JP2002062167A - 流量計測システム - Google Patents
流量計測システムInfo
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- JP2002062167A JP2002062167A JP2000250000A JP2000250000A JP2002062167A JP 2002062167 A JP2002062167 A JP 2002062167A JP 2000250000 A JP2000250000 A JP 2000250000A JP 2000250000 A JP2000250000 A JP 2000250000A JP 2002062167 A JP2002062167 A JP 2002062167A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】流体中に気泡が混入した場合等の異常を正確か
つリアルタイムに検出することが可能な流量計測システ
ムの提供。 【解決手段】本発明は、ポンプ3の駆動により流体が吸
入される管路2上に流体の流量を検出する流量計5を設
けた流量計測システムにおいて、流量計5から出力され
る流体の計測信号に基づく比較基礎データを所定個数取
得し、これら比較基礎データの最大値と最小値との差分
値を求め、この差分値を予め設定された差分値検定用の
閾値と比較する制御手段10を備えていることを特徴と
する。このように差分値と閾値とを比較するようにする
と、流体全体の密度が変動した場合等にも正確な異常検
出が可能になる。
つリアルタイムに検出することが可能な流量計測システ
ムの提供。 【解決手段】本発明は、ポンプ3の駆動により流体が吸
入される管路2上に流体の流量を検出する流量計5を設
けた流量計測システムにおいて、流量計5から出力され
る流体の計測信号に基づく比較基礎データを所定個数取
得し、これら比較基礎データの最大値と最小値との差分
値を求め、この差分値を予め設定された差分値検定用の
閾値と比較する制御手段10を備えていることを特徴と
する。このように差分値と閾値とを比較するようにする
と、流体全体の密度が変動した場合等にも正確な異常検
出が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量を計測
するために用いる流量計測システムに関し、詳しくは、
流量計測システムにおいて発生する異常の検出を可能と
した流量計測システムに関する。
するために用いる流量計測システムに関し、詳しくは、
流量計測システムにおいて発生する異常の検出を可能と
した流量計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】配管路内を流れる気体、液体などの流量
を計測するため、従来から図4に示す流量計測システム
1′が知られている。この流量計測システム1′は、例
えば酪農家を回って貯乳タンクに貯蔵された、流体の一
例である牛乳を回収する巡回集乳車に備えられているも
のであり、前記貯乳タンクに接続可能かつ常時集乳車の
集乳タンクに接続された管路2を有し、この管路2中
に、ポンプ3、エアセパレータ4及び流量計5′を設
け、これらを制御手段6によって制御するように構成さ
れている。
を計測するため、従来から図4に示す流量計測システム
1′が知られている。この流量計測システム1′は、例
えば酪農家を回って貯乳タンクに貯蔵された、流体の一
例である牛乳を回収する巡回集乳車に備えられているも
のであり、前記貯乳タンクに接続可能かつ常時集乳車の
集乳タンクに接続された管路2を有し、この管路2中
に、ポンプ3、エアセパレータ4及び流量計5′を設
け、これらを制御手段6によって制御するように構成さ
れている。
【0003】前記エアセパレータ4は、牛乳内に混じる
気泡を分離するためのものであり、所定の処理速度で流
体中から気泡を分離除去するように構成されている。ま
た、前記流量計5′は、最近広く使用されているコリオ
リ質量流量計である。このコリオリ質量流量計は、流体
が流れるセンサチューブの両端を支持して設け、このセ
ンサチューブの中央部に振動を与える加振機を備えた周
知の2管式のものである。このコリオリ質量流量計は、
振動するセンサチューブに流体を流した時、コリオリ力
によりセンサチューブの両端支持部と中央部との間の対
