JP2002061025A - ポリエステル繊維 - Google Patents

ポリエステル繊維

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JP2002061025A
JP2002061025A JP2000242455A JP2000242455A JP2002061025A JP 2002061025 A JP2002061025 A JP 2002061025A JP 2000242455 A JP2000242455 A JP 2000242455A JP 2000242455 A JP2000242455 A JP 2000242455A JP 2002061025 A JP2002061025 A JP 2002061025A
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fiber
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Toshihiro Yamada
敏弘 山田
Tamio Yamamoto
民男 山本
Mikio Tashiro
幹雄 田代
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフト性、嵩高性、耐ヘタリ性に優れ、後加
工工程のカード加工性が良好であり、さらにその後の加
工や製品として使用した際にフィブリル化しにくいポリ
エステル繊維を提供する。 【解決手段】 繊維横断面が異形度1.2〜5.0、葉
幅度0.1〜0.95である多葉断面を有し、捲縮数が
5〜30山/25mm、捲縮度が6〜50%、捲縮弾性
率が60%以上であるスパイラル状三次元捲縮および/
またはサインカーブ状捲縮が付与されているポリトリメ
チレンテレフタレート系ポリエステル繊維とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多葉断面を有し、
スパイラル状の三次元捲縮またはサインカーブ状の捲縮
が付与されているポリエステル繊維に関する。更に詳し
くは、不織布、詰綿、紡績糸等を製造する際のカード加
工性が良好であり、それらの製品特性としては、柔軟
で、嵩高性に富み、ヘタリが少ないといった極めて捲縮
性能に優れ、しかも、後加工時ないし着用時にはフィブ
リル化しにくく、布帛の白化、白ボケ等が少ないポリエ
ステル繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート繊維に代表
されるポリエステル繊維は機械的強度、耐薬品性、耐熱
性等に優れるため、詰綿、紡績糸、不織布といった用途
にも広く使用されている。近年、かかる用途において
は、さらにソフト性や嵩高性といった高度な風合が要求
されるようになってきている。こうした要求に対して、
繊維横断面形状を、多葉断面にすることが提案されてい
る(例えば、特開昭62−149939号公報等)。
【0003】しかしながら、多葉断面にすると、ポリエ
チレンテレフタレート繊維では、紡績、製織、染色、仕
上げ等の激しい外力がかかる加工工程で、あるいは、特
にユニフォームやスーツ等の紳士・婦人物の外衣用途、
モケット・フロッキー等のパイル布帛用途に用いた際
の、着用時の擦れ、圧着、圧縮、繰り返し洗濯等によ
り、多葉断面繊維はその突起部分が破壊されて、フィブ
リル化し易く、布帛の白化、白ボケ等の品位の低下を招
くという問題がある。
【0004】このフィブリル化の問題は、多葉断面の異
形度を小さくすれば低減することができるが、逆に多葉
断面の目的とする、嵩高性やソフト性の改善効果が不充
分なものとなってしまう。
【0005】一方、ポリエチレンテレフタレートからな
る捲縮繊維は、詰綿、不織布などに使用したとき、ヘタ
リが発生しやすいという問題がある。これを改善する方
法として、捲縮を有するポリトリメチレンテレフタレー
ト繊維が提案されている(例えば、特開平11−189
938号公報等)。
【0006】しかしながら、該方法に提案されている捲
縮形状は機械捲縮で、捲縮自身がヘタリ易いため、ポリ
トリメチレンテレフタレート繊維の性能を充分生かしき
れず、最終的に得られる繊維製品の耐ヘタリ性が不充分
なものとなるだけでなく、高い嵩高性を発現することも
難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術を背景になされたものであり、その目的は、ソフト
性、嵩高性、耐ヘタリ性に優れ、後加工工程のカード加
工性が良好であり、さらにその後の加工や製品として使
用した際にフィブリル化しにくいポリエステル繊維を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、上記目的は、ポリトリメチレンテレフタレート系ポ
リエステルからなり、繊維横断面が異形度1.2〜5.
0、葉幅度0.1〜0.95である多葉断面を有し、捲
縮数が5〜30山/25mm、捲縮度が6〜50%、捲
縮弾性率が60%以上であるスパイラル状三次元捲縮お
よび/またはサインカーブ状捲縮が付与されていること
を特徴とするポリエステル繊維により達成できることを
見出した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明でいうポリトリメチレンテ
レフタレート系ポリエステルとは、主たる繰返し単位を
トリメチレンテレフタレートとするポリエステルであっ
て、該ポリエステルは本発明の目的を阻害しない範囲
内、例えば酸成分を基準として15モル%以下、好まし
くは5モル%以下で第3成分を共重合していてもよい。
好ましく用いられる共重合成分としては、例えば、イソ
フタル酸、コハク酸、アジピン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸のよ
うな金属スルホイソフタル酸などの酸成分や、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘ
キサンジオール、シクロヘキサンジメタノールなどのグ
リコール成分があげられる。
【0010】上記のポリエステルの固有粘度としては、
製糸性などの点から0.35〜1.20が好ましい。
【0011】また、上記ポリエステルには必要に応じ
て、各種の添加剤、例えば、艶消し剤、熱安定剤、消泡
剤、整色剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光
増白剤、着色顔料などが添加されていてもよい。
【0012】本発明においては、ポリエステル繊維が上
記のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルで
構成されていることによって、フィブリルの発生を抑制
することができる。
【0013】本発明においては、ポリエステル繊維が、
上記のようにポリトリメチレンテレフタレートで構成さ
れていることに加え、以下に説明する、繊維横断面の異
形度及び葉幅度有し、かつ、捲縮数、捲縮度、捲縮弾性
率を有するスパイラル捲縮および/またはサインカーブ
捲縮が該繊維に付与されていることが必要である。これ
らの要件を同時に満足させることにより、ソフト性、嵩
高性、耐ヘタリ性に優れたポリエステル繊維を得ること
ができる。
【0014】すなわち、繊維横断面の異形度は1.2〜
5.0の範囲、好ましくは1.5〜4.0の範囲とする
必要がある。異形度が5.0を超えると、フィブリル化
しやすくなり、嵩高性やカード加工性が低下する。異形
度が1.2未満では、多葉断面の形状効果が充分発揮さ
れず、嵩高性、ソフト性が低下する。
【0015】本発明でいう異形度は、図2に示すよう
に、繊維の外周により描かれる多葉断面に関して、外接
円の直径をRoとし、内接円の直径をRiとすると、両者
の比(Ro/Ri)である。
【0016】また、繊維横断面の葉幅度は0.1〜0.
95の範囲、好ましくは0.3〜0.85の範囲とする
必要がある。葉幅度が0.1未満では葉幅が薄すぎて、
葉部が空間を保持する効果が小さくなり、嵩高性が低く
なる。また、フィブリルも発生しやすくなる。一方、葉
幅度が0.95を越えると、風合が硬くなる。
【0017】本発明でいう葉幅度は、図2に示すよう
に、葉部の先端の外接円との交点Aから内接円の中心C
に向かって直線を引いたときの、内接円との交点Bまで
の長さをdとし、該直線上で、dを2等分した点Dにお
ける葉幅をtとしたとき、t/Riである。
【0018】本発明のポリエステル繊維の横断面形状と
しては、例えば、図1の(a)〜(h)のような形状を
あげることができ、(e)〜(h)のような繊維横断面
に中空を有する繊維であっても良い。その際、中空率を
5〜80%とすると紡糸工程において繊維断面に異方性
を付与でき、効果的にスパイラル状三次元捲縮および/
またはスパイラル状捲縮を発現できる上で、より好まし
い。
【0019】本発明においては、捲縮数が5〜30山/
25mmであることが必要であり、8〜15山/25m
mであることがより好ましい。捲縮数が5山/25mm
未満では得られた繊維の嵩高性が低く、一方、30山/
25mmを越えると、繊維間の絡合性が高くなりすぎ
て、カード加工性が低下する。
【0020】また、捲縮度が6〜50%であることが必
要であり、12〜40%であることがより好ましい。捲
縮度が6%未満では繊維同士の絡合性が低く、カード加
工性や紡績性が悪化するとともに、十分な嵩高性を得る
ことができなくなる。一方、捲縮度が50%を越える
と、絡合性が高くなりすぎて、もつれが生じカード加工
性が低下し、得られるウェッブや紡績糸が不均一なもの
となる。
【0021】さらに、捲縮弾性率は60%以上であるこ
とが必要であり、65%以上であることがより好まし
い。捲縮弾性率が60%未満の場合には、捲縮のへたり
が大きいため、カード工程ないしはそれ以降の工程での
加工性が極めて悪く、シリンダーやローラーへの巻き付
き、落綿、ウェッブ切れ等が発生しやすい。また、得ら
れる製品の嵩高性は非常に低くなり、ヘタリも発生しや
すくなるので好ましくない。
【0022】また、本発明のポリエステル繊維には、ス
パイラル状三次元捲縮および/またはサインカーブ状捲
縮の捲縮が付与されている必要があり、これにより捲縮
のヘタリが発生し難く、得られる繊維製品の耐ヘタリを
著しく向上できる。また、かかる捲縮では、機械捲縮と
比較して高い嵩高性を発現できるため、紡績糸だけでな
く詰綿や不織布といった用途に特に好適である。
【0023】さらに、梱包のために強度の圧縮圧を掛け
てベール状で放置しても、捲縮性能、特に捲縮度と捲縮
弾性率がほとんど低下しないので、ベールを開俵後に、
紡績、不織布加工、詰綿加工等のカード工程ないしはそ
れ以降の工程に供しても、加工性が良好で、シリンダー
やローラーへの巻き上がりや、落綿、ウェッブ切れ等の
トラブルがほとんど発生しない。
【0024】前述の捲縮形態は用途によって使い分ける
ことが好ましい。スパイラル状の三次元捲縮を有するポ
リエステル繊維は、嵩高性、ソフトな風合いが要求され
る不織布、詰め綿等の用途に適している。一方、サイン
カーブ状の捲縮を有する繊維は、紡績性が良好であるの
で、単独または他の繊維との混紡して紡績糸となすのが
好適である。ここで言う他の繊維とは、木綿、羊毛等の
天然繊維、アセテート、レーヨン等の半合成繊維、ポリ
アミド、ポリオレフィン、ポリエステル等の合成繊維を
主体とするが、これらに限定されるものではない。
【0025】本発明の繊維の繊度は、繊維断面に異方性
を付与し、効果的にスパイラル状三次元捲縮および/ま
たはスパイラル状捲縮を発現させる上で、0.1〜10
0dtexの範囲が適当である。より高い異方性を付与
するためには1.5〜40dtexがより好ましい。さ
らに特に好ましいのは4〜30dtexである。
【0026】本発明のポリエステル繊維を製造する方法
としては、以下の方法が好ましく採用できる。すなわ
ち、ポリトリメチレンテレフタレートポリマーを溶融
し、口金面より吐出させた直後の糸条に0.4m/秒以
上の流速を有する冷却気流を糸条の片側から糸条の進行
方向に垂直な方向±20度の範囲の角度で吹き当てるこ
