JP2002074512A - 金銭収納装置 - Google Patents

金銭収納装置

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JP2002074512A
JP2002074512A JP2000257600A JP2000257600A JP2002074512A JP 2002074512 A JP2002074512 A JP 2002074512A JP 2000257600 A JP2000257600 A JP 2000257600A JP 2000257600 A JP2000257600 A JP 2000257600A JP 2002074512 A JP2002074512 A JP 2002074512A
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JP2000257600A
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Kazuyoshi Haruhara
一義 春原
Masatoshi Moriya
正敏 守屋
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金銭収納装置において、多種類の紙葉類を立
て掛けて収納できるとともに、紙葉類の出し入れを容易
にする。 【解決手段】 筐体1と、この筐体1より引き出される
収納箱3からなる金銭収納装置であって、収納箱3内
に、複数の紙葉類仕切部材14を有し、この紙葉類仕切
部材14により複数種類の紙葉類を立て掛けた状態に分
けて収納可能な紙葉類立て掛け収納部13と、複数の紙
葉類仕切部材14のうち任意の紙葉類仕切部材14を、
収納箱3の引き出し動作に連動して傾斜動作させる連動
動作部15と、を設ける。紙葉類立て掛け収納部13
は、収納箱3内に配置される箱状で、その箱内に複数の
紙葉類仕切部材14を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類を立て掛け
て収納する金銭収納装置と、上下に積層して設けた二段
の収納部に金銭を分けて収納する金銭収納装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】キャッシュレジスターにおいて、ドロア
ーには硬貨類収納部と、札(紙幣)や小切手、伝票(以
下、札を例に説明する。)などを含む紙葉類収納部が設
けられている。図16は従来一般的なドロアーの構成例
を示したもので、図中、1はドロアー本体(筐体)、2
は引き出し、3はマネーケース(収納箱)、4はコイン
ケース(硬貨類収納部)、5はコインケース仕切板(硬
貨類仕切部材)、6はマネーケース仕切板(紙葉類仕切
部材)、7は札押さえブラケット、8は札押さえ、9は
札押さえホルダー、10は札押さえスプリング、11は
札押さえ固定ねじ、12はブラケット固定ねじである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ドロアーは、札を横に並べて積層収納する方式であるた
め、ドロアーの横幅により収納可能な札の種類が制約さ
れていた。例えば、図示例では4種類しか対応できなか
った。そして、紙葉類収納部は、マネーケース仕切板6
による開口部幅が狭く、札の出し入れがしづらいものと
なっていた。また、紙葉類収納部において、上下に積層
した二段の収納部を設けて、収納可能な札の種類を増加
させることも考えられるが、その場合、下段の収納部に
対する札の出し入れがしづらくなってしまう。
【0004】本発明の課題は、金銭収納装置において、
多種類の紙葉類を立て掛けて収納できるとともに、紙葉
類の出し入れを容易にすることである。また、本発明の
課題は、金銭収納装置において、上下二段に分けて金銭
を収納できるとともに、下段の収納部に対する金銭の出
し入れを容易にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図2から図6に示
すように、筐体1と、この筐体1より引き出される収納
箱3からなる金銭収納装置であって、前記収納箱3内
に、複数の紙葉類仕切部材14を有し、この紙葉類仕切
部材14により複数種類の紙葉類を立て掛けた状態に分
けて収納可能な紙葉類立て掛け収納部13と、前記複数
の紙葉類仕切部材14のうち任意の紙葉類仕切部材14
を、前記収納箱3の引き出し動作に連動して傾斜動作さ
