JP2002075009A - 投光器 - Google Patents

投光器

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JP2002075009A
JP2002075009A JP2000255611A JP2000255611A JP2002075009A JP 2002075009 A JP2002075009 A JP 2002075009A JP 2000255611 A JP2000255611 A JP 2000255611A JP 2000255611 A JP2000255611 A JP 2000255611A JP 2002075009 A JP2002075009 A JP 2002075009A
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light
discharge lamp
shielding plate
reflecting mirror
projector
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JP2000255611A
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Kiyoshi Otani
清 大谷
Yoshimasa Takahashi
好正 高橋
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投光器の小型化を図るとともに、漏れ光によ
る光害問題を防止する。 【解決手段】 放電ランプ2を内包する反射鏡12に、
照射された光を投光軸Aと平行な方向へ反射させる補助
反射板11を内包させる。投光軸Aに対する凹面状反射
面12aの傾きを急にすることにより反射鏡12及び投
光器10全体の小型化を図った場合でも、補助反射板1
1に照射された光が投光軸Aと平行な方向へ反射される
ので、漏れ光の量を減らすことができ、漏れ光による光
害問題の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の電極が配置
された放電ランプと、この放電ランプを内包する反射鏡
とを備えた投光器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラウンドや路面などを照明する
投光器においては、その光源として放電ランプを用いた
ものが普及している。そして、放電ランプを用いた投光
器では、光の有効利用を図るという観点から、放電ラン
プにおける電極の対向方向と反射鏡の投光軸の方向とが
直交する向きに放電ランプを設置すること、所謂、放電
ランプを横向きに設置することが採用されている。
【0003】ここで、図7及び図8は、投光器1の一例
を示すもので、この投光器1は、放電ランプ2と、この
放電ランプ2を内包する反射鏡3とを備えている。放電
ランプ2は、発光管4とこの発光管4を囲む外管5とに
より構成され、発光管4内に一対の電極6が対向して配
置されている。この放電ランプ2は、一対の電極6の対
向方向と反射鏡3の投光軸Aの方向とが直交する向きに
配置されている。また、反射鏡3の反射面3aはパラボ
ラ面形状に形成されており、反射鏡3の焦点位置に放電
ランプ2が配置され、この反射鏡3の反射面3aで反射
された光は、図7において一点鎖線で示すように投光軸
Aと平行に投光される。
【0004】この投光器1によれば、反射鏡3の反射面
3aで反射された光は投光軸Aと平行に投光されるの
で、目的とする投光位置を効率良く照明することができ
る。
【0005】しかし、反射鏡3の焦点位置に放電ランプ
2を配置するためには、反射鏡3の開口部3bの直径D
を大きくしなければならず、投光器1が大型化してしま
うという欠点がある。
【0006】図9は、投光器7の他の一例を示すもの
で、この投光器7は、放電ランプ2と、パラボラ面形状
の反射面8a、及び、反射面8aよりも傾きを大きく
し、かつ、反射面8aと連続して形成される曲面部8b
とを有する反射鏡8とを備えている。この反射鏡8は、
投光軸Aに対する曲面部8bの傾きを大きくすることに
より、開口部8cの直径dを小さくできるので、投光器
7の小型化が図られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
投光器7においては、反射面8aの焦点位置に放電ラン
プ2を配置しても、その位置は曲面部8bの焦点位置と
は異なるので、反射鏡8の曲面部8bで反射した光が一
点鎖線で示すように投光軸Aに対して交差する方向に投
光され、投光器7から投光された光が同心円状に広がっ
ていく。そして、放電ランプ2から出射されて反射鏡8
の曲面部8bに当たらずにそのまま同心円状に広がって
