JP2002061023A - 異形断面ポリエステル繊維 - Google Patents
異形断面ポリエステル繊維Info
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Abstract
リトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維を提
供する。 【解決手段】 繊維横断面が3〜8個の凸部を有し、隣
り合う凸部を結ぶ辺が直線または中心方向に湾曲し、か
つ該繊維横断面の外接円の半径と内接円の半径の比が
1.3以上であることを特徴とする異形断面ポリトリメ
チレンテレフタレート系ポリエステル繊維とする。
Description
つ腰のある風合を有するポリトリメチレンテレフタレー
ト系ポリエステル繊維に関する。
は、伸長弾性回復率、屈曲回復率に優れているため、こ
うした特性を生かして、詰綿や不織布などの用途に応用
できることが提案されている(例えば、特開平11−1
89938号公報など)。
レート繊維は、上記特性を有している反面、低弾性率で
あるため、かかる用途に応用した場合、得られた不織布
や詰綿が非常に柔らかいものとなってしまい、いわゆる
腰のある風合が得られないといった問題がある。
したポリトリメチレンテレフタレート短繊維が提案され
ているが、嵩高性をさらに向上できないかといった要求
がある。
技術を背景になされたものであり、その目的は、嵩高性
に優れ、かつ腰のある風合を有するポリトリメチレンテ
レフタレート系ポリエステル繊維を提供することにあ
る。
ば、上記目的は、ポリトリメチレンテレフタレート系ポ
リエステルからなり、繊維横断面が3〜8個の凸部を有
し、隣り合う凸部を結ぶ辺が直線または中心方向に湾曲
し、かつ該繊維横断面の外接円の半径と内接円の半径の
比が1.3以上であることを特徴とする異形断面ポリエ
ステル繊維により達成できることを見出した。
レフタレート系ポリエステルとは、主たる繰返し単位を
トリメチレンテレフタレートとするポリエステルであっ
て、該ポリエステルには、本発明の目的を阻害しない範
囲内、例えば酸成分を基準として15モル%以下、好ま
しくは5モル%以下で第3成分を共重合していてもよ
い。好ましく用いられる共重合成分としては、例えば、
イソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
のような金属スルホイソフタル酸などの酸成分や、1,
4−ブタンジオール、1,6ヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールなどの
グリコール成分があげられる。
糸性などの点から0.35〜1.20が好ましい。
て、各種の添加剤、例えば、艶消し剤、熱安定剤、消泡
剤、整色剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光
増白剤、着色顔料などが添加されていてもよい。
の凸部を有し、隣り合う凸部を結ぶ辺が直線または中心
方向に湾曲していることが大切である。
嵩高性が得ず、腰のある風合いとならない。一方、凸部
の数が8個を超えても嵩高性は低下する。
たは中心方向に湾曲している繊維横断面形状としては、
例えば、図1の(A)〜(D)のような形状をあげるこ
とができる。特に、(D)のような繊維横断面に中空を
有する繊維とすることによって、嵩高性をより向上する
ことができる。その際、中空率としては5〜80%が好
ましい。
維横断面の外接円の半径と内接円の半径の比(以下、異
形度ということがある)を1.3以上、好ましくは1.
