層を、正孔移送
機能及び電子移送機能を含むように選択することがで
き、そして陰極層が正孔注入層として機能できることを
理解するであろう。このような場合、その装置は105
を必要とするが、層103、104及び106を必要と
しない。
【0032】
【実施例】以下の例において、列挙した略号に相当する
適切な構造及び作動パラメータについては表1を参照さ
れたい。これらの表中、V(ボルト)とは、装置中に2
0mA/cmを流すのに必要な電圧を意味し、L(c
d/m)とはこの条件下でOLED装置の輝度(lu
minance)を意味する。
【0033】
【表2】
【0034】蒸着したMgAg陰極については、例1及
び例2の装置データから緩衝層1はOLEDの性能に大
きな影響は与えないことが判る。例3のでデータから、
緩衝層2を配備すると、電圧が高く、輝度は極めて低い
ことから立証されるように、装置の性能は深刻な劣化を
受けることが容易に判る。
【0035】
【表3】
【0036】スパッターAl:Li陰極については、例
4及び例5の装置データから、単一の緩衝層、すなわ
ち、緩衝層1又は緩衝層2では、高電圧及び低輝度から
立証されるように、スパッター損傷を防止するのに効果
的でないことが判る。例5A,5B及び5Cについての
装置データに示されているように、緩衝層2層が組合わ
されると、低電圧及び高輝度から立証されるように、ス
パッター損傷を最小化した。これらの装置についてのO
LED性能は、例2の蒸着MgAg陰極の性能とよく類
似している。例5A,5B及び5Cについての装置デー
タによれば、0.4nm〜1.0nmの範囲の厚さは、
OLED性能に有意な影響を与えないことが判る。
【0037】
【表4】
【0038】例6〜例9の装置データから、緩衝層の蒸
着順序は重要であることが判る。好ましい順序は、Al
q上に緩衝層1、そして緩衝層1上に緩衝層2である。
緩衝層の順序を反対にすると、比較的高い電圧及び低輝
度により立証されるように、OLED性能の劣化の原因
となる。
【0039】
【表5】
【0040】例10及び例11の装置データから、陰極
層の蒸着速度を5倍増加させても(スパッタリング出力
を増加させることにより達成される)、電圧及び輝度が
ほとんど同じであることにより実証されるように、OL
ED装置に影響を与えないことが判る。
【0041】
【表6】
【0042】例13〜例15の装置データから、Ag:
Li陰極は、Al:Li陰極と同様に機能することが判
る。例13の装置構造においては、緩衝層1が存在しな
いことが、OLED装置の劣化の原因となっている。こ
のことは、両緩衝層を含有し、かつ低電圧で高い輝度を
示す例15及び例16のデータにより立証される。例1
5及び例16の装置データは、緩衝層1の厚さが0.2
nm〜1.5nmの範囲であれば、OLEDの性能に大
きな影響は与えないことを示している。
【0043】
【表7】
【0044】例16〜例18の装置データは、20nm
〜70nmの範囲の緩衝層2の厚さは、装置の性能に影
響することを示している。例17及び例18の装置は、
低電圧装置であることに留意されたい。これらの2つの
装置については、発光層は薄くそれらの性能はCuPc
層の厚さに強く影響されない。それらの輝度は、例16
の装置と比較して低い。これは、例16の装置が、低電
圧装置の厚さの約2倍の厚さの発光層からなるからであ
る。
【0045】
【表8】
【0046】例19及び例21から、緩衝層1が存在し
ないと、両緩衝層を有する装置20及び装置22とそれ
ぞれ比較して、効率が低下することが判る。ドーピング
した発光層についてもまた、スパッター損傷を最小化す
るためには2つの緩衝層を必要とすることが明らかに判
る。このことは装置20及び22では、電圧が低く、輝
度が高いことにより立証される。
【0047】
【表9】
【0048】例23から、緩衝層1が存在しないと、両
緩衝層を有する装置24と比較して、効率が低下するこ
とが判る。別のドーパントをドーピングした発光層を有
するOLEDのスパッター損傷を最小化するためには2
つの緩衝層を必要とすることが明らかに判る。このこと
は、装置24の低電圧及び高輝度により立証される。こ
れらの例では、緩衝層2の材料は鉛フタロシアニンであ
ることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】OLED装置の層構造の略図である。
【符号の説明】
100…OLED装置 101…基板 102…陽極 103…正孔注入層 104…正孔移送層 105…発光層 106…電子移送層 107…緩衝層1 108…緩衝層2 109…陰極 110…電源 111…導電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョセフ ケー.マダシル アメリカ合衆国,ニューヨーク 14621, ロチェスター,レイセスターシャー ロー ド 164 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB03 AB06 AB15 AB18 CB01 DA01 DB03 EA02 EB00 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)基板; b)前記基板上の、導電性材料から形成された陽極; c)前記陽極上に配備された、エレクトロルミネセンス
    材料を有する発光層; d)少なくとも2層:前記発光層上に配備され且つハロ
    ゲン化アルカリを含有する第一緩衝層、及び前記第一緩
    衝層上に配備され且つフタロシアニンを含有する第二緩
    衝層を含む緩衝構造;並びに e)前記緩衝構造上に配備された、アルカリ金属含有合
    金を有するスパッター陰極層を含んでなるOLED装
    置。
  2. 【請求項2】 a)基板; b)前記基板上の、導電性材料から形成された陽極; c)前記陽極上に配備された正孔注入層; d)前記正孔注入層上に配備された正孔移送層; e)前記正孔移送層上に配備された、エレクトロルミネ
    センス材料を有する発光層; f)前記発光層上に配備された電子移送層; g)少なくとも2層:前記電子移送層上に配備され且つ
    ハロゲン化アルカリを含有する第一緩衝層及び前記第一
    緩衝層上に配備され且つフタロシアニンを含有する第二
    緩衝層を含む緩衝構造;並びに h)前記緩衝構造上に配備された、アルカリ金属含有合
    金を有するスパッター陰極層を含んでなるOLED装
    置。
  3. 【請求項3】 a)基板を用意し; b)前記基板上に、導電性材料の陽極を形成し; c)前記陽極上に配備された、エレクトロルミネセンス
    材料を有する発光層を蒸着させ; d)少なくとも2層:前記発光層上に配備され且つハロ
    ゲン化アルカリを含有する第一緩衝層及び前記第一緩衝
    層上に配備され且つフタロシアニンを含有する第二緩衝
    層を含む緩衝構造を形成し;そして e)前記緩衝構造上に配備された、アルカリ金属含有合
    金を有する陰極層をスパッターする工程を含んでなるO
    LED装置の製造方法。
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