JP3460472B2 - 車両用カメラ - Google Patents

車両用カメラ

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JP3460472B2
JP3460472B2 JP27999496A JP27999496A JP3460472B2 JP 3460472 B2 JP3460472 B2 JP 3460472B2 JP 27999496 A JP27999496 A JP 27999496A JP 27999496 A JP27999496 A JP 27999496A JP 3460472 B2 JP3460472 B2 JP 3460472B2
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浩 斎藤
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、見通しの悪い交差
路等で左右の道路状況を確認するための車両用カメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行中に左右の見通しの悪い路地
から本道に出るときなど、車両の先端が前方道路に突き
出す位置まで進まなければ左右の安全確認ができない場
合がある。このような場合に、運転者が直接視認できる
位置まで進む前に左右の道路状況を画像として表示する
車両用カメラが提案されている。
【0003】このような従来の車両用カメラとしては、
例えば特開平6−171426号公報に開示された、図
20に示すようなものがある。ケース1005に一体に
ユニット化して構成されたカメラ装置1000は、動画
像を撮影できるCCD素子1001、レンズを含む光学
系1003、信号処理回路等を含む回路基板1002を
備え、さらに、反射面を外側に向けた平面鏡を2枚用い
たV字型ミラー1004が配置されている。また、ケー
ス1005には、動画像撮影用の窓1006が設置され
ている。そして、カメラ装置1000の撮影映像は運転
席近傍の適宜の部位に設置されたモニタ1007に表示
される。
【0004】このような従来の車両用カメラによれば、
図21に示すように、カメラ装置1000を車両30の
先端に設置することによって、左右の見通しの悪い路地
1010から本道1011に出るときなど、見通しが悪
く目視確認ができない道路状況であっても、カメラ装置
1000を設置してある車両先端をわずかに前方へ出す
だけで、カメラ視野により、運転者の目視視野からはず
れた左右方向の死角Q、Qの映像をモニタ1007で確
認できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用カメラにあっては、撮影した自車の左
右の映像をモニタ画面に同時に並列表示したときに、車
両停止中は自車の左右の映像が一体の画像として映像さ
れるので一つの場面として認識されてしまう。また、車
両前進時には、図22に示すように、自車の左右の映像
EL、ERがモニタ画面上で中央を境として左右水平方
向に流れるため、どこの映像を見ているのかわからな
い。このため、自車の死角の映像を見ているという認識
を得るのが困難であるという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、モニタ上に自車の左右の死角
映像を見ているという実感を高めた表示を得るようにし
た車両用カメラを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の本発明は、動画像撮影手段と、車両進行方向に対し
て左右からの光を動画像撮影手段に導くように配置され
た反射手段と、動画像撮影手段により撮影された車両左
側の撮影映像および車両右側の撮影映像を並べて表示す
るモニタと、トリミング映像を作成する画像作成手段
と、車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像とト
リミング映像とを重ねる合成手段とを有し、車両左側の
撮影映像および車両右側の撮影映像が、モニタの表示画
面において上記トリミング映像によるマスク領域で区画
された領域に表示されるよう構成されたものとした。
【0008】上記動画像撮影手段は、光学系と受光素子
を含むカメラ本体からなり、反射手段は、光学系の光軸
上に配置され、2つの反射面が前記光学系に近い側で連
結されたV字型ミラーであり、画像作成手段が作成する
トリミング映像は、モニタの表示画面の下部領域を遮蔽
する下のマスク領域と、車両左側の撮影映像と車両右側
の撮影映像とを分離する縦のマスク領域を形成する。
【0009】さらに、上記の下のマスク領域は、縦のマ
スク領域との接続部から左方および右方に向かってそれ
ぞれその上縁が下方へ傾斜し、縦のマスク領域は、下の
マスク領域との接続部から上方に向かってその幅が増大
する方向に両側縁がそれぞれ傾斜しているものとしてい
【0010】また、カメラ本体の光学系の光軸が車両進
行方向下向きとなるようにカメラ本体と反射手段を傾斜
させ、モニタの表示画面において、車両左側の撮影映像
および車両右側の撮影映像がそれぞれ下のマスク領域の
上縁に略平行に傾斜して表示されるものとするのが好ま
しい。この場合、カメラ本体と反射手段の傾斜角度を調
整可能の角度調整手段を備えることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、車両進行方向に
対して左右の側壁に窓を備えるケースと、ケース内に収
納され、光学系と受光素子を含むカメラ本体と、同じく
ケース内に収納され、前記光学系に近い側で連結された
2つの反射面を備えて光学系の光軸上に配置され、上記
窓を通して車両進行方向に対して左右からの光を光学系
に導くように配置されたV字型ミラーと、カメラ本体に
より撮影された車両左側の撮影映像および車両右側の撮
影映像を並べて表示するモニタとを有し、ケースの窓が
カメラ本体の撮影視野を制限する形状の視野制限窓を形
成して、窓の縁部にそうケースの壁部がモニタの表示画
