JP2002061974A - スターリング冷凍システム及び冷却装置 - Google Patents

スターリング冷凍システム及び冷却装置

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JP2002061974A JP2000250855A JP2000250855A JP2002061974A JP 2002061974 A JP2002061974 A JP 2002061974A JP 2000250855 A JP2000250855 A JP 2000250855A JP 2000250855 A JP2000250855 A JP 2000250855A JP 2002061974 A JP2002061974 A JP 2002061974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォームセクションからの放熱を促進させて
冷却効率の向上を図ったコンパクトなスターリング冷凍
システムを提供する。 【解決手段】 作動媒体が封入されたシリンダ9a内を
所定の位相差で往復動するピストン2及びディスプレー
サ1と、前記シリンダ9a内に形成された膨張空間7内
における前記ディスプレーサ1の往復動に伴う前記作動
媒体の膨張により外部から吸熱して冷熱を生ずるコール
ドセクション4と、前記シリンダ9a内に形成された圧
縮空間8内における前記ピストン2の往復動に伴う前記
作動媒体の圧縮により外部に放熱するウォームセクショ
ン10とを有するスターリング冷凍機9と、該スターリ
ング冷凍機9の軸線を中心として円筒状に形成された放
熱用熱交換器11と、前記ウォームセクション10と前
記放熱用熱交換器11とを配管14にて接続してなる閉
回路と、該閉回路内で冷媒16を循環させる循環ポンプ
15とを備えたことを特徴とするスターリング冷凍シス
テム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機を備えた冷凍システム及びそれを用いる冷蔵庫等の冷
却装置に関するものである。
【0002】一般に、家庭用冷蔵庫等の冷凍サイクル装
置では、冷媒にフロンを用いた蒸気圧縮式の冷凍サイク
ルが採用されている。このフロン冷媒は、オゾン破壊係
数が大きく、環境問題の点で世界的に使用が規制される
趨勢にあることは周知の通りである。
【0003】近年、蒸気圧縮式の冷凍サイクルに代わる
新しい冷凍技術として、逆スターリングサイクルを利用
したスターリング冷凍機の研究が進められている。この
スターリング冷凍機は、作動媒体にヘリウム等の不活性
ガスを使用しているため、地球環境に悪い影響を及ぼす
ことなく、効率よく極低温を得ることができる。
【0004】逆スターリングサイクルは、リニアモータ
等の外部動力でピストンを運動させることにより、同一
のシリンダ内でピストンと所定の位相差を維持して反復
運動されるディスプレーサと共に作動媒体を圧縮・膨張
させ、それを繰り返すことにより放熱・吸熱を行う密閉
サイクルである。
【0005】
【従来の技術】このスターリング冷凍機は、コールドセ
クションと呼ばれる低温部から得られる冷熱を効率よく
搬送する手段が必要であるとともに、スターリング冷凍
機の冷凍能力が高くなればなる程、放熱部のウォームセ
クションにて発生する熱量も増大するため、その熱量を
効率よく放熱させてやらなければ、結果として、スター
リング冷凍機の能力が低下し、コールドセクションで得
られる冷熱量も減少する。
【0006】例えば、特開平7−180921号公報に
開示されているスターリング冷蔵庫は、図20に示すよ
うに、冷蔵庫本体100の庫内の上部奥方に庫内を冷却
する冷却器101を配し、本体下部の機械室内にスター
リング冷凍機102を配設している。そのスターリング
冷凍機102のコールドセクション103と、冷却器1
01を配管104にて接続し、該配管104内に充填さ
せた作動媒体を循環させ、この作動媒体を介してスター
リング冷凍機102の駆動によりコールドセクション1
03から発生させた冷熱を庫内の冷却器101に伝達さ
せている。
【0007】そして、冷却器101に搬送された冷熱と
庫内の空気とを冷却器101の表面において熱交換させ
て得られる冷気をファン105により庫内に送出して、
庫内を所定の温度に冷却する。一方、スターリング冷凍
機102のウォームセクション106には、放熱用フィ
ン107を配設して送風ファン108にて通風し、ウォ
ームセクション106から放熱を促進する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、家庭用
又は業務用として需要が見込まれるスターリング冷凍機
は、数百ワットレベルの冷凍能力を必要とするが、上記
の従来の構成ではそのレベルの冷凍能力を実現しようと
すると、放熱フィン107の表面積も相当に大きくなる
ことが考えられ、更に送風ファン108の冷却風量も増
大させなけばならない。
【0009】従って、冷凍システム全体が大型化し、こ
れまでの上記圧縮式の冷蔵庫と同程度又はそれ以上の機
械室の容積を確保せねばならず、庫内容積の縮小を余儀
なくされるとともに、ファンの消費電力が増大によって
システム全体の効率が悪化して省エネに不利であるとい
う問題があった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、ウォームセクションからの放熱を促進
