JP2002073756A - 旅行案内提供装置および旅行案内提供システム並びにそれらのプログラム記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者が旅行代理店に出向かなくても、自宅等
の端末から旅行希望条件を指示するだけで、その条件に
合った最適な旅行案内プランを作成して当該利用者へ即
座に提供する。 【解決手段】旅行管理サーバ１は、利用者端末２から旅
行プランの作成要求を受けた際に、旅行希望条件を問い
合わせる旅行希望条件設定画面を当該端末へ送信する。
そして、旅行管理サーバ１は、利用者端末２から送信さ
れ来た旅行希望条件を受信すると、この旅行希望条件に
基づいて施設／名所／イベント情報データベース、交通
機関情報データベースを検索し、当該指定条件に合った
旅行先情報および交通情報を取得すると共に、取得した
旅行先情報および交通情報に基づいて当該利用者固有の
旅行プランを作成して当該利用者端末２へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、利用者の要望に
応じた旅行プランを作成して当該利用者へ提供する旅行
案内提供装置および旅行案内提供システム並びにそれら
のプログラム記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、旅行代理業者は、季節毎にツア
ー企画を行ない、独自の旅行プランを提供してツアー参
加者を募集し、顧客は、各業者で提供された各種の旅行
プランを比較検討して最適な旅行プランを選び、参加申
込を行なうようにしている。このような企画ツアーは、
社会的風潮として、全日程を集団で行動するツアーのみ
ならず、自由行動の多いツアーであっても次第に敬遠さ
れる傾向にあり、最近では、顧客の要望通りに任意に企
画した個人旅行や小グループ旅行の方に人気が高まって
いる。この場合、旅行代理業者は、顧客からの要望を詳
細に問い合わせ、各種の資料を調べながら、顧客の要望
に合った旅行プランを企画した後、予約ネットワークシ
ステムを使用し、コンピュータ端末からオンラインで交
通機関や宿泊施設側のコンピュータをアクセスして空き
状況を確認し、予約申込を行なうようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、任意企
画の旅行プランを得るためには、顧客は時間をかけて担
当者と詳細に打ち合わせたり、何回も旅行代理店に出向
いて打ち合わせる必要があり、また、業者選びの他、担
当者の経験にも影響されてしまう。一方、業者側におい
ても、店舗数や担当者数の増大の他、担当者教育、情報
収集力、提携関係の増大等を図る必要があり、顧客のニ
ーズに答えるために、その体制作りが必要不可欠となっ
ていた。

【０００４】第１の発明の課題は、旅行代理業者が提供
する一般的な旅行プランではなく、利用者が任意に指示
した旅行希望条件に基づいてその希望条件に合った最適
な旅行プランを作成して当該利用者へ即座に提供できる
ようにすることである。第２の発明の課題は、利用者が
旅行代理店に出向かなくても、自宅等の端末から旅行希
望条件を指示するだけで、その条件に合った最適な旅行
案内プランを作成して当該利用者へ即座に提供できるよ
うにすることである。第３の発明の課題は、利用者が任
意に指示した旅行希望条件に基づいてその希望条件に合
った最適な旅行プランとして、予定日時情報と予定場所
の位置情報とを対応付けた旅行スケジュールを作成して
利用者側に提供することができると共に、この旅行スケ
ジュールを組み込んだ携帯端末装置を旅行時に持参する
だけで、そのスケジュールにしたがって戸惑うことなく
スムーズな旅行を実現できるようにすることである。

【０００５】この発明の手段は、次の通りである。請求
項第１記載の発明（第１の発明）は、利用者の要望に応
じた旅行プランを作成して当該利用者へ提供する旅行案
内提供装置であって、各種の旅行先情報および交通情報
を記憶管理する情報記憶手段と、利用者が任意に指示し
た旅行希望条件に基づいて当該指定条件に合っ旅行先情
報および交通情報を前記情報記憶手段から取得する情報
取得手段と、この情報取得手段によって取得した旅行先
情報および交通情報に基づいて当該利用者固有の旅行プ
ランを作成する作成手段と、この作成手段によって作成
された旅行プランを出力する出力手段とを具備するもの
である。また、コンピュータに対して、上述した各機能
を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録し
た記録媒体を提供するものである。したがって、請求項
１記載の発明においては、旅行代理業者が提供する一般
的な旅行プランではなく、利用者が任意に指示した旅行
希望条件に基づいてその希望条件に合った最適な旅行プ
ランを作成して当該利用者へ即座に提供することができ
る。

【０００６】請求項第２記載の発明（第２の発明）は、
利用者の要望に応じた旅行プランを作成して当該利用者
へ提供する旅行案内提供装置と、利用者側の端末装置と
の間でネットワークを介して双方向通信を行なう旅行案
内提供システムであって、前記旅行案内提供装置は、旅
行先情報および交通情報を記憶管理する情報記憶手段
と、前記利用者の側端末装置から送信されて来た旅行希
望条件を受信する受信手段と、この受信手段によって受
信した旅行希望条件に基づいて当該指定条件に合った旅
行先情報および交通情報を前記情報記憶手段から取得す
る情報取得手段と、この情報取得手段によって取得した
旅行先情報および交通情報に基づいて当該利用者固有の
旅行プランを作成する作成手段と、この作成手段によっ
て作成された旅行プランを当該利用者側の端末装置へ送
信する送信手段とを具備し、また、前記利用者側端末装
置は、所望する旅行希望条件を入力指定して前記旅行案
内提供装置側へ送信する送信手段と、前記旅行案内提供
装置から送信されて来た旅行プランを受信して出力する
出力手段とを具備するものである。また、コンピュータ
に対して、上述した各機能を実行させるためのプログラ
ムコードをそれぞれ記録した記録媒体を提供するもので
ある。したがって、請求項２記載の発明においては、利
用者が旅行代理店に出向かなくても、自宅等の端末から
旅行希望条件を指示するだけで、その条件に合った最適
な旅行案内プランを作成して当該利用者へ即座に提供す
ることができる。

【０００７】なお、第１、第２の発明は次のようなもの
であってもよい。 （１）前記旅行案内提供装置は、利用者から旅行プラン
の作成が要求された際に、少なくとも、旅行日程、旅行
先場所の各項目に対応して、その希望条件の概要を問い
合わせると共に、その問い合わせに対する利用者からの
回答内容を取得し、この回答内容に基づいて少なくと
も、旅行先の場所、交通手段、出発／到着日時を記述し
た旅行スケジュールを含む詳細な旅行プランを作成す
る。 （２）前記旅行プランを作成した後において、その利用
者から旅行プランの修正が指示された場合に、前記作成
手段は修正指示が行なわれる毎に、その修正内容にした
がって旅行プランを変更する。 （３）前記作成手段は、項目別にその料金を含めた旅行
プランを作成する。 （４）前記旅行案内提供装置は、利用者が任意に指示し
た旅行希望条件に適合した旅行先情報を選択候補として
案内出力する選択候補出力手段を有し、この選択候補の
中から任意の候補が選択指示された際に、前記作成手段
は、選択された旅行先情報に基づいて旅行プランを作成
する。この場合、前記選択候補出力手段は、利用者が任
意に指示した旅行希望条件に適合し、前記作成された旅
行プランの中に組み込まれなかった旅行先情報を選択候
補として案内出力すると共にその広告情報を案内出力す
るようにしてもよい。 （５）前記旅行案内提供装置は、利用者から旅行プラン
の作成が要求された際に、複数項目分の旅行希望条件と
して、項目別にその優先度合いを問い合わせ、その問い
合わせに対する利用者からの回答内容に基づいて前記作
成手段は、項目別の優先度合いに応じた旅行プランを作
成する。 （６）前記情報取得手段は、現地で開催される各種イベ
ントの案内情報を旅行先情報として取得し、前記作成手
段は、利用者が旅行希望条件として指定した旅行日程、
旅行場所が当該イベントの開催場所、開催日時に適合し
ている場合に、このイベント参加を含めた旅行プランに
作成する。 （７）前記旅行案内提供装置は、予約ネットワークシス
テムに接続されており、前記作成手段によって作成され
た旅行プランの中に予約を必要とする項目が含まれてい
る場合には、予約ネットワークシステムを利用して、そ
の予約手配を行なう。 （８）前記旅行案内提供装置は、旅行先情報、交通情報
を提供する情報提供装置にネットワークを介して接続さ
れており、前記旅行案内提供装置は、前記情報提供装置
から新たな情報が提供される毎に、この新たな旅行先情
報、交通情報を受信して前記情報記憶手段の内容を更新
する更新手段を有する。この場合、前記情報提供端末装
置から新たに提供された旅行先情報、交通情報に基づい
て前記情報記憶手段の内容が更新された際に、この更新
によって作成済みの旅行プランの再調整が必要な場合
に、前記作成手段は、新たに提供された旅行先情報、交
通情報に基づいて当該旅行プランを再調整するようにし
てもよい。