面においてマスク領域を形成する。そしてとくに視野制
限窓は、車両進行方向前側の辺縁の上方が後方へ傾斜
し、下側の辺縁の後方が下がるように傾斜して、モニタ
の表示画面において、上方に向かってその幅が増大する
方向に両側縁がそれぞれ傾斜する縦のマスク領域と、縦
のマスク領域との接続部から左方および右方に向かって
それぞれその上縁が下方へ傾斜する下のマスク領域を形
成するものとした。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、ケースの
窓は視野制限せず、かわりに左右のケース窓に対応して
カメラ本体の撮影視野を制限する形状の視野制限窓を有
するカバーを有して、視野制限窓の縁部にそうカバーの
壁部がモニタの表示画面においてマスク領域を形成する
ものとした。視野制限窓は、車両進行方向前側の辺縁の
上方が後方へ傾斜し、下側の辺縁の後方が下がるように
傾斜して、モニタの表示画面において、上方に向かって
その幅が増大する方向に両側縁がそれぞれ傾斜する縦の
マスク領域と、縦のマスク領域との接続部から左方およ
び右方に向かってそれぞれその上縁が下方へ傾斜する下
のマスク領域を形成している
【0013】請求項6に記載の発明は、他のマスク領域
の形成法として、カメラ本体の受光素子の受光面に受光
領域を制限するマスクを施すものとした。このマスク
は、上方に向かってその幅が増大する方向に両側縁がそ
れぞれ傾斜する縦の領域と、縦の領域との接続部から左
方および右方に向かってそれぞれその上縁が下方へ傾斜
する下の領域としてある
【0014】さらに請求項7に記載の発明は、V字型ミ
ラーの2つの反射面にそれぞれ反射領域を制限するマス
クを施して、該マスクがモニタの表示画面においてマス
ク領域を形成するものとした。マスクは、反射面の車両
進行方向前側の辺にそって上方が後方へ傾斜する縦の領
域と、下側の辺にそって後方が下がるように傾斜する下
の領域とからなるものとしてある
【0015】なお、車速センサと接続された電源制御手
段がカメラ本体の電源経路に設けられ、車両が所定の走
行状態になるとカメラ本体への電力供給を遮断するもの
とすることができ、あるいは、タイマを備える電源制御
手段をカメラ本体の電源経路に設けて、カメラ本体の作
動開始後所定時間経過するとカメラ本体への電力供給を
遮断するものとすることができる。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、動画像撮影手
段が反射手段を介して車両左側の撮影映像および車両右
側の撮影映像を撮影し、各撮影映像がモニタに並べて表
示される。この際、画像作成手段で作成されたトリミン
グ映像が合成手段において上記撮影映像と合成され、モ
ニタの表示画面において車両左側の撮影映像および車両
右側の撮影映像は上記トリミング映像によるマスク領域
で区画された領域に表示される。
【0017】上記動画像撮影手段を光学系と受光素子を
含むカメラ本体から構成し、反射手段を2つの反射面が
前記光学系に近い側で連結されたV字型ミラーとすると
ともに、画像作成手段が作成するトリミング映像を車両
左側の撮影映像と車両右側の撮影映像とを分離する縦の
マスク領域を形成するものとしてあるので、上記車両左
側の撮影映像と車両右側の撮影映像とが互いに独立した
映像となり明確に区別して認識される。
【0018】画像作成手段が作成するトリミング映像
さらにモニタの表示画面の下部領域を遮蔽する下のマス
ク領域を形成するので、路面の不必要な映像が遮蔽さ
れ、必要とする撮影映像の認識が容易となる。こうし
て、画像作成手段が作成するトリミング映像が、下のマ
スク領域と縦のマスク領域の双方を形成するものとする
ことにより、路面の不必要な映像を遮蔽しながら、車両
左側の撮影映像と車両右側の撮影映像とが明確に分離さ
れ、明確に区別して認識される。
【0019】そして、上記の下のマスク領域は縦のマス
ク領域との接続部から左方および右方に向かってそれぞ
れその上縁が下方へ傾斜し、縦のマスク領域は下のマス
ク領域との接続部から上方に向かってその幅が増大する
方向に両側縁がそれぞれ傾斜しているので、車両側面の
窓形状に類似した形状となる。これにより、車両左右の
撮影映像は車両の左側あるいは右側の側面の窓から外を
見ているイメージとなる。
【0020】また、カメラ本体の光学系の光軸が車両進
行方向下向きとなるようにカメラ本体と反射手段を傾斜
させることにより、車両左側の撮影映像と車両右側の撮
影映像はモニタの表示画面においてそれぞれ傾斜して表
示される。これら車両左側の撮影映像および車両右側の
撮影映像がそれぞれ下のマスク領域の上縁に略平行に傾
斜して表示されることにより、車両が進行すると車両左
右の撮影映像が側面の窓に沿って移動しているかのよう
に見えるので、車両左側の撮影映像と右側の撮影映像を
確実に区別することができる。ここで、カメラ本体と反
射手段の傾斜角度を調整可能の角度調整手段を備えるこ
とにより、車両左側の撮影映像と右側の撮影映像の移動
方向と下のマスク領域の傾斜とを簡単に整合させること
ができる。
【0021】請求項4に記載の発明では、ケース内に収
納されたカメラ本体がV字型ミラーを介し、ケース左右
の側壁の窓を通して、車両左側の撮影映像および車両右
側の撮影映像を撮影し、各撮影映像がモニタに並べて表
示される。この際、ケースの窓がカメラ本体の撮影視野
を制限し、窓の縁部にそうケースの壁部がモニタの表示
画面においてマスク領域を形成する。これにより、モニ
タの表示画面では、上記マスク領域で区画された領域に
車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像が表示さ
れる。そして、視野制限窓の車両進行方向前側の辺縁の
上方を後方へ傾斜させ、下側の辺縁の後方が下がるよう
に傾斜させることにより、モニタの表示画面には上方に
向かってその幅が増大する方向に両側縁がそれぞれ傾斜
する縦のマスク領域と、縦のマスク領域との接続部から
左方および右方に向かってそれぞれその上縁が下方へ傾
斜する下のマスク領域とが形成され、車両側面の窓形状
に類似した形状となる。
【0022】請求項5に記載の発明では、ケースの窓の
かわりにカバーの視野制限窓がカメラ本体の撮影視野を
制限し、視野制限窓の縁部にそうカバーの壁部がモニタ
の表示画面においてマスク領域を形成する。これによ
り、モニタの表示画面では、上記マスク領域で区画され
た領域に車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像
が表示される。
【0023】そして、請求項4の発明と同様に、視野制
限窓の車両進行方向前側の辺縁の上方を後方へ傾斜さ
せ、下側の辺縁の後方が下がるように傾斜させることに
より、モニタの表示画面には上方に向かってその幅が増
大する方向に両側縁がそれぞれ傾斜する縦のマスク領域
と、縦のマスク領域との接続部から左方および右方に向
かってそれぞれその上縁が下方へ傾斜する下のマスク領
域とが形成されているので、車両側面の窓形状に類似し
た形状となる。
【0024】請求項6に記載の発明では、カメラ本体の
受光素子の受光面に施されたマスクが受光領域を制限す
るから、モニタの表示画面には、撮影された車両左側の
撮影映像および車両右側の撮影映像に上記マスクによる
マスク領域が重なった状態で表示される。
【0025】請求項7に記載の発明では、V字型ミラー
の2つの反射面にそれぞれ施されたマスクがモニタの表
示画面においてマスク領域を形成し、そのマスク領域で
区画された領域に車両左側の撮影映像および車両右側の
撮影映像が表示される。この場合、マスクは、反射面の
車両進行方向前側の辺にそって上方が後方へ傾斜する縦
の領域と、下側の辺にそって後方が下がるように傾斜す
る下の領域とからなるものとすることにより、モニタの
表示画面において、上方に向かってその幅が増大する方
向に両側縁がそれぞれ傾斜する縦のマスク領域と、縦の
マスク領域との接続部から左方および右方に向かってそ
れぞれその上縁が下方へ傾斜する下のマスク領域とが形
成される。
【0026】なお、カメラ本体の電源経路に車速センサ
と接続された電源制御手段を設けることにより、車両が
例えば死角映像を必要としない走行速度になると、自動
的にカメラ本体の作動が停止して、モニタの表示が終了
する。あるいはまた、タイマを備える電源制御手段を電
源経路に設けることにより、カメラ本体が作動を開始し
てから例えば死角映像を必要としない走行速度になるま
での所定時間が経過すると、自動的にカメラ本体の作動
が停止して、モニタの表示が終了する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。図1は、第1の実施例に係るカメラ
装置の構造を示す図で、(a)はカバーを透視して示す
斜視図、(b)は平断面図である。図2はカメラ装置の
設置状態を示す図で、(a)は車両前端部に取り付けた
状態を示す斜視図、(b)はその拡大側面図である。カ
メラ装置1は、ボックス状のケース2内に、そのレンズ
を含む光学系11を車両側に向けて設けられたCCDカ
メラ本体10と、その光軸上に光学系11に対向して、
2つの平面鏡からなる反射面21、22をそれぞれ車両
進行方向に対して左右外側に向けるとともに、光学系に
近い側で連結したV字型ミラー20を備える。
【0028】動画像撮影手段としてのCCDカメラ本体
10は、さらに2次元イメージセンサを形成する受光素
子としてのCCD素子12を含み、またケース2内には
CCD素子12と接続された回路基板13が設けられて
いる。回路基板13には図示しない信号処理回路ならび
に電源回路等が内蔵されている。
【0029】ケース2は防水構造とされ、その側壁2a
には、V字型ミラー20の反射面21、22の各々に対
応する部位に透明体を備えた窓3が設けられている。C
CDカメラ本体10とV字型ミラー20は光軸が水平
(路面と平行)となるように設定され、ケース2の四角
形状をした窓3の上下辺も水平となっている。
【0030】カメラ装置1は、図2に示すように、車両
30の車両を幅方向に2分する面上の最先端付近、例え
ばフロントバンパー31の中央部に、CCDカメラ本体
10の光軸Aが水平、すなわち路面と平行になるように
取付具32で固定されている。カメラ装置1は、左右外
側の動画像を撮影して映像信号としてのコンポジットビ
デオ信号を出力する。
【0031】図3は全体のシステム構成を示す。上記カ
メラ装置1には合成手段としての画像合成器42が接続
され、これに回路基板13からの映像信号が入力され
る。この画像合成器42にはさらに画像作成手段として
の画像作成器40が接続されている。 画像作成器40
は、後述するトリミング映像を作成する。カメラ装置1
の撮影映像出力と画像作成器40で作成されたトリミン
グ映像の出力とは画像合成器42で合成され、車室内の
ダッシュボード上に設置された例えばLCD等で構成さ
れたモニタ44に表示される。画像作成器40および画
像合成器42は、映像を電子的に作成し、かつ合成して
出力する。ここで、画像作成器40および画像合成器4
2には公知の製品を使用可能であるのでその説明は省略
する。
【0032】画像作成器40では、モニタ44の画面上
で図4に示される形状のマスク70を形成するトリミン
グ映像ETを作成する。すなわち、モニタ44の表示画
面の外周縁に沿ってそれぞれ所定の幅を有する上下のマ
スク領域70a、70cと左右のマスク領域70b、7
0d、ならびにモニタ表示画面の中央垂直線Sに沿う縦
の中央のマスク領域70fからなる直角四辺形が並んだ
窓枠型マスク70がモニタ44に表示される。カメラ装
置1の撮影映像は、その左右の映像の境界を中央垂直線
Sに一致させて、左側に車両左側の撮影映像ELが、右
側に車両右側の撮影映像ERが表示されるように設定さ
れる。
【0033】一方、カメラ装置の回路基板13の電源回
路はON/OFFスイッチ46と常閉接点を有するリレ
ー48を介して電源VBに接続されており、リレー48
は比較器により制御されるようになっている。比較器5
4には車速センサ50からの速度信号を入力して積分す
る積分器52が接続され、積分値出力と所定の車速に対