称2位置に質量流量に比例する振動位相差が生じること
を検出して、流体の流量を求めるように構成されてい
る。
気泡を分離するためのものであり、所定の処理速度で流
体中から気泡を分離除去するように構成されている。ま
た、前記流量計5′は、最近広く使用されているコリオ
リ質量流量計である。このコリオリ質量流量計は、流体
が流れるセンサチューブの両端を支持して設け、このセ
ンサチューブの中央部に振動を与える加振機を備えた周
知の2管式のものである。このコリオリ質量流量計は、
振動するセンサチューブに流体を流した時、コリオリ力
によりセンサチューブの両端支持部と中央部との間の対
称2位置に質量流量に比例する振動位相差が生じること
を検出して、流体の流量を求めるように構成されてい
る。
【0004】前述の従来の流量計測システム1′では、
ポンプ3が作動して牛乳が管路2内に吸入されると、ま
ず、牛乳中の気泡がエアセパレータ4により分離除去さ
れる。その後、牛乳は流量計5′を通り、ここで質量流
量を計測される。
ポンプ3が作動して牛乳が管路2内に吸入されると、ま
ず、牛乳中の気泡がエアセパレータ4により分離除去さ
れる。その後、牛乳は流量計5′を通り、ここで質量流
量を計測される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の流量計測シ
ステム1′においては、エアセパレータ4によっては微
細な気泡などを除去することができない。また、管路中
の牛乳の流量、管路の形状等に起因するキャビテーショ
ン(空洞化現象)が発生し、これによっても流体中に気
泡が発生してしまうこともある。これに対し、流量計
5′においては、流体中に気泡が存在していると、その
影響でコリオリの力が大きく変化し、センサチューブの
前記振動位相差が大きくなる。このため、流体中に気泡
が含まれていると、流量計5′によって検出される流量
が実際よりも多くなってしまうが、従来は、このような
異常を検出することができなかった。
ステム1′においては、エアセパレータ4によっては微
細な気泡などを除去することができない。また、管路中
の牛乳の流量、管路の形状等に起因するキャビテーショ
ン(空洞化現象)が発生し、これによっても流体中に気
泡が発生してしまうこともある。これに対し、流量計
5′においては、流体中に気泡が存在していると、その
影響でコリオリの力が大きく変化し、センサチューブの
前記振動位相差が大きくなる。このため、流体中に気泡
が含まれていると、流量計5′によって検出される流量
が実際よりも多くなってしまうが、従来は、このような
異常を検出することができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みて創成されたものであり、ポンプの駆動により流体が
吸入される管路上に、流体の流量を検出する流量計とを
設けた流量計測システムにおいて、流量計から出力され
る流体の計測信号に基づく比較基礎データを所定個数取
得し、これら比較基礎データの最大値と最小値との差分
値を求め、この差分値を予め設定された差分値検定用の
閾値と比較する制御手段を備えていることを特徴とす
る。
みて創成されたものであり、ポンプの駆動により流体が
吸入される管路上に、流体の流量を検出する流量計とを
設けた流量計測システムにおいて、流量計から出力され
る流体の計測信号に基づく比較基礎データを所定個数取
得し、これら比較基礎データの最大値と最小値との差分
値を求め、この差分値を予め設定された差分値検定用の
閾値と比較する制御手段を備えていることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。なお、上記従来の技術
の欄で紹介した流量計測システム1′と同様の構成につ
いては、同じ符号を付し、それぞれの説明については省
略するものとする。また、被計測流体は、従来例と同じ
く牛乳とする。
ないし図3に基づいて説明する。なお、上記従来の技術
の欄で紹介した流量計測システム1′と同様の構成につ
いては、同じ符号を付し、それぞれの説明については省
略するものとする。また、被計測流体は、従来例と同じ
く牛乳とする。
【0008】図1は、本発明に係る流量計測システム1
を示すものであり、この流量計測システムは、従来例で
紹介した巡回集乳車の集乳タンク(図示せず)等に流出
