JP2002064640A - 電話交換機のコールフォワード設定／解除方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＤＩＳＡ回線による着信を用いることによ
り、暗証番号認識により外線からでもコールフォワード
の設定/解除ができるようにする。 【解決手段】 外線電話機１１から電話交換機１にＤＩ
ＳＡ着信をかけ、特定番号を押下後に、転送設定元の内
線電話機８の内線番号（１０１）をダイヤルすると、中
央演算装置５はメモリエリア６内のコールフォワード設
定管理テーブルを検索し、設定元内線番号（１０１）を
検索する。そして、発信元の外線電話機１１がダイヤル
した暗証番号（１０１１０１）と、暗証番号管理テーブ
ル内に設定してある設定元内線番号（１０１）が一致す
れば、外線電話機１１が、転送させたい内線電話機９の
内線番号（１０２）をダイヤルすることにより、外線電
話機１１から内線番号（１０２）へのコールフォワード
の設定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電話交換機のサー
ビス機能の一つであるコールフォワード（転送）の設定
／解除方法に関し、特に、外線からコールフォワードの
設定や解除を行うことのできる機能をもつ電話交換機の
コールフォワード設定／解除方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、構内交換機などのサービス機
能の一つとして内線転送機能があり、自動的に転送が行
われるように設定したり、転送を解除したりすることが
できる。このような転送方式の技術は、例えば、特開平
２−２２０５４９号公報などに開示されている。この転
送方式の構成は、構内交換機の中央制御装置に主スイッ
チが収容されており、主スイッチから加入者回線を通し
て複数の内線電話機と外線電話機とが接続されている。
そして、転送先にしたい内線電話機から転送設定の特定
番号を押下後、転送元内線電話機の内線番号と所望の時
刻とをダイヤルすると、中央制御装置内の記憶装置が、
転送先の内線番号と設定された時刻とを記憶する。これ
によって、外線電話機から転送元の内線電話機に電話が
かかってきた場合には、自動的に転送先の内線電話機へ
転送される。さらに、設定された時刻になると自動的に
転送機能が解除される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のようなコールフォワード設定の方式においては、例
えば、自宅の電話機でコールフォワード設定をするのを
忘れて外出などをした場合、外出先で転送設定を行いた
い状況になったときでも、折角ある転送機能を用いるこ
とができないなどの使い勝手の悪さがある。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、ＤＩＳＡ（Direct Inward
System Access） 回線による着信を用いることにより、
暗証番号認識により外線からでもコールフォワードの設
定ができるような電話交換機のコールフォワード設定／
解除方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明における電話交換機のコールフォワード設
定／解除方法は、外線電話機からの情報入力によって、
電話交換機が、着信電話機の転送設定及び解除を行う電
話交換機のコールフォワード設定／解除方法であって、
電話交換機が、外線電話機から受信した情報と自己の保
有する情報とが一致すると判定したとき、外線電話機に
対して着信電話機の転送設定及び解除を許可し、外線電
話機が、着信電話機の転送設定及び解除の情報を入力す
ることによりコールフォワードの設定と解除を行うこと
を特徴とする。

【０００６】すなわち、発明における電話交換機のコー
ルフォワード設定／解除方法によれば、外線電話機から
特定の情報を入力して、電話交換機に予め設定されてい
る情報と一致すれば、外線電話機から着信電話機の転送
設定及び解除を行うことができる。したがって、転送設
定を忘れて外出した場合や、外出先で転送設定が必要に
なった場合でも、任意に外線電話機から転送設定や解除
を行うことがでる。よって、本発明における電話交換機
のコールフォワード設定／解除方法によれば、電話機の
サービス機能をさらに向上させることができる。

【０００７】また、本発明における電話交換機のコール
フォワード設定／解除方法は、前記外線電話機が、ＤＩ
ＳＡ回線により電話交換機へ着信してＤＩＳＡセキュリ
テイコードを入力する過程と、コールフォワードを設定
及び解除するための特定番号を入力する過程と、転送設
定元電話機の番号と暗証番号とを入力する過程とを経
て、前記電話交換機が、外線電話機から転送設定元電話
機の番号と暗証番号とを受信し、転送設定及び解除の管
理を行うコールフォワード設定／解除管理テーブルをア
クセスする過程と、外線電話機から受信した転送設定元
電話機の番号と暗証番号との対応関係が、コールフォワ
ード設定／解除管理テーブルに含まれる暗証番号管理テ
ーブルの対応表に一致するか否かを判定する過程と、外
線電話機から受信した転送設定元電話機の番号と暗証番
号との対応関係が、暗証番号管理テーブルの対応表に一
致した場合、外線電話機に対して転送先電話機の番号の
設定を許可する過程とを経て、外線電話機が、転送先電
話機の番号を設定することにより、転送設定元電話機に
着信された電話を転送先電話機に転送できるようにした
ことを特徴とする。

