JP2002062651A - 光重合性組成物及びそれを用いたカラーフィルタ - Google Patents

光重合性組成物及びそれを用いたカラーフィルタ

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JP2002062651A
JP2002062651A JP2000248095A JP2000248095A JP2002062651A JP 2002062651 A JP2002062651 A JP 2002062651A JP 2000248095 A JP2000248095 A JP 2000248095A JP 2000248095 A JP2000248095 A JP 2000248095A JP 2002062651 A JP2002062651 A JP 2002062651A
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JP2000248095A
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Keiko Tanigawa
景子 谷川
Satoshi Kato
聡 加藤
Hideyori Fujiwara
英資 藤原
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な画像形成性を有すると共に耐熱性に優
れた光重合性組成物、および、該光重合性組成物を用い
たカラーフィルターを提供する。 【解決手段】 少なくとも下記(B)成分、(C)成
分、(D)成分および(G)成分を含有してなることを
特徴とする光重合性組成物。 (B) N−置換マレイミド由来の繰り返し単位(I)
と、下記繰り返し単位(II)を含む、N−置換マレイミ
ド共重合体 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な画像形成性
を有すると共に耐熱性に優れた光重合性組成物、及び、
該光重合性組成物を用いたカラーフィルタに関し、特
に、液晶表示素子や固体撮像素子等に使用されるカラー
フィルタの画素又はブラックマトリックス等の着色画像
の形成に有用な光重合性組成物、及び、それを用いたカ
ラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子や固体撮像素子
等に使用されるカラーフィルタは、通常、ガラス、プラ
スチックシート等の透明基板上に、格子状、ストライプ
状、又はモザイク状等に配置して形成したブラックマト
リックス間に、赤、緑、青(RGB)等の3種以上の異
なる色パターンの画素を配列した構造とされており、各
画素の光量を調整することによりマルチカラーやフルカ
ラーに対応可能とされると共に、ブラックマトリックス
が各色間の混色抑制によるコントラストの向上や光漏れ
による駆動素子の誤作動を防ぐ役割を果している。
【0003】そして、その画素の形成方法としては、染
色法、電着法、インクジェット法、顔料分散法等の各種
の方法が用いられているが、今後の大型化において有望
視されている顔料分散法は、溶剤中に分散剤を用いて色
材を分散させ、光重合性不飽和化合物、光重合開始剤、
及びバインダー樹脂等を加えた塗布液を、透明基板上に
塗布し、乾燥させた後、フォトマスクを介して露光し、
現像処理して色パターンを形成し、熱処理して固着する
操作を各色毎に繰り返す方法が採られており、そのバイ
ンダー樹脂としては、アクリル系重合体が主として用い
られ、中で、例えば、特開平8−211607号、特開
平8−259624号、特開平8−262221号各公
報等に開示されるような、側鎖にカルボキシル基を有す
るアクリル系重合体にエポキシ基含有エチレン性不飽和
化合物を反応させることにより得られるアルカリ可溶性
樹脂が注目されている。
【0004】しかしながら、従来より知られる前記バイ
ンダー樹脂を用いた光重合性組成物は、例えば、色パタ
ーン固着工程や表面へのITO電極形成工程等において
200℃以上の高温下に晒された際、画素が黄変する等
により光透過率が低下し、結果として色純度が低下する
等の欠点があり、その改良が望まれている。これに対し
て、光重合性組成物の耐熱性を改良することを目的とし
て、例えば、特開平9−311211号、特開平10−
31308号、特開平10−60214号各公報等に
は、N−置換マレイミド化合物を共単量体とするアクリ
ル系共重合体をバインダー樹脂とした光重合性組成物が
開示されている。しかしながら、N−置換マレイミド化
合物を共単量体とするこれらの樹脂をバインダー樹脂と
した光重合性組成物は、耐熱性は良好であるものの、樹
脂自体に光重合機能を有さないため、感度の面で十分な
ものとは言えなかった。
【0005】一方、ブラックマトリックスの形成方法と
しては、透明基板上にクロム等の金属の蒸着膜を形成
し、その金属膜をエッチング処理する方法が採られてい
るが、生産性が劣る等の点から樹脂化が精力的に検討さ
れており、例えば、特開平6−51499号、特開平9
−230126号各公報等には、ブラックマトリックス
用としての光重合性樹脂組成物が開示されているが、現
像性や解像性等の点で満足し得るには到っておらず、更
なる改良が望まれているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術に鑑み、カラーフィルタの画素又はブラックマトリ
ックス等の着色画像の形成のための光重合性組成物にお
ける前述の点に解決を与えるべくなされたものであっ
て、本発明は、耐熱性に優れると同時に、良好な画像形
成性を有する光重合性組成物、及び、該光重合性組成物
を用いたカラーフィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、N−置換マレイミド単
位と下記式(II)で示される構造単位を有する共重合体
を用いることにより、前記目的を達成できることを見出
し本発明を完成した。即ち、本発明は、少なくとも下記
(B)成分、(C)成分、(D)成分および(G)成分
を含有してなることを特徴とする光重合性組成物を要旨
とする。
【0008】(B) N−置換マレイミド由来の繰り返し
単位(I)と、下記繰り返し単位(II)を含む、N−置
換マレイミド共重合体
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Xは2価の連結基を表し、R1
任意の置換基、R2ないしR5は各々独立して水素原子ま
たは炭素数1〜3のアルキル基を表す。) (C)エチレン性不飽和化合物 (D)光重合開始剤 (G)色剤 また本発明は、透明基板上に、更に前記光重合性組成物
を用いた画素が形成されてなるカラーフィルタを要旨と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光重合性組成物を構成する(B)成分は、N−
置換マレイミド由来の前記式(I)で表される繰り返し
単位と、前記式(II)で示される繰り返し単位を含む共
重合体である。
【0012】式(I)において、R1は任意の置換基を
表し、好ましくは置換基を有していても良いアルキル基
または置換基を有していても良いシクロアルキル基であ
る。式(II)において、R2ないしR5は、各々独立して
水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基または
イソプロピル基を表す。好ましくは水素原子またはメチ
ル基である。
【0013】Xは2価の連結基を表し、具体的には例え
ば、
【0014】
【化4】
【0015】(式中、X1はアルキレン基、シクロアル
キレン基、またはアルキル基とシクロアルキレン基が結
合してなる2価の基を表す)ほか、後述する製造方法に
て得られる2価の基を表す。本発明の(B)N−置換マ
レイミド共重合体の調製方法として、具体的には(ア)
N−置換マレイミドと、エポキシ基含有エチレン性不飽
和化合物を反応させることにより得られる共重合体に、
(メタ)アクリル酸などのエチレン性不飽和二重結合を
有するカルボン酸またはその塩を付加させる方法、
(イ)N−置換マレイミドと、(メタ)アクリル酸など
のエチレン性不飽和二重結合を有するカルボン酸または
その塩との共重合体に、グリシジルメタクリレート、
3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート
などのエポキシ基含有エチレン性不飽和化合物を付加さ
せる方法、(ウ)N−置換マレイミドと、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートなどの水酸基を有するエ
チレン性不飽和化合物を反応させることにより得られる
共重合体に、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸
クロライドなどのエチレン性不飽和二重結合を有するカ
ルボン酸またはその塩を反応させる方法、(エ)N−置
換マレイミドと、(メタ)アクリル酸などのエチレン性
不飽和二重結合を有するカルボン酸あるいはその塩との
共重合体に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トなどの水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を反応
させる方法、等が挙げられる。
【0016】ここで、N−置換マレイミド化合物として
は、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基等の炭素数
1〜6のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等の炭素数5〜7のシクロアル
キル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基等をN
−置換基(前記式(I)におけるR1)として有するも
のが挙げられる。これらのアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基等は、例えば、アルキル基、水酸基、ハ
ロゲン原子等を置換基として有していてもよく、具体的
には、例えば、N−メチルマレイミド、N−エチルマレ
