JP3835733B2 - 内装材の仕上げ方法および構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物等における内装材の仕上げ方法およびその構造に係り、特に壁面部、ドア部、天井部、床部等の一部もしくは全面に導電性物質塗布層を設けると共に、前記導電性物質塗布層に対し壁紙等の内装材の一部または導電帯片を使用して適宜導通接続を行うよう構成することによって、建築物等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させて、建築物等の安全性や防犯効果を高めることができる内装材の仕上げ方法および構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、PHS電話、パソコン通信等の各種移動通信手段の発達によって、前記各種移動通信手段の間における電波の混信、通信内容の漏洩のみならず、コンピュータおよびこれによって制御される各種電子機器等の誤動作や、人体に対する電磁波障害等の問題が生じている。
【0003】
そこで、前記問題を解消する手段として、建築物等の内壁面や天井面等を電磁波遮蔽(シールド)することが必要とされる。このような観点から、従来においては、金属板、金属箔、金属メッシュ等の電磁波遮蔽部材を組み込んだ内装材を使用することが提案され、実施されている。しかしながら、このように特殊な内装材を建築物等の内壁面や天井面等に取付ける仕上げ作業は、一般的な内装材と比べて作業工程数が増大するばかりでなく、設備コストも増大する難点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者は、前述した電磁波遮蔽部材を組み込んだ内装材の仕上げに関する問題点を解消すべく、鋭意研究並びに試作を重ねた結果、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において、前記建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に対して、高周波用電磁波障害防止部材と低周波用電磁波障害防止部材とを相互にかつ有効に接触導通させるよう構成配置することにより、簡便かつ迅速にして低コストに内装材の仕上げ方法および仕上げ構造を得ることができることを突き止めた。
【0005】
すなわち、ドア組立てを、中間板材の両側面を合板からなる表面板材によって挾持しかつ接合して構成し、前記一方の表面板材とこれに対向する中間板材のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、高周波に対する電磁波障害防止部材と、低周波に対する電磁波障害防止部材とをそれぞれ貼着し、前記電磁波障害防止部材を相互に接触導通させることにより、前記電磁波障害防止効果を備えたドア組立ての仕上げを簡便かつ迅速に達成することができる。
【0006】
また、床部と側壁部と天井部の各内面に高周波用電磁波障害防止部材をそれぞれ貼着し、この電磁波障害防止部材をを貼着した床部と側壁部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具を配置すると共に、側壁部と天井部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具を配置し、前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とは、それぞれの隅角部に対して幅木および回り縁を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具の端縁部を十分な長さ延在させて、前記幅木より床部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧床材を敷設し、前記幅木と回り縁との間の側壁部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、さらに前記回り縁より天井部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介して、その上面に化粧用内装材を貼着することにより、前記電磁波障害防止効果を備えた床部と側壁部と天井部のそれぞれ仕上げを簡便かつ迅速に達成することができる。
【0007】
従って、本発明の目的は、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させることができる内装材の仕上げを、簡単な構成とすると共に、簡便かつ容易な作業工程を実現し得ると共に、建築物等の安全性や防犯効果を十分に高めることができ、しかも低コストに施工することができる、内装材の仕上げ方法および仕上げ構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る請求項1に記載の内装材の仕上げ方法は、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において、ドア組立てを、中間板材の両側面を合板からなる表面板材によって挾持しかつ接合して構成し、前記一方の表面板材とこれに対向する中間板材のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、高周波用電磁波障害防止部材と、低周波用電磁波障害防止部材とをそれぞれ貼着し、前記各電磁波障害防止部材をドア組立ての側端縁部において導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通させ前記ドア組立ての開放側に位置する出入口木枠に対し、導電性金属板からなる仕上げ用金具を取り付け前記仕上げ用金具の一端は、仕切壁部の表面に貼着した高周波用電磁波障害防止部材と、壁紙等の内装材の裏面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材との間に導通可能に挾持させ前記仕上げ用金具の他端は、出入口木枠に設けた戸当り部分まで出入口木枠の表面に沿って延設すると共に、その先端部上に導電性部材からなる戸当りを取り付け固定し前記ドア組立てを出入口木枠に対して閉じた状態において、前記ドア組立ての側端縁部に形成したドア組立て用仕上げ金具の一部が、前記戸当りに接触し、前記仕上げ用金具を介して、前記仕切壁部およびその内装材に貼着した電磁波障害防止部材と相互に接触導通させることを特徴とする。
本発明に係る請求項2に記載の内装材の仕上げ方法は前記ドア組立てを構成する中間板材の一側面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材の両端部を、それぞれ前記中間板材の長さ寸法より短くカットし、前記カット部分に導電性板部材を突き合わせ配置してその端部を中間板材より外方へ延出させると共に、前記導電性板部材の延出部を前記中間板材の端面に沿って折り曲げ、前記導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通させることを特徴とする
本発明に係る請求項3に記載の内装材の仕上げ方法は前記出入口木枠に代えて導電性金属板からなる出入口金属を設け、前記出入口金属の仕切壁部側に嵌合部を設けて、この嵌合部に導電性部材からなる挾持片を固定すると共に前記挾持片を前記仕切壁部とその内装材と貼着した電磁波障害防止部材の間に挾持させ、前記出入口金属の戸当り側に嵌合部を設けて、この嵌合部に導電性部材からなる戸当りを固定することを特徴とする
【0009】
本発明に係る請求項4に記載の内装材の仕上げ方法は建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において床部と側壁部と天井部の各内面に高周波用電磁波障害防止部材をそれぞれ貼着し前記電磁波障害防止部材を貼着した床部と側壁部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具を配置すると共に、側壁部と天井部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具を配置し前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とは、それぞれの隅角部に対して幅木および回り縁を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具の端縁部を十分な長さ延在させ前記幅木より床部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧床材を敷設し前記幅木と回り縁との間の側壁部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着しさらに前記回り縁より天井部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介して、その上面に化粧用内装材を貼着することを特徴とする
本発明に係る請求項5に記載の内装材の仕上げ方法は前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具との各隅角部に対して、それぞれ設けた前記幅木および回り縁を省略し前記導電性金属板のみにより仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とを構成したことを特徴とする
【0010】
本発明に係る請求項6に記載の内装材の仕上げ方法は建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において天井部の内面に高周波用電磁波障害防止部材を貼着し前記高周波用電磁波障害防止部材を貼着した天井部に設けた見切部分に、導電性金属板からなる仕上げ用見切金具を配置し前記仕上げ用見切金具の見切部分を境界としてそれぞれ天井部の位置において、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着することにより、前記各電磁波障害防止部材を前記仕上げ用見切金具を介して相互に導通接触させることを特徴とする
【0011】
本発明に係る請求項7に記載の内装材の仕上げ構造は、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着してなる内装材の仕上げ構造において、ドア組立てを、中間板材の両側面を合板からなる表面板材によって挾持しかつ接合して構成し、前記一方の表面板材とこれに対向する中間板材のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、高周波用電磁波障害防止部材と、低周波用電磁波障害防止部材とをそれぞれ貼着し、前記各電磁波障害防止部材をドア組立ての側端縁部において導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通するように構成配置し、前記ドア組立ての開放側に位置する出入口木枠に対し、導電性金属板からなる仕上げ用金具を取り付け、前記仕上げ用金具の一端は、仕切壁部の表面に貼着した高周波用電磁波障害防止部材と、壁紙等の内装材の裏面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材との間に導通可能に挾持させ、前記仕上げ用金具の他端は、出入口木枠に設けた戸当り部分まで出入口木枠の表面に沿って延設すると共に、その先端部上に導電性部材からなる戸当りを取り付け固定し、前記ドア組立てを出入口木枠に対して閉じた状態において、前記ドア組立ての側端縁部に形成したドア組立て用仕上げ金具の一部が、前記戸当りに接触し、前記仕上げ用金具を介して、前記仕切壁部およびその内装材に貼着した電磁波障害防止部材と相互に接触導通するように構成したことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る請求項8に記載の内装材の仕上げ構造は、前記ドア組立てを構成する中間板材の一側面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材の両端部を、それぞれ前記中間板材の長さ寸法より短くカットし、前記カット部分に導電性板部材を突き合わせ配置してその端部を中間板材より外方へ延出させると共に、この導電性板部材の延出部を前記中間板材の端面に沿って折り曲げ固定し、前記導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通させるように構成したことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る請求項に記載の内装材の仕上げ構造は、前記出入口木枠に代えて導電性金属板からなる出入口金属を設け、前記出入口金属の仕切壁部側に嵌合部を設け、この嵌合部に導電性部材からなる挾持片を固定すると共に、前記挾持片を前記仕切壁部とその内装材とに貼着した電磁波障害防止部材の間に挾持し、前記出入口金属の戸当り側に嵌合部を設けて、この嵌合部に導電性部材からなる戸当りを固定した構成からなることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る請求項10に記載の内装材の仕上げ構造は、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