【０００８】請求項第１３記載の発明（第３の発明）
は、利用者の要望に応じた旅行スケジュールを作成して
提供する旅行案内提供装置と、利用者側の携帯端末装置
との間でネットワークを介して双方向通信を行なう旅行
案内提供システムであって、前記旅行案内提供装置は、
利用者固有の旅行プランとして、予定日時情報と予定場
所の位置情報とを対応付けた旅行スケジュールを作成す
るスケジュール作成手段と、このスケジュール作成手段
によって作成された旅行スケジュールを当該利用者側に
提供するスケジュール提供手段とを具備し、また、前記
利用者側の携帯端末装置は、旅行中の現在位置情報を取
得する位置取得手段と、現在の日時情報を計時する計時
手段と、前記作成された旅行スケジュールを記憶するス
ケジュール記憶手段と、前記位置取得手段によって取得
した現在位置情報および前記計時手段で計時された現在
の日時情報と、前記旅行スケジュール内の予定日時情報
および予定場所の位置情報とを比較することによってス
ケジュールの進行状況を監視するスケジュール監視手段
と、このスケジュール監視手段の監視結果に応じて所定
の案内情報を出力する案内出力手段とを具備するもので
ある。また、コンピュータに対して、上述した各機能を
実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した
記録媒体を提供するものである。したがって、請求項１
３記載の発明においては、利用者が任意に指示した旅行
希望条件に基づいてその希望条件に合った最適な旅行プ
ランとして、予定日時情報と予定場所の位置情報とを対
応付けた旅行スケジュールを作成して利用者側に提供す
ることができると共に、この旅行スケジュールを組み込
んだ携帯端末装置を旅行時に持参するだけで、そのスケ
ジュールにしたがって戸惑うことなくスムーズな旅行を
実現することができる。

【０００９】なお、第３の発明は次のようなものであっ
てもよい。 （１）前記スケジュール監視手段によってスケジュール
通りに進行していることが判別された場合、前記案内出
力手段は、現在の予定場所に対応付けられている案内情
報を出力する。 （２）前記スケジュール監視手段によってスケジュール
の遅れや進みが判別された場合に、前記案内出力手段
は、その旨を示す警告案内を出力する。この場合、前記
利用者側の携帯端末装置は、前記スケジュールの遅れや
進みの警告案内を出力した後、スケジュールの変更が利
用者から指示された場合に、スケジュール変更指示を前
記旅行案内提供装置へ送信し、前記旅行案内提供装置
は、このスケジュール変更指示に基づいて当該旅行スケ
ジュールを修正すると共に、修正した旅行スケジュール
を前記利用者側の携帯端末装置へ送信するようにしても
よい。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図１〜図１１を参照してこ
の発明の一実施形態を説明する。図１は、この実施形態
における旅行案内提供システムの全体構成を示したブロ
ック図である。この旅行案内提供システムは、利用者
（旅行参加者、旅行申込者）が任意に指示した旅行希望
条件に基づいてその希望条件に合った最適な旅行プラン
を作成して当該利用者に提供するようにしたものであ
る。そして、この旅行案内提供システムは、利用者固有
の旅行プランを提供するサービスを有料で行う有料サー
ビス事業を全国規模で展開することによって、インター
ネットを利用して誰でも利用可能となり、一般公開の新
規なサービス事業を実現した広域通信システムを構築す
るものである。すなわち、サービス事業者は、旅行プラ
ン提供料を徴収して運営し、利用者は旅行代理店に出向
かなくても、自宅等のコンピュータ端末を操作するだけ
で最適な旅行プランを即座に入手することができるよう
にした旅行プラン提供システムである。

【００１１】そして、この旅行案内提供システムは、サ
ービス事業者と利用者との間において、サービス事業者
である旅行管理会社の管理サーバコンピュータ（旅行管
理サーバ）１と、自宅等でこの案内サービスを利用する
利用者側の各端末装置（利用者端末）２と、旅行者が所
持する各携帯情報端末（モバイル）３とがインターネッ
トを経由して接続されているシステム環境となってい
る。更に、この旅行案内提供システムには、現地で開催
される各種イベントの案内情報（イベント情報）等を旅
行管理サーバ１に対して提供する各イベント会社側の管
理コンピュータ４と、旅行管理サーバ１に対して交通機
関情報を提供する各交通機関側の管理コンピュータ５
と、ホテル、食事、名所等を案内する施設情報等を旅行
管理サーバ１に対して提供する各施設側の管理コンピュ
ータ６とが接続されているネットワーク環境となってい
る。

【００１２】旅行管理サーバ１は、利用者端末２から旅
行プランの作成要求を受けた際に、旅行希望条件を問い
合わせる設問票（旅行希望条件設定画面）を当該端末へ
送信し、それに応答して利用者端末２から送信され来た
回答内容（旅行希望条件）を受信すると、この旅行希望
条件に基づいてデータベースを検索し、当該指定条件に
合った旅行先情報および交通情報を取得すると共に、取
得した旅行先情報および交通情報に基づいて当該利用者
固有の旅行プランを作成し、当該利用者端末２へ送信す
るようにしている。なお、旅行希望条件設定画面（図２
参照）は、旅行希望条件の概要を項目毎に入力指定する
為の設定画面であり、また、データベース（図３参照）
は、旅行先情報、交通情報を記憶管理するもので、それ
らの詳細については後述する。

【００１３】利用者端末２側では、旅行管理サーバ１か
ら送信されて来た上述の旅行希望条件設定画面に必要事
項を記入することによって旅行希望条件を回答し、その
回答内容を旅行管理サーバ１へ返信し、また、旅行管理
サーバ１から送信されて来た旅行プランを表示出力する
ようにしている。この場合、提供された旅行プランに対
してその修正を指示すると、旅行管理サーバ１は、その
修正指示にしたがって旅行プランを再調整し、利用者端
末２へ送信する動作を必要に応じて何回か繰り返すこと
ができるようになっており、これによって旅行プランが
確定されると、利用者端末２は、この確定プランを受信
して記憶管理する。そして、利用者端末２は、旅行時に
持参する携帯情報端末３へ旅行プラン（旅行スケジュー
ル）をダウンロードするようにしている。なお、携帯情
報端末３は、ＧＰＳ（衛星移動体通信システム）に連動
している現在位置取得機能を有し、へき地でも低軌道周
回衛星、無線通信基地局を経由して旅行管理サーバ１と
の間でデータ通信が可能な構成となっている。

【００１４】図２は、上述した旅行希望条件設定画面７
を示した図で、「出発希望日時」、「帰宅希望日時」、
「旅行プランニング条件」、「日本地図」に対応してそ
の入力設定領域を有する構成となっている。「出発希望
日時」は、自宅等から旅行に出かける時の出発日時の概
要が設定される領域であり、また、「帰宅希望日時」
は、旅行から帰宅する時の帰宅日時の概要が設定される
領域であり、それらは幅を持たせて設定可能となってい
る。「旅行プランニング条件」には、予算「（料金の安
さ）」、旅行目的「グルメ度の高さ」、「娯楽度の高
さ」、「景色の良さ」‥‥、宿泊施設「ホテルのラン
ク」、利用交通手段「マイカーの使用」、「飛行機の使
用」‥‥の各項目に対応して、その優先度合いを示す
「高」、「中」、「低」のチェックボックスが設けられ
ており、当該ボックス内には、所望する項目毎に優先度
合い応じたチェックが行なわれる。「日本地図」は、出
発場所、帰宅場所、１または２以上の旅行先場所をポイ
ント指定する為の領域である。なお、この旅行希望条件
設定画面７には、「送信ボタン」、「取り消しボタン」
等が割り当てられている。

