JPH07145846A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH07145846A
JPH07145846A JP29486093A JP29486093A JPH07145846A JP H07145846 A JPH07145846 A JP H07145846A JP 29486093 A JP29486093 A JP 29486093A JP 29486093 A JP29486093 A JP 29486093A JP H07145846 A JPH07145846 A JP H07145846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
liquid
pressure receiving
vibration
receiving chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29486093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Kawamoto
洋一 河本
Sumio Uchida
純生 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurashiki Kako Co Ltd filed Critical Kurashiki Kako Co Ltd
Priority to JP29486093A priority Critical patent/JPH07145846A/ja
Publication of JPH07145846A publication Critical patent/JPH07145846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤフラムを省略して流体室に液体と気体
とを封入したものにおいて、その気体が受圧室内の液体
中に混入しても速やかに排出させて液体中に気泡が残留
しないようにする。 【構成】 第1取付部材3と、第2取付部材4とを弾性
支承体5により連結して、弾性支承体の上側に液体7お
よび空気8を封入する流体室6を画成する。仕切体9で
下側の受圧室11と上側の平衡室10とに仕切り、オリ
フィス12で両室を連通する。液体をオリフィスの平衡
室側開口より上方に液面7aが位置するよう封入し、平
衡室下部を液室部10a、上部を気室部10bとする。
仕切体の中央部に上下方向に貫通して受圧室内の気泡を
平衡室に導出する気泡抜き用貫通孔13を形成する一
方、受圧室に面する仕切体の下面に受圧室内の気泡を貫
通孔に向かって上方に案内する逆漏斗状の案内面14を
形成する。貫通孔の共振周波数をオリフィスの共振周波
数より低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンマウ
ントなどとして用いられるものであって、内部の流体室
が仕切体により2つの室に仕切られオリフィスを通して
両室間を流動する流体の液柱共振により振動減衰が行わ
れる防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の防振装置として、仕
切体の一側を弾性支承体の変形により液圧変動が生じる
受圧室とし、他側を弾性薄膜製のダイヤフラムにより画
成して上記受圧室の液圧変動によりオリフィスを通して
流動する液体を受けて拡縮する平衡室としたものが広く
知られている(例えば、特開昭62−261729号公
報、実開昭63−166738号公報、もしくは、特開
平4−46233号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
防振装置においては、上記ダイヤフラムの周囲を液体が
漏出しないように液密・気密にかしめ固定する必要があ
るという製造上の難点がある上、弾性支承体に大衝撃荷
重が作用した際に上記ダイヤフラムが大液圧を受けて破
損するおそれがある。
【0004】このため、上記ダイヤフラムを省略して仕
切体の上側に剛体のケーシングにより平衡室を画成して
この平衡室の上端部分に空気を封入し、この空気の膨脹
・圧縮作用により液圧変動を吸収させるようにすること
が考えられる。ところが、この場合、上記のごとく大衝
撃荷重が作用すると液体が大流動する結果、液体に気泡
が混入して受圧室内に残留するおそれがある。この場
合、気泡が残留した分、オリフィスを通過する流量が減
少し、減衰特性の悪化を招くことになる。
【0005】このため、上記のごとき気泡の混入を防止
すべく、平衡室内の液体と空気との間に、両者の混合を
防止するために、上記液体より高粘性でかつ低比重の混
合防止液を層にして介在させるものが提案されている
(特開平5−126202号公報参照)。しかしなが
ら、この場合においても、衝撃力などの大荷重の入力に
より上記混合防止液の層が破壊されて受圧室内の液体中
に空気が混入するおそれがあり、この気泡が仕切体の下
面などに滞留したままとなって残留するおそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、上記のダイヤ
フラムを省略して流体室に液体と気体とを封入したもの
において、その気体が受圧室内の液体中に混入しても速
やかに排出させて液体中に気泡が残留しないようにする
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、振動発生源および振動受部
の一方に連結される第1の取付部材と、上記振動発生源
および振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら第1および第2の両取付部材を連結するよう設け
られて上記振動発生源からの振動により変形される弾性
支承体と、この弾性支承体の上側に弾性支承体により密
閉状態に画成された流体室と、この流体室に封入された
液体および気体と、上記流体室の上下方向中間位置に配
置されて流体室を上記弾性支承体の変形により拡縮され
る受圧室とこの受圧室より上側の平衡室とに仕切る仕切
体と、上記受圧室と平衡室とを互いに連通する制限通路
とを備えたものを前提とする。このものにおいて、上記
液体を上記平衡室内であって上記制限通路の平衡室側開
口位置より上方に液面が位置するよう封入する。そし
て、上記仕切体の中央部に上下方向に貫通して上記受圧
室内の気泡を平衡室に導出する気泡抜き用貫通孔を形成
する一方、上記受圧室に面する仕切体の下面に上記受圧
室内の気泡を上記貫通孔に向かって上方に案内する案内
面を形成する。加えて、上記貫通孔を上記制限通路の共
振周波数より低い共振周波数になるよう構成するもので
ある。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、仕切体を受圧室の液圧変動を受けて変形す
るようゴム弾性体によって変形可能に形成する構成とす
るものである。
【0009】請求項3記載の発明は、振動発生源および
振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、上記振
動発生源および振動受部の他方に連結される第2の取付
部材と、これら第1および第2の両取付部材を連結する
よう設けられて上記振動発生源からの振動により変形さ
れる弾性支承体と、この弾性支承体の上側に弾性支承体
により密閉状態に画成された流体室と、この流体室に封
入された液体および気体と、上記流体室の上下方向中間
位置に配置されて流体室を上記弾性支承体の変形により
拡縮される受圧室とこの受圧室より上側の平衡室とに仕
切る仕切体と、上記受圧室と平衡室とを互いに連通する
制限通路とを備える。このものにおいて、上記仕切体の
略中央部に受圧室と平衡室とに面し受圧室の液圧変動を
受けて変位する可動板を上記仕切体に配設する。そし
て、上記液体を上記平衡室内であって上記流制限通路の
平衡室側開口より上方に液面が位置するよう封入する。
また、上記可動板の中央部に上下方向に貫通して上記受
圧室内の気泡を平衡室に導出する気泡抜き用貫通孔を形
成する一方、上記受圧室に面する可動板の下面に上記受
圧室内の気泡を上記貫通孔に向かって上方に案内する案
内面を形成する。加えて、上記貫通孔を上記制限通路の
共振周波数より低い共振周波数になるよう構成するもの
である。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは請求項3記載の発明において、案内面として、貫通
孔を頂点とする円錐状に形成する構成とするものであ
る。
【0011】さらに、請求項5記載の発明は、振動発生
源および振動受部の一方に連結される第1の取付部材
と、上記振動発生源および振動受部の他方に連結される
第2の取付部材と、これら第1および第2の両取付部材
を連結するよう設けられて上記振動発生源からの振動に
より変形される弾性支承体と、この弾性支承体の上側に
弾性支承体により密閉状態に画成された流体室と、この
流体室に封入された液体および気体と、上記流体室の上
下方向中間位置に配置されて流体室を上記弾性支承体の
変形により拡縮される受圧室とこの受圧室より上側の平
衡室とに仕切る仕切体と、上記受圧室と平衡室とを互い
に連通する制限通路とを備える。このものにおいて、上
記仕切体の略中央部の内部に形成され上記受圧室と平衡
室とを結ぶ方向に所定幅の間隙を有しかつ連通孔を介し
て上記受圧室と平衡室とにそれぞれ開口する収容室と、
この収容室内で上記受圧室の液圧変動を受けて変位する
よう上記仕切体に配設された可動板とを設ける。そし
て、上記液体を上記平衡室内であって上記流制限通路お
よび上記連通孔の平衡室側開口より上方に液面が位置す
るよう封入する。加えて、上記可動板を、その下面が上
記受圧室内の気泡を上記収容室の平衡室側連通孔に案内
するよう外周囲が中央部よりも上位になるよう湾曲する
構成とするものである。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
通常時、液体と気体との比重差により気体は液体の上方
に位置して平衡室の上半部に液体と分かれて配置されて
いる。そして、流体室の液体の液面が制限通路の平衡室
側開口より上方位置まで封入されているため、振動の入
力により弾性支承体が変形すると、受圧室と平衡室との
間で上記制限通路を通した液体の流動が生じ、この制限
通路を介した液体の液柱共振により上記入力振動の減衰
が行われる。この液体の流動の際、平衡室内の気体が膨
脹圧縮して平衡室内の液体量の増減が許容される。ま
た、この際、仕切体の貫通孔の共振周波数が制限通路の
共振周波数よりも低く設定されているため、上記制限通
路での液柱共振により振動減衰を発揮する時には上記貫
通孔は実質的に液体の流動が阻止される目詰まり状態と
なる。このため、貫通孔の存在が上記制限通路による振
動減衰に影響を与えることはない。
【0013】一方、上記弾性支承体に大荷重が入力して
弾性支承体が大変形し、平衡室内の気体が流動する液体
により乱されて液体中に気泡が混入し、それが制限通路
を通して受圧室内に入ると、その気泡は液体中を仕切体
の下面に当たるまで上昇する。そして、その気泡が案内
面に沿って上方に貫通孔まで導かれ、その貫通孔を通し
て平衡室に移動し、平衡室の上半部の気体部分に戻され
る。このため、受圧室内の液体中に気泡が混入しても、
仕切体下面の案内面および貫通孔によって自然に平衡室
内の気体部分に戻され、受圧室内の液体中に気泡が残留
することがなく所定の減衰特性が発揮される。
【0014】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、仕切体自身が受圧室の液
圧変動を受けて変形するため、特に、制限通路が目詰ま
り状態となるような高周波側の振動入力時の受圧室内の
容積変化が可能となり、受圧室内の液圧上昇の抑制およ
び上記高周波振動入力時の低動ばね化が図られる。
【0015】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による場合と同様に、通常時は、気体は平衡室
の上半部に液体と別れて配置され、この気体部分の膨脹
圧縮により平衡室内の液体量の増減が許容されるため、
低周波側の振動の入力により弾性支承体が変形すると、
受圧室と平衡室との間で制限通路を通した液体の流動が
生じ、この制限通路を介した液体の液柱共振により上記
入力振動の減衰が行われる。しかも、この際、可動板の
貫通孔の共振周波数が制限通路の共振周波数よりも低く
設定されているため、上記制限通路での液柱共振による
振動減衰を発揮する時には上記貫通孔は目詰まり状態と
なり、上記貫通孔の存在が上記制限通路による振動減衰
に影響を与えることはない。さらに、上記制限通路が目
詰まり状態となるような高周波側の振動入力時には、受
圧室の液圧上昇を受けて可動板が変位するため、受圧室
内の容積が変化して液圧上昇の抑制および低動ばね化が
図られる。
【0016】一方、上記弾性支承体に大荷重が入力して
液体中に気泡が混入し、それが制限通路を通して受圧室
内に入ると、その気泡は液体中を可動板の下面に当たる
まで上昇し、その気泡が案内面に沿って上方に貫通孔ま
で導かれる。そして、その気泡は貫通孔を通して平衡室
に移動し、平衡室の上半部の気体部分に戻される。この
ため、請求項1記載の発明と同様に、受圧室内の液体中
に気泡が混入しても、可動板下面の案内面および貫通孔
によって自然に平衡室内の気体部分に戻され、受圧室内
の液体中に気泡が残留することがなく所定の減衰特性が
発揮される。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項3記載のいずれかの発明による作用に加えて、案
内面が貫通孔を頂点とする円錐状に形成されているた
め、受圧室内の液体中にに混入した気泡の貫通孔までの
案内が効果的に行われ、受圧室内の気泡の排出がより確
実に行われる。
【0018】請求項5記載の発明では、低周波側の振動
および高周波側の振動の各入力に対しては、請求項1ま
たは請求項3記載の発明と同様に作用し、制限通路を介
した液柱共振による振動減衰または可動板の変位による
低動ばね化が図られる。一方、大荷重の入力により受圧
室内の液体中に気泡が混入した場合、その気泡が受圧室
内を上昇して下向きに凸状に湾曲された可動板下面の案
内面に当たり、この案内面により案内されて可動板の周
囲に導かれて収容室上部に至る。そして、この収容室上
部から連通孔を経て平衡室に導出される。このため、受
圧室内の液体中に気泡が混入しても、請求項1または請
求項3記載の発明と同様に、その気泡が受圧室内に残留
することはない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0020】<第1実施例>図1は、本発明の第1実施
例に係る防振装置を示している。1は筒軸Xを上下方向
に向けた支持筒体、2は上記支持筒体1の上端開口側を
閉止する上下逆向きのカップ状筒部材であり、このカッ
プ状筒部材2には上記筒軸Xに沿って取付ボルト2aが
上向きに突出されて振動発生源である例えばエンジンに
連結されるようになっている。そして、上記カップ状筒
部材2は上記支持筒体1の上端部内周面に内嵌されて上
記支持筒体1と一体化され、両者1,2により第1取付
部材3が構成されている。
【0021】また、4はこの支持筒体1の下端開口側の
位置であって上記筒軸X上に配置された第2取付部材で
あり、この第2取付部材4には上記筒軸Xに沿って取付
けボルト4aが下向きに突出されて振動受部である例え
ば車体に連結されるようになっている。5はこの第2取
付部材4と上記第1取付部材3の支持持体1とを互いに
連結する環状の弾性支承体であり、この弾性支承体5が
上記第2取付部材4および支持筒体1と一体加硫成形さ
れて第1取付部材3と第2取付部材4とを互いに連結し
ている。そして、上記弾性支承体5と第1取付部材3と
によって密閉された流体室6が画成され、この流体室6
に非圧縮性の液体7と圧縮性の気体としての空気8とが
封入されている。
【0022】さらに、9は上記流体室6内の上下方向中
間位置において筒軸Xに直交する方向に配設された仕切
体であり、この仕切体9によって上記流体室6が上側の
平衡室10と下側の受圧室11とに仕切られている。加
えて、上記仕切体9の周囲には上記平衡室10と受圧室
11とを互いに連通する制限通路としての環状のオリフ
ィス12が形成されている。
【0023】次に、上記の全体構成をより詳細に説明す
ると、上記支持筒体1の内周面にはその上端かしめ部1
aまでゴム薄層5aが上記弾性支承体5と一体に加硫接
着されており、このゴム薄層5aを介して上記カップ状
筒部材2の外周面が上記支持筒体1内に圧嵌合され上記
上端かしめ部1aによりかしめ固定されて上記支持筒体
1とカップ状筒部材2とが液密・気密に一体化されてい
る。また、上記支持筒体1の上端側の内周囲には段部1
bが形成されており、この段部1b上のゴム薄層5aと
上記カップ状筒部材2の下端縁2bとの間に上記仕切体
9の後述の上側外周縁部9cが挟み込まれて仕切体9の
位置固定が行われている。
【0024】上記仕切体9は、外周縁が流体室6の周囲
のゴム薄層5aに圧嵌合された基板9aと、この基板9
aの外周部上面から立ち上がる横断面形状が倒L字状の
オリフィス形成部材9bとが合成樹脂の一体成形により
形成されたものであり、上記基板9aの中央部には上下
方向に貫通して上記受圧室11から平衡室10に気泡を
抜く気泡抜き用貫通孔13が形成されている。上記基板
9aは中央部の貫通孔13を頂点とする偏平な略円錐状
に湾曲されており、これにより、上記基板9a下面に上
記貫通孔13に向かって逆漏斗状の案内面14が形成さ
れている。
【0025】また、上記オリフィス形成部材9bの外周
縁部9cが上記基板9aの外周縁より上方位置で支持筒
体1の内周面に固定されており、この支持筒体1の内周
面と、オリフィス形成部材9bと、基板9aの外周部と
によって上記環状オリフィス12が画成されている。そ
して、このオリフィス12は外周方向一側の開口12a
で上記平衡室10に連通する一方、他側の開口12bで
上記受圧室11に連通している。
【0026】そして、このような構造において、流体室
6内には、液体7が上記オリフィス12の平衡室10側
の開口12aの位置より上方位置に液面7aが位置する
ように封入されている一方、空気8が上記液面7aより
上方の平衡室10の上半部に充満するように封入されて
いる。これにより、上記平衡室10には上記液体7によ
り液室部10aが下半部に、上記空気8により気室部1
0bが上半部にそれぞれ分離された状態で形成されるよ
うになっている。加えて、上記貫通孔13とオリフィス
12とは、貫通孔13の共振周波数がオリフィス12の
共振周波数よりも低いものとなるように、所定の断面形
状や長さなどに設定されており、上記オリフィス12を
介した上記液体7の液柱共振を生じるような周波数の振
動が入力した時には上記貫通孔13が目詰まり状態とな
って貫通孔13を通した液体7の流動が生じないように
なっている。
【0027】次に、上記構成の防振装置の製造方法を図
2に基いて説明する。
【0028】まず、第2取付部材4と未かしめ状態の支
持筒体1とを図示省略のモールド内に入れて弾性支承体
5を一体加硫成形する。そして、このものを上記第2取
付部材4を下にして上記支持筒体1の上端を上方に開口
させた状態にして、気室部10bの容量を考慮した所定
量の液体7を注入する。
【0029】そして、仕切体9を上方より支持筒体1内
に圧嵌合させた後、カップ状筒部材2を上記支持筒体1
内に圧嵌合し、支持筒体1の上端開口縁を内側に折り曲
げて上記カップ状筒部材2をかしめ固定する(かしめ部
1a)。これにより、上記カップ状筒部材2の内部の上
半部に空気が封入された状態で防振装置が組み上がるた
め、液体の封入のために液中で組付けを行わねばならな
い場合と比べ、液体で濡れた防振装置を洗浄する手間を
省略することができる上、従来のダイヤフラムにより流
体室を形成する場合と比べ、圧嵌合の際の液圧上昇に起
因するダイヤフラムの破損のおそれを解消することがで
きる。
【0030】つぎに、上記第1実施例の作用・効果を説
明する。
【0031】流体室6において、通常時は、液体7と空
気8との比重差により空気8は液体7の上方に位置して
平衡室10内は液室部10aと気室部10bとに分けら
れ、受圧室11内の液体7と平衡室10内の液体7とは
オリフィス12を介して連続している。
【0032】そして、第1取付部材3もしくは第2取付
部材4のいずれかの側から振動が入力した場合、弾性支
承体5が上下方向に撓んで受圧室11内の液体7を圧縮
・膨脹させるため、オリフィス12を通して上記受圧室
11と平衡室10の液室部10aとの間で液体の流動が
生じる。この際、上記平衡室10の気室部10bの空気
が圧縮・膨脹されるため、上記液室部10aの容積が拡
大・縮小する。そして、上記の液体7の流動によりオリ
フィス12を通して受圧室11と平衡室10との間の液
柱共振により上記入力振動の減衰が行われる。また、こ
の際、仕切体9の貫通孔13の共振周波数がオリフィス
12の振周波数よりも低く設定されているため、上記オ
リフィス12での液柱共振による振動減衰を発揮する時
には上記貫通孔13は目詰まり状態となり、このため、
貫通孔13の存在が上記オリフィス12の減衰特性に影
響を与えることはなく、設定された本来の減衰特性を発
揮することができる。
【0033】一方、上記弾性支承体5に衝撃などの大荷
重が入力して弾性支承体が5が大変形し、上記気室部1
0bの気体8が流動する液体8により乱されて液体7中
に気泡が混入し、それがオリフィス12を通して受圧室
11内に入る場合がある。この場合、その気泡は受圧室
11内の液体7中を仕切体9の下面に当たるまで上昇
し、その気泡が案内面14に沿って頂点の貫通孔13ま
で導かれ、その貫通孔13を通して平衡室10に移動し
て上半部の気室部10bに戻される。このため、受圧室
11内の液体7中に気泡の混入が生じても、仕切体9下
面の案内面14および貫通孔13によって自然に平衡室
10内の気室部10bに戻される。これにより、受圧室
11内の液体7中に気泡が残留することを防止すること
ができ、オリフィス12を流動する液体7の量を所定の
ものに維持することができる。この結果、受圧室11の
液体7中に気泡が残留することに伴う減衰特性の悪化の
発生を確実に防止することができる。
【0034】なお、上記第1実施例では、第1取付部材
3としての支持筒体1とカップ状筒部材2とを別体に形
成しているが、これに限らず、第1取付部材として図3
に3aで示すように最初から一体に形成したものにして
もよい。この場合、弾性支承体5′を第2取付部材4お
よび外周側に埋め込む補強筒5bと一体に加硫成形し、
この弾性支承体5′の外周面を第1取付部材3aの下端
開口から上方に圧嵌合することにより組み付ければよ
い。この組み付けは、使用状態(図3に示す状態)とは
上下を逆転した状態で組み付けられ、まず、第1取付部
材3a内に液体を所定量注入し、仕切体9を嵌め込み、
ついで、上記弾性支承体5′を圧嵌合した後、姿勢を上
下逆転させることにより行えばよい。これにより、上記
弾性支承体5′の圧嵌合を空気が上部に残ったままで行
うため、液中で組み付けを行う必要がなく液の洗浄が不
要となる。
【0035】また、上記第1実施例では、仕切体として
合成樹脂により一体成形した仕切体9を示したが、これ
に限らず、例えば図4に示すようにプレス加工により上
向きに凸状となるように湾曲した形状にした2枚の金属
製板状体16,17を重合することにより、周囲にオリ
フィス12を有し下面に案内面19が、また、頂点に貫
通孔18がそれぞれ形成された仕切体15を形成するよ
うにしてもよい。
【0036】<第2実施例>図4は本発明の第2実施例
に係る防振装置を示している。この第2実施例は、仕切
体27の形状およびこの仕切体27によるオリフィス3
0の形成において、第1実施例のものとは異なる例を示
すものである。
【0037】同図において、23は第1取付部材であ
り、この第1取付部材23は筒軸Xが上下方向に向いた
支持筒体21と、この支持筒体21の上端部内周面に圧
嵌合されかしめ部21aにより一体的に固定された上下
逆向きのカップ状筒部材22とで構成され、上向きに突
出された取付ボルト22aにより振動発生源であるエン
ジンに連結されるようになっている。24は上記支持筒
体21の下端開口側の位置であって上記筒軸X上に配置
された第2取付部材であり、下向きに突出された取付ボ
ルト24aにより振動受部である例えば車体に連結され
るようになっている。そして、この第2取付部材24と
上記第1取付部材23とは両者と共に一体加硫成形した
環状の弾性支承体25によって互いに連結されており、
この弾性支承体25と第1取付部材23とによって液体
7および空気8が封入された流体室26が画成されてい
る。
【0038】また、27は上記流体室26内の上下方向
中間位置において筒軸Xに直交する方向に配設された仕
切体であり、この仕切体27によって上記流体室26が
上側の平衡室28と下側の受圧室29とに仕切られてい
る。加えて、上記仕切体27の周囲には上記平衡室28
と受圧室29とを互いに連通する制限通路としての環状
のオリフィス30が形成されている。
【0039】上記支持筒体21の上下方向中間位置には
段部21bが形成され、下端部には内方に突出する内フ
ランジ部21cが一体に形成されており、この内フラン
ジ部21cの上面から上記かしめ部21aに至る内周面
にはゴム薄層25aが加硫接着されている。
【0040】上記仕切体27は、外周縁が上記段部21
bの内周面のゴム薄層25aに圧嵌合された基板27a
と、この基板27aの外周部下面から垂下する筒壁27
bとが合成樹脂の一体成形により形成されたものであ
り、上記基板27aの中央部には上下方向に貫通する気
泡抜き用貫通孔31が形成されている。上記基板27a
は上記貫通孔31を頂点とする略円錐状に屈曲されてお
り、これにより、上記基板27a下面に上記貫通孔31
に向かって逆漏斗状の案内面32が形成されている。
【0041】上記基板27aはカップ状筒部材22の下
端縁22bによって上記段部21bのゴム薄層25aに
押し付けられた状態で位置固定され、これにより、上記
筒壁27bの下端面が上記内フランジ21cの内周側の
ゴム薄層25aに圧着されるようになっている。そし
て、この内フランジ部21c、筒壁27b、および、基
板27aの外周部などによって上記オリフィス30が画
成されている。このオリフィス30は、図6にも示すよ
うに上記基板27aの外周部に貫通して形成された開口
30aで平衡室28に連通する一方、上記筒壁27bの
一部が切り欠かれてなる開口30bで受圧室29に連通
されている。
【0042】そして、このような構造において、第1実
施例と同様に、流体室26内には、液体7が上記オリフ
ィス30の平衡室側開口30aの位置より上方位置に液
面7aが位置するように封入されている一方、空気8が
上記液面7aより上方の平衡室28の上半部に充満する
ように封入されている。これにより、上記平衡室28に
は上記液体7により液室部28aが下半部に、上記空気
8により気室部28bが上半部にそれぞれ形成されるよ
うになっている。加えて、上記貫通孔31とオリフィス
30とは、貫通孔31の共振周波数がオリフィス30の
共振周波数よりも低いものとなるように、所定の断面形
状や長さなどに設定されており、上記オリフィス30を
介した上記液体7の液柱共振を生じるような周波数の振
動が入力した時には上記貫通孔31が目詰まり状態とな
って貫通孔31を通した液体7の流動が生じないように
なっている。
【0043】そして、上記構成の第2実施例の場合、第
1実施例による場合と同様に、気室部28bの圧縮・膨
脹作用によって弾性支承体25への振動入力時における
オリフィス30を通した受圧室29と平衡室28の液室
部28aとの間の液体7の流動が生じ、そのオリフィス
30を介した液体7の液柱共振によって入力振動の減衰
が行われる。また、上記弾性支承体25に大荷重が入力
して受圧室29の液体7中に気泡が混入した場合におい
ても、その気泡は仕切体27の下面に当たるまで液体7
中を上昇した後、案内面32に沿って頂点の貫通孔31
まで導かれて貫通孔31から平衡室28の気室部28b
に戻されるため、受圧室29内の液体7中に気泡が残留
することを防止することができ、オリフィス30を流動
する液体7の量を所定のものに維持して気泡の残留に伴
う減衰特性の悪化の発生を確実に防止することができ
る。
【0044】加えて、本第2実施例の場合、オリフィス
30の形成を、基板27aに筒壁27bを一体形成した
仕切体27を支持筒体21に内嵌させるだけという簡単
な組み付け作業により容易に行うことができる。しか
も、上記支持筒体21の内フランジ部21cの存在によ
り上記オリフィス30が補強され、これにより、弾性支
承体25の変形時においても上記オリフィス30の形状
を確実に一定のものに保持することができ、所定の減衰
性能を発揮させることができる。
【0045】<第3実施例>図7は本発明の第3実施例
に係る防振装置を示している。この第3実施例は、仕切
体47がゴム弾性体により形成されて液圧変動を受けて
撓むように構成されている点において、第1および第2
実施例のものとは異なるものである。
【0046】同図において、43は第1取付部材であ
り、この第1取付部材43は筒軸Xが上下方向に向いた
支持筒体41と、下端フランジ部42bがゴム薄層45
aを介して支持筒体41の上端かしめ部41aによりか
しめられて一体的に固定された上下逆向きのカップ状筒
部材42とで構成され、取付ボルト42aにより振動発
生源であるエンジンに連結されるようになっている。4
4は上記支持筒体41の下端開口側の位置であって上記
筒軸X上に配置された第2取付部材であり、取付ボルト
44aにより振動受部である例えば車体に連結されるよ
うになっている。そして、この第2取付部材44と上記
第1取付部材43の支持筒体41とは両者と共に一体加
硫成形された環状の弾性支承体45によって互いに連結
されており、この弾性支承体45と第1取付部材43と
によって液体7および空気8が封入された流体室46が
画成されている。
【0047】また、47は上記流体室46内の上下方向
中間位置において筒軸Xに直交する方向に配設された仕
切体であり、この仕切体47によって上記流体室46が
上側の平衡室48と下側の受圧室49とに仕切られてい
る。加えて、上記仕切体47の周囲には上記平衡室48
と受圧室49とを互いに連通する制限通路としての環状
のオリフィス50が形成されている。
【0048】上記支持筒体41の上端側位置には段部4
1bが屈曲形成されており、この段部41bと上記上端
かしめ部41aとに挟まれて上記カップ状筒部材42下
端の外フランジ部42bが固定されるようになってい
る。また、上記支持筒体41の内周面には、上記段部4
1c近傍の所定の上下寸法部分を除き、上記弾性支承体
45と一体に加硫成形された比較的厚肉のゴム層45b
が形成されており、上記所定の上下寸法部分に他部より
も大径の拡径部45cが形成されている。
【0049】上記仕切体47は、外径が上記ゴム層45
bの内径より大きくかつ上記拡径部45cより所定寸法
小さい円盤状となるようゴム弾性体により加硫成形され
たものである。そして、上記仕切体47の中央位置には
上下方向に貫通する空気抜き用貫通孔51が形成され、
下面には上記貫通孔51が頂点に位置するよう上向きに
凸状に湾曲した逆漏斗状の案内面52が形成されてい
る。また、外周部の下端縁部には、上記ゴム層45bと
拡径部45cとの境界角部45dに嵌合する嵌合凹部4
7aが形成されており、この嵌合凹部47aが上記境界
角部45dに嵌合した状態で仕切体47の外周部上面が
上記カップ状筒部材42の外フランジ部42bにより下
方に押し付けられることにより、上記仕切体47が位置
固定されている。さらに、上記仕切体47の外周部を除
く上面の中央側部分に凹部47bが形成されて外周部が
分厚く内周部47cが比較的薄くされ、これによって、
位置固定される部分である外周部の剛性を高くしつつ、
液圧変動を受ける部分である内周部47cの剛性を低く
して撓み易くするようになっている。そして、この内周
部47cは、後述のオリフィス50が目詰まり状態とな
るような高周波振動の入力時に受圧室49内の液圧変動
を受けて上下方向に撓むことにより、受圧室49を拡縮
させて受圧室49の液圧上昇を抑制して低動ばね化を図
り得るよう、その剛性(弾性係数)が設定されている。
【0050】上記オリフィス50は、上記のごとく位置
固定された仕切体47の外周面と上記拡径部45cとの
間に形成された環状の空間によって構成されており、仕
切体47の外周部の一部が切り欠かれてなる開口50a
によって平衡室48と連通される一方、ゴム層45bの
上端部の一部が切り欠かれてなる開口50bによって受
圧室49と連通されている。
【0051】そして、このような構造において、第1実
施例などと同様に、流体室46内には、液体7が上記オ
リフィス50の平衡室側開口50aの位置より上方位置
に液面7aが位置するように封入されている一方、空気
8が上記液面7aより上方の平衡室48の上半部に充満
するように封入されている。これにより、上記平衡室4
8には上記液体7により液室部48aが下半部に、上記
空気8により気室部48bが上半部にそれぞれ形成され
るようになっている。加えて、上記貫通孔51とオリフ
ィス50とは、貫通孔51の共振周波数がオリフィス5
0の共振周波数よりも低いものとなるように、所定の断
面形状や長さなどに設定されており、上記オリフィス5
0を介した上記液体7の液柱共振を生じるような周波数
の振動が入力した時には上記貫通孔51が目詰まり状態
となって貫通孔51を通した液体7の流動が生じないよ
うになっている。
【0052】上記構成の第3実施例の場合、第1実施例
による場合と同様に、気室部48bの圧縮・膨脹作用に
よって弾性支承体45への振動入力時におけるオリフィ
ス50を通した受圧室49と平衡室48の液室部48a
との間の液体7の流動が生じ、そのオリフィス50を介
した液体7の液柱共振によって入力振動の減衰が行われ
る。また、上記弾性支承体45に大荷重が入力して受圧
室49の液体7中に気泡が混入した場合においても、そ
の気泡は仕切体47の下面に当たるまで液体7中を上昇
した後、案内面52に沿って頂点の貫通孔51まで導か
れて貫通孔51から平衡室48の気室部48bに戻され
るため、受圧室49内の液体7中に気泡が残留すること
を防止することができ、オリフィス50を流動する液体
7の量を所定のものに維持して気泡の残留に伴う減衰特
性の悪化の発生を確実に防止することができる。
【0053】加えて、本第3実施例の場合、上記仕切体
47が受圧室49の液圧変動を受けて撓むようになって
いるため、上記オリフィス50が目詰まり状態となるよ
うな高周波側の振動が入力しても、受圧室49の容積を
変化させることができる。これにより、受圧室49の液
圧上昇を抑制することができ、高周波振動入力時の低動
ばね化を図ることができる。
【0054】なお、上記第3実施例における貫通孔51
は、横断面形状を円形のものにする他、例えば図8に5
1aで示すように十文字形としてもよい。
【0055】<第4実施例>図9は本発明の第4実施例
に係る防振装置を示している。この第4実施例は、仕切
体67が可動板68を備え、空気抜き用貫通孔72と案
内面73とが上記可動板68に形成されている点におい
て、他の実施例とは異なるものである。
【0056】同図において、63は支持筒体61とカッ
プ状筒部材62とからなる第1取付部材、64は第2取
付部材、65は両取付部材63,64を互いに連結する
弾性支承体であり、これら各構成部材はそれぞれ第1実
施例のものと同様に構成されて互いに一体化され、上記
弾性支承体65と第1取付部材63とにより、内部に液
体7および空気8が封入された流体室66が画成されて
いる。なお、同図中61aは上記支持筒体61とカップ
状筒部材62とを一体化するための上端かしめ部、65
aは上記支持筒体61の内周面に加硫接着されたゴム薄
層、62aはエンジン側に連結するための取付ボルト、
64aは車体側に連結するための取付ボルトである。
【0057】また、67は上記流体室66内の上下方向
中間位置に配設された仕切体、68はこの仕切体67の
中央寄り位置に支持され筒軸Xに直交する方向に配置さ
れた可動板68であり、この仕切体67および可動板6
8によって上記流体室66が上側の平衡室69と下側の
受圧室70とに仕切られている。加えて、上記仕切体6
7の周囲には上記平衡室69と受圧室70とを互いに連
通する制限通路としての環状のオリフィス71が形成さ
れている。
【0058】上記仕切体67は、外周縁67cが支持筒
体61の段部61b上に載置されてカップ状筒部材62
の下端縁に挟み付けられて位置固定される基板67a
と、この基板67aの外周部下面から垂下する横断面形
状がL字状のオリフィス形成部材67bとが合成樹脂の
一体成形により形成されたものであり、上記基板67a
の外周部を除く内周側の部分には上記可動板68と係合
する係合孔67dが上下方向に貫通して形成されてい
る。上記オリフィス形成部材67bの受圧室70側の内
周面は、外周側から上記係合孔67dに向かって上方に
滑らかに湾曲して可動板68の後述の案内面73にほぼ
連続するようになっている。そして、上記オリフィス形
成部材67bの外周縁が上記支持筒体61の内周面のゴ
ム薄層65aに圧嵌合されて、このオリフィス形成部材
67b、支持筒体61の内周面、および、基板67aの
外周部とに画成されて環状のオリフィス71が形成され
ている。このオリフィス71は、外周方向一側の開口7
1aにより平衡室69と連通される一方、他側の開口7
1bにより受圧室70と連通されている。
【0059】また、上記可動板68は、上記係合孔67
dの内径より大きい外径を有する円盤状に合成樹脂成形
により形成されたものであり、外周面に形成された凹溝
68aが上記係合孔67dの孔縁により係合支持されて
上下方向にのみ所定量移動可能となっている。そして、
この可動板68の中央位置には上下方向に貫通する気泡
抜き用貫通孔72が形成され、下面には上記貫通孔72
が頂点に位置するよう上向きに凸状に湾曲した逆漏斗状
の案内面73が形成されている。
【0060】そして、このような構造において、流体室
66内には、液体7が上記オリフィス71の平衡室側開
口71aの位置より上方位置に液面7aが位置するよう
に封入されている一方、空気8が上記液面7aより上方
の平衡室69の上半部に充満するように封入されてい
る。これにより、上記平衡室69には上記液体7により
液室部69aが下半部に、上記空気8により気室部69
bが上半部にそれぞれ形成されるようになっている。加
えて、上記貫通孔72とオリフィス71とは、貫通孔7
2の共振周波数がオリフィス71の共振周波数よりも低
いものとなるように、所定の断面形状や長さなどに設定
されており、上記オリフィス71を介した上記液体7の
液柱共振を生じるような周波数の振動が入力した時には
上記貫通孔72が目詰まり状態となって貫通孔72を通
した液体7の流動が生じないようになっている。
【0061】上記構成の第4実施例の場合、低周波側の
振動が入力した場合、第1実施例による場合と同様に、
気室部69bの圧縮・膨脹作用によって弾性支承体65
への振動入力時におけるオリフィス71を通した受圧室
70と平衡室69の液室部69aとの間の液体7の流動
が生じ、そのオリフィス71を介した液体7の液柱共振
によって入力振動の減衰が行われる。また、上記オリフ
ィス71が目詰まり状態となるような高周波側の振動が
上記弾性支承体65に入力した場合、受圧室70の液圧
変動を受けて可動板68が上下方向に変位し、これによ
り、受圧室70の容積を変化させることができるため、
受圧室70内の液圧上昇を抑制して低動ばね化を図るこ
とができる。
【0062】さらに、上記弾性支承体65に大荷重が入
力して受圧室70の液体7中に気泡が混入した場合、そ
の気泡は可動板68の下面に当たるまで液体7中を上昇
した後、案内面73に沿って頂点の貫通孔72まで導か
れて貫通孔72から平衡室69の気室部69bに戻され
るため、他の実施例と同様に、受圧室70内の液体7中
に気泡が残留することを防止することができ、オリフィ
ス71を流動する液体7の量を所定のものに維持して気
泡の残留に伴う減衰特性の悪化の発生を確実に防止する
ことができる。
【0063】なお、上記第4実施例では仕切体67を合
成樹脂成形により形成した場合を示したが、これに限ら
ず、例えば図10に示すように仕切体74としてプレス
成形により略ハット形状にした一対の金属板製の板状体
75,76を互いに重ね合わせたもので構成してもよ
い。そして、内周側に設けた係合孔に可動板68′を支
持させればよい。
【0064】<第5実施例>図11は本発明の第5実施
例に係る防振装置に適用される仕切体81を示してい
る。この第5実施例は、上記第4実施例とは別の態様を
示したものであり、図9の仕切体67および可動板68
に代えて図11の仕切体81および可動板83を適用す
るものである。このため、第1取付部材、第2取付部
材、弾性支承体、流体室などの構成は同一であるため、
図11に示す仕切体81などについてのみ、その構成お
よび作用効果を以下に説明する。
【0065】同図において、81は仕切体、82はこの
仕切体81の内周側部分に形成された収容室、83はこ
の収容室82に収容された可動板、84は上記仕切体8
1の外周部に形成された制限通路としての環状のオリフ
ィスである。
【0066】上記仕切体81は金属板製の一対の板状体
85,86によって形成されたものであり、上記各板状
体85,86はプレス成形により所定の略ハット形に形
成されて両者85,86を上下に重ね合わせることによ
り両者間の外周側に上記オリフィス84が形成され、両
者間の内周側の部分に所定の上下間隔を有する上記収容
室82が形成されるようになっている。上記オリフィス
84は外周側一側の開口84aで平衡室(図9の平衡室
69参照)に連通され、他側の開口84bで受圧室(図
9の受圧室70参照)に連通されている。
【0067】上記収容室82を構成する上下の両板状体
85,86には、この収容室82を上記受圧室および平
衡室にそれぞれ連通させる大径の連通孔82a,82b
が形成されており、この各連通孔82a,82bを通し
て上記受圧室もしくは平衡室の液圧変動が可動板83に
直接作用するようになっている。
【0068】上記可動板83は上記各連通孔82a,8
2bの内径よりも大きい外径を有し、薄肉厚の板部材を
用い中央が頂点となるよう上向きに凸状に湾曲されたも
のであり、上記受圧室内の液圧変動を受けて上記収容室
82内を上下方向に所定量移動可能になっている。この
可動板83の上記頂点位置には上下方向に貫通された気
泡抜き用貫通孔87が形成されるとともに、下面にはこ
の貫通孔87を頂点とする円錐状の案内面88が形成さ
れて上記受圧室の液体中を上昇する気泡を上記貫通孔8
7に導くようになっている。
【0069】上記構成の第5実施例において、受圧室内
の液体中に気泡が混入した場合、その気泡が液体中を上
昇して収容室82の受圧室側連通孔82bを通って可動
板83下面の案内面88に当たり、この案内面88によ
り貫通孔87まで導かれる。そして、集められた気泡が
この貫通孔87および平衡室側連通孔82aを通して平
衡室側に排出され、その気室部(図9の気室部69b参
照)に戻される。このため、他の実施例と同様に、受圧
室における気泡の残留を防止することができ、オリフィ
ス84を介した所定の振動減衰機能を維持することがで
きる。
【0070】<第6実施例>図12は本発明の第6実施
例に係る防振装置に適用される仕切体91を示してい
る。この第6実施例は、仕切体91内の可動板93の屈
曲形状を逆向きにして空気抜き用貫通孔の可動板93へ
の形成を省略した点で上記第5実施例とは異なる態様を
示したものである。上記仕切体91は図9の仕切体67
に代えて適用するものであり、他の構成は図9に示す第
4実施例のものと同一であるため、図12に示すものに
ついてのみ、その構成および作用効果を以下に説明す
る。
【0071】上記仕切体91は、第5実施例と同様に金
属板製の一対の板状体95,96によって形成されたも
のであり、上記各板状体95,96はプレス成形により
所定の略ハット形に形成されて両者95,96を上下に
重ね合わせることにより両者間の外周側に制限通路とし
ての環状のオリフィス94が形成され、両者間の内周側
に所定の上下間隔を有する上記収容室92が形成される
ようになっている。そして、上記オリフィス94は外周
側一側の開口94aで平衡室(図9の平衡室69参照)
に連通され、他側の開口94bで受圧室(図9の受圧室
70参照)に連通されている。
【0072】上記収容室92を構成する上下の両板状体
95,96には、この収容室92を上記受圧室および平
衡室にそれぞれ連通させる大径の連通孔92a,92b
が形成されており、この各連通孔92a,92bを通し
て上記受圧室もしくは平衡室の液圧変動が可動板93に
直接作用するようになっている。加えて、上側の板状体
95の収容室92に臨む内面95aは上側連通孔92a
が頂点となるよう湾曲した曲面により構成されている。
また、上記可動板93は薄肉厚の板部材を用い、第5実
施例とは逆に中央が最も深くなるよう下向きに凸状に湾
曲されたものであり、これにより、下面93aが上記受
圧室の液体中を上昇する気泡を可動板93の外周縁に導
くようになっている。この下面93aと上記内面95a
とによって受圧室内の気泡を平衡室に導く案内面97が
構成されている。
【0073】上記構成の第6実施例において、受圧室内
の液体中に気泡が混入した場合、その気泡が液体中を上
昇して収容室92の受圧室側連通孔92bを通って可動
板93の下面93aに当たり、この下面93aにより可
動板93の外周縁まで導かれる。そして、その外周縁か
ら収容室92内を上昇して上側板状体95の内面95a
に当たり、この内面95aにより上側連通孔92aまで
導かれる。そして、この上側連通孔92aから気泡が平
衡室側に排出され、その気室部(図9の気室部69b参
照)に戻される。このため、他の実施例と同様に、受圧
室における気泡の残留を防止することができ、オリフィ
ス94を介した所定の振動減衰機能を維持することがで
きる。
【0074】なお、本発明は上記第1〜第6実施例に限
定されるものではなく、その他種々の変形例を包含する
ものである。すなわち、上記第1〜第6実施例では、流
体室に封入する気体として空気8を封入したが、これに
限らず、気体の膨脹・圧縮作用によりオリフィスを介し
て受圧室と平衡室との間の液体の流動を可能とするもの
ならばいずれを採用してもよく、例えば窒素ガスなどを
用いてもよい。
【0075】上記第1〜第6実施例では、防振装置をエ
ンジンマウントとして用いているが、これに限らず、例
えば各種振動体を支承するために用いてもよい。
【0076】また、上記第1〜第6実施例では、制限通
路としてのオリフィスを仕切体により、もしくは、仕切
体自体に形成しているが、これに限らず、例えば仕切体
とは全く独立してオリフィスを形成してもよい。
【0077】さらに、上記第1〜第6実施例では、第1
取付部材をエンジン側に、第2取付部材を車体側に連結
しているが、これに限らず、例えばエンジンを吊り下げ
支承するタイプでは、第1取付部材を車体側に、第2取
付部材をエンジン側に連結すればよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における防振装置によれば、弾性支承体の変形を受け
る受圧室を下に、仕切体に仕切られた平衡室を上にそれ
ぞれ配置し、流体室の液体を、両室を連通する制限通路
の平衡室側開口より上方位置に液面が位置するよう封入
して平衡室の上半部に気体を封入しているため、振動入
力時にこの気体の膨脹・圧縮作用によって上記制限通路
を介して受圧室と平衡室との間の液体の流動を生じさせ
ることができ、この制限通路を介した液体の液柱共振に
より振動減衰を図ることができる。しかも、空気抜き用
貫通孔の共振周波数を制限通路の共振周波数より低くな
るよう設定しているため、上記制限通路での液柱共振に
よる振動減衰を発揮する際、上記貫通孔を目詰まり状態
として上記制限通路による本来の振動減衰機能を発揮さ
せることができる。
【0079】加えて、上記仕切体に上記貫通孔と、この
貫通孔に向かって受圧室内の気泡を案内する案内面とを
形成しているため、受圧室内の液体に気泡が混入して
も、その気泡を上記案内面に沿って貫通孔まで導き、こ
の貫通孔を通して平衡室に排出して平衡室の上半部の気
体部分に自然に戻すことができ、受圧室内の液体中に気
泡が混入しても、その気泡の残留の防止を確実に図るこ
とができ、制限通路による所定の減衰特性を確実に発揮
させることができる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、仕切体を受圧室の液
圧変動を受けて変形するようにゴム弾性体により形成し
ているため、特に、制限通路が目詰まり状態となるよう
な高周波側の振動入力時の受圧室内の容積変化が可能と
なり、受圧室内の液圧上昇の抑制および上記高周波振動
入力時の低動ばね化を図ることができる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、低周波側の
振動入力時に、上記請求項1記載の発明による場合と同
様に、気体の膨脹・圧縮作用によって制限通路を介して
受圧室と平衡室との間の液体の流動を生じさせることが
でき、この制限通路を介した液体の液柱共振により振動
減衰を図ることができる。しかも、空気抜き用貫通孔の
共振周波数を制限通路の共振周波数より低くなるよう設
定しているため、上記制限通路での液柱共振による振動
減衰を発揮する際、上記貫通孔を目詰まり状態として上
記制限通路による本来の振動減衰機能を発揮させること
ができる。さらに、上記制限通路が目詰まり状態となる
ような高周波側の振動入力時に、受圧室の液圧上昇を受
けた可動板の変位により受圧室内の容積を変化させるこ
とができ、液圧上昇の抑制および低動ばね化を図ること
ができる。
【0082】加えて、上記可動板に上記貫通孔と、この
貫通孔に向かって受圧室内の気泡を案内する案内面とを
形成しているため、受圧室内の液体に気泡が混入して
も、その気泡を上記案内面に沿って貫通孔まで導き、こ
の貫通孔を通して平衡室に排出して平衡室の上半部の気
体部分に自然に戻すことができ、請求項1記載の発明に
よる場合と同様に、受圧室内の液体中に気泡が混入して
も、その気泡の残留の防止を確実に図ることができ、制
限通路による所定の減衰特性を確実に発揮させることが
できる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項3記載のいずれかの発明による効果に加え
て、案内面が貫通孔を頂点とする円錐状に形成されてい
るため、受圧室内の液体中に混入した気泡の貫通孔まで
の案内を効果的に行うことができ、受圧室内の気泡の排
出をより確実に行うことができる。
【0084】請求項5記載の発明によれば、低周波側の
振動および高周波側の振動の各入力に対して、請求項3
記載の発明と同様に、制限通路を介した液柱共振による
振動減衰または可動板の変位による低動ばね化を図るこ
とができる。加えて、大荷重の入力により受圧室内の液
体中に気泡が混入した場合、その気泡を、下向きに凸状
に湾曲した可動板下面の案内面により案内されて可動板
の周囲に導かれて収容室上部から連通孔を経て平衡室に
排出させることができる。このため、受圧室内の液体中
に気泡が混入しても、請求項1または請求項3記載の発
明と同様に、その気泡の残留の防止を確実に図ることが
でき、制限通路による所定の減衰特性を確実に発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例の組み付け手順を示す模式図であ
る。
【図3】第1実施例の他の態様を示す図1対応図であ
る。
【図4】第1実施例の仕切体についての他の態様例を示
す端面図である。
【図5】第2実施例を示す断面図である。
【図6】図5の仕切体の底面図である。
【図7】第3実施例を示す断面図である。
【図8】図7の仕切体の他の態様を示す平面図である。
【図9】第4実施例を示す断面図である。
【図10】図9の仕切体の他の態様を示す断面図であ
る。
【図11】第5実施例における仕切体および可動板を示
す断面図である。
【図12】第6実施例における仕切体および可動板を示
す断面図である。
【符号の説明】
3,3a,23,43,63 第
1取付部材 4,24,44,64 第
2取付部材 5,5′,25,45,65 弾
性支承体 6,26,46,66 流
体室 7 液
体 7a 液
面 8 空
気(気体) 9,15,27,47,67 仕
切体 10,28,48,69 平
衡室 11,29,49,70 受
圧室 12,30,50,71 オ
リフィス(制限通路) 13,18,31,51,72,87 貫
通孔 14,19,32,52,73,88,97 案
内面 68,68′,83,93 可
動板 82,92 収
容室 82a,82b,92a,92b 連
通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生源および振動受部の一方に連結
    される第1の取付部材と、上記振動発生源および振動受
    部の他方に連結される第2の取付部材と、これら第1お
    よび第2の両取付部材を連結するよう設けられて上記振
    動発生源からの振動により変形される弾性支承体と、こ
    の弾性支承体の上側に弾性支承体により密閉状態に画成
    された流体室と、この流体室に封入された液体および気
    体と、上記流体室の上下方向中間位置に配置されて流体
    室を上記弾性支承体の変形により拡縮される受圧室とこ
    の受圧室より上側の平衡室とに仕切る仕切体と、上記受
    圧室と平衡室とを互いに連通する制限通路とを備えた防
    振装置において、 上記液体は上記平衡室内であって上記制限通路の平衡室
    側開口位置より上方に液面が位置するよう封入されてお
    り、 上記仕切体の中央部には上下方向に貫通して上記受圧室
    内の気泡を平衡室に導出する気泡抜き用貫通孔が形成さ
    れる一方、上記受圧室に面する仕切体の下面には上記受
    圧室内の気泡を上記貫通孔に向かって上方に案内する案
    内面が形成されており、 上記貫通孔は上記制限通路の共振周波数より低い共振周
    波数になるよう構成されていることを特徴とする防振装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 仕切体が受圧室の液圧変動を受けて変形するようゴム弾
    性体によって変形可能に形成されている防振装置。
  3. 【請求項3】 振動発生源および振動受部の一方に連結
    される第1の取付部材と、上記振動発生源および振動受
    部の他方に連結される第2の取付部材と、これら第1お
    よび第2の両取付部材を連結するよう設けられて上記振
    動発生源からの振動により変形される弾性支承体と、こ
    の弾性支承体の上側に弾性支承体により密閉状態に画成
    された流体室と、この流体室に封入された液体および気
    体と、上記流体室の上下方向中間位置に配置されて流体
    室を上記弾性支承体の変形により拡縮される受圧室とこ
    の受圧室より上側の平衡室とに仕切る仕切体と、上記受
    圧室と平衡室とを互いに連通する制限通路と、上記仕切
    体の略中央部に受圧室と平衡室とに面し受圧室の液圧変
    動を受けて変位するよう上記仕切体に配設された可動板
    とを備えており、 上記液体は上記平衡室内であって上記流制限通路の平衡
    室側開口より上方に液面が位置するよう封入されてお
    り、 上記可動板の中央部には上下方向に貫通して上記受圧室
    内の気泡を平衡室に導出する気泡抜き用貫通孔が形成さ
    れる一方、上記受圧室に面する可動板の下面には上記受
    圧室内の気泡を上記貫通孔に向かって上方に案内する案
    内面が形成されており、 上記貫通孔は上記制限通路の共振周波数より低い共振周
    波数になるよう構成されていることを特徴とする防振装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3において、 案内面が、貫通孔を頂点とする円錐状に形成されている
    防振装置。
  5. 【請求項5】 振動発生源および振動受部の一方に連結
    される第1の取付部材と、上記振動発生源および振動受
    部の他方に連結される第2の取付部材と、これら第1お
    よび第2の両取付部材を連結するよう設けられて上記振
    動発生源からの振動により変形される弾性支承体と、こ
    の弾性支承体の上側に弾性支承体により密閉状態に画成
    された流体室と、この流体室に封入された液体および気
    体と、上記流体室の上下方向中間位置に配置されて流体
    室を上記弾性支承体の変形により拡縮される受圧室とこ
    の受圧室より上側の平衡室とに仕切る仕切体と、上記受
    圧室と平衡室とを互いに連通する制限通路と、上記仕切
    体の略中央部の内部に形成され上記受圧室と平衡室とを
    結ぶ方向に所定幅の間隙を有しかつ連通孔を介して上記
    受圧室と平衡室とにそれぞれ開口する収容室と、この収
    容室内で上記受圧室の液圧変動を受けて変位するよう上
    記仕切体に配設された可動板とを備えており、 上記液体は上記平衡室内であって上記流制限通路および
    上記連通孔の平衡室側開口より上方に液面が位置するよ
    う封入されており、 上記可動板はその下面が上記受圧室内の気泡を上記収容
    室の平衡室側連通孔に案内するよう外周囲が中央部より
    も上位になるよう湾曲されていることを特徴とする防振
    装置。
JP29486093A 1993-11-25 1993-11-25 防振装置 Pending JPH07145846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29486093A JPH07145846A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29486093A JPH07145846A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07145846A true JPH07145846A (ja) 1995-06-06

Family

ID=17813193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29486093A Pending JPH07145846A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07145846A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004088A (ja) * 2001-06-23 2003-01-08 Yamashita Rubber Co Ltd 液封防振装置
KR100388190B1 (ko) * 2000-08-18 2003-06-19 기아자동차주식회사 자동차 엔진용 유체식 마운팅
JP2008101719A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100388190B1 (ko) * 2000-08-18 2003-06-19 기아자동차주식회사 자동차 엔진용 유체식 마운팅
JP2003004088A (ja) * 2001-06-23 2003-01-08 Yamashita Rubber Co Ltd 液封防振装置
JP4716615B2 (ja) * 2001-06-23 2011-07-06 山下ゴム株式会社 液封防振装置
JP2008101719A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5014329B2 (ja) 防振装置
JP3461913B2 (ja) 防振装置
EP0119796B1 (en) Vibration damping device
JP5557837B2 (ja) 防振装置
JPS6015806B2 (ja) ダンパ付エンジンマウント装置
US8807546B2 (en) Fluid filled vibration damping device
JP2000074130A (ja) 液封入式防振装置
JP3849534B2 (ja) 流体封入式防振装置
JP4494988B2 (ja) 液体封入式防振マウント装置
JPH06307489A (ja) 液体封入式防振マウント
JPH07145846A (ja) 防振装置
JP3682813B2 (ja) 液体封入式マウント及びその組立方法
JPS61197833A (ja) 流体入り防振ゴムマウント
JPH02129426A (ja) 流体封入式マウント装置
JP3838280B2 (ja) 液体封入式エンジンマウント
JP5689645B2 (ja) 防振装置
JP6482160B2 (ja) 液封入式防振装置
JP4805782B2 (ja) 防振装置
JP3528882B2 (ja) 液体封入式マウントとその製造方法
JP4794501B2 (ja) 液体封入式防振支持装置
JPH0647146Y2 (ja) 液体封入式マウント
JPH08135726A (ja) 防振装置
JP5336299B2 (ja) 防振装置
JP3719268B2 (ja) 防振装置
JPH09222148A (ja) 液体封入式マウント

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030819