JP2002061083A - 電気的機能を備えた壁紙 - Google Patents
電気的機能を備えた壁紙Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成により、壁紙に対して電磁波の遮
蔽領域ないし電気的導通の遮断検知領域を、それぞれ簡
便かつ容易に形成することができ、建築物等に対する電
磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させて、
建築物等の安全性や防犯効果を高めることができる電気
的機能を備えた壁紙を提供する。 【解決手段】 所定幅の長尺シートからなる壁紙１０の
一側面に、一定の帯状のパターンからなる導電性物質塗
布層１４を形成し、前記壁紙の一部から切取り分離しま
たは独立してなる導電帯片１６を使用して、前記導電性
物質塗布層間を適宜導通接続し得るように貼着する構成
とする。
蔽領域ないし電気的導通の遮断検知領域を、それぞれ簡
便かつ容易に形成することができ、建築物等に対する電
磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させて、
建築物等の安全性や防犯効果を高めることができる電気
的機能を備えた壁紙を提供する。 【解決手段】 所定幅の長尺シートからなる壁紙１０の
一側面に、一定の帯状のパターンからなる導電性物質塗
布層１４を形成し、前記壁紙の一部から切取り分離しま
たは独立してなる導電帯片１６を使用して、前記導電性
物質塗布層間を適宜導通接続し得るように貼着する構成
とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等の内壁面
や天井面等に貼着する壁紙に係り、特に壁紙の一部もし
くは全面に導電性物質塗布層を設けると共に、前記導電
性物質塗布層に対し壁紙の一部または導電帯片を使用し
て適宜導通接続を行うよう構成することによって、建築
物等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能
を保持させて、建築物等の安全性や防犯効果を高めるこ
とができる電気的機能を備えた壁紙に関するものであ
る。
や天井面等に貼着する壁紙に係り、特に壁紙の一部もし
くは全面に導電性物質塗布層を設けると共に、前記導電
性物質塗布層に対し壁紙の一部または導電帯片を使用し
て適宜導通接続を行うよう構成することによって、建築
物等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能
を保持させて、建築物等の安全性や防犯効果を高めるこ
とができる電気的機能を備えた壁紙に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、携帯電話、ＰＨＳ電話、パソコン
通信等の各種移動通信手段の発達によって、前記各種移
動通信手段の間における電波の混信、通信内容の漏洩の
みならず、コンピュータおよびこれによって制御される
各種電子機器等の誤動作や、人体に対する電磁波障害等
の問題が生じている。
通信等の各種移動通信手段の発達によって、前記各種移
動通信手段の間における電波の混信、通信内容の漏洩の
みならず、コンピュータおよびこれによって制御される
各種電子機器等の誤動作や、人体に対する電磁波障害等
の問題が生じている。
【０００３】そこで、前記問題を解消する手段として、
建築物等の内壁面や天井面等を電磁波遮蔽（シールド）
することが必要とされる。このような観点から、従来に
おいては、金属板、金属箔、金属メッシュ等の電磁波遮
蔽部材を組み込んだ建築材を使用することが提案され、
実施されている。しかし、このような建築材は、新規に
建築物を構築するする場合には使用することが可能であ
るが、既に構築された建築物等に対しては使用すること
ができない難点がある。
建築物等の内壁面や天井面等を電磁波遮蔽（シールド）
することが必要とされる。このような観点から、従来に
おいては、金属板、金属箔、金属メッシュ等の電磁波遮
蔽部材を組み込んだ建築材を使用することが提案され、
実施されている。しかし、このような建築材は、新規に
建築物を構築するする場合には使用することが可能であ
るが、既に構築された建築物等に対しては使用すること
ができない難点がある。
【０００４】また、前述したように、建築物等の内壁面
