JP2002074872A - ヘッド移動装置 - Google Patents

ヘッド移動装置

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JP2002074872A JP2000268772A JP2000268772A JP2002074872A JP 2002074872 A JP2002074872 A JP 2002074872A JP 2000268772 A JP2000268772 A JP 2000268772A JP 2000268772 A JP2000268772 A JP 2000268772A JP 2002074872 A JP2002074872 A JP 2002074872A
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means

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  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、マイクロアクチュエータを
駆動した際にキャリッジの捩れモードや曲げモードが励
振させる加振力を除くように制御し、精度よくヘッドの
位置決めが可能なヘッド移動装置を提供することであ
る。 【解決手段】 キャリッジと、前記キャリッジを移動す
るメインアクチュエータと、記憶媒体から情報を再生す
る複数のヘッドと、前記キャリッジと前記ヘッドとの間
に各々配置され、前記ヘッドを微小移動する複数のマイ
クロアクチュエータとを有し、前記メインアクチュエー
タ及び前記マイクロアクチュエータを駆動して所望のヘ
ッドを位置決めするヘッド移動装置であって、所望の前
記マイクロアクチュエータを駆動するときには、前記キ
ャリッジに生じる加振力を除去するように他のマイクロ
アクチュエータを駆動させる励振制御部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロアクチュエ
ータを用いた記録ヘッド或いは再生ヘッドの移動装置に
関する。より詳しくは磁気ディスク等の記憶媒体を用い
る駆動装置においてアームの先端に設けられるヘッドの
移動装置に関するものであり、マイクロアクチュエータ
を駆動した際に発生するアーム側での励振を抑制してヘ
ッドの高精度の位置決めが可能なヘッド移動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の高密度化及び精密化が
進んでおり、微小距離を精度良く移動できるアクチュエ
ータへの需要が高まっている。例えば、光学系の焦点補
正や傾角制御、プリンタの印字装置、磁気ディスク装置
等に搭載されるヘッド移動装置では、微小距離を移動制
御できるアクチュエータへの要請が特に大きい。
【0003】このような情報機器の中でも、磁気ディス
ク等を用いる記憶ディスク装置は、近年急激に市場拡大
を遂げているマルチメディア機器のキーディバイスの1
つである。マルチメディア機器では、画像や音声等をよ
り大量に、かつ高速に取扱うため、より記憶容量の多い
装置の開発が望まれている。記憶ディスク装置の大容量
化は一般にディスク1枚当たりの記憶容量を増大させる
ことで実現する。しかし、ディスクの直径を変えずに記
憶ディスク装置を高記録密度化するためには、単位長さ
当たりのトラック数(TPI)を大きくする、つまりト
ラックの幅を狭くすることが不可欠である。そして、記
録密度を急激に増加させるとトラックピッチが急激に狭
まるため、記録トラックに対する記録・再生を行うヘッ
ド素子(以下、単にヘッドと称す)の位置決めを精度よ
く行うヘッド移動装置が望まれる。
【0004】そこで、ヘッドの位置決め精度を向上させ
る装置として、従来のヘッドアクチュエータ機構に加え
て、マイクロアクチュエータを用いてロードビーム、ス
ライダ或いはヘッドを微小駆動させる、いわゆる2重ア
クチュエータ型のヘッド移動装置が最近提案されてきて
いる。
【0005】例えば、本出願人は2重アクチュエータ型
用の微動アクチュエータとして、圧電素子の剪断変形を
利用したマイクロアクチュエータを提案している(特開
平11−31368号公報)。また、これに限らず、圧
電・静電型のマイクロアクチュエータを用いたヘッド移
動装置が数多く提案されている。マイクロアクチュエー
タの分類としては、その駆動対象により3つに大別する
ことができる。すなわち、ヘッドサスペンション駆動
型、スライダ駆動型、ヘッド素子型である。
【0006】ここで、スライダ駆動型、ヘッド素子型は
高い寸法加工精度が必要であり、また製造コストが高く
なる等の理由からヘッドサスペンション駆動型のマイク
ロアクチュエータを用いることが好ましい。このような
観点から出願人が先に提案した上記特開平11−313
68号公報に示される技術は、ヘッドサスペンション駆
動型のヘッド移動装置に関するものである。
【0007】ここで、ヘッドサスペンションとはメイン
アームの端部にその一端が接続される弾性を有するサブ
アームであり、その他端(先端)にはヘッドが固定され
るためヘッドサスペンションと称される。このヘッドサ
スペンション駆動型のヘッド移動装置は、メインアーム
とヘッドサスペンションとの間に微小変位するマイクロ
アクチュエータを配設して、ヘッドサスペンションの先
端にあるヘッドの位置決めを精度良く行うことができ
る。
【0008】図1及び2は、従来のサスペンション駆動
型を用いたヘッド移動装置に関連する技術について示す
図である。図1及び2ではマイクロアクチュエータとし
て圧電素子を用い、その剪断変形を利用する例が示され
る。剪断変形の原理を図1(A)により説明する。厚さ
方向に垂直な方向に分極されている圧電素子31(分極
方向は図において点線白抜き矢印の方向)に、その上下
の両面にそれぞれ電極22A、22Bを取付け、電極2
2Bを接地し、電極22Aに電圧Vを供給した場合、圧
電素子31は滑り変形(剪断変形)をする。したがって
電極22Bを接地した状態で電極22Aに電圧Vを供給
すると、剪断型圧電素子31は、図1(B)に示すよう
