JP2002064295A - シールド装置及びシールド装置の製造方法 - Google Patents

シールド装置及びシールド装置の製造方法

Info

Publication number
JP2002064295A
JP2002064295A JP2000248109A JP2000248109A JP2002064295A JP 2002064295 A JP2002064295 A JP 2002064295A JP 2000248109 A JP2000248109 A JP 2000248109A JP 2000248109 A JP2000248109 A JP 2000248109A JP 2002064295 A JP2002064295 A JP 2002064295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
circuit board
shield case
module
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000248109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3933852B2 (ja
Inventor
Masato Koyama
正人 小山
Kazuhiro Mori
和広 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000248109A priority Critical patent/JP3933852B2/ja
Publication of JP2002064295A publication Critical patent/JP2002064295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3933852B2 publication Critical patent/JP3933852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で背が低く、製造プロセスが安価なモジ
ュール部品のシールド装置を提供すること。 【解決手段】 電子回路板上に電子部品を実装し、シー
ルドケースで電子部品を覆うモジュール部品のシールド
装置において、シールドケースの両端に形成された位置
決め用突起と、電子回路板の位置決め用突起に対応した
位置に形成され、位置決め用突起が挿入される切り欠き
と、電子回路板上に設けられ、シールドケースを電子回
路板上に表面実装するためのシールドケースはんだ付け
用のパッドと、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品をシー
ルドするシールド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例1.図11は従来のモジュール部
品のシールド装置を示す斜視図、図12は図11のD−
D線断面図である。図において、1は電子回路板、2は
この電子回路板1に実装される電子部品、3は電子部品
2全体を覆うようなシールドケース、1dはシールドケ
ース3をはんだ付けするための半円状のスルーホール、
1eはモジュールの外部電極、3dはシールドケース3
のはんだ付け用突起部である。
【0003】図11の例では、シールドケース3の両端
に設けられたはんだ付用突起部3dを電子回路板1に設
けた半円状のスルーホール1dにはんだ付けすることで
シールド装置として機能する。
【0004】従来例2.図13は他の従来のモジュール
部品のシールド装置を示す斜視図、図14は図13のE
−E線断面図である。図において、1は電子回路板、2
はこの電子回路板1に実装される電子部品、3は電子部
品2全体を覆うようなシールドケース、1bは電子回路
板1上にシールドケース3をはんだ付けするためのパッ
ド、1eはモジュールの外部電極である。
【0005】図13に示すように、シールドケース3の
両端に突起部を設けず、シールドケース3を直接電子回
路板1上に設けられたパッド1bにはんだ付けすること
でシールド装置として機能するものも使われている。
【0006】従来例3.図15はさらに他の従来のモジ
ュール部品のシールド装置を示す斜視図、図16は図1
5のF−F線断面図である。図において、1は電子回路
板、2はこの電子回路板1に実装される電子部品、3は
電子部品2を覆う複数個設けられたシールドケース、1
eはモジュールの外部電極である。
【0007】図15に示すように、シールドケース3を
複数個使用し、それぞれを電子回路板1にはんだ付けす
ることで、モジュール内の回路ブロック間をシールドす
るシールド装置として機能するものも使われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のモジュール部品
のシールド装置は、以上のように構成されているので、
以下に示すような問題点があった。 (1)従来例1のモジュール部品のシールド装置では、
電子回路板1に半円状のスルーホール1dを設けるため
にスルーホール1dを分割する必要があるため、電子回
路板1製造コストの上昇が発生する問題点があった。ま
た、シールドケース3の突起部3dを電子回路板1には
んだ付けするために電子回路板1上の電子部品2をはん
だ付けした後、別にシールドケース3を取付け、手はん
だ付け,もしくはクリームはんだを半円状のスルーホー
ル1dに供給しリフローはんだ付けするなどのはんだ付
け工程が必要であり、製造工程が複雑となることによる
製造コスト上昇、並びにモジュール内に実装される電子
部品2に熱ストレスが多く加わることによる信頼性の低
下、もしくは耐熱性向上のため部品コストが上昇するな
どの問題点があった。
【0009】(2)従来例2のモジュール部品のシール
ド装置では、電子回路板1に対してシールドケース3の
位置決めができないため、シールドケース3の位置ずれ
を考慮して電子回路板1上の電子部品2との間隔を広く
設ける必要があるため、モジュールが大型化する欠点が
あった。また、電子回路板1上に実装される電子部品2
とシールドケース3は、接することなく実装する必要が
あるため、モジュールの高さは、電子回路板1に実装さ
れる電子部品2の最大高さより高くなってしまう問題点
があった。
【0010】(3)従来例3のモジュール部品のシール
ド装置では、モジュール内の回路ブロック間をシールド
する場合、シールドケース3が複数個必要となり、製造
工程が複雑となることによる製造コスト上昇,並びに部
品コストが上昇する問題点があった。また、それぞれの
シールドケース3間,およびシールドケース3と電子部
品2が接しないよう空間を設ける必要があり、モジュー
ルが大型化するなどの問題点があった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、小型で背が低く、製造プロセ
スが安価なモジュール部品のシールド装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシールド
装置は、電子回路板上に電子部品を実装し、シールドケ
ースで電子部品を覆うモジュール部品のシールド装置に
おいて、シールドケースの両端に形成された位置決め用
突起と、電子回路板の位置決め用突起に対応した位置に
形成され、位置決め用突起が挿入される切り欠きと、電
子回路板上に設けられ、シールドケースを電子回路板上
に表面実装するためのシールドケースはんだ付け用のパ
ッドと、を備えたものである。
【0013】また、電子回路板上に電子部品を実装し、
シールドケースで電子部品を覆うモジュール部品のシー
ルド装置において、電子回路板上に実装されている背の
高い電子部品に対応したシールドケース上面の一部を切
り欠いて開口部を設け、この開口部に背の高い電子部品
の上部が挿入されるものである。
【0014】また、シールドケースの高さは、電子回路
板に実装後、背の高い電子部品と同じ高さになるように
構成したものである。
【0015】また、背の高い電子部品とシールドケース
の開口部との間の隙間を、シールド効果を保つことが可
能な1/100波長の隙間以下になるようにしたもので
ある。
【0016】また、電子回路板上に電子部品を実装し、
シールドケースで電子部品を覆うモジュール部品のシー
ルド装置において、回路ブロック間に設けられたパッド
と、この回路ブロック間に設けられたパッドに導電性物
質を接合することによりモジュール内に形成されたシー
ルド壁と、を備えたものである。
【0017】また、シールド壁を、はんだの壁で構成し
たものである。
【0018】また、シールド壁を、導電性ブロックで構
成したものである。
【0019】また、電子回路板上に電子部品を実装し、
シールドケースで電子部品を覆うモジュール部品のシー
ルド装置において、回路ブロック間に設けられたパッド
と、この回路ブロック間に設けられたパッドとシールド
ケースとの間に導電性物質を接合することによりモジュ
ール内に形成されたシールド壁と、を備えたものであ
る。
【0020】また、電子回路板上に電子部品を実装し、
シールドケースで電子部品を覆うモジュール部品のシー
ルド装置において、回路ブロック間に対応するシールド
ケース上面の一部を切り起こして電子回路板側に折り曲
げた折り曲げ部を設け、回路ブロック間及びモジュール
の外部に対してシールドするものである。
【0021】また、折り曲げ部を複数個設けたものであ
る。
【0022】この発明に係るシールド装置の製造方法
は、請求項1記載のシールド装置の製造方法であって、
シールドケースを電子部品と同時に電子回路板にリフロ
ーはんだ付けするものである。
【0023】また、請求項8記載のシールド装置の製造
方法であって、電子回路板に接合材を供給した後、電子
部品や導電性物質を搭載し、この時の導電性物質の高さ
をシールドケースに接するか、または接合材の厚みだけ
低くし、続いて予め接合材を供給したシールドケースを
搭載し、リフローはんだ付けすることによって電子回路
板とシールドケース間にシールド壁を設けるものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面を参照して説明する。図1、2は実
施の形態1を示す図で、図1(a)はモジュールの組立
過程を示す斜視図、図1(b)はモジュールの完成形態
を示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図である。図
1において、1は電子回路板、1aは電子回路板1に設
けられた切り欠き、1bはシールドケースはんだ付け用
のパッド、1eはモジュールの外部電極である。2は電
子回路板1上に実装された電子部品、3はシールドケー
ス、3aはシールドケース3の両端に設けられた位置決
め用突起である。
【0025】電子回路板1に電子部品2を搭載後、シー
ルドケース3の位置決め用突起3aを電子回路板1に設
けた切り欠き1aをガイドにして取付け、電子部品2と
共にシールドケース3を電子回路板1上のシールドケー
スはんだ付け用のパッド1bにはんだ付けする。
【0026】電子回路板1に設けられた切り欠き1aと
シールドケース3の位置決め用突起3aとの寸法差は、
切り欠き1a加工の精度とシールドケース3の加工精度
で決まる。例えば、位置決め用突起3aの寸法を3±
0.1mm、切り欠き1aの加工精度を±0.1mmと
した場合、切り欠き1a寸法を位置決め用突起3aの最
大寸法である3.1mm +0.2/−0mmに設定す
る。
【0027】この場合、シールドケース3の最大ずれ量
は、切り欠き1aが最大で位置決め用突起3aが最小の
場合であり、(3.3−2.9)/2=0.2mmとな
る。シールドケース3両端に設けられた位置決め用突起
3aが電子回路板1に設けられた切り欠き1aによって
位置決めされるため、シールドケース3をリフローはん
だ付け等で取付ける際、電子回路板1に対して高い位置
精度で取付けることが可能となり、シールドケース3の
位置がずれることによる電子部品2との接触による不具
合が発生しない。
【0028】これによって電子回路板1に対してシール
ドケース3の取付け位置を制御することが可能となるた
め、シールドケース3と電子部品2の距離が短くなるよ
う配置することが可能となり、モジュール自体の大きさ
を小さくすることが可能となる。
【0029】シールドケース3は、表面実装として電子
回路板1にはんだ付けすることが可能であり、シールド
ケース3を電子部品2と同時にリフローはんだ付けする
ことでシールドケース3を取り付けるために別のはんだ
付け工程を設ける必要がなくなり、安価なプロセスで実
装可能となる。
【0030】また、電子部品2に対してリフロー1回の
熱ストレスに抑えることが可能となり、信頼性の向上、
もしくは安価な電子部品2の採用が可能となる。
【0031】また、電子回路板1の切り欠き1aは、ス
ルーホールめっきを施したものでなく、通常の外形加工
したものでよいため、電子回路板1の外形加工が容易と
なり、安価な電子回路板1を入手可能である。
【0032】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図面を参照して説明する。図3、4は実施の形態
2を示す図で、図3(a)はモジュールの組立過程を示
す斜視図、図3(b)はモジュールの完成形態を示す斜
視図、図4は図3のB−B線断面図である。図におい
て、2aは背の高い電子部品、3bは背の高い電子部品
2aの位置に設けられたシールドケース3の開口部であ
る。シールドケース3の高さは、電子回路板1に実装
後、背の高い電子部品2aと同じ高さとなるよう設定さ
れている。
【0033】一般にシールド効果は、1/100波長の
隙間があっても保たれることが知られている。本実施の
形態では、部品外形寸法公差と実装時の位置ずれを考慮
し、シールド効果を保つことが可能な隙間を背の高い電
子部品2aとシールドケース3の開口部3bの間に設け
ることによってモジュールの高さを低く抑えることを可
能とした。
【0034】例えば、背の高い電子部品2aの高さを
1.2mm,外形を5±0.1mmとし、電子回路板1
上の実装位置精度を±0.1mm,電子回路板1の厚み
を0.6mmとし、シールドケース3の加工精度を±
0.1mmとすると、本実施の形態を用いれば電子回路
板2の厚みと背の高い電子部品2aの高さ1.2mmを
加えた1.8mmにモジュール高さを抑えることが可能
となる。
【0035】この場合のシールドケース3の開口部3b
寸法は、背の高い電子部品2aの最大外形寸法である
5.1mmに実装位置ずれ範囲である0.2mmを加え
た5.3mmが最小寸法となるよう、5.3mm+0.
2/−0mmに設定する。
【0036】背の高い電子部品2aとシールドケース3
の開口部3bの最大隙間は、背の高い電子部品2aが最
小の4.9mm,シールドケース3の開口部3b寸法が
最大の5.5mm、実装位置ずれが最大の0.1mmの
場合であり、この時の隙間は、実装位置ずれがない場合
の隙間(5.5−4.9)/2=0.3mmに最大実装
ずれ量0.1mmを加えた0.4mmとなる。
【0037】シールド効果は、最大隙間が0.4mmで
あることから、この100倍の波長以上をシールドする
ことが可能である。 シールド周波数=定数(光の速度)/(波長x100) =3×108/(0.4×10−3×100) =7.5×109ヘルツ=7.5ギガヘルツ となり、7.5ギガヘルツ以下の周波数をシールドする
ことが可能である。
【0038】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図面を参照して説明する。図5は実施の形態3を
示す図で、モジュール部品の断面図である。図におい
て、4は導電性壁を構成するはんだの壁、1cは電子回
路板1の回路ブロック間に設けられたパッドで、シール
ドをしたい回路ブロック間に設けられている。
【0039】電子部品2を電子回路板1に接合するため
のクリームはんだ等を供給する際、回路ブロック間に設
けられたパッド1cにクリームはんだ等導電性物質を印
刷,もしくはディスペンス等によって供給後、電子回路
板1に搭載された電子部品2と共にリフローはんだ付け
することではんだの壁4を形成する。
【0040】この時、はんだの壁4とシールドケース3
との隙間をシールド効果が得られる1/100波長以下
となるようにすることでシールド効果を得るものであ
る。
【0041】この実施の形態によれば一つのモジュール
内の回路ブロック毎にシールドを得たい場合に、複数の
シールドケース3を実装することがなくシールド効果を
得ることが可能となり、部品コスト低減、およびモジュ
ールの小型化,製造方法の単純化による工数低減を実現
することが可能である。
【0042】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図面を参照して説明する。図6は実施の形態4を
示す図で、モジュール部品の断面図である。実施形態3
ではクリームはんだ等の導電性物質を供給してはんだの
壁4で導電性壁を形成したが、シールドする周波数が高
いなど導電性壁とシールドケース3の間隔を狭くする必
要がある場合には、図6に示すように、クリームはんだ
等の導電性物質を印刷,ディスペンスなどで供給後、導
電性物質としてはんだボール4aを搭載し、電子回路板
1に搭載された電子部品2と共にリフローはんだ付けす
ることで導電性壁を形成してもよい。導電性物質は、金
属ボール,金属ブロック等なんでもよい。
【0043】この場合、シールド可能な周波数が高くて
も導電性壁とシールドケース3との隙間をシールド効果
が得られる1/100波長以下することが可能である。
【0044】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図面を参照して説明する。図7は実施の形態5を
示す図で、モジュール部品の断面図である。実施形態4
では、電子回路板1にはんだボール4aを実装する例を
示したが、図7に示すように電子回路板1とシールドケ
ース3の間に導電性物質による導電性壁を設けてもよ
い。
【0045】この場合の製造方法の一例を示す。電子回
路板1にクリームはんだなどの接合材を印刷,ディスペ
ンスなどで供給した後、電子部品2やはんだボール4a
を搭載する。この時のはんだボール4aの高さをシール
ドケース3に接するか、接合材の厚みだけ低い物にして
おく。続いて予めフラックス,クリームはんだ等の接合
材を供給したシールドケース3を搭載し、リフローはん
だ付けすることによって電子回路板1とシールドケース
3間にはんだボール4aによるシールド壁を設けること
ができ、回路ブロック間をシールドすることが可能とな
る。
【0046】本実施形態においても、上記実施形態4と
同様の効果を得ることができる。
【0047】実施の形態6.図8〜10は実施の形態6
を示す図で、図8(a)はモジュールの組立過程を示す
斜視図、図8(b)はモジュールの完成形態を示す斜視
図、図9は図8のC−C線断面図、図10はモジュール
の完成形態の変形例を示す斜視図である。図において、
3cはシールドケース3の一部を電子部品2側に折り曲
げた状態を示しており、その幅はシールドする1/10
0波長以下の幅としている。また、折り曲げ部3cと電
子回路板1の隙間は、シールドする1/100波長以下
の幅としている。
【0048】電子回路板1に電子部品2を搭載後、シー
ルドケース3を取付け、電子部品2とともにシールドケ
ース3を電子回路板1上のシールドケースはんだ付け用
のパッド1bにはんだ付けする。尚、シールドケース3
の折り曲げは、図10に示すように複数に分けてもよ
い。
【0049】この構造によって回路ブロック間,および
モジュールの外部に対してシールド効果を得ることが可
能となる。
【0050】本実施の形態によれば、一つのモジュール
内の回路ブロック毎にシールドを得たい場合に複数のシ
ールドケース3を実装することがなくシールド効果を得
ることが可能となり、部品コストの低減、並びにモジュ
ールの小型化,製造方法の単純化による工数低減を実現
することが可能である。
【0051】
【発明の効果】この発明に係るシールド装置は、シール
ドケースの両端に形成された位置決め用突起と、電子回
路板の位置決め用突起に対応した位置に形成され、位置
決め用突起が挿入される切り欠きと、電子回路板上に設
けられ、シールドケースを電子回路板上に表面実装する
ためのシールドケースはんだ付け用のパッドと、を備え
た構成にしたので、シールドケースを電子回路板に対し
て高い位置精度で取付けることが可能となり、シールド
ケースの位置がずれることによる電子部品との接触によ
る不具合が発生する恐れが少ない。これによってシール
ドケースと電子部品の距離が短くなるよう配置すること
が可能となり、モジュール自体の大きさを小さくするこ
とが可能となる。
【0052】また、電子回路板上に実装されている背の
高い電子部品に対応したシールドケース上面の一部を切
り欠いて開口部を設け、この開口部に背の高い電子部品
の上部が挿入される構成にしたので、モジュールの高さ
を低く抑えることができる。
【0053】また、背の高い電子部品とシールドケース
の開口部との間の隙間を、シールド効果を保つことが可
能な1/100波長の隙間以下になるようにしたことに
より、シールド効果を保ちつつ、モジュールの高さを低
く抑えることができる。
【0054】また、回路ブロック間に設けられたパッド
に導電性物質を接合することによりモジュール内に形成
されたシールド壁を備えたことにより、一つのモジュー
ル内の回路ブロック毎にシールドを得たい場合に、複数
のシールドケースを実装することがなくシールド効果を
得ることが可能となり、部品コスト低減、およびモジュ
ールの小型化,製造方法の単純化による工数低減を実現
することが可能である。
【0055】また、シールド壁を、導電性ブロックで構
成したことにより、シールド可能な周波数が高くてもシ
ール壁とシールドケースとの隙間をシールド効果が得ら
れる1/100波長以下することができる。
【0056】また、回路ブロック間に設けられたパッド
とシールドケースとの間に導電性物質を接合することに
よりモジュール内に形成されたシールド壁を備えたこと
により、一つのモジュール内の回路ブロック毎にシール
ドを得たい場合に、複数のシールドケースを実装するこ
とがなくシールド効果を得ることが可能となり、部品コ
スト低減、およびモジュールの小型化,製造方法の単純
化による工数低減を実現することが可能である。
【0057】また、回路ブロック間に対応するシールド
ケース上面の一部を切り起こして電子回路板側に折り曲
げた折り曲げ部を設け、回路ブロック間及びモジュール
の外部に対してシールドする構成にしたので、一つのモ
ジュール内の回路ブロック毎にシールドを得たい場合に
複数のシールドケース3を実装することがなくシールド
効果を得ることが可能となり、部品コストの低減、並び
にモジュールの小型化,製造方法の単純化による工数低
減を実現することが可能である。
【0058】この発明に係るシールド装置の製造方法
は、請求項1記載のシールド装置の製造方法であって、
シールドケースを電子部品と同時に電子回路板にリフロ
ーはんだ付けすることにより、シールドケースを取り付
けるために別のはんだ付け工程を設ける必要がなくな
り、安価なプロセスで実装可能となる。
【0059】また、請求項8記載のシールド装置の製造
方法であって、電子回路板に接合材を供給した後、電子
部品や導電性物質を搭載し、この時の導電性物質の高さ
をシールドケースに接するか、または接合材の厚みだけ
低くし、続いて予め接合材を供給したシールドケースを
搭載し、リフローはんだ付けすることによって電子回路
板とシールドケース間にシールド壁を設けることがで
き、回路ブロック間をシールドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1を示す図で、シールド装置を用い
たモジュール部品の斜視図であり、図1(a)はモジュ
ールの組立過程を示す斜視図、図1(b)はモジュール
の完成形態を示す斜視図である。
【図2】 図1(b)のA−A線断面図である。
【図3】 実施形態2を示す図で、シールド装置を用い
たモジュール部品の外観図であり、図3(a)はモジュ
ールの組立過程を示す斜視図、図3(b)はモジュール
の完成形態を示す斜視図である。
【図4】 図3(b)のB−B線断面図である。
【図5】 実施形態3を示す図で、シールド装置を用い
たモジュール部品の断面図である。
【図6】 実施形態4を示す図で、シールド装置を用い
たモジュール部品の断面図である。
【図7】 実施形態5を示す図で、シールド装置を用い
たモジュール部品の断面図である。
【図8】 実施形態6を示す図で、シールド装置を用い
たモジュール部品の外観図であり、図8(a)はモジュ
ールの組立過程を示す斜視図、図8(b)はモジュール
の完成形態を示す斜視図である。
【図9】 図8(b)のC−C線断面図である。
【図10】 実施形態6を示す図で、モジュールの完成
形態の変形例を示す斜視図である。
【図11】 従来のシールド装置を用いたモジュール部
品の外観図であり、図11(a)はモジュールの組立過
程を示す斜視図、図11(b)はモジュールの完成形態
を示す斜視図である。
【図12】 図11(b)のD−D線断面図である。
【図13】 他の従来のシールド装置を用いたモジュー
ル部品の外観図であり、図13(a)はモジュールの組
立過程を示す斜視図、図13(b)はモジュールの完成
形態を示す斜視図である。
【図14】 図13(b)のE−E線断面図である。
【図15】 さらに他の従来のシールド装置を用いたモ
ジュール部品の外観図であり、モジュールの完成形態を
示す斜視図である。
【図16】 図15のF−F線断面図である。
【符号の説明】
1 電子回路板、1a 切り欠き、1b シールドケー
スはんだ付け用のパッド、1c 回路ブロック間に設け
られたパッド、1e モジュールの外部電極、2 電子
部品、2a 背の高い電子部品、3 シールドケース、
3a 位置決め用突起、3b 開口部、3c 折り曲げ
部、4 はんだの壁、4a はんだボール。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路板上に電子部品を実装し、シー
    ルドケースで前記電子部品を覆うモジュール部品のシー
    ルド装置において、 前記シールドケースの両端に形成された位置決め用突起
    と、 前記電子回路板の前記位置決め用突起に対応した位置に
    形成され、前記位置決め用突起が挿入される切り欠き
    と、 前記電子回路板上に設けられ、前記シールドケースを前
    記電子回路板上に表面実装するためのシールドケースは
    んだ付け用のパッドと、を備えたことを特徴とするシー
    ルド装置。
  2. 【請求項2】 電子回路板上に電子部品を実装し、シー
    ルドケースで前記電子部品を覆うモジュール部品のシー
    ルド装置において、 前記電子回路板上に実装されている背の高い電子部品に
    対応した前記シールドケース上面の一部を切り欠いて開
    口部を設け、この開口部に前記背の高い電子部品の上部
    が挿入されることを特徴とするシールド装置。
  3. 【請求項3】 前記シールドケースの高さは、前記電子
    回路板に実装後、前記背の高い電子部品と同じ高さにな
    るように構成したことを特徴とする請求項2記載のシー
    ルド装置。
  4. 【請求項4】 前記背の高い電子部品と前記シールドケ
    ースの開口部との間の隙間を、シールド効果を保つこと
    が可能な1/100波長の隙間以下になるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載のシールド装置。
  5. 【請求項5】 電子回路板上に電子部品を実装し、シー
    ルドケースで前記電子部品を覆うモジュール部品のシー
    ルド装置において、 回路ブロック間に設けられたパッドと、 この回路ブロック間に設けられたパッドに導電性物質を
    接合することによりモジュール内に形成されたシールド
    壁と、 を備えたことを特徴とするシールド装置。
  6. 【請求項6】 前記シールド壁を、はんだの壁で構成し
    たことを特徴とする請求項5記載のシールド装置。
  7. 【請求項7】 前記シールド壁を、導電性ブロックで構
    成したことを特徴とする請求項5記載のシールド装置。
  8. 【請求項8】 電子回路板上に電子部品を実装し、シー
    ルドケースで前記電子部品を覆うモジュール部品のシー
    ルド装置において、 回路ブロック間に設けられたパッドと、 この回路ブロック間に設けられたパッドと前記シールド
    ケースとの間に導電性物質を接合することによりモジュ
    ール内に形成されたシールド壁と、を備えたことを特徴
    とするシールド装置。
  9. 【請求項9】 電子回路板上に電子部品を実装し、シー
    ルドケースで前記電子部品を覆うモジュール部品のシー
    ルド装置において、 回路ブロック間に対応する前記シールドケース上面の一
    部を切り起こして前記電子回路板側に折り曲げた折り曲
    げ部を設け、前記回路ブロック間及びモジュールの外部
    に対してシールドすることを特徴とするシールド装置。
  10. 【請求項10】 前記折り曲げ部を複数個設けたことを
    特徴とする請求項9記載のシールド装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のシールド装置の製造方
    法であって、 前記シールドケースを前記電子部品と同時に前記電子回
    路板にリフローはんだ付けすることを特徴とするシール
    ド装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8記載のシールド装置の製造方
    法であって、 前記電子回路板に接合材を供給した後、前記電子部品や
    導電性物質を搭載し、この時の導電性物質の高さを前記
    シールドケースに接するか、または接合材の厚みだけ低
    くし、続いて予め接合材を供給した前記シールドケース
    を搭載し、リフローはんだ付けすることによって前記電
    子回路板と前記シールドケース間にシールド壁を設ける
    ことを特徴とするシールド装置の製造方法。
JP2000248109A 2000-08-18 2000-08-18 シールド装置 Expired - Fee Related JP3933852B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000248109A JP3933852B2 (ja) 2000-08-18 2000-08-18 シールド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000248109A JP3933852B2 (ja) 2000-08-18 2000-08-18 シールド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002064295A true JP2002064295A (ja) 2002-02-28
JP3933852B2 JP3933852B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18738080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000248109A Expired - Fee Related JP3933852B2 (ja) 2000-08-18 2000-08-18 シールド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3933852B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505489A (ja) * 2003-09-12 2007-03-08 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 回路基板のシールド及びその製造方法
WO2009050853A1 (ja) * 2007-10-18 2009-04-23 Nec Corporation 電子部品及びシールドケースとチップ部品の配置方法
JP2018032656A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 沖電気工業株式会社 シールドケース
WO2022014337A1 (ja) * 2020-07-15 2022-01-20 株式会社村田製作所 高周波モジュール及び通信装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505489A (ja) * 2003-09-12 2007-03-08 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 回路基板のシールド及びその製造方法
WO2009050853A1 (ja) * 2007-10-18 2009-04-23 Nec Corporation 電子部品及びシールドケースとチップ部品の配置方法
JP2009099818A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Nec Saitama Ltd 電子部品及びシールドケースとチップ部品の配置方法
US20100213583A1 (en) * 2007-10-18 2010-08-26 Shinji Oguri Electronic parts, and method for arranging shielding case and chip parts
US8253226B2 (en) 2007-10-18 2012-08-28 Nec Corporation Electronic parts, and method for arranging shielding case and chip parts
JP2018032656A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 沖電気工業株式会社 シールドケース
WO2022014337A1 (ja) * 2020-07-15 2022-01-20 株式会社村田製作所 高周波モジュール及び通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3933852B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6687135B1 (en) Electronic component with shield case
JP2850860B2 (ja) 電子部品の製造方法
JP2616280B2 (ja) 発振器及びその製造方法
US7362586B2 (en) Electronic component with shielding case and method of manufacturing the same
JPH06334298A (ja) 表面実装部品の搭載構造
JP2002064295A (ja) シールド装置及びシールド装置の製造方法
JP2001237585A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP2004147416A (ja) 回路体の形成方法
US6034571A (en) Oscillator module having a multi-layered base with a cover
KR20010051817A (ko) 차폐 케이스를 구비한 전자 부품
JPH11145669A (ja) 電子部品およびその製造方法
JPH04322498A (ja) 高周波機器
JPH066027A (ja) 回路モジュールの製造方法
JP2527784Y2 (ja) プリント配線基板用シールドケースのリード形状
JPH03257990A (ja) 混成集積回路基板の実装方法
JPH0951183A (ja) 電子部品
JP2006020243A (ja) 表面実装用電子部品及びメイン基板ユニット
JPS6052098A (ja) フレ−ム・シ−ルド構体
JP2562323Y2 (ja) タブ端子
JP4278925B2 (ja) リード付き部品を実装した配線基板、該配線基板の製造方法および前記配線基板を収容してなる電気接続箱
JP4126712B2 (ja) 表面実装型電子部品
JPH08279532A (ja) リードレスチップキャリア型電子部品
JP2005039012A (ja) 電子回路ユニットおよびその製造方法
JPH11330662A (ja) プリント基板装置
JPH11204954A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040517

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070209

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees