JP2002070060A - 油圧ショベル - Google Patents

油圧ショベル

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JP2002070060A
JP2002070060A JP2000259151A JP2000259151A JP2002070060A JP 2002070060 A JP2002070060 A JP 2002070060A JP 2000259151 A JP2000259151 A JP 2000259151A JP 2000259151 A JP2000259151 A JP 2000259151A JP 2002070060 A JP2002070060 A JP 2002070060A
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frame
hydraulic
tip
cylinder
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JP2000259151A
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Naoki Shimura
直樹 志村
Norihiro Aoshiba
則宏 青柴
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削・深掘作業の視界性、整地作業の作業性
をともに満足する油圧ショベルを提供する。 【解決手段】 作業機7及び運転席、エンジン及び油圧
ポンプを含む機器等を搭載した上部旋回体3を旋回可能
に設置する下部走行体2に、リフト操作およびチルト操
作を行うブレード20を装着した油圧ショベル1におい
て、履帯6先端からブレード20刃先までの距離(L)
と、履帯6の全幅(D)の比、L/Dを、0.15≦L
/D≦0.30とする。そのため、履帯先端からブレー
ド先端位置までの距離が、機種に応じて常に一定の割合
で設定されるので、ブレードと車体との距離を最適の距
離とすることができ、オペレータは、作業時に、掘削・
深掘箇所をブレードに邪魔されることなく容易に見るこ
とができる。また、ブレードのチルティング作業を行え
るので、整地作業が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ式走行装
置を有する下部走行体に、作業機および運転席と、エン
ジンおよび油圧ポンプを含む機器等とを搭載した上部旋
回体を旋回可能に設置した油圧ショベルに関する。
【0002】
【背景技術】油圧ショベルで掘削、深掘作業等を行うと
き、作業機からの反力を受けた車体が前方にズレること
があるので、車体の前ズレ防止として、ブレードを突張
ることにより反力を支える方法(前ズレ防止方法)で作
業をすることが行われている。この前ズレ防止用のブレ
ードとして、(1) 上下リフトを行うリフトシリンダの他
に、ブレードの背面近傍にアングルシリンダ、チルトシ
リンダを装着したアングル・チルトブレード、(2) 上下
リフトのみを行うストレートブレード、(3) 特開平8−
218418号公報のように、チルトブレードを備えた
ものが知られている。
【0003】(1) のアングル・チルトブレードを設けた
油圧ショベルは、例えば、図6に示すような構造となっ
ている。すなわち、油圧ショベル71は、クローラ式走
行装置を有する下部走行体2に、ブーム10を含む作業
機7、および運転室8とエンジンおよび油圧ポンプを含
む機器とを搭載した上部旋回体3を、旋回可能に設置し
て構成されている。この油圧ショベル71の上部旋回体
3を構成するトラックフレーム4の前方にはブレード2
0が設けられ、このブレード20の背面近傍には、アン
グルシリンダ72とチルトシリンダ73とが設けられて
いる。また、トラックフレーム4の左右外側には、履帯
6が設けられている。
【0004】アングルシリンダ72は、ブレード20を
平面内で傾けるもの(アングル動作;アングリング)
で、ブレード20の幅方向両端側に配置されるととも
に、それぞれブレード取付けフレーム74に連結されて
いる。ブレード20とブレード取付けフレーム74とに
は、ブレード20を上下方向に傾ける(チルト動作;チ
ルティング)チルトシリンダ73が、ブレード20とほ
ぼ平行に架けわたされている。また、トラックフレーム
4とブレード取付けフレーム74とには、ブレード20
等を上下動(リフト動作;リフティング)させるリフト
シリンダ75が架けわたされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1) の場合、
整地作業は容易にできるが、その反面、ブレード20と
下部走行体2の履帯6との干渉を避けてブレードのアン
