JP2002073145A - 受注生産における工程設計方法 - Google Patents

受注生産における工程設計方法

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JP2002073145A
JP2002073145A JP2000257921A JP2000257921A JP2002073145A JP 2002073145 A JP2002073145 A JP 2002073145A JP 2000257921 A JP2000257921 A JP 2000257921A JP 2000257921 A JP2000257921 A JP 2000257921A JP 2002073145 A JP2002073145 A JP 2002073145A
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Satoshi Asano
敏 浅野
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】受注生産において短時間で最適な工程設計案を
提案することができる受注生産における工程設計方法を
提供する。 【解決手段】まず、受注した製品に関する設計・製作に
おける特性情報を入力装置により入力する(S1)。入
力装置により入力された特性情報に基づき設計・製作の
実例情報を格納したデータベースを利用して複数の工程
設計案を作成する(S2)。その後、工程設計案ごとに
現状の稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレーショ
ンする(S3)。続いて、工程設計案ごとに求めた品質
(Q)、加工コスト(C)、納期(D)それぞれの評価
値に基づいて1つの工程設計案を決定する(S4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受注生産における
工程設計方法に関し、特に、製品の受注から設計、製作
までの工程設計方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】設計を伴う受注生産である個別受注生産
では、受注のつどに生産し、完成品はすぐに納入するの
で、製品の在庫は保有せず、受注のつど設計する場合が
多い。すなわち、個別受注生産では受注した製品の加工
方法を含めた設計が完了した後に当該製品の製作を開始
するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
個別受注生産では、受注のつどに新規の設計を行ってい
るので、過去に受注した製品の設計・製作に関する情報
が利用されず時間がかかるという不具合があった。ま
た、設計の段階で加工方法が確定しているので、ネック
設備の負荷(作業)が上限の場合(設備に余裕がない場
合)でも製造の段階において代替設備への変更ができ
ず、ネック設備以外の設備に余裕がありながら納期に間
に合わないことがあった。また、設計に合わせて製造を
行うので、ネック設備の稼動率を下げてしまう場合があ
り、全体のスループットが下がってしまうことがあっ
た。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、受注生産において短時間で最適な工
程設計案を提案することができる受注生産における工程
設計方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、受注した製品に関する設計・製
作における特性情報を入力装置により入力する段階と、
入力装置により入力された特性情報に基づき設計・製作
の実例情報を格納したデータベースを利用して複数の工
程設計案を作成する段階と、工程設計案ごとに現状の稼
動設備に対する仮の割り付けをシミュレーションする段
階と、シミュレーションの結果を利用して工程設計案ご
とに求めた品質、加工コスト、納期それぞれの評価値に
基づいて1つの工程設計案を決定する段階とからなるこ
とを特徴とし、設計・製作の実例情報を格納したデータ
ベースを利用して工程設計案を作成し、工程設計案ごと
に求めた品質、加工コスト、納期それぞれの評価値に基
づいて1つの工程設計案を決定することにより、過去に
受注した製品に関する設計・製作の実例情報を利用して
しかも稼動設備の状況を考慮して最適な工程設計案を短
時間で提案することができる。
【0006】請求項2の発明は、受注した製品に関する
設計・製作における特性情報を入力装置により入力する
段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき設
計・製作の実例情報を格納したデータベースおよび工程
情報を格納したデータベースを利用して複数の工程設計
案を作成する段階と、工程設計案ごとに現状の稼動設備
に対する仮の割り付けをシミュレーションする段階と、
シミュレーションの結果を利用して工程設計案ごとに求
めた品質、加工コスト、納期それぞれの評価値に基づい
て1つの工程設計案を決定する段階とからなることを特
徴とし、設計・製作の実例情報を格納したデータベース
および工程情報を利用して工程設計案を作成し、工程設
計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期それぞれの評
価値に基づいて1つの工程設計案を決定することによ
り、過去に受注した製品に関する設計・製作の実例情報
および工程情報を利用してしかも稼動設備の状況を考慮
して最適な工程設計案を短時間で提案することができ
る。
【0007】請求項3の発明は、受注した製品に関する
設計・製作における特性情報を入力装置により入力する
段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき設
計・製作の実例情報を格納したデータベースおよび工程
情報を格納したデータベースおよび基準計算情報を格納
したデータベースを利用して複数の工程設計案を作成す
る段階と、工程設計案ごとに現状の稼動設備に対する仮
の割り付けをシミュレーションする段階と、シミュレー
ションの結果を利用して工程設計案ごとに求めた品質、
加工コスト、納期それぞれの評価値に基づいて1つの工
程設計案を決定する段階とからなることを特徴とし、設
計・製作の実例情報を格納したデータベースおよび工程
情報を格納したデータベースおよび基準計算情報を格納
したデータベースを利用して工程設計案を作成し、工程
設計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期それぞれの
評価値に基づいて1つの工程設計案を決定することによ
り、過去に受注した製品に関する設計・製作の実例情報
および工程情報を利用してしかも稼動設備の状況を考慮
して最適な工程設計案を短時間で提案することができ
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記実例情報を格納したデータベー
スは、過去に受注を受けたユーザごとのユーザ名および
商品名をキーに、加工方法、加工順序、加工時間がセッ
トとしてデータベース化されているので、ユーザ名およ
び商品名をキーに上記実例情報を格納したデータベース
を検索して、過去に受注を受けた製品に関する加工方
法、加工順序、加工時間のデータを利用して工程設計案
を作成することができる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記実例情報を格納したデータベー
スは、過去に受注を受けた製品の形状特性をキーに、加
工方法、加工順序、加工時間がセットとしてデータベー
ス化されているので、過去に受注を受けた製品の形状特
性をキーに上記実例情報を格納したデータベースを検索
して、加工方法、加工順序、加工時間のデータを利用し
て工程設計案を作成することができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、上記工程情報を格納したデータベー
スは、個々の部位形状の特性をキーに、基準工程案にお
ける加工方法、加工順序、加工時間がセットしてデータ
ベース化されているので、個々の部位形状の特性をキー
に上記工程情報を格納したデータベースを検索して、加
工方法、加工順序、加工時間を含む基準工程案を利用す
ることができる。
【0011】請求項7の発明は、請求項3の発明におい
て、上記基準計算情報を格納したデータベースは、加工
設備における形状特性情報と加工時間との関連データが
データベース化されているので、加工設備における形状
特性情報と加工時間との関連データを利用して工程設計
案を作成することができる。
【0012】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、現状の稼動設備に対する仮の割り付
