JP2002061294A - 建物ユニットの据え付け方法と、これに用いる保護カバー - Google Patents

建物ユニットの据え付け方法と、これに用いる保護カバー

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JP2002061294A
JP2002061294A JP2001074634A JP2001074634A JP2002061294A JP 2002061294 A JP2002061294 A JP 2002061294A JP 2001074634 A JP2001074634 A JP 2001074634A JP 2001074634 A JP2001074634 A JP 2001074634A JP 2002061294 A JP2002061294 A JP 2002061294A
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cover
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Toru Kadoya
徹 角屋
Tetsuya Izuhara
哲哉 出原
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物ユニットが汚染せず、雨天時であっても
据え付けできる建物ユニットの据え付け方法と、これに
用いる保護カバーを提供することにある。 【解決手段】 本発明の建物ユニット10の据え付け方
法は、箱形状の建物ユニット10を被覆して保護する防
水性の保護カバー1を、工場生産した建物ユニット10
に被せ、該建物ユニット10を工場から据え付け現場に
輸送し、保護カバー1を被せた状態で他の建物ユニット
10と隣接配置して据え付けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱形状の建物ユニ
ットの据え付け方法と、これに用いる保護カバーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建物ユニットからなる建物の建築
現場においては、建物の据え付け当日に、屋根のアスフ
ァルトルーフィング敷き作業まで完了させて、建物の雨
仕舞いを行っている。あるいは、以下の様な特殊な雨仕
舞いを行っている。
【0003】実用新案登録第2512170号公報に
は、建物ユニットの保管や輸送の際の養生のために、建
物ユニットの四側面を順次被覆する一連の側面被覆部
と、一辺が上記側面被覆部の上縁に連続された上面被覆
部とからなる建物ユニットの養生シートが記載されてい
る。上記養生シートによると、取り付け、取り外し時の
作業性が改善されるので、作業時に穴が開いたり、回収
時の折り畳みが困難性という問題を解決できる。上記養
生シートは、工場出荷時に建物ユニットに被せて据え付
け現場まで輸送し、建物ユニットの据え付け時にはこれ
を取り外してから据え付け作業を行い、その後、取り外
した養生シートは据え付け現場で回収して再利用してい
る。
【0004】しかしながら、上記公報記載の養生シート
は、養生シートの取り付け、取り外し時、建物ユニット
の天井面に作業者が乗って作業する場合があるが、養生
シートの上面被覆部が滑り易く危険である。
【0005】そこで、本出願人が先に出願した特願平1
1−237246号に記載のものでは、建物ユニットを
被覆して保護する建物ユニットの保護カバーを防水性の
合成樹脂シートで形成し、シートの天井部上面に防滑処
理を施すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の屋根の上でのアスファルトルーフィング施工は、屋
根が勾配を有する場合は、雨天時においては非常に滑り
易く危険であり、実際の作業はできない。
【0007】実用新案登録第2512170号公報に記
載のものと、先願の特願平11−237246号に記載
のものでは、建物ユニットの据え付け時には養生シー
ト、もしくは保護カバーを取り外して据え付け作業を行
うので、作業者が建物ユニット内に入り込み、建物ユニ
ットを汚染する問題がある。また、雨天時において建物
ユニットが水濡れし、据え付け作業を中断しなければな
らないという問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであって、本発明の目的は、建物ユニットが汚染せ
ず、雨天時であっても据え付けできる建物ユニットの据
え付け方法と、これに用いる保護カバーを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
建物ユニットの据え付け方法であって、箱形状の建物ユ
ニットを被覆して保護する防水性の保護カバーを、工場
生産した建物ユニットに被せ、該建物ユニットを工場か
ら建物の建築現場に輸送し、保護カバーを取り付けた状
態で他の建物ユニットと隣接配置して据え付けることを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物ユニットの据え付け方法において、前記建物ユニット
の据え付け後には、保護カバーの側面被覆部を、保護カ
バーの上面被覆部から分離して回収することを特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の建物ユニットの据え付け方法に用いる保護カバーで