着してなる内装材の仕上げ構造において、床部と側壁部と天井部の各内面に高周波用電磁波障害防止部材をそれぞれ貼着し、前記電磁波障害防止部材を貼着した床部と側壁部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具を配置すると共に、側壁部と天井部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具を配置し、前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とは、それぞれの隅角部に対して幅木および回り縁を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具の端縁部を十分な長さ延在させ、前記幅木より床部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧床材を敷設し、前記幅木と回り縁との間の側壁部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、さらに前記回り縁より天井部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着した構成からなることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る請求項11に記載の内装材の仕上げ構造は、前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具との各隅角部に対して、それぞれ設けた前記幅木および回り縁を省略し、前記導電性金属板のみにより仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とを構成したことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る請求項12に記載の内装材の仕上げ構造は、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着してなる内装材の仕上げ構造において、天井部の内面に高周波用電磁波障害防止部材を貼着し、前記高周波用電磁波障害防止部材を貼着した天井部に設けた見切部分に、導電性金属板からなる仕上げ用見切金具を配置し、前記仕上げ用見切金具の見切部分を境界としてそれぞれ天井部の位置において、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、前記各電磁波障害防止部材を前記仕上げ用見切金具を介して相互に導通接触するように構成したことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る請求項13に記載の内装材の仕上げ構造は、前記電磁波障害防止部材は、導電性物質塗布シートにより構成してなることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る請求項14に記載の内装材の仕上げ構造は、前記電磁波障害防止部材は、導電性物質塗布シートを予め所定の肉厚を有する合板または耐火材の一側面に貼着し、電磁波障害防止用パネルとして構成すると共に、前記導電性物質塗布シートの両側縁部を、前記パネルの寸法より長く設定してその両側縁部を前記パネルの両端縁部に沿って折り曲げ可能に構成してなることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る内装材の仕上げ方法およびその構造の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】
【実施例1】
1.ドア組立ての構成
図1ないし図11は、本発明に係る内装材の仕上げ方法の一実施例として、ドア組立てと、その仕上げ構造を示したものである。すなわち、図1はドア組立ての仕上げ状態における正面図であり、参照符号10はドア組立てを示し、このドア組立て10は、一般的に部屋と部屋の仕切壁部20の一部に設けた出入口木枠22に取付けられる。また、前記ドア組立て10には、上方にガラス等の透明板を嵌め込んだ窓部24が設けられると共に、下方には通気性を考慮したガラリ(ルーバ)26が設けられている。なお、図1において、参照符号28は床部を示す。
【0021】
そこで、図2においては、図1に示すドア組立て10の各構成要素を分解して示した要部断面平面図であり、所要の枠体に断熱材、難燃材、耐火材等を適宜組合わせて中間板材11を成形し、この中間板材11の両側面を合板からなる表面板材12a、12bによって挾持して、接合するように構成したものである。しかるに、本実施例のドア組立て10においては、前記一方の表面板材12aとこれに対向する中間板材11のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、例えば高周波に対する電磁波障害防止用としての第1の導電性物質塗布シート13と、低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート14とをそれぞれ貼着する。
【0022】
この場合、表面板材12aに貼着した第1の導電性物質塗布シート13と、中間板材11に貼着した第2の導電性物質塗布シート14とを接合した際に、相互に電気的導通性を保持するように設定する。また、前記中間板材11の第2の導電性物質塗布シート14を貼着する側面の両端部は、テーパ状にカットし、このテーパカット部分11a、11aには、前記第2の導電性物質塗布シート14が被覆されないように適宜前記シート14をカットする。さらに、前記中間板材11のテーパカット部分11a、11aに対しては、そのテーパカット部分11a、11aの長さより十分長く設定した銅板等の導電性板部材15、15を、前記シート14のカット部分に突き合わせ配置する。
【0023】
従って、このように構成されるドア組立て10の各構成要素を、それぞれ図3ないし図5に示すように組合わせて、本発明に係るドア組立て10を組み立てることができる。まず、図2に示す各構成要素を組合わせることにより、図3に示すドア組立て10を組み立てることができる。この場合、前記中間板材11の端部より外方に突出した導電性板部材15aは、図3に示すように、テーパカット部分11aに適宜そのカット形状に適合した楔部材16を嵌め込み、この楔部材16を覆うように前記導電性板部材15aを前記中間板材11の端面に折り曲げ当接する。
【0024】
