JP2002066229A - 焼結チタンフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

焼結チタンフィルタ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球状粉粒体のチタン原料を使って、融点より
はるかに低い温度域で無加圧焼結して、圧損が小さいフ
ィルタ性能の優れたチタン焼結フィルタを提供する。 【解決手段】 チタン又はチタン合金のガスアトマイズ
法による球状粉粒体を、不活性ガス雰囲気又は真空にお
いて無加圧、850〜1200℃で焼結し、焼結体の空
隙率が35〜55%である焼結チタンフィルタ。更に、
焼結フィルタを構成する粒子の平均粒径が10〜150
μmであるか、あるいは焼結体の極大細孔径が3〜70
μmである前記焼結チタンフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、優れた耐食性を有
し、かつ流体通過時の圧力損失の小さい高性能の焼結チ
タンフィルタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結フィルタとして、従来から黄銅系、
ステンレス鋼系、セラミックス系及びチタン系の種々の
ものが、各方面で使用されている。
【0003】例えば、ガスクロマトグラフィー装置のキ
ャリアガス導入部用フィルタには、ステンレス鋼粉末の
焼結体が用いられていた。ステンレス鋼は比較的耐食性
が良いといわれている。しかし、ガスクロマトグラフィ
ー装置は極微量の元素分析を行うものであるため、ステ
ンレス鋼の耐食性では不十分であると指摘されていた。
そこで一部では、耐食性に優れたチタン又はチタン合金
の焼結フィルタが使用されるようになった。
【0004】又、液体調味料などの食品製造用や液体顔
料用としても、耐食性の高いフィルタが求められるよう
になり、一部ではチタン又はチタン合金の焼結フィルタ
が使用されている。
【0005】更に、燃料電池の電極基材と呼ばれる触媒
層支持及びガス流通の機能を有する多孔質体層は、水
素、酸素及び水を良く通す性質のあることが要求され
る。その上、陽極側電極基材は耐酸化性に優れているこ
とが必要である。そのため、チタン又はチタン合金の焼
結フィルタの使用が望まれている。
【0006】従来の改良された焼結フィルタの一例をあ
げれば、特公昭62−42001号公報には、Mg、T
i、Si、Mn、Znやステンレス鋼のうち1種の金属
粉を、無加圧で、その金属粉の融点近傍の温度に一定時
間保持するとともに、非酸化若しくは真空に保ち、かつ
露点を−20℃以下に制御して焼結する焼結方法が記載
されいてる。この方法によるチタン焼結フィルタは、耐
食性には優れているが、焼結温度が高いため球状粒子の
外面形状が崩れ流体通過時の圧力損失(以下圧損と略称
する)が大きい。
【0007】又、特開平7−238302号公報には、
実施例1にスポンジチタンの粉末をプレス加工により圧
縮成形し、温度1400℃、保持時間30分の焼結を施
して、焼結フィルタを作ったことが記載されている。こ
の方法は、上記特公昭62−42001号公報に記載の
ものと同様に高い温度で焼結を行っており、又プレス成
形しているため、球状粒子の外面形状が崩れ圧損が大き
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、フィル
タは各分野で多用されているが、それぞれ目的によって
所定の極大細孔径のものが要求される。極大細孔径は、
フィルタとして除去できる粒子の大きさを表す目安であ
り、細孔の形状が異なっても極大細孔径が同じなら、同
じ径の粒子を除去できると考えてよい。又、同じ極大細
孔径のフィルタなら、圧損がより小さいフィルタが要求
される。例えば、ガスクロマトグラフィー装置のキャリ
アガス導入部用フィルタとしては、耐食性に優れ、特に
極大細孔径が70μm以下で、圧損の小さいフィルタが
望まれていた。
【0009】本願は、上記の現状に鑑み、フィルタとし
て要望されている、優れた耐食性を有し、かつ圧損の小
さい高性能の焼結チタンフィルタ及びその製造方法を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた耐
食性を有し、極大細孔径が小さく、かつ圧損の小さいフ
ィルタを得るため種々実験を重ねた結果、以下の発明を
完成するに至った。
【0011】本発明の焼結チタンフィルタは、ガスアト
マイズ法により作られたチタン又はチタン合金の球状粉
粒体を焼結した空隙率が35〜55%のフィルタであ
る。
【0012】又、上記焼結チタンフィルタにおいて、フ