【０００８】すなわち、発明における電話交換機のコー
ルフォワード設定／解除方法によれば、外線電話機が、
電話交換機にＤＩＳＡ回線から着信し、ＤＩＳＡセキュ
リテイコードを入力した後に、コールフォワード設定／
解除の特定番号を押下することにより、電話交換機はコ
ールフォワード設定／解除管理テープルにアクセスす
る。そして、外線電話機の入力した情報が、コールフォ
ワード設定/解除管理テーブル内に記録されている設定
元電話機の番号及び暗証番号に一致したとき、電話交換
機は、外線電話機に対してコールフォワードの設定を許
可する。これによって、外線電話機から任意にコールフ
ォワードの設定を行うことができる。

【０００９】また、本発明における電話交換機のコール
フォワード設定／解除方法は、前記コールフォワード設
定／解除管理テーブルは、外線電話機が設定した発信元
電話機の番号と転送先電話機の番号との対応関係を記録
する着信先設定管理テーブルを備え、外線電話機が、発
信元電話機の番号と転送先電話機の番号とをダイヤルし
たとき、電話交換機は、着信先設定管理テーブルに基づ
いて、発信元電話機毎に対応する転送先電話機のみへ転
送できるように、コールフォワードの設定を行うことを
特徴とする。

【００１０】すなわち、発明における電話交換機のコー
ルフォワード設定／解除方法によれば、外線電話機から
の設定によって、発信元の電話機毎にコールフォワード
先を変えることができる。したがって、ある番号からか
かってきた場合だけ、転送したいという場合が発生した
時でも、外線電話機から設定することができるので、よ
り一層電話による連絡が取り易くなる。

【００１１】また、本発明における電話交換機のコール
フォワード設定／解除方法は、前記の各発明において、
外線電話機から再び暗証番号をダイヤルすることによ
り、電話交換機は、転送先電話機の番号の設定情報を削
除し、転送先電話機へのコールフォワードの設定を解除
することを特徴とする。

【００１２】すなわち、本発明における電話交換機のコ
ールフォワード設定／解除方法によれば、外線電話機か
ら再び暗証番号を設定することによって、コールフォワ
ードの設定を任意に解除することもできる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電話交換機の
コールフォワード設定／解除方法について、図面を用い
てその実施の形態を説明する。図１は、本発明の一実施
の形態における電話交換機のコールフォワード設定／解
除方法を実現するためのシステム構成図である。

【００１４】図１において、電話交換機１は、複数の内
線電話機８，９，１０と、局７を通して外線電話機１１
とを接続している。また、電話交換機１は、内線電話機
８，９，１０を接続する内線電話機インタフェース回路
２と、発着信する内線電話機８，９，１０と外線電話機
１１との通話路を制御する通話路スイッチ３と、局７を
介して外線電話機１１を接続する局インタフェース回路
４と、コールフォワード設定/解除管理テーブル１２を
格納するメモリエリア５と、メモリエリア５内のコール
フォワード設定/解除管理テーブル１２の情報を元にコ
ールフォワード設定／解除を制御する中央演算装置６と
によって構成されている。

【００１５】図２は、図１のメモリエリア５に格納され
ているコールフォワード設定/解除管理テーブルであ
り、このコールフォワード設定/解除管理テーブル１２
は、設定元の内線電話機８，９，１０の内線番号１０
１，１０２，１０３とそれぞれの暗証番号とを対応付け
てテーブルにした暗証番号管理テーブル１３と、発信元
番号と着信先内線番号と転送先内線番号とを対応付けて
テーブルにした着信先設定管理テーブル１４とによって
構成されている。