また、図4は、前記ドア組立て10の各構成要素の組み合わせる場合における窓部24の組立て状態を示すものである。すなわち、図4においては、中間板材11と表面板材12a、12bとからなるドア組立て10の窓部24を形成する開口部18を、前記図3に示すように、テーパカット部分11aと、楔部材16と、導電性板部材15とにより処理した後、前記開口部18に対し透明板17を前記導電性板部材15aと接触するように嵌め込むと共に、その両側からそれぞれ窓枠部材19a、19bを装着して前記透明板17を挾持固定するように構成したものである。この場合、前記透明板17の内部に導電線を適宜埋設しておき、この導電線の一部をその外側縁部に露呈させておくことにより、前記ドア組立て10に形成した開口部18の導電性板部材15aと導通接触させることができる。
【0025】
一方、図5の(a)および(b)は、前述したドア組立て10の組み立てる状態を示すもので、図3に示すように形成したドア組立て10の外側縁部には、図5の(a)に示す断面形状からなる導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具30を、図5の(b)に示すように、前記ドア組立て10の外側縁部に形成した導電性板部材15aと接触するように嵌合装着したものである。
【0026】
なお、図4に示すように形成した窓部24は、図6に示すように、透明板17の外側縁部に導電テープ17aを貼着して、前記透明板17を開口部18に対し前記導電テープ17aが導電性板部材15aと接触するように嵌め込むように構成しても良い。
【0027】
2.ドア組立ての仕上げ
図7ないし図9は、前述した構成からなるドア組立て10の仕上げ方法および仕上げ構造に関するものであって、図7は前記ドア組立て10の開放側端部の出入口木枠32に対する仕上げ状態を示すと共に、図8は前記ドア組立て10の出入口の床部28に対する仕上げ状態を示すものである。しかるに、図7においては、ドア組立て10の開放側に位置する出入口木枠32に対し、図示のような導電性金属板からなる仕上げ用金具34を取り付ける。なお、この仕上げ用金具34の一端は、仕切壁部20の表面に貼着した第1の導電性物質塗布シート13と、壁紙等の内装材40の裏面に貼着した第2の導電性物質塗布シート14との間に、導通可能に挾持させる。また、仕上げ用金具34の他端は、出入口木枠32に設けた戸当り凸部32aまで出入口木枠32の表面に沿って延設し、その先端部上に導電性部材からなる戸当り35を取り付け固定する。このように構成することにより、図9に示すように、ドア組立て10を出入口木枠32に対して閉じた状態においては、前記ドア組立て10の側端縁部に形成した導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具30の一部が、前記戸当り35に接触し、前記仕上げ用金具34を介して、仕切壁部20の導電性物質塗布シート13、14と相互に接触導通させることができる。
【0028】
一方、図8においては、ドア組立て10の閉じた状態における下端縁部と床部28との間の仕上げ構造を示すものである。すなわち、図8において、前述したようにドア組立て10の下端縁部に形成した導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具30の一部に、導電性ばね部材からなる接触片36の一端を固定し、この接触片36の他端を前記床部28に設けた接地金属板37に対し、摺動接触可能に構成配置したものである。
【0029】
図10の(a)ないし(c)は、前記図7に示すドア組立て10の仕上げ構造の変形例を示すものである。すなわち、図10の(a)に示すように、出入口木枠32に代えて導電性金属板からなる出入口金属38を設け、この出入口金属38の仕切壁部20側には適宜嵌合部38aを設けて、この嵌合部38aに導電性部材からなる挾持片39を固定して、前記と同様に仕切壁部20と化粧用内装材40との間に挾持させ〔図10の(b)参照〕、また戸当り側にも適宜嵌合部38bを設けて、この嵌合部38aに導電性部材からなる戸当り35を固定した構成からなるものである〔図10の(c)参照〕。
【0030】
図11は、前記図7に示すドア組立て10の仕上げ構造のさらに別の変形例を示すものである。すなわち、図11においては、出入口木枠32を仕切壁部20と同一平面状となるように構成し、さらに戸当り凸部32aも後付け構成としたものである。そして、この場合、前記出入口木枠32に対する導電性金属板からなる仕上げ用金具34の取り付けに際しては、仕切壁部20側に対しては、内装材40との間に挾持させると共に、前記出入口木枠32の両端縁部に対し、それぞれ化粧用内装材40の端縁部を保持するように化粧板材からなる化粧縁41を取り付け固定する。なお、仕上げ用金具34の戸当り側については、適宜戸当り35を固定することができる。
【0031】
【実施例2】
1.床、側壁、天井の結合構成とその仕上げ
図12ないし図18は、本発明に係る内装材の仕上げ方法の別の実施例として、床部28と側壁部20と天井部42との結合と、その仕上げ構造を示したものである。すなわち、図12においては、床部28と側壁部20と天井部42の各内面に、例えば高周波に対する電磁波障害防止用としての第1の導電性物質塗布シート43をそれぞれ貼着する。次いで、前記第1の導電性物質塗布シート43をそれぞれ貼着した床部28と側壁部20との境界部には、図示のように断面をほぼL字状に形成した導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具45Aを配置すると共に、側壁部20と天井部42との境界部には、図示のような断面をほぼL字状に形成した導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具45Bを配置する。そして、前記仕上げ用幅木金具45Aと仕上げ用回り縁金具45Bとは、それぞれの隅角部に対して幅木46および回り縁48を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具45A、45Bの端縁部が十分な長さを有して延在するよう構成する。
【0032】
そして、前記幅木46より床部28側の位置においては、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44を介して、その上面にカーペット等の化粧床材49を敷設する。また、前記幅木46と回り縁48との間の側壁部20側の位置においては、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44を介して、その上面に化粧用内装材40を貼着する。さらに、前記回り縁48より天井部42側の位置においては、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44を介して、その上面に化粧用内装材40を貼着する。このように、構成配置することにより、前記第1の導電性物質塗布シート43と第2の導電性物質塗布シート44とは、前記仕上げ用幅木金具45Aおよび仕上げ用回り縁金具45Bを介して、それぞれ相互に導通接触させることができる。
【0033】
図13の(a)および(b)は、前記実施例において回り縁48および幅木46は、内装材として外部に露呈するため、これらを化粧用内装材として仕上げた場合の化粧用回り縁48〔図13の(a)参照〕および化粧用幅木46〔図13の(b)参照〕をそれぞれ示すものである。
【0034】
図14は、前記図12に示す床部28と側壁部20と天井部42との結合およびその仕上げ構造の変形例を示すものである。すなわち、図14に示すように、仕上げ用幅木金具45Aと仕上げ用回り縁金具45Bとの各隅角部に対して、それぞれ設ける幅木46および回り縁48を省略し、前記金具のみによって仕上げ用幅木金具45A′と仕上げ用回り縁金具45B′とを構成したものである。その他の構成は、前記図12に示す実施例と同じであり、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、図15の(a)および(b)は、前記仕上げ用回り縁金具45B′および仕上げ用幅木金具45A′のそれぞれ部分斜視図を示すものである。また、この場合において、前記仕上げ用回り縁金具45B′および仕上げ用幅木金具45A′のそれぞれ回り縁部分および幅木部分の空間部には、適宜下地材(図示せず)を配置して内装材の固定ないし補強を行うことも可能である。
【0035】
【実施例3】
1.天井部の構成とその仕上げ
図16の(a)ないし(c)は、本発明に係る内装材の仕上げ方法のさらに別の実施例として、天井部42の構成とその仕上げ構造をそれぞれ示したものである。すなわち、図16の(a)においては、天井部42に見切42aが設けられている場合の仕上げ状態を示すものである。この場合、天井部42の内面には、前記実施例と同様に、例えば高周波に対する電磁波障害防止用としての第1の導電性物質塗布シート43をそれぞれ貼着する。次いで、前記第1の導電性物質塗布シート43をそれぞれ貼着した天井部42の見切42a部分には、図示のように断面をほぼ凹字状に形成した導電性金属板からなる仕上げ用見切金具45Cを配置する。そして、前記仕上げ用見切金具45Cの見切部分を境界としてそれぞれ天井部42の位置においては、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44を介して、その上面に化粧用内装材40を貼着する。このように、構成配置することにより、前記第1の導電性物質塗布シート43と第2の導電性物質塗布シート44とは、前記仕上げ用見切金具45Cを介して、それぞれ相互に導通接触させることができる。なお、図16の(b)は、前記仕上げ用見切金具45Cの部分斜視図を示すものである。
【0036】
図16の(c)は、前記天井部42の仕上げ構造の変形例を示すものである。すなわち、天井部42に見切42aが設けられていない場合には、図示のように扁平板状に形成した導電性金属板からなる仕上げ用見切金具45C′を配置して、この金具45C′の表面中央部に化粧用見切50を固定配置したものである。なお、この場合における仕上げ方法については、基本的に前記実施例とほぼ同じである。
【0037】
【実施例4】
1.側壁部の構成とその仕上げ
図17は、本発明に係る内装材の仕上げ方法の他の実施例として、側壁部20の構成とその仕上げ構造を示したものである。すなわち、図17においては、側壁部20にパネル等の肉厚部材からなる内装材52を設ける場合の仕上げ状態を示すものである。この場合、床部28と側壁部20と天井部42の各内面に、例えば高周波に対する電磁波障害防止用としての第1の導電性物質塗布シート43をそれぞれ貼着する。次いで、前記側壁部20と床部28との境界部分においては、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44を介して、床部28上にはカーペット等の化粧床材49を敷設すると共に、側壁部20上には前記内装材52を挟んで幅木53を固定配置する。また、前記側壁部20と天井部42との境界部分においては、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44を介して回り縁54を固定配置し、天井部42内面には化粧用内装材40を貼着すると共に、側壁部20上には係止部材54aを介して前記内装材52を係止する。そして、前記側壁部20上の中位部には、図示のように前記内装材52の一部を係止するようにして、見切55を固定配置した構成からなる。このように、構成配置することにより、前記第1の導電性物質塗布シート43と第2の導電性物質塗布シート44とを、それぞれ相互に導通接触させることができる。
【0038】
なお、前述した本発明の実施態様としての各実施例において、それぞれ適用する電磁波障害防止部材としての導電性物質塗布シートは、紙基材等の一側面に対し部分的にまたは全面的に導電性物質塗布層を設けた構成とすることができる。この場合、前記紙基材としては、従来より公知のセルロース繊維を主体として、必要に応じて合成繊維、無機繊維、合成パルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、その他の填料、乾燥紙力増強剤、防カビ剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等を適宜添加して抄紙することにより得ることができる。なお、セルロース繊維とは、公知の木材パルプを主体とし、麻、こうぞ、雁皮のジン皮繊維、コットンリンター、竹、藁等の非木材パルプ等を適宜混合したものであって、これらのセルロース繊維の単独あるいは混合物に、必要に応じて合成繊維、ガラス繊維、無機繊維、合成パルプ等の繊維物質を適宜配合して使用することができる。また、前記導電性物質塗布層を形成する導電性物質としては、例えばカーボン、金属粉、金属合金粉、金属粒体、金属合金粒体等を使用することができる。さらに、前記電磁波障害防止部材としての導電性物質塗布シートとして、例えば銅板等の導電性金属板を直接使用することも可能である。
【0039】
また、前記導電性物質塗布シートは、相互に導通接続し得るよう貼着することにより、電磁波の遮蔽機能領域を形成して、電磁波の遮蔽効果を保持させることができる。また、前記導電性物質塗布シートの相互導通接続により電気的閉回路を構成することができる。従って、このように構成された電気的閉回路は、これに電気的導通の遮断検知を行うセンサ(図示せず)を接続配置することにより、電気的導通の遮断検知機能領域を形成することができる。すなわち、このように形成された電気的導通の遮断検知機能領域は、内装材の貼着された壁部等を破壊した場合、前記電気的閉回路が遮断されて、警報を発生するように設定することができ、外部からの異常侵入を検知する防犯効果を発揮させることもできる。
【0040】
図18の(a)〜(c)は、前述した導電性物質塗布シート43、44の変形例を示すものであり、例えば低周波に対する電磁波障害防止用としての第2の導電性物質塗布シート44について、これを予め所定の肉厚を有する合板または耐火材56の一側面に貼着し、電磁波障害防止用パネルとして構成したものである。この場合、前記導電性物質塗布シート44の両側縁部44a、44aを、前記パネルの寸法より長く設定しておき〔図18の(a)参照〕、図示のように前記両側縁部44a、44aをパネルの両端縁部に沿って折り曲げ〔図18の(b)参照〕、この部分が相互に接触するようにして前記パネルを隣接配置する〔図18の(c)参照〕ことにより、本発明に係る内装材の仕上げ方法を適正かつ迅速に達成することができる。なお、図18の(c)において、参照符号43は、例えば高周波に対する電磁波障害防止用としての第1の導電性物質塗布シートを示し、また参照符号40は化粧用内装材を示す。
【0041】
なお、図19の(a)および(b)は、前述したように、導電性物質塗布シートをパネル構成とした場合の隣接配置とその接合方法の変形例を示すものである。すなわち、この場合、合板または耐火材56の接合端縁部を全面的に内方へテーパカット58するか〔図19の(a)参照〕、または部分的に内方へテーパカット58すること〔図19の(b)参照〕により、導電性物質塗布シート44の端縁部の相互接触を強固かつ確実に達成することが可能である。
【0042】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】
前述した実施例から明らかな通り、本発明に係る内装材の仕上げ方法は、建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法およびその構造において、高周波用電磁波障害防止部材と低周波用電磁波障害防止部材とを相互に接触導通させるよう構成配置することにより、内装材の仕上を簡便かつ迅速に達成することができると共に、建築物等に対する電磁波遮蔽機能や電気的導通遮断検知機能を保持させて、建築物等の安全性や防犯効果を高めることができる。
【0044】
そこで、本発明においては、ドア組立てを、中間板材の両側面を合板からなる表面板材によって挾持しかつ接合して構成し、前記一方の表面板材とこれに対向する中間板材のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、高周波に対する電磁波障害防止部材と、低周波に対する電磁波障害防止部材とをそれぞれ貼着し、前記電磁波障害防止部材を相互に接触導通させることにより、前記電磁波障害防止効果を備えたドア組立ての仕上げを簡便かつ迅速に達成することができる。
【0045】
また、床部と側壁部と天井部の各内面に高周波用電磁波障害防止部材をそれぞれ貼着し、この電磁波障害防止部材をを貼着した床部と側壁部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具を配置すると共に、側壁部と天井部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具を配置し、前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とは、それぞれの隅角部に対して幅木および回り縁を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具の端縁部を十分な長さ延在させて、前記幅木より床部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧床材を敷設し、前記幅木と回り縁との間の側壁部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、さらに前記回り縁より天井部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介して、その上面に化粧用内装材を貼着することにより、前記電磁波障害防止効果を備えた床部と側壁部と天井部のそれぞれ仕上げを簡便かつ迅速に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内装材の仕上げ方法の一実施例として、ドア組立ての仕上げ状態を示す概略正面図である。
【図2】図1に示す内装材(ドア組立て)のA−A断面分解平面図である。
【図3】図2における内装材(ドア組立て)の仕上げ状態を示す要部拡大断面平面図である。
【図4】図1に示す内装材(ドア組立て)のB−B断面図である。
【図5】図3における内装材(ドア組立て)の仕上げ状態を示すものであって、(a)は仕上げ用金具の平面図、(b)は仕上げ状態の要部拡大断面平面図である。
【図6】図4における内装材(ドア組立て)の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図7】図1に示す内装材(ドア組立て)のC−C断面図であって、内装材(ドア組立て)の仕上げ構造の一実施例を示すものである。
【図8】図1に示す内装材(ドア組立て)のD−D断面概略図であって、内装材(ドア組立て)の仕上げ構造の一実施例を示すものである。
【図9】図7における内装材(ドア組立て)の仕上げ構造の作用を示す要部拡大断面図である。
【図10】(a)ないし(c)は図7における内装材(ドア組立て)の仕上げ構造の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図11】図7における内装材(ドア組立て)の仕上げ構造のさらに別の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図12】本発明に係る内装材の仕上げ方法の別の実施例として、床部と側壁部と天井部との結合およびその仕上げ構造の一実施例を示す要部断面側面図である。
【図13】図12における内装材(床部と側壁部と天井部との結合)に適用し得る仕上げ材であって、(a)は回り縁の断面側面図、(b)は幅木の要部斜視図である。
【図14】図12における内装材(床部と側壁部と天井部との結合)の変形例を示す要部断面図である。
【図15】図14における内装材(床部と側壁部と天井部との結合)に適用し得る仕上げ材であって、(a)は仕上げ用回り縁金具の要部斜視図、(b)は仕上げ用幅木金具の要部斜視図である。
【図16】(a)〜(c)は、本発明に係る内装材の仕上げ方法のさらに別の実施例として、天井部およびその仕上げ構造を示すものであって、(a)は要部断面説明図、(b)は仕上げ用見切金具の要部斜視図、(c)は化粧用見切を使用する仕上げ用見切金具の要部斜視図である。
【図17】本発明に係る内装材の仕上げ方法の他の実施例として、特に側壁部およびその仕上げ構造を示す要部断面側面図である。
【図18】(a)〜(c)は、本発明に係る内装材の仕上げ方法に適用し得る電磁波障害防止用シートの変形例とその仕上げ工程をそれぞれ示す要部説明図である。
【図19】(a)および(b)は、本発明に係る内装材の仕上げ方法に適用し得る電磁波障害防止用シートの変形例とその仕上げ状態をそれぞれ示す要部説明図である。
【符号の説明】
10 ドア組立て
11 中間板材
11a、11b テーパカット部分
12a、12b 表面板材
13 第1の導電性物質塗布シート
14 第2の導電性物質塗布シート
15 導電性板部材
16 楔部材
17 透明板
17a 導電テープ
18 開口部
19a、19b 窓枠部材
20 仕切壁部
22 出入口木枠
24 窓部
26 ガラリ(ルーバ)
28 床部
30 ドア組立て用仕上げ金具
32 出入口木枠
32a 戸当り凸部
33 出入口床部
34 仕上げ用金具
35 戸当り
36 接触片
37 接地金属板
38 出入口金属枠
38a、38b 嵌合部
39 挾持片
40 化粧用内装材
41 化粧縁
42 天井部
42a 見切
43 第1の導電性物質塗布シート
44 第2の導電性物質塗布シート
45A、45A′ 仕上げ用幅木金具
45B、45B′ 仕上げ用回り縁金具
45C、45C′ 仕上げ用見切金具
46 幅木(化粧用幅木)
48 回り縁(化粧用回り縁)
49 化粧床材
50 化粧用見切
52 内装材
53 幅木
54 回り縁
54a 係止部材
55 見切
56 合板または耐火材
58 テーパカット

Claims (14)

  1. 建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において、
    ドア組立てを、中間板材の両側面を合板からなる表面板材によって挾持しかつ接合して構成し、
    前記一方の表面板材とこれに対向する中間板材のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、高周波用電磁波障害防止部材と、低周波用電磁波障害防止部材とをそれぞれ貼着し、
    前記各電磁波障害防止部材をドア組立ての側端縁部において導電性金属板部からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通させ、
    前記ドア組立ての開放側に位置する出入口木枠に対し、導電性金属板からなる仕上げ用金具を取り付け、
    前記仕上げ用金具の一端は、仕切壁部の表面に貼着した高周波用電磁波障害防止部材と、壁紙等の内装材の裏面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材との間に導通可能に挾持させ、
    前記仕上げ用金具の他端は、出入口木枠に設けた戸当り部分まで出入口木枠の表面に沿って延設すると共に、その先端部上に導電性部材からなる戸当りを取り付け固定し、
    前記ドア組立てを出入口木枠に対して閉じた状態において、前記ドア組立ての側端縁部に形成したドア組立て用仕上げ金具の一部が、前記戸当りに接触し、前記仕上げ用金具を介して、前記仕切壁部およびその内装材に貼着した電磁波障害防止部材と相互に接触導通させることを特徴とする内装材の仕上げ方法。
  2. 前記ドア組立てを構成する中間板材の一側面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材の両端部を、それぞれ前記中間板材の長さ寸法より短くカットし、
    前記カット部分に導電性板部材を突き合わせ配置して、その端部を中間板材より外方へ延出させると共に、前記導電性板部材の延出部を前記中間板材の端面に沿って折り曲げ、
    前記導電性金属板部からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通させることを特徴とする請求項1記載の内装材の仕上げ方法。
  3. 前記出入口木枠に代えて導電性金属板からなる出入口金属を設け、
    前記出入口金属の仕切壁部側に嵌合部を設け、この嵌合部に導電性部材からなる挾持片を固定すると共に、前記挾持片を前記仕切壁部とその内装材とに貼着した電磁波障害防止部材の間に挾持させ、
    前記出入口金属の戸当り側に嵌合部を設けて、この嵌合部に導電性部材からなる戸当りを固定することを特徴とする請求項1記載の内装材の仕上げ方法。
  4. 建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において、
    床部と側壁部と天井部の各内面に高周波用電磁波障害防止部材をそれぞれ貼着し、
    前記電磁波障害防止部材を貼着した床部と側壁部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具を配置すると共に、側壁部と天井部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具を配置し、
    前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とは、それぞれの隅角部に対して幅木および回り縁を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具の端縁部を十分な長さ延在させ、
    前記幅木より床部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧床材を敷設し、
    前記幅木と回り縁との間の側壁部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、
    さらに前記回り縁より天井部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介して、その上面に化粧用内装材を貼着することを特徴とする内装材の仕上げ方法。
  5. 前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具との各隅角部に対して、それぞれ設けた前記幅木および回り縁を省略し、
    前記導電性金属板のみにより仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とを構成したことを特徴とする請求項4記載の内装材の仕上げ方法。
  6. 建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着する内装材の仕上げ方法において、
    天井部の内面に高周波用電磁波障害防止部材を貼着し、
    前記高周波用電磁波障害防止部材を貼着した天井部に設けた見切部分に、導電性金属板からなる仕上げ用見切金具を配置し、
    前記仕上げ用見切金具の見切部分を境界としてそれぞれ天井部の位置において、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着することにより、前記各電磁波障害防止部材を前記仕上げ用見切金具を介して相互に導通接触させることを特徴とする内装材の仕上げ方法。
  7. 建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着してなる内装材の仕上げ構造において、
    ドア組立てを、中間板材の両側面を合板からなる表面板材によって挾持しかつ接合して構成し、
    前記一方の表面板材とこれに対向する中間板材のそれぞれ対向する一側面には、電磁波障害防止部材として、高周波用電磁波障害防止部材と、低周波用電磁波障害防止部材とをそれぞれ貼着し、
    前記各電磁波障害防止部材をドア組立ての側端縁部において導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具により相互に接触導通するように構成配置し、
    前記ドア組立ての開放側に位置する出入口木枠に対し、導電性金属板からなる仕上げ用金具を取り付け、
    前記仕上げ用金具の一端は、仕切壁部の表面に貼着した高周波用電磁波障害防止部材と、壁紙等の内装材の裏面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材との間に導通可能に挾持させ、
    前記仕上げ用金具の他端は、出入口木枠に設けた戸当り部分まで出入口木枠の表面に沿って延設すると共に、その先端部上に導電性部材からなる戸当りを取り付け固定し、
    前記ドア組立てを出入口木枠に対して閉じた状態において、前記ドア組立ての側端縁部に形成したドア組立て用仕上げ金具の一部が、前記戸当りに接触し、前記仕上げ用金具を介して、前記仕切壁部およびその内装材に貼着した電磁波障害防止部材と相互に接触導通するように構成したことを特徴とする内装材の仕上げ構造。
  8. 前記ドア組立てを構成する中間板材の一側面に貼着した低周波用電磁波障害防止部材の両端部を、それぞれ前記中間板材の長さ寸法より短くカットし、
    前記カット部分に導電性板部材を突き合わせ配置して、その端部を中間板材より外方へ延出させると共に、前記導電性板部材の延出部を前記中間板材の端面に沿って折り曲げ固定し、
    前記導電性金属板からなるドア組立て用仕上げ金具により高周波用電磁波障害防止部材と低周波用電磁波障害防止部材とを相互に接触導通させるように構成したことを特徴とする請求項記載の内装材の仕上げ構造。
  9. 前記出入口木枠に代えて導電性金属板からなる出入口金属を設け、
    前記出入口金属の仕切壁部側に嵌合部を設け、この嵌合部に導電性部材からなる挾持片を固定すると共に、前記挾持片を前記仕切壁部とその内装材とに貼着した電磁波障害防止部材の間に挾持し、
    前記出入口金属の戸当り側に嵌合部を設けて、この嵌合部に導電性部材からなる戸当りを固定してなることを特徴とする請求項記載の内装材の仕上げ構造。
  10. 建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着してなる内装材の仕上げ構造において、
    床部と側壁部と天井部の各内面に高周波用電磁波障害防止部材をそれぞれ貼着し、
    前記電磁波障害防止部材を貼着した床部と側壁部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用幅木金具を配置すると共に、側壁部と天井部との境界部には、導電性金属板からなる仕上げ用回り縁金具を配置し、
    前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とは、それぞれの隅角部に対して幅木および回り縁を当接してこれらを固定配置すると共に、前記各金具の端縁部を十分な長さ延在させ、
    前記幅木より床部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧床材を敷設し、
    前記幅木と回り縁との間の側壁部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、
    さらに前記回り縁より天井部側の位置においては、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着した構成からなることを特徴とする内装材の仕上げ構造。
  11. 前記仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具との各隅角部に対して、それぞれ設けた前記幅木および回り縁を省略し、
    前記導電性金属板のみにより仕上げ用幅木金具と仕上げ用回り縁金具とを構成したことを特徴とする請求項10記載の内装材の仕上げ構造。
  12. 建築物等の壁面部、ドア部、天井部、床部等に部分的または全面的に電磁波障害防止部材を貼着してなる内装材の仕上げ構造において、
    天井部の内面に高周波用電磁波障害防止部材を貼着し、
    前記高周波用電磁波障害防止部材を貼着した天井部に設けた見切部分に、導電性金属板からなる仕上げ用見切金具を配置し、
    前記仕上げ用見切金具の見切部分を境界としてそれぞれ天井部の位置において、低周波用電磁波障害防止部材を介してその上面に化粧用内装材を貼着し、
    前記各電磁波障害防止部材を前記仕上げ用見切金具を介して相互に導通接触するように構成したことを特徴とする内装材の仕上げ構造。
  13. 前記電磁波障害防止部材は、導電性物質塗布シートにより構成してなることを特徴とする請求項7ないし12のいずれかに記載の内装材の仕上げ構造。
  14. 前記電磁波障害防止部材は、導電性物質塗布シートを予め所定の肉厚を有する合板または耐火材の一側面に貼着し、電磁波障害防止用パネルとして構成すると共に、前記導電性物質塗布シートの両側縁部を、前記パネルの寸法より長く設定してその両側縁部を前記パネルの両端縁部に沿って折り曲げ可能に構成してなることを特徴とする請求項7ないし12のいずれかに記載の内装材の仕上げ構造。
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