あって、前記上面被覆部と側面被覆部とが、分離可能に
接合されていることを特徴とする。
【0012】上記請求項3記載の本発明の保護カバー
は、上面被覆部を透明もしくは半透明の材料で形成する
のがよい。すると、上面被覆部に孔を開けて建物ユニッ
トの上面部のナットにボルト等を取り付ける場合に、反
対側が透けて見えるので、孔開け作業が容易である。
【0013】上記請求項3記載の発明において、分離可
能に接合されているとは、上面被覆部と側面被覆部とが
別体になされ、ファスナー、面ファスナー(マジックテ
ープ(登録商標))、ホック等で接合したもの、あるい
は、所定間隔を開けて溶着、接着したり、低強度で溶
着、接着することで、人力で容易に切り離しできるよう
にしたもの、あるいはまた、シート材料にミシン目を入
れることによって分離可能としたもの、等を挙げること
ができる。
【0014】上記本発明の保護カバーの側面被覆部は、
建物ユニットの各側面部毎、あるいは一部の側面部で分
離可能になされているのがよい。このようにすると、取
り付け、取り外しが容易となると同時に、回収して再利
用するのにも便利である。また、必要に応じて取り外し
でき、建物ユニット内への出入りに便利である。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の保
護カバーにおいて、前記上面被覆部と側面被覆部は、防
水性を有するシート材で形成されているとともに、前記
上面被覆部は、表面防滑性を備えていることを特徴とす
る。
【0016】上記請求項4記載の本発明において、防水
性のシート材としては、特に、材質の制限はないが、柔
軟で取り扱いが容易で、輸送時の風雨にも耐えることの
できる合成樹脂製のシート材を好適に使用できる。使用
して好適な合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、これらの共重合体、
並びにエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、EPD
M、等の共重合体等を挙げることができる。上記合成樹
脂のシート材に適宜の補強材料を組み合わせ使用しても
よい。例えば、ポリエチレンシートと、補強材料である
ポリエチレンクロスや割り布等の網目状シート材を積層
した積層シート材を好適に使用できる。
【0017】また、表面防滑性を備えているとは、上面
被覆部の上で作業するために滑り止めがなされているこ
とであり、例えば、合成樹脂シート材に砂、ゴム、酢酸
ビニル樹脂等の摩擦性や粘着性の大きい材料を混合して
滑り止めしたもの、合成樹脂シート材の表面に砂やゴム
などの防滑性材料を散点状、もしくは線状に接着して設
けたもの、等が使用される。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の保護カバーにおいて、前記上面被覆部は、合成樹
脂シート材の表面に網目状シート材を積層した積層シー
ト材で形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項3〜5のい
ずれか1項記載の保護カバーにおいて、上面被覆部の周
縁部が、側面被覆部の上端縁部に外側から重ね合わせら
れていることを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項3〜6のい
ずれか1項記載の保護カバーにおいて、前記上面被覆部
と側面被覆部とを分離可能に接合する面ファスナーが、
貫縫いで縫い付けられていることを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項3〜7のい
ずれか1項記載の保護カバーにおいて、弛みを無くして
建物ユニットに密着させる密着調整手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0022】上記請求項8記載の発明において、弛みを
無くして建物ユニットに密着させる密着調整手段として
は、紐、面ファスナー等の結束材を適宜の場所に取り付
けておき密着調整する手段、ゴムバンドや金属バンド等
で外側より締め付けて密着調整する手段等、いずれであ
ってもよい。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項8記載の保
護カバーにおいて、前記密着調整手段が、複数枚のシー
ト材を重ね合わせた複数の掛け部と、掛け部に取り付け
られる結束用紐とでなり、前記掛け部は側面被覆部の外
側面に襞状に取り付けられ、前記結束用紐の一端が前記
掛け部に固定され、結束用紐の他端が輸送機器の荷台ま
たは他の掛け部に緊張状態で結束されていることを特徴
とする。
【0024】(作用)請求項1記載の本発明によれば、
保護カバーを取り付けた状態で据え付けるので、汚れや
雨から保護され、雨天時であっても据え付けできる。ま
た、建物ユニット内に作業者が入らずに据え付け作業す
ることとなり、建物ユニット内が汚れず、水濡れもしな
い。さらにまた、据え付け時間も短縮できる。
【0025】請求項2記載の本発明によれば、さらに、
前記建物ユニットの据え付け後には、保護カバーの側面
被覆部を、保護カバーの上面被覆部から分離して回収す
るので、再利用が可能となってコストダウンと省資源
化、環境保護が図れる。また、側面被覆部を分離した保
護カバーの上面被覆部は、建物ユニットの上面部に残る
こととなるので、建物の防水性が高まるとともに、上面
被覆部を取り外す手間が省け、安全に作業ができる。
【0026】請求項3記載の本発明によれば、保護カバ
ーの上面被覆部と側面被覆部とが、分離可能に接合され
ているので、カッター等を使用せずに、容易に分離で
き、作業の安全性がよい。しかも、側面被覆部を上面被
覆部から分離することで、建物ユニット内への自由な出
入りができる。
【0027】請求項4記載の本発明によれば、さらに、
前記上面被覆部と側面被覆部は、防水性を有するシート
材で形成されているので、雨水が内部に浸透しない。そ
して、前記上面被覆部は、表面防滑性を備えているの
で、建物ユニットの上面部に乗って作業するときに安全
である。
【0028】請求項5記載の本発明によれば、さらに、
前記上面被覆部は、合成樹脂シート材の表面に網目状シ
ート材を積層した積層シート材で形成されているので、
表面が凹凸状になり、雨水で上面被覆部が濡れても滑り
難くなって、安全である。
【0029】請求項6記載の本発明によれば、さらに、
上面被覆部の周縁部が、側面被覆部の上端縁部に外側か
ら重ね合わせられているので、上面被覆部と側面被覆部
の接合部より雨水が浸入することを防止できる。
【0030】請求項7記載の本発明によれば、さらに、
前記上面被覆部と側面被覆部とを分離可能に接合する面
ファスナーが、貫縫いで縫い付けられているので、側面
被覆部を再使用ができなくなって廃棄する場合、面ファ
スナーだけを容易にシートより取り外して再利用でき
る。なお、上記貫縫いとは、例えば、セメント袋のよう
に、縫い糸の一端を引けば開封できるような縫い方であ
る。
【0031】請求項8記載の本発明によれば、さらに、
弛みを無くして建物ユニットに密着させる密着調整手段
を保護カバーが備えているので、保護カバーを建物ユニ
ットにしっかり固定でき、輸送時や保管時の保護カバー
の外れを防止できる。しかも、多少の建物ユニットのサ
イズ違いや外壁パネルの有無等があっても、これを補う
ことができる。
【0032】請求項9記載の本発明によれば、さらに、
側面被覆部の外側面に襞状に取り付けられた掛け部に結
束用紐の一端が固定され、結束用紐の他端が輸送機器の
荷台または他の掛け部に緊張状態で結束されているの
で、輸送機器の走行時等において保護カバーが風で煽ら
れ横に膨らむことを防止でき、サイドミラーで後方が確
認できないということはない。また、上記掛け部は、複
数枚のシート材を重ね合わせられたものであるから、集
中的な荷重がかかる掛け部の強度を確保できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1〜図5は、本発明
の一実施例であって、図1は建物ユニットの据え付け方
法を示す説明図であって、(イ)図は保護カバーを被せ
た建物ユニットの説明図、(ロ)図はトラックの荷台に
載せた(イ)図の建物ユニットの説明図、(ハ)図は基
礎の上に据え付けた建物ユニットの説明図、(ニ)図は
(ハ)図の建物ユニットの外周部の仕上げ状態を示す説
明図、(ホ)図は屋根パネルを搭載して据え付けが完了
したユニット建物の説明図、(ヘ)、(ト)図は回収さ
れた側面被覆部の説明図である。図2は建物ユニットの
斜視図、図3は図1に示す保護カバーを分解して示す斜
視図、図4(イ)図は建物ユニットに被せた状態の保護
カバーの斜視図、(ロ)図は(イ)図のA−A線におけ
る断面図、(ハ)図と(ニ)図は柱上端部における保護
カバーの取り付け状態を示す断面図、図5(イ)図は輸
送用キャップの説明図、(ロ)図は輸送用キャップを取
り付けてトラックの荷台に載せた保護カバー付き建物ユ
ニットの説明図である。
【0034】(建物ユニット)本実施例における建物ユ
ニット10は、図2に示すように、箱形状であって、四
隅に立設された鋼管製の丸柱11と、この丸柱11の下
端部に角部のそれぞれが取り付けられた矩形状の床パネ
ル12と、この丸柱11の上端部に角部のそれぞれが取
り付けられた矩形状の天井パネル12とから構成されて
いる。
【0035】(保護カバー)図1において、1は保護カ
バーであって、この保護カバー1は、後述する上記建物
ユニット10の据え付け方法に用いるものである。本実
施例の保護カバー1は、図3に示すように、建物ユニッ
ト10の上面部を被覆する上面被覆部2と、建物ユニッ
ト10の長辺側の両側面部を被覆する2枚の側面被覆部
3、3と、建物ユニット10の短辺側の両側面部を被覆
する2枚の側面被覆部4、4とからなる。上面被覆部2
と、側面被覆部3、4とは、後述する面ファスナー2
1、31、41により、分割可能に接合されている。そ
してまた、側面被覆部3、4は、建物ユニット10の各
側面部毎に分割されている。
【0036】上面被覆部2は、厚さ150μmのポリエ
チレンフィルムと、割布(延伸したポリエチレンフィル
ムを短幅に切断し、直交状に配置して接合したもの)と
を積層した防水性を有する半透明の補強シート材で形成
され、周縁部を折り曲げて約60mm程下方に垂下した
蓋形状になされ、この垂下する周縁部の内側面には、面
状に貼着する面ファスナーの一方21(マジックテープ
の一方)が張り付けられている。
【0037】側面被覆部3は、建物ユニット10の長辺
側の側面部を被覆するものであるが、左右の両側縁には
連続する合わせ部5、5を設けている。この合わせ部
5、5は内側に折り曲げられ、建物ユニット10の短辺
側の側面部を被覆する側面被覆部4の上に重ね合わせら