や天井面等を電磁波遮蔽（シールド）する手段として、
建築物等の内壁面や天井面等に取付ける内装材として使
用することができる電磁波遮蔽層を設けた電磁波遮蔽部
材が提案されている。しかしながら、このような電磁波
遮蔽部材を設けることは、建築物等の内装作業において
作業工程数が増大するばかりでなく、設備コストも増大
する難点がある。
や天井面等を電磁波遮蔽（シールド）する手段として、
建築物等の内壁面や天井面等に取付ける内装材として使
用することができる電磁波遮蔽層を設けた電磁波遮蔽部
材が提案されている。しかしながら、このような電磁波
遮蔽部材を設けることは、建築物等の内装作業において
作業工程数が増大するばかりでなく、設備コストも増大
する難点がある。
【０００５】しかるに、従来より、住宅等の内装材とし
ては、建築物等の内壁面や天井面等に対する装飾性を高
めるために、意匠的審美性に優れたシート状の壁紙が広
く使用されている。そして、この種の壁紙としては、壁
面等への貼着の便宜性等を考慮して、その基材として不
燃紙等の紙基材が使用され、またその表面には絵柄の印
刷を施した化粧紙を積層させた構成からなるものが知ら
れている。さらに、前記化粧紙に対する絵柄の印刷以外
にも、壁紙の表面における対汚染性、耐擦傷性等の表面
物性の付与や、エンボスによる立体的な装飾性の付与、
発泡による柔軟性の付与等の目的から、例えばポリ塩化
ビニル樹脂またはアクリル系樹脂等からなる樹脂層を設
けた構成とすることも知られている。
ては、建築物等の内壁面や天井面等に対する装飾性を高
めるために、意匠的審美性に優れたシート状の壁紙が広
く使用されている。そして、この種の壁紙としては、壁
面等への貼着の便宜性等を考慮して、その基材として不
燃紙等の紙基材が使用され、またその表面には絵柄の印
刷を施した化粧紙を積層させた構成からなるものが知ら
れている。さらに、前記化粧紙に対する絵柄の印刷以外
にも、壁紙の表面における対汚染性、耐擦傷性等の表面
物性の付与や、エンボスによる立体的な装飾性の付与、
発泡による柔軟性の付与等の目的から、例えばポリ塩化
ビニル樹脂またはアクリル系樹脂等からなる樹脂層を設
けた構成とすることも知られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
鋭意研究並びに試作を重ねた結果、例えば長尺シートか
らなる壁紙の紙基材に対し、単純な一定の帯状のパター
ンからなる導電性物質塗布層を形成し、このように構成
した紙基材を壁面等への貼着するに際して、前記壁紙の
一部から切取り分離しまたは独立してなる導電帯片を使
用し、前記導電性物質塗布層間を適宜導通接続し得るよ
うに貼着することにより、電磁波の遮蔽機能のみなら
ず、電気的導通の遮断検知機能による建築物等の安全性
および防犯効果を高めることができる電気的機能を備え
た壁紙を得ることができることを突き止めた。
鋭意研究並びに試作を重ねた結果、例えば長尺シートか
らなる壁紙の紙基材に対し、単純な一定の帯状のパター
ンからなる導電性物質塗布層を形成し、このように構成
した紙基材を壁面等への貼着するに際して、前記壁紙の
一部から切取り分離しまたは独立してなる導電帯片を使
用し、前記導電性物質塗布層間を適宜導通接続し得るよ
うに貼着することにより、電磁波の遮蔽機能のみなら
ず、電気的導通の遮断検知機能による建築物等の安全性
および防犯効果を高めることができる電気的機能を備え
た壁紙を得ることができることを突き止めた。
【０００７】この場合、前記壁紙の一側縁部に、導電性
物質塗布層を形成すると共に、所定幅（約１ｃｍ程度）
で切取り可能なミシン目等の切取り線を設けておき、壁
紙の貼着に際して、前記帯状の切取り部分を分離し、こ
れを壁紙の一部に貼着することにより、壁紙に形成した
導電性物質塗布層間を適宜導通接続して、前記壁紙に対
して電磁波の遮蔽領域ないし電気的導通の遮断検知領域
をそれぞれ簡便かつ容易に形成することができることを
突き止めた。
物質塗布層を形成すると共に、所定幅（約１ｃｍ程度）
で切取り可能なミシン目等の切取り線を設けておき、壁
紙の貼着に際して、前記帯状の切取り部分を分離し、こ
れを壁紙の一部に貼着することにより、壁紙に形成した
導電性物質塗布層間を適宜導通接続して、前記壁紙に対
して電磁波の遮蔽領域ないし電気的導通の遮断検知領域
をそれぞれ簡便かつ容易に形成することができることを