ィルタを構成する粒子の平均粒径が10〜150μmの
範囲にあるフィルタである。
【0013】更に、上記焼結チタンフィルタにおいて、
極大細孔径が3〜70μmの範囲にあるフィルタであ
る。
【0014】本発明による焼結チタンフィルタの製造方
法は、ガスアトマイズ法により作られたチタン又はチタ
ン合金の球状粉粒体を、不活性ガス雰囲気又は真空にお
いて無加圧、850〜1200℃で焼結するのである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施におけるチタン又は
チタン合金の粉末原料は、スポンジチタンをガスアトマ
イズ法により平均粒径200μm以下の球状粒子とした
ものを使用する(以下球状チタン粉末と略称する)。こ
のガスアトマイズ法により得られる球状粒子は、チタン
の溶融飛沫が飛散中に凝固した粉末であるから、スポン
ジチタンの粉砕粉末や水素化脱水素粉末の不定形粉末に
比べ、粉末の表面が極めて滑らかである。
【0016】上記球状チタン粉末を使ってフィルタを製
造する場合には、所望のフィルタ性能を得るため、ふる
いにかけて粉末粒径を揃えておくことが望ましい。そし
て、粉末粒径を揃えた球状チタン粉末を無加圧で焼結容
器に充填する。この無加圧で充填された焼結原料の空隙
率は粒度分布の調整により35〜55%の範囲内に調整
可能である。この焼結前の球状チタン粉末に振動を与え
ると、空隙率は35〜55%の範囲内で小さくなる。し
かし、35%以下になることはない。なお、加圧充填し
た場合には、一般に空隙率は35%以下になる。
【0017】上記の無加圧で焼結容器に充填した球状チ
タン粉末を焼結すると、球状粒子の接触部だけが融解し
て結合するが、フィルタに要求される機械的強度は十分
に確保できる。又、チタンの融点より、はるかに低い温
度域で焼結すれば、焼結前の球状粒子の形状を保ったま
ま焼結するから、焼結体の空隙率は焼結前の空隙率と変
わりなく、焼結後の空隙率は35〜55%の範囲内にあ
る。なお、低い温度域で焼結する限り、若干加圧しても
空隙率が35〜55%の範囲内にある焼結体を得ること
ができる。
【0018】ガスアトマイズ法による球状チタン粉末は
平均粒径が10〜150μmの小さい粉末として工業的
に製造できるので、この球状チタン粉末を使えば、極大
細孔径が3〜70μmの球状チタンフィルタを製造する
ことができる。すなわち、目のこまかい圧損の小さいフ
ィルタを高い生産性で製造することができる。なお、球
状チタン粉末は平均粒径が10〜150μmの範囲を外
れて、10μm未満又は150μmを超えている場合に
は、極大細孔径が3〜70μmの範囲内にある焼結体を
得ることはできない。
【0019】一方、回転電極法によっても球状粉末を製
造することは可能であるが、得られる球状粉末の平均粒
度は一般に400μm以上であり、平均粒径150μm
以下、ましてや30μm以下の球状粉末を歩留良く工業
的に生産することは困難である。
【0020】前記極大細孔径は、水銀圧入法により測定
する。この水銀圧入法とは水銀中に試料を入れ、水銀の
圧力を次第に高めていく。すると、加圧されるほど径の
小さい孔に水銀が入り込むため、多孔質の孔の大きさを
判別する値が得られる。すなわち、極大細孔径が小さい
ものは、孔が小さい多孔質体であり、小さい異物まで除
去できる性能の優れたフィルタを得ることができる。
【0021】本発明の実施においては、焼結時に球状チ
タン粉末原料の空隙率を減少させることなく、焼結体の
空隙率を球状チタン粉末原料の空隙率と同等に維持する
ため、筒状容器に詰めた球状チタン粉末原料は、加圧す
ることなく焼結温度850〜1200℃のチタン融点よ
り、はるかに低い温度域で焼結することが望ましい。焼
結温度が850℃未満では、十分な焼結が行われず、又
1200℃を超えて焼結すると、無加圧でも焼結部分が
粒子同士の接触部だけにとどまらず粒子同士が溶け合う
結果、球状粒子の形状が保てず変形・収縮するため、空
隙率が低下し圧損が大きくなる。
【0022】又、本発明の実施においては、粉末が変形
を起こすようなプレスなどの成形を行わないことを特徴
としているので、ドクターブレード法や押出し法のよう
に球状チタン粉末を適当なバインダと混合することによ
って得られたグリーン体を使用してバインダの脱脂及び
真空焼結をして焼結タチンフィルタを得ることもでき
る。
【0023】
【実施例】実施例1 スポンジチタン原料からビレットを作成し、これをAr
ガス雰囲気中で電磁誘導溶解しながらガスアトマイズし
た。得られたチタン粉末を、振動ふるいにかけて分級し
平均粒径10μmの球状粉末を得た。この粉末を、内寸
が一辺100mmの正方形で、高さが3mmの高密度ア