イミド、N−(2−ヒドロキシエチル)マレイミド、N
−ブチルマレイミド、N−(2−エチルヘキシル)マレ
イミド、N−(2−クロロヘキシル)マレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、N−(2−メチルシクロヘ
キシル)マレイミド、N−(2−エチルシクロヘキシ
ル)マレイミド、N−(2−クロロシクロヘキシル)マ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−(2−メチル
フェニル)マレイミド、N−(2−エチルフェニル)マ
レイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド等が
挙げられる。中でも、N−置換基として、置換基を有し
ていてもよいアルキル基又はシクロアルキル基を有する
マレイミド化合物が好ましい。
【0017】前記した調製方法(ア)および(イ)にて
用いるエポキシ基含有エチレン性不飽和化合物として
は、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル、α−エチルアクリル酸グリシジル、クロト
ニルグリシジルエーテル、(イソ)クロトン酸グリシジ
ルエーテル等の脂肪族エポキシ化合物、および(3,4
−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレー
トや、下記に挙げる脂環式エポキシ基含有エチレン性不
飽和化合物があげられる。
【0018】
【化5】
【0019】(式中、R6は水素原子又はメチル基を表
す)
【0020】
【化6】
【0021】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0022】
【化7】
【0023】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0024】
【化8】
【0025】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基、R 8は炭素数1〜1
0の炭化水素基、kは0又は1〜10の整数を表す)
【0026】
【化9】
【0027】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0028】
【化10】
【0029】(式中、R6は各々独立に水素原子又はメ
チル基、R7は各々独立に炭素数1〜10のアルキレン
基を表す)
【0030】
【化11】
【0031】(式中、R6は各々独立に水素原子又はメ
チル基、R7は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0032】
【化12】
【0033】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0034】
【化13】
【0035】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0036】
【化14】
【0037】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0038】
【化15】
【0039】(式中、R6は水素原子又はメチル基、R7
は炭素数1〜10のアルキレン基を表す)
【0040】
【化16】
【0041】(式中、R6は水素原子又はメチル基を表
す)
【0042】
【化17】
【0043】(式中、R6は水素原子又はメチル基を表
す)
【0044】また、前記した調製方法(イ)、(ウ)お
よび(エ)で用いるカルボキシル基含有エチレン性不飽
和化合物またはその塩としては、具体的には、(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリ
ロイロキシエチルコハク酸、2−アクリロイロキシエチ
ルアジピン酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフ
タル酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒ
ドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルマ
レイン酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルコハ
ク酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルアジピン
酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルヒドロフタ
ル酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルフタル
酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルマレイン
酸、2−(メタ)アクリロイロキシブチルコハク酸、2
−(メタ)アクリロイロキシブチルアジピン酸、2−
(メタ)アクリロイロキシブチルヒドロフタル酸、2−
(メタ)アクリロイロキシブチルフタル酸、2−(メ
タ)アクリロイロキシブチルマレイン酸、クロトン酸、
イソクロトン酸、およびこれらのハロゲン化合物などが
挙げられる。
【0045】前記した調製方法(ウ)および(エ)にて
用いる、水酸基を有するエチレン性不飽和化合物として
は、例えばヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレ
ートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが
挙げられる。
【0046】(B)成分である共重合体に含まれていて
も良い、その他のモノマーとしては、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類、スチ
レンおよびその誘導体、(無水)マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸等のジカルボン酸、α−メチルスチレ
ン、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、(メタ)アク
リロニトリル、(メタ)アクリルアミドなどの各種単量
体、およびポリメチルメタクリレートマクロモノマー、
ポリスチレンマクロモノマー、ポリ2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートマクロモノマーなどのマクロモノマー
が挙げられる。これらは複数種併用してもよい。
【0047】これらの化合物を用い、(ア)ないし
(エ)のいずれかの方法にて調製されたN−置換マレイ
ミド共重合体として、好ましくは、前記繰り返し単位
(I)および下記繰り返し単位(III)を含む共重合体
が挙げられる。
【0048】
【化18】
【0049】式中、R2ないしR5は前記式(II)と同義
であり、X1は置換基を有していてもよいアルキレン
基、シクロアルキレン基、またはアルキレン基とシクロ
アルキレン基が結合してなる2価の基を表す。具体的に
は、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブ
チレン基、などの炭素数1〜6の直鎖または分岐のアル
キレン基;シクロヘキシレン基などのシクロアルキレン
基;またはこれらが結合してなる2価の基、すなわち、
【0050】
【化19】
【0051】(但し、1≦n+m≦6)で表される基が
挙げられる。これらはいずれも置換基を有していてもよ
く、該置換基としては水酸基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基などが挙げられる。シクロアルキレン基部分は、炭
素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。製造
の容易さから(B)成分の製造においては、(ア)また
は(イ)法が好ましく、最も好ましいのは(ア)法であ
る。以下、(ア)および(イ)法について更に説明す
る。
【0052】(ア)の場合は、まずN−置換マレイミド
とエポキシ基含有エチレン性不飽和化合物とを反応させ
て共重合体(基幹ポリマー)を合成する。(イ)の場合
は、まずN−置換マレイミドとエチレン性不飽和結合を
有するカルボン酸またはその塩を反応させて共重合体
(基幹ポリマー)を合成する。(ア)(イ)いずれの場
合も、上記各化合物と、必要に応じて該化合物と共重合
しうる重合性モノマーを任意の方法で重合して得られる
が、重合反応条件は特に限定されず、例えば、重合開始
剤の存在下、適当な溶媒中、50〜150℃に加熱する
ことにより行われる。重合開始剤としては、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系、ラウロイロパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物
系のラジカル反応触媒を使用することができ、溶媒とし
ては上記モノマーを溶解するものであれば良く、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類、エタノール等のアルコール類、プロピレングリ
コールモノアルキルエーテルアセテートなどが挙げられ
る。
【0053】次に、(ア)の場合は、基幹ポリマーが有
する側鎖エポキシ基に、エチレン性不飽和結合を有する
カルボン酸またはその塩を付加反応させる。(イ)の場
合は、基幹ポリマーが有する側鎖カルボキシル基に、エ
ポキシ基含有エチレン性不飽和化合物を付加反応させ
る。(ア)、(イ)いずれもカルボキシル基とエポキシ
基を反応させる方法であり、公知の手法を用いることが
できる。例えば、トリエチルアミン、ベンジルメチルア
ミン等の3級アミン、ドデシルトリメチルアンモニウム
クロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド、テ
トラエチルアンモニウムクロライド、等の4級アンモニ
ウム塩、ピリジン、トリフェニルホスフィン等を触媒と
して有機溶剤中、50〜150℃で数〜数十時間反応さ