応する基準値とが比較されて、積分値が基準値より大き
い場合にリレー48を駆動してそのリレー接点を開放す
る。結線は図示省略するが画像作成器40および画像合
成器42も同様にリレー48を介して電力供給される。
これにより、カメラ装置1は、ON/OFFスイッチ4
6をONすることにより電源VBから常閉のリレー48
を介して電力供給されて動作を開始するとともに、車両
の走行速度が所定値以上になると、電力供給が遮断され
てモニタ44への映像信号出力が停止する。ここでは、
車速センサ50、積分器52、比較器54ならびにリレ
ー48が電源制御手段を構成している。
【0034】本実施例は以上のように構成されているの
で、カメラ装置1の撮影映像と上記トリミング映像が合
成されると、モニタ画面は、1つの映像ではなく、四辺
を上下のマスク領域70a、70cの左半部と左のマス
ク領域70bおよび中央のマスク領域70fからなる窓
枠で囲まれた車両左側の撮影映像ELと、四辺を上下の
マスク領域70a、70cの右半部と右のマスク領域7
0dおよび中央マスク領域70fからなる窓枠で囲まれ
た車両右側の撮影映像ERとの、左右に分離独立した2
つの画面となる。このため、自車の左側の映像と右側の
映像とを見ているという認識が高められる。そして、走
行速度が所定車速より早くなると、カメラ装置1への電
力供給が停止してモニタ44に映像が映らなくなるの
で、死角確認を必要としない速度での走行時に不要な死
角映像に視線が向くことがなく、また消費電流も減少す
る。
【0035】つぎに、変形例としてマスク領域の数を減
じたものについて説明する。図5は、上のマスク領域と
左右のマスク領域をなくして、下のマスク領域70cと
中央のマスク領域70fからなる逆T字型マスク80と
したものを示す。この場合にも、下のマスク領域70c
によって画面下部に映る不要な路面映像が遮蔽されると
ともに、中央マスク領域70fによって車両左側の撮影
映像ELと車両右側の撮影映像ERとが分離され、上記
と同様の効果が得られる。しかも、上のマスク領域と左
右のマスク領域で遮蔽されていた情報をモニタ画面上に
表示することができるという効果が得られる。
【0036】図6は、さらに下のマスク領域をなくし
て、中央のマスク領域70fのみとしたマスク82を示
す。これによっても、車両左側の撮影映像ELと車両右
側の撮影映像ERとが分離される。不要な路面映像は映
るが、簡単なトリミング映像を作成するだけで同様の効
果が得られるというメリットがある。
【0037】また、中央マスク領域をなくして、下のマ
スク領域のみのマスク83を撮影映像と合成することに
よっても、不要な路面映像が遮蔽されるので、モニタ映
像が見やすくなる。この際、当該マスク83は、図7に
示すように、下のマスク領域83cの上下幅を上述のマ
スク領域70cより拡大したものとしてもよい。
【0038】つぎに、図8は本発明の第2の実施例を示
す。カメラ装置101は、前実施例と同様に透明体の窓
103を備え防水構造とされたボックス状のケース10
2内に、CCDカメラ本体10とV字型ミラー20、回
路基板13等を収納する。ケース102は四角形状をし
た窓103の上下辺を水平として、図示省略のフロント
バンパー中央部に固定されている。ケース102内にお
いて、CCDカメラ本体10、その光学系11に対向す
るV字型ミラー20ならびに回路基板13は、支点13
5まわりに回動可能な回転板134に一体として装着さ
れている。
【0039】回動板134は、支点135から離れた点
において、アクチュエータ132に歯車を介して駆動さ
れる調整ねじ131に連結されている。これにより、ス
イッチ133によってアクチュエータ132を作動さ
せ、CCDカメラ本体10およびV字型ミラー20の向
きを調整することができる角度調整手段が形成される。
これにより、CCDカメラ本体の光学系11の光軸の路
面に対する傾斜角αがV字型ミラー20とともに調整さ
れる。傾斜角αは、任意に設定可能であるが、下向き約
5°〜20°程度に設定される。なお、ケースの窓10
3は、CCDカメラ本体の光学系11の光軸が傾斜した
状態でも撮影視野範囲が制限されない大きさに設定して
ある。
【0040】本実施例では、画像作成器40’(図3参
照)で作成されるトリミング映像は、モニタ画面上に示
したとき図9に示される形状となるような、逆T字型縁
傾斜マスク84を形成する。すなわち、下のマスク領域
84cと中央垂直線Sに沿う縦の中央のマスク領域84
fからなり、下のマスク領域84cはその上縁86が左
右端から中央のマスク領域84fへ向かってβ1の角度
で昇ぼり方向に傾斜しているとともに、中央のマスク領
域84fは上方ほど幅が拡大する方向にその左右両側縁
88がそれぞれβ2の角度で傾斜している。傾斜角度β
1はCCDカメラ本体の光軸の傾斜角αに略等しくして
ある。その他の構成は前実施例と同様である。
【0041】図10はCCDカメラ本体10およびV字
型ミラー20を下向きに傾斜させたカメラ装置101に
よるモニタ画面上の撮影映像を示す。車両左側の撮影映
像EL1と、車両右側の撮影映像ER1とは、それぞれ
上記CCDカメラ本体10の光学系の光軸の傾斜角αだ
けモニタ水平線Hに対し傾いた映像となっている。また
図11は、車両が前進したときのモニタ画面上の撮影映
像の移動方向を示し、撮影映像EL1、ER1は、モニ
タ水平線に対して、CCDカメラ本体10の光軸の傾斜
角αだけ傾斜した方向に移動する。
【0042】ここで、車両側面の窓形状に類似したイメ
ージを形成する逆T字型縁傾斜マスク84の下のマスク
領域84cの傾斜角度β1は、上記移動方向の傾斜角α
に略等しく設定されている。これにより、カメラ装置1
01の撮影映像と上記逆T字型縁傾斜マスク84を形成
するトリミング映像が合成されると、中央マスク領域8
4fが車両左側の撮影映像EL1と車両右側の撮影映像
ER1とを分離し、下のマスク領域84cは不必要な路
面の映像を遮蔽する。そして、撮影映像EL1、ER1
が極く自然に側面の窓から車外を見ている映像のように
認識される。