させて冷却効率の向上を図ったコンパクトなスターリン
グ冷凍システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるスターリング冷凍システムは、作動媒体が
封入されたシリンダ内を所定の位相差で往復動するピス
トン及びディスプレーサと、前記シリンダ内に形成され
た膨張空間内における前記ディスプレーサの往復動に伴
う前記作動媒体の膨張により外部から吸熱して冷熱を生
ずる吸熱部と、前記シリンダ内に形成された圧縮空間内
における前記ピストンの往復動に伴う前記作動媒体の圧
縮により外部に放熱する放熱部とを有するスターリング
冷凍機と、該スターリング冷凍機の軸線と平行に筒状に
形成された放熱用熱交換器と、前記放熱部と前記放熱用
熱交換器とを接続手段にて接続してなる閉回路と、該閉
回路内で冷媒を循環させる搬送手段とを備えたことを特
徴とする。
【0012】この構成によると、スターリング冷凍機の
駆動によりウォームセクションで発生する熱は、搬送手
段により閉回路内を循環する冷媒によって放熱用熱交換
器に搬送され、この放熱用熱交換器を介して外部に放熱
させる。
【0013】この場合、前記放熱用熱交換器は、前記軸
線に沿う方向に隣接して併設され前記接続手段の接続口
を有する一対のヘッダー管と、該ヘッダー管の一方から
他方へ連通接続されるとともに前記軸線を中心としてリ
ング状に所定の幅で並設される複数の凝縮管と、前記複
数の凝縮管の間に狭着されるフィンとからなるものとす
ることで、放熱用熱交換器に移動した冷媒は、凝縮管内
を流れながら熱をフィンに受け渡し、該フィンの表面か
ら効率よく放熱される。
【0014】そして、前記軸線と直交する放射方向の前
記フィンの幅を、前記凝縮管の所定の幅と略等しくする
ことで、放熱に寄与するフィンの表面積を広くとること
ができる。
【0015】また、本発明によるスターリング冷凍シス
テムは、前記搬送手段は、前記ピストンに前記軸線に沿
って一端が固定されるロッドと、スターリング冷凍機の
前記シリンダと反対側に前記軸線に沿って突設されると
ともに前記ピストンに一端が固定されるロッドが摺動可
能な円筒状のロッド摺動部と、該ロッド摺動部の先端部
分に配され前記閉回路の一部をなす円筒状の箱体と、前
記ロッドの他端に設けた第1マグネットと、前記ロッド
摺動部が挿入されるとともに前記ロッド摺動部の外径と
略等しい内径で、かつ、前記箱体の内径と略等しい外径
に選ばれたドーナツ状部材と、該ドーナツ状部材に固定
され前記第1のマグネットの往復動と連動して前記箱体
内で往復動する円筒状の第2のマグネットと、第2のマ
グネットの往復動の周期を前記ロッドの往復動の周期に
合致させるスプリングとからなることを特徴とする。
【0016】この構成によると、ピストンの往復動と共
にロッドの先端の第1のマグネットも往復動し、互いに
引き合う磁力によって第2のマグネットがロッド摺動部
の外周に沿って往復動することで、ドーナツ状部材が箱
体内に流入する冷媒を押し出す役目を果たす。従って、
搬送手段として、外部動力を必要する循環ポンプ等を用
いなくてよくなり、その分、省エネが図られる。
【0017】また、本発明によるスターリング冷凍シス
テムは、放熱用熱交換器の内周面とスターリング冷凍機
の外周面との間に円筒状の隙間が形成されるようにこれ
らをユニット化し、該ユニットの一端に前記軸線を中心
に回転する送風ファンを設け、該送風ファンにより前記
隙間に向けて送風するようにしたことを特徴とする。
【0018】これによると、送風ファンからの送風によ
って放熱用熱交換器のフィン表面からの放熱が促進され
る。
【0019】この場合、前記フィンの幅を、風下方向に
所定の長さだけ長くすることで、放熱に寄与するフィン
の表面積を風下側に広くでき、空冷によるフィンからの
放熱を更に促進できる。
【0020】また、本発明によるスターリング冷凍シス
テムは、前記一対のヘッダー管の一方の両端に設けた前
記接続手段の接続口と、このヘッダー管の内部を長手方
向で仕切る仕切板とにより、前記接続口の一方から他方
へと連通する冷媒経路を形成したことを特徴とする。
【0021】これによると、ヘッダー管の一方から他方
へ往復する冷媒の流れを複数の凝縮管で略均一にするこ
とができる。また、その往復回数を仕切板の数によって
決定できる。
【0022】そして、前記放熱部と前記接続手段との間
の上記接続を、前記放熱部に周設され内部にリング状の
冷媒経路を有するジャケットを介して行うことにより、
ウォームセクションで生ずる圧縮熱の冷媒による搬送を
効率良く行える。
【0023】また、本発明による冷却装置は、上記のス
ターリング冷凍システムを本体下部の機械室の内部に配
設し、前記スターリング冷凍機の駆動により前記吸熱部
で生じた冷熱を用いて断熱材で囲まれた本体内部を冷却
するようにしたことを特徴とする。
【0024】これによると、冷凍能力の高いスターリン
グ冷凍システムをコンパクトに機械室内に配設してなる
冷蔵庫等の冷却装置の実現が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の第1
の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、
本発明に係るフリーピストン型スターリング冷凍機の断
面図であり、まずこの冷凍機の動作原理について説明す
る。
【0026】ピストン2はリニアモータ6により駆動さ
れ、共振用バネ5により正弦運動する。ピストン2の往