けをシミュレーションするにあたって、納期から逆向き
に割り付けるので、仕掛品の待ち時間をできるだけ短く
できる。
【0013】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、現状の稼動設備に対する仮の割り付
けをシミュレーションするにあたって、設備に余力があ
れば前から順に割り付けるので、製品の製作に要する所
要時間を短くできるととともに、設備の稼動率を高める
ことができる。
【0014】請求項10の発明は、請求項1ないし請求
項7の発明において、現状の稼動設備に対する仮の割り
付けをシミュレーションするにあたって、他の注文との
兼ね合いを考慮しながら納期から逆算して製作に着手可
能な着手可能日を算出し、算出した着手可能日をもとに
優先順位をつけて前から順に割り付けるので、全体とし
て負荷のバランスをとることができる。
【0015】請求項11の発明は、請求項3の発明にお
いて、上記基準計算情報データベースに工程に関する内
作と外作との比率が格納されており、現状の稼動設備に
対する仮の割り付けをシミュレーションするにあたっ
て、上記基準計算情報データベースに格納されている工
程に関する内作と外作との比率を考慮してシミュレーシ
ョンするので、内作と外作との負荷のバランスをとるこ
とができる。
【0016】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、上記内作において調達部品が必要な場合には当
該調達部品に関する複数の購入先のうちの1つを当該調
達部品の納期およびコスト、受注した製品の納期により
購入先を判断して選択するので、調達部品の納期が製品
の納期に影響を与えない範囲でより安価な調達部品を購
入することができ、低コスト化を図ることができるとと
もに受注した製品の納期遅れを防止することができる。
【0017】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、調達部品に関する情報をインターネットにより
外部の電子情報とリンクし、調達部品の最新のコストお
よび基準日程を把握した上で上記判断を行うので、調達
部品に関する最新の情報を把握した上での判断により調
達部品の購入先を選択することができ、柔軟に対応する
ことができる。
【0018】請求項14の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記基準計算情報を格納したデータベースにユー
ザごとの工程品質、コスト、納期それぞれの評価値を求
める際の重みに関する情報が格納されており、上記評価
値を求めるにあたって、上記基準計算情報を格納したデ
ータベースに格納されているユーザごとの工程品質、コ
スト、納期それぞれに対する重みを利用して評価値を求
めるので、上記評価値を求めるにあたって上記基準計算
情報を格納したデータベースに格納されているユーザご
との工程品質、コスト、納期それぞれに対する重みを利
用することができる。
【0019】請求項15の発明は、請求項4の発明にお
いて、上記実例情報を格納したデータベースに過去の工
程品質、コスト、納期それぞれの評価値を求めた際に利
用した重みに関する情報が格納されており、上記評価値
を求めるにあたって、上記実例情報を格納したデータベ
ースに格納されている過去の工程品質、コスト、納期の
それぞれについて実績値を平均して得た重みを利用して
評価値を求めるので、上記コンピュータは実例情報を格
納したデータベースを検索して過去の工程品質、コス
ト、納期のそれぞれについて実績値を平均して得た重み
を利用して評価値を求めることができる。
【0020】請求項16の発明は、請求項3の発明にお
いて、上記基準計算情報を格納したデータベースに工程
品質、コスト、納期の優先度が格納されており、上記評
価値を求めるにあたって、工程品質、コスト、納期それ
ぞれに重みを乗じて加算して総合的な評価値を求め、基
準値以上の評価値が得られた工程設計案が1つのときに
は当該工程設計案に決定し、基準値以上の評価値が得ら
れた工程設計案が複数あるときには、工程品質、コス
ト、納期のうち優先度の高い項目での評価値が高い1つ
の工程設計案に決定するので、工程品質、コスト、納期
の優先度を考慮した上で最適な工程設計案を提案するこ
とができる。
【0021】請求項17の発明は、請求項6の発明にお
いて、上記工程情報を格納したデータベースは、工程品
質、コスト、納期それぞれに対する評価値が格納されて
おり、工程品質、コスト、納期のすべての項目の評価値
が既存データよりも優れているときに工程品質、コス
ト、納期すべての項目の評価値が更新されるので、より
最適な工程設計案を提案することができる。
【0022】請求項18の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記工程情報を格納したデータベースは、工程品
質、コスト、納期それぞれに対する評価値が格納されて
おり、工程設計案の工程品質、コスト、納期の各評価値
の和である総合的な評価値が既存の総合的な評価値より
も大きいときに、加工方法、加工時間のデータが当該工
程設計案における加工工程、加工時間のデータに更新さ
れるので、より最適な工程設計案を提案することができ
る。
【0023】請求項19の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記工程情報を格納したデータベースは、工程設
計案として選択される頻度が高い工程設計案の加工方
法、加工時間が基準工程案の加工方法、加工時間として
更新されるので、より最適な工程設計案を提案すること
ができる。
【0024】請求項20の発明は、金型の形状属性およ
び成形品属性よりなる特性情報を入力装置により入力す
る段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき
設計・製作の過去に受注を受けたユーザごとのユーザ名
および金型の商品名をキーに加工方法、加工順序、加工
時間の実例情報を格納したデータベースを利用して複数
の工程設計案を作成する段階と、工程設計案ごとに現状
の稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレーションす
る段階と、工程設計案ごとに品質、コスト、納期それぞ
れの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定する段階
とからなることを特徴とし、ユーザ名および金型の商品
名をキーに金型の設計・製作の実例情報を格納したデー
タベースを検索して工程設計案を作成し、工程設計案ご
とに求めた品質、コスト、納期それぞれの評価値に基づ
いて1つの工程設計案を決定することにより、過去に受
注した製品に関する設計・製作の実例情報を利用してし
かも稼動設備の状況を考慮して最適な工程設計案を短時
間で提案することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】まず、本願発明の特徴であって後
述の各実施形態に共通する点について説明する。
【0026】本願発明では、図1に示すように、受注し
た製品に関する設計・製作における特性情報を入力装置
(図示せず)により入力する段階(S1)と、入力装置
により入力された特性情報に基づき製品製作における設
計・製作を行うために必要な情報を体系化した基準情報
データベース(図示せず)を利用して複数の工程設計案
を作成する段階(S2)と、工程設計案ごとに現状の稼
動設備(使用可能な設備)に対する仮の割り付けをシミ
ュレーションする段階(S3)と、工程設計案ごとに求
めた品質(Q)、加工コスト(C)、納期(D)それぞ
れの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定する段階
(S4)とからなる。
【0027】(実施形態1)本実施形態の受注生産にお
ける工程設計方法について図2ないし図8を参照しなが
ら説明する。
【0028】本実施形態では、図2に示すように、受注
した製品に関する設計・製作における特性情報を入力装
置(図示せず)により入力する段階(S1)と、入力装
置により入力された特性情報に基づき設計・製作の実例
情報を格納したデータベースD1を利用して複数の工程
設計案を作成する段階(S2)と、工程設計案ごとに現
状の稼動設備(使用可能な設備)に対する仮の割り付け
をシミュレーションする段階(S3)と、工程設計案ご
とに求めた品質(Q)、加工コスト(C)、納期(D)
それぞれの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定す
る段階(S4)とからなる。すなわち、本実施形態で
は、図1にて説明した基準情報データベースとして、実
例情報を格納したデータベースD1を利用している。