【0043】すなわち、図11に示すように、車両が前
進すると、モニタ画面上左右の、車両左側の撮影映像E
L1と車両右側の撮影映像ER1とは、CCDカメラ本
体10がαだけ傾いているので、モニタ水平線Hに対し
αだけ傾いた方向に移動する。ここで、α=β1=β2
と設定すると、映像は下のマスク領域84cの上縁86
に平行に移動する。また、下のマスク領域84cと中央
マスク領域84fで区画される形状が車両側面の窓形状
に類似しているため、モニタ画面上の映像は、前方に向
かって走行している車両の側面窓から車外を見ているイ
メージとなる。したがって、モニタ画面上の左側の映像
EL1を自車の左側の映像、右側の映像ER1を自車の
右側の映像と容易に認識できる。このため、車両左右の
撮影映像の方向の認識のしやすさが高められ、従来の、
モニタ上の映像が認識し難く何を表示しているのか分か
らないといった問題が確実に解消される。
【0044】なお、V字型ミラー20とCCDカメラ本
体10の光軸の傾斜に関して、調整ねじ131の調整
は、アクチュエータによるだけでなく、手動式としても
よい。さらには、図12に示すように、傾き調整機構を
有しない先の図1に示したカメラ装置1を用いて、路面
に対し傾斜させた姿勢で取付具32’によりフロントバ
ンパー31に取り付けることによって、一層簡単な構成
としながら同じ効果を得ることができる。
【0045】つぎに、図13、図14に本発明の第3の
実施例を示す。この実施例は、画像作成器および画像合
成器を廃して上記各実施例と同様の効果を得るようにし
たものである。カメラ装置201は先の図1に示された
カメラ装置1におけると同じにV字型ミラー20とCC
Dカメラ本体10ならびに回路基板13がケース202
に収納されて構成されている。ケース202の窓203
は、図13に示すように、そのCCDカメラ本体10の
光軸Aと平行な上辺205と垂直の後辺206を有する
直角四辺形をベースにして、その四辺形を後下角部を中
心に上方へ角度α’だけ回転させたときに得られる傾斜
角α’をそれぞれもつ傾斜前辺208、傾斜下辺207
を有するトリミング形状を備えている。こうして窓20
3は視野制限窓を形成し、CCDカメラ本体10により
撮影されたときこれら窓の傾斜前辺208と傾斜下辺2
07がモニタ画面内に表示されるように設定されてい
る。なお、視野制限窓の傾斜角α’と画面上のマスク傾
斜角β1、V字型ミラーの角度δは、 tanβ1=tanδ・tanα’ という関係になる。その他の構成は第1の実施例と同様
である。
【0046】上記のようにトリミング形状を備える窓2
03により、撮影視野範囲が制限され、モニタ画面上に
は、図14に示すようなマスク210が形成される。す
なわち、窓の傾斜前辺208に対応する側縁214で囲
まれ上方ほど幅が拡大する中央のマスク領域210f
と、窓の傾斜下辺207に対応する上縁212が中央マ
スク領域210fへ向かって昇ぼり方向に傾斜する下の
マスク領域210cとが形成表示される。下のマスク領
域210cの上縁212の傾斜角β1、中央マスク領域
210fの側縁214の傾斜角β2をそれぞれ先のαと
同じにし、tanβ1=tanδ・tanα’となるよ
うにα’を設定すれば、前実施例と同様に車両側面の窓
をイメージさせる形状となる。
【0047】これにより、車両左右の撮影映像は中央の
マスク領域210fで分離され、モニタ画面上の左側の
映像EL2を自車の左側の映像、右側の映像ER2を自
車の右側の映像と容易に認識することができる。
【0048】本実施例は以上のように構成され、カメラ
装置201のケースの窓203をトリミング形状に形成
したので、トリミング映像を作成する画像作成器ならび
に撮影映像とトリミング映像を合成する画像合成器を必
要とせず、カメラ装置とモニタを結ぶだけの極めて簡単
な構成によって前記各実施例と同様の効果を得ることが
できる。なお、上記窓203のトリミング形状における
傾斜角αを0とすると、第1の実施例の図5あるいは図
4に示したと同じマスク領域が得られる。
【0049】つぎに、本発明の第4の実施例について説
明する。この実施例は、ケースの窓をトリミング形状に
する代わりに、カメラ装置の窓にトリミング形状を有す
るカバーを被せるようにしたものである。すなわち、図
15に示すように前述第1の実施例と同じカメラ装置1
を使用し、これにケース2を覆うカバー300を設けて
被せる。このカバー300には、第3の実施例の図13
に示した窓203と同形状の窓303を形成してあり、
直角四辺形を後下角部を中心に上方へ角度α’だけ回転
させたときに得られる傾斜角α’をそれぞれもつ傾斜前
辺308、傾斜下辺307を有するトリミング形状とし
てあり、視野制限窓を構成する。窓303には透明体が
設けられ、カメラ装置1のケース2の窓3に設けられた
透明体は適宜廃してもよい。その他の構成は第3の実施
例と同様である。
【0050】本実施例によっても、前実施例と同じ効果
が得られ、しかも、窓303が汚れたり損傷した場合
に、カバー300のみを交換すればよいという利点があ
る。さらにまた、カバー300としてその窓303の傾
斜前辺308と傾斜下辺307の傾斜角α’を異ならせ
た複数種を設定しておけば、モニタ画面上において傾斜
角の異なる種々のマスクが得られ、使用者の好みに最も
適した画面表示が得られる。
【0051】図16は、本発明の第5の実施例を示す。
この実施例では、第3の実施例でケースの窓をトリミン
グ形状とした代わりに、第1の実施例と同様のカメラ装
置において、そのCCDカメラ本体のCCD素子412
の受光面413に塗料、樹脂等によりマスク415を施
して、CCD素子412の受光領域を制限したものであ
る。マスク415は、先の図9に示したマスクと同じ略
逆T字型の形状を有している。これにより、マスク41
5で受光領域が制限されたCCD素子412は当該マス
ク415部分に対応するマスク領域をモニタ画面上に表
示する映像信号を車両左右両側の撮影映像信号とともに
モニタへ送出する。その他の構成は第3の実施例と同様
である。
【0052】したがって本実施例によれば、CCD素子