せることにより、N−置換マレイミド共重合体は、前記
繰り返し単位(I)および(II)を含む共重合体とな
る。
【0054】本発明における(B)成分のN−置換マレ
イミド共重合体の酸価は5以下、好ましくは0であるこ
とが、塗膜の膜荒れを防止する点で好ましい。また本発
明における(B)成分のN−置換マレイミド共重合体の
二重結合当量は、2000以下、好ましくは、1500
以下であることが、感度の点から好ましい。
【0055】なお(B)成分のN−置換マレイミド共重
合体における、繰り返し単位(I)の共重合割合は5〜
80モル%、好ましくは20〜50モル%、GPC(ゲ
ルパーミエーションクロマトグフィ)で測定した重量平
均分子量は1,500〜150,000、好ましくは
3,000〜50,000、更に好ましくは5,000
〜30,000である。本発明の光重合性組成物を構成
する(C)成分のエチレン性不飽和化合物は、光重合性
組成物が活性光線の照射を受けたときに、後述する
(D)成分の光重合開始剤の作用により付加重合し、場
合により架橋、硬化するようなラジカル重合性のエチレ
ン性不飽和結合を分子内に少なくとも1個有する化合物
である。
【0056】エチレン性不飽和結合を分子内に1個有す
る化合物としては、具体的には、例えば、(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸、イ
タコン酸、シトラコン酸等の不飽和カルボン酸、及びそ
のアルキルエステル、(メタ)アクリロニトリル、(メ
タ)アクリルアミド、スチレン等が挙げられるが、重合
性、架橋性、及びそれに伴う露光部と非露光部の現像液
溶解性の差異を拡大できる等の点から、エチレン性不飽
和結合を分子内に2個以上有する化合物であるのが好ま
しく、又、その不飽和結合が(メタ)アクリロイルオキ
シ基に由来するアクリレート化合物が好ましい。
【0057】エチレン性不飽和結合を分子内に2個以上
有する化合物としては、代表的には、不飽和カルボン酸
とポリヒドロキシ化合物とのエステル類、ヒドロキシ
(メタ)アクリレート化合物とポリイソシアネート化合
物とのウレタン(メタ)アクリレート類、(メタ)アク
リル酸又はヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物とポ
リエポキシ化合物とのエポキシ(メタ)アクリレート
類、及び、(メタ)アクリロイルオキシ基含有ホスフェ
ート類等が挙げられる。
【0058】そのエステル類としては、具体的には、例
えば、前記の如き不飽和カルボン酸と、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ノナメチレングリコー
ル、トリメチロールエタン、テトラメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、及
びそれらのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキ
サイド付加物、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等の脂肪族ポリヒドロキシ化合物との反応物、具体
的には、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ノナメチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、テトラメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイド付加トリ(メタ)アクリレート、グリセロール
ジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)ア
クリレート、グリセロールプロピレンオキサイド付加ト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、ソルビトールトリ(メタ)アクリレート、ソルビ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ソルビトールペン
タ(メタ)アクリレート、ソルビトールヘキサ(メタ)
アクリレート等、及び同様のクロトネート、イソクロト
ネート、マレエート、イタコネート、シトラコネート等
が挙げられる。
【0059】更に、そのエステル類として、前記の如き
不飽和カルボン酸と、ヒドロキノン、レゾルシン、ピロ
ガロール等の芳香族ポリヒドロキシ化合物との反応物、
具体的には、例えば、ヒドロキノンジ(メタ)アクリレ
ート、レゾルシンジ(メタ)アクリレート、ピロガロー
ルトリ(メタ)アクリレート等、又、前記の如き不飽和
カルボン酸と、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレート等の複素環式ポリヒドロキシ化合物との反応
物、具体的には、例えば、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレート、トリ
(メタ)アクリレート等、又、不飽和カルボン酸と多価
カルボン酸とポリヒドロキシ化合物との反応物、具体的
には、例えば、(メタ)アクリル酸とフタル酸とエチレ
ングリコールとの縮合物、(メタ)アクリル酸とマレイ
ン酸とジエチレングリコールとの縮合物、(メタ)アク
リル酸とテレフタル酸とペンタエリスリトールとの縮合
物、(メタ)アクリル酸とアジピン酸とブタンジオール
とグリセリンとの縮合物等が挙げられる。
【0060】又、そのウレタン(メタ)アクリレート類
としては、具体的には、例えば、ヒドロキシメチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、テトラメチロ
ールエタントリ(メタ)アクリレート等のヒドロキシ
(メタ)アクリレート化合物と、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネー
ト、リジンメチルエステルトリイソシアネート、ダイマ
ー酸ジイソシアネート、1,6,11−ウンデカトリイ
ソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシ
アネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネ
ートメチルオクタン等の脂肪族ポリイソシアネート、シ
クロヘキサンジイソシアネート、ジメチルシクロヘキサ
ンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロ
ヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネー
ト、ビシクロヘプタントリイソシアネート等の脂環式ポ
リイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テト
ラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリス
(イソシアネートフェニルメタン)、トリス(イソシア
ネートフェニル)チオホスフェート等の芳香族ポリイソ
シアネート、イソシアヌレート等の複素環式ポリイソシ
アネート、等のポリイソシアネート化合物との反応物等
が挙げられる。
【0061】又、そのエポキシ(メタ)アクリレート類
としては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、
又は前記の如きヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物
と、(ポリ)エチレングリコールポリグリシジルエーテ
ル、(ポリ)プロピレングリコールポリグリシジルエー
テル、(ポリ)テトラメチレングリコールポリグリシジ
ルエーテル、(ポリ)ペンタメチレングリコールポリグ
リシジルエーテル、(ポリ)ネオペンチルグリコールポ
リグリシジルエーテル、(ポリ)ヘキサメチレングリコ
ールポリグリシジルエーテル、(ポリ)トリメチロール
プロパンポリグリシジルエーテル、(ポリ)グリセロー
ルポリグリシジルエーテル、(ポリ)ソルビトールポリ
グリシジルエーテル等の脂肪族ポリエポキシ化合物、フ
ェノールノボラックポリエポキシ化合物、ブロム化フェ
ノールノボラックポリエポキシ化合物、(o−,m−,
p−)クレゾールノボラックポリエポキシ化合物、ビス
フェノールAポリエポキシ化合物、ビスフェノールFポ
リエポキシ化合物等の芳香族ポリエポキシ化合物、ソル
ビタンポリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシ
アヌレート、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート等の複素環式ポリエポキシ化合
物、等のポリエポキシ化合物との反応物等が挙げられ
る。
【0062】又、その(メタ)アクリロイルオキシ基含
有ホスフェート類としては、具体的には、例えば、(メ
タ)アクリロイルオキシエチルホスフェート、ビス
〔(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート、
(メタ)アクリロイルオキシエチレングリコールホスフ
ェート等が挙げられる。又、その他のエチレン性不飽和
化合物として、前記以外に、例えば、エチレンビス(メ
タ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、フ
タル酸ジアリル等のアリルエステル類、ジビニルフタレ
ート等のビニル基含有化合物類等が挙げられる。以上の
エチレン性不飽和化合物は、それぞれ単独で用いられて
も2種以上が併用されてもよい。
【0063】本発明の光重合性組成物を構成する(D)
成分の光重合開始剤は、光照射されたときに活性ラジカ
ルを発生するラジカル発生剤であって、代表的には、ハ
ロメチル化s−トリアジン誘導体類、ハロメチル化1,
3,4−オキサジアゾール誘導体類、ビイミダゾール誘
導体類、チタノセン誘導体類、アセトフェノン誘導体
類、ベンゾフェノン誘導体類、及びベンゾイン誘導体類
等が挙げられる。
【0064】そのハロチル化s−トリアジン誘導体類と
しては、具体的には、例えば、2,4,6−トリス(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
n−プロピル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2−(α,α,β−トリクロロエチル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(3,4−エポキシフェニル)−4,6−ビス(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−クロロ
フェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−〔1−(p−メトキシフェニル)−
2,4−ブタジエニル〕−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン、2−スチリル−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メ
トキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−(p−i−プロピルオキシスチ
リル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシナフ
チル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(p−エトキシナフチル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−エ
トキシカルボニルナフチル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、2−フェニルチオ−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
ベンジルチオ−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2,4,6−トリス(ジブロモメチル)
−s−トリアジン、2,4,6−トリス(トリブロモメ
チル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス
(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−メトキシ
−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジン
等が挙げられる。
【0065】又、そのハロメチル化1,3,4−オキサ
ジアゾール誘導体類としては、具体的には、例えば、2
−(p−メトキシフェニル)−5−トリクロロメチル−
1,3,4−オキサジアゾール、2−(p−メトキシス
チリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサ
ジアゾール、2−(o−ベンゾフリル)−5−トリクロ
ロメチル−1,3,4−オキサジアゾール、2−〔β−
(o−ベンゾフリル)ビニル〕−5−トリクロロメチル
−1,3,4−オキサジアゾール等が挙げられる。
【0066】又、そのビイミダゾール誘導体類として
は、具体的には、例えば、2,2’−ビス(o−メトキ
シフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビ
イミダゾール、2,2’−ビス(p−メトキシフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾ
ール、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,
2’−ビス(o−フルオロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス
(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
(m,m−ジメトキシフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラ(p−クロロフェニル)ビイミダゾール、
2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラ(o,p−ジクロロフェニル)ビイミ
ダゾール、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラ(p−フルオロフェニル)
ビイミダゾール、2,2’−ビス(o−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラ(o,p−ジブロモ
フェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(o,p−
ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
(o,p−ジクロロフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(o−ブロモフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラ(o,p−ジクロロフェニル)ビイミダゾ
ール、2,2’−ビス(o−ブロモフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラ(p−ヨードフェニル)ビイミ
ダゾール、2,2’−ビス(o−ブロモフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラ(o−クロロ−p−メトキ
シフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(o−ク
ロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(p−ク
ロロナフチル)ビイミダゾール等が挙げられる。
【0067】又、そのチタノセン誘導体類としては、具
体的には、例えば、ジシクロペンタジエニルチタニウム
ジクロライド、ジシクロペンタジエニルチタニウムビス
フェニル、ジシクロペンタジエニルチタニウムビス
(2,4−ジフルオロフェニル)、ジシクロペンタジエ
ニルチタニウムビス(2,6−ジフルオロフェニル)、
ジシクロペンタジエニルチタニウムビス(2,4,6−
トリフルオロフェニル)、ジシクロペンタジエニルチタ
ニウムビス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニ
ル)、ジシクロペンタジエニルチタニウムビス(2,
3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)、ジ(メチ
ルシクロペンタジエニル)チタニウムビス(2,4−ジ
フルオロフェニル)、ジ(メチルシクロペンタジエニ
ル)チタニウムビス(2,6−ジフルオロフェニル)、
ジ(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムビス
(2,4,6−トリフルオロフェニル)、ジ(メチルシ
クロペンタジエニル)チタニウムビス(2,3,5,6
−テトラフルオロフェニル)、ジ(メチルシクロペンタ
ジエニル)チタニウムビス(2,3,4,5,6−ペン
タフルオロフェニル)、ジシクロペンタジエニルチタニ
ウムビス〔2,6−ジフルオロ−3−(1−ピロリル)
フェニル〕等が挙げられる。
【0068】又、そのアセトフェノン誘導体類として
は、具体的には、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェ
ノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
α−ヒドロキシ−2−メチルフェニルプロパノン、1−
ヒドロキシ−1−メチルエチル−(p−イソプロピルフ
ェニル)ケトン、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル−
(p−ドデシルフェニル)ケトン、2−メチル−(p−
メチルチオフェニル)−2−モルホリノ−1−プロパノ
ン、1,1,1−トリクロロメチル−(p−ブチルフェ
ニル)ケトン等が挙げられる。
【0069】又、そのベンゾフェノン誘導体類として
は、具体的には、例えば、ベンゾフェノン、2−メチル
ベンゾフェノン、3−メチルベンゾフェノン、4−メチ
ルベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、4−ブ
ロモベンゾフェノン、2−カルボキシベンゾフェノン、
ミヒラーケトン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベ
ンゾフェノン等が挙げられる。
【0070】更に、その他の光重合開始剤として、例え
ば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイ
ンフェニルエーテル等のベンゾイン誘導体類、2−メチ
ルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−t
−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン等
のアントラキノン誘導体類、ベンズアンスロン等のアン
スロン誘導体類、チオキサントン、2−エチルチオキサ
ントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロ
チオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、
2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロ
ピルチオキサントン等のチオキサントン誘導体類、9−
フェニルアクリジン、9−(p−メトキシフェニル)ア
クリジン等のアクリジン誘導体類、9,10−ジメチル
ベンズフェナジン等のフェナジン誘導体類、及び、シク
ロペンタジエニル基含有金属アレーン錯体類等も挙げら
れる。
【0071】本発明において、以上の光重合開始剤は、
それぞれ単独で用いられても2種以上が併用されてもよ
い。中で、ビイミダゾール誘導体類、及びチタノセン誘
導体類が好ましい。本発明の光重合性組成物における前
記(B)成分のN−置換マレイミド共重合体、前記
(C)成分のエチレン性不飽和化合物、及び前記(D)
成分の光重合開始剤の含有割合は、光重合性組成物全量
(但し、後述する溶剤を除く。)に対して、前記(B)
成分が5〜90重量%、前記(C)成分が5〜90重量
%、前記(D)成分が0.1〜20重量%の範囲である
のが好ましい。
【0072】本発明の光重合性組成物は、カラーフィル
ターの画素形成に好ましく用いられるが、上記組成に加
えて(A)アルカリ可溶性樹脂を併用することにより、
パターニングの際、現像液としてアルカリ水溶液を用い
ることが可能となるため好ましい。なお、先に本発明者
らは、N−置換マレイミド化合物を共単量体とするカル
ボキシル基含有共重合体に、脂環式エポキシ基含有エチ
レン性不飽和化合物を反応させることにより得られるア
ルカリ可溶性樹脂をバインダー樹脂として用いることに
より、感度が高く耐熱性に優れた光重合性組成物が得ら
れることを見いだし、特願2000−153176に示
したが、このようにバインダー樹脂にアルカリ可溶性と
光硬化性を同時に持たせるのではなく、今般、この2つ
の機能を分離することにより、溶解性と感度のより高い
レベルでの両立が、より容易に実現可能となった。
【0073】(A)成分のアルカリ可溶性樹脂は、分子
内にカルボキシル基を有する樹脂が好適に用いられ、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基を
有するエチレン性不飽和化合物と、スチレン、(メタ)
アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビ
ニル、塩化ビニリデン、マレイミド等の共重合体が挙げ
られる。
【0074】本発明で用いられる(A)成分のアルカリ
可溶性樹脂は、カルボキシル基と同時にエチレン性不飽
和結合を有することが好ましい。エチレン性不飽和結合
とカルボキシル基を同時に有するアルカリ可溶性樹脂と
しては、1)カルボキシル基を有する共重合体のカルボ
キシル基の一部に、エチレン性不飽和結合とエポキシ基
を有する化合物を反応させた樹脂、2)カルボン酸無水
物を官能基として有する樹脂を、エチレン性不飽和結合
と水酸基を有する化合物によりハーフエステル化した樹
脂、3)エポキシアクリレートの酸無水物変性樹脂等を
代表的に挙げることができる。必ずしも上記例に限定さ
れるものではないが、好ましくは上記1)の樹脂であ
り、特に好ましくは、スチレン/(メタ)アクリル酸の
共重合体や、ベンジルメタクリレート/(メタ)アクリ
ル酸共重合体などの(メタ)アクリル酸エステル/(メ
タ)アクリル酸共重合体等の、カルボキシル基を有する
アクリル樹脂(カルボキシル基含有共重合体)に、グリ
シジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含
有エチレン性不飽和化合物を反応させた樹脂が挙げられ
る。エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物としては、
特に3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)ア
クリレート等の脂環式エポキシ基を有するものが好まし
い。
【0075】これらのアルカリ可溶性樹脂のGPC(ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー)で測定した重
量平均分子量は、通常、500〜150,000であ
る。重量平均分子量が1000未満であると、均一な塗
膜を得るのが難しく、また、150,000を超える
と、現像性が低下する傾向にある。また、カルボキシル
基の好ましい含有量の範囲は、酸価で5〜250であ
る。酸価が5未満であると、アルカリ現像液に不溶とな
り、また250を超えると感度が低下することがある。
(A)成分/(B)成分の比は、重量比で、0〜10、
好ましくは0.05〜6、さらに好ましくは0.1〜4
である。(A)成分/(B)成分の重量比が10を超え
ると、耐熱性、表面性が悪化することがある。
【0076】本発明において、活性光線の照射時に前記
(D)成分の光重合開始剤を活性化して効果的に活性ラ
ジカルを発生させるために、更に、増感色素(E)成分
を含有しているのが好ましく、その増感色素としては、
例えば、特開平3−239703号公報、特開平5−2
89335号公報等に記載されるクマリン系色素類、特
開昭63−221110号公報等に記載される3−ケト
クマリン系色素類、特開平4−219756号公報、特
開平4−221958号公報等に記載されるキサンテン
系色素類、特開平6−19240号公報等に記載される
ピロメテン系色素類、特開昭47−2528号公報、特
開昭54−155292号公報、特開昭56−1661
54号公報、特開昭59−56403号公報等に記載さ
れる(p−ジアルキルアミノベンジリデン)ケトン系色
素類、スチリル系色素類、特開平6−295061号公
報等に記載されるジュロリジル複素環系色素類、及び、
WO96/23237号公報等に記載されるジアミノベ
ンゼン系色素類等が挙げられる。
【0077】これらの増感色素の中で、本発明において
は、アミノ基とフェニル基を分子内に有する化合物が好
ましく、それらの化合物として、具体的には、例えば、
2−アミノベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノ
ン、3,4−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジア
ミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
等のベンゾフェノン系化合物類、(p−ジメチルアミノ
フェニル)ピリジン、(p−ジエチルアミノフェニル)
ピリジン、2−(p−ジメチルアミノフェニル)キノリ
ン、2−(p−ジエチルアミノフェニル)キノリン、2
−(p−ジメチルアミノフェニル)ピリミジン、2−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピリミジン、2−(p
−ジメチルアミノフェニル)ベンゾイミダゾール、2−
(p−ジエチルアミノフェニル)ベンゾイミダゾール、
2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール、2−(p−ジメチルアミノ
フェニル)ベンゾオキサゾール、2−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ベンゾオキサゾール、2−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)ベンゾ〔4,5〕ベンゾオキサゾー
ル、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾ〔6,
7〕ベンゾオキサゾール、2,5−ビス(p−ジエチル
アミノフェニル)ベンゾ〔6,7〕ベンゾオキサゾー
ル、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
1,3,4−チアジアゾール、2−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ベンゾチアゾール等のp−ジアルキルア
ミノフェニル基含有化合物類等が挙げられる。
【0078】又、本発明の光重合性組成物は、前記成分
以外に、光重合開始能力の向上を目的として、更に、水
素供与性化合物(F)成分を含有しているのが好まし
く、その水素供与性化合物としては、例えば、2−メル
カプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾイミダ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−メル
カプト−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−
4(3H)−キナゾリン、β−メルカプトナフタレン、
エチレングリコールジチオプロピオネート、トリメチロ
ールプロパントリスチオプロピオネート、ペンタエリス
リトールテトラキスチオプロピオネート等のメルカプト
基含有化合物類、ヘキサンジチオール、トリメチロール
プロパントリスチオグリコネート、ペンタエリスリトー
ルテトラキスチオプロピオネート等の多官能チオール化
合物類、N,N−ジアルキルアミノ安息香酸エステル、
N−フェニルグリシン、又はそのアンモニウムやナトリ
ウム塩等の塩、同上のエステル等の誘導体、フェニルア
ラニン、又はそのアンモニウムやナトリウム塩等の塩、
同上のエステル等の誘導体等の芳香族環を有するアミノ
酸又はその誘導体類等が挙げられる。
【0079】本発明の光重合性組成物における前記
(E)成分の増感色素、及び前記(F)成分の水素供与
性化合物の含有割合は、光重合性組成物全量(但し、後
述する溶剤を除く。)に対して、前記(D)成分の光重
合開始剤と前記(E)成分及び(F)成分の合計が0.
1〜20重量%の範囲で、前記(E)成分が0.01〜
5重量%、前記(F)成分が0.01〜5重量%の範囲
であるのが感度等の面から好ましい。
【0080】本発明の光重合性組成物は、色材(G)成
分を含有することにより、カラーフィルターにおける
赤、緑、青(RGB)等の画素、及びブラックマトリッ
クスの形成に有用なものとなる。その色材としては、各
種染顔料を用いることができるが、本発明においては、
耐光性等の面から顔料が好ましい。その画素形成用の各
色色材としては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、ベンゾイミダゾロン系、イソインドリノン系、
ジオキサジン系、インダンスレン系、ペリノン系等の有
機顔料及び各種無機顔料を用いることができ、具体的に
は、例えば、C.I.(カラーインデックス)Name
で、C.I.ピグメントレッド9、同97、同122、
同123、同149、同168、同177、同180、
同192、同215、同216、同217、同220、
同223、同224、同226、同227、同228、
同240、C.I.ピグメントグリーン7、同36、
C.I.ピグメントブルー15、同15:6、同22、
同60、同64、C.I.ピグメントブラック7、C.
I.ピグメントイェロー20、同24、同86、同9
3、同109、同110、同117、同125、同13
7、同138、同139、同147、同148、同15
3、同154、同166、同168、C.I.ピグメン
トオレンジ36、同43、同51、同55、同59、同
61、C.I.ピグメントバイオレット19、同23、
同29、同30、同37、同40、同50、C.I.ピ
グメントブラウン23、同25、同26等が挙げられ
る。
【0081】又、ブラックマトリックス形成用の黒色色
材としては、黒色色材を単独若しくは複数で使用する単
色の場合、又は、赤色、緑色、青色等の色材を複数で使
用する混色の場合があり、それらの色材は、無機又は有
機の顔料、染料の中から適宜選択して用いられるが、顔
料の場合には、通常、平均粒径を1μm以下、好ましく
は0.5μm以下に分散して用いるのが好ましい。
【0082】その混色の場合の色材としては、具体的に
は、例えば、前述の画素における例示顔料の他に、括弧
内にC.I.No.を記して例示すれば、ビクトリアピ
ュアブルー(42595)、クリスタルバイオレット
(42555)、クリスタルバイオレットラクトン、オ
ーラミンO(41000)、カチロンブリリアントフラ
ビン(ベーシック13)、ローダミン6GCP(451
60)、ローダミンB(45170)、サフラニンOK
70:100(50240)、エリオグラウシンX(4
2080)、ファーストブラックHB(26150)、
No.120/リオノールイエロー(21090)、リ
オノールイエローGRO(21090)、シムラーファ
ーストイエロー8GF(21105)、ベンジジンイエ
ロー4T−564D(21095)、シムラーファース
トレッド4015(12355)、リオノールレッドB
4401(15850)、ファーストゲンブルーTGR
−L(74160)、リオノールブルーSM(2615
0)等が挙げられ、更に、C.I.ピグメントブルー1
5:1、同15:4等が挙げられる。
【0083】又、単色の場合の黒色色材としては、カー
ボンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、黒
鉛、鉄黒、アニリンブラック、シアニンブラック、チタ
ンブラック等が挙げられ、中で、遮光性、画像特性等の
面から、カーボンブラックが好ましい。そのカーボンブ
ラックとしては、具体的には、例えば、三菱化学社製の
商品名で、「MA7」、「MA8」、「MA11」、
「MA100」、「MA220」、「MA230」、
「♯52」、「♯50」、「♯47」、「♯45」、
「♯2700」、「♯2650」、「♯2200」、
「♯1000」、「♯990」、「♯900」等、デグ
サ社製の商品名で、「Printex95」、「Pri
ntex90」、「Printex85」、「Prin
tex75」、「Printex55」、「Print
ex45」、「Printex40」、「Printe
x30」、「Printex3」、「Printex
A」、「PrintexG」、「SpecialBla
ck550」、「SpecialBlack350」、
「SpecialBlack250」、「Specia
lBlack100」等、キャボット社製の商品名で、
「Monarch460」、「Monarch43
0」、「Monarch280」、「Monarch1
20」、「Monarch800」、「Monarch
4630」、「REGAL99」、「REGAL99
R」、「REGAL415」、「REGAL415
R」、「REGAL250」、「REGAL250
R」、「REGAL330」、「BLACK PEAR
LS480」、「BLACK PEARLS130」
等、コロンビアンカーボン社製の商品名で、「RAVE
N11」、「RAVEN15」、「RAVEN30」、
「RAVEN35」、「RAVEN40」、「RAVE
N410」、「RAVEN420」、「RAVEN45
0」、「RAVEN500」、「RAVEN780」、
「RAVEN850」、「RAVEN890H」、「R
AVEN1000」、「RAVEN1020」、「RA
VEN1040」等が挙げられる。
【0084】本発明の光重合性組成物における前記
(G)成分の色材の含有割合は、光重合性組成物全量
(但し、後述する溶剤を除く。)に対して、20〜80
重量%の範囲であるのが好ましく、30〜70重量%の
範囲であるのが特に好ましい。尚、本発明の光重合性組
成物には、必要に応じて、各種添加剤、例えば、ヒドロ
キノン、p−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール等の熱重合7止剤、ジオクチルフ
タレート、ジドデシルフタレート、トリクレジルホスフ
ェート、ジオクチルアジペート、トリエチレングリコー
ルジカプリレート等の可塑剤、シランカップリング剤等
の密着性向上剤、塗布性改良剤、現像性改良剤、感度改
良剤、感脂化剤等の通常用いられる各種の添加剤が更に
含有されていてもよい。
【0085】本発明の前記光重合性組成物は、使用目的
に応じて、例えば、無溶剤で又は適当な溶剤を用いた溶
液又は分散液として支持体上に塗布し、乾燥させた形
態、或いは更にその上に酸素遮断のための保護層を設け
た形態、異相媒体中に小滴分散させて複数種を多層に塗
布した形態、マイクロカプセル中に内包させて支持体上
に塗布した形態等の使用形態を採って画像形成材として
用いられるが、本発明の光重合性組成物は、該組成物を
適当な溶剤を用いた溶液又は分散液として支持体上に塗
布した後、加熱し乾燥させることにより、支持体上に本
発明の光重合性組成物の層を形成させ、画像露光し、現
像処理した画像形成材として用いるのに好適である。
【0086】ここで、溶液又は分散液として用いるにお
ける溶剤としては、使用成分に対して十分な溶解度を持
ち、良好な塗膜性を与えるものであれば特に制限はない
が、具体的には、例えば、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
ルブアセテート等のセロソルブ系溶剤、エチレングリコ
ールアセテート、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、プロピレングリコール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジ
エチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル等のアルキレングリコール系溶剤、エチルホ
ルメート、アミルホルメート、エチルアセテート、エチ
ルアセトアセテート、プロピルアセテート、ブチルアセ
テート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、
アミルアセテート、メチル−3−メトキシプロピオネー
ト、エチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3
−エトキシプロピオネート、プロピル−3−メトキシプ
ロピオネート、ブチル−3−メトキシプロピオネート、
メチルラクテート、エチルラクテート、エチル−2−ヒ
ドロキシブチレート、ブチルブチレート、ブチルステア
レート、エチルカプレート、ジエチルオキサレート、エ
チルピルベート、エチルベンゾエート等のエステル系溶
剤、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタン、n−
ドデカン、ジイソブチレン、ジペンテン、ヘキセン、メ
チルシクロヘキセン、ビシクロヘキシル、ミネラルスピ
リット等の炭化水素系溶剤、アミルクロライド、ブチル
クロライド等のハロゲン化炭化水素系溶剤、3−メトキ
シ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−3−メチル
ペンタノール等のアルコール系溶剤、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、エチルイソブチルエーテル、
ジブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジアミル
エーテル、ジヘキシルエーテル等のエーテル系溶剤、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケト
ン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
チルイソアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘ
キシルケトン、メチルノニルケトン、ジイソプロピルケ
トン、ジイソブチルケトン、メトキシメチルペンタノ
ン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、3−メトキシ
プロピオン酸、3−エトキシプロピオン酸等のプロピオ
ン酸系溶剤、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、
ベンゾニトリル等の高極性溶剤、或いはこれらの混合溶
剤等が挙げられる。溶剤の使用割合は、光重合性組成物
の総量に対して、通常、重量比で1〜20倍程度の範囲
である。
【0087】前記溶剤は、沸点が100〜200℃の範
囲にあるものが好ましく、120〜170℃の範囲にあ
るものが更に好ましい。尚、本発明の光重合性組成物に
おいて、前記(G)成分の色材は、色材に、界面活性
剤、顔料誘導体、高分子化合物等の分散剤と溶剤を加え
て、例えば、ペイントコンディショナー、サンドグライ
ンダー、ボールミル、ロールミル、ストーンミル、ジェ
ットミル、ホモジナイザー等の分散機で、通常は、ガラ
スビーズ、ジルコニアビーズ等のビーズを用いて、10
0℃以下の温度で分散処理することによりインキとして
調製されたものであるのが好ましく、従って、前記
(G)成分の色材を含有する光重合性組成物の前記溶剤
による溶液又は分散液の調製は、予め前記溶剤に分散剤
を加えて色材を分散処理したインキに、前記(A)成分
のアルカリ可溶性樹脂、前記(B)成分のマレイミド共
重合体、前記(C)成分のエチレン性不飽和化合物、及
び前記(D)成分の光重合開始剤を加え、必要に応じ
て、更に前記(E)成分の増感色素、前記(F)成分の
水素供与性化合物、及びその他添加剤等を添加し、必要
に応じて更に前記溶剤を追加して濃度を調整することに
よりなされたものであるのが好ましい。
【0088】本発明において、前記光重合性組成物を前
記溶剤の溶液又は分散液として支持体上に塗布し、乾燥
させることにより、支持体上に前記光重合性組成物の層
を形成させ、画像露光し、現像処理する使用形態の中
で、特に、透明基板上に、前記光重合性組成物を用いた
画素又はブラックマトリックス、就中、画素を形成した
カラーフィルタとしての使用形態が好適である。
【0089】そのカラーフィルタの製造法としては、常
法に従って、透明基板上に、前記色材を含有する光重合
性組成物の溶液又は分散液を塗布し、乾燥させて光重合
性組成物の層を形成させた後、該層をフォトマスクを介
して画像露光し、現像処理することにより、色材として
黒色色材を用いてブラックマトリックスを形成すること
ができ、或いは、赤、緑、青(RGB)等の各色色材を
用いて各色毎に同様の操作を繰り返して実施することに
より画素を形成することができる。
【0090】ここで、その透明基板としては、例えば、
ポリエチレンテレフタレート等の飽和ポリエステル、ポ
リプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ
カーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスルホ
ン等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、
或いは各種のガラス板等が挙げられ、特に、耐熱性の点
からガラス板、耐熱性プラスチックが好ましく用いられ
る。尚、これら透明基板には、表面の接着性等を改良す
るために、予め、コロナ放電処理、オゾン処理、シラン
カップリング剤やウレタンポリマー等によるアンダーコ
ート処理等の表面処理が施されてもよい。
【0091】又、塗布は、特に限定されないが、例え
ば、スピンコーター、ワイヤーバー、フローコーター、
ダイコーター、ロールコーター、スプレーコーター等の
塗布装置を用いてなされ、乾燥は、ホットプレート、I
Rオーブン、コンベクションオーブン等を用いて、40
〜150℃程度の温度で、10秒〜60分程度の時間で
なされる。
【0092】又、画像露光する光源としては、例えば、
キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステンラン
プ、メタルハライドランプ、超高圧水銀灯、高圧水銀
灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯等のランプ光源や、アルゴ
ンイオンレーザー、YAGレーザー、エキシマーレーザ
ー、窒素レーザー等のレーザー光源等が用いられる。
尚、特定の照射光のみを用いる場合には、光学フィルタ
を利用してもよい。
【0093】又、現像液としては、未露光部の光重合性
組成物層を溶解させ得る有機溶剤、例えば、アセトン、
塩化メチレン、トリクレン、シクロヘキサノン等を用い
ることもできるが、例えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリ
ウム、珪酸リチウム、珪酸アンモニウム、メタ珪酸ナト
リウム、メタ珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、第二燐
酸ナトリウム、第三燐酸ナトリウム、第二燐酸アンモニ
ウム、第三燐酸アンモニウム、硼酸ナトリウム、硼酸カ
リウム、硼酸アンモニウム等の無機アルカリ剤、又は、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、モノブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパ
ノールアミン、ジイソプロパノールアミン等の有機アミ
ン化合物、水酸化テトラアルキルアンモニウム塩、テト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド等の有機アンモニウ
ム化合物等の有機アルカリ剤の水溶液が好ましく、これ
ら有機又は無機のアルカリ剤の0.1〜5重量%程度の
水溶液からなるアルカリ現像液が好ましく用いられる。
【0094】尚、後者のアルカリ現像液には、必要に応
じて、例えば、ナフタレンスルホン酸ナトリウム基、ベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム基を有するアニオン性界面
活性剤、ポリアルキレンオキシ基を有するノニオン性界
面活性剤、テトラアルキルアンモニウム基を有するカチ
オン性界面活性剤等の界面活性剤、水溶性の有機溶剤、
湿潤剤、水酸基又はカルボン酸基を有する低分子化合物
等を含有させることができ、特に、界面活性剤は、現像
性、解像性、地汚れ等の改良に有効である。
【0095】現像処理は、浸漬現像、スプレー現像、ブ
ラシ現像、超音波現像等により、通常10〜50℃、好
ましくは15〜45℃程度の温度でなされる。又、現像
処理後に、透明基板上に形成された画素及びブラックマ
トリックスの膜強度、耐溶剤性、及び耐アルカリ性等の
向上を図るため、150〜300℃程度の温度で熱処理
するのが好ましい。
【0096】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。(B)成分のN−置換マレイミド共重合樹脂の製造例1 N−シクロヘキシルマレイミド59.3g、メチルメタ
クリレート13.3g、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト8.62g、グリシジルメタクリレート18.8g、
アゾイソブチロニトリル2g、テルピノーレン1g、及
びエタノール133.3g、アセトン100.0gを反
応容器に仕込み、窒素雰囲気下、66℃で5時間反応さ
せた後、反応液をヘキサンに注ぎ、沈殿物を濾過し、減
圧乾燥させることにより、N−シクロヘキシルマレイミ
ド/メチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリ
レート/グリシジルメタクリレート共重合体78gを得
た。得られた共重合体のゲルパーミエーションクロマト
グラフィーによるポリスチレン換算の重量平均分子量は
14100であった。
【0097】前記で得られた共重合体10g、p−メト
キシフェノール0.015g、及びテトラエチルアンモ
ニウムクロライド0.03gをプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート16.1gに溶解させた
後、アクリル酸0.76gを滴下し、90℃で17時間
反応させることにより、側鎖にエチレン性不飽和結合を
有する樹脂の樹脂溶液を得た。得られた樹脂は、二重結
合当量が1019、重量平均分子量が16,300のも
のであった。
【0098】(A)成分のアルカリ可溶性樹脂の製造例
2(実施例および比較例用) 共重合割合がモル比で48/52であり、酸価が340
mgKOH/g、重量平均分子量が13,800のスチ
レン/アクリル酸共重合体10g、p−メトキシフェノ
ール0.05g、及びテトラエチルアンモニウムクロラ
イド0.015gをプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート23.2gに溶解させた後、3,4−
エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート9.6gを
滴下し、90℃で32時間反応させ、側鎖にエチレン性
不飽和結合を有するアルカリ可溶性樹脂の樹脂溶液を得
た。得られたバインダー樹脂は、酸価が54mgKOH
/g、重量平均分子量が28,000のものであった。
【0099】(A)成分のアルカリ可溶性樹脂の製造例
3(比較例用) N−シクロヘキシルマレイミド51.6g、アクリル酸
48.4g、エタノール400g、アゾイソブチロニト
リル2gを反応容器に仕込み、窒素雰囲気下で78℃、
5時間反応を行った後、反応液を水に注ぎ、沈殿物を濾
過、減圧乾燥して58gの共重合体を得た。KOHによ
る中和滴定を行ったところこの樹脂の酸価は309mg
KOH/gであり、酸価から換算した組成比は、シクロ
ヘキシルマレイミド/アクリル酸=38/62(mol
/mol)であった。また分子量はゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)分析より、ポリスチレ
ン換算で重量平均分子量8500であった。このアルカ
リ可溶性樹脂をプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートに溶解し、40%のプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート溶液(樹脂溶液)とし
た。
【0100】色材インキ調製例1 (G)成分の色材としてのフタロシアニンブルー(東洋
インキ社製「リオノールブルーES」)22.4gを、
高分子分散剤(ビックケミー社製「Disperbyk
161」)8.97g、及び分散助剤(ゼネカ社製「ソ
ルスパース5000」)1.12gと共に、溶媒として
のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
74g、及び、0.5mm径のジルコニアビーズを入れ
たペイントコンディショナーに仕込み、25〜45℃で
6時間分散処理することにより、青色インキを調製し
た。
【0101】実施例1 (A)成分のアルカリ可溶性樹脂として前記アルカリ可
溶性樹脂の製造例2で得られた樹脂溶液2.82g、
(B)成分のN−置換マレイミド共重合樹脂成分として
前記N−置換マレイミド共重合樹脂成分の製造例1で得
られた樹脂溶液2.82g、(C)成分のエチレン性不
飽和化合物としてジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート0.75g、(D)成分の光重合開始剤として
2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,
5,5′−テトラフェニルビイミダゾール0.10g、
(E)成分の増感色素として4,4′−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン0.07g、(F)成分の水素
供与性化合物として2−メルカプトベンゾチアゾール
0.02g、及び(G)成分の色材として前記調製例1
で得られた青色インキ5.67g、並びに弗素系界面活
性剤(住友スリーエム社製「FC−430」)0.00
1gを、溶媒としてのプロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート12.65gに加えて、攪拌、混合
することにより、光重合性青色組成物(塗布液)を調製
した。
【0102】<耐熱性評価>この光重合性青色組成物
(塗布液)をスピンコーターにてガラス基板(旭硝子社
製「AN635」)に塗布し、ホットプレートにて70
℃で2分30秒間乾燥させることにより、光重合性組成
物層を形成した。次いで、この光重合性組成物層を超高
圧水銀灯で200mj/cm2の露光量で露光した後、
空気中、230℃で30分間の熱処理(ポストベーク)
を施すことにより、重合、硬化させて着色樹脂層とし
た。この着色樹脂層を有するガラス基板について、波長
450nmにおける光線透過率を分光光度計(日立計測
エンジニアリング社製「U−3500」)を用いて測定
した。引き続いて、この着色樹脂層を有するガラス基板
を230℃で3時間放置した後、その光線透過率を前記
と同様にして測定したところ、予め測定したポストベー
ク後の着色樹脂層を有するガラス基板の光線透過率に対
して、光線透過率(%)の絶対値として1.85ポイン
トの低下量であった。
【0103】<画像形成性評価>ガラス基板(旭硝子社
製AN635)上に前記光重合性青色組成物をスピンコ
ートし、ホットプレートで70℃にて2分30秒加熱乾
燥し、厚さ1.5μmの光重合性組成物層を得た。この
塗膜に、フォトマスクを介して、超高圧水銀灯を用いて
100〜200mJ/cm2の紫外線を照射した。この
後アルカリ現像液(炭酸カリウム2.1wt%、炭酸水
素カリウム0.15wt%、界面活性剤:花王製「エマ
ルゲンA−60」4.0wt%水溶液)でシャワー現像
し超純水で10秒水洗し、青色パターンを形成した。現
像後のパターンを観察したところ、200mJ/cm2
の露光および90秒の現像で未露光部が溶解除去でき、
ライン形状、密着性の良好なパターンが得られた。
【0104】比較例1 <耐熱性評価>(B)成分のN−置換マレイミド共重合
樹脂成分を用いなかった以外は、実施例1と同様にして
得られた光重合性組成物(塗布液)を、実施例1と同様
にガラス基板上に塗布・乾燥することにより光重合性組
成物層を形成し、露光・熱処理(ポストベーク)を施す
ことにより着色樹脂層とした。この着色樹脂層を有する
ガラス基板について、実施例1と同様にして光線透過率
を測定し、引き続いて、この着色樹脂層を有するガラス
基板を230℃で3時間放置した後、その光線透過率を
測定したところ、予め測定したポストベーク後の着色樹
脂層を有するガラス基板の光線透過率に対して、光線透
過率(%)の絶対値として3.67ポイントの低下が認
められた。
【0105】比較例2 <耐熱性評価>(A)成分および(B)成分のいずれも
用いず、代わりにバインダー樹脂として前記アルカリ可
溶性樹脂の製造例3で得られた樹脂を用いた外は、実施
例1と同様にして得られた光重合性組成物(塗布液)
を、実施例1と同様にガラス基板上に塗布・乾燥するこ
とにより光重合性組成物層を形成し、露光・熱処理(ポ
ストベーク)を施すことにより着色樹脂層とした。この
着色樹脂層を有するガラス基板について、実施例1と同
様にして光線透過率を測定し、引き続いて、この着色樹
脂層を有するガラス基板を230℃で3時間放置した
後、その光線透過率を測定したところ、予め測定したポ
ストベーク後の着色樹脂層を有するガラス基板の光線透
過率に対して、光線透過率(%)の絶対値として1.5
0ポイントの低下が認められた。
【0106】<画像形成性評価>さらに実施例1と同様
の工程にて青色パターンの形成を試みたところ、200
mJ/cm2の露光では十分な感度が得られず、パター
ンを形成することができなかった。実施例1と比較例1
の結果より、N−置換マレイミド由来の繰り返し単位を
有しない樹脂を用いた組成物は、本発明の光重合性組成
物より耐熱性に劣ることがわかる。また実施例1と比較
例2の結果より、側鎖にエチレン性不飽和二重結合を有
さない樹脂を用いた組成物は、本発明の光重合性組成物
より画像形成性(感度)が劣ることがわかる。このよう
に、本発明の光重合性組成物により形成された青色樹脂
層は、高温下に晒されても、比較例に代表される従来の
光重合性組成物の場合に較べて、耐熱分解性に優れると
共に、光線透過率の低下が小さく結果として色劣化が少
なく、耐熱性に優れていることが明らかである。また、
画像形成性についても良好であることも明らかである。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、良好な画像形成性を有
すると共に耐熱性に優れた光重合性組成物、及び、該光
重合性組成物を用いたカラーフィルタを提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 299/00 C08F 299/00 C08K 5/00 C08K 5/00 C08L 35/00 C08L 35/00 101/06 101/06 101/08 101/08 101/12 101/12 G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 (72)発明者 藤原 英資 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA10 AB13 BC07 BC31 BC51 BC53 BC54 BC69 BC81 BC85 BC92 CA01 CA14 CA28 CA39 CC11 2H048 BA11 BA45 BA48 BB02 BB14 BB15 BB42 4J002 BD102 BF022 BG012 BG031 BG042 BG052 BG071 BG132 BH021 BH022 CD192 DA038 DE118 EA046 EE037 EF046 EF076 EH056 EH076 EH136 EP016 ET006 EU117 EU187 EU217 EV026 EZ007 FD098 FD147 GP00 4J011 PA02 PA03 PA04 PA22 PA38 PA39 PA69 PB19 PB25 PC02 PC08 QA02 QA03 QA04 QA06 QA09 QA12 QA15 QB01 QB03 QC03 QC07 RA03 RA12 RA14 RA17 SA01 SA21 SA78 SA79 SA83 SA86 UA06 VA01 WA01 WA10 4J027 AA02 AA08 AJ01 AJ05 AJ08 BA05 BA06 BA07 BA14 BA19 BA20 BA21 BA23 BA25 BA26 BA27 BA28 CA11 CA12 CA14 CA21 CA34 CB08 CB09 CB10 CC04 CD08 CD10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記(B)成分、(C)成
    分、(D)成分および(G)成分を含有してなることを
    特徴とする光重合性組成物。 (B) N−置換マレイミド由来の繰り返し単位(I)
    と、下記繰り返し単位(II)を含む、N−置換マレイミ
    ド共重合体 【化1】 (式中、Xは2価の連結基を表し、R1は任意の置換
    基、R2ないしR5は各々独立して水素原子または炭素数
    1〜3のアルキル基を表す。) (C)エチレン性不飽和化合物 (D)光重合開始剤 (G)色剤
  2. 【請求項2】 繰り返し単位(I)におけるR1が、置
    換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有して
    いてもよいシクロアルキル基である、請求項1に記載の
    光重合性組成物。
  3. 【請求項3】 繰り返し単位(I)の共重合割合が5〜
    80モル%である、請求項1又は2に記載の光重合性組
    成物。
  4. 【請求項4】 (B)N−置換マレイミド共重合体の二
    重結合当量が2000以下である、請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の光重合性組成物。
  5. 【請求項5】 繰り返し単位(II)が下記構造(III)で
    ある、請求項1乃至4のいずれかに記載の光重合性組成
    物。 【化2】 (式中、R2ないしR5は繰り返し単位(II)におけると
    同義であり、X1は置換基を有していてもよいアルキレ
    ン基、シクロアルキレン基またはアルキレン基とシクロ
    アルキレン基が結合して成る2価の基を表す。)
  6. 【請求項6】 更に(A)アルカリ可溶性樹脂を含有す
    る、請求項1乃至5の何れかに記載の光重合性組成物。
  7. 【請求項7】 (A)アルカリ可溶性樹脂の酸価が5〜
    250mgKOH/gである、請求項6記載の光重合性
    組成物。
  8. 【請求項8】 (A)アルカリ可溶性樹脂の重量平均分
    子量が1,500〜150,000である、請求項6ま
    たは7記載の光重合性組成物。
  9. 【請求項9】 (A)アルカリ可溶性樹脂が、カルボキ
    シル基含有共重合体に、脂環式エポキシ基含有エチレン
    性不飽和化合物を反応させることにより得られたもので
    ある、請求項6乃至8のいずれかに記載の光重合性組成
    物。
  10. 【請求項10】 透明基板上に、請求項1ないし9のい
    ずれかに記載の光重合性組成物を用いた画素が形成され
    てなることを特徴とするカラーフィルタ。
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