【００１５】図３は、上述したデータベースの内容を示
し、（Ａ）は、施設／名所／イベント情報データベース
８を示し、（Ｂ）は、交通機関情報データベース９を示
している。旅行管理サーバ１は、各イベント会社側の管
理コンピュータ４、各施設側の管理コンピュータ６から
施設／名所／イベント情報が提供された際に、施設／名
所／イベント情報データベース８の内容を更新し、ま
た、各交通機関側の管理コンピュータ５から交通機関情
報が提供された際に、交通機関情報データベース９の内
容を更新するようにしている。なお、旅行プランを作成
する際の精度は、データベースの情報量や内容に依存す
るため、旅行管理サーバ１は、旅行斡旋が可能な施設等
の情報を体系的に収集管理すると共に、その変更に応じ
てそのデータベースの内容を修正、追加、削除する情報
更新処理を行ない、常時、新鮮な情報環境を構築するよ
うにしている。

【００１６】施設／名所／イベント情報データベース８
は、次のような情報を記憶管理する。すなわち、施設／
名所／イベントの具体的な「名称」とその「種別」、
「サービス内容」、「広告情報」、「案内情報」、施設
やイベントの「所在地／開催場所」、「営業時間／開催
期間」、「平均利用時間／見学所要時間」、「予約必要
性」、「予約／情報提供サーバアドレス」、「料金」、
「ホテルのランク」、「グルメ度」、「娯楽度」、「景
色の良さ」‥‥を記憶管理する。交通機関情報データベ
ース９は、次のような情報を記憶管理する。すなわち、
「交通機関名」、「種別（飛行機、電車、バス、道路
等）」、「道路地図情報」、「運行ダイヤ情報」、「料
金情報」、「予約必要性」、「予約／情報提供サーバア
ドレス」‥‥を記憶管理する。

【００１７】図４は、旅行プラン確認修正／広告表示画
面１０を示した図である。旅行管理サーバ１によって利
用者固有の旅行プランが作成されると、この旅行プラン
が当該要求元の利用者端末２へ送信されて案内表示され
るため、利用者はその内容を確認し、必要に応じて修正
指示するようにしているが、その際、この旅行プラン確
認修正／広告表示画面１０によってその確認、修正を行
うようにしている。旅行プラン確認修正／広告表示画面
１０には、旅行の進行に合わせて、進行順にその「順
番」、「場所」、「交通手段」、「到着／出発日時」を
列記した旅行スケジュールが含まれていると共に、スケ
ジュール項目毎に「選択ボックス」、「料金表示」が含
まれている。

【００１８】「選択ボックス」は、当該スケジュール項
目の採用可否（希望するか否か）を選択する為のチェッ
クボックスであり、そのボックスにチェックを入れた項
目は採用、また、チェックを入れない非チェックの項目
は、不採用を意味している。また、図中、アンダーライ
ンが引かれた「交通手段」、「到着／出発日時」は、利
用者が修正データを任意に入力可能なもので、「交通手
段」、「到着／出発日時」を任意に変更する場合には、
その修正データを直接入力するようにしている。「料金
表示」は、各項目毎の料金を示したもので、この表示画
面１０には、項目別料金の他、旅行全体の「合計料金」
も合わせて表示される。

【００１９】また、旅行プラン確認修正／広告表示画面
１０には、上述した「旅行スケジュール」の他に、「選
択候補リスト」も含まれている。この「選択候補リス
ト」は、「旅行スケジュール」に組み込まれなかった
が、利用者の旅行希望条件に合う、その他の施設／名所
／イベントを選択候補として一覧表示するもので、各候
補に対応して、その「名称」と「広告情報」が案内表示
されていると共に、「選択ボックス」が設けられてい
る。「広告情報」は、施設／名所／イベントの特徴や連
絡先、写真等を詳細に明示するもので、利用者の選択を
促すために提供されたものである。ここで、「選択ボッ
クス」にチェックを入れると、その候補が新たに「旅行
スケジュール」内に組み込まれるようにしている。な
お、「送信ボタン」、「取り消しボタン」等が割り当て
られている。

【００２０】図５は、旅行管理サーバ１の全体構成を示
したブロック図である。ＣＰＵ１１は、記憶装置１２内
のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソ
フトにしたがってこの旅行管理サーバ１の全体動作を制
御する中央演算処理装置である。記憶装置１２は、オペ
レーティングシステムや各種アプリケーションソフトの
他、データベース、文字フォント等が格納され、磁気
的、光学的、半導体メモリ等によって構成されている記
録媒体１３やその駆動系を有している。この記録媒体１
３はハードディスク等の固定的な媒体若しくは着脱自在
に装着可能なＣＤ−ＲＯＭ、フロッピィデスク、ＲＡＭ
カード、磁気カード等の可搬型の媒体である。また、こ
の記録媒体１３内のプログラムやデータは、必要に応じ
てＣＰＵ１１の制御によりＲＡＭ（例えば、スタティク
ＲＡＭ）１４にロードされたり、ＲＡＭ１４内のデータ
が記録媒体１３にセーブされる。更に、記録媒体はサー
バ等の外部機器側に設けられているものであってもよ
く、ＣＰＵ1１は伝送媒体を介してこの記録媒体内のプ
ログラム／データを直接アクセスして使用することもで
きる。

【００２１】また、ＣＰＵ１１は記録媒体１３内に格納
されるその一部あるいは全部を他の機器側から伝送媒体
を介して取り込み、記録媒体１３に新規登録あるいは追
加登録することもできる。更に、プログラム／データは
サーバ等の外部機器側で記憶管理されているものであっ
てもよく、ＣＰＵ１１は伝送媒体を介して外部機器側の
プログラム／データを直接アクセスして使用することも
できる。一方、ＣＰＵ１１にはその入出力周辺デバイス
である伝送制御部１５、入力部１６、表示部１７がバス
ラインを介して接続されており、入出力プログラムにし
たがってＣＰＵ１１はそれらの動作を制御する。

【００２２】なお、利用者端末２においても基本的な構
成要素は、旅行管理サーバ１と同様であるため、その説
明は省略するが、利用者端末２は、上述したように、旅
行管理サーバ１からの旅行スケジュールを記憶管理する
と共に、この旅行スケジュールを旅行時に持参する携帯
情報端末３へダウンロードする他、旅行管理サーバ１か
ら取り寄せた旅行先の地図情報も携帯情報端末３へダウ
ンロードするようにしている。

【００２３】図６は、携帯情報端末３の全体構成を示し
たブロック図である。この携帯情報端末３は、ＣＰＵ２
1、記憶装置２２、入力部２３、表示部２４、通信部２
５、時計部２６等の他、上述したようにＧＰＳ（衛星移
動体通信システム）に連動している現在位置取得機能を
有している。携帯情報端末３は、利用者端末２からダウ
ンロードされた旅行スケジュール、観光案内や施設案内
等の案内情報、旅行先の地図情報を記憶管理する。そし
て、携帯情報端末３は、現在位置取得機能によって得ら
れた現在位置情報および時計部２６で計時された現在の
日時情報と、旅行スケジュール内の予定日時情報および
予定場所の位置情報とを比較することによって、スケジ
ュールの進行状況を監視し、その結果、所定の案内情報
を表示出力するようにしている。

【００２４】次に、この一実施形態における旅行案内提
供システムの動作を図７〜図１０に示すフローチャート
を参照して説明する。ここで、これらのフローチャート
に記述されている各機能を実現するためのプログラム
は、読み取り可能なプログラムコードの形態で記録媒体
に格納されており、ＣＰＵはこのプログラムコードにし
たがった動作を逐次実行する。また、ＣＰＵは伝送媒体
を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにした
がった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記
録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラ
ム／データを利用してこの実施形態特有の動作を実行す
ることもできる。

【００２５】図７は、旅行管理サーバ１と利用者端末２
との間で行なわれる旅行プランニング処理／旅行プラン
ニング要求処理を示したフローチャートである。先ず、
利用者端末２は、旅行管理サーバ１のＷｅｂページをア
クセスすると（ステップＢ１）、旅行管理サーバ１は、
それに応答して当該要求元へ旅行希望条件設定画面７の
データを送信する（ステップＡ１）。すると、利用者端
末２は、旅行希望条件設定画面７を受信して表示出力す
る（ステップＢ２）。これによって旅行希望条件設定画
面７内に必要事項を入力することができる受付け可能状
態となり（ステップＢ３〜Ｂ５）、利用者は「日本地
図」上をクリックして「出発地点／帰宅地点／行きたい
場所（旅行先）」をポイント指定したり（ステップＢ
３）、「出発希望日時」、「帰宅希望日時」を入力する
と共に（ステップＢ４）、「旅行プランニング条件」の
「（料金の安さ）」、「グルメ度の高さ」‥‥、「ホテ
ルのランク」、「マイカーの使用」‥‥の各項目に対応
して、その優先度合いを示す「高」、「中」、「低」の
チェックボックスのうち、所望のボックス内にチェック
を記入する（ステップＢ５）。

【００２６】このようにして旅行希望条件設定画面７内
に必要事項を入力すると、その入力設定データは、旅行
管理サーバ１へ送信される。すると、旅行管理サーバ１
は、この旅行希望条件設定画面の記述内容に基づいて旅
行スケジュール作成処理を行なう（ステップＡ２）。こ
の旅行スケジュール作成処理は、図８のフローチャート
にしたがって実行される。先ず、指定場所から一定距離
内にあり、かつ指定された旅行期間内に利用可能な全て
の施設／名所／イベントを検索する（ステップＣ１）。
つまり、指定場所を基準として一定エリアを特定し、こ
の特定エリアをキーとして施設／名所／イベント情報デ
ータベース８内の「所在地」を検索して該当する施設／
名所／イベントを抽出した後、抽出した施設／名所／イ
ベントの「営業時間／開催期間」が指定期間内に該当す
るかを判別し、該当する施設／名所／イベント群を全て
抽出する。この場合、複数の場所が指定されているとき
には、指定場所毎に上述の動作を繰り返すことにより、
各指定場所毎に該当する施設／名所／イベント群を全て
抽出する。

【００２７】更に、施設／名所／イベント群の中から利
用者の希望に合った候補に絞り込む処理を行なう。つま
り、抽出された施設／名所／イベント群を、「旅行ブラ
ンニング条件」毎に指定された優先度合いで重み付けし
て評価し（ステップＣ２）、その評価点と、施設／名所
／イベントの「ホテルのランク」、「グルメ度」、「娯
楽度」等と比較して、その評価値が一定以上の施設／名
所／イベントを抽出することにより、候補の絞込みを行
なう。そして、絞り込まれた施設／名所／イベントを選
択候補リストに追加する（ステップＣ３）。この場合、
選択候補リストには、選択候補リストの内容を評価値の
高い順に並べ替えられる。その後、旅行スケジュール作
成用のワーク域（図示せず）をクリアしておく（ステッ
プＣ４）。

【００２８】この状態において、選択候補リストの中か
ら評価値の高い順に、その１つを選択的に読み出し（ス
テップＣ５）、その選択候補は、宿泊／食事の施設かを
判別する（ステップＣ６）。ここで、宿泊／食事の施設
であれば、既に必要数分選択したかを判別する（ステッ
プＣ７）。すなわち、こ宿泊／食事は、旅行日数に応じ
た数を選択する必要があるために、その判断を行なうも
ので、既に旅行日数分を選択し終わっている場合にはス
テップＣ５に戻り、次の候補を選択するが、宿泊／食事
の施設を旅行日数分の選択していない場合には、ステッ
プＣ８に移る。このステップＣ８では、選択候補を旅行
スケジュール内に新たに追加するが、この場合、既に旅
行スケジュール内に組み込まれている追加候補との位置
関係（距離関係）や時間帯、利用交通手段等を考慮して
最適な位置に新規追加するようにしている。例えば、選
択候補が宿泊施設であれば、宿泊施設を日別に割り当
て、また、食事施設であれば、食事施設を日別の昼食時
間帯に割り当て、その他の施設やイベントであれば、日
別の観光時間帯に割り当てるが、その際、選択候補と前
後の追加候補との距離関係、交通手段等を考慮して最適
な旅行ルートとなるように、旅行スケジュール内に選択
候補を新たに追加する。

【００２９】これによって、新規追加した選択候補を旅
行スケジュール内から削除しておく（ステップＣ９）。
そして、交通機関情報データベース９および指定された
交通手段の優先度合いに基づいて追加候補への移動手段
を決定すると共に、その移動所要時間を算出し、それに
応じて全体の旅行スケジュールを調整する（ステップＣ
１０）。すなわち、旅行スケジュール内の前後候補の位
置関係から最適な交通手段を決定し、その間の移動所要
時間を算出して「到着／出発日時」を求め、また、その
料金を算出して旅行スケジュール内に書き込み、更に、
例えば、昼食後から宿泊施設に到着するまでの観光時間
が不足している場合には、旅行スケジュールから評価点
の低い候補を削除したり、宿泊施設への到着時刻を遅く
する等、旅行スケジュール全体を調整する。このような
スケジュール調整を行なった後、旅行日程にまだ余裕が
あるかを判別し（ステップＣ１１）、余裕があれば、ス
テップＣ５に戻り、以下、上述の動作を繰り返す。

【００３０】そして、旅行スケジュール作成処理の実行
後は、図７のステップＡ３に移り、旅行管理サーバ１
は、選択候補リストの中に残っている各候補、つまり、
旅行スケジュール内に組み込まれなかった非選択候補を
それぞれ抽出し、この各非選択候補に基づいて施設／名
所／イベント情報データベース８を検索し、該当する広
告情報や案内情報をデータベース８内からそれぞれ取得
する。次に、上述のようにして作成した旅行スケジュー
ルと、非選択候補の広告情報、案内情報に基づいて旅行
プラン確認修正／広告表示画面１０を作成し、要求元の
利用者端末２へ送信する（ステップＡ４）。そして、広
告送信回数に応じて各施設毎の広告料を累積する処理を
行なう（ステップＡ５）。なお、旅行管理サーバ１は、
この広告送信回数に応じて各施設に対して広告料を請求
する請求手続きを定期的に行なうようにしている。

【００３１】利用者端末２では、旅行プラン確認修正／
広告表示画面１０を受信して表示出力させ（ステップＢ
６）、この表示画面内の旅行スケジュールに組み込まれ
ている項目または内容の修正指示が行なわれると、それ
に応じて旅行スケジュールの表示内容が書き換えられ
る。すなわち、旅行プラン確認修正／広告表示画面（図
４参照）１０には、スケジュール項目毎に「場所」、
「交通手段」、「到着／出発日時」の他、「選択ボック
ス」が含まれており、希望する項目であれば、希望する
全ての項目の「選択ボックス」にチェックを入れ、ま
た、「交通手段」、「到着／出発日時」を変更する場合
には、当該位置にその修正データを直接入力してその内
容を変更する。次に、旅行スケジュールに組み込まれて
いない選択候補の追加指定処理が行なわれる（ステップ
Ｂ７）。すなわち、利用者は表示されている非選択候補
の広告情報、案内情報を確認し、その中に希望する候補
があれば、その「選択ボックス」にチェックを入れる。
このような確認修正を行なった後、旅行プラン確認修正
／広告表示画面１０内の「送信ボタン」を操作すると、
修正後のデータが旅行管理サーバ１へ送信される。

【００３２】旅行管理サーバ１は、利用者端末２から修
正後のデータを受け取ると、ステップＡ６で修正有りが
検出されるので、その修正内容に応じて旅行プランの修
正してプランを作成し直す（ステップＡ７）。この場
合、旅行スケジュールに組み込まれている各候補のう
ち、非チェックの「選択ボックス」、つまり、非選択項
目を消去すると共に、新たに選択された候補を旅行スケ
ジュール内に組み込み、更に、「交通手段」、「到着／
出発日時」の内容を修正する。更に、新たに選択された
候補を選択候補リストから削除した後、旅行プラン確認
修正／広告表示画面１０内から当該候補の広告情報、案
内情報を消去する。そして、ステップＡ４に戻り、以
下、上述の動作を繰り返す。