いく光と相俟って、照明したい方向(投光軸A方向)以
外へ投光される光、所謂、漏れ光の量が増大する。
【0008】このため、投光軸Aの方向が斜め下方とな
る向きに投光器7を設置してグラウンドや路面などを照
明したとき、斜め上方へ投光される漏れ光により投光器
7が設置されている箇所の近隣を不必要に明るくしてし
まうという問題、所謂、光害問題を起こしている。
【0009】このような光害問題を防止するために、斜
め上方へ投光される漏れ光を減少させる部材として、二
点鎖線で示すようなルーバー9を反射鏡8の外側に取り
付けることが行われている(図9参照)。しかし、この
ようなルーバー9を取り付けることにより、投光器7の
前後方向の長さ寸法Lが大きくなり、投光器7が全体と
して大型化するという問題が発生する。
【0010】本発明は、小型化を図ることができるとと
もに、漏れ光による光害問題を防止することができる投
光器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の投
光器は、一対の電極が配置された放電ランプと;前記放
電ランプを内包し、前記放電ランプにおける前記電極の
対向方向と前記放電ランプから出射された光が反射して
投光される投光軸の方向とが直交する凹面状反射面を有
する反射鏡と;前記反射鏡に内包され、照射された光を
前記投光軸と平行な方向へ反射させる補助反射板と;を
具備している。
【0012】したがって、凹面状反射面が連続したパラ
ボラ面ではない反射鏡を用いた場合には、図9において
説明したように、反射鏡の凹面状反射面で反射した光が
反射鏡の投光軸と交差する方向に投光されて漏れ光の量
が多くなり、光害問題を引き起こす。しかし、反射鏡に
補助反射板が内包され、この補助反射板に照射された光
が投光軸と平行な方向へ反射されるので、漏れ光の量が
少なくなり、漏れ光による光害問題の発生が防止され
る。
【0013】請求項2記載の発明の投光器は、一対の電
極が配置された放電ランプと;前記放電ランプを内包
し、前記放電ランプにおける前記電極の対向方向と前記
放電ランプから出射された光が反射して投光される投光
軸の方向とが直交する凹面状反射面を有する反射鏡と;
前記反射鏡に内包され、漏れ光となる方向へ投光される
光を遮光する遮光板と;を具備している。
【0014】したがって、漏れ光となる光の一部がこの
遮光板に当たって遮光されるので、漏れ光の量が少なく
なり、漏れ光による光害問題の発生が防止される。ま
た、この遮光板は、反射鏡に内包されているので、遮光
板を設けても投光器が大型になるということが生じな
い。
【0015】請求項3記載の発明の投光器は、一対の電
極が配置された放電ランプと;前記放電ランプを内包
し、前記放電ランプにおける前記電極の対向方向と前記
放電ランプから出射された光が反射して投光される投光
軸の方向とが直交する凹面状反射面を有する反射鏡と;
前記反射鏡に内包され、照射された光を前記投光軸と平
行な方向へ反射させる補助反射板と;前記反射鏡に内包
され、漏れ光となる方向へ投光される光を遮光する遮光
板と;を具備している。
【0016】したがって、特に、凹面状反射面が連続し
たパラボラ面ではない反射鏡を用いた場合には、図9に
おいて説明したように、反射鏡の凹面状反射面で反射し
た光が反射鏡の投光軸と交差する方向に投光されて漏れ
光の量が多くなり、光害問題を引き起こす。しかし、反
射鏡に補助反射板が内包され、この補助反射板に照射さ
れた光が投光軸と平行な方向へ反射されるので、漏れ光
の量が少なくなり、漏れ光による光害問題の発生が防止
される。さらに、反射鏡に遮光板が内包され、漏れ光と
なる光の一部がこの遮光板によって遮光されるので、漏
れ光の量が少なくなり、漏れ光による光害問題の発生が
より一層防止される。また、この遮光板は、反射鏡に内
包されているので、遮光板を設けても投光器が大型にな
るということが生じない。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1又は3記
載の投光器において、投光軸の方向が斜め下方となる向
きに設置されたとき、前記凹面状反射面における少なく
とも下方側の領域に前記補助反射板が内包されている。
【0018】なお、凹面状反射面における少なくとも下
方側の領域としては、凹面状反射面における下方側の略
半分の領域であることが好ましい。
【0019】したがって、投光軸の方向が斜め下方とな
る向きに投光器を設置したとき、補助反射板の存在によ
り、反射鏡の凹面状反射面で反射して斜め上方に投光さ
れる漏れ光の量が少なくなり、漏れ光による光害問題が
有効に防止される。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項2ないし4
のいずれか一記載の投光器において、投光軸の方向が斜
め下方となる向きに設置されたとき、前記凹面状反射面