せる連動動作部15と、を設けたことを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、紙葉類仕切
部材により複数種類の紙葉類を立て掛けた状態に分けて
収納可能な紙葉類立て掛け収納部を設けた金銭収納装置
なので、複数種類の紙葉類を立て掛けた状態に分けて収
納できる。そして、複数の紙葉類仕切部材のうち任意の
紙葉類仕切部材を、収納箱の引き出し動作に連動して傾
斜動作させる連動動作部を設けたので、収納箱を引き出
すと、連動動作部により任意の紙葉類仕切部材が自動的
に傾斜動作する。従って、傾斜動作した紙葉類仕切部材
とその隣の紙葉類仕切部材との間隔が広くなることか
ら、紙葉類を容易に出し入れできる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の金
銭収納装置であって、例えば、図1に示すように、前記
紙葉類立て掛け収納部13は、前記収納箱3内に配置さ
れる箱状で、その箱内に前記複数の紙葉類仕切部材14
を有していることを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明は、例えば、図
8から図11に示すように、筐体(1)と、この筐体
(1)より引き出される収納箱33からなる金銭収納装
置であって、前記収納箱33内に、上下に積層された二
段の収納部43、44と、この二段の収納部43、44
のうち下段の収納部43に対し上段の収納部44を少な
くとも上方向に動作させて、下段の収納部43を上方に
開放可能とする動作部45と、を設けたことを特徴とす
る。
【0009】請求項3記載の発明によれば、上下に積層
した二段の収納部を設けた金銭収納装置なので、金銭を
上下二段に分けて収納できる。そして、二段の収納部の
うち下段の収納部に対し上段の収納部を少なくとも上方
向に動作させて、下段の収納部を上方に開放可能とする
動作部を設けたので、動作部により上段の収納部を少な
くとも上方向に動作させると、下段の収納部が上方に開
放可能となることから、下段の収納部に対し上方より金
銭を容易に出し入れできる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の金
銭収納装置であって、例えば、図8および図9に示すよ
うに、前記二段の収納部43、44は、前記収納箱33
内において、他の収納部34を取り出すことにより取り
出し可能となっていることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の二段の収納部が、収納箱内において、他の収納部を
取り出すことにより取り出し可能なので、他の収納部を
取り出さないと二段の収納部が取り出せない。従って、
二段の収納部を容易には取り出せず、安全性が高い。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の金
銭収納装置であって、例えば、図8および図9に示すよ
うに、前記上段の収納部44は、上面に開口する金銭取
り出し口44aを有しており、この金銭取り出し口44
aは、前記収納箱33に設けた固定板37により塞がれ
ることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の二段の収納部において、上段の収納部の上面に開口
する金銭取り出し口が、収納箱に設けた固定板により塞
がれるので、金銭を取り出せず、安全性が高い。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3または4
記載の金銭収納装置であって、例えば、図12から図1
5に示すように、前記動作部55は、前記収納箱33の
引き出し動作に連動して前記上段の収納部54を少なく
とも上方向に動作させることを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の動作部が、収納箱の引き出し動作に連動して上段の
収納部を少なくとも上方向に動作させるので、収納箱を
引き出すと、動作部により上段の収納部が連動して少な
くとも上方向に動作し、下段の収納部が上方開放状態に
自動的になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0017】〔第1の実施の形態〕この実施形態は、前
述したドロアー本体(筐体)1および引き出し2を図略
し、図1に示すように、前述したマネーケース(収納