に、破線元の状態から、電極22A側は図に左方向に変
形し、電極22B側は図の右方向に変形する。よって、
電極22B側を固定しておけば、電極22A側は図1
(A)で破線矢印で示す方向に変形する。また、この状
態で逆に電極22Aを接地し、電極22Bに電圧Vを供
給した場合は、電極22A側は図1(A)に実線の矢印
で示す方向に変形する。
【0009】このような圧電素子をマイクロアクチュエ
ータとして用いる従来例のヘッド移動装置例を図2を用
いてさらに説明する。ヘッド移動装置58はベースとな
る固定部材20と、この固定部材20上に配置された駆
動部材30、及びこの駆動部材30の上に配置された可
動部材40とから構成されている。
【0010】図2では、上記メインアームに相当する部
位を固定部材20、上記ヘッドサスペンション(サブア
ーム)に相当する部位を可動部材40、上記マイクロア
クチュエータに相当する部位を駆動部材30として一般
的に説明している。
【0011】図2(A)で、固定部材20の上には電極
21が設けられており、リードパターン22によって図
示しない電圧発生部に接続されている。駆動部材30は
2つの剪断型圧電素子31が並列に並べられたものであ
る。駆動部材30を構成する2つの圧電素子31の分極
方向は点線で示す矢印の向き、すなわち、圧電素子の厚
さ方向と垂直で、互いに逆向きになっている。駆動部材
30の上に積層される可動部材40は導電性金属から構
成されている。可動部材40がその直下の2つの圧電素
子31に重なって直接駆動される基部43と、この基部
43から突出する移動量拡大部44から構成され、さら
にこの基部43にはこの基部43を2分するような第1
の切欠き41が設けられている。そして、この第1の切
欠き41は、この基部43に重なる駆動部材30の2つ
の圧電素子31の分極方向に平行な方向になっている。
さらに、可動部材40の基部43と移動量拡大部44と
の境界部に、第1の切欠き41に直交する第2の切欠き
42が駆動部材40の両側から設けられている。そし
て、この第1の切欠き41の先端部と第2の切欠きとで
ヒンジ45を形成している。
【0012】図2(B)は図2(A)のアクチュエータ
52を組立てた状態を示すものである。固定部材20の
電極21がアンプ19を介してコントローラ18に接続
されており、可動部材40とコントローラ18とはグラ
ンドに接続されている。したがって、コントローラ18
から所定の極性の駆動信号が出力されると、この信号が
アンプ19で増幅され、所定の電圧が2つの圧電素子3
1の厚さ方向に供給されるので、可動部材40は図に示
す2点鎖線の方向に搖動することになる。
【0013】よって、図2で可動部材40(ヘッドサス
ペンション)は、固定部材20(メインアーム)先端で
圧電素子31(マイクロアクチュエータ)を駆動するこ
とにより微小移動されるので、ヘッドサスペンション先
端に固定されているヘッドを微小移動させて位置決めで
きるヘッド移動装置を構成することになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うなヘッド移動装置において、ヘッドの位置決めの際に
前記マイクロアクチュエータが駆動されると、駆動反力
及びヘッドサスペンションの重心移動による慣性等によ
り加振力が発生し、キャリッジが励振されアームの面内
モードが励振されるという問題がある。このような場
合、マイクロアクチュエータの共振周波数がいかに高く
とも、アームの曲げモードがマイクロアクチュエータを
駆動したことにより現われる。その周期はサーボ帯域を
決定する主共振周波数となるので、ヘッド移動装置にマ
イクロアクチュエータを用い高精度にヘッドの位置決め
をするという本来の特性を生かせない。
【0015】したがって、マイクロアクチュエータを駆
動した際に、アームの面内モードを励振しないヘッド移
動装置とすることが必要となる。これを解決する方策と
して、例えば特開平9−161425号公報に開示され
る技術では、剛性の低いバネでヘッドを支持し、重心が
アームの回転中心に一致した形状としておき、極めて小
さい力でマイクロアクチュエータを駆動するタイプのヘ
ッド移動装置が考えられる。しかしながら、このヘッド
移動装置は一次共振周波数が数百Hzと低く、VCM
(ボイスコイルモータ)駆動によるヘッド変位の伝達関
数で反共振が見られ制御が困難であるという問題があ
る。また、別の基本的な解決策としてヘッド移動装置の
質量を低減することが考えられるが、ヘッドサスペンシ
ョンの形状等の制約から大幅な低減は難しい。
【0016】そこで、本発明の目的は、マイクロアクチ
ュエータを駆動した際にキャリッジの捩れモードや曲げ
モードが励振させる加振力を除くように制御し、精度良
いヘッドの位置決めが可能なヘッド移動装置を提供する
ことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載される如く、キャリッジと、前記キャリッジを移動す
るメインアクチュエータと、記憶媒体から情報を再生す
る複数のヘッドと、前記キャリッジと前記ヘッドとの間
に各々配置され、前記ヘッドを微小移動する複数のマイ
クロアクチュエータとを有し、前記メインアクチュエー
タ及び前記マイクロアクチュエータを駆動して所望のヘ
ッドを位置決めするヘッド移動装置であって、所望の前
記マイクロアクチュエータを駆動するときには、前記キ
ャリッジに生じる加振力を除去するように他のマイクロ
アクチュエータを駆動させる励振制御部を設けた、ヘッ
ド移動装置により達成される。
【0018】請求項1記載の発明によれば、あるヘッド
を記憶ディスク上の所望位置に位置決めするために、マ
イクロアクチュエータが駆動される。このとき、マイク
ロアクチュエータの駆動により生じる加振力を除くよう
に、励振制御部が他のマイクロアクチュエータを駆動さ
せる。よって、ヘッド移動装置における励振の問題が抑
制されるので機械特性が改善され、精度良いヘッドの位
置決めが可能となる。よって、記録密度が増加し益々挟
トラック化する記憶ディスクに対応してヘッドを高精度
に位置決めできるヘッド移動装置として提供できる。
【0019】また、請求項2に記載される如く、請求項
1記載のヘッド移動装置において、前記キャリッジは複
数の記憶媒体に対応する様に複数段のメインアームを有
すると共に、その形状において高さ方向の中心位置に対
して対称性をもって形成され、前記励振制御部は、前記
ヘッドの微小移動のため駆動されるマイクロアクチュエ
ータと対称位置関係にあるマイクロアクチュエータを前
記他のマイクロアクチュエータとして逆向き且つ同様の
振幅で駆動する構成とすることができる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、励振制御部
が対称位置関係にあるマイクロアクチュエータを対と
し、一方を駆動する際には他方を逆向きに駆動させる。
よって、マイクロアクチュエータを駆動することにより
生ずる加振力を効果的に打消すことができるので、励振
抑制効果の高いヘッド移動装置となる。
【0021】また、請求項3に記載の如く、請求項2記
載のヘッド移動装置において、前記複数段に形成された
メインアームの内、中間段に位置する各中間段メインア
ームには前記マイクロアクチュエータが2つ接続され、
これらのいずれか一方を駆動するときに、前記励振制御
部は、残りのマイクロアクチュエータを前記他のマイク
ロアクチュエータとして、逆向き且同様の振幅で駆動す
る構成とすることができる。
【0022】請求項3記載の発明によれば、中間段メイ
ンアームに接続される2つのマイクロアクチュエータが
対とされ、これらは互いに正逆に駆動されることで効果
的に加振力を打消すことができる。
【0023】また、請求項4に記載の如く、請求項2記
載のヘッド移動装置において、前記複数段に形成された
メインアームの内、最上段メインアーム及び最下段メイ
ンアームには、前記マイクロアクチュエータが1つずつ
接続され、これらのいずれか一方を駆動するときに、前
記励振制御部は、残りのマイクロアクチュエータを前記
他のマイクロアクチュエータとして、逆向き且つ同様の
振幅で駆動する構成とすることができる。
【0024】請求項4記載の発明によれば、最上段メイ
ンアーム及び最下段メインアームのそれぞれに接続され
る1つのマイクロアクチュエータが対とされ、これらは
互いに正逆に駆動されることで効果的に加振力を打消す
ことができる。
【0025】また、請求項5に記載の如く、請求項1か
ら4いずれかに記載のヘッド移動装置において、前記メ
インアームと前記ヘッドとを接続するサブアームが設け
られ、該サブアームと前記メインアームとの接続部の各
々に前記マイクロアクチュエータが配設されている構成
とすることができる。
【0026】請求項5記載の発明によれば、所望のヘッ
ドを位置決めするためにサブアームに接続されたマイク
ロアクチュエータを駆動する際には、前記励振制御部
は、該マイクロアクチュエータと対称位置関係にある他
のマイクロアクチュエータを駆動するので効果的に加振
力を打消すことができる。
【0027】また、前記ヘッド移動装置において、前記
マイクロアクチュエータは互いに前記加振力を打消し合
う関係にある2つのグループに分割され、前記励振制御
部は、第1グループ全体を同一方向に駆動させ、第2グ
ループは逆向き且つ同様の振幅で駆動することにより、
前記加振力を除去する構成とすることができる。
【0028】この場合、マイクロアクチュエータを2つ
のグループに分け、ヘッドの位置決めをするために駆動
されるマイクロアクチュエータを含む第1のグループが
全体として同一方向に駆動され、その際に第2のグルー
プは全体として逆方向に駆動される。マイクロアクチュ
エータはグループ毎に駆動されるので、マイクロアクチ
ュエータ毎に駆動させる場合と比較すると回路構成を簡
素化できる。
【0029】ここで、加振力を打消し合う関係にあるマ
イクロアクチュエータは、例えば前述したように前記メ
インアームの形状において高さ方向の中心位置に対して
対称性をもっている位置に配置されているマイクロアク
チュエータである。
【0030】また、前記ヘッド移動装置において、前記
マイクロアクチュエータを圧電素子により形成し、前記
加振力を打消し合う対の関係にある圧電素子について、
その変位極性を予め逆極性に設定しておき、同じ電圧を
供給したとき逆向きに動作させる構成とすることができ
る。この場合、同じ電圧を用いて圧電素子を逆向きに動
作させることができる。
【0031】また、前記ヘッド移動装置において、前記
マイクロアクチュエータを圧電素子により形成し、前記
加振力を打消し合う対の関係にある圧電素子について、
その変位極性を予め同一極性に設定しておき、極性を反
転させた電圧を供給したとき逆向きに動作させる構成と
することができる。
【0032】この場合、極性を反転させた電圧を用いる
ので同一極性の圧電素子を使用することができ製造コス
トを低減することができる。
【0033】また、前記ヘッド移動装置において、前記
圧電素子は滑り変位を生じる剪断型の素子を用いること
ができる。この場合、前記サブアームを搖動して、ヘッ
ドを位置決めすることができる。
【0034】また、前記ヘッド移動装置を備え、記憶デ
ィスクの再生を行う記憶ディスク駆動装置として構成す
ることができる。この場合、再生精度が向上し、大容量
の記憶ディスクに対応できる記憶ディスク駆動装置を提
供できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明をより詳細に説明する
が、ここではまず本発明の前提となる基本概念について
説明する。
【0036】図3はマイクロアクチュエータを用いるヘ
ッド移動装置を搭載するキャリッジ100の構成を示す
図である。図3(A)はキャリッジ100を上から見た
図、図3(B)は同キャリッジ100を側面から見た図
である。
【0037】図3(A)に示されるように、キャリッジ
100はメインアクチュエータとしてのVCM102を
駆動源として回転軸104を中心に回動可能とされる。
回転軸104に対し、VCM102とは反体側に、メイ
ンアーム106が突出し、メインアーム106の端部に
は先端にヘッド114を固定したサブアーム108が接