における少なくとも上方側の領域に前記遮光板が内包さ
れている。
【0021】したがって、投光軸の方向が斜め下方とな
る向きに投光器を設置したとき、斜め上方向きに投光さ
れる漏れ光の一部が遮光板で遮光されるので、漏れ光に
よる光害問題が有効に防止される。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項2ないし5
のいずれか一記載の投光器において、前記遮光板は、漏
れ光を遮光する面が前記投光軸を囲む凹面形状に形成さ
れている。
【0023】したがって、漏れ光の遮光が有効に行わ
れ、特に、放電ランプの長手方向の両端側から出射され
て漏れ光となる光の遮光が有効に行われ、漏れ光による
光害問題が有効に防止される。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項2ないし6
のいずれか一記載の投光器において、前記遮光板におけ
る漏れ光を遮光する面の裏側の面が光を反射しない非反
射面とされている。
【0025】なお、この非反射面は、黒色などの光を吸
収する色に塗装することにより形成することができる。
【0026】したがって、反射鏡の凹面状反射面で反射
された光が遮光板の裏側の面に当たっても、その面は非
反射面であるため、遮光板の裏側の面で光が反射されて
漏れ光になるということが防止され、漏れ光による光害
問題が有効に防止される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。なお、図7ないし図9
において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説
明も省略する。図1は投光器を示す斜視図、図2はその
縦断側面図、図3はその水平断面図である。
【0028】本実施の形態の投光器10は、放電ランプ
2と、補助反射板11と、放電ランプ2と補助反射板1
1とを内包する反射鏡12とを備えている。
【0029】放電ランプ2は、従来例(図7ないし図
9)において説明したように、発光管4と外管5とによ
り構成され、発光管4内に一対の電極6が対向して配置
されている。この放電ランプ2は、一対の電極6の対向
方向と反射鏡12の投光軸Aの方向とが直交する向きに
配置され、反射鏡12に形成された穴部12cから挿入
されて反射鏡12に内包されている。
【0030】反射鏡12は、内包する放電ランプ2に対
向する面が凹面状反射面12aとされており、この凹面
状反射面12aは、“a”で示す領域が放電ランプ2の
位置が焦点位置となるパラボラ面形状に形成され、その
外側の“b”で示す領域は“a”の領域よりも傾きを大
きくし、かつ、その“a”の領域と連続した曲面形状に
形成され、その外側の領域“c”は円筒面形状に形成さ
れている。これにより、この反射鏡12の開口部12b
の直径は、図9に示した投光器7の反射鏡8の開口部8
cの直径と同じか、又は、それよりも小さく形成されて
いる。
【0031】補助反射板11は、放電ランプ2から出射
されて照射された光を投光軸Aと平行な方向へ反射させ
るパラボラ面形状に形成され、補助反射板11における
放電ランプ2に対向する反射面は、化学研磨を施した半
鏡面仕上げ、又は、鏡面仕上げされている。この補助反
射板11は、投光軸Aの方向が斜め下方となる向きに投
光器10を設置したとき、凹面状反射面12aにおける
下方側の略半分の範囲となる側に内包され、反射鏡12
にネジ止めや溶接等により固定されている。また、補助
反射板11の高さ寸法“h”は、凹面状反射面12aの
円筒面形状の領域“c”の幅寸法と略同じ寸法に形成さ
れている。
【0032】このような構成において、放電ランプ2か
ら出射された光は図2において一点鎖線で示すように投
光され、補助反射板11が設置されている側では、補助
反射板11に照射された光が投光軸Aと平行な方向へ投
光される。このため、照明したい方向(投光軸A方向)
以外の方向へ投光される漏れ光の量が少なくなり、漏れ
光による光害問題の発生を防止することができる。特
に、投光軸Aの方向が斜め下方となる向きに投光器10
を設置したとき、補助反射板11の存在により、反射鏡
12の凹面状反射面12aにおける下方側の領域で反射
して斜め上方に投光される漏れ光の量が少なくなり、漏
れ光による光害問題を有効に防止することができる。
【0033】ここで、補助反射板11を設けた投光器1
0と、この投光器10から補助反射板11を外した場合
(反射鏡12のみの場合)とにおける、中心光度、上方
漏れ光の測定結果を表1に示す。なお、この測定では、
反射面を鏡面仕上げした補助反射板11を使用した。ま
た、上方漏れ光とは、投光器10から投光される全体の
光に対し、投光軸Aに対する上方への20°以上の範囲
であって、かつ、投光軸Aに対する左右へそれぞれ60