グリングを行うためには、車体(トラックフレーム4)
前部からブレード20までの距離を長くしなければなら
ない。また、ブレード20の背面近傍にチルトシリンダ
73を装着するため、さらに、車体前部からブレード2
0までの距離が長くなってしまう。その結果、ブレード
20を突っ張って車体の前ズレ防止として使用し、油圧
ショベル71で掘削、深掘作業をする際、運転室8から
ブレード20までの距離が長いので、ブレード20によ
りオペレータの視界がさえぎられ、ブレード20の前面
作業部、つまり、掘削・深掘箇所が見えないという問題
がある。
【0006】(2) の場合、アングリングを行わないの
で、ブレードと下部走行体の履帯との干渉を避けるため
に、車体とブレードとの間の距離を長く確保する必要が
ない。その上、アングリング、チルティングを行うため
のアングルシリンダ、チルトシリンダも不要となるか
ら、さらに車体とブレードとの間の距離を短くすること
ができる。従って、ショベルによる掘削・深掘作業時で
も、ブレード前面の作業部の視界は良くなる。しかし、
その反面、整地作業が困難であるという問題がある。
【0007】(3) の場合、チルト動作を行うには、ブレ
ード支持点を外側方向に持たなければならない。それに
よって、ブレードも前方に移動させなければならないの
で、前記(1) の場合と同様に、掘削、深堀作業箇所がブ
レードの陰になり、見えないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、掘削・深掘作業の視界
性、整地作業の作業性をともに満足する油圧ショベルを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、作業機及び運転席と、エンジン及び油圧ポンプを含
む機器等を搭載した上部旋回体とを、旋回可能に設置す
るクローラ式走行装置を有する下部走行体にブレードを
装着し、該ブレードがリフト操作およびチルト操作をで
きるようにした油圧ショベルにおいて、履帯先端から前
記ブレードの刃先までの距離(L)と油圧ショベルの全
幅(D)の比L/Dが、0.15≦L/D≦0.30で
あることを特徴とする油圧ショベルである。
【0010】このようにした本発明では、履帯先端から
ブレード先端位置までの距離が、履帯との干渉を避け、
かつ、車体からの距離を長くならないように、機種に応
じて常に一定の割合で設定されるので、ブレードと車体
との距離を最適の距離とすることができる。従って、オ
ペレータは、油圧ショベルによる作業時に、掘削・深掘
箇所をブレードに邪魔されることなく容易に見ることが
できる。また、ブレードのチルティング作業を行えるの
で、整地作業が可能になる。しかも、アングリング用の
シリンダを設ける必要もないから、車体とブレード間の
距離を設定する上で、より一層短くすることができる。
本発明において、ブレードのリフト量およびチルト量は
任意の範囲に設定することができる。また、本発明は、
運転席が運転室内に設けられたタイプ、運転席の上方に
キャノピ(庇部材)を設けたタイプの両方に適用でき
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の油圧ショベルにおいて、前記下部走行体の車体フレー
ムの前面に、前記ブレードをリフト可能に支持するブレ
ード取付けフレームを取付け、このブレード取付けフレ
ームと、前記車体フレームの左右外側に設けられた履体
との間に、それぞれ、前記ブレード背面と前記ブレード
取付けフレームとを連結する支持フレームを取付け、こ
れらの支持フレームのうち、少なくとも一方の支持フレ
ームの上面と前記ブレード背面との間に、前記ブレード
のチルトシリンダを取付けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】このようにした本発明では、チルトシリン
ダを少なくとも一方の支持フレームの上面とブレード背
面との間に設けたので、チルトシリンダをブレードの背
面近傍に設けなくてもよくなり、その分ブレードを車体
に近づけることができる。従って、車体とブレード間の
距離をより一層短くすることができ、ブレード前方の視
界が一層よくなる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の油圧ショベルにおいて、前記一方の支持フレームと前
記ブレード背面との間に前記チルトシリンダを取付け、
他方の支持フレームの上面と前記ブレード背面との間に
固定ブレースを取付けたことを特徴とするものである。
【0014】このようにした本発明では、チルトシリン
ダをブレードの背面近傍に設けなくてもよくなり、その
分ブレードを車体に近づけることができる。また、固定
ブレースを横方向に広げて設けなくてもよくなり、その