の受光面にマスクを施すという、極めて簡単な構成によ
って前述各実施例と同様の効果を得ることができる。
【0053】つぎに、本発明の第6の実施例を示す。こ
の実施例では、CCD素子の受光面のかわりに、カメラ
装置のミラーにマスクを施す。図17に示すカメラ装置
501において、CCDカメラ本体10に対して、マス
クを施されたV字型ミラー520が用いられている。V
字型ミラー520を構成する各反射面521、522は
その表面に、図18の拡大図に示すように、塗料、樹脂
等によりマスク525が施されており、反射領域が制限
されている。反射面521、522の各マスク525は
互いに左右対称の形状とされる。
【0054】ここでCCDカメラ本体10のCCD素子
12上に投影されるマスク角度をβ、反射面521、5
22上のマスク525の辺縁の傾斜角をγ、V字型ミラ
ー520の角度をδとすると、 tanγ=cosδ×tanβ となる。両反射面521、522上のマスク525によ
り、モニタ画面上には図14に示されたと同様の略逆T
字型のマスク領域が表示される。その他の構成は第5の
実施例と同様である。
【0055】本実施例によっても、反射面に塗料、樹脂
等によりマスクを施すという極めて簡単な構成で、前述
の各実施例と同様の効果を得ることができる。
【0056】なお、上述の第5、第6の実施例では、C
CD素子の受光面やV字型ミラーの反射面に施すマスク
によりモニタ画面に略逆T字型形状のマスク領域を表示
するものとして説明したが、もちろん第1の実施例で示
した図4やその他図5から図7に示すような形状とする
こともできる。
【0057】つぎにカメラ装置の電源制御の他の例を図
19に示す。これは、カメラ装置の動作開始後所定時間
が経過するとその電力供給を停止するようにしたもので
ある。すなわち、カメラ装置101の回路基板13の電
源回路は常開接点を有するリレー58を介して電源VB
に接続されている。リレー58はタイマ56により駆動
される。タイマ56に接続されたON/OFFスイッチ
54をONすると駆動信号がリレー58に出力されてリ
レーの接点が閉じ、電源VBからカメラ装置101へ電
力供給される。
【0058】そして、タイマー56の設定時間が経過す
るとリレー58は開放され、カメラ装置101への電流
供給が停止する。タイマー56の設定時間は、車両がス
タート後通常死角確認を必要としない車速になるまでの
時間とされる。ここでは、タイマー56とリレー58と
で電源制御手段を構成している。
【0059】本実施例によっても、簡単な構成で、車両
が死角確認を必要としない状態になるとカメラ装置1へ
の電力供給が遮断されてモニタ44への映像信号出力が
停止する。
【0060】なお、上述した各実施例では、カメラ装置
をフロントバンパーに設置して車両前進時の左右死角領
域を撮影し表示するものとしたが、これに限定されず、
車両後部に設置して後退時の左右死角領域を撮影し表示
するようにすることもできる。
【0061】
【発明の効果】以上のとおり、請求項1記載の発明は、
動画像撮影手段が反射手段を介して車両左側の撮影映像
および車両右側の撮影映像を撮影し、各撮影映像がモニ
タに並べて表示されるようにし、その際、画像作成手段
で作成されたトリミング映像が合成手段において上記撮
影映像と合成され、モニタの表示画面において車両左側
の撮影映像と車両右側の撮影映像が上記トリミング映像
によるマスク領域で区画された領域に表示されるものと
し、まず縦のマスク領域とすることにより左側の撮影映
像と右側の撮影映像が確実に区別され、死角の映像を見
ていることがはっきりと認識されるという効果を有す
る。
【0062】さらに、モニタの表示画面の下部領域を遮
蔽する下のマスク領域とすることにより、路面の不必要
な映像が遮蔽され、必要とする撮影映像の認識が容易と
なる。そして、縦のマスク領域は上方に向かってその幅
が増大する方向に両側縁がそれぞれ傾斜し、下のマスク
領域は縦のマスク領域との接続部から左方および右方に
向かってそれぞれその上縁が下方へ傾斜しているので、
車両の窓のイメージが得られるという効果がある。
【0063】この際、動画像撮影手段としてのカメラ本
体の光学系の光軸が車両進行方向下向きとなるように傾
斜させることにより、車両左側の撮影映像と車両右側の
撮影映像がモニタの表示画面においてそれぞれ傾斜して
表示され、車両が進行すると車両左右の撮影映像が側面
の窓に沿って移動しているかのように見えるので、車両
車両の窓から外を眺めているという感覚が得られる。こ
こで、カメラ本体と反射手段の傾斜角度を調整可能の角
度調整手段を備えることにより、車両左側の撮影映像と
右側の撮影映像の移動方向と下のマスク領域の傾斜とを
簡単に整合させることができる。
【0064】請求項4の発明は、ケース内に収納された
カメラ本体がV字型ミラーを介し、ケース左右の側壁の
窓を通して、車両左側の撮影映像および車両右側の撮影
映像を撮影し、各撮影映像がモニタに並べて表示される
ものとし、ケースの窓がカメラ本体の撮影視野を制限し
てモニタの表示画面においてマスク領域を形成するもの
としたので、これによってもマスク領域で区画された領
域に車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像が表
示される。
【0065】請求項5の発明は、ケースの窓のかわりに
ケースのカバーに視野制限窓を設けてモニタの表示画面
においてマスク領域を形成するものとしたので、これに
よりマスク領域で区画された領域に車両左側の撮影映像
および車両右側の撮影映像が表示される。
【0066】請求項6の発明は、カメラ本体の受光素子
の受光面にマスクを施して受光領域を制限するものとし
たので、これによりモニタの表示画面には車両左側の撮
影映像および車両右側の撮影映像に上記マスクによるマ
スク領域が重なった状態で表示される。
【0067】請求項7の発明は、V字型ミラーの2つの
反射面にそれぞれ施されたマスクがモニタの表示画面に
おいてマスク領域を形成し、そのマスク領域で区画され
た領域に車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像
が表示される。
【0068】請求項8の発明は、カメラ本体の電源経路
に車速センサと接続された電源制御手段を設け、車両が
所定の走行速度になると自動的にカメラ本体の作動が停
止するものとしたので、例えば死角映像を必要としない
状態になったときモニタの表示が終了し、長時間の表示
による煩わしさが解消されるとともに電力消費が抑さえ
られる。
【0069】請求項9の発明は、カメラ本体の電源経路
にタイマを備える電源制御手段を設け、カメラ本体が作
動を開始してから所定時間が経過すると自動的にカメラ
本体の作動が停止するものとしたので、これによっても
例えば死角映像を必要としない状態になったときモニタ
の表示が終了し、長時間の表示による煩わしさが解消さ
れるとともに電力消費が抑さえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラ装置の構
造を示す図である。
【図2】第1の実施例のカメラ装置を車両に取り付けた
状態を示す説明図である。
【図3】第1の実施例のシステム構成を示す図である。
【図4】第1の実施例におけるモニタ画面上のマスク映
像を示す図である。
【図5】マスク形状の変形例を示す図である。
【図6】マスク形状の他の変形例を示す図である。
【図7】マスク形状の他の変形例を示す図である。
【図8】第2の実施例を示す図である。
【図9】第2の実施例におけるモニタ画面上のマスク映
像を示す図である。
【図10】第2の実施例におけるモニタ画面上の撮影映
像を示す図である。
【図11】第2の実施例におけるモニタ画面上の撮影映
像の移動方向を示す説明図である。
【図12】カメラ装置の取り付け例を示す図である。
【図13】第3の実施例を示す図である。
【図14】第3の実施例におけるモニタ画面上のマスク
映像を示す図である。
【図15】第4の実施例を示す図である。
【図16】第5の実施例を示す図である。
【図17】第6の実施例を示す図である。
【図18】第6の実施例におけるV字型ミラーの反射面
を示す図である。
【図19】カメラ装置の電源制御の他の例を示す図であ
る。
【図20】従来例を示す図である。
【図21】車両用カメラの使用例を示す説明図である。
【図22】従来例における撮影映像の移動方向を示す説
明図である。
【符号の説明】
1、101、201、401、501、1000
カメラ装置 2、102、202、1005 ケース 3、103、203、1006 窓 10、410 CCDカメラ本体 11、1003 光学系 12、412、1001 CCD素子 13、1002 回路基板 20、520、1004 V字型ミラー 21、22、521、522 反射面 30 車両 31 フロントバンパー 32、32’ 取付具 40、40’ 画像作成器 42 画像合成器 44、1007 モニタ 46、54 ON/OFFスイッチ 48、58 リレー 50 車速センサ 52 積分器 54 比較器 56 タイマ 70、80、82、83、210 マスク 70a、70b、70c、70d、70f マスク
領域 82c、83c、84c、84f マスク領域 84 逆T字型縁傾斜マスク 86、212 上縁 88、214 側縁 131 調整ねじ 132 アクチュエータ 133 スイッチ 134 回転板 135 支点 205 水平上辺 206 垂直後辺 207、307 傾斜下辺 208、308 傾斜前辺 210c、210f マスク領域 300 カバー 303 窓 415、525 マスク EL、EL1、EL2 車両左側の撮影映像 ER、ER1、ER2 車両右側の撮影映像 ET トリミング映像 H モニタ水平線 S 中央垂直線 α 傾斜角 β1 上縁の傾斜角度 β2 側縁の傾斜角度 δ V字型ミラー角度
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−248484(JP,A) 特開 平6−278531(JP,A) 特開 平5−238312(JP,A) 特開 平9−9112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/00 B60R 9/00 - 11/06 G03B 37/00 - 37/06 G03B 15/00 G03B 17/56

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系と受光素子を含むカメラ本体から
    なる動画像撮影手段と、 車両進行方向に対して左右からの光を前記動画像撮影手
    段に導くように配置された反射手段と、 前記動画像撮影手段により撮影された車両左側の撮影映
    像および車両右側の撮影映像を並べて表示するモニタ
    と、 トリミング映像を作成する画像作成手段と、 前記車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像とト
    リミング映像とを重ねる合成手段とを有し、 前記反射手段は、前記光学系の光軸上に配置され、2つ
    の反射面が前記光学系に近い側で連結されたV字型ミラ
    ーであり、 前記画像作成手段が作成するトリミング映像は、前記モ
    ニタの表示画面の下部領域を遮蔽する下のマスク領域
    と、前記車両左側の撮影映像と車両右側の撮影映像とを
    分離する縦のマスク領域とを形成し、 前記下のマスク領域は、前記縦のマスク領域との接続部
    から左方および右方に向かってそれぞれその上縁が下方
    へ傾斜し、 前記縦のマスク領域は、下のマスク領域との接続部から
    上方に向かってその幅が増大する方向に両側縁がそれぞ
    れ傾斜して、 前記車両左側の撮影映像および車両右側の撮影映像が、
    前記モニタの表示画面において前記トリミング映像によ
    るマスク領域で区画された領域に表示されるよう構成さ
    れたことを特徴とする車両用カメラ。
  2. 【請求項2】 前記カメラ本体の光学系の光軸が車両進
    行方向下向きとなるようにカメラ本体と反射手段を傾斜
    させ、 前記モニタの表示画面において、前記車両左側の撮影映
    像および車両右側の撮影映像がそれぞれ前記下のマスク
    領域の上縁に略平行に傾斜して表示されることを特徴と
    する請求項1記載の車両用カメラ。
  3. 【請求項3】 前記カメラ本体と反射手段の傾斜角度を
    調整可能の角度調整手段を備えていることを特徴とする
    請求項2記載の車両用カメラ。
  4. 【請求項4】 車両進行方向に対して左右の側壁に窓を
    備えるケースと、 該ケース内に収納され、光学系と受光素子を含むカメラ
    本体と、 前記ケース内に収納され、前記光学系に近い側で連結さ
    れた2つの反射面を備えて前記光学系の光軸上に配置さ
    れ、前記窓を通して車両進行方向に対して左右からの光
    を前記光学系に導くように配置されたV字型ミラーと、 前記カメラ本体により撮影された車両左側の撮影映像お
    よび車両右側の撮影映像を並べて表示するモニタとを有
    し、 前記ケースの窓が前記カメラ本体の撮影視野を制限する
    形状の視野制限窓を形成し、該視野制限窓は、車両進行
    方向前側の辺縁の上方が後方へ傾斜し、下側の辺縁の後
    方が下がるように傾斜して、前記モニタの表示画面にお
    いて、上方に向かってその幅が増大する方向に両側縁が
    それぞれ傾斜する縦のマスク領域と、縦のマスク領域と
    の接続部から左方および右方に向かってそれぞれその上
    縁が下方へ傾斜する下のマスク領域を形成するものであ
    って、 前記窓の縁部にそうケースの壁部が前記モニタの表示画
    面においてマスク領域を形成するよう構成されているこ
    とを特徴とする車両用カメラ。
  5. 【請求項5】 車両進行方向に対して左右の側壁に窓を
    備えるケースと、該ケース内に収納され、光学系と受光
    素子を含むカメラ本体と、 前記ケース内に収納され、前記光学系に近い側で連結さ
    れた2つの反射面を備えて前記光学系の光軸上に配置さ
    れ、前記窓を通して車両進行方向に対して左右からの光
    を前記光学系に導くように配置されたV字型ミラーと、 前記カメラ本体により撮影された車両左側の撮影映像お
    よび車両右側の撮影映像を並べて表示するモニタと、 前記ケースに被せられ、前記左右の窓に対応して前記カ
    メラ本体の撮影視野を制限する形状の視野制限窓を有す
    るカバーとを有し、 前記視野制限窓は、車両進行方向前側の辺縁の上方が後
    方へ傾斜し、下側の辺縁の後方が下がるように傾斜し
    て、前記モニタの表示画面において、上方に向かってそ
    の幅が増大する方向に両側縁がそれぞれ傾斜する縦のマ
    スク領域と、縦のマスク領域との接続部から左方および
    右方に向かってそれぞれその上縁が下方へ傾斜する下の
    マスク領域を形成するものであって、 前記視野制限窓の縁部にそうカバーの壁部が前記モニタ
    の表示画面においてマスク領域を形成するよう構成され
    ていることを特徴とする車両用カメラ。
  6. 【請求項6】 光学系と受光素子を含むカメラ本体と、 前記光学系に近い側で連結された2つの反射面を備えて
    前記光学系の光軸上に配置され、車両進行方向に対して
    左右からの光を前記光学系に導くように配置されたV字
    型ミラーと、 前記カメラ本体により撮影された車両左側の撮影映像お
    よび車両右側の撮影映像を並べて表示するモニタとを有
    し、 前記受光素子の受光面に受光領域を制限するマスクを施
    し、該マスクは、上方に向かってその幅が増大する方向
    に両側縁がそれぞれ傾斜する縦の領域と、該縦の領域と
    の接続部から左方および右方に向かってそれぞれその上
    縁が下方へ傾斜する下の領域とからなるものであって、 前記マスクが前記モニタの表示画面においてマスク領域
    を形成するよう構成されていることを特徴とする車両用
    カメラ。
  7. 【請求項7】 光学系と受光素子を含むカメラ本体と、 前記光学系に近い側で連結された2つの反射面を備えて
    前記光学系の光軸上に配置され、車両進行方向に対して
    左右からの光を前記光学系に導くように配置されたV字
    型ミラーと、 前記カメラ本体により撮影された車両左側の撮影映像お
    よび車両右側の撮影映像を並べて表示するモニタとを有
    し、 前記V字型ミラーの2つの反射面にそれぞれ反射領域を
    制限するマスクを施し、 該マスクは、前記反射面の車両進行方向前側の辺にそっ
    て上方が後方へ傾斜する縦の領域と、下側の辺にそって
    後方が下がるように傾斜する下の領域とからなり、前記
    モニタの表示画面において、上方に向かってその幅が増
    大する方向に両側縁がそれぞれ傾斜する縦のマスク領域
    と、縦のマスク領域との接続部から左方および右方に向
    かってそれぞれその上縁が下方へ傾斜する下のマスク領
    域を形成するものであって、 前記マスクが前記モニタの表示画面においてマスク領域
    を形成するよう構成されていることを特徴とする車両用
    カメラ。
  8. 【請求項8】 車速センサと接続された電源制御手段が
    前記カメラ本体の電源経路に設けられ、車両が所定の走
    行速度になるとカメラ本体への電力供給を遮断するよう
    構成されていることを特徴とする請求項1から7のいず
    れか1に記載の車両用カメラ。
  9. 【請求項9】 タイマを備える電源制御手段が前記カメ
    ラ本体の電源経路に設けられ、該電源経路のON/OF
    FスイッチをONすることによるカメラ本体の作動開始
    後所定時間経過するとカメラ本体への電力供給を遮断す
    るよう構成されていることを特徴とする請求項1から7
    のいずれか1に記載の車両用カメラ。
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