JP2002069068A - モノグリセリドケタールの製造法 - Google Patents

モノグリセリドケタールの製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油脂脂肪酸組成の高純度モノグリセリドケタ
ールの簡便で効率の良い製造法、更にそれを用いた油脂
脂肪酸組成のモノグリセリドの製造法の提供。 【解決手段】 油脂と、ケトン又はアルデヒドと、グリ
セリン類とを、触媒存在下で反応させる、一般式(3)
で表されるモノグリセリドケタールの製造法、並びにこ
の製造法により得られるモノグリセリドケタールを脱ケ
タール化する、一般式(4)で表されるモノグリセリド
の製造法。 【化1】 【化2】 [式中、R1は炭素数5〜23の飽和又は不飽和脂肪族
炭化水素基、R2及びR3は水素原子、直鎖又は分岐鎖の
炭素数1〜22のアルキル基もしくはアルケニル基、あ
るいはアルキル基で置換されていても良い総炭素数6〜
30のアリール基を示し、R2とR3の合計炭素数は3以
上である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧品等の乳化剤、
保湿剤、増泡剤、及び工業用乳化剤、プラスチック添加
剤等として広く利用されているモノグリセリドの合成中
間体である低コストなモノグリセリドケタールを高純度
で、簡便に効率良く製造する方法、及びこれを用いたモ
ノグリセリドの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】モノグ
リセリドを得る方法として、モノグリセリドケタールを
経ず、直接油脂とグリセリンをアルカリ触媒存在下、モ
ノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドの混合物
を得た後、分子蒸留にてモノグリセリドのみを得る方法
が知られている。しかし、この方法は、牛脂、パーム油
等から誘導される長鎖アルキル系のものには有効である
が、パーム核油、ヤシ油等から誘導される中鎖〜長鎖ア
ルキル系のものでは長鎖アルキルモノグリセリドと中鎖
アルキルジグリセリドとの沸点差が小さく、分子蒸留に
よるモノグリセリドとジグリセリドとの分離が不十分で
ある。
【0003】一方、モノグリセリドケタールを脱ケター
ル化してモノグリセリドを得る方法も知られている。こ
の方法に用いられるモノグリセリドケタールの合成法と
して、グリセリンとケトンあるいはアルデヒドを反応さ
せた後、油脂組成脂肪酸とエステル化反応させて得る方
法があるが、この場合工程数が多く、また、脂肪酸によ
るエステル化反応に酸又は塩基触媒を用いた場合、通常
のエステル化条件では、保護基であるケタール又はアセ
タールがエステル化で生成した水により容易に加水分解
してしまい、生成物は目的物以外にグリセリン由来の水
酸基もエステル化された複雑な混合物となる。また、酸
又は塩基触媒の代わりに酵素を用い、減圧下にて反応を
行うことで、高収率でモノグリセリドケタールを得る方
法も知られているが、長鎖脂肪酸では、酵素に適した温
度での反応を行うことができないなどの欠点がある。
【0004】本発明の課題は、油脂脂肪酸組成の高純度
モノグリセリドケタールの簡便で効率の良い製造法、更
にそれを用いた油脂脂肪酸組成のモノグリセリドの製造
法を提供することにある。また本発明の課題は、鎖長の
そろったトリグリセリドを用いて高純度モノグリセリド
ケタールの簡便で効率の良い製造法、及びそれを用いた
高純度モノグリセリドの製造法を提供することにもあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)一般式
(1)
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1は炭素数5〜23の飽和又は
不飽和脂肪族炭化水素基を示し、3つのR1は互いに同
一でも異なっていても良い。]で表される油脂と、
(b)一般式(2) R2−CO−R3 (2) [式中、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子、直
鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基もしくはア
ルケニル基、あるいはアルキル基で置換されていても良
い総炭素数6〜30のアリール基を示し、R2とR3が結
合して環を形成していても良い。また、R2とR3の合計
炭素数は3以上である。]で表されるケトン又はアルデ
ヒドと、(c)グリセリン類とを、触媒存在下で反応さ
せる、一般式(3)
【0008】
【化5】
【0009】[式中、R1、R2及びR3は前記の意味を
有する。]で表されるモノグリセリドケタールの製造
法、並びにこの製造法により得られるモノグリセリドケ
タールを脱ケタール化する、一般式(4)で表されるモ
ノグリセリドの製造法である。
【0010】
【化6】
【0011】[式中、R1は前記の意味を有する。]
【0012】
【発明の実施の形態】(a)成分の一般式(1)で表さ
れる油脂としては、牛脂、豚脂、いわし油、まぐろ油、
さめ肝油等の動物由来の油脂、又はアマニ油、サフラワ
ー油、ヒマワリ油、大豆油、コーン油、落花生油、綿実
油、ゴマ油、ナタネ油、オリーブ油、パーム油、パーム
核油、ヤシ油、硬化パーム油、硬化パーム核油、硬化ヤ
シ油等の植物由来の油脂が挙げられる。また、例えばト
リカプリン、トリラウリン、トリミリスチン、トリパル
ミチン、トリステアリン、トリオレイン、トリベヘニ
ン、トリリノレイン等の鎖長のそろったトリグリセリド
も挙げられる。
【0013】(b)成分の一般式(2)で表されるケト
ン又はアルデヒドとしては、総炭素数4〜10の化合物
が好ましい。具体的には、ケトンとして、メチルエチル
ケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIB
K)、シクロヘキサノン等が挙げられ、アルデヒドとし
て、ブチルアルデヒド等が挙げられる。これらは水に不
溶なため、溶媒と還流をかけると、生成水を系外に除く
ことができる。
【0014】(b)成分のケトン又はアルデヒドの総炭
素数は、生成水の分離のしやすさの観点から、4以上で
あることが必要である。総炭素数3のアセトンを用いて
(a)成分と(c)成分から同様にモノグリセリドケタ
ールを製造する方法としてUSP3,535,888号
があるが、この場合アセトンが水に可溶なため完全な脱
水のためにシリカゲルを充填したチャンバーを必要とし
設備的に困難となる。しかし、総炭素数4以上のケトン
又はアルデヒドの場合は簡単な脱水管を設けるだけで済
み、簡便である。
【0015】(c)成分のグリセリン類としては、グリ
セリンの他、本発明の製造法の副生成物である、一般式
(5)
【0016】
【化7】
【0017】[式中、R2及びR3は前記の意味を有す
る。]で表されるグリセリンケタールとグリセリンとの
混合物も用いることができる。
【0018】本発明におけるケタール化の代表的な方法
は、グリセリン類に対し、(a)成分を0.1〜1.0
倍モル、好ましくは0.1〜0.2倍モル加え、(b)
成分を0.2〜3.0倍モル、好ましくは1.2〜1.
5倍モル加え、また、生成する水を脱水管上にて分離し
易くするため、好ましくはヘプタン、ヘキサン、オクタ
ン等の溶媒を5.0重量倍以下、更に好ましくは1.0
〜2.0重量倍加え、触媒を0.01〜5.0重量%、
好ましくは0.2〜2.0重量%加え、減圧又は常圧
下、40〜150℃、好ましくは80〜110℃の反応
温度で、還流脱水を行う方法である。このような本発明
の方法によると、ケタール化とエステル交換が同時に進
行する。
【0019】本発明で用いられる触媒は、酸触媒が好ま
しく、酸触媒として、塩酸、硫酸等の無機酸、パラトル
エンスルホン、ベンゼンスルホン酸等の有機酸、又は酸
性白土、シリカ−アルミナ、パーフロロイオン交換ポリ
マー(ナフィオン(デュポン社製))等の固体酸が挙げ
られる。
【0020】また、本発明の反応は気液接触による還流
を行い、脱水の効率を高めることが望ましい。更に
(a)成分、(b)成分及び(c)成分を仕込んだ後、
加熱を開始するのが望ましい。
【0021】反応終了後、アルカリにて中和、又は固体
酸を濾過、又は吸着剤にて酸を吸着後濾過を行い、その
後、溶媒、未反応ケトン又はアルデヒド及びグリセリン
ケタールを減圧留去し、水洗により、未反応グリセリン
と中和で生成した塩を取り除くことで、高純度なモノグ
リセリドケタールを得ることができる。
【0022】本発明では、上記のようにして得られたモ
ノグリセリドケタールを脱ケタール化してモノグリセリ
ドを得る。脱ケタール化の方法は、酸触媒を用い、40
〜80℃の温度、2.67〜20.0kPaの圧力で加
水分解する方法が好ましく、特に水蒸気を系内に導入
し、生成するケトン又はアルデヒドと水蒸気を系外に除
去しながら行うのが好ましい。酸触媒として、モノグリ
セリドケタールの製造に用いられる上記触媒が利用でき
る。
【0023】
【発明の効果】本発明においては、油脂から誘導される
脂肪酸組成のアルキル鎖長をもつモノグリセリドの2つ
の水酸基をケタール又はアセタールで保護したモノグリ
セリドケタールの合成が可能であり、次に脱保護(脱ケ
タール化)を行うことで、一般に化粧品等の乳化剤や保
湿剤及び工業用乳化剤として広く利用されているモノグ
リセリドを容易に合成することが可能となる。特に、蒸
留工程のある製造法では得られにくい、油脂から誘導さ
れる混合アルキル組成のモノグリセリドを容易に得るこ
とができる。
【0024】
【実施例】例中の%は特記しない限り重量基準である。
【0025】実施例1−1 フラスコにRBD(漂白・脱臭による精製品)パーム核
油158.10g(0.23モル)とグリセリン13
7.69g(1.495モル)とメチルエチルケトン1
86.58g(2.5875モル)とヘプタン125.
01gとパラトルエンスルホン酸1水和物6.56g
(0.0345モル)を仕込み、82〜108℃にて、
反応で生成する水を除去しながら20時間反応を行っ
た。次に48.5%水酸化カリウムにより中和を行った
後、6.66kPa、室温〜100℃にてヘプタンと過
剰なメチルエチルケトンを減圧留去した後、下記式
(6)で表されるグリセリンケタールを0.67kPa
で100〜140℃にて減圧留去した。その後、残液に
対し50〜60℃にて水洗を3回行い、次に50℃、
0.67kPaにて脱水を行った後、下記式(7)で表
されるパーム核油脂肪酸組成のモノグリセリドケタール
220.0g(0.638モル)を得た。収率92.5
%、ガスクロ純度91.5%。
【0026】
【化8】
【0027】(式中、RpCOはパーム核油脂肪酸から
水酸基を除いた残基を示す。) 実施例1−2 実施例1−1で得られたパーム核油脂肪酸組成のモノグ
リセリドケタール199.98g(0.58モル)に酸
性白土(ガレオンアースNV、水澤化学(株)製)6.
00gを仕込み、70℃、19.95kPaにおいて、
1時間あたりモノグリセリドケタールに対して2〜4%
の水蒸気を反応系内に導入し、生成するメチルエチルケ
トンと過剰な水蒸気を系外に除去しながら脱ケタール化
反応を5時間行った後、触媒をキョワード600S(協
和化学(株)製)6.00gで中和し、6.65kP
a、70℃で0.5時間脱水を行った。触媒中和物を濾
過し、下記一般式(8)で表されるパーム核油脂肪酸組
成のモノグリセリド146.6g(0.504モル)を
得た。この脱ケタール化反応の収率は86.9%であっ
た。酸価0.53(計算値0)、ケン化価195.2
(計算値193.0)、水酸基価369.5(計算値3
86.0)。生成物をガスクロマトグラフィーにより分
析した結果、パーム核油脂肪酸組成のモノグリセリドの
面積百分率は89.8%であり、モノグリセリドの脂肪
酸組成を表1に示す。
【0028】
【化9】
【0029】(式中、Rpは前記の意味を有する。)
【0030】
【表1】
【0031】実施例2−1 フラスコにRBDヤシ油151.64g(0.23モ
ル)とグリセリン137.69g(1.495モル)と
メチルエチルケトン186.58g(2.5875モ
ル)とヘプタン125.01gとパラトルエンスルホン
酸1水和物6.56g(0.0345モル)を仕込み、
82〜104℃にて、反応で生成する水を除去しながら
19時間反応を行った。次に実施例1−1と同様に処理
して、ヤシ油脂肪酸組成のモノグリセリドケタール21
6.5g(0.6457モル)を得た。収率93.6
%、ガスクロ純度94.15%。
【0032】実施例2−2 実施例2−1で得られたヤシ油脂肪酸組成のモノグリセ
リドケタール201.18g(0.6モル)に酸性白土
(ガレオンアースNV、水澤化学(株)製)6.04g
を仕込み、実施例1−2と同様に脱ケタール化反応を行
い、ヤシ油脂肪酸組成のモノグリセリド153.0g
(0.544モル)を得た。この脱ケタール化反応の収
率は90.7%であった。酸価2.7(計算値0)、ケ
ン化価201.0(計算値199.5)、水酸基価38
4.7(計算値399.1)、生成物をガスクロマトグ
ラフィーにより分析した結果、ヤシ油脂肪酸組成のモノ
グリセリドの面積百分率は89.7%であった。モノグ
リセリドの脂肪酸組成を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】実施例3−1 フラスコに大豆油185.16g(0.21モル)とグ
リセリン125.72g(1.365モル)とメチルエ
チルケトン170.36g(2.3625モル)とヘプ
タン114.14gとパラトルエンスルホン酸1水和物
5.99g(0.0315モル)を仕込み、84〜10
9℃にて、反応で生成する水を除去しながら20時間反
応を行った。その後実施例1−1と同様に処理して、大
豆油脂肪酸組成のモノグリセリドケタール238.4g
(0.58モル)を得た。収率92.4%、ガスクロ純
度92.3%。
【0035】実施例3−2 実施例3−1で得られた大豆油脂肪酸組成のモノグリセ
リドケタール200.61g(0.49モル)に酸性白
土(ガレオンアースNV、水澤化学(株)製)6.02
gを仕込み、実施例1−2と同様に脱ケタール化反応を
行い、大豆油脂肪酸組成のモノグリセリド155.1g
(0.437モル)を得た。この脱ケタール化反応の収
率は89.1%であった。酸価0.24(計算値0)、
ケン化価152.4(計算値157.9)、水酸基価3
37.1(計算値315.9)、生成物をガスクロマト
グラフィーにより分析した結果、大豆油脂肪酸組成のモ
ノグリセリドの面積百分率は89.5%であった。モノ
グリセリドの脂肪酸組成を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】実施例4−1 フラスコに硬化パーム油365.83g(0.434モ
ル)とグリセリン257.42g(2.795モル)と
メチルエチルケトン353.61g(4.904モル)
とヘプタン233.72gとパラトルエンスルホン酸1
水和物12.27g(0.0645モル)を仕込み、8
3〜105℃にて、反応で生成する水を除去しながら2
0時間反応を行った。その後実施例1−1と同様に処理
して、硬化パーム油脂肪酸組成のモノグリセリドケター
ル500.8g(1.262モル)を得た。収率97.
9%、ガスクロ純度92.4%。
【0038】実施例4−2 実施例4−1で得られた硬化パーム油脂肪酸組成のモノ
グリセリドケタール299.91g(0.756モル)
に酸性白土(ガレオンアースNV、水澤化学(株)製)
9.00gを仕込み、実施例1−2と同様に脱ケタール
化反応を行い、硬化パーム油脂肪酸組成のモノグリセリ
ド212.3g(0.62モル)を得た。この脱ケター
ル化反応の収率は89.1%であった。酸価3.3(計
算値0)、ケン化価165.7(計算値164)、水酸
基価275.1(計算値328)、生成物をガスクロマ
トグラフィーにより分析した結果、硬化パーム油脂肪酸
組成のモノグリセリドの面積百分率は89.7%であっ
た。モノグリセリドの脂肪酸組成を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】比較例1 RBDパーム核油158.01g(0.23モル)とグ
リセリン137.69g(1.495モル)とアセトン
150.28(2.5875モル)とヘプタン125.
01gとパラトルエンスルホン酸1水和物6.56g
(0.0345モル)をフラスコに仕込み、71〜10
2℃で17時間反応を行った。しかし、ケタール化の割
合が35.05%と低く、ガスクロマトグラフィーの面
積百分率はモノグリセリドとモノグリセリドケタールが
38.2%しかなく、ジグリセリドが11.4%も副生
した。なお残りはグリセリン、グリセリンケタール及び
トリグリセリドであった。生成水を分析したところ、水
分は30.5%、アセトンが23.2%と総炭素数3の
アセトンケタール系では、脱水の効率が悪いことがうか
がわれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 秀雄 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 南雲 博 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 BN10 KA30 KC12 KC14 4H039 CA42 CD40 CD90 CF30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式(1) 【化1】 [式中、R1は炭素数5〜23の飽和又は不飽和脂肪族
    炭化水素基を示し、3つのR1は互いに同一でも異なっ
    ていても良い。]で表される油脂と、(b)一般式
    (2) R2−CO−R3 (2) [式中、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子、直
    鎖又は分岐鎖の炭素数1〜22のアルキル基もしくはア
    ルケニル基、あるいはアルキル基で置換されていても良
    い総炭素数6〜30のアリール基を示し、R2とR3が結
    合して環を形成していても良い。また、R2とR3の合計
    炭素数は3以上である。]で表されるケトン又はアルデ
    ヒドと、(c)グリセリン類とを、触媒存在下で反応さ
    せる、一般式(3) 【化2】 [式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有する。]で
    表されるモノグリセリドケタールの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造法により得られ
    るモノグリセリドケタールを脱ケタール化する、一般式
    (4)で表されるモノグリセリドの製造法。 【化3】 [式中、R1は前記の意味を有する。]
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