JP2006194909A - 表面性状測定機 - Google Patents

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伸行 濱
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Abstract

【課題】 比較的構造が簡単で、加工精度の管理が簡単で、比較的長い寿命が得られる長さ測定機を得るにある。
【解決手段】 被測定物に接触できる検出子を一方向に伸びたガイドに沿って移動できるスライダに取付け、前記ガイドに平行な送りねじで駆動されるボールナットにより前記スライダをガイドの長さ方向に移動させて測定を行う長さ測定機において、矩形断面の剛性ガイドを前記送りねじ及びガイドが支持される機体フレームに固定して同剛性ガイドに沿い移動できるコ字リテーナに前記ボールナットを固定し、前記前記ガイドをヤング率の大きな矩形断面のセラミック製棒状体で構成し、前記ガイドに略平行な状態に保った直線状ピアノ線片の両端部を前記スライダの前記コ字リテーナに面した部分に固定し、前記コ字リテーナに基端部を固定した連結ピンの先端部を前記ピアノ線片の略中間部に固定した表面性状測定機。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被測定物の表面粗さ、表面うねり、真円度、二次元や三次元の表面形状を測定する、表面粗さ測定機、形状測定機、真円度測定機、三次元測定機、画像測定機などの表面性状測定機に関し、特にガイドに対して摺動可能に支持されたスライダの駆動機構に関する。
周知のように、被測定物の粗さやうねりを測定する粗さ測定機、輪郭形状を測定する形状測定機、真円度を測定する真円度測定機、三次元形状を測定する三次元測定機などの表面性状測定機おいては、幾何学的な直線状態にあるガイドに対してスライダを摺動可能に支持し、ガイドの長さ方向の同スライダの位置及びこの長さ方向に直角な面内での変位を検出器により厳密に検出して、測定を行う。
つまり、これらの表面性状測定機においては、ガイド方向にスライダを移動させるには、同ガイドに対して平行関係とされた送りねじを設け、駆動モータまたは手動で駆動される同送りねじに螺合されるボールナットを前記スライダに機械的に結合し、送りねじの回転運動をボールナット及びスライダの直線運動に変換している。
ところで、このような目的に用いる送りねじは、厳密に加工されたものであっても、僅かの偏心や長さ方向の曲がりがあるから、送りねじの回転に伴って、ボールナットが送りねじの長さ方向に対して直角な面内で共回り現象を起し、この共回り現象の結果、スライダがガイドの表面から浮動され、測定誤差の原因となるおそれがある。
ボールナットの共回りによるスライダ位置の不安定さを解消するため、従来では、振れ止め機構が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
即ち、「測定機の駆動連結装置」と題された振れ止め機構においては、スライダとボールナットの間に自動調心軸受を介装することにより、ボールナットからの共回り運動のスライダへの伝達を阻止し、送りねじの長さ方向へのボールナットの運動のみをスライダへ伝達しようとするものである。
そして、他の振れ止め機構では、表面にボールナット字溝を形成した変位板をスライダとボールナットの間に介在させ、前記スライダ及びボールナットにそれぞれ固定する2つのジョイントピースのY方向及び同Y方向に直角なX方向ピンを前記ボールナット字溝に係合させ、ボールナットの共回り運動の伝達を防止する。
特開平5−157504号公報 特許第2572853号公報
しかしながら、これらの従来の振れ止め機構は、多数の部材から構成されるので、製造原価が高くなるばかりでなく、各構成部品の加工精度が直接に共回り現象の防止やスライダの位置精度に影響を与えるから、加工精度の管理がやっかいで、各部材間に摺動部が多いため、寿命が比較的短い問題がある。
本発明の目的は、以上に述べたような従来の振れ止め機構の問題に鑑み、比較的構造が簡単で、加工精度の管理が簡単で、比較的長い寿命が得られる表面性状測定機を得るにある。
この目的を達成するため、本発明は、被測定物を測定する検出器を取付けた測定スライダと、この測定スライダを一方向にガイドする測定ガイドと、前記測定スライダを前記一方向に駆動する測定スライダ駆動手段とを備えた表面性状測定機であって、前記測定スライダ駆動手段は、駆動スライダと、この駆動スライダを前記一方向にガイドする駆動ガイドと、この駆動スライダを前記一方向に駆動する駆動スライダ駆動手段と、前記測定スライダと前記駆動スライダを連結する連結手段とを備え、前記連結手段は、両端を前記測定スライダの2個所の係合点にそれぞれ係合した牽引部材と、この牽引部材の略中間点と前記駆動スライダとを連結する連結部材とを備え、