続されている。
【0038】なお、以下の説明では上記メインアーム1
06を単にアーム106、サブアーム106をヘッドサ
スペンション108として説明する。
【0039】アーム106とヘッドサスペンション10
8とはマイクロアクチュエータとしての剪断型の圧電素
子110を介して接続されている。よって、圧電素子1
10が滑り方向(剪断方向)に変位を発生させると矢印
Xで示す方向にヘッドサスペンション108を微小移動
させる装置となる。ヘッドサスペンション108の先端
にはスライダ112を介してヘッド114が固定されて
いるので、ヘッド114を図示せぬ記憶ディスクのトラ
ックに対応するように移動して位置決めするヘッド移動
装置となる。
【0040】上記キャリッジ100を側面から示す図3
(B)によると、アーム106は4段構成であり、上か
ら順に最上段アーム106−1、中段アーム106−
2、106−3、及び最下段アーム106−4を有して
いる。
【0041】最上段アーム106−1及び最下段アーム
106−4には、それぞれ1つずつヘッドサスペンショ
ン108−1と108−4が接続されている。そして、
最上段アーム106−1とヘッドサスペンション108
−1との間には圧電素子110−1が設けられている。
同様に最下段アーム106−4とヘッドサスペンション
108−4との間には圧電素子110−4が設けられて
いる。このように、最上段アーム106−1及び最下段
アーム106−4には1つずつのヘッドサスペンション
が接続され、その先端1つのヘッドが固定されている。
【0042】一方、中段にある2つの中段アーム106
−2及びアーム106−3には、それぞれ2つずつのヘ
ッドサスペンションが接続されている。すなわち、アー
ム106−2にはヘッドサスペンション108−2A、
108−2Bが、アーム106−3にはヘッドサスペン
ション108−3A、108−3Bが接続されている。
【0043】このような構成となるのは、1枚の記憶デ
ィスクの表裏両面に記録面が形成されるからであり、図
3で示すキャリッジ100の場合は3枚の記憶ディスク
に対応してアームが4段に形成されている。
【0044】理解を容易にするために、図3(B)では
各ヘッドサスペンション108或いはこれに固定されて
いるヘッド114を上から順に♯0〜♯5の符号を付し
て説明する場合がある。
【0045】さて、本発明ではある1つのヘッドを記憶
ディスク上の所定トラックに位置決めするために、圧電
素子110(マイクロアクチュエータ)を駆動させる
と、この駆動によりキャリッジ100が励振されアーム
の面内に曲げモードが励起されるような加振力が発生す
るので、この加振力を打消すように他の圧電素子110
を用いて逆向き且つ同様の振幅で駆動させて励振を抑制
するものである。
【0046】すなわち、制御対象である1つの圧電素子
110を駆動する際に、例えば同じアームに属する他の
圧電素子110をこの制御対象である1つの圧電素子1
10と振幅が同じで互いの位相を打消し合うように(例
えば180度ずらして)変位を持たせるように駆動させ
ることで励振の問題を防止できることを見だして本発明
に至ったものである。
【0047】図3で示した2重アクチュエータ系の基本
的なハード構成は従来と同様であるが、本発明では制御
対象である1つのマイクロアクチュエータを駆動する際
に、対を成す他のマイクロアクチュエータをこの制御対
象であるマイクロアクチュエータと振幅を同じとし、そ
の位相をずらして加振力を打消すように駆動させる励振
制御部を有する点で異なっている。
【0048】図3に示す2重アクチュエータ系を従来ヘ
ッド移動装置の駆動制御の面から見ると、アーム106
とマイクロアクチュエータ(圧電素子)110の運動方
程式でダンピングを考慮すると下記(1)、(2)のよ
うに示される。
【0049】
【数1】 式(1)で、左辺第3項はマイクロアクチュエータ可動
部(ヘッドサスペンション108)の重心が移動したこ
とによる慣性力である。また、右辺第2項はマイクロア
クチュエータ駆動力の反力である。VCMの駆動力Fr
以外に、これらの力を受けその影響によりアームの曲げ
モードが励振され易い。
【0050】例えば、マイクロアクチュエータの共振周
波数が10kHz、アームの曲げモードが7kHzであ
るとすると、マイクロアクチュエータの駆動電圧に対す
るヘッドの変位の周波数応答関数は図4(A)のように
なる。周波数10Hzにおけるピーク以前にピークが
現われ、励振されてしまうことが分かる。
【0051】これに対し、本発明によるヘッド移動装置
のマイクロアクチュエータの駆動状態から見ると、アー
ム106とマイクロアクチュエータ(圧電素子)110
の運動方程式は、それぞれ下記(3)、(4)のように
示される。
【0052】
【数2】 この式から分かるように、アームの回転角は、マイクロ
アクチュエータの回転角θ、駆動力Tの影響を受けい
ない。また、マイクロアクチュエータもアームの回転角
θ1の影響を受けていない。よって、アームの振動モー
ドの影響を避けて、マイクロアクチュエータ本来の位置
決め制御が精度よく実現できることになる。図4(B)
は図4(A)に対応して本発明の移動装置についてマイ
クロアクチュエータ駆動電圧に対する、ヘッド変位の周
波数応等関数である。本発明では図4(A)の場合のよ
うにアームの曲げ、捩れモードが励起されないので、7
kHzのモードが現われず、マイクロアクチュエータの
共振周波数まで、ピークが生じないことが確認できる。
【0053】上述した説明においては、1つのアームに
取り付けられたマイクロアクチュエータ(圧電素子)1
10を駆動する際の励振の抑制について説明をしたが、
本発明の適用はこれに限るものではない。2つのマイク
ロアクチュエータが所定の剛性を有する構造で結ばれ、
この両者が形状的に対称的な位置関係にある場合には、
本発明を広く適用できる。すなわち、必ずしも同じアー
ムに配置された1対のマイクロアクチュエータである必
要はなく、一方のマイクロアクチュエータの駆動によっ
て発生する加振力を打消すことが可能な位置にあるマイ
クロアクチュエータであれば、これらを対として互いに