【００１６】すなわち、図１、図２において、電話交換
機１は、発着信の様々な機能と仲介するものであり、内
線電話機インタフェース回路２を介して、内線電話機
８，９，１０を接続すると共に、局インタフェース回路
４を介して局７を接続し、さらに、局７を介して外線電
話機１１を接続している。また、コールフォワード設定
/解除管理テーブル１２には、各内線電話機８，９，１
０のそれぞれの内線番号１０１，１０２，１０３ごとに
対応する暗証番号を登録している。

【００１７】また、通話路スイッチ３は、発着信する内
線電話機８，９，１０と外線電話機１１との通話路を制
御している。さらに、中央演算装置６は、メモリエリア
５内のコールフォワード設定/解除管理テーブル１２の
情報を元にコールフォワード設定／解除を制御してい
る。

【００１８】次に、本発明における電話交換機のコール
フォワード設定／解除方法の動作について、一例を挙げ
て説明する。先ず、外線電話機１１が、電話交換機１に
収容されたＤＩＳＡ回線に対して、ＤＩＳＡセキュリテ
イコードをダイヤルした後、コールフォワード設定の特
定番号を押下し、転送設定元の内線電話機８の内線番号
（１０１）をダイヤルする。

【００１９】すると、中央演算装置６は、メモリエリア
５内のコールフォワード設定管理テーブル１２を検索
し、暗証番号管理テーブル１３から転送設定元の内線電
話機８の内線番号（１０１）を探す。そして、発信元の
外線電話機１１が暗証番号（１０１１０１）をダイヤル
すると、中央演算装置６は、暗証番号管理テーブル１３
から、外線電話機がダイヤルした設定元内線番号（１０
１）と暗証番号（１０１１０１）が一致しているかどう
かを検索する。ここで、設定元内線番号（１０１）と暗
証番号（１０１１０１）とが一致していれば、発信元の
外線電話機１１からの転送先電話番号の設定を許可する
旨の確認音を鳴らす。

【００２０】これによって、発信元の外線電話機１１
が、例えば、内線電話機９の転送先内線番号（１０２）
をダイヤルすると、内線電話機８の着信先内線番号（１
０１）に着信された電話は、内線電話機９の転送先内線
番号（１０２）へ転送することができる。このようにし
て、発信元の外線電話機１１が、転送させたい電話番号
（１０２）をダイヤルすることによって、外線電話機１
１からコールフォワードの設定を任意に行うことができ
る。

【００２１】また、コールフォワードの設定を解除した
い場合は、外線電話機１１から暗証番号（１０１１０
１）をダイヤルし、確認音を聴取した後に回線を切断す
ると、転送先に設定されていた内線電話機９の内線番号
（１０２）は削除される。これによって、内線電話機９
の内線番号（１０２）へのコールフォワードの設定を解
除される。

【００２２】さらに、コールフォワード設定/解除管理
テーブル１２内において、暗証番号をダイヤルした後
に、ある特定番号を押下することにより、所望する発信
元番号に対応した転送先内線番号を設定することのでき
る着信先設定管理テーブル１４に移ることができる。

【００２３】すなわち、外線電話機１１により、所望す
る発信元内線番号（例えば、２０１と045-544-xxxx）を
ダイヤルした後に、内線電話機８の着信先内線番号（１
０１）対応して、内線電話機１０の転送先内線番号（１
０３）をダイヤル設定すると、着信先設定管理テーブル
１４には、発信元内線番号（２０１と045-544-xxxx）及
び着信先内線番号（１０１）対応して、転送先内線番号
（１０３）が記録される。

【００２４】これによって、発信元番号（２０１）及び
発信元番号（045-544-xxxx）から内線電話機８の着信先
内線番号（１０１）に着信された場合のみ、内線電話機
１０の転送先内線番号（１０３）へ転送することができ
る。

【００２５】すなわち、この着信先設定管理テーブル１
４に移り、発信元内線番号（２０１、045-544-xxxx）を
ダイヤルした後、転送先内線番号（１０３）をダイヤル
することによって、外線電話機１１からでも、発信元番
号毎に転送先内線番号を変えることができる。したがっ
て、ある特定の番号からかかってきた場合だけ転送した
いという状態が発生した時でも、特定の番号の電話だけ
を転送させるという設定を行うことができるので、より
一層、電話による連絡が取り易くなる。

【００２６】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。すなわち、上記の実施の形態では、具体的
に説明するために、着信先内線番号や転送先内線番号に
つて一つの例を挙げたが、上記説明の内線番号に特定さ
れるものではなく、外線電話機によって着信先内線番号
や転送先内線番号を任意に選択設定できることは言うま
でもない。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、本発明における電話交換
機のコールフォワード設定／解除方法は、電話交換機の
サービス機能であるコールフォワードにおいて、コール
フォワード設定管理テーブル内に、設定元内線番号に対
応した暗証番号を設定することによって、外線からコー
ルフォワードの設定を行うことができる。また、特定番
号ダイヤルにより、その内線に対して着信をかけてきた
番号に応じた転送先の設定もおこなうことができる。こ
れにより、コールフォワードの設定を忘れて外出した場
合や、外出先でコールフォワードの設定先を変えようと
する場合でも、任意に、転送先の設定を行うことができ
で、電話による連絡がさらに取り易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における電話交換機のコ
ールフォワード設定／解除方法を実現するためのシステ
ム構成図

【図２】図１のメモリエリアに格納されているコールフ
ォワード設定/解除管理テーブル

【符号の説明】

１ 電話交換機 ２ 内線電話機インタフェース回路 ３ 通話路スイッチ ４ 局インタフエース回路 ５ メモリエリア ６ 中央演算装置 ７ 局 ８〜１０ 内線電話機 １１ 外線電話機 １２ コールフォワード設定/解除管理テーブル １３ 暗証番号管理テーブル １４ 着信先設定管理テーブル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外線電話機からの情報入力によって、電
   話交換機が、着信電話機の転送設定及び解除を行う電話
   交換機のコールフォワード設定／解除方法であって、 前記電話交換機が、前記外線電話機から受信した情報と
   自己の保有する情報とが一致すると判定したとき、前記
   外線電話機に対して、着信電話機の転送設定及び解除を
   許可し、 前記外線電話機が、着信電話機の転送設定及び解除の情
   報を入力することによりコールフォワードの設定と解除
   を行うことを特徴とする電話交換機のコールフォワード
   設定／解除方法。
2. 【請求項２】 前記外線電話機が、 ＤＩＳＡ回線により前記電話交換機へ着信し、ＤＩＳＡ
   セキュリテイコードを入力する過程と、 コールフォワードを設定及び解除するための特定番号を
   入力する過程と、 転送設定元電話機の番号と暗証番号とを入力する過程と
   を経て、 前記電話交換機が、 前記外線電話機から転送設定元電話機の番号と暗証番号
   とを受信し、転送設定及び解除の管理を行うコールフォ
   ワード設定／解除管理テーブルをアクセスする過程と、 前記外線電話機から受信した転送設定元電話機の番号と
   暗証番号との対応関係が、前記コールフォワード設定／
   解除管理テーブルに含まれる暗証番号管理テーブルの対
   応表に一致するか否かを判定する過程と、 前記外線電話機から受信した転送設定元電話機の番号と
   暗証番号との対応関係が、前記暗証番号管理テーブルの
   対応表に一致した場合、前記外線電話機に対して転送先
   電話機の番号の設定を許可する過程とを経て、 前記外線電話機が、転送先電話機の番号を設定すること
   により、転送設定元電話機に着信された電話を転送先電
   話機に転送できるようにしたことを特徴とする請求項1
   に記載の電話交換機のコールフォワード設定／解除方
   法。
3. 【請求項３】 前記コールフォワード設定／解除管理テ
   ーブルは、前記外線電話機が設定した発信元電話機の番
   号と転送先電話機の番号との対応関係を記録する着信先
   設定管理テーブルを備え、 前記外線電話機が、発信元電話機の番号と転送先電話機
   の番号とをダイヤルしたとき、 前記電話交換機は、 前記着信先設定管理テーブルに基づいて、発信元電話機
   毎に対応する転送先電話機のみへ転送できるように、コ
   ールフォワードの設定を行うことを特徴とする請求項２
   に記載の電話交換機のコールフォワード設定／解除方
   法。
4. 【請求項４】 前記外線電話機から再び暗証番号をダイ
   ヤルすることにより、前記電話交換機は、転送先電話機
   の番号の設定情報を削除し、転送先電話機へのコールフ
   ォワードの設定を解除することを特徴とする請求項２ま
   たは請求項３に記載の電話交換機のコールフォワード設
   定／解除方法。