JP2002071346A - 表面性状測定機 - Google Patents

表面性状測定機

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JP2002071346A
JP2002071346A JP2001177278A JP2001177278A JP2002071346A JP 2002071346 A JP2002071346 A JP 2002071346A JP 2001177278 A JP2001177278 A JP 2001177278A JP 2001177278 A JP2001177278 A JP 2001177278A JP 2002071346 A JP2002071346 A JP 2002071346A
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JP
Japan
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slider
guide
driving
measuring device
surface texture
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JP2001177278A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Hama
伸行 濱
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/004Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring coordinates of points
    • G01B5/008Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring coordinates of points using coordinate measuring machines

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的構造が簡単で、加工精度の管理が簡単
で、比較的長い寿命が得られる長さ測定機を得るにあ
る。 【解決手段】 被測定物に接触できる検出子Cを一方向
に伸びたガイド17に沿って移動できるスライダ18に
取付け、前記ガイド17に平行な送りねじ31で駆動さ
れるボールナット41により前記スライダ18をガイド
17の長さ方向に移動させて測定を行う長さ測定機にお
いて、矩形断面の剛性ガイド42を前記送りねじ31及
びガイド17が支持される機体フレーム3に固定して同
剛性ガイド42に沿い移動できるコ字リテーナ43に前
記ボールナット41を固定し、前記前記ガイド17をヤ
ング率の大きな矩形断面のセラミック製棒状体で構成
し、前記ガイド17に略平行な状態に保った直線状ピア
ノ線片51の両端部を前記スライダ18の前記コ字リテ
ーナ43に面した部分に固定し、前記コ字リテーナ43
に基端部を固定した連結ピン61の先端部を前記ピアノ
線片51の略中間部に固定した表面性状測定機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、被測定物の表面
粗さ、表面うねり、真円度、二次元や三次元の表面形状
を測定する、表面粗さ測定機、形状測定機、真円度測定
機、三次元測定機、画像測定機などの表面性状測定機に
関し、特にガイドに対して摺動可能に支持されたスライ
ダの駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、被測定物の粗さやうねり
を測定する粗さ測定機、輪郭形状を測定する形状測定
機、真円度を測定する真円度測定機、三次元形状を測定
する三次元測定機などの表面性状測定機おいては、幾何
学的な直線状態にあるガイドに対してスライダを摺動可
能に支持し、ガイドの長さ方向の同スライダの位置及び
この長さ方向に直角な面内での変位を検出器により厳密
に検出して、測定を行う。つまり、これらの表面性状測
定機においては、ガイド方向にスライダを移動させるに
は、同ガイドに対して平行関係とされた送りねじを設
け、駆動モータまたは手動で駆動される同送りねじに螺
合されるボールナットを前記スライダに機械的に結合
し、送りねじの回転運動をボールナット及びスライダの
直線運動に変換している。
【0003】ところで、このような目的に用いる送りね
じは、厳密に加工されたものであっても、僅かの偏心や
長さ方向の曲がりがあるから、送りねじの回転に伴っ
て、ボールナットが送りねじの長さ方向に対して直角な
面内で共回り現象を起し、この共回り現象の結果、スラ
イダがガイドの表面から浮動され、測定誤差の原因とな
るおそれがある。ボールナットの共回りによるスライダ
位置の不安定さを解消するため、従来では、特開平5−
157504号公報及び特許第2572853号公報に
より振れ止め機構が提案されている。即ち、「測定機の
駆動連結装置」と題された前者の振れ止め機構において
は、スライダとボールナットの間に自動調心軸受を介装
することにより、ボールナットからの共回り運動のスラ
イダへの伝達を阻止し、送りねじの長さ方向へのボール
ナットの運動のみをスライダへ伝達しようとするもので
ある。
【0004】そして、後者の振れ止め機構では、表面に
ボールナット字溝を形成した変位板をスライダとボール
ナットの間に介在させ、前記スライダ及びボールナット
にそれぞれ固定する2つのジョイントピースのY方向及
び同Y方向に直角なX方向ピンを前記ボールナット字溝
に係合させ、ボールナットの共回り運動の伝達を防止す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の振れ止め機構は、多数の部材から構成されるの
で、製造原価が高くなるばかりでなく、各構成部品の加
工精度が直接に共回り現象の防止やスライダの位置精度
に影響を与えるから、加工精度の管理がやっかいで、各
部材間に摺動部が多いため、寿命が比較的短い問題があ
る。本発明の目的は、以上に述べたような従来の振れ止
め機構の問題に鑑み、比較的構造が簡単で、加工精度の
管理が簡単で、比較的長い寿命が得られる表面性状測定
機を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、被測定物を測定する検出器を取付けた測
定スライダと、この測定スライダを一方向にガイドする
測定ガイドと、前記測定スライダを前記一方向に駆動す
る測定スライダ駆動手段とを備え、この測定スライダ駆
動手段は、駆動スライダと、この駆動スライダを前記一
方向にガイドする駆動ガイドと、この駆動スライダを前
記一方向に駆動する駆動スライダ駆動手段と、前記測定
スライダと前記駆動スライダを連結する連結手段とを備
えた表面性状測定機を提案するものである。
【0007】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記連結手段は、両端を前記測定スライダの2個所の
係合点にそれぞれ係合した牽引部材と、この牽引部材の
略中間点と前記駆動スライダとを連結する連結部材とを
備える構造、 2)前記牽引部材の略中間点は、測定スライダの前記一方
向重心位置に略一致する構造、 3)前記スライダの2個所の係合点は前記一方向に並んで
前記スライダに設けられ、前記牽引部材は前記一方向に
真直ぐ伸びた状態で前記スライダの係合点に係合される
構造、 4)前記牽引部材の前記略中間点は前記一方向に直交する
方向に変位可能である構造、 5)前記牽引部材としてワイヤ状部材を用いた構造、 6)前記測定スライダは前記測定ガイドに対して複数のガ
イドポイントでガイドされ、この複数のガイドポイント
を、前記一方向に直交して前記係合点を含む面内に投影
した場合に、前記複数のガイドポイントの投影点の重心
位置が前記係合点に略一致する構造、 7)前記駆動スライダ駆動手段は、送りねじとボールナッ
トを含み、前記駆動スライダはこのボールナットに結合
される構造、 8)前記測定ガイドと前記測定スライダと前記駆動ガイド
と前記駆動スライダの少なくとも一つはセラミック製部
材を含む構造、 9)測定機ベースに立設されたガイドと、このガイドに設
けられた上下動ガイドにガイドされて上下動可能に支持
された上下可動台を更に備え、前記測定ガイドと前記駆
動ガイドは前記上下可動台に固定され、前記上下動ガイ
ドはセラミック製部材を含む構造が説明される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、被測定物の二次元的な形状
を測定する表面性状測定機に本発明を施した実施例の詳
細を説明する。図1に示すように、本発明による表面性
状測定機は測定機ベースAの表面のテーブルB上に被測
定物を位置し、同被測定物の表面に検出子Cの先端を接
触させることにより、二次元的な形状や表面粗さを測定
するのに用いられる。
【0009】前記測定機ベースAの右側寄りの後部には
垂直方向に伸びた剛性の高いV軸コラムDが据え付けら
れ、図示の場合、ヤング率の大きな矩形断面のセラミッ
ク製棒状体で構成される同V軸コラムDには、図示を省
略するV軸駆動モータまたは図1のV軸手動つまみ1で
上下方向に移動される上下可動台Eが支持される。即
ち、図4から理解されるように、前記上下可動台Eは前
記V軸コラムDを包囲する矩形枠状のスライド部2及び
V軸コラムDの略前方に張り出された可動台フレーム3
からなり、この可動台フレーム3中には前記検出子Cを
備えた検出器をX軸方向(図1において左右方向)に駆
動する後述の駆動機構が組み込まれる。
【0010】前記上下可動台Eのスライド部2は基準案
内面であるV軸コラムDの前面及び左側面に摺接する複
数のターカイト4,5を備え、同スライド部2の後壁及
び右側壁(図示せず)には前記ターカイト4,5を対応
基準案内面に押圧するプッシュユニット7,8が取り付
けられる。これらのプッシュユニット7,8はスライド
部2にねじ込み固定される取付ブッシュ7a,8aを備
え、この取付ブッシュ7a,8aの内部には押圧ヘッド
7b,8bをV軸コラムDの表面に押圧する押圧スプリ
ング7c,8cが内蔵してある。また、前記V軸コラム
Dの前面中央に形成された上下方向の収容溝9中には、
前記V軸駆動モータで回転駆動される垂直方向のV軸送
りねじ10が位置され、このV軸送りねじ10の中間部
に螺合される送りナット11のブラケット11aは前記
スライド部2に強固に固定される。
【0011】前記上下可動台Eの上下方向の位置を検出
するため、前記V軸コラムDの左側面には垂直方向(上
下方向)に延長した反射型スケール12が固定され、こ
の反射型スケール12に臨んだスライド部2の内面には
発光部と受光部を備えたV軸検出器13が固定してあ
る。なお、後述する駆動機構を含んだ上下可動台Eの重
量は、前記V軸コラムDの前側に設けられる一対のガイ
ドロッド14に嵌めたリテーナスプリング15,16の
力で平衡され、上下可動台Eの重量による大きな前後方
向の曲げモーメントがV軸コラムDに加わるのが防止さ
れる。
【0012】図3及び図4は前記検出子CのX軸方向
(図3の左右方向)の送りを担当する駆動機構の詳細を
示し、上下可動台Eの可動台フレーム3の内部には左右
方向に延長した測定ガイドとなるX軸ガイド17の両端
部が固定され、図示実施例の場合、同X軸ガイド17は
例えばアルミナセラミックなどの加工性が高く、ヤング
率の大きな矩形断面のセラミック製棒状体で構成してあ
る。図4から理解されるように、前記X軸ガイド17を
取り囲む矩形枠として製作されて測定スライダとなるス
ライダ18がX軸ガイド17に沿ってX軸方向(左右方
向)に移動可能に支持される。同スライダ18は例えば
アルミナセラミック製である。このスライダ18には基
準案内面であるX軸ガイド17の上面及び後側面に摺接
する複数のターカイト21,22,23を備え、同X軸
ガイド17の下壁及び前側壁には前記ターカイト21,
22,23を対応基準案内面に押圧するプッシュユニッ
ト24,25が取り付けられる。これらのプッシュユニ
ット24,25は、スライド部2について前述したプッ
シュユニット7,8と同様に、ねじ込み固定される取付
ブッシュを備え、この取付ブッシュの内部には押圧ヘッ
ドをX軸ガイド17の表面に押圧する押圧スプリングが
内蔵される構造である。また、前述したスライダ18の
下部には箱状の検出器取付部26が垂下され、この検出
器取付部26中には取り付けられた検出子Cの先端の微
小な上下変位(Z軸変位)を電気信号に変換する変位検
出器27(図2)が内蔵される。
【0013】図3に示すように、前記可動台フレーム3
の左右側壁には前記X軸ガイド17と平行な方向に延長
するX軸送りねじ31が一対の軸受32,33を用いて
回転可能に支持され、このX軸送りねじ31はその軸端
に固定するX軸手動つまみ34で手動で回転できる。ま
た、このX軸送りねじ31は、図4に示すX軸駆動モー
タ35により、X軸駆動モータ35の駆動軸に設ける主
動プーリ36、X軸送りねじ31の軸端の従動プーリ3
7、これらの主動プーリ36と従動プーリ37との間に
掛けられるVベルト38を介して回転駆動できる。同X
軸送りねじ31の長さ方向中間部にはX軸送りねじ31
のねじ溝内で循環運動される多数のボールを内蔵するボ
ールナット41が螺合され、このボールナット41によ
ってX軸送りねじ31の回転運動が左右方向の送り運動