ルミナ製容器に無加圧で充填し、真空度7×10-3Pa
で1000℃に15分間保持して無加圧焼結し、チタン
焼結フィルタを作製した。
【0024】実施例2 実施例1と同じ方法でチタン焼結フィルタを作製する
際、ガスアトマイズした粉末を、振動ふるいにかけて分
級し平均粒径29μmの球状粉末を得た。この粉末を上
記と同じ条件で焼結し、チタン焼結フィルタを作製し
た。
【0025】実施例3 実施例1と同じ方法でチタン焼結フィルタを作製する
際、ガスアトマイズした粉末を、振動ふるいにかけて分
級し平均粒径124μmの球状粉末を得た。この粉末を
上記と同じ条件で焼結し、チタン焼結フィルタを作製し
た。そのチタン焼結フィルタの電子顕微鏡写真を図1に
示す。写真からチタン焼結フィルタの粒子は球状粒子の
ままであり、空隙が多いことがわかる。
【0026】実施例4 実施例1と同じ方法でチタン焼結フィルタを作製する
際、ガスアトマイズした粉末を、振動ふるいにかけて分
級し平均粒径140μmの球状粉末を得た。この粉末を
実施例1と同じ容器に無加圧で充填した後、振動装置を
使って容器に100回の振動を与えた。この際、容器内
の粉末高さが3mmになるように予め粉末を余分に充填
しておいた。そして、実施例1と同じ条件で焼結し、チ
タン焼結フィルタを作製した。
【0027】実施例5 実施例1と同じ方法でチタン焼結フィルタを作製する
際、ガスアトマイズした粉末を、振動ふるいにかけて分
級し平均粒径148μmの球状粉末を得た。この粉末を
実施例1と同じ容器に無加圧で充填した後、振動装置を
使って容器に100回の振動を与えた。この際、容器内
の粉末高さが3mmになるように予め粉末を余分に充填
しておいた。そして、実施例1と同じ条件で焼結し、チ
タン焼結フィルタを作製した。
【0028】上記実施例3、4及び5は焼結して得られ
る焼結フィルタの極大細孔径が47〜68μmとなるよ
うに、原料の平均粒径及び加圧の場合はその圧力を調整
した。このように焼結フィルタの極大細孔径を47〜6
8μmとしたのは、ガスクロマトグラフィー装置に使用
する焼結フィルタとして要求される極大細孔径が70μ
m以下の条件を満たすためである。同一の極大細孔径の
焼結フィルタであれば、より耐食性に優れ、より圧損の
小さいフィルタが望まれるため、以下に記載する比較例
1、2、4〜6ともども同じ形状のフィルタを作製し
て、流量1リットル/min/cm2の条件で圧損を比
較した。
【0029】比較例1 スポンジチタン原料からビレットを作成し、これをAr
ガス雰囲気中で電磁誘導溶解しながらガスアトマイズし
た。得られたチタン粉を振動ふるいにかけて分級し平均
粒径212μmの球状粉末を得た。この粉末を、内寸が
一辺100mmの正方形の高密度グラファイト製容器に
充填した後、800kg/cm2の圧力をかけながら真
空度7×10-3Paで1660℃に15分間保持して加
圧焼結し、厚み3mmのチタン焼結フィルタを作製し
た。
【0030】比較例2 比較例1と同じ方法でチタン焼結フィルタを作製する
際、ガスアトマイズした粉末を、振動ふるいにかけて分
級し平均粒径246μmの球状粉末を得た。この粉末
を、内寸が一辺100mmの正方形の高密度グラファイ
ト製容器に充填した後、1200kg/cm2の圧力を
かけながら真空度7×10-3Paで1660℃に15分
間保持して加圧焼結し、厚み3mmのチタン焼結フィル
タを作製した。
【0031】比較例3 円柱状チタンインゴットをプラズマ回転電極法により粉
末化したものを、振動ふるいにかけて分級し平均粒径4
50μmの球状粉末を得た。この粉末を、実施例1と同
様に、内寸が一辺100mmの正方形で、高さが3mm
の高密度アルミナ製容器に無加圧で充填した後、真空度
7×10-3Paで1000℃に15分間保持して無加圧
焼結し、チタン焼結フィルタを作製した。
【0032】比較例4 市販の水アトマイズ法によるステンレス鋼粉末を、振動
ふるいにかけて分級し平均粒径147μmの不定形粉末
を得た。この粉末を、比較例3と同じ条件で焼結し、焼
結フィルタを作製した。
【0033】比較例5 スポンジチタンを水素化脱水素法により粉砕した粉末
を、振動ふるいにかけて分級し平均粒径102μmの不
定形粉末を得た。この粉末を、比較例3と同じ条件で焼
結し、チタン焼結フィルタを作製した。そのチタン焼結
フィルタの電子顕微鏡写真を図2に示す。焼結体は不定
形粒子からなる。
【0034】比較例6 スポンジチタンを機械破砕により粉砕した粉末を、振動
ふるいにかけて分級し平均粒径103μmの不定形粉末
を得た。この粉末を、比較例3と同じ条件で焼結し、チ
タン焼結フィルタを作製した。
【0035】上記実施例1〜5及び比較例1〜6の原料
粉末の性状を表1に比較して示した。又、焼結して得ら
れた焼結フィルタの性状(空隙率、極大細孔径、粒径、
圧損)を表2に示した。なお、焼結フィルタの粒径は、
焼結後も球状粒子の形状を維持している本発明の実施例
1〜4及び比較例3のみを測定して示した。また、圧損
は、流通流体が流量1リットル/min/cm2のとき
の流体の圧力損失を比較して示した。
【0036】なお、チタン焼結フィルタを構成する球状
粒子の平均粒径は、次のようにして測定できる。先ず、
顕微鏡で観察したときの長方形の視野に対角線を引き、
その対角線上にある球状粒子の内、輪郭の50%以上が
見えている粒子の全てを選択して直径を測定する。その
測定した直径の内大きい順に10個を選び平均値を算出
する。この測定を異なる位置で10回繰り返し、算出さ
れた10個の平均値を、更に平均して球状粒子の平均粒
径を求める。表1と表2より、この方法で求めたチタン
焼結フィルタの球状粒径は、原料粉末の平均粒径とほぼ
同じであることがわかる。
【0037】上記実施例は、スポンジチタンを原料とし
ているが、チタンスクラップやチタンインゴットを原料
とすることができる。又、チタン合金の焼結フィルタを
製造する場合は、粉末原料に所望のチタン合金インゴツ
トを使用する。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】上記表1、表2に示す実施例3、4及び比
較例1、2、4、5、6は、いずれも焼結フィルタの極
大細孔径が(48±1)μmとなるように、原料粒径、
焼結圧力を調整して焼結したものである。この比較試験
の結果より、同じガスアトマイズ法による球状チタン粉
末を原料としても、粉末の平均粒径が181μm以下で
無加圧で焼結した実施例2、3と粉末の平均粒径が20
0μm以上で加圧して焼結した比較例1、2とでは、圧
損に著しい差異があり、本発明の実施による焼結フィル
タは圧損が小さいことがわかる。
【0041】又、比較例4〜6のガスアトマイズ法以外
の水アトマイズ法、水素化脱水素法及び機械破砕による
不定形粉末を無加圧で焼結した焼結フィルタは、いずれ
も圧損が大きいことがわかる。更に、比較例4のステン
レス鋼製焼結フィルタでは、耐食性に問題がある。な
お、実施例3と比較例4、5、6について流通流体の流
量と流体圧力損失との関係を図3に示す。いずれも流量
の増加に比例して圧力損失も大きくなるが、本発明の実
施による実施例3の圧力損失が最も小さい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、原料の球状粉末の平均
粒径及び空隙率をそのまま維持して極大細孔径が70μ
m以下の小さいチタン焼結フィルタを作ることができ、
圧損が小さくフィルタ性能の優れたチタン焼結フィルタ
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によりスポンジチタンをガス
アトマイズ法で製造した球状粉粒体を原料として無加圧
焼結したチタン焼結フィルタの電子顕微鏡写真である。
【図2】スポンジチタンを水素化脱水素法により粉砕し
た不定形粉末を原料として無加圧焼結したチタン焼結フ
ィルタの電子顕微鏡写真である。
【図3】本発明の実施例3と比較例4〜6における流通
流体の流量と圧力損失との関係を比較して示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 雅通 兵庫県尼崎市東浜町1番地 株式会社住友 シチックス尼崎内 Fターム(参考) 4D019 AA01 AA03 BA02 BB06 BC12 BD01 CB06 4K018 AA06 BA03 BA20 BB04 DA11 DA31 DA32 KA22 KA70

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン又はチタン合金のガスアトマイズ
    法による球状粉粒体を焼結した空隙率が35〜55%の
    焼結チタンフィルタ。
  2. 【請求項2】 フィルタを構成する粒子の平均粒径が1
    0〜150μmである請求項1記載の焼結チタンフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 極大細孔径が3〜70μmである請求項
    1記載の焼結チタンフィルタ。
  4. 【請求項4】 チタン又はチタン合金のガスアトマイズ
    法による球状粉粒体を、不活性ガス雰囲気又は真空にお
    いて無加圧、850〜1200℃で焼結する焼結チタン
    フィルタの製造方法。
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