【0029】まず、実例情報を格納したデータベースD
1について説明し、その後、上記各段階(S1〜S4)
について説明する。
【0030】実例情報を格納したデータベースD1は、
図3に示すように、過去に受注を受けたユーザごとのユ
ーザ名(図示例では、A社、B社、…)および商品名
(図示例では、リモコン、携帯電話、…)をキーに、加
工方法、加工順序、加工時間がセットとしてデータベー
ス化して格納されている。図3に示した例では、例えば
ユーザ名を「A社」、商品名を「リモコン」として実例
情報を格納したデータベースD1を検索すれば、加工順
序が研削→フライス→…→MCであり、「研削」の加工
時間(標準加工時間)が5時間、「フライス」の加工時
間(標準加工時間)が2時間、「MC」の加工時間(標
準加工時間)が10時間という検索結果が得られること
になる。したがって、例えば、A社からリモコンの注文
があった場合には、入力装置により入力する段階(S
1)において、ユーザ名を「A社」、商品名を「リモコ
ン」として実例情報を格納したデータベースD1を検索
することにより、自動的に、加工方法および加工時間を
求めることができる。
【0031】なお、実例情報を格納したデータベースD
1としては、例えば、図4に示すように、過去に受注を
受けた製品の形状特性(図示例では、ハウジング、構成
部品、…)をキーに、加工方法、加工順序、加工時間を
セットしてデータベース化して格納されたものでもよ
い。図4に示した例では、例えば形状特性を「ハウジン
グ」として実例情報を格納したデータベースD1を検索
すれば、加工順序が研削→フライス→…→MCであり、
「研削」の加工時間(標準加工時間)が5時間、「フラ
イス」の加工時間(標準加工時間)が2時間、「MC」
の加工時間(標準加工時間)が10時間という検索結果
が得られることになる。したがって、例えばハウジング
の注文があった場合には、入力装置により入力する段階
において、形状特性を「ハウジング」として実例情報を
格納したデータベースを検索することにより、自動的
に、加工方法および加工時間を求めることができる。こ
こにおいて、形状特性をキーとしているが、製品の形状
特性が類似していれば加工方法、加工順序、加工時間も
類似している場合が多いので、形状特性をキーとしてデ
ータベース化することができる。
【0032】次に、受注した製品に関する設計・製作に
おける特性情報を入力装置により入力する段階(S1)
について説明する。
【0033】入力装置としては例えばキーボードやマウ
スなどのポインティングデバイスを用い、入力装置によ
り入力された特性情報はCRTや液晶ディスプレイなど
よりなる表示装置(図示せず)に表示される。また、特
性情報としては、商品名、納期、価格、型属性、加工属
性などを入力する。
【0034】次に、入力装置により入力された特性情報
に基づき設計・製作の実例情報を格納したデータベース
D1を利用して複数の工程設計案を作成する段階(S
2)について説明する。この段階(S2)においては、
上述の特性情報を入力装置により入力することによりコ
ンピュータが実例情報を格納したデータベースD1を利
用して複数の工程設計案を作成する。工程設計案の一例
としては、例えば、加工方法の加工順序が研削→フライ
ス→…→MCであり、「研削」の加工時間(標準加工時
間)が5時間、「フライス」の加工時間(標準加工時
間)が2時間、「MC」の加工時間(標準加工時間)が
10時間という工程設計案などがある。要するに、各工
程設計案は、加工方法、加工順序、加工時間により構成
される。
【0035】次に、工程設計案ごとに現状の稼動設備に
対する仮の割り付けをシミュレーションする段階(S
3)について説明する。ここにおいて、シミュレーショ
ンは上述のコンピュータにて行われる。
【0036】ところで、加工方法、加工時間の情報に基
づいて実際に製品を製造する段階においては、顧客の要
求する納期に間に合うように生産する必要がある。一
方、製品が大きくて置き場所に困るような場合がある。
このような場合には、現状の稼動設備に対する仮の割り
付けをシミュレーションする段階(S3)において、例
えば図5に示すように、複数の工程からなる工程設計案
の工程を納期(期限)から逆向きに割り付けるバックワ
ード方式を採用すればよい。言い換えれば、納期ぎりぎ
りに出荷できるように工程を割り付けるようになってい
る。すなわち、納期から逆算して前倒しして、いつ開始
すれば納期に間に合うかを、実際の他の注文との兼ね合
いを考慮し設備の能力限界を超えない範囲で負荷(仕事
量)を山積みしてシミュレーションする。例えば工程1
〜工程4を有する工程設計案がある場合には、図5に示
すように、納期から逆向きに工程4、工程3、工程2、
工程1と割り付けていくが、工程2を割り付けるべき日
に負荷が設備の能力限界をオーバーする場合には当該日
(4日)には割り付けずにその前日(3日)に工程2を
割り付ける。
【0037】また、製品の置き場所に困らないような場
合には、工程設計案ごとに現状の稼動設備に対して仮の
割り付けをシミュレーションする段階(S3)におい
て、例えば図6に示すように、設備に余裕があれば現時
点から順に割り付けるフォワード方式を採用すれば、設
備の稼動率を高めることができる。すなわち、加工設備
の稼動率を優先する場合、加工手順としては、加工可能
であれば(設備に余裕があれば)できるだけ前倒しし
て、設備の空きをなくすように割り付ける。要するに、
現時点から実際の他の注文との兼ね合いを考慮し設備の
能力限界を超えない範囲で負荷(仕事量)を山積みして
割り付ける。例えば工程1〜工程4を有する工程設計案
がある場合には、図6に示すように、現時点を含む日か
ら順番に、工程1、工程2、工程3、工程4と割り付け
ていくが、工程3を割り付けるべき日(4日)に負荷が
設備の能力限界をオーバーする場合には当該日(4日)
には割り付けずにその翌日(5日)に工程3を割り付け
る。
【0038】また、加工方法、加工時間が異なる製品が
ある場合、顧客の要求する納期だけに基づいて設備の負
荷を割り当てると、納期(期限)が遅いにもかかわらず
加工手順が複雑で時間のかかるような製品の製作におい
て納期遅れを起こしてしまう恐れがある。この種の不具
合の発生を防止するには、工程設計案ごとに現状の稼動
設備に対して仮の割り付けをシミュレーションする段階
(S3)において、例えば工程1〜工程4を有する工程
設計案がある場合に、図7(a)に示すように顧客の要
求する納期(期限)から逆算して前倒しして、いつ開始
すれば納期に間に合うかを、実際の他の注文との兼ね合
いを考慮し設備の能力限界を超えない範囲で負荷(仕事
量)を山積みして製品の納期(期限)を守れる最も遅い
製作着手日を着手可能日として算出し、算出した着手可
能日をもとに優先順位をつけて図7(b)に示すように
現時点から実際の他の注文との兼ね合いを考慮し設備の
能力限界を超えない範囲で負荷(仕事量)を山積みして
割り付けるようにしてもよい。すなわち、バックワード
方式とフォワード方式とを組み合わせたハイブリッド方
式を採用してもよい。このようなハイブリッド方式を採
用することにより、全体として能力と負荷とのバランス
がとれるような割り付けを行うことができる。
【0039】次に、工程設計案ごとに求めた品質
(Q)、加工コスト(C)、納期(D)それぞれの評価
値に基づいて1つの工程設計案を決定する段階(S4)
について説明する。ここに、評価値の計算および1つの
工程設計案の決定は上記コンピュータにて行われる。な
お、納期(D)の評価値については納期に対して製作の
終了が早いほど評価値が高くなる。また、加工コスト
(C)については工程ごとの時間当たりの単価に加工時
間を乗じて算出し、加工コストが安価なほど評価値が高
くなる。
【0040】すなわち、上記コンピュータは、工程設計
案ごとに品質(Q)、加工コスト(C)、納期(D)そ
れぞれの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定する
ようになっている。ここにおいて、コンピュータは、複
数の工程設計案のうち評価値が最も高い1つの工程設計
案に決定するが、品質(Q)、加工コスト(C)、納期
(D)それぞれの評価値に重みを乗じた値の和を総合的
な評価値として求める。重みは、例えば図8(a)に示
すような工程設計案が実例情報を格納したデータベース
D1に複数件あれば、図8(b)に示すような過去の品
質(Q)、加工コスト(C)、納期(D)それぞれに対
する重みを平均して図8(C)に示すような重み(平均
値)を算出する。
【0041】しかして、本実施形態では、受注から設
計、製作を行う個別受注生産において、設計・製作の実
例情報を格納したデータベースD1を利用して工程設計
案を作成し、工程設計案ごとに求めた品質(Q)、加工
コスト(C)、納期(D)それぞれの評価値に基づいて