とにより、複屈折度に高度の断面異方性を有する未延伸
糸とする。次いでこの未延伸糸を延伸後、繊維間の拘束
を少なくした状態で弛緩熱処理することにより、自発的
に発現するスパイラル状の三次元捲縮を有するポリエス
テル繊維が得られる。なお、延伸後に、クリンパーを通
して、一旦、機械捲縮を付与し、次いで、例えばトウ状
態で弛緩熱処理することにより、サインカーブ状の捲縮
を有するポリエステル繊維が得られる。
【0027】この際、上記のように冷却気流の流速を
0.4m/秒以上とすることにより、高度なスパイラル
状三次元捲縮および/またはサインカーブ状捲縮を得る
ことができ、捲縮数を5山/25mm以上とすることが
できる。
【0028】また、冷却気流の吹き当て方向は糸条の片
面から糸条の進行方向に垂直な方向±20度とすること
が好ましく、これにより、紡糸調子を安定化できる。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の構成及び効果をより具体的
にするため、実施例等を挙げるが、本発明はこれら実施
例に何等限定を受けるものでは無い。なお、実施例中の
各値は以下の方法に従って求めた。 1)固有粘度: オルトクロロフェノール溶液とし、35℃で常法に従っ
て求めた。 2)繊度、繊維長、捲縮数、捲縮率、捲縮弾性率: JIS−L1015に記載の方法に準拠して測定した。 3)比容積、圧縮率、回復率: 得られた短繊維をカードに通してウェッブを作り、JI
S−L1097に記載の方法に準拠して測定した。この
とき比容積が110cm3/g以上を嵩高性が良好であ
るとし、回復率が80%以上を耐ヘタリ性が良好である
とした。 4)風合 得られた捲縮綿から紡績糸を成形し、さらに織物を製織
し、任意に選んだ10人により織物の風合を評価した。
【0030】[実施例1]ポリトリメチレンテレフタレ
ート(PTT;固有粘度0.85、融点225℃)チッ
プを260℃で溶融し、図1に示す断面形状が得られる
公知のY断面のスリットを有する紡糸口金(150ホー
ル)より吐出量480g/分で吐出させた糸条に、口金
面下1.5〜15cmの位置で25℃の冷却用空気を
1.3m/秒の流速で糸条の片側から糸条の進行方向に
垂直な角度で吹き当て1200m/分の巻取速度で未延
伸糸を得た。次いで、得られた未延伸糸を50万デシテ
ックスのトウにした後、55℃×90℃の二段温水延伸
法にて2.46倍に延伸した。この延伸糸を64mmの
繊維長に切断し、135℃で弛緩熱収縮処理を施して、
スパイラル状の三次元捲縮を有する捲縮綿を得た。得ら
れた繊維をカードに通してウェッブを作り布団綿として
その性能を測定した。結果を表1に示す。
【0031】[実施例2、比較例1]冷却風の風速を表
1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、
布団綿を成形し、その性能を測定した。結果を表1に示
す。
【0032】[実施例3]延伸糸に、押込み型捲縮機で
7山/25mmの機械捲縮を付与した後、135℃で弛
緩熱収縮処理を施して、サインカーブ状の捲縮を発現さ
せ、64mmの繊維長に切断して、捲縮綿を得た以外は
実施例1と同様にして、布団綿を成形した。結果を表1
に示す。
【0033】[実施例4]表1の異形度および葉幅度と
なるように紡糸口金を変更し、さらに表1に示すように
冷却風の風速を変更した以外は、実施例1と同様にして
布団綿を得た。結果を表1に示す。
【0034】[比較例2〜3]ポリトリメチレンテレフ
タレートをポリエチレンテレフタレート(PET;固有
粘度0.64、融点256℃)に変更し、290℃で溶
融紡糸した以外は実施例1と同様にして布団綿を成形
し、その性能を測定した。結果を比較例2として表1に
示す。また、表1の異形度および葉幅度となるように紡
糸口金を変更し、さらに表1に示すように冷却風の風速
を変えて、布団綿を得、その性能を測定した。結果を比
較例3として表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】[実施例5]吐出量を125g/分に変更
した以外は実施例1と同様にして捲縮綿を得た。結果を
表2に示す。
【0037】[実施例6〜7、比較例4]吐出量を12
5g/分に変更した以外は実施例3と同様にした。結果
