以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施形態1は主に請求項2、7などに関し、実施形態2、4は主に請求項3などに関し、実施形態3は主に請求項4などに関し、実施形態5は主に請求項1、6などに関し、実施形態6は主に請求項5などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
例えば、図1に示すように、(1)待ち合わせまで時間があるのでその時間を利用して映画を鑑賞しようと思いついたユーザがいたとする。かかる場合、(2)携帯端末装置を利用して本実施形態のイベント情報提供装置と通信し、映画を鑑賞するのに適したエリアを特定するための鑑賞エリア特定情報を入力して映画検索を行うと、(3)例えば、図2に示すような、前記鑑賞エリア特定情報で特定される映画を鑑賞するのに適したエリア内に存在する上演劇場の上演作品ごとに、他のユーザが入力したタイムリーなコメントを参照可能なインターフェイスが提供される。
(4)映画検索しているユーザは、図2に示すようなインターフェイスから、各上演劇場での上演作品ごとにタイムリーなコメントを参照し、その日の混雑具合やその日の劇場の雰囲気などのタイムリーな情報を取得して、実際に映画鑑賞する上演劇場および上演作品を即断することができる。なお、図2のインターフェイスにおいては、各上演劇場での上演作品ごとのタイムリーなコメントの他、各劇場周辺の地図や行き方(経路)、上演スケジュールや作品内容などの情報も提供可能に構成されているが、これらは本実施形態においては必須のものではなく、このように構成するかは任意の設計事項である。
<実施形態1の機能的構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の機能ブロックの一例を図3に示す。図3に示すように、本実施形態の「イベント情報提供装置」(0300)は、「映画上演情報蓄積部」(0301)と、「コメント受信部」(0302)と、「コメント保存部」(0303)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(0304)と、「映画上演情報特定部」(0305)と、「コメント抽出部」(0306)と、「コメント出力部」(0307)を有する。
ここで、本装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやRAM、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイスなどが挙げられる。
またこれらハードウェアやソフトウェアは、RAM上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、および同製品を記憶媒体に固定した記憶媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
以下、本実施形態の「イベント情報提供装置」(0300)の「映画上演情報蓄積部」(0301)と「コメント受信部」(0302)と「コメント保存部」(0303)と「鑑賞エリア特定情報受付部」(0304)と「映画上演情報特定部」(0305)と「コメント抽出部」(0306)と「コメント出力部」(0307)の機能的構成について詳細に説明する。
「イベント情報提供装置」(0300)は、PCや携帯端末装置などと無線または有線の通信を行い、データを送受信することができるように構成されている。例えば、インターネットを介してPCや携帯端末装置などと通信してもよいし、または、赤外線通信やBluetooth通信などの手段を利用して携帯端末装置と通信してもよい。赤外線通信やBluetooth通信などの手段を利用する場合は、本実施形態のイベント情報提供装置(0400)は、街角、コンビニの店内、駅構内、など、ユーザが利用しやすい場所に設置されてもよい。
「映画上演情報蓄積部」(0301)は、上演劇場、上演日時、上演作品によって映画上演を特定する情報である映画上演情報を蓄積するよう構成されている。「映画上演」とは、映画の上演のことであり、ある上演劇場でのある日のある時間のある作品の上演を、一つの映画上演とする。すなわち、例えば、「2008年1月1日9時〜10時52分に銀座シネマ堂で上演される「ボンジュール」」が一つの映画上演であり、「2008年1月1日12時〜13時52分に銀座シネマ堂で上演される「ボンジュール」」は、前記映画上演とは別の映画上演である。また、「映画上演情報」とは、一つの映画上演を特定するための情報であって、上演劇場を特定する情報と、上演作品を特定する情報と、上演日時を特定する情報を関連付けた情報である。
参考までに、図4に、映画上演情報を蓄積したテーブルの一例を模式的に示す。なお、図4においては、上演劇場を特定するための情報として、「劇場名」、「住所」、「代表点(緯度、経度)」、を記載している。しかし、これはあくまで一例であり、前記項目すべてを備えることを必須とするものではないし、また、他の項目を備えてもよい。
「コメント受信部」(0302)は、映画上演と関連付けてコメントを受信するよう構成されている。「映画上演」の概念については、前記と同様である。
ここで、コメント受信部が(0302)、「映画上演と関連付けてコメントを受信する手段」としては特段制限されず、例えば、映画鑑賞者から、一つの映画上演を特定する情報(上演劇場、上演日時、上演作品)と、その映画上演に対するコメントを、メール、電話、FAXなどで受信してもよい。または、上演劇場の待合室や出入口などに、コメント受信部(0302)と無線または有線での通信可能に構成されたコメント取得装置を設置しておき、コメント取得装置が赤外線通信やBluetooth通信などの手段を利用して映画鑑賞者の携帯端末装置から取得した映画上演と関連付けたコメントを、インターネットを介して受信するなどしてもよい。または、前記コメント取得装置に設けられたディスプレイに、映画上演と関連付けたコメント入力のためのインターフェイスを出力し、コメント取得装置に設けられた操作ボタンの操作やタッチパネル入力、またはコメント取得装置に設けられたマイクを介しての音声入力などにより、映画鑑賞者から取得した映画上演と関連付けたコメントを、インターネットを介して受信するなどしてもよい。
さらには、コメント受信部(0302)は、インターネット経由でコメントを受信するためのインターフェイスデータを映画鑑賞者の携帯端末装置やPCなどに送信し、当該インターフェイスから映画上演と関連付けたコメントを受信するようにしてもよい。前記インターフェイスとしては特段制限されず、例えば、図5に示すようなものであってもよい。図5のインターフェイスは携帯端末装置など画面が比較的小さい機器への出力を想定しており、ある劇場(図の場合、「銀座シネマ堂」)で上演されるある作品(図の場合、「ボンジュール」)の上演スケジュールを表示するとともに、それぞれの映画上演ごとにコメント入力のための選択操作ができるようになっている。そして、コメント入力の選択操作を受付けると、例えば、図6のようなインターフェイスを出力し、その映画上演に対するコメントの入力を導いてもよい。なお、コメント入力画面においては、図6に示すように、取得したいコメント内容の入力を導くように、質問文(「混んでた?」、「劇場の雰囲気はどうだった?」、など)を表示しておいてもよい。このようにすることで、他のユーザが映画鑑賞する上演劇場、上演作品を判断する上で、有用な情報となるコメントを取得することが可能となる。
その他のインターフェイスとしては、図7のようなものであってもよい。図7のインターフェイスはPCや前記コメント取得装置など、画面が比較的大きい機器への出力を想定している。以下、図7のインターフェイスについて説明する。
図7のインターフェイスは、0701で示す領域に「映画鑑賞を希望する場所」、「日時」、「その他キーワード」の入力インターフェイスを表示し、プルダウン式または直接入力により、映画鑑賞したい場所、日時、などの入力を受付けるよう構成されている。そして、場所条件と日時条件の入力を受付けると、入力された場所条件で特定されるエリア内に存在する上演劇場を抽出し、抽出した上演劇場を0703で示す領域に一覧表示するとともに、一覧表示(0703)の中の一つの上演劇場の選択を受付けると、0704で示す領域に、その上演劇場の周辺地図を表示する。また、一覧表示(0703)されたすべての上演劇場における上演スケジュールを、0702で示す領域に一覧表示している。
0702で示す領域での一覧表示は、縦軸に上演作品の軸をとり、横軸に時間軸をとった表形式であり、入力を受付けた映画鑑賞したい日時の前後2時間の上演スケジュールを表示している。また、表内に記載された時間(「16:40」、「16:10」、など)は各上演作品の上演開始時間を示しており、それぞれの上演開始時間の横の四角内数字と、0703で示す領域に一覧表示された上演劇場の番号とが対応した数字となっている。なお、縦軸の上演作品軸における作品の配列順は、「人気順(興行収入順、など)」、「評価順(口コミ評価順、など)」、「五十音順」、「上演開始日の早い順」など、ソート機能が備わっていてもよい。また、横軸の時間軸は、スクロール移動できるようになっていてもよい。
コメント受信部(0302)は、図7のようなインターフェイスから、0702で示す領域に表示された表の中に記載された各上演劇場の各上演作品の上演開始時間の選択操作(「上演開始時間表示領域上にアイコンを位置させクリック操作」、「上演開始時間表示領域上をタッチ入力」、など)により、一つの映画上演を特定する入力を受付けると、その映画上演に関連付けたコメントの入力を導くためのインターフェイス(例、図6)を出力してもよい。そして、図6のようなインターフェイスから入力されたコメントを、映画上演と関連付けたコメントとして受信してもよい。なお、図7のインターフェイスは、以下で説明する「コメント出力部」(0308)によるコメント出力のためのインターフェイスとしても利用することができる。その詳細については以下で説明する。
「コメント保存部」(0303)は、受信したコメントを、前記映画上演にかかる映画上演情報と関連付けて保存するよう構成されている。すなわち、コメント保存部(0303)は、コメント受信部(0302)が受信した「映画上演と関連付けたコメント」を取得すると、その映画上演にかかる映画上演情報を識別し、そのコメントを関連付けて保存する。具体的には、「映画上演と関連付けたコメント」を取得すると、その映画上演にかかる映画上演情報のIDと、そのコメントを関連付けて保存してもよい。ここで、参考までに、図8に、コメント保存部(0303)が保存しているコメントの例を模式的に示す。なお、保存するコメントは、コメント受信部(0302)がコメントを受信した日時をも関連付けて保存してもよい。
「鑑賞エリア特定情報受付部」(0304)は、検索条件として、映画を鑑賞するのに適したエリアを特定するための鑑賞エリア特定情報の入力を受付けるよう構成されている。「鑑賞エリア特定情報」としては、例えば、「銀座」、「有楽町」、「六本木」、「渋谷」などのエリア名称であってもよいし、または、映画を鑑賞するのに適したエリアに存在する地下鉄・JRなどの駅名や、目印となる建物・施設など(例、東京タワー、六本木ヒルズ)の名称であってもよい。または、具体的住所や郵便番号であってもよいし、緯度・経度で特定される地点の情報であってもよい。
鑑賞エリア特定情報の入力の受付は、例えば、入力のためのインターフェイスを、ユーザのPCや携帯端末装置に出力し、当該インターフェイスから、プルダウン選択や直接入力などの手段により入力を受付けることで実現してもよい(図7、0701など)。または、携帯端末装置に出力する鑑賞エリア特定情報入力のためのインターフェイスに、「現在位置情報入力ボタン」を設けておき、そのボタンの選択入力を受付けると、それをトリガに、GPSや基地局を利用してユーザの携帯端末装置が現在位置する場所を特定する情報(緯度・経度、など)を鑑賞エリア特定情報として受付けてもよい。
「映画上演情報特定部」(0305)は、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定するよう構成されている。すなわち、本実施形態の映画上演情報特定部(0305)は、鑑賞エリア特定情報受付部(0304)が入力を受付けた鑑賞エリア特定情報を取得すると、映画上演情報蓄積部(0301)を検索し、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定する。
具体的には、本実施形態の映画上演情報特定部(0305)は、鑑賞エリア特定情報を取得すると、(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する。その後、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定し、(3)特定した上演劇場にかかる映画上演情報を特定する。
ここで、(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する手段としては、例えば、鑑賞エリア特定情報として、エリア名称(「銀座」、「有楽町」、「六本木」、「渋谷」、など)の入力を受付けた場合には、各エリア名称にあらかじめ関連付けられているエリアを、映画を鑑賞するのに適したエリアとして特定してもよい。または、鑑賞エリア特定情報として地下鉄・JRなどの駅名や目印となる建物や施設の名称の入力を受付けた場合には、地図データベースなどを利用して、その地下鉄・JRなどの駅、建物、施設などの位置(緯度・経度で示される代表点など)を特定し、特定した位置から所定の距離内のエリア(半径500m以内のエリア、など)を、映画を鑑賞するのに適したエリアとして特定してもよい。さらに、鑑賞エリア特定情報として、郵便番号の入力を受付けた場合には、その郵便番号で特定されるエリアを、映画を鑑賞するのに適したエリアとして特定してもよい。さらに、鑑賞エリア特定情報として、ユーザの現在位置情報(緯度・経度で特定した地点、など)の入力を受付けた場合には、その地点から所定の距離内のエリア(半径500m以内のエリア、など)を、映画を鑑賞するのに適したエリアとして特定してもよい。
なお、前記のような手段により特定する映画を鑑賞するのに適したエリアの広さは、受付けた鑑賞エリア特定情報に応じて異なるようにしてもよい。具体的には、都心部など上演劇場が密集しているような地域の場合には、映画を鑑賞するのに適したエリアを狭く特定し、郊外など上演劇場が密集していないような地域の場合には、映画を鑑賞するのに適したエリアを広く特定するようにしてもよい。このようにすることで、映画を鑑賞するのに適したエリア内に存在する上演劇場の特定において、特定する上演劇場の数が多すぎたり、少なすぎたりという弊害を回避することが可能となる。すなわち、検索結果としてユーザに提供する情報の量を適当な量に調整することが可能となる。
次に、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する手段としては、例えば、各上演劇場に対してその位置を特徴的に示す代表点(緯度・経度)を付与しておき、各上演劇場の代表点が、映画を鑑賞するのに適したエリア内に存在するか判断することで特定してもよい。または、各上演劇場にその上演劇場が位置するエリアの名称を関連付けておき、鑑賞エリア特定情報として入力を受付けたエリア名称と、各上演劇場のエリア名称が一致するか否か判断することで、特定してもよい。
また、(3)特定した上演劇場にかかる映画上演情報を特定する手段としては、特定した上演劇場の劇場名称、または、住所、または、代表点を利用し、図4に示すような映画上演情報を蓄積したデータベースを検索することで、実現することができる。
「コメント抽出部」(0306)は、映画上演情報特定部(0305)で特定した映画上演情報の中から、上演劇場と上演作品が同一の映画上演情報群ごとに最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定し、特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントをコメント保存部から抽出するよう構成されている(以下、「最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報に関連付けて保存されているコメント」を、「タイムリーコメント」という。)。
ここで、「映画上演情報群」とは、上演劇場と上演作品のいずれもが同一の映画上演情報の集まりのことである。「最近上演終了した映画上演」とは、コメント抽出部(0306)がコメントの抽出を行う日時を基準にし、前記基準日時に最も近く上演を終了した映画上演のことである。
すなわち、コメント抽出部(0306)は、映画上演情報特定部(0305)で特定した映画上演情報を、上演劇場と上演作品が同一の映画上演情報群ごとに分類し、分類した映画上演情報群ごとに、最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する。そして、特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントを、コメント保存部(0303)から抽出することとなる。抽出されたコメントは、以下で説明するコメント出力部(0307)に渡される。「最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する手段」については、例えば、前記映画上演情報群ごとに、映画上演情報群に属する映画上演情報の上演日時情報と、コメント抽出部(0306)がコメント抽出を行う際の現在日時情報とを大小比較することで実現することができる。
なお、特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントがない場合には、前記映画上演情報群ごとに、コメントが関連付けて保存されている映画上演情報の中の、基準日時(コメント抽出部(0306)がコメントの抽出を行う日時)に最も近くに上演を終了した映画上演にかかる映画上演情報に関連付けられたコメントを抽出し、コメント出力部(0307)に渡すようにしてもよい。または、特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントがない場合には、その旨を以下で説明するコメント出力部(0307)に通知するようにしてもよい。
ここで、「コメント抽出部」(0306)が、上演劇場と上演作品が同一の映画上演情報群ごとにタイムリーコメントを抽出するタイミングとしては、例えば、ユーザからのタイムリーコメント出力の指示入力を受付けたのをトリガに行ってもよい。
具体的には、鑑賞エリア特定情報受付部(0304)が受付けた鑑賞エリア特定情報を基に、映画上演情報特定部(0305)が映画上演情報を特定すると、前記特定した映画上演情報に関連付けられているコメントのみを、タイムリーコメントとして出力の指示入力を受付けることが可能なタイムリーコメント出力インターフェイスデータ(図2、7、など)を、ユーザのPCや携帯端末装置などに対して出力する。そして、例えば、図2に示すようなインターフェイスにおいて、ユーザからある上演劇場でのある作品に関するタイムリーコメント出力の指示入力を受付けると、それをトリガに、その上演劇場でのその上演作品に関するタイムリーコメントのみを抽出するようにしてもよい。または、図7に示すようなインターフェイスにおいて、0702で示す領域に表示された表中に記載されたある上演劇場でのある上演作品の上演開始時間にカーソル位置を合わせられると、それをトリガに、その上演劇場でのその上演作品に関するタイムリーコメントのみを抽出するようにしてもよい。
なお、前記「特定した映画上演情報に関連付けられているコメントのみを、タイムリーコメントとして出力の指示入力を受付けることが可能なタイムリーコメント出力インターフェイス」とは、例えば、映画上演情報特定部(0305)が特定した映画上演情報にかかる上演劇場での上演作品のみを、タイムリーコメント出力インターフェイス内(図2、7、など)に表示するようなものでもよい。すなわち、図2のインターフェイスの場合、「銀座エリア」以外のエリアに存在する上演劇場の上演作品は表示しないようにすることで、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けないようにしてもよい。
「コメント出力部」(0307)は、コメント抽出部(0306)が抽出したコメントを出力するよう構成されている。なお、コメント抽出部(0306)が抽出したコメントがない場合には、その旨を示す情報を出力するようにしてもよい。
コメントの表示態様としては特段制限されず、例えば、図2のようなインターフェイスからある上演劇場でのある作品に関するタイムリーコメント出力の指示入力を受付けると、その上演劇場でのその上演作品に関するタイムリーコメントを表形式で一覧表示などしてもよい。または、図7のようなインターフェイスからある上演劇場でのある上演作品の上演開始時間にカーソル位置を合わせることでタイムリーコメント出力の指示入力を受付けると、その上演劇場でのその上演作品に関するタイムリーコメントを吹き出し表示などしてもよい。
<実施形態1のハードウェア構成>
図9は、本実施形態のイベント情報提供装置の上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。
以下に、図9のハードウェア図を用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。図に示すように、本実施形態の「イベント情報提供装置」の「映画上演情報蓄積部」と「コメント受信部」と「コメント保存部」と「鑑賞エリア特定情報受付部」と「映画上演情報特定部」と「コメント抽出部」と「コメント出力部」などを構成する、「CPU」(0901)、「主記憶装置」(0902)、「プログラム記憶装置」(0903)、「2次記憶装置」(0904)、「インターネットI/F」(0905)、「HDD」(0906)、「バス」(0907)などを備えている。
主記憶装置(0902)は、プログラム実行中に動的にデータ書換可能な記憶装置である。主記憶装置(0902)はプログラム記憶装置(0903)に記憶されている検索条件受付プログラムや映画上演情報特定プログラムやタイムリーコメント出力プログラムなどを実行するために必要なスタックやヒープ等のワーク領域を提供する。また主記憶装置(0902)は、検索条件の入力を受付けるための検索条件受付インターフェイスデータ、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けるためのタイムリーコメント出力インターフェイスデータ、検索条件として入力を受付けた鑑賞エリア特定情報、前記鑑賞エリア情報で特定された映画上演情報、前記映画上演情報を上演劇場と上演作品が同一のグループに分類した映画上演情報群、ユーザからの指示に従い出力するためのタイムリーコメント、などを保持する。
2次記憶装置(0904)はプログラム実行中に動的にデータ書換可能な記憶装置であり、装置の電源が切れても、記憶しているデータが消去されない。2次記憶装置(0904)は、検索条件の入力を受付けるための検索条件受付インターフェイスデータ、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けるためのタイムリーコメント出力インターフェイスデータなどを保持する。
また、HDD(0906)は、映画上演情報や、映画上演と関連付けて受信したコメントを、映画上演にかかる映画上演情報と関連付けて保存したコメントデータなどを保持する。
以下、本実施形態のイベント情報提供装置が、インターネットI/F(0905)を介して、ユーザから検索条件の入力受付け、タイムリーコメントを出力するまでの処理の一例について説明する。
まず、インターネットI/F(0905)を介して、「検索条件受付インターフェイスデータ」を出力する指示信号を受信すると、CPU(0901)は、主記憶装置(0902)のワーク領域に展開されている検索条件受付プログラムのインターフェイス出力命令に従い、インターネットI/F(0905)を介して、検索条件受付インターフェイスデータを前記指示信号の送信元に送信する。
その後、ユーザが、自己のPCや携帯端末装置などを利用して検索条件受付インターフェイスから検索条件として鑑賞エリア特定情報の入力を行うと、イベント情報提供装置のCPU(0901)は、検索条件受付プログラムの検索条件受信命令に従い、インターネットI/F(0905)を制御して、ユーザのPCや携帯端末装置などから送信されてきた前記鑑賞エリア特定情報を取得し、主記憶装置(0902)のデータ領域に格納する。
その後、主記憶装置(0902)のワーク領域に展開されている映画上演情報特定プログラムに従い、前記鑑賞エリア特定情報を基に、映画を鑑賞するのに適したエリアを特定すると、そのエリア内に存在するすべての上演劇場を特定する。そして、HDD(0906)に蓄積されている映画上演情報の中から、前記上演劇場に係るすべての映画上演情報を特定する。その後、特定した映画上演情報に関連付けられているタイムリーコメント出力の指示入力を受付けるためのタイムリーコメント出力インターフェイスデータを、インターネットI/F(0905)を介して、ユーザのPCや携帯端末装置に対して送信する。
その後、タイムリーコメント出力インターフェイスから、ある上演劇場のある上演作品のタイムリーコメント出力の指示入力を受付けると、主記憶装置(0902)のワーク領域に展開されているタイムリーコメント出力プログラムに従い、その上演劇場のその上演作品にかかる映画上演情報の集合である映画上演情報群を特定し、特定した映画上演情報群の中から、最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する。そして、特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントを、HDD(0906)のコメントデータの中から抽出し、インターネットI/F(0905)を介して、ユーザのPCや携帯端末装置に対して送信する。
なお、前記は、インターネットI/Fを介して、ユーザのPCや携帯端末装置などと通信する手段について説明したが、その他、イベント情報提供装置に「赤外線通信部」や「Bluetooth通信部」などを備え、これらの通信手段を利用して、ユーザの携帯端末装置と通信するようにしてもよい。
<実施形態1の処理の流れ>
本実施形態のイベント情報提供装置のイベント情報提供方法の処理の流れの一例を図10のフローチャートに示す。
まず、イベント情報提供装置は、インターネットなどを介して、PCや携帯端末装置などのユーザ端末から送信されてきたイベント情報提供サービスを利用する旨の指示信号を受信すると、検索条件として映画を鑑賞するのに適したエリアを特定するための鑑賞エリア特定情報の入力を受付ける検索条件受付インターフェイスデータを前記ユーザに送信する。
そして、前記検索条件受付インターフェイスから、検索条件として、鑑賞エリア特定情報の入力を受付けると(S1001)、検索条件に合致する映画上演情報を特定する(S1002)。具体的には、鑑賞エリア特定情報を基に、鑑賞するのに適したエリアを特定し、特定したエリアに存在する上演劇場を特定する。その後、前記特定した上演劇場に係る映画上演情報を特定する。
ステップS1003では、前記特定した映画上演情報に関連付けられているコメントのみを、タイムリーコメントとして出力の指示入力を受付けることが可能なタイムリーコメント出力インターフェイスデータをユーザ端末に出力する
その後、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けるインターフェイスから、ある上演劇場のある上演作品のタイムリーコメントを出力する指示入力を受付けると(S1004)、その上演劇場と上演作品を特定する(S1005)。そして、ステップS1002で特定した映画上演情報の中から、ステップS1005で特定した上演劇場と上演作品にかかるすべての映画上演情報(映画上演情報群)を特定する(S1006)。
その後、現在日時情報を取得すると(S1007)、ステップS1006で特定した映画上演情報群に属するすべての映画上演情報の上演日時と、現在日時情報を大小比較処理し(S1008)、最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する(S1009)。そして、ステップS1009で特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントを抽出すると(S1010)、抽出したコメントをユーザ端末に対して出力する(S1011)。
<実施形態1の発明の効果>
本発明のイベント情報提供装置およびイベント情報提供方法は、ユーザから映画鑑賞をするのに適したエリアを特定するための情報の入力を受付けると、その情報を基に特定したエリア内に存在する上演劇場の上演作品に関するタイムリーな情報のみを提供する。
その結果、ユーザは、有用な情報のみに絞り込まれたタイムリーな情報を利用することで、鑑賞する上演劇場と上演作品を容易に決定することが可能となる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態のイベント情報提供装置は実施形態1を基本とし、さらに、映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する鑑賞エリア特定情報とともに、映画鑑賞したい日時を示す鑑賞日時情報の入力を受付けるよう構成される。
そして、図2に示すような、各上演劇場での上演作品ごとにタイムリーなコメントを参照可能なインターフェイスを出力する際、鑑賞日時情報で示される日に、鑑賞日時情報で示される時間以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」に関するタイムリーなコメントのみを参照可能なインターフェイスを出力することを特徴とする。
このように構成することで、ユーザに提供する情報を、真に必要な情報のみに絞り込むことが可能となる。
<実施形態2の機能的構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の機能ブロックの一例を図11に示す。図11に示すように、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1100)は、「映画上演情報蓄積部」(1101)と、「コメント受信部」(1102)と、「コメント保存部」(1103)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(1104)と、「映画上演情報特定部」(1105)と、「コメント抽出部」(1106)と、「コメント出力部」(1107)と、「鑑賞日時情報受付部」(1108)を有する。
以下、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1100)の「映画上演情報特定部」(1105)と、「鑑賞日時情報受付部」(1108)の機能的構成について説明する。なお、「映画上演情報蓄積部」(1101)と、「コメント受信部」(1102)と、「コメント保存部」(1103)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(1104)と、「コメント抽出部」(1106)と、「コメント出力部」(1107)については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「鑑賞日時情報受付部」(1108)は、検索条件として、映画を鑑賞したい日時を示す鑑賞日時情報の入力を受付けるよう構成されている。鑑賞日時情報の入力受付は、鑑賞日時情報の入力を受付けるためのインターフェイスデータをユーザのPCや携帯端末などに出力し、当該インターフェイスから数値の直接入力や、プルダウン選択での入力により受付けてもよい(図7、0701など)。または、前記インターフェイスに、「現在日時情報入力」のためのボタンを備えておき、当該ボタンの選択入力を受付けると、それをトリガにイベント情報提供装置内の内蔵時計などから現在日時情報を取得することで、入力を受付けてもよい。すなわち、現在日時情報を鑑賞日時情報として入力を受付けてもよい。
「映画上演情報特定部」(1105)は、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定するよう構成されている。すなわち、本実施形態の映画上演情報特定部(1105)は、鑑賞エリア特定情報受付部(1104)が入力を受付けた鑑賞エリア特定情報と、鑑賞日時情報受付部(1108)が入力を受付けた鑑賞日時情報を取得すると、映画上演情報蓄積部(1101)を検索し、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定する。
具体的には、本実施形態の映画上演情報特定部(1105)は、鑑賞エリア特定情報を取得すると、(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する。その後、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する。そして、(3)前記特定した上演劇場で上演される上演作品の中から、鑑賞日時情報で示される時間以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定し、(4)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する。
なお、前記説明において、「上演劇場の上演作品」としたのは、慣行上、一つの上演作品が複数の上演劇場で上演されるような場合があることを考慮し、このような上演作品を、上演劇場での上演作品ごとに区別するためである。すなわち、「上演劇場の上演作品」を特定する場合、例えば、上演劇場Aで上演される上演作品「ボンジュール」と、上演劇場Bで上演される上演作品「ボンジュール」とは、別のものとして区別される。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
ここで、前記(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する手段と、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する手段については、前記実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、(3)前記特定した上演劇場で上演される上演作品の中から、鑑賞日時情報で示される時間以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定する手段については、例えば、(2)で特定された上演劇場の上演作品における、鑑賞日時情報で示される日のすべての上演の上演開始時間と、鑑賞日時情報で示される時間とを大小比較することで、取得した鑑賞日時情報で示される日に、取得した鑑賞日時情報で示される時間以降に開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」にかかる映画上演情報を特定してもよい。
また、(4)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する手段としては、特定した上演劇場の劇場名称、または、住所、または、代表点と、特定した上演作品の名称とを利用し、図4に示すような映画上演情報を蓄積したデータベースを検索することで、実現することができる。
<実施形態2のハードウェア構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の上記機能的構成をハードウェアとして実現する構成については、実施形態1に準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態2の処理の流れ>
本実施形態のイベント情報提供装置のイベント情報提供方法の処理の流れの一例を図12のフローチャートに示す。
まず、イベント情報提供装置は、インターネットなどを介して、PCや携帯端末装置などのユーザ端末から送信されてきたイベント情報提供サービスを利用する旨の指示信号を受信すると、検索条件として映画を鑑賞するのに適したエリアを特定するための鑑賞エリア特定情報の入力を受付ける検索条件受付インターフェイスデータを前記ユーザに送信する。
そして、前記検索条件受付インターフェイスから、検索条件として、鑑賞エリア特定情報と鑑賞日時情報の入力を受付けると(S1201)、検索条件に合致する映画上演情報を特定する(S1202)。具体的には、鑑賞エリア特定情報を基に、鑑賞するのに適したエリアを特定し、特定したエリアに存在する上演劇場を特定する。その後、特定した上演劇場の上演作品の中から、取得した鑑賞日時情報で示される日に、取得した鑑賞日時情報で示される時間以降に開始する映画上演がある上演作品を特定し、前記特定した上演劇場の上演作品に係る映画上演情報を特定する。
ステップS1203では、前記特定した映画上演情報に関連付けられているコメントのみを、タイムリーコメントとして出力の指示入力を受付けることが可能なタイムリーコメント出力インターフェイスデータをユーザ端末に出力する
その後、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けるインターフェイスから、ある上演劇場のある上演作品のタイムリーコメントを出力する指示入力を受付けると(S1204)、その上演劇場と上演作品を特定する(S1205)。そして、ステップS1202で特定した映画上演情報の中から、ステップS1205で特定した上演劇場と上演作品にかかるすべての映画上演情報(映画上演情報群)を特定する(S1206)。
その後、現在日時情報を取得すると(S1207)、ステップS1206で特定した映画上演情報群に属するすべての映画上演情報の上演日時と、現在日時情報を大小比較処理し(S1208)、最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する(S1209)。そして、ステップS1209で特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントを抽出すると(S1210)、抽出したコメントをユーザ端末に対して出力する(S1211)。
<実施形態2の発明の効果>
本発明のイベント情報提供装置およびイベント情報提供方法は、ユーザから映画鑑賞をするのに適したエリアを特定するための情報と、映画鑑賞したい日時を示す情報の入力を受付けると、その情報を基に特定したエリア内に存在する上演劇場の上演作品であって、映画鑑賞したい日の映画鑑賞したい時間以降に上演開始する映画上演がある上演劇場の上演作品に関するタイムリーな情報のみを提供する。
その結果、ユーザは、有用な情報のみに絞り込まれたタイムリーな情報を利用することで、鑑賞する上演劇場と上演作品を容易に決定することが可能となる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態のイベント情報提供装置は実施形態1または2を基本とし、さらに、映画鑑賞するのに適したエリアを特定する鑑賞エリア特定情報とともに、映画を鑑賞するのに適したエリアへ移動を開始する場所及び日時を特定するための移動開始情報の入力を受付けるよう構成される。
そして、図2に示すような、各上演劇場での上演作品ごとにタイムリーなコメントを参照可能なインターフェイスを出力する際、映画鑑賞するのに適したエリアに存在するすべての上演劇場のそれぞれへの到着予測時間以降にその上演劇場において上演がある上演作品に関するタイムリーなコメントのみを参照可能なインターフェイスを出力することを特徴とする。
このように構成することで、ユーザに提供する情報を、真に必要な情報のみに絞り込むことが可能となる。
<実施形態3の機能的構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の機能ブロックの一例を図13に示す。図13に示すように、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1300)は、「映画上演情報蓄積部」(1301)と、「コメント受信部」(1302)と、「コメント保存部」(1303)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(1304)と、「映画上演情報特定部」(1305)と、「コメント抽出部」(1306)と、「コメント出力部」(1307)と、「移動開始情報受付部」(1309)を有する。
以下、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1300)の「映画上演情報特定部」(1305)と、「移動開始情報受付部」(1309)の機能的構成について説明する。なお、「映画上演情報蓄積部」(1301)と、「コメント受信部」(1302)と、「コメント保存部」(1303)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(1304)と、「コメント抽出部」(1306)と、「コメント出力部」(1307)については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「移動開始情報受付部」(1309)は、検索条件として、映画を鑑賞するのに適したエリアへ移動を開始する場所及び日時を特定するための移動開示情報の入力を受付けるよう構成されている。
「映画を鑑賞するのに適したエリアへ移動を開始する場所を特定するための情報」(以下、「移動開始場所情報」という)としては、例えば、「銀座」、「有楽町」、「六本木」、「渋谷」などのエリア名称であってもよいし、または、映画を鑑賞するのに適したエリアに移動を開始する場所の近辺に存在する地下鉄・JRなどの駅名、目印となる建物・施設などの名称であってもよい。または、具体的住所や郵便番号であってもよいし、緯度・経度で特定される地点の情報であってもよい。しかしながら、移動開始場所情報としては、場所をより正確に特定できる情報(緯度・経度、など)であるのが望ましい。
移動開始場所情報の入力の受付は、例えば、入力のためのインターフェイスデータを、ユーザのPCや携帯端末装置に出力し、当該インターフェイスから、プルダウン選択や直接入力などの手段により入力を受付けることで実現してもよい。または、携帯端末装置に出力する移動開始場所情報入力のためのインターフェイスに、「現在位置情報入力ボタン」を設けておき、そのボタンの選択入力を受付けると、それをトリガにGPSや基地局を利用して、ユーザの携帯端末装置が現在位置する場所を特定する情報(緯度・経度、など)を移動開始場所情報として受付けてもよい。
「映画を鑑賞するのに適したエリアへ移動を開始する日時を特定するための情報」(以下、「移動開始日時情報」という)の入力の受付は、例えば、入力のためのインターフェイスを、ユーザのPCや携帯端末装置に出力し、当該インターフェイスから、プルダウン選択や直接入力などの手段により入力を受付けることで実現してもよい。または、携帯端末装置に出力する移動開始日時情報入力のためのインターフェイスに、「現在日時情報入力ボタン」を設けておき、そのボタンの選択入力を受付けると、それをトリガに、イベント情報提供装置内の内蔵時計などから現在日時情報を取得することで、入力受付を実現してもよい。
「映画上演情報特定部」(1305)は、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定するよう構成されている。すなわち、本実施形態の映画上演情報特定部(1305)は、鑑賞エリア特定情報受付部(1304)が入力を受付けた鑑賞エリア特定情報と、移動開始情報受付部(1309)が入力を受付けた移動開始情報を取得すると、映画上演情報蓄積部(1301)を検索し、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定する。
具体的には、本実施形態の映画上演情報特定部(1305)は、鑑賞エリア特定情報を取得すると、(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する。その後、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する。そして(3)取得した移動開始情報を基に、映画を鑑賞するのに適したエリアへの移動を開始する具体的位置を特定し、(4)特定した具体的位置から出発した際に(直ちに出発、3分後に出発、5分後に出発、などあらかじめ任意に設定可能)、映画を鑑賞するのに適したエリア内に存在するすべての上演劇場のそれぞれに到着する予測時間を算出する。その後、(5)各上演劇場の上演作品ごとに、取得した移動開始情報で示される日に、前記算出した各上演劇場への到着予測時間以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定し、(6)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する。
ここで、前記(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する手段と、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する手段については、前記実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、(3)取得した移動開始情報を基に、映画を鑑賞するのに適したエリアへの移動を開始する具体的位置を特定する手段については、例えば、取得した情報が「緯度・経度」である地点を具体的に示した情報である場合には、その具体的位置をそのまま移動を開始する具体的位置として特定する。また、取得した情報が地下鉄・JRなどの駅名、目印となる建物・施設などの名称である場合には、その施設などに付された代表点(「その施設の位置を特徴的に示す地点」など)を、移動を開始する具体的位置として特定してもよい。また、取得した情報が、「銀座」、「有楽町」、「六本木」、「渋谷」などのエリア名称、または、住所や郵便番号などである場合には、それらの情報で特定されるエリアの中心地点を、移動を開始する具体的位置として特定してもよい。なお、エリア名称、住所、郵便番号などを基にエリアを特定する手段については、前記(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する手段に準じて実現できる。
次に、(4)特定した具体的位置から、映画を鑑賞するのに適したエリア内に存在するすべての上演劇場のそれぞれに到着する予測時間を算出する手段については、(3)で特定した具体的位置情報と、あらかじめ上演劇場に関連付けられている位置情報(図4参照)を利用し、2点間の距離を算出するなどして実現することができる。なお、従来技術を利用し、地下鉄、JR、新幹線、飛行機、バスなどの公共機関の利用をも考慮して、算出するようにしてもよい。
次に、(5)各上演劇場の上演作品ごとに、取得した移動開始情報で示される日に、前記算出した各上演劇場への到着予測時間以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定する手段としては、例えば、(2)で特定された上演劇場の上演作品における、移動開始情報で示される日のすべての上演の上演開始時間と、(4)で算出した各上演劇場への到着予測時間とを大小比較することで、取得した移動開始情報で示される日に、算出した各上演劇場への到着予測時間以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定してもよい。
なお、(6)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する手段については、前記実施形態1に準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態3のハードウェア構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の上記機能的構成をハードウェアとして実現する構成については、実施形態1に準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態3の処理の流れ>
本実施形態のイベント情報提供装置のイベント情報提供方法の処理の流れの一例を図14のフローチャートに示す。
まず、イベント情報提供装置は、インターネットなどを介して、PCや携帯端末装置などのユーザ端末から送信されてきたイベント情報提供サービスを利用する旨の指示信号を受信すると、検索条件として映画を鑑賞するのに適したエリアを特定するための鑑賞エリア特定情報の入力を受付ける検索条件受付インターフェイスデータを前記ユーザに送信する。
そして、前記検索条件受付インターフェイスから、検索条件として、鑑賞エリア特定情報と移動開始情報の入力を受付けると(S1401)、検索条件に合致する映画上演情報を特定する(S1402)。具体的には、鑑賞エリア特定情報を基に、鑑賞するのに適したエリアを特定し、特定したエリアに存在する上演劇場を特定する。そして、移動開始情報を基に、映画を鑑賞するのに適したエリアへの移動を開始する位置を特定すると、前記特定した位置から移動を開始した際に(直ちに出発、3分後に出発、5分後に出発、などあらかじめ任意に設定可能)、前記特定した上演劇場に到着する予測時間を算出する。その後、特定した上演劇場の上演作品ごとに、移動開始情報で示される日に、前記算出した到着予測時間以降に開始する映画上演があるか判別し、開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」にかかる映画上演情報を特定する。
ステップS1403では、前記特定した映画上演情報に関連付けられているコメントのみを、タイムリーコメントとして出力の指示入力を受付けることが可能なタイムリーコメント出力インターフェイスデータをユーザ端末に出力する
その後、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けるインターフェイスから、ある上演劇場のある上演作品のタイムリーコメントを出力する指示入力を受付けると(S1404)、その上演劇場と上演作品を特定する(S1405)。そして、ステップS1402で特定した映画上演情報の中から、ステップS1405で特定した上演劇場と上演作品にかかるすべての映画上演情報(映画上演情報群)を特定する(S1406)。
その後、現在日時情報を取得すると(S1407)、ステップS1406で特定した映画上演情報群に属するすべての映画上演情報の上演日時と、現在日時情報を大小比較処理し(S1408)、最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する(S1409)。そして、ステップS1409で特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントを抽出すると(S1410)、抽出したコメントをユーザ端末に対して出力する(S1411)。
<実施形態3の発明の効果>
本発明のイベント情報提供装置およびイベント情報提供方法は、ユーザから映画鑑賞するのに適したエリアを特定するための情報と、映画鑑賞するのに適したエリアへ移動を開始する場所及び日時を特定するための情報の入力を受付けると、その情報を基に特定したエリア内に存在する上演劇場の上演作品であって、移動を開始する日に、各上演劇場への到着予測時間以降に上演開始する映画上演がある上演劇場の上演作品に関するタイムリーな情報のみを提供する。
その結果、ユーザは、有用な情報のみに絞り込まれたタイムリーな情報を利用することで、鑑賞する上演劇場と上演作品を容易に決定することが可能となる。
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態のイベント情報提供装置は実施形態1または2または3を基本とし、さらに、映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する鑑賞エリア特定情報と、映画鑑賞したい日時を示す鑑賞日時情報とともに、映画鑑賞を終了したい日時を示す鑑賞終了日時情報の入力を受付けるよう構成される。
そして、図2に示すような、各上演劇場での上演作品ごとにタイムリーなコメントを参照可能なインターフェイスを出力する際、鑑賞日時情報で示される日時(例:2008年11月20日13時00分)以降に開始する上演であって、かつ、鑑賞終了日時情報で示される日時(例:2008年11月20日15時00分)以前に終了する上演がある「上演劇場の上演作品」に関するタイムリーなコメントのみを参照可能なインターフェイスを出力することを特徴とする。
このように構成することで、ユーザに提供する情報を、真に必要な情報のみに絞り込むことが可能となる。すなわち、ユーザは、たまたま空いた時間(例:2008年11月20日13時〜15時)を利用し、その空いた時間内で観終えることが可能な「上演劇場の上演作品」に関するタイムリーなコメントのみを参照し、鑑賞する映画を決定することができる。
なお、本実施形態は、請求項2に記載の発明を基にした実施形態の一例であり、請求項2に記載の発明を基にした実施形態2とは別バージョンの実施形態である。
<実施形態4の機能的構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の機能ブロックの一例を図16に示す。図16に示すように、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1600)は、「映画上演情報蓄積部」(1601)と、「コメント受信部」(1602)と、「コメント保存部」(1603)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(1604)と、「映画上演情報特定部」(1605)と、「コメント抽出部」(1606)と、「コメント出力部」(1607)と、「鑑賞日時情報受付部」(1608)を有する。また、「鑑賞終了日時情報取得部」(1610)を有してもよい。
以下、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1600)の「映画上演情報特定部」(1605)と、「鑑賞終了日時情報取得部」(1610)の機能的構成について説明する。なお、「映画上演情報蓄積部」(1601)と、「コメント受信部」(1602)と、「コメント保存部」(1603)と、「鑑賞エリア特定情報受付部」(1604)と、「コメント抽出部」(1606)と、「コメント出力部」(1607)については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「鑑賞終了日時情報取得部」(1610)は、検索条件として、映画鑑賞を終了する日時を示す鑑賞終了日時情報を取得するよう構成されている。「鑑賞終了日時情報」を取得する手段としては、例えば、ユーザからの入力を受付けることで実現してもよい。ユーザから入力を受付ける「鑑賞終了日時情報」としては、ユーザが、次の予定の時間(例:友達との待合わせ時間、お目当てのイベントが始まる時間、など)を考慮して、映画の鑑賞を終了しておきたいと希望する時間などが想定される。具体的実現手段としては、鑑賞終了日時情報入力のためのインターフェイスを、ユーザのPCや携帯端末装置に出力し、当該インターフェイスから、プルダウン選択や直接入力などの手段により入力を受付けることで実現する手段などが考えられる。
その他、鑑賞終了日時情報取得部(1610)が「鑑賞終了日時情報」を取得する手段としては、例えば、鑑賞日時情報受付部(1608)が入力を受付けた映画を鑑賞したい日時を示す「鑑賞日時情報」に、あらかじめ定められた時間を加えた日時情報を取得することで実現してもよい。すなわち、鑑賞日時情報として「2008年11月20日13時00分」の入力を受付け、あらかじめ定められた時間が「3時間」だった場合、鑑賞終了日時情報取得部(1610)は「鑑賞終了日時情報」として、「2008年11月20日16時00分」を取得することとなる。なお、あらかじめ定められた時間は任意の設計事項であり、前記に限定されるものではない。
その他、鑑賞終了日時情報取得部(1610)が「鑑賞終了日時情報」を取得する手段としては、例えば、鑑賞日時情報受付部(1608)が入力を受付けた「鑑賞日時情報」で特定される日の「24時00分」とした日時情報を取得することで実現してもよい。すなわち、鑑賞日時情報として「2008年11月20日13時00分」の入力を受付けた場合、鑑賞終了日時情報取得部(1610)は「鑑賞終了日時情報」として、「2008年11月20日24時00分」を取得することとなる。
「映画上演情報特定部」(1605)は、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定するよう構成されている。すなわち、本実施形態の映画上演情報特定部(1605)は、鑑賞エリア特定情報受付部(1604)が入力を受付けた鑑賞エリア特定情報と、鑑賞日時情報受付部(1608)が入力を受付けた鑑賞日時情報と、鑑賞終了日時情報取得部(1610)が取得した鑑賞終了日時情報とを取得すると、映画上演情報蓄積部(1601)を検索し、入力を受付けた検索条件に合致する映画上演情報を特定する。
具体的には、本実施形態の映画上演情報特定部(1605)は、鑑賞エリア特定情報を取得すると、(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する。その後、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する。そして、(3)前記特定した上演劇場で上演される上演作品の中から、鑑賞日時情報で示される日に鑑賞日時情報で示される時間以降に上演開始する映画上演であって、取得した鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定し、(4)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する。
ここで、前記(1)取得した鑑賞エリア特定情報を基に映画を鑑賞するのに適したエリアを特定する手段と、(2)前記特定したエリア内に存在する上演劇場を特定する手段については、前記実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、(3)前記特定した上演劇場で上演される上演作品の中から、鑑賞日時情報で示される日に鑑賞日時情報で示される時間以降に上演開始する映画上演であって、取得した鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定する手段については、例えば、(2)で特定された上演劇場の上演作品における、鑑賞日時情報で示される日のすべての上演の上演開始時間と、鑑賞日時情報で示される時間とを大小比較することで、取得した鑑賞日時情報で示される日に、取得した鑑賞日時情報で示される時間以降に上演開始する映画上演を特定する。そして、前記特定した映画上演の上演終了日時と、鑑賞終了日時情報で示される日時とを大小比較することで、取得した鑑賞日時情報で示される日に、取得した鑑賞日時情報で示される日時以降に上演開始する映画上演であって、鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定してもよい。
なお、(4)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する手段については、前記実施形態1に準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
ここで、「取得した鑑賞日時情報で示される日時以降に上演開始する映画上演であって、取得した鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演」とは、例えば、鑑賞日時情報が「2008年11月20日13時00分」で、鑑賞終了日時情報が「2008年11月20日16時00分」だった場合、「2008年11月20日13時15分上演開始−2008年11月20日15時00分上演終了(上演時間1時間45分)」の上演などが該当する。
なお、前記は、検索条件として取得した「鑑賞エリア特定情報」と「鑑賞日時情報」と「鑑賞終了日時情報」とを利用し、「鑑賞エリア特定情報で特定される領域内に存在する上演劇場の上演作品」であって、かつ、「鑑賞日時情報で示される日時以降に上演開始し、鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演がある上演劇場の上演作品」を特定し、タイムリーなコメントの提供などを行う例について説明したが、その他、以下のような「上演劇場の上演作品」を特定し、タイムリーなコメントの提供などを行ってもよい。
例えば、「鑑賞エリア特定情報」としてユーザの現在位置情報を取得し、「鑑賞日時情報」として現在日時情報を取得する場合には、「鑑賞エリア特定情報で特定される領域(例:現在位置から半径1km以内の領域)内に存在する上演劇場の上演作品」であって、かつ、「各上演劇場への到着予測日時以降に上演開始し、鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演がある上演劇場の上演作品」を特定し、タイムリーなコメントの提供などを行ってもよい。「各上演劇場への到着予測日時」の算出は、鑑賞エリア特定情報として取得した「ユーザの現在位置情報」と、鑑賞日時情報として取得した「現在日時情報」を基に、従来技術を利用して、地下鉄やJRなどの公共機関の利用や、徒歩での移動などを考慮し、算出することができる。
<実施形態4のハードウェア構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の上記機能的構成をハードウェアとして実現する構成については、実施形態1に準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態4の処理の流れ>
本実施形態のイベント情報提供装置のイベント情報提供方法の処理の流れの一例を図17のフローチャートに示す。当該例は、ユーザから鑑賞終了日時情報の入力を受付けるよう構成した場合のイベント情報提供方法の処理の流れである。
まず、イベント情報提供装置は、インターネットなどを介して、PCや携帯端末装置などのユーザ端末から送信されてきたイベント情報提供サービスを利用する旨の指示信号を受信すると、検索条件として映画を鑑賞するのに適したエリアを特定するための鑑賞エリア特定情報の入力を受付ける検索条件受付インターフェイスデータを前記ユーザに送信する。
そして、前記検索条件受付インターフェイスから、検索条件として、鑑賞エリア特定情報と鑑賞日時情報と鑑賞終了日時情報の入力を受付けると(S1701)、検索条件に合致する映画上演情報を特定する(S1702)。具体的には、鑑賞エリア特定情報を基に、鑑賞するのに適したエリアを特定し、特定したエリアに存在する上演劇場を特定する。その後、特定した上演劇場の上演作品の中から、鑑賞日時情報で示される日時以降に上演開始し、鑑賞終了日時情報で示される日時以前に上演終了する映画上演がある上演劇場の上演作品を特定する。
ステップS1703では、前記特定した映画上演情報に関連付けられているコメントのみを、タイムリーコメントとして出力の指示入力を受付けることが可能なタイムリーコメント出力インターフェイスデータをユーザ端末に出力する
その後、タイムリーコメント出力の指示入力を受付けるインターフェイスから、ある上演劇場のある上演作品のタイムリーコメントを出力する指示入力を受付けると(S1704)、その上演劇場と上演作品を特定する(S1705)。そして、ステップS1702で特定した映画上演情報の中から、ステップS1705で特定した上演劇場と上演作品にかかるすべての映画上演情報(映画上演情報群)を特定する(S1706)。
その後、現在日時情報を取得すると(S1707)、ステップS1706で特定した映画上演情報群に属するすべての映画上演情報の上演日時と、現在日時情報を大小比較処理し(S1708)、最近上演終了した映画上演にかかる映画上演情報を特定する(S1709)。そして、ステップS1709で特定した映画上演情報に関連付けて保存されているコメントを抽出すると(S1710)、抽出したコメントをユーザ端末に対して出力する(S1711)。
<実施形態4の発明の効果>
本発明のイベント情報提供装置およびイベント情報提供方法は、映画鑑賞するのに適したエリアを特定するための情報と、映画鑑賞したい日時を示す情報と、映画鑑賞を終了したい日時を示す情報を取得すると、その情報を基に特定したエリア内に存在する上演劇場の上演作品であって、「映画鑑賞したい日時以降に上演開始し、映画鑑賞を終了したい日時以前に上演終了する映画上演がある上演劇場の上演作品」に関するタイムリーな情報のみを提供する。
その結果、ユーザは、有用な情報のみに絞り込まれたタイムリーな情報を利用することで、鑑賞する上演劇場と上演作品を容易に決定することが可能となる。
<<実施形態5>>
<実施形態5の概要>
本実施形態のイベント情報提供装置は、ユーザの現在位置を示す現在位置情報と、前記現在位置情報を取得した日時を示す現在日時情報とを取得すると、ユーザの現在位置から移動を開始した際に各上演劇場に到着する予測日時を算出し、到着予測日時以降に上演開始する映画上演がある上演劇場の上演作品を特定する。
そして、図2に示すような、各上演劇場での上演作品ごとにタイムリーなコメントを参照可能なインターフェイスを出力する際、前記特定した上演劇場の上演作品に関するタイムリーなコメントのみを参照可能なインターフェイスを出力することを特徴とする。
このように構成することで、ユーザに提供する情報を、真に必要な情報のみに絞り込むことが可能となる。
<実施形態5の機能的構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の機能ブロックの一例を図18に示す。図18に示すように、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1800)は、「映画上演情報蓄積部」(1801)と、「コメント受信部」(1802)と、「コメント保存部」(1803)と、「映画上演情報特定部」(1805)と、「コメント抽出部」(1806)と、「コメント出力部」(1807)と、「現在位置情報取得部」(1811)と、「現在日時情報取得部」(1812)を有する。
以下、本実施形態の「イベント情報提供装置」(1800)の「映画上演情報特定部」(1805)と、「現在位置情報取得部」(1811)と、「現在日時情報取得部」(1812)の機能的構成について説明する。なお、「映画上演情報蓄積部」(1801)と、「コメント受信部」(1802)と、「コメント保存部」(1803)と、「コメント抽出部」(1806)と、「コメント出力部」(1807)については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
「現在位置情報取得部」(1811)は、ユーザから送信される現在位置情報を取得するよう構成されている。現在位置情報を取得する手段については、例えば、ユーザの端末装置に現在位置情報入力のためのインターフェイスを出力し、当該インターフェイスから「現在位置情報入力」のための指示入力を受付けると、それをトリガに、GPSや基地局を利用してユーザの端末装置から、ユーザの端末装置の位置情報(緯度・経度、など)を受信することで実現してもよい。
「現在日時情報取得部」(1812)は、現在位置情報取得時の現在日時情報を取得するよう構成されている。具体的には、現在日時情報取得部(1812)は、現在位置情報取得部(1811)が現在位置情報を取得すると、それをトリガに、例えば、イベント情報提供装置内に備えられた内蔵時計から、現在日時情報を取得する。なお、現在日時情報を取得する手段については特段制限されず、前記はあくまで一例である。
「映画上演情報特定部」(1805)は、取得した現在位置情報と現在日時情報とに基づいて、ユーザが鑑賞可能な映画上演がある上演劇場の上演作品に関する映画上演情報を特定するよう構成される。すなわち、本実施形態の映画上演情報特定部(1805)は、現在位置情報取得部(1811)が取得した現在位置情報と、現在日時情報取得部(1812)が取得した現在日時情報を取得すると、取得した現在位置情報と現在日時情報とに基づいて映画上演情報蓄積部(1801)を検索し、ユーザが鑑賞可能な映画上演がある上演劇場の上演作品に関する映画上演情報を特定する。
具体的には、本実施形態の映画上演情報特定部(1805)は、(1)取得した現在位置情報を基に、現在位置から出発した際に(直ちに出発、3分後に出発、5分後に出発、などあらかじめ任意に設定可能)、各上演劇場に到着する予測日時を算出し、(2)各上演劇場への到着予測日時以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定し、(3)特定した「上演劇場の上演作品」にかかる映画上演情報を特定する。
ここで、(1)取得した現在位置情報を基に、現在位置から出発した際に(直ちに出発、3分後に出発、5分後に出発、などあらかじめ任意に設定可能)、各上演劇場に到着する予測日時を算出する手段については、取得した現在位置情報と、あらかじめ保持しておいた各上演劇場の位置を示す情報(代表点(緯度、経度)など)を利用し、2点間の距離を算出するなどして実現することができる。なお、従来技術を利用し、地下鉄、JR、新幹線、飛行機、バスなどの公共機関の利用をも考慮して、算出するようにしてもよい。
次に、(2)各上演劇場への到着予測日時以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」にかかる映画上演情報を特定する手段については、例えば、(1)で算出した各上演劇場への到着予測日時と、各上演劇場の上演作品のすべての上演開始日時とを大小比較することで、算出した各上演劇場への到着予測日時以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定してもよい。
なお、前記手段により「上演劇場の上演作品」を特定した場合、特定される「上演劇場の上演作品」が多数になる可能性がある。そこで、前記不都合を回避するため、前記手段により特定した「上演劇場の上演作品」の中から、さらに、以下のような手段により絞り込んだ「上演劇場の上演作品」を特定してもよい。
例えば、現在日時情報で示される日時から所定時間内に鑑賞可能な映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定してもよい。「鑑賞可能な映画上演」とは、上演劇場への到着予測日時以降に上演開始する映画上演のことである。前記所定時間は、あらかじめ定められた時間であってもよいし、ユーザから入力を受付けてもよい。あらかじめ定める場合には、5分、30分、1時間、当日中など任意に設計可能である。すなわち、前記所定時間を1時間と設定していた場合、本実施形態の映画上演情報特定部(1805)は、現在日時情報で示される日時から1時間以内に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」であって、各上演劇場への到着予測日時以降に上演開始する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定することとなる。
または、現在日時情報で示される日時から所定時間内に鑑賞可能な映画上演であって、任意の日時以前に上演終了する映画上演がある「上演劇場の上演作品」を特定してもよい。前記「任意の日時」は、ユーザから入力を受付けた日時であってもよいし、または、現在日時情報で示される日時に、あらかじめ定められた時間(2時間、3時間、3時間30分、など任意の設計事項)を加えた日時であってもよい。
なお、(3)特定した上演劇場の上演作品にかかる映画上演情報を特定する手段については、前記実施形態1に準じて実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態5のハードウェア構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の上記機能的構成をハードウェアとして実現する構成については、実施形態1に準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態5の処理の流れ>
本実施形態のイベント情報提供装置のイベント情報提供方法の処理の流れについては、実施形態1から4などに準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態5の発明の効果>
本発明のイベント情報提供装置およびイベント情報提供方法は、ユーザの現在位置情報と、現在位置情報を取得した現在日時情報を取得すると、取得した現在位置情報と現在日時情報とに基づいて、ユーザが鑑賞可能な映画上演がある上演劇場の上演作品に関するタイムリーな情報のみを提供する。
その結果、ユーザは、有用な情報のみに絞り込まれたタイムリーな情報を利用することで、鑑賞する上演劇場と上演作品を容易に決定することが可能となる。
<<実施形態6>>
<実施形態6の概要>
本実施形態のイベント情報提供装置は実施形態1から5と同様にして、映画情報以外のその他のイベントに関する情報をも提供する機能を有する。
例えば、図1に示すように、待ち合わせまで時間があるのでその時間を利用して何らかのイベントに参加しようと思いついたユーザがいたとする。かかる場合、携帯端末装置を利用して本実施形態のイベント情報提供装置と通信し、イベント参加を希望するエリアを特定するための参加エリア情報を入力してイベント検索を行うと、例えば、図15に示すような、上演場所と上演イベントに関する情報を提示するとともに、イベントごとに、タイムリーなコメントを参照可能なインターフェイスが提供される。
ユーザは、図15に示すようなインターフェイスから、各イベントのタイムリーなコメントを参照し、その日の混雑具合やその日の劇場の雰囲気などのタイムリーな情報を取得して、実際に参加するイベントを即断することができる。
<実施形態6の機能的構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の機能ブロック図は、実施形態1から5のいずれか一の機能ブロック図(図3、11、13)において、「映画」に代えて「イベント」としたものである。そして、各部の機能的構成については、それらと同様である。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
なお、各部の機能的構成の説明は、前記のように各部の名称中の文言を、「映画」に代えて「イベント」とすることにより、実施形態1から5における各部の機能的構成の説明中の、「映画を鑑賞」に代えて「イベントに参加」とするなど、適宜、適切な文章に変更したものとなる。
<実施形態6のハードウェア構成>
本実施形態のイベント情報提供装置の上記機能的構成をハードウェアとして実現する構成については、実施形態1に準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態6の処理の流れ>
本実施形態のイベント情報提供装置のイベント情報提供方法の処理の流れは、実施形態1から5に準じて実現できる。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態6の発明の効果>
本発明のイベント情報提供装置およびイベント情報提供方法により、ユーザは、複数のイベントの中からいずれのイベントに参加するかを、有用な判断資料を利用して、即断することが可能となる。