復動に伴い圧縮空間8内の作動ガスは正弦的な圧力変動
を示す。この作動ガスの圧力変動は、シリンダ9a内の
ディスプレーサ1を軸方向に運動させる力に変換され、
ディスプレーサ1が共振用バネ5’によりピストン2と
所定の位相差(例えば90°)を維持しながら正弦運動
する。
【0027】圧縮空間8で圧縮された作動ガスは、ウォ
ームセクション(放熱部)10にて圧縮熱を放出し、デ
ィスプレーサ1内にある再生器3で予冷され膨張空間7
内に流入する。一方、膨張空間7内の作動ガスは、ディ
スプレーサ1の動きより膨張してスターリング冷凍機本
体9の先端に配されたコールドセクション(吸熱部)4
を介して外部から吸熱するため、このコールドセクショ
ン4において極低温の冷熱が得られる。
【0028】次に、本実施形態に係るスターリング冷凍
システムの概略的な構成を図2に示す。図2は、一例と
して、コールドセクション4が左側になるよう横臥方向
にスターリング冷凍機本体9が配された場合を示してお
り、スターリング冷凍機本体9の右側の端部からウオー
ムセクション10の右横にかけての部分には、円筒状に
形成された放熱用熱交換器11が配設されている。尚、
この図においては、放熱用熱交換器11の構成を分かり
やすくするためスターリング冷凍機本体9の軸線より上
方にある部分については、軸方向に半分に切断して示し
ている。
【0029】ウォームセクション10には該ウォームセ
クション10から放出される熱を伝達するリング状のジ
ャケット12が嵌着されている。該ジャケット12は、
リング状にて内部に空間を有する形状であり、図3に示
すように、コの字状のリング12aと該リング12aの
開放側を密閉する平板12bとから構成される。
【0030】リング12aの中心を通って互いに対向す
る2カ所には、配管14の接続口13,13が設けられ
ており、一方の接続口13は循環ポンプ15を介して後
述する一対のヘッダー管19,19のうちの一方のヘッ
ダー管19の接続口13に配管14で接続されている。
【0031】そして、リング12aの他方の接続口13
は配管14にて他方のヘッダー管19の接続口13に接
続されることで完全な閉回路を形成している。この閉回
路内には冷媒16としてエチルアルコール等の流体が封
入されており、循環ポンプ15の駆動により、冷媒16
が矢印の方向に閉回路内で循環されるようになってい
る。
【0032】放熱用熱交換器11は、図4に示すよう
に、隣接して併設され前記配管14の接続口13を有す
る一対のヘッダー管19,19と、該ヘッダー管19,
19の一方から他方へ連通接続されるとともに前記軸線
を中心としてリング状に所定の幅で並設される複数の凝
縮管17,17,17・・・と、前記複数の凝縮管1
7,17,17・・・の間に狭着されるフィン18,1
8,18・・・とから構成される。
【0033】環状形状の放熱熱交換器11の作製手順と
しては、ヘッダー管19,19の切り込み部分に複数の
凝縮管17,17,17・・・を差し込んだ後、治具に
固定し一定寸法を保つようにする。その後、凝縮管17
と凝縮管17との間にフィン18を挟み込み、治具上で
放熱用熱交換器11の形状が形成される。
【0034】その治具に組み込んだ状態で、約620℃
程度に設定された炉内に運び込み、各部品の嵌合部や密
着部の一部を溶融させて固定する。その後、炉内より運
び出し冷却した熱交換器11を、治具に沿わせながら湾
曲させていき、ヘッダー管19を含めて360℃のリン
グ形状を形成する。そして、ヘッダー管19,19の一
端に接続口13,13を設ける。
【0035】このように放熱用熱交換器11をリング形
状に形成することにより、ヘッダー管19,19同士が
近接又は密接した状態となるが、ヘッダー管19,19
の間に、樹脂等の熱伝導性の低い材料からなるスペーサ
20を挟持させることにより、放熱用熱交換器11の作
製の全工程が終了する。
【0036】スペーサ20の役割の一つは、治具に沿わ
せて湾曲することでリング状に形成した放熱用熱交換器
11が、湾曲させる前の形に戻ろうとする復元力を抑え
てリング状を維持させるためヘッダー管19,19を保
持することである。もう一つは、ヘッダー管19は冷媒
の入口又は出口として機能するため、ヘッダー管19,
19同士が密着していた場合、ヘッダー管19,19間
で熱交換が起こり、放熱効果が低減してしまうので、樹
脂等の熱伝導性の低い材料からなるスペーサ20を介在
させることで、ヘッダー管19、19同士での熱交換を
防止するという役割を果たしている。
【0037】そして、冷蔵庫の機械室等の底面に固定す
るための取り付け脚としての役割もある。また、ヘッダ
ー管19自体は、フィン18と直接接触していないた
め、熱交換にあまり寄与しないデッドスペースとなる
が、この部分が下方に位置するように放熱用熱交換器1
1を配設することで、有効に熱交換が行われるフィン1
8を広い空間に向かわせることができるため、熱交換効
率の向上が図られる。
【0038】凝縮管17の断面構造を図5に示すと、凝
縮管17は扁平多孔管にて形成されており、その内部に
は三角トラス状の補強リブが形成されている。該凝縮管
17はアルミニウムの押し出し成形により容易に作製で
きる。図中のWは凝縮管17の幅を示し、Tはその厚み
を示している。
【0039】凝縮管17と凝縮管17との間に狭着され
たフィン18は、図6に示すように、薄いアルミニウム
箔を一定間隔で屈曲してコルゲート状に蛇行させること
により形成され、凝縮管17に対して平行に配設された