側が連結される管路2と、ポンプ3と、エアセパレータ
4と、コリオリ質量流量計5(以下、単に流量計5とい
う)と、制御手段10とを備えている。なお、この流量
計測システムにおける管路2の流入側には、酪農家に備
え付けられた貯乳タンクに接続可能なジョイント(図示
せず)が設けられる。
を示すものであり、この流量計測システムは、従来例で
紹介した巡回集乳車の集乳タンク(図示せず)等に流出
側が連結される管路2と、ポンプ3と、エアセパレータ
4と、コリオリ質量流量計5(以下、単に流量計5とい
う)と、制御手段10とを備えている。なお、この流量
計測システムにおける管路2の流入側には、酪農家に備
え付けられた貯乳タンクに接続可能なジョイント(図示
せず)が設けられる。
【0009】前記流量計測システム1における前記流量
計5は、従来の技術で述べた流量計5′と同じ原理で質
量流量を計測するものであり、この流量計5は、センサ
チューブの振動数からセンサチューブを流れる牛乳の流
量を算定し、これに対応する流量信号を出力可能な流量
信号出力部5aと、センサチューブの振動数から牛乳の
密度を示す密度を算定し、これに対応する密度信号を出
力可能な密度信号出力部5bとを備えている。なお、本
発明の実施の形態では、この流量計5の密度信号出力部
5bから出力される計測信号の一例である密度信号を異
常検出に利用する場合について説明する。
計5は、従来の技術で述べた流量計5′と同じ原理で質
量流量を計測するものであり、この流量計5は、センサ
チューブの振動数からセンサチューブを流れる牛乳の流
量を算定し、これに対応する流量信号を出力可能な流量
信号出力部5aと、センサチューブの振動数から牛乳の
密度を示す密度を算定し、これに対応する密度信号を出
力可能な密度信号出力部5bとを備えている。なお、本
発明の実施の形態では、この流量計5の密度信号出力部
5bから出力される計測信号の一例である密度信号を異
常検出に利用する場合について説明する。
【0010】前記制御手段10は、図1に示すように、
制御部11と、ポンプ3を駆動制御するためのポンプ駆
動部12と、流量計5による検出流量等の各種情報を表
示する表示部13と、前記流量計5から出力される密度
信号に対応する密度値、閾値、ポンプ駆動制御プログラ
ム、その他の各種制御パラメータ等が記憶された記憶部
14と、作業開始指令信号及び作業終了指令信号、閾値
等の情報入力が可能な操作部15とを備えている。
制御部11と、ポンプ3を駆動制御するためのポンプ駆
動部12と、流量計5による検出流量等の各種情報を表
示する表示部13と、前記流量計5から出力される密度
信号に対応する密度値、閾値、ポンプ駆動制御プログラ
ム、その他の各種制御パラメータ等が記憶された記憶部
14と、作業開始指令信号及び作業終了指令信号、閾値
等の情報入力が可能な操作部15とを備えている。
【0011】流量計5の密度信号出力部5bから出力さ
れる密度信号は制御部11に入力され、制御部11は、
この密度信号に基づいて比較基礎データの一例である密
度値を算定し、これを記憶部14に記憶させる。記憶部
14は密度値をn個登録可能なテーブルを有しており、
このテーブルに常に最新のn個の密度値を登録する。つ
まり、記憶部14は、制御サイクル毎に制御部11から
新しい密度値が送られる度、最も古い密度値(n回前の
制御サイクルで取得された密度値)を新しい密度値に置
換する。また、前述の記憶部14に記憶される閾値は、
作業者が前もって操作部15から入力した値であり、こ
の閾値には、前述のn個の密度値の内の最大値と最小値
との差を示す差分値の許容値が設定される。
れる密度信号は制御部11に入力され、制御部11は、
この密度信号に基づいて比較基礎データの一例である密
度値を算定し、これを記憶部14に記憶させる。記憶部
14は密度値をn個登録可能なテーブルを有しており、
このテーブルに常に最新のn個の密度値を登録する。つ
まり、記憶部14は、制御サイクル毎に制御部11から
新しい密度値が送られる度、最も古い密度値(n回前の
制御サイクルで取得された密度値)を新しい密度値に置
換する。また、前述の記憶部14に記憶される閾値は、
作業者が前もって操作部15から入力した値であり、こ
の閾値には、前述のn個の密度値の内の最大値と最小値
との差を示す差分値の許容値が設定される。
【0012】また、前記制御部11は、図2及び図3に