箱)3、コインケース(硬貨類収納部)4、コインケー
ス仕切板(硬貨類仕切部材)5に加え、ビルケース(紙
葉類立て掛け収納部)13およびビルケース仕切板(紙
葉類仕切部材)14を設けたものである。なお、ドロア
ー本体(筐体)1および引き出し2、マネーケース(収
納箱)3、コインケース(硬貨類収納部)4、コインケ
ース仕切板(硬貨類仕切部材)5は従来と同様な構成と
なっており、マネーケース仕切板(紙葉類仕切部材)
6、札押さえブラケット7、札押さえ8、札押さえホル
ダー9、札押さえスプリング10、札押さえ固定ねじ1
1、ブラケット固定ねじ12を取り付けて、札を横に並
べて積層収納する構造にすることもできるようになって
いる。また、左右半分ずつに紙葉類立て掛け収納と横に
並べて積層収納する構造にすることもできるようになっ
ている。
【0018】マネーケース3は、前記引き出し2に固定
されていて、前記ドロアー本体1に組み付けられて収納
・引き出し可能となっており、手前側がコインケース収
納部3aで、その仕切壁3bの後方がビルケース収納部
3cとなっている。ビルケース収納部3cには前後方向
に沿った突条3dが多数形成されている。突条3dはビ
ルケース収納部3cの前後壁面にも形成されている。コ
インケース4は、横長の有底箱状で、前後を仕切る仕切
壁4aを有し、その仕切られた前後の内部には前後方向
に沿った突条4bが多数形成されている。突条4bはコ
インケース4の前後壁面および仕切壁4aの前後面にも
形成されている。コインケース仕切板5は、突条4bの
間の溝に沿って着脱自在で、下部の係合部5aがスリッ
ト4cに係合可能となっている。
【0019】ビルケース13は、左右一対揃えてビルケ
ース収納部3cに収納される方形の有底箱状のものであ
る。このビルケース13内には、図2および図3にも示
したように、複数枚(図示例では七枚)のビルケース仕
切板14が前後方向に等間隔で組み付けられている。す
なわち、ビルケース仕切板14は、図4にも示すよう
に、ビルケース13の底部両側部に形成した取付穴13
aに下端部両側面から突出させた回転軸14aを挿入し
て、前後方向に傾斜動作自在に組み付けたものである。
そして、ビルケース仕切板14は、一番手前のビルケー
ス仕切板14bを除いて、上端部両側面に傾斜動作用突
出片14cを備えている。この傾斜動作用突出片14c
は、図2に示すように、ビルケース13およびマネーケ
ース3の側壁部上に載って外側に突出する。また、一番
手前のビルケース仕切板14bは、上端部両側面に前記
傾斜動作用突出片14cより短い突出片14d、14e
を備えている。これら突出片14d、14eはビルケー
ス13の側壁部上に載るものであり、マネーケース3の
側壁部側の突出片14eは、マネーケース3の側壁部か
ら外側へは突出していない。
【0020】このように、前後方向に傾斜動作自在な七
枚のビルケース仕切板14を設けて七つに仕切った左右
のビルケース13をマネーケース3に収納したので、多
数種類の札(紙幣)を立て掛けて収納できるドロアー
(金銭収納装置)として使用でき、例えば、欧州におい
て7種類の札があるユーロドル紙幣を収納する場合にも
対応できる。ここで、一番手前のビルケース仕切板14
bは、図示のように、手前側に倒した状態にしておく。
【0021】他方、ドロアー本体1内の左右には、連動
動作部15が設けられている。連動動作部15は、ドロ
アー本体1内に引き出し2と一体にマネーケース3を収
納した状態において、図2および図3に示すように、一
番手前のビルケース仕切板14bと手前から二番目のビ
ルケース仕切板14との間に配置されている。この連動
動作部15は、ドロアー本体1の側壁部内面に突設した
上下の取付片1a間に、仕切倒し板(動作板)16を回
転軸16aで回動自在に取り付けて、仕切倒し板16
と、ドロアー本体1の側壁部内面に突設した前後の突出
片1bとの間に引張コイルばね17をそれぞれ掛け渡し
て構成されている。仕切倒し板16は、マネーケース3
の側壁部上方には突出していない。また、対をなす引張
コイルばね17の力により仕切倒し板16は、ドロアー
本体1の側壁部内面に対し直角位置に保たれている。
【0022】次に、動作について説明する。図2および
図3に示すように、ドロアー本体1内に引き出し2と一
体にマネーケース3を収納した状態から引き出し2を手
前に引き出すと、手前から二番目以降の全てのビルケー
ス仕切板14の傾斜動作用突出片14cが、仕切倒し板
16に次々に当たって後側の引張コイルばね17の力に