れる。そして、合わせ部5には紐通し孔51が設けられ
ている。上記側面被覆部3と側面被覆部4とは、いずれ
も、厚さ270μmのポリエチレン・ラミネート・クロ
スシートで形成されている。このポリエチレン・ラミネ
ート・クロスシートとは、防水性のポリエチレンシート
と、直交する補強材であるポリエチレン製のクロスシー
トとを積層したものである。そして、これら側面被覆部
3、4の上端部の外側面には、前記した上面被覆部2の
面ファスナーの一方21と符合する面ファスナーの他方
31、41が張り付けられている。
【0038】そしてまた、上記した保護カバー1は、弛
みを無くして建物ユニット10に密着させる密着調整手
段を備えている。具体的には、図4(イ)図に示すよう
に、合わせ部5の紐7を締め付けることで周方向に密着
させる手段と、側面被覆部3の下端部に設けた掛け部3
2を建物ユニット10の下面側に引っ掛けることで上下
方向に密着させる手段とを備えている。
【0039】(保護カバーの取り付け方法)上記した保
護カバー1を建物ユニット10に被せて取り付ける方法
を、図4を参照して説明する。建物ユニット10の上面
部に上面被覆部2を被せ、建物ユニット10の短辺側の
側面部に側面被覆部4を被せ、面ファスナーの一方21
と面ファスナーの他方41とを合わせて、上面被覆部2
に側面被覆部4を接合する。そして、建物ユニット10
の長辺側の側面部に側面被覆部3を被せ、面ファスナー
の一方21と面ファスナーの他方31とを合わせて、上
面被覆部2に側面被覆部3を接合する(図4(ロ)図参
照)。
【0040】なお、図4(ハ)図に示すように、柱11
の頭部における上面被覆部2は、カッターで孔を開け、
この孔の周縁をゴムバンド6(又は金属バンド)で柱1
1の頭部に水密状態に固定して防水処理しておく。ある
いは、図4(ニ)図に示すように、柱11の頭部に両面
接着テープ61を張り付けておいて、孔の周縁を防水処
理してもよい。この際、上面被覆部2は、前記したよう
に、半透明材料で形成されているので、孔開け作業が容
易である。
【0041】そして、前記したようにして保護カバー1
を建物ユニット10に被せた後、合わせ部5、5を側面
被覆部4の上に重ね合わせ、紐通し孔51に紐7を通し
て両側の合わせ部5、5を締め上げることによって、保
護カバー1を建物ユニット10の周方向に密着させ、側
面被覆部3の下端部の掛け部32により建物ユニット1
0の上下方向に密着させる。
【0042】(建物ユニットの据え付け方法とユニット
建物の構築方法)つぎに、上記した保護カバー1を用い
た建物ユニット10の据え付け方法、並びに、ユニット
建物200の構築方法を、図1を参照して説明する。図
1(イ)図に示すように、防水性の保護カバー1を、工
場生産した建物ユニット10に被せ、この建物ユニット
10をトラックTの荷台に載せ、工場から建物の建築現
場に輸送する。この際、図5(イ)図に示すようなゴム
ロープ81付きの蓋状をした輸送キャップ8を、図5
(ロ)図に示すように、保護カバー1を被せた建物ユニ
ット10の上面部に載せ、ゴムロープ81をトラックT
の荷台に引っ張り固定する場合がある。このようにする
と、建物ユニット10をトラックTの荷台にしっかり固
定できると同時に、輸送時における上面被覆部2の雨濡
れや、風圧によるばたつきを防止できる。
【0043】建物の建築現場では、図1(ロ)図に示す
ように、保護カバー1を被せた上記建物ユニット10を
ロープで吊るしてクレーンで持ち上げ、荷下ろし、予め
据え付け現場に施工された基礎100の上に設置する。
そして、保護カバー1を被せた状態で、次々と他の建物
ユニット10、10、・・を上下、左右に隣接配置して
据え付けていく。
【0044】つぎに、図1(ハ)図に示すように、上下
階の建物ユニット10、10を上階の建物ユニット10
より締結工具Kを用いて締結する。この際、上階の建物
ユニット10の柱11の下端部と、下階の建物ユニット
10の柱11の上端部との間に、不図示の締結金具を介
装し、この締結金具に取り付けられたボルト、ナットを
上記締結工具によって回動し、上下の柱11、11を締
結する。
【0045】その後、図1(ニ)図に示すように、上階
の建物ユニット10の上面部に、屋根フレーム30を設
置する。このようにすると、建物ユニット10、10が
保護カバー1でパックされた状態で据え付けられる。
【0046】ついで、図1(ホ)図に示すように、先に
設置した屋根フレーム30に屋根パネル20を取り付
け、ルーフィング材を貼設してから瓦等の屋根葺き材を
葺いて仕上げする。保護カバー1の上面被覆部2は、建
物ユニット10の上面部に残しておき、外周部の側面被
覆部3、4だけを上面被覆部2から分離して取り外し、
建物の建築現場から持ち帰り、再利用する。そして、各
建物ユニット10の外周部に、外壁パネルを取り付ける
と共に、継ぎ部101の外壁防水仕上げをする。
【0047】そして、各建物ユニット10間の水平接合
すると共に、大工工事、電気工事等により内部仕上げを
し、ユニット建物200の構築を完了させる。その際、
建物ユニット10内部の側面被覆部3、4を上面被覆部
2から分離して取り外し、建物の建築現場から持ち帰り
再利用するが、上面被覆部2は建物ユニット10の上面
部にそのまま残しておく。
【0048】このように、図1(ヘ)図に示す先に取り
外した外周部の側面被覆部3、4と、図1(ト)図に示
す建物ユニット10内部の側面被覆部3、4とは回収
し、建物ユニット10の生産工場に持ち帰る。
【0049】なお、建物ユニット10の据え付けから屋
根のルーフィング施工終了までの間に、雨が降った場合
は、基礎100内や保護カバー1の上面被覆部2が多少
濡れるため、温風循環等で建物内を乾燥する工程を入れ
る。
【0050】(実施例の作用)本実施例の建物ユニット
10の据え付け方法によれば、保護カバー1を取り付け
た状態で建物ユニット10を据え付けるので、建物ユニ
ット10が保護カバー1でパックされた状態になり、汚
れや雨から保護され、雨天時であっても据え付けでき
る。また、図1(ハ)図に示すように、建物ユニット1
0内に作業者が入らずに据え付け作業するので、建物ユ
ニット10内が汚れず、水濡れもしない。さらにまた、
雨天時であっても据え付けできるので、据え付け作業の
中断がなくなり、据え付け時間も短縮できる。
【0051】本実施例によれば、さらに、建物ユニット
10の据え付け後には、保護カバー1の側面被覆部3、
4を、保護カバー1の上面被覆部2から分離して回収す
るので、再利用が可能となってコストダウンと省資源
化、環境保護が図れる。また、側面被覆部3、4を分離
した保護カバー1の上面被覆部2は、建物ユニット10
の上面部に残ることとなるので、建物の防水性が高まる
とともに、上面被覆部2を取り外す手間が省ける。この
ため、取り外し時に建物ユニット10の上面部に乗って
取り外し作業をしなくてよいので、安全に作業ができ
る。
【0052】本実施例の保護カバー1によれば、上面被
覆部2と側面被覆部3、4とが、面ファスナー21、3
1、41で分離可能に接合されているので、カッター等
を使用せずに、容易に分離でき、作業の安全性がよい。
しかも、建物ユニット10の各側面毎に被覆する側面被
覆部3、4を上面被覆部2から分離することで、建物ユ
ニット10内への自由な出入りができて、内部工事に便
利である。
【0053】そして、本実施例の保護カバー1によれ
ば、さらに、弛みを無くして建物ユニット10に密着さ
せる密着調整手段を備えているので、保護カバー1を建
物ユニット10にしっかり固定でき、輸送時や保管時の
保護カバーの外れを防止できる。しかも、多少の建物ユ
ニット10のサイズ違いや外壁パネルの有無等があって
も、これを補うことができる。
【0054】図6〜図8は、本発明の別の実施例であっ
て、図6は保護カバーを展開して示す斜視図、図7
(イ)図は図6に示す保護カバーの使用状態における斜
視図、(ロ)図は(イ)図のA−A線における断面図、
図8は回収時に上面被覆部から取り外した側面被覆部の
平面図である。
【0055】1Aは、保護カバーであって、本実施例の
保護カバー1Aは、図6に示すように、建物ユニット1
0の上面部を被覆する上面被覆部2Aと、建物ユニット
10の長辺側の両側面部を被覆する2枚の側面被覆部3
A、3Aと、建物ユニット10の短辺側の両側面部を被
覆する2枚の側面被覆部4A、4Aと、建物ユニットの
側面角部を被覆する4枚のコーナー被覆部5Aとからな
っている。上面被覆部2Aと、側面被覆部3A、4Aと
は、面ファスナー21A、31A、41Aにより、分割
可能に接合されている。また、上面被覆部2Aと、コー
ナー被覆部5Aについても、同様に、分割可能に接合さ
れている。そしてまた、側面被覆部3A、4Aは、コー
ナー被覆部5Aを間に挟んで建物ユニット10の各側面
部毎に分割されている。
【0056】上面被覆部2Aは、前記実施例の上面被覆
部2と同材質で形成され、周縁部を折り曲げて約60m
m程下方に垂下した蓋形状になされ、この垂下する周縁
部の内側面には、面状に貼着する面ファスナーの一方2
1A(マジックテープの一方)が張り付けられている。
【0057】上記側面被覆部3Aと側面被覆部4Aも
又、前記実施例と同様、ポリエチレン・ラミネート・ク
ロスシートで形成されている。そして、これら上端部の
外側面には、前記した上面被覆部2Aの面ファスナーの
一方21Aと符合する面ファスナーの他方31A、41
Aが張り付けられている。側面被覆部3Aとコーナー被
覆部5A、側面被覆部4Aとコーナー被覆部5Aとは、
いずれも、ファスナー51Aで接合可能になされてい
る。
【0058】そしてまた、上記した保護カバー1Aは、
弛みを無くして建物ユニット10に密着させる密着調整
手段を備えている。具体的には、図6に示すように、側
面被覆部4Aに設けられた紐7Aを締め付け、紐7Aの
先端を面ファスナー71Aで固着することで周方向に密
着させる手段と、側面被覆部3Aの下端部に設けた掛け
部32Aを建物ユニット10の下面側に引っ掛けること
で上下方向に密着させる手段とを備えている。
【0059】本実施例の保護カバー1Aは、予め、上面
被覆部2Aに、側面被覆部3A、4Aとコーナー被覆部
5Aとを接合しておき、これらを折り畳んで工場内に保
管できるようになっている。そして、図6に示すよう
に、展開して建物ユニット10に被せ、ファスナー51
Aを閉じることで側面被覆部3A、4Aをコーナー被覆
部5Aを介して接合する。すると、建物ユニット10に
被せたときの姿図は、図7(イ)図のごとくなる。据え
付け現場では、図8に示すように、側面被覆部3A、4
Aとコーナー被覆部5Aとを、上面被覆部2Aから分離
し回収して、再利用する。上記本実施例の保護カバー1
Aを利用した建物ユニット10の据え付け方法は、前記
実施例と同様であり、本実施例の作用も同じであるか
ら、以下の説明を省略する。
【0060】図9は、本発明の他の実施例であって、
(イ)図は保護カバーの斜視図、(ロ)図は(イ)図の
A−A線における断面図である。本実施例の保護カバー
1Bは、前記第2実施例のものと本質的に同じである
が、上面被覆部2Bと側面被覆部3B、4Bとは、コー
ナー被覆部5Bから連続するファスナー31Bによっ
て、コ字状に分離可能に接合されている。上記ファスナ
ー31Bの互いに噛み合う一方は、上面被覆部2Bの周
縁部に溶着された溶着部32Bに取り付けられ、ファス
ナー31Bの他方は、側面被覆部3B(または4B)に
取り付けられている。また、コーナー被覆部5Bは、上
面被覆部2Bの角部に一体化されて設けられ、側面被覆
部3B、4Bだけを分離して回収するようにする。な
お、上記した保護カバー1Bは、弛みを無くして建物ユ
ニット10に密着させる密着調整手段を備えているが、
前記第2実施例と同じものであるから、図示を省略して
いる。
【0061】図10は、本発明の他の実施例であって、
(イ)図は保護カバーの使用状態における斜視図、
(ロ)図は(イ)図のA−A線における切断面の斜視図
である。本実施例の保護カバー1Cは、前記第1実施例
に示した保護カバー1の変形例であって、第1実施例の
保護カバー1は、上面被覆部2と側面被覆部3、4を面
ファスナーで分離可能に接合したものであったが、本実
施例の保護カバー1Cでは、図10(ロ)図に示すよう
に、上面被覆部2Cの周縁部に側面被覆部3C、4Cの
上端部を溶着して取り付け、この溶着部41Cの直下の
側面被覆部3C(または4C)に、1〜2mm間隔のミ
シン目42Cを設けておくことで、分離可能に接合した
ものである。上記以外は、第1実施例と同じであるか
ら、以下の説明を省略する。
【0062】図11と図12は、本発明の他の実施例で
あって、図11(イ)図は保護カバーの使用状態におけ
る斜視図、(ロ)図は(イ)図のA−A線における断面
図であり、図12の(イ)図〜(ニ)図は図11の保護
カバーを構成別に分けて示す平面図、(ホ)図は掛け部
の断面図である。
【0063】本実施例の保護カバー1Dは、前記第1実
施例に示した保護カバー1の変形例であって、第1実施
例の保護カバー1は、上面被覆部2と側面被覆部3、4
を面ファスナーで分離可能に接合したものであったが、
本実施例の保護カバー1Dは、図12に示すように、上
面被覆部2Dと、2枚の長辺側の側面被覆部3Dと、2
枚の短辺側の側面被覆部4Dと、4枚のコーナー被覆部
5Dとから構成され、これらを面ファスナーで分離可能
に接合できるようにしたものである。
【0064】上記上面被覆部2Dは、図12(イ)図に
示すように、第1実施例と同様、透明なポリエチレンシ
ートの表面に網目状シート材(割り布)を積層した積層
シート材で形成されている。23Dは折り線であって、
上面被覆部2Dは上記折り線23Dにて下方に折り曲げ
られ、建物ユニット10の上面に被覆される。上面被覆
部2Dの周縁の長辺側と短辺側に、それぞれ、面ファス
ナーの一方21D、22D(フック)が縫い付けられて
いる。
【0065】上記長辺側の側面被覆部3Dと、短辺側の
側面被覆部4Dと、コーナー被覆部5Dは、いずれも、
着色した不透明のポリエチレンシートの表面に網目状シ
ート材(割り布)を積層した積層シート材で形成されて
いる。
【0066】長辺側の側面被覆部3Dは、図12(ロ)
図に示すように、建物ユニット10の長辺側の側面を被
覆するものであって、表面上辺部に沿って面ファスナー
の他方31D(ループ)が、貫縫いで縫い付けられてい
る。また、側面被覆部3Dの表面中央部には、長辺方向
に沿って複数のアイレット(紐通し用のリング)付きの
帯状掛け部32Dが襞状に取り付けられ、側面被覆部3
Dの表面下部には、逆三角形の掛け部34Dが複数個襞
状に設けられている。そして、側面被覆部3Dの両側部
には、複数のアイレット付きの帯状掛け部36D、36
Dが襞状に設けられている。上記帯状掛け部32D、3
6Dは、いずれも、前記積層シート材を2枚重ねして形
成され(図12の(ホ)図参照)、逆三角形の掛け部3
4Dは前記積層シート材を3枚重ねして形成されてい
る。
【0067】上記短辺側の側面被覆部4Dは、図12
(ニ)に示すように、建物ユニット10の短辺側の側面
を被覆するものであって、表面上辺部に沿って面ファス
ナーの他方41D(ループ)が、貫縫いで縫い付けられ
ている。また、側面被覆部4Dの両側部には、複数のア
イレット付きの帯状掛け部42D、42Dが襞状に設け
られている。この帯状掛け部42Dは、前記積層シート
材を2枚重ねして形成されている。
【0068】上記コーナー被覆部5Dは、図12(ハ)
図に示すように、建物ユニット10のコーナー部を被覆
するものであって、短冊状になされた上部表面に面ファ
スナーの他方51D(ループ)が、貫縫いで縫い付けら
れている。
【0069】上記の構成になされた保護カバー1Dは、
コーナー被覆部5Dを建物ユニット10のコーナー部
に、側面被覆部3Dを建物ユニット10の長辺側に、側
面被覆部4Dを建物ユニット10の短辺側に、それぞ
れ、被せる。そして、上面被覆部2Dを建物ユニット1
0の上面に被せ、上面被覆部2Dの周縁部を、側面被覆
部3D、4D、コーナー被覆部5Dの上端縁部に外側か
ら重ね合わせ、上面被覆部2Dの面ファスナーの一方2
1Dを側面被覆部3Dの面ファスナーの他方31Dと接
合する。同様に、上面被覆部2Dの面ファスナーの一方
22Dを側面被覆部4Dの面ファスナーの他方41Dと
接合する。コーナー被覆部5Dの面ファスナーの他方5
1Dは、上記面ファスナーの一方21D、22Dに接合
する。
【0070】ついで、側面被覆部4Dの一方の掛け部4
2Dのアイレットに結束用紐43Dの一端を固定する。
そして、この結束用紐43Dの他端を、隣接する側面被
覆部3Dの掛け部36Dのアイレットに通すとともに、
対向するもう一方の側面被覆部3Dの掛け部36Dのア
イレットに通して折り返し、側面被覆部4Dの他方の掛
け部42Dのアイレットに緊張状態にして結束する。上
記の結束紐43Dで上下方向に3ヵ所紐掛けした後、側
面被覆部3Dの逆三角形の掛け部34Dに結束用紐35
Dの一端を固定し、結束用紐35Dの他端を建物ユニッ
ト10の底面に通して、対向する側面被覆部3Dの逆三
角形の掛け部34Dに緊張状態にして結束する。
【0071】上記のようにして保護カバー1Dを被せた
建物ユニット10を、トラックの荷台に載せ、側面被覆
部3Dの帯状掛け部32Dのアイレットに結合用紐33
Dの一端を固定し、結合用紐33Dの他端を荷台に緊張
状態で結束する(図11の(イ)図参照)。そして最後
に、前記第1実施例と同様の輸送キャップ8(図5参
照)を、保護カバー1Dを被せた建物ユニット10の上
面部に載せ、結束用紐等で固定して建物ユニット10を
建築現場に輸送する。なお、建物ユニット10の据え付
け方法とユニット建物の構築方法については、前記実施
例と同様であるから、説明を省略する。
【0072】(実施例の作用)本実施例によれば、さら
に、前記上面被覆部2Dは、ポリエチレンシート材の表
面に網目状シート材を積層した積層シート材で形成され
ているので、表面が凹凸状になり、雨水で上面被覆部が
濡れても滑り難くなって、安全である。また、強度が強
いので、破れ難い。
【0073】さらに、上面被覆部2Dの周縁部が、側面
被覆部3D、4Dの上端縁部に外側から重ね合わせられ
ているので、上面被覆部2Dと側面被覆部3D、4Dの
接合部より雨水が浸入することを防止できる。
【0074】さらに、前記上面被覆部2Dと側面被覆部
3D、4Dとを分離可能に接合する面ファスナーの他方
31D、41Dが、貫縫いで縫い付けられているので、
側面被覆部3D、4Dを再使用ができなくなって廃棄す
る場合、面ファスナー31D、41Dだけを容易にシー
トより取り外して再利用できる。
【0075】本実施例によれば、さらに、側面被覆部3
D、4Dの外側面に襞状に取り付けられた掛け部32
D、34D、36D、42Dに結束用紐33D、35
D、43Dの一端が固定され、結束用紐33D、35
D、43Dの他端が輸送機器の荷台または他の掛け部に
緊張状態で結束されているので、輸送機器の走行時等に
おいて保護カバー1Dが風で煽られ横に膨らむことを防
止でき、サイドミラーで後方が確認できないということ
はない。また、上記掛け部32D、34D、36D、4
2Dは、複数枚のシート材を重ね合わせられたものであ
るから、集中的な荷重がかかる掛け部の強度を確保でき
る。
【0076】以上、本発明の実施の形態を実施例に基づ
いて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更が
あっても、本発明に含まれる。例えば、本実施例の建物
ユニット10は、4本の柱11と、床パネル12と、天
井パネル13とから箱形状になされたものであったが、
床パネルの周縁に壁パネルを立設した壁式工法のもので
あってもよい。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、建物ユ
ニットが汚染されず、雨天時であっても据え付けできる
ので、据え付け中止時の仮置き費用や、雨濡れによる補
修費用等の現場損失費用の削減につながる。
【0078】請求項2記載の本発明によれば、さらに、
保護カバーの側面被覆部を上面被覆部から分離すること
により、回収が楽になる。また、回収して再利用するこ
とで、コストダウンと省資源化、環境保護が図れる。
【0079】請求項3記載の本発明によれば、保護カバ
ーの上面被覆部と側面被覆部とが、カッター等を使用せ
ずに、容易に分離でき、作業の安全性がよい。
【0080】請求項4記載の本発明によれば、さらに、
前記上面被覆部は、表面防滑性を備えているので、建物
ユニットの上面部に乗って作業するときに安全である。
【0081】請求項5記載の本発明によれば、さらに、
表面が凹凸状になり、雨水で上面被覆部が濡れても滑り
難くなって、安全である。
【0082】請求項6記載の本発明によれば、さらに、
上面被覆部と側面被覆部の接合部より雨水が浸入するこ
とを防止できる。
【0083】請求項7記載の本発明によれば、さらに、
側面被覆部を再使用ができなくなって廃棄する場合、面
ファスナーだけを容易にシートより取り外して再利用で
きる。
【0084】請求項8記載の本発明によれば、さらに、
輸送時や保管時の保護カバーの外れを防止できるので、
安心して輸送、保管できる。しかも、多少の建物ユニッ
トのサイズ違いや外壁パネルの有無等があっても、これ
を補うことができる。
【0085】請求項9記載の本発明によれば、さらに、
輸送機器の走行時等において保護カバーが風で煽られ横
に膨らむことを防止でき、サイドミラーで後方が確認で
きないということはない。また、上記掛け部は、複数枚
のシート材を重ね合わせられたものであるから、集中的
な荷重がかかる掛け部の強度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、建物ユニットの据
え付け方法を示す説明図である。
【図2】建物ユニットの斜視図である。
【図3】図1に示す保護カバーを分解して示す斜視図で
ある。
【図4】(イ)図は建物ユニットに被せた状態の保護カ
バーの斜視図、(ロ)図は(イ)図のA−A線における
断面図、(ハ)図と(ニ)図は柱上端部における保護カ
バーの取り付け状態を示す断面図である。
【図5】(イ)図は輸送用キャップの説明図、(ロ)図
は輸送用キャップを取り付けてトラックの荷台に載せた
保護カバー付き建物ユニットの説明図である。
【図6】本発明の別の実施例であって、保護カバーを展
開して示す斜視図である。
【図7】(イ)図は図6に示す保護カバーの使用状態に
おける斜視図、(ロ)図は(イ)図のA−A線における
断面図である。
【図8】回収時に上面被覆部から取り外した側面被覆部
の平面図である。
【図9】本発明の他の実施例であって、(イ)図は保護
カバーの斜視図、(ロ)図は(イ)図のA−A線におけ
る断面図である。
【図10】本発明の他の実施例であって、(イ)図は保
護カバーの使用状態における斜視図、(ロ)図は(イ)
図のA−A線における切断面の斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例であって、(イ)図は保
護カバーの使用状態における斜視図、(ロ)図は(イ)
図のA−A線における断面図である。
【図12】(イ)図〜(ニ)図は図11の保護カバーを
構成別に分けて示す平面図、(ホ)図は掛け部の断面図
である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D 保護カバー 2、2A、2B、2C、2D 上面被覆部 3、3A、3B、3C、3D、4D 側面被覆部 10 建物ユニット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形状の建物ユニットを被覆して保護す
    る防水性の保護カバーを、工場生産した建物ユニットに
    被せ、該建物ユニットを工場から据え付け現場に輸送
    し、保護カバーを被せた状態で他の建物ユニットと隣接
    配置して据え付けることを特徴とする建物ユニットの据
    え付け方法。
  2. 【請求項2】 前記建物ユニットの据え付け後には、保
    護カバーの側面被覆部を、保護カバーの上面被覆部から
    分離して回収することを特徴とする請求項1記載の建物
    ユニットの据え付け方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の建物ユニットの据
    え付け方法に用いる保護カバーであって、前記上面被覆
    部と側面被覆部とが、分離可能に接合されていることを
    特徴とする保護カバー。
  4. 【請求項4】 前記上面被覆部と側面被覆部は、防水性
    を有するシート材で形成されているとともに、前記上面
    被覆部は、表面防滑性を備えていることを特徴とする請
    求項3記載の保護カバー。
  5. 【請求項5】 前記上面被覆部は、合成樹脂シート材の
    表面に網目状シート材を積層した積層シート材で形成さ
    れていることを特徴とする請求項3または4記載の保護
    カバー。
  6. 【請求項6】 上面被覆部の周縁部が、側面被覆部の上
    端縁部に外側から重ね合わせられていることを特徴とす
    る請求項3〜5のいずれか1項記載の保護カバー。
  7. 【請求項7】 前記上面被覆部と側面被覆部とを分離可
    能に接合する面ファスナーが、貫縫いで縫い付けられて
    いることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項記載
    の保護カバー。
  8. 【請求項8】 弛みを無くして建物ユニットに密着させ
    る密着調整手段を備えていることを特徴とする請求項3
    〜7のいずれか1項記載の保護カバー。
  9. 【請求項9】 前記密着調整手段が、複数枚のシート材
    を重ね合わせた複数の掛け部と、掛け部に取り付けられ
    る結束用紐とでなり、前記掛け部は側面被覆部の外側面
    に襞状に取り付けられ、前記結束用紐の一端が前記掛け
    部に固定され、結束用紐の他端が輸送機器の荷台または
    他の掛け部に緊張状態で結束されていることを特徴とす
    る請求項8記載の保護カバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202805A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Asahi Kasei Homes Kk 室外設備機器の養生具
JP2013136896A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Shin Nippon Air Technol Co Ltd プレハブ構造物の輸送組立方法
CN112343176A (zh) * 2020-11-02 2021-02-09 深圳市宝晟建设集团有限公司 一种装配式轻钢建筑

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