JP2002061701A - 液体封入式防振マウントの製造方法及び製造装置 - Google Patents
液体封入式防振マウントの製造方法及び製造装置Info
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Abstract
に、液体封入量及び負圧状態をばらつくことなく常に設
定通りにする。液体注入作業を外部から監視して信頼性
を向上させる。 【解決手段】 内筒体1外周にゴム弾性体2が一体に設
けられたブッシュ3を外筒体4に途中まで圧入して受圧
室6及び平衡室7が液体Lを少なくとも設定量収容可能
に外筒体4から露出した半組付け状態の防振マウントM
を載置台12に載置する。次いで、受圧室6及び平衡室
7に液体注入ノズルを挿入して液体Lを注入した後、防
振マウントMを減圧室35内に配置して減圧する。その
後、ブッシュ3を圧入プッシャ26で外筒体4に圧入す
る。
Description
ンマウントやサスペンションブッシュ等に用いられる液
体封入式防振マウントの製造方法及び製造装置に関する
ものである。
83号公報に開示されているような液体封入式防振マウ
ントの製造方法及び製造装置を出願している。この製造
装置により製造される防振マウントは、内筒体外周に弾
性体が一体に設けられたブッシュと、このブッシュが圧
入される外筒体とを備え、上記弾性体と外筒体との間に
液体が封入された受圧室と液体及び気体が封入された平
衡室とがオリフィスで連通されて構成させ、上記内筒体
及び外筒体の一方が振動発生源に、他方が振動受部にそ
れぞれ連結される前の状態で、上記平衡室内の気体が負
圧状態に封入されているものである。
うにして製造している。
れたブッシュを外筒体に途中まで圧入して受圧室及び平
衡室が液体を設定量だけ収容可能に外筒体から露出した
半組付け状態の防振マウントを円筒状の外壁部材内に液
密に保持する。
注入通路から受圧室内に液体を注入する。この液体は外
壁部材内壁の環状溝部を経て平衡室にも流入し、上記外
壁部材の他方側に形成した排出通路から外壁部材の外に
排出され、上記受圧室及び平衡室内に外壁部材上端縁で
ある設定水準位置まで液体を満たす。つまり、液体を平
衡室からオーパーフローさせる。
を流して両通路内に残留した液体を排出通路から除去す
る。
平衡室内の空気を吸引して受圧室及び平衡室内を負圧状
態にする。
入する。
されているような製造方法も知られている。この製造方
法は次の手順を踏んでいる。
部材を途中まで圧入して両者間に液体封入室が形成され
るとともに、この液体封入室が連通路を介して封止部材
の外に連通された状態の防振マウントをシール型にセッ
トする。
て真空引きする。
て液体封入室を封止する。
型の封止部材側に接続された1つの配管を真空ポンプと
液体タンクとに切り換えることで行っている。
の公報例ではいずれも、注入する液体が防振マウントの
外周面に付着するため、これを洗浄除去する後工程が余
分に必要となって製造工数が増える。また、封入される
液体は、一般にグリコール類等であり、金属の腐食の問
題がある。
型に接触させて減圧しているため、防振マウントの外形
形状が寸法公差や何らかの原因で一定していないと、シ
ール性が低下して液体が漏れ、腐食を助長することにな
る。このシール性の低下は防振機能の低下をもたらす。
注入通路、後者では配管)を液体注入通路と減圧通路と
の双方に利用しているため、減圧時に通路に液体が混入
すると液(気)圧が一定せず、負圧範囲がばらついて防
振機能が低下するという問題もある。特に、前者の場合
には、液体注入後に減圧しているため、注入した液体を
減圧時の勢いで空気と共に吸い上げてしまい、液体封入
量がばらつくという問題もある。この液体封入量のばら
つきも防振機能を支配する要因である。
部材やシール型に覆われて外部から見えないため、液体
の注入が設定通りに行われているか否か判らず、信頼性
を損ねることがある。
であり、その目的とするところは、腐食の原因となる液
体漏れをなくすとともに、液体封入量及び負圧状態をば
らつくことなく常に設定通りにすることである。さらに
は、液体注入作業を外部から監視して信頼性を向上させ
ることである。
め、この発明は、液体注入と減圧とを別個独立した装置
により行うことを特徴とする。
性体が一体に設けられたブッシュと、このブッシュが圧
入される外筒体とを備え、上記弾性体と外筒体との間に
液体が封入された受圧室と液体及び気体が封入された平
衡室とがオリフィスで連通されて構成され、上記内筒体
及び外筒体の一方が振動発生源に、他方が振動受部にそ
れぞれ連結される前の状態で、上記平衡室内の気体が負
圧状態に封入されている液体封入式防振マウントの製造
方法及び製造装置を前提とし、次のような解決手段を講
じた。
の製造方法に関するものであって上記前提において、上
記ブッシュを外筒体に途中まで圧入して上記受圧室及び
平衡室が液体を少なくとも設定量収容可能に外筒体から
露出した半組付け状態の防振マウントを載置台に載置
し、次いで、上記受圧室及び平衡室に液体注入手段を挿
入して液体を注入した後、上記防振マウントを減圧室内
に配置して減圧室内部を減圧し、その後、上記ブッシュ
を外筒体に圧入することを特徴とする。
では、受圧室及び平衡室に液体注入手段が挿入されて液
体が設定量直接に注入される。この際、注入された液体
は受圧室及び平衡室からオーバーフローせず、余裕をも
って収容される。よって、液体が注入過程で防振マウン
トの外周面に付着せず、洗浄除去工程が不要でその分だ
け製造工数が低減するとともに、液体漏れによる金属の
腐食の問題もない。
に収容されていることから、防振マウントの外形形状が
寸法公差や何らかの原因で一定していない場合であって
も、このことが何らシール性に影響を及ぼさず、液体漏
れによる腐食が助長されない。また、シール性が確保さ
れていることから、防振機能も低下しない。
り行っていることから、従来例の如き減圧時に通路に液
体が混入することによる液(気)圧の変動といったこと
がなく、負圧範囲が常に一定になって防振機能が向上す
るとともに、液体封入量が安定する。
装置に関するものであって上記前提において、請求項2
に記載の発明は、上記ブッシュを外筒体に途中まで圧入
して上記受圧室及び平衡室が液体を少なくとも設定量収
容可能に外筒体から露出した半組付け状態の防振マウン
トを載置する載置台と、上記受圧室及び平衡室に挿入し
て液体を注入する液体注入手段と、上記載置台上方に昇
降可能に設けられ、下降状態で防振マウントを内部に収
容して内部を減圧する減圧室と、上記減圧室上方に上下
方向へ進退可能に設けられ、進出動作により上記ブッシ
ュを外筒体に圧入する圧入手段とを備えていることを特
徴とする。
では、請求項1の製造方法に用いられる装置が具体化さ
れる。
の発明において、載置台は、受圧室及び平衡室に注入さ
れた液体量を計測するよう重量計測手段に搭載されてい
ることを特徴とする。
では、液体が受圧室及び平衡室に注入される過程でその
注入された液体量が重量計測手段によりリアルタイムに
計測され、液体封入量が常に一定になる。
の発明において、減圧室の周壁は、少なくとも一部が透
明に構成されていることを特徴とする。
では、防振マウントが減圧室の透明な周壁越しに外部か
ら見えることから、液体の注入量が設定通りに行われて
いるか否かが監視で、信頼性を損ねる事態が回避され
る。
いて図面に基づいて説明する。
係る製造方法及び製造装置により製造される液体封入式
防振マウントMを示す。図9及び図10において、1は
内筒体、2は内筒体1外周に一体に接合されたゴム弾性
体であって、上記内筒体1及びゴム弾性体2によりブッ
シュ3が構成されている。上記ブッシュ3は外筒体4に
圧入されて内筒体1と外筒体4とがゴム弾性体2により
連結されている。上記ゴム弾性体2の外筒体4寄りの外
周側位置には、補強材としての中間筒体5が埋設されて
いる。上記ゴム弾性体2と外筒体4との間には、液体L
が封入された受圧室6(図9及び図10で下側)と、液
体L及び気体Gが封入された平衡室7(図9及び図10
で上側)とが左右2つのオリフィス8で連通されて構成
されている。なお、図9では液体L及び気体Gは省略し
ている。
Xが外筒体4の筒軸Yよりも所定寸法上方位置であって
上記筒軸Yと平行に延びるように、外筒体4に対しゴム
弾性体2により支持されている。また、上記中間筒体5
には、上部の所定範囲が内筒体1側に凹状に屈曲されて
リバウンド受部5aが形成されている一方、下部の所定
範囲が切り欠かれて切欠き窓部5bが形成されている。
状に延びて内筒体1を外筒体4に対し弾性支持して防振
機能を果たす左右2つの主ばね部2aを主要構成要素と
して備える他、上記内筒体1から下方の受圧室6内に突
出する入力側ストッパ部2bと、上記内筒体1の上側周
面を所定肉厚で覆うリバウンドストッパ部2cとを備え
ている。
ンド受部5a両サイドとの間には、上記筒軸X,Yと平
行な方向に貫通する貫通空所9が1つずつ形成されてい
る。
向きに大振幅の振動もしくは衝撃力が入力した時に突出
端が外筒体4内周面に当たることにより内筒体1のそれ
以上の下向きの相対変位を阻止するようになっている。
また、上記リバウンドストッパ部2cは、上記の大振幅
振動等の入力時において内筒体1が上向きにリバウンド
した時に上記中間筒体5のリバウンド受部5a内周面に
当たることにより内筒体1のそれ以上の上向きの相対変
位を阻止するようになっている。このリバウンドストッ
パ部2cは、上記主ばね部2aが無負荷の状態におい
て、上記両貫通空所9にかけての先端面が上記中間筒体
5のリバウンド受部5a内周面と非接着状態で当接した
状態にされている。
窓部5bと対応する位置に、上記主ばね部2aと外筒体
4内周面とに囲まれて画成されている。したがって、上
下方向に振動が入力すると、内筒体1が上下方向に相対
変位して上記主ばね部2aが弾性変形するに従い、受圧
室6内の液体Lの圧力変動として作用することになる。
一方、平衡室7は、上記中間筒体5のリバウンド受部5
a外面と、外筒体4周面との比較的高い剛性を有する部
材により画成されてその容積が変化しないものとして形
成されている。そして、この平衡室7内には、オリフィ
ス8の平衡室7側の開口を覆う程度に少量の液体Lと、
上部側空間を占める圧縮気体としての空気Gとが封入さ
れている。
例えばエンジンマウントとして用いる場合には、上下方
向をエンジン自重の作用方向となるように配置して、内
筒体1に挿入したボルトにより内筒体1を振動発生源と
してのエンジン側に、外筒体4をブラケット等を介して
振動受部としての車体側にそれぞれ連結される。この装
着により、上記内筒体1にはエンジン自重が載荷された
いわゆる1G状態になり、この載荷により主ばね部2a
が弾性変形して内筒体1が下方に相対変位する結果、リ
バウンドストッパ部2cは図10仮想線にて示すように
その先端面がリバウンド受部5a内周面から下方に離れ
て、内筒体1の筒軸Xが外筒体4の筒軸Yと同軸配置も
しくは近傍位置に配置された状態になる。
向きの振動が入力すると、主ばね部2aが下方に撓んで
受圧室6内の液体Lを押圧する結果、その液体Lが各オ
リフィス8を通して平衡室7側に流動する。平衡室7で
は流入する液体Lにより空気Gが圧縮されて、この圧縮
復元力により液体Lが再び各オリフィス8を通して受圧
室6の側に流動する。この各オリフィス8を通しての受
圧室6と平衡室7との間の液柱共振により上記入力振動
の減衰が図られる。
装置の構成を図1及び図2に基づいて説明する。
枠11のベースフレーム11aには載置台12が搭載さ
れ、この載置台12に半組付け状態の防振マウントMを
載置するようになっている。ここで、半組付け状態と
は、図2に示すように、内筒体1外周にゴム弾性体2が
一体に接合されたブッシュ3を外筒体4に途中まで圧入
して受圧室6及び平衡室7が液体Lを少なくとも設定量
収容可能に外筒体4から露出した状態を言う。つまり、
設定量の液体Lを注入しても、液体Lが受圧室6及び平
衡室7からオーバーフローしないようになっている。
ム11aに直接に搭載されているのではなく、重量計測
手段としての片持ち歪み式ロードセル13を介して間接
的に搭載されている。上記ベース側フレーム11a上に
は、4本(図2では2本のみ現れる)の支持シャフト1
4が上記載置台12底面と間隔をあけて立設され、載置
台12に過大な荷重が掛かった際、リミットストッパと
して働いて上記ロードセル13の破損を防止するように
なっている。上記載置台12の外周りには、注入液体L
の飛散を防止するための保護カバー15が配置され、そ
の底面には飛散した注入液体Lを保護カバー15から外
部に排出するための排出管16が接続されている。
しての液体注入ノズル17が1つずつ配置され、これら
液体注入ノズル17を載置台12上の半組付け状態の防
振マウントMの受圧室6及び平衡室7に挿入して液体L
を注入し、この受圧室6及び平衡室7に注入された液体
量を上記ロードセル13でリアルタイムに計測するよう
になっている。
るボールネジ18の下端寄りが固定フレーム11bに回
動自在にに支持されて配置され、このボールネジ18下
端には、プーリ19が図示しないサーボモータにタイミ
ングベルト20によって駆動連結され、上記サーボモー
タの回転トルクをタイミングベルト20を介してプーリ
19に伝達し、ボールネジ18をその軸心回りに回動さ
せるようになっている。上記ボールネジ18上端は、第
1昇降プレート21中央にボールナット22を介して連
結され、上記第1昇降プレート21両サイドには、上下
方向に延びるガイドロッド23上端が連結されている。
上記各ガイドロッド23下端寄りは、上記固定フレーム
11b両サイドに設けられた筒状ホルダー24に上下方
向に移動可能に嵌挿され、その下端には第2昇降プレー
ト25が連結支持されている。
は、圧入手段としての流体圧シリンダからなる圧入プッ
シャ26が後述する減圧室35上方に上下方向へ進退可
能に設置され、圧入プッシャ26のシリンダ本体26a
から下方に延びるピストンロッド26b下端には圧入プ
レート27が取り付けられ、上記圧入プッシャ26の伸
長作動による進出動作により上記圧入プレート27でブ
ッシュ3を上方から押圧して外筒体4に圧入するように
なっている。上記第2昇降プレート25下面には、一対
のダンパー28が上記圧入プッシャ26を挟むように設
置され、各ダンパー28のロッド28a下端は第3昇降
プレート29を押さえており、第3昇降プレート29下
面が圧入プレート27上面に当たり当該第3昇降プレー
ト29を支持している。上記第3昇降プレート29中央
には貫通孔29aが形成され、上記圧入プッシャ26の
ピストンロッド26bが上記貫通孔29aを貫通して上
記圧入プレート27を第3昇降プレート29下方に配置
させている。上記圧入プッシャ26のシリンダ本体26
a周りは蛇腹状のシールカバー30で覆われ、後述する
減圧時に上記貫通孔29aからリークしないようにして
いる。
は、上下方向に延びるガイドロッド31が筒状ホルダー
32に上下方向に移動可能に保持されて配置され、この
各ガイドロッド31は、上記第3昇降プレート29の両
サイドに設けられた筒状ホルダー33に上下方向に移動
可能に嵌挿され、その下端には第4昇降プレート34が
連結支持されている。
減圧室35が第4昇降プレート34の昇降動作により上
記載置台12上方に昇降可能に設置され、下降状態で上
記載置台12上の防振マウントMを内部に収容して減圧
室35内部を減圧するようになっている。この減圧室3
5の周壁35a全体は、例えば透明なアクリル板等で作
られており、減圧時に内部に収容した防振マウントMを
外部から見ることができるようになっている。なお、透
明部分は周壁35a全体に設ける必要はなく、内部が視
認できる状態であればその一部であってもよい。上記減
圧室35の上下開口端縁にはシール用のOリング36が
装着され、減圧時、下側のOリング36を載置台12
に、上側のOリング36を第3昇降プレート29にそれ
ぞれ圧着させることで減圧室35内部を気密保持するよ
うになっている。なお、減圧室35の下端には図示しな
い負圧源に接続された減圧ホース37が接続されてい
る。
り防振マウントMを製造する要領について説明する。
体に接合されたブッシュ3を用意する。このブッシュ3
は以下のようにして作られる。
き窓部5bを形成した中間筒体5と、貫通空所9の形成
用中子とをゴム弾性体2の成形用モールドにインサート
する。この際、内筒体1外周面と、中間筒体5のリバウ
ンド受部5a内周面を除く内外周面とに対し接着剤を塗
布する一方、上記リバウンド受部5a内周面は接着剤を
塗布せずに未塗布状態のままにしておく。そして、上記
成形用モールド内に未加硫ゴムを入れて加硫成形を行
う。この結果、リバウンドストッパ部2c先端面が上記
リバウンド受部5a内周面に対し当接した状態ではある
が非接着状態とされる一方、他の部位の中間筒体5及び
内筒体1とは加硫接着された状態のゴム弾性体3が成形
される。
ュ3を外筒体4に途中まで圧入して受圧室6及び平衡室
7が液体Lを少なくとも設定量収容可能に外筒体4から
露出した半組付け状態の防振マウントMとし、図1〜図
3に示すように、この防振マウントMを載置台12に載
置する。
ル17を前進させて防振マウントMの受圧室6及び平衡
室7に挿入し液体Lを設定量だけ注入する。この際、液
体Lの注入量をロードセル13で計測し、設定量になっ
たら注入を停止する。この状態で受圧室6及び平衡室7
に注入された液体Lはオーバーフローしない。
ントMの外周面に付着しないようにすることができ、洗
浄除去工程を経ないで済むのでその分だけ製造工数を低
減することができるとともに、液体漏れによる金属の腐
食の問題を解消することができる。
リアルタイムに実測しながら注入しているので、注入を
精度良く行うことができる。
ル17を防振マウントMの受圧室6及び平衡室7から後
退させた後、サーボモータの起動によりボールネジ18
を軸心回りに回転させ、第1昇降プレート21を下降さ
せる。これにより、第2昇降プレート25、第3昇降プ
レート29及び第4昇降プレート34が一体となって下
降し、減圧室35が載置台12上の防振マウントMに覆
い被さり、これにより、防振マウントMが減圧室35内
に収容されて配置される。
5が載置台12に当接するとそれ以降は下降しないが、
図6に示すように、第2昇降プレート25及び第3昇降
プレート29はその後も一体となって下降し、第3昇降
プレート29は減圧室35の上側のOリング36に当接
して下降を停止する。この際、その衝撃がダンパー28
により吸収され、サーボモータの位置制御により一定位
置に到達してサーボモータが起動を停止する。減圧室3
5は第3昇降プレート29で載置台12に押し付けられ
て内部が気密保持されており、この状態から負圧源を作
動させて減圧室35内を真空引きして所定の負圧状態に
なるまで減圧する。
内に収容して減圧室35内部を減圧していることから、
防振マウントの外形形状が寸法公差や何らかの原因で一
定していない場合であっても、このことが何らシール性
に影響を及ぼすことはなく、液体漏れによる腐食の助長
を防止することができる。
り行っていることから、従来例の如き減圧時に通路に液
体Lが混入することによる液(気)圧の変動といったこ
とがなく、負圧範囲を常に一定にでき防振機能を向上さ
せることができるとともに、液体封入量を安定させるこ
とができる。
明な周壁35a越しに外部から見ることができることか
ら、液体Lの注入量が設定通りに行われているか否かを
監視することで信頼性を損ねる事態を確実に回避するこ
とができる。
26を伸長作動させて下方に進出させ、半組付け状態で
外筒体4から上方に露出しているブッシュ3を圧入プレ
ート27で押圧して外筒体4に圧入する。
後、図8に示すように、サーボモータを逆起動し、第1
昇降プレート21、第2昇降プレート25、第3昇降プ
レート29及び第4昇降プレート34を上昇させる。こ
れにより、減圧室35が上昇して載置台12から上方に
離れる。組付けが完成した防振マウントMを載置台12
から取り出し、一連の作業を終了する。
る発明によれば、受圧室及び平衡室に液体注入手段を挿
入して液体を直接に注入するので、液体の防振マウント
外周面への付着を防止して製造工数の低減及び金属の腐
食を防止することができる。さらに、防振マウントを減
圧室内に収容して減圧するので、防振マウントの外形形
状が寸法公差や何らかの原因で一定していない場合であ
っても、確実にシールして液体漏れによる腐食を防止す
ることができる。また、液体注入と減圧とを別々の装置
により行っているので、従来例の如き減圧時に通路に液
体が混入することによる液(気)圧の変動がなく、一定
の負圧状態を確保して防振機能を向上させることができ
るとともに、液体封入量を安定させることができる。
量計測手段に搭載して受圧室及び平衡室に注入された液
量を計測するようにしているので、液体注入量を正確に
行うことができる。
壁の少なくとも一部を透明に構成しているので、液体注
入状態を監視することで信頼性を向上させることができ
る。
ウントの製造装置の全体構成図である。
た状態を示す拡大図である。
ウントの製造方法における載置工程図である。
ウントの製造方法における液体注入工程図である。
ウントの製造方法における減圧室下降工程図である。
ウントの製造方法における減圧工程図である。
ウントの製造方法における圧入工程図である。
ウントの製造方法における組付け後の減圧室上昇工程図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 内筒体外周に弾性体が一体に設けられた
ブッシュと、このブッシュが圧入される外筒体とを備
え、上記弾性体と外筒体との間に液体が封入された受圧
室と液体及び気体が封入された平衡室とがオリフィスで
連通されて構成され、上記内筒体及び外筒体の一方が振
動発生源に、他方が振動受部にそれぞれ連結される前の
状態で、上記平衡室内の気体が負圧状態に封入されてい
る液体封入式防振マウントの製造方法であって、 上記ブッシュを外筒体に途中まで圧入して上記受圧室及
び平衡室が液体を少なくとも設定量収容可能に外筒体か
ら露出した半組付け状態の防振マウントを載置台に載置
し、 次いで、上記受圧室及び平衡室に液体注入手段を挿入し
て液体を注入した後、上記防振マウントを減圧室内に配
置して減圧室内部を減圧し、 その後、上記ブッシュを外筒体に圧入することを特徴と
する液体封入式防振マウントの製造方法。 - 【請求項2】 内筒体外周に弾性体が一体に設けられた
ブッシュと、このブッシュが圧入される外筒体とを備
え、上記弾性体と外筒体との間に液体が封入された受圧
室と液体及び気体が封入された平衡室とがオリフィスで
連通されて構成され、上記内筒体及び外筒体の一方が振
動発生源に、他方が振動受部にそれぞれ連結される前の
状態で、上記平衡室内の気体が負圧状態に封入されてい
る液体封入式防振マウントの製造装置であって、 上記ブッシュを外筒体に途中まで圧入して上記受圧室及
び平衡室が液体を少なくとも設定量収容可能に外筒体か
ら露出した半組付け状態の防振マウントを載置する載置
台と、 上記受圧室及び平衡室に挿入して液体を注入する液体注
入手段と、 上記載置台上方に昇降可能に設けられ、下降状態で防振
マウントを内部に収容して内部を減圧する減圧室と、 上記減圧室上方に上下方向へ進退可能に設けられ、進出
動作により上記ブッシュを外筒体に圧入する圧入手段と
を備えていることを特徴とする液体封入式防振マウント
の製造装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の液体封入式防振マウント
の製造装置において、 載置台は、受圧室及び平衡室に注入された液体量を計測
するよう重量計測手段に搭載されていることを特徴とす
る液体封入式防振マウントの製造装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の液体封入式防振マウント
の製造装置において、 減圧室の周壁は、少なくとも一部が透明に構成されてい
ることを特徴とする液体封入式防振マウントの製造装
置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250835A JP3948893B2 (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 液体封入式防振マウントの製造方法 |
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JP2000250835A JP3948893B2 (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 液体封入式防振マウントの製造方法 |
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