【００３３】これによって、利用者側から修正指示が無
いことを確認すると（ステップＡ６）、当該旅行プラン
を確定し、この確定プラン内の旅行スケジュールを参照
し、予約が必要な候補が存在しているかを判別し、有れ
ば、予約ネットワークシステムを介して各管理コンピュ
ータへ予約手配を行なう（ステップＡ８）。すなわち、
イベント参加や宿泊施設、食事施設、交通機関利用に応
じてイベント会社側の管理コンピュータ４、交通機関側
の管理コンピュータ５、施設側の管理コンピュータ６に
対して予約手配を行なう。この場合、施設／名所／イベ
ント情報データベース８、交通機関情報データベース９
から該当する「予約サーバアドレス」を取得して当該管
理コンピュータをアクセスする。

【００３４】このようにして各種の予約が完了すると、
旅行管理サーバ１は、確定した旅行スケジュールおよび
このスケジュール内に組み込まれている各スケジュール
項目に対応する広告情報および案内情報を施設／名所／
イベント情報データベース８から取得すると共に、指定
された旅行先場所に対応する地域の地図情報を交通機関
情報データベース９から取得し、要求元の利用者端末２
へそれぞれ送信する（ステップＡ９）。すると、利用者
端末２では、これらを受信し、旅行スケジュール、広告
情報、案内情報、地図情報を記憶管理しておく（ステッ
プＢ９）。この場合、利用者端末２は、携帯情報端末３
にそれらの情報をダウンロードするが、その時期は、後
述する情報更新処理によって更新される可能性があるた
め、旅行に出発する直前が好ましい。

【００３５】図９は、イベント会社側／交通機関側／施
設側の管理コンピュータ４、５、６と旅行管理サーバ１
の間および旅行管理サーバ１と利用者端末２との間で行
なわれる情報更新処理を示したフローチャートである。
すなわち、イベント会社側／交通機関側／施設側の管理
コンピュータ４、５、６から新たな情報や変更後の修正
情報が送信されて来た場合、旅行管理サーバ１は、その
情報に基づいて施設／名所／イベント情報データベース
８、交通機関情報データベース９の内容を更新すると共
に、利用者端末２側に提供した旅行プランを修正するよ
うにしている。先ず、イベント会社側／交通機関側／施
設側の管理コンピュータ４、５、６は、情報の更新があ
るかを監視しており（ステップＤ１）、更新入力によっ
て自己のデータベースが更新された場合には、更新され
た情報をリアルタイムで旅行管理サーバ１へ送信する
（ステップＤ２）。

【００３６】旅行管理サーバ１は、イベント会社側／交
通機関側／施設側から送信されて来た提供情報を受信す
ると、その種別を判別して、該当する施設／名所／イベ
ント情報データベース８、交通機関情報データベース９
の内容を更新（修正、追加、削除）する（ステップＥ
１）。そして、利用者別に収集管理している旅行スケジ
ュールを参照し、再調整の必要があるスケジュールが存
在しているかを判別し（ステップＥ２）、存在していれ
ば、受信した提供情報に基づいて旅行スケジュールを再
調整する（ステップＥ３）。そして、再調整後のスケジ
ュールを該当する利用者端末２へ送信すると共に（ステ
ップＥ４）、再調整後のスケジュールに新たに追加した
項目があれば、それに対応する新たな広告情報、案内情
報、地図情報を取得して該当する利用者端末２へ送信す
る（ステップＥ５）。一方、利用者端末２は、旅行管理
サーバ１から再調整後のスケジュール、新たな広告情
報、案内情報、地図情報を記憶管理しておく（ステップ
Ｆ１、Ｆ２）。なお、旅行スケジュール、広告情報、案
内情報、地図情報は、旅行出発時に、携帯情報端末３へ
ダウンロードされる。

【００３７】図１０は、旅行時に、旅行管理サーバ１と
携帯情報端末３との間で行なわれる旅行中案内処理を示
したフローチャートである。旅行者が携帯情報端末３を
持参して旅行している最中において、携帯情報端末３
は、衛星移動体通信システムから現在位置を取得すると
共に（ステップＧ１）、時計部から現在日時を取得する
（ステップＧ２）。そして、取得した現在位置および現
在日時と、旅行スケジュール内に含まれている各場所の
位置情報および到着／出発日時の情報とを比較し（ステ
ップＧ３）、スケジュールの遅れ／進みがあるかを判別
し（ステップＧ４）、スケジュール通りであれば、その
現在位置対応の広告情報、案内情報を取得して表示出力
させる（ステップＧ５）。

【００３８】図１１（Ａ）は、現地の観光案内が表示さ
れた場合の表示例で、この画面内のリンク先を指定する
と、施設／名所／イベント情報データベース８から「情
報提供アドレス」が読み出され、その管理コンピュータ
側のホームページへジャンプし、詳細な内容を確認でき
るようになっている。そして、次のスケジュール項目が
読み出され、このスケジュール内容に基づいて次に行く
準備を促すために、場所、行動、移動時刻等を案内した
り、次に行く場所までの地図情報を案内表示する（ステ
ップＧ６）。図１１（Ｂ）は、次の場所に移動すべき準
備を促す案内表示例であり、このこの場合にも、この画
面内のリンク先を指定すると、交通機関情報データベー
ス９から「情報提供アドレス」が読み出され、その管理
コンピュータ側のホームページへジャンプし、詳細な内
容を確認できるようになっている。図１１（Ｃ）は、地
図表示例を示し、旅行者の移動に追随して現地点から目
的地方面の道順が案内表示される。

【００３９】このような案内表示後において、次のステ
ップＧ７に移り、スケジュール項目は最後か、つまり、
旅行終了かを判別し、最終スケジュールとなるまでステ
ップに戻り、以下、上述の動作を繰り返す。一方、スケ
ジュールの遅れ／進みがあることが判別された場合には
（ステップＧ４）、その旨をガイダンス表示やアラーム
音等で報知し（ステップＧ８）、スケジュールの変更指
示待ちとなり（ステップＧ９）、変更指示が無ければ、
ステップＧ７に移行するが、変更指示があれば、スケジ
ュールの変更入力を受付けると共に、変更されたスケジ
ュールデータを旅行管理サーバ１へ送信する（ステップ
Ｇ１０）。旅行管理サーバ１側においては、受信した変
更データに基づいて当該旅行スケジュールの内容を再調
整し（ステップＨ１）、変更後の旅行スケジュール、広
告情報、案内情報を携帯情報端末３へ送信する（ステッ
プＨ２）。すると、携帯情報端末３は、これを受信して
記憶管理した後（ステップＧ１１）、変更後のスケジュ
ール内容にしたがった動作を実行するために、ステップ
Ｇ７に移り、以下、上述の動作を旅行終了まで繰り返
す。

【００４０】以上のように、この一実施形態において、
旅行管理サーバ１は、利用者端末２から旅行プランの作
成要求を受けた際に、旅行希望条件を問い合わせる旅行
希望条件設定画面を当該端末へ送信し、それに応答して
利用者端末２から送信され来た旅行希望条件を受信する
と、この旅行希望条件に基づいて施設／名所／イベント
情報データベース８、交通機関情報データベース９を検
索し、当該指定条件に合った旅行先情報および交通情報
を取得すると共に、取得した旅行先情報および交通情報
に基づいて当該利用者固有の旅行プランを作成して当該
利用者端末２へ送信するようにしたから、旅行代理業者
が提供する一般的な旅行プランではなく、利用者が任意
に指示した旅行希望条件に基づいてその希望条件に合っ
た最適な旅行プランを作成して当該利用者に提供するこ
とができる。

【００４１】また、利用者は、従来のように旅行代理店
に出向いたり、担当者と長時間打ち合わせなくとも、自
宅等の端末から旅行希望条件を指示するだけでよく、利
用者の負担を大幅に軽減することができ、また、担当者
の経験等にも影響されず、希望条件に合った最適な旅行
プランを得ることができできる。また、このような旅行
プランを作成提供するサービス提供業者にあっては、利
用者からサービス提供料を請求することができる他、イ
ベント会社側、交通機関側、施設側に対して紹介料や広
告料を請求することができる。

【００４２】利用者から旅行プランの作成が要求された
際に、少なくとも、旅行日程、旅行先場所の各項目に対
応して、その希望条件の概要を問い合わせると共に、そ
の問い合わせに対する利用者からの回答内容を取得し、
この回答内容に基づいて旅行先の場所、交通手段、出発
／到着日時を記述した旅行スケジュールを含む詳細な旅
行プランを作成出力するようにしたから、具体的な施設
や名所、それらの位置関係や利用可能な交通手段を知ら
なくても、大体の場所と日程を示すだけで具体的な旅行
プランを得ることができ、利用者の負担を大幅に軽減す
ることが可能となる。

【００４３】旅行プランを作成した後において、その利
用者から旅行プランの修正が指示された場合に、その修
正内容にしたがって旅行プランを変更するようにしたか
ら、途中で希望条件が何回も変更されたとしても、最初
から希望条件を入力指定する必要はなく、変更部分だけ
の指定のみで足り、また、思考錯誤を繰り返しながら、
最良の旅行プランを得ることができる。その際、項目別
にその料金を含めた旅行プランに作成するようにしたか
ら、料金を確認しながら、旅行プランを修正指示が可能
となる。

【００４４】また、旅行プランの中に記述されていない
旅行先情報が選択候補として案内出力されるので、利用
者はこの選択候補の中から任意の候補を選択指示するこ
とができ、旅行プランの修正操作を容易に行なうことが
可能となると共に、選択候補として案内出力される旅行
先情報は、利用者が指定した希望条件に合った候補のみ
が出力されるので、この選択候補に基づいて変更された
旅行プランも利用者の希望に合ったものとなる。この場
合、選択候補の案内と共に、その広告情報が案内される
ので、候補を選択する際の有効な資料となり、また、広
告提供者においても、自己の優位性をアピールする機会
を持つことができる。この場合、施設やイベント等を利
用する可能性の高い利用者に限定した広告が可能となる
ため、高い宣伝効果が得られる。

【００４５】利用者から旅行プランの作成が要求された
際に、複数項目分の旅行希望条件として、項目別にその
優先度合いを問い合わせると共に、その回答内容に基づ
いて項目別の優先度合いに応じた旅行プランを作成する
ようにしたから、より利用者の満足する旅行プランを、
より柔軟に作成することができる。また、現地で開催さ
れる各種イベントの案内情報を旅行先情報として記憶管
理しておき、利用者が旅行希望条件として指定した旅行
日程、旅行場所が当該イベントの開催場所、開催日時に
適合している場合に、このイベント参加を含めた旅行プ
ランに作成するようにしたから、旅行希望日時に応じた
幅広い旅行プランを提供することができる。

【００４６】旅行管理サーバ１は、予約ネットワークシ
ステムに接続されており、旅行プランの中に予約を必要
とする項目が含まれている場合には、予約ネットワーク
システムを利用して、イベント会社側の管理コンピュー
タ４、交通機関側の管理コンピュータ５、施設側の管理
コンピュータ６に対応してその予約手配を行なうように
したから、利用者自身がその予約をする手間を省くこと
ができる。また、旅行管理サーバ１は、旅行先情報、交
通情報を提供するイベント会社側の管理コンピュータ
４、交通機関側の管理コンピュータ５、施設側の管理コ
ンピュータ６にネットワークを介して接続されており、
旅行管理サーバ１は、各管理コンピュータ４、５、６か
ら新たな情報が提供される毎に、この新たな旅行先情
報、交通情報を受信して、施設／名所／イベント情報デ
ータベース８ 交通機関情報データベース９の内容を更
新するようにしたから、最新情報をリアルタイムに得る
ことができ、それを利用して作成された旅行プランも最
新なものとなり、現状に合った旅行プランを得ることが
できる。その際、旅行管理サーバ１は、各管理コンピュ
ータ４、５、６から提供された旅行先情報、交通情報に
基づいてデータベースの内容を更新した際に、この更新
によって作成済みの旅行プランの再調整が必要な場合に
は、新たに提供された旅行先情報、交通情報に基づいて
当該旅行プランを再調整することができるので、作成済
みの旅行プランも最新なものに変更することができる。

【００４７】一方、旅行管理サーバ１は、利用者固有の
旅行プランとして、予定日時情報と予定場所の位置情報
とを対応付けた旅行スケジュールを作成して利用者端末
２へ提供すると、利用者端末２は、この旅行スケジュー
ルを旅行時に持参する携帯情報端末３へダウンロードし
ておき、また、この携帯情報端末３は、ＧＰＳ（衛星移
動体通信システム）に連動している現在位置取得機能を
有し、へき地でも旅行管理サーバ１との間でデータ通信
が可能な構成となっているため、携帯情報端末３は、現
在位置情報および現在の日時情報を取得して、当該旅行
スケジュール内の予定日時情報および予定場所の位置情
報と比較することにより、スケジュールの進行状況を常
時監視し、その監視結果に応じて所定の案内情報を表示
出力することができる。すなわち、スケジュール通りに
進行している場合には、現在の予定場所に対応付けられ
ている案内情報（観光案内）を出力したり、スケジュー
ルの遅れや進みがある場合には、その旨を示す警告案内
を出力することができるので、携帯情報端末３は、旅行
先においてガイド役として機能し、旅行をそのスケジュ
ールにしたがって戸惑うことなくスムーズに進めること
が可能となる。

【００４８】更に、携帯情報端末３は、スケジュールの
遅れや進みの警告案内を出力した後、スケジュールの変
更が利用者から指示された場合に、スケジュール変更指
示を旅行管理サーバ１へ送信し、旅行管理サーバ１は、
このスケジュール変更指示に基づいて当該旅行スケジュ
ールを修正すると共に、修正した旅行スケジュールを携
帯情報端末３へ送信するようにしたから、旅行途中であ
っても、状況に応じて予定をを変更することができ、旅
行の自由度が増す。

【００４９】なお、上述した一実施形態において、旅行
途中でのスケジュール修正は、スケジュールの遅れや進
みがあった場合に行なうようにしたが、スケジュール通
りに進行している場合でも任意にスケジュールを変更可
能としてもよい。すなわち、スケジュールの変更が指示
されると、携帯情報端末３は、図１２（Ａ）、（Ｂ）、
（Ｃ）に示すような変更画面表示に切り替えることによ
りスケジュールの変更を可能としてもよい。図１２
（Ａ）は、日程を変更する場合の変更画面、（Ｂ）は、
その後の予定を変更する場合の変更画面、（Ｃ）は、時
間に余裕がある場合の候補表示画面を示し、この変更画
面内のリストから任意の項目を選択指定することによっ
てスケジュールの変更が行なわれる。

【００５０】また、旅行スケジュールの作成アルゴリズ
ムは、上述した一実施形態に限らず任意である。例え
ば、任意に指定された出発場所、帰宅場所、旅行日程、
旅行場所、利用交通手段とに基づいて全日程分の旅行ル
ート（概要ルート）を決定しておく。次に、「旅行ブラ
ンニング条件」毎に指定された優先度合いを考慮して、
データベースを検索し、宿泊施設、食事施設、観光施
設、参加イベント別に評価点の高い候補を旅行ルートに
したがって日毎に抽出すると共に、旅行目的等に応じて
全日程分の旅行ルートを再調整する。そして、評価点の
高い候補群の中から宿泊施設、食事施設を選択し、旅行
ルートに応じて旅行日数分の宿泊施設、食事施設を日別
に割り当てておく。次に、最初の日に着目して、その午
前・午後内の有効観光時間をそれぞれ算出した後、観光
所要時間、移動時間を考慮して午前・午後の有効観光時
間内に観光施設やイベント参加を割り当てる。その際、
有効観光時間内に余裕があれば、その観光時間内に複数
の観光施設やイベント参加を割り当てる。このようにし
て観光時間帯別に観光施設やイベント参加を割り当てた
際に、時間的な余裕や不足があれば、宿泊施設、食事施
設の到着／出発時刻を調整したり、移動時間を考慮して
他の宿泊施設、食事施設、観光施設、イベント参加に代
替したり、午前・午後の観光施設、イベントの交換、削
除等、スケジュールの再調整を行なう。このような動作
を日別に繰り返すことによって全日程分の旅行スケジュ
ールを作成する。

【００５１】また、上述した一実施形態においては、全
日程分の旅行スケジュールを１回で作成するようにした
が、利用者と会話形式で、日毎の旅行スケジュールをそ
の都度作成して送受信すると共に、全日程分のスケジュ
ール作成後、それを再調整するようにしてもよい。この
ように利用者と会話形式でスケジュールを作成するよう
にすれば、多くの希望条件を盛り込んだスケジュールを
容易に作成することが可能となる。また、上述した一実
施形態においては、旅行希望条件の概要として、旅行日
程、旅行先場所、旅行ブランニング条件毎の優先度合い
を問い合わせるようにしたが、利用者が具体的な旅行先
場所、施設等を直接指定するようにしてもよく、この場
合、直接指定した旅行先場所、施設等を最優先したスケ
ジュールが作成されることは、勿論である。

【００５２】更に、旅行先の現地到着後に、携帯情報端
末３を使用して旅行管理サーバ１をアクセスし、旅行プ
ランの作成指示を要求するようにしてもよい。つまり、
上述した一実施形態においては、自宅等の利用者端末２
から旅行プランの作成指示を要求して事前に旅行プラン
を入手するようにしたが、現地で旅行プランを入手する
ようにしてもよい。また、上述した一実施形態において
は、観光旅行を例示したが、例えば、レジャー、ビジネ
ス等を目的とした旅行スケジュールを作成するようにし
てもよい。また、上述した一実施形態においては、自宅
等の利用者端末２と旅行管理サーバ１との間でネットワ
ークを介して双方向通信を行なう通信システムを示した
が、顧客が旅行代理店に出向いて、旅行希望条件を直接
入力するようにしてもよい。

【００５３】

【発明の効果】第１の発明によれば、旅行代理業者が提
供する一般的な旅行プランではなく、利用者が任意に指
示した旅行希望条件に基づいてその希望条件に合った最
適な旅行プランを作成して当該利用者へ即座に提供する
ことができる。第２の発明によれば、利用者が旅行代理
店に出向かなくても、自宅等の端末から旅行希望条件を
指示するだけで、その条件に合った最適な旅行案内プラ
ンを作成して当該利用者へ即座に提供することができ
る。第３の発明によれば、利用者が任意に指示した旅行
希望条件に基づいてその希望条件に合った最適な旅行プ
ランとして、予定日時情報と予定場所の位置情報とを対
応付けた旅行スケジュールを作成して利用者側に提供す
ることができると共に、この旅行スケジュールを組み込
んだ携帯端末装置を旅行時に持参するだけで、そのスケ
ジュールにしたがって戸惑うことなくスムーズな旅行を
実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】旅行案内提供システムの全体構成を示したブロ
ック図。

【図２】旅行希望条件設定画面７を示した図。

【図３】（Ａ）は、施設／名所／イベント情報データベ
ース８の内容を示した図、（Ｂ）は、交通機関情報デー
タベース９の内容を示した図。

【図4】旅行プラン確認修正／広告表示画面１０を示し
た図。

【図５】旅行管理サーバ１の全体構成を示したブロック
図。

【図６】携帯情報端末３の全体構成を示したブロック
図。

【図７】旅行管理サーバ１と利用者端末２との間で行な
われる旅行プランニング処理／旅行プランニング要求処
理を示したフローチャート。

【図８】図７で示した旅行スケジュール作成処理を詳述
するためのフローチャート。

【図９】イベント会社側／交通機関側／施設側の管理コ
ンピュータ４、５、６ と旅行管理サーバ１の間および
旅行管理サーバ１と利用者端末２との間で行なわれる情
報更新処理を示したフローチャート。

【図１０】旅行時に、旅行管理サーバ１と携帯情報端末
３との間で行なわれる旅行中案内処理を示したフローチ
ャート。

【図１１】（Ａ）、現地の観光案内が表示された場合の
表示例、（Ｂ）は、次の場所に移動すべき準備を促す案
内表示例、（Ｃ）は、地図表示例を示した図。

【図１２】この発明の応用例を説明するための図で、
（Ａ）は、日程を変更する場合の変更画面、（Ｂ）は、
その後の予定を変更する場合の変更画面、（Ｃ）は、時
間に余裕がある場合の候補表示画面を示した図。

【符号の説明】

１ 旅行管理サーバ ２ 利用者端末 ３ 携帯情報端末 ４ イベント会社側の管理コンピュータ ５ 交通機関側の管理コンピュータ ６ 施設側の管理コンピュータ ７ 旅行希望条件設定画面 ８ 施設／名所／イベント情報データベース ９ 交通機関情報データベース １０ 旅行プラン確認修正／広告表示画面 １１、２１ ＣＰＵ １２、２２ 記憶装置 １３ 記録媒体 １５ 伝送制御部 ２３ 入力部 ２４ 表示部 ２５ 通信部 ２６ 時計部

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】利用者の要望に応じた旅行プランを作成し
   て当該利用者へ提供する旅行案内提供装置であって、各
   種の旅行先情報および交通情報を記憶管理する情報記憶
   手段と、利用者が任意に指示した旅行希望条件に基づい
   て当該指定条件に合っ旅行先情報および交通情報を前記
   情報記憶手段から取得する情報取得手段と、この情報取
   得手段によって取得した旅行先情報および交通情報に基
   づいて当該利用者固有の旅行プランを作成する作成手段
   と、この作成手段によって作成された旅行プランを出力
   する出力手段と、を具備したことを特徴とする旅行案内
   提供装置。
2. 【請求項２】利用者の要望に応じた旅行プランを作成し
   て当該利用者へ提供する旅行案内提供装置と、利用者側
   の端末装置との間でネットワークを介して双方向通信を
   行なう旅行案内提供システムであって、前記旅行案内提
   供装置は、旅行先情報および交通情報を記憶管理する情
   報記憶手段と、前記利用者の側端末装置から送信されて
   来た旅行希望条件を受信する受信手段と、この受信手段
   によって受信した旅行希望条件に基づいて当該指定条件
   に合った旅行先情報および交通情報を前記情報記憶手段
   から取得する情報取得手段と、この情報取得手段によっ
   て取得した旅行先情報および交通情報に基づいて当該利
   用者固有の旅行プランを作成する作成手段と、この作成
   手段によって作成された旅行プランを当該利用者側の端
   末装置へ送信する送信手段とを具備し、前記利用者側端
   末装置は、所望する旅行希望条件を入力指定して前記旅
   行案内提供装置側へ送信する送信手段と、前記旅行案内
   提供装置から送信されて来た旅行プランを受信して出力
   する出力手段とを具備し、たことを特徴とする旅行案内
   提供システム。
3. 【請求項３】前記旅行案内提供装置は、利用者から旅行
   プランの作成が要求された際に、少なくとも、旅行日
   程、旅行先場所の各項目に対応して、その希望条件の概
   要を問い合わせると共に、その問い合わせに対する利用
   者からの回答内容を取得し、この回答内容に基づいて少
   なくとも、旅行先の場所、交通手段、出発／到着日時を
   記述した旅行スケジュールを含む詳細な旅行プランを作
   成する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の旅
   行案内提供装置あるいは請求項２記載の旅行案内提供シ
   ステム。
4. 【請求項４】前記旅行プランを作成した後において、そ
   の利用者から旅行プランの修正が指示された場合に、前
   記作成手段は修正指示が行なわれる毎に、その修正内容
   にしたがって旅行プランを変更する、ようにしたことを
   特徴とする請求項1記載の旅行案内提供装置あるいは請
   求項２記載の旅行案内提供システム。
5. 【請求項５】前記作成手段は、項目別にその料金を含め
   た旅行プランを作成する、ようにしたことを特徴とする
   請求項1記載の旅行案内提供装置あるいは請求項２記載
   の旅行案内提供システム。
6. 【請求項６】前記旅行案内提供装置は、利用者が任意に
   指示した旅行希望条件に適合した旅行先情報を選択候補
   として案内出力する選択候補出力手段を有し、この選択
   候補の中から任意の候補が選択指示された際に、前記作
   成手段は、選択された旅行先情報に基づいて旅行プラン
   を作成する、ようにしたことを特徴とする請求項１記載
   の旅行案内提供装置あるいは請求項２記載の旅行案内提
   供システム。
7. 【請求項７】前記選択候補出力手段は、利用者が任意に
   指示した旅行希望条件に適合し、かつ前記作成された旅
   行プランの中に組み込まれなかった旅行先情報を選択候
   補として案内出力すると共にその広告情報を案内出力す
   る、ようにしたことを特徴とする請求項６記載の旅行案
   内提供装置あるいは旅行案内提供システム。
8. 【請求項８】前記旅行案内提供装置は、利用者から旅行
   プランの作成が要求された際に、複数項目分の旅行希望
   条件として、項目別にその優先度合いを問い合わせ、そ
   の問い合わせに対する利用者からの回答内容に基づいて
   前記作成手段は、項目別の優先度合いに応じた旅行プラ
   ンを作成する、ようにしたことを特徴とする請求項1記
   載の旅行案内提供装置あるいは請求項２記載の旅行案内
   提供システム。
9. 【請求項９】前記情報取得手段は、現地で開催される各
   種イベントの案内情報を旅行先情報として取得し、前記
   作成手段は、利用者が旅行希望条件として指定した旅行
   日程、旅行場所が当該イベントの開催場所、開催日時に
   適合している場合に、このイベント参加を含めた旅行プ
   ランに作成する、ようにしたことを特徴とする請求項1
   記載の旅行案内提供装置あるいは請求項２記載の旅行案
   内提供システム。
10. 【請求項１０】前記旅行案内提供装置は、予約ネットワ
    ークシステムに接続されており、前記作成手段によって
    作成された旅行プランの中に予約を必要とする項目が含
    まれている場合には、予約ネットワークシステムを利用
    して、その予約手配を行なう、ようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の旅行案内提供装置あるいは請求項２
    記載の旅行案内提供システム。
11. 【請求項１１】前記旅行案内提供装置は、旅行先情報、
    交通情報を提供する情報提供装置にネットワークを介し
    て接続されており、前記旅行案内提供装置は、前記情報
    提供装置から新たな情報が提供される毎に、この新たな
    旅行先情報、交通情報を受信して前記情報記憶手段の内
    容を更新する更新手段を有する、ことを特徴とする請求
    項1記載の旅行案内提供装置あるいは請求項２記載の旅
    行案内提供システム。
12. 【請求項１２】前記情報提供端末装置から新たに提供さ
    れた旅行先情報、交通情報に基づいて前記情報記憶手段
    の内容が更新された際に、この更新によって作成済みの
    旅行プランの再調整が必要な場合に、前記作成手段は、
    新たに提供された旅行先情報、交通情報に基づいて当該
    旅行プランを再調整する、ようにしたことを特徴とする
    請求項１１記載の旅行案内提供装置あるいは旅行案内提
    供システム。
13. 【請求項１３】利用者の要望に応じた旅行スケジュール
    を作成して提供する旅行案内提供装置と、利用者側の携
    帯端末装置との間でネットワークを介して双方向通信を
    行なう旅行案内提供システムであって、前記旅行案内提
    供装置は、利用者固有の旅行プランとして、予定日時情
    報と予定場所の位置情報とを対応付けた旅行スケジュー
    ルを作成するスケジュール作成手段と、このスケジュー
    ル作成手段によって作成された旅行スケジュールを当該
    利用者側に提供するスケジュール提供手段とを具備し、
    前記利用者側の携帯端末装置は、旅行中の現在位置情報
    を取得する位置取得手段と、現在の日時情報を計時する
    計時手段と、前記作成された旅行スケジュールを記憶す
    るスケジュール記憶手段と、前記位置取得手段によって
    取得した現在位置情報および前記計時手段で計時された
    現在の日時情報と、前記旅行スケジュール内の予定日時
    情報および予定場所の位置情報とを比較することによっ
    てスケジュールの進行状況を監視するスケジュール監視
    手段と、このスケジュール監視手段の監視結果に応じて
    所定の案内情報を出力する案内出力手段と、を具備した
    ことを特徴とする旅行案内提供システム。
14. 【請求項１４】前記スケジュール監視手段によってスケ
    ジュール通りに進行していることが判別された場合、前
    記案内出力手段は、現在の予定場所に対応付けられてい
    る案内情報を出力する、ようにしたことを特徴とする請
    求項１３記載の旅行案内提供システム。
15. 【請求項１５】前記スケジュール監視手段によってスケ
    ジュールの遅れや進みが判別された場合に、前記案内出
    力手段は、その旨を示す警告案内を出力する、ようにし
    たことを特徴とする請求項１３記載の旅行案内提供シス
    テム。
16. 【請求項１６】前記利用者側の携帯端末装置は、前記ス
    ケジュールの遅れや進みの警告案内を出力した後、スケ
    ジュールの変更が利用者から指示された場合に、スケジ
    ュール変更指示を前記旅行案内提供装置へ送信し、前記
    旅行案内提供装置は、このスケジュール変更指示に基づ
    いて当該旅行スケジュールを修正すると共に、修正した
    旅行スケジュールを前記利用者側の携帯端末装置へ送信
    する、ようにしたことを特徴とする請求項１５記載の旅
    行案内提供システム。
17. 【請求項１７】コンピュータが読み取り可能なプログラ
    ムコードを有する記録媒体であって、利用者が任意に指
    示した旅行希望条件に基づいて当該指定条件に合った旅
    行先情報および交通情報を取得させる為のコンピュータ
    が読み取り可能なプログラムコードと、取得した旅行先
    情報および交通情報に基づいて当該利用者固有の旅行プ
    ランを作成させる為のコンピュータが読み取り可能なプ
    ログラムコードと、 作成された旅行プランを出力させる為のコンピュータが
    読み取り可能なプログラムコードと、 を有する記録媒体。
18. 【請求項１８】コンピュータが読み取り可能なプログラ
    ムコードを有する記録媒体であって、利用者の要望に応
    じた旅行プランを作成して当該利用者へ提供する旅行案
    内提供装置に対して、 利用者の側端末装置から送信されて来た旅行希望条件を
    受信させる為のコンピュータが読み取り可能なプログラ
    ムコードと、 受信した旅行希望条件に基づいて当該指定条件に合った
    旅行先情報および交通情報を取得させる為のコンピュー
    タが読み取り可能なプログラムコードと、 取得した旅行先情報および交通情報に基づいて当該利用
    者固有の旅行プランを作成させる為のコンピュータが読
    み取り可能なプログラムコードと、 作成された旅行プランを当該利用者側の端末装置へ送信
    させる為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコ
    ードと、前記利用者側端末装置に対して、所望する旅行
    希望条件を入力指定して前記旅行案内提供装置側へ送信
    させる為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコ
    ードと、前記旅行案内提供装置から送信されて来た旅行
    プランを受信して出力させる為のコンピュータが読み取
    り可能なプログラムコードと、を有する記録媒体。
19. 【請求項１９】コンピュータが読み取り可能なプログラ
    ムコードを有する記録媒体であって、利用者の要望に応
    じた旅行スケジュールを作成して提供する旅行案内提供
    装置に対して、利用者固有の旅行プランとして、予定日
    時情報と予定場所の位置情報とを対応付けた旅行スケジ
    ュールを作成させる為のコンピュータが読み取り可能な
    プログラムコードと、作成された旅行スケジュールを当
    該利用者側に提供させる為のコンピュータが読み取り可
    能なプログラムコードと、利用者側の携帯端末装置に対
    して、旅行中の現在位置情報を取得させる為のコンピュ
    ータが読み取り可能なプログラムコードと、取得した現
    在位置情報および現在の日時情報と、前記旅行スケジュ
    ール内の予定日時情報および予定場所の位置情報とを比
    較することによってスケジュールの進行状況を監視させ
    る為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコード
    と、この監視結果に応じて所定の案内情報を出力させる
    為のコンピュータが読み取り可能なプログラムコード
    と、を有する記録媒体。