より後方に倒されていく。この結果、図5および図6に
示したように、手前から二番目以降のビルケース仕切板
14が全て後方へ傾斜した状態に倒される。この時、一
番手前のビルケース仕切板14bは手前側に倒された状
態となっているので、後側に傾斜した次の二番目のビル
ケース仕切板14との間が広くなり、その間に立て掛け
て収納した札(紙幣)が取り出しやすい。二番目以降の
ビルケース仕切板14についても、手で手前側に倒すこ
とにより、次の後方のビルケース仕切板14との間が広
くなって、その間に立て掛けて収納した札(紙幣)が取
り出しやすいのは同様である。
【0023】また、全てのビルケース仕切板14は、取
付穴13aから回転軸14aを抜いて取り外せるので、
紙幣種類および枚数の増減により自由に配置を変えるこ
とができる。なお、引き出し2をドロアー本体1内に押
し込むと、後方のビルケース仕切板14の傾斜動作用突
出片14cが、仕切倒し板16に次々に当たって前側の
引張コイルばね17の力により前方に倒されていく。こ
の結果、図2および図3に示したように、全てのビルケ
ース仕切板14が前方へ傾斜した状態に倒される。
【0024】以上の通り、本発明を適用したドロアー
(金銭収納装置)によれば、コインケース4の他に、ビ
ルケース仕切板14により多数種類の札(紙幣)を含む
紙葉類を立て掛けた状態に分けて収納可能なビルケース
13を設けたので、多数種類(実施形態では最大で7種
類×2)の紙葉類を立て掛けた状態に分けて収納でき
る。また、通常のマネーケース3を使用できるので、従
来のマネーケース仕切板6、札押さえブラケット7、札
押さえ8及び札押さえホルダー9等(図16参照)を外
し、オプションキットとしてビルケース13、ビルケー
ス仕切板14および連動動作部15を組み込んで対応で
きる。そして、マネーケース3を引き出すと、ビルケー
ス13内において、連動動作部15により手前から二番
目以降のビルケース仕切板14が後方へ自動的に傾斜動
作するので、一番手前のビルケース仕切板14bと二番
目の後方へ傾斜動作したビルケース仕切板14との間隔
が広くなることから、札を容易に出し入れできる。
【0025】<変形例>図7は、マネーケース3内にお
いて、手前側に五つに区画したコインケース(硬貨類収
納部)21を配置するとともに、左側に三つに区画した
コインケース(硬貨類収納部)22を配置して、残る部
分にビルケース(紙葉類立て掛け収納部)23を配置し
た例を示したものである。ビルケース23については、
前述した実施形態のビルケース13よりも幅広のもので
あり、従って、ビルケース仕切板24についても、前述
した実施形態のビルケース仕切板14よりも幅広のもの
となっている。
【0026】すなわち、ビルケース仕切板24は、一番
手前のビルケース仕切板24bを除いて、上端部両側面
に傾斜動作用突出片24cを備えている。この傾斜動作
用突出片24cは、図示のように、ビルケース23およ
びマネーケース3の側壁部上に載って外側に突出する。
また、一番手前のビルケース仕切板24bは、上端部両
側面に前記傾斜動作用突出片24cより短い突出片24
d、24eを備えている。これら突出片24d、24e
はビルケース23の側壁部上に載るものであり、マネー
ケース3の側壁部側の突出片24eは、マネーケース3
の側壁部から外側へは突出していない。なお、図示しな
いが、ドロアー本体1内の右側にだけ、前記連動動作部
15を設けておき、左側には前記連動動作部15を設け
ない。
【0027】このように、ビルケース仕切板24により
多数種類の札(紙幣)を含む紙葉類を立て掛けた状態に
分けて収納可能なビルケース23を設けた上で、手前側
の五つに区画したコインケース(硬貨類収納部)21に
加え、左側の三つに区画したコインケース(硬貨類収納
部)22を設けたので、多数種類(実施形態では8種
類)のコインを分けて収納できる利点がある。
【0028】〔第2の実施の形態〕この実施形態は、図
8に示すように、引き出し32に固定されたマネーケー
ス(収納箱)33内において、手前側に六つに区画した
コインケース(硬貨類収納部)34を配置するととも
に、その後側を三つに区画して、右側と中央を紙葉類積
層収納部35とし、左側を硬貨類兼紙葉類収納部36と
したものである。また、マネーケース33の上面後側に
は、右側および中央の二つの紙葉類積層収納部35と左
側の硬貨類兼紙葉類収納部36とに跨って札押さえブラ
ケット(固定板)37がブラケット固定ねじ38により
