JP2002068376A - キャップ除去装置 - Google Patents

キャップ除去装置

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JP2002068376A
JP2002068376A JP2000266918A JP2000266918A JP2002068376A JP 2002068376 A JP2002068376 A JP 2002068376A JP 2000266918 A JP2000266918 A JP 2000266918A JP 2000266918 A JP2000266918 A JP 2000266918A JP 2002068376 A JP2002068376 A JP 2002068376A
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bottle
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Shoji Shimooka
昭二 下岡
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SHIMOOKA KOGYO KK
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SHIMOOKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトル軸線とキャップの把持中心線とを自動
的に合致させ、円滑にキャップを除去するキャップ除去
装置を提供する。 【解決手段】 ボトル11の首部11aを3本の把持爪
14間からキャップ挿入口20aに入れると、把持爪1
4でキャップ12が外方から把持され、ボトル11の軸
線と把持中心線とが合致する。そのままギヤドモータ1
6でキャップ12をゆるめる方向へ把持構造体15を回
転させると、把持爪14が把持中心線回りに回転し、キ
ャップ12が簡単に外れる。結果、仮にボトル11の軸
線と把持中心線とが位置ずれしていても、把持爪14に
よる把持時に、両線を自動的に合致させて、円滑にキャ
ップ12を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキャップ除去装
置、詳しくは、例えば使用済みのPETボトルなどのボ
トルを再生利用するために、ボトルからキャップを除去
するためのキャップ除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、資源を有効活用するために、使用
済みのPETボトルを回収し、これを再生利用する技術
が多数開発されている。通常、PETボトルを再生利用
する際には、生成品の品質低下をできるだけ抑えるため
に、回収したPETボトルからキャップやラベルを除去
している。さらに、粉砕してから比重差を利用して樹脂
成分だけを選別することで、不純物の少ない樹脂ペレッ
トを作製し、この樹脂ペレットから再生品を成形してい
る。
【0003】従来、キャップ除去装置として、例えば特
開平11−147595号公報の「キャップ除去装置及
びそれを用いた自動キャップ除去装置」が知られてい
る。この従来装置は、キャップが係合されるすり鉢形状
の係合面を有する解螺部材と、この解螺部材を、キャッ
プのねじ込み方向とは反対方向に回転させる電動モータ
とを備えている。この従来装置の使用にあっては、PE
Tボトルのキャップの角部を、電動モータにより回転中
の解螺部材の係合面の奥まった中央部に押し当ること
で、係合面とキャップ間の摩擦抵抗によって、このキャ
ップに回転力を作用させて、キャップを除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のキャップ除去装置にあっては、このように解螺部材
の係合面がすり鉢形状を有しているので、キャップの除
去時、作業者は握ったPETボトルを、ボトル軸線と、
解螺部材の回転軸とを合致させたまま慎重に解螺部材の
方向に近づけ、最終的にキャップの先端面の外縁部の全
域を、正確に、回転中の係合面の奥まった中心部に押し
当てなければならなかった。これは、例えばボトルの軸
線と解螺部材の軸線とが合致せず、キャップがこの係合
面に対して斜めに押し当てられたり、解螺部材の軸線と
平行な状態でこの係合面の周側部分に押し当てられたり
すると、PETボトル自体が解螺部材の軸線回りを回転
するだけで、キャップが首部から外れることはほとんど
なかった。
【0005】そこで、発明者は、長期にわたる鋭意研究
の結果、ボトルの軸線とキャップの把持中心線とを合致
可能な複数本の把持爪を用いてキャップを把持するよう
に構成すれば、その後、各把持爪を把持中心線を中心に
して回転させるだけで、円滑にキャップを除去すること
ができることを見出し、この発明を完成させた。すなわ
ち、必ずしも作業者は、ボトルの軸線とキャップの把持