ものである。
【0040】スターリング冷凍機の駆動によりウォーム
セクション10にて発生する圧縮熱は、ジャケット12
を介して冷媒16に伝達され、更に冷媒16の循環によ
って放熱用熱交換器11に導かれ、放熱用熱交換器11
を介して外部に放熱される。
【0041】尚、本実施形態におけるジャケット12の
構成は、コの字形状のリング12aと平板12bを組み
合わせたものであったが、扁平形状に形成した管をウォ
ームセクション10に密着させて巻き付ける構成であっ
てもよい。
【0042】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について図面を参照して説明する。図7は、本実施形
態に係るスターリング冷凍システムの概略的な構成を示
す外観図である。また、図8は本実施形態に係るスター
リング冷凍システムの一部省略断面図である。これらの
図において、図2に示す上記第1の実施形態と共通の部
材には同一の符号を附し、その詳細な説明を省略する。
【0043】本実施形態に特徴的な構成を図7及び図8
を参照して説明する。スターリング冷凍機の右側の端
部、即ちコールドセクション4の反対側には円筒状のロ
ッド摺動部9bが配され、その内部の空間にピストン2
に一端が固定されたロッド22が挿入されており、該ロ
ッド22の他端には第1マグネット23aが装着されて
いる。
【0044】ロッド摺動部9bの先端側には、円筒形状
をした箱体24が取り付けられている。この箱体24の
内部にはロッド摺動部9bの外周に沿って摺動可能な第
2マグネット23bと、共振用バネ5’’が配されてお
り、外周面の上方及び右側の端面には接続口13,13
が設けられている。
【0045】そして、その接続口13の一方はジャケッ
ト12に接続され、他方は放熱用熱交換器11に接続さ
れて、図7のような閉回路が形成されている。共振用バ
ネ5’’には第2マグネットのロッド摺動部9bが挿通
されており、この共振用バネ5’’を介して箱体24と
第2マグネット23bとが接続されている。21は第2
マグネット23bに固定され、ロッド摺動部9aの外周
に沿って摺動自在なドーナツ状部材であり、その外径は
箱体24の断面の内径と略等しい寸法に選ばれている。
【0046】リニアモータ6の駆動によりピストン2が
往復動することで、ロッド22が先端の第1マグネット
23aと共にピストン2と同周期にて往復動する。それ
に伴い箱体24内の第2マグネット23bも往復動を開
始する。図8を参照して詳細に説明すると、ロッド22
先端の第1マグネット23aが右方向に動くと、互いに
引き合う磁力により箱体24内の第2マグネット23b
も右方向に移動する。その後、ピストン2の振幅により
ロッド22先端の第1マグネット23aが左方向に移動
することにより、箱体24内の第2マグネット23bも
左方向に移動する。
【0047】共振用バネ5’’は、第2マグネット23
bが第1マグネット23aの振幅以上に振れないように
コントロールするものである。これにより、第2マグネ
ット23bと共にドーナツ状部材21が左右方向に往復
動し、図8の矢印で示すように、弁機構によって箱体2
4内に流入した冷媒16が押し出されて閉回路内で循環
するようになっている。
【0048】リニアモータ6は、一般に商用周波数(5
0Hz又は60Hz)にて駆動されている。従って、ピ
ストン2はその商用周波数で往復動するため、箱体24
内のドーナツ状部材21も同じ周波数で振幅することと
なり、充分な冷媒16の搬送能力が得られる。尚、スタ
ーリング冷凍機がクランク式の場合、ピストン及びディ
スプレーサを駆動するモータの回転運動を利用し、箱体
内に設けたインペラーを回転させることにより、同様の
機能を持たすことができる。
【0049】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について図面を参照して説明する。図9は本実施形態
に係るスターリング冷凍システムの概略的な構成を示す
外観図である。この図において、図2に示す上記第1の
実施形態と共通の部材には同一の符号を附し、その詳細
な説明を省略する。
【0050】本実施形態に特徴的な構成を図9を参照し
て説明する。放熱用熱交換器11の右側の端部、即ちス
ターリング冷凍機本体9の反対側にはスターリング冷凍
機の軸線を中心に回転する送風ファン25が配され、一
方の左側の端部には遮蔽板26が取り付けられている。
遮蔽板26は、送風ファン25の回転により発生する空
気27が放熱用熱交換器11を通過してウォームセクシ
ョン10側に漏れないように遮断している。
【0051】送風ファン25の回転により起風された空
気27の流れは、放熱用熱交換器11の内側をスターリ
ング冷凍機本体9に沿って流れ、遮蔽板26に反射さ
れ、放熱用熱交換器11のフィン18間を抜けて外部に
放出される。これにより、放熱用熱交換器11からの放
熱が促進される。尚、放熱用熱交換器11による熱交換
能力は、図10に示すように、送風ファン25の風量を
変化させることでコントロールできる。
【0052】スターリング冷凍機は、上述したようにピ
ストン2をリニアモータ6にて駆動し、コールドセクシ
ョン4により低温を得る構成であることから、リニアモ
ータ6に印加する電圧を変化させることで、ピストン2
の往復動の振幅を変化させることができる。
【0053】リニアモータ6に印加する電圧を時間と共
に上昇させると、それに応じてピストン2の振幅が増加
し、限られた圧縮空間8内で圧縮される作動ガスの圧力
は順次上昇する。それに伴い、膨張空間7内でディスプ
レーサ1により作動ガスが膨張して、コールドセクショ
ン4を介して吸熱される熱量も増大するので、いっそう
低温の冷熱が得られることとなる。
【0054】一方、圧縮空間8内の作動ガスの圧力が上
昇することで、ウォームセクション10にて発生する圧
縮熱も増大する。従って、その増大した圧縮熱を効率よ
く放熱させなければ、スターリング冷凍機の冷却能力は
低下し、コールドセクション4の温度が上昇するという
問題が生ずる。
【0055】そこで、本実施形態では、スターリング冷
凍機が極めて低出力で運転されているときは、送風ファ
ン25を回転させないで、循環ポンプ15を駆動してウ
ォームセクション10の熱量を放熱用熱交換器11に搬
送して放熱させる。スターリング冷凍機の出力が上がる
に従い、送風ファン25に入力を加えて放熱用熱交換器
11における放熱量を増大させる。
【0056】上記のようにスターリング冷凍機の能力
は、リニアモータ6に印加する電圧をリニアに上昇させ
ることができるから、その能力に応じた風量を得るべく
送風ファン25への入力を制御すればよい。そして、リ
ニアモータ6への入力を上げれば、送風ファン25への
入力を上昇させ、逆にリニアモータ6への入力を下げれ
ば、送風ファン2への入力を下げるように制御を行う。
【0057】更に、スターリング冷凍機の最大能力出力
時においては、循環ポンプ15への入力を上げて冷媒の
循環量を増大させるとともに、送風ファン25への入力
も上げてフィン18間の風速も増大させ、ウォームセク
ション10において発生する圧縮熱の放熱を促進させ
る。
【0058】尚、本実施形態においては、送風ファン2
5の起動により起風された空気27は、放熱用熱交換器
11の内側を冷凍機本体9に沿って流れ、放熱用熱交換
器11のフィン18間を抜けて外部に放出させる場合に
ついて説明したが、逆向きの流れ、つまり放熱用熱交換
器11の周囲から吸い込み、放熱用熱交換器11の内側
を冷凍機本体9に沿って流れ、送風ファン25の後方に
排気する方式でも同様の効果が得られる。
【0059】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態について図面を参照して説明する。図11は、本実施
形態に係るスターリング冷凍システムの要部側面図であ
る。本実施形態に特徴的な構成は、図11に示すよう
に、ウォームヘッド10の周囲に嵌着されたジャケット
12内に、フィン18’が配されている。このフィン1
8’は、上述した放熱用熱交換器11のフィン18と同
様に、薄い銅箔をギアにて一定間隔で蛇行させることに
より形成されている。
【0060】このフィン18’は、ジャケット12の内
部のリング状の空間の内側表面と外側表面に屈曲させた
端部が当接するように、前記空間の全周囲にわたって溶
着されている。従って、ジャケット12の内部を流通す
る冷媒16とのフィン18’との接触面積が広く確保さ
れる。そして、このフィン18’を冷媒の流通経路の上
流側と下流側で挟み込むように接続口13,13が配設
されている。
【0061】次に、冷媒の流れを図11に基づいて説明
する。循環ポンプ15(図2)の駆動により、ジャケッ
ト12の下側に配設された接続口13から冷媒16がジ
ャケット12内に流入してくる。ジャケット12内のフ
ィン18’の圧損により、冷媒16はフィン18’の右
側全周に満たされた後、フィン18’とフィン18’と
の間を抜け、フィン18’の左側へ移動する。その後、
ジャケット12の上側に配されたもう一方の接続口13
より、放熱用熱交換器11(図2)へと冷媒16は送り
出される。これにより、圧縮熱を有効に冷媒16に伝え
ることができ、熱交換効率が向上する。
【0062】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態について図面を参照して説明する。本実施形態は、上
記第3の実施形態の変形である。放熱用熱交換器11に
おいて、熱交換効率を向上させる方法としては、まずフ
ィン18のピッチを狭めて熱交換に寄与する表面積をか
せぐことが考えられる。冷蔵庫等の冷却装置では、通常
スターリング冷凍機、コンプレッサ等の冷凍機の機械部
品は本体下部の機械室内に配置される。この機械室内は
放熱のために外部の風の流れが生じるように形成されて
いる。
【0063】そのため、フィン18のピッチを狭めた放
熱用熱交換器11では、塵埃が侵入しやすくなり、塵埃
がフィン18間に詰まり、かえって熱交換効率が低下す
る問題が懸念される。本実施形態はこの問題に鑑み、フ
ィン18のピッチをあまり縮小せずに熱交換能力を向上
を図ったものである。
【0064】本実施形態に特徴的な構成を図12及び図
13を参照して説明すると、放熱用熱交換器11に示す
ように、放熱用熱交換器11の凝縮管17間に狭着され
たフィン18は、凝縮管17の周縁部よりdだけ外側に
延長され、凝縮管17の幅Wにdを加えたW+dの長さ
としている。
【0065】このとき、熱交換流体である空気27は、
図13に示すように、放熱用熱交換器11の内周側Aか
ら外周側Bへフィン18間を通って放出されるようにな
っている。フィン18は空気27の入口部18aと出口
部18bでの温度分布が異なるので、温度の比較的低い
入口部18aよりも空気27とフィン18との温度差が
大きい出口部18bの方が熱交換に寄与する割合が高く
なるものである。
【0066】フィン18の幅と冷凍能力の関係を図14
に示すと、フィン18の幅W(イ)、W+d(ロ),
(ハ)のいずれの場合でも送風ファン25の風量が上昇
すると、概ね冷凍能力も向上する傾向にある。本実施形
態のように、フィン18の幅をW+d(ロ)としたとき
は、フィン18の幅がW(イ)の場合に比べて約20%
熱交換効率が向上した。
【0067】また、同様にフィン18の幅がW+d
(ハ)の放熱用熱交換器11を使用し、空気27の流れ
の逆向き、つまり図13の矢印と反対方向に流すように
した場合は、スターリング冷凍機の冷凍能力はフィン1
8の幅がW(イ)のときより8%程度であるが、本実施
形態の優位性が実証された。
【0068】尚、本実施形態においては、送風ファン2
5の起動により起風された空気27は、放熱用熱交換器
11の内側を冷凍機本体9に沿って流れ、放熱用熱交換
器11のフィン18間を抜けて外部に放出させる場合に
ついて説明したが、逆向きの流れ、つまり放熱用熱交換
器11の周囲から吸い込み、放熱用熱交換器11の内側
を冷凍機本体9に沿って流れ、送風ファン25の後方に
排気する方式の場合、内側方向にフィン18をdだけ延
ばすことにより同様の効果が得られる。
【0069】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態について図面を参照して説明する。図15は、本実施
形態に係るスターリング冷凍システムの放熱用熱交換器
の構成を示す模式的な断面図である。尚、この図15
は、放熱用熱交換器11の構成をわかりやすくするため
二次元的な断面で示しているが、実際の形状は、図2に
示すように、ヘッダー管19,19が隣接する円筒状を
しているものとする。
【0070】放熱用熱交換器11において、熱交換効率
を向上させる方法としては、次に凝縮管17の本数を増
やすことにより、それらの凝縮管17間に嵌着されるフ
ィン18の数を増やして熱交換に寄与する表面積をかせ
ぐことが考えられる。
【0071】しかしながら、凝縮管17の本数を増大さ
せた場合、ヘッダー管19から分岐する凝縮管17が多
いほど内部を流通する冷媒16に圧損がかかりやすくな
り、流入した冷媒16が各凝縮器17を均一に流れない
ことにより、かえって熱交換効率が低下することがあ
る。
【0072】本実施形態に特徴的な構成を図15を参照
して説明すると、ヘッダー管19,19に連通接続され
るリング状の12本の凝縮管17がある。そして、図中
の左側のヘッダー管19の長手方向の中央、つまり凝縮
管17の6本目と7本目との間にヘッダー管19内部を
上下に仕切る仕切板28が設けられている。
【0073】この仕切板28はヘッダー管19と同じ材
料のアルミニウムにて形成された円板である。ヘッダー
管19には予め、凝縮管17の6本目と7本目との間に
切り込みを設けておき、放熱用熱交換器11を形成する
工程のうち、治具上に固定する時に仕切板28を前記切
り込みに差し込んでおく。その治具に組み込んだ状態
で、放熱用熱交換器11を約620℃に設定された炉内
に運び込み、各部品を溶着させて固定する。
【0074】次に、冷媒の流れについて説明する。循環
ポンプ15が駆動されると、左側のヘッダー管19の上
側に配された接続口13から冷媒16が流入し、ヘッダ
ー管19内の仕切板28の手前まで冷媒16は移動し、
上半分の空間に満たされた後、上から1本目から6本目
の凝縮管17内を均等に流れて右側のヘッダー管19内
に流入する。更に、冷媒16は右側ヘッダー管19内を
下方に移動し、7本面から12本目の凝縮管17内を均
等に流れて左側のヘッダー管19を経由して下方の接続
口13から排出される。
【0075】尚、本実施形態においては、凝縮管17の
本数が12本である放熱用熱交換器11について説明し
たが、スターリング冷凍機の出力が大きくなり、それに
伴い、放熱用熱交換器11の凝縮管17の本数が更に増
えた場合には、ヘッダー管19内を仕切る仕切板28の
枚数を増やして冷媒の凝縮管17を右から左、又は左か
ら右へと移動する往復回数をかせぎ、各凝縮管17に均
等に冷媒16を流してやる工夫が必要である。
【0076】<第7の実施形態>本発明の第7の実施形
態について図面を参照して説明する。図16は、本実施
形態に係るスターリング冷凍システムの要部拡大図であ
る。本実施形態に特徴的な構成は図16に示すように、
ウォームセクション10の内面に内部熱交換器29が配
されており、ウォームセクション10の外側にリング状
のドーナツ状部材21が形成されていることである。
【0077】次に、冷媒の流れについて説明する。循環
ポンプ15が駆動されると、冷媒16が上側の接続口1
3からドーナツ状部材21内に流入し、内部熱交換器2
9を通過することで、圧縮熱が内部熱交換器29、ウォ
ームセクション10へと伝達される。ウォームセクショ
ン10にドーナツ状部材21が形成されており、そのド
ーナツ状部材21内に冷媒16を流すことにより、作動
ガスの圧縮熱を無駄なく冷媒16に伝えることができ
る。
【0078】<第8の実施形態>本発明の第8の実施形
態について図面を参照して説明する。図17はスターリ
ング冷凍システムを搭載した冷却装置の一例である冷蔵
庫の概略的な外観斜視図である。冷蔵庫本体30は断熱
材により囲まれて庫内が形成されており、その庫内は仕
切板にて複数の冷却室に分割されている。
【0079】冷蔵庫本体30の背面下部には、図18に
示すような機械室ユニット31がビス等により着脱可能
に設置されている。その機械室ユニット31の内部に
は、上記第1〜第7の実施形態で説明したスターリング
冷凍機本体9や放熱用熱交換器11等を組み合わせたス
ターリング冷凍システム32と、冷蔵庫本体30内の奥
方に形成される冷気流路(図示せず)に冷気吹出口36
で連通接続される冷気ダクト33と、冷蔵庫の様々な部
品を電気的に制御する電送ボックス34とが配設されて
いる。
【0080】スターリング冷凍システム32のコールド
セクション4は、冷気ダクト33内に位置するように配
されており、このコールドセクション4の先端は同じく
冷気ダクト33内に配設された直方体形状の冷却器35
の側面に密接している。従って、コールドセクション4
で生じた冷熱は冷却器35に伝達されここに蓄積される
ようになっている。
【0081】冷却器35の構造を図19に示すと、上面
及び底面が開放された略直方体の枠体の内部にハニカム
状に組み立てられたリブが取り付けられいる。冷却器3
5の下流側には送風ファン38が配されており、その送
風ファン38の入力により、冷却器35内部のハニカム
状の空間に冷却器35の下方から上方に空気の流を起こ
し、該冷却器35が蓄積した冷熱をリブの表面から冷気
に受け渡す。
【0082】その冷気は冷気ダクト33の冷気吹出口3
6より冷気通路を経由して冷蔵庫本体30の庫内へ搬送
される。庫内を冷却しながら循環した冷気は、冷気ダク
ト33の冷気戻り口37から冷却器35の上流側に戻
る。
【0083】尚、本実施形態では庫内に冷気を直接送出
してこれを冷却する場合について説明したが、従来の技
術で述べた特開平7−180921号公報に開示されて
いるような冷気が循環する閉回路からフィンを介して庫
内空気と熱交換させ、ファンで送風して冷却するような
方式を採用しても何ら差し支えない。また、本実施形態
では、冷却装置として冷蔵庫を例にして説明したが、こ
れはあくまで一例であり、他の冷却装置、例えば、小型
の保冷庫や冷凍庫等に上記の冷凍機ユニットを着脱可能
に設けてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、ス
ターリング冷凍機の駆動により圧縮熱が放熱されるウォ
ームセクションとスターリング冷凍機本体の周囲に設け
た円筒状の放熱用熱交換器とを配管にて接続して閉回路
を形成し、該閉回路内で冷媒を循環させるようにしたの
で、ウォームセクションからの熱を冷媒により搬送し、
放熱用熱交換器を介して外部に効率よく放出できるコン
パクトなスターリング冷凍システムの実現が可能とな
る。従って、スターリング冷凍機のコールドセクション
から安定して必要な冷熱を得ることができる。
【0085】また、本発明によると、スターリング冷凍
機や放熱用熱交換器等を一体化したスターリング冷凍シ
ステムを機械室ユニットとして組み込み、該機械室ユニ
ットを冷蔵庫等の冷却装置に着脱可能に取り付けるよう
にしたことにより、必要に応じて機械室ユニットを冷却
装置から取り外して、部品の修理等のメンテナンスが容
易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフリーピストン型スターリン
グ冷凍機の一例の断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの概略的な構成を示す側面図である。
【図3】 そのスターリング冷凍システムのジャケッ
トの構造を示す断面図である。
【図4】 そのスターリング冷凍システムの放熱用熱
交換器の構成を示す上面図(a)及び側面図(b)であ
る。
【図5】 その放熱用熱交換器の凝縮管の断面図であ
る。
【図6】 その放熱用熱交換器の要部の構造を示す模
式的な図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの概略的な構成を示す外観図である。
【図8】 そのスターリング冷凍システムの一部省略
断面図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの概略的な構成を示す側面図である。
【図10】 そのスターリング冷凍システムの送風ファ
ンの風量と放熱用熱交換器による熱交換能力の関係を示
すグラフである。
【図11】 本発明の第4の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの要部側面図である。
【図12】 本発明の第5の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの放熱用熱交換器の概略的な構成を示す
側面図である。
【図13】 その放熱用熱交換器の要部拡大図である。
【図14】 そのスターリング冷凍システムの送風ファ
ンの風量とフィンの長さを変えた場合の放熱用熱交換器
による熱交換能力の関係を示すグラフである。
【図15】 本発明の第6の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの放熱用熱交換器の構成を示す模式的な
断面図である。
【図16】 本発明の第7の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの要部拡大図である。
【図17】 本発明の第8の実施形態に係る冷蔵庫の概
略的な外観斜視図である。
【図18】 その冷蔵庫の機械室ユニットの斜視図であ
る。
【図19】 その冷蔵庫の冷却器の斜視図である。
【図20】 従来のスターリング冷蔵庫の一例の概略的
な側面断面図である。
【符号の説明】
1 ディスプレーサ 2 ピストン 3 再生器 4 コールドセクション 5,5’,5’’ 共振用バネ 6 リニアモータ 7 膨張空間 8 圧縮空間 9 スターリング冷凍機本体 9b ロッド摺動部 10 ウォームセクション 11 放熱用熱交換器 12 ジャケット 13 接続口 14 配管 15 循環ポンプ 16 冷媒 17 凝縮管 18 フィン 19 ヘッダー管 20 スペーサ 21 ドーナツ状部材 22 ロッド 23a 第1マグネット 23b 第2マグネット 24 箱体 25,38 送風ファン 26 遮蔽板 27 空気 28 仕切板 29 内部熱交換器 30 冷蔵庫本体 31 機械室ユニット 32 スターリング冷凍システム 33 冷気ダクト 34 電送ボックス 35 冷却器 36 冷気吹出口 37 冷気戻り口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動媒体が封入されたシリンダ内を所定
    の位相差で往復動するピストン及びディスプレーサと、
    前記シリンダ内に形成された膨張空間内における前記デ
    ィスプレーサの往復動に伴う前記作動媒体の膨張により
    外部から吸熱して冷熱を生ずる吸熱部と、前記シリンダ
    内に形成された圧縮空間内における前記ピストンの往復
    動に伴う前記作動媒体の圧縮により外部に放熱する放熱
    部とを有するスターリング冷凍機と、 該スターリング冷凍機の軸線と平行に筒状に形成された
    放熱用熱交換器と、 前記放熱部と前記放熱用熱交換器とを接続手段にて接続
    してなる閉回路と、 該閉回路内で作動媒体を循環させる搬送手段とを備えた
    ことを特徴とするスターリング冷凍システム。
  2. 【請求項2】 前記放熱用熱交換器は、前記軸線に沿う
    方向に隣接して併設され前記接続手段の接続口を有する
    一対のヘッダー管と、該ヘッダー管の一方から他方へ連
    通接続されるとともに前記軸線を中心としてリング状に
    所定の幅で並設される複数の凝縮管と、前記複数の凝縮
    管の間に狭着されるフィンとからなることを特徴とする
    請求項1に記載のスターリング冷凍システム。
  3. 【請求項3】 前記軸線と直交する放射方向の前記フィ
    ンの幅を、前記凝縮管の所定の幅と略等しくしたことを
    特徴とする請求項2に記載のスターリング冷凍システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、前記ピストンに前記軸
    線に沿って一端が固定されるロッドと、スターリング冷
    凍機の前記シリンダと反対側に前記軸線に沿って突設さ
    れるとともに前記ピストンに一端が固定されるロッドが
    摺動可能な円筒状のロッド摺動部と、該ロッド摺動部の
    先端部分に配され前記閉回路の一部をなす円筒状の箱体
    と、前記ロッドの他端に設けた第1マグネットと、前記
    ロッド摺動部が挿入されるとともに前記ロッド摺動部の
    外径と略等しい内径で、かつ、前記箱体の内径と略等し
    い外径に選ばれたドーナツ状部材と、該ドーナツ状部材
    に固定され前記第1のマグネットの往復動と連動して前
    記箱体内で往復動する円筒状の第2のマグネットと、第
    2のマグネットの往復動の周期を前記ロッドの往復動の
    周期に合致させるスプリングとからなることを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスターリング
    冷凍システム。
  5. 【請求項5】 放熱用熱交換器の内周面とスターリング
    冷凍機の外周面との間に円筒状の隙間が形成されるよう
    にこれらをユニット化し、該ユニットの一端に前記軸線
    を中心に回転する送風ファンを設け、該送風ファンによ
    り前記隙間に向けて送風するようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスターリング
    冷凍システム。
  6. 【請求項6】 前記フィンの幅を、風下方向に所定の長
    さだけ長くしたことを特徴とする請求項5に記載のスタ
    ーリング冷凍システム。
  7. 【請求項7】 前記一対のヘッダー管の一方の両端に設
    けた前記接続手段の接続口と、このヘッダー管の内部を
    長手方向で仕切る仕切板とにより、前記接続口の一方か
    ら他方へと連通する冷媒経路を形成したことを特徴とす
    る請求項2〜請求項6のいずれかに記載のスターリング
    冷凍システム。
  8. 【請求項8】 前記放熱部と前記接続手段との間の上記
    接続を、前記放熱部に周設され内部にリング状の冷媒経
    路を有するジャケットを介して行うことを特徴とする請
    求項1〜請求項7のいずれかに記載のスターリング冷凍
    システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    スターリング冷凍システムを本体下部の機械室の内部に
    配設し、前記スターリング冷凍機の駆動により前記吸熱
    部で生じた冷熱を用いて断熱材で囲まれた本体内部を冷
    却するようにしたことを特徴とする冷却装置。
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