取り付けられている。札押さえブラケット37には、予
め、紙葉類積層収納部35に対応して、札押さえ39、
札押さえホルダー40、札押さえスプリング41および
札押さえ固定ねじ42が組み付けられている。そして、
硬貨類兼紙葉類収納部36には、コインボックス(硬貨
類収納部)43上にサブボックス(紙葉類収納部)44
を重ねた状態で収納されている。
【0029】すなわち、図9から図11にも示したよう
に、下段のコインボックス43は、硬貨類兼紙葉類収納
部36の内方形状に対応した大きさで上面が全面開口し
たものである。上段のサブボックス44は、下段のコイ
ンボックス43と同幅であるが前後長が短いものであ
る。具体的には、上段のサブボックス44は、一万円札
収納用のもので、上面の後側に札取り出し口(金銭取り
出し口)44aが開口し、前面の上側にスリット状の札
入口(金銭入口)44bが開口している。札取り出し口
44aは、その上面が札押さえブラケット37により覆
われている。更に、下段のコインボックス43と上段の
サブボックス44とは左右の動作部45により連結され
ている。動作部45は、平行リンク機構を構成するもの
で、コインボックス43とサブボックス44の側面部を
前後二本のリンク46およびボス軸47により互いに回
動自在に連結している。
【0030】このような平行リンク機構の動作部45に
よって、図10に矢印を付して示したように、下段のコ
インボックス43の上面に上段のサブボックス44が後
端面を合わせて重なった積層状態から、上方向および前
後方向の合成運動により下段のコインボックス43の上
面に上段のサブボックス44が前端面を合わせて重なっ
た積層状態に移行可能となっている。以上の上下二段の
コインボックス43およびサブボックス44は、図8お
よび図9に示したように、硬貨類兼紙葉類収納部36に
収納した状態において、サブボックス44の上面後側の
札取り出し口44aが上面を札押さえブラケット37に
より覆われており、手前側がコインケース34に当接し
ていて、マネーケース3から取り出すことができない。
【0031】以上の通り、本発明を適用したドロアー
(金銭収納装置)によれば、コインケース34および紙
葉類積層収納部35の他に、上下二段のコインボックス
43とサブボックス44を設けたので、コインと札を上
下二段に分けて収納できる。すなわち、下段のコインボ
ックス43の手前側上面にはサブボックス44が存在せ
ず開口しているので、コインを簡単に入れられる。ま
た、上段のサブボックス43の前面上側にはスリット状
の札入口44bが開口しているので、一万円札を容易に
入れられる。この時、サブボックス44の上面後側の札
取り出し口44aの上面が札押さえブラケット37によ
り覆われていて、手前側にコインケース34が当接する
下段のコインボックス43との間がリンク46で連結さ
れているので、一万円札の取り出しは不可能である。従
って、盗難に対する安全性が高い。
【0032】コインボックス43およびサブボックス4
4をマネーケース33から取り出す場合は、手前側のコ
インケース34を外すことで可能となる。そして、マネ
ーケース33から取り出すと、サブボックス44の上面
後側の札取り出し口44aから一万円札を取り出せる。
また、下段のコインボックス43の上面に上段のサブボ
ックス44が後端面を合わせて重なった積層状態におい
て、下段のコインボックス43内のコインは手前側上面
の開口から容易に取り出せるが、コインボックス43内
の奥側にコインが張り付いてしまうこともある。その場
合は、平行リンク機構の動作部45により、下段のコイ
ンボックス43の上面に上段のサブボックス44が前端
面を合わせて重なった積層状態にすると、コインボック
ス43の奥側上面の開口からコインを容易に取り出せ
る。
【0033】〔第3の実施の形態〕この実施形態は、図
12から図15に示すように、マネーケース(収納箱)
33の引き出し動作に連動して上段のサブボックス(紙
葉類収納部)54を少なくとも上方向に動作させる動作
板(動作部)55とした点が異なるだけで、他は前述し
た第2の実施形態と同様である。すなわち、上段のサブ
ボックス54は、一万円札収納用のもので、上面の手前
側に札出し入れ口(金銭出し入れ口)54aが開口し、
上面の後側に動作板55をストッパー軸56により垂直
状態に規制可能として備えている。ストッパー軸56は
サブボックス54上面の軸受部54bにより回動自在に
組み付けられ、動作板55はサブボックス54上面に形
成した凹段部54cに重なるようになっている。なお、
動作板55は、図13および図14に矢印を付して示し
たように、サブボックス54上面に形成した凹段部54
cに収納したり、サブボックス54上面に垂直状態とし
たりが、手動操作により可能である。
【0034】そして、下段のコインボックス43と上段
のサブボックス54とは左右の連結板57により連結さ
れている。連結板57は、三角形状もので、コインボッ
クス43とサブボックス54の側面部を三本のボス軸5
8により連結して、下段のコインボックス43に対し上
段のサブボックス54をボス軸58で回動自在としてい
る。これにより、下段のコインボックス43の上面に上
段のサブボックス54が後端面を合わせて重なった積層
状態となっている。他方、ドロアー本体1内部の手前側
上方部には、図13から図15に示したように、サブボ
ックス54上面に垂直状態の動作板55が当接してサブ
ボックス54を前上がりに姿勢変化させるカム部59が
設けられている。
【0035】以上のような動作板55およびカム部59
を設けることで、図13から図15に示したように、ド
ロアー本体1からマネーケース33を引き出すと、サブ
ボックス54上面に垂直状態の動作板55が、ドロアー
本体1内部の手前側上方部のカム部59当接して、サブ
ボックス54が前上がりに起き上がった姿勢状態に変化
する。従って、下段のコインボックス43でのコインの
出し入れが容易に行える。なお、マネーボックス33を
ドロアー本体1内に押し込んで収納する際、サブボック
ス54は自重で下段のコインボックス43上に重なって
元の位置に戻る。
【0036】なお、以上の実施形態の他、具体的な配置
構成や細部構造について適宜に変更可能であることは勿
論である。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、紙葉類仕
切部材により複数種類の紙葉類を立て掛けた状態に分け
て収納可能な紙葉類立て掛け収納部を設けたため、複数
種類の紙葉類を立て掛けた状態に分けて収納できる。そ
して、収納箱の引き出し動作に連動して任意の紙葉類仕
切部材を傾斜動作させる連動動作部を設けたため、収納
箱を引き出すと、連動動作部により任意の紙葉類仕切部
材が自動的に傾斜動作して、その隣の紙葉類仕切部材と
の間隔が広くなることから、紙葉類を容易に出し入れで
きる。
【0038】また、請求項3記載の発明によれば、上下
に積層した二段の収納部を設けたため、金銭を上下二段
に分けて収納できる。そして、下段の収納部に対し上段
の収納部を少なくとも上方向に動作させて、下段の収納
部を上方に開放可能とする動作部を設けたため、動作部
により上段の収納部を少なくとも上方向に動作させる
と、下段の収納部が上方に開放可能となることから、下
段の収納部に対し上方より金銭を容易に出し入れでき
る。
【0039】請求項4記載の発明によれば、収納箱内に
おいて、他の収納部を取り出さないと二段の収納部が取
り出せないため、請求項3記載の発明により得られる効
果に加え、二段の収納部を容易には取り出せず、安全性
が高いといった利点が得られる。
【0040】請求項5記載の発明によれば、上段の収納
部上面の金銭取り出し口が、収納箱に設けた固定板によ
り塞がれるため、請求項4記載の発明により得られる効
果に加え、上段の収納部上面の金銭取り出し口から金銭
を取り出せず、安全性が高いといった利点が得られる。
【0041】請求項6記載の発明によれば、収納箱の引
き出し動作に連動して上段の収納部が少なくとも上方向
に動作するため、請求項3または4記載の発明により得
られる効果に加え、収納箱を引き出すと、上段の収納部
が連動して少なくとも上方向に動作し、下段の収納部が
上方開放状態に自動的になるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した金銭収納装置の第1の実施形
態の主要部構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1の構成部品を筐体に組み付けた状態を示す
半分破断の平面図である。
【図3】図2の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図4】図2の矢印B−B線に沿った断面図である。
【図5】図2の状態から収納箱を引き出した状態を示す
半分破断の概略平面図である。
【図6】図5の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図7】変形例を示すもので、収納箱およびその組込部
品を示した平面図である。
【図8】本発明を適用した金銭収納装置の第2の実施形
態の収納箱およびその組込部品を示す平面図である。
【図9】図8の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図10】図8の矢印B−B線に沿った断面図である。
【図11】図8の矢印C−C線に沿った断面図である。
【図12】本発明を適用した金銭収納装置の第3の実施
形態の収納箱およびその組込部品を示す平面図である。
【図13】図12の矢印A−A線に沿った断面図であ
る。
【図14】図12の矢印B−B線に沿った断面図であ
る。
【図15】図13の状態から収納箱を引き出した状態を
示す断面図である。
【図16】従来一般的なドロアーの構成例を示した分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体 1a 取付片 1b 突出片 2 引き出し 3 収納箱 4 硬貨類収納部 5 硬貨類仕切部材 6 紙葉類仕切部材 13 紙葉類立て掛け収納部 13a 取付穴 14 紙葉類仕切部材 14a 回転軸 14b 一番手前の紙葉類仕切部材 14c 傾斜動作用突出片 15 連動動作部 16 動作板 16a 回転軸 17 引張コイルばね 21、22 硬貨類収納部 24 紙葉類仕切部材 24b 一番手前の紙葉類仕切部材 24c 傾斜動作用突出片 32 引き出し 33 収納箱 34 硬貨類収納部 35 紙葉類積層収納部 36 硬貨類兼紙葉類収納部 37 札押さえブラケット(固定板) 38 ブラケット固定ねじ 39 札押さえ 40 札押さえホルダー 41 札押さえスプリング 42 札押さえ固定ねじ 43 硬貨類収納部(下段の収納部) 44 紙葉類収納部(上段の収納部) 44a 金銭取り出し口 44b 金銭入口 45 動作部 46 リンク 47 ボス軸 54 紙葉類収納部(上段の収納部) 54a 金銭出し入れ口 54b 軸受部 54c 凹段部 55 動作部 56 ストッパー軸 57 連結板 58 ボス軸 59 カム部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、この筐体より引き出される収納箱
    からなる金銭収納装置であって、 前記収納箱内に、 複数の紙葉類仕切部材を有し、この紙葉類仕切部材によ
    り複数種類の紙葉類を立て掛けた状態に分けて収納可能
    な紙葉類立て掛け収納部と、 前記複数の紙葉類仕切部材のうち任意の紙葉類仕切部材
    を、前記収納箱の引き出し動作に連動して傾斜動作させ
    る連動動作部と、 を設けたことを特徴とする金銭収納装置。
  2. 【請求項2】前記紙葉類立て掛け収納部は、前記収納箱
    内に配置される箱状で、その箱内に前記複数の紙葉類仕
    切部材を有していることを特徴とする請求項1記載の金
    銭収納装置。
  3. 【請求項3】筐体と、この筐体より引き出される収納箱
    からなる金銭収納装置であって、 前記収納箱内に、 上下に積層された二段の収納部と、 前記二段の収納部のうち下段の収納部に対し上段の収納
    部を少なくとも上方向に動作させて、下段の収納部を上
    方に開放可能とする動作部と、 を設けたことを特徴とする金銭収納装置。
  4. 【請求項4】前記二段の収納部は、前記収納箱内におい
    て、他の収納部を取り出すことにより取り出し可能とな
    っていることを特徴とする請求項3記載の金銭収納装
    置。
  5. 【請求項5】前記上段の収納部は、上面に開口する金銭
    取り出し口を有しており、 この金銭取り出し口は、前記収納箱に設けた固定板によ
    り塞がれることを特徴とする請求項4記載の金銭収納装
    置。
  6. 【請求項6】前記動作部は、前記収納箱の引き出し動作
    に連動して前記上段の収納部を少なくとも上方向に動作
    させることを特徴とする請求項3または4記載の金銭収
    納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016194418A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 スター精密株式会社 ドロワ装置

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