JP2002069432A - 片末端および側鎖に水酸基を有するアクリルポリオールを含むシーリング材用ポリオール組成物 - Google Patents
片末端および側鎖に水酸基を有するアクリルポリオールを含むシーリング材用ポリオール組成物Info
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- JP2002069432A JP2002069432A JP2000253800A JP2000253800A JP2002069432A JP 2002069432 A JP2002069432 A JP 2002069432A JP 2000253800 A JP2000253800 A JP 2000253800A JP 2000253800 A JP2000253800 A JP 2000253800A JP 2002069432 A JP2002069432 A JP 2002069432A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アクリルポリオールが有する良好な耐熱
性、耐候性とポリオキシアルキレンポリオールが有する
良好な作業性(低粘度、低感温性)を併せ持つシーリン
グ材用ポリオール組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 分子末端に平均1個および分子内の任意
の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオ
ール(a)およびポリオキシアルキレンポリオール
(b)を必須成分とし、分子末端に平均1個および分子
内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリ
ルポリオール(a)は、水酸基価が15mgKOH/g
以上、40mgKOH/g以下および数平均分子量(M
n)が3000以上、12000以下であり、アクリル
ポリオール(a)とポリオキシアルキレンポリオール
(b)の重量比((a)/(b))が1/3を超え、3
/1未満であることを特徴とするシーリング材用ポリオ
ール組成物である。
性、耐候性とポリオキシアルキレンポリオールが有する
良好な作業性(低粘度、低感温性)を併せ持つシーリン
グ材用ポリオール組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 分子末端に平均1個および分子内の任意
の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオ
ール(a)およびポリオキシアルキレンポリオール
(b)を必須成分とし、分子末端に平均1個および分子
内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリ
ルポリオール(a)は、水酸基価が15mgKOH/g
以上、40mgKOH/g以下および数平均分子量(M
n)が3000以上、12000以下であり、アクリル
ポリオール(a)とポリオキシアルキレンポリオール
(b)の重量比((a)/(b))が1/3を超え、3
/1未満であることを特徴とするシーリング材用ポリオ
ール組成物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材用弾性シーリ
ング材に使用されるシーリング材用ポリオール組成物に
関する。
ング材に使用されるシーリング材用ポリオール組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシーリング材用ポリオールとして
は、主としてポリプロピレングリコールおよびアクリル
ポリオールが使用されている。
は、主としてポリプロピレングリコールおよびアクリル
ポリオールが使用されている。
【0003】ポリプロピレングリコールは粘度が低く、
感温性(粘度の温度変化)も低いため、シーリング材に
用いた場合、そのシーリング材の作業性は非常に良好で
あるが、耐熱性、耐候性および密着性が悪いという欠点
があった。特に耐熱性が悪く、シーリング材の耐久性分
類(JIS A5758の耐久性分類)では8020で
示す事ができ、耐熱性が低いものである。
感温性(粘度の温度変化)も低いため、シーリング材に
用いた場合、そのシーリング材の作業性は非常に良好で
あるが、耐熱性、耐候性および密着性が悪いという欠点
があった。特に耐熱性が悪く、シーリング材の耐久性分
類(JIS A5758の耐久性分類)では8020で
示す事ができ、耐熱性が低いものである。
【0004】一方、アクリルポリオールを用いたシーリ
ング材組成物は耐熱性、耐候性、密着性が良好であり、
シーリング材の耐久性分類(JIS A5758の耐久
性分類)では9030で示す事ができる高い物性である
が、粘度が高く、感温性も大きいため、シーリング材に
した場合のシーリング材の作業性が悪いという欠点があ
った。
ング材組成物は耐熱性、耐候性、密着性が良好であり、
シーリング材の耐久性分類(JIS A5758の耐久
性分類)では9030で示す事ができる高い物性である
が、粘度が高く、感温性も大きいため、シーリング材に
した場合のシーリング材の作業性が悪いという欠点があ
った。
【0005】そこでこれまでに、上記課題を解決するた
めに、特開昭59−176378号公報、特開昭61−
83277号公報などが提案されている。
めに、特開昭59−176378号公報、特開昭61−
83277号公報などが提案されている。
【0006】特開昭59−176378号公報は、「平
均分子量1000以上のポリオキシアルキレンポリオー
ルとイソシアネート基と反応しうる官能基を分子末端に
平均1個および分子内の任意の位置に平均1個有する平
均分子量2000以上のアクリル系低分子量共重合体と
の混合物を硬化剤(ポリオール成分)とする弾性シーラ
ント」というものであるが、アクリルポリオールとポリ
オキシアルキレンポリオールを併用した際の、その併用
効果、および併用効果が発揮される混合比範囲について
十分具体的な範囲、考え方などが示されていないという
問題があった。
均分子量1000以上のポリオキシアルキレンポリオー
ルとイソシアネート基と反応しうる官能基を分子末端に
平均1個および分子内の任意の位置に平均1個有する平
均分子量2000以上のアクリル系低分子量共重合体と
の混合物を硬化剤(ポリオール成分)とする弾性シーラ
ント」というものであるが、アクリルポリオールとポリ
オキシアルキレンポリオールを併用した際の、その併用
効果、および併用効果が発揮される混合比範囲について
十分具体的な範囲、考え方などが示されていないという
問題があった。
【0007】また、特開昭61−83277号公報は
「数平均分子量1000以上のポリオキシアルキレンポ
リオールとイソシアネート基と反応しうる官能基を分子
末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1.5
−4.0個有する数平均分子量6000以上の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル系低分子共重合体の混合物
を硬化剤(ポリオール成分)とする弾性シーラント」と
いうものであるが、アクリルポリオールとポリオキシア
ルキレンポリオールを併用した際の、その併用効果、お
よび併用効果が発揮される混合比範囲について十分具体
的な範囲、考え方などが示されていないという問題があ
り、いずれも従来のシーリング材が抱えるシーリング材
の作業性と物性(耐熱性、耐候性)の両立を十分に達成
したものではなかった。
「数平均分子量1000以上のポリオキシアルキレンポ
リオールとイソシアネート基と反応しうる官能基を分子
末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1.5
−4.0個有する数平均分子量6000以上の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル系低分子共重合体の混合物
を硬化剤(ポリオール成分)とする弾性シーラント」と
いうものであるが、アクリルポリオールとポリオキシア
ルキレンポリオールを併用した際の、その併用効果、お
よび併用効果が発揮される混合比範囲について十分具体
的な範囲、考え方などが示されていないという問題があ
り、いずれも従来のシーリング材が抱えるシーリング材
の作業性と物性(耐熱性、耐候性)の両立を十分に達成
したものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アクリルポ
リオールが有する良好な耐熱性、耐候性とポリオキシア
ルキレンポリオールが有する良好な作業性(低粘度、低
感温性)を併せ持つシーリング材用ポリオール組成物を
提供することを目的とする。
リオールが有する良好な耐熱性、耐候性とポリオキシア
ルキレンポリオールが有する良好な作業性(低粘度、低
感温性)を併せ持つシーリング材用ポリオール組成物を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する方法として、分子末端に平均1個および分子内の任
意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリ
オール(a)およびポリオキシアルキレンポリオール
(b)を必須成分とし、分子末端に平均1個および分子
内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリ
ルポリオール(a)は、水酸基価が15mgKOH/g
以上、40mgKOH/g以下および数平均分子量(M
n)が3000以上、12000以下であり、アクリル
ポリオール(a)とオキシアルキレンポリオール(b)
の重量比((a)/(b))が1/3を超え、3/1未
満であることを特徴とするシーリング材用ポリオール組
成物を提供するものである。
する方法として、分子末端に平均1個および分子内の任
意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリ
オール(a)およびポリオキシアルキレンポリオール
(b)を必須成分とし、分子末端に平均1個および分子
内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリ
ルポリオール(a)は、水酸基価が15mgKOH/g
以上、40mgKOH/g以下および数平均分子量(M
n)が3000以上、12000以下であり、アクリル
ポリオール(a)とオキシアルキレンポリオール(b)
の重量比((a)/(b))が1/3を超え、3/1未
満であることを特徴とするシーリング材用ポリオール組
成物を提供するものである。
【0010】〔分子末端に平均1個および分子内の任意
の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオ
ール(a)に関する説明〕分子末端に平均1個および分
子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアク
リルポリオール(a)とは、一般的に、分子末端に平均
1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基
を有する(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする水
酸基を有するポリマーを示す。具体的に、本発明に用い
られる分子末端に平均1個および分子内の任意の位置に
平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)に関する説明を下記に示す。
の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオ
ール(a)に関する説明〕分子末端に平均1個および分
子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアク
リルポリオール(a)とは、一般的に、分子末端に平均
1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基
を有する(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする水
酸基を有するポリマーを示す。具体的に、本発明に用い
られる分子末端に平均1個および分子内の任意の位置に
平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)に関する説明を下記に示す。
【0011】分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)の製法は、公知の製造方法であれば、特に限定
されないが、下記にその例を説明する。
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)の製法は、公知の製造方法であれば、特に限定
されないが、下記にその例を説明する。
【0012】分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)を製造するために用いられるモノマーは特に限
定されないが、アクリルポリオールの特徴である良好な
耐候性、耐熱性を遺憾なく発揮するためには、(メタ)
アクリル酸エステル(c)を50−99重量%、水酸基
含有モノマー(d)を1−20重量%、その他の共重合
可能モノマー(e)を0−49重量%を重合することに
より製造することが好ましい。
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)を製造するために用いられるモノマーは特に限
定されないが、アクリルポリオールの特徴である良好な
耐候性、耐熱性を遺憾なく発揮するためには、(メタ)
アクリル酸エステル(c)を50−99重量%、水酸基
含有モノマー(d)を1−20重量%、その他の共重合
可能モノマー(e)を0−49重量%を重合することに
より製造することが好ましい。
【0013】各モノマーは特に限定されないが、(メ
タ)アクリル酸エステル(c)としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸パーフルオロエチルなどが挙げられ、アクリルポリオ
ール(a)の粘度を低くするためには、アクリル酸エス
テルを主に用いることが好ましく、この中でもアクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルを主に用いる
ことがより好ましい。
タ)アクリル酸エステル(c)としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸パーフルオロエチルなどが挙げられ、アクリルポリオ
ール(a)の粘度を低くするためには、アクリル酸エス
テルを主に用いることが好ましく、この中でもアクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルを主に用いる
ことがより好ましい。
【0014】水酸基含有モノマー(d)としては、例え
ば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、α−ヒドロキ
シメチルアクリル酸メチル、α−ヒドロキシメチルアク
リル酸エチル、(メタ)アリルアルコール、および(メ
タ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸などへのエチレンオキサイド、またはプロピレン
オキサイドの付加物(付加数は1−20程度)などが挙
げられる。
ば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、α−ヒドロキ
シメチルアクリル酸メチル、α−ヒドロキシメチルアク
リル酸エチル、(メタ)アリルアルコール、および(メ
タ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸などへのエチレンオキサイド、またはプロピレン
オキサイドの付加物(付加数は1−20程度)などが挙
げられる。
【0015】また、必要に応じて使用されるその他の共
重合可能モノマー(e)としては、スチレン、パーフル
オロエチレン、フッ化ビニリデン、フェニルマレイミ
ド、酢酸ビニル、ブタジエン、塩化ビニル、アリルクロ
ライドおよびOH基以外の官能基含有モノマーとして
(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、(メタ)アクリル酸2−アミノエチル、ビ
ニルトリメトキシシラン、γ−(メタクロイルオキシプ
ロピル)トリメトキシシランなどが挙げられる。
重合可能モノマー(e)としては、スチレン、パーフル
オロエチレン、フッ化ビニリデン、フェニルマレイミ
ド、酢酸ビニル、ブタジエン、塩化ビニル、アリルクロ
ライドおよびOH基以外の官能基含有モノマーとして
(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、(メタ)アクリル酸2−アミノエチル、ビ
ニルトリメトキシシラン、γ−(メタクロイルオキシプ
ロピル)トリメトキシシランなどが挙げられる。
【0016】分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)の重合方法としては、特に限定はなく、公知
の、溶液重合、塊状重合、懸濁重合、乳化重合などによ
り重合を行なうことができる。
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)の重合方法としては、特に限定はなく、公知
の、溶液重合、塊状重合、懸濁重合、乳化重合などによ
り重合を行なうことができる。
【0017】分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)は特に限定されないが、例えば、水酸基を有す
る開始剤(f)および/または水酸基を有する連鎖移動
剤(g)を用いて、モノマー混合物を重合する方法など
が好ましい。
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)は特に限定されないが、例えば、水酸基を有す
る開始剤(f)および/または水酸基を有する連鎖移動
剤(g)を用いて、モノマー混合物を重合する方法など
が好ましい。
【0018】水酸基を有する開始剤(f)としては、
2、2‘−アゾビスイソシアノペンタノール、2,2’
−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス{2−メ
チル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチ
ル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス{2−メ
チル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、過酸化水素な