示すように、 1)作業開始指令信号を待つ。S001 2)ポンプ駆動部12に駆動指令信号を出力する。(ポ
ンプが駆動する)この時、同時にタイマ始動。S002 3)タイマがタイムアップするのを待つ。S003 4)流量計5の密度信号を取得して密度値を求め、この
密度値を記憶部14へ送る。S004 5)密度値が所定のn個記憶されているか否かを確認す
る。n個ない場合は、4)に戻る。S005 6)n個の密度値の内の最大値、最小値を判定し、その
差である差分値ΔDを求める。S006 7)差分値ΔDと閾値kとを比較する。ΔD<kならば
9)にジャンプする。S007 8)表示部13に異常表示指令信号を出力する。S00
8 9)作業終了指令信号の入力があったか否かを確認す
る。ない場合は4)に戻る。S009 10)流量計5の計測流量値を読み込む。S010 11)ポンプ駆動部12にポンプ停止指令信号を出力す
るとともに、表示部13に流量表示指令信号を出力す
る。S011 12)記憶部14の密度値、流量計5の計測流量値等を
リセットする。S01213)エンド。 となる制御を行うよう構成されている。
示すように、 1)作業開始指令信号を待つ。S001 2)ポンプ駆動部12に駆動指令信号を出力する。(ポ
ンプが駆動する)この時、同時にタイマ始動。S002 3)タイマがタイムアップするのを待つ。S003 4)流量計5の密度信号を取得して密度値を求め、この
密度値を記憶部14へ送る。S004 5)密度値が所定のn個記憶されているか否かを確認す
る。n個ない場合は、4)に戻る。S005 6)n個の密度値の内の最大値、最小値を判定し、その
差である差分値ΔDを求める。S006 7)差分値ΔDと閾値kとを比較する。ΔD<kならば
9)にジャンプする。S007 8)表示部13に異常表示指令信号を出力する。S00
8 9)作業終了指令信号の入力があったか否かを確認す
る。ない場合は4)に戻る。S009 10)流量計5の計測流量値を読み込む。S010 11)ポンプ駆動部12にポンプ停止指令信号を出力す
るとともに、表示部13に流量表示指令信号を出力す
る。S011 12)記憶部14の密度値、流量計5の計測流量値等を
リセットする。S01213)エンド。 となる制御を行うよう構成されている。
【0013】上記流量計測システムにおいては、管路2
の流入側の端部を酪農家の貯乳タンクに接続し、操作部
17から作業開始指令信号が入力されると、ポンプ駆動
部12によりポンプ3が駆動制御されて、管路2内に牛
乳が吸入される。同時に、エアセパレータ4により流入
する牛乳中の気泡の分離除去が開始される。この時、ポ
ンプ3の始動に合わせてタイマ(図示せず)の計時が開
始される。このタイマは、エアセパレータ4によって管
路2内の気泡が除去され、流量計5の流量信号がある程
度安定するまでに要する時間を計時するようになってい
る。
の流入側の端部を酪農家の貯乳タンクに接続し、操作部
17から作業開始指令信号が入力されると、ポンプ駆動
部12によりポンプ3が駆動制御されて、管路2内に牛
乳が吸入される。同時に、エアセパレータ4により流入
する牛乳中の気泡の分離除去が開始される。この時、ポ
ンプ3の始動に合わせてタイマ(図示せず)の計時が開
始される。このタイマは、エアセパレータ4によって管
路2内の気泡が除去され、流量計5の流量信号がある程
度安定するまでに要する時間を計時するようになってい
る。
【0014】タイマがタイムアップすると、制御部11
は流量計5の密度信号を取得して密度値を求め、これを
記憶部14に記憶させる。計測開始当初は記憶部14に
記憶された密度値がn個ないため、密度値がn個になる
まで、この密度値の取得処理が繰り返される。この時、
密度値の取得サイクルは後の取得サイクルよりも短くな
るため、流量計測開始時に管路2内の牛乳の量が不安定
な場合も、これを正確に検出して異常表示を行うことが
できる。
は流量計5の密度信号を取得して密度値を求め、これを
記憶部14に記憶させる。計測開始当初は記憶部14に
記憶された密度値がn個ないため、密度値がn個になる
まで、この密度値の取得処理が繰り返される。この時、
密度値の取得サイクルは後の取得サイクルよりも短くな
るため、流量計測開始時に管路2内の牛乳の量が不安定
な場合も、これを正確に検出して異常表示を行うことが
できる。
【0015】密度値Dがn個取得されると、制御部11
は、このn個の密度値D1〜Dnの内の最大値と最小値
との差を差分値ΔD1として求め、これを予め操作部1
5から入力設定されている閾値kと比較する。この時、
差分値ΔD1が閾値k以上の値である場合は、流量変動
の許容範囲を超えていると見なされ、表示部13によっ
て例えば「キャビテーション発生」等の異常表示がなさ
れる。差分値ΔD1が閾値kよりも小さい値である場合
は、正常と見なされる。
は、このn個の密度値D1〜Dnの内の最大値と最小値
との差を差分値ΔD1として求め、これを予め操作部1
5から入力設定されている閾値kと比較する。この時、
差分値ΔD1が閾値k以上の値である場合は、流量変動
の許容範囲を超えていると見なされ、表示部13によっ
て例えば「キャビテーション発生」等の異常表示がなさ
れる。差分値ΔD1が閾値kよりも小さい値である場合
は、正常と見なされる。
【0016】その後、停止スイッチ等により作業終了指
令信号の入力がなされていない場合、制御部11は新し
い密度値Dn+1を取得し、これを記憶部14の密度値
D1と置き換える。つまり、記憶部14に記憶された密
度値は密度値D2〜Dn+1のn個となる。そして、制
御部11は、このn個の密度値D2〜Dn+1から差分
値ΔD2を求め、これを閾値kと比較する処理を行う。
このようにして、順次n個の密度値が更新され、更新毎
に差分値ΔD3,ΔD4・・・が求められ、これらが閾
値kと比較処理される。このような処理が行われる中で
表示部13において異常表示が続くようであれば、作業
者によってシステムを停止させたり、ポンプ3の速度を
低速に切り換えたりして、異常を解消するための処置が
とられる。
令信号の入力がなされていない場合、制御部11は新し
い密度値Dn+1を取得し、これを記憶部14の密度値
D1と置き換える。つまり、記憶部14に記憶された密
度値は密度値D2〜Dn+1のn個となる。そして、制
御部11は、このn個の密度値D2〜Dn+1から差分
値ΔD2を求め、これを閾値kと比較する処理を行う。
このようにして、順次n個の密度値が更新され、更新毎
に差分値ΔD3,ΔD4・・・が求められ、これらが閾
値kと比較処理される。このような処理が行われる中で
表示部13において異常表示が続くようであれば、作業
者によってシステムを停止させたり、ポンプ3の速度を
低速に切り換えたりして、異常を解消するための処置が
とられる。
【0017】キャビテーションの発生などで牛乳中に気
泡等が混入した場合、密度値はほとんどの場合プラス方
向に変動するが、ごくまれにマイナス方向に変動する場
合もある。単に密度値Dと閾値とを比較する場合には、
このような密度値のマイナス方向への変動に対処するた
めに閾値をプラス用とマイナス用の二つ用意しておく必
要があるが、本願のようにn個の密度値から得られる差
分値ΔDを閾値との比較対象とすれば、閾値は一つだけ
でよくなる。また、沈殿が生じるような流体にあって
は、貯留タンク内の上層部と下層部とで密度の違いが起
こるが、このような特性を持つ流体を計測する場合に
も、予め貯留タンク内の流体を撹拌しておかなくても、
差分値ΔDと閾値との比較によって正確な異常検出を行
うことができる。
泡等が混入した場合、密度値はほとんどの場合プラス方
向に変動するが、ごくまれにマイナス方向に変動する場
合もある。単に密度値Dと閾値とを比較する場合には、
このような密度値のマイナス方向への変動に対処するた
めに閾値をプラス用とマイナス用の二つ用意しておく必
要があるが、本願のようにn個の密度値から得られる差
分値ΔDを閾値との比較対象とすれば、閾値は一つだけ
でよくなる。また、沈殿が生じるような流体にあって
は、貯留タンク内の上層部と下層部とで密度の違いが起
こるが、このような特性を持つ流体を計測する場合に
も、予め貯留タンク内の流体を撹拌しておかなくても、
差分値ΔDと閾値との比較によって正確な異常検出を行
うことができる。
【0018】なお、以上の説明では密度値を用いて異常
検出を行う場合を述べたが、密度値以外にも例えば流量
計が出力する流量信号から得られる流量値を異常検出の
指標として用いることも可能であり、そうした場合にも
得られる効果は同じである。
検出を行う場合を述べたが、密度値以外にも例えば流量
計が出力する流量信号から得られる流量値を異常検出の
