JP2002070063A - 自走式流動化処理装置 - Google Patents

自走式流動化処理装置

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JP2002070063A
JP2002070063A JP2000267154A JP2000267154A JP2002070063A JP 2002070063 A JP2002070063 A JP 2002070063A JP 2000267154 A JP2000267154 A JP 2000267154A JP 2000267154 A JP2000267154 A JP 2000267154A JP 2002070063 A JP2002070063 A JP 2002070063A
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fluidization
vibration
screen
rotation
self
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JP2000267154A
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Atsushi Kitaguchi
篤 北口
Ryuji Takada
龍二 高田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用のアクチュエータを用いずに篩い分け手
段を加振することができ、もって土砂の投入作業を円滑
かつ迅速に行い、車両の安定性を確保する。 【解決手段】 土砂投入部20に対してスクリーン21
をばね51により振動可能に支持させ、流動化処理タン
ク20に装着した攪拌手段22の回転軸23に加振駆動
部材52を設けて、この加振駆動部材の駆動ロッド54
の先端に設けた叩動ヘッド56を回転させるようにな
し、またスクリーン21には振動作動部材56を構成す
る作動ロッド60に作動板61を設け、この作動板61
は凸曲面形状で、回転軸23の軸線に対して所定角度傾
斜させた状態となし、に叩動ヘッド56を間欠的に衝当
させることによって、スクリーン21を上下方向及び前
後方向に振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木現場や建設現
場で掘削により発生した土に流動化処理して埋め戻すた
めに用いられる自走式流動化処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】掘削により発生した土砂に、水と固化材
とを混合して攪拌することにより土砂と固化材とを水に
混合させて掘削箇所に埋め戻す、所謂流動化埋め戻し工
法の一例として、特開平10−298994号公報等に
示されたものが知られている。この流動化埋め戻し工法
を実施するに当っては、少なくとも油圧ショベル等の土
砂の掘削装置と、流動化処理装置とが用いられる。流動
化処理装置は、内部に攪拌手段を装着した流動化処理タ
ンクを有し、この流動化処理タンク内に水を注入した後
に、攪拌手段で攪拌しながら、掘削装置から土砂を投入
する。そして、所定量の土砂が投入されると、攪拌手段
による攪拌を継続しながら、セメント等の固化材を土砂
に対する所定の混合比となるように供給することによっ
て、土砂と固化材とが水に均一に混合した流動化処理土
を生成する。この処理土は流動状態であるから、ホース
等を用いて流動化処理タンクの下部側から流出させて、
掘削箇所に埋め戻すことができる。
【0003】以上の流動化埋め戻し工法は、例えば配管
埋設工事等において用いられるものであり、前述した従
来技術においては、流動化処理タンクを履帯式走行車両
に搭載することによって、流動化処理装置を自走させな
がら、配管埋設等の工事を行うことができるように構成
している。このように構成することにより、流動化処理
装置を掘削箇所における所望の位置で、迅速かつ効率的
に掘削により発生土の流動化処理を行うことができ、か
つ流動化処理土を容易かつ円滑に埋め戻すことができる
ようになる。その結果、道路交通規制を伴う配管埋設工
事を迅速かつ効率的に行われる等の利点がある。
【0004】ここで、流動化処理タンクには、油圧ショ
ベル等の掘削装置を用いて掘削土を直接投入されるよう
になっており、このために掘削土には岩石、金属片、コ
ンクリート片、ガラス片や、その他の廃材等の固形異物
が含まれていることがある。これらの固形異物を予め除
去するには、非常に手数がかかり、工事の効率化、迅速
化が図られない。このために、流動化処理タンクには、
その土砂の投入部に土砂と固形異物とを分離するための
スクリーン等からなる篩い分け手段を設けて、掘削装置
により投入された掘削土から固形異物を分離して、実質
的に土砂だけを流動化処理タンク内に導くようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、土砂と固形
異物との分離をより円滑かつ迅速に行うには、また篩い
分け手段上に分離された固形異物をこの篩い分け手段か
ら順次排除できるようにするためには、篩い分け手段は
振動篩いを用いるのが望ましい。このように、振動篩い
を用いる場合には、篩い分け手段を加振する必要があ
り、このためには油圧式または電動式のモータ等を含む
アクチュエータを装着しなければならない。このよう
に、土砂投入部にアクチュエータを設けると、その分だ
け構成が複雑になり、かつ大型化する。その結果、土砂
投入部における土砂の投入領域が狭められ、土砂の投入
作業が制約されることになってしまう。また、土砂投入
部は流動化処理タンクの上部に位置しているから、当
然、篩い分け手段及びそれを加振するための手段は流動
化処理タンクの上部、つまり車両の高所に位置すること
になる。その結果、装置全体の重心位置が高くなって、
車両の安定性が損なわれる可能性がある。特に、流動化
処理を行う現場は、例えば掘削等により地面に凹凸があ
り、また瓦礫その他の障害物等が存在して、車両の走行
条件が悪いので、車両の重心位置が高くなると、その分
だけ走行安定性が低下し、車両の移動を高速で行えない
だけでなく、流動化処理及び埋め戻しに最適な位置に車
両を移動させることができなくなる場合も生じる等とい
った不都合がある。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、独立のアクチュエー
タを必要とすることなく、篩い分け手段を加振すること
ができ、もって土砂の投入作業を円滑かつ迅速に行い、
かつ車両の安定性を十分確保できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、走行車両の車体フレームに流動化処
理タンクを装着し、この流動化処理タンク内には、回転
軸により回転駆動される攪拌翼を含む攪拌手段を装着
し、また前記流動化処理タンクの上部位置に篩い分け手
段を設置した土砂投入部を装着した自走式流動化処理装
置であって、前記篩い分け手段は、前記土砂投入部に弾
性部材を介して装着し、前記篩い分け手段には、振動作
動部材を連結して設け、前記攪拌手段の回転軸には、そ
の回転時に間欠的に前記振動作動部材と衝当して、前記
篩い分け手段を振動させるための加振駆動部材を連結し
て設ける構成としたことを特徴とするものである。
【0008】ここで、振動作動部材は篩い分け手段に連
結して設けた連結ロッドに取り付けた受動部材で構成
し、加振駆動部材は、回転軸に連結して設けられ、この
回転軸の軸線に固定的に連結され、この軸線と直交する
方向に延在され、回転軸と共に回転する駆動部材からな
り、作動部材をこの駆動部材の回転軌跡の内側に位置さ
せるようになし、もって回転軸の回転時に駆動部材を作
動部材と間欠的に衝当する構成とすることができる。つ
まり、篩い分け手段の振動を行うアクチュエータとして
は、攪拌手段を構成する回転軸とすることができる。そ
して、駆動部材または作動部材には、少なくともいずれ
か一方の当接面に弾性部材を装着する構成とすることに
よって、篩い分け手段を加振する際に、その機構部の保
護を図ることができる。
【0009】篩い分け手段の加振方向としては、上下方
向及び前後方向であり、上下方向に振動させると、篩い
分け手段上に投入された土砂と固形異物との分離をより
確実に行うことができ、しかも土塊の解砕乃至崩壊が促
進される。また、前後方向に振動させると、篩い分け手
段上において、篩い分けられて残存する固形異物の排出
をより迅速かつ確実に行える。従って、加振方向は上下
方向及び前後方向との複合動作とするのが望ましい。こ
のための構成としては、作動部材を回転軸に対して凸曲
面形状に湾曲させた板体から構成し、その最突出面は加
振駆動部材の駆動部材先端の回転軌跡より回転軸に近接
し、かつ両端はこの回転軌跡の外側に位置するように配
置し、しかも回転軸の軸線に対して下方に向かうに応じ
て回転軸から離間する方向に所定角度傾斜させる構成と
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。まず、図1に流動化処理
装置の概略構成を示す。図中において、1は流動化処理
タンク、2は撹拌装置である。まず、図1の(a)に示
したように、予め水Wを流動化処理タンク1に供給して
おき、この状態で、図1(b)に示したように、発生土
Gを流動化処理タンク1に投入する。この発生土Gの投
入前に、予め岩石等の塊状物や、金属等の異物を除去し
ておくのが好ましい。また、この発生土Gの投入作業を
開始すると共に、撹拌装置2の作動を開始して、水Wと
発生土Gとを撹拌・混合させる。このように、発生土G
の投入と撹拌装置2による撹拌とを同時に平行して行う
ことによって、円滑に水Wと発生土Gとを混合させるこ
とができる。このように、水Wに発生土Gを加えなが
ら、撹拌装置2により流動化処理タンク1内を撹拌する
ことによって、発生土Gと水Wとを均一に混合させてス
ラリー化させる。このように、発生土Gの水分調整が行
われた上で、撹拌装置2による撹拌を継続しながら、図
1の(c)に示したように、固化材Cを定量だけ投入し
て、この固化材CをスラリーSに均一に混合する。この
結果、埋め戻しに適さない例えば関東ローム層等の土を
有効な埋め戻し材に変換することができ、掘削による発
生土をもって掘削箇所の埋め戻しを行うことができる。
しかも、この埋め戻し材としては、流動化処理土であっ
て、埋め戻した後に、1〜24時間程度で固化すること
から、埋設物の周囲への回り込みが良好になり、また締
め固めも必要としない。また、固化材の混合比率により
固化後の強度の調整を行えるから、埋め戻した場所を再
度掘削することも可能になる。ここで、発生土Gと水W
及び固化材Cの混合比率は、発生土Gの性質や含水量等
に応じて変化することから、実際の流動化処理を行う前
に実験等により予め求めておくのが好ましい。
【0011】以上のようにして発生土を流動化処理され
るが、この流動化処理装置は、図2乃至図6に示したよ
うに、クローラ式走行車両に設置されて、自走式の流動
化処理装置10として構成し、作業現場において、掘削
による発生土を取り込んで、流動化処理した上で、直接
掘削箇所に埋め戻すことができるようになる。
【0012】而して、図2は流動化処理装置の正面図で
あり、図3は流動化処理タンクの平面図、図4は図3の
X−X断面図、図5は図2の左側面図である。
【0013】まず、図2において、11は左右一対の履
帯を有するクローラ式走行体、12は車体フレームであ
る。クローラ式走行体11は、左右一対からなる走行体
フレーム13の両端に駆動スプロケット14とアイドラ
15とを設けて、これら駆動スプロケット14とアイド
ラ15との間には、無限軌条を構成する履帯16が巻回
して設けられている。従って、左右の駆動スプロケット
14を駆動することによって、車両全体が自走すること
になる。
【0014】車体フレーム12はクローラ式走行体11
の上に旋回装置17を介して連結されており、この旋回
装置17により車体フレーム12は旋回可能となってい
る。そして、車体フレーム12上には、旋回中心Rに対
して、前方側の位置に動力装置18が、また後方側には
流動化処理タンク19が設置されて、車両の前後方向に
おける重量バランスを取るようにしている。また、流動
化処理タンク19の重心は履帯16の両端の間の位置に
配置されている。流動化処理タンク19は、有底円筒状
の部材から構成されており、車体フレーム12に直接設
置されるのではなく、車体フレーム12に設けた後述す
る荷重センサ38上に載置されている。この流動化処理
タンク19は、後方への張り出し部19aが設けられて
おり、図3からも明らかなように、この張り出し部19
aから処理タンク19の上部の所定の範囲をカバーする
ように、上端側が外向きに開いた形状の枠体からなる土
砂投入部20が設けられている。土砂投入部20の上端
側の開口部にはスクリーン21が装着されている。ここ
で、土砂投入部20における3つの辺はスクリーン21
より上方にまで延在され、後方側の1辺、つまり図3の
左方側の辺のみは、スクリーン21より下方に位置して
いる。従って、この後方側がスクリーン21上に残った
物体を外部に放出する放出部20aとなる。
【0015】スクリーン21は、図示したものにあって
は、所定のピッチ間隔をもってロッドを縦方向に配列し
た縦格子21aと、前後の端部近傍においてこれら各縦
格子21aを掛け渡して設けた梁部材21bとから構成
され、縦格子21a,21a間を通過する土砂を流動化
処理タンク20内に入り込ませ、それ以上の塊状物を流
動化処理タンク20内に入り込まないようにした篩い分
け部材として機能するものである。従って、掘削土に岩
石、金属片、コンクリート片、ガラス片や、その他の廃
材等の固形異物が混入している場合に、このスクリーン
21によってこれらのうちの大きなものを取り除くため
のものである。
【0016】流動化処理タンク19には、図4から明ら
かなように、撹拌手段22が装着されている。この撹拌
手段22は、回転軸23に撹拌翼24を連結して設けた
ものであって、この回転軸23には、それを回転駆動す
るアクチュエータとして、減速機25を介して油圧モー
タ26が連結して設けられる。減速機25のハウジング
及び油圧モータ26は上下一対の取付板27,27に取
り付けられている。この取付板27は、車体フレーム1
2に取り付けた左右の支持枠体28,28間に掛け渡す
ように連結されており、これら支持部材28,28は車
体フレーム12に立設されている。従って、撹拌手段2
2を構成する全ての部材は車体フレーム12に支持され
ており、かつ撹拌翼24は流動化処理タンク19内の所
定の位置に保持される。ここで、土砂投入部20も流動
化処理タンク19に対して所定の間隔だけ離間して取付
板27,27に連結・固定されている。従って、土砂投
入部20及びそれに装着したスクリーン21の荷重も流
動化処理タンク19には作用しないようになる。
【0017】流動化処理タンク19の上部には、土砂投
入部20の部位と、取付板27により覆われた部位とを
除いて、蓋体29が装着されており、この蓋体29には
図示しない給水管が接続されており、この流動化処理タ
ンク19に水を供給できるようになっている。また、蓋
体29は開閉手段30により開放できるようになってお
り、この蓋体29を開くことによって、固化材が充填さ
れている固化材容器31から流動化処理タンク19内に
固化材を投入できるようになっている。固化材容器31
はオペレータが搭乗する運転席32の後方位置に配置さ
れており、油圧シリンダ等を用いた反転手段により図2
の矢印方向に反転することによって、固化材容器31内
の固化材が流動化処理タンク20内に投入される。
【0018】さらに、流動化処理タンク19の下部側に
は流動化処理土の配管接続部34が取り付けられてい
る。この配管接続部34は開閉弁35を有する硬質パイ
プから構成されており、先端にはホース36が着脱可能
に接続される。また、流動化処理タンク19の下部位置
には点検口37が設けられており、この点検口37は開
閉可能な扉から構成されている。従って、流動化処理を
行った後に、流動化処理タンク19内に残留する固形物
を排除したり、また内部の洗浄を行ったりできるように
なっている。
【0019】流動化処理タンク19には、土砂と、水及
び固化材が投入されるが、この流動化処理タンク19で
処理されて得た流動化処理土の品質は、これらの各部の
混合比率により大きく変化する。従って、土砂と水と固
化材との混合比率を厳格に制御しなければならない。こ
のために、流動化処理タンク19には、他の部材の荷重
が作用しないようになっており、車体フレーム20に3
箇所設けた荷重センサ38上に設置されている。荷重セ
ンサ38は、流動化処理タンク19の重量変動を検出す
ることによって、少なくとも水の供給量と土砂の投入量
とを検出することによって、またそれらの混合物に対し
て固化材容器31から供給される固化材の量を調整する
ことによって、土砂と水との混合比率、さらには固化材
の混合比率を制御できるようになっている。
【0020】以上のように構成される自走式流動化処理
装置10によって、例えば油圧ショベル等の掘削装置を
用いて土砂を掘削して、この掘削土を流動化処理タンク
19に投入して、土砂と水及び固化材とを均一に攪拌・
混合して流動化処理土を生成する。この流動化処理土
は、水の含有量を多くすることによって、泥水状の流動
状態のものとなるので、流動化処理タンク19の下部位
置に設けた配管接続部34にホース36を接続して、こ
のホース36から流動化処理土を掘削箇所に埋め戻すこ
とができる。この埋め戻し時には十分な流動性を保持し
ているので、配管等の周囲に円滑に回り込むようにな
り、地中に空隙部等が形成されるおそれはない。このよ
うに埋め戻された流動化処理土は、数時間乃至数日程度
放置すると、水分が蒸発して固化することになる。これ
によって、掘削土そのものは軟弱な土砂であっても、固
化材の作用により十分に締め固まった状態になり、地盤
沈下等のおそれはない。
【0021】ところで、水と土砂とを均一に混合するた
めに、流動化処理タンク19内では、攪拌手段22が設
けられており、この攪拌手段22を構成する回転軸23
を油圧モータ26により駆動して、攪拌翼24を回転さ
せることによって、流動化処理タンク19内を攪拌す
る。この攪拌翼24に過大な負荷が作用せず、円滑に回
転駆動できるようにするために、またホース36から流
動化処理土を円滑に排出するために、岩石、金属片、コ
ンクリート片、ガラス片や、その他の廃材等の固形異物
が流動化処理タンク19内に入り込まないようにしなけ
ればならない。もし、このような固形異物が流動化処理
タンク19内に入り込むと、攪拌翼24と流動化処理タ
ンク19の内壁面との間にかみ込んで、攪拌翼24の回
転に対する抵抗が増大し、甚だしい場合には、ロックし
てしまう。また、ホース36を介して流動化処理土を排
出する際に、これら固形異物が配管接続部34からホー
ス36内に流入した時に、特に開閉弁35の位置に詰ま
りが生じるおそれもある。さらに、流動化処理タンク1
9内に滞留した固形異物は点検の際に排除しなければな
らず、特に固形異物が入り込む量が多い場合には、頻繁
に点検口37を開いて固形異物を排除しなければならな
くなる。
【0022】流動化処理タンク19における土砂投入部
20にはスクリーン21が装着されて、土砂と固形異物
とを分離して、土砂のみを流動化処理タンク19内に導
入するようになし、土砂から分離された固形異物はスク
リーン21上に残留させる。そして、このスクリーン2
1による篩い分けを迅速かつ効率的に行い、また土塊を
解砕乃至崩壊させてスクリーン21を通過させるように
なし、さらにスクリーン21上から固形異物を円滑に排
除するために、スクリーン21を振動させるようにして
いる。そこで、このスクリーン21におけるスクリーン
21の振動機構の構成について、図3,図4と、図6及
び図7とに基づいて説明する。
【0023】まず、スクリーン21を振動させるための
駆動源としては、攪拌手段22を構成する回転軸23と
する。スクリーン21は、流動化処理タンク19の上部
に配置された枠状の土砂投入部20に弾性的に装着させ
るようにする。このために、図3及び図4から明らかな
ように、土砂投入部20の内面にはブラケット40を4
箇所設け、またスクリーン21側にもばね受け21cを
設けて、これらブラケット40とばね受け21cとの間
に弾性手段としてのばね41が弾装されている。従っ
て、スクリーン21は、土砂投入部20に対してばね4
1により実質的にフローティングした状態に装着されて
いる。つまり、スクリーン21は土砂投入部20に対し
て上下方向及び前後方向に振動可能になっている。
【0024】攪拌手段22の回転軸23には、図6に示
したように、加振駆動部材42が取り付けられている。
この加振駆動部材42は、回転軸23に嵌合固定されて
いるリング43から複数(図面においては、120°毎
に3個)の駆動ロッド44を放射状に連設し、これら各
駆動ロッド44の先端にはゴムや合成樹脂等からなる叩
動ヘッド45が取り付けられている。
【0025】一方、スクリーン21側には振動作動部材
46が着脱可能に取り付けられている。この振動作動部
材46は、スクリーン21を構成する複数の縦格子21
a、好ましくは中間に位置する2本の縦格子21a,2
1aの端部近傍を挾持するように、一対のボルト47で
クランプされる上下一対のクランプ板48a,48b
と、上側のクランプ板48aに固着され、下側のクラン
プ板48bに設けた貫通孔49を貫通して下方に延びる
作動ロッド50とを有し、作動ロッド50の下端部は概
略90°曲折された曲成部50aとなっており、この曲
成部50aの先端部は回転軸23側に所定長さ突出して
いる。この作動ロッド50の先端には作動板51が連結
して設けられている。
【0026】作動板51は、概略円弧状に曲成した板体
からなり、回転軸23と対面する側に凸面が向けられ
る。しかも、作動板51は下方に向けて、回転軸23の
軸線から離間する方向に所定角度傾けられている。さら
に、回転軸23に連結して設けた加振駆動部材42の叩
動ヘッド45の先端の回転軌跡をCとした時に(図6参
照)、作動板51の最突出部はこの回転軌跡Cの内部に
位置するようになり、また作動板51の端部は回転軌跡
Cより外側に位置するようになっている。ここで、これ
ら加振駆動部材42及び作動板51及び振動作動部材4
6は、流動化処理タンク20内において、できるだけ高
い位置に配置するのが望ましく、この流動化処理タンク
20内で生成される流動化処理土の液面レベルより高い
位置とするのがさらに望ましい。
【0027】以上のように構成することによって、流動
化処理タンク20内に水を注入し、油圧ショベル等から
なる掘削手段で土砂を土砂投入部20内に投入すると、
投入土砂はスクリーン21上に落下する。この時には、
流動化処理タンク20内を攪拌するために、油圧モータ
26が作動して、回転軸23に設けた攪拌翼24が回転
する。回転軸23の回転に伴って、加振駆動部材42を
構成する叩動ヘッド45を設けた駆動ロッド44が回転
する。この回転により叩動ヘッド45は振動作動部材4
6を構成する作動板51に衝突する。ここで、叩動ヘッ
ド45はゴムまたは合成樹脂で形成されているので、作
動板51の衝突時における衝撃が緩和され、騒音が低減
されると共に、作動板51及び叩動ヘッド45の損傷等
が抑制される。
【0028】このように、回転軸23の回転をスクリー
ン21に対する加振するためのアクチュエータに共用さ
せることによって、スクリーン21の振動機構の構成が
著しく簡略化され、小型でコンパクトなものとなる。し
かも、最も高所にあるスクリーン21を振動させるため
のアクチュエータ等を設けなくても良いので、流動化処
理装置10全体における上下方向の重心位置を低くする
ことができる。その結果、車両全体が安定し、地面に凹
凸があり、また瓦礫等が散在している走行条件の悪い場
所でも、円滑に走行することができ、流動化処理装置1
0を最も作業のし易い位置にまで走行させて、流動化処
理を行うことができる。
【0029】而して、作動板51は、回転軸23の軸線
に対して所定角度傾斜しているので、叩動ヘッド45と
の衝突時には、作動板51は、図8に示した矢印F方向
に押動する力が作用することになる。この矢印方向の力
Fは垂直方向成分Fvと、水平方向成分Fhとの分力を
有する。スクリーン21はブラケット40に対してばね
41により任意の方向に動き得る状態、つまり実質的に
フローティングした状態に保持されているので、この垂
直方向成分Fvに基づいてスクリーン21を上下方向に
振動することになり、また水平方向成分Fhに基づいて
スクリーン21は前後方向に振動する。従って、スクリ
ーン21上に落下した土砂は、このスクリーン21の振
動により、円滑に流動化処理タンク20内に導かれ、こ
の投入土砂に含まれる固形異物はスクリーン21上に残
留する。
【0030】スクリーン21の上下方向の振動により、
土砂の流動化処理タンク20内への流入が促進されると
共に、土塊が振動の作用により解砕されて崩壊すること
になり、この土塊の崩壊により流動化処理タンク20内
に流入する。また、スクリーン21の前後方向への振動
によって、このスクリーン21上に残留する固形異物
は、その傾斜に沿って移動して、端部から流動化処理タ
ンク20の外に除去されることになる。従って、スクリ
ーン21が固形異物により塞がれて、土砂の通過に邪魔
になるようなことはない。以上の結果、土砂の投入作業
の迅速化が図られることになり、しかもスクリーン21
による土塊の小割り作用により流動化処理タンク20内
での攪拌・混合効率も向上する。
【0031】一方、スクリーン21の前後方向への振動
は、スクリーン21上に残留する固形異物の除去機能を
より良く発揮する。スクリーン21は、図4にも示した
ように、土砂投入部20に傾斜状態にして装着されてい
るから、前後方向に振動させると、固形異物はこの傾斜
に沿って迅速に移動して、流動化処理タンク19の張り
出し部19aの端部から外部に落下することになる。つ
まり、スクリーン21に作用する振動の垂直方向成分F
vと水平方向成分Fhとの作用によって、土砂と固形異
物との分離及び土塊の解砕乃至崩壊が促進され、かつス
クリーン21上に残留する固形異物が迅速に除去され
る。
【0032】叩動ヘッド45を装着した駆動ロッド44
の長さ及び作動板51の配置を一定にした場合におい
て、作動板51の傾き角を大きくすると、叩動ヘッド4
5が作動板51に衝当した時における力Fのうち垂直方
向成分Fvが大きくなり、作動板51の傾き角を小さく
すると水平方向成分Fhの方が大きくなる。従って、投
入される土砂の性質等によって、作動板51の傾き角を
変えるようにするのが望ましい。例えば、粘土質の土砂
の場合には、スクリーン21の通過が困難であるから、
作動板51の傾斜を大きくすることによって、スクリー
ン21の上下方向の振動を大きくする。また、砂質の土
砂であり、かつ固形異物が多量に含んでいる場合には、
固形異物をより効率的に除去するために、作動板51の
傾きを小さくする。さらに、投入される土砂の性質によ
っては、スクリーン21を振動させる必要がない場合も
ある。従って、投入される土砂の性質等に応じて振動作
動部材46を交換して用いることもできるが、振動作動
部材を例えば図9に示したように構成することもでき
る。
【0033】同図に示した振動作動部材146は、上下
のクランプ板148a,148b(下部側のクランプ板
148bは図面上表れない)を正三角形の板体から構成
し、各頂点の位置、つまり3箇所にボルト147が締着
できるようにする。上部側のクランプ板148aには、
その概略中心位置に作動ロッド150を固着して設け、
この作動ロッド150の下端部には、相互に120°の
位置関係となるように、2箇所の曲成部150a,15
0bを連設する。そして、これら2箇所の曲成部150
a,150bの先端には、それぞれ凸円弧状に湾曲した
作動板151a,151bを固着して設ける。一方の作
動板151aは回転軸23に対する傾斜角が大きく、ま
た他方の作動板151bは回転軸23に対する傾斜角を
小さく、つまり平行に近い状態にする。
【0034】以上のように構成すれば、上部側のクラン
プ板148aを回動して、作動板151aが加振駆動部
材42の叩動ヘッド45の回転軌跡内に臨むように配置
すれば、スクリーン21を上下方向に大きく振動させる
ことができる。また、この状態からクランプ板148a
を120°回動させると、スクリーン21を前後方向に
大きく振動させる作動板151bが叩動ヘッド45と衝
当する位置に配置される。クランプ板148aをさらに
120°回動させると、回転軸23が回転しても、叩動
ヘッド45は空振り状態で回転することになり、スクリ
ーン21は振動しない。
【0035】なお、加振駆動部材の構成としては、駆動
ロッドと叩動ヘッドとから構成したものを示したが、こ
れ以外にも、例えば図10に示したカム板70や、図1
1に示したカム板71等により構成することもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、専
用のアクチュエータを用いずに、篩い分け手段を加振す
ることができ、もって土砂の投入作業を円滑かつ迅速に
行い、かつ車両の安定性を十分確保できる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】流動化処理工法の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示す自走式流動化処理
装置の正面図である。
【図3】流動化処理タンクの平面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図2の左側面図である。
【図6】攪拌翼を省略して示す図4のY−Y断面図であ
る。
【図7】本発明の実施の一形態を示す振動作動部材の斜
視図である。
【図8】図7の振動作動部材の作動説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す振動作動部材の
斜視図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す加振駆動部材
の平面図である。
【図11】本発明のさらに別の実施の形態を示す加振駆
動部材の平面図である。
【符号の説明】
10 自走式流動化処理装置 11 クロ
ーラ式走行体 12 車体フレーム 16 履帯 17 旋回装置 19 流動
化処理タンク 19a 張り出し部 20 土砂
投入部 21 スクリーン 21a 縦
格子 21b 梁部材 22 攪拌
手段 23 回転軸 24 攪拌
翼 26 油圧モータ 40 フラ
ンジ部 41 ばね 42 加振
駆動部材 43 リング 44 駆動
ロッド 45 叩動ヘッド 46,14
6 振動作動部材 47,147 ボルト 48a,48b,148a,148b クランプ板 49 貫通孔 50,15
0 作動ロッド 50a,150a,150b 曲成部 51,151a,151b 作動板 70,71
カム板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車両の車体フレームに流動化処理タ
    ンクを装着し、この流動化処理タンク内には、回転軸に
    より回転駆動される攪拌翼を含む攪拌手段を装着し、ま
    た前記流動化処理タンクの上部位置に篩い分け手段を設
    置した土砂投入部を装着した自走式流動化処理装置にお
    いて、 前記篩い分け手段は、前記土砂投入部に弾性部材を介し
    て装着し、 前記篩い分け手段には、振動作動部材を連結して設け、
    前記攪拌手段の回転軸には、その回転時に間欠的に前記
    振動作動部材と衝当して、前記篩い分け手段を振動させ
    るための加振駆動部材を連結して設ける構成としたこと
    を特徴とする自走式流動化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記振動作動部材は前記篩い分け手段に
    連結して設けた連結ロッドに取り付けた作動部材から構
    成し、また前記加振駆動部材は、前記回転軸に連結して
    設けられ、この回転軸の軸線に固定的に連結され、この
    軸線と直交する方向に延在され、回転軸と共に回転する
    駆動部材からなり、前記作動部材をこの駆動部材の回転
    軌跡の内側に位置させて、前記回転軸の回転時に前記駆
    動部材は前記作動部材と間欠的に衝当する構成としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の自走式流動化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材と前記作動部材との少なく
    ともいずれか一方の衝当面に弾性部材を装着する構成と
    したことを特徴とする請求項2記載の自走式流動化処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記作動部材は、前記回転軸に対して凸
    曲面形状に湾曲させた板体から構成し、その最突出面は
    前記加振駆動部材の駆動部材先端の回転軌跡より前記回
    転軸に近接し、かつ両端はこの回転軌跡の外側に位置す
    るように配置し、さらにこの回転軸の軸線に対して下方
    に向かうに応じて回転軸から離間する方向に所定角度傾
    斜させる構成としたことを特徴とする請求項2記載の自
    走式流動化処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107626565A (zh) * 2017-10-20 2018-01-26 湖州壤之沃生物技术有限公司 一种用于生物垃圾回收的旋转混合器
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JP2023069104A (ja) * 2021-11-05 2023-05-18 株式会社加藤建設 地盤改良方法

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