どが挙げられる。
2、2‘−アゾビスイソシアノペンタノール、2,2’
−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス{2−メ
チル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチ
ル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス{2−メ
チル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、過酸化水素な
どが挙げられる。
【0019】また、水酸基を有する連鎖移動剤(g)と
しては2−メルカプトエタノールなどが挙げられる。
しては2−メルカプトエタノールなどが挙げられる。
【0020】さらに、水酸基を有する連鎖移動剤を用い
る場合には、開始剤は必ずしも水酸基を有する開始剤
(f)を用いる必要はなく、以下に示す水酸基を有さな
い開始剤(h)のみを用いても良いし、両者を併用して
もかまわない。水酸基を有さない開始剤(h)として
は、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチル
ケトンパーオキサイド、ターシャリーヘキシルパーオキ
シイソプロピルモノカーボネートなどの過酸化物系開始
剤、2,2‘−アゾビイスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ系開始剤および過酸化水素−Fe(II)系、
過酸化ベンゾイル−ジメチルアニリン系、過硫酸酸塩−
亜硫酸水素ナトリウム系などのレドックス開始剤系など
が挙げられる。
る場合には、開始剤は必ずしも水酸基を有する開始剤
(f)を用いる必要はなく、以下に示す水酸基を有さな
い開始剤(h)のみを用いても良いし、両者を併用して
もかまわない。水酸基を有さない開始剤(h)として
は、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチル
ケトンパーオキサイド、ターシャリーヘキシルパーオキ
シイソプロピルモノカーボネートなどの過酸化物系開始
剤、2,2‘−アゾビイスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ系開始剤および過酸化水素−Fe(II)系、
過酸化ベンゾイル−ジメチルアニリン系、過硫酸酸塩−
亜硫酸水素ナトリウム系などのレドックス開始剤系など
が挙げられる。
【0021】この重合においては、必要に応じて公知の
溶剤類を使用することができる。溶剤の種類は、特に限
定されず、重合温度などの条件に合わせて自由に選択で
きるが、例えば、トルエン、キシレン、ブタノール、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートなどが挙げられる。
溶剤類を使用することができる。溶剤の種類は、特に限
定されず、重合温度などの条件に合わせて自由に選択で
きるが、例えば、トルエン、キシレン、ブタノール、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートなどが挙げられる。
【0022】本発明の分子末端に平均1個および分子内
の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリル
ポリオール(a)は、使用上の都合より、溶液重合、懸
濁重合、乳化重合などで重合した場合には、重合後に分
子末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個
以上の水酸基を有するアクリルポリオール(a)の揮発
分を除去する必要がある。この場合の脱揮方法として
は、釜脱揮、薄膜蒸留機、2軸押出機など公知の手法の
いずれも用いることができ、特に限定されない。
の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリル
ポリオール(a)は、使用上の都合より、溶液重合、懸
濁重合、乳化重合などで重合した場合には、重合後に分
子末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個
以上の水酸基を有するアクリルポリオール(a)の揮発
分を除去する必要がある。この場合の脱揮方法として
は、釜脱揮、薄膜蒸留機、2軸押出機など公知の手法の
いずれも用いることができ、特に限定されない。
【0023】また、脱揮操作は、分子末端に平均1個お
よび分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有す
るアクリルポリオール(a)の重合後にそのまま実施し
ても良いし、分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)の重合後の溶液に予めポリオキシアルキレンポ
リオール(b)を添加した後に実施してもかまわない。
よび分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有す
るアクリルポリオール(a)の重合後にそのまま実施し
ても良いし、分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)の重合後の溶液に予めポリオキシアルキレンポ
リオール(b)を添加した後に実施してもかまわない。
【0024】脱揮後の分子末端に平均1個および分子内
の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリル
ポリオール(a)はシーリング材に使用するので、残存
揮発成分は少ない方が好ましい。特に限定はされない
が、残存揮発性分が5重量%(対分子末端に平均1個お
よび分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有す
るアクリルポリオール(a))以下であることが好まし
い。
の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリル
ポリオール(a)はシーリング材に使用するので、残存
揮発成分は少ない方が好ましい。特に限定はされない
が、残存揮発性分が5重量%(対分子末端に平均1個お
よび分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有す
るアクリルポリオール(a))以下であることが好まし
い。
【0025】また、本発明に使用される分子末端に平均
1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基
を有するアクリルポリオール(a)は以下の2つ(、
)の物性を満たすものでなければならない。
1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基
を有するアクリルポリオール(a)は以下の2つ(、
)の物性を満たすものでなければならない。
【0026】水酸基価 本発明に使用される分子末端に平均1個および分子内の
任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポ
リオール(a)の水酸基価は15mgKOH/g以上、
40mgKOH/g以下でなければならない。分子末端
に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の
水酸基を有するアクリルポリオール(a)の水酸基価が
15mgKOH/g未満の場合は、シーリング材にした
際の架橋密度が低すぎて、十分な硬化特性、強度などが
得られない。また、分子末端に平均1個および分子内の
任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポ
リオール(a)の水酸基価が、40mgKOHを越えた
場合には、水酸基価が高すぎて、シーリング材にした際
の物性が硬くなりすぎるだけでなく、シーリング材用ポ
リオール組成物および分子末端に平均1個および分子内
の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリル
ポリオール(a)の添加量の自由度が低く、シーリング
材配合が限定され、各種シーリング材物性のバランスが
取りにくくなってしまう。
任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポ
リオール(a)の水酸基価は15mgKOH/g以上、
40mgKOH/g以下でなければならない。分子末端
に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の
水酸基を有するアクリルポリオール(a)の水酸基価が
15mgKOH/g未満の場合は、シーリング材にした
際の架橋密度が低すぎて、十分な硬化特性、強度などが
得られない。また、分子末端に平均1個および分子内の
任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポ
リオール(a)の水酸基価が、40mgKOHを越えた
場合には、水酸基価が高すぎて、シーリング材にした際
の物性が硬くなりすぎるだけでなく、シーリング材用ポ
リオール組成物および分子末端に平均1個および分子内
の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリル
ポリオール(a)の添加量の自由度が低く、シーリング
材配合が限定され、各種シーリング材物性のバランスが
取りにくくなってしまう。
【0027】分子量(Mn)範囲 本発明に使用される分子末端に平均1個および分子内の
任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポ
リオール(a)の数平均分子量(Mn)は3000以
上、12000以下でなければならない。分子末端に平
均1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸
基を有するアクリルポリオール(a)の数平均分子量
(Mn)が3000未満の場合には、反応後の強度を十
分保つため、ポリマー1分子あたりの平均水酸基数を一
定(約2.5以上)とすると水酸基価が高くなりすぎ、
シーリング材にした際の物性が硬くなりすぎるだけでな
く、シーリング材用ポリオール組成物および分子末端に
平均1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水
酸基を有するアクリルポリオール(a)の添加量の自由
度が低く、シーリング材配合が限定され、水酸基価が4
0mgKOH/gを越えた場合と同様に各種シーリング
材物性のバランスが取りにくくなってしまう。一方、分
子末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個
以上の水酸基を有するアクリルポリオール(a)の数平
均分子量(Mn)が12000を越えた場合には、分子
末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個以
上の水酸基を有するアクリルポリオール(a)およびポ
リオール組成物の粘度が高くなりすぎて、シーリング材
にした場合の作業性が確保できなくなる。
任意の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポ
リオール(a)の数平均分子量(Mn)は3000以
上、12000以下でなければならない。分子末端に平
均1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸
基を有するアクリルポリオール(a)の数平均分子量
(Mn)が3000未満の場合には、反応後の強度を十
分保つため、ポリマー1分子あたりの平均水酸基数を一
定(約2.5以上)とすると水酸基価が高くなりすぎ、
シーリング材にした際の物性が硬くなりすぎるだけでな
く、シーリング材用ポリオール組成物および分子末端に
平均1個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水
酸基を有するアクリルポリオール(a)の添加量の自由
度が低く、シーリング材配合が限定され、水酸基価が4
0mgKOH/gを越えた場合と同様に各種シーリング
材物性のバランスが取りにくくなってしまう。一方、分
子末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個
以上の水酸基を有するアクリルポリオール(a)の数平
均分子量(Mn)が12000を越えた場合には、分子
末端に平均1個および分子内の任意の位置に平均1個以
上の水酸基を有するアクリルポリオール(a)およびポ
リオール組成物の粘度が高くなりすぎて、シーリング材
にした場合の作業性が確保できなくなる。
【0028】〔ポリオキシアルキレンポリオール(b)
の説明〕本発明に使用されるポリオキシアルキレンポリ
オール(b)は公知のポリオキシアルキレンポリオール
であれば特に限定されないが、例えばポリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリ
コールブロックポリマー、ポリテトラエチレングリコー
ル、またスチレンオキサイド、アリルグリシジルエーテ
ル、エピクロロヒドリンなどの重合体およびこれらの共
重合体などが挙げられ、これらの1種または2種以上の
混合物で使用することができる。
の説明〕本発明に使用されるポリオキシアルキレンポリ
オール(b)は公知のポリオキシアルキレンポリオール
であれば特に限定されないが、例えばポリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリ
コールブロックポリマー、ポリテトラエチレングリコー
ル、またスチレンオキサイド、アリルグリシジルエーテ
ル、エピクロロヒドリンなどの重合体およびこれらの共
重合体などが挙げられ、これらの1種または2種以上の
混合物で使用することができる。
【0029】上記の中でも、耐水性、価格などよりポリ
プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール−
ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコールブ
ロックポリマーが好ましい。
プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール−
ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコールブ
ロックポリマーが好ましい。
【0030】本発明に使用されるポリオキシアルキレン
ポリオール(b)の1分子あたりのOH基数は特に限定
されないが、十分な硬化性を有し、架橋密度が高すぎな
い点などより2または3が好ましい。もちろんこれらの
混合物も好ましい。また、ポリオキシアルキレンポリオ
ール(b)の水酸基価は特に限定されないが、10mg
KOH/g以上、60mgKOH/g以下が好ましく、
15mgKOH以上、40mgKOH/g以下がより好
ましい。10mgKOH/g未満であると、シーリング
材にした際の架橋密度が低すぎて、十分な硬化特性、強
度などが得られない、また、表面タックが強いなどの問
題が生じ易く、60mgKOH/gを越える場合には、
シーリング材用ポリオール組成物の水酸基価が高くなり
すぎ、シーリング材にした際の物性が硬くなりすぎるだ
けでなく、シーリング材用ポリオール組成物の添加量の
自由度が低く、でシーリング材配合が限定され、各種シ
ーリング材物性のバランスが取りにくくなり易い。
ポリオール(b)の1分子あたりのOH基数は特に限定
されないが、十分な硬化性を有し、架橋密度が高すぎな
い点などより2または3が好ましい。もちろんこれらの
混合物も好ましい。また、ポリオキシアルキレンポリオ
ール(b)の水酸基価は特に限定されないが、10mg
KOH/g以上、60mgKOH/g以下が好ましく、
15mgKOH以上、40mgKOH/g以下がより好
ましい。10mgKOH/g未満であると、シーリング
材にした際の架橋密度が低すぎて、十分な硬化特性、強
度などが得られない、また、表面タックが強いなどの問
題が生じ易く、60mgKOH/gを越える場合には、
シーリング材用ポリオール組成物の水酸基価が高くなり
すぎ、シーリング材にした際の物性が硬くなりすぎるだ
けでなく、シーリング材用ポリオール組成物の添加量の
自由度が低く、でシーリング材配合が限定され、各種シ
ーリング材物性のバランスが取りにくくなり易い。
【0031】本発明に使用されるポリオキシアルキレン
ポリオールの数平均分子量(Mn)は特に限定されない
が、シーリング材にした際の柔軟性の付与および粘度の
点から、1000−5000が好ましく、2000−5
000がより好ましい。
ポリオールの数平均分子量(Mn)は特に限定されない
が、シーリング材にした際の柔軟性の付与および粘度の
点から、1000−5000が好ましく、2000−5
000がより好ましい。
【0032】〔分子末端に平均1個および分子内の任意
の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオ
ール(a)/ポリオキシアルキレンポリオール(b)の
配合比の説明〕本発明のシーリング材用ポリオール組成
物での分子末端に平均1個および分子内の任意の位置に
平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)とポリオキシアルキレンポリオール(b)の配合
比((a)/(b)(重量比))は、1/3を超え、3
/1未満である必要がある。上記配合比(a)/(b)
が1/3以下の場合には、アクリルポリオール(a)が
不足するため、ポリオール組成物の耐熱性が悪化し、シ
ーリング材にした際に、ポリウレタン系と同じ程度の耐
熱性(JIS A5758の耐久性分類で8020並
み)しか示さなくなり、アクリルポリオールの添加効果
がほとんどなくなってしまう。
の位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオ
ール(a)/ポリオキシアルキレンポリオール(b)の
配合比の説明〕本発明のシーリング材用ポリオール組成
物での分子末端に平均1個および分子内の任意の位置に
平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)とポリオキシアルキレンポリオール(b)の配合
比((a)/(b)(重量比))は、1/3を超え、3
/1未満である必要がある。上記配合比(a)/(b)
が1/3以下の場合には、アクリルポリオール(a)が
不足するため、ポリオール組成物の耐熱性が悪化し、シ
ーリング材にした際に、ポリウレタン系と同じ程度の耐
熱性(JIS A5758の耐久性分類で8020並
み)しか示さなくなり、アクリルポリオールの添加効果
がほとんどなくなってしまう。
【0033】一方、上記配合比(a)/(b)が3/1
以上の場合には、ポリオキシアルキレンポリオール
(b)が不足するため、ポリオール組成物の粘度、感温
性が大きくなりすぎ、シーリング材にした際に、アクリ
ルウレタン系なみの悪い作業性しか得られない。ポリオ
キシアルキレンポリオールの添加効果がほとんどなくな
ってしまう。
以上の場合には、ポリオキシアルキレンポリオール
(b)が不足するため、ポリオール組成物の粘度、感温
性が大きくなりすぎ、シーリング材にした際に、アクリ
ルウレタン系なみの悪い作業性しか得られない。ポリオ
キシアルキレンポリオールの添加効果がほとんどなくな
ってしまう。
【0034】また、本発明のシーリング材用ポリオール
組成物での分子末端に平均1個および分子内の任意の位
置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)とポリオキシアルキレンポリオール(b)の配合
比((a)/(b)(重量比))は1/2以上、2/1
未満であれば、より好ましい。
組成物での分子末端に平均1個および分子内の任意の位
置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)とポリオキシアルキレンポリオール(b)の配合
比((a)/(b)(重量比))は1/2以上、2/1
未満であれば、より好ましい。
【0035】本発明のシーリング材用ポリオール組成物
の物性は、前記条件を満たしていれば、その他には特に
限定されないが、水酸基価は15mgKOH/g以上、
40mgKOH/g以下であることが好ましい。さら
に、本発明のシーリング材用ポリオール組成物に、本発
明の特徴を阻害しない範囲であれば、分子末端に平均1
個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を
有するアクリルポリオール(a)およびポリオキシアル
キレンポリオール(b)以外の成分として、他のポリオ
ール(c)、例えばポリエステルポリオール、ポリブタ
ジエンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリカ
ーボネートポリオールなどの公知のポリオールを添加す
ることは自由である。
の物性は、前記条件を満たしていれば、その他には特に
限定されないが、水酸基価は15mgKOH/g以上、
40mgKOH/g以下であることが好ましい。さら
に、本発明のシーリング材用ポリオール組成物に、本発
明の特徴を阻害しない範囲であれば、分子末端に平均1
個および分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を
有するアクリルポリオール(a)およびポリオキシアル
キレンポリオール(b)以外の成分として、他のポリオ
ール(c)、例えばポリエステルポリオール、ポリブタ
ジエンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリカ
ーボネートポリオールなどの公知のポリオールを添加す
ることは自由である。
【0036】本発明のシーリング材用ポリオール組成物
における、分子末端に平均1個および分子内の任意の位
置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)、ポリオキシアルキレンポリオール(b)および
他のポリオール(c)の含有量(重量%)は、(a)/
(b)の重量比が1/3を超え、3/1未満であれば特
に限定されないが、好ましくは分子末端に平均1個およ
び分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有する
アクリルポリオール(a)およびポリオキシアルキレン
ポリオール(b)の合計が本発明のシーリング材用ポリ
オール組成物中の60重量%以上、より好ましくは80
%重量以上、最も好ましくは100重量%である。ま
た、その他のポリオール(c)の含有量は、好ましくは
40重量%以下、より好ましくは20重量%以下であ
る。
における、分子末端に平均1個および分子内の任意の位
置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオール
(a)、ポリオキシアルキレンポリオール(b)および
他のポリオール(c)の含有量(重量%)は、(a)/
(b)の重量比が1/3を超え、3/1未満であれば特
に限定されないが、好ましくは分子末端に平均1個およ
び分子内の任意の位置に平均1個以上の水酸基を有する
アクリルポリオール(a)およびポリオキシアルキレン
ポリオール(b)の合計が本発明のシーリング材用ポリ
オール組成物中の60重量%以上、より好ましくは80
%重量以上、最も好ましくは100重量%である。ま
た、その他のポリオール(c)の含有量は、好ましくは
40重量%以下、より好ましくは20重量%以下であ
る。
【0037】〔各種パラメータの説明〕以下に、本発明
で、シーリング材用ポリオール組成物として良好な物性
を発揮するための指標に用いられる各種パラメーターを
説明する。
で、シーリング材用ポリオール組成物として良好な物性
を発揮するための指標に用いられる各種パラメーターを
説明する。
【0038】5℃での粘度 5℃でのシーリング材用ポリオール組成物の粘度は、シ
ーリング材にした際の冬期の作業性を決定する非常に重
要な物性である。本発明のシーリング材用ポリオール組
成物の5℃での粘度は、特に限定はされないが、シーリ
ング材にした際の冬期の作業性を良好に保持するために
は、シーリング材用ポリオール組成物の5℃での粘度は
30Pa・s以下であることが好ましい。シーリング材
用ポリオール組成物の5℃での粘度が30Pa・sを越
えた場合、シーリング材用ポリオール組成物の低温(5
℃以下)での粘度が高すぎて、シーリング材にした際の
冬期(低温)での良好な作業性の確保が困難になる。
ーリング材にした際の冬期の作業性を決定する非常に重
要な物性である。本発明のシーリング材用ポリオール組
成物の5℃での粘度は、特に限定はされないが、シーリ
ング材にした際の冬期の作業性を良好に保持するために
は、シーリング材用ポリオール組成物の5℃での粘度は
30Pa・s以下であることが好ましい。シーリング材
用ポリオール組成物の5℃での粘度が30Pa・sを越
えた場合、シーリング材用ポリオール組成物の低温(5
℃以下)での粘度が高すぎて、シーリング材にした際の
冬期(低温)での良好な作業性の確保が困難になる。
【0039】感温性 本発明における感温性とは、シーリング材用ポリオール
組成物の5℃での粘度と25℃での粘度の比(5℃での
粘度/25℃での粘度)のことを示し、シーリング材用
ポリオール組成物の温度変化に対する粘度変化の指標で
ある。この数値が大きいと、作業性を確保するため、使
用温度変化(季節変化)に対してシーリング材配合を大
きく変化させる必要が生じ、四季を通じて、一定の物性
を保持したまま、作業性を確保することが困難になる。
場合によっては、冬場の作業性を確保するために、可塑
剤量を増量する必要が生じ、塗料汚染性が悪化するなど
の問題も生じる。
組成物の5℃での粘度と25℃での粘度の比(5℃での
粘度/25℃での粘度)のことを示し、シーリング材用
ポリオール組成物の温度変化に対する粘度変化の指標で
ある。この数値が大きいと、作業性を確保するため、使
用温度変化(季節変化)に対してシーリング材配合を大
きく変化させる必要が生じ、四季を通じて、一定の物性
を保持したまま、作業性を確保することが困難になる。
場合によっては、冬場の作業性を確保するために、可塑
剤量を増量する必要が生じ、塗料汚染性が悪化するなど
の問題も生じる。
【0040】本発明のシーリング材用ポリオール組成物
の感温性は特に限定されないが、6.0以下であること
が好ましく、5.0以下であることがさらに好ましい。
シーリング材組成物の感温性が6.0を越えると、前述
した通り、シーリング材にした際に、良好なシーリング
材物性を保持したまま、四季を通じた作業性を確保する
ことが困難になる。
の感温性は特に限定されないが、6.0以下であること
が好ましく、5.0以下であることがさらに好ましい。
シーリング材組成物の感温性が6.0を越えると、前述
した通り、シーリング材にした際に、良好なシーリング
材物性を保持したまま、四季を通じた作業性を確保する
ことが困難になる。
【0041】耐熱性 本発明における耐熱性とは、シーリング材用ポリオール
組成物を3官能イソシアネート化合物(例えば、スミジ
ュールN3500(住友バイエルウレタン(株)製))
と当量付近(NCO/OH(モル比=1.05±0.
1)で、80゜Cで8時間から16時間程度反応させた
ウレタン化ポリマーについて、(a)25℃×4日保存
品、(b)90℃×4日加熱品をそれぞれ、テトラヒド
ロフランを溶媒としたソックスレー抽出(約8時間程
度)にかけた不溶分重量分率(%)を比較した。具体的
には、〔(b)の不溶分重量分率〕/〔(a)の不溶分
重量分率〕×100(%)を示し、シーリング材にした
際の耐熱性の指標を示すものである。
組成物を3官能イソシアネート化合物(例えば、スミジ
ュールN3500(住友バイエルウレタン(株)製))
と当量付近(NCO/OH(モル比=1.05±0.
1)で、80゜Cで8時間から16時間程度反応させた
ウレタン化ポリマーについて、(a)25℃×4日保存
品、(b)90℃×4日加熱品をそれぞれ、テトラヒド
ロフランを溶媒としたソックスレー抽出(約8時間程
度)にかけた不溶分重量分率(%)を比較した。具体的
には、〔(b)の不溶分重量分率〕/〔(a)の不溶分
重量分率〕×100(%)を示し、シーリング材にした
際の耐熱性の指標を示すものである。
【0042】例えば、アクリルポリオール100重量%
からなるシーリング材用ポリオール組成物の、上記の耐
熱性はほぼ100%であり、ポリプロピレングリコール
100重量%からなるシーリング材用ポリオール組成物
の耐熱性はほぼ0−15%である。
からなるシーリング材用ポリオール組成物の、上記の耐
熱性はほぼ100%であり、ポリプロピレングリコール
100重量%からなるシーリング材用ポリオール組成物
の耐熱性はほぼ0−15%である。
【0043】本発明のシーリング材用ポリオール組成物
の耐熱性は特に限定されないが、30%以上であること
が好ましく、50%以上であることがより好ましく、7
5%以上であれば、アクリルポリオールのみの耐熱性に
近い物性が達成できるので好ましい。80%以上が最も
好ましい。
の耐熱性は特に限定されないが、30%以上であること
が好ましく、50%以上であることがより好ましく、7
5%以上であれば、アクリルポリオールのみの耐熱性に
近い物性が達成できるので好ましい。80%以上が最も
好ましい。
【0044】シーリング材用ポリオール組成物の耐熱性
が30%未満になると、シーリング材にした際に、90
℃での耐熱性の指標であるJIS A5758の耐久性
試験区分である9030に合格することが困難になる。
また、本発明における、シーリング材の評価としては、
上記耐熱性が0−15%の範囲であると、 JISA5
758の耐久性試験区分では、8020程度である。
が30%未満になると、シーリング材にした際に、90
℃での耐熱性の指標であるJIS A5758の耐久性
試験区分である9030に合格することが困難になる。
また、本発明における、シーリング材の評価としては、
上記耐熱性が0−15%の範囲であると、 JISA5
758の耐久性試験区分では、8020程度である。
【0045】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のではない。また、下記実施例および比較例中の「部」
および「%」は、それぞれ、「重量部」および「重量
%」を表す。
に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のではない。また、下記実施例および比較例中の「部」
および「%」は、それぞれ、「重量部」および「重量
%」を表す。
【0046】[製造例1]滴下ロート、撹拌機、窒素導入
管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、アクリル
酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル5部、
スチレン5部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル3部、
2−メルカプトエタノール2部からなる混合物のうちの
30%を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込み、撹拌
しながら70℃に加熱した。そこへ、2,2‘−アゾイ
ソブチロニトリル0.1部を加えると速やかに発熱が始
まった。この発熱がやや穏やかになってから上記混合物
の残り(70%)に2,2‘−アゾイソブチロニトリル
0.2部を加えたものを、3時間かけて滴下した。その
後、発熱が認められなくなった時点で重合を終了した。
さらに、重合後、減圧下で残存モノマーを留去し、アク
リルポリオール〔1〕を得た。前記のようにして得られ
たアクリルポリオール〔1〕の物性を表1に記載する。
収率は90%(対仕込みモノマー)であった。
管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、アクリル
酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル5部、
スチレン5部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル3部、
2−メルカプトエタノール2部からなる混合物のうちの
30%を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込み、撹拌
しながら70℃に加熱した。そこへ、2,2‘−アゾイ
ソブチロニトリル0.1部を加えると速やかに発熱が始
まった。この発熱がやや穏やかになってから上記混合物
の残り(70%)に2,2‘−アゾイソブチロニトリル
0.2部を加えたものを、3時間かけて滴下した。その
後、発熱が認められなくなった時点で重合を終了した。
さらに、重合後、減圧下で残存モノマーを留去し、アク
リルポリオール〔1〕を得た。前記のようにして得られ
たアクリルポリオール〔1〕の物性を表1に記載する。
収率は90%(対仕込みモノマー)であった。
【0047】[製造例2]滴下ロート、撹拌機、窒素導入
管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、キシレン
800部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込み、撹
拌しながら110℃に加熱した。そこへ、アクリル酸ブ
チル762部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル25
部、2−メルカプトエタノール12部からなる混合物お
よび2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)プロピオンアミド](VA−086、和
光純薬製)8.0部、メタノール16部からなる混合物
の両者を、2時間かけて滴下した。滴下中は系内の温度
を110±2℃に保持した。そして、滴下終了後、同温
度で30分撹拌を継続し重合を終了し、アクリルポリオ
ール〔2〕キシレン溶液を得た。
管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、キシレン
800部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込み、撹
拌しながら110℃に加熱した。そこへ、アクリル酸ブ
チル762部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル25
部、2−メルカプトエタノール12部からなる混合物お
よび2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)プロピオンアミド](VA−086、和
光純薬製)8.0部、メタノール16部からなる混合物
の両者を、2時間かけて滴下した。滴下中は系内の温度
を110±2℃に保持した。そして、滴下終了後、同温
度で30分撹拌を継続し重合を終了し、アクリルポリオ
ール〔2〕キシレン溶液を得た。
【0048】続いて、撹拌機、温度計および上方に温度
計、側方に減圧ラインおよび受器を付けた冷却管を接続
したト字管を備えたフラスコ(上部を保温材で保温)
に、上記アクリルポリオール〔2〕キシレン溶液を仕込
み、フラスコ内をま981Paで減圧してから、110
℃のオイルバスに漬けた。その後、留出の様子を見なが
ら、フラスコ内の圧力を49Paまで徐々に減圧し、1
時間脱揮を行い、アクリルポリオール〔2〕を得た。脱
揮終了時の内温は105℃、ト字管の温度系での蒸気温
度は42℃、留出はほとんどなかった。
計、側方に減圧ラインおよび受器を付けた冷却管を接続
したト字管を備えたフラスコ(上部を保温材で保温)
に、上記アクリルポリオール〔2〕キシレン溶液を仕込
み、フラスコ内をま981Paで減圧してから、110
℃のオイルバスに漬けた。その後、留出の様子を見なが
ら、フラスコ内の圧力を49Paまで徐々に減圧し、1
時間脱揮を行い、アクリルポリオール〔2〕を得た。脱
揮終了時の内温は105℃、ト字管の温度系での蒸気温
度は42℃、留出はほとんどなかった。
【0049】脱揮後のアクリルポリオール〔2〕の物性
は、表1に記載、収率は93%(対仕込みモノマー)で
あった。
は、表1に記載、収率は93%(対仕込みモノマー)で
あった。
【0050】[比較製造例1]滴下ロート、撹拌機、窒素
導入管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、酢酸
エチル1000部を仕込み、撹拌しながら70゜Cに加
熱した。そこへ、アクリル酸ブチル900部、アクリル
酸2−エチルヘキシル50部、スチレン50部、アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル30部、2−メルカプトエタ
ノール20部、2,2‘−アゾイソブチロニトリル0.
2部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了
後、同温度で1時間撹拌を継続し重合を終了し、比較用
アクリルポリオール〔1〕酢酸エチル溶液を得た。
導入管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、酢酸
エチル1000部を仕込み、撹拌しながら70゜Cに加
熱した。そこへ、アクリル酸ブチル900部、アクリル
酸2−エチルヘキシル50部、スチレン50部、アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル30部、2−メルカプトエタ
ノール20部、2,2‘−アゾイソブチロニトリル0.
2部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了
後、同温度で1時間撹拌を継続し重合を終了し、比較用
アクリルポリオール〔1〕酢酸エチル溶液を得た。
【0051】続いて、撹拌機、温度計、側方に減圧ライ
ンおよび受器を接続したト字管を備えたフラスコ(上部
を保温材で保温)に、上記比較用アクリルポリオール
〔1〕キシレン溶液を仕込み、フラスコ内を981Pa
まで減圧してから、80゜Cオイルバスに漬けた。その
後留出の様子を見ながら、フラスコ内に圧力を49Pa
まで徐々に減圧し、90分脱揮を行い、比較用アクリル
ポリオール〔1〕を得た。脱揮終了時の内温は72゜
C、ト字管の温度計での蒸気温度は40゜C、留出はほ
とんど無かった。脱揮後の上記のようにして得られた比
較用アクリルポリオール〔1〕の物性は、表1に記載す
る。収率は92%(対仕込みモノマー)であった。
ンおよび受器を接続したト字管を備えたフラスコ(上部
を保温材で保温)に、上記比較用アクリルポリオール
〔1〕キシレン溶液を仕込み、フラスコ内を981Pa
まで減圧してから、80゜Cオイルバスに漬けた。その
後留出の様子を見ながら、フラスコ内に圧力を49Pa
まで徐々に減圧し、90分脱揮を行い、比較用アクリル
ポリオール〔1〕を得た。脱揮終了時の内温は72゜
C、ト字管の温度計での蒸気温度は40゜C、留出はほ
とんど無かった。脱揮後の上記のようにして得られた比
較用アクリルポリオール〔1〕の物性は、表1に記載す
る。収率は92%(対仕込みモノマー)であった。
【0052】[比較製造例2]滴下ロート、撹拌機、窒素
導入管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、キシ
レン800部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込
み、撹拌しながら125℃に加熱した。そこへ、アクリ
ル酸ブチル600部、アクリル酸2−エチルヘキシル4
9部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル89部、2−メ
ルカプトエタノール31.4部、パーヘキシルI(日本
油脂株式会社製)40.0部からなる混合物を2時間か
けて滴下した。滴下中は系内の温度を125±2℃に保
持した。そして、滴下終了後、同温度で30分撹拌を継
続し重合を終了し、比較用アクリルポリオール〔2〕キ
シレン溶液を得た。
導入管、温度計、還流冷却器を備えたフラスコに、キシ
レン800部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込
み、撹拌しながら125℃に加熱した。そこへ、アクリ
ル酸ブチル600部、アクリル酸2−エチルヘキシル4
9部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル89部、2−メ
ルカプトエタノール31.4部、パーヘキシルI(日本
油脂株式会社製)40.0部からなる混合物を2時間か
けて滴下した。滴下中は系内の温度を125±2℃に保
持した。そして、滴下終了後、同温度で30分撹拌を継
続し重合を終了し、比較用アクリルポリオール〔2〕キ
シレン溶液を得た。
【0053】続いて、撹拌機、温度計および上方に温度
計、側方に減圧ラインおよび受器を付けた冷却管を接続
したト字管を備えたフラスコ(上部を保温材で保温)
に、上記比較用アクリルポリオール〔2〕キシレン溶液
を仕込み、フラスコ内を981Paまで減圧してから、
110℃のオイルバスに漬けた。その後、留出の様子を
見ながら、フラスコ内の圧力を49Paまで徐々に減圧
し、90分脱揮を行い、比較用アクリルポリオール
〔2〕を得た。脱揮終了時の内温は102℃、ト字管の
温度系での蒸気温度は44℃、留出はほとんどなかっ
た。脱揮後の比較用アクリルポリオール〔2〕の物性
は、表1に記載する。収率は92%(対仕込みモノマ
ー)であった。
計、側方に減圧ラインおよび受器を付けた冷却管を接続
したト字管を備えたフラスコ(上部を保温材で保温)
に、上記比較用アクリルポリオール〔2〕キシレン溶液
を仕込み、フラスコ内を981Paまで減圧してから、
110℃のオイルバスに漬けた。その後、留出の様子を
見ながら、フラスコ内の圧力を49Paまで徐々に減圧
し、90分脱揮を行い、比較用アクリルポリオール
〔2〕を得た。脱揮終了時の内温は102℃、ト字管の
温度系での蒸気温度は44℃、留出はほとんどなかっ
た。脱揮後の比較用アクリルポリオール〔2〕の物性
は、表1に記載する。収率は92%(対仕込みモノマ
ー)であった。
【0054】[実施例1]製造例1で製造したアクリルポ
リオール〔1〕500部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
500部を均一に混合し、シーリング材用ポリオール組
成物〔1〕を得た。このシーリング材用ポリオール組成
物〔1〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化フィルム
の感触を表2に示した。
リオール〔1〕500部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
500部を均一に混合し、シーリング材用ポリオール組
成物〔1〕を得た。このシーリング材用ポリオール組成
物〔1〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化フィルム
の感触を表2に示した。
【0055】シーリング材用ポリオール組成物〔1〕
は、粘度、感温性が非常に低く、耐熱性は非常に良好で
あり、ウレタン化フィルムの感触も柔軟かつしっかり硬
化しており、非常に良好なものであった。
は、粘度、感温性が非常に低く、耐熱性は非常に良好で
あり、ウレタン化フィルムの感触も柔軟かつしっかり硬
化しており、非常に良好なものであった。
【0056】[実施例2]製造例2で製造したアクリルポ
リオール〔2〕600部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
400部を均一に混合し、シーリング材用ポリオール組
成物〔2〕を得た。このシーリング材用ポリオール組成
物〔2〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化フィルム
の感触を表2に示した。
リオール〔2〕600部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
400部を均一に混合し、シーリング材用ポリオール組
成物〔2〕を得た。このシーリング材用ポリオール組成
物〔2〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化フィルム
の感触を表2に示した。
【0057】シーリング材用ポリオール組成物〔2〕
は、粘度、感温性が低く、耐熱性は非常に良好であり、
ウレタン化フィルムの感触も柔軟かつしっかり硬化して
おり、非常に良好なものであった。
は、粘度、感温性が低く、耐熱性は非常に良好であり、
ウレタン化フィルムの感触も柔軟かつしっかり硬化して
おり、非常に良好なものであった。
【0058】[比較例1]比較製造例1で製造した比較用
アクリルポリオール〔1〕350部とサンニックスPP
−3000(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2
官能ポリプロピレングリコール、水酸基価=37mgK
OH/g)650部を均一に混合し、比較用シーリング
材用ポリオール組成物〔1〕を得た。この比較用シーリ
ング材用ポリオール組成物〔1〕の粘度、感温性、耐熱
性、ウレタン化フィルムの感触を表2に示した。
アクリルポリオール〔1〕350部とサンニックスPP
−3000(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2
官能ポリプロピレングリコール、水酸基価=37mgK
OH/g)650部を均一に混合し、比較用シーリング
材用ポリオール組成物〔1〕を得た。この比較用シーリ
ング材用ポリオール組成物〔1〕の粘度、感温性、耐熱
性、ウレタン化フィルムの感触を表2に示した。
【0059】比較用シーリング材用ポリオール組成物
〔1〕は、耐熱性は良好で、ウレタン化フィルムの感触
も柔軟かつしっかりしていたが、粘度、感温性は非常に
高く、問題があった。
〔1〕は、耐熱性は良好で、ウレタン化フィルムの感触
も柔軟かつしっかりしていたが、粘度、感温性は非常に
高く、問題があった。
【0060】[比較例2]比較製造例2で製造した比較用
アクリルポリオール〔2〕600部とサンニックスPP
−3000(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2
官能ポリプロピレングリコール、水酸基価=37mgK
OH/g)400部を均一に混合し、比較用シーリング
材用ポリオール組成物〔2〕を得た。この比較用シーリ
ング材用ポリオール組成物〔2〕の粘度、感温性、耐熱
性、ウレタン化フィルムの感触を表2に示した。
アクリルポリオール〔2〕600部とサンニックスPP
−3000(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2
官能ポリプロピレングリコール、水酸基価=37mgK
OH/g)400部を均一に混合し、比較用シーリング
材用ポリオール組成物〔2〕を得た。この比較用シーリ
ング材用ポリオール組成物〔2〕の粘度、感温性、耐熱
性、ウレタン化フィルムの感触を表2に示した。
【0061】比較用シーリング材用ポリオール組成物
〔2〕は、粘度、感温性は低く、耐熱性は非常に良好で
あったが、ウレタン化フィルムの感触が著しくかたもろ
いものであった。
〔2〕は、粘度、感温性は低く、耐熱性は非常に良好で
あったが、ウレタン化フィルムの感触が著しくかたもろ
いものであった。
【0062】また、この比較用シーリング材用ポリオー
ル組成物〔2〕は、水酸基価が66と著しく大きいの
で、シーリング材にした場合、シーリング材中のアクリ
ルポリオール量が著しく低下し、耐候性、密着性などに
悪影響が出ることが容易に予想される。
ル組成物〔2〕は、水酸基価が66と著しく大きいの
で、シーリング材にした場合、シーリング材中のアクリ
ルポリオール量が著しく低下し、耐候性、密着性などに
悪影響が出ることが容易に予想される。
【0063】[比較例3]製造例1で製造したアクリルポ
リオール〔1〕200部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
800部を均一に混合し、比較用シーリング材用ポリオ
ール組成物〔3〕を得た。この比較用シーリング材用ポ
リオール組成物〔3〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタ
ン化フィルムの感触を表2に示した。
リオール〔1〕200部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
800部を均一に混合し、比較用シーリング材用ポリオ
ール組成物〔3〕を得た。この比較用シーリング材用ポ
リオール組成物〔3〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタ
ン化フィルムの感触を表2に示した。
【0064】比較用シーリング材用ポリオール組成物
〔3〕は、粘度、感温性が非常に低く、ウレタン化フィ
ルムの感触も柔軟かつしっかり硬化していたが、耐熱性
が非常に悪いものであった。
〔3〕は、粘度、感温性が非常に低く、ウレタン化フィ
ルムの感触も柔軟かつしっかり硬化していたが、耐熱性
が非常に悪いものであった。
【0065】[比較例4]製造例2で製造したアクリルポ
リオール〔2〕800部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
200部を均一に混合し、比較用シーリング材用ポリオ
ール組成物〔4〕を得た。この比較用シーリング材用ポ
リオール組成物〔4〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタ
ン化フィルムの感触を表2に示した。
リオール〔2〕800部とサンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
200部を均一に混合し、比較用シーリング材用ポリオ
ール組成物〔4〕を得た。この比較用シーリング材用ポ
リオール組成物〔4〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタ
ン化フィルムの感触を表2に示した。
【0066】比較用シーリング材用ポリオール組成物
〔4〕は、、耐熱性は非常に良好であり、ウレタン化フ
ィルムの感触も柔軟かつしっかり硬化していたが、粘
度、感温性が非常に高いものであった。
〔4〕は、、耐熱性は非常に良好であり、ウレタン化フ
ィルムの感触も柔軟かつしっかり硬化していたが、粘
度、感温性が非常に高いものであった。
【0067】[比較例5]製造例1で得られたのアクリル
ポリオール〔1〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化
フィルムの感触を表2に示した。
ポリオール〔1〕の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化
フィルムの感触を表2に示した。
【0068】アクリルポリオール〔1〕は、耐熱性は良
好であったが、ウレタン化フィルムの感触は柔軟であっ
たがさくく、粘度、感温性が著しく高いものであった。
好であったが、ウレタン化フィルムの感触は柔軟であっ
たがさくく、粘度、感温性が著しく高いものであった。
【0069】[比較例6]サンニックスPP−3000
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化フィルムの感触を
表2に示した。
(三洋化成株式会社製、Mn=3000、2官能ポリプ
ロピレングリコール、水酸基価=37mgKOH/g)
の粘度、感温性、耐熱性、ウレタン化フィルムの感触を
表2に示した。
【0070】サンニックスPP−3000は、粘度、感
温性が著しく低く、ウレタン化フィルムの感触も柔軟か
つしっかり硬化していたが、耐熱性が著しく低いもので
あった。
温性が著しく低く、ウレタン化フィルムの感触も柔軟か
つしっかり硬化していたが、耐熱性が著しく低いもので
あった。
【0071】実施例における、重合体の数平均分子量と
重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
ム(HLC-8020 GPC :東ソー株式会社製)により、標準
ポリスチレンに換算して求めた。
重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
ム(HLC-8020 GPC :東ソー株式会社製)により、標準
ポリスチレンに換算して求めた。
【0072】表1には、本発明の実施例で用いた実施例
のアクリルポリオールと比較例のアクリルポリオールの
基本的な物性を、本発明のパラメータで評価した結果を
示した。表2で示した様に、シーリング材とした時の作
業性の目安となる、シーリング材用組成物の5℃の粘度
や、その粘度の感温性や、本発明のポリオール組成物を
用いたシーリング材の耐熱性の目安となるウレタン化ポ
リマー(X)の耐熱性や、硬化塗膜評価としての、フィ
ルムの状態等の物性すべてがバランス良く良好な組成物
は、本発明の構成の実施例である実施例1と実施例2で
ある事が判る。また、比較例で示したポリオール組成物
はいずれも欠点があり、満足なシーリング材用ポリオー
ル組成物は得られていない。
のアクリルポリオールと比較例のアクリルポリオールの
基本的な物性を、本発明のパラメータで評価した結果を
示した。表2で示した様に、シーリング材とした時の作
業性の目安となる、シーリング材用組成物の5℃の粘度
や、その粘度の感温性や、本発明のポリオール組成物を
用いたシーリング材の耐熱性の目安となるウレタン化ポ
リマー(X)の耐熱性や、硬化塗膜評価としての、フィ
ルムの状態等の物性すべてがバランス良く良好な組成物
は、本発明の構成の実施例である実施例1と実施例2で
ある事が判る。また、比較例で示したポリオール組成物
はいずれも欠点があり、満足なシーリング材用ポリオー
ル組成物は得られていない。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
シーリング材用ポリオール組成物では、従来のシーリン
グ材用ポリオール組成物ではできなかった、低い温度で
の作業性である低粘度、低感温性という物性とシーリン
グ材組成物とした時の良好な耐熱性の両立が可能であ
る。その結果、本発明のシーリング材用ポリオール組成
物を用いたシーリング材やシーリング材組成物では、従
来のアクリルウレタン系シーリング材が有していた良好
な耐熱性(JIS A5758 耐久性分類で9030
合格)、耐候性を維持したまま、従来のポリウレタン系
シーリング材に有していた四季を通じた良好な作業性を
得ることが可能である。
シーリング材用ポリオール組成物では、従来のシーリン
グ材用ポリオール組成物ではできなかった、低い温度で
の作業性である低粘度、低感温性という物性とシーリン
グ材組成物とした時の良好な耐熱性の両立が可能であ
る。その結果、本発明のシーリング材用ポリオール組成
物を用いたシーリング材やシーリング材組成物では、従
来のアクリルウレタン系シーリング材が有していた良好
な耐熱性(JIS A5758 耐久性分類で9030
合格)、耐候性を維持したまま、従来のポリウレタン系
シーリング材に有していた四季を通じた良好な作業性を
得ることが可能である。
Claims (2)
- 【請求項1】分子末端に平均1個および分子内の任意の
位置に平均1個以上の水酸基を有するアクリルポリオー
ル(a)およびポリオキシアルキレンポリオール(b)
を含有する組成物であって、アクリルポリオール(a)
は、水酸基価が15mgKOH/g以上、40mgKO
H/g以下であると共に数平均分子量(Mn)が300
0以上、12000以下であり、アクリルポリオール
(a)とポリオキシアルキレンポリオール(b)の重量
比((a)/(b))が1/3を超え、3/1未満であ
ることを特徴とするシーリング材用ポリオール組成物。 - 【請求項2】5℃での粘度が30Pa・s以下であると
共に、5℃での粘度/25℃での粘度の比で表される感
温性が6以下であり、かつ、イソシアネートで架橋させ
たウレタン化ポリマーの耐熱性が、30%以上であるこ
とを特徴とする、請求項1記載のシーリング材用ポリオ
ール組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000253800A JP2002069432A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 片末端および側鎖に水酸基を有するアクリルポリオールを含むシーリング材用ポリオール組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000253800A JP2002069432A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 片末端および側鎖に水酸基を有するアクリルポリオールを含むシーリング材用ポリオール組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002069432A true JP2002069432A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18742840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000253800A Pending JP2002069432A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 片末端および側鎖に水酸基を有するアクリルポリオールを含むシーリング材用ポリオール組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002069432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5423672B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2014-02-19 | 東亞合成株式会社 | 硬化性組成物 |
-
2000
- 2000-08-24 JP JP2000253800A patent/JP2002069432A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5423672B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2014-02-19 | 東亞合成株式会社 | 硬化性組成物 |
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