°以内の範囲に投光される光の割合である。
【0034】
【表1】
【0035】表1からわかるように、補助反射板11を
設けることにより、上方漏れ光が約30%減少し、中心
光度が約10%上昇する。これにより、漏れ光による光
害問題を有効に防止することができるとともに、投光箇
所の照度を上昇させることができる。
【0036】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図4
及び図5に基づいて説明する。なお、図1ないし図3に
おいて説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明
も省略する。図4は投光器を示す縦断側面図、図5は遮
光板を示す斜視図である。
【0037】本実施の形態の投光器13は、放電ランプ
2と、遮光板14と、放電ランプ2と遮光板14とを内
包する反射鏡12とを備えている。
【0038】放電ランプ2は、従来例(図7ないし図
9)及び第1の実施の形態(図1ないし図3)において
説明したように、発光管4と外管5とにより構成され、
発光管4内に一対の電極6が対向して配置されている。
この放電ランプ2は、一対の電極6の対向方向と反射鏡
12の投光軸Aの方向とが直交する向きに配置されてい
る。
【0039】反射鏡12は、その内周面が凹面状反射面
12aとされている。
【0040】遮光板14は、漏れ光となる方向へ投光さ
れる光を遮光するような部材であり、この遮光板14
は、投光軸Aが斜め下方となる向きに投光器13を設置
したとき、凹面状反射面12aにおける上方側の略半分
の範囲となる側に内包され、反射鏡12にネジ止めや溶
接等により固定されている。
【0041】また、遮光板14は、電極6の対向方向
(放電ランプ2の長手方向)と略平行に配置された水平
面部14aと、水平面部14aの両端部に形成されて投
光軸Aを囲む側へ折り曲げられた傾斜面部14bとを有
し、漏れ光を遮光する面が屈曲された凹面形状に形成さ
れている。そして、この遮光板14が反射鏡12に内包
されたとき、放電ランプ2の長手方向の中央位置での遮
光板14による遮光角度“θ”が20°〜60°となる
ように設定されている。
【0042】また、遮光板14における漏れ光を遮光す
る面の裏側の面は、光を反射しない非反射面14cとさ
れている。この非反射面14cは、黒色などの光を吸収
する色に塗装することにより形成されている。
【0043】このような構成において、放電ランプ2か
ら出射された光は図4において一点鎖線で示すように投
光され、遮光板14が設置されている側においては、遮
光角度“θ”より所定範囲の大きな角度で投光される光
は遮光板14に当たって遮光される。このため、照明し
たい方向(投光軸A方向)以外の方向へ投光される漏れ
光の量が少なくなり、漏れ光による光害問題の発生を防
止することができる。特に、投光軸Aの方向が斜め下方
となる向きに投光器13を設置したとき、遮光板14の
存在により、斜め上方に投光される漏れ光の量が少なく
なり、漏れ光による光害問題を有効に防止することがで
きる。
【0044】また、遮光板14には投光軸Aを囲む方向
へ折り曲げられた傾斜面部14bが形成されているの
で、この傾斜面部14bの存在により、放電ランプ2の
長手方向の両端側から出射されて漏れ光となる光の遮光
が有効に行われ、漏れ光による光害問題が有効に防止さ
れる。
【0045】さらに、遮光板14には非反射面14cが
形成されているので、反射鏡12の凹面状反射面12a
で反射された光が遮光板14の非反射面14cに当たっ
ても、非反射面14cで反射されて漏れ光になるという
ことが防止され、漏れ光による光害問題が有効に防止さ
れる。
【0046】ここで、遮光板14を設けた投光器13
と、この投光器13から遮光板14を外した場合(反射
鏡12のみの場合)とにおける、中心光度、上方漏れ光
の測定結果を表2に示す。なお、この測定では、遮光面
を鏡面仕上げした遮光板14を使用した。
【0047】
【表2】
【0048】表2からわかるように、遮光板14を設け
ることにより、中心光度が僅かに低下するものの、上方
漏れ光が約43%減少する。これにより、漏れ光による
光害問題を有効に防止することができる。
【0049】なお、本実施の形態では、遮光板14の形
状は、水平面部14aと傾斜面部14bとを有し、これ
らの水平面部14aと傾斜面部14bとの境目部分で折
り曲げたものを例に挙げて説明したが、遮光面の全体が
湾曲した凹面形状となるように形成してもよい。
【0050】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図6
に基づいて説明する。なお、図1ないし図5において説
明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略す
る。図6は投光器を示す縦断側面図である。
【0051】本実施の形態の投光器15は、放電ランプ
2と、補助反射板11と、遮光板14と、放電ランプ2
と補助反射板11と遮光板14とを内包する反射鏡12
とを備えている。即ち、第1の実施の形態で説明した補
助反射板11と、第2の実施の形態で説明した遮光板1
4と、放電ランプ2とを反射鏡12に内包したものであ
る。そして、放電ランプ2、補助反射板11、遮光板1
4の各部品の構造及び取付構造は、第1及び第2の実施
の形態において説明したものと同じである。
【0052】このような構成において、放電ランプ2か
ら出射された光は図6において一点鎖線で示すように投
光され、補助反射板11が設置されている側において
は、補助反射板11に照射された光が投光軸Aと平行な
方向へ投光される。また、遮光板14が設置されている
側においては、遮光角度“θ”より大きな角度で投光さ
れる光は遮光板14に当たって遮光される。
【0053】このため、照明したい方向(投光軸A方
向)以外の方向へ投光される漏れ光の量が少なくなり、
漏れ光による光害問題の発生を防止することができる。
特に、投光軸Aの方向が斜め下方となる向きに投光器1
5を設置したとき、補助反射板11の存在と遮光板14
の存在とにより、斜め上方に投光される漏れ光の量が大
幅に少なくなり、漏れ光による光害問題を有効に防止す
ることができる。
【0054】ここで、補助反射板11と遮光板14とを
設けた投光器15と、この投光器15から補助反射板1
1と遮光板14とを外した場合(反射鏡12のみの場
合)とにおける、中心光度、上方漏れ光の測定結果を表
3に示す。なお、この測定では、反射面を鏡面仕上げし
た補助反射板11を使用し、遮光面を鏡面仕上げした遮
光板14を使用した。
【0055】
【表3】
【0056】表3からわかるように、補助反射板11と
遮光板14とを設けることにより、上方漏れ光が約72
%減少するとともに、中心光度が約5%上昇する。これ
により、漏れ光による光害問題を有効に防止することが
できるとともに、投光箇所の照度を上昇させることがで
きる。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明の投光器によれば、
反射鏡の小型化を図るために凹面状反射面が連続したパ
ラボラ面ではない反射鏡を用いた場合には、図9におい
て説明したように、反射鏡の凹面状反射面で反射した光
が反射鏡の投光軸と交差する方向に投光されて漏れ光の
量が多くなり、光害問題を引き起こすが、この反射鏡に
補助反射板を内包することにより、補助反射板に照射さ
れた光が投光軸と平行な方向へ反射されるようになるの
で、漏れ光の量を減らすことができ、漏れ光による光害
問題の発生を防止できる。
【0058】請求項2記載の発明の投光器によれば、反
射鏡に遮光板を内包することにより、漏れ光となる光の
一部がこの遮光板に当たって遮光されるので、漏れ光の
量を減らすことができ、漏れ光による光害問題の発生を
防止でき、また、この遮光板は反射鏡に内包されるの
で、遮光板を設けても投光器が大型にならず、投光器の
小型化の要請に応えることができる。
【0059】請求項3記載の発明の投光器によれば、特
に、凹面状反射面が連続したパラボラ面ではない反射鏡
を用いた場合には、図9において説明したように、反射
鏡の凹面状反射面で反射した光が反射鏡の投光軸と交差
する方向に投光されて漏れ光の量が多くなり、光害問題
を引き起こすが、この反射鏡に補助反射板を内包するこ
とにより、補助反射板に照射された光が投光軸と平行な
方向へ反射されるようになるので、漏れ光の量を減らす
ことができ、さらに、反射鏡に遮光板を内包することに
より、漏れ光となる光の一部をこの遮光板で遮光するこ
とにより、漏れ光の量を減らすことができ、漏れ光によ
る光害問題の発生をより一層防止できる。また、この遮
光板は、反射鏡に内包されているので、遮光板を設けて
も投光器が大型になるということが生じない。
【0060】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は3記載の投光器において、投光軸の方向が斜め下方と
なる向きに設置されたとき、前記凹面状反射面における
少なくとも下方側の領域に前記補助反射板が内包されて
いるので、投光軸の方向が斜め下方となる向きに投光器
を設置したとき、補助反射板の存在により、反射鏡の凹
面状反射面で反射して斜め上方に投光される漏れ光の量
を減らすことができ、漏れ光による光害問題を有効に防
止できる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、請求項2な
いし4のいずれか一記載の投光器において、投光軸の方
向が斜め下方となる向きに設置されたとき、前記凹面状
反射面における少なくとも上方側の領域に前記遮光板が
内包されているので、投光軸の方向が斜め下方となる向
きに投光器を設置したとき、斜め上方向きに投光される
漏れ光の一部を遮光板で遮光することができ、漏れ光に
よる光害問題を有効に防止できる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、請求項2な
いし5のいずれか一記載の投光器において、前記遮光板
は、漏れ光を遮光する面が前記投光軸を囲む凹面形状に
形成されているので、漏れ光の遮光を有効に行うことが
でき、特に、放電ランプの長手方向の両端側から出射さ
れて漏れ光となる光の遮光を有効に行うことができ、漏
れ光による光害問題を有効に防止できる。
【0063】請求項7記載の発明によれば、請求項2な
いし6のいずれか一記載の投光器において、前記遮光板
における漏れ光を遮光する面の裏側の面が光を反射しな
い非反射面とされているので、反射鏡の凹面状反射面で
反射された光が遮光板の裏側の面に当たっても、その面
は非反射面であるため、遮光板の裏側の面で光が反射さ
れて漏れ光になるということを防止でき、漏れ光による
光害問題を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の投光器を示す斜視
図である。
【図2】その縦断側面図である。
【図3】その水平断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の投光器を示す縦断
側面図である。
【図5】その投光器で使用する遮光板を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態の投光器を示す縦断
側面図である。
【図7】従来例の投光器を示す縦断側面図である。
【図8】その水平断面図である。
【図9】他の従来例の投光器を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
2:放電ランプ 6:電極 11:補助反射板 12:反射鏡 12a:凹面状反射面 14:遮光板 14c:非反射面 A:投光軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極が配置された放電ランプと;
    前記放電ランプを内包し、前記放電ランプにおける前記
    電極の対向方向と前記放電ランプから出射された光が反
    射して投光される投光軸の方向とが直交する凹面状反射
    面を有する反射鏡と;前記反射鏡に内包され、照射され
    た光を前記投光軸と平行な方向へ反射させる補助反射板
    と;を具備していることを特徴とする投光器。
  2. 【請求項2】 一対の電極が配置された放電ランプと;
    前記放電ランプを内包し、前記放電ランプにおける前記
    電極の対向方向と前記放電ランプから出射された光が反
    射して投光される投光軸の方向とが直交する凹面状反射
    面を有する反射鏡と;前記反射鏡に内包され、漏れ光と
    なる方向へ投光される光を遮光する遮光板と;を具備し
    ていることを特徴とする投光器。
  3. 【請求項3】 一対の電極が配置された放電ランプと;
    前記放電ランプを内包し、前記放電ランプにおける前記
    電極の対向方向と前記放電ランプから出射された光が反
    射して投光される投光軸の方向とが直交する凹面状反射
    面を有する反射鏡と;前記反射鏡に内包され、照射され
    た光を前記投光軸と平行な方向へ反射させる補助反射板
    と;前記反射鏡に内包され、漏れ光となる方向へ投光さ
    れる光を遮光する遮光板と;を具備していることを特徴
    とする投光器。
  4. 【請求項4】 投光軸の方向が斜め下方となる向きに設
    置されたとき、前記凹面状反射面における少なくとも下
    方側の領域に前記補助反射板が内包されていることを特
    徴とする請求項1又は3記載の投光器。
  5. 【請求項5】 投光軸の方向が斜め下方となる向きに設
    置されたとき、前記凹面状反射面における少なくとも上
    方側の領域に前記遮光板が内包されていることを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれか一記載の投光器。
  6. 【請求項6】 前記遮光板は、漏れ光を遮光する面が前
    記投光軸を囲む凹面形状に形成されていることを特徴と
    する請求項2ないし5のいずれか一記載の投光器。
  7. 【請求項7】 前記遮光板における漏れ光を遮光する面
    の裏側の面が光を反射しない非反射面とされていること
    を特徴とする請求項2ないし6のいずれか一記載の投光
    器。
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