を実施例6として表2に示す。また、表2に示す捲縮
数、捲縮度となるように冷却風の風速を変更した以外
は、上記と同様にして捲縮綿を得た。結果を比較例4と
して表2に示す。さらに、表2の異形度および葉幅度と
なるように紡糸口金を変更した以外は、実施例6と同様
にして捲縮綿を得た。結果を実施例7として表2に示
す。
【0038】[比較例5]ポリトリメチレンテレフタレ
ートをポリエチレンテレフタレート(PET;固有粘度
0.64、融点256℃)に変更し、290℃で溶融紡
糸した以外は実施例7と同様にして捲縮綿を得た。結果
を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】[実施例8]紡糸口金を、図1(e)に示
す断面形状が得られる公知の3つの突起のついた中空断
面のスリットを有する紡糸口金に変更し、さらに表3に
示すように冷却風の風速を変えた以外は実施例1と同様
にして布団綿を得た。結果を表3に示す。
【0041】[実施例9]紡糸口金を、図1(e)に示
す断面形状が得られる公知の3つの突起のついた中空断
面のスリットを有する紡糸口金に変更し、さらに表3に
示すように冷却風の風速を変えた以外は実施例3と同様
にして布団綿を得た。結果を表3に示す。
【0042】[比較例6]ポリトリメチレンテレフタレ
ートを、ポリエチレンテレフタレート(PET;固有粘
度0.64、融点256℃)に変更し、290℃で溶融
紡糸したことと、延伸糸に、押込み型捲縮機で7山/2
5mmの機械捲縮を付与した後、135℃で弛緩熱収縮
処理を施して、サインカーブ状の捲縮を発現させ、64
mmの繊維長に切断して、捲縮綿を得たこと以外は実施
例8と同様にして布団綿と成形した。結果を表3に示
す。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維からは、ソフ
トで、嵩高性に富み、しかも、ヘタリが極めて少ない繊
維製品を得ることができる。また、上記ポリエステル繊
維は、高異形の断面を有する繊維であるにもかかわら
ず、使用時にフィブリル化しにくく、布帛の白化、白ボ
ケ等が発生しにくい繊維製品を得ることができる。さら
に、本発明のポリエステル繊維は、不織布、詰綿、紡績
糸等を製造する際のカード加工性が良好であり、また、
後加工でフィブリルが発生しにくいため、生産性に優れ
ているだけでなく、極めて高品位の繊維製品が得られる
といった効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエステル繊維の繊維横断面の例で
ある。
【図2】中実多葉断面において、異形度、葉幅度を説明
するための図である。
【図3】中空多葉断面において、異形度、葉幅度を説明
するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 幹雄 愛媛県松山市北吉田町77番地 帝人株式会 社松山事業所内 Fターム(参考) 4L035 AA09 BB31 BB40 BB56 BB72 BB81 BB89 CC02 CC07 DD02 DD05 DD19 FF01 FF05 HH10 4L045 BA15 BA24 BA36 DA23 DA25 4L048 AA22 AA37 AA39 AA55 AB01 CA00 CA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリトリメチレンテレフタレート系ポリ
    エステルからなり、繊維横断面が異形度1.2〜5.
    0、葉幅度0.1〜0.95である多葉断面を有し、捲
    縮数が5〜30山/25mm、捲縮度が6〜50%、捲
    縮弾性率が60%以上であるスパイラル状三次元捲縮お
    よび/またはサインカーブ状捲縮が付与されていること
    を特徴とするポリエステル繊維。
  2. 【請求項2】 繊維横断面に中空率が5〜80%の中空
    部を有する請求項第1項記載のポリエステル繊維。
JP2000242455A 2000-08-10 2000-08-10 ポリエステル繊維 Pending JP2002061025A (ja)

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