突き止めた。
【０００８】また、建築物等の内壁面や天井面等に対
し、前記壁紙の貼着位置に対応して導電性物質塗布層を
形成した両面接着テープを設け、この両面接着テープを
予め前記建築物等の内壁面や天井面等に貼着しておき、
前記両面接着テープの導電性物質塗布層に対し壁紙に形
成した導電性物質塗布層間を適宜導通接続するように壁
紙を貼着することにより、前記壁紙に対して電磁波の遮
蔽領域ないし電気的導通の遮断検知領域をそれぞれ簡便
かつ容易に形成することができることを突き止めた。
し、前記壁紙の貼着位置に対応して導電性物質塗布層を
形成した両面接着テープを設け、この両面接着テープを
予め前記建築物等の内壁面や天井面等に貼着しておき、
前記両面接着テープの導電性物質塗布層に対し壁紙に形
成した導電性物質塗布層間を適宜導通接続するように壁
紙を貼着することにより、前記壁紙に対して電磁波の遮
蔽領域ないし電気的導通の遮断検知領域をそれぞれ簡便
かつ容易に形成することができることを突き止めた。
【０００９】従って、本発明の目的は、簡単な構成によ
り、壁紙に対して電磁波の遮蔽領域ないし電気的導通の
遮断検知領域を、それぞれ簡便かつ容易に形成すること
ができ、建築物等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通
遮断検知機能を保持させて、建築物等の安全性や防犯効
果を高めることができる電気的機能を備えた壁紙を提供
することにある。
り、壁紙に対して電磁波の遮蔽領域ないし電気的導通の
遮断検知領域を、それぞれ簡便かつ容易に形成すること
ができ、建築物等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通
遮断検知機能を保持させて、建築物等の安全性や防犯効
果を高めることができる電気的機能を備えた壁紙を提供
することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る電気的機能を備えた壁紙は、所定幅の
長尺シートからなる壁紙の一側面に、一定の帯状のパタ
ーンからなる導電性物質塗布層を形成し、前記壁紙の一
部から切取り分離しまたは独立してなる導電帯片を使用
して、前記導電性物質塗布層間を適宜導通接続し得るよ
う貼着する構成としたことを特徴とする。
め、本発明に係る電気的機能を備えた壁紙は、所定幅の
長尺シートからなる壁紙の一側面に、一定の帯状のパタ
ーンからなる導電性物質塗布層を形成し、前記壁紙の一
部から切取り分離しまたは独立してなる導電帯片を使用
して、前記導電性物質塗布層間を適宜導通接続し得るよ
う貼着する構成としたことを特徴とする。
【００１１】この場合、前記導電帯片を使用して、前記
導電性物質塗布層間を導通接続し得るよう貼着すること
により、前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能領
域および／または電磁波の遮蔽機能領域を形成するよう
構成することができる。
導電性物質塗布層間を導通接続し得るよう貼着すること
により、前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能領
域および／または電磁波の遮蔽機能領域を形成するよう
構成することができる。
【００１２】また、本発明に係る電気的機能を備えた壁
紙は、所定幅の長尺シートからなる壁紙の長手方向一側
縁部に、導電性物質塗布層を形成すると共に、所定幅で
切取り可能なミシン目等の切取り線を設け、壁紙の貼着
に際して前記切取り可能な部分を分離して、前記壁紙に
形成した導電性物質塗布層間を導通接続し得るよう貼着
する構成とすることができる。
紙は、所定幅の長尺シートからなる壁紙の長手方向一側
縁部に、導電性物質塗布層を形成すると共に、所定幅で
切取り可能なミシン目等の切取り線を設け、壁紙の貼着
に際して前記切取り可能な部分を分離して、前記壁紙に
形成した導電性物質塗布層間を導通接続し得るよう貼着
する構成とすることができる。
【００１３】この場合、前記壁紙に形成する導電性物質
塗布層は、前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能
領域および／または電磁波の遮蔽機能領域を形成するよ
うに構成することができる。