に変換される。
【0014】図4に示すように、前記可動台フレーム3
の後側壁の前面には前記X軸送りねじ31と平行な方向
に延長して、駆動ガイドとなる矩形断面の剛性ガイド4
2が固定され、ヤング率の大きなセラミックで棒状に作
られる同剛性ガイド42には前記ボールナット41に固
定されるコ字リテーナ43のコ字部が嵌められ、X軸送
りねじ31の回転に伴うボールナット41の上下方向の
共回り運動が抑制される。このコ字リテーナ43は例え
ばアルミナセラミックから作られる。
【0015】一方、前記ボールナット41に面した前記
X軸ガイド17の頂面にはX軸ガイド17の長さ方向に
伸びる頂面溝44が形成され、前記スライダ18の左右
端に基部を固定する一対の取付ブラケット45,46の
下端取付部45a,46aが同頂面溝44中に挿入さ
れ、これらの下端取付部45a,46a間にはX軸方向
に伸びる真直ぐなピアノ線片51の両端部が固定され
る。即ち、このピアノ線片51は長さ方向には大きな坑
張力を示し、同長さ方向に対して直角な方向の荷重で容
易に変形する性質があるから、ピアノ線片51の長さ方
向に対して直角な平面内で生じるボールナット41の共
回り運動を吸収できる。すなわちこのピアノ線片51の
略中間部はX軸に対して直交する方向には容易に変位し
てボールナット41の共回り運動を吸収できる。また、
前記コ字リテーナ43の下部には連結ブロック52が取
付ねじ53,54で固定され、この連結ブロック52に
基端部61aを固定される垂直方向の連結ピン61の下
端部61bが前記ピアノ線片51の略中間部に固定され
る。
【0016】ピアノ線片51に対する連結ピン61の結
合位置は、前記検出器取付部26を含んだスライダ18
の重心のX軸方向の位置を選んでその下端部をピアノ線
片51の略中間部に固定するから、ボールナット41の
移動時にスライダ18に重心回りの重量モーメントが作
用すること、つまり同重量モーメントによりX軸送りね
じ31に沿って移動されるスライダ18の姿勢が不安定
になるのを防止できる。図6は、X軸に直交し、ピアノ
線片51の一端を固定する取付ブラケット46の下端取
付部46a(係合点)を含む面において、X軸ガイド1
7、ターカイト21、22、23、プッシュユニット2
4、25の配置位置関係を示している。この図におい
て、ターカイト21、22、23にそれぞれ対向するす
るX軸ガイド17の基準案内面の中心位置(3個所)
と、プッシュユニット24、25の押圧位置(2個所)
の計5個所のガイドポイントで形成される5角形の重心
位置はピアノ線片51の係合点に一致している。従っ
て、ボールナット41の移動時にスライダ18はピアノ
線片51によってガイドポイントに関する重心位置で牽
引されるので、スライダ18はその姿勢が変化すること
なく、正確にX軸方向に移動することが可能である。
尚、剛性ガイド42は、送りねじ31の回転に伴うボー
ルナット41の回転止めを兼ねている。
【0017】前述したX軸ガイド17に対するスライダ
18の厳密な位置は、X軸ガイド17とスライダ18の
間に設けるレーザホログラムユニットで検出できる。即
ち、このレーザホログラムユニットはX軸ガイド17の
前面下部に固定されるX軸方向の透明ホログラムスケー
ル71を有し、同透明ホログラムスケール71に臨ませ
てスライダ18の下壁に固定したコ字ブロック72には
透明ホログラムスケール71の下部を挟むレーザ素子7
3及びX軸検出器74(回折受光素子)が支持される。
【0018】図示実施例による表面性状測定機は、以上
のような構成であるから、V軸コラムDに対する上下可
動台Eの垂直方向の位置調整で、テーブルB上の被測定
物の表面に検出子Cの先端を接触させた状態とし、スラ
イダ18をX軸方向に送りながら、検出子Cの微小なZ
軸変位を検出することにより、被測定物の二次元的な表
面形状または表面粗さなどの表面性状を測定できる。
【0019】即ち、垂直方向のV軸コラムDに沿った上
下可動台Eの位置、つまりスライダ18の上下方向の高
さはスライド部2のV軸検出器13(反射型検出器)で
知ることができ、同スライダ18のX軸方向の変位即ち
検出子CのX軸変位はX軸検出器74(回折受光素子)
で厳密に知ることができる。したがって、スライダ18
のX軸変位に対する検出子CのZ軸方向の微小変位を変
位検出器27で観測することにより、被測定物の表面形
状や表面粗さを測定できるわけである。
【0020】図2は本発明による表面性状測定機の信号
系統のブロックダイヤグラムであり、前述したV軸検出
器13、変位検出器27、X軸検出器74の各出力信号
は、マイクロコンピュータなどで構成する制御装置CPU
に入力され、同制御装置CPUにおいて測定目的に応じた
演算が行われる。この演算結果は、上下可動台EのV軸
位置、スライダ18のX軸位置、(Z軸方向の)微小変
位などのデジタル量として表示器81に表示されるが、
この表示器81とは別に、測定データを解析するコンピ
ュータ及びその処理結果をグラフ化表示できるCRT表
示器を用いる場合もある。
【0021】被測定物の表面形状の測定や表面粗さの測
定の場合、図示実施例の構造では、X軸送りねじ31の
回転に伴ったボールナット41の共回りの悪影響で測定
精度が劣化するのを回避できる。X軸手動つまみ34や
X軸駆動モータ35でX軸送りねじ31を回転させる
と、同X軸送りねじ31の偏心や長さ方向の曲がりなど
でボールナット41がX軸送りねじ31の長さ方向に対
して直角な面内で揺れ動く共回り現象を起すが、ある程
度以上のこの共回り運動は、剛性ガイド42によるコ字
リテーナ43の位置規制により抑制されることになる。
【0022】したがって、ボールナット41及びコ字リ
テーナ43は、厳密な意味では、若干の共回り運動が残
留するが、ピアノ線片51による牽引機構によってこの
共回り運動によりスライダ18のX軸方向の位置が変化
したり、スライダ18の運動が不安定になってX軸ガイ
ド17から浮きあがり不安定な測定を余儀なくされるこ
とはない。つまり、ボールナット41の共回りによって
連結ピン61もX軸送りねじ31の長さ方向に対して直
角な面内で若干の共回り運動を行うが、同共回り運動は
ピアノ線片51が変形し易い中間部の曲げ変形で吸収さ
れ、スライダ18に対しては、連結ピン61のX軸方向
への変位のみがピアノ線片51を介して伝えられる。こ
のため、仮にボールナット41が共回り運動を起こして
も、同共回り運動がスライダ18に伝達されるのを確実
に防止できる。勿論、この共回り防止構造は、構成が非
常に簡単であるので、製造原価が高くなったり、製造上
の加工精度管理がやっかいになる不都合もなくなる。
【0023】本件発明は、以上の実施例の他に、駆動ス
ライダ駆動手段としてリニヤモータを使用することもで
きる。この場合、ボールナットに代るリニヤモータの可
動子を駆動スライダに結合させ、リニヤモータの直進ガ
イドを駆動ガイドとすれば良く、このようにすれば、リ
ニヤモータの磁界変動や直進ガイドの真直度誤差に起因
する可動子の微少な姿勢変化の影響を抑制することがで
きる。更に、この実施例においては、駆動ガイドと駆動
スライダは1組のみを使用する構成を示したが、この他
に直交するそれぞれの面(例えば、XY平面とXZ平
面)に各1組の駆動ガイドと駆動スライダを設け、第1
の駆動スライダとボールナットを直結し、第1の駆動ス
ライダによって第2の駆動スライダをワイヤ牽引し、第
2の駆動スライダによって測定スライダをワイヤ牽引す
る構成としてもよい。また、スライダのガイドポイント
は5ケ所に限定されるものではなく、必要に応じて増減
を行ってもよい。その場合でも、重心位置で牽引するこ
とにより、スライダ姿勢を一定に保つことができる。さ
らに、本発明の表面性状測定機の各部は、剛性の強化あ
るいは耐摩耗性の改善のためにアルミナセラミック等の
セラミック製としても良い。また、本発明の実施形態で
は牽引部材としてワイヤ状のピアノ線を使用したが、牽
引部材はこれに限らず、適度な弾性を有するコイルばね
や、板ばねを使用しても良い。例えば板ばねを使用した
場合、その中間部において板ばねを90度ひねった構造と
すれば、板ばねの中間部は長手方向に対して直交する方
向には任意方向へ変位可能となる。なお、前記実施例に
おいては、被測定物の二次元的な表面形状や表面粗さを
測定する表面性状測定機に本発明を施した例を説明した
が、本発明は、他の目的の3次元測定機などに適用する
ことができるのは、改めて指摘するまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本件発
明によれば、比較的簡単で、厳密な加工精度管理を必要
としない構造により、送りねじの回転によるボールナッ
トの共回り運動を完全に吸収して、送りねじの長さ方向
の送り運動のみをスライダに伝達できる長さ測定機を得
ることができる。また、連結ピンの移動量がスライダの
重心位置でスライダに伝達されるため、スライダの姿勢
が安定し測定精度の向上を期待でき、更にセラミック部
材でガイドを構成することによって、その測定精度の向
上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面性状測定機の正面図である。
【図2】同表面性状測定機のブロックダイヤグラムであ
る。
【図3】同表面性状測定機の要部拡大断面図である。
【図4】同表面性状測定機の図1の4−4線に沿う要部
拡大断面図である。
【図5】同表面性状測定機の要部分解拡大斜視図であ
る。
【図6】同表面性状測定機の原理図である。
【符号の説明】
A 測定機ベース B テーブル C 検出子 D V軸コラム E 上下可動台 2 スライド部 3 可動台フレーム 13 V軸検出器 17 X軸ガイド 18 スライダ 26 検出器取付部 27 変位検出器 41 ボールナット 42 剛性ガイド 43 コ字リテーナ 51 ピアノ線片 61 連結ピン 74 X軸検出器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物を測定する検出器を取付けた測
    定スライダと、この測定スライダを一方向にガイドする
    測定ガイドと、前記測定スライダを前記一方向に駆動す
    る測定スライダ駆動手段とを備え、この測定スライダ駆
    動手段は、駆動スライダと、この駆動スライダを前記一
    方向にガイドする駆動ガイドと、この駆動スライダを前
    記一方向に駆動する駆動スライダ駆動手段と、前記測定
    スライダと前記駆動スライダを連結する連結手段とを備
    えることを特徴とする表面性状測定機。
  2. 【請求項2】 前記連結手段は、両端を前記測定スライ
    ダの2個所の係合点にそれぞれ係合した牽引部材と、こ
    の牽引部材の略中間点と前記駆動スライダとを連結する
    連結部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    表面性状測定機。
  3. 【請求項3】 前記牽引部材の略中間点は、測定スライ
    ダの前記一方向重心位置に略一致することを特徴とする
    請求項2に記載の表面性状測定機。
  4. 【請求項4】 前記スライダの2個所の係合点は前記一
    方向に並んで前記スライダに設けられ、前記牽引部材は
    前記一方向に真直ぐ伸びた状態で前記スライダの係合点
    に係合していることを特徴とする請求項2又は請求項3
    に記載の表面性状測定機。
  5. 【請求項5】 前記牽引部材の前記略中間点は前記一方
    向に直交する方向に変位可能であることを特徴とする請
    求項2から請求項4のいずれかに記載の表面性状測定
    機。
  6. 【請求項6】 前記牽引部材はワイヤ状であることを特
    徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の表面
    性状測定機。
  7. 【請求項7】 前記測定スライダは前記測定ガイドに対
    して複数のガイドポイントでガイドされ、この複数のガ
    イドポイントを、前記一方向に直交して前記係合点を含
    む面内に投影した場合に、前記複数のガイドポイントの
    投影点の重心位置が前記係合点に略一致することを特徴
    とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の表面性
    状測定機。
  8. 【請求項8】 前記駆動スライダ駆動手段は、送りねじ
    とボールナットを含み、前記駆動スライダはこのボール
    ナットに結合されることを特徴とする請求項1から請求
    項7のいずれかに記載の表面性状測定機。
  9. 【請求項9】 前記測定ガイド、前記測定スライダ、前
    記駆動ガイド及び前記駆動スライダの少なくとも一つ
    は、セラミック製部材を含むことを特徴とする請求項1
    から請求項8のいずれかに記載の表面性状測定機。
  10. 【請求項10】 測定機ベースに立設されたコラムと、
    このコラムに設けられ、セラミック製部材を含む上下動
    ガイドと、この上下動ガイドにガイドされて上下動可能
    に支持された上下可動台と、を更に備え、前記測定ガイ
    ドと前記駆動ガイドは前記上下可動台に固定されること
    を特徴とする請求項1から請求項9に記載の表面性状測
    定機。
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