中心線とを完全に合致させた状態でキャップを各把持爪
間に挿入するよう努力する必要がなくなる。言い換えれ
ば、ボトルの軸線と把持中心線とが若干位置ずれしてい
ても、自動的かつ円滑にキャップを除去することができ
る。
【0006】
【発明の目的】この発明は、キャップの把持爪間への挿
入時、ボトルの軸線とキャップの把持中心線との間に位
置ずれがあっても、ボトルの軸線を把持中心線に自動的
に合致させて、円滑にキャップを除去することができる
キャップ除去装置を提供することを、その目的としてい
る。また、この発明は、構造が簡単で、しかも低コスト
化が図れるキャップ除去装置を提供することを、その目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ボトルの首部に螺合されて、該首部の端面に形成さ
れた開口部を開閉自在に塞ぐキャップを除去するキャッ
プ除去装置において、前記キャップを外方から把持する
ことで、前記ボトルの軸線と前記キャップの把持中心線
とを合致させる複数本の把持爪を有する把持構造体と、
該把持構造体を、その把持中心線を中心にして回転させ
る回転手段とを備えたキャップ除去装置である。ボトル
の種類は限定されない。例えば、PETボトルなどの樹
脂ボトル、アルミニウムなどの金属ボトル、ガラスビン
などでもよい。いずれも、ボトルの首部に合成樹脂製、
金属製などのキャップが螺合されたものとする。把持爪
の素材、形状、大きさなどは限定されない。把持爪の使
用本数も複数であれば限定されない。例えば、2本でも
よいし、3本以上でもよい。この発明によれば、キャッ
プは複数本の把持爪によって把持される。したがって、
小径のキャップから大径のキャップまで取り扱うことが
できる。ここでいう把持中心線とは、複数本の把持爪に
より外方からキャップを把持したときの把持の中心点を
通る仮想線であって、回転手段によって把持構造体を回
転させた際の回転軸線と合致する線である。
【0008】この把持構造体の大きさ、外観形状、構成
部品の種類およびその部品点数などは限定されない。回
転手段としては、例えば一般的な電動モータのほか、ギ
ヤドモータなどが挙げられる。把持構造体は、回転手段
によって常時回転させてもよい。また、複数の把持爪間
にキャップが挿入された状態を、各種のセンサ(位置セ
ンサ、圧力センサなど)が検出した場合にだけ、回転手
段によって把持構造体を回転させてもよい。そして、1
台のキャップ除去装置を用いて、複数本のボトルのキャ
ップを同時に除去できるようにしてもよい。すなわち、
1台のキャップ除去装置に、複数個の把持構造体を搭載
するようにしてもよい。この場合、各把持構造体を回転
させる回転手段の搭載台数は、把持構造体の個数に合わ
せてもよいし、その数よりも少なくしてもよい。例え
ば、1台の回転手段によりすべての把持構造体を回転さ
せてもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記把持構造体
が、先端面にキャップ挿入口を有して、元部が前記回転
手段に連結された筒ケーシングと、該筒ケーシングの中
空部に収納されて、該筒ケーシングの軸線方向に移動自
在となったキャップ押し当て部材と、前記筒ケーシング
に設けられて、前記キャップ押し当て部材のキャップ挿
入口からの飛び出しを規制するストッパと、前記筒ケー
シングに収納されて、前記キャップ押し当て部材を、常
時、前記キャップ挿入口の方向に付勢するばね部材とを
備え、前記各把持爪は、前記キャップ押し当て部材の外
周部に、該キャップ押し当て部材の周方向に向かって所
定角度ごとに配設された請求項1に記載のキャップ除去
装置である。
【0010】筒ケーシングの素材、大きさなどは限定さ
れない。また、筒ケーシングの断面形状は、例えば円
形、楕円形、三角形、四角形以上の多角形でもよいし、
その他の任意形状でもよい。キャップ押し当て部材の素
材、大きさ、形状などは限定されない。ストッパの素
材、形状、使用本数および筒ケーシングにおける形成位
置などは限定されない。ばね部材の素材、大きさ、形状
および使用本数などは限定されない。例えば、大径のば
ねの中空部の中に小径のばねが収納された2重構造のば
ねでもよい。
【0011】
【作用】この発明によれば、作業者がボトルを握り、そ
のキャップ付きの首部を複数の把持爪間からキャップ挿
入口内に挿入すると、各把持爪によってキャップが外方
から把持される。このとき、ボトルの軸線と把持爪によ
る把持中心線とが合致する。その後、回転手段によって
キャップをゆるめる方向へ把持構造体を回転させると、
キャップを把持した各把持爪が、把持中心線(ボトルの
軸線)を中心にして回転する。これにより、キャップが
ボトルの首部から簡単に除去される。このように構成し
たので、キャップの把持爪間への挿入時、仮にボトルの
軸線とキャップの把持中心線との間に位置ずれがあって
も、ボトルの軸線と把持中心線とを自動的に合致させ
て、円滑にキャップを除去することができる。
【0012】特に、請求項2の発明によれば、まず作業
者がボトルを握り、その首部を複数の把持爪間からキャ
ップ挿入口内に挿入する。それから、キャップの先端を
キャップ押し当て部材に当接させ、さらにボトルを押し
込むと、ばね部材のばね力に抗して、キャップ押し当て
部材が筒ケーシング内を回転手段の方向へ移動する。こ
れと同時に、各把持爪も同じ方向に同じ距離だけ移動す
る。その結果、各把持爪は、筒ケーシングの中空部の形
成面とキャップの外周面との間に押し込められ、よって
キャップは、各把持爪により外方から堅固に把持(チャ
ック)される。この状態で、回転手段による筒ケーシン
グを回転することで、キャップが首部から除去される。
その後、作業者がボトルの首部をキャップ挿入口から抜
き取ると、ばね部材のばね力により、キャップ押し当て
部材および各把持爪が、キャップ挿入口方向へ押し戻さ
れる。これと同時に、首部から外されたキャップの把持
状態が解除される。その際、キャップ押し当て部材のキ
ャップ挿入口からの飛び出しは、ストッパによって規制
される。このように構成したので、キャップ除去装置の
構造が簡単で、装置の低コスト化も図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1は、この発明の一実施例に係る
キャップ除去装置の一部断面図を含む使用状態の側面図
である。図2は、この発明の一実施例に係るキャップ除
去装置の正面図である。図3は、この発明の一実施例に
係るキャップ除去装置に組み込まれた把持構造体の拡大
側断面図である。図4は、この発明の一実施例に係るキ
ャップ除去装置に組み込まれた把持構造体の拡大正面図
である。
【0014】図1〜図4において、10はこの発明の一
実施例に係るキャップ除去装置である。このキャップ除
去装置10は、PETボトル11の首部11aに螺合さ
れて、首部11aの端面に形成された開口部を開閉自在
に塞ぐキャップ12を除去する装置である。以下、その
構成を詳細に説明する。キャップ除去装置10は、前板
に矩形状のボトル挿入口13aが形成された横長な外装
ケーシング13に収納されている。このキャップ除去装
置10は、キャップ12を外方から把持することで、P
ETボトル11の軸線と把持中心線とを合致させる3本
の把持爪14が組み込まれた把持構造体15と、この把
持構造体15を、把持中心線を中心にして回転させるギ
ヤドモータ(回転手段)16と、このギヤドモータ16
が固定される基台プレート17とを備えている。外装ケ
ーシング13の一側部には、キャップ除去装置10を作
動させるスイッチSが取り付けられている。この基台プ
レート17は台座18上に固定され、外装ケーシング1
3の前端部の下方には、キャップ12の回収ボックス1
9が配置されている。
【0015】次に、図3および図4を参照して、この把
持構造体15の構造を具体的に説明する。図3および図
4に示すように、把持構造体15は、先端面にキャップ
挿入口20aを有して、後端板の中央部がギヤドモータ
16の出力軸16aに連結された筒ケーシング20と、
筒ケーシング20の中空部に収納されて、筒ケーシング
20の軸線方向に移動自在となったキャップ押し当て部
材21と、キャップ押し当て部材21の元部に周方向へ
120度ごとに軸支された前記3本の把持爪14と、こ
の筒ケーシング20に設けられて、キャップ押し当て部
材21のキャップ挿入口20aからの飛び出しを規制す
るストッパ22と、筒ケーシング20に収納されて、キ
ャップ押し当て部材21を、常時、キャップ挿入口20
aの方向に付勢する大小2本のコイルばね23,24と
を備えている。
【0016】筒ケーシング20は元部側の端面が封止さ
れた円筒体であり、厚肉な円筒形状の胴板25と、この
胴板25の前縁に3本のボルト26を介して締着され、
しかも中央の空間部がキャップ挿入口20aとなった環
状の前端板27と、胴板25の後縁に複数本のボルト2
8を介して締着されて、前記ギヤドモータ16の出力軸
16aが挿入される挿入孔29aが中央部に固着され
た、薄肉な環状の後端板29とを有している。前端板2
7の内周部の前縁には、傾斜角が45度のテーパ加工が
施されている。また、前端板27の内周面の形成部に
は、その周方向に向かって120度ごとに3つのガイド
溝27aが刻設されている。各ガイド溝27aは、各把
持爪14によるキャップ12の把持や把持解除に伴い、
各把持爪14が筒ケーシング20の中空部に出し入れさ
れるようにガイドする溝である。また、前端板27の内
周部は、この胴板25の内周面より若干筒ケーシング2
0の内側へ突出している。
【0017】後端板29は、その内面の中央部に環状の
隆起部29cが一体形成されている。この隆起部29c
の内部には、前記挿入孔29aよりも大径で、かつこの
挿入孔29aと連通した大径孔29bが形成されてい
る。この大径孔29bには、前記出力軸16aと後端板
29とをしっかりと固定するくさびリング式の軸固定構
造体30が組み込まれている。軸固定構造体30は、内
周面がテーパ面となった外側くさびリング30aと、外
周面がこのテーパ面に対応したテーパ面となった内側く
さびリング30bとを具備している。軸固定構造体30
の使用時には、対応するテーパ面を接触させた状態で、
両くさびリング30a,30bを重ね合わせた後、両部
材30a,30bを複数本のボルト31で締め付けてい
く。これにより、外側くさびリング30aが内側くさび
リング30bの外周面のテーパ面に案内されて徐々に拡
径化する。一方、内側くさびリング30bが外側くさび
リング30aの内周面のテーパ面に案内されて徐々に縮
径化する。これにより、ちょうどこの大径孔29bの内
部で、環状の軸固定構造体30がその半径方向へ膨張し
た状態となる。この結果、挿入孔29aから大径孔29
b内に挿入された出力軸16aの先端部が、後端板29
にしっかりと固定される。
【0018】次に、前記キャップ押し当て部材21を説
明する。このキャップ押し当て部材21は、前記小径の
コイルばね23が収納される円筒部21aと、この円筒
部21aの後部に一体的に形成された厚肉なフランジ部
21bとを有している。キャップ把持時には、この円筒
部21aの先端板の表面が、キャップ12の当接面とな
る。コイルばね23は、円筒部21aの先端板の裏面
と、前記出力軸16aの先端面との間に、若干縮められ
た状態で収められる。また、フランジ部21bの外周部
には、その周方向に向かって120度ごとに、3つの切
欠部21cが形成されている。各切欠部21cには、そ
れぞれ前記各把持爪14の元部が、把持中心線に直交す
る方向に軸線を向けた回動ピン33を介して、回動自在
に軸支されている。こうして、各把持爪14は、キャッ
プ押し当て部材21の半径方向を含む面内で回動自在と
なる。ただし、各回動ピン33にはコイルばね34が外
挿されている(図4参照)。このコイルばね34によっ
て、把持爪14は、常にキャップ押し当て部材21の半
径方向外側に付勢された外開き状態になっている。
【0019】また、フランジ部21bの外周面には、大
小のコイルばね23,24のばね力により、キャップ押
し当て部材21が、キャップ挿入口20aから飛び出す
のを規制する、環状のストッパ22が一体形成されてい
る。具体的には、キャップ12の把持解除時に、ストッ
パ22が、胴板25の内周面から突出した前端板27の
内周部に当接することで、キャップ押し当て部材21が
外部に飛び出してしまうのを防止する。ストッパ22の
外径は、胴板25の内径よりわずかに小径となってい
る。このストッパ22の裏面と、後端板29の隆起部2
9cとの間に、大径のコイルばね24が、若干押し縮め
られた状態で収められている。このコイルばね24は、
キャップ押し当て部材21が、筒ケーシング20の中空
部をガタつきなく円滑に移動できるようにする姿勢保持
用のばねである。
【0020】また、各把持爪14は厚肉な金属片であ
り、直角に内折れした元部に前記回動ピン33の嵌入用
のピン孔が穿設されている。また、各把持爪14の長さ
方向の中間部から先端付近にかけては、外面が傾斜面と
なるように徐々に厚肉化されている。そして、各把持爪
14の先部はわずかに外方へ反れており、その内面に
は、キャップ12を把持した際のすべり止め構造とな
る、爪長さ方向と平行な多数本の縦溝14aが刻設され
ている。
【0021】次に、このキャップ除去装置10の作動を
説明する。図1〜図4に示すように、まずギヤドモータ
16のスイッチSを入れ、把持構造体15をキャップ1
2のねじ込み方向とは反対方向、すなわちキャップをゆ
るめる方向に、常時、回転させておく。その後、作業者
がPETボトル11を握り、キャップ12が螺合された
首部11aを、外装ケーシング13のボトル挿入口13
aから外開き状態の3本の把持爪14の間を通過させて
キャップ挿入口20aに挿入する。
【0022】これにより、キャップ12の先端が、キャ
ップ押し当て部材21の円筒部21aの先端板の表面に
当接される。次いで、さらにPETボトル11を押し込
むと、コイルばね23,24のばね力に抗して、キャッ
プ押し当て部材21が筒ケーシング20の中空部を後端
板29側へ移動する。この際、大径なコイルばね24に
よる姿勢保持の作用によって、このキャップ押し当て部
材21は、常に略筒ケーシング20の軸線に平行な状態
を保って移動する。これに伴い、各把持爪14も同じ方
向に同じ距離だけ移動する。その結果、各把持爪14
は、筒ケーシング20の中空部の形成面とキャップ12
の外周面との間に強引に引き込められる。この際、各把
持爪14は、それぞれの先部が徐々に厚肉化されてい
る。そのため、筒ケーシング20とキャップ12との隙
間への引き込み距離が長くなるほど、キャップ12は、
各把持爪14によって外方からしっかりと把持(チャッ
ク)される。これにより、PETボトル11の軸線と各
把持爪14による把持中心線とが合致する。
【0023】このとき、把持構造体15は、あらかじめ
ギヤドモータ16により回転させられている。その結
果、キャップ12は、これらの把持爪14による把持と
同時に、把持中心線(PETボトル11の軸線)を中心
にしてキャップ12をゆるめる方向に回転させられ、最
終的にキャップ12は、首部11aから外れる。これに
より、キャップ12の各把持爪14間への挿入時、仮に
PETボトル11の軸線とキャップ12の把持中心線と
の間に位置ずれがあったとしても、これらの把持爪14
によるキャップ12の堅固な把持によって、PETボト
ル11の軸線を把持中心線に自動的に合致させて、円滑
にキャップ12を除去することができる。
【0024】その後、作業者がPETボトル11の押し
込みを止めて、キャップ挿入口20aから首部11aを
引き抜くと、2本のコイルばね23,24のばね力によ
ってキャップ押し当て部材21および各把持爪14がキ
ャップ挿入口20aの方向へ押し戻される。これと同時
に、首部11aから外れたキャップ12の把持状態が解
除される。こうして開放されたキャップ12は落下し
て、回収ボックス19の中に収められる。なお、キャッ
プ押し当て部材21のキャップ挿入口20aからの飛び
出しは、ストッパ22が、胴板25の内周面から突出し
た前端板27の内周部に当接することで規制される。こ
の一実施例では、このようにキャップ除去装置10の構
造を簡素化したので、装置の低コスト化を図ることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、キャップを外方から
把持することで、ボトルの軸線と把持中心線とを合致さ
せる複数本の把持爪を有する把持構造体と、把持構造体
を、把持中心線を中心にして回転させる回転手段とを備
えたので、キャップの把持爪間への挿入時、仮にボトル
の軸線とキャップの把持中心線との間に位置ずれがあっ
ても、ボトルの軸線を把持中心線に自動的に合致させ
て、円滑にキャップを除去することができる。
【0026】特に、請求項2の発明によれば、把持構造
体に筒ケーシング、キャップ押し当て部材、ストッパお
よびばね部材を備えたので、キャップ除去装置の構造を
簡素化することができ、装置の低コスト化も図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るキャップ除去装置の
一部断面図を含む使用状態の側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係るキャップ除去装置の
正面図である。
【図3】この発明の一実施例に係るキャップ除去装置に
組み込まれた把持構造体の拡大側断面図である。
【図4】この発明の一実施例に係るキャップ除去装置に
組み込まれた把持構造体の拡大正面図である。
【符号の説明】
10 キャップ除去装置、 11 PETボトル、 11a 首部、 12 キャップ、 14 把持爪、 15 把持構造体、 16 ギヤドモータ(回転手段)、 20a キャップ挿入口、 20 筒ケーシング、 21 キャップ押し当て部材、 22 ストッパ、 23,24 コイルばね(ばね部材)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトルの首部に螺合されて、該首部の端
    面に形成された開口部を開閉自在に塞ぐキャップを除去
    するキャップ除去装置において、 前記キャップを外方から把持することで、前記ボトルの
    軸線と前記キャップの把持中心線とを合致させる複数本
    の把持爪を有する把持構造体と、 該把持構造体を、その把持中心線を中心にして回転させ
    る回転手段とを備えたキャップ除去装置。
  2. 【請求項2】 前記把持構造体が、 先端面にキャップ挿入口を有して、元部が前記回転手段
    に連結された筒ケーシングと、 該筒ケーシングの中空部に収納されて、該筒ケーシング
    の軸線方向に移動自在となったキャップ押し当て部材
    と、 前記筒ケーシングに設けられて、前記キャップ押し当て
    部材のキャップ挿入口からの飛び出しを規制するストッ
    パと、 前記筒ケーシングに収納されて、前記キャップ押し当て
    部材を、常時、前記キャップ挿入口の方向に付勢するば
    ね部材とを備え、 前記各把持爪は、前記キャップ押し当て部材の外周部
    に、該キャップ押し当て部材の周方向に向かって所定角
    度ごとに配設された請求項1に記載のキャップ除去装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7972579B2 (en) 2003-07-04 2011-07-05 F. Hoffmann-La Roche Ag Device for the automatic opening and closing of reaction vessels
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