分履帯間を狭くすることができ、その結果、全体を小型
化することができる。さらに、チルトシリンダを2本設
けなくてもよいので、経費の節約を図れる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の油圧ショベルにおいて、前記チルトシ
リンダおよび固定ブレースは、平面視でそれぞれ前記支
持フレームに沿って取付けられていることを特徴とする
ものである。このようにした本発明では、チルトシリン
ダおよび固定ブレースを、それぞれ支持フレームに沿っ
て取付ければよいので、シリンダのストロークを長くし
なくてよい。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれかに記載の油圧ショベルにおいて、前記ブ
レードは、前記ブレード取付けフレームの先端、2本の
支持フレームの先端、チルトシリンダの先端および固定
ブレースの先端の5点で支持されていることを特徴とす
るものである。このようにした本発明では、ブレードが
5点で支持されているので、チルト動作がシリンダの伸
縮によって容易に可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。この実施形態において、前記従
来例で使用される部材等と同じものには、同じ符号を付
し、その詳細な説明は省略または簡略化する。図1に示
すように、本実施形態のチルトブレードを取付けた油圧
ショベル1は、前記下部走行体2に上部旋回体3を搭載
して構成されている。下部走行体2は車体フレームであ
るトラックフレーム4を備え、このトラックフレーム4
の左右外側には、例えばゴム製または鉄製の前記履体6
が設けられている。
【0018】上部旋回体3は、下部走行体2に対して旋
回自在となっており、作業機7および運転席8と、エン
ジンおよび油圧ポンプ等の機器とを含み構成されてい
る。作業機7はブーム10を備え、このブーム10の基
端は、レボルビングフレーム(図示しない)に取付けら
れている。ブーム10の先端にはアーム11が取付けら
れ、アーム11先端にはバケット13が取付けられてい
る。ブーム10には、一端が上部旋回体3の所定部に固
定されたブームシリンダ14が接続されており、このブ
ームシリンダ14を駆動させそのロッドを前後動させる
ことにより、ブーム10は前記基端を支点として起伏可
能となっている。
【0019】ブーム10とアーム11とにはブレード取
付けフレームシリンダ15が架けわたされ、このブレー
ド取付けフレームシリンダ15を駆動させそのロッドを
前後動させることにより、アーム11はブーム10に対
して揺動される。アーム11とバケットリンク12とに
はバケットシリンダ16が架けわたされ、このバケット
シリンダ16を駆動させそのロッドを前後動させること
により、バケット13はアーム11に対して揺動され
る。
【0020】このような油圧ショベル1の下部走行体2
には、図1,2に示すように、整地作業等を行うための
前記ブレード20が設けられている。ブレード20は、
ブレード取付けフレーム23にリフト可能に支持され、
このブレード取付けフレーム23は、ブラケット26を
介して下部走行体2のトラックフレーム4に取付けられ
ている。ここで、履帯6の先端からブレード20の刃先
までの距離(L)と、油圧ショベルの全幅、つまり履帯
6の全幅(D)との比、L/Dは、0.15≦L/D≦
0.30となるように構成されている。
【0021】ブレード取付けフレーム23は、それぞ
れ、例えば筒状に形成された第1フレーム部材21と第
2フレーム部材22とを備えて構成され、各部材21,
22は、平面V字状に配置されている。このような各部
材21,22の集まり側端部は、長方形状の第1取付け
板28に固着されて一体化されている。この第1取付け
板28には、先端が球面部29Aとなったボール部材2
9が支持部材30を介して設けられている。
【0022】第1フレーム部材21と第2フレーム部材
22との広がり側端部には、それぞれ受部材25が固着
され、この受部材25とトラックフレーム4の前記ブラ
ケット26とが連結ピン27により結合されている。ま
た、第1フレーム部材21と第2フレーム部材22とに
おけるブレード20側には、各部材21,22の側面を
貫通してコネクタ40が架けわたされている。このコネ
クタ40の両端には、それぞれ一対のブラケット41が
所定間隔をあけて固着されている。
【0023】このようなブラケット41には、図1に示
すように、リフトシリンダ42のロッド側端部が支持さ
れており、このリフトシリンダ42のボトム側端部は、
トラックフレーム4に固着されたブラケット26の上部
に支持されている。従って、ブレード取付けフレーム2
3は、リフトシリンダ42の駆動により、第1フレーム
部材21と第2フレーム部材22とのそれぞれの受部材
25を支点として上下動、つまりリフティングできるよ
うになっている。
【0024】前記ブレード20の背面には、図2に示す
ように、ブレード取付けフレーム23に取付けられた前
記ボール部材29に対応するボールジョイント24が取
付けられており、このボールジョイント24は、ブレー
ド20の幅方向中央部、かつ、高さ方向下部(図4参
照)に設けられている。ボールジョイント24は、ブレ
ード20に固定され、ボール部材29の球面部29Aを
受ける受部31と、この受部31に固定されボール部材
29の球面部29Aを押さえる押さえ部32とを含んで
形成されている。
【0025】ブレード取付けフレーム23における第1
フレーム部材21と第2フレーム部材22の広がり側端
部には、それぞれ、ブレード20に沿った方向に、各部
材21,22の側面を貫通して、右支持部材35、左支
持部材36が固着されている。これらの右支持部材3
5、左支持部材36は、それぞれ球面部35A,36A
を有するとともに、互いの球面部35A,36Aが外側
に向いて取付けられている。
【0026】このような右支持部材35には、ブレード
取付けフレーム23と一方の履帯6との間に配置されて
右支持フレーム37の一端が、左支持部材36には、ブ
レード取付けフレーム23と他方の履帯6との間に配置
されて左支持フレーム38の一端が、それぞれ連結さ
れ、各支持フレーム37,38の他端は、前記ブレード
20の背面に連結されている。
【0027】右支持フレーム37および左支持フレーム
38は、四角筒状に形成された本体37A,38Aをそ
れぞれ有する。これらの本体37A,38Aの一端に
は、右支持部材35の球面部35Aとの係合部45Aを
有する係合部材45、および左支持部材36の球面部3
6Aとの係合部55Aを有する係合部材55がそれぞれ
設けられ、また、本体37A,38Aの他端には連結部
材46がそれぞれ設けられている。なお、係合部材45
と係合部材55とは勝手違いである。
【0028】各連結部材46は、ブレード20の背面に
取付けられた支持ブラケット48に連結されている。こ
の支持ブラケット48は、ブレード20の背面に固着さ
れた取付けプレート49と、取付けプレート49に前記
連結部材46を挟み込むように固着された支持部材50
と、支持部材50と連結部材46とを連結する連結ピン
51とを含んで構成されている。
【0029】このような右支持フレーム37の上面に
は、一対の取付けプレート56が固着され、この取付け
プレート56には固定ブレース57の一端が上下方向に
揺動自在に支持されている。この固定ブレース57の先
端には球面部57Aが形成されており、球面部57A
は、ブレード20の背面に取付けられたボールジョイン
ト34(図4参照)と回動自在に係合するようになって
いる。なお、ボールジョイント34は、前記ボールジョ
イント24と同じ構造である。
【0030】これに対して、左支持フレーム38には、
ブレード20をチルティングさせるためのチルトシリン
ダ60が取付けられている。すなわち、左支持フレーム
38の上面には、前記一対の取付けプレート56が設け
られ、この取付けプレート56にはチルトシリンダ60
の一端が上下方向に揺動自在に支持されている。チルト
シリンダ60の先端には、球面部61Aを有するボール
部材61が設けられ、このボール部材61は、ブレード
20の背面に設けられたボールジョイント44と回動自
在に係合するようになっている。このように、チルトシ
リンダ60は、平面視で、一方の支持フレーム、本実施
形態では、左支持フレーム38に沿って装着されている
ことになる。なお、ボールジョイント44は、前記ボー
ルジョイント24と同じ構造である。
【0031】ここで、固定ブレース57と係合するボー
ルジョイント34、およびチルトシリンダ60と係合す
るボールジョイント44の取付け位置は、図4に示すよ
うに、ブレード取付けフレーム23と係合するボールジ
ョイント24を挟んで左右位置、かつ、ブレード20の
上部位置となっている。つまり、ボールジョイント3
4,44,24の3点が、それらを結ぶと逆三角形状と
なるように配置されている。そして、ボールジョイント
34,44の位置は、ブレード20の幅方向において、
右支持フレーム37および左支持フレーム38の先端を
支持する支持ブラケット48の位置とほぼ同じ位置とな
っており、このように、ブレード20は、5点支持され
ていることになる。
【0032】そのため、チルトシリンダ60を駆動し
て、そのロッドを例えば伸ばすと、チルトシリンダ60
とボールジョイント44との係合位置以外の4点支持部
が、固定ブレース57等の長さ方向(ブレード20と直
交方向)に変位不能となっているので、チルトシリンダ
60のロッドの伸びる力が回動する力に変換される。
【0033】すなわち、ブレード取付けフレーム23と
ボールジョイント24との係合位置を支点として、チル
トシリンダ60とボールジョイント44との係合位置
が、運転室側からみて右回り、つまり、時計回りに回っ
て変動する。ボールジョイント24等は、ブレード20
の背面に固定されているので、チルトシリンダ60とボ
ールジョイント44との係合位置の変動はブレード20
の傾きとなり、図4に示すように、ブレード20のチル
トシリンダ60側端部が、固定ブレース57側端部に対
して所定角度α°上がり、ブレード20は上下方向に傾
く。これに対して、チルトシリンダ60のロッドを引っ
込めれば(後退)、ブレード20は前記と反対の傾きと
なり、ブレード20のチルトシリンダ60側端部が低く
なる。
【0034】次に、本実施形態の作用を説明する。油圧
ショベル1で掘削、深掘作業を行うとき、ブレード20
を車体の前ズレ防止として使用する場合、オペレータ
は、まず、リフトシリンダ42を駆動し、ブレード20
を下げ、その下端を地面に食い込ませる。その状態で、
ブームシリンダ14、アームシリンダ15、バケットシ
リンダ16を適宜駆動して、ブーム10、アーム11、
バケット13を揺動し、所定の掘削、深掘作業を行う。
【0035】押土作業を行う際は、オペレータは、ま
ず、バケット13をアーム11側に引き寄せるとともに
ブーム10を立ち上げた状態としておく。次に、ブレー
ド20が傾いている場合、チルトシリンダ60を駆動さ
せて傾きを直した後、リフトシリンダ42を駆動してブ
レード20を下げて接地させ、その状態で適正な押土作
業を行う。また、車体の足場の悪い場所、例えば車体が
傾くような足場で整地作業を行うには、図5に示すよう
に、チルトシリンダ60を駆動させてブレード20のチ
ルト動作を行い、適正な整地作業を行う。
【0036】以上のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1) ブレード20が、リフト動作およびチルト動作が可
能であるから、つまり、アングル動作はすることがない
から、干渉を避けるためにトラックフレーム4からの距
離を長くする必要がない。しかも、アングル動作用のシ
リンダを設ける必要もないから、トラックフレーム4と
ブレード20間の距離をより一層短くすることができ
る。従って、オペレータは、油圧ショベル1による作業
時に、掘削・深掘箇所をブレード20に邪魔されること
なく容易に見ることができる。その結果、作業効率の向
上を図ることができる。
【0037】(2) ブレード20が、リフト動作およびチ
ルト動作を行えるので、車体の足場の悪い場所での整地
作業が可能となる。 (3) チルトシリンダ60を左支持フレーム38に沿わせ
て装着したので、ブレード20の背面近傍に設けなくて
もよくなり、その分、ブレード20をトラックフレーム
4に近づけることができる。従って、トラックフレーム
4とブレード20間の距離をより一層短くすることがで
き、ブレード20前方の視界が一層よくなり、作業がし
やすい。また、チルト動作のときシリンダのストローク
を長くしなくてよい。
【0038】(4) ブレード20とブレード取付けフレー
ム23、ブレード20と固定ブレース57、およびブレ
ード20とチルトシリンダ60との連結が、それぞれボ
ールジョイント24,34,44の3点による連結とな
っており、この3点が、それらを結ぶと逆三角形状とな
るように配置されているので、ブレード20をバランス
よく支持できるとともに、チルト動作の際のブレード2
0の動きがスムーズとなり、チルトシリンダ60の少な
い力でも容易にチルト動作を行うことができる。
【0039】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できるものであ
れば、他の変形形態を含むものである。例えば、前記実
施形態では、チルトシリンダ60を左支持フレーム38
とブレード20の背面に架けわたして設け、固定ブレー
ス57を右支持フレーム37とブレード20の背面に架
けわたして設けたが、これに限らず、両者を逆にして、
つまり、チルトシリンダ60を右支持フレーム37とブ
レード20の背面に架けわたして設け、固定ブレース5
7を左支持フレーム38とブレード20の背面に架けわ
たして設けてもよい。
【0040】また、前記実施形態では、チルトシリンダ
60は左支持フレーム38とブレード20の背面に架け
わたして設けられているが、チルトシリンダ60を両方
の支持フレーム37,38とブレード20の背面に架け
わたして設けてもよい。この場合、いずれかのチルトシ
リンダ60は、ロッドを常に同じ位置に固定して使用す
る、つまり、そのチルトシリンダ60を前記実施形態の
固定ブレース57と同じ機能を持たせたものとすればよ
い。
【0041】さらに、前記実施形態では、右支持フレー
ム37および左支持フレーム38とブレード20との連
結は、右支持フレーム37および左支持フレーム38の
連結部材46とブレード20の支持ブラケット48との
ピン結合によっていたが、これに限らず、これらの連結
も、前記ボールジョイント24等による連結と同じよう
に、ボールジョイントによる連結としてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の油圧シ
ョベルによれば、履帯先端からブレード先端位置までの
距離が、履帯との干渉を避け、かつ、車体からの距離を
長くならないように、機種に応じて常に一定の割合で設
定されるので、ブレードと車体との距離を最適の距離と
することができる。従って、オペレータは、油圧ショベ
ルによる作業時に、掘削・深掘箇所をブレードに邪魔さ
れることなく容易に見ることができる。また、ブレード
のチルティング作業を行えるので、整地作業が可能にな
る。しかも、アングリング用のシリンダを設ける必要も
ないから、車体とブレード間の距離を設定する上で、よ
り一層短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の油圧ショベルを示す
全体斜視図である。
【図2】前記実施形態のブレードの支持構造を示す全体
平面図である。
【図3】前記実施形態のブレード取付けフレーム、支持
フレームおよびチルトシリンダ等の取りあい関係を示す
分解斜視図である。
【図4】前記実施形態のブレードとブレード取付けフレ
ーム等の各連結部とを示す模式図である。
【図5】前記実施形態の油圧ショベルの使用の一例を示
す図である。
【図6】従来の油圧ショベルを示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 2 下部走行体 3 上部旋回体 4 トラックフレーム 20 ブレード 23 ブレード取付けフレーム 37 右支持フレーム 38 左支持フレーム 42 リフトシリンダ 60 チルトシリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機及び運転席と、エンジン及び油圧
    ポンプを含む機器等を搭載した上部旋回体とを、旋回可
    能に設置するクローラ式走行装置を有する下部走行体に
    ブレードを装着し、該ブレードがリフト操作およびチル
    ト操作をできるようにした油圧ショベルにおいて、 履帯先端から前記ブレードの刃先までの距離(L)と油
    圧ショベルの全幅(D)の比L/Dが、0.15≦L/
    D≦0.30であることを特徴とする油圧ショベル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の油圧ショベルにおい
    て、 前記下部走行体の車体フレームの前面に、前記ブレード
    をリフト可能に支持するブレード取付けフレームを取付
    け、このブレード取付けフレームと、前記車体フレーム
    の左右外側に設けられた履体との間に、それぞれ、前記
    ブレード背面と前記ブレード取付けフレームとを連結す
    る支持フレームを取付け、これらの支持フレームのう
    ち、少なくとも一方の支持フレームの上面と前記ブレー
    ド背面との間に、前記ブレードのチルトシリンダを取付
    けたことを特徴とする油圧ショベル。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の油圧ショベルにおい
    て、 前記一方の支持フレームと前記ブレード背面との間に前
    記チルトシリンダを取付け、他方の支持フレームの上面
    と前記ブレード背面との間に固定ブレースを取付けたこ
    とを特徴とする油圧ショベル。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の油圧シ
    ョベルにおいて、 前記チルトシリンダおよび固定ブレースは、平面視でそ
    れぞれ前記支持フレームに沿って取付けられていること
    を特徴とする油圧ショベル。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    油圧ショベルにおいて、前記ブレードは、前記ブレード
    取付けフレームの先端、2本の支持フレームの先端、チ
    ルトシリンダの先端および固定ブレースの先端の5点で
    支持されていることを特徴とする油圧ショベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200027735A (ko) * 2018-09-05 2020-03-13 한양대학교 에리카산학협력단 레벨링 장치
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