塗布層は、前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能
領域および／または電磁波の遮蔽機能領域を形成するよ
うに構成することができる。
【００１４】さらに、本発明に係る電気的機能を備えた
壁紙は、所定幅の長尺シートからなる壁紙と、所定幅の
両面接着テープとを設け、前記両面接着テープ上と、こ
の両面接着テープ上に貼着される壁紙の両側縁部とに、
それぞれ導電性物質塗布層を形成し、前記両面接着テー
プに形成した導電性物質塗布層に対し、壁紙と壁紙の継
ぎ目に形成される導電性物質塗布層をそれぞれ貼着する
構成とすることもできる。
壁紙は、所定幅の長尺シートからなる壁紙と、所定幅の
両面接着テープとを設け、前記両面接着テープ上と、こ
の両面接着テープ上に貼着される壁紙の両側縁部とに、
それぞれ導電性物質塗布層を形成し、前記両面接着テー
プに形成した導電性物質塗布層に対し、壁紙と壁紙の継
ぎ目に形成される導電性物質塗布層をそれぞれ貼着する
構成とすることもできる。
【００１５】この場合においても、前記壁紙に形成する
導電性物質塗布層は、前記壁紙に対して電気的導通の遮
断検知機能領域および／または電磁波の遮蔽機能領域を
形成するように構成することができる。
導電性物質塗布層は、前記壁紙に対して電気的導通の遮
断検知機能領域および／または電磁波の遮蔽機能領域を
形成するように構成することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る電気的機能を
備えた壁紙の実施例につき、添付図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
備えた壁紙の実施例につき、添付図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【００１７】
【実施例１】図１は、本発明に係る電気的機能を備えた
壁紙１０の一実施例を示す要部拡大平面図である。すな
わち、図１において、参照符号１２は原紙ないしは裏打
紙としての紙基材を示すと共に、参照符号１４は前記紙
基材１２の一側面に形成した一定の帯状のパターンから
なる導電性物質塗布層を示す。また、参照符号１６、１
６は、前記壁紙１０の一部から切取り分離しまたは独立
してなる導電帯片をそれぞれ示し、この導電体の一側面
には、図示のように前記紙基材１２に形成した導電性物
質塗布層１４を適宜導通接続し得るように導電性物質塗
布層１７が形成されている。
壁紙１０の一実施例を示す要部拡大平面図である。すな
わち、図１において、参照符号１２は原紙ないしは裏打
紙としての紙基材を示すと共に、参照符号１４は前記紙
基材１２の一側面に形成した一定の帯状のパターンから
なる導電性物質塗布層を示す。また、参照符号１６、１
６は、前記壁紙１０の一部から切取り分離しまたは独立
してなる導電帯片をそれぞれ示し、この導電体の一側面
には、図示のように前記紙基材１２に形成した導電性物
質塗布層１４を適宜導通接続し得るように導電性物質塗
布層１７が形成されている。
【００１８】なお、本実施例において、前記紙基材１２
は、従来より公知のセルロース繊維を主体として、必要
に応じて合成繊維、無機繊維、合成パルプ等を適宜配合
し、自己消火性填料、その他の填料、乾燥紙力増強剤、
防カビ剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等を適宜添加して
抄紙することにより得ることができる。なお、セルロー
ス繊維とは、公知の木材パルプを主体とし、麻、こう
ぞ、雁皮のジン皮繊維、コットンリンター、竹、藁等の
非木材パルプ等を適宜混合したものであって、これらの
セルロース繊維の単独あるいは混合物に、必要に応じて
合成繊維、ガラス繊維、無機繊維、合成パルプ等の繊維
物質を適宜配合して使用することができる。また、前記
導電性物質塗布層１４、１７を形成する導電性物質とし
ては、例えばカーボン、金属粉、金属合金粉、金属粒
体、金属合金粒体等を使用することができる。
は、従来より公知のセルロース繊維を主体として、必要
に応じて合成繊維、無機繊維、合成パルプ等を適宜配合
し、自己消火性填料、その他の填料、乾燥紙力増強剤、
防カビ剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等を適宜添加して
抄紙することにより得ることができる。なお、セルロー
ス繊維とは、公知の木材パルプを主体とし、麻、こう
ぞ、雁皮のジン皮繊維、コットンリンター、竹、藁等の
非木材パルプ等を適宜混合したものであって、これらの
セルロース繊維の単独あるいは混合物に、必要に応じて
合成繊維、ガラス繊維、無機繊維、合成パルプ等の繊維
物質を適宜配合して使用することができる。また、前記
導電性物質塗布層１４、１７を形成する導電性物質とし
ては、例えばカーボン、金属粉、金属合金粉、金属粒
体、金属合金粒体等を使用することができる。
【００１９】前記構成からなる実施例１の電気的機能を
備えた壁紙１０は、一定の帯状のパターンからなる導電
性物質塗布層１４を形成した壁紙１０の両側縁部に対
し、それぞれ導電性物質塗布層１７を形成した導電帯片
１６、１６を、前記導電性物質塗布層１４と１７が相互
に導通接続し得るよう貼着することにより、前記導電性
物質塗布層１４、１７からなる複数の電気的閉回路を構
成することができる。このように構成された電気的閉回
路は、これに電気的導通の遮断検知を行うセンサ（図示
せず）を接続配置することにより、電気的導通の遮断検
知機能領域を形成することができる。従って、このよう
に形成された電気的導通の遮断検知機能領域は、前記壁
紙１０の貼着された壁部等を破壊した場合、前記電気的
閉回路が遮断されて、警報を発生するように設定するこ
とができ、外部からの異常侵入を検知する防犯効果を発
揮させることができる。なお、本実施例の壁紙１０は、
前記導電性物質塗布層１４により、電磁波の遮蔽機能領
域を形成して、電磁波の遮蔽効果も併せて保持させるこ
とができる。
備えた壁紙１０は、一定の帯状のパターンからなる導電
性物質塗布層１４を形成した壁紙１０の両側縁部に対
し、それぞれ導電性物質塗布層１７を形成した導電帯片
１６、１６を、前記導電性物質塗布層１４と１７が相互
に導通接続し得るよう貼着することにより、前記導電性
物質塗布層１４、１７からなる複数の電気的閉回路を構
成することができる。このように構成された電気的閉回
路は、これに電気的導通の遮断検知を行うセンサ（図示
せず）を接続配置することにより、電気的導通の遮断検
知機能領域を形成することができる。従って、このよう
に形成された電気的導通の遮断検知機能領域は、前記壁
紙１０の貼着された壁部等を破壊した場合、前記電気的
閉回路が遮断されて、警報を発生するように設定するこ
とができ、外部からの異常侵入を検知する防犯効果を発
揮させることができる。なお、本実施例の壁紙１０は、
前記導電性物質塗布層１４により、電磁波の遮蔽機能領
域を形成して、電磁波の遮蔽効果も併せて保持させるこ
とができる。
【００２０】
【実施例２】図２および図３は、本発明に係る電気的機
能を備えた壁紙２０の別の実施例を示す要部平面図およ
び断面図である。すなわち、本実施例においては、所定
幅の長尺シートからなる壁紙２０の長手方向一側縁部
に、導電性物質塗布層２４を形成すると共に、所定幅ｗ
1 （例えばｗ1 ＝１０〜２０ｍｍ）で切取り可能なミシ
ン目等の切取り線２５を設け、壁紙２０の貼着に際して
前記切取り可能な部分２６を分離して、壁紙と壁紙の紙
継ぎに際して、その上方から前記壁紙の継ぎ目に形成さ
れる導電性物質塗布層２４間を相互に導通接続し得るよ
う貼着する構成としたものである。
能を備えた壁紙２０の別の実施例を示す要部平面図およ
び断面図である。すなわち、本実施例においては、所定
幅の長尺シートからなる壁紙２０の長手方向一側縁部
に、導電性物質塗布層２４を形成すると共に、所定幅ｗ
1 （例えばｗ1 ＝１０〜２０ｍｍ）で切取り可能なミシ
ン目等の切取り線２５を設け、壁紙２０の貼着に際して
前記切取り可能な部分２６を分離して、壁紙と壁紙の紙
継ぎに際して、その上方から前記壁紙の継ぎ目に形成さ
れる導電性物質塗布層２４間を相互に導通接続し得るよ
う貼着する構成としたものである。
【００２１】実施例２における電気的機能を備えた壁紙
２０は、例えば図３に示すように、紙基材２２の表面
に、非導電物質塗布層２３を形成し、その上に所要のコ
ーティング２３ａを施し、さらにその上に導電性物質塗
布層２４を形成した構成からなる。そして、前記壁紙２
０の主要部分は、化粧コーティング２０ａを施したもの
である。従って、本実施例の壁紙２０は、前記導電性物
質塗布層２４により、電磁波の遮蔽機能領域を形成し
