JP2002067794A - 車両周辺視認装置 - Google Patents

車両周辺視認装置

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JP2002067794A
JP2002067794A JP2000260640A JP2000260640A JP2002067794A JP 2002067794 A JP2002067794 A JP 2002067794A JP 2000260640 A JP2000260640 A JP 2000260640A JP 2000260640 A JP2000260640 A JP 2000260640A JP 2002067794 A JP2002067794 A JP 2002067794A
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Jun Okada
潤 岡田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2方向の領域を同時に撮像可能な撮像装置を
利用することによって、低コストかつコンパクトな構成
で車両側部の確認作業を可能し、操縦性の向上を図るこ
とを課題とする。 【解決手段】 2方向の領域を同時に撮像可能な撮像装
置10を車両の運転席とは左右逆側のドアミラー51に
設けた。また、当該装置10はケース体1に設けた2つ
の光透過部35A,35Bから2方向の領域の光を入射
し、単一の結像レンズ11aへと導く光学系を備え、当
該装置10を車両のドアミラー51のケーシング51A
内に埋め込むようにして取付け、光透過部35A,35
Bをケーシングの一部から突出させ、一方の光透過部が
車両前方側に、他方の光透過部が車両後方側に面するよ
うにし、車両前後2方向の領域を撮像可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
撮像装置により車両周辺を撮像して車内の表示装置に表
示するようにした車両周辺視認装置に関するものであ
り、詳しくは、車両の外側部に沿って前後2方向の死角
領域を撮像表示可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両走行においては、運転者は車両の前
後左右の安全確認を行う必要がある。しかし、走行中に
おいては、前方の安全確認が最も重要であり、運転者が
前方側に姿勢を向けたままで、車両後方側や、車両左右
側部を確認可能とするため、バックミラーやドアミラー
が取り付けられている。
【0003】また、特に、発進時や車庫入れ時には、前
後左右の目視可能な領域に加えて、運転者からは死角と
なる領域においても安全確認が必要となる。そこで、例
えば、車両後部の下方位置に撮像カメラを取り付け、撮
像カメラによって、車両後部の死角領域を撮像し、撮像
された画像を運転席に設けられた表示画面で確認するよ
うなシステムが存在する。このようにして、直接目視に
よる確認動作に加えて、安全確認を補助するように工夫
がなされている。
【0004】また、車両の側部の死角領域を撮像するカ
メラを備えた確認装置が、特開2000−62531に
より公知となっている。この従来構成は、車両のドアミ
ラーの鏡面側とは反対側の背面にカメラを取り付け、当
該カメラにより車両の前輪およびその周辺部分の領域を
確認するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、まず、バックミラーやドアミラーを利用した確認
では、全ての領域をカバーすることは困難であり、死角
領域が存在する。また、ドアミラーの鏡面角を可動式に
したものもあるが、状況に応じて鏡面角を変更しなけれ
ばならないので、作業が面倒である。
【0006】また、上述したカメラを備えた車両周辺視
認装置においては、ドアミラーの背面に設けたカメラに
より、車両前輪周辺を撮像することは可能となるが、車
両後輪側の死角領域を撮像することはできない。また、
同様に、ドアミラーが鏡面角可動式タイプのものであれ
ば、後輪周辺の領域も鏡面角を調整することで確認可能
となるが、走行中にセッティングしている鏡面の反射方
向と、車庫入れ時などに死角領域に調整する鏡面の反射
方向とは異なるため、運転状況に合わせてセッティング
を変更する必要があり、操作が面倒である。また、鏡面
角を調整することによっても、確認可能となる領域には
限界があり、死角領域を無くすことは困難である。
【0007】また、1方向のみを撮像可能なカメラを用
いた上記従来構成では、カメラを可動式としているもの
の、死角領域の全域をカバーすることは困難である。そ
して、全域をカバーするためには、複数のカメラを設け
る必要があるため、コスト高、部品点数の増加の要因と
なる。
【0008】そこで、本発明は、2方向の領域を同時に
撮像可能な装置を利用することによって、低コストかつ
コンパクトな構成で車両側部の確認作業を可能とし、操
縦性の向上を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、車両に搭載された撮像装置によ
り車両周辺を撮像して車内の表示装置に表示するように
した車両周辺視認装置であって、前記撮像装置が、車両
に備えられた左右ドアミラーのうち、少なくとも一方の
ドアミラーに取付けられて、前記一方のドアミラーを挟
んで車両前後の2方向の領域を同時に撮像するようにし
たことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の車両
周辺視認装置であって、前記車両前後の2方向の領域
は、前記車両の前輪近傍を含む領域と、前記車両の後輪
近傍を含む領域であることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載の車両周辺視認装置であって、前記少なくとも
一方のドアミラーは、前記車両の運転席とは左右逆側の
ドアミラーであることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記
撮像装置は、2つの光透過部を有するケース体と、前記
ケース体に収容されて前記2つの光透過部から前記2方
向の領域の光を入射して、単一の結像レンズへと導く光
学系と、前記ケース体に収容され、前記結像レンズによ
って結像される前記2方向の領域の光を入射することに
より、当該2方向の領域の画像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子が撮像した画像を画像信号として前記ケー
ス体外部へと出力する手段とを備えることを特徴とす
る。
【0013】請求項5の発明は、請求項4に記載の車両
周辺視認装置であって、前記撮像装置は、前記ドアミラ
ーのケーシング内に前記ケース体を埋め込むようにして
取付けられるとともに、前記2つの光透過部を前記ケー
シングの一部から突出させ、一方の光透過部が車両前方
側に面するようにし、他方の光透過部が車両後方側に面
するようにし、前記車両前後の2方向の領域を撮像可能
に構成したことを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項5に記載の車両
周辺視認装置であって、前記車両前後の2方向の領域
は、前記撮像装置を前記ケーシング内に取付ける際の取
付け角度によって、前後方向に調整可能としたことを特
徴とする。
【0015】請求項7の発明は、請求項5に記載の車両
周辺視認装置であって、前記車両前後の2方向の領域
は、前記光学系の反射に関わる部材の傾斜角によって、
前後方向に調整可能としたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。まず、図1を用いて車両
周辺視認装置に使用される撮像装置10の構成について
説明する。
【0017】{1.撮像装置}撮像装置10は、図1に
示すように、ケース体1と、そのケース体1内に収容さ
れる装置本体3とから構成されており、車両外部に面し
て設置されることにより、車両周辺における異なる2方
向の領域を同時に撮像可能としている。ケース体1に
は、撮像装置10の車体への取付用のブラケット5が取
り付けられている。
【0018】装置本体3は、撮像ユニット11と、異な
るの2方向の撮像領域から入射する光13A,13Bを
撮像ユニット11側に反射する2つの反射面を有するプ
リズム15と、プリズム15の保持部材17と、撮像ユ
ニット11の駆動制御等を行う回路ユニット19とを備
えている。
【0019】回路ユニット19には、各種素子が配設さ
れた3つの回路基板21,23,25が備えられてい
る。この3つの回路基板21,23,25は、所定間隔
をあけて3段重ねに配置されており、最上段の回路基板
21には、撮像ユニット11が配設されている。また、
回路基板21と回路基板23との間の電気接続は、リジ
ッドフレキシブル基板27によって行われ、回路基板2
3と回路基板25との間の電気接続は、接続コネクタ2
9によって行われる。また、最下段の回路基板25に
は、接続ケーブル31の末端部のコネクタ33が接続さ
れる図示しない接続部が設けられている。
【0020】接続ケーブル31は、少なくとも複数の被
覆電線31aと、その複数の被覆電線31aを結束する
絶縁性の最外被覆31bとを備えている。各被覆電線3
1aは、装置本体3への電源供給や信号(画像信号等)
の伝送等に用いられる。このように、回路ユニット19
と接続ケーブル31とから、画像信号を外部に出力する
手段を構成している。
【0021】プリズム15は、略三角柱形状を有してお
り、その3つの側面15a〜15cのうち、いずれか2
つの側面15a〜15c(ここでは15a,15b)
が、ケース体1に設けられた光透過性の2つの窓部(光
透過部)35A,35Bに対向するように配置されてい
る。そして、窓部35A,35Bからケース体1内に入
射した2方向の撮像領域からの光13A,13Bが、プ
リズム15内に一方側の側面15a,15bより入射
し、反射面として機能するプリズム15の反対側の側面
15a,15bによって、撮像ユニット11側に反射さ
れ、撮像ユニット11内に導入される。
【0022】このように撮像ユニット11内に導入され
た光13A,13Bは、撮像ユニット11に備えられる
結像レンズ11aを介して撮像素子11bに入射し、こ
れによって、撮像素子11bによって異なる2方向の撮
像領域の画像が撮像される。撮像された画像は、回路ユ
ニット19および接続ケーブル31のいずれかの被覆電
線31aを介して外部に出力される。
【0023】以上の構成によって、本実施形態の撮像装
置10は、異なる2方向の撮像領域を撮像可能としてい
るが、この異なる2方向の撮像領域は、撮像装置10の
配置(取付け角度)と、プリズム15の反射に関わる部
材である側面15a,15bの傾斜角によって決定され
るものである。
【0024】図1で示すθ1は、撮像装置10の中心軸
10cが、鉛直軸Eとなす角度(装置傾斜角)を示して
いる。また、θ2は、側面15aが中心軸10cとなす
傾斜角であり、θ3は、側面15bが中心軸10cとな
す傾斜角である。
【0025】そして、後述するが、撮像装置10を車両
に取付ける際の装置傾斜角θ1を調整することにより、
また、プリズム15の製造工程において傾斜角θ2,θ
3を調整することにより、2方向の撮像領域を調整する
ことができるのである。
【0026】なお、接続ケーブル31のケース体1内へ
の引込部41においては、熱収縮された熱収縮チューブ
43を、接続ケーブル31が挿入される筒部45の外側
開口部45aを覆うように筒部45の外周部から接続ケ
ーブル31上にかけて密着させることによって、ケーブ
ル引込部41の防水を行っている。
【0027】{2.撮像装置の配置および取り付け構
成}以上の如く構成された撮像装置10が、図3等に示
すように、車両50の左側ドアミラー51Lに取り付け
られている。ここで、本実施形態における車両50は右
側に運転席53を備えた車両(すなわち、右ハンドル
車)であり、撮像装置10は、運転席とは左右逆側のド
アミラーである左側ドアミラー51Lに取り付けてい
る。従って、左ハンドル車であれば、右側ドアミラー5
1Rに取り付けるようにする。もちろん、両側のドアミ
ラー51L,51Rに取り付けても良い。以下の説明に
おいて、撮像装置10を左右いずれのドアミラーに取り
付けた場合であっても、共通の性質、構成となる場合に
は、左右ドアミラー51L,51Rを総称してドアミラ
ー51として説明する。
【0028】図3は、撮像装置10の取り付け状態を示
している。図で示すように、撮像装置10は、図1で示
した状態から上下逆にした状態で、ドアミラー51のケ
ーシング51Aの内部に埋め込まれるようにして取付け
られており、その下端部をケーシング51Aの下部から
下方に突出させ、前述した光透過部である窓部35A,
35Bを外部に露出させるようにしている。撮像装置1
0の固定構造は、ケーシング51Aの内部において、前
記ブラケット5を、ドアミラー51内部の固定側にボル
ト等の止め具を用いて支持固定するようにしている。
【0029】そして、窓部35Aは、ドアミラー51の
反射鏡51Bが設けられる側とは逆方向(つまり、車両
50の前方向)で、斜め下方に面するようにして配置さ
れ、これとは逆に、窓部35Bは、車両50の後方向
で、斜め下方に面するようにして配置されている。
【0030】このような構成とすることにより、図2で
示すように、車両50の左側部52Lのうち、窓部35
Aによって前側方領域70Fの光を入射し、窓部35B
によって、後側方領域70Bの光を入射する。そして、
前述の如く、前側方領域70F、後側方領域70Bの光
をプリズム15で反射させたのち、結像レンズ11aを
介して撮像素子11bに導入する。このようにして、領
域70F,70B双方の画像を同時に取得可能としてい
るのである。
【0031】取得された画像は、前記回路ユニット1
9、接続ケーブル31を介して出力され、運転席53に
設けられたモニタ56(図4)に表示される。図では、
モニタ56においてその中央で左右2分割されるように
画像表示がなされ、左側の領域56Lに前側方領域70
Fの画像が表示され、右側の領域56Rに後側方領域7
0Bが表示されている。このようにして、運転者は、モ
ニタ56を見ることによって、車両50の左側部52L
における前方および後方領域70F,70Bの状態を同
時に確認することができるのである。
【0032】なお、光学系の配置および反射角を調整す
ることにより、プリズム15によって反射される2方向
の領域の光は、互いに混じることなく、領域が分断され
た状態で撮像素子11bに導入されるようにしている。
これによって、モニタ56に表示される領域70F,7
0Bの画像は、それぞれ鮮明な画像として領域56L,
56Rに分割表示可能としているのである。
【0033】また、撮像装置10をドアミラー51に設
けることによって、図5で示すように、車両50の下部
近傍、特に、前輪周辺の死角領域61を撮像可能として
いる。つまり、図に示すように、一般に車両の側部は曲
線を描いて外側に膨らんでいる場合が多く、このような
場合には、車両本体に密着させて撮像装置を取り付ける
と、車両の下端付近、特に、前輪周辺に死角領域61が
できる。しかし、本実施形態の如く、撮像装置10をド
アミラー51に取り付けて車体50から離してやること
で、死角領域61の撮像もカバーすることが可能となる
のである。
【0034】また、ドアミラー51に取り付けることに
よって、撮像装置として車両本体から直接突設する部材
を設ける必要がなく、デザイン面においても違和感のな
い構成となる。
【0035】{3.撮像領域}前述の如く、撮像装置1
0は、装置傾斜角θ1、プリズム15の傾斜角θ2,θ
3を調整することで、その撮像領域を自由に調整するこ
とが可能となる。例えば、窓部35Aを車両50の前方
側、窓部35Bを車両50の後方側を面するように配置
された図2、図3で示した実施の形態であれば、撮像装
置10の上部を前方側に傾けることによって、窓部35
Aにより撮像可能となる前方側領域70Fは、ドアミラ
ー51に近い側に移動する。また、窓部35Bにより撮
像可能となる後方側領域70Bは、ドアミラー51より
遠い側、つまり、車両50の後方側に移動する。そし
て、装置傾斜角θ1の大小を調節することにより、この
撮像領域を車両前後方向に調整することができるのであ
る。
【0036】つまり、窓部35Aおよび窓部35Bから
の光を入射して撮像ユニット11へと反射させるプリズ
ム15の側面15a,15bが、装置傾斜角θ1を調節
することにより(傾斜角θ2,θ3の調整は行わない場
合)、一体となって、やはり鉛直軸Eに対して傾くた
め、前方側領域70Fと後方側領域70Bは、一体とな
って前後方向に移動するのである。
【0037】また、窓部35Aからケース体1内に入射
した光13Aは、プリズム15の側面15aで屈折し、
さらに側面15bによって反射されて、撮像ユニット1
1に導入される。また、窓部35Bからケース体1内に
入射した光13Bは、側面15bで屈折し、さらに側面
15aによって反射されて、撮像ユニット11に導入さ
れる。
【0038】つまり、(1)傾斜角θ2のみを調整する
ことにより、(2)傾斜角θ3のみを調整することによ
り、(3)傾斜角θ2,θ3の双方を調整することによ
り、前側方領域70Fと後側方領域70Bとが前後方向
に移動するのである。なお、傾斜角θ2およびθ3を調
整する際には、前述の如く、撮像素子11bに導入され
る2方向の領域の光が、互いに混じることなく、領域を
分断された状態で導入されるよう調整する必要がある。
【0039】図6は、装置傾斜角θ1の調整により、も
しくは、上述した傾斜角θ2,θ3の(1)〜(3)の
いずれかの調整により、前側方領域70Fと後側方領域
70Bとを調整した3つの例を示すものである。
【0040】まず、第1の例では、前側方領域71F
は、前輪の後端側よりも前方をカバーする領域であり、
後側方領域71Bは、後輪の前端側よりも後方をカバー
する領域としている。なお、図中、矢視54は前輪の前
後幅(つまり、前輪径)を示し、矢視55は後輪の前後
幅(つまり、後輪径)を示す。
【0041】この第1の例では、前側方領域71Fは、
前輪を確認可能な限界ライン81から、前方側は遠方ま
で確認可能であり、後側方領域71Bにより、後輪を確
認可能な限界ライン82から後方側は遠方まで確認可能
としている。
【0042】このように、車両側部の前後2方向の領域
を同時に撮像可能とすることで、発進時や車庫入れ時な
どにおいては、モニタ56を確認することで2方向の領
域の状態を瞬時に確認することが可能となり、操縦性が
向上する。特に、前輪近傍および後輪近傍位置を撮像領
域としてカバーしているので、障害物への乗り上げ、脱
輪等を防ぐことが可能となる。さらに、撮像装置10の
取付位置は、車両前後方向において運転席に比較的近い
位置にあるため、撮像された画像を直感的に把握しやす
い構成となっている。これらの効果は、第2および第3
の例においても同様である。
【0043】また、第2の例では、前側方領域72F
は、前輪の後端側よりもやや後部側に位置するライン8
3から、車両前端ライン84をカバーする領域であり、
後側方領域72Bは、後輪の前端側よりもやや前部側に
位置するライン85から、車両後端ライン86をカバー
する領域としている。この第2の例では、車両50の側
部近傍の下部を中心に確認しやすい構成としているの
で、発進時や、車庫入れ時、狭い道での対向者とのすれ
違い走行などにおいて効果を発揮する。
【0044】また、第3の例では、前側方領域73F
は、前輪の後端側(限界ライン81)から前方側は遠方
までカバーする領域であり、後側方領域73Bは、ライ
ン85から車両後端ライン86をカバーする領域として
いる。この第3の例では、車両50の後部側は、車両側
部近傍の下部に重点をおき、車両50の前部側は遠方側
まで確認可能としている。
【0045】このように、本実施形態の撮像装置10を
用いた車両周辺視認装置は、簡易な構成である1つの撮
像装置10により複数の領域を撮像可能としているの
で、低コスト、且つ、広い撮像領域を備えた操縦性の高
い装置を提供可能である。また、撮像装置10の製造過
程において、もしくは、撮像装置10の車体(ドアミラ
ー51)への取付け時における調整作業によって、撮像
領域を自由に調整することができるので、ユーザの要求
や、操縦性の研究および経験を柔軟に反映することが可
能となる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1の発明で
は、ドアミラーを挟んで車両前後の2方向の領域を同時
に撮像可能な撮像装置を、左右ドアミラーのうち、少な
くとも一方のドアミラーに取付けたので、ドアミラーを
使用するだけでは死角領域となる車両側部の前方側およ
び後方側の双方を撮像領域としてカバーする構成とな
る。そして、死角領域となる2方向の領域を同時に確認
することが可能であり、発進時や車庫入れ時などにおけ
る操縦性が格段に向上する。また、複数の撮像装置を設
けることなく、単一の装置でありながら撮像領域を拡大
することができるので、コスト面においても優れてい
る。
【0047】また、撮像装置をドアミラーに取付けるこ
とにより、撮像装置と車両本体の間で距離をとることが
でき、車体下部近傍の死角領域も撮像領域としてカバー
することが可能となる。また、車両本体に新たに突設す
る部材を設けることなく、装置を収容できるので、デザ
イン面においても優れている。
【0048】また、車両の前後方向において、運転席に
比較的近い位置であるドアミラーに撮像装置が設けられ
るので、撮影画像の認識および把握が直感的に行いやす
く利便性に優れている。
【0049】請求項2の発明では、撮像装置は、車両の
前輪近傍を含む領域と、前記車両の後輪近傍を含む領域
を撮像可能としたので、発進時や車庫入れ時などにおい
て、障害物への乗り上げや、脱輪等を未然防止すること
ができる。また、狭い交差点においては、内輪差によ
り、旋回内側の車体後方に注意を払う必要があるが、本
装置によって障害物への乗り上げ、脱輪等を防止するこ
とが可能である。
【0050】請求項3の発明では、撮像装置は、車両の
運転席とは左右逆側のドアミラーに設けられるので、運
転者が最も確認しずらい領域を撮像領域としてカバーす
る構成となる。
【0051】請求項4の発明では、撮像装置は、ケース
体に設けられた2つの光透過部から2方向の領域の光を
入射して、単一の結像レンズへと導く光学系を利用する
構成としているので、簡易、かつ、低コストな構成であ
りながら、複数領域を単一の装置で撮像可能とする。
【0052】請求項5の発明では、撮像装置は、ドアミ
ラーのケーシング内に埋め込まれ、2つの光透過部をケ
ーシングの一部から突出させるように構成したので、撮
像装置と車両本体の間で距離をとることができ、車体下
部近傍の死角領域も撮像領域としてカバーすることが可
能となる。
【0053】請求項6または請求項7の発明では、車両
前後2方向の撮像領域を、前後方向に調整可能としたの
で、ユーザの要求等に応じて、撮像領域を調整すること
が可能となり、さらなる操縦性の向上に柔軟に対応可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置の断面図である。
【図2】車両および撮像領域を示す平面図である。
【図3】ドアミラーおよび撮像装置を示す斜視図であ
る。
【図4】分割領域表示されるモニタを示す図である。
【図5】車両および撮像領域を示す正面図である。
【図6】撮像領域の3つの例を示す図である。
【符号の説明】
1 ケース体 3 装置本体 10 撮像装置 11 撮像ユニット 11a 結像レンズ 11b 撮像素子 15 プリズム 50 車両 51 ドアミラー 56 モニタ 70F 前側方領域 70B 後側方領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 潤 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3D053 FF31 GG06 HH47

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された撮像装置により車両周
    辺を撮像して車内の表示装置に表示するようにした車両
    周辺視認装置であって、 前記撮像装置が、 車両に備えられた左右ドアミラーのうち、少なくとも一
    方のドアミラーに取付けられて、前記一方のドアミラー
    を挟んで車両前後の2方向の領域を同時に撮像するよう
    にしたことを特徴とする車両周辺視認装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両周辺視認装置であ
    って、 前記車両前後の2方向の領域は、 前記車両の前輪近傍を含む領域と、前記車両の後輪近傍
    を含む領域、であることを特徴とする車両周辺視認装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両周
    辺視認装置であって、 前記少なくとも一方のドアミラーは、前記車両の運転席
    とは左右逆側のドアミラーであることを特徴とする車両
    周辺視認装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の車両周辺視認装置であって、 前記撮像装置は、 2つの光透過部を有するケース体と、 前記ケース体に収容されて前記2つの光透過部から前記
    2方向の領域の光を入射して、単一の結像レンズへと導
    く光学系と、 前記ケース体に収容され、前記結像レンズによって結像
    される前記2方向の領域の光を入射することにより、当
    該2方向の領域の画像を撮像する撮像素子と、 前記撮像素子が撮像した画像を画像信号として前記ケー
    ス体外部へと出力する手段と、を備えることを特徴とす
    る車両周辺視認装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両周辺視認装置であ
    って、 前記撮像装置は、前記ドアミラーのケーシング内に前記
    ケース体を埋め込むようにして取付けられるとともに、
    前記2つの光透過部を前記ケーシングの一部から突出さ
    せ、一方の光透過部が車両前方側に面するようにし、他
    方の光透過部が車両後方側に面するようにし、前記車両
    前後の2方向の領域を撮像可能に構成したことを特徴と
    する車両周辺視認装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の車両周辺視認装置であ
    って、 前記車両前後の2方向の領域は、前記撮像装置を前記ケ
    ーシング内に取付ける際の取付け角度によって、前後方
    向に調整可能としたことを特徴とする車両周辺視認装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の車両周辺視認装置であ
    って、 前記車両前後の2方向の領域は、前記光学系の反射に関
    わる部材の傾斜角によって、前後方向に調整可能とした
    ことを特徴とする車両周辺視認装置。
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