前記測定スライダは前記測定ガイドに対して複数のガイドポイントでガイドされ、この複数のガイドポイントを、前記一方向に直交して前記係合点を含む面内に投影した場合に、前記複数のガイドポイントの投影点の重心位置が前記係合点に略一致させた表面性状測定機を提案するものである。
後述する本発明の好ましい実施例の説明においては、
1)前記スライダの2個所の係合点は前記一方向に並んで前記スライダに設けられ、前記牽引部材は前記一方向に真直ぐ伸びた状態で前記スライダの係合点に係合する構造、
2)前記牽引部材の前記略中間点は前記一方向に直交する方向に変位可能な構造、
3)前記牽引部材としてワイヤ状部材を用いた構造、
4)前記駆動スライダ駆動手段は、送りねじとボールナットを含み、前記駆動スライダはこのボールナットに結合される構造、
5)前記測定ガイドと前記測定スライダと前記駆動ガイドと前記駆動スライダの少なくとも一つはセラミック製部材を含む構造、
6)測定機ベースに立設されたガイドと、このガイドに設けられた上下動ガイドにガイドされて上下動可能に支持された上下可動台を更に備え、前記測定ガイドと前記駆動ガイドは前記上下可動台に固定され、前記上下動ガイドはセラミック製部材を含む構造、が説明される。
本件発明によれば、比較的簡単で、厳密な加工精度管理を必要としない構造により、送りねじの回転によるボールナットの共回り運動を完全に吸収して、送りねじの長さ方向の送り運動のみをスライダに伝達できる長さ測定機を得ることができる。
また、連結ピンの移動量がスライダの重心位置でスライダに伝達されるため、スライダの姿勢が安定し測定精度の向上を期待でき、更にセラミック部材でガイドを構成することによって、その測定精度の向上を達成できる。
以下、被測定物の二次元的な形状を測定する表面性状測定機に本発明を施した実施例の詳細を説明する。
図1に示すように、本発明による表面性状測定機は測定機ベースAの表面のテーブルB上に被測定物を位置し、同被測定物の表面に検出子Cの先端を接触させることにより、二次元的な形状や表面粗さを測定するのに用いられる。
前記測定機ベースAの右側寄りの後部には垂直方向に伸びた剛性の高いV軸コラムDが据え付けられ、図示の場合、ヤング率の大きな矩形断面のセラミック製棒状体で構成される同V軸コラムDには、図示を省略するV軸駆動モータまたは図1のV軸手動つまみ1で上下方向に移動される上下可動台Eが支持される。
即ち、図4から理解されるように、前記上下可動台Eは前記V軸コラムDを包囲する矩形枠状のスライド部2及びV軸コラムDの略前方に張り出された可動台フレーム3からなり、この可動台フレーム3中には前記検出子Cを備えた検出器をX軸方向(図1において左右方向)に駆動する後述の駆動機構が組み込まれる。
前記上下可動台Eのスライド部2は基準案内面であるV軸コラムDの前面及び左側面に摺接する複数のターカイト4,5を備え、同スライド部2の後壁及び右側壁(図示せず)には前記ターカイト4,5を対応基準案内面に押圧するプッシュユニット7,8が取り付けられる。これらのプッシュユニット7,8はスライド部2にねじ込み固定される取付ブッシュ7a,8aを備え、この取付ブッシュ7a,8aの内部には押圧ヘッド7b,8bをV軸コラムDの表面に押圧する押圧スプリング7c,8cが内蔵してある。
また、前記V軸コラムDの前面中央に形成された上下方向の収容溝9中には、前記V軸駆動モータで回転駆動される垂直方向のV軸送りねじ10が位置され、このV軸送りねじ10の中間部に螺合される送りナット11のブラケット11aは前記スライド部2に強固に固定される。
前記上下可動台Eの上下方向の位置を検出するため、前記V軸コラムDの左側面には垂直方向(上下方向)に延長した反射型スケール12が固定され、この反射型スケール12に臨んだスライド部2の内面には発光部と受光部を備えたV軸検出器13が固定してある。
なお、後述する駆動機構を含んだ上下可動台Eの重量は、前記V軸コラムDの前側に設けられる一対のガイドロッド14に嵌めたリテーナスプリング15,16の力で平衡され、上下可動台Eの重量による大きな前後方向の曲げモーメントがV軸コラムDに加わるのが防止される。
図3及び図4は前記検出子CのX軸方向(図3の左右方向)の送りを担当する駆動機構の詳細を示し、上下可動台Eの可動台フレーム3の内部には左右方向に延長した測定ガイドとなるX軸ガイド17の両端部が固定され、図示実施例の場合、同X軸ガイド17は例えばアルミナセラミックなどの加工性が高く、ヤング率の大きな矩形断面のセラミック製棒状体で構成してある。