1つの工程設計案を決定することにより、過去に受注し
た製品に関する設計・製作の実例情報を利用してしかも
稼動設備の状況を考慮して最適な工程設計案を短時間で
提案することができる。すなわち、個別受注生産におい
て製作をより考慮した工程設計を容易に行うことができ
る。
【0042】(実施形態2)本実施形態の受注生産にお
ける工程設計方法について図9ないし図13を参照しな
がら説明する。
【0043】本実施形態では、図9に示すように、受注
した製品に関する設計・製作における特性情報を入力装
置(図示せず)により入力する段階(S1)と、入力装
置により入力された特性情報に基づき設計・製作の実例
情報を格納したデータベースD1および工程情報を格納
したデータベースD2を利用して複数の工程設計案を作
成する段階(S2)と、工程設計案ごとに現状の稼動設
備に対する仮の割り付けをシミュレーションする段階
(S3)と、工程設計案ごとに求めた品質(Q)、加工
コスト(C)、納期(D)それぞれの評価値に基づいて
1つの工程設計案を決定する段階(S4)とからなる。
なお、本実施形態の工程設計方法は、実施形態1と略同
じであって、工程設計案を作成する段階において実例情
報を格納したデータベースD1に加えて工程情報を格納
したデータベースD2を利用する点に特徴がある。すな
わち、本実施形態では、図1にて説明した基準情報デー
タベースとして、実例情報を格納したデータベースD1
および工程情報を格納したデータベースD2を利用して
いる。なお、実施形態1と同様の点については説明を省
略する。
【0044】ここにおいて、工程情報を格納したデータ
ベースD2は、図10に示すように、個々の部位形状の
特性(部位特性)をキーに、基準工程案として加工方
法、加工順序、加工時間が格納されている。図10に示
した例では、部位特性1を「深掘り」とすると、加工方
法が研削で加工時間(標準加工時間)が5時間、部位特
性nを「焼入れ有り」とすると、加工方法がMCで加工
時間(標準加工時間)が10時間である。したがって、
製品の注文があった場合、製品の全体形状から個々の部
位ごとの形状特性を判断し、その特性情報に基づいて工
程情報を格納したデータベースD2を検索することによ
り、加工方法および加工時間を自動的に求めることがで
きる。要するに、実例情報を格納したデータベースD1
および工程情報を格納したデータベースD2それぞれを
適宜に検索して複数の工程設計案を容易に作成すること
ができるのである。
【0045】ところで、図11(a)に示すように、工
程情報を格納したデータベースD2に基準工程案に加え
て品質、コスト(加工コスト)、納期それぞれの評価値
もデータベース化しておき、図11(b)に示す新規の
工程設計案の品質、コスト(加工コスト)、納期それぞ
れの評価値のうちの少なくとも1つが図11(a)に示
す既存データよりも優れている場合には基準工程案の加
工方法、加工時間の置き換えを行う(基準工程案を更新
する)。ただし、品質、コスト(加工コスト)、納期そ
れぞれの各評価値のうち1つでも既存データを下回る評
価値がある場合には置き換え(更新)は行わない。な
お、図11に示した例では、品質、コスト、納期それぞ
れの評価値の既存データが55,35,20であり、品
質、コスト、納期それぞれの新規データが70,50,
20なので、品質およびコストの2つについて新規デー
タが既存データを上回り、納期については新規データと
既存データと同じであるから、基準工程案の加工方法、
加工時間の置き換え(更新)が行われる(すなわち、自
動的にメンテナンスされる)。
【0046】また、図12(b)に示す新規データにお
ける品質、コスト(加工コスト)、納期それぞれの評価
値の合計値(70+20+30=120)を求めて、図
12(a)に示す既存データにおける品質、コスト、納
期それぞれの評価値の合計値(55+35+20=11
0)よりも大きな場合に、基準工程案の加工方法、加工
時間の置き換え(更新)が行われる(すなわち、自動的
にメンテナンスされる)ようにしてもよい。要するに、
品質、コスト、納期それぞれの評価値より求められる総
合的な評価値に基づいて工程情報を格納したデータベー
スD2の自動的なメンテナンスが実行されるようにして
もよい。また、図12に示した例では、品質、コスト、
納期の各評価値を単純に合計しているが、品質、コス
ト、納期の各評価値にそれぞれ重みを乗算してから合計
するようにしてもよい。
【0047】また、図13(a)に示すように工程情報
を格納したデータベースD2に基準工程案に加えて当該
基準工程案の候補としての検索頻度(候補回数)を記憶
しておき、図13(b)に示す新規データの候補回数が
図13(a)に示す既存データよりも多い場合に、基準
工程案の加工方法、加工時間の置き換え(更新)が行わ
れる(すなわち、自動的にメンテナンスされる)ように
してもよい。図13に示した例では、既存データの候補
回数が25回であり、新規データの候補回数が26回な
ので、基準工程案の加工方法、加工時間の置き換え(更
新)が行われる(すなわち、自動的にメンテナンスされ
る)。
【0048】しかして、本実施形態では、受注から設
計、製作を行う個別受注生産において、設計・製作の実
例情報を格納したデータベースD1および基準工程を格
納したデータベースD2を利用して工程設計案を作成
し、工程設計案ごとに求めた品質(Q)、加工コスト
(C)、納期(D)それぞれの評価値に基づいて1つの
工程設計案を決定することにより、過去に受注した製品
に関する設計・製作の実例情報を利用してしかも稼動設
備の状況を考慮して最適な工程設計案を短時間で提案す
ることができる。すなわち、個別受注生産において製作
をより考慮した工程設計を容易に行うことができる。
【0049】(実施形態3)本実施形態の受注生産にお
ける工程設計方法について図14ないし図23を参照し
ながら説明する。
【0050】本実施形態では、図14に示すように、受
注した製品に関する設計・製作における特性情報を入力
装置(図示せず)により入力する段階(S1)と、入力
装置により入力された特性情報に基づき設計・製作の実
例情報を格納したデータベースD1および工程情報を格
納したデータベースD2および基準計算情報を格納した
データベースD3を利用して複数の工程設計案を作成す
る段階(S2)と、工程設計案ごとに現状の稼動設備に
対する仮の割り付けをシミュレーションする段階(S
3)と、工程設計案ごとに求めた品質、加工コスト、納
期それぞれの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定
する段階(S4)とからなる。なお、本実施形態の工程
設計方法は、実施形態2と略同じであって、工程設計案
を作成させる段階において実例情報を格納したデータベ
ースD1および工程情報を格納したデータベースD2に
加えて基準計算情報を格納したデータベースD3を利用
する点に特徴がある。すなわち、本実施形態では、図1
にて説明した基準情報データベースとして、実例情報を
格納したデータベースD1および工程情報を格納したデ
ータベースD2および基準計算情報を格納したデータベ
ースD3を利用している。なお、実施形態2と同様の点
については説明を省略する。
【0051】ここにおいて、基準計算情報を格納したデ
ータベースD3は、例えば図15に示すように加工設備
における形状特性情報と加工時間の関連データや能力な
どの基準設定情報が格納されたテーブルと、コストに関
する基準設定情報が格納されたテーブルと、調達に関す
る基準設定情報が格納されたテーブルなどを備えてい
る。図15に示した例では、例えば「深掘り」の上限値
が50mm、単位がmm/H、能力が10であり、「ワ
イヤカット(ワイヤ放電加工)」の上限値が100m
m、単位がmm/H、能力が50である。また、基準計
算情報を格納したデータベースD3には、形状の寸法の
大小などによる加工時間の差なども格納されている。
【0052】ところで、受注した製品を自社内で一貫作
業的に生産することが不利、困難な場合などには製作段
階において内作と外作とが併用されるが、本実施形態で
は、基準計算情報を格納したデータベースD3に、図1
6に示すような内作と外作との設定比率のデータが格納
されており、コンピュータが工程設計案ごとに現状の稼
動設備に対する仮の割り付けをシミュレーションするに
あたって、図17に示す工程2、工程4のように内作と
外作との両方が可能な工程については、基準計算情報を
格納したデータベースD3に格納されている内作と外作
との設定比率に基づいて内作と外作とを振り分けるよう
になっている。すなわち、例えば製品Aに関して図17
に示すように工程1〜工程6を有する工程設計案におい
て、工程1、工程3、工程5、工程6は内作のみ可能
で、工程2、工程4については内作と外作との両方が可
能である場合には、工程2に対しては内作が選択され、
工程4には外作が選択される。このように、内作と外作
との両方が可能な場合には、基準計算情報を格納したデ
ータベースD3にあらかじめ設定された内作と外作との
比率にしたがって内作と外作とが自動的に振り分けられ
るので、内部と外部との負荷のバランスをとることがで
きる。
【0053】また、図18に示すように、工程2におい
て調達部品a、工程4において調達部品bが必要な場
合、工程4については外作するので外注先に調達させれ
ばよいが、工程2については内作するので、調達部品a
を他社(購入先)から購入する必要がある。ここにおい
て、コンピュータは、調達部品aに関して複数の購入先
がある場合、状況に応じて購入先を自動的に選択するよ
うになっている。すなわち、調達部品aの購入先として
X社とY社とがあり、X社では価格が500円、納期
(期間)が3日、Y社では価格が600円、納期(期
間)が1日であるとすると、工程2の前工程(工程1)
がトラブルなどにより工程2の日程が厳しい場合には、
購入価格が多少高くても調達部品aの納期が短いY社を
選択し、工程2の日程に余裕がある場合には、調達部品
aの納期が長くても低価格のX社を選択する。
【0054】また、調達部品情報を外部の電子情報とイ
ンターネットなどの情報ネットワークを通じてリンク
し、調達部品に関する最新のコスト、リードタイム(基
準日程)などの情報を常に把握できるようにしておけ
ば、調達部品に関して最適な購入先を選択することがで
きる。例えば、図19に示すように、工程2に必要な調
達部品がaであったが、a’でも代用可能であること
や、新たな購入先の情報などが追加されている場合に、
調達部品a’で見るとXX社では価格が300円、納期
(期間)が8時間、YY社では価格が200円、納期
(期間)が12時間であり、X社やY社に比べて低価格
で納期も短いので、XX社やYY社を選択することも当
然考えられ、柔軟に対応することができる。
【0055】ところで、本実施形態における基準計算情
報を格納したデータベースD3には、図20に示すよう
に、ユーザごとに品質、コスト(加工コスト)、納期そ
れぞれの重みが格納されており、コンピュータが品質、
コスト、納期それぞれの評価値から総合的な評価値を求
めて複数の工程設計案から1つの工程設計案を決定する
段階(S4)において、基準計算情報を格納したデータ
ベースD3に格納された品質、コスト、納期それぞれの
重みを用いて総合的な評価値を計算するようになってい
る。例えば図20に示すように、A社に関して、品質、
コスト、納期それぞれの重みが5,3,2であり、B社
に関して、品質、コスト、納期それぞれの重みが1,
7,2であるとすると、A社の製品に対する複数の工程
設計案ごとの総合的な評価値は、品質、コスト、納期そ
れぞれの評価値を品質値、コスト値、納期値とすると、 評価値=5×品質値+3×コスト値+2×納期値 で求められる。
【0056】また、B社の製品に対する複数の工程設計
案ごとの総合的な評価値は、 評価値=1×品質値+7×コスト値+2×納期値 で求められる。
【0057】コンピュータが複数の工程設計案から1つ
の工程設計案を決定する際に、総合的な評価値が最高値
となる工程設計案に決定するようにしてもよいが、本実
施形態においては、基準計算情報を格納したデータベー
スD3に図21(a)に示すように総合的な評価値の基
準値(評価基準)と、品質、コスト、納期の優先度とが
設定されており、図21(b)に示すように、総合的な
評価値が基準値以上となる工程設計案(候補)が複数あ
る(候補1〜3)場合、直ちに総合的な評価値が最高値
の候補1を選択するのではなく、図21(c)に示すよ
うに優先度に設定されているコストの評価値が50で最
も高い候補2に決定するようになっている。
【0058】しかして、本実施形態では、受注から設
計、製作を行う個別受注生産において、設計・製作の実
例情報を格納したデータベースD1および基準工程を格
納したデータベースD2および基準計算情報を格納した
データベースD3を利用して工程設計案を作成し、工程
設計案ごとに求めた品質(Q)、加工コスト(C)、納
期(D)それぞれの評価値に基づいて1つの工程設計案
を決定することにより、過去に受注した製品に関する設
計・製作の実例情報を利用してしかも稼動設備の状況を
考慮して最適な工程設計案を短時間で提案することがで
きる。すなわち、個別受注生産において製作をより考慮
した工程設計を容易に行うことができる。
【0059】(実施形態4)本実施形態は実施形態1と
略同じであって、個別受注生産する製品として金型を対
象としている。
【0060】本実施形態では、図22に示すように、金
型の形状属性および成形品属性よりなる特性情報を入力
装置(図示せず)により入力する段階(S1)と、入力
装置により入力された特性情報に基づき設計・製作の過
去に受注を受けたユーザごとのユーザ名および金型の商
品名をキーに加工方法、加工順序、加工時間の実例情報
を格納したデータベースD1を利用して複数の工程設計
案を作成する段階(S2)と、工程設計案ごとに現状の
稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレーションする
段階(S3)と、工程設計案ごとに品質(Q)、加工コ
スト(C)、納期(D)それぞれの評価値から求めた総
合的な評価値に基づいて1つの工程設計案を決定する段
階(S4)とからなる。なお、実施形態1と同じ点につ
いては説明を省略する。
【0061】ここに、特性情報は、受注した金型に関す
る設計・製作における特性情報であって、金型の形状属
性(例えば、ハウジング、構成部品など)や成形品属性
(焼き入れの有無など)や加工属性(深掘り、リブの有
無など)などがあり、例えば、図23(a)に示すよう
に商品名として「リモコン」、型属性(形状属性)とし
て「ハウジング」、成形品属性として「焼き入れ有
り」、加工属性として「深掘り/100mm」などを入
力装置により入力し、図23(b)に示すように納期、
価格などを入力装置により入力すればよい。
【0062】上述の複数の工程設計案はコンピュータに
より作成される。ところで、実例情報を格納したデータ
ベースD1には、過去に受注を受けた商品名ごとに例え
ば図24(a)に示すように加工方法、加工手順、加工
時間がセットしてデータベース化して格納されており、
商品名をキーに検索することができるようになってい
る。上記コンピュータは、入力装置により入力された特
性情報に基づき実例情報を格納したデータベースD1を
利用して図25に示すような複数の工程設計案(候補
1、候補2など)を作成する。
【0063】その後、コンピュータにて、工程設計案ご
とに現状の稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレー
ションする。仮の割り付けにあたっては、加工可能であ
れば(設備に余裕があれば)できるだけ前倒しして、設
備の空きをなくすように割り付ける。要するに、現時点
から実際の他の注文との兼ね合いを考慮し設備の能力限
界を超えない範囲で負荷(仕事量)を山積みして割り付
ける。例えば図26に示すように工程1〜工程6を有す
る工程設計案がある場合には、現時点を含む日から順番
に、工程1、工程2、工程3、工程4と割り付けていく
が、工程3を割り付けるべき日(4日)に負荷が設備の
能力限界をオーバーする場合には当該日(4日)には割
り付けずにその翌日(5日)に工程3を割り付ける。
【0064】そして、コンピュータは、工程設計案ごと
に総合的な評価値を求めて、複数の工程設計案の中から
1つの工程設計案に決定するようになっている。ここ
に、総合的な評価値は、品質、コスト、納期それぞれの
評価値を品質値、コスト値、納期値とし、品質値、コス
ト値、納期値それぞれの重みを重み1、重み2、重み3
とすると、 評価値=重み1×品質値+重み2×コスト値+重み3×
納期値 で求められる。なお、コスト値は、コストが安価なほど
値が大きくなる。ここに、コストは、工程ごとの時間当
たりの単価に加工時間を乗じて算出される。また、納期
値はユーザの要求する納期よりも早いほど値が大きくな
る。また、品質値は、品質が良いほど値が大きくなる。
【0065】ところで、コンピュータが複数の工程設計
案を作成するにあたって、図4(a)に示すように商品
名をキーに加工方法、加工手順、加工時間をセットして
データベース化された実例情報を格納したデータベース
D1の他に、実施形態2と同様に図24(b)に示す個
々の部位形状の特性をキーに基準工程案として加工方
法、加工時間を格納した工程情報データベース、および
実施形態3と同様に図24(c)に示すような形状特性
と加工時間との関連データなどの基準計算情報を格納し
たデータベースを利用してもよい。また、実例情報を格
納したデータベースD1において、商品名の他にユーザ
ー名をキーに加えてユーザ名および商品名をキーに加工
方法、加工手順、加工時間をセットとしてデータベース
化しておけば、ユーザ名および商品名をキーに実例情報
を格納したデータベースD1を検索することができる。
【0066】しかして、本実施形態では、ユーザ名およ
び金型の商品名をキーに金型の設計・製作の実例情報を
格納したデータベースD1を検索して工程設計案を作成
し、工程設計案ごとに求めた品質(Q)、加工コスト
(C)、納期(D)それぞれの評価値に基づいて1つの
工程設計案を決定することにより、過去に受注した製品
に関する設計・製作の実例情報を利用してしかも稼動設
備の状況を考慮して最適な工程設計案を短時間で提案す
ることができる。すなわち、個別受注生産において製作
をより考慮した工程設計を容易に行うことができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明は、受注した製品に関す
る設計・製作における特性情報を入力装置により入力す
る段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき
設計・製作の実例情報を格納したデータベースを利用し
て複数の工程設計案を作成する段階と、工程設計案ごと
に現状の稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレーシ
ョンする段階と、シミュレーションの結果を利用して工
程設計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期それぞれ
の評価値に基づいて1つの工程設計案を決定する段階と
からなることを特徴とし、設計・製作の実例情報を格納
したデータベースを利用して工程設計案を作成し、工程
設計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期それぞれの
評価値に基づいて1つの工程設計案を決定することによ
り、過去に受注した製品に関する設計・製作の実例情報
を利用してしかも稼動設備の状況を考慮して最適な工程
設計案を短時間で提案することができるという効果があ
る。
【0068】請求項2の発明は、受注した製品に関する
設計・製作における特性情報を入力装置により入力する
段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき設
計・製作の実例情報を格納したデータベースおよび工程
情報を格納したデータベースを利用して複数の工程設計
案を作成する段階と、工程設計案ごとに現状の稼動設備
に対する仮の割り付けをシミュレーションする段階と、
シミュレーションの結果を利用して工程設計案ごとに求
めた品質、加工コスト、納期それぞれの評価値に基づい
て1つの工程設計案を決定する段階とからなることを特
徴とし、設計・製作の実例情報を格納したデータベース
および工程情報を利用して工程設計案を作成し、工程設
計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期それぞれの評
価値に基づいて1つの工程設計案を決定することによ
り、過去に受注した製品に関する設計・製作の実例情報
および工程情報を利用してしかも稼動設備の状況を考慮
して最適な工程設計案を短時間で提案することができる
という効果がある。
【0069】請求項3の発明は、受注した製品に関する
設計・製作における特性情報を入力装置により入力する
段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき設
計・製作の実例情報を格納したデータベースおよび工程
情報を格納したデータベースおよび基準計算情報を格納
したデータベースを利用して複数の工程設計案を作成す
る段階と、工程設計案ごとに現状の稼動設備に対する仮
の割り付けをシミュレーションする段階と、シミュレー
ションの結果を利用して工程設計案ごとに求めた品質、
加工コスト、納期それぞれの評価値に基づいて1つの工
程設計案を決定する段階とからなることを特徴とし、設
計・製作の実例情報を格納したデータベースおよび工程
情報を格納したデータベースおよび基準計算情報を格納
したデータベースを利用して工程設計案を作成し、工程
設計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期それぞれの
評価値に基づいて1つの工程設計案を決定することによ
り、過去に受注した製品に関する設計・製作の実例情報
および工程情報を利用してしかも稼動設備の状況を考慮
して最適な工程設計案を短時間で提案することができる
という効果がある。
【0070】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記実例情報を格納したデータベー
スは、過去に受注を受けたユーザごとのユーザ名および
商品名をキーに、加工方法、加工順序、加工時間がセッ
トとしてデータベース化されているので、ユーザ名およ
び商品名をキーに上記実例情報を格納したデータベース
を検索して、過去に受注を受けた製品に関する加工方
法、加工順序、加工時間のデータを利用して工程設計案
を作成することができるという効果がある。
【0071】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記実例情報を格納したデータベー
スは、過去に受注を受けた製品の形状特性をキーに、加
工方法、加工順序、加工時間がセットとしてデータベー
ス化されているので、過去に受注を受けた製品の形状特
性をキーに上記実例情報を格納したデータベースを検索
して、加工方法、加工順序、加工時間のデータを利用し
て工程設計案を作成することができるという効果があ
る。
【0072】請求項6の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、上記工程情報を格納したデータベー
スは、個々の部位形状の特性をキーに、基準工程案にお
ける加工方法、加工順序、加工時間がセットしてデータ
ベース化されているので、個々の部位形状の特性をキー
に上記工程情報を格納したデータベースを検索して、加
工方法、加工順序、加工時間を含む基準工程案を利用す
ることができるという効果がある。
【0073】請求項7の発明は、請求項3の発明におい
て、上記基準計算情報を格納したデータベースは、加工
設備における形状特性情報と加工時間との関連データが
データベース化されているので、加工設備における形状
特性情報と加工時間との関連データを利用して工程設計
案を作成することができるという効果がある。
【0074】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、現状の稼動設備に対する仮の割り付
けをシミュレーションするにあたって、納期から逆向き
に割り付けるので、仕掛品の待ち時間をできるだけ短く
できるという効果がある。
【0075】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、現状の稼動設備に対する仮の割り付
けをシミュレーションするにあたって、設備に余力があ
れば前から順に割り付けるので、製品の製作に要する所
要時間を短くできるととともに、設備の稼動率を高める
ことができるという効果がある。
【0076】請求項10の発明は、請求項1ないし請求
項7の発明において、現状の稼動設備に対する仮の割り
付けをシミュレーションするにあたって、他の注文との
兼ね合いを考慮しながら納期から逆算して製作に着手可
能な着手可能日を算出し、算出した着手可能日をもとに
優先順位をつけて前から順に割り付けるので、全体とし
て負荷のバランスをとることができるという効果があ
る。
【0077】請求項11の発明は、請求項3の発明にお
いて、上記基準計算情報データベースに工程に関する内
作と外作との比率が格納されており、現状の稼動設備に
対する仮の割り付けをシミュレーションするにあたっ
て、上記基準計算情報データベースに格納されている工
程に関する内作と外作との比率を考慮してシミュレーシ
ョンするので、内作と外作との負荷のバランスをとるこ
とができるという効果がある。
【0078】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、上記内作において調達部品が必要な場合には当
該調達部品に関する複数の購入先のうちの1つを当該調
達部品の納期およびコスト、受注した製品の納期により
購入先を判断して選択するので、調達部品の納期が製品
の納期に影響を与えない範囲でより安価な調達部品を購
入することができ、低コスト化を図ることができるとと
もに受注した製品の納期遅れを防止することができると
いう効果がある。
【0079】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、調達部品に関する情報をインターネットにより
外部の電子情報とリンクし、調達部品の最新のコストお
よび基準日程を把握した上で上記判断を行うので、調達
部品に関する最新の情報を把握した上での判断により調
達部品の購入先を選択することができ、柔軟に対応する
ことができるという効果がある。
【0080】請求項14の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記基準計算情報を格納したデータベースにユー
ザごとの工程品質、コスト、納期それぞれの評価値を求
める際の重みに関する情報が格納されており、上記評価
値を求めるにあたって、上記基準計算情報を格納したデ
ータベースに格納されているユーザごとの工程品質、コ
スト、納期それぞれに対する重みを利用して評価値を求
めるので、上記評価値を求めるにあたって上記基準計算
情報を格納したデータベースに格納されているユーザご
との工程品質、コスト、納期それぞれに対する重みを利
用することができるという効果がある。
【0081】請求項15の発明は、請求項4の発明にお
いて、上記実例情報を格納したデータベースに過去の工
程品質、コスト、納期それぞれの評価値を求めた際に利
用した重みに関する情報が格納されており、上記評価値
を求めるにあたって、上記実例情報を格納したデータベ
ースに格納されている過去の工程品質、コスト、納期の
それぞれについて実績値を平均して得た重みを利用して
評価値を求めるので、上記コンピュータは実例情報を格
納したデータベースを検索して過去の工程品質、コス
ト、納期のそれぞれについて実績値を平均して得た重み
を利用して評価値を求めることができるという効果があ
る。
【0082】請求項16の発明は、請求項3の発明にお
いて、上記基準計算情報を格納したデータベースに工程
品質、コスト、納期の優先度が格納されており、上記評
価値を求めるにあたって、工程品質、コスト、納期それ
ぞれに重みを乗じて加算して総合的な評価値を求め、基
準値以上の評価値が得られた工程設計案が1つのときに
は当該工程設計案に決定し、基準値以上の評価値が得ら
れた工程設計案が複数あるときには、工程品質、コス
ト、納期のうち優先度の高い項目での評価値が高い1つ
の工程設計案に決定するので、工程品質、コスト、納期
の優先度を考慮した上で最適な工程設計案を提案するこ
とができるという効果がある。
【0083】請求項17の発明は、請求項6の発明にお
いて、上記工程情報を格納したデータベースは、工程品
質、コスト、納期それぞれに対する評価値が格納されて
おり、工程品質、コスト、納期のすべての項目の評価値
が既存データよりも優れているときに工程品質、コス
ト、納期すべての項目の評価値が更新されるので、より
最適な工程設計案を提案することができるという効果が
ある。
【0084】請求項18の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記工程情報を格納したデータベースは、工程品
質、コスト、納期それぞれに対する評価値が格納されて
おり、工程設計案の工程品質、コスト、納期の各評価値
の和である総合的な評価値が既存の総合的な評価値より
も大きいときに、加工方法、加工時間のデータが当該工
程設計案における加工工程、加工時間のデータに更新さ
れるので、より最適な工程設計案を提案することができ
るという効果がある。
【0085】請求項19の発明は、請求項7の発明にお
いて、上記工程情報を格納したデータベースは、工程設
計案として選択される頻度が高い工程設計案の加工方
法、加工時間が基準工程案の加工方法、加工時間として
更新されるので、より最適な工程設計案を提案すること
ができるという効果がある。
【0086】請求項20の発明は、金型の形状属性およ
び成形品属性よりなる特性情報を入力装置により入力す
る段階と、入力装置により入力された特性情報に基づき
設計・製作の過去に受注を受けたユーザごとのユーザ名
および金型の商品名をキーに加工方法、加工順序、加工
時間の実例情報を格納したデータベースを利用して複数
の工程設計案を作成する段階と、工程設計案ごとに現状
の稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレーションす
る段階と、工程設計案ごとに品質、コスト、納期それぞ
れの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定する段階
とからなることを特徴とし、ユーザ名および金型の商品
名をキーに金型の設計・製作の実例情報を格納したデー
タベースを検索して工程設計案を作成し、工程設計案ご
とに求めた品質、コスト、納期それぞれの評価値に基づ
いて1つの工程設計案を決定することにより、過去に受
注した製品に関する設計・製作の実例情報を利用してし
かも稼動設備の状況を考慮して最適な工程設計案を短時
間で提案することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受注生産における工程設計方法の説明
図である。
【図2】実施形態1の受注生産における工程設計方法の
説明図である。
【図3】同上において利用する実例情報を格納したデー
タベースの説明図である。
【図4】同上において利用する実例情報を格納したデー
タベースの説明図である。
【図5】同上における現状の稼動設備に対する仮の割り
付け方の説明図である。
【図6】同上における現状の稼動設備に対する仮の割り
付け方の説明図である。
【図7】同上における現状の稼動設備に対する仮の割り
付け方の説明図である。
【図8】同上において利用する実例情報を格納したデー
タベースの説明図である。
【図9】実施形態2の受注生産における工程設計方法の
説明図である。
【図10】同上において利用する工程情報を格納したデ
ータベースの説明図である。
【図11】同上において利用する工程情報を格納したデ
ータベースの説明図である。
【図12】同上において利用する工程情報を格納したデ
ータベースの説明図である。
【図13】同上において利用する工程情報を格納したデ
ータベースの説明図である。
【図14】実施形態3の受注生産における工程設計方法
の説明図である。
【図15】同上において利用する基準計算情報を格納し
たデータベースの説明図である。
【図16】同上において利用する基準計算情報を格納し
たデータベースの説明図である。
【図17】同上における現状の稼動設備に対する仮の割
り付け方の説明図である。
【図18】同上における現状の稼動設備に対する仮の割
り付け方の説明図である。
【図19】同上における現状の稼動設備に対する仮の割
り付け方の説明図である。
【図20】同上において利用する基準計算情報を格納し
たデータベースの説明図である。
【図21】同上において利用する基準計算情報を格納し
たデータベースの説明図である。
【図22】実施形態4の受注生産における工程設計方法
の説明図である。
【図23】同上における特性情報の説明図である。
【図24】同上において利用する基準情報を格納したデ
ータベースの説明図である。
【図25】同上における工程設計案の説明図である。
【図26】同上における現状の稼動設備に対する仮の割
り付け方の説明図である。
【符号の説明】
D1 実例情報を格納したデータベース D2 工程情報を格納したデータベース D3 基準計算情報を格納したデータベース

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受注した製品に関する設計・製作におけ
    る特性情報を入力装置により入力する段階と、入力装置
    により入力された特性情報に基づき設計・製作の実例情
    報を格納したデータベースを利用して複数の工程設計案
    を作成する段階と、工程設計案ごとに現状の稼動設備に
    対する仮の割り付けをシミュレーションする段階と、シ
    ミュレーションの結果を利用して工程設計案ごとに求め
    た品質、加工コスト、納期それぞれの評価値に基づいて
    1つの工程設計案を決定する段階とからなることを特徴
    とする受注生産における工程設計方法。
  2. 【請求項2】 受注した製品に関する設計・製作におけ
    る特性情報を入力装置により入力する段階と、入力装置
    により入力された特性情報に基づき設計・製作の実例情
    報を格納したデータベースおよび工程情報を格納したデ
    ータベースを利用して複数の工程設計案を作成する段階
    と、工程設計案ごとに現状の稼動設備に対する仮の割り
    付けをシミュレーションする段階と、シミュレーション
    の結果を利用して工程設計案ごとに求めた品質、加工コ
    スト、納期それぞれの評価値に基づいて1つの工程設計
    案を決定する段階とからなることを特徴とする受注生産
    における工程設計方法。
  3. 【請求項3】 受注した製品に関する設計・製作におけ
    る特性情報を入力装置により入力する段階と、入力装置
    により入力された特性情報に基づき設計・製作の実例情
    報を格納したデータベースおよび工程情報を格納したデ
    ータベースおよび基準計算情報を格納したデータベース
    を利用して複数の工程設計案を作成する段階と、工程設
    計案ごとに現状の稼動設備に対する仮の割り付けをシミ
    ュレーションする段階と、シミュレーションの結果を利
    用して工程設計案ごとに求めた品質、加工コスト、納期
    それぞれの評価値に基づいて1つの工程設計案を決定す
    る段階とからなることを特徴とする受注生産における工
    程設計方法。
  4. 【請求項4】 上記実例情報を格納したデータベース
    は、過去に受注を受けたユーザごとのユーザ名および商
    品名をキーに、加工方法、加工順序、加工時間がセット
    としてデータベース化されてなることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の受注生産におけ
    る工程設計方法。
  5. 【請求項5】 上記実例情報を格納したデータベース
    は、過去に受注を受けた製品の形状特性をキーに、加工
    方法、加工順序、加工時間がセットとしてデータベース
    化されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載の受注生産における工程設計方法。
  6. 【請求項6】 上記工程情報を格納したデータベース
    は、個々の部位形状の特性をキーに、基準工程案におけ
    る加工方法、加工順序、加工時間がセットしてデータベ
    ース化されてなることを特徴とする請求項2または請求
    項3記載の受注生産における工程設計方法。
  7. 【請求項7】 上記基準計算情報を格納したデータベー
    スは、加工設備における形状特性情報と加工時間との関
    連データがデータベース化されてなることを特徴とする
    請求項3記載の受注生産における工程設計方法。
  8. 【請求項8】 現状の稼動設備に対する仮の割り付けを
    シミュレーションするにあたって、納期から逆向きに割
    り付けることを特徴とする請求項1ないし請求項7のい
    ずれかに記載の受注生産における工程設計方法。
  9. 【請求項9】 現状の稼動設備に対する仮の割り付けを
    シミュレーションするにあたって、設備に余力があれば
    前から順に割り付けることを特徴とする請求項1ないし
    請求項7のいずれかに記載の受注生産における工程設計
    方法。
  10. 【請求項10】 現状の稼動設備に対する仮の割り付け
    をシミュレーションするにあたって、他の注文との兼ね
    合いを考慮しながら納期から逆算して製作に着手可能な
    着手可能日を算出し、算出した着手可能日をもとに優先
    順位をつけて前から順に割り付けることを特徴とする請
    求項1ないし請求項7のいずれかに記載の受注生産にお
    ける工程設計方法。
  11. 【請求項11】 上記基準計算情報データベースに工程
    に関する内作と外作との比率が格納されており、現状の
    稼動設備に対する仮の割り付けをシミュレーションする
    にあたって、上記基準計算情報データベースに格納され
    ている工程に関する内作と外作との比率を考慮してシミ
    ュレーションすることを特徴とする請求項3記載の受注
    生産における工程設計方法。
  12. 【請求項12】 上記内作において調達部品が必要な場
    合には当該調達部品に関する複数の購入先のうちの1つ
    を当該調達部品の納期およびコスト、受注した製品の納
    期により購入先を判断して選択することを特徴とする請
    求項11記載の受注生産における工程設計方法。
  13. 【請求項13】 調達部品に関する情報をインターネッ
    トにより外部の電子情報とリンクし、調達部品の最新の
    コストおよび基準日程を把握した上で上記判断を行うこ
    とを特徴とする請求項12記載の受注生産における工程
    設計方法。
  14. 【請求項14】 上記基準計算情報を格納したデータベ
    ースにユーザごとの工程品質、コスト、納期それぞれの
    評価値を求める際の重みに関する情報が格納されてお
    り、上記評価値を求めるにあたって、上記基準計算情報
    を格納したデータベースに格納されているユーザごとの
    工程品質、コスト、納期それぞれに対する重みを利用し
    て評価値を求めることを特徴とする請求項7記載の受注
    生産における工程設計方法。
  15. 【請求項15】 上記実例情報を格納したデータベース
    に過去の工程品質、コスト、納期それぞれの評価値を求
    めた際に利用した重みに関する情報が格納されており、
    上記評価値を求めるにあたって、上記実例情報を格納し
    たデータベースに格納されている過去の工程品質、コス
    ト、納期のそれぞれについて実績値を平均して得た重み
    を利用して評価値を求めることを特徴とする請求項4記
    載の受注生産における工程設計方法。
  16. 【請求項16】 上記基準計算情報を格納したデータベ
    ースに工程品質、コスト、納期の優先度が格納されてお
    り、上記評価値を求めるにあたって、工程品質、コス
    ト、納期それぞれに重みを乗じて加算して総合的な評価
    値を求め、基準値以上の評価値が得られた工程設計案が
    1つのときには当該工程設計案に決定し、基準値以上の
    評価値が得られた工程設計案が複数あるときには、工程
    品質、コスト、納期のうち優先度の高い項目での評価値
    が高い1つの工程設計案に決定することを特徴とする請
    求項3記載の受注生産における工程設計方法。
  17. 【請求項17】 上記工程情報を格納したデータベース
    は、工程品質、コスト、納期それぞれに対する評価値が
    格納されており、工程品質、コスト、納期のすべての項
    目の評価値が既存データよりも優れているときに工程品
    質、コスト、納期すべての項目の評価値が更新されるこ
    とを特徴とする請求項6記載の受注生産における工程設
    計方法。
  18. 【請求項18】 上記工程情報を格納したデータベース
    は、工程品質、コスト、納期それぞれに対する評価値が
    格納されており、工程設計案の工程品質、コスト、納期
    の各評価値の和である総合的な評価値が既存の総合的な
    評価値よりも大きいときに、加工方法、加工時間のデー
    タが当該工程設計案における加工工程、加工時間のデー
    タに更新されることを特徴とする請求項7記載の受注生
    産における工程設計方法。
  19. 【請求項19】 上記工程情報を格納したデータベース
    は、工程設計案として選択される頻度が高い工程設計案
    の加工方法、加工時間が基準工程案の加工方法、加工時
    間として更新されることを特徴とする請求項7記載の受
    注生産における工程設計方法。
  20. 【請求項20】 金型の形状属性および成形品属性より
    なる特性情報を入力装置により入力する段階と、入力装
    置により入力された特性情報に基づき設計・製作の過去
    に受注を受けたユーザごとのユーザ名および金型の商品
    名をキーに加工方法、加工順序、加工時間の実例情報を
    格納したデータベースを利用して複数の工程設計案を作
    成する段階と、工程設計案ごとに現状の稼動設備に対す
    る仮の割り付けをシミュレーションする段階と、工程設
    計案ごとに品質、コスト、納期それぞれの評価値に基づ
    いて1つの工程設計案を決定する段階とからなることを
    特徴とする受注生産における工程設計方法。
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JP2004110767A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Kaka Kagi Kofun Yugenkoshi 日程計画システム
JP2006079205A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Toyota Motor Corp 金型設計支援方法、金型設計支援装置
CN112150058A (zh) * 2019-06-26 2020-12-29 株式会社日立制作所 供应链设计系统及供应链设计方法

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