逆向きに駆動することで励振を抑制できる。例えば、複
数段に形成されたアームの上下構造がある中心位置で対
称性を有しているならば、最上段と最下段のマイクロア
クチュエータについて、一方のマイクロアクチュエータ
による加振力を他方のマイクロアクチュエータで打消す
ことができる。図3の場合はヘッド♯0とヘッド♯5を
駆動するマイクロアクチュエータがこのような関係に相
当する。
【0054】さらに、駆動対象となるマイクロアクチュ
エータを含む第1のグループと、この第1のグループ内
にあるアクチュエータそれぞれと加振力を打消す関係に
あるマイクロアクチュエータを含む第2グループとを形
成して、グループ毎に励振を抑制する構成としてもよ
い。このようにグループ化すると各マイクロアクチュエ
ータ毎に独自の駆動回路を設ける必要がなくなるので、
回路構成を簡素化できる。
【0055】なお、上記励振を打消す関係となる2つの
マイクロアクチュエータは、互いに駆動される方向が逆
向きとなればよい。そのような構成とすることに特に限
定はない。マイクロアクチュエータの駆動電圧が逆とな
るようにファームウエア或いはアンプで制御してもよ
い。また、マイクロアクチュエータの動作を逆向きに形
成しておき、同一の電圧により駆動するようにしてもよ
い。 (第1実施例)以下さらに、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。ただし、前述したように本発明はマイク
ロアクチュエータの駆動制御の内容に特徴を有してい
る。よって、基本的なヘッド移動装置のハード構成を示
した図3を本実施例の説明でも用いる。
【0056】図5及び図6は第1実施例のヘッド移動装
置200について示す図である。図5は本実施例のヘッ
ド移動装置200の要部周辺構成を分解して示す斜視図
である。図6はヘッドサスペンション208を含めてヘ
ッド移動装置200とした状態を示す図である。なお、
図6(A)はヘッド移動装置200の平面図、図6
(B)は同側面である。図6のヘッドサスペンション2
08は、図3のヘッドサスペンション108に対応して
いる。
【0057】図5に示す本実施例でもマイクロアクチュ
エータとして剪断変形する圧電素子を2つ用いている。
メインアーム側となる固定部材220とヘッドサスペン
ション側となる可動部材240の間に上下の電極241
と221を介して、2つの圧電素子230−1と230
−2とを配置している。電極241と221の間に所定
電圧を供給することで2つの圧電素子230−1と23
0−2とを逆向きに剪断変形させて可動部材240に取
付けられるヘッドサスペンション208を搖動させるよ
うになっている。このような構成は先に図1及び図2を
用いて説明した従来技術と基本的に同様である。
【0058】しかし、本実施例のヘッド移動装置は制御
対象となる圧電素子、即ち記憶ディスク上のトラックに
対して記録及び/又は再生を行うヘッドを位置決めする
ために駆動される圧電素子が駆動されたとき、この駆動
によって生ずる加振力を打消すように他の圧電素子を逆
転状態で駆動させる励振制御部としてのコントローラ2
50を備える。
【0059】さらに本第1実施例について上記図4、5
に示されたヘッド移動装置を実際に用いる形態について
説明するが、ここでは図3に示した4つのアームを備え
たキャリッジ100に適用したものとして説明をする。
よって、図3(A)には本実施例で用いたヘッド駆動装
置に関連する符号を括弧内に示し、他は図3の符号を用
いる。
【0060】以下、図3を用いて圧電素子230の駆動
制御の内容を説明する。また、図5において圧電素子2
30に関しては分極方向の異なる(GRA)と(GR
B)との2種類が形成されており、この両者を略同時に
駆動することで加振力を打消すことができる。図3
(B)に示すように対となる(GRA)型の圧電素子2
30と(GRB)型の圧電素子230が設定される。
【0061】例えば上記コントローラ250は、位置決
め対象が♯1ヘッドであるときに制御対象となる圧電素
子230−2Aを駆動させるが、このとき♯2ヘッドに
属する圧電素子230−2Bを逆向きに駆動する制御を
行う。このように同一アームにある圧電素子同士を対に
して制御を行うと、♯1ヘッドを微小移動する際に生じ
る加振力は♯2ヘッドを逆移動させることにより効果的
に相殺(キャンセル)でき、良好な機械特性を得ること
ができる。
【0062】なお、♯1ヘッドと♯2ヘッドはそれぞ
れ、ヘッドサスペンション208−2Aと208−2B
を介して、中段アーム106−2に接続される関係とな
るが、中段アーム106−2自体も厚さ方向で対称形状
を有していることが好ましい。
【0063】一方、最上段の♯0ヘッドと最下段の♯5
ヘッドについては、1つのアームに1つの圧電素子しか
設置されていないので、上記♯1ヘッドと♯2ヘッドと
の関係のように加振力を相殺する関係となる相手が同一
アーム内には存在していない。しかし、図3で示すキャ
リッジは厚さ方向での中心位置で対称な形状をなしてい
る。最上段のアーム106−1と最下段のアーム106
−4に接続される圧電素子、すなわち最上段の♯0ヘッ
ドと♯5最下段のヘッドの位置決め時に駆動される圧電
素子を組み合わせて対とすると、上記♯1と♯2の関係
に近似した相殺関係を形成できる。よって、単独で存在
する最上段の♯0ヘッドと最下段の♯5ヘッドを駆動す
る際にも同様に励振を抑制できる。
【0064】すなわち、キャリッジのアームを複数段で
構成しても厚さ方向中心位置で対称な形状としておけ
ば、低次の捩れモードは形状の対称性から一般に最上・
最下段アームの捩れ、面内曲げの位相が同相となるの
で、その低次モードについては最上・最下段アームに固
定された圧電素子を互いに逆向きに駆動することによ
り、加振力が相殺され励振を効果的に抑制できるのであ
る。
【0065】上記コントローラ250は以上説明したよ
うに、アーム106−2、106−3のように中段アー
ムについては、一対となっている2つの圧電素子を互い
の励振抑制に用いる。また、最上段のアームと最下段ア
ームの圧電素子についてはこれらを対として互いの励振
抑制に用いる。
【0066】本第1実施例では、動作の方向が異なるよ
うに形成した(GRA)型と(GRB)型の圧電素子を
用いている。この場合、制御対象となるヘッドが奇数番
ヘッドか、偶数番ヘッドかによって、コンローラ250
は電圧の向きを変える制御を実行する。例えば♯1ヘッ
ドが記録・再生を行うときにはこれに属する圧電素子が
制御対象となり、♯1ヘッドは圧電素子によりヘッドサ
スペンションを介して左向きに移動させる。このとき、
コンローラ250は、♯1ヘッドを移動させたことによ
り生じる加振力を打消すべく、♯2ヘッド側の圧電素子
を駆動し♯2ヘッドを右向きに移動させる制御を行う。
一方、♯2ヘッドが記録・再生側のヘッドとなるときに
は、コンローラ250はこの逆の関係となるように制御
を行う。
【0067】図7は上記第1実施例で示した対となる圧
電素子を制御する場合のコンローラ250周辺のブロッ
ク構成例を示している。電圧に対する圧電素子の変位が
概ね同じとになるようにキャリブレーションし、コント
ローラ250としてDSP(デジタル シグナル プロ
セッサ)を用い、これに設定する補正定数をメモリに記
憶させておく。その際に偶数番目のヘッドを移動させる
圧電素子には正の、奇数番目のヘッドを移動させる圧電
素子には負の定数として記憶させておけば、制御電圧を
計算するルーチンにおいて、ヘッドの番号に応じた補正
定数を使用することでドライバ251を介して供給する
指示電圧の向きを切換えることで常に適性な励振抑制の
制御が可能となる。
【0068】図8は、上記第1実施例の変形例であり、
圧電素子の変位方向が同一となるように設定した対の圧
電素子を制御する場合のコンローラ250周辺のブロッ
ク構成例を示している。例えば全ての圧電素子の分極方
向を図5で示す(GRA)に揃えておき、制御対象とな
る圧電素子にはドライバ251からの指示電圧をそのま
ま供給し、逆向きに駆動させる圧電素子には指示電圧を
−1倍とするアンプ253を経由させて供給するように
構成する。このような構成であれば、全て同じ状態に形
成した圧電素子を用いることができるので、製造の品質
管理、工程管理が効率的になされるのでコスト低減を図
ることができる。
【0069】さらに、上記第1実施例の変形例として、
圧電素子の変位方向の極性は全て同じにしておく場合と
して図9のように構成してもよい。図9に示すブロック
構成はDSP250から各々の制御電圧を計算し、ドラ
イバ253、254からの指示電圧を供給するようにし
ている。この変形例によれば、圧電素子の状態に応じて
高精度に励振防止の制御を行うことができる。
【0070】なお、図7から図9で示される位置復調器
270は記憶ディスク上に記載された位置情報に基づき
ヘッドの位置決めがされるように、コントローラ250
に所定の位置誤差信号(PES)を供給している。
【0071】上記第1実施例では対を形成する圧電素子
の駆動状態をコンローラ250で制御することで、駆動
対象の圧電素子により生ずる加振力を打消す構成を説明
した。そして、図7から図9では例示的に1組(対)の
ブロック構成を示したが、ディスペンサヘッドを駆動す
る圧電素子全てについて同様の回路が形成され、コンロ
ーラ250による制御が実行される。
【0072】(第2実施)前述した第1実施例では、圧
電素子を駆動することによる励振の問題を対称位置関係
にある他の圧電素子を逆向きに駆動させる制御を実行す
ることで抑制している。
【0073】しかし、♯0と♯5、♯1と♯2、♯3と
♯4のぞれぞれが常に対を成すように、圧電素子の駆動
状態が維持されていることが少なくとも必要な条件であ
る。即ち、♯0ヘッドが記録・再生する際には♯0ヘッ
ドに接続される圧電素子が、制御対象であり、♯5ヘッ
ドに接続される圧電素子が加振力を打消すために逆向き
に駆動されるのであるが、このとき同時に、♯1ヘッド
及び♯2ヘッドに接続さた圧電素子が互いの加振力を打
ち消し合うように駆動されていてもよい。
【0074】このような観点から、♯0、♯2、及び♯
4ヘッドを同時に駆動される圧電素子の第1グループ
と、♯1、♯3、及び♯5を同時に駆動される圧電素子
の第2グループに分け、これらをグループ毎に駆動対象
の圧電素子を含むグループと励振を抑制する圧電素子を
含むグループとに分けて駆動させてもよいのである。
【0075】図10は第2実施例に対応するコントロー
ラ250周辺のブロック構成図を示している。このブロ
ック図は、第1実施例で示した図8の変位方向が同一と
なるように設定した圧電素子を用いた場合にグループ化
して制御する例である。第1グループと第2グループに
属する圧電素子を駆動する2つのドライバ255、25
7を備えていれば、逆向きに駆動する圧電素子の選択
や、駆動電圧の供給方向等について複雑な処理が省略で
きるのでコントローラ250側での処理プログラムを大
幅に簡素化できる。なお、図8で示した場合と同様に、
圧電素子は全て同じ分極方向であり、単に2つのグルー
プに分けて制御を行うので2種類の圧電素子を作成する
必要がないことから本実施において、大幅な製作コスト
低減が図られる。
【0076】本第2実施例は図8に示した変位方向が同
一である圧電素子を用いる場合に限らず図7に示した変
位方向が逆である圧電素子についてもグループ化が可能
であるし、図9に示した変位方向が同一である圧電素子
を用いDSPから指示電圧を切換える場合の例について
も同様にグループ化を適用できるなお、図11には、♯
0、♯2、及び♯4から成る第1グループと、♯1、♯
3、及び♯5から成る第2グループに分ける際の回路構
成の一例を示している。
【0077】上記第1及び第2実施例では4つのアーム
を有するキャリッジを例に示しているが、理解を簡単に
するために構成を簡素化したためであり、4つのアーム
とこれに接続されるマイクロアクチュエータの数を限定
するものではない。すなわち、5段以上のアーム数とな
っても同様に本発明を適用できる。
【0078】さらに、上述した実施例ではマイクロアク
チュエータとして剪断変形する圧電素子を例に示した
が、本発明はこのような特定マイクロアクチュエータの
駆動により生じる励振の問題を解消するものに限定され
ない。本発明はマイクロアクチュエータを用いたヘッド
移動装置で励振が問題となる場合に適用できることは言
うまでもない。
【0079】さらに、図12を用いて前述したヘッド移
動装置を適用した記憶ディスク駆動装置を説明する。図
12に示すのは、記憶ディスクを使用するハードディス
ク駆動装置である。ハードディスク駆動装置には高速回
転するスピンドルSを有し、スピンドルSに複数枚の記
憶ディスクDが所定間隔毎に取付けられている。記憶デ
ィスクDにはその両面にデータが記録されるようになっ
ており、この記憶ディスクDへの記録・再生は記憶ディ
スクD毎にその片面又は両面に設けられたヘッドHによ
り行われる。この複数のヘッドHの記憶ディスクD上へ
の移動は、アームAとディスペンスヘッドDPを介して
なされ、記憶ディスクDのトラック上に所定のヘッドが
位置決めされる。このときアームAはメインアクチュエ
ータMAにより一体に駆動され、アームAの先端に配置
されディスペンスヘッドDPはマイクロアクチュエータ
を用いた微小移動装置SYにより個別に微小駆動され
る。ここで、微小移動装置SYとして前述した実施例の
ヘッド移動装置を採用することができる。このような装
置は、ヘッドHを移動するために対象となる特定のマイ
クロアクチュエータを駆動させると、常に励振抑制用に
対とされている他のマイクロアクチュエータが駆動され
加振力が打消される。よって、従来のように励振の問題
を生じることなく位置決め精度の高いハードディスク駆
動装置として提供できる。このような装置は高密度化さ
れ挟トラック幅となった記憶ディスクに対しても高精度
でヘッドを位置決めすることができる。
【0080】なお、前述した実施例ではメインアームと
ヘッドサスペンション(サブアーム)との接続部分にマ
イクロアクチュエータを設けて励振を抑制する例を示し
ている。しかし本発明はこのような形態に限らず、キャ
リッジとヘッドの間に配置されるマイクロアクチュエー
タに関し、ヘッドを微小移動させるためにマイクロアク
チュエータを駆動する際に他のマイクロアクチュエータ
を駆動することで問題となる加振力を抑制できる構成で
ばよい。
【0081】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0082】なお、以上の説明に関して更に以下の項を
開示する。
【0083】(付記1) キャリッジと、前記キャリッ
ジを移動するメインアクチュエータと、記憶媒体から情
報を再生する複数のヘッドと、前記キャリッジと前記ヘ
ッドとの間に各々配置され、前記ヘッドを微小移動する
複数のマイクロアクチュエータとを有し、前記メインア
クチュエータ及び前記マイクロアクチュエータを駆動し
て所望のヘッドを位置決めするヘッド移動装置であっ
て、所望の前記マイクロアクチュエータを駆動するとき
には、前記キャリッジに生じる加振力を除去するように
他のマイクロアクチュエータを駆動させる励振制御部を
設けた、ヘッド移動装置。
【0084】(付記2) 前記キャリッジは複数の記憶
媒体に対応する様に複数段のメインアームを有すると共
に、その形状において高さ方向の中心位置に対して対称
性をもって形成され、前記励振制御部は、前記ヘッドの
微小移動のため駆動されるマイクロアクチュエータと対
称位置関係にあるマイクロアクチュエータを前記他のマ
イクロアクチュエータとして逆向き且つ同様の振幅で駆
動する、ことを特徴とする付記1記載のヘッド移動装
置。
【0085】(付記3) 前記複数段に形成されたメイ
ンアームの内、中間段に位置する各中間段メインアーム
には前記マイクロアクチュエータが2つ接続され、これ
らのいずれか一方を駆動するときに、前記励振制御部
は、残りのマイクロアクチュエータを前記他のマイクロ
アクチュエータとして、逆向き且同様の振幅で駆動す
る、ことを特徴とする付記2記載のヘッド移動装置。
【0086】(付記4) 前記複数段に形成されたメイ
ンアームの内、最上段メインアーム及び最下段メインア
ームには、前記マイクロアクチュエータが1つずつ接続
され、これらのいずれか一方を駆動するときに、前記励
振制御部は、残りのマイクロアクチュエータを前記他の
マイクロアクチュエータとして、逆向き且つ同様の振幅
で駆動する、ことを特徴とする付記2記載のヘッド移動
装置。
【0087】(付記5) 前記メインアームと前記ヘッ
ドとを接続するサブアームが設けられ、該サブアームと
前記メインアームとの接続部の各々に前記マイクロアク
チュエータが配設されている、ことを特徴とする付記1
から4いずれかに記載のヘッド移動装置。
【0088】(付記6) 前記マイクロアクチュエータ
は互いに前記加振力を打消し合う関係にある2つのグル
ープに分割され、前記励振制御部は、第1グループ全体
を同一方向に駆動させ、第2グループは逆向き且つ同様
の振幅で駆動することにより、前記加振力を除去する、
ことを特徴とする付記2記載のヘッド移動装置。
【0089】(付記7) 前記マイクロアクチュエータ
を圧電素子により形成し、前記加振力を打消し合う対の
関係にある圧電素子について、その変位極性を予め逆極
性に設定しておき、同じ電圧を供給したとき逆向きに動
作させることを特徴とする付記1から6いずれかに記載
のヘッド移動装置。
【0090】(付記8) 前記マイクロアクチュエータ
を圧電素子により形成し、前記加振力を打消し合う対の
関係にある圧電素子について、その変位極性を予め同一
極性に設定しておき、極性を反転させた電圧を供給した
とき逆向きに動作させることを特徴とする付記1から6
のいずれかに記載のヘッド移動装置。
【0091】(付記9) 前記圧電素子は滑り変位を生
じる剪断型の素子であることを特徴とする付記7又は8
記載のヘッド移動装置。
【0092】(付記10) 付記1から9のいずれかに
記載のヘッド移動装置を備え、ディスク状の記憶媒体の
再生を行う記憶ディスク駆動装置。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、 請求項1記載の発明によれば、あるヘッドを記憶
ディスク上の所望位置に位置決めするために、マイクロ
アクチュエータが駆動される。このとき、マイクロアク
チュエータの駆動により生じる加振力を除くように、励
振制御部が他のマイクロアクチュエータを駆動させる。
よって、ヘッド移動装置における励振の問題が抑制され
るので機械特性が改善され、精度良いヘッドの位置決め
が可能となる。したがって、記録密度が増加し益々挟ト
ラック化する記憶ディスクに対応してヘッドを高精度に
位置決めできるヘッド移動装置として提供できる。
【0094】また、請求項2記載の発明によれば、励振
制御部が対称位置関係にあるマイクロアクチュエータを
対とし、一方を駆動する際には他方を逆向きに駆動させ
る。よって、マイクロアクチュエータを駆動することに
より生ずる加振力を効果的に打消すことができるので、
励振抑制効果の高いヘッド移動装置となる。
【0095】また、請求項3記載の発明によれば、中間
段メインアームに接続される2つのマイクロアクチュエ
ータが対とされ、これらは互いに正逆に駆動されること
で効果的に加振力を打消すことができる。
【0096】また、請求項4記載の発明によれば、最上
段メインアーム及び最下段メインアームのそれぞれに接
続される1つのマイクロアクチュエータが対とされ、こ
れらは互いに正逆に駆動されることで効果的に加振力を
打消すことができる。
【0097】また、請求項5記載の発明によれば、所望
のヘッドを位置決めするためにサブアームに接続された
マイクロアクチュエータを駆動する際には、前記励振制
御部は、該マイクロアクチュエータと対称位置関係にあ
る他のマイクロアクチュエータを駆動するので効果的に
加振力を打消すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のサスペンション駆動を用いたヘッド移動
装置に関連する技術について示す図である。
【図2】従来のサスペンション駆動を用いたヘッド移動
装置に関連する技術について示す図である。
【図3】マイクロアクチュエータを用いたヘッド移動装
置を搭載したキャリッジの構成を示す図である。
【図4】マイクロアクチュエータの駆動電圧に対するヘ
ッドの変位の周波数応答関数について示す図である。
【図5】第1実施例のヘッド移動装置について示す図で
ある。
【図6】第1実施例のヘッド移動装置について示す図で
ある。
【図7】第1実施例で示した対となる圧電素子を制御す
る場合のコンローラ周辺のブロック構成例を示す図であ
る。
【図8】圧電素子の変位方向が同一となるように設定し
た対の圧電素子を制御する場合のコンローラ周辺のブロ
ック構成例を示す図である。
【図9】圧電素子の変位方向が同一となるように設定し
た対の圧電素子を制御するたの場合のコンローラ周辺の
ブロック構成例を示す図である。
【図10】第2実施例に対応するコントローラ周辺のブ
ロック構成を示す図である。
【図11】第1グループと第2グループに分ける際の回
路構成の一例を示す図である。
【図12】実施例のヘッド移動装置を適用した記憶ディ
スク駆動装置を説明する図である。
【符号の説明】
100 キャリッジ 106 アーム(メインアーム) 108 ヘッドサスペンション(サブアーム) 110 圧電素子(マイクロアクチュエータ) 114 ヘッド素子 200 ヘッド移動装置 208 ヘッドサスペンション(サブアーム) 230 圧電素子(マイクロアクチュエータ) 250 コントローラ(励振制御部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジと、前記キャリッジを移動す
    るメインアクチュエータと、記憶媒体から情報を再生す
    る複数のヘッドと、前記キャリッジと前記ヘッドとの間
    に各々配置され、前記ヘッドを微小移動する複数のマイ
    クロアクチュエータとを有し、前記メインアクチュエー
    タ及び前記マイクロアクチュエータを駆動して所望のヘ
    ッドを位置決めするヘッド移動装置であって、 所望の前記マイクロアクチュエータを駆動するときに
    は、前記キャリッジに生じる加振力を除去するように他
    のマイクロアクチュエータを駆動させる励振制御部を設
    けた、ヘッド移動装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジは複数の記憶媒体に対応
    する様に複数段のメインアームを有すると共に、その形
    状において高さ方向の中心位置に対して対称性をもって
    形成され、 前記励振制御部は、前記ヘッドの微小移動のため駆動さ
    れるマイクロアクチュエータと対称位置関係にあるマイ
    クロアクチュエータを前記他のマイクロアクチュエータ
    として逆向き且つ同様の振幅で駆動する、ことを特徴と
    する請求項1記載のヘッド移動装置。
  3. 【請求項3】 前記複数段に形成されたメインアームの
    内、中間段に位置する各中間段メインアームには前記マ
    イクロアクチュエータが2つ接続され、これらのいずれ
    か一方を駆動するときに、 前記励振制御部は、残りのマイクロアクチュエータを前
    記他のマイクロアクチュエータとして、逆向き且同様の
    振幅で駆動する、ことを特徴とする請求項2記載のヘッ
    ド移動装置。
  4. 【請求項4】 前記複数段に形成されたメインアームの
    内、最上段メインアーム及び最下段メインアームには、
    前記マイクロアクチュエータが1つずつ接続され、これ
    らのいずれか一方を駆動するときに、 前記励振制御部は、残りのマイクロアクチュエータを前
    記他のマイクロアクチュエータとして、逆向き且つ同様
    の振幅で駆動する、ことを特徴とする請求項2記載のヘ
    ッド移動装置。
  5. 【請求項5】 前記メインアームと前記ヘッドとを接続
    するサブアームが設けられ、該サブアームと前記メイン
    アームとの接続部の各々に前記マイクロアクチュエータ
    が配設されている、ことを特徴とする請求項1から4い
    ずれかに記載のヘッド移動装置。
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