図4から理解されるように、前記X軸ガイド17を取り囲む矩形枠として製作されて測定スライダとなるスライダ18がX軸ガイド17に沿ってX軸方向(左右方向)に移動可能に支持される。同スライダ18は例えばアルミナセラミック製である。
このスライダ18には基準案内面であるX軸ガイド17の上面及び後側面に摺接する複数のターカイト21,22,23を備え、同X軸ガイド17の下壁及び前側壁には前記ターカイト21,22,23を対応基準案内面に押圧するプッシュユニット24,25が取り付けられる。これらのプッシュユニット24,25は、スライド部2について前述したプッシュユニット7,8と同様に、ねじ込み固定される取付ブッシュを備え、この取付ブッシュの内部には押圧ヘッドをX軸ガイド17の表面に押圧する押圧スプリングが内蔵される構造である。
また、前述したスライダ18の下部には箱状の検出器取付部26が垂下され、この検出器取付部26中には取り付けられた検出子Cの先端の微小な上下変位(Z軸変位)を電気信号に変換する変位検出器27(図2)が内蔵される。
図3に示すように、前記可動台フレーム3の左右側壁には前記X軸ガイド17と平行な方向に延長するX軸送りねじ31が一対の軸受32,33を用いて回転可能に支持され、このX軸送りねじ31はその軸端に固定するX軸手動つまみ34で手動で回転できる。
また、このX軸送りねじ31は、図4に示すX軸駆動モータ35により、X軸駆動モータ35の駆動軸に設ける主動プーリ36、X軸送りねじ31の軸端の従動プーリ37、これらの主動プーリ36と従動プーリ37との間に掛けられるVベルト38を介して回転駆動できる。
同X軸送りねじ31の長さ方向中間部にはX軸送りねじ31のねじ溝内で循環運動される多数のボールを内蔵するボールナット41が螺合され、このボールナット41によってX軸送りねじ31の回転運動が左右方向の送り運動に変換される。
図4に示すように、前記可動台フレーム3の後側壁の前面には前記X軸送りねじ31と平行な方向に延長して、駆動ガイドとなる矩形断面の剛性ガイド42が固定され、ヤング率の大きなセラミックで棒状に作られる同剛性ガイド42には前記ボールナット41に固定されるコ字リテーナ43のコ字部が嵌められ、X軸送りねじ31の回転に伴うボールナット41の上下方向の共回り運動が抑制される。このコ字リテーナ43は例えばアルミナセラミックから作られる。
一方、前記ボールナット41に面した前記X軸ガイド17の頂面にはX軸ガイド17の長さ方向に伸びる頂面溝44が形成され、前記スライダ18の左右端に基部を固定する一対の取付ブラケット45,46の下端取付部45a,46aが同頂面溝44中に挿入され、これらの下端取付部45a,46a間にはX軸方向に伸びる真直ぐなピアノ線片51の両端部が固定される。即ち、このピアノ線片51は長さ方向には大きな坑張力を示し、同長さ方向に対して直角な方向の荷重で容易に変形する性質があるから、ピアノ線片51の長さ方向に対して直角な平面内で生じるボールナット41の共回り運動を吸収できる。すなわちこのピアノ線片51の略中間部はX軸に対して直交する方向には容易に変位してボールナット41の共回り運動を吸収できる。
また、前記コ字リテーナ43の下部には連結ブロック52が取付ねじ53,54で固定され、この連結ブロック52に基端部61aを固定される垂直方向の連結ピン61の下端部61bが前記ピアノ線片51の略中間部に固定される。
ピアノ線片51に対する連結ピン61の結合位置は、前記検出器取付部26を含んだスライダ18の重心のX軸方向の位置を選んでその下端部をピアノ線片51の略中間部に固定するから、ボールナット41の移動時にスライダ18に重心回りの重量モーメントが作用すること、つまり同重量モーメントによりX軸送りねじ31に沿って移動されるスライダ18の姿勢が不安定になるのを防止できる。
図6は、X軸に直交し、ピアノ線片51の一端を固定する取付ブラケット46の下端取付部46a(係合点)を含む面において、X軸ガイド17、ターカイト21、22、23、プッシュユニット24、25の配置位置関係を示している。この図において、ターカイト21、22、23にそれぞれ対向するするX軸ガイド17の基準案内面の中心位置(3個所)と、プッシュユニット24、25の押圧位置(2個所)の計5個所のガイドポイントで形成される5角形の重心位置はピアノ線片51の係合点に一致している。従って、ボールナット41の移動時にスライダ18はピアノ線片51によってガイドポイントに関する重心位置で牽引されるので、スライダ18はその姿勢が変化することなく、正確にX軸方向に移動することが可能である。
尚、剛性ガイド42は、送りねじ31の回転に伴うボールナット41の回転止めを兼ねている。
前述したX軸ガイド17に対するスライダ18の厳密な位置は、X軸ガイド17とスライダ18の間に設けるレーザホログラムユニットで検出できる。即ち、このレーザホログラムユニットはX軸ガイド17の前面下部に固定されるX軸方向の透明ホログラムスケール71を有し、同透明ホログラムスケール71に臨ませてスライダ18の下壁に固定したコ字ブロック72には透明ホログラムスケール71の下部を挟むレーザ素子73及びX軸検出器74(回折受光素子)が支持される。
図示実施例による表面性状測定機は、以上のような構成であるから、V軸コラムDに対する上下可動台Eの垂直方向の位置調整で、テーブルB上の被測定物の表面に検出子Cの先端を接触させた状態とし、スライダ18をX軸方向に送りながら、検出子Cの微小なZ軸変位を検出することにより、被測定物の二次元的な表面形状または表面粗さなどの表面性状を測定できる。
即ち、垂直方向のV軸コラムDに沿った上下可動台Eの位置、つまりスライダ18の上下方向の高さはスライド部2のV軸検出器13(反射型検出器)で知ることができ、同スライダ18のX軸方向の変位即ち検出子CのX軸変位はX軸検出器74(回折受光素子)で厳密に知ることができる。
したがって、スライダ18のX軸変位に対する検出子CのZ軸方向の微小変位を変位検出器27で観測することにより、被測定物の表面形状や表面粗さを測定できるわけである。
図2は本発明による表面性状測定機の信号系統のブロックダイヤグラムであり、前述したV軸検出器13、変位検出器27、X軸検出器74の各出力信号は、マイクロコンピュータなどで構成する制御装置CPU に入力され、同制御装置CPUにおいて測定目的に応じた演算が行われる。この演算結果は、上下可動台EのV軸位置、スライダ18のX軸位置、(Z軸方向の)微小変位などのデジタル量として表示器81に表示されるが、この表示器81とは別に、測定データを解析するコンピュータ及びその処理結果をグラフ化表示できるCRT表示器を用いる場合もある。
被測定物の表面形状の測定や表面粗さの測定の場合、図示実施例の構造では、X軸送りねじ31の回転に伴ったボールナット41の共回りの悪影響で測定精度が劣化するのを回避できる。
X軸手動つまみ34やX軸駆動モータ35でX軸送りねじ31を回転させると、同X軸送りねじ31の偏心や長さ方向の曲がりなどでボールナット41がX軸送りねじ31の長さ方向に対して直角な面内で揺れ動く共回り現象を起すが、ある程度以上のこの共回り運動は、剛性ガイド42によるコ字リテーナ43の位置規制により抑制されることになる。
したがって、ボールナット41及びコ字リテーナ43は、厳密な意味では、若干の共回り運動が残留するが、ピアノ線片51による牽引機構によってこの共回り運動によりスライダ18のX軸方向の位置が変化したり、スライダ18の運動が不安定になってX軸ガイド17から浮きあがり不安定な測定を余儀なくされることはない。
つまり、ボールナット41の共回りによって連結ピン61もX軸送りねじ31の長さ方向に対して直角な面内で若干の共回り運動を行うが、同共回り運動はピアノ線片51が変形し易い中間部の曲げ変形で吸収され、スライダ18に対しては、連結ピン61のX軸方向への変位のみがピアノ線片51を介して伝えられる。このため、仮にボールナット41が共回り運動を起こしても、同共回り運動がスライダ18に伝達されるのを確実に防止できる。勿論、この共回り防止構造は、構成が非常に簡単であるので、製造原価が高くなったり、製造上の加工精度管理がやっかいになる不都合もなくなる。
本件発明は、以上の実施例の他に、駆動スライダ駆動手段としてリニヤモータを使用することもできる。この場合、ボールナットに代るリニヤモータの可動子を駆動スライダに結合させ、リニヤモータの直進ガイドを駆動ガイドとすれば良く、このようにすれば、リニヤモータの磁界変動や直進ガイドの真直度誤差に起因する可動子の微少な姿勢変化の影響を抑制することができる。
更に、この実施例においては、駆動ガイドと駆動スライダは1組のみを使用する構成を示したが、この他に直交するそれぞれの面(例えば、XY平面とXZ平面)に各1組の駆動ガイドと駆動スライダを設け、第1の駆動スライダとボールナットを直結し、第1の駆動スライダによって第2の駆動スライダをワイヤ牽引し、第2の駆動スライダによって測定スライダをワイヤ牽引する構成としてもよい。
また、スライダのガイドポイントは5ケ所に限定されるものではなく、必要に応じて増減を行ってもよい。その場合でも、重心位置で牽引することにより、スライダ姿勢を一定に保つことができる。
さらに、本発明の表面性状測定機の各部は、剛性の強化あるいは耐摩耗性の改善のためにアルミナセラミック等のセラミック製としても良い。
また、本発明の実施形態では牽引部材としてワイヤ状のピアノ線を使用したが、牽引部材はこれに限らず、適度な弾性を有するコイルばねや、板ばねを使用しても良い。例えば板ばねを使用した場合、その中間部において板ばねを90度ひねった構造とすれば、板ばねの中間部は長手方向に対して直交する方向には任意方向へ変位可能となる。
なお、前記実施例においては、被測定物の二次元的な表面形状や表面粗さを測定する表面性状測定機に本発明を施した例を説明したが、本発明は、他の目的の3次元測定機などに適用することができるのは、改めて指摘するまでもない。
以上の説明から明らかなように、本件発明によれば、比較的簡単で、厳密な加工精度管理を必要としない構造により、送りねじの回転によるボールナットの共回り運動を完全に吸収して、送りねじの長さ方向の送り運動のみをスライダに伝達できる長さ測定機を得ることができる。
また、連結ピンの移動量がスライダの重心位置でスライダに伝達されるため、スライダの姿勢が安定し測定精度の向上を期待でき、更にセラミック部材でガイドを構成することによって、その測定精度の向上を達成できる。
本発明による表面性状測定機の正面図である。 同表面性状測定機のブロックダイヤグラムである。 同表面性状測定機の要部拡大断面図である。 同表面性状測定機の図1の4−4線に沿う要部拡大断面図である。 同表面性状測定機の要部分解拡大斜視図である。 同表面性状測定機の原理図である。
符号の説明
A 測定機ベース
B テーブル
C 検出子
D V軸コラム
E 上下可動台
2 スライド部
3 可動台フレーム
13 V軸検出器
17 X軸ガイド
18 スライダ
26 検出器取付部
27 変位検出器
41 ボールナット
42 剛性ガイド
43 コ字リテーナ
51 ピアノ線片
61 連結ピン
74 X軸検出器



Claims (7)

  1. 被測定物を測定する検出器を取付けた測定スライダと、この測定スライダを一方向にガイドする測定ガイドと、前記測定スライダを前記一方向に駆動する測定スライダ駆動手段とを備えた表面性状測定機であって、
    前記測定スライダ駆動手段は、駆動スライダと、この駆動スライダを前記一方向にガイドする駆動ガイドと、この駆動スライダを前記一方向に駆動する駆動スライダ駆動手段と、前記測定スライダと前記駆動スライダを連結する連結手段とを備え、
    前記連結手段は、両端を前記測定スライダの2個所の係合点にそれぞれ係合した牽引部材と、この牽引部材の略中間点と前記駆動スライダとを連結する連結部材とを備え、
    前記測定スライダは前記測定ガイドに対して複数のガイドポイントでガイドされ、この複数のガイドポイントを、前記一方向に直交して前記係合点を含む面内に投影した場合に、前記複数のガイドポイントの投影点の重心位置が前記係合点に略一致すること、
    を特徴とする表面性状測定機。
  2. 前記スライダの2個所の係合点は前記一方向に並んで前記スライダに設けられ、前記牽引部材は前記一方向に真直ぐ伸びた状態で前記スライダの係合点に係合していることを特徴とする請求項1に記載の表面性状測定機。
  3. 前記牽引部材の前記略中間点は前記一方向に直交する方向に変位可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表面性状測定機。
  4. 前記牽引部材はワイヤ状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の表面性状測定機。
  5. 前記駆動スライダ駆動手段は、送りねじとボールナットを含み、前記駆動スライダはこのボールナットに結合されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の表面性状測定機。
  6. 前記測定ガイド、前記測定スライダ、前記駆動ガイド及び前記駆動スライダの少なくとも一つは、セラミック製部材を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の表面性状測定機。
  7. 測定機ベースに立設されたコラムと、このコラムに設けられ、セラミック製部材を含む上下動ガイドと、この上下動ガイドにガイドされて上下動可能に支持された上下可動台と、を更に備え、前記測定ガイドと前記駆動ガイドは前記上下可動台に固定されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の表面性状測定機。
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