て、電磁波の遮蔽効果を有効に発揮させることができ
る。なお、本実施例の壁紙２０においても、導電性物質
塗布層２４を前記実施例１と同様に形成することによ
り、導電性物質塗布層２４、により複数の電気的閉回路
を構成して、電気的導通の遮断検知機能領域を形成する
ことも可能である。
２０は、例えば図３に示すように、紙基材２２の表面
に、非導電物質塗布層２３を形成し、その上に所要のコ
ーティング２３ａを施し、さらにその上に導電性物質塗
布層２４を形成した構成からなる。そして、前記壁紙２
０の主要部分は、化粧コーティング２０ａを施したもの
である。従って、本実施例の壁紙２０は、前記導電性物
質塗布層２４により、電磁波の遮蔽機能領域を形成し
て、電磁波の遮蔽効果を有効に発揮させることができ
る。なお、本実施例の壁紙２０においても、導電性物質
塗布層２４を前記実施例１と同様に形成することによ
り、導電性物質塗布層２４、により複数の電気的閉回路
を構成して、電気的導通の遮断検知機能領域を形成する
ことも可能である。
【００２２】なお、図４および図５は、実施例２におけ
る電気的機能を備えた壁紙２０の建築物等の内壁面およ
び天井面における貼着状態をそれぞれ示すものである。
従って、図４および図５において、前述した図２および
図３に示す壁紙の構成部分と同一の構成部分には同一の
参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
る電気的機能を備えた壁紙２０の建築物等の内壁面およ
び天井面における貼着状態をそれぞれ示すものである。
従って、図４および図５において、前述した図２および
図３に示す壁紙の構成部分と同一の構成部分には同一の
参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【００２３】
【実施例３】図６および図７は、本発明に係る電気的機
能を備えた壁紙３０の別の実施例を示す要部平面図およ
び貼着状態平面図である。すなわち、本実施例において
は、所定幅の長尺シートからなる壁紙３０の紙基材３２
の長手方向両側縁部に、導電性物質塗布層３４を形成す
ると共に、所定幅の両面接着テープ３６を設けて、この
両面接着テープ３６の一側面に導電性物質塗布層３７を
形成し、前記両面接着テープ３６に形成した導電性物質
塗布層３７に対し、壁紙と壁紙の継ぎ目に形成される導
電性物質塗布層３４、３４をそれぞれ貼着する構成とし
たものである。
能を備えた壁紙３０の別の実施例を示す要部平面図およ
び貼着状態平面図である。すなわち、本実施例において
は、所定幅の長尺シートからなる壁紙３０の紙基材３２
の長手方向両側縁部に、導電性物質塗布層３４を形成す
ると共に、所定幅の両面接着テープ３６を設けて、この
両面接着テープ３６の一側面に導電性物質塗布層３７を
形成し、前記両面接着テープ３６に形成した導電性物質
塗布層３７に対し、壁紙と壁紙の継ぎ目に形成される導
電性物質塗布層３４、３４をそれぞれ貼着する構成とし
たものである。
【００２４】従って、実施例３の壁紙３０は、前記導電
性物質塗布層３４により、電磁波の遮蔽機能領域を形成
して、電磁波の遮蔽効果を有効に発揮させることができ
る。また、実施例３の壁紙３０においても、導電性物質
塗布層３４を前記実施例１と同様に形成することによ
り、導電性物質塗布層３４、３７により複数の電気的閉
回路を構成して、電気的導通の遮断検知機能領域を形成
することも可能である。
性物質塗布層３４により、電磁波の遮蔽機能領域を形成
して、電磁波の遮蔽効果を有効に発揮させることができ
る。また、実施例３の壁紙３０においても、導電性物質
塗布層３４を前記実施例１と同様に形成することによ
り、導電性物質塗布層３４、３７により複数の電気的閉
回路を構成して、電気的導通の遮断検知機能領域を形成
することも可能である。
【００２５】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、例
えば導電性物質塗布層によって形成される一定の帯状の
パターンとしては、電気的閉回路を形成することができ
るパターンであればよく、その形状等については自由に
設定することができ、その他本発明の精神を逸脱しない
範囲内において、多くの設計変更が可能である。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、例
えば導電性物質塗布層によって形成される一定の帯状の
パターンとしては、電気的閉回路を形成することができ
るパターンであればよく、その形状等については自由に
設定することができ、その他本発明の精神を逸脱しない
範囲内において、多くの設計変更が可能である。
【００２６】
【発明の効果】前述した実施例から明らかな通り、本発
明に係る電気的機能を備えた壁紙は、所定幅の長尺シー
トからなる壁紙の一側面に、一定の帯状のパターンから
なる導電性物質塗布層を形成し、前記壁紙の一部から切
取り分離しまたは独立してなる導電帯片を使用して、前
記導電性物質塗布層間を適宜導通接続し得るように貼着
する構成とすることにより、壁紙に対して電磁波の遮蔽
領域ないし電気的導通の遮断検知領域を、それぞれ簡便
かつ容易に形成することができ、建築物等に対する電磁
波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させて、建
築物等の安全性や防犯効果を高めることができる。
明に係る電気的機能を備えた壁紙は、所定幅の長尺シー
トからなる壁紙の一側面に、一定の帯状のパターンから
なる導電性物質塗布層を形成し、前記壁紙の一部から切
取り分離しまたは独立してなる導電帯片を使用して、前
記導電性物質塗布層間を適宜導通接続し得るように貼着
する構成とすることにより、壁紙に対して電磁波の遮蔽
領域ないし電気的導通の遮断検知領域を、それぞれ簡便
かつ容易に形成することができ、建築物等に対する電磁
波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させて、建
築物等の安全性や防犯効果を高めることができる。
【図１】本発明に係る電気的機能を備えた壁紙の一実施
例を示す要部平面図である。
例を示す要部平面図である。
【図２】本発明に係る電気的機能を備えた壁紙の別の実
施例を示す要部平面図である。
施例を示す要部平面図である。
【図３】図２に示す壁紙のＡ−Ａ要部拡大断面図であ
る。
る。
【図４】図２に示す壁紙の建築物等の内壁面および天井
面における貼着状態を示す説明図である。
面における貼着状態を示す説明図である。
【図５】図４に示す壁紙の内壁面から天井面へかけての
貼着状態を示す説明図である。
貼着状態を示す説明図である。
【図６】本発明に係る電気的機能を備えた壁紙のさらに
別の実施例を示す要部平面図である。
別の実施例を示す要部平面図である。
【図７】図６に示す壁紙の壁面における貼着状態を示す
要部平面図ある。
要部平面図ある。
１０ 壁紙 １２ 紙基材（原紙、裏打紙） １４ 導電物質塗布層 １６ 導電帯片 １７ 導電物質塗布層 ２０ 壁紙 ２０ａ 化粧コーティング ２２ 紙基材 ２３ 非導電物質塗布層 ２３ａ コーティング ２４ 導電物質塗布層 ２５ 切取り線 ２６ 切取り可能な部分 ２８ 壁部 ３０ 壁紙 ３２ 紙基材 ３４ 導電物質塗布層 ３６ 両面接着テープ ３７ 導電物質塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｅ０４Ｆ 13/00 Ｅ０４Ｆ 13/00 Ｂ // Ｄ２１Ｈ 21/14 Ｄ２１Ｈ 21/14 Ａ Ｆターム(参考） 4F055 AA17 BA22 CA12 EA25 FA40 GA01 4F100 AJ04 AR00B BA02 DG10A GB08 HB00B JG01 JG01B JL05 JL11 4L055 AA01 AA05 AA07 AA08 AA09 AF01 AF04 AF13 AG02 AG03 AG94 AH27 AJ04 BE08 FA11 GA23
Claims (6)
- 【請求項１】 所定幅の長尺シートからなる壁紙の一側
面に、一定の帯状のパターンからなる導電性物質塗布層
を形成し、前記壁紙の一部から切取り分離しまたは独立
してなる導電帯片を使用して、前記導電性物質塗布層間
を適宜導通接続し得るように貼着する構成としたことを
特徴とする電気的機能を備えた壁紙。 - 【請求項２】 前記導電帯片を使用して、前記導電性物
質塗布層間を導通接続し得るよう貼着することにより、
前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能領域および
／または電磁波の遮蔽機能領域を形成してなる請求項１
記載の電気的機能を備えた壁紙。 - 【請求項３】 所定幅の長尺シートからなる壁紙の長手
方向一側縁部に、導電性物質塗布層を形成すると共に、
所定幅で切取り可能なミシン目等の切取り線を設け、壁
紙の貼着に際して前記切取り可能な部分を分離して、前
記壁紙に形成した導電性物質塗布層間を導通接続し得る
よう貼着する構成としたことを特徴とする電気的機能を
備えた壁紙。 - 【請求項４】 前記壁紙に形成する導電性物質塗布層
は、前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能領域お
よび／または電磁波の遮蔽機能領域を形成するように構
成してなる請求項３記載の電気的機能を備えた壁紙。 - 【請求項５】 所定幅の長尺シートからなる壁紙と、所
定幅の両面接着テープとを設け、前記両面接着テープ上
と、この両面接着テープ上に貼着される壁紙の両側縁部
とに、それぞれ導電性物質塗布層を形成し、前記両面接
着テープに形成した導電性物質塗布層に対し、壁紙と壁
紙の継ぎ目に形成される導電性物質塗布層をそれぞれ貼
着する構成としたことを特徴とする電気的機能を備えた
壁紙。 - 【請求項６】 前記壁紙に形成する導電性物質塗布層
は、前記壁紙に対して電気的導通の遮断検知機能領域お
よび／または電磁波の遮蔽機能領域を形成するように構
成してなる請求項５記載の電気的機能を備えた壁紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000242856A JP2002061083A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 電気的機能を備えた壁紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000242856A JP2002061083A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 電気的機能を備えた壁紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002061083A true JP2002061083A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18733805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000242856A Withdrawn JP2002061083A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 電気的機能を備えた壁紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002061083A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006222197A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | 電磁波抑制紙及びその製造方法 |
| JP2009536273A (ja) * | 2006-05-09 | 2009-10-08 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 導電性壁紙 |
-
2000
- 2000-08-10 JP JP2000242856A patent/JP2002061083A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006222197A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | 電磁波抑制紙及びその製造方法 |
| JP4588477B2 (ja) * | 2005-02-09 | 2010-12-01 | 北越紀州製紙株式会社 | 電磁波抑制紙及びその製造方法 |
| JP2009536273A (ja) * | 2006-05-09 | 2009-10-08 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 導電性壁紙 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |