JP2002071942A - プラズマディスプレイパネル用フィルター - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用フィルター

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JP2002071942A
JP2002071942A JP2000267441A JP2000267441A JP2002071942A JP 2002071942 A JP2002071942 A JP 2002071942A JP 2000267441 A JP2000267441 A JP 2000267441A JP 2000267441 A JP2000267441 A JP 2000267441A JP 2002071942 A JP2002071942 A JP 2002071942A
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鉄男 尾澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐光性等の耐久性に優れたプラズマ
ディスプレイパネル用フィルターを提供する。 【解決手段】 ポリエステル樹脂と色素を含有するプラ
ズマディスプレイパネル用フィルターであって、該ポリ
エステル樹脂が粘度平均分子量(Mv)が10000〜
90000であり、かつガラス転移点(Tg)が160
℃以上であることを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネル用フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル用フィルターに関する。詳しくは、プラズマ
ディスプレイパネルから放射されるネオン発光を有効に
遮断することができるプラズマディスプレイパネル用フ
ィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大型の壁掛けテレビをはじめ種々
の電子機器の表示パネルとしてプラズマディスプレイパ
ネルが使用され、その需要が増大し、今後もその数は益
々増加するものと考えられる。プラズマディスプレイで
は、放電によりキセノンとネオンの混合ガスが励起され
真空紫外線を放射し、その真空紫外線励起による赤、
青、緑のそれぞれの蛍光体の発光を利用して3原色発光
を得ている。その際、ネオン原子が励起された後基底状
態に戻る際に600nm(580〜590nm)付近を
中心とするいわゆるネオンオレンジ光を発光する(映像
情報メディア学会誌 Vol.51 NO.4 P.459-463 (199
7) )。この為、プラズマディスプレイでは、赤色にオ
レンジ色が混ざり鮮やかな赤色が得られない欠点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はネオン発光を
有効にカットすることができ、かつ、耐熱性、耐光性等
の耐久性の良好なプラズマディスプレイパネル用フィル
ターを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明等は、種々検討を
重ね、スクアリリウム系化合物のバインダー樹脂として
特定のポリエステル樹脂を使用することにより上記目的
が達成されることを見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、以下の内容を特徴とする。 1.ポリエステル樹脂と色素を含有するプラズマディス
プレイパネル用フィルターであって、該ポリエステル樹
脂が粘度平均分子量(Mv)が10000〜90000
であり、かつガラス転移点(Tg)が160℃以上であ
ることを特徴とするプラズマディスプレイパネル用フィ
ルター。
【0006】2.ポリエステル系樹脂が、下記一般式
(I)
【0007】
【化6】
【0008】(式(I)中、R1〜R5は、各々独立に水
素原子、置換されていても良いアルキル基または置換さ
れていても良いアリール基を表し、R1、R4、R5が複
数存在する場合、各々は同一であっても異なっていても
良い。R2とR3は連結してシクロアルキル環を形成して
も良い。j、k及びlは、各々独立に1〜4の整数を示
す。)を構成単位とするポリステル樹脂であることを特
徴とする前記1に記載のプラズマディスプレイパネル用
フィルター。
【0009】3.色素が下記一般式(II)
【0010】
【化7】
【0011】〔式(II) 中、A、Bは、各々独立に、置
換基を有していても良いアリール基、置換基を有してい
ても良い複素環基又は −CH=D (Dは、置換基を
有していても良い複素環基を表す。)を表す。〕で表さ
れるスクアリリウム系化合物であることを特徴とする前
記1〜2に記載のプラズマディスプレイパネル用フィル
ター。
【0012】4.スクアリリウム系化合物が下記一般式
(III)
【0013】
【化8】
【0014】〔式(III) 中、R6は、ハロゲン原子、置
換基を有していても良いアルキル基、置換基を有してい
ても良いアルコキシ基又は置換基を有していても良いア
ルケニル基を表し、各々のR6は同一であっても異なっ
ていても良い。mは1〜4の整数を、nは0〜4の整数
を表す。〕で表されるスクアリリウム系化合物であるこ
とを特徴とする前記3に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用フィルター。
【0015】5.スクアリリウム系化合物が下記一般式
(IV)
【0016】
【化9】
【0017】〔式(IV) 中、R7は、置換基を有してい
ても良いアルキル基又は置換基を有していても良いアリ
ール基を表し、各々のR7は同じであっても異なってい
ても良い。R8は、水素原子、置換基を有していても良
いアルキル基又は置換基を有していても良いアリール基
を表し、各々のR8は同じであっても異なっていても良
い。Tは−O−又は−NH−を表す。〕で表されるスク
アリリウム系化合物であることを特徴とする前記3に記
載のプラズマディスプレイパネル用フィルター。
【0018】6.色素が下記一般式(V)
【0019】
【化10】
【0020】(式中、MはNi、Pd、Pt、Co、F
e、Ti、SnまたはCuを表す。X1 〜X10は、それ
ぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基,
アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基、置換されてい
てもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリー
ル基または置換基を有していてもよいアラルキル基を表
わし、Y1 〜Y8は、それぞれ独立に水素原子、置換基
を有していてもよいアルキル基、置換基を有していても
よいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル
基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、アリール
オキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アミノ基、置換ア
ミノ基またはシアノ基を表す。)で表される金属錯体で
あることを特徴とする前記3に記載のプラズマディスプ
レイパネル用フィルター。
【0021】7.前記1〜6のプラズマディスプレイパ
ネル用フィルターに、さらに紫外線吸収剤を含有する層
とを積層したことを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネル用フィルター。本発明では、プラズマディスプレイ
パネル用フィルターの色素層に、粘度平均分子量(M
v)が10000〜90000であり、かつガラス転移
点(Tg)が160℃以上である特定のポリエステル樹
脂を用いることが特徴である。このようなポリエステル
樹脂としては、上記物性を満たす限り特に限定はされな
いが、例えば、下記一般式(I)を構成単位とする樹脂
を用いることが出来る。
【0022】
【化11】
【0023】(式(I)中、R1〜R5は、各々独立に水
素原子、置換されていても良いアルキル基または置換さ
れていても良いアリール基を表し、R1、R4、R5が複
数存在する場合、各々は同一であっても異なっていても
良い。R 2 とR3は連結してシクロアルキル環を形成して
も良い。j、k、及びlは、各々独立に1〜4の整数を
示す。) 一般式(I)のポリエステル樹脂における置換基R1〜R
2の置換されていても良いアルキル基としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基等の炭素数1〜8のアルキル基が挙げられ、R2
とR3が連結して形成するシクロアルキル環としては、
例えば5〜7員環のシクロアルキル環が挙げられ、具体
的にはシクロペンチル環、シクロヘキシル環、シクロヘ
プチル環等が挙げられる。
【0024】一般式(I)のポリエステル樹脂における
置換基R1〜R5の置換されていても良いアリール基とし
ては、フェニル基、トリル基等が挙げられる。一般式
(I)のポリエステル樹脂の代表例としては、下記の構
成単位を有する樹脂が使用される。
【0025】
【化12】
【0026】I−1〜I−7は、ポリアリレート樹脂と
も言われている。 又、I−1:I−2=1:1(モル
比)の樹脂は、ポリアクリレート樹脂U−100(ユニ
チカ(株)製)として販売されている。本発明では、一
般式(I)で表される構成単位のみからなるポリエステ
ル樹脂を単独で用いても良いが、粘度平均分子量とガラ
ス転移点が本願で規定する範囲内であれば、上記の構成
単位を有するポリエステル樹脂成分を、お互いに、又は
他のポリエステル樹脂成分とを共重合して用いることが
出来る。その場合、ポリエステル樹脂中に一般式(I)
の構成単位を50モル%以上含有していることが好まし
い。
【0027】共重合したポリエステル樹脂は溶媒に対す
る溶解性が良好であり、より好適に使用出来る。共重合
した好ましい例として、下記の例を挙げることが出来
る。
【0028】
【化13】
【0029】上記式I−8において、U/Vは、10/
90〜90/10(モル比)であるのが好ましい。ま
た、一般式(I)で表される構成単位からなるポリエス
テル系樹脂と、ポリエステル樹脂以外の他の樹脂とを配
合して用いても良い。その場合は、一般式(I)の構成
単位が、50重量%以上であるのが好ましい。
【0030】本発明で用いるポリエステル樹脂の粘度平
均分子量(Mv)は、10000〜90000であり、
より好ましくは20000〜80000である。また、
ガラス転移点(Tg)は160℃以上であり、好ましく
は170℃以上であるのが望ましい。本願で用いるポリ
エステル樹脂の使用量はスクアリリウム系化合物に対し
て、10〜500 重量倍、好ましくは50〜350 重量倍であ
る。
【0031】一般式(I)のポリエステル樹脂は、有機
溶媒に対する溶解性が良好で、バインダーとして使用し
た場合、耐熱性、耐光性等の耐久性の良好なプラズマデ
ィスプレイパネル用フィルターが得られる。これは、一
般式(I)のポリエステル樹脂中でスクアリリウム系化
合物が安定な共鳴構造で存在すること、一般式(I)の
ポリエステル樹脂中にスクアリリウム系化合物の劣化を
促進する成分が含有されてないか、又は少ないこと、T
gが高く、スクアリリウム系化合物の劣化を促進する水
分等のスクアリリウム系化合物含有ポリエステル樹脂層
への浸入がし難いこと等により耐熱性、耐光性等の耐久
性の向上するものと考えられる。
【0032】一般にプラズマディスプレイパネル用フィ
ルターのバインダー樹脂としては、これまでポリエステ
ル樹脂を用いることが知られているが、ポリエステル樹
脂は有機溶媒に対する溶解性が良好である反面、耐熱性
に劣るなどの問題があり、十分な耐熱性、耐光性のプラ
ズマディスプレイパネル用フィルターは得られなかっ
た。本願発明の特定のポリエステル樹脂を用いることに
よって、これら全ての性能を満足することがはじめて可
能となったのである。
【0033】本発明のプラズマディスプレイパネル用フ
ィルターでは、前述のポリエステル樹脂を含有する層に
は、色素を分散または溶解して含有している。そのよう
な色素としては、プラズマディスプレイパネル用フィル
ターに通常使われる色素であれば、特に限定なく用いる
ことが出来る。例えば、前述の一般式(II)で表され
るスクアリリウム系色素が好ましい。一般式(II)にお
いて、置換基A,Bが置換基を有していても良いアリー
ル基の好ましいアリール基としては、フェニル基、ナフ
チル基等が挙げられ、置換基を有していても良い複素環
基の好ましい複素環としては、ピロール基、ピラゾール
基等が挙げられ、これらのうち、フェニル基が特に好ま
しい。
【0034】一般式(II)において、置換基A,Bが置
換基を有していても良いフェニル基の場合の好ましいス
クアリリウム系化合物は、前記一般式(III) で表され
る。一般式(III) において、置換基R6の好ましいもの
としては、次の(i) 〜(vii)のようなものが例示でき
る。 (i) フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子; (ii)メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシ
ル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペン
タデシル基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖ア
ルキル基; (iii) 置換基としてヒドロキシ基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等の
アルキコキシカルボニル基、アセチルオキシ基カルボニ
ル基、プロピオニルオキシカルボニル基等のアシルオキ
シカルボニル基、メトキシカルボニルオキシ基、エトキ
シカルボニルオキシ基、ブトキシカルボニルオキシ基等
のアルコキシカルボニルオキシ基等を有する前記炭素数
1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基; (iv)メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチル
オキシ基、オクチルオキシ基、デシオキシ基、ウンデシ
ルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、
ペンタデシルオキシ基等の炭素数1〜20の直鎖もしく
は分岐鎖アルコキシ基; (v) 置換基としてメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1
〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖
もしくは分岐鎖アルコキシ基; (vi)エテニル基などのアルケニル基; (vii) 置換基としてメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、4−
ヒドロキシフェニル基、4−アルコキシ(例えば、炭素
数1〜10のアルコキシ基)フェニル基、3,4−ビス
アルコキシ(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)
フェニル基、3,5−ビスアルコキシ(例えば、炭素数
1〜10のアルコキシ基)フェニル基、3,4,5−ト
リスアルコキシ(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ
基)フェニル基で置換されたエテニル基等のアルケニル
基。
【0035】これらのうち、炭素数1〜6の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基;水酸基もしくはアルコキシカル
ボニル基で置換された炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐
鎖のアルキル基;炭素数1〜6のアルコキシ基;または
置換基を有するエテニル基が特に好ましい。置換基A,
Bが置換基を有していても良いピラゾール基の場合の好
ましいスクアリリウム系化合物は、下記一般式(IV) で
表される。
【0036】
【化14】
【0037】〔式(IV) 中、R7は、置換基を有してい
ても良いアルキル基、又は置換基を有していても良いア
リール基を表し、R8は、置換基を有していても良いア
ルキル基を表し、Tは−O−又は−NH−を表す。〕 置換基A,Bが置換基を有していても良いピロール基の
場合の好ましいスクアリリウム系化合物は、下記一般式
(VI) で表される。
【0038】
【化15】
【0039】〔式(VI) 中、R9、R10 は、置換基を
有していても良いアルキル基、又は置換基を有していて
も良いフェニル基を表し、sは0〜3の整数を表す。〕 置換基A,Bが−CH=Dの場合の好ましいスクアリリ
ウム系化合物は、下記一般式(VII) で表される。
【0040】
【化16】
【0041】〔式(VII) 中、R11は、置換基を有して
いても良いアルキル基、R12は、置換基を有していても
良いアルキル基、置換基を有していても良いアルコキシ
基又はハロゲン原子を表し、Zは、−O−、−S−又は
−CL2−(Lは置換基を有していても良いアルキル基
を表す。)を表し、tは0〜4の整数を表す。〕 一般式(II)、(III)、(IV)、 (VI)及び(VII)で表される
スクアリリム系化合物は、左右対称である構造である場
合が、製造上も容易であり、また色素としても安定であ
るため好ましい。
【0042】一般式(II) 、(III)、(IV)、 (VI)及び(VI
I)のスクアリリウム系化合物は、例えば、Angew.Chem.
77 680-681 (1965) 記載の方法あるいはそれらに準じ
て製造することが出来る。即ち、下記一般式(VIII)
【0043】
【化17】
【0044】〔式中、R6、m、nは、前記一般式(II
I)と同じ。〕で表されるフェノール系化合物2モル、
又は下記一般式(IX)
【0045】
【化18】
【0046】〔式中、R7、R8及びTは、一般式(IV)と
同じ定義である。〕で表されるピラゾロン系化合物2モ
ル、又は下記一般式(X)
【0047】
【化19】
【0048】〔式中、R9、R10及びsは、一般式(VI)
同じ定義である〕で表されるピロール系化合物2モル、
又は下記一般式(XI)
【0049】
【化20】
【0050】〔式中、R11、R12、Z及びtは、一般式
(VII)と同じ定義である。〕で表される化合物2モルに
対し、それぞれ、スクアリック酸1モルをエタノール、
酢酸、n−ブチルアルコール−トルエン混合溶媒、n−
ブチルアルコール−ベンゼン混合溶媒等の中で、70〜
150℃程度に加熱しながら脱水縮合させることにより
合成することが出来る。
【0051】一般式(III)の代表例を次に示す 。
【0052】
【化21】
【0053】一般式(III)のうち好ましい化学構造例
を次に示す。
【0054】
【化22】
【0055】一般式(IV)の代表例を次に示す 。
【0056】
【化23】
【0057】一般式(IV)のうち好ましい化学構造例を
次に示す。
【0058】
【化24】
【0059】一般式(VI)の代表例を次に示す 。
【0060】
【化25】
【0061】一般式(VI)のうち好ましい化学構造例を
次に示す。
【0062】
【化26】
【0063】一般式(VII)の代表例を次に示す 。
【0064】
【化27】
【0065】一般式(VII)のうち好ましい化学構造例
を次に示す。
【0066】
【化28】
【0067】一般式(V)において、
【0068】
【化29】
【0069】Mは、金属元素を表し、好ましくはNi、
Pd、Pt、Co、Fe、Ti、SnまたはCuを表
す。さらに好ましくはNi,Pd,Ptが用いられる。
1〜X10は、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基,ニトロ基,シアノ基、置換されていてもよ
いアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基ま
たは置換基を有していてもよいアラルキル基を表す。具
体的には、水素原子及びフッ素原子,塩素原子,臭素原
子,メトキシ基、エトキシ基、t−ブトキシ基、n−ブ
トキシ基などの炭素数1〜5のアルコキシ基基、ニトロ
基,シアノ基,メチル基、エチル基、i−ブチル基、t
−ブチル基、n−ブチル基、n−ペンチル基などの炭素
数1〜5のアルキル基,アリール基、ベンジル基、フェ
ネチル基などのアラキル基が,挙げられ,好ましくは、
水素原子及びフッ素原子,塩素原子,臭素原子,メトキ
シ基、エトキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基な
どの炭素数1〜5のアルコキシ基、ニトロ基,シアノ基
等の電子吸引性基が,挙げられる。
【0070】Y1 〜Y8、それぞれ、水素原子、置換基
を有していてもよいアルキル基、置換基を有していても
よいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル
基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ニトロ
基、ハロゲン原子、アミノ基、置換アミノ基またはシア
ノ基を表わし、好ましくは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、ハ
ロゲン原子、アミノ基、置換アミノ基またはシアン基を
表し、さらに好ましくは、水素原子;メチル基、エチル
基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ブチル基、n−
ペンチル基などの炭素数1〜5のアルキル基;アリール
基、ベンジル基、フェネチル基などのアラルキル基;メ
トキシ基、エトキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ
基などの炭素数1〜5のアルコキシ基;ニトロ基;塩素
原子、臭素原子、フッ素原子などのハロゲン原子;アミ
ノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニ
ルアミノ基などの置換アミノ基;またはシアノ基が挙げ
られ、特に好ましくは、水素原子が用いられる。
【0071】好ましい化合物として具体的には、
【0072】
【化30】
【0073】が、挙げられる。本発明のフィルターの一
般式(II)、(III)、(IV)で表されるスクアリリウム系
化合物、又は一般式(V)で表される金属錯体を含有す
る層は、フィルムあるいはシート等に成形された透明基
板に、一般式(II)、(III)、(IV) で表されるスクアリ
リウム系化合物、又は一般式(V)で表される金属錯体
を含む塗工液を塗布することにより、容易に製造され
る。
【0074】塗工液は、一般式(II)、(III)、(IV) で
表されるスクアリリウム系化合物、又は一般式(V)で
表される金属錯体を式(I)のポリエステル系樹脂と共
に有機溶剤に溶解させる方法、又は粒径0.1 〜3μm に
微粒化したスクアリリウム系化合物または金属錯体を、
必要に応じ分散剤を用い、ポリエステル系樹脂と共に溶
剤に分散させる方法により調製される。このとき溶剤に
溶解、又は分散される色素、金属錯体、ポリカーボネー
ト樹脂、分散剤等の塗工液に対する含有量は0.5 〜5 0
重量% で、スクアリリウム系化合物、金属錯体、ポリエ
ステル系樹脂、分散剤の中でスクアリリウム系化合物、
又は金属錯体が占める割合は0.05〜50重量% 、好ましく
は0.1 〜20重量% である。
【0075】必要に応じて使用される分散剤としては、
ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ロジン変
性フェノール樹脂、石油樹脂、硬化ロジン、ロジンエス
テル、マレイン化ロジン、ポリウレタン樹脂等が挙げら
れる。その使用量は、スクアリリウム系化合、又は金属
錯体に対して0.5 〜150 重量倍、好ましくは 0.5〜20重
量倍である。
【0076】一般式(III)のスクアリリウム系化合物
は、590nm付近のネオン発光を効率的にカットし、
蛍光体の発光色である500〜530nm付近の緑色発
光及び600nmより長波長の赤色発光はカットしない
ことが好ましい。この為には、スクアリリウム系色素の
透過率曲線はシャープなバレー型(谷型)を有している
ほうが良く、スクアリリウム系色素の透過率曲線の最小
値における波長は、570nm〜605nmが好まし
く、580〜600nmがより好ましく、透過率曲線の
半値幅は、60nm以下が好ましい。又、視野の明るさ
を確保する為、590nm付近の透過率曲線の最小値
以外には、スクアリリウム系化合物は、透過率曲線の極
小値を有さないことが好ましいが、有したとしても70
%以上、より好ましくは80%以上であり、可視光透過
率は好ましくは40%以上であり、より好ましくは、5
0%以上である。
【0077】一般式(IV)のスクアリリウム系色素を
含有する本発明のフィルターは、青又は緑の蛍光体発光
を阻害しないように、480〜520nm付近に透過率
曲線の最小値を有し、透過率曲線はシャープなバレー型
(谷型)を有しているほうが良く、その透過率曲線の半
値幅は、60nm以下であることが好ましく、透過率曲
線の最小値以外には透過率曲線の極小値を有さないこと
が好ましい。 又、青又は緑の蛍光体発光を阻害しない
ように450nm、500nm、550nmの透過率は
それぞれ70%以上、30%以上、70%以上が好まし
い。
【0078】一般式(V)の金属錯体は、700〜95
0nm付近に吸収を有することから、プラズマディスプ
レーから放射される近赤外線をカットし、リモコンや伝
送系光通信における誤動作を防止することが出来る。ま
た、本発明では、プラズマディスプレイパネル用フィル
ターの色素として、下記一般式(XII)で表されるピラゾ
ールメチン系化合物を、単独で、あるいは上記色素と併
用して用いることもできる。
【0079】
【化31】
【0080】〔式(XII) 中、R13は、水素原子、置
換基を有していても良いアルキル基または置換基を有し
ていても良いアリール基を表し、R14は、水素原子、置
換基を有していても良いアミノ基、置換基を有していて
もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキ
シ基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を
有していても良いアルコキシカルボニル基または置換基
を有していても良いアリールオキシカルボニル基を表
し、各々のR14は同じであっても異なっていても良い。
15は、水素原子、置換基を有していても良いアルキル
基または置換基を有していても良いアリール基を表し、
各々のR15は同じであっても異なっていても良い。〕 一般式(XII)で表されるピラゾールメチン系化合物の
好ましい化学構造例を次に示す。
【0081】
【化32】
【0082】上記のピラゾールメチン系化合物を用いる
ことにより、380〜420nm近辺の青〜青紫を選択
的に効率的に吸収することができ、一方他の波長領域で
の吸収はほとんどないことからディスプレイ画面の明る
さを損なうこともなく、ナチュラルな色調、即ち無色の
フィルターを得ることが出来、また蛍光体発光により得
られた画面の色調を理想の3原色により近づけることが
可能となる。
【0083】一般式(XII)で表されるピラゾールメチ
ン系化合物で表される色素を含有する本発明の蛍光体発
光型フィルターは、青の蛍光体発光を阻害しないよう
に、380〜420nm付近に透過率曲線の最小値を有
し、透過率曲線はシャープなバレー型(谷型)を有して
いるほうが良く、その透過率曲線の半値幅は、60nm
以下であることが好まし。一般式(XII)の置換基R13
のうち、置換基を有していても良いフェニル基が、他の
基に比し、前記の半値幅はが小さく好ましい。又、透過
率曲線の最小値以外には透過率曲線の極小値を有さない
方が、フィルターの透過率が高くなり好ましく、更に、
青又は緑の蛍光体発光を阻害しないように400nm、
450nmの透過率はそれぞれ30%以上、70%以上
が好ましい。
【0084】スクアリリウム系化合物、金属錯体、ピラ
ゾールメチン系化合物などの色素を含む塗工液のコーテ
ィングは、ディッピング法、フローコート法、スプレー
法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート
法、プレードコート法及びエアーナイフコート法等の公
知の塗工方法でコーティングされる。このとき膜厚は、
0.1 〜30μm 、好ましくは0.5 〜10μm となるようコー
ティングされる。
【0085】本発明のプラズマディスプレイパネル用の
フィルターを構成する透明基板の材質としては、実質的
に透明であって、吸収、散乱が大きくない材料であれば
特に制限はない。具体的な例としては、ガラス、ポリオ
レフィン樹脂、非晶質ポリオレフィン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ( メタ) アクリル
酸エステル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルホ
ン樹脂等を挙げることができる。
【0086】これらの中では、特に非晶質ポリオレフィ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リ(メタ) アクリル酸エステル樹脂、ポリアリレート樹
脂、ポリエーテルサルホン樹脂等が好ましい。上記の樹
脂には、一般的に公知である添加剤、耐熱老化防止剤、
滑剤、帯電防止剤、等や、シアニン系色素、アントラキ
ノン系色素、フタロシアニン系色素、ピロメテン系色
素、メチン系色色素、スクアリリウム系色素等、プラズ
マディスプレイパネル用フィルターとして用いうる色素
を配合することができる。
【0087】また上記樹脂は、公知の射出成形、T ダイ
成形、カレンダー成形、圧縮成形等の方法や、有機溶剤
に溶融させてキャスティングする方法などを用い、フィ
ルムまたはシート( 板) に成形される。その厚みとして
は、目的に応じて10μm 〜5mm の範囲が望ましい。かか
る透明基板を構成する基材は、未延伸でも延伸されてい
ても良い。また、他の基材と積層されていても良い。
【0088】更に、該透明基板は、コロナ放電処理、火
炎処理、プラズマ処理、グロー放電処理、粗面化処理、
薬品処理等の従来公知の方法による表面処理や、アンカ
ーコート剤やプライマー等のコーティングを施しても良
い。本発明のプラズマディスプレイパネル用フィルター
は、前記一般式(II) 、(III)、(IV)で表わされるスクア
リリウム系化合物、一般式(V)で表される金属錯体又
は一般式(XII) で表わされるメチン系化合物をポリエス
テル系樹脂に直接溶解あるいは分散させて、得られたス
クアリリウム系化合物を含有する樹脂を、射出成形、T
ダイ成形、カレンダー成形あるいは圧縮成形などの成形
技術を用いて成形、フィルム化し、必要に応じて他の透
明基板と張り合わせて製造することもできる。
【0089】また本発明では、フィルターの耐光性を上
げるために酸化防止剤、紫外線吸収剤等を含有する層を
設けることが出来る。酸化防止剤としては、フェノール
系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤等を挙げることが出
来る。酸化防止剤を紫外線吸収剤と併用することにより
より効果が大となる。紫外線吸収剤によって遮断しきれ
なかった紫外光によるか、又は可視光線による色素の活
性化により生じる系色素のラジカルを酸化防止剤が不活
性化することにより、色素の耐光性が向上するものと考
えられる。又、酸化防止剤のみでは、強い光が酸化防止
剤に当たる結果、酸化防止剤が酸化され、色素の連鎖酸
化反応が酸化防止剤の酸化により誘起され、かえって、
系色素の耐光性が劣化することがある。
【0090】また本発明では、フィルターの耐光性を上
げるために色素を含有する層に紫外線吸収剤を含有する
透明樹脂層を色素を含有する層に積層することが出来
る。紫外線吸収剤を含有する透明樹脂としては、前記の
スクアリリウム系化合物のバインダーとして挙げた樹脂
の他、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエチルアク
リレート樹脂等のアクリレート系樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、エチレンービニルアルコール共重合樹脂、エチ
レンー酢酸ビニル共重合樹脂、AS樹脂、ポリエステル
樹脂、塩酢ビ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、PVP
A、ポリスチレン系樹脂、フェノール系樹脂、フェノキ
シ系樹脂、ポリスルフォン、ナイロン、セルロース系樹
脂、酢酸セルロース系樹脂等を使用することが出来る。
この場合、特開昭10−204304号公報に記載され
ているようなスクアリリウム系化合物と同じ層内に紫外
線吸収剤を含有する方法より、紫外線吸収層を積層する
本発明の方法は、スクアリリウム系化合物の耐光性向上
効果が遥かに大である。積層方法としては、スクアリリ
ウム系化合物を含有する層に接して積層しても良いし、
スクアリリウム系化合物を含有する層を塗布した透明基
板のスクアリリウム系化合物を含有する層と反対側に積
層しても良い。このとき紫外線吸収剤を含有層の膜厚
は、0.1 〜30μm 、好ましくは0.5 〜10μm となるよう
に積層する。又、紫外線吸収剤含有層を塗布して形成す
る代わりに、市販の紫外線カットフィルターを積層して
使用しても良い。この様なフィルターとしては、シャー
プカットフィルターSC−38、SC−39、SC−4
0(富士写真フィルム(株)製)等を挙げることが出来
る。
【0091】紫外線吸収剤としては、有機系紫外線吸収
剤と無機系紫外線吸収剤が使用出来る。有機系紫外線吸
収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等のベンゾ
フェノン系化合物、フェニルサルシレート、4−t−ブ
チルフェニルサルシレート、2,5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ安息香酸n−ヘキサデシルエステル、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチ
ル−4’−ヒドロキシベンゾーエート等のヒドロキシベ
ンゾエート系化合物等を挙げることが出来る。無機系紫
外線吸収剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリ
ウム、酸化鉄、硫酸バリウム等を挙げることが出来る。
紫外線吸収剤としては、50%透過率での波長が350
〜420nmが好ましく、より好ましくは360nm〜
400nmであり、350nmより低波長では、紫外線
遮断能が弱く、420nmより高波長では着色が強くな
り好ましくない。
【0092】本発明のプラズマディスプレイパネル用フ
ィルターは、近赤外線カット層や電磁波カット層を設け
たり、表面への蛍光灯などの外光の写り込みを防止する
反射防止層、ぎらつき防止( ノングレア) 層を設けるこ
とができる。これらの層の膜厚は、それぞれ、0.1 〜30
μm 、好ましくは0.5 〜10μm となるように積層する。
【0093】近赤外線カット層は、プラズマディスプレ
ーから放射される近赤外線によるリモコンや伝送系光通
信における誤動作を防止する目的でディスプレーの前面
に設置する。近赤外線光のカット領域は特に問題になる
波長としてリモコンや伝送系光通信に、800 〜1000nmで
あり、その領域に吸収を有する近赤外線吸収物質を使用
する。この近赤外線吸収物質しては、一般式(V)に示
す金属錯体色素の他、ニトロソ化合物及びその金属錯
塩、シアニン系化合物、ジチオールニッケル錯塩系化合
物、アミノチオールニッケル錯塩系化合物、フタロシア
ニン系化合物、トリアリルメタン系化合物、イモニウム
系化合物、ジイモニウム系化合物、ナフトキノン系化合
物、アントラキノン系化合物、アミノ化合物、アミニウ
ム塩系化合物の近赤外線吸収色素、あるいは、カーボン
ブラックや、酸化インジウムスズ、酸化アンチモンスズ
などの近赤外線吸収化合物を、単独又は組み合わせて使
うことができる。
【0094】電磁波カット層は、金属酸化物等の蒸着あ
るいはスパッタリング方法等が利用できる。通常は酸化
インジウムスズ(ITO) が一般的であるが、誘電体層と金
属層を基材上に交互にスパッタリング等で積層させるこ
とで1000nm以上の光をカットすることもできる。誘電体
層としては酸化インジウム、酸化亜鉛などの透明な金属
酸化物等であり、金属層としては銀あるいは銀- パラジ
ウム合金が一般的であり、通常、誘電体層よりはじまり
3 層、5 層、7 層あるいは11層程度積層する。基材は、
該フィルターをそのまま利用しても良いし、樹脂フィル
ムあるいはガラス上に蒸着あるいはスパッタリング後
に、該フィルターと貼り合わせても良い。
【0095】反射防止層は、表面の反射を抑えてフィル
ターの透過率を向上させるために、金属酸化物、フッ化
物、ケイ化物、ホウ化物、炭化物、至化物、硫化物等の
無機物を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
−ティング法、イオンビームアシスト法等で単層あるい
は多層に積層させる方法、アクリル樹脂、フッ素樹脂な
どの屈折率の異なる樹脂を単層あるいは多層に積層させ
る方法等がある。また、反射防止処理を施したフィルム
を該フィルター上に貼り付けることもできる。
【0096】また、ぎらつき防止層(ノングレア層)も
設けることもできる。ノングレア層は、フィルターの視
野角を広げる目的で、透過光を散乱させるために、シリ
カ、メラミン、アクリル等の徴粉体をインキ化して、表
面にコーティングする方法などを用いることができる。
インキの硬化は、熱硬化あるいは光硬化を用いることが
できる。また、ノングレア処理をしたフィルムを該フィ
ルター上に貼り付けることもできる。更に必要であれば
ハードコート層を設けることもできる。
【0097】本発明のプラズマディスプレイ用フィルタ
ーには最外層に粘着剤層を設けても良い。この粘着剤層
によりプラズマディスプレイの製造工程の途中、または
プラズマディスプレイの製造後、プラズマディスプレイ
の前面にこのフィルターを貼着することにより、ネオン
発光を効率的にカットでき、かつ耐光性にも優れたプラ
ズマディスプレイパネル表示装置を得ることができる。
【0098】このようにすることにより、プラズマディ
スプレイ自体の前面に順番に近赤外線吸収層、電磁波シ
ールド層や他の層を設ける必要がなくなり、またフィル
ターがプラズマディスプレイと一体形成されるので、プ
ラズマディスプレイの薄肉化が可能となる。粘着剤層を
構成する粘着剤としては、スチレンブタジエンラバー、
ポリイソブチレン、天然ゴム、ネオプレン(登録商
標)、ブチルゴム等のゴム類やポリアクリル酸メチル、
ボリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のポリ
アクリル酸アルキルエステル等の低重合度ポリマ- 単独
もしくはこれらに粘着付与剤としてピッコライト、ポリ
ベール、ロジンエステル等を添加したもの等が挙げられ
る。
【0099】プラズマディスプレイにフィルターを貼着
時、プラズマディスプレイの表面とフィルターとの間に
気泡が入ると画像が歪んだり、見にくくなったりする
等、実用上の大きな問題となるので気泡の巻き込みには
十分に注意する必要がある。また、プラズマディスプレ
イ自体、その表面が高温になるので、加熱によりガスが
発生するような粘着剤は避けるべきである。
【0100】ガスの発生が考えられる場合には吸収剤等
の添加を考慮するのがよい。このような理由から、3mm
のガラス板に30μm のポリエステルフィルムを、3 0 μ
m の粘着剤で貼り合わせ、8 0 ℃で10日間保持後におけ
る180度剥離強度が300g/cm 以上、好ましくは400g/c
m 以上の粘着剤を用いるのが望ましい。具体的には、ポ
リアクリル酸アルキルエステル系等のポリマー系粘着
剤、又はスチレンブタジエンラバー、天然ゴム等のゴム
系粘着剤を、ハロゲン系、アルコール系、ケトン系、エ
ステル系、エ- テル系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化
水素系等の有機溶剤を単独又は複数混合した溶剤系に分
散又は溶解して粘度を調整したものをディッピング法、
フロ- コート法、スプレー法、バーコート法、グラビア
コート法、ロールコート法、プレードコート法及びエア
ーナイフコ- ト法等の塗工方法で塗工し、その後溶剤を
乾燥させ、粘着剤層とする。
【0101】この際の粘着剤層の厚みは、通常、5 〜10
0 μm 、好ましくは10〜50μm である。粘着剤層の表面
に剥離フィルムを設け、粘着剤層にゴミ等が付着しない
ように、プラズマディスプレイの表面に張り付けるまで
粘着剤層を保護するのも良い。この場合、フィルターの
縁綾部の粘着剤層と剥離フィルムとの間に、粘着剤層を
設けない部分を形成したり、非粘着性のフィルムを挟む
等して非粘着部分を形成し、剥離開始部とすれば貼着時
の作業がやりやすい。
【0102】更に、このプラズマディスプレイパネル用
フィルターは単独はもちろん透明のガラスや他の透明樹
脂板等と貼り合わせた積層体として用いることができ
る。本願のプラズマディスプレイパネル用フィルターを
用いて、プラズマディスプレイパネル表示装置を得るに
は、プラズマディスプレイパネル表示装置として、公知
の表示装置あるいは市販品であれば特に限定なく用いる
ことができる。
【0103】そのようなプラズマディスプレイパネル表
示装置とは、次のような原理によってカラー画像の表示
を行う装置である。前面ガラス板と背面ガラス板との間
に表示電極対と、2枚のガラス板の間に設けた各画素
(R(赤)、G(緑)、B(青))に対応するセルを設
け、セルの中にキセノンガスやネオンガスを封入し、一
方セル内の背面ガラス板側に各画素に対応する蛍光体を
塗布しておく。表示電極間の放電によって、セル中のキ
セノンガスおよびネオンガスの励起発光し、紫外線が発
生する。そしてこの紫外線を蛍光体に照射することによ
って、各画素に対応する可視光が発生する。そして、背
面ガラス板にアドレス用電極を設け、このアドレス用電
極に信号を印加することにより、どの放電セルを表示す
るかを制御し、カラー画像の表示を行うものである。
【0104】
【実施例】以下に、実施例により本発明の実施態様を説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 製造例1(ポリエステル樹脂Aの製造) p−tert−ブチルフェノール(0.14g)、ベン
ジルトリエチルアンモニウムクロライド(0.0632
g)および2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
メチルフェニル)メタン[テトラメチルビスフェノール
F](12.68g)を水酸化ナトリウム水溶液に溶解
した。
【0105】この水酸化ナトリウム水溶液を反応槽に移
し、重合槽の外温を20℃に保ちながら、イソフタル酸
クロライド(5.13g)、テレフタル酸クロライド
(5.13g)のジクロロメタン溶液を滴下した。反応
槽内のアルカリ水溶液を撹拌しながら、5.5時間撹拌
を続けて、ポリエステル樹脂Aを得た。ポリエステル樹
脂Aは、前記一般式(I−8)において、U=V=50
である構造であり、Mv=35000、Tg=213℃
である。
【0106】実施例1−1 ポリエチレンテレフタレート製フィルム(三菱化学ポリ
エステルフィルム社製PET フィルム「T 100E 」、厚
み100μm )に、一般式(III)において、n=0、
m=3(置換位置は2、4、6位)のスクアリリウム系
化合物(III-1)の0.63%DME(ジメトキシエタ
ン)溶液0.36g、前記製造例1で得られたポリエス
テル樹脂Aの10%溶液(DME/ジオキサン=1/1
(vol比))3gを混合溶解し、バーコーター(NO.24)で
塗工し、乾燥して、膜厚3μmのコーティング層を有す
るネオン発光カットフィルターを得た。
【0107】このフィルターの透過率を日立分光光度計
(U−3500)で測定した。透過率の最小値における
波長は576nm、スペクトルの半値幅は46.8nm
で透過率は、9.44%であった。576nmの最小値
の他には、透過率の極小値はなく、透過率の良好なフィ
ルターが得られた。
【0108】上記のネオン発光カットフィルターを10
0℃の恒温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、
日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率
(%)を測定した所、96.5%であり、非常に良好な
耐熱性を示した。
【0109】比較例1―1 実施例1のポリエステル樹脂Aの20%DME溶液3g
の代わりに、ポリエステル樹脂(バイロン200, Tg=
67℃;東洋紡(株)製)の10%ジメトキシエタン溶
液3gを使用し、他は、同様にして処理して膜厚3μ
m、透過率の最小値における波長が576nmのコーテ
ィング膜を得た。
【0110】このコーティング膜の100℃の恒温槽に
100時間入れて耐熱性の試験を行い、日立分光光度計
(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定し
た所、83.7%であり、耐熱性が劣っていた。 実施例1−2 実施例1−1のコーティングフィルムのスクアリリウム
系化合物含有層面と反対側のポリエテレンテレフタレー
ト樹脂面上に、2−(2' −ヒドロキシ−3',5' −
ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールの0.6
3%シクロヘキサノン溶液0.36g、ポリエテレンテ
レフタレート樹脂(バイロン200;東洋紡(株)製)
の20%シクロヘキサノン溶液3gを混合し、バーコー
ターで塗工し、乾燥して、膜厚6μm のコーティング膜
を得た(紫外線吸収層積層膜)。この紫外線吸収層の5
0%透過率での波長は390nmであった。
【0111】キセノンフェードメーター(スガ試験機
(株)製 FAL-25AX-HC.B.EC)で上記のネオン発光カッ
トフィルターの耐光性の評価を紫外線吸収層面より露光
して行った(280Hr露光)。日立分光光度計(U−
3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定した所、
76.2%であり、良好な耐光性を示した。 実施例2 実施例1−1で用いたスクアリリウム系化合物(III-
1)の0.63%ジメトキシエタン溶液0.36gの代
わりに、一般式(III)においてR=n−プロピル基、
n=1(置換位置 3位)、m=2(置換位置 2、4
位)のスクアリリウム系化合物(III-5)の0.63%
DME(ジメトキシエタン)溶液0.36gを使用し、
他は同様に処理して膜厚6μm のコーティング層を有す
るネオン発光カットフィルターを得た。
【0112】このフィルターの透過率を日立分光光度計
(U−3500)で測定した。透過率の最小値における
波長は585nm、スペクトルの半値幅は56.4nm
で透過率は、26.05%であった。585nmの最小
値の他には、透過率の極小値はなく、透過率の良好なフ
ィルターが得られた。
【0113】上記のネオン発光カットフィルターを10
0℃の恒温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、
日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率
(%)を測定した所、95.0%であり、良好な耐熱性
を示した。
【0114】比較例2 実施例2で用いたポリエステル樹脂の20%DME溶液
3gの代わりに、ポリエステル樹脂(UE−3690,
Tg=90℃;ユニチカ(株)製)の10%ジメトキシエ
タン溶液3gを使用した他は、同様にして処理して膜厚
3μm、透過率の最小値における波長が585nmのコ
ーティング膜を得た。
【0115】このコーティング膜の100℃の恒温槽に
100時間入れて耐熱性の試験を行い、日立分光光度計
(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定し
た所、50.4%であり、耐熱性が劣っていた。 実施例3 実施例2で用いたスクアリリウム系化合物(III-5)の
0.63%DME(ジメトキシエタン)溶液0.36g
の代わりに、一般式(IV)において、R3=メチル基、
R4=n−プロピル基、X=Oであるスクアリリウム系
化合物(IV-3)の0.25%ジメトキシエタン溶液0.
36gを使用し、他は同様に処理して膜厚3μm のコー
ティング層を有するネオン発光カットフィルターを得
た。
【0116】このフィルターの透過率を日立分光光度計
(U−3500)で測定した。透過率の最小値における
波長は499nm、スペクトルの半値幅は44.0nm
で透過率は、34.55%であった。499nmの最小
値の他には、透過率の極小値はなく、透過率の良好なフ
ィルターが得られた。
【0117】上記のネオン発光カットフィルターを10
0℃の恒温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、
日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率
(%)を測定した所、97.4%であり、良好な耐熱性
を示した。
【0118】比較例3 実施例3で用いたポリエステル樹脂Aの10%DME溶
液3gの代わりに、ポリエステル樹脂(バイロン20
0, Tg=67℃;東洋紡(株)製)の10%ジメトキシ
エタン溶液3gを使用し、他は、同様にして処理して膜
厚3μm、透過率の最小値における波長が500nmの
コーティング膜を得た。
【0119】このコーティング膜の100℃の恒温槽に
100時間入れて耐熱性の試験を行い、日立分光光度計
(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定し
た所、62.1%であり、耐熱性が劣っていた。 実施例4 下式(V−1)に示す近赤外線吸収色素の5.0%TH
F(テトラヒドロフラン)溶液0.1g、実施例1で使
用したポリエステル樹脂Aの10.0%溶液(DME/
ジオキサン=1/1(vol比))4.5gを混合溶解し、
バーコーター(NO.24)でポリエチレンテレフタレート
製フィルム(三菱化学ポリエステルフィルム社製PET フ
ィルム「T 100E 」、厚み100μm )に塗工し、乾
燥して、近赤外線吸収フィルターを得た。
【0120】
【化33】
【0121】このフィルムの近赤外吸収を、日立分光光
度計U−3500で測定したところ、λmaxは、84
6nmであった。このフィルムを、100℃の恒温槽に
100時間入れて耐熱性の試験を行い、日立分光光度計
(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定し
た所、92.2%であり、良好な耐熱性を示した。
【0122】比較例4 上記式(V−1)に示す近赤外線吸収色素の5重量%T
HF溶液0.06gに、ポリメチルメタクリレート樹脂
(商品名;ダイヤナールBR−80:三菱レイヨン株式
会社製品)のTHF/トルエン(=1/1)溶液(樹脂
濃度20重量%)を1.5g添加し、超音波洗浄機に
て、完全に溶解させた後、この塗工液を、バーコータ#
24でポリエチレンテレフタレート製フィルム(三菱化
学ポリエステルフィルム社製PET フィルム「T 100E
」、厚み100μm )に塗工し、乾燥することによ
り、近赤外線吸収フィルムを得た。
【0123】このフィルムの近赤外線吸収を、日立分光
光度計U−3500で測定したところ、λmaxは、8
35nmであった。このコーティング膜の100℃の恒
温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、日立分光
光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を
測定した所、83.8%であり、耐熱性が劣っていた。
【0124】
【発明の効果】本発明の、一般式(I) で示されるポリ
エステル樹脂及び色素含有層を有するプラズマディスプ
レイパネル用フィルターは、耐熱性、耐光性等の耐久性
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/11 G09F 9/00 313 1/10 G02B 1/10 A G09F 9/00 313 Z Fターム(参考) 2H048 CA04 CA09 CA12 CA19 CA24 CA27 2K009 AA02 AA12 AA15 CC03 CC06 CC09 CC14 CC24 CC26 DD00 DD02 DD04 4J002 AB011 AB021 BB061 BC021 BC061 BD081 BE031 BE061 BG021 CC031 CF001 CF161 CG001 CH081 CL001 CN031 DE097 DE107 DE117 DE137 DG047 EE037 EH127 EJ066 EU126 EU177 EV316 FD057 FD096 GF00 GQ00 5G435 AA16 BB06 GG11 GG16 GG33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル樹脂と色素を含有するプラズ
    マディスプレイパネル用フィルターであって、該ポリエ
    ステル樹脂が粘度平均分子量(Mv)が10000〜9
    0000であり、かつガラス転移点(Tg)が160℃
    以上であることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ル用フィルター。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂が、下記一般式(I) 【化1】 (式(I)中、R1〜R5は、各々独立に水素原子、置換
    されていても良いアルキル基または置換されていても良
    いアリール基を表し、R1、R4、R5が複数存在する場
    合、各々は同一であっても異なっていても良い。R2
    3は連結してシクロアルキル環を形成しても良い。
    j、k、及びlは、各々独立に1〜4の整数を示す。)
    を構成単位とするポリステル樹脂であることを特徴とす
    る請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル用フィ
    ルター。
  3. 【請求項3】 色素が下記一般式(I) 【化2】 〔式(II) 中、A、Bは、各々独立に、置換基を有して
    いても良いアリール基、置換基を有していても良い複素
    環基、又は−CH=D(Dは、置換基を有していても良
    い複素環基を表す。)を表す。〕で表されるスクアリリ
    ウム系化合物であることを特徴とする請求項1〜2に記
    載のプラズマディスプレイパネル用フィルター。
  4. 【請求項4】 スクアリリウム系化合物が下記一般式
    (III) 【化3】 〔式(III) 中、R6は、ハロゲン原子、置換基を有して
    いても良いアルキル基、置換基を有していても良いアル
    コキシ基又は置換基を有していても良いアルケニル基を
    表し、各々のR6は同一であっても異なっていても良
    い。mは1〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。〕
    で表されるフェニル系スクアリリウム化合物であること
    を特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパ
    ネル用フィルター。
  5. 【請求項5】 スクアリリウム系化合物が下記一般式
    (IV) 【化4】 〔式(IV) 中、R7は、置換基を有していても良いアル
    キル基又は置換基を有していても良いアリール基を表
    し、各々のR7は同じであっても異なっていても良い。
    8は、水素原子、置換基を有していても良いアルキル
    基又は置換基を有していても良いアリール基を表し、各
    々のR8は同じであっても異なっていても良い。Tは−
    O−又は−NH−を表す。〕で表されるピラゾール系ス
    クアリリウム化合物であることを特徴とする請求項3に
    記載のプラズマディスプレイパネル用フィルター。
  6. 【請求項6】 色素が下記一般式(V) 【化5】 (式中、MはNi、Pd、Pt、Co、Fe、Ti、S
    nまたはCuを表す。X 1 〜X10は、それぞれ独立に、
    水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基,アリールオキ
    シ基、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいアル
    キル基、置換基を有していてもよいアリール基または置
    換基を有していてもよいアラルキル基を表わし、Y1
    8 は、それぞれ独立に水素原子、置換基を有していて
    もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール
    基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を
    有していてもよいアルコキシ基、アリールオキシ基、ニ
    トロ基、ハロゲン原子、アミノ基、置換アミノ基または
    シアノ基を表す。)で表される金属錯体であることを特
    徴とする請求項1〜2に記載のプラズマディスプレイパ
    ネル用フィルター。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のプラズマディスプレイパ
    ネル用フィルターに、さらに紫外線吸収剤を含有する層
    を積層したことを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ル用フィルター。
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