5以上とすることが重要である。この比が、1.3未満
の場合は、嵩高性が劣ったものとなり、腰のある風合い
が得られない。
異形度の効果によって、繊維間に大きな空間が形成され
て嵩高性の著しく向上させることができ、しかもかかる
空間を互い凸部が適度に支え合って腰のある風合いを出
すものと考えられる。
としては、例えば、以下の方法で製造できる。前述のポ
リトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを融点よ
りも20〜40℃高い温度で溶融し、ノズルから吐出
し、均一冷却、非対称冷却の何れかの方法で冷却した後
引取る。この際、ノズル孔を図1の(a)〜(d)に示
す形状とすることにより、それぞれ(A)〜(D)の繊
維横断面を有する繊維を得ることができる。その際、か
かるノズル孔の形状のスリット長などを変更したり、紡
糸温度や、冷却風の温度や風量などの紡糸条件を調整す
ることによって、繊維横断面の異形度を適宜変更するこ
とができる。得られた未延伸糸は50〜100℃の温度
で最高延伸倍率の0.8〜0.95倍の延伸倍率で延伸
する。延伸後、所定の油剤で処理し、クリンパーなどで
捲縮を付与し、100〜180℃の温度で弛緩熱処理し
た後、各用途に応じた所定のカット長に切断する。この
際、捲縮を付与せず、ストレートの繊維を3〜25mm
に短カットし、抄紙分野へ向けることもできる。
にするため、実施例等を挙げるが、本発明はこれら実施
例に何等限定を受けるものでは無い。なお、実施例中の
各値は以下の方法に従って求めた。 1)固有粘度 オルトクロロフェノール溶液とし、35℃で常法に従っ
て求めた。 2)繊度、繊維長、捲縮数、捲縮率 JIS−L1015に記載の方法に準拠して測定した。 3)比容積、圧縮率 得られた短繊維をカードに通してウェッブを作り、JI
S−L1097に記載の方法に準拠して測定した。比容
積が高いほど嵩高性があり、圧縮率が低いほど腰がある
風合となる。
メチレンテレフタレート(PPT)ペレットを150℃
で乾燥後、265℃で溶融し、図1(a)タイプのノズ
ルから溶出糸条を吐出し、均一冷却後500m/分で捲
取り、単糸繊度が17dtexの未延伸糸を得た。得ら
れた未延伸糸を引揃えて50万dtexのトウとし、5
0℃の温水中で3.0倍に延伸し引き続いて、90℃の
温水中で1.17倍に延伸した後、油剤を付与し、さら
にトウの温度を90℃まで加熱後、クリンパーに供給し
て捲縮を付与した。この捲縮トウを120℃の雰囲気中
で弛緩熱処理後、64mmに切断し、原綿を得た。得ら
れた繊維をカードに通してウェッブを作成し、ふとん綿
としてその性能を測定した。結果を表1に示す。
イプのノズルのスリットの長さを変更し、原綿の断面が
表1に示す異形度となるようにした以外は実施例1と同
様にしてふとん綿を得、その性能を評価した。結果を表
1に示す。
丸断面が得られるノズルに変更した以外は、実施例1と
同様にしてふとん綿を得、その性能を評価した。結果を
表1に示す。
イプのノズルから溶出糸条を吐出し500m/分で捲取
り、20dtexの未延伸糸を得た。この際、ノズルか
ら吐出しポリマー温度および冷却条件を変更して異形度
を変化させた。得られた未延伸糸を引揃えて50万dt
exのトウとし、70℃の温水中で3.0倍に延伸し、
引き続いて90℃の温水中で1.2倍に延伸をした以外
は、実施例1と同様にして原綿を成形し、ふとん綿を
得、その性能を評価した。結果を表2に示す。
容積が高く、嵩高性が著しく改善されると同時に、非常
に腰のある風合を呈する繊維製品を提供することができ
る。
繊維横断面の例である。また、(a)〜(d)は、それ
ぞれ(A)〜(D)のポリエステル繊維を得るためのノ
ズル孔の形状の例である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリトリメチレンテレフタレート系ポリ
エステルからなり、繊維横断面が3〜8個の凸部を有
し、隣り合う凸部を結ぶ辺が直線または中心方向に湾曲
し、かつ該繊維横断面の外接円の半径と内接円の半径の
比が1.3以上であることを特徴とする異形断面ポリエ
ステル繊維。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000242452A JP2002061023A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 異形断面ポリエステル繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000242452A JP2002061023A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 異形断面ポリエステル繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002061023A true JP2002061023A (ja) | 2002-02-28 |
JP2002061023A5 JP2002061023A5 (ja) | 2006-12-21 |
Family
ID=18733474
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000242452A Pending JP2002061023A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 異形断面ポリエステル繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002061023A (ja) |
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- 2000-08-10 JP JP2000242452A patent/JP2002061023A/ja active Pending
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