指標として用いることも可能であり、そうした場合にも
得られる効果は同じである。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る流量計測システムの異常検
出装置は、流量計から出力される所定個数(n個)の流
量関連信号から得られる密度値等の差(差分値)をと
り、この差分値を閾値と比較するようになっている。こ
れにより、例えばキャビテーションの発生等により流体
中に微量の気泡が混入した場合の瞬間的な流量変動等の
異常を精度よく、リアルタイムに検出することができ、
よって異常への対処を綿密かつ迅速に行うことが可能に
なる等の利点がある。
出装置は、流量計から出力される所定個数(n個)の流
量関連信号から得られる密度値等の差(差分値)をと
り、この差分値を閾値と比較するようになっている。こ
れにより、例えばキャビテーションの発生等により流体
中に微量の気泡が混入した場合の瞬間的な流量変動等の
異常を精度よく、リアルタイムに検出することができ、
よって異常への対処を綿密かつ迅速に行うことが可能に
なる等の利点がある。
【図1】本発明に係る流量計測システムの概略説明図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係る流量計測システムの制御処理の前
段部分を示すフローチャートである。
段部分を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る流量計測システムの制御処理の後
段部分を示すフローチャートである。
段部分を示すフローチャートである。
【図4】従来例の説明図である。
1 流量計測システム 2 管路 3 ポンプ 4 エアセパレータ 5 コリオリ質量流量計 5a 流量信号出力部 5b 密度信号出力部 10 制御手段 11 制御部 12 ポンプ駆動部 13 表示部 14 記憶部 15 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01F 15/08 G01F 15/08
Claims (1)
- 【請求項1】ポンプの駆動により流体が吸入される管路
上に、流体の流量を検出する流量計とを設けた流量計測
システムにおいて、 流量計から出力される流体の計測信号に基づく比較基礎
データを所定個数取得し、これら比較基礎データの最大
値と最小値との差分値を求め、この差分値を予め設定さ
れた差分値検定用の閾値と比較する制御手段を備えてい
ることを特徴とする流量計測システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250000A JP2002062167A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 流量計測システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250000A JP2002062167A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 流量計測システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002062167A true JP2002062167A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18739654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000250000A Pending JP2002062167A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 流量計測システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002062167A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521468A (ja) * | 2003-09-29 | 2007-08-02 | マイクロ・モーション・インコーポレーテッド | コリオリ流量計用の診断装置及び方法 |
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